JP2000188877A - インバータ回路 - Google Patents

インバータ回路

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JP2000188877A
JP2000188877A JP10365273A JP36527398A JP2000188877A JP 2000188877 A JP2000188877 A JP 2000188877A JP 10365273 A JP10365273 A JP 10365273A JP 36527398 A JP36527398 A JP 36527398A JP 2000188877 A JP2000188877 A JP 2000188877A
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Hiroaki Yoshida
宏昭 吉田
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    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B70/00Technologies for an efficient end-user side electric power management and consumption
    • Y02B70/10Technologies improving the efficiency by using switched-mode power supplies [SMPS], i.e. efficient power electronics conversion e.g. power factor correction or reduction of losses in power supplies or efficient standby modes

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  • Circuit Arrangements For Discharge Lamps (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧電トランスの補助昇圧手段を必要とせず、
小形且つ低コストで、ノイズの発生が少なく高効率のイ
ンバータ回路を提供する。 【解決手段】 スイッチング素子Q1,Q2は制御回路5
0からの制御信号S1,S2により駆動され、直流電圧V
inが印加される入力端子10からの直流電流をスイッチ
ングする。コンデンサC1とチョークコイルL1は初段共
振回路部を構成し、チョークコイルL2と圧電トランス
1の電極間容量C2は次段共振回路部を構成する。こ
れら2段の直列共振回路による共振周波数で圧電トラン
スT1を駆動する。抵抗R1は、冷陰極管40に流れる管
電流ILを検出するための抵抗であり、制御回路50に
負帰還をかけることにより、スイッチング素子Q1,Q2
のスイッチング周波数を制御する。これにより、圧電ト
ランスT1の駆動電圧が変化され、それに応じて出力さ
れる電力が制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電源電圧を昇圧し
て高電圧を得るインバータ回路に関し、特に圧電トラン
スを用いるインバータ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電池などの低電圧の電源を有
する機器において、高電圧を必要とする部分に所望の電
圧を供給するための手段として、インバータ回路が用い
られている。
【0003】例えば、ノート型パーソナルコンピュータ
の液晶ディスプレイ(LCD)の照明用冷陰極管(バッ
クライト)を点灯駆動するための従来のインバータ回路
は、電磁トランスを用いて構成されている。
【0004】このような情報機器に使用されるインバー
タ回路には、小形化、薄型化や高信頼性などが要求され
るが、絶縁被覆された導線を巻線して構成される電磁ト
ランス(以下、巻線トランスという。)には、小形化や
低価格化が難しいこと、漏れ磁束がありノイズを発生し
やすいなどの問題がある。
【0005】そこで、小形化が比較的容易でノイズの発
生も少なく、巻線部を有しないために信頼性にも優れる
圧電トランスを用いたインバータ回路が提案されてい
る。
【0006】圧電トランスは、PZT(チタン酸ジルコ
ン酸鉛)などの圧電材料に電極を形成した後に分極処理
が施されたものであり、単板の圧電材料で構成された単
板形と、電極を印刷形成したシート状の圧電材料を積層
して昇圧比を高めた積層型とがある。また、後述する機
械的な振動のモードがそれぞれ異なる圧電トランスも数
種が提案されている。
【0007】このような圧電トランスは、圧電材料で構
成された素体の共振周波数(固有振動数)の交流電圧を
