JP2004079508A - 発光制御装置、バックライト装置、液晶表示装置、液晶モニタ、および液晶テレビ - Google Patents

発光制御装置、バックライト装置、液晶表示装置、液晶モニタ、および液晶テレビ Download PDF

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中塚 宏
Katsu Takeda
武田 克
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Abstract

【課題】複数の圧電トランスを唯一つの圧電インバータ回路に接続するのみで複数の冷陰極蛍光管を独立に駆動可能な発光制御装置を提供する。
【解決手段】圧電インバータ回路に、第1および第2の駆動制御信号(S1、S2)の位相に対して、第3および第4の駆動制御信号(S3、S4)の位相を変化させる信号を第2の駆動部106bに出力する第1の位相制御部102aと、第1および第2の駆動制御信号の位相に対して、第5および第6の駆動制御信号(S5、S6)の位相を変化させる信号を第3の駆動部106cに出力する第2の位相制御部102bとを設け、各駆動制御信号の位相差を制御することで、複数の圧電トランス110a、110bへの入力電力を制御し、複数の冷陰極蛍光管108a、108bへの出力電力を制御する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パソコン、液晶モニタ、液晶テレビなどの液晶パネルのバックライト装置に用いる、圧電トランスを用いた冷陰極蛍光管の駆動技術に関し、特に複数の圧電トランスにより複数の冷陰極蛍光管を駆動制御する発光制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
圧電トランスは、負荷が無限大のときは非常に高い昇圧比を得ることができ、また負荷が小さくなると昇圧比も減少するという特性を有している。また、圧電トランスは、電磁トランスに比べて電力密度が高いため、小型化が可能である上、不燃性であり、電磁誘導によるノイズを出さないなどの長所を有している。以上のような特長から、近年、冷陰極蛍光管用の電源として用いられている。
【0003】
図21に、従来の圧電トランスの代表的な構造であるローゼン型圧電トランスの構造を示す。1は低インピーダンス部、2は高インピーダンス、3U、3Dは入力用電極、4は出力用電極、5、7は圧電体、PDは低インピーダンス部1における圧電体5の分極方向、PLは高インピーダンス部2における圧電体7の分極方向である。
【0004】
圧電トランスの低インピーダンス部1は、昇圧用として用いる場合の入力部となる。低インピーダンス部1は、分極方向PDで示すように厚み方向に分極が施されており、厚み方向の主面表裏にそれぞれ電極3U、3Dが設けられている。一方、高インピーダンス部2は、昇圧用として用いる場合の出力部となる。高インピーダンス部2は、分極方向PLで示すように長手方向に分極が施されており、長手方向の端面に電極4が設けられている。このように構成される圧電トランスは、電極3U、3D間に所定の交流電圧を印加することにより、長手方向の伸縮振動を励振し、この振動を圧電効果により、電極3Uと電極4の間に発生する電圧に変換するものである。昇降圧は、低インピーダンス部1と高インピーダンス部2によるインピーダンス変換により行われる。
【0005】
図22に、図21に示す圧電トランスの共振周波数近傍において集中定数で近似した等価回路を示す。図21において、Cd1、Cd2はそれぞれ入力側、出力側の束縛容量、A1(入力側)、A2(出力側)は力係数、mは等価質量、Cは等価コンプライアンス、Rmは等価機械抵抗である。この圧電トランスでは、力係数A1は、A2よりも大きく、図22に示す等価回路では、2つの等価理想変成器で昇圧が行われる。さらに、等価質量mと等価コンプライアンスCからなる直列共振部を含むため、特に負荷抵抗の値が大きい場合に、出力電圧が変成器の変成比以上に大きな値となる。
【0006】
一方、液晶ディスプレイのバックライトには、一般的に、放電のための電極にヒータを持たない冷陰極構造からなる冷陰極蛍光管が用いられる。冷陰極蛍光管は、冷陰極構造であることから、放電を開始させる放電開始電圧、放電を維持する放電維持電圧とも非常に高い。14インチクラスの液晶ディスプレイで用いられる冷陰極蛍光管では、放電維持電圧として800Vrms、放電開始電圧として1300Vrms程度の電圧が一般的に必要とされている。
【0007】
図23は、従来の圧電トランスの他励発振方式駆動回路のブロック図である。図23において、13は、圧電トランス10を駆動する交流駆動信号を発生する可変発振回路である。可変発振回路13の出力信号は、一般的にパルス波形であり、波形整形回路11により高周波成分が取り除かれ、正弦波に近い交流信号に変換される。波形整形回路11の出力信号は、駆動回路12により圧電トランス10を駆動するのに十分なレベルにまで電圧増幅される。増幅された電圧は、圧電トランス10の1次側電極3Uに入力される。1次側電極3Uに入力された電圧は、圧電トランス10の圧電効果により昇圧され、2次側電極4から取り出される。
【0008】
2次側電極4から出力された高電圧は、冷陰極蛍光管17と帰還抵抗18との直列回路と、過電圧保護回路20とに印加される。過電圧保護回路20は、分圧抵抗19a及び19bと、分圧抵抗19aの両端に発生する電圧と第1の基準電圧Vref1とを比較する比較回路15とからなり、圧電トランス10の2次側電極4から出力される高電圧が、第1の基準電圧Vref1により決定される設定電圧よりも高くなるのを防ぐように、発振制御回路14を介して可変発振回路13を制御する。なお、冷陰極蛍光管17が点灯している時,この過電圧保護回路20は動作を停止している。
【0009】
また、冷陰極蛍光管17と帰還抵抗18の直列回路に流れる電流によって帰還抵抗18の両端に発生する帰還電圧が比較回路16に印加される。比較回路16では、第2の基準電圧Vref2と帰還電圧の比較を行い、冷陰極蛍光管17にほぼ一定の電流が流れるように発振制御回路14に信号を出力する。発振制御回路14は、比較回路16の出力信号に応じた周波数で発振を行うよう可変発振回路14に信号を出力する。なお、比較回路16は、冷陰極蛍光管17の点灯開始前は動作しない。
【0010】
このようにして、冷陰極蛍光管17は安定して点灯する。他励発振方式で駆動する場合、温度によって共振周波数が変化しても、自動的に駆動周波数が共振周波数に追尾する。
【0011】
このように圧電インバータを構成することにより、冷陰極蛍光管17に流れる電流を一定となるように制御することができる。
【0012】
近年、液晶モニタ、液晶テレビなどの高輝度化に伴い、液晶バックライトに求められる輝度も上昇している。これに対応するために、冷陰極蛍光管も1本ではなく、複数本使用されている。
【0013】
しかしながら、発光制御装置は、圧電トランスの共振動作を利用して、入力された直流電圧を高圧交流電圧として出力しているため、図23に示すように冷陰極蛍光管を接続した場合、1本の冷陰極蛍光管が点灯すると、インバータ出力電圧が低下するため、その他の冷陰極蛍光管は点灯を行うことができない。
【0014】
この問題を解決するためには、複数の圧電トランスを駆動する必要がある。しかしながら、図23に示すような従来の発光制御装置では、複数の冷陰極蛍光管を同時に点灯するためには、圧電インバータ回路を複数設けなければならず、回路が複雑かつ大規模になる。
【0015】
かかる問題を解消することを目的として、特開平5−251784号公報には、圧電トランスを使用した圧電インバータ回路により複数の負荷を駆動するための厚み縦振動圧電磁器トランス及びその製造方法が開示されている。この厚み縦振動圧電磁器トランス及びその製造方法によれば、小型、高効率で、かつ多入力、多出力を実現しているとされている。
【0016】
他に、上記の問題を解消することを目的として、特開平8−45679号公報には、圧電トランスを使用した圧電インバータ回路により複数の負荷を駆動するための冷陰極蛍光管点灯装置が開示されている。この冷陰極蛍光管点灯装置によれば、1個の圧電トランスからの高圧の高周波電圧により、複数の冷陰極蛍光管を点灯させる冷陰極蛍光管点灯装置を提供できるとされている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
特開平5−251784号公報に開示される厚み縦振動圧電磁器トランス及びその製造方法によれば、確かに、この圧電トランスを用いることで、複数の負荷を駆動することは可能である。しかしながら、圧電トランスの出力インピーダンスと負荷インピーダンスとの関係により複数の負荷に印加される電力がそれぞれ異なってしまう。そのため、圧電トランスの駆動制御により、複数の負荷を独立に制御することは1つの圧電インバータ回路では不可能である。
【0018】
また、特開平8−45679号公報に開示される冷陰極蛍光管点灯装置でも、圧電トランスにより複数の冷陰極蛍光管を同時に駆動することは可能である。しかしながら、かかる駆動方法では、圧電トランスの出力電圧が高電圧化し、高電圧に対する空間距離、沿面距離などを考慮した場合、必ずしも装置の小型化が可能であるとは考えにくい。しかも、安全設計において、機器の内部で常時数千Vの電圧を出力することは好ましくない。また、冷陰極蛍光管が直列に接続されているため、複数の冷陰極蛍光管を独立に制御することは1つの圧電インバータ回路では不可能である。
【0019】
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数の圧電トランスを唯一つの圧電インバータ回路に接続するのみで複数の冷陰極蛍光管を独立に駆動可能な発光制御装置を提供するとともに、かかる発光制御装置により被照明体を背面から照明するバックライト装置、かかるバックライト装置により液晶パネルを照明する液晶表示装置、かかる液晶表示装置を用いた液晶モニタおよび液晶テレビを提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するため、本発明に係る第1の発光制御装置は、それぞれ2つのスイッチング手段が電源電位と接地電位との間で直列に接続された複数の直列接続体であって、1つの第1の直列接続体と、第1の直列接続体の各スイッチング手段の接続点と他の直列接続体の各スイッチング手段の接続点との間に接続された、それぞれインダクタと圧電トランスの1対の入力電極とからなる複数の第2の直列接続体とを含む複数の直列接続体と、それぞれ圧電トランスの出力電極に一端が接続された複数の冷陰極蛍光管とを備えたことを特徴とする。
