JP2001018378A - 記録装置及び記録方法 - Google Patents

記録装置及び記録方法

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JP2001018378A
JP2001018378A JP11198099A JP19809999A JP2001018378A JP 2001018378 A JP2001018378 A JP 2001018378A JP 11198099 A JP11198099 A JP 11198099A JP 19809999 A JP19809999 A JP 19809999A JP 2001018378 A JP2001018378 A JP 2001018378A
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Tetsuhiro Maeda
哲宏 前田
Hiroshi Tajika
博司 田鹿
Takashi Ishikawa
尚 石川
Yuji Konno
裕司 今野
Norihiro Kawatoko
徳宏 川床
Tetsuya Edamura
哲也 枝村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速で高品位な画像を記録できる記録装置及
び記録方法を提供することである。 【解決手段】 複数の色成分からなるカラー画像データ
に基づき、記録ヘッドのマルチパス記録制御により画像
を記録媒体に記録するときには、カラー画像データを入
力して記録バッファ113に一時的に格納し、記録ヘッ
ドの記録特性を検出し、その検出された記録特性に基づ
いて、パス数検出部120ではカラー画像データの各色
成分毎に適したマルチパス記録におけるパス数を決定
し、さらに、該パス数に基づいて実際の記録動作におけ
るマルチパス記録におけるパス数を決定し、その決定さ
れたパス数に基づいて記録ヘッドを制御して記録を行な
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記録装置及び記録方
法に関し、特に、例えば、インクジェット方式の記録装
置及び記録方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のシリアルプリンタ、特に、インク
ジェットプリンタにおいては、インクを吐出する記録ヘ
ッドのノズル毎に液滴が異なる方向へ曲がって飛んでし
まうこと(以下、「ヘッドのヨレ」という)や記録用紙
などの記録媒体の搬送量のバラツキなどに起因するスジ
の発生、記録ヘッドのノズル毎の吐出液滴量の違いによ
って発生するムラ(濃度ムラ)を低減するため、記録媒
体の同一領域を複数回記録ヘッドによって走査すること
により、その領域の画像を完成させるマルチパス記録が
行なわれていた。
【0003】図10は従来のインクジェットプリンタの
マルチパス記録制御の概要を示すブロック図である。
【0004】入力端子111から入力されたビットマッ
プデータはバッファ制御部112の制御によって記録バ
ッファ113の所定のアドレスに格納される。記録バッ
ファ113は記録ヘッド1走査+紙送り量分のビットマ
ップデータを格納できる容量を持ち、紙送り量単位のリ
ングバッファを構成している。
【0005】さて、バッファ制御部112が記録バッフ
ァ113を制御して、記録ヘッド1走査分のビットマッ
プデータが記録バッファ113に格納されると、プリン
タエンジン(不図示)を起動し、記録ヘッド1の移動に
応じて記録バッファ113よりビットマップデータを読
み出し、マスク部117に出力する。また、入力端子1
11からビットマップデータが入力されると記録バッフ
ァ113の空き領域(記録が完了した領域)に格納する
ように記録バッファ113を制御する。
【0006】一方、プリンタエンジンが起動されると、
パス番号検出部116は記録バッファ113より読み出
されたビットマップデータに該当する記録ヘッド1のノ
ズルの位置よりパス番号を検出しアドレス生成部115
へパス番号を出力する。アドレス生成部115は、その
パス番号と記録ヘッドの位置よりマスク生成部114の
読出アドレスを生成する。
【0007】マスク生成部114はルックアップテーブ
ル(LUT)で構成され、アドレス生成部115で生成
された読出アドレスに該当するマスクデータをマスク部
117に出力する。マスク部117は記録バッファ11
3より読み出されたビットマップデータとマスク生成部
114から読み出されたマスクデータとの論理和をとる
ことにより、ビットマップデータを記録ヘッドの複数の
走査(パス)によって記録が完成されるようにビットマ
ップデータをマスクし、そのマスクされたビットマップ
データがヘッドドライバ1705より記録ヘッド1に転
送される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
例の特に、高解像度プリンタにおいては、吐出インク液
滴によって記録されるドットの径に対する記録ドット位
置の揺らぎ(以下、「記録誤差」という)の割合が高く
なり、マルチパス記録によってスジを目立たなくするに
は、分割パス数をかなり増やす必要があり、その結果、
プリント出力時間が非常に長くなるという欠点があっ
た。
【0009】また、記録ヘッド個々の特性によりスジム
ラの目立ち方が異なるという欠点もあった。
【0010】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
であり、記録ヘッド各々の特性情報に基づいて最適な分
割パス数を決定し、高速で、高品位な画像を記録できる
記録装置及び記録方法を提供することを目的としてい
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の記録装置は、以下のような構成からなる。
