JPH06314179A - プリンタの制御装置 - Google Patents

プリンタの制御装置

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JPH06314179A
JPH06314179A JP5105528A JP10552893A JPH06314179A JP H06314179 A JPH06314179 A JP H06314179A JP 5105528 A JP5105528 A JP 5105528A JP 10552893 A JP10552893 A JP 10552893A JP H06314179 A JPH06314179 A JP H06314179A
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JP5105528A
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Hideyuki Tanaami
英之 田名網
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録ヘッドの温度と印刷する画像サイズに応
じて適正な記録ヘッドの払拭間隔を動的に制御すること
により、残量インクの固化による記録ヘッドの詰まりを
回避し、高速な印刷をおこなうことができるプリンタの
制御装置を提供することを目的とする。 【構成】 走査型のプリンタの制御装置であって、記録
ヘッドの温度を検出し、また印刷する画像サイズのデー
タを入力して、検出された温度と入力した画像サイズの
データに応じて適正な記録ヘッドの払拭間隔を動的に選
択し、選択された払拭間隔で記録ヘッドを払拭しながら
残量インクの固化による記録ヘッドの詰まりを回避し、
転送された画像データを高速に印刷する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプリンタの制御装置、特
に走査型のプリンタの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図2は走査型動作で画像形成を行うプリ
ンタ62のプリント機構部を説明する概要図である。記
録用紙50は副走査ローラA51および副走査ローラB
55で保持され、副走査モータ61を駆動することで搬
送される。記録ヘッド56〜59は、例えばインクジェ
ット方式のノズルが複数個並んだものであり、ここで
は、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック(以下各々
C、M、Y、Bkと略記する)の4色のヘッドが並ぶ構
成である。記録ヘッド56〜59は主走査レール54上
に乗り主走査ベルト53につながれており、主走査モー
タ61を駆動することで、記録ヘッド56〜59は主走
査レール54上を動き、記録用紙50上をスキャンす
る。このスキャンの際、記録ヘッドはインクを記録用紙
50上に吐出し、1ライン分の画像を形成する。その
後、記録用紙50を副走査ローラA60により1ライン
分搬送する。このようなプリント走査と搬送を順次繰り
返すことで画像を形成して行く。
【0003】プリンタのうち、インクジェット方式の記
録ヘッドを持つものは、ヘッド表面に余分なインクが残
りインクの吐出口を塞ぎ不吐出となる問題があり、この
問題を解決するためヘッド表面の余分なインクを払拭す
る装置を備えるものがある。ヘッド払拭ブレード52は
この装置の一例である。ヘッド払拭ブレード52はプリ
ント終了直後の位置に固定されており、記録ヘッド56
〜59の表面をブレード52が払拭する構成となってい
る。
【0004】次に図3を用いて、プリンタ62が記録用
紙50に実際にプリントする時の動作を説明する。
【0005】ここで、横軸は時間軸200であり、縦軸
204は処理の順序を示す。
【0006】まず、初期状態では記録ヘッド56〜59
は201の位置にあり、そこから走査プリント205を
開始する。202は1ラインプリントの最後の位置であ
り、その位置でヘッド払拭206を行う。ヘッド払拭の
実行期間はTf213である。その後、次のラインへの
キャリッジリターン207を行う。Tc212はキャリ
ッジリターン207の実行期間を示す。そして、次のラ
インの走査プリント208の実行に移る。以降の処理は
第1ラインの走査プリント205、ヘッド払拭206、
キャリッジリターン207の各処理と同じパターンの繰
り返しとなる。これらの処理では、記録ヘッド56〜5
9の不吐出を防ぐためプリント長にかかわらず毎回のプ
リントスキャンでヘッドを払拭しており、プリントする
画像サイズによらずプリントスキャンのタイミングが同
一である。
【0007】また、ヘッド払拭ブレード52の性能も向
上しており、必ずしも各ラインプリント毎に払拭する必
要がなくなってきている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ヘッド払拭ブレード5
2の性能向上のため、例えば払拭を第Nラインごとに1
回行うようにすると、第Nライン以外では払拭が発生せ
ずそのため、次ライン分のデータの転送がその次のライ
ンのプリントの実行開始時刻までに終了することができ
ず、待ち時間が発生し高速なプリントが実現できなかっ
た。この問題は特に小さい画像をプリントする時は顕著
であり、プリントデータがラインプリントの途中までし
かなく、その点でキャリッジリタンするため次ラインの
