JPH07220888A - 放電管の駆動装置 - Google Patents
放電管の駆動装置Info
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- JPH07220888A JPH07220888A JP6024798A JP2479894A JPH07220888A JP H07220888 A JPH07220888 A JP H07220888A JP 6024798 A JP6024798 A JP 6024798A JP 2479894 A JP2479894 A JP 2479894A JP H07220888 A JPH07220888 A JP H07220888A
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Abstract
化が可能な、放電管の駆動装置を提供する。 【構成】 放電管20を駆動する駆動装置10におい
て、圧電トランス18に一対の電極38、40を形成し
て、この電極に励振手段16から周期的に反転する電圧
を印加する。これにより、圧電トランスから圧電効果に
より高電圧を取り出し、放電管を点弧させ、且つこれを
継続的に点灯させる。
Description
イに用いられる冷陰極管の如き放電管の駆動装置に関す
る。
は、液晶自体が発光しないことからこの表示用の光源、
例えばバックライトとして冷陰極管のような放電管が用
いられている。この放電管は、小型で消費電力も少ない
ことから小型・薄型化が求められている例えばノート型
パーソナルコンピュータ等に広く採用されている。
の長さや直径にもよるが一般的には数100〜数キロボ
ルトの高い電圧が要求され、この高電圧を発生させるた
めには一般の電磁型トランスを用いた場合、1次巻線が
数ターンであっても高圧を発生させる2次側には数10
0〜数1000ターンもの2次巻線を施さなければなら
ない。そのために、この種の巻線型トランスを用いた場
合には、巻線を多数巻回させねばならないことから駆動
装置自体の小型化及び低コスト化に対して限界が生じて
しまうという問題がある。
して限界のある電磁型トランスに代えて、構造が非常に
簡単なため小型化・低コスト化が可能で、しかも銅損も
鉄損も生じない圧電トランスが注目されてきた。この圧
電トランスは、単なる板状のセラミックスよりなり、上
記電磁型トランスが2つの巻線間で生ずる磁束を媒体に
して高電圧を発生させるのに対して、交流入力電圧を機
械的な振動に変え、更にこの機械的な振動から圧電効果
により電荷を発生させて高電圧を得るものである。この
圧電トランスの原理は、例えば1980年6月号の雑誌
「電子科学」の「圧電セラミック素子を利用した直流高
圧電源」(67ページ〜73ページ)に示されている。
斜視図であり、上記原理を、図13を参照して説明する
と2は例えばジルコン酸チタン酸鉛よりなるセラミック
ス製の板状圧電セラミックス素子であり、このセラミッ
クス素子2の図中左半分の上下面に例えば銀焼付けなど
により成形された幅広の入力電極4、5の対を形成し、
右半分の端面にも同様に例えば銀焼付けなどにより成形
された幅狭の出力電極6を形成する。そして、圧電セラ
ミックス素子の左半分及び右半分にそれぞれ矢印で示す
方向に直流電圧を印加して予め分極処理を行なってお
く。ここで左半分は駆動部と称し、右半分を発電部と称
し、それぞれは電磁型トランスの1次側、2次側に対応
する。
て、入力電極4、5側に交流電源8よりトランスの長さ
方向の固有共振周波数と同じ周波数の交流電圧Viを印
加するとこのトランスはその長さ方向に強い機械振動を
生じ、この時、発電部においては圧電効果により電荷が
発生し、出力電極6と一方の入力電極、例えば入力電極
5との間に出力電圧Voが生ずることになる。
で表される。 Vo=Vi・(4/π2 )・Qm・K31・K33・L/T ここでQm:振動の良好度、K31:横効果振動の電気機
械結合係数、K33:縦効果振動の電気機械結合係数、
L:圧電トランスの全長の1/2、T:厚さをそれぞれ
示す。すなわち形状比L/Tを大きくする程、高い出力