【0012】即ち、複数の色成分からなるカラー画像デ
ータに基づき、記録ヘッドのマルチパス記録制御により
画像を記録媒体に記録する記録装置であって、前記カラ
ー画像データを入力して一時的に格納するバッファと、
前記記録ヘッドの記録特性を検出する検出手段と、前記
検出手段による記録特性に基づいて、前記カラー画像デ
ータの各色成分毎に適したマルチパス記録におけるパス
数を決定し、さらに、該パス数に基づいて実際の記録動
作におけるマルチパス記録におけるパス数を決定する決
定手段と、前記決定手段によって決定されたパス数に基
づいて、前記記録ヘッドを制御して記録を行なう記録手
段を有することを特徴とする記録装置を備える。
【0013】なお、前記記録ヘッドはインクを吐出して
記録を行うインクジェット記録ヘッドであり、そのヘッ
ドには、熱エネルギーを利用してインクを吐出するため
に、インクに与える熱エネルギーを発生するための電気
熱変換体を備えていることが望ましい。
【0014】また、前記記録特性はインクジェット記録
ヘッドに備えられた複数のインク吐出ノズル各々から吐
出されるインク液滴の吐出方向のずれ量や、前記複数の
インク吐出ノズル各々から吐出されるインク液滴量のば
らつきを含む。このインク液滴の吐出方向のずれ量は複
数の色成分毎に求めると良い。
【0015】さらに、インクジェット記録ヘッドを往復
走査する走査手段を備えるようにし前記決定手段が走査
手段によるインクジェット記録ヘッドの1走査によって
記録可能な最大面積の画像に対応するカラー画像データ
の各色成分毎にマルチパス記録におけるパス数を決定す
るようにしても良い。
【0016】加えて、カラー画像データが文字画像を形
成するデータであるか、或いは、自然画像を形成するデ
ータあるかを判別し、その判別結果に基づいて、決定手
段によって決定される各色成分毎のマルチパス記録にお
けるパス数を調整するようにしても良い。さらに、その
調整にはカラー画像データ量を計測累積して累積値を求
め、該累積値が所定量を超えたなら決定手段によって決
定される各色成分毎のマルチパス記録におけるパス数を
調整すること処理を加えても良い。
【0017】さて、前記カラー画像データは、シアン成
分、マゼンタ成分、イエロ成分、ブラック成分で構成さ
れる濃度データであることが望ましいが、その場合には
前記決定手段は、シアン成分、マゼンタ成分、イエロ成
分、ブラック成分各々についてのマルチパス記録におけ
るパス数を決定する第1決定手段と、第1決定手段によ
って決定された各色成分毎のパス数の最大値を求め、実
際の記録動作におけるマルチパス記録におけるパス数を
決定する第2決定手段とを含むような2段構成の決定処
理を行なうことが望ましい。
【0018】ここで、第1決定手段は、各色成分毎に、
例えば、インク液滴の吐出方向のずれ量が小さいという
ように記録ヘッドの記録特性が良好であればパス数を少
なく設定すると良い。
【0019】また他の発明によれば複数の色成分からな
るカラー画像データに基づき、記録ヘッドのマルチパス
記録制御により画像を記録媒体に記録する記録方法であ
って、前記カラー画像データを入力してバッファに一時
的に格納する格納工程と、前記記録ヘッドの記録特性を
検出する検出工程と、前記検出工程において検出された
記録特性に基づいて、前記カラー画像データの各色成分
毎に適したマルチパス記録におけるパス数を決定し、さ
らに、該パス数に基づいて実際の記録動作におけるマル
チパス記録におけるパス数を決定する決定工程と、前記
決定工程において決定されたパス数に基づいて、前記記
録ヘッドを制御して記録を行なう記録工程を有すること
を特徴とする記録方法を備える。
【0020】以上の構成により本発明は、複数の色成分
からなるカラー画像データに基づき、記録ヘッドのマル
チパス記録制御により画像を記録媒体に記録するときに
は、カラー画像データを入力してバッファに一時的に格
納し、記録ヘッドの記録特性を検出し、その検出された
記録特性に基づいて、カラー画像データの各色成分毎に
適したマルチパス記録におけるパス数を決定し、さら
に、該パス数に基づいて実際の記録動作におけるマルチ
パス記録におけるパス数を決定し、その決定されたパス
数に基づいて記録ヘッドを制御して記録を行なう。
【0021】
【発明の実施の形態】以下添付図面を参照して本発明の
好適な実施形態について詳細に説明する。
【0022】<インクジェット記録装置の構成(図1〜
図2)>図1は本発明の代表的な実施形態であるインク
ジェット方式に従ってカラー記録を行うことが可能な記
録ヘッドを備えた記録装置の槻略構成を示す斜視図であ
る。この実施形態では、図1に示すように記録ヘッド1
はこれにインクを供給するインクタンク7とともに連結
され一体となってインクカートリッジ20を構成する。
なお、この実施形態ではインクカートリッジ20は記録
ヘッド1とインクタンク7とが分離可能な構成となって
いるが、記録ヘッドとインクタンクとが一体化したイン
クカートリッジを用いても良い。なお、この実施形態で
用いるインクカートリッジ20は、Y(イエロ)、M
(マゼンタ)C(シアン)、K(ブラック)の4色のイ
ンクを1個のインクカートリッジに収めた構成となって
いる。いずれの構成にしても、このインクカートリッジ
は記録装置に対して着脱可能、交換可能である。
【0023】また、インクタンク7の底面にはインク残
量検出を行うための光反射面が設けられている。
【0024】図1において、記録ヘッド1は図中下向き
にインクを吐出する姿勢でキャリッジ2に搭載されてお
り、キヤリッジ2をガイド軸3に沿って移動させながら
インク液滴を吐出して記録用紙のような記録媒体(不図
示)上に画像を形成していく。なお、キヤリッジ2の左
右移動(往復移動)はキヤリッジモータ4の回転により
タイミングベルト5を介して行われる。キヤリッジ2に
は係合爪6が設けられ、インクタンクの係合穴7aと係