プリント時に次ラインのデータを準備できず無駄な待ち
時間が発生する。
【0009】また、記録ヘッド56〜59のために必要
とする払拭頻度は、各ラインで実際にプリントする領域
の大きさで異なる。例えば、図3での第1のラインで実
際に印字している領域はTe1214の区間であり、第2
のラインで実際に印字している領域はTe2215の区間
であり、また第3のラインで実際に印字している領域は
Te3216の区間でありまちまちである。実際に印字し
ている領域が小さければ、払拭頻度をある程度下げるこ
とができるし、逆に、印字している領域が大きければ払
拭頻度を上げる必要がある。
【0010】従来は、各ラインで実際にプリントする領
域のサイズや、ヘッド払拭ブレード52の性能向上とい
う要因を考慮せずに、画一的に各ライン毎に払拭を行っ
ていたため、払拭動作を減らすことでプリント速度を上
げるといったことができなかった。また、上述の無駄な
待ち時間が発生するという問題があった。
【0011】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
で、前記プリンタの走査周期が、所定周期よりも長いか
どうかを判断し、前記判断手段により所定周期よりも長
いと判断すると、複数走査分の記録データを前記プリン
タに送信することにより、無駄な待ち時間が発生させず
に高速なプリントを行うことを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のプリンタの制御装置は以下の構成を備え
る。
【0013】即ち、記録ヘッドを走査して記録を行うプ
リンタの制御装置であって、前記プリンタの走査周期
が、所定周期よりも長いかどうかを判断する判断手段
と、前記判断手段により所定周期よりも長いと判断する
と、複数走査分の記録データを前記プリンタに送信する
送信手段とを備える。
【0014】
【作用】記録ヘッドを走査して記録を行うプリンタの制
御装置であって、前記プリンタの走査周期が、所定周期
よりも長いかどうかを判断手段が判断し、前記判断手段
により所定周期よりも長いと判断すると、複数走査分の
記録データを前記プリンタに送信手段が送信する。
【0015】
【実施例】図1は、本実施例のプリンタ1とプリンタ1
を制御するホストコンピュータ2の概略構成を示し、こ
の図を用いて相互間の処理内容を説明する。ここでは、
ホストメモリ76に格納された画像データを最終的に記
録ヘッド56〜59を介してプリントすることが目的で
あり、以下この処理の手順を中心に各ブロックの説明を
行う。
【0016】ホストメモリ76に格納された画像データ
をプリンタ1でプリントをする場合、まずホスト操作部
75からプリント開始コマンドを入力する。そして、ホ
スト通信部77はその開始コマンドに基づいてプリンタ
通信部73へプリント開始要求コマンドを送る。このコ
マンドの内容にはプリント要求とプリント開始位置デー
タを含んでいる。プリンタ1では受け取ったコマンドが
実行可能かどうかの状態データをホスト通信部77へ返
送する。ホストコンピュータ2は返送された状態データ
を解釈し、プリント可能であれば、ホスト制御部78は
ホストメモリ76に格納されている画像データからプリ
ントする部分を切り出す制御を行い、ホスト通信部77
へそのプリントデータを転送する。ホスト通信部77は
そのプリントデータをプリンタ1のプリンタ通信部73
へ転送する。一方、プリンタ1のプリンタ通信部73で
は受信したデータをラインメモリ74へ転送する。ライ
ンメモリ74はプリントデータを格納する。ホストコン
ピュータ2からのプリントデータを一時的にこのライン
メモリ74に蓄積することで、プリントデータの転送と
実際の記録用紙への出力間の厳密な同期をとる必要がな
くなる。その後、プリンタ制御部72は前に受け取った
プリント開始位置データに基づき、ヘッド駆動部71に
対しその位置データを転送する。ヘッド駆動部71はそ
の位置データの示す位置に記録ヘッド56〜59を移動
させる。そして、記録ヘッド56〜59がプリント開始
位置へ達するとプリンタ制御部72はラインメモリ74
からプリントデータを読み出し、ヘッド駆動部71へ転
送する。ヘッド駆動部71は、記録ヘッド56〜59に
対しプリントの制御を行い、記録ヘッド56〜59は図
2に示すプリント方向に沿って移動しながら記録用紙5
0に対し送られてきたプリントデータを実際にプリント
する。
【0017】プリンタ1を動作させるホストコンピュー
タ2からのコマンドは基本的に3つある。第1のコマン
ドはプリント準備コマンド、第2のコマンドは次2ライ
ンプリントモードコマンド、第3のコマンドはプリント
開始コマンドである。
【0018】プリント準備コマンドは記録用紙50の紙
送りを行いプリントできる位置にセットし、また記録ヘ
ッド56〜59をプリント開始位置に移動させることを
要求する。プリンタ1はこの要求された処理を実行後、
プリンタ通信部73を介しプリント準備完了信号をホス
トコンピュータ2へ送る。
【0019】次2ラインプリントモードコマンドは、次
にプリントする2ライン分のプリント長、ヘッド幅、書
き出し位置等を指示する。プリンタ1はこのコマンドを
受信するとヘッド駆動部71に対し実際のプリントのた
めのパラメータである受信したプリント長、ヘッド幅、
書き出し位置等のデータをセットアップする。
【0020】プリント開始コマンドは、実際のプリント
