JPH05191977A - インバータ電源及びこれを用いるプラズマディスプレイパネル - Google Patents

インバータ電源及びこれを用いるプラズマディスプレイパネル

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JPH05191977A
JPH05191977A JP4002096A JP209692A JPH05191977A JP H05191977 A JPH05191977 A JP H05191977A JP 4002096 A JP4002096 A JP 4002096A JP 209692 A JP209692 A JP 209692A JP H05191977 A JPH05191977 A JP H05191977A
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JP
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voltage
power supply
inverter power
output
plasma display
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JP4002096A
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Inventor
Keiichi Kaneko
啓一 金子
Akira Yamamoto
晃 山本
Shoichi Obata
昌一 小幡
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はインバータ電源及びこれを内蔵する
プラズマディスプレイパネルに関し、直流入力電圧の変
動や負荷の変動にかかわらず安定した出力電圧が得られ
るインバータ電源の実現及びプラズマディスプレイパネ
ルの表示不良の防止を目的とする。 【構成】 直流を交流に変換する直流交流変換手段1を
備えたインバータ電源において、直流交流変換手段1の
出力する交流電圧を検出する出力電圧検出手段2と、出
力電圧検出手段2の検出した交流電圧に応じて直流交流
変換手段1に供給する直流の電圧を、出力される交流電
圧が一定の値となるように変化させる入力電圧可変手段
3とで構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は安定した出力電圧の得ら
れるインバータ電源に関し、特に負荷が変動するが一定
の出力電圧を必要とするプラズマディスプレイパネル
(以下PDPと称する。)での使用に適したインバータ
電源及びこのインバータ電源を内蔵したPDPに関す
る。
【0002】
【従来の技術】直流電源を高周波の交流電源に変えるイ
ンバータ電源が、螢光灯の点灯等に広く利用されてお
り、リフレッシュ型PDPの駆動用電源としても利用さ
れている。PDPは近接した電極間に封止された例えば
ネオンガスと希ガスを電極間に電圧を印加することで放
電させる表示素子であり、複数の駆動方式があるが、7
セグメントで数字表示を行う素子等に用いられる方式が
リフレッシュ型である。
【0003】図13はリフレッシュ型PDPの動作を説
明する図である。(a) は電極51と52の間に交流電圧
を印加した場合を示す図であり、上部の電極51に正電
圧が印加されている時には負イオンが上部電極51に向
かって移動し、正イオンは下部電極52に向かって移動
する。この状態で負イオンが上部電極51に正イオンが
下部電極52に蓄積されるとイオンによる壁電圧で電極
51と52による電界が打ち消され、放電が停止してし
まう。そこで上部電極51を逆に負電圧に印加するとイ
オンは逆方向に移動し、放電する。従って電極間に高周
波の交流電圧を印加すれば、放電が続き表示が行える。
【0004】電極51と52に印加する交流電圧が小さ
い時には放電が起こらずに不点灯が生じ、逆に交流電圧
が大き過ぎると誘導等により点灯部以外の部分が発光す
る余剰点灯が起きる。従って図14に示すようにPDP
の印加電圧には正常な発光が行える許容範囲が存在す
る。印加電圧は通常±130V程度であり、駆動電源を
別に用意する必要をなくすため、図15に示すようにP
DP10に直流を高周波の交流に変換するインバータ電
源9を内蔵した形で出荷されるのが一般的である。この
ような形であれば直流電源に接続した上で表示制御信号
を供給するだけで使用できる。
【0005】表示は図15に示すように、表示信号に応
じて点灯制御部8がセグメントドライバ6と桁ドライバ
7を制御して交流電圧を印加するセグメントを選択する
