JP2000263470A - 綴じ部材除去装置並びにこれを用いた自動原稿搬送装置および画像形成装置 - Google Patents

綴じ部材除去装置並びにこれを用いた自動原稿搬送装置および画像形成装置

Info

Publication number
JP2000263470A
JP2000263470A JP11071994A JP7199499A JP2000263470A JP 2000263470 A JP2000263470 A JP 2000263470A JP 11071994 A JP11071994 A JP 11071994A JP 7199499 A JP7199499 A JP 7199499A JP 2000263470 A JP2000263470 A JP 2000263470A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
binding member
binding
staple
bundle
document
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11071994A
Other languages
English (en)
Inventor
Shogo Otoshi
省吾 大年
Akiyoshi Jiyoudai
明儀 上代
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Minolta Co Ltd filed Critical Minolta Co Ltd
Priority to JP11071994A priority Critical patent/JP2000263470A/ja
Publication of JP2000263470A publication Critical patent/JP2000263470A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)
  • Portable Nailing Machines And Staplers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 綴じ部材の除去動作によって用紙束に損傷を
与える事態を、確実に防止する。 【解決手段】 ステープル針Sによって綴じられた原稿
束Dを独立した複数枚の用紙に分離するために原稿束D
からステープル針Sを除去する綴じ部材除去装置におい
て、原稿束Dからステープル針Sを取り外すために原稿
束Dとステープル針Sとの間に挿入される挿入部材41
1と、トレイ30に載置された状態の原稿束Dの表面に
対するステープル針Sの綴じ方向を検出するステープル
針検出用センサ470と、検出されたステープル針Sの
綴じ方向が挿入部材411によるステープル針Sの除去
を可能とする方向と一致していない場合に、ステープル
針Sの除去動作を禁止するように制御するCPU310
と、を備えた綴じ部材除去装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステープル針など
の綴じ部材を用紙束から除去する綴じ部材除去装置並び
にこれを用いた自動原稿搬送装置および画像形成装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】用紙束を綴じ部材としてのステープル針
により綴じる場合にあっては、コ字形状に折り曲げられ
たステープル針の両先端部を、用紙束に貫通させた後、
該両先端部を内側に折り曲げることによって、用紙束を
結束する。
【0003】綴じ部材除去装置は、上記のようなステー
プル針によって綴じられた用紙束から、このステープル
針を除去するものである。従来、ステープル針によって
綴じられた用紙束を、例えば複写のための原稿として用
いる場合にあっては、通常は、このステープル針をあら
かじめ人為的に除去する必要があった。
【0004】しかし、自動原稿搬送装置を使用して、ス
テープル針によって綴じられた用紙束を原稿として複写
する場合に、そのステープル針を一々人手により外さな
ければならないのは面倒であり、綴じられた原稿束が数
多くある場合には特に、作業能率を著しく低下させると
いう問題があった。
【0005】これに対し、例えば実開昭62−1544
45号公報に示されるように、ステープル針によって綴
じられた用紙束からこのステープル針を自動で除去する
綴じ部材除去装置を搭載した自動原稿搬送装置が開発さ
れてきている。上記公報に開示された装置では、ステー
プル針を引き抜くことで除去する技術が提案されてい
る。この装置には、対の斜外し爪が開閉可能に設けられ
ており、ステープル針を用紙束から除去する場合には、
斜外し爪が用紙束と該用紙束を綴じるステープル針との
間に挿入されるようにして、斜外し爪を閉動させる。こ
うして、ステープル針は、斜外し爪の斜面と摺動しつつ
用紙束から徐々に離間させられることにより、用紙束か
ら離脱させられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載された従来の装置では、トレイに載置された用
紙束から単に綴じ部材を除去するのみで、もし、載置さ
れた状態の用紙束の表面に対する綴じ部材の綴じ方向
が、除去手段による綴じ部材の除去を可能とする方向と
一致していない場合に、どの様に処理するかといった点
は何ら考慮されていない。
【0007】例えばトレイに用紙束が載置された状態に
おいて、綴じ部材が下側から上側に打ち込まれている場
合に、綴じ部材を下側から引っ張って取り外すことは可
能であるが、上側から引っ張って取り外すことはできな
い。同様に、綴じ部材が上側から下側に打ち込まれてい
る場合に、綴じ部材を上側から引っ張って取り外すこと
は可能であるが、下側から引っ張って取り外すことはで
きない。
【0008】したがって、上記公報に記載されているよ
うな、自動原稿搬送装置に綴じ部材除去装置を備えた従
来の装置にあっては、綴じ方向が除去手段による綴じ部
材の除去を可能とする方向と一致していない場合、用紙
束から綴じ部材を除去することができずに、用紙束が依
然として綴じ部材で綴じられたままにも拘らずそのまま
搬送されてしまうため、用紙が搬送路中に詰まって用紙
が破れてしまったり、破れずに搬送されても用紙に折り
目がついてしまったりするという問題があった。また、
用紙束の用紙の枚数が少ない場合には、綴じ部材を無理
に引っ張って用紙束に負担をかけ、用紙束を引き裂いて
