JP2000185439A - 記録制御方法及び記録装置 - Google Patents

記録制御方法及び記録装置

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JP2000185439A
JP2000185439A JP10365507A JP36550798A JP2000185439A JP 2000185439 A JP2000185439 A JP 2000185439A JP 10365507 A JP10365507 A JP 10365507A JP 36550798 A JP36550798 A JP 36550798A JP 2000185439 A JP2000185439 A JP 2000185439A
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JP10365507A
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Shinji Takagi
真二 高木
Hiroyuki Tawaraya
啓之 俵谷
Hideki Tanaka
秀樹 田中
Takehiko Kasamatsu
健彦 笠松
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像バッファメモリの容量を削減しつつ、記
録画像の高精細化、記録のカラー化を達成することので
きる記録方法及び記録装置を提供する。 【解決手段】 例えば1画素8ビット表現する画像デー
タを例えば、2×2画素サイズの複数の小領域に分割
し、小領域毎に各画素の値を分析し、特定の値(例え
ば、0や255)をもつ画素に関しては特定の値を持つ
旨を示す第1の情報、或いは、特定の値以外の値をもつ
画素に関しては該画素の値を格納するための画像データ
バッファA或いはBを特定する第2の情報を生成して第
1或いは第2の情報を指示情報バッファに格納する一
方、分析結果と第2の情報とに基づいて、特定の値以外
の値をもつ画素値を画像データバッファA或いはBに格
納しておき、実際の記録を行うときに、指示情報バッフ
ァに格納された第1及び第2の情報と、画像データバッ
ファA或いはBに格納された画素値とに基づき、画像デ
ータを復元して、記録ヘッドに転送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記録方法及び記録装
置に関し、特に、インクジェット方式に従って記録を行
う記録方法及び記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のインクジェット方式に従う記録装
置の制御構成は、図7に示すブロック図のような構成を
している。図7において、101はホストコンピュータ
(以下、ホストという)、102はCPU、ROM、R
AM、ゲートアレイ(GA)、ホストインタフェース等
からなるメインコントローラ、108は記録画像を形成
する画像データを格納する画像バッファ、103はイン
クジェット方式に従ってインク液滴を吐出する記録ヘッ
ド、104は記録ヘッド103を駆動するヘッドドライ
バ、105は画像バッファ108のデータをメインコン
トローラ102からの制御信号に従って記録ヘッド10
3に供給するヘッドドライバコントローラである。
【0003】また、106は記録ヘッド103を記録用
紙などの記録媒体の全面を走査させるため記録ヘッド1
03を搭載したキャリッジ(不図示)を記録媒体に沿っ
てキャリッジ移動方向(主走査方向)に移動させるため
の記録ヘッド移動機構、107は記録媒体を記録ヘッド
103の移動方向とは垂直な方向(副走査方向)に搬送
させるための搬送機構である。
【0004】上記のような構成の記録装置において、記
録媒体への画像データの記録は以下の手順で行われる。 (A)メインコントローラ102はホスト101から送
られる画像データを画像バッファ108に格納する。 (B)メインコントローラ102は、画像バッファ10
8に“記録ヘッドのノズル数×主走査方向最大画素数”
に相当する画像データが格納されると、記録ヘッド移動
機構106および記録媒体搬送機構107を駆動し、記
録ヘッド103を記録する位置まで移動させるととも
に、ヘッドドライバコントローラ106に制御信号を供
給する。 (C)ヘッドドライバコントローラ106は、画像バッ
ファ108に格納されている画像データを読み出し、そ
の読み出したデータに基づいてヘッドドライバ104を
駆動制御する。 (D)ヘッドドライバ104が記録ヘッド103を駆動
し記録が行われる。
【0005】さて、最近のプリンタをはじめとする記録
装置に対しては、(i)記録画像の高精細化、(ii)記
録の高速化、(iii)記録のカラー化が特に強く求めら
れており、その実現のために様々な努力がなされてい
る。
【0006】インクジェット方式に従う記録装置は、記
録媒体に対向して記録解像度に対応した間隔でインク吐
出口(以下、ノズルという)を複数個配列した記録ヘッ
ドを備え、各ノズルから画像データに応じてインクを吐
出することにより記録媒体に画像を形成する構成となっ
ている。
【0007】そのため、記録画像の高精細化のために、
記録ヘッドのノズル間隔の短縮して記録解像度を図って
きた。このとき、一回の走査による記録ヘッドの記録幅
が小さくならないように、そのノズル数を増加させ、一
回の走査で記録ヘッドが記録する範囲が従来の記録ヘッ
ドと同一となるようにしてスループットの低下を防止し
ている。さらに、記録の高速化のためにも、記録ヘッド
のノズル数を増加させている。従来の記録ヘッドと記録
解像度が同一であれば、ノズル数も増やすことで容易に
スループットの向上が計れるからである。
【0008】この様に、インクジェット方式に従う記録
装置では、記録画像の高精細化と記録の高速化の両面か
ら記録ヘッドのノズル数は増加する方向にあるので、そ
の増加に伴って、画像データを格納する画像バッファの