一次電極側に印加すると、共振して機械的な振動が励起
され、一次電極側から入力された電気エネルギの大部分
が圧電効果により機械振動エネルギに変換されて二次電
極側に伝搬し、二次電極側で再び電気エネルギとして出
力される。
【0008】すなわち、圧電トランスは、一次電極側に
印加される電圧の周波数に応じて、二次電極側から出力
される電力を制御することができる。なお、圧電トラン
スの共振周波数は、その寸法により決定される。
【0009】図6は、圧電トランスを用いた従来のイン
バータ回路の主要部の一構成例を示している。
【0010】直流電圧Vinが印加される入力端子110
から供給される電流は、スイッチング素子Q3によりス
イッチングされて圧電トランスT1の一次電極側端子1
20に供給される。このスイッチング動作は、図示して
いない制御手段からの制御信号S3により制御される。
【0011】このインバータ回路の負荷の一例である冷
陰極管40を点灯させるために必要な電圧は、冷陰極管
40が用いられるLCDの大きさ等により異なるが、例
えば400V〜700V程度である。
【0012】一方、電池で駆動されるパーソナルコンピ
ュータなどの機器の電源電圧は、一般に3V〜18V程
度である。従って、冷陰極管40を点灯駆動するための
インバータ回路に用いられる圧電トランスには、少なく
とも20〜30程度の昇圧比が要求されるが、一般に圧
電トランスの負荷時の昇圧比は巻線トランスの昇圧比に
比べて小さいため、一次電極側に入力される駆動電圧を
昇圧するための補助昇圧手段が必要とされる。また、単
板で構成された圧電トランスを用いる場合には、その昇
圧比が積層型の圧電トランスよりもさらに低いため、一
次電極側に供給される駆動電圧は200VPP程度が必要
になることがある。この場合にも、補助昇圧手段が必要
になる。
【0013】このようなことから、図6に示した従来の
インバータ回路では、スイッチング素子Q3でスイッチ
ングされて得た駆動電圧を、補助昇圧手段である巻線ト
ランスT2により昇圧して圧電トランスT1の一次電極側
に印加することにより、冷陰極管40を点灯するために
必要な電圧Voutを出力端子130から出力するように
されている。
【0014】この巻線トランスT2は、巻数比が1:n
のオートトランスであり、入力端子110に印加される
直流電圧Vinが、上記の巻数比に相当するn倍にされて
圧電トランスT1の一次電極側端子120に印加され
る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところが、圧電トラン
スT1の補助昇圧手段として巻線トランスT2を用いる
と、小形で高信頼性を有するという圧電トランスT1
長所を十分に活かすことができないことになる。
【0016】また、巻線トランスT2は、一般に巻数が
多く、インダクタンスが大きいため、圧電トランスT1
の一次電極側に供給される電流をスイッチングして駆動
電圧を得る際に、電源電圧Vinよりも高い電圧が発生す
る。このため、スイッチング素子Q3には高価な高耐圧
の素子が必要であった。
【0017】さらに、上記の駆動電圧には、共振周波数
以外の高調波成分などが多く含まれるため、ノイズの発
生原因になると共に、圧電トランスT1のインバータ効
率が低下するという問題もあった。
【0018】またさらに、巻線トランスT2に流れ込む
電流が増えるため、圧電トランスTが大型化してしま
う問題がある。これは、インバータ回路の小型化、低背
化に不利となる。
【0019】その他、巻線トランスTの大型化に伴
い、コストが上昇するという問題もある。
【0020】そこで、本発明はこのような状況に鑑みて
なされたものであり、小形且つ低コストで、ノイズの発
生が少なく高効率のインバータ回路を提供することを目
的としている。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明のインバータ回路
は、直流電圧が印加される入力端子と、入力端子と接地
電位部との間に直列に配置されて交互に駆動される第1
のスイッチング素子と第2のスイッチング素子とからな
るスイッチング手段と、第1のスイッチング素子と第2
のスイッチング素子とを交互に駆動する制御手段と、コ
ンデンサとコイルを直列接続してなりスイッチング手段
の出力端と接地電位部との間に配置される第1の直列共
振手段と、第1の直列共振手段のコンデンサとコイルと
の間に一端が接続されるコイルと、圧電トランスの一次
電極側に接続されるコイルと当該圧電トランスの電極間
容量とで第2の直列共振手段を構成し、第1の直列共振
手段と第2の直列共振手段により2段の共振手段を構成
し、当該2段の共振手段による共振周波数で圧電トラン
スを駆動することにより、上述した課題を解決する。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態につ
