JP2001015292A - 放電管点灯駆動装置 - Google Patents
放電管点灯駆動装置Info
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- JP2001015292A JP2001015292A JP11217683A JP21768399A JP2001015292A JP 2001015292 A JP2001015292 A JP 2001015292A JP 11217683 A JP11217683 A JP 11217683A JP 21768399 A JP21768399 A JP 21768399A JP 2001015292 A JP2001015292 A JP 2001015292A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 パルス幅変調モードで動作するPWM制御圧
電トランス駆動装置の、電源電圧変化時および輝度調整
時に生じる、波形割れやノイズおよび複数周波数波の発
生に起因する、発熱および損失等のない高効率で大電力
駆動可能な、圧電トランス駆動装置を得る。 【解決手段】 一対のN型及びP型のスイッチングトラ
ンジスタを駆動する信号が、一方(N型)のON時間に
対して、他方(P型)のOFF時間が若干長く、常にオ
ーバーラップするよう構成され、また逆動作時には一方
(P型)のON時間に対して、他方(N型)のOFF時
間が若干長く、常にオーバーラップするよう構成されて
成るドライブ信号を用いて、高昇圧手段とサイン波変換
を経て圧電トランスを駆動する。
電トランス駆動装置の、電源電圧変化時および輝度調整
時に生じる、波形割れやノイズおよび複数周波数波の発
生に起因する、発熱および損失等のない高効率で大電力
駆動可能な、圧電トランス駆動装置を得る。 【解決手段】 一対のN型及びP型のスイッチングトラ
ンジスタを駆動する信号が、一方(N型)のON時間に
対して、他方(P型)のOFF時間が若干長く、常にオ
ーバーラップするよう構成され、また逆動作時には一方
(P型)のON時間に対して、他方(N型)のOFF時
間が若干長く、常にオーバーラップするよう構成されて
成るドライブ信号を用いて、高昇圧手段とサイン波変換
を経て圧電トランスを駆動する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷陰極放電管及び
放電ランプ等の点灯駆動装置として用いられる駆動装置
と圧電振動子等の振動体、概して圧電セラミックスから
成る圧電素子ないし電気−機械量変換素子に関し、より
詳しくは冷陰極放電管及び放電ランプ等の点灯駆動装置
に使用される駆動装置及び圧電セラミックスを用いた駆
動装置等のトランスとして作用する電気信号を機械的な
変位量に変換できて、また機械的な変位量を電気的信号
にも逆変換できる電圧昇圧型の圧電トランス駆動装置に
関するものである。
放電ランプ等の点灯駆動装置として用いられる駆動装置
と圧電振動子等の振動体、概して圧電セラミックスから
成る圧電素子ないし電気−機械量変換素子に関し、より
詳しくは冷陰極放電管及び放電ランプ等の点灯駆動装置
に使用される駆動装置及び圧電セラミックスを用いた駆
動装置等のトランスとして作用する電気信号を機械的な
変位量に変換できて、また機械的な変位量を電気的信号
にも逆変換できる電圧昇圧型の圧電トランス駆動装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、小型携帯用のパーソナルコンピュ
ータ、ワードプロセッサ等、いわゆるラップトップタイ
プ及びパームトップタイプの電子機器が急速に普及して
きており、一方、これらの電子機器には液晶表示装置が
表示部として使用され、その照明用光源である冷陰極放
電ランプの駆動に、圧電トランスを含む回路が採用され
るべく検討されていることは周知である。
ータ、ワードプロセッサ等、いわゆるラップトップタイ
プ及びパームトップタイプの電子機器が急速に普及して
きており、一方、これらの電子機器には液晶表示装置が
表示部として使用され、その照明用光源である冷陰極放
電ランプの駆動に、圧電トランスを含む回路が採用され
るべく検討されていることは周知である。
【0003】前記圧電トランスは、1次側に発生する機