電圧を得ることができる。このような圧電トランスを用
いた装置として、例えば特開昭51−75398号公報
や特開昭52−113578号公報に開示された技術が
知られている。
8号に開示された技術は、液晶表示ランプの点灯に圧電
効果を有する素子を用いる点が開示されており、また、
特開昭52−113578号公報にはガス放電区間の点
弧及び作動に関して高周波電圧を、圧電セラミック素子
を用いて発生させる点が開示されている。
る原理的な開示に止まり、具体的な駆動回路構成につい
ては全く開示されていない。特に、連続的な放電を可能
ならしめるための十分な回路構成は全く開示されていな
い。
これを有効に解決すべく創案されたものである。本発明
の目的は、圧電トランスを用いることにより小型・薄型
化が可能な、放電管の駆動装置を提供することにある。
解決するために、放電管を駆動する駆動装置において、
圧電トランスと、この圧電トランスの入力電極に加わる
電圧を周期的に反転させる励振手段とを備え、前記圧電
トランスの出力を前記放電管に供給するように構成した
ものである。
ランスに設けた一対の入力電極には励振手段により周期
的に反転された電圧が印加される。するとこの圧電トラ
ンスは電歪効果により強い機械的振動を生じ、更に、こ
の機械的振動の圧電効果により電圧が発生する。この場
合、圧電トランスのいわゆる駆動部よりも発電部側の静
電容量が小さいので高い出力電圧が得られ、この出力電
圧により放電管が点弧される。放電が開始されると圧電
トランスと放電管の特性の交点で安定して放電が継続さ
れることになる。
せて、これにより上記励振手段を自己励振させる自励方
式とすると、温度や経時変化等によって圧電トランスの
固有共振周波数が変化してもそれに追従させて印加電圧
の周波数も変えることができ、安定した出力を得ること
ができる。また、放電管の管電流を検出する管電流検出
部を設けてこの検出値により管電流を制御することによ
り放電管からの発光量を調整することができる。
を示すブロック構成図、図2は図1に示すブロックの主
要部である自励方式の励振回路の回路構成図、図3は図
1に示す電流検出回路の回路構成図、図4は放電管と圧
電トランスの特性を示す特性曲線である。図示するよう
にこの放電管の駆動装置10は、直流電源12からの直
流電圧V1を任意の電圧に昇圧或いは降圧するチョッパ
ー回路14を有しており、このチョッパー回路14の出
力電圧V2は本発明の特長とする励振手段としての励振
回路16に入力される。
対して周期的に反転する電圧V3を印加するものであ
る。圧電トランス18は、後述するように圧電セラミッ
ク素子よりなり、上記した電圧の印加により出力側に高
い電力を発生させるものである。この圧電トランス18
の出力を例えば冷陰極管などの放電管20に印加するこ
とによりこれを点弧し且つ放電を継続させるようになっ
ている。
検出するために管電流検出部として管電流検出回路22
が接続されており、この検出値は上記圧電トランス18
の出力を制御して前記放電管20の発光量を調節する発
光量制御部22に接続されている。具体的には、この発
光量制御部22は、上記管電流検出回路22からの検出
値を示す電圧と基準電圧24との差電圧を増幅する誤差
増幅回路26と、この回路26からの誤差電圧を基に出
力パルス幅が変化される、例えばパルス幅変調を用いた
パルス幅制御回路(PWM)28とよりなり、この制御
回路28より出力される制御信号により上記チョッパー
回路のパルス幅を制御して出力電圧V2を調整するよう
になっている。
と圧電トランス18との回路構成を図2も参照して説明
する。図示するようにこの励振回路16は、自励式の励
振回路であり、2つのトランジスタ、例えばPNPトラ
ンジスタよりなる第1のスイッチトランジスタ30とN
PNトランジスタよりなる第2のスイッチトランジスタ
32をコレクタ同士結合することにより相補形出力とし
て構成される。上記第1のスイッチトランジスタ30の
エミッタは、電圧V2が印加される一方の端子A1に接
続され、第2のスイッチトランジスタ32のエミッタ
は、他方の端子A2に接続される。上記2つのトランジ