ことにより行う。図16は二桁の数字表示で発光させる
セグメントの選択を説明する図であり、桁スイッチ71
と72から表示する桁のスイッチを接続した後、その桁
の発光させるセグメントの線に前記の交流信号を印加す
る。実際のセグメント数は1桁に7個ある。各セグメン
トへの交流信号の印加はスイッチによって選択され、桁
スイッチの接続は時分割によって行われる。また桁の電
極側にも交流信号を印加して、セグメントの印加電圧と
の合成電圧が電極間に印加される場合もある。
【0006】上記のようにリフレッシュ型PDPでは駆
動用電源として高周波の交流電源を内蔵する必要があ
り、インバータ電源が利用される。更に他のメモリ型P
DPでもインバータ電源を内蔵することがある。PDP
に用いられる従来のインバータ電源の回路例を図17に
示す。図17のインバータ電源は、一次側に二つの巻線
を有するトランス125を用いる。トランス125の一
次側巻線の一方の端は、直流電源に接続されVinの直流
電圧が印加され、もう一方の端はトランジスタ121の
コレクタに接続される。トランジスタ121のベースは
抵抗122を介して上記直流電源に接続されると共に、
直列に接続された抵抗123とコンデンサ124を介し
てトランス125の別の一次側巻線に接続されている。
この一次側巻線のもう一方の端は接地されている。トラ
ンジスタ121のエミッタは接地されている。
【0007】トランス125の二次側巻線は、一方の端
が接地されており、もう一方の端から交流出力が得られ
る。この交流出力には図示のようにダイオード15と抵
抗16とコンデンサ17とで構成される回路及びダイオ
ード19とコンデンサ20と抵抗21とで構成される回
路が接続されている。これらは交流出力の急激なオーバ
シュートを防止するための回路である。
【0008】上記のトランジスタ121のベースは、更
に電圧検出部134に接続されている。この電圧検出部
134は、図示のようにPNP型トランジスタ128の
エミッタがトランジスタ121のベースに接続されてお
り、トランジスタ128のコレクタとエミッタにはコン
デンサ127が接続されている。トランジスタ128の
ベースは抵抗130を介してエミッタに接続されると共
にツェナダイオード129を介して抵抗131,13
2,133の抵抗列に接続されている。この抵抗列は、
一方が接地され、もう一方はトランジスタ128のコレ
クタに接続されており、ツェナダイオード129が接続
される抵抗132は可変抵抗である。トランジスタ12
8のコレクタはダイオード126を介して、トランス1
25の二次側巻線の所定位置に接続されている。
【0009】図17のインバータ電源の動作について簡
単に説明する。トランジスタ121がオン状態の時に、
直流電源よりトランス125の一次側巻線を介してコレ
クタに電流が流れ込む。これにより二次巻線側に負の電
圧が励起される。この負の電圧が所定値以下になると図
中の点線で囲った電圧検出部134のトランジスタ12
8がオン状態となる。これによりトランジスタ121の
エミッタ電流がトランジスタ128の方に引き込まれ、
トランジスタ121はオフ状態となる。従って一次側巻
線への電流は流れなくなる。これに応じて二次側巻線で
は電圧のフライバックが発生し、正の電圧が励起され
る。この間にトランジスタ128がオフ状態となるた
め、トランジスタ121が再びオン状態となり、トラン
ス125の一次側巻線に電流が流れ込み二次側に負の電
圧が励起される。これを繰り返すことにより出力側に交
流電圧が発生する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】図17に示すインバー
タ電源は簡単な回路であり、小型にできるためPDPに
組み込むのに適しており、図15に示すような内蔵型電
源9として利用されている。しかし図17に示すインバ
ータ電源は、出力側の負の電圧が所定値に達した時に電
圧検出部134が動作してトランジスタ121をオフ状
態にするので、マイナス側の電圧は比較的安定した電圧
が得られるが、プラス側の電圧はフライバックによって
生じるので負荷によって電圧が変動するという問題があ
る。
【0011】図18は図17の回路で負荷が異なる時の
出力を示す図である。(a) が負荷が重い時を示し、(b)
が負荷が軽い時を示す。いま負荷が重い時に (a)で示す
ような出力が得られるように図17の各素子を選定する
とする。ここで負荷を軽くした場合、マイナス側は上記
のように−130V程度に規制されるが、プラス側は負
荷が小さいため最高電圧が+160Vにもなる。しかも
負荷が小さいため二次側の変化は速く、−130Vに達
