JP2004066550A - インクジェット記録装置及びその制御方法、プログラム、及び記憶媒体 - Google Patents

インクジェット記録装置及びその制御方法、プログラム、及び記憶媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP2004066550A
JP2004066550A JP2002226542A JP2002226542A JP2004066550A JP 2004066550 A JP2004066550 A JP 2004066550A JP 2002226542 A JP2002226542 A JP 2002226542A JP 2002226542 A JP2002226542 A JP 2002226542A JP 2004066550 A JP2004066550 A JP 2004066550A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
recording head
dots
inkjet
ink jet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002226542A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsutoshi Nagamura
長村 充俊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2002226542A priority Critical patent/JP2004066550A/ja
Publication of JP2004066550A publication Critical patent/JP2004066550A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】インクジェット記録ヘッドのリフィル周波数は温度に対して強く依存する特性を持つので熱エネルギーを用いた記録方式においては、記録ヘッドから連続してインクを吐出した場合にリフィル周波数が低下し、記録特性の低下を引き起こす。
【解決手段】インクジェット記録ヘッドを備え、前記インクジェット記録ヘッドから被記録媒体にインクを吐出させて記録を行うインクジェット記録装置において、前記インクジェット記録ヘッドの温度を検知して温度情報を取得し、前記インクジェット記録ヘッドの走査によって決定される1走査記録バンド領域、又は、1走査記録バンドを複数に分割してなる各単位領域毎に、前記領域に打ち込まれるべきインクのドット数を算出し、取得された前記温度情報と算出された前記インクのドット数情報とを利用してインクジェット記録装置を制御する。
【選択図】図12

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェット記録装置に関連し、より詳細には、記録ヘッドの記録特性の劣化の程度を予測し、その予測結果に基づいてその動作を制御可能なインクジェット記録装置、方法、プログラム及び記憶媒体に関連する。
【0002】
【従来の技術】
従来、紙、OHP用シートなどの記録媒体(以下、記録用紙または単に紙という)に対して記録を行う記録装置は、種々の記録方式による記録ヘッドを搭載した形態で提案されている。この記録ヘッドには、ワイヤードット方式、感熱方式、熱転写方式、インクジェット方式によるものなどがある。特に、インクジェット方式は、記録用紙に直接インクを噴射するものであるので、ランニングコストが安く、静かな記録方法として注目されている。インクジェット方式のうち、膜沸騰を利用した熱エネルギー記録方式は、圧電素子を利用したものに比較して、高速性、高密度等の点で優れたものとして実用化されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
インクジェット記録ヘッドは所定の駆動条件を与えると、所定範囲の駆動周波数を持ち、この範囲内では問題なく記録が行われる。また、記録ヘッドは所定の応答特性を満足するものであるが、その特性を越えて記録を行わなければならないことがある。また、安定しているはずの記録ヘッドの特性が、何らかの影響を受けて部分的な記録特性が劣化してしまう場合が見られた。
【0004】
このような記録特性を劣化させる原因の一つとして、インクのリフィル速度を挙げることができる。あるインク吐出口からインクを吐出し、次にその吐出口からインクを吐出するときには、インク供給がなされてその吐出口に対する所定位置までインクが復帰している必要がある。このような、正常吐出が可能な所定位置までのインクの復帰、すなわちリフィルが、次の吐出まで充分になされていない場合には、その吐出の際の吐出インク量の不足等、正常なインク吐出が得られない。従って、リフィル周波数はそのヘッドの吐出周波数より高い必要がある。
【0005】
また、リフィル周波数は温度に対して強く依存する特性を持つ。一般に低温の場合と比較して、高温ではリフィル周波数は低下するという傾向を示す。そのため、インクジェット方式のうち、熱エネルギーを用いた記録方式においては、記録ヘッドから連続してインクを吐出した場合、記録ヘッド自体が昇温するため、リフィル周波数が低下し、記録特性の低下を引き起こす。
【0006】
記録ヘッドの記録特性の劣化による画像の劣化は、具体的には以下の現象が認められる。液滴の記録媒体への着弾位置が垂直方向へずれる「縦ヨレ」、水平方向へ着弾位置がずれる「横ヨレ」、そして更には画像形成に所望される液滴が形成されず複数の小さな液滴に分割されてミスト状に吐出される場合や、最悪には殆ど液滴が吐出されない場合等である。上記劣化の諸現象は、劣化の初期では単独に発生する場合もあるが、劣化が進行するにつれ諸現象全てが認められる場合が多く、その結果、形成される画像は所望した画像に比較し著しく劣化した画像となってしまう事がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明では、インクジェット記録ヘッドを備え、前記インクジェット記録ヘッドから被記録媒体にインクを吐出させて記録を行うインクジェット記録装置において、前記インクジェット記録ヘッドの温度を検知して温度情報を取得する取得手段と、前記インクジェット記録ヘッドの走査によって決定される1走査記録バンド領域、又は、前記1走査記録バンドを複数に分割してなる各単位領域毎に、前記領域に打ち込まれるべきインクのドット数を算出する算出手段と、前記取得手段により取得された前記温度情報と前記算出手段により算出された前記インクのドット数情報とを利用して前記インクジェット記録装置を制御する制御手段とを備える。
【0008】
また、上記課題を解決するための本発明の別の側面では、インクジェット記録ヘッドと、前記インクジェット記録ヘッドのインク吐出面を払拭するためのワイパーを利用してワイピング処理を行うワイピング手段とを備え、前記インクジェット記録ヘッドから被記録媒体にインクを吐出させて記録を行うインクジェット記録装置において、前記インクジェット記録ヘッドの温度を検知して温度情報を取得する取得手段と、前記温度情報に基づいて、前記インクジェット記録ヘッドの走査によって決定される1走査記録バンド領域、又は、前記1走査記録バンドを複数に分割してなる各単位領域毎に、前記領域に打ち込まれるべきインクの第1のドット数を算出する算出手段と、前記ワイピング処理が実行された後における、インクジェット記録ヘッドによる記録走査数を計数する第1の計数手段と、前記ワイピング処理が実行された後における、インクジェット記録ヘッドから吐出されたインクの第2のドット数を計数する第2の計数手段と、前記第1のインクのドット数、前記計数された記録走査数、及び前記インクの第2のドット数を利用して、前記ワイピング処理を実行するか否かを判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果に基づき前記インクジェット記録装置を制御する制御手段とを備える。
【0009】
上記発明は、インクジェット記録装置を制御する方法の発明、もしくは当該方法をコンピュータに実行させるための制御プログラム、又は当該プログラムを格納した情報記憶媒体の形態において提供された場合であっても、同様に上記課題を解決できることは言うまでもない。
