JP2001136749A - 圧電インバータ駆動装置 - Google Patents
圧電インバータ駆動装置Info
- Publication number
- JP2001136749A JP2001136749A JP31922099A JP31922099A JP2001136749A JP 2001136749 A JP2001136749 A JP 2001136749A JP 31922099 A JP31922099 A JP 31922099A JP 31922099 A JP31922099 A JP 31922099A JP 2001136749 A JP2001136749 A JP 2001136749A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- voltage
- piezoelectric transformer
- power supply
- waveform
- series
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Dc-Dc Converters (AREA)
- Inverter Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ノートブックパソコン等に使用される冷陰極
管用の圧電インバータ駆動装置に関し、ACアダプタ電
源でもバッテリー電源でも動作する広入力電圧範囲でし
かも高効率、そして液晶サイズとの関係から小型化でき
る圧電インバータ駆動装置の実現を目的とする。 【解決手段】 P型MOSFET13,15の2ケとN
型MOSFET14,16の2ケでフルブリッジ回路を
構成し、インダクタ17と圧電トランス6を共振させ、
フルブリッジ回路のスイッチング位相差を利用すること
で電源電圧変動を吸収し、インダクタ電流を低減且つイ
ンダクタを1ケ使用としたことで、広入力電圧範囲で高
効率、そして小型化できる圧電インバータ駆動装置を実
現した。
管用の圧電インバータ駆動装置に関し、ACアダプタ電
源でもバッテリー電源でも動作する広入力電圧範囲でし
かも高効率、そして液晶サイズとの関係から小型化でき
る圧電インバータ駆動装置の実現を目的とする。 【解決手段】 P型MOSFET13,15の2ケとN
型MOSFET14,16の2ケでフルブリッジ回路を
構成し、インダクタ17と圧電トランス6を共振させ、
フルブリッジ回路のスイッチング位相差を利用すること
で電源電圧変動を吸収し、インダクタ電流を低減且つイ
ンダクタを1ケ使用としたことで、広入力電圧範囲で高
効率、そして小型化できる圧電インバータ駆動装置を実
現した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷陰極管等を点灯
させる圧電トランスを用いた圧電インバータ駆動装置に
関するものである。
させる圧電トランスを用いた圧電インバータ駆動装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ノート型パーソナルコンピュータ
(以下、ノートブックパソコンと略)の表示部のバック
ライト点灯駆動用として圧電インバータ駆動装置が多く
用いられている。
(以下、ノートブックパソコンと略)の表示部のバック
ライト点灯駆動用として圧電インバータ駆動装置が多く
用いられている。
【0003】図4は従来の圧電インバータ駆動装置の構
成図であり、インダクタ1の一端とFET2のドレイン
端子を接続し、このインダクタ1の他端を直流電源3の
電源側に接続し、FET2のソース端子を直流電源3の
GND側に接続している。また、インダクタ4の一端と
FET5のドレイン端子を接続し、このインダクタ4の
他端を直流電源3の電源側に接続し、FET5のソース
端子を直流電源3のGND側に接続している。そしてイ
ンダクタ1とFET2のドレイン端子を接続した接続点
を圧電トランス6の入力電極の一方に接続し、圧電トラ
ンス6の入力電極のもう一方をインダクタ4とFET5
のドレイン端子を接続した接続点に接続している。負荷
7である冷陰極管は、圧電トランス6の出力電極と直流
電源3のGND側の間に接続される。そして圧電トラン
ス6の出力電極から出力される電圧を検出する出力電圧
検出手段8と、負荷7(冷陰極管)に流れる電流を検出
する負荷電流検出手段9を設け、この出力電圧検出手段
8と負荷電流検出手段9で得られる信号に応じて、FE
T2およびFET5のオンオフ信号を生成するスイッチ
ング信号制御手段10と、このスイッチング信号制御手
段10の出力信号に応じてFET2およびFET5のそ
れぞれのゲート端子を駆動するための駆動手段11およ
び駆動手段12がそれぞれFET2および5のゲート端
子に接続されて構成されている。
成図であり、インダクタ1の一端とFET2のドレイン
端子を接続し、このインダクタ1の他端を直流電源3の
電源側に接続し、FET2のソース端子を直流電源3の
GND側に接続している。また、インダクタ4の一端と
FET5のドレイン端子を接続し、このインダクタ4の
他端を直流電源3の電源側に接続し、FET5のソース
端子を直流電源3のGND側に接続している。そしてイ
ンダクタ1とFET2のドレイン端子を接続した接続点
を圧電トランス6の入力電極の一方に接続し、圧電トラ
ンス6の入力電極のもう一方をインダクタ4とFET5
のドレイン端子を接続した接続点に接続している。負荷
7である冷陰極管は、圧電トランス6の出力電極と直流
電源3のGND側の間に接続される。そして圧電トラン
ス6の出力電極から出力される電圧を検出する出力電圧
検出手段8と、負荷7(冷陰極管)に流れる電流を検出
する負荷電流検出手段9を設け、この出力電圧検出手段
8と負荷電流検出手段9で得られる信号に応じて、FE
T2およびFET5のオンオフ信号を生成するスイッチ
ング信号制御手段10と、このスイッチング信号制御手
段10の出力信号に応じてFET2およびFET5のそ
れぞれのゲート端子を駆動するための駆動手段11およ
び駆動手段12がそれぞれFET2および5のゲート端
子に接続されて構成されている。
【0004】図5は図4における各部の基本動作を示す
波形図で、電圧および電流波形等をタイミングとともに
示している。JはFET2のゲート信号を示し、ijは
インダクタ1に流れる電流を示し、Vjは圧電トランス
6における入力電極の一方の電圧波形を示している。ま
た、KはFET5のゲート信号を示し、ikはインダク
タ4に流れる電流を示し、Vkは圧電トランス6におけ
る入力電極のもう一方の電圧波形を示している。Vm
は、圧電トランス6の入力電極間電圧を示し、VjとV
kの電位差に相当する。また、ij,Vj,ik,V
k,Vmの各波形における実線は、図4における直流電
源3の電源電圧Vdcが最も低い場合(例えばVdc=
7V)を示しており、ij,Vj,ik,Vk,Vmの
各波形における破線は、図4における直流電源3の電源
電圧Vdcが最も高い場合(例えばVdc=20V)を
示している。
波形図で、電圧および電流波形等をタイミングとともに
示している。JはFET2のゲート信号を示し、ijは
インダクタ1に流れる電流を示し、Vjは圧電トランス
6における入力電極の一方の電圧波形を示している。ま
た、KはFET5のゲート信号を示し、ikはインダク
タ4に流れる電流を示し、Vkは圧電トランス6におけ
る入力電極のもう一方の電圧波形を示している。Vm
は、圧電トランス6の入力電極間電圧を示し、VjとV
kの電位差に相当する。また、ij,Vj,ik,V
k,Vmの各波形における実線は、図4における直流電
源3の電源電圧Vdcが最も低い場合(例えばVdc=
7V)を示しており、ij,Vj,ik,Vk,Vmの
各波形における破線は、図4における直流電源3の電源
電圧Vdcが最も高い場合(例えばVdc=20V)を
示している。
【0005】以下図4、図5を用いてその動作の説明を
行う。
行う。
【0006】2つのN型MOSFET2及び5は交互に
オンオフする関係にあり、それぞれのタイミングを図5
のJとKで示している。
オンオフする関係にあり、それぞれのタイミングを図5
のJとKで示している。
【0007】まず、N型MOSFET2がオンオフする
ことに対して動作を説明する。
ことに対して動作を説明する。
【0008】N型MOSFET2がオンしている時間t
1では、インダクタ1へ電流を蓄積することになる。蓄
積される電流ijは、直流電源3の電圧VdcとN型M
OSFET2のオン時間に比例することになる。そして
N型MOSFET2がオフすると、圧電トランス6の入
力電極の一方にインダクタ1で蓄積した電流=ij1m
ax(またはij2max)を電圧に変換して放出す
る。圧電トランス6の入力容量とインダクタ1のインダ
クタンスは周期Tで共振関係にあり、N型MOSFET
2及び5のオンオフ周期をT近傍に設定し、またオフ時
間t2=オン時間t1(時間比率50%)にすると、そ
の放出電圧は、図5のVjで示すような半波整流した正
弦波状の共振波形となり、そのピーク電圧Vj1max
(またはVj2max)は、共振条件とインダクタ1か
ら放出されたエネルギーと圧電トランス6が受けとるエ
ネルギーが等しいとするエネルギー保存側から直流電源
