JP2000188378A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JP2000188378A JP10362790A JP36279098A JP2000188378A JP 2000188378 A JP2000188378 A JP 2000188378A JP 10362790 A JP10362790 A JP 10362790A JP 36279098 A JP36279098 A JP 36279098A JP 2000188378 A JP2000188378 A JP 2000188378A
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gates
insulating film
diffusion layer
forming
film
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Eiko Nomachi
映子 野町
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、MOS型トランジスタの拡散層構造
と独立に珪化金属化合物が形成されない領域を設けるこ
とができ、珪化金属化合物の影響で発生するPN接合リ
ーク電流を抑えることが可能である。 【解決手段】LDD構造を有するMOSトランジスタに
おいて、ゲート16aとゲート16bの間隔が狭い領域
はチタンシリサイド膜を形成せず、ゲート16cとゲー
ト16dの間隔が広い領域にはチタンシリサイド膜22
bを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、MOS型トランジ
スタを有する半導体装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりMOS型トランジスタにおいて
は、ゲート電極及びソース・ドレイン拡散層の抵抗を低
減するために、セルファラインシリサイデーション技術
によりゲート電極及びソース・ドレイン拡散層上に珪化
金属化合物が形成されている。
【0003】図11に示すように、P型のシリコン基板
11は、例えばメモリセルが形成される領域Aと、例え
ば周辺回路が形成される領域Bとを有している。このシ
リコン基板11の領域A内には選択的にディープトレン
チ型のキャパシタ12が形成される。このキャパシタ1
2はトレンチ12aの周辺にキャパシタ絶縁膜13が形
成され、トレンチ12aの内部にストレージノード12
bを形成する、例えばポリシリコンが充填されている。
また、シリコン基板11内には例えばシリコン酸化膜か
らなるSTI(Shallow Trench Isolation)構造の素子
分離領域14が形成される。
【0004】次に、シリコン基板11上にゲート酸化膜
15が形成され、このゲート酸化膜15上にポリシリコ
ンからなるゲート16a、16b、16c、16dが選
択的に形成される。この際、領域Aに形成されたゲート
の相互間隔をS3、領域Bに形成されたゲートの相互間
隔をS4とする。また、このゲート16a、16b、1
6c、16d表面にはシリコン酸化膜17が形成され
る。
【0005】次に、ゲート16a、16b、16c、1
6dと自己整合的にイオン注入及び拡散が行われ、ソー
ス・ドレイン領域に低不純物濃度のN型拡散層18a、
18bが形成される。ここで、拡散層18cはキャパシ
タ12の電荷を読み出す領域であり、例えば、ストレー
ジノード12bから不純物を外方拡散したり、別途不純
物をイオン注入して形成される。
【0006】次に、図12に示すように、全面に厚さT
が例えば0.07μmの例えばシリコン窒化膜のような
絶縁膜19が形成される。
【0007】更に、図13に示すように、異方性エッチ
ング技術により、ゲート16a、16b、16c、16
dの各側壁部分に絶縁膜19が残るように絶縁膜19が
選択的に除去され、ゲート側壁絶縁膜19aが形成され
る。
【0008】次に、ゲート16a、16b、16c、1
6d及びゲート側壁絶縁膜19aと自己整合的にイオン
