JP2000181141A - トナ―用樹脂組成物及びトナ― - Google Patents

トナ―用樹脂組成物及びトナ―

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JP2000181141A
JP2000181141A JP10542799A JP10542799A JP2000181141A JP 2000181141 A JP2000181141 A JP 2000181141A JP 10542799 A JP10542799 A JP 10542799A JP 10542799 A JP10542799 A JP 10542799A JP 2000181141 A JP2000181141 A JP 2000181141A
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toner
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crystalline compound
resin composition
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Hiroaki Takehara
寛明 竹原
Takashi Kamiyama
隆司 上山
Masazumi Okuto
正純 奥戸
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Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 定着性、耐オフセット性及び保存安定性に優
れたトナー用樹脂組成物及びトナーを提供する。 【解決手段】 スチレン系単量体及び(メタ)アクリル
酸エステル系単量体を主成分とするビニル系共重合体、
低融点結晶性化合物及びポリスチレンとポリオレフィン
とのブロック共重合体からなり、前記ビニル系共重合体
と低融点結晶性化合物とが形成する海島構造において、
島を形成する該低融点結晶性化合物を透過型電子顕微鏡
で観察した際に任意の25μm×25μmの面積中に占
める平均粒子面積が0.5〜20μm2 であり、最大粒
子面積が30μm2 以下である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子写真等に使
用するトナー用樹脂組成物およびトナーに関し、更に詳
しくいえば、静電荷像を現像する方式のうち、いわゆる
乾式現像方式に使用するトナー用樹脂組成物およびトナ
ーに関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真等において静電荷像を現像する
方法として、乾式現像方式が多用されている。この乾式
現像方式では、通常トナーはキャリアとよばれる鉄粉又
はガラスビーズ等との摩擦によって帯電し、これが感光
体上の静電潜像に電気的引力によって付着し、次に用紙
上に転写され、熱ロール等によって定着されて永久可視
像となる。
【0003】定着の方法としては、トナーに対して離型
性を有する材料で表面を形成した加熱ローラの表面に、
被定着シートのトナー画像を圧接触させながら通過せし
めることにより行う加熱ローラ法が多用されている。こ
の加熱ローラ法において、消費電力等の経済性を向上さ
せるため、及び複写速度を上げるため、より低温で定着
可能なトナー用樹脂が求められている。
【0004】そこで、低分子量又は粘度の低いエチレン
系ワックスを含有させることにより、定着性と耐オフセ
ット性を向上させたものが開示されている(特開平7−
36218号公報、特開平8−114942号公報
等)。しかしながら、これらはエチレン系ワックスの影
響によって保存安定性に劣るという問題点があった。
【0005】保存安定性に関しては、トナー中に存在す
る低融点結晶性化合物の分散性がトナー性能に大きく影
響することが分かっている。これまでにも、離型剤のト
ナー中の分散に関する特許が数多く出願されている(特
開平9−211889号公報、特開平2−27363号
公報、特開平3−296067号公報、特開平4−69
664号公報、特開平9−288370号公報、特開平
9−288371号公報、特開平9−288372号公
報等)。しかしながら、これらの方法は、トナー化時点
における溶融混練条件を制御するのみであり、離型剤の
分散効果は不十分であった。
【0006】すなわち、分散制御されていない低融点結
晶性化合物を含有するトナー用樹脂組成物をある混練条
件でトナー化しても、その分散は幾分は微細化するもの
の、分散粒子径の分布幅が広い等の問題点があり、均一
な分散粒子径をもったトナーは得られない。また、特開
平6−175396号公報には、ポリエチレンワックス
にスチレン系モノマーをグラフトして分散を制御する方
法が開示されているが、グラフトすることによりポリエ
チレンワックスの結晶化度が低下して保存安定性が悪く
なるため、トナーとしての基本性能を満足させることは
できなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
を解決するものであって、その目的は、定着性、耐オフ
セット性及び保存安定性に優れたトナー用樹脂組成物及
び該トナー用樹脂組成物を用いたトナーを提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のトナー用樹脂組
成物は、スチレン系単量体及び(メタ)アクリル酸エス