【0010】
以上の発明によれば、検知した温度情報及び前記ドット数情報から、記録走査前に記録ヘッドの記録特性の劣化の程度を予測することができ、その予測結果に基づいて前記インクジェット記録装置を制御することで、画像の劣化を回避することが可能となり、目視的に実用的にも遜色のない画像を得ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
【第1実施形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明を適用可能なプリンタの要部の外観図である。このプリンタは、いわゆるシリアルスキャン型の記録装置であり、被記録媒体の搬送方向(副走査方向)に対して直交する方向(主走査方向)における記録ヘッドの走査を伴なって、画像を記録する。記録動作においては、まず、給紙モータ5によりギヤを介して駆動される給紙ローラー6によって、被記録媒体が所定位置まで搬送される。それから、キャリッジモータ3によりキャリッジ2を主走査方向に移動させつつ、キャリッジ2に搭載された記録ヘッドからインクを吐出して、被記録媒体上に一定のバンド幅の画像を記録する。
【0012】
その後、被記録媒体を副走査方向に所定量搬送(以下、「紙送り」ともいう)する。このような動作を繰り返すことにより、被記録媒体上に順次画像を記録する。このようなシリアルスキャン方式においては、記録ヘッドの1走査の記録毎に紙送りはせずに、記録ヘッドの複数走査の記録後に紙送りをする方法もある。また、記録ヘッドの1走査毎に所定のマスクを用いて記録データを間引いて記録し、その1走査毎にバンド幅の1/nの紙送りをして、1バンド幅の画像を記録ヘッドの複数回の走査と複数回の紙送りによって完成させる方法もある。
【0013】
また、本例では、キャリッジモータ3からキャリッジ2への駆動力の伝達手段として、キャリッジベルト4を用いている。しかし、そのキャリッジベルト4の代わりに、リードスクリュー等他の伝達手段を用いてもよい。また、紙送りされた被記録媒体は、給紙ローラー6と圧力ローラー7の間を通って、記録ヘッドによる記録位置に導かれる。
【0014】
記録ヘッドは、その休止状態において、パージユニット1のキャップによってキャッピングされており、記録動作に際しては、まず、そのキャップを開放して、キャリッジ2の主走査方向の移動を可能とする。その後、1走査分の記録データがバッファに蓄積されてから、キャリッジモータ3によってキャリッジ2を主走査方向に移動させつつ、記録ヘッドからインクを吐出して画像を記録する。
【0015】
図2は、本例の記録装置におけるインク供給系の説明図である。インクは、メインのインクタンク201からチューブ207とジョイント208を経由して、キャリッジ2上のサブのインクタンク202に補給されてから、記録ヘッド9に供給される。インクタンク201において、201Y、201M、201C、201Bは、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、およびブラックのインクの収容部である。記録ヘッド9は、キャリッジ2と共に、シャフト10に沿って主走査方向に移動する。203はバッファ室である。
【0016】
装置本体の定位置に備えたメインタンク201から、直接、記録ヘッド9にインクを供給するように構成してもよい。しかし、キャリッジ2に掛かる負荷を小さく抑えて、高速記録化、小型軽量化を図る上においては、本例のように、キャリッジ2に搭載するサブタンク202を小型化することが有効である。すなわち、キャリッジ2に比較的小容量のサブタンク202を搭載して、そのサブタンク202から記録ヘッド9にインクを供給すると共に、そのサブタンク202に対して、装置本体の定位置に備えた比較的大容量のメインタンク201からインクを補給するように構成することができる。
【0017】
供給ジョイント208は、キャリッジ2がホーム位置などの所定位置に移動したときに、メインタンクとサブタンクとの間のインク供給路を形成する。したがって、サブタンク202の容量や記録ヘッド9のインク消費量に応じた最適な時期に、メインタンク201からサブタンク202にインクを補給することができる。
【0018】
被記録媒体は、インクジェット方式の記録に適するものであれば特に制限はなく、例えば、いわゆる普通紙、紙の上に炭酸カルシウム、TiO、または結着剤などからなるインク吸収層を設けたコート紙、高分子フィルム上にインクを吸収するAl多孔質体などによる吸収層を設けたフィルム類、などを用いることができる。
【0019】
図3は、本例の記録装置におけるデータの流れの説明図であり、図4は、本例の記録装置における制御系のブロック構成図である。
【0020】
図3において、101はプログラマブル・ペリフェラル・インターフェイス(以下、「PPI」という)であり、図示しないホストコンピュータ(ホスト装置)から送られてくる指令信号(コマンド)や記録情報信号を受信してMPU102に転送する。また、PPI101は、コンソール106の制御信号、およびキャリッジ2がホーム位置にあることを検出するホーム位置センサ107からの信号を入力する。
【0021】
MPU(マイクロプロセッシングユニット)102は、制御用ROM105に記憶された制御プログラムにしたがって、この記録装置内の各部を制御する。103は各種データを一時的に記憶するためのRAMであり、受信した信号を貯え、或いはMPU102のワークエリアとして使用される。104はフォント発生用ROMであり、コード情報に対応して文字や記録等のパターン情報を記憶しており、入力したコード情報に対応して各種パターン情報を出力する。
【0022】
121は、ROM104等により展開されたデータを記憶するためのプリントバッファメモリであって、m行分の記録データを記憶する容量を持つ。105は、MPU2が実行する処理手順が格納されている制御用ROMである。これらの各部は、アドレスバス117およびデータバス118を介して、MPU102によりそれぞれ制御される。
【0023】
3はキャリッジモータであり、記録ヘッド9を搭載したキャリッジ2を主走査方向に往復移動させる。5は紙送りモータであり、紙等の被記録媒体をキャリッジ2の移動方向に対して直交する副走査方向に搬送する。113はキャッピングモータであり、記録ヘッド9をキャッピングするようにキャップ部材を駆動して、記録ヘッド9のインク吐出口(図示せず)を外気より遮断してノズルの乾燥を防止し、またワイパーを動作させて、記録ヘッド9におけるインク吐出口の形成面(ヘッドフェイス面)のインクを拭き取るワイピング等の動作を行う。
【0024】
115はキャリッジモータ3を駆動するためのモータドライバ、116は紙送りモータ5を駆動するためのモータドライバ、114はキャッピングモータ113を駆動するためのモータドライバである。また、コンソール106には、キーボードスイッチや表示ランプなどが設けられている。また、ホーム位置センサ107は、キャリッジ2のホーム位置近傍に設けられており、記録ヘッド9を搭載したキャリッジ2がホーム位置に到達したことを検知する。
【0025】
109はシートセンサであり、記録用紙等の被記録媒体の有無、すなわち被記録媒体が所定の記録部に供給されたか否かを検知する。ホーム位置においては、記録ヘッド9のインク吐出状態を良好に維持するための回復処理を行うことができる。その回復処理としては、ワイパーによるワイピング動作の他に、画像の記録に寄与しないインクを記録ヘッド9からキャップ部材の内部に吐出する処理(予備吐出)、画像の記録に寄与しないインクを吸引力あるいは加圧力によって記録ヘッド9から排出させる処理を含めることができる。
【0026】
本例の記録ヘッド9は、熱エネルギーを用いてインクに膜沸騰による状態変化を生起させることによって、インク滴を吐出する方式のインクジェット記録ヘッドである。この記録ヘッド9には、m個(例えば、64個)の吐出口、および各吐出口に対応したm個の吐出用ヒータ(電気熱変換体)などが設けられている。
【0027】
また、記録ヘッド9内には、温度センサ300が設けられ、記録ヘッド内温度をこのセンサから取得する。111は、記録情報信号に応じて記録ヘッド9の吐出用ヒータを駆動するためのドライバである。120は、上記各部へ電源を供給する電源部であり、駆動電源装置としてのACアダプタと電池を有している。