【0021】
前記の目的を達成するため、本発明に係る第2の発光制御装置は、電源電位と接地電位との間に接続され、第1の駆動制御信号(S1)および第2の駆動制御信号(S2)に応じてそれぞれ交互にオン/オフする第1のスイッチング手段と第2のスイッチング手段との第1の直列接続体と、第1の直列接続体に並列に接続され、第1および第2の駆動制御信号と同一の周波数およびデューティ比を有する第3の駆動制御信号(S3)および第4の駆動制御信号(S4)に応じてそれぞれ交互にオン/オフする第3のスイッチング手段と第4のスイッチング手段との第2の直列接続体と、第1の直列接続体に並列に接続され、第1および第2の駆動制御信号と同一の周波数およびデューティ比を有する第5の駆動制御信号(S5)および第6の駆動制御信号(S6)に応じてそれぞれ交互にオン/オフする第5のスイッチング手段と第6のスイッチング手段との第3の直列接続体と、圧電効果により1次側電極から入力された電圧を2次側電極から昇圧または降圧して出力する第1および第2の圧電トランスと、第1のスイッチング手段と第2のスイッチング手段との接続点と、第3のスイッチング手段と第4のスイッチング手段との接続点との間に接続された、第1のインダクタと第1の圧電トランスの1対の1次側電極との第4の直列接続体と、第1のスイッチング手段と第2のスイッチング手段との接続点と、第5のスイッチング手段と第6のスイッチング手段との接続点との間に接続された、第2のインダクタと第2の圧電トランスの1対の1次側電極との第5の直列接続体と、第1の圧電トランスの2次側電極と接地電位との間に接続された、第1の冷陰極蛍光管と第1の電流検出抵抗との第6の直列接続体と、第2の圧電トランスの2次側電極と接地電位との間に接続された、第2の冷陰極蛍光管と第2の電流検出抵抗との第7の直列接続体と、第1および第2の駆動制御信号を生成する第1の駆動手段(第1の駆動部)と、第3および第4の駆動制御信号を生成する第2の駆動手段(第2の駆動部)と、第5および第6の駆動制御信号を生成する第3の駆動手段(第3の駆動部)と、第1の電流検出抵抗により検出された交流電圧を整流し、第1の検出電圧として帰還する第1の帰還手段(第1の帰還部)と、第2の電流検出抵抗により検出された交流電圧を整流し、第2の検出電圧として帰還する第2の帰還手段(第2の帰還部)と、第1の帰還手段から出力される第1の検出電圧と第1の基準電圧(Vref1)とを比較し、第1の誤差信号を出力する第1の比較手段(第1の比較部)と、第2の帰還手段から出力される第2の検出電圧と第2の基準電圧(Vref2)とを比較し、第2の誤差信号を出力する第2の比較手段(第2の比較部)と、第1の誤差信号に応じて、第1および第2の駆動制御信号の位相に対して、第3および第4の駆動制御信号の位相を変化させる信号を第2の駆動手段に出力する第1の位相制御手段(第1の位相制御部)と、第2の誤差信号に応じて、第1および第2の駆動制御信号の位相に対して、第5および第6の駆動制御信号の位相を変化させる信号を第3の駆動手段に出力する第2の位相制御手段(第2の位相制御部)とを備えたことを特徴とする。
【0022】
前記の目的を達成するため、本発明に係る第3の発光制御装置は、電源電位と接地電位との間に接続され、第1の駆動制御信号(S1)および第2の駆動制御信号(S2)に応じてそれぞれ交互にオン/オフする第1のスイッチング手段と第2のスイッチング手段との第1の直列接続体と、第1の直列接続体に並列に接続され、第1および第2の駆動制御信号と同一の周波数およびデューティ比を有する第3の駆動制御信号(S3)および第4の駆動制御信号(S4)に応じてそれぞれ交互にオン/オフする第3のスイッチング手段と第4のスイッチング手段との第2の直列接続体と、第1の直列接続体に並列に接続され、第1および第2の駆動制御信号と同一の周波数およびデューティ比を有する第5の駆動制御信号(S5)および第6の駆動制御信号(S6)に応じてそれぞれ交互にオン/オフする第5のスイッチング手段と第6のスイッチング手段との第3の直列接続体と、圧電効果により1次側電極から入力された電圧を2次側電極から昇圧または降圧して出力する第1および第2の圧電トランスと、第1のスイッチング手段と第2のスイッチング手段との接続点と、第3のスイッチング手段と第4のスイッチング手段との接続点との間に接続された、第1のインダクタと前記第1の圧電トランスの1対の1次側電極との第4の直列接続体と、第1のスイッチング手段と第2のスイッチング手段との接続点と、第5のスイッチング手段と第6のスイッチング手段との接続点との間に接続された、第2のインダクタと第2の圧電トランスの1対の1次側電極との第5の直列接続体と、第1の圧電トランスの2次側電極と接地電位との間に接続された、第1の冷陰極蛍光管と第1の電流検出抵抗との第6の直列接続体と、第2の圧電トランスの2次側電極と接地電位との間に接続された、第2の冷陰極蛍光管と第2の電流検出抵抗との第7の直列接続体と、第1および第2の駆動制御信号を生成する第1の駆動手段(第1の駆動部)と、第3および第4の駆動制御信号を生成する第2の駆動手段(第2の駆動部)と、第5および第6の駆動制御信号を生成する第3の駆動手段(第3の駆動部)と、第1の電流検出抵抗により検出された交流電圧を整流し、第1の検出電圧として帰還する第1の帰還手段(第1の帰還部)と、第2の電流検出抵抗により検出された交流電圧を整流し、第2の検出電圧として帰還する第2の帰還手段(第2の帰還部)と、第1および第2の帰還手段から出力される第1および第2の検出電圧のアナログ値を第1および第2の検出データのデジタル値に変換するA/D変換手段(A/D)と、A/D変換手段から出力される第1の検出データと第1の基準データ(Vref1’)とを比較し、第1の誤差データを出力する第1の比較手段(第1の比較部)と、A/D変換手段から出力される第2の検出データと第2の基準データ(Vref2’)とを比較し、第2の誤差データを出力する第2の比較手段(第2の比較部)と、第1の誤差データに応じて、第1および第2の駆動制御信号の位相に対して、第3および第4の駆動制御信号の位相を変化させる第1の位相制御データを生成する第1の位相制御手段(第1の位相制御部)と、第2の誤差データに応じて、第1および第2の駆動制御信号の位相に対して、第5および第6の駆動制御信号の位相を変化させる第2の位相制御データを生成する第2の位相制御手段(第2の位相制御部)と、第1および第2の位相制御データをアナログ値に変換し、それぞれ第2および第3の駆動手段に出力するD/A変換手段(D/A)とを備えたことを特徴とする。
【0023】
前記の目的を達成するため、本発明に係る第4の発光制御装置は、電源電位と接地電位との間に接続され、第1の駆動制御信号(S1)および第2の駆動制御信号(S2)に応じてそれぞれ交互にオン/オフする第1のスイッチング手段と第2のスイッチング手段との第1の直列接続体と、第1の直列接続体に並列に接続され、第1および第2の駆動制御信号と同一の周波数およびデューティ比を有する第3の駆動制御信号(S3)および第4の駆動制御信号(S4)に応じてそれぞれ交互にオン/オフする第3のスイッチング手段と第4のスイッチング手段との第2の直列接続体と、第1の直列接続体に並列に接続され、第1および第2の駆動制御信号と同一の周波数およびデューティ比を有する第5の駆動制御信号(S5)および第6の駆動制御信号(S6)に応じてそれぞれ交互にオン/オフする第5のスイッチング手段と第6のスイッチング手段との第3の直列接続体と、圧電効果により1次側電極から入力された電圧を1対の2次側電極から昇圧または降圧してそれぞれ、位相が180度異なる電圧を出力する第1および第2の圧電トランスと、第1のスイッチング手段と第2のスイッチング手段との接続点と、第3のスイッチング手段と第4のスイッチング手段との接続点との間に接続された、第1のインダクタと第1の圧電トランスの1対の1次側電極との第4の直列接続体と、第1のスイッチング手段と第2のスイッチング手段との接続点と、第5のスイッチング手段と第6のスイッチング手段との接続点との間に接続された、第2のインダクタと第2の圧電トランスの1対の1次側電極との第5の直列接続体と、第1の圧電トランスの1対の2次側電極の間に接続された、複数の冷陰極蛍光管から成る第1の冷陰極蛍光管群と第1の冷陰極蛍光管群を構成する複数の冷陰極蛍光管の間に配置された第1の電流検出部との第6の直列接続体と、第2の圧電トランスの1対の2次側電極の間に接続された、複数の冷陰極蛍光管から成る第2の冷陰極蛍光管群と第2の冷陰極蛍光管群を構成する複数の冷陰極蛍光管の間に配置された第2の電流検出部との第7の直列接続体と、第1および第2の駆動制御信号を生成する第1の駆動手段(第1の駆動部)と、第3および第4の駆動制御信号を生成する第2の駆動手段(第2の駆動部)と、第5および第6の駆動制御信号を生成する第3の駆動手段(第3の駆動部)と、第1の電流検出部により検出された交流電圧を整流し、第1の検出電圧として帰還する第1の帰還手段(第1の帰還部)と、第2の電流検出部により検出された交流電圧を整流し、第2の検出電圧として帰還する第2の帰還手段(第2の帰還部)と、第1の帰還手段から出力される第1の検出電圧と第1の基準電圧(Vref1)とを比較し、第1の誤差信号を出力する第1の比較手段(第1の比較部)と、第2の帰還手段から出力される第2の検出電圧と第2の基準電圧(Vref2)とを比較し、第2の誤差信号を出力する第2の比較手段(第2の比較部)と、第1の誤差信号に応じて、第1および第2の駆動制御信号の位相に対して、第3および第4の駆動制御信号の位相を変化させる信号を第2の駆動手段に出力する第1の位相制御手段(第1の位相制御部)と、第2の誤差信号に応じて、第1および第2の駆動制御信号の位相に対して、第5および第6の駆動制御信号の位相を変化させる信号を第3の駆動手段に出力する第2の位相制御手段(第2の位相制御部)とを備えたことを特徴とする。
【0024】
