JP2000186253A - 光ディスク用接着剤組成物 - Google Patents
光ディスク用接着剤組成物Info
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- JP2000186253A JP2000186253A JP10366149A JP36614998A JP2000186253A JP 2000186253 A JP2000186253 A JP 2000186253A JP 10366149 A JP10366149 A JP 10366149A JP 36614998 A JP36614998 A JP 36614998A JP 2000186253 A JP2000186253 A JP 2000186253A
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- meth
- acrylate
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 光ディスクを構成する透明基板の反射層や情
報記録層を空気中の湿気による腐食や変質から守り、高
温高湿下での耐久性を満足する光硬化性接着剤を開発す
ること。 【解決手段】(A)ラジカル重合性ビニル化合物 (B)下式(1)で示される1種以上の(メタ)アクリ
レート化合物 (C)ラジカル重合開始剤 上記の(A)〜(C)を含む光硬化型接着剤とした。
報記録層を空気中の湿気による腐食や変質から守り、高
温高湿下での耐久性を満足する光硬化性接着剤を開発す
ること。 【解決手段】(A)ラジカル重合性ビニル化合物 (B)下式(1)で示される1種以上の(メタ)アクリ
レート化合物 (C)ラジカル重合開始剤 上記の(A)〜(C)を含む光硬化型接着剤とした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は光ディスク用の光
硬化型樹脂組成物に関するもので、特に光ディスク基板
の貼り合わせに適した光硬化型接着剤組成物に関する。
硬化型樹脂組成物に関するもので、特に光ディスク基板
の貼り合わせに適した光硬化型接着剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】光硬化性接着剤を使用した光ディスク等
の製造に際しては、2枚の基板を光硬化性の接着剤で貼
り合わせた後、光を照射して光重合硬化させる方法が使
用されている。例えば特開平5−67361号公報には
光磁気ディスクの製造方法として接着剤成分にカルボキ
シル基を有する光重合性化合物が例示されているが硬化
システムについて述べられており本件に関わるところで
はない。また、特開平9−31416号公報には、重合
性モノマーとラジカル光重合開始剤とからなる光硬化性
樹脂組成物が示されているがディスクの耐久性に関して
その成分構造が検討されていない。
の製造に際しては、2枚の基板を光硬化性の接着剤で貼
り合わせた後、光を照射して光重合硬化させる方法が使
用されている。例えば特開平5−67361号公報には
光磁気ディスクの製造方法として接着剤成分にカルボキ
シル基を有する光重合性化合物が例示されているが硬化
システムについて述べられており本件に関わるところで
はない。また、特開平9−31416号公報には、重合
性モノマーとラジカル光重合開始剤とからなる光硬化性
樹脂組成物が示されているがディスクの耐久性に関して
その成分構造が検討されていない。
【0003】ところで、一般に光ディスクには、PD
(相変化光ディスク)、MO(光磁気ディスク)、DV
D(デジタルビデオ(又はバーサタイル)ディスク)等
があり、透明基板に反射層と情報記録層を積層した構造
となっている。そして、現在では、これらの透明基板を
接着剤を介して2枚を貼り合わせた大容量の光ディスク
が主流になりつつある。このため、前述の接着剤に求め
られる性能も年々向上し、特に、高温高圧下(80℃−
90%RH)での耐久性が要求されるようになってき
た。
(相変化光ディスク)、MO(光磁気ディスク)、DV
D(デジタルビデオ(又はバーサタイル)ディスク)等
があり、透明基板に反射層と情報記録層を積層した構造
となっている。そして、現在では、これらの透明基板を
接着剤を介して2枚を貼り合わせた大容量の光ディスク
が主流になりつつある。このため、前述の接着剤に求め
られる性能も年々向上し、特に、高温高圧下(80℃−
90%RH)での耐久性が要求されるようになってき
た。
【0004】前記したように光ディスクを構成する透明
基板の反射層や情報記録層は、空気中の湿気により容易