【0028】
このような構成において、MPU102は、PPI101を介してコンピュータなどのホスト装置に接続されており、このホスト装置から送られてくるコマンドおよび記録情報信号、制御用ROM105に格納されているプログラムの処理手順、およびRAM103内に蓄えた記録情報に基づいて、記録動作を制御する。
【0029】
また、本例の記録装置は図4に示すように、この種の一般的な記録装置と同様に、記録データを送信するホスト装置100より、パラレルポート、シリアルポート、またはネットワーク等を介して記録データが送信される。その際、通常データ中の先頭部分に、画像が記録される被記録媒体の種類(普通紙・OHP・光沢紙等のメディア、および転写フィルム・厚紙・バナー紙等の特殊なメディアの種別)、記録媒体のサイズ(A4・A4レター・A3・B4・B5・または封筒・はがきサイズ)、記録品位(ドラフト・高品位・中品位・特定色の強調・モノクロ/カラーの種別等)、給紙元(ASF・手差し・ビン1・ビン2等)、オブジェクトの自動判別の有り無し、などを記載したコマンドを送信する。記録装置本体では、そのようなコマンドを受け付けることによって、ROMのメモリー領域(メモリー1(122))に収納された各種のデータに基づき記録を行う。
【0030】
また、記録性を向上させるための処理液を塗布する/しない、等の情報をコマンドとして送信することもある。これらの情報にしたがって、記録装置側では、ROMから記録に必要なデータを読み込み、それらのデータにしたがって記録を行う。ROMから読み出すデータとしては、記録を行う際のマルチパスのパス数、各パスにおいて用いるマスク種類、記録ヘッドの駆動条件(例えば、印加するパルス形状・印加時間)、インクドロップレットのサイズ、紙送りの条件、キャリッジ速度等がある。図4においてG.Aはゲートアレー、123はメモリー2である。
【0031】
次に、図5から図7を参照して説明すると、図5に示したノズル20の幅は図6に示したブラックインクを吐出するために用いるチップ(以下、Bkチップ)15の幅Fよりも狭く形成されている。これは、記録媒体との接触を回避するために、各色のチップが図7に見られるようにフェイス面よりも若干凹んでおり、この凹んだ面に入り込み払拭するためである。
【0032】
同様の理由から、イエロ、マゼンタ、シアンの各インクを吐出するチップ(以下、カラーチップ)11、12、13に対応するフェイス面を払拭するノズル21の幅はこれらチップ分の幅以下とした。
【0033】
ワイパー22はTAB面30の払拭を行うブレードであり、これにより印字休止、パワーオフ、吸引などの際にキャップされるTAB31のゴミ・インクミスト等を除去することにより、キャップの密着不良によりエアーのリークや、インクミストによるキャップ固着を防止する。尚、このワイパーは本実施形態のヘッドではフェイス面がTAB31面よりも凹んでいるためフェイス面には当接しない構成となっている。
【0034】
図5に示したワイパーはホルダ(不図示)に固定金具(不図示)を用いて取り付けられており、その位置あわせはノズル20、21に開けられた孔、およびホルダに設けられたピンとの勘合によって行われる。ノズル20、21は、図5と図6に示したC方向に向け、パージ113によって駆動され、オリフィスおよびフェイス面を払拭する。ワイピング動作が終了するとキャリッジ2をワイピング領域の外に退避し、パージ113を逆方向に駆動しワイピングを開始するポジションに戻す。 図6に示されるように、Bkチップ15には1インチあたり600ノズルの密度で640ノズルが配列されており、カラーチップには各色とも1インチあたり1200ノズルの密度で1280ノズルが配列されている。
【0035】
図7においてインクは供給口23から矢印Dの方向に供給され、記録ヘッド内のフィルター上のインク液室24に導かれる。その後、インクは図中の矢印Eの方向に進み、フィルター25によって混入したゴミ等をろ過したうえで、フィルター下のインク液室26に導かれ、オリフィスプレート下面に形成されたインクを吐出するノズルへと導かれる。
【0036】
図8及び図9はこの実施形態で用いられた図4に示した記録ヘッドのノズル部分の拡大図である。図8及び図9に示されているように、インク液室はオリフィスプレート31と液室形成部材34とヒータ33を搭載したヒータボードにより形成されている。この部分に貯留されたインクはヒータ33の加熱により気泡を生成し気泡の膨張に伴ってオリフィスプレート31の径が”h3”である吐出口32から押し出され、空気との界面張力によって球状の液滴となり記録媒体に向かって飛翔する。
【0037】
ここで温度に対するリフィル周波数の特性について説明する。一般的に、インクジェット方式のうち、熱エネルギーを用いた記録方式においては、記録ヘッドの温度(ノズル内のインク温度)が高くなると、リフィル周波数は低くなることが知られている。この詳細な原因は分からないが、おそらく記録ヘッドの温度が上昇した場合、ノズル内のインクがヒータによって加熱されると低温時と比較して、大きな気泡が生成され、その結果、吐出口から押し出されるインクの量が大きくなり、ノズル口への減少したインクの充填に時間がかかるためと考えられる。
【0038】
図10に示すのが本実施形態の記録ヘッドにおける温度に対するリフィル周波数の関係を表すグラフである。図10に示すように温度が高くなるとリフィル周波数が減少していくことが分かる。ヘッドの吐出周波数をリフィル周波数よりも高い条件で駆動した場合には、ノズル口におけるインクの充填が不完全な状態で次の吐出を行うわけであるから、正常にインクの吐出が行われず、ノズル口から吐出されたインク滴の大きさが不均一なものになったり、1つの主滴ではなく、分裂した複数のインク滴になって吐出されたり、または、吐出自体が行われなくなってしまう。
【0039】
その結果、記録された画像においては、記録された領域によって濃度が異なってしまったり、かすれた画像や、ヨレによるスジ等が現れ、本実施形態において、使用に耐えられない画像となる場合が生じる。そのため、本実施形態では、吐出周波数がリフィル周波数よりも低く(言い換えれば、リフィル周波数が吐出周波数よりも高く)なるように駆動条件を設定する。なお、本実施形態における記録ヘッドのリフィル周波数がとり得る範囲は、例えば20kHzから40kHzであるが、リフィル周波数自体は、記録ヘッドの構造や充填されるインクの組成等によっても変化するものであり、他の形態においては、その構成におけるリフィル周波数に対して駆動条件を設定しなくてはならないのはもちろんである。
【0040】
また、連続して吐出を繰り返した場合、単発の吐出の場合と比較してリフィル周波数が低下するという傾向がある。図11に本実施形態の記録ヘッドにおける連続吐出(以下、連吐と略す)に対するリフィル周波数の関係を表したグラフである。図11に示されるように連続吐出数が多くなるとリフィル周波数はあるレベルまで低下する。すなわち被記録材に対して、高密度の記録を行う場合には、当然連続して吐出を行わなくてはならない場合が多く発生するため、前記リフィル周波数に対する吐出周波数の条件を満たさない場合が発生し、画像の劣化が激しくなると考えられる。なお、このリフィル周波数の低下率は記録ヘッドの吐出周波数、及び温度によって異なる。
【0041】
これに対して本実施形態における本発明は、以下に説明する駆動制御処理を実行する。図12のフローチャートを参照して、この実施形態に従う駆動制御の処理について説明する。当該駆動制御処理は、ROM105内に格納された制御プログラムをMPU102が実行することにより行われる。
【0042】
まず、ステップS1201において、MPU102は、記録ヘッド9内の温度センサ300の出力に基づいて、記録ヘッド内部温度データT1を取得する。次に、ステップS1202において、得られた内部温度データT1に基づいて、あらかじめ各温度毎に決められた制御用ROM105内の閾値テーブルから閾値N2を算出する。
【0043】
次に、ステップS1203において、MPU102において後述する手法に基づき1走査記録バンドにおける連吐のドットカウントを行い、Y、M、C、K各チップ毎に算出された連続吐出数から連吐ドット数Nを算出する。