第1から第4の発光制御装置において、それぞれ2つのスイッチング手段からなる複数の直列接続体のスイッチングタイミングを第1の直列接続体のスイッチングタイミングと同じにすることで、冷陰極蛍光管を点灯または消灯させることが好ましい。
【0025】
第1から第4の発光制御装置において、複数の圧電トランスの駆動周波数は、複数の圧電トランスのうち最も高い共振周波数よりも高い周波数に設定されることが好ましい。
【0026】
第3の発光制御装置において、A/D変換手段、前記第1および第2の比較手段、前記第1および第2の位相制御手段、および前記D/A変換手段はマイクロコンピュータに内蔵されることが好ましい。
【0027】
第1から第3の発光制御装置において、複数の冷陰極蛍光管はそれぞれ個別に輝度制御が行われることが好ましい。この場合、複数の冷陰極蛍光管を個別に点灯または消灯を行うことにより輝度制御を行うことが好ましい。
【0028】
第4の発光制御装置において、第1の冷陰極蛍光管群と第2の冷陰極蛍光管群はそれぞれ個別に輝度制御が行われることが好ましい。この場合、第1の冷陰極蛍光管群と第2の冷陰極蛍光管群を個別に点灯または消灯を行うことにより輝度制御を行うことが好ましい。
【0029】
前記の目的を達成するため、本発明に係るバックライト装置は、第1から第4のいずれかの発光制御装置により、被照明体を背面から照明するように構成されたことを特徴とする。
【0030】
前記の目的を達成するため、本発明に係る液晶表示装置は、本発明に係るバックライト装置により、液晶パネルを照明するように構成されたことを特徴とする。
【0031】
前記の目的を達成するため、本発明に係る液晶モニタは、本発明に係る液晶表示装置を用いたことを特徴とする。
【0032】
前記の目的を達成するため、本発明に係る液晶テレビは、本発明に係る液晶表示装置を用いたことを特徴とする。
【0033】
上記の構成によれば、複数の圧電トランスを唯一つの駆動回路に接続するのみで複数の冷陰極蛍光管または複数の冷陰極蛍光管群をそれぞれ独立に駆動可能な発光制御装置を実現できるとともに、かかる発光制御装置により被照明体を背面から照明するバックライト装置、かかるバックライト装置により液晶パネルを照明する液晶表示装置、かかる液晶表示装置を用いた液晶モニタおよび液晶テレビを実現できる。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照して説明する。
【0035】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る発光制御装置の構成例を示すブロック図である。なお、本実施形態に用いられる圧電トランスの構造は、図21に示す従来例の構造と同じであり、その動作についても同様である。
【0036】
図1において、101は第1の圧電トランス110aおよび第2の圧電トランス110bを駆動する交流駆動信号を発生する発振部である。発振部101からの3つの出力信号は、それぞれ、第1の駆動部106aに直接、第1の位相制御部102aを介して第2の駆動部106bに、第2の位相制御部102bを介して第3の駆動部106cに入力される。第1の位相制御部102aおよび第2の位相制御部102bは、それぞれ、第1の比較部103aおよび第2の比較部103bからの出力信号に応じて、第1の駆動部106aに入力される交流信号と周波数が同じで位相が異なる交流信号を第2の駆動部106bおよび第3の駆動部106cに出力する。
【0037】
第1の駆動部106aは、スイッチング手段としての2つのNチャネルMOSFET111、112のゲート端子(G)にそれぞれ駆動制御信号S1、S2を出力し、第2の駆動部106bは、スイッチング手段としての2つのNチャネルMOSFET113、114のゲート端子(G)にそれぞれ駆動制御信号S3、S4を出力し、第3の駆動部106cは、スイッチング手段としての2つのNチャネルMOSFET111、112のゲート端子(G)にそれぞれ駆動制御信号S5、S6を出力する。
【0038】
NチャネルMOSFET112のソース端子(S)とNチャネルMOSFET111のドレイン端子(D)とを接続した第1の直列接続体と、NチャネルMOSFET114のソース端子(S)とNチャネルMOSFET113のドレイン端子(D)とを接続した第2の直列接続体とが、電源電位VDDと接地電位VSS間に、第1のフル・ブリッジを構成して接続され、NチャネルMOSFET116のソース端子(S)とNチャネルMOSFET115のドレイン端子(D)とを接続した第3の直列接続体とが、電源電位VDDと接地電位VSS間に、第2のフル・ブリッジを構成して接続されている。
【0039】
第1の直列接続体を構成するNチャネルMOSFET111とNチャネルMOSFET112の接続点と、第2の直列接続体を構成するNチャネルMOSFET113とNチャネルMOSFET114の接続点との間に、第1のインダクタ118aと、第1の圧電トランス110aの入力電極3Ua、3Daに並列に接続された第1のコンデンサ117aとを直列に接続した第4の直列接続体が接続されている。第1のインダクタ118aと第1のコンデンサ117aと第1の圧電トランス110aの入力容量とで第1の共振部120aが構成される。
【0040】
また、第1の直列接続体を構成するNチャネルMOSFET111とNチャネルMOSFET112の接続点と、第3の直列接続体を構成するNチャネルMOSFET115とNチャネルMOSFET116の接続点との間に、第2のインダクタ118bと、第2の圧電トランス110bの入力電極3Ub、3Dbに並列に接続された第2のコンデンサ117bとを直列に接続した第5の直列接続体が接続されている。第2のインダクタ118bと第2のコンデンサ117bと第2の圧電トランス110bの入力容量とで第2の共振部120bが構成される。
【0041】
第1の圧電トランス110aの1次側電極3Ua、3Daに入力された電圧は、圧電効果により昇圧され、高電圧として2次側電極4aから取り出され、第2の圧電トランス110bの1次側電極3Ub、3Dbに入力された電圧は、圧電効果により昇圧され、高電圧として2次側電極4bから取り出される。
【0042】
第1の圧電トランス110aの2次側電極4aから出力された高電圧は、第1の冷陰極蛍光管108aと第1の電流検出抵抗109aを接続した第6の直列接続体に印加される。また、第2の圧電トランス110bの2次側電極4bから出力された高電圧は、第2の冷陰極蛍光管108bと第2の電流検出抵抗109bを接続した第7の直列接続体に印加される。
【0043】
第1の電流検出抵抗109aにより検出された交流電圧は、帰還部107aにより整流されて第1の比較部に入力され、第2の電流検出抵抗109bにより検出された交流電圧は、第2の帰還部107bにより整流されて第2の比較部103bに入力される。
【0044】
第1の比較部103aは、第1の帰還部107aからの検出電圧と第1の基準電圧Vref1との比較を行い、第1の基準電圧Vref1よりも検出電圧が大きい時は、第1の圧電トランス110aへの入力電力が小さくなるように、また第1の基準電圧Vref1よりも検出電圧が小さい時は、第1の圧電トランス110aへの入力電力が大きくなるように、第1の位相制御部102aに制御信号を出力する。第1の位相制御部102aは、第1の比較器103aからの出力信号に従って、第2の駆動部106bに信号を与えることにより、第1の圧電トランス110aへの入力電力を制御する。
【0045】
同様に、第2の比較部103bは、第2の帰還部107bからの検出電圧と第2の基準電圧Vref2との比較を行い、第2の基準電圧Vref2よりも検出電圧が大きい時は、第2の圧電トランス110bへの入力電力が小さくなるように、また第2の基準電圧Vref2よりも検出電圧が小さい時は、第2の圧電トランス110bへの入力電力が大きくなるように、第2の位相制御部102bに制御信号を出力する。第2の位相制御部102bは、第2の比較部103bからの出力信号に従って、第3の駆動部106cに信号を与えることにより、第2の圧電トランス110bへの入力電力を制御する。
【0046】
次に、以上のように構成された発光制御装置の動作について、図1に加えて、図2および図3を参照して説明する。図2は、NチャネルMOSトランジスタ111、112、113、114で構成される第1のフル・ブリッジの動作を説明するための各部信号のタイミングチャートである。図3は、NチャネルMOSトランジスタ111、112、113、114で構成される第1のフル・ブリッジ、およびNチャネルMOSトランジスタ111、112、115、116で構成される第2のフル・ブリッジの動作を説明するための各部信号のタイミングチャートである。
【0047】
図2において、Viは共振部120aへの入力電圧であり、Vtrは第1の圧電トランス110aの1次側電極3Uaと3Daの両端電圧である。駆動制御信号S1とS2は、所定のオン時間比率で交互にオン/オフするように設定され、駆動制御信号S3とS4は、駆動制御信号S1、S2と同じオン時間比率でかつ位相差を持って交互にオン/オフするように設定されている。
【0048】
駆動制御信号S3、S4の実線は、冷陰極蛍光管108aの輝度を低くした時、或いは第1の圧電トランス110aへの入力電圧が高い時の波形を示している。このとき、駆動制御信号S1、S2と駆動制御信号S3、S4との間の位相差を小さくすることで、第1の圧電トランス110への入力電力が小さくなるよう制御される。また、駆動制御信号S3、S4の破線は、冷陰極蛍光管108aの輝度を高くした時、或いは第1の圧電トランス110aへの入力電圧が低い時の波形を示している。このとき、駆動制御信号S1、S2と駆動制御信号S3、S4との間の位相差を大きくすることで、第1の圧電トランス110への入力電力が大きくなるよう制御される。
【0049】
このように、NチャネルMOSFET111、112、113、114のオン/オフの位相差制御を行うことで、第1の共振部120aには、電圧Viが印加されることになる。なお、電圧Viの実線は、駆動制御信号S3、S4が実線で示されるタイミング時の波形を、また電圧Viの破線は、駆動制御信号S3、S4が破線で示されるタイミング時の波形を示している。
【0050】
ここで、駆動制御信号S1、S2、S3、S4によるスイッチング周波数は、共振部120aの共振周波数frに近い周波数に設定されているため、第1の圧電トランス110aへの入力電圧Vtrは正弦波状の波形となる。なお、電圧Vtrの実線は、電圧Viが実線で示される時の波形を、また電圧Vtrの破線は、電圧Viが破線で示される時の波形を示している。
