JP2000188380A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents
半導体装置及びその製造方法Info
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Abstract
装置及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 半導体基板10上に形成され、ゲート電
極18と一対のソース/ドレイン拡散層16、17とを
有するトランジスタと、ゲート電極18の側面に形成さ
れたサイドウォール絶縁膜20と、一方のソース/ドレ
イン拡散層17に、一方の電極40が接続されたキャパ
シタ46と、蓄積電極40下のシリコン基板の表面側に
形成され、ソース/ドレイン拡散層より不純物濃度が高
い第1の不純物拡散層36とを有し、ソース/ドレイン
拡散層は、サイドウォール絶縁膜の外側の領域からサイ
ドウォール絶縁膜の内側の領域にかけて不純物プロファ
イルが緩やかになっている。
Description
の製造方法に係り、特に、キャパシタのリーク電流を低
減しうる半導体装置及びその製造方法に関する。
ry)は、1トランジスタ、1キャパシタにより構成しう
る大規模高集積化が可能な半導体記憶装置であり、従来
より様々な構造が提案されている。一般的なDRAMの
構造について図13を用いて説明する。図13は一般的
なDRAMセルの断面図を示したものである。
FET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Tra
nsistor)と、一つのキャパシタで構成される。キャパ
シタは蓄積電極140、誘電体膜142、対向電極14
4からなる。蓄積電極140は、MOSFETのソース
/ドレイン拡散層117に接続される。また、ソース/
ドレイン拡散層116にはビット線130が接続されて
いる。
MOSFETをオンさせることにより、ビット線に出力
され、それをセンスアンプ(図示せず)で増幅すること
により“1”、“0”の信号を判別する。ところが、キ
ャパシタに蓄積された電荷は、主にpn接合に起因する
リーク電流により時間と共に減少していく。従って、あ
る一定時間毎にセルの信号を書き直す、いわゆるリフレ
ッシュ動作が必要となる。ここで、セルのデータ保持時
間が短いと、リフレッシュ動作を頻繁に行う必要があ
り、これは例えば消費電力の増大などの弊害をもたら
す。そこで、リフレッシュ動作の間隔を大きくする、す
なわち、それぞれのセルのデータ保持時間を大きくする
ことがDRAMにとって重要な課題である。
14及び図15を用いて説明する。図14及び図15は
一般的なDRAMの製造方法を示す工程断面図である。
まず、p形シリコン基板110上に、LOCOS(LOCa
l Oxidation of Silicon)法により、厚い酸化膜よりな
る素子分離膜112を形成し、素子領域を画定する。シ
リコン基板110には、素子分離膜112の形成前、或
いはその後に、p形ウェルを形成してもよい。
酸化膜111を形成した後、ゲート電極118となる導
電層、例えば多結晶シリコンとシリサイド金属の積層膜
構造を成長し、それをパターニングすることにより、M
OSFETのゲート電極118を形成する。なお、ゲー
ト電極118は同時にワード線を構成する。続いて、ソ
ース/ドレイン拡散層116、117となるn形の不純
物拡散層をイオン注入により形成する。例えばリンイオ
ンを30keV、ドーズ量を2×1013/cm2として
注入する(図14(a)参照)。
RIE(反応性イオンエッチング、Reactive Ion Etchi
ng)法によりエッチングし、ゲート電極118の側面に
サイドウォール絶縁膜120を形成する(図14(b)
参照)。次に、全面に層間絶縁膜122を形成した後、
ソース/ドレイン拡散層116に達するコンタクトホー
ル128を形成する。
ース/ドレイン拡散層116と接続されるビット線13
0を形成する(図14(c)参照)。次に、全面に層間
絶縁膜132を形成し(図14(d)参照)、他方のソ
ース/ドレイン拡散層117上に達するコンタクトホー
ル134を形成する(図15(a)参照)。
ンタクトホール134直下のシリコン基板110中にn
形の不純物をイオン注入し、不純物拡散層136を形成
する(図15(b)参照)。次に、コンタクトホール1