の開始を要求する。プリントデータ列はこのコマンドに
引き続いてホストコンピュータ2から送信される。プリ
ンタ1はこのコマンドを受信すると後続のプリントデー
タ列をラインメモリ74に格納させる。その後、ヘッド
駆動部71に対しプリント開始を指令し、ヘッド駆動部
71と同期を取りながらラインメモリ74のプリントデ
ータを次々に読出してヘッド駆動部71を介し記録ヘッ
ド56〜59に転送する。ラインメモリ74のデータの
プリントが終了するとプリンタ1はプリント終了信号を
プリンタ通信部73からホストコンピュータ2へ送信す
る。その後プリンタ1はホストコンピュータ2からコマ
ンド待ち状態に入る。
【0021】図4を用いて、記録ヘッド56〜59を最
大2ライン連続してプリントした場合に払拭すれば、表
面に余分なインクが残りインクの吐出口を塞ぎ不吐出と
なる問題を避ける能力のあるヘッド払拭ブレード(以
下、新ヘッド払拭ブレードと呼ぶ)を用いた本実施例の
プリンタの動作を説明する。この図は記録用紙50に実
際にプリントする時の動作を説明している。
【0022】ここで、この払拭能力の向上した新ヘッド
払拭ブレードは従来例の説明で用いた図2のヘッド払拭
ブレード52と同じ位置に設定されており、他の機械的
機構部は本実施例と同じである。従って、本実施例の説
明で、新ヘッド払拭ブレード以外の各機構部に関すると
ころは図2の各部の名称をそのまま用いて説明する。
【0023】図4で、横軸は時間軸200であり、縦軸
204は処理の順序を示す。
【0024】まず、初期状態では記録ヘッド56〜59
は201の位置にあり、そこから走査プリント309を
開始する。308は1ラインプリントの最後の位置であ
るが、プリントデータが300の位置までしか無いた
め、300の位置に来ると位置308まで行かずにキャ
リッジリターン301を行う。その後、第2の走査プリ
ント303を行う。この場合、プリントデータは位置3
04まであるのでその位置までプリントした後、プリン
トが2ライン連続して起こったので、プリント動作なし
で位置305へ記録ヘッド56〜59を移動させる。そ
して、払拭期間はTf306で払拭を行う。その後、次
のラインをプリントするために再度キャリッジリターン
310を行う。このように、第1ラインプリント、キャ
リッジリターン、第2ラインプリント、ヘッド払拭のシ
ーケンスを繰り返す。ここで、問題になるのは、プリン
ト画像が小さい場合、第1のプリント動作である走査プ
リント307のプリント期間Tp1302が短く、また払
拭期間がなく、短いキャリッジリターン301の期間し
か、次のプリントデータをラインメモリ74に転送する
時間がないため、キャリッジリターン301が先に完了
しても、次のプリントデータのラインメモリ74への転
送完了を待たなければならず、実行効率が悪いという問
題がある。
【0025】そこで、この問題を解決する実行手順を、
図5のフローチャートを用いて説明する。この図はホス
トコンピュータ2とプリンタ1の処理内容を説明するも
ので、ホストコンピュータ2の処理手順を中心に記述
し、各ステップに対するプリンタ1の反応処理を記述し
ている。200はホストコンピュータ2の処理ステップ
を示しており、300のプリンタ1の処理はホストコン
ピュータ2の処理200の各ステップに対応してプリン
タ1で実行する実行概要を示している。
【0026】ステップS1で、ホストコンピュータ2は
ホスト通信部77からプリント準備コマンドをプリンタ
通信部73に送り、プリンタ1にプリント準備の実行を
要求する。プリンタ1ではこのコマンドに基づき、プリ
ント準備の実行ステップS2000、すなわち記録用紙
50の紙送りを行いプリントできる位置にセットし、ま
た記録ヘッド56〜59をプリント開始位置に移動させ
る処理を行う。
【0027】ステップS2で、ホストコンピュータ2は
プリントするラインのプリント長、ヘッド幅、書き出し
位置等を指示する次2ライン印字コマンドを送る。プリ
ンタ1では、ステップS2002でこのコマンドを受信
し、プリント実行のための前処理、すなわちヘッド駆動
部71に対し実際のプリントのためのパラメータである
受信したプリント長、ヘッド幅、書き出し位置等のデー
タをセットアップする。
【0028】ステップS3で、ホストコンピュータ2は
プリンタ1がプリント実行のための前処理が完了したか
チェックし、完了したならばプリンタ1はプリント可能
になったとみなし、ステップS4へ進む。また、完了し
ていないならば、完了するまで待つ。プリンタ1はステ
ップS2002でプリント実行の前処理が完了したら、
プリント準備完了信号104をホストコンピュータ2の
ホスト通信部77へ転送する。
【0029】ステップS4で、ホストコンピュータ2は
プリント開始コマンドとホストメモリ76から読みだし
た2ライン分のプリントデータをプリンタ1のプリンタ
通信部73へ転送する。プリンタ1ではステップS20
03の処理を行う。ここで、プリンタ通信部73は受信
したデータをラインメモリ74へ格納させる。そして、
ヘッド駆動部71に対しプリント開始を指令し、ヘッド
駆動部71と同期を取りながらラインメモリ74のプリ
ントデータを次々に読出してヘッド駆動部71を介し記
録ヘッド56〜59に転送する。プリントを開始する
と、ホストコンピュータ2に対しプリント開始信号10
6を送る。また、ラインメモリ74のデータのプリント
が終了するとプリンタ1はプリント終了信号105をプ
リンタ通信部73からホストコンピュータ2へ送信す