スタ30、32のベース電流を制御するために例えばP
NPトランジスタよりなるトランジスタ34が設けられ
る。
1のダイオードD1を介して上記第2のスイッチトラン
ジスタ32のベースに接続され、この第1のダイオード
D1の順方向は上記ベース側になるように介設される。
また、上記第1のスイッチトランジスタ30のベースは
第2の抵抗R2を介して上記トランジスタ34のコレク
タに接続されると共にこのコレクタにはこのコレクタ側
を順方向とした第2のダイオードD2が上記第1の抵抗
R1と第1のダイオードD1の接続点との間で接続され
ている。また、このトランジスタ34のエミッタは、端
子A2に接続されると共にこのベースは第3の抵抗R3
に接続されている。
たと同様に構成されており、例えばジルコン酸チタン酸
鉛等を焼成してなる薄板状の圧電セラミック素子36を
有している。このセラミック素子36の長さ、幅、厚み
は例えばそれぞれ28mm、7.5mm、2.0mm程
度に設定されている。このセラミック素子36の図中左
側の駆動部の上下面には例えば銀焼付け等により得られ
た一対の入力電極38、40が形成される。また、セラ
ミック素子36の右半分である発電部の端面には出力電
極44が形成され、離間させて帰還電極42が並設され
る。各電極38、40、44の面積は、これらの電極相
互間で形成される静電容量を最適な値に設定するように
規定される。上記一方の入力電極38は、上記端子A1
に接続され、他方の入力電極40は、上記第1及び第2
のスイッチトランジスタ30、32の両コレクタの接続
点に接続される。また、上記帰還電極42は上記第3の
抵抗R3に接続される。また、上記端子A1は、管電流
検出回路22を介して前記放電管20の一方の電極46
に接続され、上記出力電極44は他方の電極48に接続
されている。
示すようにその順方向が相互に逆方向となるように並列
接続された一対のダイオードD3、D4よりなり、上記
セラミック素子36の出力電極44側が順方向となるよ
うに設けたダイオードD3に直列に可変抵抗R5を接続
し、この可動端子50から電流値を示す検出電圧を出力
するようになっている。
動作について説明する。まず、直流電源12からの直流
電圧V1は、チョッパー回路14にてパルス幅制御回路
28からの制御信号により昇圧或いは降圧されて直流電
圧V2を出力し、この電圧は励振回路16へ入力され
る。この励振回路16は圧電トランス18に対して周期
的に反転する電圧V3を印加し、圧電トランス18を伸
縮振動させる。すると圧電トランス18では圧電効果に
よって電圧が発生し、その一部は自励用帰還信号として
上記励振回路16に戻され、大部分は放電管20に供給
されてこれを点弧し、且つ放電を継続させることにな
る。
路22にて検出され、この検出電圧は誤差増幅回路26
にて基準電圧24と比較され、誤差電圧を出力する。こ
の誤差電圧に基づいてパルス幅制御回路28は、パルス
幅変調を行なって制御信号を形成し、これを上述のよう
にチョッパー回路14へ供給することによって出力電圧
V2を制御し、放電管20における発光量を調整するこ
とになる。
体的に説明する。図2において、まず端子A1、A2に
直流電圧V2が印加されると第1の抵抗R1、第1のダ
イオードD1を通って第2のスイッチトランジスタ32
のベースに電流が流れ、このトランジスタ32がオンと
なり、これにより圧電トランス18の入力電極38、4
0に電圧V3(V2)が印加されて、この部分の入力容
量が充電される。
が発生し、この電圧によって第3の抵抗R3を介してト
ランジスタ34のベースは順バイアスされ、このトラン
ジスタ34はオンとなる。すると、このトランジスタ3
4のオンにより第1のスイッチトランジスタ30はオン
となり、第2のスイッチトランジスタ32はオフとな
り、圧電トランス18の入力容量は放電されることにな
る。この放電により帰還電極42には正の電圧が発生す
るので第3の抵抗R3を介してトランジスタ34のベー
スが逆バイアスされ、このトランジスタ34がオフする
ため、第1のスイッチトランジスタ30はオフとなり、
第2のスイッチトランジスタ30は再度オンとなる。以