注入及び拡散が行われ、拡散層18a、18bの不純物
濃度よりも高不純物濃度のN型拡散層20が形成され、
LDD(Lightly DopedDrain)構造のMOS型トランジ
スタが形成される。
【0009】次に、拡散層20、及びゲート16a、1
6b、16c、16d上のゲート酸化膜15が除去され
る。その後、全面に金属膜として例えばチタン薄膜が形
成される。次に、シリコンと化学的反応が起こる温度ま
でアニールすることにより、シリコンを含有するゲート
16a、16b、16c、16d及びシリコン基板11
とチタン薄膜とが接している領域ではチタンとシリコン
が反応し、図14に示すように、チタンシリサイド膜2
1a、21b、21cが形成される。この際、絶縁膜で
シリコンが覆われているゲート側壁絶縁膜19a上にチ
タンシリサイド膜は形成されない。
【0010】この後、図14に示すように、エッチング
技術により未反応のチタン薄膜が選択的に除去される。
このように、領域A及び領域Bにおいても拡散層領域上
にチタンシリサイド膜21b、21cが形成される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、拡散層領域
上にチタンシリサイド膜21b、21cのような珪化金
属化合物を形成することは、拡散層領域の導電領域の抵
抗値を低下させ、信号処理を高速化することを目的とし
ている。
【0012】ところが、拡散層領域の上面に珪化金属化
合物を形成すると、PN接合のリーク電流が増加すると
いう問題点がある。そのため、キャパシタ12の電荷が
読み出される拡散層18a上に珪化金属化合物が形成さ
れると、キャパシタ12の電荷保持特性が劣化する。従
って、拡散層18a上には、チタンシリサイド膜21c
が形成されない方が望ましい。
【0013】つまり、領域Aにおいてはキャパシタ12
の電荷保持特性を向上させるためにリーク電流を抑える
ことが重要となり、また、領域Bにおいては抵抗を抑え
高速動作を可能とする必要がある。従って、このような
場合、領域Aのリーク電流を抑えたい部分の拡散層領域
上にはチタンシリサイド膜を形成しない方が望ましい。
【0014】しかし、上記従来の製造方法では、ゲート
の相互間隔S3、S4が(S3、S4)>2×T(T:
シリコン窒化膜19の膜厚)の箇所では、ゲート側壁絶
縁膜19aの相互間に拡散層20が露出しているため、
この部分にチタンシリサイド膜21b、21cが自己整
合的に形成される。そのため、チタンシリサイド膜が形
成されない領域を拡散層と独立に設けることが困難であ
った。
【0015】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものであり、その目的とするところは、MOS型トラ
ンジスタの拡散層構造と独立に珪化金属化合物が形成さ
れない領域を設けることができ、珪化金属化合物の影響
で発生するPN接合リーク電流を抑えることが可能な半
導体装置及びその製造方法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために以下に示す手段を用いている。
【0017】本発明の半導体装置は、半導体基板上に形
成され、第1の相互間隔を有する複数の第1のゲート
と、前記半導体基板上に形成され、前記第1の相互間隔
より広い第2の相互間隔を有する複数の第2のゲート
と、前記第1、第2のゲートの両側に位置する前記半導
体基板内にそれぞれ形成された第1の拡散層と、前記第
1のゲートの側壁に形成され、前記第1のゲート相互間
を埋める第1の側壁絶縁膜と、前記第2のゲートの両側
に形成された前記第1の拡散層と連続して前記半導体基
板表面に形成された第2の拡散層と、前記第2のゲート
の側壁で前記第2の拡散層上に延出して形成された第2
の側壁絶縁膜と、前記第2の側壁絶縁膜の相互間で前記
第2の拡散層上に形成された珪化金属化合物とを有す
る。
【0018】前記第1のゲートの相互間隔をS1、前記
第2のゲートの相互間隔をS2、前記第2の側壁絶縁膜
の堆積時の膜厚をTとした時、S1<2×T<S2の関
係を満たす。
【0019】前記半導体基板内にはキャパシタが形成さ