容量も増加していた。
【0009】また、記録のカラー化を達成するために、
記録装置には複数の記録ヘッドを設け、これらの記録ヘ
ッドからそれぞれ異なった色のインクを吐出してカラー
画像を記録するようにしている。一般のカラープリンタ
では、四個の記録ヘッドを用いて、シアン(C)、マゼ
ンタ(M)、イエロ(Y)、ブラック(K)のインクを
吐出してカラー記録を行っている。このように、記録ヘ
ッドの個数が従来のモノクロ記録専用のプリンタの四倍
になるため、画像バッファもそのようなプリンタに比べ
て四倍の容量が必要となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述のよ
うに、(i)記録画像の高精細化、(ii)記録の高速
化、(iii)記録のカラー化を達成するためには、大容
量の画像バッファを必要とするので、装置の製造に通常
DRAM等のメモリ素子を多く必要とし、製造コストの
低減を妨げる非常に大きな要因となっているという問題
があった。
【0011】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
で、画像バッファメモリの容量を削減しながらも、記録
画像の高精細化、記録の高速化、記録のカラー化を達成
することのできる記録方法及び記録装置を提供すること
を目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の記録方法は、以下のような工程からなる。
【0013】即ち、記録媒体上に記録される画像を表現
する画像データを所定サイズの複数の小領域に分割する
分割工程と、前記複数の小領域毎に該小領域を構成する
各画素の値を調べる分析工程と、前記分析工程における
分析結果に従って、各画素に関し、特定の値をもつ画素
に関しては前記特定の値を持つ旨を示す第1の情報、或
いは、前記特定の値以外の値をもつ画素に関しては該画
素の値を格納するための第1のバッファメモリを特定す
る第2の情報を生成する生成工程と、前記生成工程にお
いて生成された前記第1或いは第2の情報を第2のバッ
ファメモリに格納する第1の格納工程と、前記分析工程
における分析結果と前記生成工程において生成された第
2の情報とに基づいて、前記特定の値以外の値をもつ画
素値を前記第1のバッファメモリに格納する第2の格納
工程と、前記第1バッファメモリに格納された前記第1
及び第2の情報と、前記第2のバッファメモリに格納さ
れた画素値とに基づいて、前記複数の小領域毎に前記画
像データを復元する復元工程と、前記復元工程において
復元された画像データを記録ヘッドに転送して記録を行
う記録工程とを有することを特徴とする記録方法を備え
る。
【0014】また他の発明によれば、ホストからの情報
を受信して、前記データに基づいて記録ヘッドを駆動し
て記録を行う記録装置であって、画像データの画素値を
格納する第1の記憶手段と、画像を表現する画像データ
の各画素に関し、特定の値をもつ画素に関しては前記特
定の値を持つ旨を示す第1の情報、或いは、前記特定の
値以外の値をもつ画素に関しては該画素の値を格納する
ための前記第1の記憶手段の場所を特定する第2の情報
とを格納する第2の記憶手段と、前記第2の記憶手段に
格納された前記第1及び第2の情報と、前記第1の記憶
手段に格納された画素値とに基づいて、所定単位毎に画
像データを復元する復元手段と、前記復元手段によって
復元された画像データを前記記録ヘッドに転送して記録
を行う記録手段とを有することを特徴とする記録方法を
備える。
【0015】さらに、前記ホストからの情報を受信する
受信手段を有することが好ましい。
【0016】また、前記画像データが1画素を8ビット
で表現するデータである場合に、特定の値とは“0”及
び“255”であるようにしても良い。
【0017】さて、前記受信手段は、ホストから記録媒
体上に記録される画像を表現する画像データを受信する
場合、記録装置において、その画像データを例えば、縦
横2×2画素の所定サイズの複数の小領域に分割し、複
数の小領域毎に該小領域を構成する各画素の値を分析
し、その分析結果に従って、各画素に関し、第1の情
報、或いは、第2の情報を生成して、第1及び第2の情
報を第2の記憶手段に格納し、その第2の情報に基づい
て、第1の記憶手段に前記特定の値以外の値をもつ画素
の値を格納するようにしても良い。
【0018】このようなとき、第1の記憶手段は、第1
のバッファメモリと第2のバッファメモリから構成さ
れ、複数の小領域各々に関して、各バッファメモリに1
画素づつのデータを格納するようにすると良い。
【0019】一方、前記受信手段が、ホストから前記第
1及び第2の情報と、前記特定の値以外の値をもつ画素
の値を受信する場合、記録装置において、これら第1及
び第2の値を第2の記憶手段に、特定の値以外の値をも
つ画素の値を第1の記憶手段に格納するようにしても良
い。
【0020】そして、上記のような構成をもつ記録装置
において用いられる記録ヘッドは、インクを吐出して記
録を行うインクジェット記録ヘッドであって、熱エネル
ギーを利用してインクを吐出するために、インクに与え
る熱エネルギーを発生するための電気熱変換体を備えて
いることが望ましい。
【0021】以上の構成により本発明は、記録媒体上に
記録される画像を表現する画像データを所定サイズの複
数の小領域に分割し、これら複数の小領域毎に該小領域
を構成する各画素の値を分析し、その分析結果に従っ
て、各画素に関し、特定の値をもつ画素に関しては特定
の値を持つ旨を示す第1の情報、或いは、特定の値以外
の値をもつ画素に関しては該画素の値を格納するための
第1のバッファメモリを特定する第2の情報を生成し、
その第1或いは第2の情報を第2のバッファメモリに格
納する一方、上記の分析結果と生成された第2の情報と
に基づいて、特定の値以外の値をもつ画素値を第1のバ
ッファメモリに格納しておき、記録ヘッドを用いて実際
に記録を行うときには、第1バッファメモリに格納され
