JP2000186501A - クランクシャフトのオイルシ―ル構造 - Google Patents

クランクシャフトのオイルシ―ル構造

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JP2000186501A
JP2000186501A JP10376019A JP37601998A JP2000186501A JP 2000186501 A JP2000186501 A JP 2000186501A JP 10376019 A JP10376019 A JP 10376019A JP 37601998 A JP37601998 A JP 37601998A JP 2000186501 A JP2000186501 A JP 2000186501A
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JP
Japan
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oil
oil seal
crankshaft
seal material
bearing
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JP10376019A
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English (en)
Inventor
Hisashi Ozeki
久志 尾関
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 クランクシャフトのオイルシール構造におい
て、オイルシール材をオイルで常に冷却させ、オイルシ
ール材を廉価な材質で構成させるとともに、焼き付きの
発生を防止することにある。 【構成】 オイルシールハウジングのベアリングキャッ
プ側の側面には、ベアリングキャップの側面と共働して
オイルシール材に臨ませたオイル貯留空間を形成するオ
イル保持突出部を設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、クランクシャフ
トのオイルシール構造に係り、特にクランクシャフトの
外端側にオイルシール材を設けたクランクシャフトのオ
イルシール構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図12、13に示す如く、エンジン10
2においては、クランクシャフト104の第1〜5ジャ
ーナル106−1〜106−5を、シリンダブロック1
08の第1〜5軸受け部110−1〜110−5とこの
第1〜5軸受け部110−1〜110−5に対応した第
1〜5ベアリングキャップ112−1〜112−5とで
第1〜5ジャーナルベアリング114−1〜114−5
を介して軸支して設けている。
【0003】クランクシャフト104の外端側の第5ジ
ャーナル106−5には、クランクシャフトフランジ1
16を連設している。また、このクランクシャフトフラ
ンジ116の外周面には、オイルシール材118を嵌装
して設けている。このオイルシール材118は、オイル
シールハウジング120で支持されている。このオイル
シールハウジング120は、ハウジング取付ボルト12
2でシリンダブロック108の後面に取付けられてい
る。
【0004】また、クランクシャフトフランジ116の
外端面には、フライホイール124がホイール取付ボル
ト126で取付けられている。このフライホイール12
4には、入力軸側ベアリング128が取付けられてい
る。
【0005】このようなクランクシャフトのオイルシー
ル構造としては、例えば、特公昭58−43562号公
報、実公昭62−38013号公報、実開平4−624
11号公報、実開昭57−93663号公報、実用新案
登録第2541114号公報、実開平4−101865
号公報に開示されている。特公昭58−43562号公
報に記載のものは、軸受け部にオイルシール材を設け、
このオイルシール材を支持するオイルシールリテーナを
設け、このオイルシールリテーナの端面にはオイルシー
ル材側へのオイルを案内するテーパ状の内周面を有する
給油リングを設けたものである。実公昭62−3801
3号公報に記載のものは、クランクシャフトのクランク
シャフトフランジにオイルシール材を設け、このオイル
シール材を支持するオイルシールケースを設けたもので
ある。実開平4−62411号公報に記載のものは、ク
ランクシャフトのクランクシャフトフランジにオイルシ
ール材を設け、このオイルシール材を支持するオイルシ
ールハウジングを設け、このオイルシールハウジングに
オイルパンを取付けたものである。実開昭57−936
63号公報に記載のものは、オイルシール材を支持する
オイルシールハウジングにオイル貯留部を形成する部材
やオイルを案内する庇部材を設けたものである。実用新
案登録第2541114号公報に記載のものは、オイル
シールリテーナにダストの侵入を防止する周状壁を設け
たものである。実開平4−101865号公報に記載の
ものは、クランクシャフトのクランクシャフトフランジ
にオイルシール材を設け、このオイルシール材を支持す
るオイルシールリテーナを設け、オイルをオイルシール
材に導く傾斜ガイド面を延出部に設けたものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来、図1
3において、オイルシール材118が第5ジャーナルベ
アリング114−5からのオイルの飛沫によって潤滑さ