れ、このキャパシタは前記第1の拡散層に接続される。
【0020】本発明の半導体装置の製造方法は、半導体
基板上にゲート酸化膜を形成する工程と、前記ゲート酸
化膜上に第1の相互間隔を有する複数の第1のゲートと
前記第1の相互間隔より広い第2の相互間隔を有する複
数のゲートを選択的に形成する工程と、前記第1、第2
のゲートをマスクとして前記半導体基板表面に第1の拡
散層を形成する工程と、全面に第1の絶縁膜を堆積する
工程と、前記第1の絶縁膜を選択的に除去して前記第
1、第2のゲートの側壁に第1の側壁絶縁膜を形成する
工程と、前記第1、第2のゲート及び第1の側壁絶縁膜
をマスクとして前記半導体基板表面に不純物を導入し、
前記第1の拡散層よりも高濃度の第2の拡散層を形成す
る工程と、前記第1の側壁絶縁膜を除去する工程と、全
面に第2の絶縁膜を形成する工程と、前記第2の絶縁膜
をエッチングして前記第1のゲートの側壁に前記半導体
基板表面を覆う第2の側壁絶縁膜を形成し、かつ前記第
2のゲートの側壁に前記半導体基板表面を露出して第3
の側壁絶縁膜を形成する工程と、前記第3の側壁絶縁膜
相互間の前記第2の拡散層上に珪化金属化合物を形成す
る工程とを具備する。
【0021】前記第1のゲートの相互間隔をS1、前記
第2のゲートの相互間隔をS2、前記第2の絶縁膜の堆
積時の膜厚をT2とした時、S1<2×T2<S2の関
係を満たすように形成されている。
【0022】本発明の半導体装置の製造方法は、半導体
基板上にゲート酸化膜を形成する工程と、前記ゲート酸
化膜上に第1の相互間隔を有する複数の第1のゲートと
前記第1の相互間隔より広い第2の相互間隔を有する複
数のゲートを選択的に形成する工程と、前記第1、第2
のゲートをマスクとして前記半導体基板表面に第1の拡
散層を形成する工程と、全面に第1の絶縁膜を堆積する
工程と、前記第1の絶縁膜を選択的に除去して前記第
1、第2のゲートの側壁に第1の側壁絶縁膜を形成する
工程と、前記第1、第2のゲート及び第1の側壁絶縁膜
をマスクとして前記半導体基板表面に不純物を導入し、
前記第1の拡散層よりも高濃度の第2の拡散層を形成す
る工程と、全面に第2の絶縁膜を形成する工程と、前記
第2の絶縁膜をエッチングして前記第1の側壁絶縁膜側
壁に前記半導体基板表面を覆う第2の側壁絶縁膜を形成
し、かつ前記第2のゲートの側壁に前記半導体基板表面
を露出して第3の側壁絶縁膜を形成する工程と、前記第
3の側壁絶縁膜相互間の前記第2の拡散層上に珪化金属
化合物を形成する工程とを具備する。
【0023】前記第1のゲートの相互間隔をS1、前記
第2のゲートの相互間隔をS2、前記第1の絶縁膜の堆
積時の膜厚をT1、前記第2の絶縁膜の堆積時の膜厚を
T2した時、S1<2×(T1+T2)<S2の関係を
満たすように形成されている。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を以下に図面
を参照して説明する。
【0025】[第1の実施例]図1に示すように、1つ
の半導体装置にPN接合のリーク電流を特に抑制したい
領域Aと、従来通りの拡散層構造及び拡散層部の導電領
域の抵抗値を得たい領域Bが存在し、領域A、Bには後
述する複数のゲート配線が平行に配置されている。ここ
で、領域Aは例えばメモリセルが形成される領域に相当
し、領域Bは高速な信号処理が要求される周辺回路領域
に相当する。
【0026】まず、シリコン基板11の領域A内には選
択的にディープトレンチ型のキャパシタ12が形成され
る。このキャパシタ12はトレンチ12aの周辺にキャ
パシタ絶縁膜13が形成され、トレンチ12aの内部に
ストレージノード12bを形成する、例えばポリシリコ
ンが充填されている。また、シリコン基板11内には例
えばシリコン酸化膜からなるSTI(Shallow Trench I
solation)構造の素子分離領域14が形成される。
【0027】次に、シリコン基板11上にゲート酸化膜
15が形成され、このゲート酸化膜15上にポリシリコ
ンからなるゲート16a、16b、16c、16dが選
択的に形成される。この際、領域Aにおける隣り合うゲ
ート16a、16b間の距離の最大値S1は例えば0.
