JP2604700Y2 - 変速機 - Google Patents

変速機

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JP2604700Y2
JP2604700Y2 JP1993038527U JP3852793U JP2604700Y2 JP 2604700 Y2 JP2604700 Y2 JP 2604700Y2 JP 1993038527 U JP1993038527 U JP 1993038527U JP 3852793 U JP3852793 U JP 3852793U JP 2604700 Y2 JP2604700 Y2 JP 2604700Y2
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茂 渡辺
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、変速機(減速機、増速
機)、特に、エスカレータ、エレベータ、あるいはスキ
ー場のリフト装置のような大型の駆動用モータ等と連結
して用いるのに好適な変速機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の用途に用いる減速機とし
て、例えば図4に示すようなものが知られている。
【0003】この減速機は、ハウジング2の中に水平方
向に組み込まれた複数の歯車シャフト4a 〜4d を備え
る。
【0004】ハウジング2は、図5に示すように横割
り、即ち上下に分けられた構造とされ、その合せ面に半
円形状の凹部がそれぞれ形成され、上下の凹部によって
形成される円形の孔の部分に各歯車シャフト4a 〜4d
が組み込まれるようになっている。なお、符号6a 〜6
d は軸受、8a 、8d はオイルシールである。
【0005】ケーシングを横割り、即ち上下に分けるよ
うにしたのは、このようにすることにより、軸受6a 〜
6d 、オイルシール8a 、8d を含む歯車シャフト4a
〜4d の組付けが容易となるためである。このため、必
然的に、各歯車シャフト4a〜4d は、それぞれの軸心
の高さ(鉛直方向の位置)Hが同一とされている。
【0006】ところで、このような構造の減速機にあっ
ては、一般に最もシャフト径の大きな歯車シャフト(図
示の例では4a )に対応して設けられたオイルシール8
a の最下位置に合せてオイル(潤滑油)が供給・封入さ
れる。
【0007】即ち、一番シャフト径の大きな歯車シャフ
ト4a の軸受6a はオイルに浸るが、そのオイルシール
8a は浸らないような量のオイルが封入される。オイル
シール8a が浸らないようにオイルを封入するのは、
(1)オイルシールにオイルが浸っていると該オイルシ
ールが劣化し易い、(2)該オイルシールが劣化した場
合でもオイル漏れを防止する、(3)減速機自体が大型
であることから、封入するオイルの量自体をできるだけ
節約する、こと等を考慮したためである。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに一番シャフト径の大きな歯車シャフト4a におい
て、そのオイルシール8a が浸らないようにオイルを封
入した場合、それより小さなシャフト径の歯車シャフ
ト、例えば4c 、4d については、(各軸心の高さHが
同一であることから)当然にその軸受6c 、6d がオイ
ルに浸らないというような状態が発生する。
【0009】このため、これらの軸受6c 、6d につい
てはその潤滑のために、例えば歯車10からのオイルの
飛沫を樋のような形状をした潤滑用補器9によって受
け、この潤滑用補器9によって必要な部分にオイルを導
くというような構成を取らざるを得ないという問題があ
った。
【0010】しかしながら、この方法は、潤滑用補器9
を取り付ける分だけ部品点数が増加すると共にコストが
増大するというだけでなく、例えば歯車10による潤滑
用補器9へのオイルの集積が良好にできなかったり、あ
るいは潤滑用補器9から所定の軸受部へのオイルの移動
が円滑にできなかった場合には潤滑自体が良好に行われ
ないことがあるという問題があった。
【0011】本考案は、このような従来の問題に鑑みて
なされたものであって、封入するオイルの量を従来と同
様に節約すると共に従来必須であった潤滑用補器9等を