34を介してソース/ドレイン拡散層117に接続され
る蓄積電極140と、誘電体膜142と対向電極144
とを形成し、蓄積電極140、誘電体膜142、対向電
極144よりなるキャパシタ146を形成する(図15
(c)参照)。
よりなるメモリセルを形成する。この後、絶縁膜14
8、金属配線150、カバー絶縁膜152等を形成し、
図13に示すDRAMが完成する。尚、このようにMO
SFETの上に積み上げたように形成したキャパシタ
は、スタック型キャパシタと呼ばれるものである。
成した後、コンタクトホール134直下のシリコン基板
110中にn形の不純物をイオン注入により導入する技
術は、例えば特開平9−69616号公報に記載されて
いる。また、特開平9−69616号公報には、コンタ
クトホール134から導入された不純物によってストレ
ージノード下の不純物濃度を低く抑え、その濃度勾配を
なだらかにすることにより、接合部の電界強度を緩和
し、データ保持特性を向上する技術が開示されている。
なお、ストレージノードの電界を緩和することによりデ
ータ保持特性が改善されることは、例えば特開平6−6
1486号公報に示されており、既に公知である。
クトホール134を介してイオン注入する方法では、コ
ンタクトホール134直下部しか電界は緩和されない。
しかし、データ保持時間を短くする原因となる接合リー
クは、不純物拡散層全域で起こりうる。したがって、上
記従来の技術では、コンタクトホール134直下部のみ
の接合リークしか減らすことができず、キャパシタのリ
ーク電流を十分に低減することは困難であった。
を低減しうる半導体装置及びその製造方法を提供するこ
とにある。
上に形成され、ゲート電極と一対のソース/ドレイン拡
散層とを有するトランジスタと、前記ゲート電極の側面
に形成されたサイドウォール絶縁膜と、一方の前記ソー
ス/ドレイン拡散層に、一方の電極が接続されたキャパ
シタと、前記蓄積電極下の前記シリコン基板の表面側に
形成され、前記ソース/ドレイン拡散層より不純物濃度
が高い第1の不純物拡散層とを有し、前記ソース/ドレ
イン拡散層は、前記サイドウォール絶縁膜の外側の領域
から前記サイドウォール絶縁膜の内側の領域にかけて不
純物プロファイルが緩やかになっていることを特徴とす
る半導体装置により達成される。これにより、サイドウ
ォール絶縁膜の外側の領域からサイドウォール絶縁膜の
内側の領域にかけて不純物プロファイルが緩やかになっ
ているので、ストレージノードの電界を緩和することが
できる。従って、キャパシタからのリーク電流を低減す
ることができ、ひいては消費電力の低い半導体装置を提
供することができる。
ース/ドレイン拡散層は、前記シリコン基板の表面側に
形成された第2の不純物拡散層と、前記第2の不純物拡
散層より深い領域に形成され、前記第2の不純物拡散層
の不純物濃度よりも不純物濃度が低い第3の不純物拡散
層とを有することが望ましい。これにより、ソース/ド
レイン拡散層における濃度プロファイルを更に緩やかに
することができ、これによりストレージノードの電界を
更に緩和することができる。従って、キャパシタからの
リーク電流を更に低減することができ、ひいては消費電
力の更に低い半導体装置を提供することができる。
3の不純物拡散層は、前記一方のソース/ドレイン拡散
層のみに形成されていることが望ましい。これにより、
トランジスタの短チャネル効果を抑制することができ
る。また、上記目的は、半導体基板上に、側面がサイド
ウォール絶縁膜により覆われたゲート電極を形成する工
程と、前記サイドウォール絶縁膜に側面が覆われた前記
ゲート電極に自己整合で、前記半導体基板に不純物を導
入する工程と、前記不純物を熱拡散し、前記サイドウォ
ール絶縁膜の外側の領域から前記サイドウォール絶縁膜
の内側の領域にかけての不純物プロファイルが緩やかな
一対のソース/ドレイン拡散層を形成する工程と、前記
半導体基板上に絶縁膜を形成し、前記絶縁膜に、一方の
前記ソース/ドレイン拡散層に達するコンタクトホール
を形成する工程と、前記絶縁膜をマスクとして前記半導
体基板に不純物を導入し、前記コンタクトホール下の前
記半導体基板に前記ソース/ドレイン拡散層より不純物
濃度が高い第1の不純物拡散層を形成する工程と、前記
絶縁膜上に、前記コンタクトホールを介して一方の電極
が前記一方のソース/ドレイン拡散層に接続されたキャ
パシタを形成する工程とを有することを特徴とする半導
体装置の製造方法により達成される。これにより、サイ