た第1及び第2の情報と、前記第2のバッファメモリに
格納された画素値とに基づいて、複数の小領域毎に画像
データを復元し、復元された画像データを記録ヘッドに
転送する。
【0022】
【発明の実施の形態】以下添付図面を参照して本発明の
好適な実施形態について詳細に説明する。
【0023】<インクジェット記録装置の構成(図1)
>図1は本発明の代表的な実施形態であるインクジェッ
ト方式に従って記録を行う記録ヘッドを備えた記録装置
の槻略構成を示す斜視図である。この実施形態では、図
1に示すように記録ヘッド1はこれにインクを供給する
インクタンク7とともに連結され一体となってインクカ
ートリッジ20を構成する。なお、この実施形態ではイ
ンクカートリッジ20は後述するように記録ヘッド1と
インクタンク7とが分離可能な構成となっているが、記
録ヘッドとインクタンクとが一体化したインクカートリ
ッジを用いても良い。
【0024】また、インクタンク7の底面にはインク残
量検出を行うための光反射面が設けられている。
【0025】さらにまた、この記録ヘッドは、特にイン
クジェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるた
めに利用されるエネルギーとして熱エネルギーを発生す
る手段(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、そ
の熱エネルギーによりインクの状態変化を生起させる方
式を用いることにより記録の高密度化、高精細化を達成
している。
【0026】図1において、記録ヘッド1は図中下向き
にインクを吐出する姿勢でキャリッジ2に搭載されてお
り、キヤリッジ2をガイド軸3に沿って移動させながら
インク液滴を吐出して記録用紙のような記録媒体(不図
示)上に画像を形成していく。なお、キヤリッジ2の左
右移動(往復移動)はキヤリッジモータ4の回転により
タイミングベルト5を介して行われる。キヤリッジ2に
は係合爪6が設けられ、インクタンクの係合穴7aと係
合して、キヤリッジ2にインクタンク7は固定される.
さて、記録ヘッド1走査分の記録が終了すると、記録動
作を中斬し、プラテン8上に位置する記録媒体をフイー
ドモータ9の駆動により所定量だけ搬送し、次いで再び
キヤリッジ2をガイド軸3に沿って移動させながら次の
1走査分の画像形成を行う。
【0027】装置本体の右側には記録ヘッド1のインク
吐出状態を良好に保つための回復動作を行う回復機器1
0が配設されており、その機器10には記録ヘッド1を
キャップするキャップ11、記録ヘッド1のインク吐出
面を拭うワイパ12、及び、記録ヘッド1のインク吐出
ノズルからインクを吸引するための吸引ポンプ(不図
示)などが設けられている。
【0028】また、記録媒体を搬送するためのフイード
モータ9の駆動力は本来の記録媒体搬送機構に伝達され
る他に、自動給紙装置(ASF)13へも伝達される。
【0029】さらに、回復機器10の横側には赤外LE
D(発光素子)15及びフォトトランジスタ(受光素
子)16から成るインク残量検出を行うための反射型セ
ンサを構成する光学ユニット14が設けられている。こ
れらの発光素子15と受光素子16とは記録用紙の搬送
方向(矢印Fの方向)に沿って並ぶように取り付けられ
ている。光学ユニット14は装置本体のシヤーシ17に
取り付けられている。インクカートリッジ20がキヤリ
ッジ2に搭載され、図4に示された位置より右方向へと
移動すると、インクカートリッジ20は光学ユニット1
4上に位置するようになる。そして、インクタンク7の
底面よりインクの状態を光学ユニット14によって検出
することが可能となる。
【0030】図2は図1に示した記録装置の制御構成を
示すブロック図である。
【0031】なお、図2において、図9に示した従来例
で説明したのと同じ構成要素には同じ参照番号を付し、
その詳細な説明は省略する。
【0032】図2において、109は指示情報バッフ
ァ、110は指示情報バッファ109によって差し示さ
れる画像データバッファA、111は指示情報バッファ
109によって差し示されるもう1つの画像データバッ
ファBである。
【0033】図3は、原画像とその分割小領域と各画素
との関係を示す図である。
【0034】図3において、小さな四角で示された各画
素の中の数値は画素値であり、各画素は8ビットのデー
タとして表現され、“0”から“255”まで値をと
る。図3(a)から分かるように、原画像は2×2画素
ごとの小領域に分割され、各小領域は図3(a)に示す
ようにA,B,C,…と符号が付けられている。
【0035】図3(b)は各小領域内の各画素の位置づ
けを示しており、小領域内の画素は左上、右上、左下、
右下の順に0,1,2,3と位置づけられる。従って、
原画像から見て、各画素を特定する場合には、各小領域
に付けられた符号と合わせて、例えば、小領域Aの画素
であれば、画素A0,画素A1,画素A2,画素A3と
いうように示すこととする。
【0036】図4は指示情報バッファの内部構成を示す
図である。
【0037】図4(a)は、後述する指示情報が指示情
報バッファに格納されている様子を示す図である。図4
(a)と図3(a)とを比較すると分かるように、指示
情報バッファの内部構成は原画像に対応しており、各分
割小領域各画素毎に2ビットのデータで表される指示情
報がセットされている。図4(a)における小さな四角
は各画素に対応しており、その中の数値、0,1,2,
3は2ビットで表現される各画素の指示情報(IV)で
ある。
【0038】図4(b)は1つの小領域(この場合、小
領域A)の指示情報を示す図である。各画素の指示情報
は2ビットであるので各小領域の指示情報は8ビットと
なり、図4(b)に示すように、MSBから2ビットず
つ順に、それぞれ小領域内の画素0,1,2,3の指示
情報となる。
【0039】さて、予め定められたデータの値をこの実
施形態では“規定値”とよび、予め定められたあるデー