に腐食や変質が発生し、例えば80℃−90%RHの雰
囲気中に100時間放置するだけで光反射層となる金属
薄膜が欠落したりする。このため、前記透明基板の貼り
合わせに使用する接着剤には接着硬化後の硬化物が湿気
や水分を透過しない性質や湿気や水分そのものに対して
十分な耐久性を要求されるが、前述した高温高湿下での
耐久性を満足する光硬化性接着剤は未だに開発されてい
ない。したがって、本発明の主な目的は前述の課題を解
決すること、すなわち、光ディスクを構成する透明基板
の反射層や情報記録層を空気中の湿気による腐食や変質
から守り、高温高湿下での耐久性を満足する光硬化性接
着剤を開発することを目的とする。
基板の反射層や情報記録層は、空気中の湿気により容易
に腐食や変質が発生し、例えば80℃−90%RHの雰
囲気中に100時間放置するだけで光反射層となる金属
薄膜が欠落したりする。このため、前記透明基板の貼り
合わせに使用する接着剤には接着硬化後の硬化物が湿気
や水分を透過しない性質や湿気や水分そのものに対して
十分な耐久性を要求されるが、前述した高温高湿下での
耐久性を満足する光硬化性接着剤は未だに開発されてい
ない。したがって、本発明の主な目的は前述の課題を解
決すること、すなわち、光ディスクを構成する透明基板
の反射層や情報記録層を空気中の湿気による腐食や変質
から守り、高温高湿下での耐久性を満足する光硬化性接
着剤を開発することを目的とする。
【0005】
【課題を解決する為の手段】上記の課題を解決するため
に鋭意検討した結果、以下の(A)〜(C)を含む光硬
化型接着剤により、耐久性、特に耐湿性に優れた接着剤
が得られることを見いだし、この発明を完成するに至っ
た。すなわち、 (A)ラジカル重合性ビニル化合物 (B)下式(1)で示される1種以上の(メタ)アクリ
レート化合物
に鋭意検討した結果、以下の(A)〜(C)を含む光硬
化型接着剤により、耐久性、特に耐湿性に優れた接着剤
が得られることを見いだし、この発明を完成するに至っ
た。すなわち、 (A)ラジカル重合性ビニル化合物 (B)下式(1)で示される1種以上の(メタ)アクリ
レート化合物
【化2】
【0006】式中Xは、用いる多価アルコールより決定
され、エステル化されたものであり、この多価アルコー
ルとしてはエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、1,6−ヘキサンジオール、トリメチロールプロパ
ン、ネオペンチルグリコール、ペンタエリスリトール、
トリシクロデカンジメチロール、ビス−[ヒドロキシメ
チル]−シクロヘキサン等がある。Yは水素原子もしく
はメチル基である。 (C)ラジカル重合開始剤
され、エステル化されたものであり、この多価アルコー
ルとしてはエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、1,6−ヘキサンジオール、トリメチロールプロパ
ン、ネオペンチルグリコール、ペンタエリスリトール、
トリシクロデカンジメチロール、ビス−[ヒドロキシメ
チル]−シクロヘキサン等がある。Yは水素原子もしく
はメチル基である。 (C)ラジカル重合開始剤
【0007】次に本発明の各構成について詳細に説明す
る。本発明で用いられる(A)ラジカル重合性ビニル化
合物は、分子内にエチレン性二重結合を少なくとも一つ
有するものであればよく特に限定されないが、好ましく
は、分子の末端または側鎖に(メタ)アクリロイルオキ
シ基を有する化合物が適当である。具体的な化合物とし
ては、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2
−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ジエチレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレング
リコールジ(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル
(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニルオキシメチ
ル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸、シクロ
ヘキシル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリ
ル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)