しまうという問題もあった。
【0009】本発明は、上記した従来技術の問題点に鑑
みてなされたものであって、本発明の目的は、綴じ部材
の除去動作によって用紙束に損傷を与える事態を、確実
に防止することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、下記す
る手段により達成される。
【0011】(1) 綴じ部材によって綴じられた用紙
束を独立した複数枚の用紙に分離するために用紙束から
綴じ部材を除去する綴じ部材除去装置において、用紙束
から綴じ部材を取り外す取外し手段と、セットされた状
態の用紙束の表面に対する綴じ部材の綴じ方向を検出す
る検出手段と、前記検出手段により検出された結果に基
づいて前記取外し手段の動作を制御する制御手段と、を
備えたことを特徴とする綴じ部材除去装置。
【0012】(2) 前記制御手段は、前記検出手段に
より検出された綴じ部材の綴じ方向が前記取外し手段に
よる綴じ部材の除去を可能とする方向と一致していない
場合に、前記取外し手段の動作を禁止することを特徴と
する上記(1)記載の綴じ部材除去装置。
【0013】(3) 前記制御手段は、前記検出手段に
より検出された綴じ部材の綴じ方向が前記取外し手段に
よる綴じ部材の除去を可能とする方向と一致していない
場合に、操作者に所定の警告を行うことを特徴とする上
記(1)記載の綴じ部材除去装置。
【0014】(4) 前記検出手段は、用紙束の表面を
撮像した画像データに基づいて綴じ部材の綴じ方向を検
出することを特徴とする上記(1)記載の綴じ部材除去
装置。
【0015】(5) 前記検出手段は、用紙束の表面近
傍で綴じ部材に当接する接触子を有し、該接触子の挙動
により得られる用紙束表面の凹凸データに基づいて綴じ
部材の綴じ方向を検出することを特徴とする上記(1)
記載の綴じ部材除去装置。
【0016】(6) 上記(1)〜(5)のいずれかに
記載の綴じ部材除去装置を有することを特徴とする自動
原稿搬送装置。
【0017】(7) 上記(6)記載の自動原稿搬送装
置を有することを特徴とする画像形成装置。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0019】この実施形態は、本発明を適用した綴じ部
材除去装置を備えた自動原稿搬送装置を、複写機に設け
たものである。
【0020】《複写機》まず、複写機の概略的な構成と
その動作とを説明する。
【0021】図1は、自動原稿搬送装置を備える複写機
の側面図である。
【0022】図1に示す複写機は、複写機本体10の上
部に自動原稿搬送装置(ADF)20を備える。ADF
20は載置された原稿束から1枚ずつ原稿を複写機本体
上部のプラテンガラス上に搬送する。複写機本体10
は、ADF20によって搬送された原稿を複写機本体内
のイメージリーダ(不図示)により読み取り、読み取っ
た画像を一旦メモリに記憶して、必要により各種の画像
編集処理をしたのち、周知の電子写真方法によって用紙
上に画像を形成する、いわゆるデジタル複写機と称され
るものである。なお、この複写機本体(デジタル複写
機)自体の構成は周知のものであるので、ここではその
説明は省略する。
【0023】《自動原稿搬送装置》図2は、自動原稿搬
送装置(ADF)の内部構造を示す概略構成図である。
【0024】図2に示すように、ADF20は、用紙束
としての原稿束を載置する載置部としてのトレイ30
と、原稿を1枚ずつ引き出すためのピックアップローラ
201と、分離された原稿を搬送するためのレジストロ
ーラ対205および搬送ベルト206と、原稿の表裏面
を反転させるための反転ローラ207と、排紙するため
の排出ローラ対208とを有している。なお、排出ロー
ラ対208によって排出された原稿は、排紙トレイ20
9(図1参照)に排出される。また、搬送ベルト206
は、複写機本体のプラテンガラスの全面を覆うように、
駆動ローラ212と従動ローラ213との間に無端状に
張り渡されている。搬送ベルト206の内側には、搬送
ベルト206をプラテンガラスに圧接させるため、多数
のバックアップローラ214が回転自在に設置されてい
る。
【0025】そして、このADF20には、トレイ30
にステープル針によって綴じられた原稿束を載置した状
態で、この原稿束からステープル針を除去するための綴
じ部材除去装置300が設けられている。この綴じ部材
除去装置300は、概略、綴じ部材であるステープル針
を原稿束から除去する除去手段400と、除去後のステ
ープル針を原稿付近から取り去るための回収手段500
とが備えられている。綴じ部材除去装置300は、原稿
束を載置するトレイ30の原稿セット面近傍、例えば原
稿の搬送方向下流側先端部付近に設けられており、した
がって、原稿の搬送機構などのレイアウトに支障を与え
ることなく、ADF全体としてコンパクトな構成とさ
れ、メンテナンスも容易となっている。
【0026】《除去手段》図3は、綴じ部材除去装置の
除去手段の概略構成を示す斜視図、図4は、ステープル
針の除去を説明するための斜視図である。
【0027】図3に示すように、除去手段400は、原
稿束と該原稿束を綴じるステープル針との間に挿入され
る挿入部材411を備えた除去ユニット410と、この
除去ユニット410を内部において摺動可能に支持する
支持部材430と、除去ユニット410を支持部材43
0内で原稿搬送方向に垂直な方向、すなわち原稿幅方向
に移動させる除去ユニット移動手段440と、支持部材
430全体を原稿搬送方向に移動させる支持部材移動手
段450と、を備えている。
【0028】図4に示すように、除去ユニット410
は、上記のように原稿束と該原稿束を綴じるステープル
針との間に挿入することにより該ステープル針を原稿束
から取り外す取外し手段としての挿入部材411と、こ
の挿入部材411を原稿束Dと該原稿束を綴じるステー
プル針Sとの間に向けて移動させる図示しない駆動手段
と、を有している。駆動手段からの動力を挿入部材41
1に伝達するために、例えば挿入部材411の後端側に
図示しないラックが形成され、該ラックには駆動手段に
より回転駆動される図示しないピニオンが噛合される。
駆動手段としては、コンパクト化の観点から、例えば電
動アクチュエータ、具体的には挿入部材駆動用電動モー
タ415(図11参照)が用いられている。
【0029】挿入部材411は、その原稿束厚さ方向の
厚みが先端に向かって薄くなるようにスロープ形状に形
成されている。これにより、挿入部材411をより容易