いて、図面を参照しながら説明する。
【0023】なお、本実施の形態では、インバータ回路
の負荷が、LCDのバックライトなどに用いられる冷陰
極管である場合を例として説明する。
【0024】図1には、本発明実施の形態のインバータ
回路の主要部の構成例を示す。
【0025】図1において、直流電圧Vinが印加される
入力端子10と接地電位(GND)の入力端子11との
間には、直列に接続された2個のスイッチング素子
1,Q2からなるトーテムポール構成のスイッチング回
路が接続されている。これらスイッチング素子Q1,Q2
は、入力端子10から供給される直流電流をスイッチン
グするために設けられており、それぞれ制御回路50か
らの制御信号S1,S2により駆動される。これらのスイ
ッチング素子としては、FET(電界効果型トランジス
タ)などを用いることができる。なお、スイッチング素
子Q1とQ2とを切り換えるタイミング、すなわち各スイ
ッチング素子のデューティ比は、入力端子10から端子
11の接地側への電流の貫通を防ぐために50:50に
されておらず、例えば45:45にされ、さらにデッド
タイムとして10が設けられている。
【0026】上記スイッチング素子Q1とQ2の間には、
コンデンサC1の一端が接続され、このコンデンサC1
他端はチョークコイルL1及びL2の一端と接続されてい
る。チョークコイルL1の他端は接地電位の入力端子1
1に接続され、チョークコイルL2の他端は後述する圧
電トランスT1の一次電極側の容量(電極間容量)C2
直列に接続されている。すなわち、この図1の例では、
コンデンサC1とチョークコイルL1からなるLC直列共
振回路を初段共振回路部として設け、さらに、チョーク
コイルL2と圧電トランスT1の一次電極側の容量C2
らなるLC直列共振回路を次段共振回路部として設ける
ことで、LCの2段共振回路を用いたインバータ回路を
構成している。したがって、圧電トランスT1は当該2
段共振回路の共振周波数で駆動されることになる。本実
施の形態のインバータ回路において、上記初段共振回路
部と次段共振回路部からなる2段共振回路を設けた理由
については後述する。
【0027】圧電トランスT1および冷陰極管40は、
前述した従来のインバータ回路に用いられるものと同様
であり、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)などの圧電材
料に電極を形成した後に分極処理が施されたものであ
り、単板形や積層型など種々のものを用いることができ
る。
【0028】制御回路50は、スイッチング素子Q1
2のスイッチング周波数を制御する制御手段であり、
圧電トランスT1の駆動電圧が、その共振周波数近傍の
所定の周波数になるように制御する。
【0029】抵抗R1は、冷陰極管40に流れる管電流
Lを検出するため負荷検出手段であり、検出された管
電流(負荷電流)ILに応じて制御回路50が周波数の
最適化制御を行う。なお、制御回路50については後述
する。
【0030】次に、本実施の形態のインバータ回路にお
いて上記2段共振回路を設けた理由について説明する。
【0031】圧電トランスに入力される電圧の最大値
は、次式(1)で与えられる。
【0032】Pin=V*V/Z (1) 但し、式中Pinは入力電力(W)、Vは圧電トランスに
印加される電圧(Vrms)、Zは圧電トランスの入力イ
ンピーダンス(Ω)である。
【0033】この式(1)から、圧電トランスに大電力
を入力する(すなわち圧電トランスから大電力を出力す
る)ためには、圧電トランスへの入力インピーダンスZ
の値を下げるか、或いは圧電トランスに印加される電圧
Vrmsを上げる必要がある。
【0034】しかし、圧電トランスへの入力インピーダ
ンスZの値を下げると、圧電トランスの一次電極に流れ
込む電流が増し、圧電トランスの発熱を生じる。このた
め、入力インピーダンスZの値の低減には自ずと限界が
ある。
【0035】したがって、低い電圧で大電力を出力しよ
うとすれば、圧電トランスに印加される電圧を上げるこ
とが有効な手段と言える。
【0036】本実施の形態では、当該圧電トランスに印
加する電圧を上げる(圧電トランスの昇圧)ために、上
記初段共振回路部と次段共振回路部からなる2段共振回
路を設けている。
【0037】以下、上記初段共振回路部と次段共振回路
部からなる2段共振回路の動作の説明を行う。
【0038】図2には、図1のインバータ回路におい
て、スイッチング素子Q1とQ2を流れる電流波形と、コ
ンデンサC1とチョークコイルL1からなる初段共振回路
部の電圧波形の一例を示している。
【0039】入力端子10に直流電圧Vinが印加され、
制御回路50からの制御信号S1,S2によって上記スイ
ッチング素子Q1とQ2が交互にスイッチングされている
ような場合、スイッチング素子Q1を介して流れる電流
1は図2中(A)のような電流波形となり、スイッチ
ング素子Q2を介して流れる電流I2は図2中(B)のよ