アクリレート、メトキシカルボニルメチル(メタ)アク
リレート、エトキシカルボニルメチル(メタ)アクリレ
ート、アシッドホスホオキシエチル(メタ)アクリレー
ト、イソボロニル(メタ)アクリレート、水添ジシクロ
ペンタジエニルジ(メタ)アクリレート、ジペンタエリ
スルトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリ
スリトールヘキサアクリレート、ネオペンチルグリコー
ルジ(メタ)アクリレート、フェニルオキシエチル(メ
タ)アクリレート等の(メタ)アクリロイルオキシ基を
有する化合物が上げられ、また、これ以外の化合物とし
ては、酢酸ビニル、メチルビニルエーテル、スチレン、
ビニルトルエン等が上げられる。また、本発明の(A)
ラジカル重合性ビニル化合物は、前記したビニル化合物
の1種または2種以上を混合して用いることができる。
る。本発明で用いられる(A)ラジカル重合性ビニル化
合物は、分子内にエチレン性二重結合を少なくとも一つ
有するものであればよく特に限定されないが、好ましく
は、分子の末端または側鎖に(メタ)アクリロイルオキ
シ基を有する化合物が適当である。具体的な化合物とし
ては、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2
−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ジエチレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレング
リコールジ(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル
(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニルオキシメチ
ル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸、シクロ
ヘキシル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリ
ル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)
アクリレート、メトキシカルボニルメチル(メタ)アク
リレート、エトキシカルボニルメチル(メタ)アクリレ
ート、アシッドホスホオキシエチル(メタ)アクリレー
ト、イソボロニル(メタ)アクリレート、水添ジシクロ
ペンタジエニルジ(メタ)アクリレート、ジペンタエリ
スルトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリ
スリトールヘキサアクリレート、ネオペンチルグリコー
ルジ(メタ)アクリレート、フェニルオキシエチル(メ
タ)アクリレート等の(メタ)アクリロイルオキシ基を
有する化合物が上げられ、また、これ以外の化合物とし
ては、酢酸ビニル、メチルビニルエーテル、スチレン、
ビニルトルエン等が上げられる。また、本発明の(A)
ラジカル重合性ビニル化合物は、前記したビニル化合物
の1種または2種以上を混合して用いることができる。
【0008】さらに、前記以外の(A)ラジカル重合性
ビニル化合物としては、分子内にウレタン結合を有する
(メタ)アクリレートのモノマーまたはオリゴマー、1
分子中に2個以上のビニル基を有するエポキシ(メタ)
アクリレートのモノマーまたはオリゴマー、ポリブタジ
エン(メタ)アクリレートのモノマーまたはオリゴマー
等があり、これらの化合物と前記のラジカル重合性ビニ
ル化合物とを併用することにより、光硬化型接着剤組成
物の硬化物の柔軟性や耐熱性等の特性を広範囲にわたっ
て調製できる。
ビニル化合物としては、分子内にウレタン結合を有する
(メタ)アクリレートのモノマーまたはオリゴマー、1
分子中に2個以上のビニル基を有するエポキシ(メタ)
アクリレートのモノマーまたはオリゴマー、ポリブタジ
エン(メタ)アクリレートのモノマーまたはオリゴマー
等があり、これらの化合物と前記のラジカル重合性ビニ
ル化合物とを併用することにより、光硬化型接着剤組成
物の硬化物の柔軟性や耐熱性等の特性を広範囲にわたっ
て調製できる。
【0009】尚、前記した(A)ラジカル重合性ビニル
化合物に、さらに(メタ)クリロイルモルホリン化合物
を併用した場合は、これらの化合物の添加により少量の
光照射で光重合が可能になり、光硬化性接着剤組成物の
硬化性を向上させることができる。前記(メタ)アクリ
ロイルモルホリン化合物の添加量は併用する他のラジカ
ル重合性化合物の種類によって異なるが、他のラジカル