3の電圧Vdcのπ倍になる。
1では、インダクタ1へ電流を蓄積することになる。蓄
積される電流ijは、直流電源3の電圧VdcとN型M
OSFET2のオン時間に比例することになる。そして
N型MOSFET2がオフすると、圧電トランス6の入
力電極の一方にインダクタ1で蓄積した電流=ij1m
ax(またはij2max)を電圧に変換して放出す
る。圧電トランス6の入力容量とインダクタ1のインダ
クタンスは周期Tで共振関係にあり、N型MOSFET
2及び5のオンオフ周期をT近傍に設定し、またオフ時
間t2=オン時間t1(時間比率50%)にすると、そ
の放出電圧は、図5のVjで示すような半波整流した正
弦波状の共振波形となり、そのピーク電圧Vj1max
(またはVj2max)は、共振条件とインダクタ1か
ら放出されたエネルギーと圧電トランス6が受けとるエ
ネルギーが等しいとするエネルギー保存側から直流電源
3の電圧Vdcのπ倍になる。
【0009】同様にN型MOSFET5がオンオフする
ことに対して動作を考えると、N型MOSFET5がオ
ンしている時間t2では、インダクタ4へ電流を蓄積す
ることになる。蓄積される電流ikは、直流電源3の電
圧VdcとN型MOSFET5のオン時間に比例するこ
とになる。そしてN型MOSFET5がオフすると、圧
電トランス6の入力電極の一端にインダクタ4で蓄積し
た電流ik1max(またはik2max)を電圧に変
換して放出する。圧電トランス6の入力容量とインダク
タ4のインダクタンスは周期Tで共振関係にあり、N型
MOSFET2及び5のオンオフ周期をT近傍に設定
し、またオフ時間t1=オン時間t2(時間比率50
%)にすると、その放出電圧は、図5のVkで示すよう
な半波整流した正弦波状の共振波形となり、そのピーク
電圧Vk1max(またはVk2max)は、共振条件
とインダクタ4から放出されたエネルギーと圧電トラン
ス6が受けとるエネルギーが等しいとするエネルギー保
存側から直流電源3の電圧Vdcのπ倍になる。
ことに対して動作を考えると、N型MOSFET5がオ
ンしている時間t2では、インダクタ4へ電流を蓄積す
ることになる。蓄積される電流ikは、直流電源3の電
圧VdcとN型MOSFET5のオン時間に比例するこ
とになる。そしてN型MOSFET5がオフすると、圧
電トランス6の入力電極の一端にインダクタ4で蓄積し
た電流ik1max(またはik2max)を電圧に変
換して放出する。圧電トランス6の入力容量とインダク
タ4のインダクタンスは周期Tで共振関係にあり、N型
MOSFET2及び5のオンオフ周期をT近傍に設定
し、またオフ時間t1=オン時間t2(時間比率50
%)にすると、その放出電圧は、図5のVkで示すよう
な半波整流した正弦波状の共振波形となり、そのピーク
電圧Vk1max(またはVk2max)は、共振条件
とインダクタ4から放出されたエネルギーと圧電トラン
ス6が受けとるエネルギーが等しいとするエネルギー保
存側から直流電源3の電圧Vdcのπ倍になる。
【0010】圧電トランス6の入力両端電圧は、図5に
おけるVJとVkの電位差であり、圧電トランス6の入
力電極の両端に、ピークトゥーピーク電圧Vm1max
(またはVm2max)が直流電源3の電圧Vdcの2
π倍となるような正弦波状の電圧波形Vmが得られる。
おけるVJとVkの電位差であり、圧電トランス6の入
力電極の両端に、ピークトゥーピーク電圧Vm1max
(またはVm2max)が直流電源3の電圧Vdcの2
π倍となるような正弦波状の電圧波形Vmが得られる。
【0011】この正弦波状の信号周波数f(=1/T)
と圧電トランス6の機械的共振周波数foを近傍に設定
すると、圧電トランス6が持つ固有の昇圧比γで入力電
極に入力した電圧のγ倍の高電圧を出力電極に最も効率
良く発生させることができる。
と圧電トランス6の機械的共振周波数foを近傍に設定
すると、圧電トランス6が持つ固有の昇圧比γで入力電
極に入力した電圧のγ倍の高電圧を出力電極に最も効率
良く発生させることができる。
【0012】ところで、圧電トランス6の一般的な特性
として駆動入力周波数fと昇圧比γの関係は、駆動入力
周波数fが圧電トランス6の機械的共振周波数foと等
しくなるときの昇圧比γをピークとして、駆動入力周波
数fが上がっても下がっても昇圧比γは減少する方向に
ある。この様子を図6に示す。図6は圧電トランス駆動
入力周波数と昇圧比の相関図であり、カーブAは圧電ト
ランス6の出力負荷が無負荷時の場合を示し、カーブB
は出力負荷が全負荷時の場合を示している。共振周波数
foは圧電トランス6の出力負荷条件により変動し、無
負荷時での共振周波数foaは、全負荷時の共振周波数
foより若干高くなることを示している。そして圧電ト
ランス6を使用するにあたっては、f<foの領域で
は、fの変動に応じてγ値を2値とるようなふるまいに
より異常な振動モードとなり、圧電トランス6の破壊に
いたる場合があることから、安定な動作を示すf>=f
oの領域で圧電トランス6を動作させることができる。
として駆動入力周波数fと昇圧比γの関係は、駆動入力
周波数fが圧電トランス6の機械的共振周波数foと等
しくなるときの昇圧比γをピークとして、駆動入力周波
数fが上がっても下がっても昇圧比γは減少する方向に
ある。この様子を図6に示す。図6は圧電トランス駆動
入力周波数と昇圧比の相関図であり、カーブAは圧電ト
ランス6の出力負荷が無負荷時の場合を示し、カーブB
は出力負荷が全負荷時の場合を示している。共振周波数
foは圧電トランス6の出力負荷条件により変動し、無
負荷時での共振周波数foaは、全負荷時の共振周波数
foより若干高くなることを示している。そして圧電ト
ランス6を使用するにあたっては、f<foの領域で
は、fの変動に応じてγ値を2値とるようなふるまいに
より異常な振動モードとなり、圧電トランス6の破壊に
いたる場合があることから、安定な動作を示すf>=f
oの領域で圧電トランス6を動作させることができる。
【0013】そこで図4で示すように負荷7が冷陰極管
の場合、冷陰極管の始動時は、圧電トランス6の駆動周
波数fを圧電トランス6の機械的共振周波数foより高
い周波数から徐々にfoに近づけていくという手法がと
られる。この様子に関して、図7を用いて説明する。図
7は、負荷7が冷陰極管における始動時の動作説明図で
あり、カーブAは冷陰極管が始動(点灯)する前(=圧
電トランス6の出力電極に接続される負荷7が無負荷状
態)の動作曲線であり、カーブBは冷陰極管が始動(点
灯)した後(=圧電トランス6の出力電極に接続される
負荷7が全負荷状態)の動作曲線を示している。負荷7
である冷陰極管が始動(点灯)するまでは、昇圧比γは
カーブAに沿って変化する(動作点aからbへの遷
移)。圧電トランス6の出力電圧は全負荷時に比較して
さらに高い電圧を発生するので、この出力電圧が負荷7
である冷陰極管の始動電圧と許容最大印加電圧の間とな
るように周波数fを制御しなければならず、このために
図4に示す出力電圧検出手段8が設けられている。
の場合、冷陰極管の始動時は、圧電トランス6の駆動周
波数fを圧電トランス6の機械的共振周波数foより高
い周波数から徐々にfoに近づけていくという手法がと
られる。この様子に関して、図7を用いて説明する。図
7は、負荷7が冷陰極管における始動時の動作説明図で
あり、カーブAは冷陰極管が始動(点灯)する前(=圧
電トランス6の出力電極に接続される負荷7が無負荷状
態)の動作曲線であり、カーブBは冷陰極管が始動(点
灯)した後(=圧電トランス6の出力電極に接続される
負荷7が全負荷状態)の動作曲線を示している。負荷7
である冷陰極管が始動(点灯)するまでは、昇圧比γは
カーブAに沿って変化する(動作点aからbへの遷
移)。圧電トランス6の出力電圧は全負荷時に比較して
さらに高い電圧を発生するので、この出力電圧が負荷7
である冷陰極管の始動電圧と許容最大印加電圧の間とな
るように周波数fを制御しなければならず、このために
図4に示す出力電圧検出手段8が設けられている。
【0014】また、負荷7である冷陰極管の点灯時に図
7の動作点はbからcに遷移する。そして圧電トランス
6の単体の効率はfo付近で最大となり、foより離れ
ると急速に劣化するので最も効率良く動作し、安定な動
作が得られる動作点dで定常動作させることになる。
7の動作点はbからcに遷移する。そして圧電トランス
6の単体の効率はfo付近で最大となり、foより離れ
ると急速に劣化するので最も効率良く動作し、安定な動
作が得られる動作点dで定常動作させることになる。
【0015】なお、負荷7である冷陰極管は定電圧特性
を示すために負荷電流を周波数fで制御することにな
り、このため図4に示す負荷電流検出手段9が設けられ
ている。
を示すために負荷電流を周波数fで制御することにな
り、このため図4に示す負荷電流検出手段9が設けられ
ている。
【0016】そしてこれら出力電圧検出手段8や負荷電
流検出手段9で求めた圧電トランス6の出力電圧や負荷
電流に応じて周波数fを増減することを基本制御とする
スイッチング信号制御手段10でスイッチング信号を生
成し、2つのN型MOSFET2および5を駆動する駆
動手段11および12を通じてN型MOSFET2およ
び5をスイッチングすることになる。