2μm、領域Bにおける隣り合うゲート16c、16d
間の最小値S2は例えば0.32μmであり、例えば図
示せぬ領域Aのゲートと領域Bのゲートの相互間隔もS
2とされている。その後、ゲート16a、16b、16
c、16dの表面にシリコン酸化膜17が形成される。
【0028】次に、ソース・ドレイン領域にゲート16
a、16b、16c、16dと自己整合的にイオン注入
及び拡散が行われ、低不純物濃度のN型拡散層18a、
18bが形成される。ここで、拡散層18cはキャパシ
タ12の電荷を読み出す領域であり、例えば、ストレー
ジノード12bから不純物を外方拡散したり、別途不純
物をイオン注入して形成される。
【0029】次に、図2に示すように、全面に例えばシ
リコン窒化膜のような絶縁膜19が形成される。この絶
縁膜19の膜厚T1は例えば0.07μmである。
【0030】次に、図3に示すように、異方性エッチン
グ技術により、ゲート16a、16b、16c、16d
の各側壁部分に絶縁膜19が残るように絶縁膜19が選
択的に除去され、ゲート側壁絶縁膜19aが形成され
る。
【0031】その後、ゲート16a、16b、16c、
16d及びゲート側壁絶縁膜19aをマスクとして高濃
度の不純物イオンが注入され、この後、注入された不純
物が拡散される。従って、拡散層18bの不純物濃度よ
りも高不純物濃度のN型拡散層20が形成され、LDD
構造のMOS型トランジスタが形成される。
【0032】次に、図4に示すように、選択的エッチン
グによりゲート側壁絶縁膜19aが除去される。
【0033】次に、図5に示すように、全面に例えばシ
リコン窒化膜のような絶縁膜21が形成される。この絶
縁膜21の膜厚T2は例えば0.13μmである。この
絶縁膜21の厚さT2と、ゲート間隔S1、S2には式
(1)に示す関係がある。
【0034】S1<2×T2<S2…(1) 次に、図6に示すように、例えばRIE等の異方性エッ
チング技術により、ゲート16a、16b、16c、1
6dの各側壁部分に絶縁膜21が残るように絶縁膜21
が選択的に除去され、ゲート側壁絶縁膜21a、21b
が形成される。この際、領域Aのゲート16aとゲート
16bのように相互間隔が狭い部分は絶縁膜21が多く
残るため、ゲート酸化膜15が露出されずにゲート側壁
絶縁膜21bが形成される。また、ゲート16cとゲー
ト16dのように相互間隔が広い領域はゲート酸化膜1
5が露出されてゲート側壁絶縁膜21aが形成される。
【0035】次に、全面に金属膜として例えばチタン薄
膜が形成される。ここで、金属膜はチタンに限定され
ず、例えばコバルト等でもよい。その後、シリコンと化
学的反応が起こる温度までアニールすることにより、チ
タン薄膜とシリコンを含有するゲート16a、16b、
16c、16d及びシリコン基板11と接している領域
ではチタンとシリコンが反応し、チタンシリサイド膜2
2a、22bが自己整合的に形成される。この際、絶縁
膜で覆われているゲート16a、16bの相互間、及び
ゲート側壁絶縁膜21a、21b上にチタンシリサイド
膜は形成されない。
【0036】その後、図7に示すように、エッチング技
術により未反応のチタン薄膜が選択的に除去される。こ
れより、領域Aのゲート相互間隔の狭い部分にはチタン
シリサイド膜が形成されず、領域A及び領域Bのゲート
相互間隔の広い部分にチタンシリサイド膜が形成された
MOSトランジスタが形成される。また、領域Aにおい
ては、チタンシリサイド膜が形成された部分に例えばビ
ット線が接続される。
【0037】上記第1の実施例によれば、ソース・ドレ
イン領域としての拡散層の構造を変化させることなく、
領域Aのゲート相互間隔の狭い部分に珪化金属化合物を
形成しない構造を実現できる。そのため、領域Aのゲー
ト相互間隔の狭い部分のリーク電流を抑えることがで
き、キャパシタの電荷保持特性が改善できる。
【0038】[第2の実施例]次に、本発明の第2の実
施例について説明する。尚、第2の実施例において、前
記第1の実施例と同一部分には同一符号を付し、異なる
部分についてのみ説明する。
【0039】まず、第1の実施例と同様に、図1乃至図
3に示すように、ゲート側壁絶縁膜19aが形成され
る。
【0040】その後、図8に示すように、ゲート側壁絶
縁膜19aを除去せずに、全面に例えばシリコン窒化膜
のような絶縁膜21が形成される。この絶縁膜21の膜
厚T2は例えば0.06μmである。この絶縁膜21の
厚さT2、絶縁膜19の堆積時の厚さT1と、ゲート間
隔S1、S2には式(2)に示す関係がある。