タを規定値1とよび、ここではその値は“0”であるこ
ととする。一方、予め定められた別のデータを規定値2
とよび、ここではその値は“255”であることとす
る。
【0040】そして、この実施形態では、指示情報の値
がIV=“0”であることはその画素が規定値1(即ち
“0”)であることを示し、IV=“1”であることは
その画素が小領域内で規定値1,2以外の画像データで
あり、そのデータが画像データバッファAに格納される
ことを示し、IV=“2”であることはその画素が小領
域内で規定値1,2以外の画像データであり、そのデー
タが画像データバッファBに格納されることを示し、I
V=“3”であることはその画素が規定値2(即ち“2
55”)であることを示している。
【0041】図5は、指示情報により指示される画像デ
ータが画像データバッファに格納されている様子を示し
た図である。
【0042】図5によれば、指示情報により指示される
画像データは画像データバッファAと画像データバッフ
ァBに格納される。画像データの各画素は8ビットであ
るので、0から255の値をとりうる。また、図5にお
いて、“−”はそこにデータが必要ないことを示してお
り、符号A〜Lは原画像の小領域を示している。
【0043】次に、以上のような構成の記録装置におい
て、原画像が指示情報バッファおよび画像データバッフ
ァA、画像データバッファBにどのように格納されるか
を説明する。
【0044】まず、小領域Aについて説明する。
【0045】図3(a)に示されているように、小領域
Aの画素A0、A1、A2、A3の値は全て“0”であ
るから、図4(a)に示されているように、これらの画
素A0〜A3に対応する指示情報は規定値1を示す
“0”である。従って、図4(a)に示されているよう
に、指示情報バッファの小領域Aの画素A0、A1、A
2、A3に対応する場所には、“0”がセットされてい
る。
【0046】また、小領域A内の画素値はすべて規定値
であるので、図5に示すように小領域Aに対応する画像
データバッファA、画像データバッファBに画像データ
を格納する必要なく、指示情報バッファの対応する場所
の値を参照するだけで、小領域Aの画素値は特定でき
る。
【0047】次に、小領域Bについて説明する。
【0048】図3(a)に示されているように、小領域
Bの画素B0の値は“0”であるから、画素B0の指示
情報は規定値1を示す“0”である。次に、画素B1の
値は“50”であり、規定値1でも規定値2でもない画
像データであることから、図4(a)に示すように、画
素B1の指示情報は画像データバッファAにそのデータ
が格納されることを示す“1”である。そして、図5に
示すように、画像データバッファAには“50”が格納
される。また、画素B2の値は“0”であるから、画素
B2の指示情報は規定値1を示す“0”である。最後
に、画素Cの値は“255”であるから、画素B3の指
示情報は規定値2を示す“3”である。
【0049】従って、図4(a)に示すように、小領域
Bの指示情報は、画素B0、画素B1、画素B2、画素
B3、の順に0,1,0,3となる。
【0050】また、図3(a)から分かるように、小領
域Bの各画素値を見ると、規定値1、2以外の値をもつ
画素は画素B1が“50”の値をもつだけであるので、
図5に示すように小領域Bの画素値を格納するために
は、画素B1の値“50”を格納するために、画像デー
タバッファAのみが必要であり、画像データバッファB
の必要はない。
【0051】さらに、小領域Cついて説明する。
【0052】図3(a)に示されているように、小領域
Cの画素C0、C1の値は“60”であるので、規定値
1,2ではないことから、図4(a)に示すように、画
素C0、C1の指示情報はその画素値を画像データバッ
ファAに格納することを示す“1”である。そして、画
像データバッファAにはその値“60”が格納される。
また、画素C2の値も“100”であり、規定値1,2
ではなく、かつ、画像データバッファAに格納された値
(即ち、“60”でもない)ことから、図4(a)に示
すように、画素C2の指示情報は画像データバッファ2
への格納を示す“2”である。そして、画像データバッ
ファBには画素C2の値“100”が格納される。最後
に、画素C3の値は“255”であるから、画素C3の
指示情報は規定値2を示す“3”である。
【0053】従って、図4(a)に示すように、小領域
Cの指示情報は、画素C0、画素C1、画素C2、画素
C3、の順に1,1,2,3である。
【0054】また、小領域Cの画素には規定値1,2以
外の値をもつ画素が2つある(画素C0,C1が“6
0”、画素C2が“100”)ので、図5に示すように
小領域Cに対応する画像データバッファAには値“6
0”の画像データが、画像データバッファBには値“1
00”の画像データが格納される。
【0055】以下同様に、小領域D,E,F,…にも上
記のような処理を行うと、図3(a)に示す原画像は、
図4(a)に示す指示情報バッファの内容と、図5に示
す画像データバッファA、Bに格納される画像データの
ように変換される。
【0056】ところで、以上の処理は、記録装置で実行
しても良いし、予めホストコンピュータで実行してから
その記録装置に指示情報バッファに格納する情報と画像
データバッファA,Bに格納されるべき画像データを転
送するようにしても良い。また、ホストコンピュータ
で、最初から指示情報バッファおよび画像データバッフ
ァA,Bへのデータ格納を考慮した形式で画像データを
生成するようにしてもよいことは言うまでもない。
【0057】次に、以上のような処理によって、指示情
報バッファに格納された指示情報および画像データバッ
ファA,Bに格納された画像データからどのようにして
ヘッドドライバコントローラ105に画像データが出力
されるかについて説明する。
【0058】メインコントローラ102は指示情報バッ
ファ109の内容に従って、順次小領域A,B,C,…
の順に、ヘッドドライバコントローラ105に画像デー