ドウォール絶縁膜の外側の領域からサイドウォール絶縁
膜の内側の領域にかけて不純物プロファイルが緩やかに
なるので、ストレージノードの電界を緩和することがで
きる。従って、キャパシタからのリーク電流を低減する
ことができ、ひいては消費電力の低い半導体装置を製造
することができる。
て、前記不純物を導入する工程は、第1の不純物濃度で
前記半導体基板の表面側に第2の不純物拡散層を形成す
る工程と、前記第2の不純物拡散層より深い領域に、前
記第1の不純物濃度より低い第2の不純物濃度で第3の
不純物拡散層を形成する工程とを有することが望まし
い。これにより、ソース/ドレイン拡散層における濃度
プロファイルを更に緩やかにすることができ、これによ
りストレージノードの電界を更に緩和することができ
る。従って、キャパシタからのリーク電流を更に低減す
ることができ、ひいては消費電力の更に低い半導体装置
を提供することができる。
施形態による半導体装置及びその製造方法を図1乃至図
4を用いて説明する。図1は、本実施形態による半導体
装置を示す断面図である。図2は、本実施形態による半
導体装置のレイアウトを示す平面図である。なお、図2
(b)では、便宜上、図2(a)の一部の構成要素を省
略して示している。なお、図2のA−A′線断面図が図
1に示されている。図3及び図4は、本実施形態による
半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。
導体装置を図1及び図2を用いて説明する。図1に示す
ように、p形のシリコン基板10上には、素子領域を画
定する素子分離膜より成る素子分離領域12が形成され
ている。素子分離領域12により画定された素子領域1
4(図2(a)、図2(b)参照)のシリコン基板10
上には、図1に示すように、ゲート絶縁膜11が形成さ
れており、ゲート絶縁膜11上にはゲート電極18が形
成されている。ゲート電極18は図1の紙面垂直方向に
延在しており、ワード線としても機能する。
絶縁膜20が形成されている。ゲート電極18の両側に
は、不純物拡散層16aより成るソース/ドレイン拡散
層16と、不純物拡散層16bより成るソース/ドレイ
ン拡散層17とが形成されている。本実施形態による半
導体装置は、サイドウォール絶縁膜20の外側の領域か
らサイドウォール絶縁膜20の内側の領域にかけて不純
物拡散層16a、17aの不純物濃度が低くなってお
り、しかも不純物の濃度プロファイルが緩やかになって
いることに主な特徴がある。サイドウォール絶縁膜20
の外側の領域からサイドウォール絶縁膜20の内側の領
域にかけて、不純物拡散層16a、17aの濃度プロフ
ァイルが緩やかになっているので、ストレージノードの
電界を緩和することができ、キャパシタのリーク電流を
低減することが可能となる。
されたシリコン基板10上の全面には、膜厚300nm
の層間絶縁膜22が形成されている。層間絶縁膜22に
は、ソース/ドレイン拡散層16に達するコンタクトホ
ール28が形成されており、層間絶縁膜22上には、コ
ンタクトホール28を介してソース/ドレイン拡散層1
6に達するビット線30が形成されている。
上の全面には、膜厚300nmの層間絶縁膜32が形成
されている。層間絶縁膜32及び層間絶縁膜22には、
ソース/ドレイン拡散層17に達するコンタクトホール
34が形成されている。コンタクトホール34下のシリ
コン基板10には、不純物拡散層17aより高い濃度で
不純物が導入されたコンタクト層36が形成されてい
る。層間絶縁膜32上には、コンタクトホール36を介
してソース/ドレイン拡散層17に接続された蓄積電極
40が形成されている。コンタクト層36の不純物濃度
は不純物拡散層17aの不純物濃度より高いので、蓄積
電極40とソース/ドレイン拡散層17との間のコンタ
クト抵抗が低減される。
上には、誘電体膜42が形成され、誘電体膜42上に
は、対向電極44が形成されている。蓄積電極40、誘
電体膜42、及び対向電極44により、キャパシタ46
が構成されている。 (半導体装置の製造方法)次に、本実施形態による半導
体装置の製造方法を図3を用いて説明する。
リコン基板10に、LOCOS(LOCal Oxidation of S
ilicon)法により、シリコン酸化膜より成る素子分離膜
を形成する。この素子分離膜により、素子領域を画定す
る素子分離膜12が構成される。次に、全面に、熱酸化