に差し込むことができ、また、ステープル針Sを原稿束
Dからスムーズに除去することができる。挿入部材41
1の先端のスロープ形状は傾斜した平面としてもよい
が、下面が平担面をなし、上面が凹状の円弧面をなすよ
うに形成するのが、挿入部材411を原稿束Dとステー
プル針Sとの間にさらに確実に差し込んで、ステープル
針Sをスムーズに移動させる観点から、より好ましい。
【0030】また、挿入部材411は、その幅寸法が先
端に向かって細くなるように形成されている。ここで
は、図示のように、挿入部材411の先端形状に丸みを
持たせるようにしてある。このようにすれば、挿入部材
411をステープル針の両脚部の間により容易に挿入す
ることができる。なお、挿入部材411の先端形状は、
丸みを持たせる代わりに面取り加工を施してもよい。
【0031】挿入部材411は、例えばアルミニウム合
金より形成される。なお、この材料に限られるものでは
なく、各種金属材料のほか、樹脂やセラミック材料を使
用することも可能である。また、摩擦抵抗を減じるため
にフッ素樹脂等の減摩材料を表面にコーティングしても
よい。
【0032】除去ユニット410は、さらに、原稿束D
をトレイ30上に押し当てる押さえ手段420を備えて
いる。この押さえ手段420は、原稿束Dの上面に当接
させられる略U字形状の当接部421を有する。当接部
421の略U字形状の内側には空間422が形成されて
おり、当接部421は、ステープル針Sに接触すること
なくその上を跨ぐことができるように設定されている。
したがって、この押さえ手段420の当接部421によ
り、ステープル針Sの近傍の原稿束Dを押圧することが
でき、原稿束Dの確実な保持が可能となっている。
【0033】当接部421は、アーム423の先端側に
取り付けられており、アーム423の後端側は、軸42
4に固着されている。軸424は、所定のねじり弾性を
有するばね部材429を介して、軸方向から見て扇形の
ウォームホイール425が一端に固着される軸428と
接続されている。また、ウォームホイール425は、ウ
ォーム426に噛合しており、ウォーム426は、駆動
手段としての当接部駆動用電動モータ427の主軸に接
続されている。したがって、簡易な構成により、当接部
421を原稿束Dに対して所定の押圧力で確実に押圧す
ることができる構成となっている。なお、例えば、ねじ
りコイルばね等のばね部材により当接部421を原稿束
Dの方に常時付勢するように設定しておき、当接部駆動
用電動モータ427の駆動により、この付勢力に対抗す
る力を付与して当接部421を移動させるように構成し
てもよい。また、押さえ手段420の当接部421を駆
動させる駆動手段としては、電動モータに限られるもの
ではなく、例えばソレノイドなどの他の電動アクチュエ
ータを使用することもできる。
【0034】また、ステープル針を原稿束から取り外す
取外し方法としては、図4の挿入部材411を使用した
ものに限られるものではない。
【0035】図5は、他の例の取外し方法によるステー
プル針の除去を説明するための斜視図であって、(A)
は除去前、(B)は除去後を示す。この例では、挿入部
材411aの先端側に、その挿入方向に沿って伸延する
櫛歯形状の複数の伸延部412が形成されている。
【0036】挿入部材411aの複数の伸延部412の
幅寸法および隣接する伸延部412相互の間隔は、例え
ば1mm程度に設定されるが、適宜変更することができ
る。但し、各伸延部412は、所定の強度を有すること
は勿論であるが、さらに適度な弾性を有するように材料
や幅寸法等を設定するのが好ましい。このようにすれ
ば、挿入部材411aを原稿束Dとステープル針Sとの
間に挿入する際に伸延部412がステープル針Sの脚部
Sa,Sbに接触しても、都合良く該伸延部412が弾
性変形して、ステープル針Sの脚部Sa,Sbをよける
ことができるので、ステープル針Sの位置にバラツキが
あっても挿入部材411aの位置を変える必要が無い。
【0037】また、挿入部材411aの全幅寸法は、使
用されるステープル針Sのサイズの種類に応じて決定さ
れる。例えば、図5(B)に示すように、脚部Saおよ
びSbを有する最も大きいサイズの場合と、脚部Saお
よびSc(図中破線で示す)を有する最も小さいサイズ
の場合との双方において、挿入部材411aを良好に原
稿束Dとステープル針Sとの間に挿入することができる
ように、挿入部材411aの全幅寸法を設定する。
【0038】図6は、さらに他の例の取外し方法による
ステープル針の除去を説明するための図である。この例
では、除去ユニット410は引き抜き部材413を備え
ている。引き抜き部材413は、原稿束Dの上方に位置
されるピン414により相互に回動可能に連結された一
対のアーム415,416を有している。各アームの先
端は、相互に近接する方向に略L字形状に湾曲してい
る。この例にあっては、ステープル針Sが引き抜き部材
413により上方から挟み込まれるようにして、引き抜
き部材413の各アームの先端がステープル針Sと原稿
束Dとの間に入り込む。そして、引き抜き部材413が
上昇することにより、ステープル針Sは原稿束Dから引
き抜かれて取り外される。
【0039】図7は、ステープル針の検出を説明するた
めの側面図である。
【0040】図3および図7に示すように、除去ユニッ
ト410に、原稿束Dを綴じるステープル針Sを検出す
るステープル針検出用センサ470が設けられている。
このようにすれば、挿入部材411をステープル針検出
用センサ470と共に移動させることになり、移動手段
を共有することができると共に、ステープル針Sを検出
して直ちに除去することも可能となる。
【0041】このステープル針検出用センサ470とし
ては、光学的に原稿束D表面の画像を読み取ることがで
きるCCDラインセンサ等の撮像センサが使用される。
これにより、安価でコンパクトな構成のステープル針検
出用センサ470により読み取られた画像データを用い
て、図7に示したように、原稿束Dの上方から非接触に
よりステープル針Sの有無、位置ないし角度を把握する
ことが可能となっている。
【0042】本実施形態では特に、ステープル針検出用
センサ470は、トレイ30に載置、すなわちセットさ
れた状態の原稿束Dの表面に対するステープル針Sの綴
じ方向を検出する検出手段としても機能するように構成
されている。
【0043】図8は、ステープル針Sの綴じ方向の検出
を説明するための図であり、図8(A)〜(C)は、ト
レイに載置された状態のステープル針で綴じられた原稿