合して、キヤリッジ2にインクタンク7は固定される。
【0025】さて、記録ヘッド1走査分の記録が終了す
ると、記録動作を中断し、プラテン8上に位置する記録
媒体をフイードモータ9の駆動により所定量だけ搬送
し、次いで再びキヤリッジ2をガイド軸3に沿って移動
させながら次の1走査分の画像形成を行う。ここで、こ
のキャリッジ移動方向を主走査方向といい、記録媒体の
搬送方向を副走査方向という。
【0026】詳細については後述するが、この実施形態
では、記録ヘッド1走査分の記録に関し、記録媒体を搬
送せずに、その記録媒体の同一領域を記録ヘッド1を搭
載したキャリッジ2が複数回走査して記録を完成させる
ように記録制御(マルチパス記録)することができる。
【0027】装置本体の右側には記録ヘッド1のインク
吐出状態を良好に保つための回復動作を行う回復機器1
0が配設されており、その機器10には記録ヘッド1を
キャップするキャップ11、記録ヘッド1のインク吐出
面を拭うワイパ12、及び、記録ヘッド1のインク吐出
ノズルからインクを吸引するための吸引ポンプ(不図
示)などが設けられている。
【0028】また、記録媒体を搬送するためのフイード
モータ9の駆動力は本来の記録媒体搬送機構に伝達され
る他に、自動給紙装置(ASF)13へも伝達される。
【0029】さらに、回復機器10の横側には赤外LE
D(発光素子)15及びフォトトランジスタ(受光素
子)16から成るインク残量検出を行うための反射型セ
ンサを構成する光学ユニット14が設けられている。こ
れらの発光素子15と受光素子16とは記録用紙の搬送
方向(矢印Fの方向)に沿って並ぶように取り付けられ
ている。光学ユニット14は装置本体のシヤーシ17に
取り付けられている。インクカートリッジ20がキヤリ
ッジ2に搭載され、図4に示された位置より右方向へと
移動すると、インクカートリッジ20は光学ユニット1
4上に位置するようになる。そして、インクタンク7の
底面よりインクの状態を光学ユニット14によって検出
することが可能となる。
【0030】次に、上述した装置の記録制御を実行する
ための制御構成について説明する。
【0031】図2は記録装置の制御回路の構成を示すブ
ロック図である。制御回路を示す図2において、170
0は記録信号を入力するインタフェース、1701はM
PU、1702はMPU1701が実行する制御プログ
ラムを格納するROM、1703は各種データ(上記記
録信号や記録ヘッド1に供給される記録データ等)を保
存しておくDRAMである。1704は記録ヘッド1に
対する記録データの供給制御を行うゲートアレイ(G.
A.)であり、インタフェース1700、MPU170
1、RAM1703間のデータ転送制御も行う。170
5は記録ヘッド1を駆動するヘッドドライパ、170
6、1707はそれぞれフイードモータ9、キヤリッジ
モータ4を駆動するためのモータドライバである。
【0032】上記制御構成の動作を説明すると、インタ
フエース1700に記録信号が入るとゲートアレイ17
04とMPU1701との間で記録信号がプリント用の
記録データに変換される。そして、モータドライバ17
06、1707が駆動されると共に、ヘッドドライバ1
705に送られた記録データに従って記録ヘッド1が駆
動され、記録が行われる。
【0033】なお、1710は記録動作や記録装置の拭
態に係る種々のメッセージを表示するLCD1711や
記録動作や記録装置の状態を知らせる種々の色のLED
ランプ1712や警告音を発するブザー(不図示)を備
えた表示部である。
【0034】また、記録ヘッド1と一体となったインク
タンク7のインク有無を検出するインク残量検出部25
の動作はMPU1701によって制御される。
【0035】次に、上記のような記録装置が実行するマ
ルチパス記録に係る画像処理のいくつかの実施形態につ
いて説明する。
【0036】<第1実施形態>図3は第1実施形態に従
う画像処理の機能構成を示すブロック図である。
【0037】ここでは、4つの濃度色成分、即ち、シア
ン(C)成分、マゼンタ(M)成分、イエロ(Y)成
分、ブラック(K)成分で構成される濃度記録データを
扱うものとする。
【0038】なお、図3において、従来例の図7で説明
したのと同じ構成要素には同じ参照番号を付し、その説
明は省略する。
【0039】図3において、118はマスクパターンテ
ーブル、119はスジムラ検出部、120はパス数決定
部である。
【0040】バッファ制御部112は記録ヘッド1のノ
ズルの位置に応じて記録バッファ113よりビットマッ
プデータを読み出してパス数決定部120に出力する。
また、入力端子111から次のスキャンのビットマップ
データが入力されると記録バッファ113の空き領域
(記録が完了した記録媒体を搬送するその搬送量に相当
する領域)に格納するように記録バッファ113を制御
する。
【0041】さて、スジムラ検出部119は、記録ヘッ
ド1のノズルの各色インク毎のスジムラ量、例えば、ヨ
レと吐出量、吐出速度等を検出する回路で構成され、例
えば、パッチ或いはチェックパターン等を記録すること
により記録ヘッド1の各色毎のスジムラ量を求めてレジ
スタに格納する。スジムラ検出部119に各色毎のスジ
ムラ量が格納されると、記録バッファ12に格納されて
いる各色成分毎の記録データと共にパス数決定部14へ
と出力される。
【0042】具体的な構成としては、記録用紙に所定の
パターンを記録したあとインクカートリッジとキャリッ
ジから取り外し、カートリッジスキャナをキャリッジ2
に取りつけて、その記録用紙に記録されたパターンを読
み取って解析し、ヨレ量や各記録ドットの大きさのばら
つきから濃度むらを推定評価し、その評価された量をR
OM1702の一部を構成するEEPROMなどに格納
する。或いは、記録装置内の記録用紙の搬送路上に光学
スキャナ(不図示)を取りつけておき、記録直後のパタ
ーンをそのスキャナによって読み取って解析するように