【0044】
続いてステップS1204において、ステップS1202で求めた閾値N2とステップS1203で求めたNの大小比較判定を行う。この判定の結果、連吐ドット数Nの方が小さければ、S1205にて現在のパス数を維持する。一方、連吐ドット数Nの方が大きければステップS1206において、現在のパス数を変更する。例えば、現状が1パス印字ならば2パスへ、2パス印字なら4パスへというように切り替える。
【0045】
ステップS1205又はステップS1206においてパス数が決定されると、ステップS1207へ移行して、維持/変更されたパス数にて記録走査を行う。
【0046】
このように印字パス数を変更することにより、1回の記録走査で行わなくてはならない吐出数が複数回に分割され、1記録走査で行われる記録ヘッドの連続吐出の数を減少させることができる。
【0047】
また、本実施形態においては、連吐ドット数Nが閾値N2より大きい場合にパス数を切り替えるようにしてあるが、閾値を越えた場合に、記録走査開始前に一定時間待機するように設定しても良い。これは、一定時間待機することで、昇温した記録ヘッド内の温度を下げることができ、リフィル周波数が高くなることで、記録ヘッドの記録特性の改善が図れる。
【0048】
次に、連吐のドットカウントの方法について説明する。図13に1走査記録バンドに記録されるインクドットの例を示す。図13(a)中の1走査記録バンドの一部を拡大したものが図13(b)である。説明の簡単のために、図13(b)の上から1行目を1ラスタ、2行目を2ラスタ…と表現する。連吐のドットカウント方法は、1ラスタのように連続して2つのドットが記録されるドットパターンの場合の連吐ドット数Nを1、2ラスタのように連続して3つのドットが記録されるドットパターンの場合は2と数える。同様にカウントすると3ラスタの連吐ドット数Nは3、4ラスタは4というように連吐のドットカウントが行われる。
【0049】
上記の本実施形態では、連吐のドットカウントを2つのドットが連続したら1、連続して3つのドットが記録される場合は2というように単純に連吐が続くとカウント値を1増加する形態で実行しているが、例えば、2つのドットが連続したら1であるが、連続して3つのドットが記録される場合は3というように連吐のドット数に対して重み付けをしても良い。
【0050】
更に、連吐でない場合、例えば5ラスタのように、1ドット間隔で記録されるパターンが連続しない場合(1ブランクと呼ぶ)はカウントしないが、6ラスタのように、このパターンが連続して出現する場合(2ブランク)には1カウントするということにしても良い。
【0051】
ドットカウントは1走査記録バンドに記録される全ての記録データに対して、記録走査の前に行う。また、本実施形態においては、1度に1記録走査バンドのドットカウントを行うよう構成しているが、記録走査バンドを複数の単位領域に分割してドットカウントを行うようにしても良い。
【0052】
また、本実施形態の制御では、1走査記録バンドのカウント値にて制御を行っているが、前回の記録走査バンドのドットカウント値を参照して、例えば、前回の記録バンドにおけるドットカウント値が高い場合には、その値に応じて次回の記録走査バンドのカウント値にオフセットを加えるようにしても良い。
【0053】
以上のように本実施形態の駆動制御方法によれば、1走査記録バンドについての記録走査を行う前に記録ヘッド温度を検知し、連吐のドット数をカウントすることで、リフィル周波数の低下を記録走査前に予測することができる。この予測結果に基づいて記録装置を制御することで、画像の劣化を回避することが可能となり、目視的にも実用的にも遜色のない画像を得ることができる。
【0054】
【第2実施形態】
本発明の第2実施形態は第1実施形態と同様に、複数の記録ヘッドに被記録媒体上に記録インクを用いて印字を行い画像を形成する記録方式に関するものである。
【0055】
また、本実施形態に用いる記録装置の構成、ドットカウント方法は第1の実施形態において図13を参照して説明した方法と同様である。
【0056】
前述したように、リフィル周波数よりも吐出周波数の方が高い条件で駆動すると、ノズルから不完全な吐出が行われる。その結果、ミスト状に複数のインク滴に分裂したもの(以降ミストと呼ぶ)がインクの吐出口付近に付着するなどの理由で、記録ヘッド表面がヌレてくる。その結果、記録ヘッド表面がヌレた状態で、次の吐出を行うと、ノズル口付近に付着したインクに吐出するインクが引っ張られる形で吐出の方向が変わってヨレてしまう。ヘッド表面がヌレることによってヨレてしまうことからヌレヨレと呼ばれている。
【0057】
更に補足すると、リフィル周波数より吐出周波数の方が低い場合においても、程度は軽いがミストは発生する。そのため、記録ヘッドから吐出を繰り返すと次第に記録ヘッド表面がヌレてきて、ヌレヨレが発生する。このヌレヨレが発生すると、記録画像のヨレたインク滴が着弾した部分にスジが現れ、画像として実用に耐えがたいものとなってしまう。ヌレヨレを防止する方法としては、記録ヘッド表面に付着したインクをワイパーを用いて拭き取るのが最も効果的である。
【0058】
前記問題を解決するために、本実施形態においては次のような制御を行う。図14のフローチャートを参照して、この実施形態に従う駆動制御の処理について説明する。当該駆動制御処理も、第1の実施形態と同様にROM105内に格納された制御プログラムをMPU102が実行することにより行われる。
【0059】
まず、ステップS1401において記録ヘッド内の温度センサ300の出力に基づいて、記録ヘッド内部温度データT2を取得する。次に、ステップS1402において、得られた内部温度データT2に基づいて、制御用ROM105内に格納された複数のドットカウントテーブルの中から所望のテーブルを選択する。このドットカウントテーブルとは、ある吐出パターンについて各温度毎に決められたカウント値を有するテーブルである。図15にドットカウントテーブルの一例を示す。例えば、図13の例における1ラスタのパターンのような2つの連続した吐出パターン(2連続)を例にとった場合、低い温度(t0)のテーブルではこのパターンを1カウントとするが、高い温度(t2)のテーブルでは3カウントとするように設定されている。このように、各テーブルは、連吐の連続数(パターン)におけるカウントを温度毎に違えて有している。
【0060】
次に、ステップS1403において、決定された温度テーブルに基づいて1走査記録バンドにおける連吐のドットカウントを行い、吐出ドット数N1を算出する。さらに、ステップS1404において、前回行ったワイピングの後に行われた記録走査数をカウントする記録走査数カウンタから現在のカウント値Kを取得する。ステップS1405において、このカウント数Kが0であるかどうか、即ち、現在の記録走査が前回のワイピング以後初めての走査であるかどうかを判定する。この判定の結果、K=0であれば、ステップS1411に移行して記録走査を行う。
【0061】
一方、S1405においてKが1以上であった場合には、ステップS1406へ進み、前回のワイピング処理からの累計のドットカウント値N2をドット数カウンタから取得する。次に、ステップS1407において、吐出ドット数N1と累計ドットカウント値N2に基づき、値N3(=N1+N2)を算出する。
【0062】
さらに、ステップS1408において、ステップS1407で求めた値N3と、制御用ROM105に格納されワイピング処理を実行するか否かを判定するためのワイピング閾値Nthとを利用して、ワイピング処理をステップS1409において実行するか否かを判定する。もし、ステップS1408において、N3がNthよりも大きければ、ステップS1409に進みワイピング処理を行う。一方、閾値NthよりN3が小さければ、ステップS1412においてドットカウント値N2をN3にセットし、ステップS1411にて記録走査を行う。
【0063】
ステップS1409においてワイピング処理を実行した後は、S1410に移行して、記録走査数カウンタ及びドット数カウンタをリセットする(K→0、N2→0)。記録走査数カウンタの値KはステップS1411において記録走査が開示されるとインクリメントされる(K→K+1)。ドット数カウンタは、S1411において記録走査が開始されると、その印字処理におけるドット数をカウントアップしていく。