省略して部品点数の削減、コスト低減を図り、しかも径
の異なる歯車シャフトが複数存在する場合でもこれらを
確実に潤滑することのできる変速機を提供することをそ
の目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本考案は、水平方向に組
み込まれた、シャフト径の異なる複数の歯車シャフト
と、それぞれの歯車シャフトに対応して設けられた軸受
と、をハウジング中に有する変速機において、前記歯車
シャフトの軸心の高さ位置を、前記それぞれの軸受の最
下部に位置する転動体の位置が略同一高さとなるように
段違いにずらすと共に、前記ハウジング中に、各軸受に
浸る程度にまでオイルを供給・封入したことにより、上
記課題を解決したものである。
【0013】又、本考案は、水平方向に組み込まれた、
シャフト径の異なる複数の歯車シャフトと、それぞれの
歯車シャフトに対応して設けられたオイルシール及び軸
受と、をハウジング中に有する変速機において、前記歯
車シャフトの軸心の高さ位置を、前記それぞれのオイル
シールの最下位置が略同一高さとなるように段違いにず
らすと共に、前記ハウジング中に、略前記最下位置まで
オイルを供給・封入し、該オイル前記軸受の最下部に
位置する転動体は浸るがオイルシールは浸らない構成と
したことにより、上記課題を解決したものである。
【0014】
【作用】本考案においては、各歯車シャフトをいわゆる
段違いにずらし、ずらした結果各歯車シャフトの軸心の
高さ位置を、それぞれの軸受の最下部に位置する転動体
が略同一の高さとなるように設定した。又、この状態
で、ハウジング中に該最下部に位置する転動体が浸る程
度にまでオイルを供給・封入するようにした。
【0015】この結果、各歯車シャフトの軸受は全て直
接オイルに浸る状態となり、且つ、封入するオイルの量
を最小限に抑えることができるようになった。
【0016】又、従来必須であった潤滑用補器を省略す
ることができるようになり、しかも、各シャフトの軸受
を確実に潤滑することができるようになった。
【0017】なお、段違いにする際に、オイルシールの
最下位置を同一高さとなるようにし、軸受の最下部に位
置する転動体は浸るが、オイルシールは浸らないように
オイルを封入するようにすると、上記作用に加え、更に
オイルシールの劣化防止が図れるようになると共に、万
一オイルシールが劣化したとしてもそこからオイルが漏
れるのを防止することができるようになる。
【0018】ちなみに、本考案を実現する場合には、従
来のようにハウジングを横割りにするのではなく、縦割
り構造、即ちハウジングを左右に分ける構造とし、それ
ぞれのハウジングに高さの異なる軸受孔を形成するよう
にすると、各軸受その他の組付けが容易に行えるように
なる。
【0019】なお、複数の歯車シャフトを備え、且つそ
の軸心の高さ位置が段違いとされている減速機は従来存
在するが、この従来の減速機における段違い構造の趣旨
は、あくまで、例えばハウジングの寸法や収容する歯車
の寸法に起因したものであったり、入力シャフトの高さ
位置をモータの高さ位置に合せるためのものであり、本
考案のように、オイル面との位置を考慮したものではな
かった。
【0020】
【実施例】以下、図面に基づいて本考案の実施例を詳細
に説明する。
【0021】図1〜図3に本考案が適用された減速機の
実施例を示す。
【0022】ハウジング102は縦割り構造とされ、図
1の紙面表側と裏側(図2の紙面上側と下側)の2つ1
02a 、102b に分割されている。このハウジング1
02内には4つの歯車シャフト104a 〜104d が組
み込まれている。このうち歯車シャフト(出力シャフ
ト)104a のシャフト径が最もが大きく、次いで10
4b が大きく、一方、104c 、104d は最も小さな
(同一の)シャフト径に設定されている。なお、104
d が入力シャフトに相当している。
【0023】ここで、それぞれの歯車シャフト104a
〜104d の軸心の高さはそれぞれLa 〜Ld に設定さ
れ、結果として歯車シャフト104a 、104d のオイ
ルシール108a 、108d の最下位置112が同一の
高さH1 となるように設定されている。そして、ハウジ
ング中に封入されるオイルは、そのオイル面が丁度この
最下位置112にまで達する量だけ供給・封入される
(図3)。
【0024】各歯車シャフト104a 〜104d の軸受