流検出手段9で求めた圧電トランス6の出力電圧や負荷
電流に応じて周波数fを増減することを基本制御とする
スイッチング信号制御手段10でスイッチング信号を生
成し、2つのN型MOSFET2および5を駆動する駆
動手段11および12を通じてN型MOSFET2およ
び5をスイッチングすることになる。
【0017】以上が従来の圧電インバータ駆動装置の基
本動作であり、この方式においては直流電源3の電圧V
dcの変動に対して負荷7である冷陰極管の負荷電流を
一定にするためには、圧電トランス6の機械的共振周波
数foから駆動入力周波数fを離して昇圧比γを下げる
必要があった。
本動作であり、この方式においては直流電源3の電圧V
dcの変動に対して負荷7である冷陰極管の負荷電流を
一定にするためには、圧電トランス6の機械的共振周波
数foから駆動入力周波数fを離して昇圧比γを下げる
必要があった。
【0018】また、直流電源3の電圧Vdcが最大(V
dcmax)になるとき、インダクタ1,4に蓄積され
る最大電流ij2max、ik2maxは、(数1)と
なることから、直流電源3の電圧Vdcが最大のときに
インダクタ1,4が磁気飽和を起こさないようなコア断
面や材質を有した2つの比較的大きなインダクタを選定
しなければならない。
dcmax)になるとき、インダクタ1,4に蓄積され
る最大電流ij2max、ik2maxは、(数1)と
なることから、直流電源3の電圧Vdcが最大のときに
インダクタ1,4が磁気飽和を起こさないようなコア断
面や材質を有した2つの比較的大きなインダクタを選定
しなければならない。
【0019】
【数1】
【0020】以上より従来の圧電インバータ駆動装置で
は、直流電源3の電圧Vdcの変動や広範囲入力電源電
圧対応のためには、圧電トランス6の駆動入力周波数制
御で負荷7である冷陰極管の負荷電流制御を行うため効
率が劣化し、且つインダクタ1および4の2つのインダ
クタが大型化し、圧電インバータ駆動装置も大型になる
といった課題を有していた。
は、直流電源3の電圧Vdcの変動や広範囲入力電源電
圧対応のためには、圧電トランス6の駆動入力周波数制
御で負荷7である冷陰極管の負荷電流制御を行うため効
率が劣化し、且つインダクタ1および4の2つのインダ
クタが大型化し、圧電インバータ駆動装置も大型になる
といった課題を有していた。
【0021】また、上記の課題を解決するために入力電
源電圧の高低に応じてインダクタ1および4に流入する
電流を周期的に停止して蓄積される電流量を一定とする
スイッチング手段とインダクタ1および4に蓄積された
電流を保持する手段を追加した方式も提案されている。
源電圧の高低に応じてインダクタ1および4に流入する
電流を周期的に停止して蓄積される電流量を一定とする
スイッチング手段とインダクタ1および4に蓄積された
電流を保持する手段を追加した方式も提案されている。
【0022】この場合、Ciを圧電トランス6の入力容
量〔F〕、Liをインダクタ1,4のインダクタンス
〔H〕としたとき、インダクタ1,4に蓄積される最大
電流ij2max、ik2maxは、ij2max=i
j1max、ik2max=ik1maxiとなるよう
に流入電流をオンオフして制御すると、(数2)とでき
る。
量〔F〕、Liをインダクタ1,4のインダクタンス
〔H〕としたとき、インダクタ1,4に蓄積される最大
電流ij2max、ik2maxは、ij2max=i
j1max、ik2max=ik1maxiとなるよう
に流入電流をオンオフして制御すると、(数2)とでき
る。
【0023】
【数2】
【0024】しかしながら、そのような方式においても
インダクタは2個使用であり、さらにインダクタを1個
使用とするための方式として、圧電トランス6の入力電
極の一端をGNDに接続するような処置をとると、圧電
トランス6への入力波形が正弦波を半波整流したような
波形となり、波形歪みから生じる効率劣化が起こり、2
つ使用していた場合と同じ形状のインダクタを使用する
ためには、入力波高値が半分になるために倍の昇圧比を
有する圧電トランスが必要となるため、例えば積層型圧
電トランスであれば積層数を増やさねばならず、高さ方
向に大型化する等の課題を有していた。
インダクタは2個使用であり、さらにインダクタを1個
使用とするための方式として、圧電トランス6の入力電
極の一端をGNDに接続するような処置をとると、圧電
トランス6への入力波形が正弦波を半波整流したような
波形となり、波形歪みから生じる効率劣化が起こり、2
つ使用していた場合と同じ形状のインダクタを使用する
ためには、入力波高値が半分になるために倍の昇圧比を
有する圧電トランスが必要となるため、例えば積層型圧
電トランスであれば積層数を増やさねばならず、高さ方
向に大型化する等の課題を有していた。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の圧電インバ
ータ駆動装置は上述したように高効率化および小型化の
面で課題を有し、直流電源にACアダプタやバッテリー
を用いるノートブックパソコン等での使用において、広
入力電圧範囲(例えば、7〜20V)で高効率、そして
液晶ディスプレイの片隅に配置されるような更なる小型
化が困難であった。
ータ駆動装置は上述したように高効率化および小型化の
面で課題を有し、直流電源にACアダプタやバッテリー
を用いるノートブックパソコン等での使用において、広
入力電圧範囲(例えば、7〜20V)で高効率、そして
液晶ディスプレイの片隅に配置されるような更なる小型
化が困難であった。
【0026】本発明は、広入力電圧範囲(例えば、7〜
20V)でしかも高効率、そして更なる小型化を実現で
きる圧電インバータ駆動装置の提供を目的とするもので
ある。
20V)でしかも高効率、そして更なる小型化を実現で
きる圧電インバータ駆動装置の提供を目的とするもので
ある。
【0027】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、圧電トランスの入力電極の一方とインダクタの一端
を直列接続した直列接続体の片側端に、直流電源の電圧
Vdc電位とGND電位をスイッチング手段により交互
に加え、この直列接続体のもう片側端にも直流電源の電
圧Vdc電位とGND電位をスイッチング手段により交
互に加え、圧電トランスの出力電極から出力される出力
電圧を検出する出力電圧検出手段と、圧電トランスの出
力電極に接続される負荷に流れる負荷電流検出手段を設
け、この出力電圧検出手段と負荷電流検出手段からの信
号に応じて前述したスイッチング手段へのスイッチング
信号を出力するスイッチング信号制御手段から構成され
る圧電インバータ駆動装置とした。
に、圧電トランスの入力電極の一方とインダクタの一端
を直列接続した直列接続体の片側端に、直流電源の電圧
Vdc電位とGND電位をスイッチング手段により交互
に加え、この直列接続体のもう片側端にも直流電源の電
圧Vdc電位とGND電位をスイッチング手段により交
互に加え、圧電トランスの出力電極から出力される出力
電圧を検出する出力電圧検出手段と、圧電トランスの出
力電極に接続される負荷に流れる負荷電流検出手段を設
け、この出力電圧検出手段と負荷電流検出手段からの信
号に応じて前述したスイッチング手段へのスイッチング
信号を出力するスイッチング信号制御手段から構成され
る圧電インバータ駆動装置とした。
【0028】以上の構成とすることにより、直列接続体
両端にそれぞれ加わる電圧の位相を制御させて、負荷電
流を一定に保ち、周波数を変化させる必要がないため、
広入力電圧範囲でしかも高効率、そして小型の圧電イン
バータ駆動装置が得られる。
両端にそれぞれ加わる電圧の位相を制御させて、負荷電
流を一定に保ち、周波数を変化させる必要がないため、
広入力電圧範囲でしかも高効率、そして小型の圧電イン
バータ駆動装置が得られる。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、第一のスイッチング手段と第二のスイッチング手段
を直列接続し両端を直流電源の両端子間に接続した第一
の直列接続体と、第三のスイッチング手段と第四のスイ
ッチング手段を直列接続し両端を前記直流電源の両端子
間に接続した第二の直列接続体と、圧電効果を利用して
入力電極から入力された交流電圧に応じ出力電極に出力
する圧電トランスの入力電極の一方とインダクタの一端
を直列接続し、他方の入力電極およびインダクタの他端
を前記第一の直列接続体と前記第二の直列接続体のそれ
ぞれの中点に接続した第三の直列接続体と、前記圧電ト
ランスの出力電極から出力される電圧を検出する出力電
圧検出手段と、前記圧電トランスの出力電極に接続され
た負荷に流れる電流を検出する負荷電流検出手段と、前
記第一及び第二のスイッチング手段を所定の時間比率で
交互にオンオフし、かつ前記第三及び第四のスイッチン
グ手段を前記第一及び第二のスイッチング手段と同一の
スイッチング周波数、同一の時間比率で交互にオンオフ
し、前記第一または第二のスイッチング信号と前記第三
または第四のスイッチング信号の位相差と前記スイッチ
ング周波数を、前記出力電圧検出手段からの信号と前記
負荷電流検出手段からの信号で決定するスイッチング信
号制御手段により構成した圧電インバータ駆動装置であ