【0064】
上記の実施形態においては、記録走査開始前にドットカウントを行い、ワイピング処理を実行するかどうかの判断を行っているが、記録走査の終了後にその記録走査のドットカウント値及び前回のワイピングからのドットカウント値の累計値からワイピングを行うようにしても良い。
【0065】
以上のような構成を取ることで、記録ヘッドからの継続的なインクの吐出により、記録ヘッド表面にヌレが生じてきた場合においても、ヌレヨレが発生する前段階において、ワイピングを施すことにより、記録ヘッドの記録特性の劣化を防止することが可能となり、高精細な画像を継続的に得ることができる。
【0066】
さらには、連吐ドット数N1及びドット数カウンタのカウント値N2に基づいてワイピングを制御することにより、不必要なワイピングが回避され、繰り返しのワイピングによる記録ヘッドの劣化を防止することが可能となる。これにより、例えばネットワークプリンタなどの頻繁に記録が行われる記録装置における記録ヘッドや記録装置の長寿命化に貢献することができる。
【0067】
なお、本明細書において、「プリント」(以下においては「記録」という場合もある)とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わず、また人間が視覚で知覚しうるように顕在化したものであるか否かを問わず、記録媒体上に液体を付与することによって広く画像、模様、パターン等を形成する、または媒体の加工を行う場合も言うものとする。
【0068】
また、「記録媒体」とは、一般的な記録装置で用いられている紙のみならず、広く布、プラスチックフィルム、金属板等、記録ヘッドによって吐出されるインクを受容可能なものも言うものとする。
【0069】
さらに「インク」とは、上記「プリント」の定義と同様広く解釈されるべきもので、記録媒体上に付与されることによって画像、模様、パターン等の形成、または記録媒体の加工に供されうる液体を言うものとする。
【0070】
なお、以上の実施形態において、記録ヘッドから吐出される液滴はインクであるとして説明し、さらにインクタンクに収容される液体はインクであるとして説明したが、その収容物はインクに限定されるものではない。例えば、記録画像の定着性や耐水性を高めたり、その画像品質を高めたりするために記録媒体に対して吐出される処理液のようなものがインクタンクに収容されていても良い。
【0071】
以上の実施形態は、特にインクジェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用されるエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギーによりインクの状態変化を生起させる方式を用いることにより記録の高密度化、高精細化が達成できる。
【0072】
その代表的な構成や原理については、例えば、米国特許第4723129号明細書、同第4740796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持されているシートや液路に対応して配置されている電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギーを発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信号をパルス形状をすると、即時適切に気泡の成長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0073】
このパルス形状の駆動信号としては、米国特許第4463359号明細書、同第4345262号明細書に記載されているようなものが適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許第4313124号明細書に記載されている条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0074】
記録ヘッドの構成としては、上述の各明細書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギーの圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構成を開示する特開昭59−138461号公報に基づいた構成としても良い。
【0075】
さらに、記録装置が記録できる最大記録媒体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているような複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0076】
加えて、上記の実施形態で説明した記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの記録ヘッドのみならず、装置本体に装着されることで、装置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッドを用いてもよい。
【0077】
また、以上説明した記録装置の構成に、記録ヘッドに対する回復手段、予備的な手段等を付加することは記録動作を一層安定にできるので好ましいものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体あるいはこれとは別の加熱素子あるいはこれらの組み合わせによる予備加熱手段などがある。また、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを備えることも安定した記録を行うために有効である。
【0078】
さらに、記録装置の記録モードとしては黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってでも良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもできる。
【0079】
以上説明した実施の形態においては、インクが液体であることを前提として説明しているが、室温やそれ以下で固化するインクであっても、室温で軟化もしくは液化するものを用いても良く、あるいはインクジェット方式ではインク自体を30°C以上70°C以下の範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように温度制御するものが一般的であるから、使用記録信号付与時にインクが液状をなすものであればよい。
【0080】
加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネルギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれにしても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のような、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も本発明は適用可能である。このような場合インクは、特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−71260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部または貫通孔に液状または固形物として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向するような形態としてもよい。本発明においては、上述した各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するものである。
【0081】
さらに加えて、本発明に係る記録装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力端末として一体または別体に設けられるものの他、リーダ等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシミリ装置の形態を取るものであっても良い。
【0082】