テル系単量体を主成分とするビニル系共重合体、低融点
結晶性化合物並びにポリスチレンとポリオレフィンとの
ブロック共重合体からなり、該ビニル系共重合体がゲル
パーミエーションクロマトグラフィーにより測定される
分子量分布において5,000〜20,000の領域及
び500,000以上の領域にそれぞれ少なくとも1以
上の極大値を有し、前記低融点結晶性化合物の配合量
が、前記ビニル系共重合体100重量部に対して2〜1
0重量部であり、前記ブロック共重合体の配合量が、前
記ビニル系共重合体100重量部に対して0.5〜5重
量部であるトナー用樹脂組成物であって、前記ビニル系
共重合体と低融点結晶性化合物とが形成する海島構造に
おいて、島を形成する該低融点結晶性化合物を透過型電
子顕微鏡で観察した際に任意の25μm×25μmの面
積中に占める平均粒子面積が0.5〜20μm2 であ
り、最大粒子面積が30μm2 以下であることを特徴と
する。
【0009】以下、本発明について説明する。本発明の
トナー用樹脂組成物は、スチレン系単量体及び(メタ)
アクリル酸エステル系単量体を主成分とするビニル系共
重合体、低融点結晶性化合物及びポリスチレンとポリオ
レフィンとのブロック共重合体からなる。
【0010】上記スチレン系単量体としては、例えば、
スチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、
p−メチルスチレン、α−メチルスチレン、p−エチル
スチレン、2,4−ジメチルスチレン、p−n−ブチル
スチレン、p−t−ブチルスチレン、p−n−ヘキシル
スチレン、p−n−オクチルスチレン、p−n−ドデシ
ルスチレン、p−メトキシスチレン、p−フェニルスチ
レン、p−クロルスチレン、3,4−ジクロルスチレン
などが挙げられる。
【0011】上記(メタ)アクリル酸エステル系単量体
としては、例えば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチ
ル、アクリル酸プロピル、アクリル酸n−ブチル、アク
リル酸イソブチル、アクリル酸n−オクチル、アクリル
酸ドデシル、アクリル酸−2−エチルヘキシル、アクリ
ル酸ステアリル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エ
チル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸n−ブチ
ル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸n−オクチ
ル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸ステアリル等
の(メタ)アクリル酸エステルの他、アクリル酸2−ク
ロルエチル、アクリル酸フェニル、α−クロルアクリル
酸メチル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸ジメチ
ルアミノエチル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、
メタクリル酸グリシジル、ビスグリシジルメタクリレー
ト、ポリエチレングリコールジメタクリレート、メタク
リロキシエチルホスフェートなどが挙げられる。これら
の中で、特にアクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、
アクリル酸ブチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸
プロピル、メタクリル酸ブチル等が好ましい。
【0012】上記ビニル系共重合体には、その他のビニ
ル系単量体が添加されてもよい。その他のビニル系単量
体としては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、α−
エチルアクリル酸、クロトン酸等のアクリル酸及びその
α−あるいはβ−アルキル誘導体;フマル酸、マレイン
酸、イタコン酸、シトラコン酸等の不飽和ジカルボン酸
及びそのモノエステル誘導体又はジエステル誘導体;コ
ハク酸モノアクリロイルオキシエチルエステル、コハク
酸モノメタクリロイルオキシエチルエステル、アクリロ
ニトリル、メタクリロニトリル、アクリルアミドなどが
挙げられ、これらは単独で用いられてもよく、2種以上
が併用されてもよい。
【0013】上記ビニル系共重合体としては、ゲルパー
ミエーションクロマトグラフ(GPC)により測定され
る分子量分布において、5,000〜20,000の範
囲及び500,000以上の領域に、それぞれ少なくと
も1以上の極大値を有するものが用いられる。上記極大
値が、分子量5,000より小さい領域にあると、トナ
ー用樹脂組成物の強度が弱くなる。また、極大値が、分
子量20,000以下の領域になく、分子量20,00
0より大きい領域にのみあると、定着性に悪影響を及ぼ
す。さらに、極大値が、分子量500,000以上の領
域になく、分子量500,000より小さい領域にのみ
あると、耐オフセット性に悪影響を及ぼす。
【0014】上記ビニル系共重合体の分子量分布におけ
る極大値は、例えば、GPCより得られる分子量分布か
らコンピュータによって算出される。上記GPCは、通
常、装置として日本ミリポアリミテッド社製「HTR−
C」を、カラムとして昭和電工社製「KF−800P」
1本、「KF−806M」2本、及び「KF−802.