法により、膜厚10nmのシリコン酸化膜より成るゲー
ト絶縁膜11を形成する。
eposition、化学気相堆積)法により、膜厚150nm
の多結晶シリコン層とシリサイド金属層とを形成し、多
結晶シリコン層及びシリサイド金属層とをパターニング
することにより、多結晶シリコン層及びシリサイド金属
層より成るゲート電極18を形成する(図3(a)参
照)。
0nmのシリコン酸化膜を形成する。次に、RIE法に
より、シリコン酸化膜をエッチングし、これによりゲー
ト電極18の側面にシリコン酸化膜より成るサイドウォ
ール絶縁膜20を形成する。次に、側面にサイドウォー
ル絶縁膜20が形成されたゲート電極18に自己整合
で、イオン注入法により不純物を導入し、n形の不純物
拡散層16a、17aを形成する。イオン注入子として
は、例えばリンイオンを用いることができる。イオン注
入の条件は、例えば、30keV、2×1013/cm2
とすることができる。本実施形態で砒素イオンを用いず
にリンイオンを用いているのは、砒素イオンを用いてイ
オン注入した場合には結晶欠陥が生じやすく、また、砒
素は後工程での熱処理により拡散しにくいためである。
拡散層16a、17a中の不純物が拡散され、不純物拡
散層16a、17aが活性化される。この際、不純物が
拡散されて、サイドウォール絶縁膜20の内側まで不純
物拡散層16a、17aが形成されるように熱処理を行
う。これにより、サイドウォール絶縁膜20の外側の領
域からサイドウォール絶縁膜20の内側の領域にかけて
緩やかな濃度プロファイルで不純物濃度が低くなる不純
物拡散層16a、17aが形成される。熱処理条件は、
例えば、窒素雰囲気中、900℃、60分とする。こう
して、不純物拡散層16aより成るソース/ドレイン1
6と、不純物拡散層17aより成るソース/ドレイン拡
散層17が形成される(図3(b)参照)。
0nmのシリコン酸化膜より成る層間絶縁膜22を形成
する。次に、層間絶縁膜22に、ソース/ドレイン拡散
層16に達するコンタクトホール28を形成する。次
に、全面に、CVD法により、膜厚150nmの導電膜
を形成する。導電膜は、例えば多結晶シリコン層とシリ
サイド金属層とにより構成することができる。次に、フ
ォトリソグラフィ技術を用いて導電膜をパターニングす
ることにより、導電膜より成るビット線30を形成する
(図3(c)参照)。
0nmのシリコン酸化膜より成る層間絶縁膜32を形成
する。次に、層間絶縁膜32及び層間絶縁膜22に、ソ
ース/ドレイン拡散層17に達するコンタクトホール3
4を形成する(図4(a)参照)。次に、層間絶縁膜3
2、22をマスクとして、イオン注入法により、コンタ
クトホール34下のシリコン基板10中にリンイオンを
導入し、n形の不純物拡散層36を形成する(図4
(b)参照)。
0nmのリンが導入されたシリコン層より成る導電膜を
形成する。次に、フォトリソグラフィ技術を用いて導電
膜をパターニングすることにより、導電膜より成る蓄積
電極40を形成する。次に、全面に、CVD法により、
酸化膜換算膜厚が5nmの酸窒化膜より成る誘電体膜4
2を形成する。なお、酸窒化膜は、例えば、窒化膜を形
成し、窒化膜に不純物を導入した後、窒化膜を酸化する
ことにより形成することができる。
0nmの対向電極44を形成する。対向電極44として
は、例えばリンが導入されたシリコン層を用いることが
できる。こうして、本実施形態による半導体装置が製造
される(図4(c)参照)。このように本実施形態によ
れば、サイドウォール絶縁膜の外側の領域からサイドウ
ォール絶縁膜の内側の領域にかけて不純物の濃度プロフ
ァイルが緩やかになっているので、ストレージノードの
電界を緩和することができる。従って、キャパシタから
のリーク電流を低減することができ、ひいては消費電力
の低い半導体装置を提供することができる。
よる半導体装置及びその製造方法を図5乃至図7を用い
て説明する。図5は、本実施形態による半導体装置を示
す断面図である。図6は本実施形態による半導体装置の
製造方法を示す工程断面図である。図7は、リンのドー
ズ量と蓄積電極下における電界強度の最大値との関係を
示すグラフである。図1乃至図4に示す第1実施形態に
よる半導体装置及びその製造方法と同一の構成要素に
は、同一の符号を付して説明を省略または簡潔にする。
導体装置を図5を用いて説明する。図5に示すように、
本実施形態による半導体装置は、不純物拡散層16aよ
り深い領域まで、不純物拡散層16aよりドーズ量が低