【0051】
共振部120aの共振周波数frは、第1のインダクタ118aのインダクタンス値をL、第1の圧電トランス110aの入力容量値をCp、第1のコンデンサ117aの容量値をCとすると、以下の式(1)で表される。
【0052】
【数1】
Figure 2004079508
【0053】
このように駆動を行うことにより、第1の圧電トランス110aへの入力電力制御を単一周波数で行うことができる。
【0054】
また、図3において、Vi1は共振部120aへの入力電圧を、Vi2は共振部120bへの入力電圧を示している。図3における動作については、図2を用いて説明したのと同様である。図2における動作と同様に、駆動制御信号S1、S2と駆動制御信号S3、S4の位相差制御に加えて、駆動制御信号S1、S2と駆動制御信号S5、S6の位相差を制御することにより、第1の圧電トランス110aへの入力電圧の制御に加えて、第2の圧電トランス110bへの入力電力の制御を単一周波数で行うことができる。
【0055】
以上のように、本実施形態によれば、複数の冷陰極蛍光管108a、108bを点灯するために、複数の圧電トランス110a、110bを配置した場合でも、各々の電力制御を個別に行うことが可能となる。その結果、回路部品点数の削減による小型化および共振周波数付近での高効率動作が可能となる。
【0056】
また、駆動制御信号S1、S2と駆動制御信号S3、S4、或いは駆動制御信号S1、S2と駆動制御信号S5、S6の位相差をゼロとすることで、一方の冷陰極蛍光管のみ消灯とすることができる。このように制御を行うことで、図4に示すように(S108aは冷陰極蛍光管108aの状態、S108bは冷陰極蛍光管108bの状態を示す)、複数の冷陰極蛍光管の点灯時において、個別に点灯制御を行うことも可能である。
【0057】
また、第1の基準電圧Vref1および第2の基準電圧Vref2を個別に異なる値とすることで、冷陰極蛍光管108a、108bそれぞれの輝度を個別に制御することも可能である。
【0058】
なお、本実施形態では、図21に示すような従来構造の圧電トランスを用いたが、1次側から入力された電圧を圧電効果により2次側から昇圧、或いは降圧して出力する圧電トランスであれば、その他の構造でも同様の効果を得ることができる。
【0059】
また、本実施形態では、圧電トランスの負荷として冷陰極蛍光管を用いたが、抵抗負荷のようにインピーダンスの変動しない負荷においても、本実施形態に示す発光制御装置と制御方法を用いることで、同様の効果を得ることができる。
【0060】
(第2の実施形態)
図5は、本発明の第2の実施形態に係る発光制御装置の構成例を示すブロック図である。
【0061】
本実施形態が第1の実施形態と異なるのは、第1の位相制御部102aに対応して第1の駆動制御部201aを、第2の位相制御部102bに対応して第2の駆動制御部201bを設けた点にあり、その他の構成および動作については第1の実施形態と同様である。
【0062】
以下、図6および図7を用いて、第1の駆動制御部201aおよび第2の駆動制御部201bによる動作について説明する。
【0063】
図6は、冷陰極蛍光管の点灯開始時と定常点灯時での圧電トランスの昇圧比SRの周波数特性を示す図である。図6において、昇圧比SRは、冷陰極蛍光管が点灯する前は曲線TP201で示すように、共振周波数fr1で最大となり、点灯時は曲線TP202で示すように、共振周波数fr2で最大となる。なお、fdは、冷陰極蛍光管の定常点灯時における圧電トランスの駆動周波数である。
【0064】
図7は、圧電トランスの昇圧比SRの非線形性を示す図である。圧電トランスは、大振幅動作を行うと昇圧比SRが最大となる周波数より低い周波数でジャンプ現象を示す。この時、図7に示すように、周波数を高い周波数から低い周波数に挿引した時と低い周波数から高い周波数へ挿引した時とでその特性が変化する不安定領域Ruが存在することとなる。そのため、圧電トランスの駆動においては、信頼性およびその動作特性の観点からも、昇圧比が最大となる周波数よりも高い周波数範囲での駆動が望ましい。
【0065】
そこで、本実施形態では、図6の矢印で示すように、点灯開始時は、圧電トランスの駆動周波数を高い方から低い方へ挿引を行い、定常動作時は、その掃引動作を停止するために、第1の駆動動制御部201aおよび第2の駆動動制御部201bを設けている。これにより、昇圧比SRが最大となる周波数よりも高い周波数範囲での動作を実現することで、圧電トランスの不安定領域Suでの動作を防することができる。
【0066】
以上のような動作により、信頼性の高いインバータシステムを提供することが可能となる。
【0067】
また、定常点灯時には、固定周波数にて駆動を行い、位相差にて輝度調節を行うにあたり、圧電トランスの効率が高い周波数付近に駆動周波数を設定して駆動を行うことが可能となるので、複数の圧電トランスの駆動に適した、高効率で小型のインバータシステムを実現することができる。
【0068】
また、駆動制御信号S1、S2と駆動制御信号S3、S4、或いは駆動制御信号S1、S2と駆動制御信号S5、S6の位相差をゼロとすることで、一方の冷陰極蛍光管のみ消灯とすることができる。このように制御を行うことで、図4に示すように(S108aは冷陰極蛍光管108aの状態、S108bは冷陰極蛍光管108bの状態を示す)、複数の冷陰極蛍光管の点灯時において、個別に点灯制御を行うことも可能である。
【0069】
また、第1の基準電圧Vref1および第2の基準電圧Vref2を個別に異なる値とすることで、冷陰極蛍光管108a、108bそれぞれの輝度を個別に制御することも可能である。
【0070】
さらに、位相制御を数十msオーダーで行うことで、冷陰極蛍光管の点灯開始時において、圧電トランスの出力電圧における突出部をなくすことができ、かつ、冷陰極蛍光管の点灯開始電圧を低電圧化することが可能となる。
【0071】
なお、本実施形態では、図21に示すような従来構造の圧電トランスを用いたが、1次側から入力された電圧を圧電効果により2次側から昇圧、或いは降圧して出力する圧電トランスであれば、その他の構造でも同様の効果を得ることができる。
【0072】
また、本実施形態では、圧電トランスの負荷として冷陰極蛍光管を用いたが、抵抗負荷のようにインピーダンスの変動しない負荷においても、本実施形態に示す発光制御装置と制御方法を用いることで、同様の効果を得ることができる。
【0073】
(第3の実施形態)
図8A、図8B、図8C、および図8Dは、それぞれ、本発明の第3の実施形態に係る発光制御装置における、駆動制御信号S1とS4、S6の位相差がゼロの場合、駆動制御信号S1とS4、S6の位相差がθbの場合、駆動制御信号S1とS4、S6の位相差がθc(θc>θb)の場合の第1の共振部120aへの入力電圧Vi、および駆動制御信号S1とS4、S6の位相差の時間変化を示す図である。
【0074】
本実施形態と第2の実施形態とは、点灯開始時の制御方法が異なり、その他の構成および動作については第2の実施形態と同様である。
【0075】
本実施形態における点灯開始時の駆動制御は、駆動制御信号の位相差のみによって行う。しかしながら、図7に示したように、圧電トランスを大振幅で動作させた場合、昇圧比SRが最大となる周波数よりも低い周波数でジャンプ現象を示す不安定領域Ruが存在する。そこで、単一周波数での駆動において、まず、駆動制御信号S1(S2)と駆動制御信号S4(S3)の位相差、および駆動制御信号S1(S2)と駆動制御信号S6(S5)の位相差をゼロに設定する。そして、図8Dに示すように、徐々に位相差を大きくしていき、圧電トランスの入力電力を大きくしていく。その結果、圧電トランスの出力電圧が徐々に高くなっていき、冷陰極蛍光管の点灯開始電圧に達すると冷陰極蛍光管は点灯を開始する。
【0076】
このように制御を行うことで、昇圧比が最大となる周波数よりも低い周波数領域での点灯開始動作においても不安定動作を回避できる。そして、単一の周波数での駆動が可能となり、回路の小型化を実現することができる。
【0077】
また、駆動制御信号S1、S2と駆動制御信号S3、S4、或いは駆動制御信号S1、S2と駆動制御信号S5、S6の位相差をゼロとすることで、一方の冷陰極蛍光管のみ消灯とすることができる。このように制御を行うことで、図4に示すように(S108aは冷陰極蛍光管108aの状態、S108bは冷陰極蛍光管108bの状態を示す)、複数の冷陰極蛍光管の点灯時において、個別に点灯制御を行うことも可能である。
【0078】
また、第1の基準電圧Vref1および第2の基準電圧Vref2を個別に異なる値とすることで、冷陰極蛍光管108a、108bそれぞれの輝度を個別に制御することも可能である。
【0079】
さらに、位相制御を数十msオーダーで行うことで、冷陰極蛍光管の点灯開始時において、圧電トランスの出力電圧における突出部をなくすことができ、かつ、冷陰極蛍光管の点灯開始電圧を低電圧化することが可能となる。
【0080】
なお、本実施形態では、図21に示すような従来構造の圧電トランスを用いたが、1次側から入力された電圧を圧電効果により2次側から昇圧、或いは降圧して出力する圧電トランスであれば、その他の構造でも同様の効果を得ることができる。
【0081】
また、本実施形態では、圧電トランスの負荷として冷陰極蛍光管を用いたが、抵抗負荷のようにインピーダンスの変動しない負荷においても、本実施形態に示す発光制御装置と制御方法を用いることで、同様の効果を得ることができる。
【0082】
(第4の実施形態)
図9は、本発明の第4の実施形態に係る発光制御装置の構成例を示すブロック図である。
【0083】
本実施形態が第1の実施形態と異なるのは、第1の比較部303aと、第2の比較部303bと、第1の位相制御部302aと、第2の位相制御部302bと、発振部301とをマイクロコンピュータ内のデジタル制御部300として構成し、内蔵のアナログ/ディジタル変換器(A/D)304により、第1の帰還部107aおよび第2の帰還部107bからのアナログ検出電圧をディジタル検出データに変換し、同じく内蔵のディジタル/アナログ変換器(D/A)305により、発振部301、第1の位相制御部302a、第2の位相制御部302bからのディジタル信号をアナログ信号に変換して、それぞれ第1の駆動部106a、第2の駆動部106b、第3の駆動部106cに出力することで、ディジタル制御を行う点にある。