る。
【0030】ステップS5で、ホストコンピュータ2は
プリンタ1から送出されるプリント開始信号106がく
るのを待ち、くればステップS9へ進む。
【0031】ステップS9で、プリンタ1から送られる
払拭するか否かを示す払拭信号107をチェックし、払
拭するのであればステップS6へ進む。また、払拭しな
ければステップS7へ進む。プリンタ1で生成される払
拭信号107は、ステップS2004で生成される。こ
こで、この払拭信号107はプリンタ制御部72がカウ
ントしている連続プリントライン数のチェックで生成さ
れる。もし、2であれば払拭することを、また2以下で
あれば払拭をしないことを示す払拭信号107を生成し
て、ホストコンピュータ2へ通知する。そして、2でな
ければヘッド駆動部71へ指示しステップS2006で
キャリッジリタンを実行をさせ、2以下であればステッ
プS2005で払拭の実行をさせる。払拭の実行を行っ
た後はステップS2008のキャリッジリタンを実行す
る。
【0032】ステップS6で、ホストコンピュータ2は
プリントするラインのプリント長、ヘッド幅、書き出し
位置等を指示する次2ライン印字コマンドを送る。プリ
ンタ1では、ステップS2007でこのコマンドを受信
し、プリント実行のための前処理、すなわちヘッド駆動
部71に対し実際のプリントのためのパラメータである
受信したプリント長、ヘッド幅、書き出し位置等のデー
タをセットアップする。
【0033】ステップS7で、ホストコンピュータ2は
プリンタ1が送られるプリント終了信号105をまち、
くれば1ラインのプリントが終了したと判断しステップ
S8へ進む。
【0034】ステップS8で、ホストコンピュータ2は
ホストメモリ76にプリントデータが残っているかどう
かチェックし、残っていなければ処理を終了する。残っ
ていれば、ステップS4へ戻り全てのプリントデータが
プリントされるまで同様の処理を繰り返す。
【0035】本実施例1により、記録ヘッドの詰まりを
回避し、またヘッド画像データの通信に要する時間によ
るプリント待ち状態のない高速なプリントを行うことが
できる。
【0036】
【第2の実施例】第2の実施例は、プリントスキャンに
おいて、記録ヘッドがブレードで払拭される間隔が、画
面単位でプリント時の条件によって変化する場合の例で
ある。プリントスキャンにおけるブレード払拭の間隔
が、プリント画像のサイズ、濃度、周囲の温度等により
変化する。プリント画像のサイズが大きい場合と小さい
場合では、記録ヘッド56〜59から放出されるインク
量が異なる。そのため、一般に画像サイズがおおきけれ
ば、記録ヘッド56〜59表面に残る余分なインク量が
多くなり、また逆に画像サイズが小さければ記録ヘッド
56〜59表面に残る余分なインク量が少なくなる。そ
のため、インクの吐出口を塞ぎ不吐出となる時期が変わ
るため、予め画像サイズがわかれば、払拭間隔を適当に
選択することができる。また、周囲温度によってもイン
クの固化時間が変わってくる。温度が高い方が固化時間
が短いため、払拭周期を短くする必要がある。本実施例
では、予めプリント画像のサイズ、周囲温度等の情報を
逐次入力して払拭間隔を選択しインクの吐出口を塞ぎ不
吐出となる問題を回避しながら、高速なプリントを実現
する。
【0037】第1の実施例と異なる点を以下に示す。
【0038】1画面のプリントを行う前に、画像サイ
ズの情報例えば、全体のプリントドット数、一ライン当
りの平均プリントドット数等をホストコンピュータ2か
らプリンタ1へ転送し、 また、プリンタ1では、図1で不図示の記録ヘッド5
6〜59周辺にセットされた温度センサから温度データ
をプリンタ制御部72に入力し、それら画像情報、温度
情報から払拭間隔を選択する。この選択方法は例えば、
予め各画像データ、温度データ範囲の組合せに対応する
払拭ライン間隔値を持つテーブルを容易しておき、入力
した各データとの比較を行い、適合する組合せを求め払
拭ライン間隔値を選択する。
【0039】この例では、予めプリント前に行うライ
ン間隔値の選択は1画像単位で行ったが、これは複数画
像単位でもよいし、また数ライン単位でもよい。
【0040】ホストコンピュータ2とプリンタ1で使
われる、第4のコマンド、すなわち払拭スキャン間隔検
知コマンドが追加された。このコマンドはホストコンピ
ュータ2がプリンタ1から、プリンタ1で選択した払拭
間隔データを入力するためのコマンドである。プリンタ
1ではこのコマンドをホストコンピュータ2から受け取
ると、前記で述べた選択した払拭間隔データをホスト
コンピュータ2へ転送する。ホストコンピュータ2で
は、払拭間隔データを入力し、このライン間隔数の単位
でホストメモリ76に格納されている画像データをプリ
ンタ1へ転送する。
【0041】図6は、本発明の第2の実施例のフローチ
ャートであり、この図を用いて、シリアルスキャン動作
により画像形成するプリンタ1とホストコンピュータ2
との関連処理を説明する。
【0042】ステップS600で、ホストコンピュータ
2はホスト通信部77からプリント画像サイズデータ付
きのプリント準備コマンドをプリンタ通信部73に送
り、プリンタ1にプリント準備の実行を要求する。ここ
で、このプリント画像サイズデータは、例えばプリント
する画像で全ラインでインクの放出が必要な平均ドット
数である。プリンタ1ではこのコマンドに基づき、ステ
ップS4000のプリント準備、すなわち記録用紙50
の紙送りを行いプリントできる位置にセットし、また記