い不純物拡散層16bが形成されている。そして、不純
物拡散層16aと不純物拡散層16bとによりソース/
ドレイン拡散層16が構成されている。
で、不純物拡散層17aよりドーズ量が低い不純物拡散
層17bが形成されている。そして、不純物拡散層17
aと不純物拡散層17bとによりソース/ドレイン拡散
層17が構成されている。不純物拡散層17aより深い
領域まで、不純物拡散層17aよりドーズ量が低い不純
物拡散層17bが形成されているので、ソース/ドレイ
ン拡散層17における濃度プロファイルを更に緩やかに
することができ、これによりストレージノードの電界を
緩和することができる。従って、キャパシタからのリー
ク電流を低減することができ、ひいては消費電力の低い
半導体装置を提供することができる。
態による半導体装置の製造方法を図6及び図7を用いて
説明する。まず、サイドウォール絶縁膜20を形成する
工程までは、図2(a)に示す第1実施形態による半導
体装置の製造方法の製造方法と同様であるので、説明を
省略する。
形成されたゲート電極18をマスクとして、2回に亘っ
て異なる条件でイオン注入を行う。イオン注入子とし
て、いずれもリンイオンを用いる。1回目のイオン注入
の条件は、例えば、30keV、2×1013/cm2と
し、2回目のイオン注入の条件は、例えば、100ke
V、5×1012/cm2とする。こうして、1回目のイ
オン注入により不純物拡散層16a、17aが形成さ
れ、2回目のイオン注入により不純物拡散層16b、1
7bが形成される。
条件で行うのは、下記のような理由によるものである。
2回目のイオン注入を行う際の適切な条件について図7
を用いて説明する。図7は、リンのドーズ量と蓄積電極
下における電界強度の最大値との関係を示すグラフであ
る。図7において、横軸は不純物拡散層17bに導入す
るリンイオンのドーズ量を示しており、縦軸は蓄積電極
の下方におけるソース/ドレイン拡散層中の電界強度の
最大値を示している。○は100keVでリンイオンを
導入した場合の電界強度を示しており、●は60keV
でリンイオンを導入した場合の電界強度を示している。
図7の電界強度はシミュレーションにより求めたもので
ある。リンイオンのドーズ量が0の場合の電界強度を1
として、リンのドーズ量を変化させた場合の電界強度を
相対値で示している。
るソース/ドレイン拡散層中の電界強度を小さくする、
即ちストレージノードの電界を緩和するためには、10
0keV程度の高いエネルギーでイオン注入することが
望ましい。そして、リンのドーズ量は3〜7×1012/
cm2程度とすることが望ましい。エネルギーを60k
eV程度とした場合には、図7に示すように、蓄積電極
の下方におけるソース/ドレイン拡散層中の電界強度を
十分に小さくすることはできない。
a、16b、17a、17b中の不純物をサイドウォー
ル絶縁膜20の内側まで拡散する。熱処理条件は、例え
ば、窒素雰囲気中、900℃、60分とする。こうし
て、ソース/ドレイン拡散層16、17が形成される
(図6(b)参照)。この後の本実施形態による半導体
装置の製造方法は、図3(c)乃至図4(c)に示す第
1実施形態による半導体装置の製造方法と同様であるの
で説明を省略する。
製造される。このように本実施形態によれば、不純物拡
散層17aより深い領域まで、不純物拡散層17aより
ドーズ量が低い不純物拡散層17bを形成するので、ソ
ース/ドレイン拡散層17における濃度プロファイルを
更に緩やかにすることができ、これによりストレージノ
ードの電界を更に緩和することができる。従って、キャ
パシタからのリーク電流を更に低減することができ、ひ
いては消費電力の更に低い半導体装置を提供することが
できる。
よる半導体装置及びその製造方法を図8乃至図10を用
いて説明する。図8は、本実施形態による半導体装置を
示す断面図である。図9は、リンイオンが素子分離膜を
突き抜けた場合を示す断面図である。図10は、本実施
形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図であ
る。図1乃至図7に示す第1及び第2実施形態による半
導体装置及びその製造方法と同一の構成要素には、同一
の符号を付して説明を省略または簡潔にする。
0keVのエネルギーでリンイオンを注入することによ
り、不純物拡散層16b、17bを形成した。しかし、
このような高いエネルギーでリンイオンを注入した場合