うな電流波形となる。また、これらスイッチング素子Q
1とQ2は、制御回路50からの制御信号S1,S2により
交互にスイッチングされるために、I1とI2の和が、上
記初段共振回路部のコンデンサC1を流れる電流I3にな
る。この電流I3は、LC直列共振回路の共振電流であ
るため、その電流波形は図2中(C)のように略々正弦
波となり、したがって、ノイズの発生が少ない理想的な
昇圧回路が形成されている。
【0040】また、上記入力端子10への直流電圧Vin
が例えば10Vであり、制御回路50からの制御信号S
1,S2によって上記スイッチング素子Q1とQ2が交互に
スイッチングされているような場合、スイッチング素子
1とQ2の間の電圧波形V1は、例えば図2中(D)に
示すような10VPPの矩形波となる。
【0041】更に、上記初段共振回路部のチョークコイ
ルL1の出力側に生じる電圧V2は、当該チョークコイル
1の入力側の波高値(10VPP)に対して、図2中
(E)のように約5倍の波高値(約50VPP)の電圧に
昇圧されている。
【0042】本実施の形態のインバータ回路は、上記初
段共振回路部からの図2中(E)に示す波形の電圧が、
上記チョークコイルL2と圧電トランスT1の一次電極側
の容量C2からなる次段共振回路部への入力となされて
いる。
【0043】ここで、上記初段共振回路部を抜き出して
示す図3のように、当該初段共振回路部から見た入力イ
ンピーダンスをZ1とし、また、次段共振回路部を抜き
出して示す図4のように、当該次段共振回路部から見た
入力インピーダンスをZ2とすると、これら入力インピ
ーダンスZ1,Z2には、次式(2)の関係がある。
【0044】Z1<Z2 (2) また、初段共振回路部の入力電力をP1とし、次段共振
回路部の入力電力をP2とすると、上記式(2)と次式
(3)及び式(4)から、式中Vにて示す電圧(Vrm
s)がともに同じ電圧であれば、P1>P2となる。
【0045】P1=V*V/Z1 (3) P2=V*V/Z2 (4) このことは、1段のみの共振回路(例えば次段共振回路
部のみ)を用いた場合よりも、上記初段共振回路部及び
次段共振回路部からなる2段共振回路を用いた方が、同
じ電圧でより大きな電力を入力できることになり、これ
は大きな出力が可能であることを意味している。言い換
えれば、同じ電力を出力するのであれば、1段のみの共
振回路を用いた場合よりも2段共振回路を用いた方が、
低い入力電圧で動作できることになる。なお、初段共振
回路部のコンデンサC1とチョークコイルL1の定数設定
は、次段共振回路部の共振周波数に近い共振周波数で、
1<Z2になる条件を満たせば、自由に選択できる。
【0046】上述したように、本実施の形態では、初段
共振回路部と次段共振回路部からなる2段共振回路を設
け、初段共振回路部での共振によりチョークコイルL1
の両端(若しくはコンデンサC1の両端)に生じる昇圧
された電圧を、次段共振回路に入力することにより、低
い入力電圧でも大電力を得られるようにしている。
【0047】すなわち、本実施の形態のインバータ回路
によれば、上記2段共振回路を使い、圧電トランスT1
を駆動することにより、以下の効果がある。
【0048】第1に、圧電トランスT1に印加される電
圧が正弦波状になり、圧電トランスT1の理想的な駆動
ができる。
【0049】第2に、圧電トランスT1に印加される電
圧が入力電圧Vinより昇圧されるため、前述した従来例
の巻線トランスのような補助昇圧トランスが不要とな
る。
【0050】第3に、前述した従来のインバータ回路に
比較して、低い耐圧スイッチング素子が使用できる。
【0051】第4に、電流共振型であるため、電流の変
化率(di/dt)が小さく、且つ電流波形に含まれる高
調波成分が少ないためノイズの発生が少ない。
【0052】第5に、簡単なLC直列共振回路で構成さ
れているため、小型化、低背化が可能である。
【0053】第6に、巻線トランスのような補助昇圧ト
ランスと比較して、安価な回路構成を実現できる。
【0054】最後に、図5を用いて、図1のインバータ
回路の制御回路50の一具体例について説明する。
【0055】本実施の形態のインバータ回路の負荷とさ
れる冷陰極管40に流れる負荷電流(管電流)ILは、
負荷電流検出用の抵抗R1により検出され、ダイオード
DおよびコンデンサC4で平滑されて、演算増幅器51
で基準電圧V0と比較される。演算増幅器51には、コ
ンデンサC3,抵抗R2およびR3からなる負帰還路が設
けられており、管電流ILが基準電圧V0に相当する所定
の値よりも大きくなると、抵抗R4を介して圧電トラン
スT1の駆動電圧の周波数を上昇させるようにフィード
バック制御を行う。
【0056】具体的には、この制御回路50は、スイッ
チング素子Q1とQ2を駆動する制御信号S1,S2の周波
数を制御するためのドライバ52を備えており、ドライ