重合性ビニル化合物の合計量100重量部に対して1〜
50重量部、より好ましくは10〜30重量部である。
1重量部未満では光反応性を向上させるためには不十分
であり、50重量部を超えると組成物の安定性が低下す
る。
化合物に、さらに(メタ)クリロイルモルホリン化合物
を併用した場合は、これらの化合物の添加により少量の
光照射で光重合が可能になり、光硬化性接着剤組成物の
硬化性を向上させることができる。前記(メタ)アクリ
ロイルモルホリン化合物の添加量は併用する他のラジカ
ル重合性化合物の種類によって異なるが、他のラジカル
重合性ビニル化合物の合計量100重量部に対して1〜
50重量部、より好ましくは10〜30重量部である。
1重量部未満では光反応性を向上させるためには不十分
であり、50重量部を超えると組成物の安定性が低下す
る。
【0010】次に、(B)(メタ)アクリレート化合物
について説明する。本発明に使用される(B)(メタ)
アクリレート化合物としては、下記式(1)で表される
1種以上の化合物が使用できる。
について説明する。本発明に使用される(B)(メタ)
アクリレート化合物としては、下記式(1)で表される
1種以上の化合物が使用できる。
【0011】
【化3】
【0012】式中Xは、用いる多価アルコールより決定
され、エステル化されたものであり、この多価アルコー
ルとしてはエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、1,6−ヘキサンジオール、トリメチロールプロパ
ン、ネオペンチルグリコール、ペンタエリスリトール、
トリシクロデカンジメチロール、ビス−[ヒドロキシメ
チル]−シクロヘキサン等がある。Yは水素原子もしく
はメチル基である。
され、エステル化されたものであり、この多価アルコー
ルとしてはエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、1,6−ヘキサンジオール、トリメチロールプロパ
ン、ネオペンチルグリコール、ペンタエリスリトール、
トリシクロデカンジメチロール、ビス−[ヒドロキシメ
チル]−シクロヘキサン等がある。Yは水素原子もしく
はメチル基である。
【0013】なお、前記式(1)における(メタ)アク
リレート化合物の製造方法としてはヘキサハイドロ無水
フタル酸と多価アルコールを反応させ、得られたポリエ
ステルポリオールに(メタ)アクリル酸を反応させて合
成するか、あるいはヘキサハイドロ無水フタル酸に水酸
基を有した(メタ)アクリレートを反応させて得ること
ができる。また、このようにして得られた(メタ)アク
リレート化合物の添加量は、前記(A)ラジカル重合性
ビニル化合物の添加量100重量部に対して0.1〜1
00重量部、より好ましくは1〜50重量部である。1
重量部より少ないと耐久性効果が発現されず、100重
量部を越えると安定性が低下する。
リレート化合物の製造方法としてはヘキサハイドロ無水
フタル酸と多価アルコールを反応させ、得られたポリエ
ステルポリオールに(メタ)アクリル酸を反応させて合
成するか、あるいはヘキサハイドロ無水フタル酸に水酸
基を有した(メタ)アクリレートを反応させて得ること
ができる。また、このようにして得られた(メタ)アク
リレート化合物の添加量は、前記(A)ラジカル重合性
ビニル化合物の添加量100重量部に対して0.1〜1
00重量部、より好ましくは1〜50重量部である。1
重量部より少ないと耐久性効果が発現されず、100重
量部を越えると安定性が低下する。
【0014】次に、(C)光重合開始剤について説明す
る。本発明に使用できる(C)光重合開始剤としては従
来から公知のラジカル光重合開始剤が使用でき、その具
体例としては、例えば、ベンゾフェノン、2−イソプロ
ピルチオキサントン、2−メチル−1−[4−(メチル
チオ)フェニル]−2−モルフォリノ−プロパン−1、
2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−
オン、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケ
トン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−
モルフォリノフェニル)−ブタノン−1、2−ヒドロキ
シ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オン、
1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−
2−ヒドロキシジ−2−メチル−1−プロパン−1−オ