り、第一及び第二の直列接続体の各スイッチング手段を
オンオフするスイッチング周波数(=圧電トランスの駆
動入力周波数)を変えることなく、代わりに第一の直列
接続体と第二の直列接続体のスイッチング位相を変える
ことで、例えば負荷が冷陰極管の場合においては直流電
源の電圧が変動しても負荷電流を一定に制御できるとい
う作用を有する。
は、第一のスイッチング手段と第二のスイッチング手段
を直列接続し両端を直流電源の両端子間に接続した第一
の直列接続体と、第三のスイッチング手段と第四のスイ
ッチング手段を直列接続し両端を前記直流電源の両端子
間に接続した第二の直列接続体と、圧電効果を利用して
入力電極から入力された交流電圧に応じ出力電極に出力
する圧電トランスの入力電極の一方とインダクタの一端
を直列接続し、他方の入力電極およびインダクタの他端
を前記第一の直列接続体と前記第二の直列接続体のそれ
ぞれの中点に接続した第三の直列接続体と、前記圧電ト
ランスの出力電極から出力される電圧を検出する出力電
圧検出手段と、前記圧電トランスの出力電極に接続され
た負荷に流れる電流を検出する負荷電流検出手段と、前
記第一及び第二のスイッチング手段を所定の時間比率で
交互にオンオフし、かつ前記第三及び第四のスイッチン
グ手段を前記第一及び第二のスイッチング手段と同一の
スイッチング周波数、同一の時間比率で交互にオンオフ
し、前記第一または第二のスイッチング信号と前記第三
または第四のスイッチング信号の位相差と前記スイッチ
ング周波数を、前記出力電圧検出手段からの信号と前記
負荷電流検出手段からの信号で決定するスイッチング信
号制御手段により構成した圧電インバータ駆動装置であ
り、第一及び第二の直列接続体の各スイッチング手段を
オンオフするスイッチング周波数(=圧電トランスの駆
動入力周波数)を変えることなく、代わりに第一の直列
接続体と第二の直列接続体のスイッチング位相を変える
ことで、例えば負荷が冷陰極管の場合においては直流電
源の電圧が変動しても負荷電流を一定に制御できるとい
う作用を有する。
【0030】さらに、圧電トランスとインダクタで構成
する第三の直列体の両端子に加わる電圧のスイッチング
周波数と、圧電トランスの入力容量とインダクタのイン
ダクタンスで決定する共振周波数が近傍にあるとき、圧
電トランスの入力電極間波形は正弦波状になることを利
用している関係上、圧電トランスの入力信号として正弦
波をつくるためのインダクタは、1つにできるという作
用を有する。
する第三の直列体の両端子に加わる電圧のスイッチング
周波数と、圧電トランスの入力容量とインダクタのイン
ダクタンスで決定する共振周波数が近傍にあるとき、圧
電トランスの入力電極間波形は正弦波状になることを利
用している関係上、圧電トランスの入力信号として正弦
波をつくるためのインダクタは、1つにできるという作
用を有する。
【0031】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
発明において、第一のスイッチング手段と第二のスイッ
チング手段がそれぞれP型MOSFETとN型MOSF
ETでありそれぞれのドレイン端子を接続し第一の直列
接続体を構成し、第三のスイッチング手段と第四のスイ
ッチング手段がそれぞれP型MOSFETとN型MOS
FETでありそれぞれのドレイン端子を接続し第二の直
列接続体を構成し、前記第一及び第二の直列接続体を構
成するP型MOSFETのソース端子を直流電源のプラ
ス側に接続し、かつ前記第一及び第二の直列接続体を構
成するN型MOSFETのソース端子を直流電源のマイ
ナス側に接続したものであり、スイッチングによる損失
の低減ができ、且つそれぞれのMOSFETのドレイン
−ソース間電圧が直流電源の電圧以上にならないため、
小型のMOSFETが採用できるという作用を有する。
発明において、第一のスイッチング手段と第二のスイッ
チング手段がそれぞれP型MOSFETとN型MOSF
ETでありそれぞれのドレイン端子を接続し第一の直列
接続体を構成し、第三のスイッチング手段と第四のスイ
ッチング手段がそれぞれP型MOSFETとN型MOS
FETでありそれぞれのドレイン端子を接続し第二の直
列接続体を構成し、前記第一及び第二の直列接続体を構
成するP型MOSFETのソース端子を直流電源のプラ
ス側に接続し、かつ前記第一及び第二の直列接続体を構
成するN型MOSFETのソース端子を直流電源のマイ
ナス側に接続したものであり、スイッチングによる損失
の低減ができ、且つそれぞれのMOSFETのドレイン
−ソース間電圧が直流電源の電圧以上にならないため、
小型のMOSFETが採用できるという作用を有する。
【0032】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図3を用いて説明する。
から図3を用いて説明する。
【0033】なお、従来の技術の項で説明した構成と同
一構成の部分には同一符号を付しており、詳細な説明は
省略する。
一構成の部分には同一符号を付しており、詳細な説明は
省略する。
【0034】図1は本発明の一実施の形態による圧電イ
ンバータ駆動装置の構成図であり、P型MOSFET1
3のドレイン端子とN型MOSFET14のドレイン端
子を接続し、このP型MOSFET13のソース端子を
直流電源3の電源側に接続し、N型MOSFET14の
ソース端子を直流電源3のGND側に接続している。ま
た、P型MOSFET15のドレイン端子とN型MOS
FET16のドレイン端子を接続し、このP型MOSF
ET15のソース端子を直流電源3の電源側に接続し、
N型MOSFET16のソース端子を直流電源3のGN
D側に接続している。そしてP型MOSFET13のド
レイン端子とN型MOSFET14のドレイン端子を接
続した接続点にインダクタ17の一端を接続し、インダ
クタ17の他の一端を圧電トランス6の入力電極の一方
に接続し、圧電トランス6の入力電極のもう一方をP型
MOSFET15のドレイン端子とN型MOSFET1
6のドレイン端子を接続した接続点に接続している。負
荷7である冷陰極管は、圧電トランス6の出力電極と直
流電源3のGND側の間に接続される。そして圧電トラ
ンス6の出力電極から出力される電圧を検出する出力電
圧検出手段8と、負荷(冷陰極管7)に流れる電流を検
出する負荷電流検出手段9を設け、この出力電圧検出手
段8と負荷電流検出手段9で得られる信号に応じて、P
型MOSFET13、N型MOSFET14、P型MO
SFET15、N型MOSFET16を独立してオンオ
フできる信号を生成するスイッチング信号制御手段10
と、このスイッチング信号制御手段10の出力信号をP
型MOSFET13のゲート端子の駆動用信号にするた
めの駆動手段18と、N型MOSFET14のゲート端
子の駆動用信号にするための駆動手段19と、P型MO
SFET15のゲート端子の駆動用信号にするための駆
動手段20と、N型MOSFET16のゲート端子の駆
動用信号にするための駆動手段21とで構成している。
ンバータ駆動装置の構成図であり、P型MOSFET1
3のドレイン端子とN型MOSFET14のドレイン端
子を接続し、このP型MOSFET13のソース端子を
直流電源3の電源側に接続し、N型MOSFET14の
ソース端子を直流電源3のGND側に接続している。ま
た、P型MOSFET15のドレイン端子とN型MOS
FET16のドレイン端子を接続し、このP型MOSF
ET15のソース端子を直流電源3の電源側に接続し、
N型MOSFET16のソース端子を直流電源3のGN
D側に接続している。そしてP型MOSFET13のド
レイン端子とN型MOSFET14のドレイン端子を接
続した接続点にインダクタ17の一端を接続し、インダ
クタ17の他の一端を圧電トランス6の入力電極の一方
に接続し、圧電トランス6の入力電極のもう一方をP型
MOSFET15のドレイン端子とN型MOSFET1
6のドレイン端子を接続した接続点に接続している。負
荷7である冷陰極管は、圧電トランス6の出力電極と直
流電源3のGND側の間に接続される。そして圧電トラ
ンス6の出力電極から出力される電圧を検出する出力電
圧検出手段8と、負荷(冷陰極管7)に流れる電流を検
出する負荷電流検出手段9を設け、この出力電圧検出手
段8と負荷電流検出手段9で得られる信号に応じて、P
型MOSFET13、N型MOSFET14、P型MO
SFET15、N型MOSFET16を独立してオンオ
フできる信号を生成するスイッチング信号制御手段10
と、このスイッチング信号制御手段10の出力信号をP
型MOSFET13のゲート端子の駆動用信号にするた
めの駆動手段18と、N型MOSFET14のゲート端
子の駆動用信号にするための駆動手段19と、P型MO
SFET15のゲート端子の駆動用信号にするための駆
動手段20と、N型MOSFET16のゲート端子の駆
動用信号にするための駆動手段21とで構成している。
【0035】なお、駆動手段18,19,20,21に
ついては、直流電源3の電圧変動域や高効率化のためF
ETのスイッチング切換えスピード等から判断して、省
略することが可能な場合があり、図1上では破線で示し
た。
ついては、直流電源3の電圧変動域や高効率化のためF
ETのスイッチング切換えスピード等から判断して、省
