JP2000182208A - 磁気ヘッド - Google Patents

磁気ヘッド

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JP2000182208A
JP2000182208A JP10355075A JP35507598A JP2000182208A JP 2000182208 A JP2000182208 A JP 2000182208A JP 10355075 A JP10355075 A JP 10355075A JP 35507598 A JP35507598 A JP 35507598A JP 2000182208 A JP2000182208 A JP 2000182208A
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JP
Japan
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film
magnetic
metal
magnetic core
magnetic head
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Pending
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JP10355075A
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English (en)
Inventor
Hironari Eguchi
裕也 江口
Masaya Kosaka
昌哉 香坂
Kaoru Aoki
薫 青木
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高周波において大きなヘッド出力を有すると
ともに、チップ強度と高めることができる磁気ヘッドを
提供すること。 【解決手段】 1対の非磁性基板15、15に金属磁性
膜13が挟まれて形成されている磁気コア半体11、1
2が接合して形成されており、1対の前記磁気コア半体
11、12の接合面には磁気コア半体11、12同士を
接合させるための金属膜と、前記磁気コア半体11、1
2と前記金属膜との間に形成されて、前記金属膜と前記
金属磁性膜を電気的に絶縁する電気絶縁膜とを有する磁
気ヘッド10において、前記磁気コア半体11(12)
と前記電気絶縁膜の間には、前記磁気コア半体11(1
2)と前記電気絶縁膜の接合を強化させるための下地膜
が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ヘッドの改
良、特に、ビデオテープレコーダやデジタルデータレコ
ーダ等の高密度記録が可能な磁気記録再生装置に搭載さ
れている磁気ヘッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】たとえばビデオテープレコーダ、テープ
ストリーマ等の磁気記録再生装置においては、記録信号
の高密度化や高周波数化等が進められており、この高密
度記録化に対応して磁気情報記録媒体として磁性粉にF
e、Co、Ni等の強磁性金属の粉末を用いたいわゆる
メタルテープや強磁性金属材料を蒸着によりベースフィ
ルム上に被覆したいわゆる蒸着テープ等が使用されてい
る。そして、これらの磁気情報記録媒体は、高い飽和磁
束密度Brと高い保持力Hcを有するために、記録再生
に用いる磁気ヘッドのヘッド材料にも高い飽和磁束密度
Bsと高い透磁率を有することが要求されている。
【0003】そこで、高周波での動作の観点から、高周
波での高い透磁率材料を生かす磁気ヘッド構造を有して
おり、さらにノイズの小さい材料という観点から、セラ
ミックス等の非磁性基板上に磁気コアとなる強磁性金属
膜を被覆形成し、これをトラック部分としているいわゆ
る積層型磁気ヘッドが開発されている。積層型磁気ヘッ
ドの磁路は、磁気ギャップを挟んで2つの磁気コア半体
により構成されていて、2つの磁気コア半体は何らかの
接着工程を経て一体化される。
【0004】2つの磁気コア半体を接合する方法とし
て、従来、ガラス材を用いる方法があるが、信頼性の高
いガラスは融点が高い。このため、アモルファス磁性膜
などの熱に弱い材料をコア材として使用する場合、コア
材本来の特性を十分に引き出せていない状況にある。そ
こで、酸化しにくい貴金属類などを用いた金属膜を磁気
コア半体の接合面に形成してギャップ膜を形成し、この
金属膜を用いて磁気コア半体同士を接合する低温金属拡
散接合により、高性能のアモルファス材をコア材として
使用することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ここで、ギャップ膜と
して低電気抵抗である金属膜のみを使用すると積層膜
(金属磁性膜)が磁気ギャップで短絡され、積層膜本来
の高周波特性が十分に発揮できないという問題がある。
この問題を解消するため、金属膜の下地としてSiO2
などの電気絶縁膜を設け、金属膜と積層膜(金属磁性
膜)を電気的に絶縁して、積層膜の高周波特性を特性を
十分に引き出すようにしている。しかし、SiO2 を電