【0041】S1<2×(T1+T2)<S2…(2) 次に、図9に示すように、例えばRIE等の異方性エッ
チング技術により、ゲート16a、16b、16c、1
6dの各側壁部分に絶縁膜21が残るように絶縁膜21
が選択的に除去され、ゲート側壁絶縁膜21a、21b
が形成される。この際、領域Aのゲート16aとゲート
16bのように相互間隔が狭い部分は絶縁膜21が多く
残るため、ゲート酸化膜15が露出されずにゲート側壁
絶縁膜21bが形成される。また、ゲート16cとゲー
ト16dのように相互間隔が広い領域はゲート酸化膜1
5が露出されてゲート側壁絶縁膜21aが形成される。
【0042】次に、全面に金属膜として例えばチタン薄
膜が形成される。ここで、金属膜はチタンに限定され
ず、例えばコバルト等でもよい。その後、シリコンと化
学的反応が起こる温度までアニールすることにより、チ
タン薄膜とシリコンを含有するゲート16a、16b、
16c、16d及びシリコン基板11と接している領域
ではチタンとシリコンが反応し、チタンシリサイド膜2
2a、22bが自己整合的に形成される。この際、絶縁
膜で覆われているゲート16a、16bの相互間、及び
ゲート側壁絶縁膜19a、19b、21a、21b上に
チタンシリサイド膜は形成されない。
【0043】その後、図10に示すように、エッチング
技術により未反応のチタン薄膜が選択的に除去される。
これより、領域Aのゲート相互間隔の狭い部分にはチタ
ンシリサイド膜が形成されず、領域A及び領域Bのゲー
ト相互間隔の広い部分にチタンシリサイド膜が形成され
たMOSトランジスタが形成される。また、領域Aにお
いては、チタンシリサイド膜が形成された部分に例えば
ビット線が接続される。
【0044】上記第2の実施例によれば、ソース・ドレ
イン領域としての拡散層の構造を変化させることなく、
領域Aのゲート相互間隔の狭い部分に珪化金属化合物を
形成しない構造を実現できる。そのため、領域Aのゲー
ト相互間隔の狭い部分のリーク電流を抑えることがで
き、キャパシタの電荷保持特性が改善できる。またゲー
ト側壁絶縁膜19aを除去しないため製造工程が容易と
なる。
【0045】その他、本発明は、その要旨を逸脱しない
範囲で、種々変形して実施することが可能である。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、M
OS型トランジスタの拡散層構造と独立に珪化金属化合
物が形成されない領域を設けることができ、珪化金属化
合物の影響で発生するPN接合リーク電流を抑えること
が可能である半導体装置及びその製造方法を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係わる半導体装置の製
造工程の断面図。
【図2】本発明に係わる半導体装置の製造工程の断面
図。
【図3】本発明に係わる半導体装置の製造工程の断面
図。
【図4】本発明に係わる半導体装置の製造工程の断面
図。
【図5】本発明に係わる半導体装置の製造工程の断面
図。
【図6】本発明に係わる半導体装置の製造工程の断面
図。
【図7】本発明に係わる半導体装置の製造工程の断面
図。
【図8】本発明の第2の実施例に係わる半導体装置の製
造工程の断面図。
【図9】本発明に係わる半導体装置の製造工程の断面
図。
【図10】本発明に係わる半導体装置の製造工程の断面
図。
【図11】従来技術による半導体装置の製造工程の断面
図。
【図12】従来技術による半導体装置の製造工程の断面
図。
【図13】従来技術による半導体装置の製造工程の断面
図。
【図14】従来技術による半導体装置の製造工程の断面
図。
【符号の説明】
11…シリコン基板、 12…キャパシタ、 12a…トレンチ、 12b…ストレージノード、 13…絶縁膜、 14…素子分離領域、 15…ゲート酸化膜、 16a、16b、16c、16d…ゲート、 17…シリコン酸化膜、 18a、18b、18c…拡散層(低濃度)、 19、21…絶縁膜、 19a、19b、21a、21b…ゲート側壁絶縁膜、 20…拡散層(高濃度)、 22a、22b…チタンシリサイド膜。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に形成され、第1の相互間
    隔を有する複数の第1のゲートと、 前記半導体基板上に形成され、前記第1の相互間隔より
    広い第2の相互間隔を有する複数の第2のゲートと、 前記第1、第2のゲートの両側に位置する前記半導体基
    板内にそれぞれ形成された第1の拡散層と、 前記第1のゲートの側壁に形成され、前記第1のゲート