【0084】
図9において、第1の電流検出抵抗109aおよび第2の電流検出抵抗109bにより検出された交流電圧は、それぞれ、第1の帰還部107aおよび第2の帰還部107bにより整流されてA/D304に入力される。A/D304によりディジタル変換された検出データは、それぞれ、第1の比較部303aおよび第2の比較部303bに入力される。
【0085】
第1の比較部303aおよび第2の比較部303bは、それぞれ、A/D304から出力されるそれぞれの検出データと、第1の基準データVref1’および第2の基準データVref2’との比較を行い、第1の基準データVref1’および第2の基準データVref2’よりもそれぞれの検出データが大きい時は、第1の圧電トランス110aおよび第2の圧電トランス110bへの入力電力が小さくなるように、また第1の基準データVref1’および第2の基準データVref2’よりもそれぞれの検出データが小さい時は、第1の圧電トランス110aおよび第2の圧電トランス110bへの入力電力が大きくなるように、第1の位相制御部302aおよび第2の位相制御部302bに制御信号を出力する。
【0086】
第1の位相制御部302aおよび第2の位相制御部302bは、それぞれ、第1の比較部303aおよび第2の比較部303bからの制御信号に従って、第2の駆動部106bおよび第3の駆動部106cに信号を与えることにより、第1の圧電トランス110aおよび第2の圧電トランス110bへの入力電力を制御する。
【0087】
次に、以上のように構成された発光制御装置の動作について説明する。なお、第1の駆動部106aからの駆動制御信号S1、S2、第2の駆動部106bからの駆動制御信号S3、S4、第3の駆動部106cからの駆動制御信号S5、S6と、第1の圧電トランス110aおよび第2の圧電トランス110bへの入力電圧Vi1、Vi2との関係は、第1および第2の実施形態と同様である。
【0088】
発光制御装置が起動されると、第1の駆動部106aからの駆動制御信号S1、S2と第2の駆動部106bからの駆動制御信号S3、S4との位相差、および第1の駆動部106aからの駆動制御信号S1、S2と第3の駆動部106cからの駆動制御信号S5、S6との位相差はゼロにセットされる。その後、位相差は、点灯開始電圧が出力できるように、第1の位相制御部302aおよび第2の位相制御部302bにより制御される。この時、第1の圧電トランス110aおよび第2の圧電トランス110bの駆動周波数は一定である。
【0089】
冷陰極蛍光管108aが点灯した後、第1の位相制御部302aは、第1の比較部303aからの誤差信号に応じて、第2の駆動部106bに制御信号を与え、冷陰極蛍光管108aの輝度が一定となるよう、駆動制御信号S1、S2と駆動制御信号S3、S4の位相差制御を行う。同様に、冷陰極蛍光管108bが点灯した後、第2の位相制御部302bは、第2の比較部303bからの誤差信号に応じて、第3の駆動部106cに制御信号を与え、冷陰極蛍光管108bの輝度が一定となるよう、駆動制御信号S1、S2と駆動制御信号S5、S6の位相差制御を行う。
【0090】
このような駆動制御を行うことで、冷陰極蛍光管の点灯時には、圧電トランスを単一周波数で駆動することができ、さらに、冷陰極蛍光管の輝度を一定に保つことができる。この時、圧電トランスの駆動周波数は一定である。
【0091】
次に、デジタル制御部300による位相差制御について、図10を用いて説明を行う。
【0092】
図10は、デジタル制御部300による位相差制御ルーチンにおける処理手順を示すフローチャートである。まず、発光制御装置が起動されると、駆動制御信号の駆動周波数fdおよび位相差θが初期値に設定される(S101)。なお、本実施形態の場合、位相差θの初期値はゼロとした。しかしながら、圧電トランスの出力電圧が冷陰極蛍光管の点灯開始電圧以下であれば、ゼロ以外の位相差であっても問題ない。
【0093】
次に、第1の帰還部107aおよび第2の帰還部107bからの検出電圧をディジタル制御部300のA/D304に入力し(S102)、アナログ値からデジタルの検出データVf1、Vf2に変換する。次に、検出データVf1、Vf2と基準データVref1’、Vref2’とのそれぞれの比較を第1の比較部303aおよび第2の比較部303bにより行い(S103)、Vref1’−Vf1、Vref2’−Vf2が正である場合は、位相差θを1ステップ分の変化幅Δθだけ増加させて(S105)、第1の位相制御部302aから第2の駆動部106bに、また第2の位相制御部302bから第3の駆動部106cにD/A出力が行われる(S106)。
【0094】
一方、S103での判断の結果、Vref1’−Vf1、Vref2’−Vf2が負である場合は、位相差θを1ステップ分の変化幅Δθだけ減少させて(S104)、第1の位相制御部302aから第2の駆動部106bに、また第2の位相制御部302bから第3の駆動部106cにD/A出力が行われる(S106)。また、S103での判断の結果、検出データVf1、Vf2と基準データVref1’、Vref2’とが略一致した場合(Vref1’−Vf1=0、Vref2’−Vf2=0)、位相差を変化させず、第1の位相制御部302aから第2の駆動部106bに、また第2の位相制御部302bから第3の駆動部106cにD/A出力が行われる(S106)。ここで、位相差の変化幅Δθに相当する1ステップは、マイクロコンピュータの基準クロックRCLKなどによって異なる。
【0095】
図11は、マイクロコンピュータの基準クロックRCLKと、発振部301により基準クロックRCLKから生成され、第1の駆動部106aから出力される駆動制御信号S1、S4とのタイミング関係を例示したタイミングチャートである。本実施形態による発光制御装置では、例えば、マイクロコンピュータの基準クロックRCLKの周波数を10MHz(周期は0.1μs)とし、100クロック(100RCLK)をカウントして1周期(10μs)とした駆動制御信号を用いている。また、位相差の制御は、基準クロックRCLKの1クロック分を1ステップの変化幅Δθとしている。
【0096】
また、図12に示すような起動制御を行うことで、冷陰極蛍光管の点灯開始電圧の低電圧化が可能となる。図12は、本実施形態の発光制御装置による起動時からの圧電トランスの出力電圧(冷陰極蛍光管に印加される交流電圧振幅)Voの時間変化を示す図である。
【0097】
以下、図12の起動制御方法について説明する。まず、発光制御装置の起動時(時間t=0)には、駆動制御信号の位相差および駆動周波数をそれぞれ初期値に設定し、位相差制御により、圧電トランスの出力電圧Voが電圧Vo1となる(時間t=t1)までVoを増加させる。ここで、Vo1は冷陰極蛍光管が半点灯を行う電圧である。なお、「半点灯」とは、冷陰極蛍光管の一方の電極付近のみが発光している状態を意味する。
【0098】
その後、冷陰極蛍光管が全点灯するように、位相差を制御し、圧電トランスの出力電圧Voが電圧Vo2になる(時間t=t2)までVoを増加させる。この時間t2は時間t1に比べて十分に長い時間である。たとえば、時間t1を数十μsとし、それに対して時間t2を数msのオーダーとすることにより、点灯開始電圧の低電圧化が可能となる。
【0099】
冷陰極蛍光管の点灯後、所定の輝度になるように位相差を制御し、点灯維持電圧である電圧Vo3に至る(時間t=t3)。
【0100】
以上のように、本実施形態によれば、複数の冷陰極蛍光管を点灯するために、複数の圧電トランス配置した場合でも、各々の電力制御を個別に行うことが可能であり、かつ、回路の小型化と高効率化が可能となる。
【0101】
また、また、駆動制御信号S1、S2と駆動制御信号S3、S4、或いは駆動制御信号S1、S2と駆動制御信号S5、S6の位相差をゼロとすることで、一方の冷陰極蛍光管のみ消灯とすることができる。このように制御を行うことで、図4に示すように(S108aは冷陰極蛍光管108aの状態、S108bは冷陰極蛍光管108bの状態を示す)、複数の冷陰極蛍光管の点灯時において、個別に点灯制御を行うことも可能である。
【0102】
また、第1の基準電圧Vref1および第2の基準電圧Vref2を個別に異なる値とすることで、冷陰極蛍光管108a、108bそれぞれの輝度を個別に制御することも可能である。
【0103】
なお、本実施形態では、図21に示すような従来構造の圧電トランスを用いたが、1次側から入力された電圧を圧電効果により2次側から昇圧、或いは降圧して出力する圧電トランスであれば、その他の構造でも同様の効果を得ることができる。
【0104】
また、本実施形態では、圧電トランスの負荷として冷陰極蛍光管を用いたが、抵抗負荷のようにインピーダンスの変動しない負荷においても、本実施形態に示す発光制御装置と制御方法を用いることで、同様の効果を得ることができる。
【0105】
また、本実施形態では、冷陰極蛍光管の点灯開始前と定常点灯時のどちらの場合においても同一の周波数で駆動を行ったが、図13に示すように、冷陰極蛍光管の負荷変動に合わせて、点灯開始前は、駆動周波数fdをfd1(図14)に固定し、位相差を変化させる位相差制御ルーチン1により、定常点灯時は、駆動周波数fdをfd2(図14)に固定し、位相差を変化させる位相差制御ルーチン2により、駆動を行うことも可能である。以下、この駆動制御について、図13および図14を用いて説明する。
【0106】
図13において、点灯開始前は、位相差制御ルーチン1により、駆動周波数fdを、図14の曲線TP201で示すように、圧電トランスの無負荷時において昇圧比SRが最大となる共振周波数fr1よりも高い駆動周波数fd1に、また位相差を初期値θ0に設定し(S201)、検出データVfをA/D304に入力し(S202)、検出データVfが点灯開始電圧に相当する基準データVrefSに達したか否かを判断し(S203)、達していない場合(YES:VrefS>Vf)、位相差θを1ステップ分の変化幅Δθだけ増加させ(S204)、D/A出力を行うという処理を繰り返す。
【0107】