しても良い。
【0043】パス数決定部120では分割パス数を決定
し、そのパス数をマスク部117へ出力する。マスクパ
ターンテーブル118では予め格納されているマスクパ
ターンテーブル、例えば、2パス記録、4パス記録、8
パス記録用のマスクパターンテーブルから、必要なマス
クパターンを決定された分割パス数に応じて選択し、マ
スク部117に出力する。マスク部117は記録バッフ
ァ113に格納されているビットマップデータをマスク
パターンを用いて各パス記録毎にマスクしてヘッドドラ
イバ1705に出力すると、ヘッドドライバ1705で
はそのマスクされたビットマップデータを記録ヘッドが
用いる順に並び替え、記録ヘッド1に転送する。
【0044】図4にパス数決定部120の詳細な構成を
示すブロック図である。
【0045】図4において、121はK成分記録データ
を用いて記録するときのパス数を決定するパス数決定
部、122はC成分記録データを用いて記録するときの
パス数を決定するパス数決定部、123はM成分記録デ
ータを用いて記録するときのパス数を決定するパス数決
定部、124はY成分記録データを用いて記録するとき
のパス数を決定するパス数決定部、125はパス数決定
部121〜124で決定された夫々の色成分の記録に関
するパス数の最大パス数を検出するパス数決定部であ
る。
【0046】さて、スジムラ検出部119によって検出
された各色インクを吐出するためのノズル毎のスジムラ
情報、例えば、ヨレの標準偏差、平均値、最大ヨレ、イ
ンク吐出量、吐出速度等はパス数決定部121〜124
へと転送される。また、各色成分毎に記録バッファ11
3に格納された各走査毎のビットマップデータがパス数
決定部121〜124へ転送される。そして、各色成分
記録データ毎に分割パス数を決定する。
【0047】この決定は、スジムラ検出部119によっ
て検出されるスジムラの一因となる種々の因子に基づい
てなされる。例えば、そのような因子の内の各色インク
を吐出するためのノズル群毎のヨレ情報に着目すると、
そのヨレ情報に基づきある閾値を設定する。例えば、ヨ
レの標準偏差で3,6μmと2つの閾値を設定し、これ
らの閾値とヨレ量(σ)とを比較し、σ≦3μmの範囲
では2パス記録、3<σ≦6μmの範囲では4パス記
録、σ>6μmの範囲では8パス記録を行うことができ
るようビットマップデータの分割パス数を予め設定して
おく。
【0048】この他にスジムラの発生原因となる各因子
に関しても同様な方法で、各因子に関する最適な記録パ
ス数を決定する。これら各因子に関して重み付けを行な
い、パス数決定部121〜124では各色成分毎にパス
数を決定し、その結果をパス数決定部125へ出力す
る。パス数決定部125ではパス決定部121〜124
にて決定された各色成分毎のパス数のうち最大となるパ
ス数を抽出しマスク部117へ出力する。そして、マス
ク部117ではそのパス数に応じたマスクパターンを選
択し、マスクされたビットマップデータをヘッドドライ
バ1705へ転送する。なお、考慮する因子がヨレ情報
のみであれば、重みづけは必要ないことは言うまでもな
い。
【0049】次に、以上のような方法を具体的な画像記
録に適用してパス数を決定する処理について説明する。
【0050】図5に1ページの記録媒体に複数の色の領
域から構成される画像を記録する例を示す図である。図
5において、41は記録媒体(記録用紙)の有効記録領
域、42は黒色記録領域、43は赤色記録領域、44は
緑色記録領域、45は青色記録領域、46は黒色記録領
域、47は自然画記録領域である。
【0051】ここでは記録ヘッド1のKインクを吐出す
るノズル、Cインクを吐出するノズル、Mインクを吐出
するノズル、Yインクを吐出するノズルに関するヨレの
標準偏差がそれぞれ、1、2、3、4μmであり、これ
らヨレの標準偏差に基づき決定した閾値(上述した2つ
の閾値)によりパス数を決定する場合について、図6に
示すフローチャートを参照して説明する。
【0052】まず、ステップS100では、黒記録領域
42のバンド記録、或いは、記録ヘッド1の1走査分の
ために用いられるビットマップデータを記録バッファ1
13に転送する。この場合のデータはK成分記録データ
である。
【0053】次に、ステップS110では、パス数決定
部121〜124において、上述した決定方法に従って
記録パス数を決定する。上述したように、黒記録領域の
記録にはK成分記録データのみが用いられるので、パス
数決定部121のみが用いられ、他のパス数決定部12
2〜124に対してパス数を決定するために用いるビッ
トマップデータが存在しない。上述のように、Kインク
を吐出するノズルに関するヨレの標準偏差はσ=1(μ
m)であるので、黒色記録領域42を記録する際のパス
数が“2”と決定される。
【0054】さらに、ステップS120では、パス数決
定部121〜124において決定されたパス数がパス数
決定部125へ転送され、最終的なパス数が決定され
る。
【0055】そして、ステップS130では、パス数決
定部125における決定結果に基づいて、マルチパス記
録が実行される。なお、黒記録領域42の記録には、パ
ス数決定部121の決定結果のみが反映され、2パス記
録が開始される。
【0056】最後に、ステップS140では、記録ヘッ
ド1の1走査分の記録が終了するたび毎に一連の記録動
作を終了したかどうかを調べる。ここで、記録動作が続
行する場合には、処理はステップS100に戻って上述
の処理を繰り返すが、記録媒体に対する記録を完了した
と判断される場合には、処理は終了する。
【0057】図5に示す画像を記録する場合、黒色記録
領域42の記録が完了すると、次に赤色記録領域43の
記録が開始される。
【0058】赤色記録領域43を記録する場合には、M
成分記録データとY成分記録データとが用いられるの
で、ステップS110の処理では、パス決定部123お