械的な変位量を、2次側で拡大して出力することによ
り、高電圧の発生を可能ならしめたもので、電気量を機
械量に変換し、さらに電気量に変換することで、高電圧
を得るものであるが、ドライブする負荷が容量性の負荷
となるので、これまで大電力を出力することが難しく、
複数のオートトランス等の中間タップに、プッシュプル
回路のスイッチング素子を接続して、主に昇圧を目的と
して行う昇圧回路が多用されてきた。
械的な変位量を、2次側で拡大して出力することによ
り、高電圧の発生を可能ならしめたもので、電気量を機
械量に変換し、さらに電気量に変換することで、高電圧
を得るものであるが、ドライブする負荷が容量性の負荷
となるので、これまで大電力を出力することが難しく、
複数のオートトランス等の中間タップに、プッシュプル
回路のスイッチング素子を接続して、主に昇圧を目的と
して行う昇圧回路が多用されてきた。
【0004】この場合、出力は片波正弦波出力の、それ
ぞれの足し合わせとなるので、前記それぞれのオートト
ランスの作動時間は、正の1/2時間がON、負の1/
2時間がOFF時間となり、利用効率が50%でコイル
発熱が小さいという利点と、その為に取り扱われる電流
が低電流となる欠点を、共有する回路として機能した。
ぞれの足し合わせとなるので、前記それぞれのオートト
ランスの作動時間は、正の1/2時間がON、負の1/
2時間がOFF時間となり、利用効率が50%でコイル
発熱が小さいという利点と、その為に取り扱われる電流
が低電流となる欠点を、共有する回路として機能した。
【0005】特願平10−137357広報では、パル
ス幅変調用コントロール集積回路を用いて、出力部にプ
ッシュプルトランスを利用して、このプッシュプルトラ
ンスの両端に、一般にチョークコイルと呼ばれる共振コ
イルと、共振コンデンサーを結合して構成される共振回
路を使用することにより、容量性負荷となる圧電トラン
スに、大電力の供給を可能ならしめようとする試みがな
されている。
ス幅変調用コントロール集積回路を用いて、出力部にプ
ッシュプルトランスを利用して、このプッシュプルトラ
ンスの両端に、一般にチョークコイルと呼ばれる共振コ
イルと、共振コンデンサーを結合して構成される共振回
路を使用することにより、容量性負荷となる圧電トラン
スに、大電力の供給を可能ならしめようとする試みがな
されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、圧電トランス
に前記大電力の供給を可能ならしめようとする回路で
は、原発振をドライブ周波数の2倍の周波数で発振させ
て、分周することにより得る、交互に位相が180度異
なる相反する信号を用いて、プッシュプル動作を行わせ
ている。
に前記大電力の供給を可能ならしめようとする回路で
は、原発振をドライブ周波数の2倍の周波数で発振させ
て、分周することにより得る、交互に位相が180度異
なる相反する信号を用いて、プッシュプル動作を行わせ
ている。
【0007】この動作としては本文説明では、例えば双
方向スイッチングトランジスタ3がONし、前記双方向
スイッチングトランジスタ3のドレインが急速にロウレ
ベルになると、双方向スイッチングトランジスタ4のド
レインに電源電圧の2倍の電圧が発生する。この2倍の
電圧が共振トランス6の巻線のL1を通り、共振コンデ
ンサ7を介し、前記共振トランス6のL2を通って双方
向スイッチングトランジスタ3のドレインを介してGN
Dに流れる。また正反対動作としては、双方向スイッチ
ングトランジスタ4がONし、前記双方向トランジスタ
4のドレインが急速にロウレベルになると、双方向スイ
ッチングトランジスタ3のドレインに電源電圧の2倍の
電圧が発生する。この電圧が共振トランス6の巻線L2
を通り、共振コンデンサ7を介し、前記共振トランス6
のL1を通って双方向スイッチングトランジスタ4のド
レインからGNDに流れる。これらの動作は、ON時間
とOFF時間が共に50%対50%デューティ時の、基
本動作説明であった。
方向スイッチングトランジスタ3がONし、前記双方向
スイッチングトランジスタ3のドレインが急速にロウレ
ベルになると、双方向スイッチングトランジスタ4のド
レインに電源電圧の2倍の電圧が発生する。この2倍の
電圧が共振トランス6の巻線のL1を通り、共振コンデ
ンサ7を介し、前記共振トランス6のL2を通って双方