する時間も短くなるため、交流出力の周期も短くなる。
【0012】前述のようにPDPは表示によって点灯す
るセグメント数が変化するが、各セグメントは実質的に
コンデンサを形成しており、点灯するセグメント数の変
化は負荷の変化を意味する。更に表示する桁数が異なる
場合や、複数枚のPDPを共通のインバータ電源で駆動
することが要求されることもあり、負荷の変動は更に大
きくなる。このようなPDPの駆動に図17に示したよ
うなインバータ電源を使用した時には、出力電圧の変動
が印加電圧の許容範囲を越えてしまい、不点灯や余剰点
灯が発生するという問題が起きる。
【0013】そのためPDPの製造段階で、PDPの特
性、桁数及び枚数等に応じてインバータ電源の設定を調
整しているのが現状である。このような調整は例えば図
17の可変抵抗132で行う。しかしこのような調整は
調整工数の増加になるだけでなく、出荷後の保守を難し
くするという問題を生じる。更に実際にPDPを駆動す
る直流電源の電圧が変動することも起こり得る。PDP
の印加電圧は±130V程度であり、インバータ電源の
トランスの巻線比を大きくして昇圧比を大きくする必要
がある。従って直流電源の電圧の小さな変動もインバー
タ電源の出力変動に大きく影響し、誤動作を起き易くす
るという問題がある。
【0014】以上のように現状のインバータ電源は、P
DPのような負荷が変動する上に精確な出力電圧を必要
とするものに使用する上では充分といえない。本発明は
上記のような問題を生じない、負荷変動があっても安定
した出力電圧の得られるインバータ電源の実現及びイン
バータ電源を内蔵するPDPの表示不良の防止を目的と
する。
【0015】
【課題を解決するための手段】図1は請求項1に記載の
本発明のインバータ電源の基本構成を示す図である。な
お図においては同一の機能部分には同一の参照符号を付
して表わすこととする。図1において、1は直流を交流
に変換する直流交流変換手段であり、従来のインバータ
電源に相当する。2は直流交流変換手段1から出力され
た交流電圧を検出する出力電圧検出手段である。3は直
流交流変換手段1に供給する直流電圧を変化させる入力
電圧可変手段であり、出力電圧検出手段2の検出した交
流電圧に応じて、この交流電圧を一定とするように直流
入力電圧を変化させる。
【0016】図2は図1に示した本発明のインバータ電
源において、直流交流変換手段1をプッシュプル型にし
た請求項2に記載のインバータ電源の基本構成図であ
る。トランス14の一次側巻線はセンタタップ型であ
り、直流電圧がセンタタップ端子に印加され、一次側巻
線の両端はスイッチ12によって交互に接地される。1
3はスイッチ12を所定の周期で切り換えるスイッチン
グ制御手段である。
【0017】図3は、図2に示したインバータ電源の出
力に直列にインダクタンス素子4を設けた請求項3に記
載のインバータ電源の基本構成図であり、このインバー
タ電源は容量素子の駆動用である。図4は本発明のイン
バータ電源を内蔵した請求項4に記載のプラズマディス
プレイパネル(PDP)の基本構成を示す図である。図
において10がPDPであり、9がインバータ電源であ
る。図では図1に示したインバータ電源として示してあ
るが、図2及び図3に示したものでもよい。
【0018】
【作用】直流交流変換手段1に印加する直流電圧を変化
させれば、出力される交流電圧が変化する。従って直流
交流変換手段1から出力される交流電圧を出力電圧検出
手段2で検出して基準の電圧との差に応じたフィードバ
ックを入力電圧可変手段3にかければ、直流交流変換手
段1に入力する直流電圧を変化させて出力される交流電
圧を一定にする。
【0019】直流交流変換手段1がプッシュプル型であ
れば、どちらの位相の場合にも入力される直流電圧がプ
ラス側とマイナス側とで対称に印加されるため、正負対
称の出力が得られる。しかも出力される交流の周期はス
イッチ12の切換周期で決定されるため、常に一定であ
る。図3のインバータ電源では、このインバータ電源が
駆動する負荷の容量とインダクタンス素子4が共振回路
を形成し、負荷の容量に蓄積されるエネルギを一時的に
インダクタンス素子4で吸収し、エネルギ効率を改善す
る。
【0020】上記のようなインバータ電源であれば、駆
動する負荷変動や入力される直流の電圧変動にかかわら
ず一定の交流出力電圧が得られるため、プラズマディス
プレイパネル(PDP)の駆動にこのインバータ電源を
用いれば、不点灯や余剰点灯を防止できる。
【0021】
【実施例】本発明の第一実施例の構成を図5に示す。図
5において、14は一次側がセンタタップ型のトランス
であり、12は独立に動作する二つの接点を有するスイ