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能(図12又は図14フローチャート)を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0083】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0084】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、検知した温度情報及び前記ドット数情報から、記録走査前に記録ヘッドの記録特性の劣化の程度を予測して、その予測結果に基づいて前記記録装置を制御し、駆動周波数に対するリフィル周波数の優位性を維持することができるので、画像の劣化を回避することが可能となり、目視的に実用的にも遜色のない画像を得ることができる。
【0085】
また、検知した温度情報及び前記ドット数情報によってワイピングを制御することにより、所謂ヌレヨレによる記録ヘッドの記録特性の劣化を防止することが可能となり、高精細な画像を継続的に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に対応した記録装置の斜視図である。
【図2】図1の記録装置におけるインクの供給系の構成図である。
【図3】図1の記録装置における制御系のブロック構成図である。
【図4】図1の記録装置における制御系のブロック構成図である。
【図5】本発明の実施形態に対応したワイパーの外観図である。
【図6】本発明の実施形態に対応した記録録ヘッド9の外観斜視図である。
【図7】図6に示す記録ヘッド9のA−A′、B−B′面での断面図である。
【図8】本発明の実施形態で用いられた図6に示す記録ヘッドのノズル部分の拡大図である。
【図9】本発明の実施形態で用いられる図6に示す記録ヘッドのノズル部分の拡大図である。
【図10】本発明の実施形態における記録ヘッドの温度に対するリフィル周波数の関係を表すグラフである。
【図11】本発明の実施形態における記録ヘッドでの連続吐出に対するリフィル周波数の関係を表したグラフである。
【図12】本発明の第1の実施形態に対応した駆動制御処理のフローチャートである。
【図13】本発明の実施形態における1走査記録バンドに記録されるインクドットの例を示す図である。
【図14】本発明の第2の実施形態に対応した駆動制御処理のフローチャートである。
【図15】本発明の第2の実施形態に対応したドットカウントテーブルの構成の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 パージユニット
2 キャリッジ
3 キャリッジモータ
4 キャリッジベルト
5 給紙モータ
6 給紙ローラー
7 圧力ローラー
8 イジェクトローラー
9 記録ヘッド
11 イエロインク吐出チップ
12 マゼンタインク吐出チップ
13 シアンインク吐出チップ
15 ブラックインク吐出チップ
16 イエロインク吐出口
17 マゼンタインク吐出口
18 シアンインク吐出口
20 ノズル
21 ノズル
22 全面
23 インク供給口
24 フィルタ上インク液室
25 フィルタ
26 フィルタ下インク液室
30 TAB面
31 オリフィスプレート
32 吐出口
33 ヒータ
34 液室形成部材
201 メインタンク
202 サブタンク
203 バッファ室
207 供給側チューブ
208 供給ジョイント
300 温度センサ

Claims (18)

  1. インクジェット記録ヘッドを備え、前記インクジェット記録ヘッドから被記録媒体にインクを吐出させて記録を行うインクジェット記録装置において、
    前記インクジェット記録ヘッドの温度を検知して温度情報を取得する取得手段と、
    前記インクジェット記録ヘッドの走査によって決定される1走査記録バンド領域、又は、前記1走査記録バンドを複数に分割してなる各単位領域毎に、前記領域に打ち込まれるべきインクのドット数を算出する算出手段と、
    前記取得手段により取得された前記温度情報と前記算出手段により算出された前記インクのドット数情報とを利用して前記インクジェット記録装置を制御する制御手段と
    を備えることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記算出手段は、前記インクジェット記録ヘッドから吐出されるインクのドットパターンと前記温度情報に基づいて前記インクのドット数を算出することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記制御手段は、前記取得手段により取得された前記温度情報に基づき、閾値を設定する閾値設定手段と、
    前記閾値と前記算出手段により算出された前記インクのドット数情報とを比較する比較手段とを備え、
    前記比較手段の比較結果に基づいて、前記インクジェット記録ヘッドによる記録走査を制御することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  4. インクジェット記録ヘッドと、前記インクジェット記録ヘッドのインク吐出面を払拭するためのワイパーを利用してワイピング処理を行うワイピング手段とを備え、前記インクジェット記録ヘッドから被記録媒体にインクを吐出させて記録を行うインクジェット記録装置において、
    前記インクジェット記録ヘッドの温度を検知して温度情報を取得する取得手段と、
    前記温度情報に基づいて、前記インクジェット記録ヘッドの走査によって決定される1走査記録バンド領域、又は、前記1走査記録バンドを複数に分割してなる各単位領域毎に、前記領域に打ち込まれるべきインクの第1のドット数を算出する算出手段と、
    前記ワイピング処理が実行された後における、インクジェット記録ヘッドによる記録走査数を計数する第1の計数手段と、
    前記ワイピング処理が実行された後における、インクジェット記録ヘッドから吐出されたインクの第2のドット数を計数する第2の計数手段と、
    前記第1のインクのドット数、前記計数された記録走査数、及び前記インクの第2のドット数を利用して、前記ワイピング処理を実行するか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段の判定結果に基づき前記インクジェット記録装置を制御する制御手段と
    を備えることを特徴とするインクジェット記録装置。
  5. 前記インクジェット記録装置は、前記インクジェット記録ヘッドから吐出されるインクのドットパターンについて割り当てられたドット数を有するテーブルを前記インクジェット記録ヘッドの温度毎に複数記憶する記憶手段を備え、
    前記算出手段は、前記温度情報に対応するテーブルを前記複数のテーブルの中から選択し、前記選択したテーブルを利用して前記インクの第1のドット数を算出することを特徴とする請求項4に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記判定手段は、前記第1の計数手段により計数された前記記録走査数が0の場合には、前記ワイピング処理を実行しないと判定し、
    前記制御手段は、前記ワイピング手段によるワイピング処理を行わず、インクジェット記録ヘッドによる記録動作を実行するように前記インクジェット記録装置を制御することを特徴とする請求項4又は請求項5に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記判定手段は、前記インクの第1のドット数と前記インクの第2のドット数の和が、所定の閾値を越える場合において、前記ワイピング処理を実行すると判定し、
    前記制御手段は、前記ワイピング手段によるワイピング処理を実行するように前記インクジェット記録装置を制御することを特徴とする請求項4乃至請求項6のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記インクジェット記録ヘッドは、熱エネルギーを利用してインクを吐出するために、インクに与える熱エネルギーを発生する電気熱変換体を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項7に記載のインクジェット記録装置。