束を示す斜視図、図8(D)〜(F)は、(A)〜
(C)のそれぞれの平面図である。図8(A)および
(D)は、上方から下方に向けてステープル針Sが挿通
して下面側で先端が折り曲げられた綴じ方向で、トレイ
に載置された状態を示しており、挿入部材411により
原稿束Dの上面側からステープル針Sを取り外すのに好
都合な状態となっている。一方、図8(B)および
(E)は、下方から上方に向けてステープル針Sが挿通
して上面側で先端が折り曲げられた綴じ方向で、トレイ
に載置された状態を示しており、挿入部材411により
原稿束Dの上面側からステープル針Sを取り外すことが
できない状態と言える。また、図8(C)および(F)
も、下方から上方に向けてステープル針Sが挿通して上
面側で先端が折り曲げられた綴じ方向で、トレイに載置
された状態を示している。但し、図8(B)および
(E)は、ステープル針Sの先端が湾曲するように折り
曲げられた、いわゆるメガネクリンチと呼ばれる折り曲
げ方であるのに対し、図8(C)および(F)は、ステ
ープル針Sの先端が直角に折り曲げられた、いわゆるフ
ラットクリンチと呼ばれる折り曲げ方である点で相違し
ている。この図8(C)および(F)も、挿入部材41
1により原稿束Dの上面側からステープル針Sを取り外
すことができない状態と言うことができる。
【0044】本実施形態では、ステープル針検出用セン
サ470は、原稿束Dの表面を撮像した画像データに基
づいてステープル針Sの綴じ方向を検出することが可能
とされている。具体的には、図8(E)に示すようにス
テープル針Sの中央に空間Sdがある場合や、図8
(F)に示すようにステープル針Sが大きな幅寸法Se
を有する場合等の、ステープル針Sの綴じ方向が挿入部
材411によるステープル針Sの除去を可能とする方向
と一致していない種々の場合を想定しておき、これに該
当するか否かを検出することができるようになってい
る。
【0045】図9は、複数の撮像素子を原稿幅方向に沿
ってライン状に長く配列したステープル針検出用センサ
を使用した他の例を示す斜視図である。このステープル
針検出用センサ470aの原稿幅方向の寸法は、最大原
稿幅の一部または全部をカバーするように適宜設定され
る。このようにすれば、ステープル針検出用センサ47
0aによる原稿束D表面の走査を短時間で行うことがで
き、作業性が向上する。なお、この場合には、ステープ
ル針検出用センサ470aは、除去ユニット410内で
はなく独立して配置することが好ましく、必要に応じて
走査のために移動させる構成とすることができる。
【0046】支持部材430は、図3に示したように、
下方に向けて所定部位が開口した細長の箱体から構成さ
れており、除去ユニット410が内部に収容されるよう
になっている。この支持部材430の下端近傍には、4
つの車輪431が回転自在に取り付けられており、AD
F20の本体側に設置されたレール432上を、原稿搬
送方向に移動可能とされている。
【0047】除去ユニット移動手段440は、除去ユニ
ット410に設けられた図示しないナット部に螺合する
送りねじ軸441を有しており、ナット部には雌螺子が
形成されている。この送りねじ軸441の回転により、
除去ユニット410が支持部材430内を原稿幅方向に
移動できる構成とされている。なお、除去ユニット41
0が支持部材430内の長手方向に沿って滑らかに移動
できるように、例えば図示しないガイド棒が送りねじ軸
441と平行に配置される。また、送りねじ軸441の
一端にはギア442が固着されており、アイドラーギア
443を介して、移動用電動モータ445の主軸に固着
されたギア444からの回転駆動力が送りねじ軸441
に伝達されるように構成されている。
【0048】支持部材移動手段450は、支持部材43
0の一端に連設される連結部431に固着される駆動ベ
ルト451と、この駆動ベルト451が掛け渡されるプ
ーリ452,452と、一方のプーリ452が一端に固
着された軸の他端側に固着されるギア453と、ギア4
53に噛合するアイドラーギア454と、アイドラーギ
ア454に噛合する駆動ギア455と、駆動ギア455
に主軸を連結してこれを回転駆動させる移動用電動モー
タ456と、を有している。したがって、移動用電動モ
ータ456を正逆回転させることによって、支持部材4
30を原稿搬送方向に所定距離だけ移動可能としてい
る。
【0049】《回収手段》回収手段500は、図2に示
したように、ADF20内部において、原稿を載置した
ときに原稿の搬送方向下流側先端の原稿より上部に、原
稿幅方向全体をカバーするように、上記した除去手段4
00に取り付けられているものであり、除去手段400
によって除去されたステープル針Sを原稿面上から移動
させて原稿束D近傍より取り除くものである。
【0050】図10は、綴じ部材除去装置の回収手段を
説明するための概略図である。
【0051】この回収手段500は、支持ケース501
と、原稿幅方向に沿って配置され、除去されたステープ
ル針Sを移動させる移動ベルト502と、移動ベルト5
02を支持する回転自在の支持ローラ503と、図示し
ない電動モータなどの駆動手段に接続され、移動ベルト
502を移動させる駆動ローラ504と、移動ベルト5
02によって運ばれたステープル針Sを回収する回収ボ
ックス505と、移動ベルト502からステープル針S
を外して回収ボックス505へ落とすためのブレード5
06とを有している。
【0052】また、回収手段500自体を上下動させる
ための図示しない駆動手段が設けられていて、移動ベル
ト502の下面が原稿束Dと略接触するトレイ30近傍
の位置と、ステープル針Sが除去手段400により除去
された後、ステープル針Sを移動させるための上方位置
とに移動される。
【0053】ここで、移動ベルト502は、そのものが
磁力体であり、例えばゴムベルトの表面に磁性体をコー
ティングして磁力体としたものである。なお、回収手段
500は、このような構成に限定されるものではない。
例えば、移動ベルト自体が磁力体ではなく、その代わり
に移動ベルトの内側に永久磁石を設けるようにしてもよ
い。
【0054】図11は、綴じ部材除去装置の制御を司る
制御系を示す概略ブロック図である。制御手段としての
CPU310には、ステープル針Sを検出すると共にス
テープル針Sの綴じ方向を検出するステープル針検出用
センサ470が接続されるほか、トレイ30上の原稿束
Dの有無を検出する原稿束検出用センサ475が接続さ