には、リンイオンが素子分離膜12を突き抜けてシリコ
ン基板10に到達してしまうことがあり、かかる場合に
は、図9に示すように素子分離膜12の下方に不純物層
48が形成されてしまう。このような不純物層48が形
成されてしまうと、確実に素子分離を行うことが困難と
なり、隣接するセル間でリーク電流が生じてしまうこと
場合も考えられる。
シリコン基板10中に突き抜けてしまうのを防止するこ
とが可能であるが、単に素子分離膜12を厚くした場合
には素子分離膜12のバーズビークが大きくなってしま
うため、素子領域14(図2(a)参照)が狭くなって
しまい、半導体装置を微細化することが困難となる。そ
こで、本実施形態による半導体装置では、図8に示すよ
うに、シリコン基板10に溝50を形成し、溝50内に
シリコン酸化膜より成る素子分離膜12aを埋め込んで
いる。
に形成された溝内に素子分離膜が埋め込まれているの
で、高いエネルギーでリンイオンを導入した場合であっ
てもリンイオンがシリコン基板10中に突き抜けてしま
うのを防止することができ、これにより確実に素子分離
を行うことができる。 (半導体装置の製造方法)次に、本実施形態による半導
体装置の製造方法について図10を用いて説明する。
10に、シリコン基板10の表面から深さ約0.4μm
の溝50を形成する。次に、全面に、CVD法により、
膜厚800nmのシリコン酸化膜を形成する。次に、C
MP(Chemical Mechanical Polishing、化学的機械的
研磨)法により、シリコン基板10の表面が露出するま
でシリコン酸化膜を研磨し、これにより、溝50内にシ
リコン酸化膜より成る素子分離膜12aを形成する。
縁膜11、ゲート電極18、サイドウォール絶縁膜20
を順に形成する。次に、第1実施形態と同様にして、側
面にサイドウォール絶縁膜20が形成されたゲート電極
18をマスクとして、2回に亘って異なる条件でイオン
注入を行う。イオン注入子として、いずれもリンイオン
を用いる。
0keV、2×1013/cm2とし、2回目のイオン注
入の条件は、例えば、100keV、5×1012/cm
2とする。こうして、1回目のイオン注入により不純物
拡散層16a、17aが形成され、2回目のイオン注入
により不純物拡散層16b、17bが形成される。本実
施形態では0.4μm程度の厚い素子分離膜12aがシ
リコン基板10に埋め込まれているので、例えば100
keVという高いエネルギーでイオン注入を行った場合
でも、リンイオンがシリコン基板10中に突き抜けてし
まうのを防止することができる。これにより、確実に素
子分離を行うことができ、隣接するセル間でリーク電流
が生じるのを防止することができる。
造方法は、第2実施形態による半導体装置の製造方法と
同様であるので、説明を省略する。こうして、本実施形
態による半導体装置を製造することができる。このよう
に本実施形態によれば、シリコン基板に形成された溝内
に厚い素子分離膜を埋め込むので、高いエネルギーでリ
ンイオンを導入した場合であってもリンイオンがシリコ
ン基板中に突き抜けてしまうのを防止することができ、
これにより確実に素子分離を行うことができる。従っ
て、隣接するセル間でリーク電流が生じてしまうことを
防止することができる。
よる半導体装置及びその製造方法を図11を用いて説明
する。図11は、本実施形態による半導体装置を示す断
面図である。図12は、本実施形態による半導体装置の
製造方法を示す工程断面図である。図1乃至図10に示
す第1乃至第3実施形態による半導体装置及びその製造
方法と同一の構成要素には、同一の符号を付して説明を
省略または簡潔にする。
よる半導体装置では、不純物拡散層16aと不純物拡散
層16bとによりソース/ドレイン拡散層16が構成さ
れ、不純物拡散層17aと不純物拡散層17bとにより
ソース/ドレイン拡散層17が構成されている。
緩和する為には、蓄積電極40に接続されたソース/ド
レイン拡散層17にのみ不純物拡散層17bが形成され
ていれば足りる。不純物拡散層16aの下に不純物拡散
層16bが形成されている場合は、ソース/ドレイン拡
散層16とソース/ドレイン拡散層17との間の距離が
短くなり、短チャネル効果を生じることもあるため、半
導体装置の微細化を考慮した場合には、不純物拡散層1
6aの下に不純物拡散層16bを形成しない方が望まし
いと考えられる。
は、図5に示す不純物拡散層16bは形成されていな