録ヘッド56〜59をプリント開始位置に移動させる処
理を行った後、ステップS4001で、不図示の記録ヘ
ッド56〜59周辺にセットされた温度センサから温度
データをプリンタ制御部72に入力し、それら画像デー
タ、温度データ、湿度データから払拭間隔を選択する。
この選択方法は例えば、予め各画像データ、温度データ
範囲の組合せに対応する払拭ライン間隔値を持つテーブ
ル(以下、選択テーブルと呼ぶ)を用意しておき、入力
した各データとの比較を行い、適合する組合せを求め払
拭ライン間隔値を選択する。
【0043】ステップS601で、払拭間隔検知コマン
ドの送出を行う。一方、プリンタ1はこのコマンドを入
力すると、選択した払拭ライン間隔値を払拭間隔信号1
07としてホストコンピュータ2に転送する。
【0044】ステップS602で、プリンタ1から出力
される払拭間隔信号107がくるのを待ち、くれば払拭
ライン間隔値として保存する。この値を以下、Nライン
とする。
【0045】ステップS603で、ホストコンピュータ
2はプリントするラインのプリント長、ヘッド幅、書き
出し位置、プリントライン数即ちN等を指示する次Nラ
インプリントコマンドを送る。プリンタ1では、ステッ
プS4002でこのコマンドを受信し、プリント実行の
ための前処理、すなわちヘッド駆動部71に対し実際の
プリントのためのパラメータである受信したプリント
長、ヘッド幅、書き出し位置等のデータをセットアップ
する。
【0046】ステップS630で、ホストコンピュータ
2はプリンタ1がプリント実行のための前処理が完了し
たかチェックし、完了したならばプリンタ1がプリント
可能になったとみなし、ステップS604へ進む。ま
た、完了していないならば、完了するまで待つ。プリン
タ1はステップS4002でプリント実行の前処理が完
了したら、プリント準備完了信号104をホストコンピ
ュータ2のホスト通信部77へ転送する。
【0047】ステップS604で、ホストコンピュータ
2はプリント開始コマンドとホストメモリ76から読み
だしたNライン分のプリントデータをプリンタ1のプリ
ンタ通信部73へ転送する。プリンタ1ではステップS
4003の処理を行う。ここで、プリンタ通信部73は
受信したデータをラインメモリ74へ格納させる。そし
て、ヘッド駆動部71に対しプリント開始を指令し、ヘ
ッド駆動部71と同期を取りながらラインメモリ74の
プリントデータを次々に読出してヘッド駆動部71を介
し記録ヘッド56〜59に転送する。プリントを開始す
ると、ホストコンピュータ2に対しプリント開始信号1
06を送る。また、ラインメモリ74のデータのプリン
トが終了するとプリンタ1はプリント終了信号105を
プリンタ通信部73からホストコンピュータ2へ送信す
る。
【0048】ステップS605で、ホストコンピュータ
2はプリンタ1から送出されるプリント開始信号106
がくるのを待ち、くればステップS609へ進む。
【0049】ステップS609で、プリンタ1から送ら
れる払拭するか否かを示す払拭信号107をチェック
し、払拭するのであればステップS616へ進む。ま
た、払拭しなければステップS617へ進む。プリンタ
1で生成される払拭信号107は、ステップS4004
で生成される。ここで、この払拭信号107はプリンタ
制御部72がカウントしている連続プリントライン数の
チェックで生成される。もし、Nであれば払拭すること
を、またN以下であれば払拭をしないことを示す払拭信
号107を生成して、ホストコンピュータ2へ通知す
る。そして、2でなければヘッド駆動部71へ指示しス
テップS4006でキャリッジリタンを実行をさせ、N
以下であればステップS4005で払拭の実行をさせ
る。払拭の実行を行った後はステップS4008のキャ
リッジリタンを実行する。
【0050】ステップS616で、ホストコンピュータ
2はプリントするラインのプリント長、ヘッド幅、書き
出し位置等を指示する次Nラインプリントモードコマン
ドを送る。プリンタ1は、ステップS4007でこのコ
マンドを受信し、プリント実行のための前処理、すなわ
ちヘッド駆動部71に対し実際のプリントのためのパラ
メータである受信したプリント長、ヘッド幅、書き出し
位置等のデータをセットアップする。
【0051】ステップS617で、ホストコンピュータ
2はプリンタ1が送られるプリント終了信号105をま
ち、くれば1ラインのプリントが終了したと判断しステ
ップS618へ進む。
【0052】ステップS618で、ホストコンピュータ
2はホストメモリ76にプリントデータが残っているか
どうかチェックし、残っていなければ処理を終了する。
残っていれば、ステップS4へ戻り全てのプリントデー
タがプリントされるまで同様の処理を繰り返す。
【0053】本実施例2により、記録ヘッドの詰まりを
回避し、またプリントさせる1画面データのサイズと記
録ヘッドの周囲温度により最適な記録ヘッドの払拭間隔
を選択することにより、高速なプリントを行うことがで
きる。
【0054】
【第3の実施例】第3の実施例は、プリントスキャンに
おいて記録ヘッドがブレードで払拭されるライン間隔
が、1画像のプリント中で、画像密度や周囲の温度、湿
度等により変化し、例えば画像密度が小さくヘッドの温
度上昇が少ない時はブレード払拭をN回間隔で行ない、
画像密度が高くヘッドの温度上昇が大きい時は毎回ブレ
ード払拭を行なうことでプリント効率をあげる例であ
る。
【0055】図7は、本発明の第3の実施例のフローチ