S203での判断の結果、検出データVfが点灯開始電圧に相当する基準データVrefSに達した場合(NO:VrefS≦Vf)、駆動周波数fdを、図14の曲線TP202で示すように、冷陰極蛍光管の点灯時において昇圧比SRが最大となる共振周波数fr2よりも高い駆動周波数fd2に設定し(S206)、位相差制御ルーチン2に移行する(S207)。
【0108】
定常点灯時は、位相差制御ルーチン2により、検出データVfをA/D304に入力し(S208)、検出データVfと点灯維持電圧に相当する基準データVrefLとを比較し(S209)、VrefL−Vfが正である場合は、位相差θを1ステップ分の変化幅Δθだけ増加させて(S211)、D/A出力を行う(S212)。
【0109】
一方、S209での判断の結果、VrefL−Vfが負である場合は、位相差θを1ステップ分の変化幅Δθだけ減少させて(S210)、D/A出力を行う(S212)。また、S209での判断の結果、検出データVfと基準データVrefLとが略一致した場合(VrefL−Vf=0)、位相差を変化させず、D/A出力を行う(S212)。
【0110】
この駆動制御によれば、常に圧電トランスを昇圧比が最大となる周波数よりも高い周波数範囲で駆動することができるため、図7に示すような圧電トランスの不安定領域Ruでの駆動を防ぐことができる。その結果、信頼性の高いインバータシステムを実現することができる。
【0111】
また、図13の駆動制御では、圧電トランスの駆動制御は位相差でのみ行ったが、図15に示すように、冷陰極蛍光管の点灯開始時は、位相差θを初期値θ0に固定し、駆動周波数fdを初期値fd1から周波数が低い方へと掃引する駆動周波数制御ルーチンにより、定常点灯時は、駆動周波数fdをfd2に固定し、位相差θを変化させる位相差制御ルーチンにより、駆動を行うことも可能である。なお、図15において、図13と異なるのは、検出データVfが点灯開始電圧に相当する基準データVrefSに達しない場合に、駆動周波数fdを1ステップ分の変化幅Δfdだけ減少させる処理工程のみである。その他の処理工程については、図13と同一の符号を付して説明を省略する。
【0112】
この駆動制御によれば、昇圧比が最大となる周波数よりも高い周波数での駆動が可能となるため、信頼性の高いシステムを構成することができる。
【0113】
(第5の実施形態)
図16は、本発明の第5の実施形態に係る液晶モニタ400の概略構成図である。図16において、複数の冷陰極蛍光管108a、108bと、圧電インバータ回路401とで、第1から第3の実施形態のいずれかによる発光制御装置が構成される。また、402は液晶パネルであり、複数の冷陰極蛍光管108a、108bにより照明されている。
【0114】
このように構成された液晶モニタ400では、液晶バックライト用の圧電インバータ回路401を小型化することができ、かつ、高効率での動作が可能である。また、圧電トランスの駆動電圧波形の歪みを低減できるなどの利点を有する。
【0115】
(第6の実施形態)
本発明の第5の実施形態では、圧電インバータ回路401と、液晶パネルを駆動制御するための各種信号を生成する液晶ドライバ(不図示)とが別々に構成されるものとして例示したが、第4の実施形態による発光制御装置のディジタル制御部300を液晶ドライバ内に構成することもできる。この構成を第6の実施形態として、以下に説明する。
【0116】
図17は、本発明の第6の実施形態に係る液晶モニタ500の概略構成図である。図17において、501は、図9に示す発光制御装置から、ディジタル制御部300と、複数の冷陰極蛍光管108a、108bとを除いたアナログ回路部分を示す。
【0117】
本実施形態によれば、圧電トランスのディジタル制御部300は液晶ドライバの中に含まれるため、部品点数の削減が可能となる。また、画像に応じた冷陰極蛍光管の輝度制御が容易にできるなどの利点も有する。
【0118】
なお、第5および第6の実施形態では、液晶モニタについて例示および説明したが、本発明はこれに限定されず、液晶テレビ等の、特に大型液晶パネルを用いる機器に好ましく適用される。
【0119】
(第7の実施形態)
第1から第4の実施形態による発光制御装置では、図21に示す従来の2次側1出力タイプのローゼン型圧電トランスを用いて、各圧電トランスの1つの2次側電極に1本の冷陰極蛍光管が接続された場合について説明したが、本発明の第7の実施形態では、従来の2次側2出力タイプのバランス出力型圧電トランスを用いて、各圧電トランスの2つの2次側電極に複数の冷陰極蛍光管が接続された場合について説明する。
【0120】
図18は、2次側2出力タイプのバランス出力型圧電トランス410の構造を示す斜視図である。図18において、11は低インピーダンス部、12は高インピーダンス部、13U、13Dは入力用電極としての1次側電極、14L、14Dは出力用電極としての2次側電極、15、17は圧電体、PDは低インピーダンス部1における圧電体15の分極方向、PLは高インピーダンス部12における圧電体17の分極方向である。
【0121】
圧電トランス410の低インピーダンス部11は、昇圧用として用いる場合の入力部となる。低インピーダンス部11は、分極方向PDで示すように厚み方向に分極が施されており、長手方向のほぼ中央部で、厚み方向の主面表裏にそれぞれ1次側電極13U、13Dが設けられている。一方、高インピーダンス部12は、昇圧用として用いる場合の出力部となる。高インピーダンス部12は、分極方向PLで示すように長手方向に分極が施されており、長手方向の一方の端面に一方の2次側電極14Lが、長手方向の他方の端面に他方の2次側電極14Rが設けられている。このように構成された圧電トランス410は、1次側電極である電極13Uと電極13D間に圧電トランス410の長さ方向に伸縮する振動の共振周波数近傍の交流電圧を印加すると、圧電トランス410は長さ方向に伸縮する機械的振動を励振し、この機械的振動を圧電効果により、低インピーダンス部11と高インピーダンス部12とのインピーダンス比に応じた電圧に変換され、2次側電極である1対の電極14Lと電極14Rから出力する。ここで、一方の2次側電極14Lから出力される電圧と他方の2次側電極14Rから出力される電圧とは、位相が180度異なるので、かかる2次側2出力タイプの圧電トランス410はバランス出力型と呼ばれる。
【0122】
図19は、本発明の第7の実施形態に係る発光制御装置の構成例を示すブロック図である。
【0123】
本実施形態が第1の実施形態と異なるのは、第1および第2の圧電トランスが2次側2出力のバランス出力型であり、各圧電トランスの1対の2次側電極には複数(本実施の形態では、2本)の冷陰極蛍光管が接続され、複数の冷陰極蛍光管の間に電流検出部が配置され、各冷陰極蛍光管はフローティングされている点にあり、その他の構成および動作については第1の実施形態と同様である。よって、以下では主に、第1の実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
【0124】
第1の圧電トランス410aの1次側電極13Ua、13Daに入力された電圧は、圧電効果により昇圧され、1対の2次側電極14La、14Raから各々位相が180度異なる高電圧として取り出され、第2の圧電トランス410bの1次側電極13Ub、13Dbに入力された電圧は、圧電効果により昇圧され、1対の2次側電極14Lb、14Rbから各々位相が180度異なる高電圧として取り出される。
【0125】
第1の圧電トランス410aの1対の2次側電極14La、14Raから出力された高電圧は、複数本の冷陰極蛍光管408a、408bから成る第1の冷陰極蛍光管群と冷陰極蛍光管408aと408bの間に配置された第1の電流検出部409aを接続した第6の直列接続体に印加される。また、第2の圧電トランス410bの1対の2次側電極14Lb、14Rbから出力された高電圧は、複数本の冷陰極蛍光管408c、408dから成る第2の冷陰極蛍光管群と冷陰極蛍光管408cと408dの間に配置された第2の電流検出部409bを接続した第7の直列接続体に印加される。
【0126】
第1の電流検出部409aにより、冷陰極蛍光管408aと408bをフローティング状態にして検出された交流電圧は、第1の帰還部107aにより整流されて第1の比較部103aに入力され、第2の電流検出部409bにより、冷陰極蛍光管408cと408dをフローティング状態にして検出された交流電圧は、第2の帰還部107bにより整流されて第2の比較部103bに入力される。
【0127】
図20は、第1の電流検出部409aの内部構成の一例を示す回路図である。なお、第2の電流検出部409bの内部構成も、第1の電流検出部409aのそれと同様である。図20において、第1の電流検出部409aは、ダイオード4091と、光アイソレータ(フォトカプラ)4092と、抵抗素子4093とで構成される。
【0128】
冷陰極蛍光管408aと冷陰極蛍光管408bとの間に、第1の電流検出部409aのダイオード4091と光アイソレータ4092とが接続されている。また、ダイオード4091は、光アイソレータ4092の入力側に内蔵されている発光ダイオードと並列に、かつ電流の流れる向きが互いに逆方向になるように接続されている。光アイソレータ4092に内蔵されている発光ダイオードに流れる電流に応じた強度の光がフォトトランジスタで受光され、フォトトランジスタにより光電変換された電流が、抵抗素子4093により検出信号として電圧に変換される。その検出信号が、第1の帰還部107aに送られる。
【0129】
以上のように、本実施形態によれば、複数の冷陰極蛍光管308a、308bから成る第1の冷陰極蛍光管群と、複数の冷陰極蛍光管308c、308dから成る第1の冷陰極蛍光管群を点灯するために、複数の圧電トランス410a、410bによりバランス出力を行うことで、2つの冷陰極蛍光管を1つの圧電トランスで点灯し、2つの冷陰極蛍光管群の各々の電力制御を行うことができる。その結果、以下の利点がある。
【0130】
1)すべての冷陰極蛍光管が同一の周波数で駆動されるので、近接した異なる周波数で駆動した場合の差周波数であるビート信号は発生せず、またそれぞれの冷陰極蛍光管のインピーダンスが異なる場合でも1管駆動の場合と同等であるので、定常点灯時における冷陰極蛍光管のちらつきや、複数の冷陰極蛍光管間での輝度差を低減することができる。
【0131】