後、同じ動作が繰り返し行なわれ、圧電トランス18の
入力電極38、40には高周波電圧が印加される。この
結果、入力電極38と出力電極44との間には昇圧され
た高周波電圧が発生し、この高周波電圧が電極46、4
8に供給されて冷陰極管等の放電管20を発光させるこ
とになる。
圧の反転動作は、圧電トランス18に設けた帰還電極4
2に発生する電圧により行なう、自励の発振動作であ
る。従って、動作周波数は圧電トランス18自身の固有
共振周波数によって決定される。このため、温度変化や
経時変化或いは負荷の変動により圧電トランス18の共
振周波数が変動したとしても、それに追従して動作周波
数も変化するので、常に効率が最適となる周波数で圧電
トランスを駆動させることができる。
力電流と出力電圧との関係は、出力電流が増加するとな
だらかに出力電圧も低下する特性を有しており、また、
放電管の電流と電圧との関係は、図示の様な特性である
点から急激に電圧が変化するような特性となっている。
従って、非放電時には圧電トランスからは高い出力電圧
が出力されてその結果放電管20における放電が開始さ
れ、一旦放電が開始されると圧電トランス18からの出
力電圧は低下し、以後、圧電トランスの特性曲線と放電
管の特性曲線との交点Pにおいて安定して放電が継続的
に行なわれることになる。
ランス18からは大電流をとることはできないが、無負
荷で高電圧を発生することができるので、冷陰極管のよ
うな負特性を有する放電管20の特性に非常に合致して
いる。更には、上述のように圧電トランス18からは大
電流がとれないことから、例えば2次側である放電管側
が短絡しても過度の短絡電流が流れず、従って、電磁型
トランスを用いた場合に必要とされる保護回路を設ける
必要がない。
プレイのバックライトでは、バックライトの明るさを調
整する調光機能を必要とする例が多いが、本実施例では
前述のように操作者が可変抵抗R5の値を適切に変化さ
せることにより、チョッパー回路14からの出力電圧V
2の値が変化し、管電流を増減、すなわち発光量を増減
することができる。例えば、出力電圧V2を大きくすれ
ば、励振回路16からの出力電圧V3も大きくなり、こ
の結果、圧電トランス18から放電管20への供給電力
が大きくなって管電流も増加することになる。
を示したが、これに変えて図5に示す構成で自励発振さ
せるようにしてもよい。この自励発振の回路は、図2に
示す回路において正負を逆転させたものである。すなわ
ち、入力電極の内の一方の入力電極38を端子A1では
なく、第1及び第2のスイッチトランジスタ30、32
の両コレクタの接続点に接続し、他方の入力電極40を
端子A2側に接続する。そして、放電管20の一方の電
極46も管電流検出回路22を介して、端子A1ではな
く端子A2側に接続する。また、トランジスタ34とし
てはNPNトランジスタが用いられ、そのエミッタが端
子A2側に接続される。尚、他の素子の接続状態は図2
に示す場合と同様である。
A1、A2に直流電圧V2が印加されると第1の抵抗R
1、第1のダイオードD1を通って第2のスイッチトラ
ンジスタ32のベースに電流が流れ、このトランジスタ
32がオンとなるが、帰還電極42に正の電圧が発生
し、このため第3の抵抗R3を介してトランジスタ34
のベースが順バイアスされるのでこのトランジスタ34
はオンとなる。このトランジスタ34がオンされると、
第1のスイッチトランジスタ30がオンになり、第2の
スイッチトランジスタ32がオフになって圧電トランス
42の入力容量は充電される。この充電により、帰還電
極42に負の電圧が発生し、これにより第3の抵抗R3
を介してトランジスタ34のベースは逆バイアスされて
オフとなる。
のスイッチトランジスタ30が逆バイアスされてオフと
なり、第2のスイッチトランジスタ32のベースには電
流が流れこのトランジスタ32はオンとなる。これによ
り圧電トランス18の入力電極38、40間の入力容量
が放電され、帰還電極42に正の電圧が発生する。以
後、同じ動作が繰り返し行なわれることになり、放電管
20が継続的に点灯される。この自励方式の励振回路も
図2において説明したと同様な作用効果を発揮すること