ッチであり、13はこのスイッチ12を制御するスイッ
チング制御回路であり、スイッチ12とスイッチング制
御回路13とトランス14とで直流交流変換回路が構成
される。トランス14のセンタタップは直流電圧源に接
続され、一次側巻線の両端はそれぞれスイッチ12の各
接点に接続される。スイッチ12の両接点のもう一方の
側は接地されている。
【0022】ダイオード15と抵抗16とコンデンサ1
7は交流出力電圧検出回路を形成する。並列に接続され
た抵抗16とコンデンサ17の一方の端は接地され、も
う一方の端はダイオード15に接続される。ダイオード
15のもう一方の端は交流出力線に接続される。ダイオ
ード15の接続方向によって検出する交流電圧のピーク
値がプラス側かマイナス側かが決定される。図5はプラ
ス側検出の時を示す。抵抗16は可変抵抗として示され
ているが、これは検出する電圧値を微調整するためであ
り、基本的には交流電圧のピーク値を分圧して検出でき
ればよい。コンデンサ18は交流出力の安定用である。
【0023】31は出力電圧が可変であるDC/DCコ
ンバータであり、抵抗16で検出した交流電圧の分圧値
B に応じて入力される直流電圧Vinを直流電圧VA
変える。この直流電圧VA がトランス14のセンタタッ
プに印加される。本実施例の直流交流変換回路は、プッ
シュプル型であり、出力される交流のピーク電圧は正負
対称であり、プラス側のピーク電圧をダイオード15と
抵抗16とコンデンサ17とで形成される検出回路で検
出してDC/DCコンバータ31にフィードバックすれ
ばよい。
【0024】次にDC/DCコンバータ31の細部につ
いて説明する。DC/DCコンバータ31は入力される
直流電圧を変化させて出力し、その直流出力電圧が可変
であればどのようなものであってもよい。例えばトラン
スを用いたフォワードコンバータ、フライバックコンバ
ータ等でもよいが、本実施例ではチョッパ型ステップア
ップ回路を使用しており、その回路例を図6に示す。
【0025】図6において、311は三角波を出力する
発振器である。312は基準電圧源であり、オペアンプ
313に入力される。このオペアンプ313には、図5
の抵抗16に生じる交流出力のピーク電圧の分圧値VB
も入力され、基準値との差が増幅されてコンパレータ3
14に出力される。このコンパレータ314には発振器
311からの出力も入力され、比較が行われる。
【0026】315はコンデンサであり、入力電圧Vin
の安定用である。図示のように直流入力はコイル320
と整流用ダイオード321を介してコンデンサ322に
接続される。コンデンサ322のもう一方の側は、接地
されている。318はエミッタ接地トランジスタであ
り、ベースはコンパレータ314に接続されると共に抵
抗316を介して直流入力に接続されている。コレクタ
はFET319のゲートに接続されると共に抵抗317
を介してコンデンサ322に接続されている。FET3
19のドレインは、コイル320と整流用ダイオード3
21の接続点に接続されている。
【0027】図6のDC/DCコンバータは、直流入力
によるコンデンサ322の充電を短いサイクルで切換
え、一サイクル中の充電期間の比率、すなわちデューテ
ィ比を変化させることで出力電圧VA を変化させるもの
である。コンパレータ314の出力が高 (H) 状態の時
には、トランジスタ318はオン状態となり、FET3
19のゲートは低(L)状態となる。これによりFET
319はオフ状態であるから、直流入力によりコイル3
20と整流用ダイオード321を介してコンデンサ32
2の充電が行われる。逆にコンパレータ314の出力が
L状態の時には、トランジスタ318はオフ状態、FE
T319がオン状態となり、直流入力はコイル320か
らFET319の方に流れ、コンデンサ322は充電さ
れない。但しコンデンサ322の電圧がある程度以下の
時にはFET319のゲート電圧が高くならないため、
FET319はオフ状態のままであり、連続して充電が
行われる。
【0028】図7は、インバータ電源の交流電圧に応じ
てDC/DCコンバータの電圧を変化させることで一定
の交流電圧が得られる動作の説明図であり、この図を参
照してDC/DCコンバータの動作を説明する。コンパ
レータ314に発振器311からの三角波信号とオペア
ンプ313の出力が入力される。三角波信号に対するオ
ペアンプ313の出力レベルによりコンパレータ314
の出力する方形波のデューティ比が変化する。オペアン
プ313には基準電圧と分圧値VB が入力される。基準
電圧は、標準的な状態で所望の出力が得られるようにあ
らかじめ定められる。交流電圧に対応する検出値、すな