ン、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォ
スフィンオキサイド等が上げられる。
る。本発明に使用できる(C)光重合開始剤としては従
来から公知のラジカル光重合開始剤が使用でき、その具
体例としては、例えば、ベンゾフェノン、2−イソプロ
ピルチオキサントン、2−メチル−1−[4−(メチル
チオ)フェニル]−2−モルフォリノ−プロパン−1、
2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−
オン、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケ
トン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−
モルフォリノフェニル)−ブタノン−1、2−ヒドロキ
シ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オン、
1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−
2−ヒドロキシジ−2−メチル−1−プロパン−1−オ
ン、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォ
スフィンオキサイド等が上げられる。
【0015】これら(C)光重合開始剤の配合割合は、
光重合性触媒として働き、光硬化性を与えるのに充分な
量であれば良い。一般的には、(A)ラジカル重合性ビ
ニル化合物及び(B)ラジカル重合性化合物の合計量1
00重量部当たり、0.01〜10.0重量部、より好
ましくは0.1〜5.0重量部である。0.01重量部
未満では反応が極めて遅くなり反応が充分に進行せず、
10.0重量部を越えると安定性が悪くなったり、また
硬化物の性能低下をきたす。
光重合性触媒として働き、光硬化性を与えるのに充分な
量であれば良い。一般的には、(A)ラジカル重合性ビ
ニル化合物及び(B)ラジカル重合性化合物の合計量1
00重量部当たり、0.01〜10.0重量部、より好
ましくは0.1〜5.0重量部である。0.01重量部
未満では反応が極めて遅くなり反応が充分に進行せず、
10.0重量部を越えると安定性が悪くなったり、また
硬化物の性能低下をきたす。
【0016】
【発明の実施の形態】以下実施例及び比較例により本発
明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限
定されるものではない。
明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限
定されるものではない。
【0017】
【実施例及び比較例】調合 調合容器の周囲を遮光し、表1に示す配合に(A)のラ
ジカル重合性ビニル化合物に、(B)(メタ)アクリレ
ートを配合し、更に(C)光重合開始剤を添加した後、
60℃に加温しながら混合攪拌することにより均一な光
硬化型接着剤を調合した。
ジカル重合性ビニル化合物に、(B)(メタ)アクリレ
ートを配合し、更に(C)光重合開始剤を添加した後、
60℃に加温しながら混合攪拌することにより均一な光
硬化型接着剤を調合した。
【0018】評価 アルミニウム反射層と情報記録層が形成されたポリカー
ボネート製透明基板に、調合した接着剤を塗布し気泡が
押し出しながら貼り合わせた後、光を照射し接着した。
その結果を表1に示す。
ボネート製透明基板に、調合した接着剤を塗布し気泡が
押し出しながら貼り合わせた後、光を照射し接着した。
その結果を表1に示す。
【0019】
【表1】
【0020】なお、表1中の各記号等は以下のとおりで
ある。 *1:B成分(メタ)アクリレートは、ヘキサハイドロ
無水フタル酸とエチレングリコールを反応させ更にアク
リル酸及びメタクリル酸を反応させ得られたものを用い
た。 UN−9200A:ポリカーボネート変性ウレタンアク
リレート(根上工業株式会社製商品名) TMDPO :2、4、6−トリメチルベンゾイル
ジフェニルフォスフィンオキサイド
ある。 *1:B成分(メタ)アクリレートは、ヘキサハイドロ
無水フタル酸とエチレングリコールを反応させ更にアク
リル酸及びメタクリル酸を反応させ得られたものを用い
た。 UN−9200A:ポリカーボネート変性ウレタンアク
リレート(根上工業株式会社製商品名) TMDPO :2、4、6−トリメチルベンゾイル
ジフェニルフォスフィンオキサイド
【0021】80℃−90%RHの雰囲気下に500時
間放置した後ディスクの接着状態及び外観を確認した。 1.接着耐久性試験 上記試験後、接着面をはく離し、接着力を手の感覚によ