れ、このオイルが下方に落下するだけなので、オイルシ
ール材118がクランクシャフト104の回転によって
発熱しても冷却されにくくなり、このため、オイルシー
ル材118を耐熱性の高い材質によって形成する必要が
あり、高価になるという不都合があった。
【0007】また、上述の各公報にあっては、エンジン
の稼働中にオイルをオイルシール材側に導くものであ
り、エンジンの停止中にオイルシール材をオイル中に浸
すことができないことから、オイルシール材を効果的に
冷却することが困難であるという不都合があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述の不都合を除去するために、エンジンのクランクシャ
フトの各ジャーナルをシリンダブロックの各軸受け部と
この各軸受け部に対応した各ベアリングキャップとに各
ジャーナルベアリングを介して軸支して設け、前記クラ
ンクシャフトの外端側のジャーナルに連設したクランク
シャフトフランジの外周面にはオイルシールハウジング
で支持されたオイルシール材を設けたクランクシャフト
のオイルシール構造において、前記オイルシールハウジ
ングの前記ベアリングキャップ側の側面には前記ベアリ
ングキャップの側面と共働して前記オイルシール材に臨
ませたオイル貯留空間を形成するオイル保持突出部を設
けたことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】この発明は、ジャーナルベアリン
グからのオイルは、オイル貯留空間に溜まってオイルシ
ール材を冷却し、このオイル貯留空間内に一杯になると
溢れ出る。これにより、オイルシール材が、エンジンの
停止中であっても、常にオイルで浸されていることか
ら、オイルシール材が効果的に冷却され、また、耐熱性
のある高価なオイルシール材を不要とし、廉価とするこ
とができ、しかも、エンジンの始動時でもオイルの供給
を迅速とし、焼き付きの発生を防止することができる。
【0010】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
且つ具体的に説明する。図1〜6は、この発明の第1実
施例を示すものである。図2において、2は車両に搭載
される4気筒のエンジン、4はクランクシャフト、6は
シリンダブロック、8はシリンダヘッド、10はオイル
パン、12はシリンダヘッドカバーである。
【0011】クランクシャフト4の第1〜5ジャーナル
14−1〜14−5は、シリンダブロック6の下部位の
第1〜5軸受け部16−1〜16−5に対応した第1〜
5ベアリングキャップ18−1〜18−5とに第1〜5
ジャーナルベアリング(ジャーナルメタル)20−1〜
20−5を介して軸支されている。
【0012】クランクシャフト4の外端側の第5ジャー
ナル14−5には、クランクシャフトフランジ22が連
設されている。
【0013】このクランクシャフトフランジ22の外周
面には、幅W1のオイルシール材24が設けられてい
る。このオイルシール材24の外周面は、オイルシール
材24の幅W1より大きな幅W2のオイルシールハウジ
ング26によって支持されている。
【0014】このオイルシールハウジング26には、図
3〜6に示す如く、オイルシール嵌合部28が形成さ
れ、このオイルシール嵌合部28の周辺で複数の取付ボ
ルト孔30とノックピン用孔32・32とオーバフロー
リリーフ通路34・34とが形成されている。また、オ
イルシールハウジング26には、下面にオイルパン取付
面36が形成されているとともに、シリンダブロック6
の後面に接するシリンダブロック取付面38が形成され
ている。
【0015】更に、このオイルシールハウジング26の
第5ベアリングキャップ18−5側の側面には、第5ベ
アリングキャップ18−5の側面と共働してオイルシー
ル材24に臨ませたオイル貯留空間40を形成するオイ
ル保持突出部42が形成されている。このオイル保持突
出部42は、オイルが第5ジャーナルベアリング20−
5の下部位に達するように、所定の高さHで、オイルシ
ール材嵌合部28の周辺のU字形状の第1突出部42−
1とこの第1突出部42−1に連設して下部位のオイル
パン取付面36に達する第2突出部42−2とからな
る。オイル貯留空間40は、オイルの粘性により貯留可
能な微小なクリアランスである。
【0016】この場合に、オイル保持突出部42は、第
5ジャーナルベアリング20−5からオイルに浸るよう
に、上端が第5ジャーナルベアリング205の下部位の
中位程度に位置している。
【0017】また、クランクシャフト4の外端側の端面
には、フライホイール44がホイール取付ボルト46で
取付けられている。
【0018】次に、この第1実施例の作用を説明する。
【0019】第5ジャーナルベアリング20−5からの
オイルは、オイルシールハウジング26のオイル保持突
出部42と第5ベアリングキャップ18−5の側面とで
形成されたオイル貯留空間40に滞留する。オイルがオ
イル貯留空間40に一杯になって液面Lに達すると、オ
ーバフローリリーフ通路34・34側に落下する。これ
により、オイルシール材24は、このオイル貯留空間4
0内のオイルで、常にオイルで浸されることになる。
【0020】この結果、オイルシール材24がオイルで
常に冷却されることになるので、オイルシール材24を
コストの低い耐熱の低い材質で構成することができ、も
って廉価にすることができる。
【0021】また、エンジン2の始動時にあっては、オ
イル貯留空間40のオイルがオイルシール材24に接し
ていることから、摺動部位の焼き付きの発生をなくすこ