ャートであり、この図を用いて、シリアルスキャン動作
により画像形成するプリンタ1とホストコンピュータ2
との関連処理を説明する。
【0056】ステップS500で、ホストコンピュータ
2はホスト通信部77からプリント画像サイズデータ付
きのプリント準備コマンドをプリンタ通信部73に送
り、プリンタ1にプリント準備の実行を要求する。ここ
で、このプリント画像サイズデータは、例えばプリント
する画像の第1〜第3ラインのインクの放出が必要な平
均ドット数とする。プリンタ1ではこのコマンドに基づ
き、ステップS3000のプリント準備、すなわち記録
用紙50の紙送りを行いプリントできる位置にセット
し、また記録ヘッド56〜59をプリント開始位置に移
動させる処理を行った後、ステップS3001で、不図
示の記録ヘッド56〜59周辺にセットされた温度セン
サから温度データをプリンタ制御部72に入力し、それ
ら画像データ、温度データから払拭間隔を選択する。こ
の選択方法は例えば、予め各画像データ、温度データ範
囲の組合せに対応する払拭ライン間隔値を持つ選択テー
ブル用意しておき、入力した各データとの比較を行い、
適合する組合せを求め払拭ライン間隔値を選択する。
【0057】ステップS501で、払拭間隔検知コマン
ドの送出を行う。一方、プリンタ1はこのコマンドを入
力すると、選択した払拭ライン間隔値を払拭間隔信号1
07としてホストコンピュータ2に転送する。
【0058】ステップS502で、プリンタ1から出力
される払拭間隔信号107がくるのを待ち、くれば払拭
ライン間隔値として保存する。この値を以下、Nライン
とする。
【0059】ステップS503で、ホストコンピュータ
2はプリントするラインのプリント長、ヘッド幅、書き
出し位置、プリントライン数即ちN等を指示する次2ラ
インプリントコマンドを送る。プリンタ1では、ステッ
プS3002でこのコマンドを受信し、プリント実行の
ための前処理、すなわちヘッド駆動部71に対し実際の
プリントのためのパラメータである受信したプリント
長、ヘッド幅、書き出し位置等のデータをセットアップ
する。
【0060】ステップS530で、ホストコンピュータ
2はプリンタ1がプリント実行のための前処理が完了し
たかチェックし、完了したならばプリンタ1がプリント
可能になったとみなし、ステップS504へ進む。ま
た、完了していないならば、完了するまで待つ。プリン
タ1はステップS3002でプリント実行の前処理が完
了したら、プリント準備信号104をホストコンピュー
タ2のホスト通信部77へ転送する。
【0061】ステップS504で、ホストコンピュータ
2はプリント開始コマンドとホストメモリ76から読み
だしたNライン分のプリントデータをプリンタ1のプリ
ンタ通信部73へ転送する。プリンタ1ではステップS
3003の処理を行う。ここで、プリンタ通信部73は
受信したデータをラインメモリ74へ格納させる。そし
て、ヘッド駆動部71に対しプリント開始を指令し、ヘ
ッド駆動部71と同期を取りながらラインメモリ74の
プリントデータを次々に読出してヘッド駆動部71を介
し記録ヘッド56〜59に転送する。プリントを開始す
ると、ホストコンピュータ2に対しプリント開始信号1
06を送る。また、ラインメモリ74のデータのプリン
トが終了するとプリンタ1はプリント終了信号105を
プリンタ通信部73からホストコンピュータ2へ送信す
る。
【0062】ステップS505で、ホストコンピュータ
2はプリンタ1から送出されるプリント開始信号106
がくるのを待ち、くればステップS509へ進む。
【0063】ステップS509で、プリンタ1から送ら
れる払拭するか否かを示す払拭信号107をチェック
し、払拭するのであればステップS516へ進む。ま
た、払拭しなければステップS517へ進む。プリンタ
1で生成される払拭信号107は、ステップS3004
で生成される。ここで、この払拭信号107はプリンタ
制御部72がカウントしている連続プリントライン数の
チェックで生成される。もし、Nであれば払拭すること
を、またN以下であれば払拭をしないことを示す払拭信
号107を生成して、ホストコンピュータ2へ通知す
る。そして、2でなければヘッド駆動部71へ指示しス
テップS3006でキャリッジリタンを実行をさせ、N
以下であればステップS3005で払拭の実行をさせ
る。払拭の実行を行った後はステップS3009のキャ
リッジリタンを実行する。
【0064】ステップS516で、ホストコンピュータ
2はプリントするラインのプリント長、ヘッド幅、書き
出し位置等を指示する次Nラインプリントモードコマン
ドを送る。プリンタ1は、ステップS3007でこのコ
マンドを受信し、プリント実行のための前処理、すなわ
ちヘッド駆動部71に対し実際のプリントのためのパラ
メータである受信したプリント長、ヘッド幅、書き出し
位置等のデータをセットアップする。
【0065】ステップS541で、次に払拭する払拭間
隔を求めるために、画像データすなわち、次にプリント
する第1〜第3ラインでのインクの放出が必要な平均ド
ット数をパラメータとする払拭間隔検知コマンドをプリ
ンタ1に送出する。プリンタ1ではステップS3008
で、このコマンドを入力し、入力した前記平均ドット数
と不図示の記録ヘッド56〜59周辺にセットされた温
度センサから温度データをプリンタ制御部72に入力
し、それらのデータから、選択テーブルを参照して払拭
間隔を選択する。そして、ホストコンピュータ2に払拭