    相互間を埋める第1の側壁絶縁膜と、 前記第2のゲートの両側に形成された前記第1の拡散層
    と連続して前記半導体基板表面に形成された第2の拡散
    層と、 前記第2のゲートの側壁で前記第2の拡散層上に延出し
    て形成された第2の側壁絶縁膜と、 前記第2の側壁絶縁膜の相互間で前記第2の拡散層上に
    形成された珪化金属化合物とを有することを特徴とする
    半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記第1のゲートの相互間隔をS1、前
    記第2のゲートの相互間隔をS2、前記第2の側壁絶縁
    膜の堆積時の膜厚をTとした時、S1<2×T<S2の
    関係を満たすことを特徴とする請求項1記載の半導体装
    置。
  3. 【請求項3】 前記半導体基板内にはキャパシタが形成
    され、このキャパシタは前記第1の拡散層に接続される
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 半導体基板上にゲート酸化膜を形成する
    工程と、 前記ゲート酸化膜上に第1の相互間隔を有する複数の第
    1のゲートと前記第1の相互間隔より広い第2の相互間
    隔を有する複数のゲートを選択的に形成する工程と、 前記第1、第2のゲートをマスクとして前記半導体基板
    表面に第1の拡散層を形成する工程と、 全面に第1の絶縁膜を堆積する工程と、 前記第1の絶縁膜を選択的に除去して前記第1、第2の
    ゲートの側壁に第1の側壁絶縁膜を形成する工程と、 前記第1、第2のゲート及び第1の側壁絶縁膜をマスク
    として前記半導体基板表面に不純物を導入し、前記第1
    の拡散層よりも高濃度の第2の拡散層を形成する工程
    と、 前記第1の側壁絶縁膜を除去する工程と、 全面に第2の絶縁膜を形成する工程と、 前記第2の絶縁膜をエッチングして前記第1のゲートの
    側壁に前記半導体基板表面を覆う第2の側壁絶縁膜を形
    成し、かつ前記第2のゲートの側壁に前記半導体基板表
    面を露出して第3の側壁絶縁膜を形成する工程と、 前記第3の側壁絶縁膜相互間の前記第2の拡散層上に珪
    化金属化合物を形成する工程とを具備することを特徴と
    する半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 半導体基板上にゲート酸化膜を形成する
    工程と、 前記ゲート酸化膜上に第1の相互間隔を有する複数の第
    1のゲートと前記第1の相互間隔より広い第2の相互間
    隔を有する複数のゲートを選択的に形成する工程と、 前記第1、第2のゲートをマスクとして前記半導体基板
    表面に第1の拡散層を形成する工程と、 全面に第1の絶縁膜を堆積する工程と、 前記第1の絶縁膜を選択的に除去して前記第1、第2の
    ゲートの側壁に第1の側壁絶縁膜を形成する工程と、 前記第1、第2のゲート及び第1の側壁絶縁膜をマスク
    として前記半導体基板表面に不純物を導入し、前記第1
    の拡散層よりも高濃度の第2の拡散層を形成する工程
    と、 全面に第2の絶縁膜を形成する工程と、 前記第2の絶縁膜をエッチングして前記第1の側壁絶縁
    膜側壁に前記半導体基板表面を覆う第2の側壁絶縁膜を
    形成し、かつ前記第2のゲートの側壁に前記半導体基板
    表面を露出して第3の側壁絶縁膜を形成する工程と、 前記第3の側壁絶縁膜相互間の前記第2の拡散層上に珪
    化金属化合物を形成する工程とを具備することを特徴と
    する半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記第1のゲートの相互間隔をS1、前
    記第2のゲートの相互間隔をS2、前記第2の絶縁膜の
    堆積時の膜厚をT2とした時、S1<2×T2<S2の
    関係を満たすように形成されていることを特徴とする請
    求項4記載の半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記第1のゲートの相互間隔をS1、前
    記第2のゲートの相互間隔をS2、前記第1の絶縁膜の
    堆積時の膜厚をT1、前記第2の絶縁膜の膜厚をT2し
    た時、S1<2×(T1+T2)<S2の関係を満たす
    ように形成されていることを特徴とする請求項5記載の
    半導体装置の製造方法。
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