とができ、しかも、各ジャーナル14へのオイルも供給
可能となる。
【0022】更に、第5ジャーナルベアリング20−5
の下部位もオイルに浸るので、第5ジャーナルベアリン
グ20−5の潤滑も容易に果すことができる。
【0023】更にまた、オイル貯留空間40の高さを変
更すれば、オイルの液面を容易に設定することができ
る。
【0024】図7〜10は、この発明の第2実施例を示
すものである。
【0025】この第2実施例の特徴とするところは、以
下の点にある。即ち、オイルシールハウジング26に
は、オイルシール材嵌合部28の周辺でのみU字形状の
オイル保持突出部42を形成した。
【0026】この第2実施例の構成によれば、オイル保
持突出部42の突出量を低減して軽量化を図るととも
に、オーバフローリリーフ通路34を大きく形成するこ
とができる。
【0027】図11は、この発明の特別構成で、第3実
施例を示すものである。
【0028】この第3実施例の特徴とするところは、以
下の点にある。即ち、オイルシールハウジング26に
は、オイル貯留空間40を形成し且つ第5ベアリングキ
ャップ18−5に重合するように突出したオイル保持突
出部52を形成するとともに、このオイル保持突出部5
2に連結してオイル貯留空間40に少しだけ挿入する挿
入突出部54を形成した。
【0029】この第3実施例の構成によれば、オイル保
持突出部52と挿入突出部54とを第5ベアリングキャ
ップ18−5に密着させることができるので、オイル貯
留空間40をより確実に密封し、オイルの漏れ等を防止
することができる。
【0030】
【発明の効果】以上詳細な説明から明らかなようにこの
発明によれば、オイルシールハウジングのベアリングキ
ャップ側の側面にはベアリングキャップの側面と共働し
てオイルシール材に臨ませたオイル貯留空間を形成する
オイル保持突出部を設けたことにより、オイルシール材
が、エンジンの停止中であっても、常にオイルで浸され
ていることから、オイルシール材が効果的に冷却され、
また、耐熱性のある高価なオイルシール材を不要として
廉価とし、しかも、エンジンの始動時でも摺動部位の焼
き付きの発生を防止し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2のエンジンの要部拡大断面図である。
【図2】エンジンの断面図である。
【図3】オイルシールハウジングの正面図である。
【図4】図3の〓−〓線によるオイルシールハウジング
の断面図である。
【図5】図3のオイルシールハウジングの底面図であ
る。
【図6】図3のオイルシールハウジングの背面図であ
る。
【図7】第2実施例におけるオイルシールハウジングの
正面図である。
【図8】図7の〓−〓線によるオイルシールハウジング
の断面図である。
【図9】図7のオイルシールハウジングの底面図であ
る。
【図10】図7のオイルシールハウジングの背面図であ
る。
【図11】第3実施例におけるエンジンの要部拡大断面
図である。
【図12】従来のエンジンの断面図である。
【図13】図12のエンジンの要部拡大断面図である。
【符号の説明】
2 エンジン 4 クランクシャフト 6 シリンダブロック 8 シリンダヘッド 14 ジャーナル 16 軸受け部 18 ベアリングキャップ 22 クランクシャフトフランジ 24 オイルシール材 26 オイルシールハウジング 40 オイル貯留空間 42 オイル保持突出部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンのクランクシャフトの各ジャー
    ナルをシリンダブロックの各軸受け部とこの各軸受け部
    に対応した各ベアリングキャップとに各ジャーナルベア
    リングを介して軸支して設け、前記クランクシャフトの
    外端側のジャーナルに連設したクランクシャフトフラン
    ジの外周面にはオイルシールハウジングで支持されたオ
    イルシール材を設けたクランクシャフトのオイルシール
    構造において、前記オイルシールハウジングの前記ベア
    リングキャップ側の側面には前記ベアリングキャップの
    側面と共働して前記オイルシール材に臨ませたオイル貯
    留空間を形成するオイル保持突出部を設けたことを特徴
    とするクランクシャフトのオイルシール構造。
  2. 【請求項2】 前記オイル保持突出部は、オイルが前記
    ジャーナルベアリングの下部位に浸るように、前記オイ
    ルシールハウジングの側面に所定の高さまで形成された
    ことを特徴とする請求項1に記載のクランクシャフトの
    オイルシール構造。
  3. 【請求項3】 前記オイルシールハウジングの下部位に
    はオイルパン取付面が形成され、前記オイル保持突出部
    は前記オイルパン取付面の端部位まで延長して形成され
    たことを特徴とする請求項1に記載のクランクシャフト
    のオイルシール構造。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006090344A (ja) * 2004-09-21 2006-04-06 Nok Corp 密封装置

Cited By (2)

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JP2006090344A (ja) * 2004-09-21 2006-04-06 Nok Corp 密封装置
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