い。このように、本実施形態では、蓄積電極40に接続
されるソース/ドレイン拡散層17のみを不純物拡散層
17aと不純物拡散層17bとで構成し、ソース/ドレ
イン拡散層16には不純物拡散層16bを形成していな
いので、トランジスタの短チャネル効果を抑制しつつ、
ストレージノードの電界を緩和することができる。
態による半導体装置の製造方法を図12を用いて説明す
る。まず、不純物拡散層16a、17aを形成する工程
までは、図1に示す第1実施形態による半導体装置の製
造方法の製造方法と同様であるので、説明を省略する。
域を覆うフォトレジストマスク52を形成する。次に、
フォトレジストマスク52をマスクとし、側面にサイド
ウォール絶縁膜12が形成されたゲート電極18に自己
整合で、イオン注入を行う。イオン注入子としては、リ
ンイオンを用いることができる。イオン注入の条件は、
例えば、100keV、5×1012/cm2とする。こ
うして、不純物拡散層17b形成される。
(b)乃至図4(c)に示す第1実施形態による半導体
装置の製造方法と同様であるので説明を省略する。こう
して本実施形態による半導体装置が製造される。このよ
うに、本実施形態では、蓄積電極に接続されるソース/
ドレイン拡散層のみを不純物拡散層17aと不純物拡散
層17bとで構成し、ソース/ドレイン拡散層16には
不純物拡散層16bを形成していないので、トランジス
タの短チャネル効果を抑制しつつ、ストレージノードの
電界を緩和することができる。
限らず種々の変形が可能である。例えば、第1乃至第4
実施形態では、p形のシリコン基板を用いたが、p形の
シリコン基板を用いなくてもよい。この場合、例えば、
シリコン基板にp形のウェルを形成し、そのp形ウェル
に素子領域を形成してもよい。
注入により不純物拡散層16a、17aを形成し、2回
目のイオン注入により不純物拡散層16b、17bを形
成したが、1回目のイオン注入により不純物拡散層16
b、17b、2回目のイオン注入により不純物拡散層1
6a、17aを形成してもよい。また、上記実施形態で
はnチャネルのトランジスタを形成する場合を例に説明
したが、pチャネルのトランジスタを形成する場合にも
適用することができる。pチャネルのトランジスタを形
成する場合には、イオン注入子としてB(ボロン)やB
F2等を用いることができる。
ォール絶縁膜の外側の領域からサイドウォール絶縁膜の
内側の領域にかけて不純物の濃度プロファイルが緩やか
になっているので、ストレージノードの電界を緩和する
ことができる。従って、キャパシタからのリーク電流を
低減することができ、ひいては消費電力の低い半導体装
置を提供することができる。
aより深い領域まで、不純物拡散層17aよりドーズ量
が低い不純物拡散層17bを形成するので、ソース/ド
レイン拡散層17における濃度プロファイルを更に緩や
かにすることができ、これによりストレージノードの電
界を更に緩和することができる。従って、キャパシタか
らのリーク電流を更に低減することができ、ひいては消
費電力の更に低い半導体装置を提供することができる。
成された溝内に厚い素子分離膜を埋め込むので、高いエ
ネルギーでリンイオンを導入した場合であってもリンイ
オンがシリコン基板中に突き抜けてしまうのを防止する
ことができ、これにより確実に素子分離を行うことがで
きる。従って、隣接するセル間でリーク電流が生じてし
まうことを防止することができる。
れるソース/ドレイン拡散層のみを不純物拡散層17a
と不純物拡散層17bとで構成し、ソース/ドレイン拡
散層16には不純物拡散層16bを形成していないの
で、トランジスタの短チャネル効果を抑制しつつ、スト
レージノードの電界を緩和することができる。
断面図である。
アウトを示す平面図である。
方法を示す工程断面図(その1)である。
方法を示す工程断面図(その2)である。
断面図である。
方法を示す工程断面図である。
の最大値との関係を示すグラフである。
断面図である。
す断面図である。
造方法を示す工程断面図である。
す断面図である。
造方法を示す工程断面図である。
(その1)である。
(その2)である。
Claims (5)
- 【請求項1】 半導体基板上に形成され、ゲート電極と
一対のソース/ドレイン拡散層とを有するトランジスタ
と、 前記ゲート電極の側面に形成されたサイドウォール絶縁
膜と、 一方の前記ソース/ドレイン拡散層に、一方の電極が接
続されたキャパシタと、 前記蓄積電極下の前記シリコン基板の表面側に形成さ