タを出力する。
【0059】まず、小領域Aについて説明する。
【0060】上述のように、小領域Aの画素A0、A
1、A2、A3の指示情報は規定値1を示す“0”であ
るから、小領域A内の全画素の値は“0”である。従っ
て、メインコントローラ102は指示情報バッファ10
9に格納された指示情報から小領域Aの画像データの値
を特定し、その値(即ち、“0”)を小領域Aの画像デ
ータとしてヘッドドライバコントローラ105に出力す
る。
【0061】つぎに、小領域Bついて説明する。
【0062】メインコントローラ102は指示情報バッ
ファ109を参照して、画素B0の指示情報から画素B
0の値が“0”であることを特定する。画素B1の指示
情報からその値が画像データバッファAに格納されてい
ることを判別し、その値(即ち、“50”)を画像デー
タバッファAから読み出す。また、画素B2の指示情報
から画素B2の値が“0”であることを特定する。最後
に、画素B3の指示情報から画素Cの値が“255”で
あることを特定する。
【0063】このようにして、特定或いは読み出された
小領域Bの画像データは、画素B0、B1、B2、B3
の順に0、50、0、255となり、この画像データを
ヘッドドライバコントローラ105に出力する。
【0064】さらに小領域Cついて説明する。
【0065】メインコントローラ102は指示情報バッ
ファ109を参照して、画素C0、C1の指示情報から
画素C0、C1の値が画像データバッファAに格納され
ていることを判別し、その値(即ち、“60”)を画像
データバッファAから読み出す。次に、画素C2の指示
情報からその値が画像データバッファBに格納されてい
ることを判別し、その値(即ち、“100”)を画像デ
ータバッファBから読み出す。最後に、画素C3の指示
情報から画素Cの値が“255”であることを特定す
る。
【0066】このようにして、特定或いは読み出された
小領域Bの画像データは、画素C0、C1、C2、C3
の順に60、60、100、255となり、この画像デ
ータをヘッドドライバコントローラ105に出力する。
【0067】以下同様に小領域D,E,F,…にも上述
のような処理を実行すると、指示情報と画像データバッ
ファA,Bに格納された画像データから図3(a)に示
された原画像が復元され、その画像データがヘッドドラ
イバコントローラ105に出力される。
【0068】以上の処理をフローチャートにまとめる
と、図6に示すようになる。
【0069】まず、ステップS10では画素を特定する
パラメータ(i)に初期値をセットする(i=0)。次
に、ステップS20では指示情報バッファ109の内、
1つの小領域に対応する部分(最初は小領域A)をアク
セスし、さらに、その領域の1つの画素(画素i)に対
応した指示情報を参照する。
【0070】ステップS40とS45ではその指示情報
の値(IV)を調べ、その値に従って、以下のような処
理を行う。
【0071】即ち、IV=0であれば、処理はステップ
S50に進み、その画素値として“0”をセットする。
また、IV=1であれば、処理はステップS55に進
み、画像データバッファAから該当する画素の値を読み
出し、その読み出した値を画素の値としてセットする。
IV=2であれば、処理はステップS60に進み、画像
データバッファBから該当する画素の値を読み出し、そ
の読み出した値を画素の値としてセットする。さらに、
IV=3であれば、処理はステップS65に進み、その
画素値として“255”をセットする。ステップS5
0、S55、S60、或いは、S65の後、処理はステ
ップS70に進む。
【0072】ステップS70では、パラメータ(i)の
値を“+1”し、さらに、ステップS80では、そのパ
ラメータの値が4以上になっているかどうかを調べる。
ここで、i≧4であれば、処理はステップS90に進
み、ヘッドドライバコントローラ102に得られた4つ
の画素についての値を出力する。これに対して、i<3
であれば、処理はステップS30に戻る。
【0073】さて、ステップS100では原画像を構成
する全ての小領域についての処理が終了したかどうかを
調べ、まだ未処理の小領域があると判断された場合には
処理はステップS110に進み、次の小領域を示す指示
情報バッファをアドレスし(例えば、小領域Aの処理終
了後は、小領域Bをアドレスする)、処理はステップS
20に戻る。これに対して、全ての小領域についての処
理が終了したと判断された場合には処理を終了する。
【0074】ここで、以上のような処理を行って、原画
像データを格納した場合と、その処理を行わずに従来の
画像データバッファにデータを格納した場合とで必要と
されるメモリの容量を比較する。
【0075】図3(a)から原画像の大きさは、横に8
画素、縦に6画素、各画素は8ビットであるから、合計
8×6×8=384ビットである。従来の画像データバ
ッファは少なくとも、この容量が必要となる。
【0076】さて、指示情報バッファ109の大きさ
は、小領域は12個、各小領域あたりの指示情報は8ビ
ットであるから、12×8=96ビットである。また、
画像データバッファAの大きさは、小領域は12個、各
画素の画像データは8ビットであるから、12×8=9
6ビットであり、同様に、画像データバッファBの大き
さは、小領域は12個、各画素の画像データは8ビット
であるから、12×8=96ビットである。
【0077】従って、指示情報バッファ、画像データバ
ッファA、画像データバッファBの大きさの合計は、9
6+96+96=288ビットとなる。
【0078】このように、この実施形態に従えば、原画
像の大きさは384ビット、指示情報バッファ、画像デ
ータバッファA、画像データバッファBの大きさの合計
は288ビットであるので、原画像のデータをそのまま
バッファメモリに格納する場合に比べて、必要なメモリ
容量を低減させることができる。
【0079】従って以上説明した実施形態に従えば、1
画素8ビットで表現される画像データを用いて記録を行