れている。また、CPU310は、図示しない駆動回路
を介して、挿入部材駆動用電動モータ415、当接部駆
動用電動モータ427、移動用電動モータ445,45
6にそれぞれ接続されるほか、回収手段500、表示手
段600等にも接続されており、綴じ部材除去装置全体
を統括的に制御している。表示手段600は、例えば複
写枚数、サイズ等の入力やエラーメッセージ等の出力を
行うことができる操作パネルであり、複写機本体10の
操作部の一部に設けられる。そして、この表示手段60
0には、ステープル針Sの綴じ方向が挿入部材411に
よるステープル針Sの除去を可能とする方向と一致して
いない場合に、操作者に所定の警告を行う表示がなされ
るようになっている。なお、表示手段600は、例えば
ADF20に設けるようにしてもよい。
【0055】次に、作用について説明する。
【0056】図12は、綴じ部材除去装置の動作を示す
フローチャートである。
【0057】ADF20のトレイ30上に、ステープル
針によって綴じられたままの原稿束Dが載置されると、
まず、除去手段400によって、この原稿束Dからステ
ープル針Sが除去される。このステープル針Sの除去
は、以下のように行われる。
【0058】すなわち、原稿束検出用センサ475によ
りトレイ30上に原稿束Dが有ると検出されると(S1
でYES)、除去ユニット移動手段440および支持部
材移動手段450により、除去ユニット410を所定の
範囲内で移動させて(S2)、ステープル針検出用セン
サ470によるステープル針Sの検出を実行する。ここ
では、原稿束Dをトレイ30上に載置する際に、ステー
プル針Sで綴じられている辺を原稿搬送方向下流側に位
置させるように限定しており、この場合について説明す
れば、ステープル針Sの検出は、原稿束Dの搬送方向先
端近傍の所定領域において行われる。
【0059】なお、原稿束Dのステープル針Sで綴じら
れている辺を、原稿搬送方向下流側の先端部若しくは原
稿搬送方向に垂直な方向(原稿幅方向)の一端部のいず
れかに位置させるように限定した場合には、ステープル
針Sの検出は、原稿搬送方向下流側先端近傍および原稿
幅方向端部近傍のL字形状の所定領域において行われ
る。この場合には、回収手段500を原稿幅方向端部側
にさらにもう一つ、その移動ベルト502が原稿幅方向
に沿うように配置させる必要がある。また、この場合に
は、挿入部材411を、その先端が図3において搬送方
向下流側に向かって略45°左側に傾斜するように配置
させるのが好ましい(なお、図4および図5ではこのよ
うな配置で描いてある)。このようにすれば、ステープ
ル針Sの原稿束Dを綴じた後の針の向きに依存すること
なく、挿入部材411の良好な挿入動作を確保すること
ができる。もちろん、構造が若干複雑になるが、挿入部
材411の向きを可変できる構成とすることも可能であ
る。さらに、原稿束Dのステープル針Sで綴じられてい
る辺を、原稿搬送方向に垂直な方向の一端部に位置させ
るように限定した構成とすることも可能である。
【0060】ステープル針検出用センサ470によりス
テープル針Sが有ると検出された場合には(S3でYE
S)、さらに、ステープル針検出用センサ470により
原稿束Dの表面を撮像した画像データに基づいてステー
プル針Sの綴じ方向が検出される(S4)。
【0061】そして、綴じ方向がOKの場合、つまり、
図13(A)に示すように、ステープル針Sの綴じ方向
が挿入部材411によるステープル針Sの除去を可能と
する方向と一致している場合には(S4でYES)、C
PU310は、画像データを解析してステープル針Sの
位置および角度を求めて記憶し、挿入部材411の先端
がステープル針Sの方に向くように、除去ユニット41
0を移動させる(S5)。なお、挿入部材411の向き
が可変である場合には、ステープル針Sの角度に合うよ
うに挿入部材411の向きを変える。
【0062】そして、除去ユニット410のステープル
針Sが検出された位置への移動が完了すると(S6でY
ES)、当接部駆動用電動モータ427を回転駆動させ
ることにより、押さえ手段420の当接部421を軸4
24のまわりに回転移動させて、ステープル針Sの近傍
の原稿束Dを押圧する(S7)。これにより、原稿束D
の確実な保持が可能となる。
【0063】次いで、挿入部材駆動用電動モータ415
を回転駆動させて挿入部材411をステープル針Sに向
けて移動させる(S8)。すると、挿入部材411は、
検出されたステープル針Sの位置および角度に基づいて
正確に移動されているので、確実に原稿束Dとステープ
ル針Sとの間に挿入される。しかも、挿入部材411
は、その原稿束厚さ方向の厚みが先端に向かって薄くな
るように形成されているので、容易に挿入することがで
きる。さらに挿入部材411の挿入に伴って徐々にステ
ープル針Sが原稿束Dから離間させられるので、スムー
ズにステープル針Sを除去することができ、原稿に損傷
を与えることが防止される。
【0064】一方、トレイ30に載置された状態の原稿
束D表面に対するステープル針Sの綴じ方向がOKでな
い場合、つまり、図13(B)に示すように、ステープ
ル針Sの綴じ方向が挿入部材411によるステープル針
Sの除去を可能とする方向と一致していない場合には
(S4でNO)、CPU310は、当接部駆動用電動モ
ータ427および挿入部材駆動用電動モータ415の動
作を禁止する(S9)。したがって、原稿束Dのステー
プル針Sを除去できずにそのまま搬送されることによっ
て原稿が破れたり原稿に折り目がついたりすることや、
ステープル針Sを無理に引っ張って原稿束を引き裂くと
いうような事態を回避することができる。すなわち、ス
テープル針Sの除去動作によって原稿束に損傷を与える
事態を、簡単な構成でかつ確実に防止することができ
る。
【0065】さらに、CPU310は、モータ427,
415の動作を禁止する際に、操作者に、例えば「用紙
の表裏を反対にして下さい」等のメッセージを表示手段
600に表示することにより、所定の警告を行う。な
お、この警告は、例えば警告音や警告ランプによっても
行うことができる。このようにすれば、操作者に必要な
措置を促して、作業の迅速化を図ることができる。
【0066】そして、図12のフローチャートに示され
る上述した動作は、原稿束Dの搬送方向先端近傍の所定
領域内において繰り返される。
【0067】なお、ステープル針Sの除去を行う場合に
は、事前に図示しない昇降部材により原稿束Dの先端近
傍が所定の高さまで上昇され、挿入部材411および押