2)1つの圧電トランスの1対の2次側電極に接続される2つの冷陰極蛍光管が、電流検出部によりフローティングされているため、2次側1出力タイプの圧電トランスを用いて、その2次側電極と接地電位間に、2つの冷陰極蛍光管と電流検出抵抗を直列接続した構成に比べて、冷陰極蛍光管にDCバイアスが印加されることがないので、水銀の移動による寿命低下を防止することができ、また1管駆動の場合と同等であり、インバータ回路の絶縁(沿面距離、空間距離等)に対する安全設計の面で有利である。
【0132】
3)インバータ回路数を少なくすることができ、小型化および低コスト化が可能になる。
【0133】
また、一方の冷陰極蛍光管群のみを消灯とすることができるのは、本実施形態でも同様である。
【0134】
また、第1の基準電圧Vref1および第2の基準電圧Vref2を個別に異なる値とすることで、第1および第2の冷陰極蛍光管群のそれぞれの輝度を個別に制御することも可能である。
【0135】
なお、本実施形態では、図18に示すような従来構造の圧電トランスを用いたが、1次側から入力された電圧を圧電効果により2次側から昇圧、或いは降圧して位相が180度異なる電圧として出力する圧電トランスであれば、その他の構造でも同様の効果を得ることができる。
【0136】
また、本実施形態に第4の実施形態の構成を適用し、それを第6の実施形態の液晶モニタに適用したり、本実施形態を第5の実施形態の液晶モニタに適用することも可能であることは言うまでもない。
【0137】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、フル・ブリッジ回路を用いて複数の圧電トランスの駆動を行うことが可能となる。その結果、圧電トランスの個体バラツキや冷陰極蛍光管の特性バラツキによる、昇圧比が最大となる駆動周波数のズレや冷陰極蛍光管の点灯ズレなどに対応することが可能となり、常に、効率のよい共振周波数付近での動作を可能にし、さらに安定な動作を行うことができる。
【0138】
また、複数の圧電トランスを個別に制御することが可能となり、複数の冷陰極蛍光管を使用する液晶モニタや液晶テレビなどの大型液晶システムにおいて実用上の効果は非常に大きい。
【0139】
また、アナログ回路でしか構成できない部分以外のディジタル回路部分を集積回路としてデジタル的に駆動制御を行なうことで、より小型の圧電インバータ回路を実現することもできる。
【0140】
さらに、複数の圧電トランスを同一の周波数で駆動し、複数の冷陰極蛍光管から成る冷陰極蛍光管群を1つの圧電トランスで1管駆動と同様に点灯させることことで、定常点灯時における冷陰極蛍光管のちらつきや、複数の冷陰極蛍光管間での輝度差を低減でき、冷陰極蛍光管にDCバイアスが印加されないので寿命低下を防止できるとともに、1管駆動の場合と同等でありインバータ回路の絶縁に対する安全設計の面で有利となり、また冷陰極蛍光管の本数が増えても圧電インバータ回路はそのままであるので、さらなる小型化および低コスト化が可能になる。
【0141】
このように、本発明によれば、信頼性が高く、しかも小型の圧電インバータ回路を実現することができ、実用上その効果は非常に大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る発光制御装置の構成例を示すブロック図
【図2】図1に示す第1のフル・ブリッジの動作を説明するための各部信号のタイミングチャート
【図3】図1に示す第1および第2のフル・ブリッジの動作を説明するための各部信号のタイミングチャート
【図4】図1に示す複数の冷陰極蛍光管を個別に点灯、消灯する制御を説明するための図
【図5】本発明の第2の実施形態に係る発光制御装置の構成例を示すブロック図
【図6】冷陰極蛍光管の点灯前、点灯後における圧電トランスの昇圧比の周波数特性を示す図
【図7】圧電トランスの非線形現象を説明するための図
【図8A】本発明の第3の実施形態に係る発光制御装置における、駆動制御信号S1とS4、S6の位相差がゼロの場合の第1の共振部120aへの入力電圧Viの波形図
【図8B】本発明の第3の実施形態に係る発光制御装置における、駆動制御信号S1とS4、S6の位相差がθbの場合の第1の共振部120aへの入力電圧Viの波形図
【図8C】本発明の第3の実施形態に係る発光制御装置における、駆動制御信号S1とS4、S6の位相差がθc(θc>θb)の場合の第1の共振部120aへの入力電圧Viの波形図
【図8D】本発明の第3の実施形態に係る発光制御装置における、駆動制御信号S1とS4、S6の位相差の時間変化を示す図
【図9】本発明の第4の実施形態に係る発光制御装置の構成例を示すブロック図
【図10】図9のデジタル制御部300による位相差制御ルーチンにおける処理手順を示すフローチャート
【図11】本発明の第4の実施形態における、基準クロックRCLKと駆動制御信号S1、S4とのタイミング関係を例示したタイミングチャート
【図12】図9のデジタル制御部300による起動制御において、起動時からの圧電トランスの出力電圧Voの時間変化を示す図
【図13】図9のデジタル制御部300による駆動制御方法の変形例において、冷陰極蛍光管の点灯開始前の位相差制御ルーチン1および定常点灯時の位相差制御ルーチン2における処理手順を示すフローチャート
【図14】図13のフローチャートによる駆動制御方法における、冷陰極蛍光管の点灯前、点灯後における圧電トランスの昇圧比の周波数特性を示す図
【図15】図9のデジタル制御部300による駆動制御方法の変形例において、冷陰極蛍光管の点灯開始前の駆動周波数制御ルーチンおよび定常点灯時の位相差制御ルーチンにおける処理手順を示すフローチャート
【図16】本発明の第5の実施形態に係る液晶モニタの概略構成図
【図17】本発明の第6の実施形態に係る液晶モニタの概略構成図
【図18】従来のバランス出力型圧電トランスの概略構造を示す斜視図
【図19】本発明の第7の実施形態に係る発光制御装置の構成例を示すブロック図
【図20】図19の第1の電流検出部409aの内部構成の一例を示す回路図
【図21】従来のローゼン型圧電トランスの概略構造を示す斜視図
【図22】図21に示すローゼン型圧電トランスの共振周波数付近の等価回路図
【図23】従来の発光制御装置の構成例を示すブロック図
【符号の説明】
101、301 発振部
102a、302a 第1の位相制御部
102b、302b 第2の位相制御部
103a、303a 第1の比較部
103b、303b 第2の比較部
106a 第1の駆動部
106b 第2の駆動部
106c 第3の駆動部
107a 第1の帰還部
107b 第2の帰還部
108a 第1の冷陰極蛍光管
108b 第2の冷陰極蛍光管
109a 第1の電流検出抵抗
109b 第2の電流検出抵抗
110a 第1の圧電トランス
110b 第2の圧電トランス
111 NチャネルMOSFET(第1のスイッチング手段)
112 NチャネルMOSFET(第2のスイッチング手段)
113 NチャネルMOSFET(第3のスイッチング手段)
114 NチャネルMOSFET(第4のスイッチング手段)
115 NチャネルMOSFET(第5のスイッチング手段)
116 NチャネルMOSFET(第6のスイッチング手段)
117a 第1のコンデンサ
117b 第2のコンデンサ
118a 第1のインダクタ
118b 第2のインダクタ
120a、420a 第1の共振部
120b、420b 第2の共振部
201a 第1の駆動制御部
201b 第2の駆動制御部
300 ディジタル制御部
400、500 液晶モニタ
408aおよび408b 第1の冷陰極蛍光管群
408cおよび408d 第2の冷陰極蛍光管群
409a 第1の電流検出部
409b 第2の電流検出部
410a 第1の圧電トランス
410b 第2の圧電トランス

Claims (15)

  1. それぞれ2つのスイッチング手段が電源電位と接地電位との間で直列に接続された複数の直列接続体であって、1つの第1の直列接続体と、前記第1の直列接続体の各スイッチング手段の接続点と他の直列接続体の各スイッチング手段の接続点との間に接続された、それぞれインダクタと圧電トランスの1対の入力電極とからなる複数の第2の直列接続体とを含む前記複数の直列接続体と、
    それぞれ前記圧電トランスの出力電極に一端が接続された複数の冷陰極蛍光管とを備えたことを特徴とする発光制御装置。
  2. 電源電位と接地電位との間に接続され、第1の駆動制御信号および第2の駆動制御信号に応じてそれぞれ交互にオン/オフする第1のスイッチング手段と第2のスイッチング手段との第1の直列接続体と、
    前記第1の直列接続体に並列に接続され、第1および第2の駆動制御信号と同一の周波数およびデューティ比を有する第3の駆動制御信号および第4の駆動制御信号に応じてそれぞれ交互にオン/オフする第3のスイッチング手段と第4のスイッチング手段との第2の直列接続体と、
    前記第1の直列接続体に並列に接続され、第1および第2の駆動制御信号と同一の周波数およびデューティ比を有する第5の駆動制御信号および第6の駆動制御信号に応じてそれぞれ交互にオン/オフする第5のスイッチング手段と第6のスイッチング手段との第3の直列接続体と、
    圧電効果により1次側電極から入力された電圧を2次側電極から昇圧または降圧して出力する第1および第2の圧電トランスと、
    前記第1のスイッチング手段と前記第2のスイッチング手段との接続点と、前記第3のスイッチング手段と前記第4のスイッチング手段との接続点との間に接続された、第1のインダクタと前記第1の圧電トランスの1対の1次側電極との第4の直列接続体と、
    前記第1のスイッチング手段と前記第2のスイッチング手段との接続点と、前記第5のスイッチング手段と前記第6のスイッチング手段との接続点との間に接続された、第2のインダクタと前記第2の圧電トランスの1対の1次側電極との第5の直列接続体と、
    前記第1の圧電トランスの2次側電極と接地電位との間に接続された、第1の冷陰極蛍光管と第1の電流検出抵抗との第6の直列接続体と、
    前記第2の圧電トランスの2次側電極と接地電位との間に接続された、第2の冷陰極蛍光管と第2の電流検出抵抗との第7の直列接続体と、
    前記第1および第2の駆動制御信号を生成する第1の駆動手段と、
    前記第3および第4の駆動制御信号を生成する第2の駆動手段と、
    前記第5および第6の駆動制御信号を生成する第3の駆動手段と、