向スイッチングトランジスタ3のドレインを介してGN
Dに流れる。また正反対動作としては、双方向スイッチ
ングトランジスタ4がONし、前記双方向トランジスタ
4のドレインが急速にロウレベルになると、双方向スイ
ッチングトランジスタ3のドレインに電源電圧の2倍の
電圧が発生する。この電圧が共振トランス6の巻線L2
を通り、共振コンデンサ7を介し、前記共振トランス6
のL1を通って双方向スイッチングトランジスタ4のド
レインからGNDに流れる。これらの動作は、ON時間
とOFF時間が共に50%対50%デューティ時の、基
本動作説明であった。
【0008】次に電源電圧が8Vから16V迄変化した
場合、あるいは輝度調整を絞ると、デューティ比はON
時間幅が最大の50%前後から10%程度までの間で小
さくなり、反対にOFF時間が50%前後から90%程
度迄の間で大きくなる。
場合、あるいは輝度調整を絞ると、デューティ比はON
時間幅が最大の50%前後から10%程度までの間で小
さくなり、反対にOFF時間が50%前後から90%程
度迄の間で大きくなる。
【0009】このように、従来例で試みられたデューテ
ィ制御を利用した大電力の供給を可能ならしめる回路で
は、PWM制御用IC1の出力17、出力18から供給
されるプッシュプル信号が、例えば出力17の信号幅が
縮小して、出力18の信号幅が、前記出力17の縮小幅
に応じて増大すれば、複数のスイッチングトランジスタ
の出力では、各々スイッチング幅の異なる信号波形を得
ることが可能となるので、波形割れが生じたり、また複
数以上の周波数が発生したり、この為にスイッチングト
ランジスタやコイルが異常に発熱するといったような不
備が発生することもない。
ィ制御を利用した大電力の供給を可能ならしめる回路で
は、PWM制御用IC1の出力17、出力18から供給
されるプッシュプル信号が、例えば出力17の信号幅が
縮小して、出力18の信号幅が、前記出力17の縮小幅
に応じて増大すれば、複数のスイッチングトランジスタ
の出力では、各々スイッチング幅の異なる信号波形を得
ることが可能となるので、波形割れが生じたり、また複
数以上の周波数が発生したり、この為にスイッチングト
ランジスタやコイルが異常に発熱するといったような不
備が発生することもない。
【0010】しかし電源電圧の変化時、あるいは輝度調
整を実施するには、前記したようにデューティ比のON
時間を10%程度まで縮小することにより、機能させな
ければならないので、この場合前記の従来回路では、複
数のスイッチングトランジスタの出力には、それぞれの
ON時間とOFF時間の差時間により生じる複数の高周
波波形が発生する。
整を実施するには、前記したようにデューティ比のON
時間を10%程度まで縮小することにより、機能させな
ければならないので、この場合前記の従来回路では、複
数のスイッチングトランジスタの出力には、それぞれの
ON時間とOFF時間の差時間により生じる複数の高周
波波形が発生する。
【0011】平均的な圧電インバータが用いる、ドライ
ブ周波数80KHzの時の1波長は約12.5μSで、
例えばこのときのON時間のデューティを30%で、O
FF時間のデューティが70%の時には、デューティ比
を変化させるとイレギュラーな波形割れが生じて、前記
1波長の間に順に530KHz程度の波と、95KHz
程度の波と、530KHz程度の波の3つの周波数成分
の波のスイッチングが同時に行われる。この為それぞれ
のスイッチングトランジスタと昇圧コイルが、異常に発
熱するという不備が生じていた。
ブ周波数80KHzの時の1波長は約12.5μSで、
例えばこのときのON時間のデューティを30%で、O
FF時間のデューティが70%の時には、デューティ比
を変化させるとイレギュラーな波形割れが生じて、前記
1波長の間に順に530KHz程度の波と、95KHz
程度の波と、530KHz程度の波の3つの周波数成分
の波のスイッチングが同時に行われる。この為それぞれ
のスイッチングトランジスタと昇圧コイルが、異常に発
熱するという不備が生じていた。
【0012】本発明はこのような従来例で試みられた、
デューティ制御を利用した大電力の供給を可能ならしめ
る圧電トランスを用いた圧電インバータのもつ前記欠点
を改善して、バースト調光方式等の雑音源となる制御方
式によらない、実用的な信頼性の高い圧電トランス駆動