5」1本を直列につないで使用して測定される。測定条
件は、温度40℃、試料濃度0.2重量%THF溶液
(0.45μmのフィルターを通過したもの)とされ、
注入量100μlを打ち込まれる。また、更正試料とし
て標準ポリスチレンが用いられる。
【0015】上記ビニル共重合体を重合する際に、脂肪
族炭化水素過酸化物系重合開始剤を用いることが好まし
い。芳香族炭化水素過酸化物系重合開始剤を用いると、
重合時の副生成物としてベンゼンが発生するおそれがあ
るので安全衛生面から好ましくない。尚、本発明のトナ
ー用樹脂組成物及びトナー中に残存するベンゼンの量
は、5ppm以下が好ましい。
【0016】上記脂肪族炭化水素過酸化物系重合開始剤
としては、例えば、α−クミルパーオキシネオデカノエ
ート、t−ブチルパーオキシネオデカノエート、t−ブ
チルパーオキシ2−エチルヘキサノエート、t−ブチル
パーオキシイソブチレート、t−ブチルパーオキシアセ
テート等のアルキルパーオキシエステル類;ジクミルパ
ーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、ジ−t
−アミルパーオキサイド等のジアルキルパーオキサイド
類;1,1−ジ(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサ
ン、2,2−ジ(t−ブチルパーオキシ)ブタン、1,
1−ジ(t−アミルパーオキシ)シクロヘキサン等のパ
ーオキシケタール類;メチルエチルケトンパーオキサイ
ド、アセチルアセトンパーオキサイド等のケトンパーオ
キサイド類;ジ(2−エチルヘキシル)パーオキシジカ
ーボネート、ジ(s−ブチル)パーオキシジカーボネー
ト等のパーオキシジカーボネート類;t−ブチルハイド
ロパーオキサイド、t−アミルハイドロパーオキサイド
等のアルキルハイドロパーオキサイド類;ジイソノナノ
イルパーオキサイド、ジラウロイルパーオキサイド等の
ジアシルパーオキサイド類などが挙げられる。
【0017】本発明において用いられる低融点結晶性化
合物は、重量平均分子量400〜2,000が好まし
く、より好ましくは450〜850である。重量平均分
子量が、400より小さくなると保存安定性が低下する
ことがあり、2,000より大きくなると定着性が損な
われることがある。
【0018】上記低融点結晶性化合物の融解に伴う吸熱
ピークの温度(DSCによって測定される)は、70〜
120℃にあることが好ましい。吸熱ピークの温度が、
70℃未満では、保存安定性が低下して常温保管時にブ
ロッキングを起こすことがあり、120℃よりも高くな
ると、定着時に溶融しにくいため定着性が低下すること
がある。
【0019】上記吸熱ピークの温度は、DSC(例え
ば、セイコー電子工業社製「DSC220」)を用い
て、昇温速度10℃/分で測定される値である。
【0020】また、上記低融点結晶性化合物の140℃
における溶融粘度は5〜20cpsであることが好まし
い。溶融粘度が、5cps未満では保存安定性に悪影響
を及ぼすことがあり、20cpsを超えると定着性が低
下することがある。上記溶融粘度は、JIS K 68
62に準拠して測定される値である。
【0021】このような低融点結晶性化合物としては、
例えば、低分子量の結晶性化合物、ワックス類、結晶性
ポリマー等が挙げられる。
【0022】上記低分子量の結晶性化合物としては、例
えば、1-ヘキサデカノール、1-ヘプタデカノール、ステ
アリルアルコール、1-ノナデカノール、1-エイコサノー
ル、1-ドコサノール、1-トリコサノール、1-テトラコサ
ノール、セリルアルコール等の高級アルコール;パルミ
チン酸、ヘプタデカン酸、ステアリン酸、ノナデカン
酸、エイコサン酸、ベヘン酸、トリコサン酸、リグノセ
リン酸等の高級脂肪酸とそのエステル類;リノール酸ア
ミド、リシノール酸アミド、エルカ酸アミド、オレイン
酸アミド、エイコセン酸アミド、エルシン酸アミド、パ
ルミトレイン酸アミド等の脂肪酸アミド;炭素数21以
上のn−パラフィンなどが挙げられる。
【0023】上記ワックス類としては、例えば、みつろ
う、鯨ろう等の動物系ワックス;カルナバワックス、キ