り評価した。評価結果を表1に示し、完全に接着してい
る場合は◎、ほぼ接着している場合は○、容易に剥離す
る場合は△、剥離が発生している場合は×とした。 2.耐腐食性試験 外観が変化無しは○、反射膜にピンホールが発生した場
合もしくは一部溶解した場合は△、全面が腐食した場合
は×とした。
間放置した後ディスクの接着状態及び外観を確認した。 1.接着耐久性試験 上記試験後、接着面をはく離し、接着力を手の感覚によ
り評価した。評価結果を表1に示し、完全に接着してい
る場合は◎、ほぼ接着している場合は○、容易に剥離す
る場合は△、剥離が発生している場合は×とした。 2.耐腐食性試験 外観が変化無しは○、反射膜にピンホールが発生した場
合もしくは一部溶解した場合は△、全面が腐食した場合
は×とした。
【0022】
【発明の効果】表1の結果からも分かるように、本発明
の光硬化性接着剤組成物は、従来の光硬化性接着剤に比
較して耐湿試験後の外観及び接着力が良好で極めて耐湿
性に優れており、また、微量の光照射でも速やかに硬化
する。さらに、アクリロイルモルホリンを添加した系で
はさらに光硬化速度が向上する。以上のことから、本発
明の光硬化性接着剤を使用すると、耐湿性、耐水性が良
好な長期信頼性に優れた光ディスクが得られ、かつその
生産性も向上する。
の光硬化性接着剤組成物は、従来の光硬化性接着剤に比
較して耐湿試験後の外観及び接着力が良好で極めて耐湿
性に優れており、また、微量の光照射でも速やかに硬化
する。さらに、アクリロイルモルホリンを添加した系で
はさらに光硬化速度が向上する。以上のことから、本発
明の光硬化性接着剤を使用すると、耐湿性、耐水性が良
好な長期信頼性に優れた光ディスクが得られ、かつその
生産性も向上する。
【図1】本発明の光硬化性接着剤を使用して製造した光
ディスクの断面の説明図である。
ディスクの断面の説明図である。
1 接着剤層 2 アルミニウム反射層 3 ポリカーボネート基板
Claims (2)
- 【請求項1】接合面の一方、または両方に情報記録層が
形成された二つの透明基板から構成されこれらの接合面
を光硬化型接着剤を用いて貼り合わせて製造される光デ
ィスクにおいて、前記光硬化型接着剤が以下(A)〜
(C)を含むことを特徴とする光ディスク用接着剤組成
物。 (A)ラジカル重合性ビニル化合物 (B)下記式(1)で示される1種以上の(メタ)アク
リレート化合物 【化1】 式中Xは、用いる多価アルコールより決定され、エステ
ル化されたものであり、この多価アルコールとしてはエ
チレングリコール、プロピレングリコール、1,6−ヘ
キサンジオール、トリメチロールプロパン、ネオペンチ
ルグリコール、ペンタエリスリトール、トリシクロデカ
ンジメチロール、ビス−[ヒドロキシメチル]−シクロ
ヘキサン等がある。Yは水素原子もしくはメチル基であ
る。 (C)ラジカル重合開始剤 - 【請求項2】前記(B)(メタ)アクリレート化合物
が、(A)ラジカル重合性ビニル化合物100重量部に
対し0.1〜100重量部である請求項1に記載の光デ
ィスク用接着剤組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10366149A JP2000186253A (ja) | 1998-12-24 | 1998-12-24 | 光ディスク用接着剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10366149A JP2000186253A (ja) | 1998-12-24 | 1998-12-24 | 光ディスク用接着剤組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000186253A true JP2000186253A (ja) | 2000-07-04 |
Family
ID=18486045
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10366149A Pending JP2000186253A (ja) | 1998-12-24 | 1998-12-24 | 光ディスク用接着剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000186253A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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