  9. インクジェット記録ヘッドを備え、前記インクジェット記録ヘッドから被記録媒体にインクを吐出させて記録を行うインクジェット記録装置の制御方法であって、
    前記インクジェット記録ヘッドの温度を検知して温度情報を取得する取得工程と、
    前記インクジェット記録ヘッドの走査によって決定される1走査記録バンド領域、又は、前記1走査記録バンドを複数に分割してなる各単位領域毎に、前記領域に打ち込まれるべきインクのドット数を算出する算出工程と、
    前記取得工程により取得された前記温度情報と前記算出工程により算出された前記インクのドット数情報とを利用して前記インクジェット記録装置を制御する制御工程と
    を備えることを特徴とするインクジェット記録装置の制御方法。
  10. 前記算出工程は、前記インクジェット記録ヘッドから吐出されるインクのドットパターンと前記温度情報に基づいて前記インクのドット数を算出することを特徴とする請求項9に記載のインクジェット記録装置の制御方法。
  11. 前記制御工程は、前記取得工程により取得された前記温度情報に基づき、閾値を設定する閾値設定工程と、
    前記閾値と前記算出工程により算出された前記インクのドット数情報とを比較する比較工程とを備え、
    前記比較工程の比較結果に基づいて、前記インクジェット記録ヘッドによる記録走査を制御することを特徴とする請求項9に記載のインクジェット記録装置の制御方法。
  12. インクジェット記録ヘッドと、前記インクジェット記録ヘッドのインク吐出面を払拭するためのワイパーを利用してワイピング処理を行うワイピング工程とを備え、前記インクジェット記録ヘッドから被記録媒体にインクを吐出させて記録を行うインクジェット記録装置の制御方法であって、
    前記インクジェット記録ヘッドの温度を検知して温度情報を取得する取得工程と、
    前記温度情報に基づいて、前記インクジェット記録ヘッドの走査によって決定される1走査記録バンド領域、又は、前記1走査記録バンドを複数に分割してなる各単位領域毎に、前記領域に打ち込まれるべきインクの第1のドット数を算出する算出工程と、
    前記ワイピング処理が実行された後における、インクジェット記録ヘッドによる記録走査数を計数する第1の計数工程と、
    前記ワイピング処理が実行された後における、インクジェット記録ヘッドから吐出されたインクの第2のドット数を計数する第2の計数工程と、
    前記第1のインクのドット数、前記計数された記録走査数、及び前記インクの第2のドット数を利用して、前記ワイピング処理を実行するか否かを判定する判定工程と
    前記判定工程における判定結果に基づき前記インクジェット記録装置を制御する制御工程と
    を備えることを特徴とするインクジェット記録装置の制御方法。
  13. 前記インクジェット記録装置が、前記インクジェット記録ヘッドから吐出されるインクのドットパターンについて割り当てられたドット数を有するテーブルを前記インクジェット記録ヘッドの温度毎に複数記憶する記憶部を備え、
    前記算出工程は、前記温度情報に対応するテーブルを前記記憶部に記憶された前記複数のテーブルの中から選択し、前記選択したテーブルを利用して前記インクの第1のドット数を算出することを特徴とする請求項12に記載のインクジェット記録装置の制御方法。
  14. 前記判定工程は、前記第1の計数工程により計数された前記記録走査数が0の場合には、前記ワイピング処理を実行しないと判定し、
    前記制御工程は、前記ワイピング工程によるワイピング処理を行わず、インクジェット記録ヘッドによる記録動作を実行するように前記インクジェット記録装置を制御することを特徴とする請求項12又は請求項13に記載のインクジェット記録装置の制御方法。
  15. 前記判定工程は、前記インクの第1のドット数と前記インクの第2のドット数の和が、所定の閾値を越える場合において、前記ワイピング処理を実行すると判定し、
    前記制御工程は、前記ワイピング工程によるワイピング処理を実行するように前記インクジェット記録装置を制御することを特徴とする請求項12乃至請求項13のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置の制御方法。
  16. 前記インクジェット記録ヘッドは、熱エネルギーを利用してインクを吐出するために、インクに与える熱エネルギーを発生する電気熱変換体を備えることを特徴とする請求項9乃至請求項15に記載のインクジェット記録装置の制御方法。
  17. 請求項9乃至請求項16に記載のインクジェット記録装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのインクジェット記録装置の制御プログラム。
  18. 請求項17に記載のインクジェット記録装置の制御プログラムを格納したコンピュータが読取り可能な情報記憶媒体。
JP2002226542A 2002-08-02 2002-08-02 インクジェット記録装置及びその制御方法、プログラム、及び記憶媒体 Withdrawn JP2004066550A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002226542A JP2004066550A (ja) 2002-08-02 2002-08-02 インクジェット記録装置及びその制御方法、プログラム、及び記憶媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002226542A JP2004066550A (ja) 2002-08-02 2002-08-02 インクジェット記録装置及びその制御方法、プログラム、及び記憶媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004066550A true JP2004066550A (ja) 2004-03-04

Family

ID=32013851

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002226542A Withdrawn JP2004066550A (ja) 2002-08-02 2002-08-02 インクジェット記録装置及びその制御方法、プログラム、及び記憶媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004066550A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009274280A (ja) * 2008-05-13 2009-11-26 Seiko Epson Corp 液体噴射装置および液体噴射方法
JP2010214726A (ja) * 2009-03-16 2010-09-30 Brother Ind Ltd 液滴吐出装置
US8353570B2 (en) 2009-02-13 2013-01-15 Seiko Epson Corporation Liquid ejecting apparatus and liquid ejecting method
JP2013049263A (ja) * 2011-08-01 2013-03-14 Canon Inc 記録装置
US9944053B2 (en) 2012-10-24 2018-04-17 Lotte Advanced Materials Co., Ltd. Laminate sheet, method of manufacturing the laminate sheet, and article using the laminate sheet
JP2020044678A (ja) * 2018-09-15 2020-03-26 ブラザー工業株式会社 制御装置、印刷装置、および、コンピュータプログラム
JP2020044680A (ja) * 2018-09-15 2020-03-26 ブラザー工業株式会社 画像処理装置、および、コンピュータプログラム
JP2020049902A (ja) * 2018-09-28 2020-04-02 ブラザー工業株式会社 制御装置、および、コンピュータプログラム