間隔信号107を送出する。
【0066】ステップS540で、プリンタ1から払拭
間隔信号107が転送されてくるのを待ち、転送されて
くれば、これを次に払拭する払拭間隔とする。
【0067】ステップS517で、ホストコンピュータ
2はプリンタ1が送られるプリント終了信号105をま
ち、くれば1ラインのプリントが終了したと判断しステ
ップS518へ進む。
【0068】ステップS518で、ホストコンピュータ
2はホストメモリ76にプリントデータが残っているか
どうかチェックし、残っていなければ処理を終了する。
残っていれば、ステップS4へ戻り全てのプリントデー
タがプリントされるまで同様の処理を繰り返す。
【0069】また、本実施例では払拭間隔を選択するパ
ラメータとして、温度と画像サイズを用いたが、さらに
記録ヘッド周辺の湿度を湿度センサにて検出し、そのデ
ータを払拭間隔を選択するパラメータとして追加すれば
さらに最適なプリント速度をえることができる。
【0070】以上説明したように本実施例によれば、以
下のような効果が得られる。
【0071】すなわち、記録ヘッド周囲温度とプリント
する画像サイズデータに基づいて動的に記録ヘッドの払
拭間隔を選択し、かつ選択された払拭間隔内の次にプリ
ントする画像データ列を払拭期間内で一括してラインメ
モリへ転送するので、データ転送とプリント実行開始と
の待ち合わせが不要で、その環境が動的に変化しても、
すなわち周囲温度と画像サイズが動的に変化しても、そ
の環境に適合した高速なプリントを行うことができる。
そして、プリントの際のヘッドのインクによる詰まりの
問題を回避することができる。
【0072】また、本発明は、特にインクジェット記録
方式の中でも熱エネルギーを利用して飛翔的液滴を形成
し、記録を行うインクジェット方式の記録ヘッドを有す
る記録装置において優れた効果をもたらすものである。
【0073】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状をすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0074】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、優れた記録を行うことができる。
【0075】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成としても良い。
【0076】加えて、複数の電気熱変換体に対して、共
通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開
示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギー
の圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構成を開
示する特開昭59−138461号公報に基づいた構成
とすることもできる。
【0077】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。
【0078】加えて、装置本体に装着されることで、装
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あ
るいは記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けら
れたカートリッジタイプの記録ヘッドを用いてもよい。
【0079】また、本発明の記録装置の構成として設け
られる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助
手段等を付加することは本発明の効果を一層安定にでき
るので好ましいものである。これらを具体的に挙げれ
ば、記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニ
ング手段、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体あるい
はこれとは別の加熱素子あるいはこれらの組み合わせに
よる予備加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出モ
ードを行うことも安定した記録を行うために有効であ
る。
【0080】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。
【0081】以上説明した本発明実施例においては、イ
ンクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で固
化するインクであって、室温で軟化するもの、もしくは
液体であるもの、あるいは上述のインクジェット方式で
はインク自体を30°C以上70°C以下の範囲内で温
度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるよう
に温度制御するものが一般的であるから、使用記録信号
付与時にインクが液状をなすものであればよい。
【0082】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで防止するか、またはイン
クの蒸発防止を目的として放置状態で固化するインクを
用いるかして、いずれにしても熱エネルギーの記録信号
に応じた付与によってインクが液化し、液状インクとし