さえ手段420とステープル針Sとの高さ方向の位置合
わせが行われる。あるいは挿入部材411および押さえ
手段420を所定距離だけ下降させるようにしてもよ
い。
【0068】そして、除去されたステープル針Sは、回
収手段500によって、原稿付近から取り去られて回収
される。次いで、複写機本体のコピースタートキーが押
されることにより、原稿束から1枚ずつ原稿が分離され
て、プラテンガラス上に搬送される。このようにして、
原稿束Dをステープル針Sで綴じたままトレイ30にセ
ットして、自動的に綴じ部材を除去した上で搬送させる
ことができる。その後、複写機本体により原稿画像が読
み取られて、複写出力が行われる。
【0069】図14は、他の実施形態によるステープル
針Sの綴じ方向の検出を説明するための斜視図、図15
は、同側面図である。
【0070】この実施形態では、ステープル針検出用セ
ンサ470bとして、原稿束Dの表面近傍でステープル
針Sに当接する接触子を有し、該接触子の挙動により得
られる原稿束D表面の凹凸データに基づいてステープル
針Sの綴じ方向を検出する接触センサが使用されている
点で、上記実施形態と相違している。但し、その他の点
では上記実施形態と同様であるため、その説明を省略す
る。
【0071】図示のように、ステープル針検出用センサ
470bは、鉛直方向にスライド移動可能に保持される
軸471と、該軸471の下端に設けられる球状部47
2とからなる接触子を有している。そして、接触子の上
下移動を例えば機械的あるいは光学的に検知するように
なっている。
【0072】この実施形態にあっては、原稿束Dの表面
に沿うようにステープル針検出用センサ470bが移動
される。すると、接触子は、原稿束Dの表面に接触して
いる場合には図15の2点鎖線で示す下方位置に、ステ
ープル針Sの上に乗り上げている場合には図15の実線
で示す概ね針の厚み分だけ上昇した上方位置に、スライ
ド移動させられる。
【0073】したがって、図8(E)に示したようにス
テープル針Sの中央に空間Sdがある場合は、図16
(B)に示すように接触子は原稿束Dの表面に接触する
下方に位置されるので、図16(A)に示すような接触
子がステープル針Sの上に乗り上げて上方に位置される
場合と対比して認識することができる。この場合、接触
子の球状部472が大きすぎると空間Sdに入り込むこ
とができずに、接触子が殆んど上方に位置される場合と
変わらなくなる虞れがあるので、球状部472は、空間
Sdに入り込んで接触子が下降する寸法を識別すること
ができる程度に、小さくするのが好ましい。また、図8
(F)に示したようにステープル針Sが大きな幅寸法S
eを有する場合は、接触子がステープル針Sの上に乗り
上げて上方に位置される範囲が広がることから、図16
(A)に示す場合と対比して認識することができる。
【0074】これにより、ステープル針Sの綴じ方向が
挿入部材411によるステープル針Sの除去を可能とす
る方向と一致するか否かを検出することができる。この
ように、この実施形態によっても、上記した実施形態と
同様な効果を得ることができる。なお、原稿束D表面の
凹凸状態からステープル針Sの有無、位置ないし角度を
も把握することができることは言うまでもない。
【0075】以上本発明を適用した実施形態を説明した
が、本発明はこのような実施形態に限定されるものでは
なく、本発明の技術思想の範囲において当業者が様々に
変形できることはいうまでもない。例えば、上記実施形
態では、綴じ部材除去装置をADF20等に適用したも
のについて説明したが、本発明はこれに限られず、専用
の綴じ部材除去装置として用いることができることは勿
論である。
【0076】また、上述した実施形態では、ステープル
針Sの綴じ方向が挿入部材411によるステープル針S
の除去を可能とする方向と一致していない場合に、ステ
ープル針Sの除去動作を禁止するようにしたが、本発明
は、このような構成に限定されるものではなく、例えば
挿入部材411をトレイに載置された状態の原稿束Dの
上方および下方の両側に配置して、ステープル針Sの綴
じ方向に応じて、一方の挿入部材を選択的に動作させる
ように構成することも可能である。
【0077】また、ステープル針Sの綴じ方向の検出
は、上述した実施形態によるものに限られるものではな
く、例えば、原稿束の表面に圧接されその接触圧からス
テープル針Sを検出する接触圧センサのほか、磁気セン
サ、赤外線センサ、超音波センサ等を利用したものであ
ってもよい。
【0078】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1に記載の発
明によれば、載置された状態の用紙束の表面に対する綴
じ部材の綴じ方向がわかるので、綴じ部材の除去動作に
よって用紙束に損傷を与える事態を、確実に防止するこ
とができる。
【0079】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加え、構成の簡単化を図ることが
できる。
【0080】請求項3に記載の発明によれば、請求項2
に記載の発明の効果に加え、操作者に必要な措置を促し
て、作業の迅速化を図ることができる。
【0081】請求項4ないし5に記載の発明によれば、
請求項1に記載の発明の効果に加え、安価かつコンパク
トな構成により綴じ部材の綴じ方向を検出することがで
きる。
【0082】請求項6に記載の発明によれば、請求項1
〜5のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、自動原
稿搬送装置に用紙束を綴じ部材で綴じたままセットし
て、綴じ部材の除去動作による用紙束の損傷を防止しつ
つ、自動的に綴じ部材を除去した上で搬送させることが
できる。
【0083】請求項7に記載の発明によれば、請求項6
に記載の発明の効果に加え、綴じ部材の除去動作による
用紙束の損傷を防止しつつ、自動的に綴じ部材を除去し
た上で、さらに画像の形成まで行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 自動原稿搬送装置を備える複写機の側面図で
ある。
【図2】 自動原稿搬送装置の内部構造を示す概略構成
図である。
【図3】 綴じ部材除去装置の除去手段の概略構成を示
す斜視図である。
【図4】 ステープル針の除去を説明するための斜視図
である。
【図5】 他の例の取外し方法によるステープル針の除
去を説明するための斜視図であって、(A)は除去前、
(B)は除去後を示す。