略することが可能な場合があり、図1上では破線で示し
た。
【0036】また、スイッチ制御手段10は、主部品と
してのアナログ/デジタル変換(以下A/D変換と略)
機能付きのマイクロコンピュータ101(以下マイコン
と略)と、発振回路部102、回路電源生成部103よ
り構成しているが、A/D変換機能付きのマイコン10
1は、A/D変換機能部とマイコン部は分離してもよ
い。そしてマイコンの代わりに論理ICを用いても構わ
ないし、それをASIC化してもよい。また、A/D変
換機能部は、トランジスタや演算増幅器、電圧比較器等
を用いてA/D変換機能の代用をしてもよい。さらにA
/D変換機能付きのマイコン101全体がトランジスタ
や演算増幅器、電圧比較器等を用いたアナログ方式でも
よい。
してのアナログ/デジタル変換(以下A/D変換と略)
機能付きのマイクロコンピュータ101(以下マイコン
と略)と、発振回路部102、回路電源生成部103よ
り構成しているが、A/D変換機能付きのマイコン10
1は、A/D変換機能部とマイコン部は分離してもよ
い。そしてマイコンの代わりに論理ICを用いても構わ
ないし、それをASIC化してもよい。また、A/D変
換機能部は、トランジスタや演算増幅器、電圧比較器等
を用いてA/D変換機能の代用をしてもよい。さらにA
/D変換機能付きのマイコン101全体がトランジスタ
や演算増幅器、電圧比較器等を用いたアナログ方式でも
よい。
【0037】図2は図1の構成図の各部の電圧、電流波
形を示すもので位相差180deg時のタイミング図で
ある。波形AはP型MOSFET13のゲート信号波形
であり、波形BはN型MOSFET14のゲート信号波
形であり、波形CはP型MOSFET13のドレイン端
子とN型MOSFET14のドレイン端子が接続された
接続点の電圧波形であり、波形DはP型MOSFET1
5のゲート信号波形であり、波形EはN型MOSFET
16のゲート信号波形であり、波形FはP型MOSFE
T15のドレイン端子とN型MOSFET16のドレイ
ン端子が接続された接続点の電圧波形であり、波形Gは
圧電トランス6の入力電極の一方とインダクタの一端を
直列接続した第三の直列接続体の両端の電圧(=波形C
と波形Fの電位差)であり、波形Hは圧電トランス6の
入力電極間の電圧Vpと圧電トランス6の入力電流ip
の波形であり、実線でVp、破線でipをそれぞれ表し
ている。
形を示すもので位相差180deg時のタイミング図で
ある。波形AはP型MOSFET13のゲート信号波形
であり、波形BはN型MOSFET14のゲート信号波
形であり、波形CはP型MOSFET13のドレイン端
子とN型MOSFET14のドレイン端子が接続された
接続点の電圧波形であり、波形DはP型MOSFET1
5のゲート信号波形であり、波形EはN型MOSFET
16のゲート信号波形であり、波形FはP型MOSFE
T15のドレイン端子とN型MOSFET16のドレイ
ン端子が接続された接続点の電圧波形であり、波形Gは
圧電トランス6の入力電極の一方とインダクタの一端を
直列接続した第三の直列接続体の両端の電圧(=波形C
と波形Fの電位差)であり、波形Hは圧電トランス6の
入力電極間の電圧Vpと圧電トランス6の入力電流ip
の波形であり、実線でVp、破線でipをそれぞれ表し
ている。
【0038】図3は、図2と同様な位相差90deg時
のタイミング図であり、図1の各部の電圧、電流波形を
示している。図中の記号は図2で説明したものと同じで
あり、説明は省略する。
のタイミング図であり、図1の各部の電圧、電流波形を
示している。図中の記号は図2で説明したものと同じで
あり、説明は省略する。
【0039】ではまず、図1と図2により、波形Aまた
は波形Bの位相と波形Dまたは波形Eの位相との位相差
が180degの場合の動作を説明する。
は波形Bの位相と波形Dまたは波形Eの位相との位相差
が180degの場合の動作を説明する。
【0040】P型MOSFET13のゲート端子に波形
Aを与え、N型MOSFET14のゲート端子に波形B
を与えると、P型MOSFET13のドレイン端子とN
型MOSFET14のドレイン端子接続点、すなわちイ
ンダクタ17の一端と圧電トランス6の入力電極の一方
を接続した第三の直列接続体の片側端子(以後、この端
子を第三の直列接続体のC端子と記載し、第三の直列接
続体のもう片側の端子を第三の直列接続体のF端子と記
載する)には、P型MOSFET13およびN型MOS
FET14のスイッチング動作により波形Cが生成され
る。C端子における電圧レベルは、P型MOSFET1
3およびN型MOSFET14のオン抵抗分を無視すれ
ば、P型MOSFET13がオンでN型MOSFET1
4がオフのときに直流電源3の電圧Vdcに等しくな
り、P型MOSFET13がオフのときでN型MOSF
ET14がオンのときにGNDレベル(=0V)にな
る。
Aを与え、N型MOSFET14のゲート端子に波形B
を与えると、P型MOSFET13のドレイン端子とN
型MOSFET14のドレイン端子接続点、すなわちイ
ンダクタ17の一端と圧電トランス6の入力電極の一方
を接続した第三の直列接続体の片側端子(以後、この端
子を第三の直列接続体のC端子と記載し、第三の直列接
続体のもう片側の端子を第三の直列接続体のF端子と記
載する)には、P型MOSFET13およびN型MOS
FET14のスイッチング動作により波形Cが生成され
る。C端子における電圧レベルは、P型MOSFET1
3およびN型MOSFET14のオン抵抗分を無視すれ
ば、P型MOSFET13がオンでN型MOSFET1
4がオフのときに直流電源3の電圧Vdcに等しくな
り、P型MOSFET13がオフのときでN型MOSF
ET14がオンのときにGNDレベル(=0V)にな
る。
【0041】一方、P型MOSFET15のゲート端子
に波形Dを与え、N型MOSFET16のゲート端子に
波形Eを与えると、P型MOSFET15のドレイン端
子とN型MOSFET16のドレイン端子接続点、すな
わち第三の直列接続体のF端子には、P型MOSFET
15およびN型MOSFET16のスイッチング動作に
より波形Fが生成される。F端子における電圧レベル
は、P型MOSFET15およびN型MOSFET16
のオン抵抗分を無視すれば、P型MOSFET15がオ
ンでN型MOSFET16がオフのときに直流電源3の
電圧Vdcに等しくなり、P型MOSFET15がオフ
でN型MOSFET16がオンのときにGNDレベル
(=0V)になる。
に波形Dを与え、N型MOSFET16のゲート端子に
波形Eを与えると、P型MOSFET15のドレイン端
子とN型MOSFET16のドレイン端子接続点、すな
わち第三の直列接続体のF端子には、P型MOSFET
15およびN型MOSFET16のスイッチング動作に
より波形Fが生成される。F端子における電圧レベル
は、P型MOSFET15およびN型MOSFET16
のオン抵抗分を無視すれば、P型MOSFET15がオ
ンでN型MOSFET16がオフのときに直流電源3の
電圧Vdcに等しくなり、P型MOSFET15がオフ
でN型MOSFET16がオンのときにGNDレベル
(=0V)になる。
【0042】波形Cと波形Fの位相差は180degと
なり、第三の直列接続体の両端子(C端子とF端子)間
の電圧は、波形Cと波形Fの差分であることから、その
電圧波形は波形Gとなり、その電圧レベルは±Vdcに
なる。この波形Gの周波数f(=1/T)を第三の直列
接続体の共振周波数fc(圧電トランス6の入力容量C
iとインダクタ17のインダクタンスLiより、(数
3)で決まる)、すなわち圧電トランス6の機械的共振
周波数Foの近傍に設定すると、共振現象により波形G
の矩形波に含まれる高調波成分はその高調波周波数fp
に対して1/fpの2乗に比例して減衰するため、周波
数fの正弦波成分のみが抽出され、圧電トランス6の入
力電極両端にかかる電圧Vpは波形Hで示す正弦波状の
波形になる。
なり、第三の直列接続体の両端子(C端子とF端子)間
の電圧は、波形Cと波形Fの差分であることから、その
電圧波形は波形Gとなり、その電圧レベルは±Vdcに
なる。この波形Gの周波数f(=1/T)を第三の直列
接続体の共振周波数fc(圧電トランス6の入力容量C
iとインダクタ17のインダクタンスLiより、(数
3)で決まる)、すなわち圧電トランス6の機械的共振
周波数Foの近傍に設定すると、共振現象により波形G
の矩形波に含まれる高調波成分はその高調波周波数fp
に対して1/fpの2乗に比例して減衰するため、周波
数fの正弦波成分のみが抽出され、圧電トランス6の入
力電極両端にかかる電圧Vpは波形Hで示す正弦波状の
波形になる。
【0043】
【数3】
【0044】また、圧電トランス6の入力電流ipは、
Vpを1/(2πfCi)で除算した値なのでVpと同
様、波形Hで示す正弦波状の波形になる。そしてこの波
形Hにおける電圧Vpの振幅は、直流電源3の電圧Vd
cで決定される。ただし、f=fcのときは位相差に関
係なく、理論上は無限大になる(実際には抵抗成分等で
無限大にはならない)。
Vpを1/(2πfCi)で除算した値なのでVpと同
様、波形Hで示す正弦波状の波形になる。そしてこの波
形Hにおける電圧Vpの振幅は、直流電源3の電圧Vd
cで決定される。ただし、f=fcのときは位相差に関