わち分圧値VB が基準値に等しい時にはオペアンプ31
3から所定のレベルの出力が得られる。これが図7で実
線で示した状態である。三角波信号に対して実線の「基
準」で示したレベルの信号をオペアンプ313が出力
し、コンパレータ314からは図7の(b) に実線で示し
た方形波信号が出力される。これにより電圧V A は (c)
で示すようなレベルになる。
【0029】次に分圧値VB が変化した場合には、図7
に破線で示すように、分圧値VB が小さくなる時には、
コンパレータ314の出力信号のデューティ比が増大
し、電圧VA も増大する。トランス14に印加される直
流電圧VA が増大するから交流電圧を増大し、一定値に
近づく。分圧値VB が大きくなる時には、逆に電圧VA
が低下する。実際にはコンデンサ322の電圧VA の変
化は三角波の周期に比べて遅く、一定の交流出力電圧が
得られるように、直流電圧VA は徐々に変化する。
【0030】次に本実施例での直流交流変換回路を図8
に示す。111は発振器であり、この発振信号の周期の
二倍が交流出力の周期になる。112はD型フリップフ
ロップでありこの発振信号を 1/2 分周する。113と
114はアンドゲートであり、それぞれに発振器111
の信号とD型フリップフロップ112の逆相の 1/2分
周信号が入力される。これによりアンドゲート113と
114からの信号は交互に高「H」状態になる。アンド
ゲート113と114の出力点をS1 とS2 とする。
【0031】点S1 とS2 はそれぞれ抵抗115と11
6を介して接地されると共にFET117と118の各
ゲートに接続されている。119は一次側がセンタタッ
プ型のトランスであり、このセンタタップにDC/DC
コンバータ31の出力が接続される。トランス119の
一次側の両端はそれぞれFET117と118のドレイ
ンに接続され、FET117と118のソースは接地さ
れている。
【0032】図9はプッシュプル型直流交流変換回路の
動作を示す図であり、この図を参照して図8の回路動作
を説明する。点S1 がH状態になることにより、FET
117がオン状態になる。この時、点S2 はL状態であ
り、FET118はオフ状態である。これによりトラン
ス119の一次側巻線の上側のみに直流電圧VA が印加
され、二次側巻線にピーク電圧が nVA の電圧が励起さ
れる。ここでnは巻線比である。次に点S1 が「L」状
態になり、点S2 が「H」状態になることにより、FE
T117がオフ状態になり、FET118がオン状態に
なる。これにより下側の一次巻線に逆方向の電圧VA
印加され、二次側には正負逆の電圧が励起される。これ
を図6に示すように繰り返すことにより二次巻線、すな
わち出力側に交流電圧が生じる。二つのFET117と
FET118が同時にオン状態とならないように点S1
とS2 は所定の間隔をあけて「H」になる。
【0033】図8に示すようにプッシュプル型では一次
側にセンタタップ型コイルを用いており、正負対称な交
流電圧が得られる。しかも交流電圧は直流電圧VA によ
って決定される。前述のようにPDPの各セグメント部
はコンデンサを形成しており、電圧の印加方向を切り換
えることにより発光させている。上記第一実施例のイン
バータ電源をプラズマディスプレイパネル(PDP)に
用いた時には、各セグメント部がなすコンデンサに蓄積
されたエネルギは、熱となって放出されていた。そこで
このような容量負荷のエネルギを有効に利用できるよう
にしたインバータ電源を第二実施例として図10に示
す。
【0034】この第二実施例は図示の通り図5の第一実
施例とほぼ同じ構成であり、出力回路に直列にコイル4
1を設けた点だけが異なる。コイル41とPDPが形成
するコンデンサにより共振回路が形成され、電圧印加時
の切り換え時にコンデンサに蓄積されたエネルギを一時
的に吸収し、効率を改善する。図10に示すようなコイ
ル41を設けた時の直流交流変換部のタイミングチャー
トを図11に示す。一次巻線への電圧印加が終了し上下
どちらの一次巻線にも電圧が印加されなくなると、PD
Pが形成するコンデンサに蓄積されたエネルギは一時的
にコイル41に吸収された後に交流出力の変化に沿って
放出される。従ってこのエネルギを有効に利用するため
にはエネルギの放出後に逆方向への直流印加を開始する
必要があり、第一実施例に比べてスイッチング間隔を大
きくすることが必要である。
【0035】第一及び第二実施例では、直流交流変換回
路にプッシュプル方式を用いた。しかし本発明はプッシ
ュプル方式に限られるものではなく、従来例として図1
2に示したフライバック方式等の他の方式にも適用可能
である。フライバック方式の直流交流変換回路に本発明