装置を得るために、新しい構成と特性を有する圧電トラ
ンス駆動装置を提供することを目的としたものである。
デューティ制御を利用した大電力の供給を可能ならしめ
る圧電トランスを用いた圧電インバータのもつ前記欠点
を改善して、バースト調光方式等の雑音源となる制御方
式によらない、実用的な信頼性の高い圧電トランス駆動
装置を得るために、新しい構成と特性を有する圧電トラ
ンス駆動装置を提供することを目的としたものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によって成る圧電トランスを用いた放電管点
灯駆動装置は、パルス幅変調モードで動作するPWM制
御ICを用いて、一対のN型及びP型のスイッチングト
ランジスタを駆動する信号が、一方(N型)のON時間
に対して、他方(P型)のOFF時間が若干長く、常に
オーバーラップするよう構成され、また逆動作時には一
方(P型)のON時間に対して、他方(N型)のOFF
時間が若干長く、常にオーバーラップするよう構成され
て、前記N型とP型のスイッチングトランジスタは、決
して同時にONする事が無いように構成されている。
に、本発明によって成る圧電トランスを用いた放電管点
灯駆動装置は、パルス幅変調モードで動作するPWM制
御ICを用いて、一対のN型及びP型のスイッチングト
ランジスタを駆動する信号が、一方(N型)のON時間
に対して、他方(P型)のOFF時間が若干長く、常に
オーバーラップするよう構成され、また逆動作時には一
方(P型)のON時間に対して、他方(N型)のOFF
時間が若干長く、常にオーバーラップするよう構成され
て、前記N型とP型のスイッチングトランジスタは、決
して同時にONする事が無いように構成されている。
【0014】換言すれば、N型スイッチングトランジス
タのON時間に対して、P型スイッチングトランジスタ
のOFF時間が若干長く、常にオーバーラップするよう
に構成されており、逆動作の時は前記P型のON時間に
対して、前記N型のOFF時間が若干長く、常にオーバ
ーラップするように構成されている。
タのON時間に対して、P型スイッチングトランジスタ
のOFF時間が若干長く、常にオーバーラップするよう
に構成されており、逆動作の時は前記P型のON時間に
対して、前記N型のOFF時間が若干長く、常にオーバ
ーラップするように構成されている。
【0015】また圧電トランス駆動装置は、パルス幅変
調モードで動作するPWM制御ICを用いて、一対のN
型及びP型のスイッチングトランジスタを駆動する信号
が、一方(N型)のON時間に対して、他方(P型)の
OFF時間が若干長く、常にオーバーラップするよう構
成され、また逆動作時には一方(P型)のON時間に対
して、他方(N型)のOFF時間が若干長く、常にオー
バーラップするよう構成された前記信号が、1次巻線と
2次巻線から成るフライバックトランスで昇圧されて、
圧電トランスに印加されることを特徴とする。
調モードで動作するPWM制御ICを用いて、一対のN
型及びP型のスイッチングトランジスタを駆動する信号
が、一方(N型)のON時間に対して、他方(P型)の
OFF時間が若干長く、常にオーバーラップするよう構
成され、また逆動作時には一方(P型)のON時間に対
して、他方(N型)のOFF時間が若干長く、常にオー
バーラップするよう構成された前記信号が、1次巻線と
2次巻線から成るフライバックトランスで昇圧されて、
圧電トランスに印加されることを特徴とする。
【0016】さらに前記圧電トランス駆動装置は、パル
ス幅変調モードで動作するPWM制御ICを用いて、一
対のN型及びP型のスイッチングトランジスタを駆動す
る信号が、一方(N型)のON時間に対して、他方(P
型)のOFF時間が若干長く、常にオーバーラップする
よう構成され、また逆動作時には一方(P型)のON時
間に対して、他方(N型)のOFF時間が若干長く、常
にオーバーラップするよう構成された前記信号が、1次
巻線と2次巻線から成るフライバックトランスで昇圧さ
れて、後続の共振トランスと共振コンデンサーから成る
共振回路でサイン波変換されて、圧電トランスに印加さ
れることを特徴とする。
ス幅変調モードで動作するPWM制御ICを用いて、一
対のN型及びP型のスイッチングトランジスタを駆動す
る信号が、一方(N型)のON時間に対して、他方(P