係なく、理論上は無限大になる(実際には抵抗成分等で
無限大にはならない)。
【0045】次に、図1と図3により、波形Aまたは波
形Bの位相と波形Dまたは波形Eの位相との位相差が9
0degの場合の動作を説明する。図3における波形C
と波形Fの生成プロセスは、図2の場合と同様なので省
略する。波形Cと波形Fの位相差は90degであり、
第三の直列接続体の両端子(C端子とF端子)間の電圧
は、波形Cと波形Fの差分であることから、その電圧波
形は波形Gとなり、その電圧レベルは±Vdcと0Vに
なる。この波形Gの周波数f(=1/T)を上記位相差
180degとした場合と同様に第三の直列接続体の共
振周波数fc、すなわち圧電トランス6の機械的共振周
波数foの近傍に設定すると、共振現象により波形Gの
矩形波に含まれる高調波成分はその高調波周波数fpに
対して1/fpの2乗に比例して減衰するため、周波数
fの正弦波成分のみが抽出され、圧電トランス6の入力
電極両端にかかる電圧Vpは波形Hで示す正弦波状の波
形になる。また、圧電トランス6の入力電流ipは、圧
電トランス6の入力電圧Vpを圧電トランス6の入力イ
ンピーダンス=1/(2πfCi)で除算した値になる
のでVpと同様、波形Hで示す正弦波状の波形になる。
そしてこの波形Hにおける電圧Vpの振幅は、直流電源
3の電圧Vdcとその電圧印加時間を制御する波形Cと
波形Fの位相差で決定できるため、直流電源3の電圧V
dcが減衰したとき、波形Cと波形Fの位相差を変える
ことで、圧電トランス6の入力電圧Vpの波高値を一定
にすることができるということになる。Vpを一定値に
波形Cと波形Fの位相差で制御すれば、圧電トランス6
のインピーダンスが一定値であることから、圧電トラン
ス6の入力電力Piが一定に制御できることになり、エ
ネルギー保存側より圧電トランス6の出力電力Poもま
た、一定に制御できることになる。
形Bの位相と波形Dまたは波形Eの位相との位相差が9
0degの場合の動作を説明する。図3における波形C
と波形Fの生成プロセスは、図2の場合と同様なので省
略する。波形Cと波形Fの位相差は90degであり、
第三の直列接続体の両端子(C端子とF端子)間の電圧
は、波形Cと波形Fの差分であることから、その電圧波
形は波形Gとなり、その電圧レベルは±Vdcと0Vに
なる。この波形Gの周波数f(=1/T)を上記位相差
180degとした場合と同様に第三の直列接続体の共
振周波数fc、すなわち圧電トランス6の機械的共振周
波数foの近傍に設定すると、共振現象により波形Gの
矩形波に含まれる高調波成分はその高調波周波数fpに
対して1/fpの2乗に比例して減衰するため、周波数
fの正弦波成分のみが抽出され、圧電トランス6の入力
電極両端にかかる電圧Vpは波形Hで示す正弦波状の波
形になる。また、圧電トランス6の入力電流ipは、圧
電トランス6の入力電圧Vpを圧電トランス6の入力イ
ンピーダンス=1/(2πfCi)で除算した値になる
のでVpと同様、波形Hで示す正弦波状の波形になる。
そしてこの波形Hにおける電圧Vpの振幅は、直流電源
3の電圧Vdcとその電圧印加時間を制御する波形Cと
波形Fの位相差で決定できるため、直流電源3の電圧V
dcが減衰したとき、波形Cと波形Fの位相差を変える
ことで、圧電トランス6の入力電圧Vpの波高値を一定
にすることができるということになる。Vpを一定値に
波形Cと波形Fの位相差で制御すれば、圧電トランス6
のインピーダンスが一定値であることから、圧電トラン
ス6の入力電力Piが一定に制御できることになり、エ
ネルギー保存側より圧電トランス6の出力電力Poもま
た、一定に制御できることになる。
【0046】そして負荷7が冷陰極管のとき、点灯中に
おいては圧電トランス6の出力電圧が一定値になるよう
な定電圧特性を持つので、負荷電流検出手段14で負荷
7である冷陰極管に流れる管電流が所定の値より大きく
なったときは、波形Cと波形Fの位相差を小さくする方
向に制御し、逆に管電流が所定の値より小さくなったと
きは、波形Cと波形Fの位相差を大きくする方向に制御
することで、直流電源3の電圧Vdcの変動に関係な
く、負荷7である冷陰極管の管電流を一定に保つことが
できることになる。
おいては圧電トランス6の出力電圧が一定値になるよう
な定電圧特性を持つので、負荷電流検出手段14で負荷
7である冷陰極管に流れる管電流が所定の値より大きく
なったときは、波形Cと波形Fの位相差を小さくする方
向に制御し、逆に管電流が所定の値より小さくなったと
きは、波形Cと波形Fの位相差を大きくする方向に制御
することで、直流電源3の電圧Vdcの変動に関係な
く、負荷7である冷陰極管の管電流を一定に保つことが
できることになる。
【0047】ゆえに、圧電トランス6の駆動入力周波数
fを変えることなく、圧電トランス6の最も効率よい周
波数、すなわちfo近傍で常時圧電トランス6を駆動さ
せることが可能になる。
fを変えることなく、圧電トランス6の最も効率よい周
波数、すなわちfo近傍で常時圧電トランス6を駆動さ
せることが可能になる。
【0048】また、負荷7が冷陰極管であるとき、冷陰
極管始動時は波形Cおよび波形Fの周波数fを圧電トラ
ンス機械的共振周波数foより高い周波数から徐々にf
oに近づけていくという手法については従来例でも説明
したことであり省略するが、この負荷7である冷陰極管
始動時の制御のために出力電圧検出手段13を設けてい
る。
極管始動時は波形Cおよび波形Fの周波数fを圧電トラ
ンス機械的共振周波数foより高い周波数から徐々にf
oに近づけていくという手法については従来例でも説明
したことであり省略するが、この負荷7である冷陰極管
始動時の制御のために出力電圧検出手段13を設けてい
る。
【0049】さて本発明の圧電インバータ駆動装置を構
成する上で、インダクタ17に流れる電流は、圧電トラ
ンス6の入力電流ipに等しくなる。ここで最大電流i
pmaxを計算すると、ipmax=Vpmax/(1
/2πfCi)であり、fは圧電トランス6の駆動入力
周波数を表す。そしてこの駆動入力周波数fと回路的な
直列共振周波数fcが近傍にあり、計算上f=fcとす
ると、周波数fおよびインダクタ17に流れる最大電流
ipmaxは(数4)、(数5)となる。
成する上で、インダクタ17に流れる電流は、圧電トラ
ンス6の入力電流ipに等しくなる。ここで最大電流i
pmaxを計算すると、ipmax=Vpmax/(1
/2πfCi)であり、fは圧電トランス6の駆動入力
周波数を表す。そしてこの駆動入力周波数fと回路的な
直列共振周波数fcが近傍にあり、計算上f=fcとす
ると、周波数fおよびインダクタ17に流れる最大電流
ipmaxは(数4)、(数5)となる。
【0050】
【数4】
【0051】
【数5】
【0052】ここで、インダクタ1,4への蓄積電流を
停止および保持させることのできる手法を採った従来例
と比較するために、従来例で述べた圧電トランス6の入
力電圧と同じ電圧になるように、LC共振周波数fやイ
ンダクタ17のインダクタンス等で設定する。この場
合、Vpmax=π・Vdcminであり、このときイ
ンダクタ17に流れる電流ipは、(数6)となる。
停止および保持させることのできる手法を採った従来例
と比較するために、従来例で述べた圧電トランス6の入
力電圧と同じ電圧になるように、LC共振周波数fやイ
ンダクタ17のインダクタンス等で設定する。この場
合、Vpmax=π・Vdcminであり、このときイ
ンダクタ17に流れる電流ipは、(数6)となる。
【0053】
【数6】
【0054】これは従来例(インダクタへの蓄積電流を
停止および保持させることのできる手法を採ったもの)
と同じ値であり、従来例との構成を比較するとインダク
タが1つになったことになり、圧電トランス6や負荷7
の条件を変えることなく、圧電インバータ駆動装置を構
成する部品の中で比較的大きな部品であるインダクタを
1つにできたことになる。
停止および保持させることのできる手法を採ったもの)
と同じ値であり、従来例との構成を比較するとインダク
タが1つになったことになり、圧電トランス6や負荷7
の条件を変えることなく、圧電インバータ駆動装置を構
成する部品の中で比較的大きな部品であるインダクタを
1つにできたことになる。
【0055】また、従来例構成におけるN型MOSFE
T2および5では、ドレイン−ソース間に直流電源3の
電圧Vdcのπ倍の電圧が加わるため、ドレイン−ソー
ス間耐圧の大きなN型MOSFET2および5を選定し
なければならないが、本実施の形態によれば、P型MO
SFET13、N型MOSFET14、P型MOSFE
T15、N型MOSFET16すべてのドレイン−ソー
ス間電圧は、直流電源3の電圧Vdc分しか加わらない
ため、P型MOSFET13、N型MOSFET14、
P型MOSFET15、N型MOSFET16はすべ
て、ドレイン−ソース間耐圧が従来のものと比較して約
1/3のものを選定でき、例えばFETアレイ等の使用
でFET回路部分を小さく構成できることになる。
T2および5では、ドレイン−ソース間に直流電源3の
電圧Vdcのπ倍の電圧が加わるため、ドレイン−ソー
ス間耐圧の大きなN型MOSFET2および5を選定し
なければならないが、本実施の形態によれば、P型MO