う場合、画素値が“0”と“255”の値を持つ場合に
はそのデータをバッファに格納せず、その値が存在する
ことを示す指示情報のみを保持しておき、実際にヘッド
ドライバコントローラにデータを出力して記録を行う場
合には、指示情報に基づいてデータを復元するので、画
像データの格納に必要なバッファの容量を少なくするこ
とができる。
【0080】このようにして、バッファ容量が削減でき
るので、画像データ量が多くなるカラー記録や高解像度
の記録に以上説明した処理が適用されるならば、バッフ
ァメモリ容量削減の効果はさらに著しいといえる。
【0081】また、ホストにおいて画像データを削減し
た形式にして、或いは、生成された画像データを指示情
報と画像データバッファA,Bに格納する変換して記録
装置に転送すれば、その転送量も削減できるので、高速
記録に貢献できる。
【0082】ところで、図5から分かるように、この実
施形態における画像データバッファA,Bには夫々、各
小領域に関して、1画素分のデータを格納する容量しか
与えられていない。従って、2×2画素で構成される小
領域のデータについて、規定値ではない画像データは最
高2画素分しか格納できない。一方、実際はその小領域
には規定値ではない画素は最高で四つとなりうる。しか
し、このような場合はまれであり、画質への影響は少な
い。
【0083】なお、以上説明した実施形態では、メイン
コントローラが指示情報バッファの内容を判断しながら
順次小領域A,B,C,…の順に処理を実行し、ヘッド
ドライバコントローラに画像データを出力して行く例に
ついて説明したが、この処理をメインコントローラであ
る必要はなく、専用ハードウェアで行っても何ら問題は
ない。また、画像データの1画素を8ビットで表現する
必要はなく、例えば、4ビット、10ビットなどで表現
しても良く、小領域の構成も2×2画素である必要はな
い。
【0084】さらに、各小領域あたりの指示情報を8ビ
ット以外のデータ長で表現しても良いし、その指示情報
によって、規定値1、2、と2つの値をもつ画像データ
の格納バッファの場所以外の情報、例えば、第3の画像
データをもつ場所の情報、さらには第4の画像データを
もつ場所の情報を指示しても良い。
【0085】なお、以上の実施形態において、記録ヘッ
ドから吐出される液滴はインクであるとして説明し、さ
らにインクタンクに収容される液体はインクであるとし
て説明したが、その収容物はインクに限定されるもので
はない。例えば、記録画像の定着性や耐水性を高めた
り、その画像品質を高めたりするために記録媒体に対し
て吐出される処理液のようなものがインクタンクに収容
されていても良い。
【0086】以上の実施形態は、特にインクジェット記
録方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用され
るエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例え
ば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギ
ーによりインクの状態変化を生起させる方式を用いるこ
とにより記録の高密度化、高精細化が達成できる。
【0087】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて膜沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状をすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0088】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0089】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれ
るものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、
共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構成を
開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59−138461号公報に基づいた構
成としても良い。
【0090】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。
【0091】加えて、上記の実施形態で説明した記録ヘ
ッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリ
ッジタイプの記録ヘッドのみならず、装置本体に装着さ
れることで、装置本体との電気的な接続や装置本体から
のインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの
記録ヘッドを用いてもよい。
【0092】また、以上説明した記録装置の構成に、記
録ヘッドに対する回復手段、予備的な手段等を付加する
ことは記録動作を一層安定にできるので好ましいもので
ある。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対して
のキャッピング手段、クリーニング手段、加圧あるいは
吸引手段、電気熱変換体あるいはこれとは別の加熱素子
あるいはこれらの組み合わせによる予備加熱手段などが
ある。また、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを
備えることも安定した記録を行うために有効である。
【0093】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。
【0094】以上説明した実施の形態においては、イン
クが液体であることを前提として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであっても、室温で軟化も