型)のOFF時間が若干長く、常にオーバーラップする
よう構成され、また逆動作時には一方(P型)のON時
間に対して、他方(N型)のOFF時間が若干長く、常
にオーバーラップするよう構成された前記信号が、1次
巻線と2次巻線から成るフライバックトランスで昇圧さ
れて、後続の共振トランスと共振コンデンサーから成る
共振回路でサイン波変換されて、圧電トランスに印加さ
れることを特徴とする。
【0017】前記構成を用いることにより、これまで個
別に行われてきた圧電トランス単体レベルの、例えば積
層化等の昇圧比アップの考案が不要となり、本発明によ
るフライバック方式の昇圧手段を用いて、高効率の圧電
トランス駆動が始めて可能になったものである。
別に行われてきた圧電トランス単体レベルの、例えば積
層化等の昇圧比アップの考案が不要となり、本発明によ
るフライバック方式の昇圧手段を用いて、高効率の圧電
トランス駆動が始めて可能になったものである。
【0018】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を、実施例に基
づき図面を参照して説明する。図1に示すように、本発
明によって成る圧電トランス駆動装置の駆動回路は、制
御部が16ピン構成から成るPWM制御用IC1から構
成される、発振器付きのパルス幅変調用コントロール集
積回路を用いている。従来の圧電セラミックスからなる
圧電トランスを、PWM(パルス・ウェーブ・モジュレ
ーション)制御すると、特にバースト制御方式等ではパ
ルス幅あるいはスイッチング周波数や波形の立ち上が
り、立ち下がり時のスイッチングノイズ及びバースト幅
等により、可聴音のピィー音、パチパチ音と呼ばれる異
音の発生が伴い、このため前記PWM制御を用いた実用
回路でのドライブは不可能とされてきた。
づき図面を参照して説明する。図1に示すように、本発
明によって成る圧電トランス駆動装置の駆動回路は、制
御部が16ピン構成から成るPWM制御用IC1から構
成される、発振器付きのパルス幅変調用コントロール集
積回路を用いている。従来の圧電セラミックスからなる
圧電トランスを、PWM(パルス・ウェーブ・モジュレ
ーション)制御すると、特にバースト制御方式等ではパ
ルス幅あるいはスイッチング周波数や波形の立ち上が
り、立ち下がり時のスイッチングノイズ及びバースト幅
等により、可聴音のピィー音、パチパチ音と呼ばれる異
音の発生が伴い、このため前記PWM制御を用いた実用
回路でのドライブは不可能とされてきた。
【0019】本発明では、制御部で得た5Vあるいは8
Vから16V程度の微小信号を、後続の増幅回路(昇圧
回路)で増幅(昇圧)するのに、1次巻線と2次巻線か
ら構成されるフライバックトランス2の、1次巻線の巻
始め端子から電源を供給し、複数のスイッチングトラン
ジスタ3及び4の出力に接続された、前記フライバック
トランス2の1次巻線と磁気結合された2次巻線にスイ
ッチング周波数の電圧が誘導されて、出力電流は共振ト
ランス5を介して圧電トランス7に供給される。共振コ
ンデンサ6は、圧電トランス7の1次側静電容量と並列
に接続されている。
Vから16V程度の微小信号を、後続の増幅回路(昇圧
回路)で増幅(昇圧)するのに、1次巻線と2次巻線か
ら構成されるフライバックトランス2の、1次巻線の巻
始め端子から電源を供給し、複数のスイッチングトラン
ジスタ3及び4の出力に接続された、前記フライバック
トランス2の1次巻線と磁気結合された2次巻線にスイ
ッチング周波数の電圧が誘導されて、出力電流は共振ト
ランス5を介して圧電トランス7に供給される。共振コ
ンデンサ6は、圧電トランス7の1次側静電容量と並列
に接続されている。
【0020】前記圧電トランス7と、一般にチョークコ
イルと呼ばれる共振トランス5及び共振コンデンサ6な
どから構成される共振回路が共振すれば、共振コンデン
サ6の両端にはQ倍の最大電気的共振した正弦波の高電
圧が発生し、圧電セラミックトランス7のそれぞれの電
極に印加される。このため共振周波数近傍の周波数を印
加された圧電トランスは、最大効率で励振されて、出力
部に高電圧を発生して、放電管8に電力を供給する。
イルと呼ばれる共振トランス5及び共振コンデンサ6な
どから構成される共振回路が共振すれば、共振コンデン
サ6の両端にはQ倍の最大電気的共振した正弦波の高電
圧が発生し、圧電セラミックトランス7のそれぞれの電