SFET13、N型MOSFET14、P型MOSFE
T15、N型MOSFET16すべてのドレイン−ソー
ス間電圧は、直流電源3の電圧Vdc分しか加わらない
ため、P型MOSFET13、N型MOSFET14、
P型MOSFET15、N型MOSFET16はすべ
て、ドレイン−ソース間耐圧が従来のものと比較して約
1/3のものを選定でき、例えばFETアレイ等の使用
でFET回路部分を小さく構成できることになる。
【0056】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、圧電トラ
ンスの駆動信号の駆動入力周波数を変えず、この駆動入
力周波数を圧電トランスの機械的共振周波数の近傍にお
いた状態で第三の直列接続体両端信号の位相を変えるこ
とで、直流電源の電圧が変動しても圧電トランスの効率
を低下させることなく負荷電流を一定にでき、また圧電
インバータ駆動装置を構成する部品の中で比較的大きな
部品であるインダクタを1つできることや小型のFET
が採用できることから、広入力電圧範囲(例えば、7〜
20V)でしかも高効率、そして更なる小型化を実現で
きるという有利な効果が得られる。
ンスの駆動信号の駆動入力周波数を変えず、この駆動入
力周波数を圧電トランスの機械的共振周波数の近傍にお
いた状態で第三の直列接続体両端信号の位相を変えるこ
とで、直流電源の電圧が変動しても圧電トランスの効率
を低下させることなく負荷電流を一定にでき、また圧電
インバータ駆動装置を構成する部品の中で比較的大きな
部品であるインダクタを1つできることや小型のFET
が採用できることから、広入力電圧範囲(例えば、7〜
20V)でしかも高効率、そして更なる小型化を実現で
きるという有利な効果が得られる。
【0057】また、第一のスイッチング手段と第二のス
イッチング手段がそれぞれP型MOSFETとN型MO
SFETでありそれぞれのドレイン端子を接続して第一
の直列接続体を構成し、第三のスイッチング手段と第四
のスイッチング手段がそれぞれP型MOSFETとN型
MOSFETでありそれぞれのドレイン端子を接続して
第二の直列接続体を構成し、前記第一及び第二の直列接
続体を構成するP型MOSFETのソース端子を直流電
源のプラス側に接続し、かつ前記第一及び第二の直列接
続体を構成するN型MOSFETのソース端子を直流電
源のマイナス側に接続することにより、スイッチングイ
ンピーダンスロス低減に伴い、さらに高効率化が図れる
と同時に、ドレイン−ソース間耐圧の比較的小さい小型
のFETが採用でき、さらに高効率・小型化を実現でき
るという有利な効果が得られる。
イッチング手段がそれぞれP型MOSFETとN型MO
SFETでありそれぞれのドレイン端子を接続して第一
の直列接続体を構成し、第三のスイッチング手段と第四
のスイッチング手段がそれぞれP型MOSFETとN型
MOSFETでありそれぞれのドレイン端子を接続して
第二の直列接続体を構成し、前記第一及び第二の直列接
続体を構成するP型MOSFETのソース端子を直流電
源のプラス側に接続し、かつ前記第一及び第二の直列接
続体を構成するN型MOSFETのソース端子を直流電
源のマイナス側に接続することにより、スイッチングイ
ンピーダンスロス低減に伴い、さらに高効率化が図れる
と同時に、ドレイン−ソース間耐圧の比較的小さい小型
のFETが採用でき、さらに高効率・小型化を実現でき
るという有利な効果が得られる。
【図1】本発明の一実施の形態による圧電インバータ駆
動装置の構成図
動装置の構成図
【図2】同位相差180deg時の各部の電圧、電流波
形を示すタイミング図
形を示すタイミング図
【図3】同位相差90deg時の各部の電圧、電流波形
を示すタイミング図
を示すタイミング図
【図4】従来の圧電インバータ駆動装置の構成図
【図5】同各部の電圧、電流波形図
【図6】同要部である圧電トランスの駆動入力周波数と
昇圧比の相関図
昇圧比の相関図
【図7】同冷陰極負荷における始動時の動作説明図
3 直流電源 6 圧電トランス 7 負荷 8 出力電圧検出手段 9 負荷電流検出手段 10 スイッチング信号制御手段 13,15 P型MOSFET 14,16 N型MOSFET 17 インダクタ 18,19,20,21 駆動手段 101 アナログデジタル変換機能付きマイクロコンピ
ュータ 102 発振回路部 103 回路電源生成部
ュータ 102 発振回路部 103 回路電源生成部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石原 行祐 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 中塚 宏 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 守時 克典 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 武田 克 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5H007 BB03 CA02 CB05 DA06 DB03 DB12 DC02 DC05 5H730 AA14 AA15 AS11 AS14 BB27 DD04 DD16 DD21 EE48 FD01 FD31 FF09
Claims (2)
- 【請求項1】 第一のスイッチング手段と第二のスイッ
チング手段を直列接続し両端を直流電源の両端子間に接
続した第一の直列接続体と、第三のスイッチング手段と
第四のスイッチング手段を直列接続し両端を前記直流電
源の両端子間に接続した第二の直列接続体と、圧電効果
を利用して入力電極から入力された交流電圧に応じ出力
電極に出力する圧電トランスの入力電極の一方とインダ
クタの一端を直列接続し、他方の入力電極およびインダ
クタの他端を前記第一の直列接続体と前記第二の直列接
続体のそれぞれの中点に接続した第三の直列接続体と、
前記圧電トランスの出力電極から出力される電圧を検出
する出力電圧検出手段と、前記圧電トランスの出力電極
に接続された負荷に流れる電流を検出する負荷電流検出
手段と、前記第一及び第二のスイッチング手段を所定の
時間比率で交互にオンオフし、かつ前記第三及び第四の
スイッチング手段を前記第一及び第二のスイッチング手
段と同一のスイッチング周波数、同一の時間比率で交互
にオンオフし、前記第一または第二のスイッチング信号
と前記第三または第四のスイッチング信号の位相差と前
記スイッチング周波数を、前記出力電圧検出手段からの
信号と前記負荷電流検出手段からの信号で決定するスイ
ッチング信号制御手段を備えることを特徴とする圧電イ
ンバータ駆動装置。 - 【請求項2】 第一のスイッチング手段と第二のスイッ
チング手段がそれぞれP型MOSFETとN型MOSF
ETでありそれぞれのドレイン端子を接続し第一の直列
接続体を構成し、第三のスイッチング手段と第四のスイ
ッチング手段がそれぞれP型MOSFETとN型MOS
FETでありそれぞれのドレイン端子を接続し第二の直
列接続体を構成し、前記第一及び第二の直列接続体を構
成するP型MOSFETのソース端子を直流電源のプラ
ス側に接続し、かつ前記第一及び第二の直列接続体を構
成するN型MOSFETのソース端子を直流電源のマイ
ナス側に接続した請求項1記載の圧電インバータ駆動装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31922099A JP2001136749A (ja) | 1999-11-10 | 1999-11-10 | 圧電インバータ駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31922099A JP2001136749A (ja) | 1999-11-10 | 1999-11-10 | 圧電インバータ駆動装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001136749A true JP2001136749A (ja) | 2001-05-18 |
Family
ID=18107759
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31922099A Pending JP2001136749A (ja) | 1999-11-10 | 1999-11-10 | 圧電インバータ駆動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001136749A (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7034800B2 (en) | 2001-11-14 | 2006-04-25 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Driving circuit and driving method for piezoelectric transformer, backlight apparatus, liquid crystal display apparatus, liquid crystal monitor, and liquid crystal TV |