よび124において、M成分記録データとY成分記録デ
ータを夫々用いて記録する場合のパス数が決定される。
上述のように、Mインクを吐出するノズルに関するヨレ
の標準偏差はσ=3(μm)であり、Yインクを吐出す
るノズルに関するヨレの標準偏差はσ=4(μm)であ
るので、Mインクを用いた記録のパス数が“2”、Yイ
ンクを用いた記録のパス数が“4”と決定される。な
お、この場合の記録では、パス数決定部121、122
に対してパス数を決定するために用いるビットマップデ
ータが存在しない。
【0059】従って、パス数決定部123、124から
の出力がパス数決定部125へ転送され、その結果、最
大パス数、即ち、“4”が抽出され、赤色記録領域43
に対しては4パス記録が開始される。
【0060】緑色記録領域44および青色記録領域45
への記録においても同様な処理がなされる。
【0061】次に、主走査方向に黒色記録領域46およ
び自然画記録領域47とが混在する領域を記録する場合
には、黒色記録領域46の記録に対してはK成分記録デ
ータのみが用いられるので、自然画記録領域47の記録
に対して、C、M、Y成分記録データが用いられるの
で、記録バッファ113に格納されたK、C、M、Y成
分から構成される記録データが各色成分毎にビットマッ
プデータがパス数決定部121〜124に入力れ、各色
の記録に関して、パス数がそれぞれ、“2”、“2”、
“4”、“4”と決定される。
【0062】その後、これらの値がパス数決定部125
へ転送され、これらの値の最大値である“4”を抽出
し、4パス記録を開始する。
【0063】従って以上説明した実施形態に従えば、各
色インクを吐出する記録ヘッドのノズルの精度情報(ヨ
レ情報)と各色成分の1走査毎の記録データとに基づい
て、各走査毎のパス数を動的に決定しているため、スジ
ムラを低減しつつ、且つ、高速記録を行うことが可能と
なる。
【0064】なお、スジムラを発生させる因子としてヨ
レ情報以外の因子についても同様に閾値を設定し、これ
らの因子毎に重みづけをして複数の因子を総合的に評価
し、最適なパス数を決定しても良い。
【0065】<第2実施形態>図7は第2実施形態に従
う画像処理の機能構成を示すブロック図である。
【0066】図7において、従来例や第1実施形態で説
明したのと同じ構成要素には同じ参照番号を付し、その
説明は省略する。特に、図7では、入力端子111から
パス数決定部125の前段までを示している。
【0067】図7に示すように、記録バッファ113と
入力端子111との間にはバッファ判定部302が設け
られ、記録バッファ113は自然画用のK成分データを
格納する記録バッファ303と、文字記録用のK成分デ
ータを格納する記録バッファ304と、C成分データを
格納する記録バッファ305と、M成分データを格納す
る記録バッファ306と、Y成分データを格納する記録
バッファ307とから構成されている。
【0068】また、第1実施形態で説明したパス数決定
部121は、この実施形態では、自然画用K成分データ
を用いた記録に関するパス数を決定するパス数決定部1
21aと、文字記録用K成分データを用いた記録に関す
るパス数を決定するパス数決定部121bとに分けられ
て構成されている。
【0069】従って、バッファ判定部302は入力端子
301より入力されたデータを記録バッファ113に格
納する際に、そのデータが自然画を形成するデータであ
るか或いは文字画像を形成するデータであるかを判定す
る。文字と自然画の分離方法については、従来から、画
像の局所的な性質(ヒストグラム、周波数測定 etc)を
利用した方法など種々の実現手段が存在する。従って、
その分離ができる限り本発明ではどのような分離方法を
用いても良い。
【0070】通常、文字画像を記録をする場合、自然画
を記録する場合に比べて、記録ヘッド個々のばらつきの
許容範囲が広い。つまり、スジとして認識される許容範
囲が広くなる。
【0071】図8は1ページの記録媒体に記録される画
像に黒文字と自然画とが混在する例を示す図である。図
8において、51は記録媒体の有効記録領域、52は黒
文字記録領域、53は自然画記録領域である。。
【0072】図8に示すような画像を記録する場合、始
めに黒文字領域52のみを記録するため、記録バッファ
304にのみ全てのビットマップデータが格納される。
このため、文字記録用K成分記録データだけを用いた記
録がなされる場合、パス数決定部121bでは、そのパ
ス数の決定に用いる閾値を緩和し、即ち、スジムラ検出
部119より得られる記録ヘッドの特性情報等によって
算出される閾値を小さく設定し、より少ないパス数が選
択されるようにする。
【0073】第1実施形態で説明したようにKインクに
よる記録のヨレの標準偏差が1μmである場合、第1実
施形態で設定した閾値に従えば、そのデータが文字画像
を形成するために用いられるか、自然画を形成するため
に用いられるかに係りなく、2パス記録が行なわれる。
【0074】しかしながら、この実施形態では、バッフ
ァ判定部302での判定に従って、K成分データが自然
画を形成するために用いられる場合には、そのビットマ
ップデータを記録バッファ303へと転送し、そのデー
タを用いて記録する際のパス数はパス数決定部121a
で決定され、そのK成分データが文字画像を形成するた
めに用いられる場合には、そのビットマップデータを記
録バッファ303へと転送し、そのデータを用いて記録
する際のパス数はパス数決定部121bで決定される。
【0075】そして、パス数決定部121aでは、第1
実施形態と同様にパス数決定を行なうが、パス数決定部
121bでは文字画像形成の品質がスジムラの影響に対
して広い許容範囲をもつため、標準偏差(σ)がσ≦3
μmの範囲では1パス記録、3<σ≦6μmの範囲では
2パス記録、σ>6μmの範囲では4パス記録を行なう
ようにパス数を決定する。
【0076】その結果、この実施形態に従えば、ヨレの