【図6】 さらに他の例の取外し方法によるステープル
針の除去を説明するための図である。
【図7】 ステープル針の検出を説明するための側面図
である。
【図8】 ステープル針の綴じ方向の検出を説明するた
めの図であり、(A)〜(C)は、トレイに載置された
状態のステープル針で綴じられた原稿束を示す斜視図、
(D)〜(F)は、(A)〜(C)のそれぞれの平面図
である。
【図9】 複数の撮像素子を原稿幅方向に沿ってライン
状に長く配列したステープル針検出用センサを使用した
他の例を示す斜視図である。
【図10】 回収手段を説明するための概略図である。
【図11】 綴じ部材除去装置の制御を司る制御系を示
す概略ブロック図である。
【図12】 綴じ部材除去装置の動作を示すフローチャ
ートである。
【図13】 (A)(B)は、ステープル針の綴じ方向
を説明するための図である。
【図14】 他の実施形態によるステープル針の綴じ方
向の検出を説明するための斜視図である。
【図15】 同側面図である。
【図16】 (A)(B)は、接触子の挙動によりステ
ープル針の綴じ方向を検出する様子を示す図である。
【符号の説明】
10…複写機本体、 20…ADF(自動原稿搬送装置)、 30…トレイ、 300…綴じ部材除去装置、 310…CPU(制御手段)、 400…除去手段、 411,411a…挿入部材(取外し手段)、 413…引き抜き部材(取外し手段)、 470,470a,470b…ステープル針検出用セン
サ(検出手段)、 500…回収手段、 600…表示手段、 D…原稿束(用紙束)、 S…ステープル針(綴じ部材)。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 綴じ部材によって綴じられた用紙束を独
    立した複数枚の用紙に分離するために用紙束から綴じ部
    材を除去する綴じ部材除去装置において、 用紙束から綴じ部材を取り外す取外し手段と、 セットされた状態の用紙束の表面に対する綴じ部材の綴
    じ方向を検出する検出手段と、 前記検出手段により検出された結果に基づいて前記取外
    し手段の動作を制御する制御手段と、 を備えたことを特徴とする綴じ部材除去装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記検出手段により検
    出された綴じ部材の綴じ方向が前記取外し手段による綴
    じ部材の除去を可能とする方向と一致していない場合
    に、前記取外し手段の動作を禁止することを特徴とする
    請求項1記載の綴じ部材除去装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記検出手段により検
    出された綴じ部材の綴じ方向が前記取外し手段による綴
    じ部材の除去を可能とする方向と一致していない場合
    に、操作者に所定の警告を行うことを特徴とする請求項
    1記載の綴じ部材除去装置。
  4. 【請求項4】 前記検出手段は、用紙束の表面を撮像し
    た画像データに基づいて綴じ部材の綴じ方向を検出する
    ことを特徴とする請求項1記載の綴じ部材除去装置。
  5. 【請求項5】 前記検出手段は、用紙束の表面近傍で綴
    じ部材に当接する接触子を有し、該接触子の挙動により
    得られる用紙束表面の凹凸データに基づいて綴じ部材の
    綴じ方向を検出することを特徴とする請求項1記載の綴
    じ部材除去装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の綴じ部
    材除去装置を有することを特徴とする自動原稿搬送装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の自動原稿搬送装置を有す
    ることを特徴とする画像形成装置。
JP11071994A 1999-03-17 1999-03-17 綴じ部材除去装置並びにこれを用いた自動原稿搬送装置および画像形成装置 Pending JP2000263470A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11071994A JP2000263470A (ja) 1999-03-17 1999-03-17 綴じ部材除去装置並びにこれを用いた自動原稿搬送装置および画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11071994A JP2000263470A (ja) 1999-03-17 1999-03-17 綴じ部材除去装置並びにこれを用いた自動原稿搬送装置および画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000263470A true JP2000263470A (ja) 2000-09-26

Family

ID=13476549

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11071994A Pending JP2000263470A (ja) 1999-03-17 1999-03-17 綴じ部材除去装置並びにこれを用いた自動原稿搬送装置および画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000263470A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018116353A1 (ja) * 2016-12-19 2018-06-28 株式会社Pfu 綴じ部材除去装置
JPWO2018037483A1 (ja) * 2016-08-23 2019-01-10 株式会社Pfu 綴じ部材検出装置
JP2019505893A (ja) * 2015-12-19 2019-02-28 リップコード インコーポレイテッド 書類及び綴じ具識別に関するシステム及び方法
JP2019030950A (ja) * 2017-08-09 2019-02-28 グラドコジャパン株式会社 ステープル除去装置
US11089175B2 (en) 2017-03-21 2021-08-10 Ripcord Inc. Systems and methods for identifying and transferring sheets