バ52の端子CTに接続されるコンデンサC5の容量
と、ドライバ52の端子RTに接続される抵抗R5,R6
の値を変更することにより、スイッチング素子Q1とQ2
のスイッチング周波数を変化させることができる。これ
により、圧電トランスT1の一次電極側に印可される駆
動電圧の周波数が変化して、負荷である冷陰極管40に
供給される電力が制御されることになる。
【0057】なお、以上の説明では、本発明のインバー
タ回路により、LCDのバックライトとして用いられる
冷陰極管を点灯駆動する場合を例としたが、本発明のイ
ンバータ回路の用途はこれに限られるものではなく、例
えば放電管等を使用することもでき、比較的小電力で高
電圧が要求される負荷を駆動するために用いることがで
きるものである。
【0058】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
おいては、2段共振手段を使い、圧電トランスを駆動す
ることにより、圧電トランスに印加される電圧が正弦波
状になって圧電トランスの理想的な駆動ができ、圧電ト
ランスに印加される電圧が入力電圧より昇圧されるため
補助昇圧トランスが不要となり、従来の回路に比較して
低い耐圧スイッチング素子が使用でき、電流共振型のた
め電流の変化率di/dtが小さく且つ電流波形に含ま
れる高調波成分が少ないためノイズの発生が少なく、簡
単なLCで回路が構成されているため小型化・低背化が
可能であり、補助昇圧トランスと比較して安価な回路構
成である。すなわち本発明によれば、小形且つ低コスト
で、ノイズの発生が少なく高効率のインバータ回路を実
現可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施の形態のインバータ回路の主要部の
一構成例を示す回路図である。
【図2】本実施の形態のインバータ回路における各部の
波形を示す波形図である。
【図3】初段共振回路部を抜き出して示す回路図であ
る。
【図4】次段共振回路部を抜き出して示す回路図であ
る。
【図5】制御回路の一例を示す回路図である。
【図6】圧電トランスを用いた従来のインバータ回路の
一例を示す回路図である。
【符号の説明】
10 入力端子、 40 冷陰極管、 50 制御回
路、 Q,Q2 スイッチング素子、 L1,L2
ョークコイル、 C1 コンデンサ、 T1 圧電トラン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電圧が印加される入力端子と、 上記入力端子と接地電位部との間に直列に配置されて交
    互に駆動される第1のスイッチング素子と第2のスイッ
    チング素子とからなるスイッチング手段と、 上記第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子
    とを交互に駆動する制御手段と、 コンデンサとコイルを直列接続してなり、上記スイッチ
    ング手段の出力端と接地電位部との間に配置される第1
    の直列共振手段と、 上記第1の直列共振手段のコンデンサとコイルとの間に
    一端が接続されるコイルと、 一次電極側が上記コイルの他端に接続される圧電トラン
    スとを有し、 上記圧電トランスの一次電極側に接続される上記コイル
    と上記圧電トランスの電極間容量とで第2の直列共振手
    段を構成し、 上記第1の直列共振手段と上記第2の直列共振手段によ
    り2段の共振手段を構成し、 当該2段の共振手段による共振周波数で上記圧電トラン
    スを駆動することを特徴とするインバータ回路。
  2. 【請求項2】 上記圧電トランスの2次電極側に接続さ
    れる負荷に流れる負荷電流を検出するための検出手段を
    備え、 上記制御手段が上記負荷電流に応じて上記スイッチング
    素子のスイッチング周波数を制御することを特徴とする
    請求項1記載のインバータ回路。
  3. 【請求項3】 上記負荷は、冷陰極管であることを特徴
    とする請求項2記載のインバータ回路。
JP10365273A 1998-12-22 1998-12-22 インバータ回路 Withdrawn JP2000188877A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008016365A (ja) * 2006-07-07 2008-01-24 Sanken Electric Co Ltd 放電管点灯装置

Cited By (1)

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JP2008016365A (ja) * 2006-07-07 2008-01-24 Sanken Electric Co Ltd 放電管点灯装置

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