極に印加される。このため共振周波数近傍の周波数を印
加された圧電トランスは、最大効率で励振されて、出力
部に高電圧を発生して、放電管8に電力を供給する。
【0021】次に、放電管8の低圧側には、電流検出用
の抵抗9を介してGNDに電流が流れるが、前記抵抗9
の両端には電圧が発生する。この電圧をダイオードを用
いて(図示せず)整流を行い直流に変換している。この
発生した電圧をフィードバック信号としてPWM制御用
IC1にフィードバックしている。前記IC1の5番ピ
ンには設計時に定められた電圧が設定されていて、IC
1にフィードバックしている前記フィードバックされた
電圧がこの設定値より低ければ、スイッチングトランジ
スタ3及び4のON時間を長く設定し、出力が増大する
方向に働き、反対に設定値よりフィードバック信号が高
ければ、スイッチングトランジスタ3及び4のON時間
を短くし、出力が減少する方向に働く(パルス幅変調制
御)、前記の設定値とフィードバック信号の電圧がほぼ
同等になった点で安定する。
の抵抗9を介してGNDに電流が流れるが、前記抵抗9
の両端には電圧が発生する。この電圧をダイオードを用
いて(図示せず)整流を行い直流に変換している。この
発生した電圧をフィードバック信号としてPWM制御用
IC1にフィードバックしている。前記IC1の5番ピ
ンには設計時に定められた電圧が設定されていて、IC
1にフィードバックしている前記フィードバックされた
電圧がこの設定値より低ければ、スイッチングトランジ
スタ3及び4のON時間を長く設定し、出力が増大する
方向に働き、反対に設定値よりフィードバック信号が高
ければ、スイッチングトランジスタ3及び4のON時間
を短くし、出力が減少する方向に働く(パルス幅変調制
御)、前記の設定値とフィードバック信号の電圧がほぼ
同等になった点で安定する。
【0022】設定値は可変抵抗(図示せず)等で値が変
えられるようになっており、またオートボリュウム等を
用いてコンピュータからの指令で、放電管の輝度を連続
的に変化させることが可能である。調光時のPWM制御
用IC1の制御部の出力は、例えば50KHzのドライ
ブでは、1波長が20μSで、半波長が10μSとな
り、最大輝度時のデューティ比は、ON時間50%対O
FF時間50%である。調光時のデューティ比は負荷に
より変化するが、冷陰極放電管等の負荷では、デューテ
ィ比がON時間10%対OFF時間90%で、1/10
程度の調光特性が得られた。
えられるようになっており、またオートボリュウム等を
用いてコンピュータからの指令で、放電管の輝度を連続
的に変化させることが可能である。調光時のPWM制御
用IC1の制御部の出力は、例えば50KHzのドライ
ブでは、1波長が20μSで、半波長が10μSとな
り、最大輝度時のデューティ比は、ON時間50%対O
FF時間50%である。調光時のデューティ比は負荷に
より変化するが、冷陰極放電管等の負荷では、デューテ
ィ比がON時間10%対OFF時間90%で、1/10
程度の調光特性が得られた。
【0023】またスイッチングの周波数を決定するの
は、PWM制御用IC1の14番ピンに接続されたタイ
ミングコンデンサ10と、15番ピンに接続されたタイ
ミング抵抗11との比率で原発振の周波数が決定され
る。このスイッチング周波数は、後続の圧電トランス7
をドライブする周波数で発振するように設計されてい
る。
は、PWM制御用IC1の14番ピンに接続されたタイ
ミングコンデンサ10と、15番ピンに接続されたタイ
ミング抵抗11との比率で原発振の周波数が決定され
る。このスイッチング周波数は、後続の圧電トランス7
をドライブする周波数で発振するように設計されてい
る。
【0024】フライバックトランス2の1次巻線の巻終
わりと、スイッチングトランジスタ3のソース、及びス
イッチングトランジスタ4のドレインを結合しているリ
セットコンデンサ12は、比較的大きい容量値(2μ
F)を用いることにより、前記リセットコンデンサー1
2の両端に定常電圧を許容して、スイッチングトランジ
スタ3のON直後の、フライバックトランスに発生する
磁化電流と前記トランスのコアフラックス(鉄心磁束)
が、前記リセットコンデンサ12が許容する直流電圧に
よって、リセット(キックバックキャンセル)される効
果を得るので、波形割れや、インパルス等のスイッチン