しくは液化するものを用いても良く、あるいはインクジ
ェット方式ではインク自体を30°C以上70°C以下
の範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範
囲にあるように温度制御するものが一般的であるから、
使用記録信号付与時にインクが液状をなすものであれば
よい。
【0095】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒
体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。この
ような場合インクは、特開昭54−56847号公報あ
るいは特開昭60−71260号公報に記載されるよう
な、多孔質シート凹部または貫通孔に液状または固形物
として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向す
るような形態としてもよい。本発明においては、上述し
た各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰
方式を実行するものである。
【0096】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力
端末として一体または別体に設けられるものの他、リー
ダ等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有
するファクシミリ装置の形態を取るものであっても良
い。
【0097】なお、本発明は、複数の機器(例えばホス
トコンピュータ,インタフェイス機器,リーダ,プリン
タなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの
機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装置
など)に適用してもよい。
【0098】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読出し実行することによっても、達成されることは言う
までもない。
【0099】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0100】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディス
ク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD
−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMな
どを用いることができる。
【0101】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0102】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0103】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、記
録媒体上に記録される画像を表現する画像データを所定
サイズの複数の小領域に分割し、これら複数の小領域毎
に該小領域を構成する各画素の値を分析し、その分析結
果に従って、各画素に関し、特定の値をもつ画素に関し
ては特定の値を持つ旨を示す第1の情報、或いは、特定
の値以外の値をもつ画素に関しては該画素の値を格納す
るための第1のバッファメモリを特定する第2の情報を
生成し、その第1或いは第2の情報を第2のバッファメ
モリに格納する一方、上記の分析結果と生成された第2
の情報とに基づいて、特定の値以外の値をもつ画素値を
第1のバッファメモリに格納しておき、記録ヘッドを用
いて実際に記録を行うときには、第1バッファメモリに
格納された第1及び第2の情報と、前記第2のバッファ
メモリに格納された画素値とに基づいて、複数の小領域
毎に画像データを復元し、復元された画像データを記録
ヘッドに転送するので、記録装置には記録媒体上に記録
される画像を表現する画像データを各画素に対応して全
て格納する必要はない。
【0104】これによって、バッファ容量を少なくする
ことができ、メモリ容量を低減させることができるとい
う効果が得られる。
【0105】従って、大容量のデータが必要とされる高
精細な画像記録やカラー記録においてもその記録のため
に用いるバッファ容量が削減される。
【0106】また請求項8に記載の発明に従えば、ホス
トから前記第1及び第2の情報と、前記特定の値以外の
値をもつ画素の値を受信することにより、ホストから記
録装置へのデータ転送量が削減されるので、その転送時
間が短縮され、記録速度の高速化にも貢献する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な実施形態であるインクジェッ
ト方式に従って記録を行う記録ヘッドを備えた記録装置
の槻略構成を示す斜視図である。
【図2】図1に示した記録装置の制御構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】原画像とその分割小領域と各画素との関係を示
す図である。
【図4】指示情報バッファの内部構成を示す図である。
【図5】指示情報により指示される画像データが画像デ
ータバッファに格納されている様子を示した図である。
【図6】画像データバッファに格納されたデータから原
画像のデータを復元する処理を示すフローチャートであ
る。
【図7】従来のインクジェット方式に従う記録装置の制
御構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 記録ヘッド 101 ホストコンピュータ 102 メインコントローラ 104 ヘッドドライバ 105 ヘッドドライバコントローラ 106 記録ヘッド移動機構 107 記録媒体搬送機構 108 画像バッファ 109 指示情報バッファ 110 画像データバッファA 111 画像データバッファB