気絶縁膜として用いる場合、SiO2 膜は磁気コア半体
に対する付着力が弱いため、いわゆるギャップ割れの発
生などにより、歩留まりのよい磁気ヘッドチップ加工が
できないという問題がある。
【0006】そこで本発明は上記課題を解消し、高周波
において大きなヘッド出力を有するとともに、チップ強
度と高めることができる磁気ヘッドを提供することを目
的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、請求項1の
発明によれば、1対の非磁性基板に金属磁性膜が挟まれ
て形成されている磁気コア半体が接合して形成されてお
り、1対の前記磁気コア半体の接合面には磁気コア半体
同士を接合させるための金属膜と、前記磁気コア半体と
前記金属膜との間に形成されて、前記金属膜と前記金属
磁性膜を電気的に絶縁する電気絶縁膜とを有する磁気ヘ
ッドにおいて、前記磁気コア半体と前記電気絶縁膜の間
には、前記磁気コア半体と前記電気絶縁膜の接合を強化
させるための下地膜が形成されている磁気ヘッドによ
り、達成される。
【0008】請求項1の構成によれば、磁気コア半体と
電気絶縁膜の間に下地膜を形成することにより、金属膜
の磁気コア半体への付着力を大きくし、ヘッド出力を維
持しながらヘッドチップの強度を高めることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、
技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明
の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨
の記載がない限り、これらの形態に限られるものではな
い。
【0010】図1は本発明の磁気ヘッドの好ましい実施
の形態を示す斜視図であり、図1を参照して磁気ヘッド
10について詳しく説明する。この磁気ヘッド10は、
閉回路を構成する一対の磁気コア半体11、12が突き
合わされて接合一体化された構成となっている。各磁気
コア半体11、12は、金属磁性膜13が非磁性材から
成る基板15で挟み込まれた構成となっている。金属磁
性膜13の磁気記録媒体と接する磁気記録媒体摺動面1
0a側の突き合わせ端面には、磁気ギャップgが形成さ
れている。また、各磁気コア半体11、12の突き合わ
せ面には、磁気ギャップgのデプスを規制すると共に線
材を巻くための巻線溝16が設けられている。
【0011】ここで、基板15としては、セラミクス、
非磁性フェライト、結晶化ガラス等が挙げられるが、加
工性や耐摩耗性、金属磁性膜13との熱膨張係数等を考
慮した材料であって、高強度を有する材料であるCaO
−TiO2 −NiO系等のセラミクス系材料が望まし
い。金属磁性膜13としては、各種強磁性材の他に、例
えば高飽和磁束密度を有し、かつ軟磁気特性に優れた強
磁性合金材が使用されるが、かかる強磁性合金材として
は、結晶質、非晶質であるかを問わず従来より公知の物
がいずれも使用できる。
【0012】強磁性結晶質合金としては、例えばFe−
Al−Si系合金、Fe−Si−Co系合金、Fe−N
i系合金、Fe−Al−Ge系合金、Fe−Ga−Ge
系合金、Fe−Si−Ge系合金、Fe−Si−Ga系
合金、Fe−Si−Ga−Ru系合金、Fe−Co−S
i−Al系合金等が挙げられる。更には、耐蝕性や耐摩
耗性の一層の向上を図るために、Ti、Cr、Mn、Z
r、Nb、Mo、Ta、W、Ru、Os、Rh、Ir、
Re、Ni、Pd、Pt、Hf、V等の少なくとも一種
を添加したものであってもよい。
【0013】また、強磁性非晶質合金としては、いわゆ
るアモルファス合金、例えぱFe、Ni、Coの1つ以
上の元素とP、C、B、Siの1つ以上の元素とからな
る合金、又はこれらを主成分としてAl、Ge、Be、
Sn、In、Mo、W、Ti、Mn、Cr、Zr、H
f、Nb等を含んだ合金等のメタル−メタロイド系アモ
ルファス合金、あるいはCo、Hf、Zr、Ta、Nb
等の遷移元素や希土類元素等を主成分とするメタル−メ
タル系アモルファス合金等が挙げられる。
【0014】尚、金属磁性膜13は、高周波帯域での渦
電流損失を回避させるために、絶縁体膜を介して磁性体
膜を交互に積層させたものとしても良い。この絶縁体膜
としては、例えばSiO2 、AlO3 、SiN4 等の酸
化物や窒化物等の電気的絶縁膜が挙げられる。金属磁性
膜13及び接合用金属膜14の成膜方法としては、膜厚
制御性に優れる装置によるスパッタリング法、真空蒸着
法、イオンプレーティング法、イオンビーム法等に代表
される真空薄膜形成技術が採用される。さらには、メッ
キ法でも良い。
【0015】磁気コア半体11、12の接合面には、ギ
ャップ膜が形成されていて、ギャップ膜GFは下地膜G
WF、電気絶縁膜EF及び金属膜MFからなっている。
磁気コア半体11、12の上には下地膜GWFが形成さ
れていて、下地膜GWFの上にSiO2 などの電気絶縁
膜EFが形成されている。SiO2 膜などの磁気コア半
体11、12への付着力が小さい膜が下地膜GWFを介
して磁気コア半体11、12に対して形成されることに
より、電気絶縁膜EFの付着力を強化して磁気ヘッドの