標準偏差が小さいなら、黒文字領域52を1パスで記録
する可能性もあり、高速記録が可能となる。
【0077】なお、他の記録領域に関しては前述の第1
実施形態と同様の方法でパス数が決定されるため説明は
省略する。
【0078】また、図7に示す構成では、K成分記録デ
ータについてのみ文字記録用と自然画像記録用とに区別
すつようにしているが、他の色成分データに関しても同
様に文字記録用の記録バッファとパス数決定部を備える
ことにより、カラー文字に対しても同様の処理をするこ
とができ、高速記録を実現することが可能となる。
【0079】<第3実施形態>図9は第3実施形態に従
う画像処理の機能構成を示すブロック図である。
【0080】図9において、従来例や第1実施形態で説
明したのと同じ構成要素には同じ参照番号を付し、その
説明は省略する。特に、図9では、入力端子111から
パス数決定部120までを示している。
【0081】図9において、130はデータ総量計測部
である。
【0082】この実施形態では、スジムラ要因として挙
げられる各々の因子の経時変化について着目している。
記録ヘッドの特性、例えば、インク吐出量、インク吐出
速度等が記録時間と共に変化していくことは周知の事実
である。
【0083】そこで、この実施形態では、データ総量計
測部130で記録媒体ページ単位のデータ総量をカウン
トし、あるページ数に相当するデータ量を超えた場合、
この回路が起動し、パス数決定部120における閾値を
緩和するように制御する。
【0084】例えば、パス数決定部120がパス数を
“2”と決定しようとしている場合、記録データによっ
て記録される画像が3ページ以上超えている場合等にこ
の回路が起動し、スジムラ検出部119によって得られ
る、例えば、ヨレの標準偏差とその閾値とを比較して決
定されるパス数を増すように制御する。
【0085】その結果、この実施形態に従えば、通常の
場合(例えば、2パス記録)に対しスジムラが多いた
め、決定されるパス数が増加する。このように、データ
総量計測部を設け、その測定結果をパス数の決定に反映
させているためので、インク吐出量、インク吐出速度等
の記録ヘッドの特性の経時変化による変動の影響を緩和
することが可能となり、より高品位な画像記録に貢献す
る。
【0086】なお、以上の実施形態において、記録ヘッ
ドから吐出される液滴はインクであるとして説明し、さ
らにインクタンクに収容される液体はインクであるとし
て説明したが、その収容物はインクに限定されるもので
はない。例えば、記録画像の定着性や耐水性を高めた
り、その画像品質を高めたりするために記録媒体に対し
て吐出される処理液のようなものがインクタンクに収容
されていても良い。
【0087】以上の実施形態は、特にインクジェット記
録方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用され
るエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例え
ば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギ
ーによりインクの状態変化を生起させる方式を用いるこ
とにより記録の高密度化、高精細化が達成できる。
【0088】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて膜沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状をすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0089】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0090】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれ
るものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、
共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構成を
開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59−138461号公報に基づいた構
成としても良い。
【0091】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。
【0092】加えて、上記の実施形態で説明した記録ヘ
ッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリ
ッジタイプの記録ヘッドのみならず、装置本体に装着さ
れることで、装置本体との電気的な接続や装置本体から
のインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの
記録ヘッドを用いてもよい。
【0093】また、以上説明した記録装置の構成に、記
録ヘッドに対する回復手段、予備的な手段等を付加する
ことは記録動作を一層安定にできるので好ましいもので
ある。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対して
のキャッピング手段、クリーニング手段、加圧あるいは
吸引手段、電気熱変換体あるいはこれとは別の加熱素子
あるいはこれらの組み合わせによる予備加熱手段などが
ある。また、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを
備えることも安定した記録を行うために有効である。
【0094】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。
【0095】以上説明した実施の形態においては、イン