ができる。
ランジスタで圧電トランスを励振したものであるが、図
6に示した例は1石のスイッチトランジスタ(ここでは
電界効果型トランジスタ)によるものである。チョーク
コイル51、スイッチトランジスタ31、圧電トランス
36の等価回路により、E級増幅回路が構成されてい
る。E級増幅回路は1975年に米国のN.O.Sok
alらにより提案されたもので、日刊工業新聞社発行
倉石源三郎著「増幅のはなし」の153ページから15
5ページに説明されている。自励発振のメカニズムは前
述した例と同様であるが、励振部がE級動作であるため
圧電トランスへの入力電圧は半波正弦波状の電圧波形と
なり、スイッチトランジスタの損失が少なく、圧電トラ
ンスへの入力電圧の共振周波数成分の振幅値が図2、図
5に示した例より大きい。従って、同じ直流電圧V2に
対して、より高い出力電圧Voを発生することができ
る。また、この実施例では圧電トランス36に帰還電極
42を設けずに、出力電極44から自励用帰還信号を得
ているが、この方法でも自励発振は可能である。
管放電時の圧電トランスの入力電圧Viと出力電圧Vo
の実際の波形を示したものである。ここで、直流電圧V
2は20[V]、励振周波数は122[KHz]で、圧
電トランスの寸法は全長28[mm]、幅7.5[m
m]、厚さ1.0[mm]である。入力電圧Viの波形
は前述した様に半波正弦波状であり、E級動作している
ことがわかる。出力電圧Voは冷陰極管の放電維持電圧
にクランプされ、管電流は圧電トランスの内部インピー
ダンスにより制限されるため、従来の冷陰極管駆動回路
に用いられていた電磁トランスと冷陰極管の間のバラス
トコンデンサが不要となる。
スイッチトランジスタ31、第1の抵抗を除いた図8の
回路構成でも自励発振させることができるが、この例で
は、圧電トランスの入力電圧と帰還信号の位相関係が、
図6の例とは180°異なる必要があるため、同じ圧電
トランスを用いた場合、半波長モードで自励発振する。
従って、発振周波数は図6の例の半分である61[KH
z]となる。半波長モードとは圧電トランスの全長で半
波長の波が定在する動作モードであり、全波長モード
(これまでの図2、図5、図6に示した例は全波長モー
ド)は1波長の波が定在する動作モードである。図8の
例を全波長モードとするには、圧電トランスの分極方向
をこれまでの電極38から電極40へ向かう図示の矢印
方向から正反対にすれば良い。即ち、電極38を端子A
2に接続し、電極40をスイッチトランジスタ30、3
2のエミッタに接続すれば、全波長モードの122[K
Hz]で自励発振する。
すように放電管20の発光量を調節するためには発光量
制御部22からの制御信号をチョッパー回路14に供給
し、この出力電圧V2を増減するようにしたが、これに
限定されず、例えば、図9に示すように構成してもよ
い。
示す回路において用いたチョッパー回路14を用いない
で、パルス幅制御回路28の制御信号を励振回路16へ
供給するようになっている。また、パルス幅制御回路2
8へは、圧電トランス16の帰還電極42に発生する電
圧の一部を同期信号として供給するようになっている。
28は圧電トランス18より同期信号を受けて、圧電ト
ランス18の自己共振周波数でその搬送波を発振させて
いる。このパルス幅制御回路28では、この搬送波と誤
差増幅回路26からの誤差電圧を比較し、管電流を大き
くする時は図10(A)に示すようにデューティ比の大
きい駆動信号を制御信号として励振回路26に送り、管
電流を小さくする時は図10(B)に示すようにデュー
ティ比の小さい駆動信号を制御信号として励振回路16
に送るようになっている。
表される。 D=TON/T TONはパルス幅であり、Tはパルス間隔である。この場
合、デューティ比の最大を0.5とすれば、搬送波の振
幅成分はデューティ比に略比例するため、圧電トランス
18から放電管20への供給電力は、基準電圧24を変
えることによってデューティ比を変えて調整することが
できる。
ス18に帰還電極42を設けて、或いは設けないでこの
トランス18に発生した電力の一部を励振回路16に帰