グノイズを生じることがない。
わりと、スイッチングトランジスタ3のソース、及びス
イッチングトランジスタ4のドレインを結合しているリ
セットコンデンサ12は、比較的大きい容量値(2μ
F)を用いることにより、前記リセットコンデンサー1
2の両端に定常電圧を許容して、スイッチングトランジ
スタ3のON直後の、フライバックトランスに発生する
磁化電流と前記トランスのコアフラックス(鉄心磁束)
が、前記リセットコンデンサ12が許容する直流電圧に
よって、リセット(キックバックキャンセル)される効
果を得るので、波形割れや、インパルス等のスイッチン
グノイズを生じることがない。
【0025】
【発明の効果】これまで使用されてきた複数のオートト
ランス等の中間タップに、プッシュプル回路のスイッチ
ング素子を接続して得る片波正弦波出力の、それぞれの
足し合わせ方式の出力回路は、変換効率が80%前後が
限界となっていた。これはトランジスタ等のスイッチン
グ素子のオフ時に、コイルに蓄積されたエネルギーが、
キックバックの形で放出されて作用するためで、前記ト
ランジスタ等のスイッチング素子が停止時に負荷に電力
を供給するという原理のため、大電力あるいは高効率を
得ることは難しかった。本発明による新規な駆動方式と
高昇圧手段を用いることにより、90%程度の高効率
と、10W程度の大電力駆動を実現した。
ランス等の中間タップに、プッシュプル回路のスイッチ
ング素子を接続して得る片波正弦波出力の、それぞれの
足し合わせ方式の出力回路は、変換効率が80%前後が
限界となっていた。これはトランジスタ等のスイッチン
グ素子のオフ時に、コイルに蓄積されたエネルギーが、
キックバックの形で放出されて作用するためで、前記ト
ランジスタ等のスイッチング素子が停止時に負荷に電力
を供給するという原理のため、大電力あるいは高効率を
得ることは難しかった。本発明による新規な駆動方式と
高昇圧手段を用いることにより、90%程度の高効率
と、10W程度の大電力駆動を実現した。
【0026】また、前記オートトランスを用いた圧電ト
ランス駆動装置では、その昇圧比が電源電圧の6倍程度
が最大倍率となるので、5V電源等では、30V程度の
電圧しか得ることができず、目標特性を得ることが困難
であったが、本発明による新規な駆動方式と高昇圧手段
を用いることにより、最大で50倍程度の電圧昇圧が可
能となった。
ランス駆動装置では、その昇圧比が電源電圧の6倍程度
が最大倍率となるので、5V電源等では、30V程度の
電圧しか得ることができず、目標特性を得ることが困難
であったが、本発明による新規な駆動方式と高昇圧手段
を用いることにより、最大で50倍程度の電圧昇圧が可
能となった。
【0027】また従来から個別に、圧電トランス単体レ
ベルの昇圧比アップの幾つかの技術と、圧電トランスの
積層化等の考案が行われてきたが、特筆すべき構成は得
られずにあった。
ベルの昇圧比アップの幾つかの技術と、圧電トランスの
積層化等の考案が行われてきたが、特筆すべき構成は得
られずにあった。
【0028】本発明による新規な駆動方式と高昇圧手段
を用いることにより、圧電トランスの構成を選ぶことな
く、いずれの圧電トランスでも高効率でかつ大電力駆動
することが可能となったなど、実用レベルにおける多く
の効果を有するものである。
を用いることにより、圧電トランスの構成を選ぶことな
く、いずれの圧電トランスでも高効率でかつ大電力駆動
することが可能となったなど、実用レベルにおける多く
の効果を有するものである。
【図1】本発明によって成る放電管の点灯駆動に用いる
圧電トランス駆動装置の回路図である。
圧電トランス駆動装置の回路図である。
1 PWM制御IC 2 フライバックトランス 3、4 スイッチングトランジスタ 5 共振トランス 6 共振コンデンサ 7 圧電トランス 8 放電管 9 電流検出抵抗 10 タイミングコンデンサ 11 タイミング抵抗 12 リセットコンデンサ
Claims (3)
- 【請求項1】 放電管の点灯駆動に用いる圧電トランス
駆動装置において、パルス幅変調モードで動作するPW
M制御ICを用いて、一対のN型及びP型のスイッチン
グトランジスタを駆動する信号が、一方(N型)のON
時間に対して、他方(P型)のOFF時間が若干長く、
常にオーバーラップするよう構成され、また逆動作時に
は一方(P型)のON時間に対して、他方(N型)のO