クが液体であることを前提として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであっても、室温で軟化も
しくは液化するものを用いても良く、あるいはインクジ
ェット方式ではインク自体を30°C以上70°C以下
の範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範
囲にあるように温度制御するものが一般的であるから、
使用記録信号付与時にインクが液状をなすものであれば
よい。
【0096】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒
体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。この
ような場合インクは、特開昭54−56847号公報あ
るいは特開昭60−71260号公報に記載されるよう
な、多孔質シート凹部または貫通孔に液状または固形物
として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向す
るような形態としてもよい。本発明においては、上述し
た各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰
方式を実行するものである。
【0097】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力
端末として一体または別体に設けられるものの他、リー
ダ等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有
するファクシミリ装置の形態を取るものであっても良
い。
【0098】なお、本発明は、複数の機器(例えばホス
トコンピュータ,インタフェース機器,リーダ,プリン
タなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの
機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装置
など)に適用してもよい。
【0099】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読出し実行することによっても、達成されることは言う
までもない。
【0100】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0101】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディス
ク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD
−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMな
どを用いることができる。
【0102】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0103】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0104】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、カ
ラー画像を構成する各色成分のデータ構成と記録ヘッド
の記録特性により動的にマルチパス記録におけるパス数
が決定されるので、記録ヘッド個々の記録特性とその記
録を行なう時点時点の画像データの内容を考慮した最適
なパス数でのマルチパス記録が実行され、高品位な画像
を記録することができるという効果がある。
【0105】また、このような最適なパス数の選択によ
り、記録ヘッドの記録特性と記録画像の内容によっては
記録速度を高速にできるという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な実施形態であるインクジェッ
ト方式に従って記録を行う記録ヘッドを備えた記録装置
の槻略構成を示す斜視図である。
【図2】記録装置の制御回路の構成を示すブロック図で
ある。
【図3】本発明の第1実施形態に従う画像処理の機能構
成を示すブロック図である。
【図4】パス数決定部120の詳細な構成を示すブロッ
ク図である。
【図5】1ページの記録媒体に複数の色の領域から構成
される画像を記録する例を示す図である。
【図6】パス数決定処理を示すフローチャートである。
【図7】第2実施形態に従う画像処理の機能構成を示す
ブロック図である。
【図8】1ページの記録媒体に記録される画像に黒文字
と自然画とが混在する例を示す図である。
【図9】第3実施形態に従う画像処理の機能構成を示す
ブロック図である。
【図10】従来のインクジェットプリンタのマルチパス
記録制御の概要を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 記録ヘッド 111 入力端子 112 記録バッファ制御部 113 記録バッファ 114 マスク生成部 115 アドレス生成部 117 マスク部 118 マスクパターンテーブル 119 スジムラ検出部 120 パス数決定部 121〜125 パス数決定部 130 データ総量計測部 302 バッファ判定部 1705 ヘッドドライバ 303 自然画用K成分データ記録バッファ 304 文字画像用K成分データ記録バッファ 305 C成分データ用記録バッファ 306 M成分データ用記録バッファ 307 Y成分データ用記録バッファ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 尚 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 今野 裕司 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 川床 徳宏 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 枝村 哲也 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA01 EA06 EA07 EA08 EB58 EB59 EC74 EC80 FA03 2C087 AC07 BA03 BA05 BA07 BC02 BD35 CB01