を適用した第三実施例を図12に示す。図から明らかな
ように、この実施例は直流の入力部に第一実施例と同様
のDC/DCコンバータ31を設け、プラス側の交流電
圧に応じてトランス125に印加する直流電圧を変化さ
せている。従来例として説明したように、この回路では
マイナスの出力電圧が所定値に達した時にトランジスタ
121をオフ状態としてトランス125への直流電圧の
印加を停止し、フライバックによりプラス側の電圧を発
生させている。従ってマイナス側のピーク電圧は所定の
値が得られるが、本実施例では更にDC/DCコンバー
タ31により印加直流電圧を変化させてプラス側のピー
ク電圧も安定させることが可能になる。
【0036】
【発明の効果】本発明により、入力電圧の変動及び負荷
の変動があっても安定的に一定の出力電圧が得られるイ
ンバータ電源が実現できる。更にこのようなインバータ
電源をプラズマディスプレイパネル(PDP)に内蔵さ
せることにより、点灯不良や余剰点灯を生じないPDP
が実現できる。またこのことはPDPの特性の許容範囲
の増加をもたらし、PDP製造における歩留り向上にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインバータ電源の基本構成を示す図で
ある。
【図2】本発明のインバータ電源で、直流交流変換手段
をプッシュプル型にしたものの基本構成を示す図であ
る。
【図3】本発明のインバータ電源で、更に出力に直列に
インダクタンス素子を備えるものの基本構成を示す図で
ある。
【図4】本発明のインバータ電源を内蔵するプラズマデ
ィスプレイパネルの基本構成を示す図である。
【図5】第一実施例の構成を示す図である。
【図6】第一実施例での電圧可変のDC/DCコンバー
タ回路を示す図である。
【図7】図6のDC/DCコンバータの電圧を変化させ
る動作の説明図である。
【図8】第一実施例での直流交流変換回路を示す図であ
る。
【図9】図8のプッシュプル型直流交流変換回路の動作
を示す図である。
【図10】第二実施例の構成を示す図である。
【図11】第二実施例での直流交流変換のタイミングチ
ャートを示す図である。
【図12】第三実施例の構成を示す図である。
【図13】リフレッシュ型プラズマディスプレイの動作
原理の説明図である。
【図14】プラズマディスプレイにおける印加電圧の許
容範囲の存在の説明図である。
【図15】電源内蔵型プラズマディスプレイパネルの構
成を示す図である。
【図16】プラズマディスプレイパネルでの発光部の選
択方式の例を示す図である。
【図17】従来のインバータ電源の回路例を示す図であ
る。
【図18】図17のインバータ電源の出力の様子を示す
図である。
【符号の説明】
1…直流交流変換手段 2…出力電圧検出手段 3…入力電圧可変手段 4…インダクタンス素子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流を交流に変換する直流交流変換手段
    (1)を備えたインバータ電源において、 該直流交流変換手段(1)の出力する交流電圧を検出す
    る出力電圧検出手段(2)と、 該出力電圧検出手段(2)の検出した前記交流電圧に応
    じて、前記直流交流変換手段(1)に供給する前記直流
    の電圧を、出力される前記交流電圧が一定の値となるよ
    うに変化させる入力電圧可変手段(3)を備えることを
    特徴とするインバータ電源。
  2. 【請求項2】 前記直流交流変換手段(1)は、プッシ
    ュプル型であることを特徴とする請求項1に記載のイン
    バータ電源。
  3. 【請求項3】 前記直流交流変換手段(1)の出力に直
    列に接続されたインダクタンス素子(4)を備えること
    を特徴とする請求項2に記載のインバータ電源。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれかに記載のイン
    バータ電源を駆動用電源(9)として内蔵するプラズマ
    ディスプレイパネル。
JP4002096A 1992-01-09 1992-01-09 インバータ電源及びこれを用いるプラズマディスプレイパネル Pending JPH05191977A (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100553762B1 (ko) * 2004-05-31 2006-02-20 삼성에스디아이 주식회사 플라즈마 디스플레이 패널
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