還させて発振させるようにした、いわゆる自励方式につ
いて説明したが、これに代えて、例えば図11及び図1
2に示すような他励方式を用いてもよい。これらの両回
路の圧電トランス18とスイッチトランジスタ30、3
2の接続状態は、帰還電極を除いた点以外は図2に示す
場合と同じである。
スイッチトランジスタ30としてPNPトランジスタを
用い、第2のスイッチトランジスタ32としてはタイプ
の異なるNPNトランジスタを用いており、これら各ト
ランジスタ30、32のベースに例えば水晶発振器より
なる発振部52の出力をバッファ54を介して共通に接
続している。
からの発振周波数で定まる周期で、第1及び第2のスイ
ッチトランジスタ30、32は交互にオン・オフされ、
この結果、圧電トランス18の入力電極38、40に上
記周期で電圧が印加されて出力電極44側に高電圧を発
生させることができる。
第1のスイッチトランジスタ30及び第2のスイッチト
ランジスタ32として共に同じタイプ、例えばNPN型
のトランジスタを用いており、一方のトランジスタ、図
示例にあっては第1のスイッチトランジスタ30のベー
スに発振部52の出力をインバータ56を介して入力
し、他方の第2のスイッチトランジスタ32のベースに
は発振部52の出力をバッファ58を介して入力してい
る。この場合にも、図9に示す回路と同様に動作し、圧
電トランス18の出力電極44側に高電圧を発生させる
ことができる。
8として薄板状に成形されたローゼン型圧電トランスを
用いたが、この形状に限定されるものではなく、既知の
種々の圧電トランスの形状で実施することができる。
液晶ディスプレイのバックライトに用いる冷陰極管を例
にとって説明したが、この種の放電管に限定されず、他
の全ての放電管にも適用し得るのは勿論である。
駆動装置によれば次のように優れた作用効果を発揮する
ことができる。従来の電磁型トランスを用いた場合と比
較して小型・薄型化できるのみならず、巻線を用いない
ので巻線短絡による異常発熱、発煙を防止できる。ま
た、圧電トランスの内部インピーダンスで出力電流を制
限できるためバラストコンデンサが不要となり、出力短
絡時でも過度の短絡電流が流れない。圧電トランスの出
力の一部を帰還させて自励発振により圧電トランスを励
振した場合には、常に圧電トランスの自己共振周波数で
駆動させることができ、効率的な駆動を行なうことがで
きる。また、発光量制御部を設けた場合には、管電流を
制御して放電管の発光量を調整することができる。
ロック構成図である。
励振回路の回路構成図である。
ある。
る。
電圧Viと出力電圧Voの実際の動作波形図である。
る。
すブロック構成図である。
信号の波形を示す図である。
る。
ある。
ある。
Claims (5)
- 【請求項1】 放電管を駆動する駆動装置において、圧
電トランスと、この圧電トランスの入力電極に加わる電
圧を周期的に反転させる励振手段とを備え、前記圧電ト
ランスの出力を前記放電管に供給するように構成したこ
とを特徴とする放電管の駆動装置。 - 【請求項2】 前記励振手段は、前記圧電トランスに設
けた帰還電極に発生する電力を帰還させることにより自
己励振する自励方式であることを特徴とする請求項1記
載の放電管の駆動装置。 - 【請求項3】 前記励振手段は、前記圧電トランスに設
けた出力電極に発生する電力の一部を帰還させることに
より自己励振する自励方式であることを特徴とする請求
項1記載の放電管の駆動装置。 - 【請求項4】 前記圧電トランスと前記励振手段とで、
E級動作回路が構成されていることを特徴とする請求項
1乃至3記載の放電管の駆動装置。 - 【請求項5】 前記放電管の管電流を検出する管電流検
出部と、この検出部の検出結果に基づいて前記圧電トラ
ンスへの入力を制御して発光量を調節する発光量制御部
とを備えるように構成したことを特徴とする請求項1乃
至4記載の放電管の駆動装置。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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