FF時間が若干長く、常にオーバーラップするよう構成
されて成ることを特徴とする圧電トランス駆動装置。 - 【請求項2】 放電管の点灯駆動に用いる圧電トランス
駆動装置において、パルス幅変調モードで動作するPW
M制御ICを用いて、一対のN型及びP型のスイッチン
グトランジスタを駆動する信号が、一方(N型)のON
時間に対して、他方(P型)のOFF時間が若干長く、
常にオーバーラップするよう構成され、また逆動作時に
は一方(P型)のON時間に対して、他方(N型)のO
FF時間が若干長く、常にオーバーラップするよう構成
された前記信号が、1次巻線と2次巻線から成るフライ
バックトランスで昇圧されて、圧電トランスに印加され
ることを特徴とする圧電トランス駆動装置。 - 【請求項3】 放電管の点灯駆動に用いる圧電トランス
駆動装置において、パルス幅変調モードで動作するPW
M制御ICを用いて、一対のN型及びP型のスイッチン
グトランジスタを駆動する信号が、一方(N型)のON
時間に対して、他方(P型)のOFF時間が若干長く、
常にオーバーラップするよう構成され、また逆動作時に
は一方(P型)のON時間に対して、他方(N型)のO
FF時間が若干長く、常にオーバーラップするよう構成
された前記信号が、1次巻線と2次巻線から成るフライ
バックトランスで昇圧されて、後続の共振トランスと共
振コンデンサーから成る共振回路でサイン波変換され
て、圧電トランスに印加されることを特徴とする圧電ト
ランス駆動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11217683A JP2001015292A (ja) | 1999-06-26 | 1999-06-26 | 放電管点灯駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11217683A JP2001015292A (ja) | 1999-06-26 | 1999-06-26 | 放電管点灯駆動装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001015292A true JP2001015292A (ja) | 2001-01-19 |
Family
ID=16708093
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11217683A Pending JP2001015292A (ja) | 1999-06-26 | 1999-06-26 | 放電管点灯駆動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001015292A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003153551A (ja) * | 2001-11-09 | 2003-05-23 | Ambit Microsystems Corp | 電源装置とそれが用いるインバータ |
US6949867B1 (en) * | 2002-05-20 | 2005-09-27 | Zippy Technology Corp. | Multi-load driver circuit equipped with piezoelectric transformation circuits |
-
1999
- 1999-06-26 JP JP11217683A patent/JP2001015292A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003153551A (ja) * | 2001-11-09 | 2003-05-23 | Ambit Microsystems Corp | 電源装置とそれが用いるインバータ |
US6949867B1 (en) * | 2002-05-20 | 2005-09-27 | Zippy Technology Corp. | Multi-load driver circuit equipped with piezoelectric transformation circuits |
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