US11134166B2 (en) 2015-12-19 2021-09-28 Ripcord Inc. Integrated physical warehouse and digital document management system
US11339019B2 (en) 2017-03-21 2022-05-24 Ripcord Inc. Multi-sheet handling for document digitization

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11134166B2 (en) 2015-12-19 2021-09-28 Ripcord Inc. Integrated physical warehouse and digital document management system
JP2019505893A (ja) * 2015-12-19 2019-02-28 リップコード インコーポレイテッド 書類及び綴じ具識別に関するシステム及び方法
JP7351882B2 (ja) 2015-12-19 2023-09-27 リップコード インコーポレイテッド 書類及び綴じ具識別に関するシステム及び方法
US11683434B2 (en) 2015-12-19 2023-06-20 Ripcord Inc. Integrated physical warehouse and digital document management system
US11240392B2 (en) 2015-12-19 2022-02-01 Ripcord Inc. Systems and methods relating to document and fastener identification
JP2022017248A (ja) * 2015-12-19 2022-01-25 リップコード インコーポレイテッド 書類及び綴じ具識別に関するシステム及び方法
JPWO2018037483A1 (ja) * 2016-08-23 2019-01-10 株式会社Pfu 綴じ部材検出装置
US10994958B2 (en) 2016-08-23 2021-05-04 Pfu Limited Fastening member detection device
JPWO2018116353A1 (ja) * 2016-12-19 2019-06-24 株式会社Pfu 綴じ部材除去装置
US10967493B2 (en) 2016-12-19 2021-04-06 Pfu Limited Binding member removal apparatus
WO2018116353A1 (ja) * 2016-12-19 2018-06-28 株式会社Pfu 綴じ部材除去装置
US11089175B2 (en) 2017-03-21 2021-08-10 Ripcord Inc. Systems and methods for identifying and transferring sheets
US11339019B2 (en) 2017-03-21 2022-05-24 Ripcord Inc. Multi-sheet handling for document digitization
US11516359B2 (en) 2017-03-21 2022-11-29 Ripcord Inc. Systems and methods for identifying and transferring sheets
JP7022403B2 (ja) 2017-08-09 2022-02-18 グラドコジャパン株式会社 ステープル除去装置
JP2019030950A (ja) * 2017-08-09 2019-02-28 グラドコジャパン株式会社 ステープル除去装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0748756B1 (en) Sheet bundle folding apparatus
US8749601B2 (en) Device detecting curl of sheet and image erasing device
JP5147627B2 (ja) シート処理装置及び画像形成装置
JP2010253893A (ja) 頁めくり機構及び書籍スキャン装置
JP2000263470A (ja) 綴じ部材除去装置並びにこれを用いた自動原稿搬送装置および画像形成装置
US5232216A (en) Sheet feeding apparatus for flat bed optical scanner
US20090184459A1 (en) Post-processing apparatus and image forming apparatus
JP4211776B2 (ja) 原稿搬送装置
US7773272B2 (en) Image reading apparatus
JP2001063910A (ja) 自動原稿搬送装置
JP4078728B2 (ja) 綴じ部材除去装置
JP2000159449A (ja) 綴じ部材除去装置並びにこれを用いた自動原稿搬送装置および画像形成装置
JP2000246668A (ja) 綴じ部材除去装置並びにこれを用いた自動原稿搬送装置、画像読取装置および画像形成装置
JP2007106579A (ja) 原稿搬送装置
JP4932675B2 (ja) シート処理装置および画像形成装置
JP2000127064A (ja) 綴じ部材除去装置およびこれを用いた自動原稿搬送装置
JP2000131894A (ja) 綴じ部材除去装置およびこれを用いた自動原稿搬送装置
JP2000159431A (ja) 綴じ部材除去装置およびこれを用いた自動原稿搬送装置
JP2000246667A (ja) 綴じ部材除去装置並びにこれを用いた自動原稿搬送装置、画像読取装置および画像形成装置
JP3900964B2 (ja) 用紙後処理装置及び画像形成システム
JP2000094363A (ja) 綴じ部材除去装置およびこれを備えた自動原稿搬送装置
JP2013245070A (ja) 用紙処理装置、画像形成システム、及び、用紙処理装置のプログラム
JP2000094362A (ja) 綴じ部材除去装置およびこれを用いた自動原稿搬送装置
JP4630729B2 (ja) 搬送機構付スキャナユニット
WO2016159097A1 (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20050614