強度を向上させることができる。下地膜GWFとしては
Cr膜、W膜もしくはTi膜のいずれか1つが用いられ
る。また、電気絶縁膜EFの上には金属膜MFが形成さ
れていて、金属膜はギャップ膜GFを形成するととも
に、低温金属拡散接合により磁気コア半体11、12を
接合させるものである。
【0016】図2と図3には磁気ヘッドの製造工程の一
例を示す図であり、図2と図3を参照して磁気ヘッドの
製造方法について説明する。まず、図2(A)に示す、
板状に形成されている非磁性基板20が用意され、図2
(B)に示すように、この非磁性基板20に対して軟磁
性薄膜30が形成される。その後、図2(C)に示すよ
うに、この軟磁性薄膜30の上に金属膜40がスパッタ
リング等の真空薄膜形成技術により形成される。そし
て、図2(D)に示すように、軟磁性薄膜30及び金属
膜40を有する2つの基板20、20が金属膜40を形
成する面同士で突き合わされる。その後、図2(E)に
示すように2つの基板40、40に対して熱と圧力が印
加されて低温金属拡散接合され、磁気コアブロック50
が形成される。
【0017】次に図3(A)に示すように、磁気コアブ
ロック50が2つに分割されて、2つの磁気コア半体ブ
ロック60、60が形成される。そして磁気コア半体ブ
ロック60、60の分割面(接合面)61、61に対し
てコイルを巻線するための巻線溝62、62が形成され
る。そして、図3(B)に示すように、分割面61、6
1にそれぞれ下地膜GWFであるCr膜、W膜もしくは
Ti膜のいずれか1つがスパッタリング等により形成さ
れる。その下地膜GWFの上に電気絶縁膜EFであるS
iO2 が形成されて、その上にCr膜、及びAu膜が積
層されて形成される。最後に、2つの磁気コアブロック
半体60、60が分割面61、61で金属膜MFによる
低温金属拡散接合により接合されて、図3(C)に示す
磁気ヘッド10が完成する。
【0018】図4は、たとえばCrからなる下地膜GW
Fを形成された磁気ヘッドと従来の電気絶縁膜GWFを
形成していない磁気ヘッドの性能を示す表である。図4
において、磁気ヘッドのインダクタンスL、磁気ヘッド
の出力等は従来の磁気ヘッドと図1の磁気ヘッド10は
ほぼ同一であるのに対して、チップ強度及びチップ加工
歩留まりは図1の磁気ヘッド10の方が従来の磁気ヘッ
ドに比べてよくなっていることがわかる。なお、図4は
電気絶縁膜としてCr膜を使用しているが、W膜及びT
i膜であってもほぼ同一の結果を得ることができる。
【0019】上記実施の形態によれば、磁気コア半体1
1、12同士の接合を金属膜を用いて行い、かつ金属膜
と磁気コア半体11、12との間に電気絶縁膜を有する
積層型磁気ヘッドにおいて、下地膜GWFを用いること
で電気絶縁膜の磁気コア半体11、12に対する付着力
を強化し、出力特性を維持しつつ、チップ強度を強化す
ることができる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
高周波において大きなヘッド出力を有するとともに、チ
ップ強度と高めることができる磁気ヘッドを提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気ヘッドの好ましい実施の形態を示
す斜視図。
【図2】本発明の磁気ヘッドの製造方法の一例を示す斜
視図。
【図3】本発明の磁気ヘッドの製造方法の一例を示す斜
視図。
【図4】図1の磁気ヘッドと従来の磁気ヘッドの性能を
比較する表。
【符号の説明】
10・・・磁気ヘッド、11、12・・・磁気コア半
体、13・・・金属磁性膜、15・・・非磁性基板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青木 薫 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5D111 AA22 CC22 CC47 FF02

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1対の非磁性基板に金属磁性膜が挟まれ
    て形成されている磁気コア半体が接合して形成されてお
    り、1対の前記磁気コア半体の接合面には磁気コア半体
    同士を接合させるための金属膜と、前記磁気コア半体と
    前記金属膜との間に形成されて、前記金属膜と前記金属
    磁性膜を電気的に絶縁する電気絶縁膜とを有する磁気ヘ
    ッドにおいて、 前記磁気コア半体と前記電気絶縁膜の間には、前記磁気
    コア半体と前記電気絶縁膜の接合を強化させるための下
    地膜が形成されていることを特徴とする磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記下地膜は、Cr膜、W膜もしくはT
    i膜のいずれか1つから形成されている請求項1に記載
    の磁気ヘッド。
JP10355075A 1998-12-14 1998-12-14 磁気ヘッド Pending JP2000182208A (ja)

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