ャンデリラワックス、木ろう等の植物系ワックス;パラ
フィンワックス、マイクロクリスタリンワックス等の石
油系ワックス;フィッシャー・トロプシュワックス、ポ
リエチレンワックス、ポリプロピレンワックス等の合成
炭化水素類などが挙げられる。
【0024】上記結晶性ポリマーとしては、例えば、エ
チレングリコール、1,3-プロピレングリコール、1,4-ブ
タンジオール、1,5-ペンタンジオール、1,6-ヘキサンジ
オール、ヘキサメチレングリコール、テトラメチレング
リコール等のポリオールと、フマール酸、マレイン酸、
イタコン酸、テレフタル酸、コハク酸、アジピン酸、セ
バシン酸等の多塩基酸とを縮重合して得られるポリエス
テル類;ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリ
コール等のポリエーテル類;アクリル酸ベヘニル、メタ
クリル酸ベヘニル、イタコン酸ベヘニル、イタコン酸ス
テアリルの如き長鎖のアルキルエステルを主重合単位と
して含むビニル系重合体などが挙げられる。
【0025】上記低融点結晶性化合物の中でも、ワック
ス類が好ましく、低温定着性及び耐オフセット性の両方
の性能を満足させるには、分子量、分散性等に制限があ
るため、パラフィンワックス、エチレンワックス、プロ
ピレンワックス等が好適に用いられ、特にフィッシャー
トロプッシュワックスが好ましい。上記フィッシャート
ロプッシュワックスは、石炭、天然ガス等を原料として
一酸化炭素の水素化によって合成される合成ワックスで
あり、これを蒸留で分留したものを用いてもよい。
【0026】上記低融点結晶性化合物は、単独で用いら
れてもよく、2種以上が併用されてもよい。
【0027】上記低融点結晶性化合物の配合量は、上記
ビニル系共重合体100重量部に対して2〜10重量部
であることが好ましい。配合量が、2重量部未満である
と、十分な低温定着性が得られないことがあり、10重
量部よりも多くなると、保存安定性が低下することがあ
る。
【0028】また、上記トナー用樹脂組成物において、
上記ビニル系共重合体と低融点結晶性化合物とは海島構
造を形成する。低融点結晶性化合物が形成する島を透過
型電子顕微鏡で観察したとき、任意の25μm×25μ
mの面積中に占める低融点結晶性化合物の平均粒子面積
は0.5〜20μm2 であり、好ましくは0.7〜10
μm2 である。平均粒子面積が、0.5μm2 未満では
耐オフセット効果が得られず、20μm2 を超えると流
動性及び保存安定性が低下する。また、最大粒子面積
が、30μm2 を超えると流動性及び保存安定性が低下
するので、30μm2 以下となされる。
【0029】本発明において用いられるポリスチレンと
ポリオレフィンとのブロック共重合体としては、スチレ
ン含有量が20〜80重量%であって、かつスチレン換
算数平均分子量1,000〜150,000であるもの
が好ましい。上記スチレン含有量が、20重量%より少
なくなると上記ビニル系共重合体との親和性が低下する
ため、後述の低融点結晶性化合物の分散性が低下するこ
とがある。また、スチレン含有量が、80重量%より多
くなると後述の低融点結晶性化合物との親和性が低下す
るため、ワックスの分散性が低下することがある。
【0030】上記ブロック共重合体のスチレン換算数平
均分子量が、1,000より小さくなると、上記ビニル
系共重合体のガラス転移点が低下して保存安定性が低下
することがある。また、スチレン換算数平均分子量が、
150,000を超えると、定着性やトナー化時点での
粉砕性が悪くなり生産性が低下することがある。
【0031】上記ブロック共重合体は、例えば、リビン
グ重合によって得ることができる。ブロック共重合体の
1成分であるポリオレフィンは、スタートモノマーとし
てジエン系モノマーを使用することが好ましく、例え
ば、ブタジエン、イソプレン等が挙げられる。合成され
たブロック共重合体は、1,4体、1,2体結合として
二重結合が残るが、これに水素添加した化合物も使用可
能である。このようにポリオレフィンブロック部分とし
ては、様々な構造を有することが可能であって特に限定