JP2007053887A (ja) * | 2005-07-21 | 2007-03-01 | Canon Inc | 画像形成装置 |
US7256530B2 (en) | 2004-03-19 | 2007-08-14 | Rohm Co., Ltd. | Piezoelectric transformer drive circuit and cold cathode tube lighting apparatus |
US7279822B2 (en) * | 2003-12-29 | 2007-10-09 | Zippy Technology Corp. | Transformer level driving circuit |
JP2009251099A (ja) * | 2008-04-02 | 2009-10-29 | Canon Inc | 画像形成装置 |
JP2010035314A (ja) * | 2008-07-28 | 2010-02-12 | Tamura Seisakusho Co Ltd | 圧電トランスの制御回路および圧電トランスの制御方法 |
US7726773B2 (en) | 2004-12-22 | 2010-06-01 | Seiko Epson Corporation | Waste liquid recovery apparatus, relay and liquid jetting apparatus |
US7746337B2 (en) | 2005-11-17 | 2010-06-29 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Inverter circuit |
WO2020095550A1 (ja) * | 2018-11-05 | 2020-05-14 | ソニー株式会社 | 駆動回路、電子機器、および、駆動回路の制御方法 |
CN112532098A (zh) * | 2020-12-27 | 2021-03-19 | 上海电机学院 | 一种交流变换器及其变换方法 |
-
1999
- 1999-11-10 JP JP31922099A patent/JP2001136749A/ja active Pending
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7034800B2 (en) | 2001-11-14 | 2006-04-25 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Driving circuit and driving method for piezoelectric transformer, backlight apparatus, liquid crystal display apparatus, liquid crystal monitor, and liquid crystal TV |
US7279822B2 (en) * | 2003-12-29 | 2007-10-09 | Zippy Technology Corp. | Transformer level driving circuit |
US7256530B2 (en) | 2004-03-19 | 2007-08-14 | Rohm Co., Ltd. | Piezoelectric transformer drive circuit and cold cathode tube lighting apparatus |
US7726773B2 (en) | 2004-12-22 | 2010-06-01 | Seiko Epson Corporation | Waste liquid recovery apparatus, relay and liquid jetting apparatus |
JP2007053887A (ja) * | 2005-07-21 | 2007-03-01 | Canon Inc | 画像形成装置 |
US7746337B2 (en) | 2005-11-17 | 2010-06-29 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Inverter circuit |
JP2009251099A (ja) * | 2008-04-02 | 2009-10-29 | Canon Inc | 画像形成装置 |
JP2010035314A (ja) * | 2008-07-28 | 2010-02-12 | Tamura Seisakusho Co Ltd | 圧電トランスの制御回路および圧電トランスの制御方法 |
WO2020095550A1 (ja) * | 2018-11-05 | 2020-05-14 | ソニー株式会社 | 駆動回路、電子機器、および、駆動回路の制御方法 |
CN113196639A (zh) * | 2018-11-05 | 2021-07-30 | 索尼集团公司 | 驱动电路、电子设备以及驱动电路控制方法 |
JPWO2020095550A1 (ja) * | 2018-11-05 | 2021-10-21 | ソニーグループ株式会社 | 駆動回路、電子機器、および、駆動回路の制御方法 |
JP7355031B2 (ja) | 2018-11-05 | 2023-10-03 | ソニーグループ株式会社 | 駆動回路、電子機器、および、駆動回路の制御方法 |
US12063863B2 (en) | 2018-11-05 | 2024-08-13 | Sony Corporation | Drive circuit, electronic device, and method of controlling drive circuit |
CN112532098A (zh) * | 2020-12-27 | 2021-03-19 | 上海电机学院 | 一种交流变换器及其变换方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6198198B1 (en) | Control circuit and method for piezoelectric transformer | |
EP1220580B1 (en) | Drive device and drive method for a cold cathode fluorescent lamp | |
US5144203A (en) | Circuit for driving an electric field luminous lamp | |
US7336038B2 (en) | Method and apparatus for single-ended conversion of DC to AC power for driving discharge lamps | |
KR100902470B1 (ko) | 혼합 모드 직류/교류 변환기를 구비히는 장치 | |
US6535407B1 (en) | DC/DC converter having a piezoelectric transformer and rectification-smoothing circuit | |
WO2007023603A1 (ja) | Dc/dcコンバータ装置および放電灯点灯装置 | |
US7327100B2 (en) | Discharge lamp lighting apparatus | |
JP2001136749A (ja) | 圧電インバータ駆動装置 | |
US7564199B2 (en) | Discharge lamp lighting circuit | |
CN1691486A (zh) | 压电变压器驱动电路和冷阴极管照明设备 | |
JP2716105B2 (ja) | 交番定電流回路 | |
CN1270439A (zh) | 压电变压器逆变器 | |
JP3238088B2 (ja) | 圧電トランス駆動回路およびこれを用いる冷陰極管照明装置 | |
JP2817670B2 (ja) | 広入力圧電トランスインバータ | |
US7282867B2 (en) | Lighting device for discharge lamp | |
JP2002017090A (ja) | 圧電トランスの駆動方法および駆動装置 | |
KR100909008B1 (ko) | 자려식 인버터 구동회로 | |
JP4602132B2 (ja) | E級増幅器 | |
JP2006270562A5 (ja) | ||
JP2001068277A (ja) | 電源装置 | |
US8223513B2 (en) | Inverter for a liquid crystal display device with soft start circuit to overcome power loss in transistor switching | |
JP2003033046A (ja) | 圧電トランスの制御回路 | |
JP3322218B2 (ja) | 圧電トランス駆動装置及び方法 | |
JP3189766B2 (ja) | 圧電トランスの駆動装置及び冷陰極管駆動装置 |