    前記第1の電流検出抵抗により検出された交流電圧を整流し、第1の検出電圧として帰還する第1の帰還手段と、
    前記第2の電流検出抵抗により検出された交流電圧を整流し、第2の検出電圧として帰還する第2の帰還手段と、
    前記第1の帰還手段から出力される第1の検出電圧と第1の基準電圧とを比較し、第1の誤差信号を出力する第1の比較手段と、
    前記第2の帰還手段から出力される第2の検出電圧と第2の基準電圧とを比較し、第2の誤差信号を出力する第2の比較手段と、
    前記第1の誤差信号に応じて、前記第1および第2の駆動制御信号の位相に対して、前記第3および第4の駆動制御信号の位相を変化させる信号を前記第2の駆動手段に出力する第1の位相制御手段と、
    前記第2の誤差信号に応じて、前記第1および第2の駆動制御信号の位相に対して、前記第5および第6の駆動制御信号の位相を変化させる信号を前記第3の駆動手段に出力する第2の位相制御手段とを備えたことを特徴とする発光制御装置。
  3. 電源電位と接地電位との間に接続され、第1の駆動制御信号および第2の駆動制御信号に応じてそれぞれ交互にオン/オフする第1のスイッチング手段と第2のスイッチング手段との第1の直列接続体と、
    前記第1の直列接続体に並列に接続され、第1および第2の駆動制御信号と同一の周波数およびデューティ比を有する第3の駆動制御信号および第4の駆動制御信号に応じてそれぞれ交互にオン/オフする第3のスイッチング手段と第4のスイッチング手段との第2の直列接続体と、
    前記第1の直列接続体に並列に接続され、第1および第2の駆動制御信号と同一の周波数およびデューティ比を有する第5の駆動制御信号および第6の駆動制御信号に応じてそれぞれ交互にオン/オフする第5のスイッチング手段と第6のスイッチング手段との第3の直列接続体と、
    圧電効果により1次側電極から入力された電圧を2次側電極から昇圧または降圧して出力する第1および第2の圧電トランスと、
    前記第1のスイッチング手段と前記第2のスイッチング手段との接続点と、前記第3のスイッチング手段と前記第4のスイッチング手段との接続点との間に接続された、第1のインダクタと前記第1の圧電トランスの1対の1次側電極との第4の直列接続体と、
    前記第1のスイッチング手段と前記第2のスイッチング手段との接続点と、前記第5のスイッチング手段と前記第6のスイッチング手段との接続点との間に接続された、第2のインダクタと前記第2の圧電トランスの1対の1次側電極との第5の直列接続体と、
    前記第1の圧電トランスの2次側電極と接地電位との間に接続された、第1の冷陰極蛍光管と第1の電流検出抵抗との第6の直列接続体と、
    前記第2の圧電トランスの2次側電極と接地電位との間に接続された、第2の冷陰極蛍光管と第2の電流検出抵抗との第7の直列接続体と、
    前記第1および第2の駆動制御信号を生成する第1の駆動手段と、
    前記第3および第4の駆動制御信号を生成する第2の駆動手段と、
    前記第5および第6の駆動制御信号を生成する第3の駆動手段と、
    前記第1の電流検出抵抗により検出された交流電圧を整流し、第1の検出電圧として帰還する第1の帰還手段と、
    前記第2の電流検出抵抗により検出された交流電圧を整流し、第2の検出電圧として帰還する第2の帰還手段と、
    前記第1および第2の帰還手段から出力される第1および第2の検出電圧のアナログ値を第1および第2の検出データのデジタル値に変換するA/D変換手段と、
    前記A/D変換手段から出力される第1の検出データと第1の基準データとを比較し、第1の誤差データを出力する第1の比較手段と、
    前記A/D変換手段から出力される第2の検出データと第2の基準データとを比較し、第2の誤差データを出力する第2の比較手段と、
    前記第1の誤差データに応じて、前記第1および第2の駆動制御信号の位相に対して、前記第3および第4の駆動制御信号の位相を変化させる第1の位相制御データを生成する第1の位相制御手段と、
    前記第2の誤差データに応じて、前記第1および第2の駆動制御信号の位相に対して、前記第5および第6の駆動制御信号の位相を変化させる第2の位相制御データを生成する第2の位相制御手段と、
    前記第1および第2の位相制御データをアナログ値に変換し、それぞれ前記第2および第3の駆動手段に出力するD/A変換手段とを備えたことを特徴とする発光制御装置。
  4. 電源電位と接地電位との間に接続され、第1の駆動制御信号および第2の駆動制御信号に応じてそれぞれ交互にオン/オフする第1のスイッチング手段と第2のスイッチング手段との第1の直列接続体と、
    前記第1の直列接続体に並列に接続され、第1および第2の駆動制御信号と同一の周波数およびデューティ比を有する第3の駆動制御信号および第4の駆動制御信号に応じてそれぞれ交互にオン/オフする第3のスイッチング手段と第4のスイッチング手段との第2の直列接続体と、
    前記第1の直列接続体に並列に接続され、第1および第2の駆動制御信号と同一の周波数およびデューティ比を有する第5の駆動制御信号および第6の駆動制御信号に応じてそれぞれ交互にオン/オフする第5のスイッチング手段と第6のスイッチング手段との第3の直列接続体と、
    圧電効果により1次側電極から入力された電圧を1対の2次側電極から昇圧または降圧してそれぞれ、位相が180度異なる電圧を出力する第1および第2の圧電トランスと、
    前記第1のスイッチング手段と前記第2のスイッチング手段との接続点と、前記第3のスイッチング手段と前記第4のスイッチング手段との接続点との間に接続された、第1のインダクタと前記第1の圧電トランスの1対の1次側電極との第4の直列接続体と、
    前記第1のスイッチング手段と前記第2のスイッチング手段との接続点と、前記第5のスイッチング手段と前記第6のスイッチング手段との接続点との間に接続された、第2のインダクタと前記第2の圧電トランスの1対の1次側電極との第5の直列接続体と、
    前記第1の圧電トランスの1対の2次側電極の間に接続された、複数の冷陰極蛍光管から成る第1の冷陰極蛍光管群と前記第1の冷陰極蛍光管群を構成する複数の冷陰極蛍光管の間に配置された第1の電流検出部との第6の直列接続体と、前記第2の圧電トランスの1対の2次側電極の間に接続された、複数の冷陰極蛍光管から成る第2の冷陰極蛍光管群と前記第2の冷陰極蛍光管群を構成する複数の冷陰極蛍光管の間に配置された第2の電流検出部との第7の直列接続体と、
    前記第1および第2の駆動制御信号を生成する第1の駆動手段と、
    前記第3および第4の駆動制御信号を生成する第2の駆動手段と、
    前記第5および第6の駆動制御信号を生成する第3の駆動手段と、
    前記第1の電流検出部により検出された交流電圧を整流し、第1の検出電圧として帰還する第1の帰還手段と、
    前記第2の電流検出部により検出された交流電圧を整流し、第2の検出電圧として帰還する第2の帰還手段と、
    前記第1の帰還手段から出力される第1の検出電圧と第1の基準電圧とを比較し、第1の誤差信号を出力する第1の比較手段と、
    前記第2の帰還手段から出力される第2の検出電圧と第2の基準電圧とを比較し、第2の誤差信号を出力する第2の比較手段と、
    前記第1の誤差信号に応じて、前記第1および第2の駆動制御信号の位相に対して、前記第3および第4の駆動制御信号の位相を変化させる信号を前記第2の駆動手段に出力する第1の位相制御手段と、
    前記第2の誤差信号に応じて、前記第1および第2の駆動制御信号の位相に対して、前記第5および第6の駆動制御信号の位相を変化させる信号を前記第3の駆動手段に出力する第2の位相制御手段とを備えたことを特徴とする発光制御装置。
  5. それぞれ2つのスイッチング手段からなる複数の直列接続体のスイッチングタイミングを前記第1の直列接続体のスイッチングタイミングと同じにすることで、冷陰極蛍光管を点灯または消灯させることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項記載の発光制御装置。
  6. 複数の圧電トランスの駆動周波数は、複数の圧電トランスのうち最も高い共振周波数よりも高い周波数に設定されることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項記載の発光制御装置。
  7. 前記A/D変換手段、前記第1および第2の比較手段、前記第1および第2の位相制御手段、および前記D/A変換手段はマイクロコンピュータに内蔵されることを特徴とする請求項3記載の発光制御装置。
  8. 複数の冷陰極蛍光管はそれぞれ個別に輝度制御が行われることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項記載の発光制御装置。
  9. 複数の冷陰極蛍光管を個別に点灯または消灯を行うことにより輝度制御を行うことを特徴とする請求項8記載の発光制御装置。
  10. 前記第1の冷陰極蛍光管群と前記第2の冷陰極蛍光管群はそれぞれ個別に輝度制御が行われることを特徴とする請求項4項記載の発光制御装置。
  11. 前記第1の冷陰極蛍光管群と前記第2の冷陰極蛍光管群を個別に点灯または消灯を行うことにより輝度制御を行うことを特徴とする請求項10記載の発光制御装置。
  12. 請求項9または11記載の発光制御装置により、被照明体を背面から照明するように構成されたことを特徴とするバックライト装置。
  13. 請求項12記載のバックライト装置により、液晶パネルを照明するように構成されたことを特徴とする液晶表示装置。
  14. 請求項13記載の液晶表示装置を用いたことを特徴とする液晶モニタ。
  15. 請求項13記載の液晶表示装置を用いたことを特徴とする液晶テレビ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8456411B2 (en) 2005-06-22 2013-06-04 Fujitsu Limited Display unit, display device and information processing apparatus

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