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 秀樹 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 笠松 健彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2C087 AA15 AA16 AB05 AC07 BC02 BC07 BD53 5B021 AA01 AA02 CC05 DD12 5C073 AA03 BA06 BB01 CA02 CC01 9A001 BZ03 HH34 HZ23 JJ35 KK42

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体上に記録される画像を表現する
    画像データを所定サイズの複数の小領域に分割する分割
    工程と、 前記複数の小領域毎に該小領域を構成する各画素の値を
    調べる分析工程と、 前記分析工程における分析結果に従って、各画素に関
    し、特定の値をもつ画素に関しては前記特定の値を持つ
    旨を示す第1の情報、或いは、前記特定の値以外の値を
    もつ画素に関しては該画素の値を格納するための第1の
    バッファメモリを特定する第2の情報を生成する生成工
    程と、 前記生成工程において生成された前記第1或いは第2の
    情報を第2のバッファメモリに格納する第1の格納工程
    と、 前記分析工程における分析結果と前記生成工程において
    生成された第2の情報とに基づいて、前記特定の値以外
    の値をもつ画素値を前記第1のバッファメモリに格納す
    る第2の格納工程と、 前記第1バッファメモリに格納された前記第1及び第2
    の情報と、前記第2のバッファメモリに格納された画素
    値とに基づいて、前記複数の小領域毎に前記画像データ
    を復元する復元工程と、 前記復元工程において復元された画像データを記録ヘッ
    ドに転送して記録を行う記録工程とを有することを特徴
    とする記録方法。
  2. 【請求項2】 ホストからの情報を受信して、前記デー
    タに基づいて記録ヘッドを駆動して記録を行う記録装置
    であって、 画像データの画素値を格納する第1の記憶手段と、 画像を表現する画像データの各画素に関し、特定の値を
    もつ画素に関しては前記特定の値を持つ旨を示す第1の
    情報、或いは、前記特定の値以外の値をもつ画素に関し
    ては該画素の値を格納するための前記第1の記憶手段の
    場所を特定する第2の情報とを格納する第2の記憶手段
    と、 前記第2の記憶手段に格納された前記第1及び第2の情
    報と、前記第1の記憶手段に格納された画素値とに基づ
    いて、所定単位毎に画像データを復元する復元手段と、 前記復元手段によって復元された画像データを前記記録
    ヘッドに転送して記録を行う記録手段とを有することを
    特徴とする記録方法。
  3. 【請求項3】 前記ホストからの情報を受信する受信手
    段をさらに有することを特徴とする請求項2に記載の記
    録装置。
  4. 【請求項4】 前記画像データが1画素を8ビットで表
    現するデータである場合に、前記特定の値とは“0”及
    び“255”であることを特徴とする請求項2に記載の
    記録装置。
  5. 【請求項5】 前記受信手段は、前記ホストから記録媒
    体上に記録される画像を表現する画像データを受信する
    場合、 前記画像データを所定サイズの複数の小領域に分割する
    分割手段と、 前記複数の小領域毎に該小領域を構成する各画素の値を
    調べる分析手段と、 前記分析手段による分析結果に従って、各画素に関し、
    前記第1の情報、或いは、前記第2の情報を生成し、前
    記第1及び第2の情報を前記第2の記憶手段に格納する
    生成手段と、 前記第2の情報に基づいて、前記第1の記憶手段に前記
    特定の値以外の値をもつ画素の値を格納する格納手段と
    をさらに有することを特徴とする請求項3に記載の記録
    装置。
  6. 【請求項6】 前記小領域の所定サイズとは縦横2×2
    画素のサイズであることを特徴とする請求項5に記載の
    記録装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の記憶手段は、第1のバッファ
    メモリと第2のバッファメモリから構成され、前記複数
    の小領域各々に関して、各バッファメモリに1画素づつ
    のデータを格納することを特徴とする請求項6に記載の
    記録装置。
  8. 【請求項8】 前記受信手段が、前記ホストから前記第
    1及び第2の情報と、前記特定の値以外の値をもつ画素
    の値を受信する場合、 前記第1及び第2の値を前記第2の記憶手段に、前記特
    定の値以外の値をもつ画素の値を前記第1の記憶手段に
    格納する格納手段とをさらに有することを特徴とする請
    求項3に記載の記録装置。
  9. 【請求項9】 前記記録ヘッドは、インクを吐出して記
    録を行うインクジェット記録ヘッドであることを特徴と
    する請求項2に記載の記録装置。
  10. 【請求項10】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利
    用してインクを吐出する記録ヘッドであって、インクに
    与える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー変換
    体を備えていることを特徴とする請求項9に記載の記録
    装置。
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