106a 〜106d は、それぞれ最下部に位置する転動
体106 aL〜106 dLが、それぞれ(潤滑用補機等
を使用することなく)直接的にオイルによって潤滑さ
れ、しかも、オイルシール108a 、108d はいずれ
もオイルに浸っていない。
【0025】このため、万一このオイルシール108a
、108d が劣化したとしてもそれによってオイルが
漏れ出すことはない。又、この構成の結果、ハウジング
中に最低限のオイルのみを供給・封入するだけでそれぞ
れの歯車シャフト104a 〜104d の軸受106a 〜
106d の全てを直接的に潤滑できるようになる。
【0026】なお、上記実施例においては、ハウジング
を縦割りにする構造を採用していたが、本考案において
は必ずしもハウジングを縦割り構造にすることを要求す
るものではない。例えば、横割り構造であっても、その
横割り面自体に段差を付けることにより各歯車シャフト
の軸心の高さを段違いにずらすことが可能となる。又、
いわゆる一体もののハウジングであっても、本考案に係
る構成を実現することは可能である。
【0027】本考案は、特に多量のオイルを必要とする
ような大型の減速機に適用した際に最も大きな効果が得
られるが、本考案の減速機は特に大型のもののみに限定
されるものではない。又当然に「減速機」のみに限定さ
れるものではなく、「増速機」であっても構わない。
【0028】なお、本考案においては、必ずしもハウジ
ング中の「全ての」歯車シャフトの軸受位置、あるいは
オイルシール最下位置を同一に設定することを要求する
ものではなく、例えば主要な何本かの歯車シャフトにつ
いては本考案の構造を適用し、他の一部の歯車シャフト
については例えば歯車の回転によってもたらされる潤滑
で十分足りるような場合には、当該一部の歯車シャフト
については必ずしもその軸受位置等を前記主要な歯車シ
ャフト軸受位置等と同一に設定する必要はない。
【0029】
【考案の効果】以上説明した通り、本考案によれば、シ
ャフト径の異なる複数の歯車シャフトを、潤滑用補器等
を用いることなく、オイルにそれぞれ直接浸らせるとい
う確実な潤滑方法で潤滑することができるようになり、
封入オイルの節約のほか、潤滑性能の向上及びコスト低
減が図れるようになるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された減速機の実施例を示す概略
断面図
【図2】上記実施例装置の歯車構造を示す平面図
【図3】図1の矢示III −III 線に沿う拡大断面図
【図4】従来の減速機を示す図1相当の概略断面図
【図5】ハウジングを横割りとした例を示す概略斜視図
【符号の説明】
102…ハウジング 104a 〜104d …歯車シャフト 106a 〜106d …軸受106 aL〜106 dL…(軸受)の最下部に位置する
転動体 108a 〜108d …オイルシール 112…オイル面 La 〜Ld …歯車シャフトの軸心の高さ位置

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】水平方向に組み込まれた、シャフト径の異
    なる複数の歯車シャフトと、それぞれの歯車シャフトに
    対応して設けられた軸受と、をハウジング中に有する変
    速機において、 前記歯車シャフトの軸心の高さ位置を、前記それぞれの
    軸受の最下部に位置する転動体の位置が略同一高さとな
    るように段違いにずらすと共に、前記ハウジング中に、
    各軸受に浸る程度にまでオイルを供給・封入したことを
    特徴とする変速機。
  2. 【請求項2】水平方向に組み込まれた、シャフト径の異
    なる複数の歯車シャフトと、それぞれの歯車シャフトに
    対応して設けられたオイルシール及び軸受と、をハウジ
    ング中に有する変速機において、 前記歯車シャフトの軸心の高さ位置を、前記それぞれの
    オイルシールの最下位置が略同一高さとなるように段違
    いにずらすと共に、前記ハウジング中に、略前記最下位
    置までオイルを供給・封入し、該オイル前記軸受の最
    下部に位置する転動体は浸るがオイルシールは浸らない
    構成としたことを特徴とする変速機。
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