て吐出するものや、記録媒体に到達する時点では既に固
化し始めるもの等のような、熱エネルギーによって初め
て液化する性質のインクの使用も本発明には適用可能で
ある。このような場合インクは、特開昭54−5684
7号公報あるいは特開昭60−71260号公報に記載
されるような、多孔質シート凹部または貫通孔に液状ま
たは固形物として保持された状態で、電気熱変換体に対
して対向するような形態としてもよい。本発明において
は、上述した各インクに対して最も有効なものは、上述
した膜沸騰方式を実行するものである。
【0083】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、上述のようなワードプロセッサやコンピュ
ータ等の情報処理機器の画像出力端末として一体または
別体に設けられるものの他、リーダ等と組み合わせた複
写装置、さらには送受信機能を有するファクシミリ装置
の形態を取るものであっても良い。
【0084】尚、本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても1つの機器から成る装置に適用し
ても良い。また、本発明はシステム或は装置にプログラ
ムを供給することによって達成される場合にも適用でき
ることはいうまでもない。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、前
記プリンタの走査周期が、所定周期よりも長いかどうか
を判断し、前記判断手段により所定周期よりも長いと判
断すると、複数走査分の記録データを前記プリンタに送
信することにより高速にプリントを行うことができる。
【0086】
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例のプリンタとプリンタを制御するホス
トコンピュータのブロック図である。
【図2】走査型プリンタの機構図である。
【図3】従来のプリンタの動作を説明する図である。
【図4】本実施例のプリンタの動作を説明する図であ
る。
【図5】本実施例1のプリンタとホストコンピュータの
処理フローチャートである。
【図6】本実施例2のプリンタとホストコンピュータの
処理フローチャートである。
【図7】本実施例3のプリンタとホストコンピュータの
処理フローチャートである。
【符号の説明】
1 プリンタ1 2 ホストコンピュータ 50 記録用紙 52 ヘッド払拭ブレード 56〜59 記録ヘッド 71 ヘッド駆動部 72 プリンタ制御部 73 プリンタ通信部 74 ラインメモリ 76 ホストメモリ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録ヘッドを走査して記録を行うプリン
    タの制御装置であって、 前記プリンタの走査周期が、所定周期よりも長いかどう
    かを判断する判断手段と、 前記判断手段により所定周期よりも長いと判断すると、
    複数走査分の記録データを前記プリンタに送信する送信
    手段と、を備えることを特徴とするプリンタの制御装
    置。
  2. 【請求項2】 前記記録ヘッドはインクジェットヘッド
    であり、前記判断手段は前記記録ヘッドの払拭をおこな
    うかどうかにより判断することを特徴とする請求項1に
    記載のプリンタの制御装置。
  3. 【請求項3】 前記記録ヘッドはインクジェットヘッド
    であり、前記判断手段は前記プリンタの環境条件に応じ
    て判断することを特徴とする請求項1に記載のプリンタ
    の制御装置。
  4. 【請求項4】 前記記録ヘッドはインクジェットヘッド
    であり、前記判断手段は前記プリンタの温度条件と画像
    データの大きさに応じて判断することを特徴とする請求
    項3に記載のプリンタの制御装置。
  5. 【請求項5】 前記記録ヘッドは、インクを吐出して記
    録を行うインクジェット記録ヘッドである請求項1に記
    載のプリンタの制御装置。
  6. 【請求項6】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利用
    してインクを吐出する記録ヘッドであって、インクに与
    える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー変換体
    を備えているインクジェット記録ヘッドである請求項5
    に記載のプリンタの制御装置。
  7. 【請求項7】 前記記録ヘッドは、前記熱エネルギー変
    換体によって印加される熱エネルギーによりインクに状
    態変化を生起させ、該状態変化に基づいて吐出口よりイ
    ンクを吐出させるものである請求項6に記載のプリンタ
    の制御装置。
JP5105528A 1993-05-06 1993-05-06 プリンタの制御装置 Withdrawn JPH06314179A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017213823A (ja) * 2016-06-02 2017-12-07 株式会社リコー ヘッド払拭方法、液体吐出ユニット及び液体を吐出する装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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