れ、前記ソース/ドレイン拡散層より不純物濃度が高い
第1の不純物拡散層とを有し、 前記ソース/ドレイン拡散層は、前記サイドウォール絶
縁膜の外側の領域から前記サイドウォール絶縁膜の内側
の領域にかけて不純物プロファイルが緩やかになってい
ることを特徴とする半導体装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の半導体装置において、 前記ソース/ドレイン拡散層は、前記シリコン基板の表
面側に形成された第2の不純物拡散層と、前記第2の不
純物拡散層より深い領域に形成され、前記第2の不純物
拡散層の不純物濃度よりも不純物濃度が低い第3の不純
物拡散層とを有することを特徴とする半導体装置。 - 【請求項3】 請求項2記載の半導体装置において、 前記第3の不純物拡散層は、前記一方のソース/ドレイ
ン拡散層のみに形成されていることを特徴とする半導体
装置。 - 【請求項4】 半導体基板上に、側面がサイドウォール
絶縁膜により覆われたゲート電極を形成する工程と、 前記サイドウォール絶縁膜に側面が覆われた前記ゲート
電極に自己整合で、前記半導体基板に不純物を導入する
工程と、 前記不純物を熱拡散し、前記サイドウォール絶縁膜の外
側の領域から前記サイドウォール絶縁膜の内側の領域に
かけての不純物プロファイルが緩やかな一対のソース/
ドレイン拡散層を形成する工程と、 前記半導体基板上に絶縁膜を形成し、前記絶縁膜に、一
方の前記ソース/ドレイン拡散層に達するコンタクトホ
ールを形成する工程と、 前記絶縁膜をマスクとして前記半導体基板に不純物を導
入し、前記コンタクトホール下の前記半導体基板に前記
ソース/ドレイン拡散層より不純物濃度が高い第1の不
純物拡散層を形成する工程と、 前記絶縁膜上に、前記コンタクトホールを介して一方の
電極が前記一方のソース/ドレイン拡散層に接続された
キャパシタを形成する工程とを有することを特徴とする
半導体装置の製造方法。 - 【請求項5】 請求項4記載の半導体装置の製造方法に
おいて、 前記不純物を導入する工程は、第1の不純物濃度で前記
半導体基板の表面側に第2の不純物拡散層を形成する工
程と、前記第2の不純物拡散層より深い領域に、前記第
1の不純物濃度より低い第2の不純物濃度で第3の不純
物拡散層を形成する工程とを有することを特徴とする半
導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10363310A JP2000188380A (ja) | 1998-12-21 | 1998-12-21 | 半導体装置及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10363310A JP2000188380A (ja) | 1998-12-21 | 1998-12-21 | 半導体装置及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000188380A true JP2000188380A (ja) | 2000-07-04 |
Family
ID=18479017
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10363310A Pending JP2000188380A (ja) | 1998-12-21 | 1998-12-21 | 半導体装置及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000188380A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015015384A (ja) * | 2013-07-05 | 2015-01-22 | ルネサスエレクトロニクス株式会社 | 半導体装置およびその製造方法 |
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-
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- 1998-12-21 JP JP10363310A patent/JP2000188380A/ja active Pending
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