JP2020131576A (ja) * 2019-02-20 2020-08-31 ブラザー工業株式会社 画像処理装置、および、コンピュータプログラム
US10814619B2 (en) 2018-09-15 2020-10-27 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image processing device and non-transitory computer-readable medium
JP7494519B2 (ja) 2020-03-30 2024-06-04 ブラザー工業株式会社 液体吐出装置

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009274280A (ja) * 2008-05-13 2009-11-26 Seiko Epson Corp 液体噴射装置および液体噴射方法
US8714706B2 (en) 2008-05-13 2014-05-06 Seiko Epson Corporation Liquid ejecting apparatus and method of ejecting liquid
US8353570B2 (en) 2009-02-13 2013-01-15 Seiko Epson Corporation Liquid ejecting apparatus and liquid ejecting method
JP2010214726A (ja) * 2009-03-16 2010-09-30 Brother Ind Ltd 液滴吐出装置
JP2013049263A (ja) * 2011-08-01 2013-03-14 Canon Inc 記録装置
US9944053B2 (en) 2012-10-24 2018-04-17 Lotte Advanced Materials Co., Ltd. Laminate sheet, method of manufacturing the laminate sheet, and article using the laminate sheet
US10882327B2 (en) 2018-09-15 2021-01-05 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Control device, printing apparatus and non-transitory computer-readable recording medium
JP2020044680A (ja) * 2018-09-15 2020-03-26 ブラザー工業株式会社 画像処理装置、および、コンピュータプログラム
US10807380B2 (en) 2018-09-15 2020-10-20 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image processing device, printing apparatus, and storage medium
US10814619B2 (en) 2018-09-15 2020-10-27 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image processing device and non-transitory computer-readable medium
JP2020044678A (ja) * 2018-09-15 2020-03-26 ブラザー工業株式会社 制御装置、印刷装置、および、コンピュータプログラム
JP2020049902A (ja) * 2018-09-28 2020-04-02 ブラザー工業株式会社 制御装置、および、コンピュータプログラム
JP7248945B2 (ja) 2018-09-28 2023-03-30 ブラザー工業株式会社 制御装置、および、コンピュータプログラム
JP2020131576A (ja) * 2019-02-20 2020-08-31 ブラザー工業株式会社 画像処理装置、および、コンピュータプログラム
US11225085B2 (en) 2019-02-20 2022-01-18 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image processing device and computer program
JP7260846B2 (ja) 2019-02-20 2023-04-19 ブラザー工業株式会社 画像処理装置、および、コンピュータプログラム
JP7494519B2 (ja) 2020-03-30 2024-06-04 ブラザー工業株式会社 液体吐出装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7517044B2 (en) Inkjet printing apparatus and preliminary discharge control method of said apparatus
JP3554175B2 (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
JP2007290352A (ja) インクジェット記録装置
US6709082B2 (en) Ink jet recording method, ink jet recording device, image processing method, program, and storage medium
JP4646419B2 (ja) インクジェット記録装置及びインクジェット記録装置の制御方法
JP2001239658A (ja) 記録装置、記録ヘッドの駆動条件設定方法および記憶媒体
JP4590129B2 (ja) 記録装置及び予備吐出制御方法
JP2004066550A (ja) インクジェット記録装置及びその制御方法、プログラム、及び記憶媒体
EP0962321B1 (en) Ink-jet recording apparatus and control method thereof
JP3576782B2 (ja) 記録装置及び記録制御方法
US6755506B2 (en) Ink jet print head and ink jet printing apparatus
JPH08142321A (ja) インクジェットプリント装置
JP2005343010A (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
US6406112B1 (en) Ink jet recording apparatus, recording control method, and storage medium with recording control program stored therein
JP4735245B2 (ja) 制御装置、液滴吐出装置、液滴吐出方法、およびプログラム
JP2005059304A (ja) インクジェット記録装置およびその制御方法
JP3160465B2 (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
JPH11179893A (ja) プリント装置およびプリント方法
JP2004090264A (ja) インクジェット記録装置及びその制御方法、プログラム
JP2004009532A (ja) インクジェット記録装置および該記録装置の記録モード変更方法
JPH07178929A (ja) インクジェット記録方法、記録装置および情報処理システム
JPH06286138A (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
JP4018436B2 (ja) 画像記録装置およびその制御方法
JP2001171187A (ja) 記録装置、記録システムおよび記録方法
JPH09226185A (ja) 記録方法及びその記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20051004