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の色成分からなるカラー画像データ
    に基づき、記録ヘッドのマルチパス記録制御により画像
    を記録媒体に記録する記録装置であって、 前記カラー画像データを入力して一時的に格納するバッ
    ファと、 前記記録ヘッドの記録特性を検出する検出手段と、 前記検出手段による記録特性に基づいて、前記カラー画
    像データの各色成分毎に適したマルチパス記録における
    パス数を決定し、さらに、該パス数に基づいて実際の記
    録動作におけるマルチパス記録におけるパス数を決定す
    る決定手段と、 前記決定手段によって決定されたパス数に基づいて、前
    記記録ヘッドを制御して記録を行なう記録手段を有する
    ことを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 前記記録ヘッドは、インクを吐出して記
    録を行うインクジェット記録ヘッドであることを特徴と
    する請求項1に記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記インクジェット記録ヘッドは、熱エ
    ネルギーを利用してインクを吐出するために、インクに
    与える熱エネルギーを発生するための電気熱変換体を備
    えていることを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記記録特性は、前記インクジェット記
    録ヘッドに備えられた複数のインク吐出ノズル各々から
    吐出されるインク液滴の吐出方向のずれ量や、前記複数
    のインク吐出ノズル各々から吐出されるインク液滴量の
    ばらつきを含むことを特徴とする請求項2に記載の記録
    装置。
  5. 【請求項5】 前記インク液滴の吐出方向のずれ量は前
    記複数の色成分毎に求められることを特徴とする請求項
    4に記載の記録装置。
  6. 【請求項6】 前記インクジェット記録ヘッドを往復走
    査する走査手段をさらに有することを特徴とする請求項
    5に記載の記録装置。
  7. 【請求項7】 前記決定手段は、前記走査手段による前
    記インクジェット記録ヘッドの1走査によって記録可能
    な最大面積の画像に対応するカラー画像データの各色成
    分毎にマルチパス記録におけるパス数を決定することを
    特徴とする請求項6に記載の記録装置。
  8. 【請求項8】 前記カラー画像データが文字画像を形成
    するデータであるか、或いは、自然画像を形成するデー
    タあるかを判別する判別手段と、 前記判別手段による判別結果に基づいて、前記決定手段
    によって決定される各色成分毎のマルチパス記録におけ
    るパス数を調整する調整手段をさらに有することを特徴
    とする請求項7に記載の記録装置。
  9. 【請求項9】 前記調整手段は、前記カラー画像データ
    量を計測累積して累積値を求め、該累積値が所定量を超
    えたなら、前記決定手段によって決定される各色成分毎
    のマルチパス記録におけるパス数を調整することを特徴
    とする請求項8に記載の記録装置。
  10. 【請求項10】 前記カラー画像データは、シアン成
    分、マゼンタ成分、イエロ成分、ブラック成分で構成さ
    れる濃度データであることを特徴とする請求項1に記載
    の記録装置。
  11. 【請求項11】 前記決定手段は、 前記シアン成分、マゼンタ成分、イエロ成分、ブラック
    成分各々についてのマルチパス記録におけるパス数を決
    定する第1決定手段と、 前記第1決定手段によって決定された各色成分毎のパス
    数の最大値を求め、実際の記録動作におけるマルチパス
    記録におけるパス数を決定する第2決定手段とを含むこ
    とを特徴とする請求項10に記載の記録装置。
  12. 【請求項12】 前記第1決定手段は、各色成分毎に前
    記記録特性が良好であればパス数を少なく設定すること
    を特徴とする請求項11に記載の記録装置。
  13. 【請求項13】 複数の色成分からなるカラー画像デー
    タに基づき、記録ヘッドのマルチパス記録制御により画
    像を記録媒体に記録する記録方法であって、 前記カラー画像データを入力してバッファに一時的に格
    納する格納工程と、 前記記録ヘッドの記録特性を検出する検出工程と、 前記検出工程において検出された記録特性に基づいて、
    前記カラー画像データの各色成分毎に適したマルチパス
    記録におけるパス数を決定し、さらに、該パス数に基づ
    いて実際の記録動作におけるマルチパス記録におけるパ
    ス数を決定する決定工程と、 前記決定工程において決定されたパス数に基づいて、前
    記記録ヘッドを制御して記録を行なう記録工程を有する
    ことを特徴とする記録方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011000761A (ja) * 2009-06-17 2011-01-06 Canon Inc 画像形成装置及び画像処理方法

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