はされないが、好ましくは1,4−ブタジエン水素添加
型である。
【0032】上記ブロック共重合体の配合量は、ビニル
系共重合体100重量部に対して、0.5〜5重量部で
ある。上記ブロック共重合体の配合量が、0.5重量部
未満では、低融点結晶性化合物の分散性が低下して、保
存安定性が低下することがある。また、ブロック共重合
体の配合量が、5重量部よりも多くなると、定着性及び
トナー化時点での粉砕性が悪くなって生産性が低下する
ことがある。
【0033】本発明のトナー用樹脂組成物は、保存安定
性の点からガラス転移点が50℃以上であることが好ま
しく、定着性の点からはフロー軟化点が130℃以下で
あることが好ましい。
【0034】本発明のトナー用樹脂組成物は、例えば、
上記ビニル系共重合体、低融点結晶性化合物及びポリス
チレンとポリオレフィンとのブロック共重合体を混合
し、これを、ロールミル、ニーダー、押出機等で溶融混
練することにより製造することができる。
【0035】上記以外のトナー用樹脂組成物の製造方法
としては、上記ビニル系共重合体の重合過程において、
重合前、重合中、重合後のいずれかの段階で、上記低融
点結晶性化合物及びブロック共重合体を添加して重合す
る方法等が挙げられる。重合方法としては、例えば、溶
液重合、懸濁重合、乳化重合、塊状重合等が採用可能で
あるが、特に、低融点結晶性化合物の分散性が最もよい
重合前にブロック共重合体を添加し、溶液重合を行うこ
とが好ましい。
【0036】本発明のトナーは、例えば、上記トナー用
樹脂組成物に、着色剤、電荷制御剤、必要に応じて、磁
性粉等を分散混合した後、熱溶融混練及び粉砕すること
によって製造することができる。
【0037】上記着色剤としては、例えば、カーボンブ
ラック、クロームイエロー、アニリンブラック、フタロ
シアニンブルー、キノリンイエロー、ランプブラック、
ローダミンB、キナクリドン等が挙げられる。着色剤の
配合量は、上記トナー用樹脂組成物100重量部に対し
て1〜10重量部が好ましい。
【0038】上記電荷制御剤としては、正電荷用と負電
荷用とがある。正電荷用としては、例えば、ニグロシン
染料、アンモニウム塩、アジン等が挙げられ、負電荷用
としては、例えば、クロム錯体、鉄錯体等が挙げられ
る。電荷制御剤の配合量は、上記トナー用樹脂組成物1
00重量部に対して1〜10重量部が好ましい。
【0039】通常、トナー製造時に離型剤として、例え
ば、ポリプロピレンワックス等を混合溶融させて分散す
るが、本発明のトナー用樹脂組成物が低融点結晶性化合
物を含有することにより、ポリプロピレンワックスを使
用しなくても十分な離型効果を発現することが判明し
た。しかしながら、必要に応じてポリプロピレンワック
スを使用することは何ら問題がなく、実際に使用する場
合には、ポリプロピレンワックスをトナー用樹脂組成物
の製造時に導入しておくことが分散性の観点から好まし
い。
【0040】このようにして得られたトナーには、粉体
としての流動性を高めるために流動化剤が後添加されて
もよい。該流動化剤としては、例えば、疎水性シリカ粉
末、アクリル系樹脂粉末、フッ素系樹脂粉末、高級脂肪
酸の金属塩粉末等が挙げられる。
【0041】本発明のトナー用樹脂組成物を用いたトナ
ーにおいて、ビニル系共重合体と低融点結晶性化合物と
が形成する海島構造中、低融点結晶性化合物によって形
成される島を透過型電子顕微鏡で観察したとき、任意の
25μm×25μmの面積中に占める低融点結晶性化合
物の平均粒子面積は0.5〜50μm2 であり、より好
ましくは0.7〜30μm2 である。平均粒子面積が、
0.5μm2 未満では耐オフセット効果が得られず、5
0μm2 を超えると流動性及び保存安定性が低下する。
また、最大粒子面積が150μm2 を超えると流動性及
び保存安定性が低下するため、150μm2 以下となさ
れる。
【0042】(作用)本発明のトナー用樹脂組成物及び
トナーでは、ビニル系共重合体中の低融点結晶性化合物
が、ポリスチレンとポリオレフィンとのブロック共重合
体の存在によって微分散化されることにより、トナー中
における低融点結晶性化合物の分散を容易に制御するこ
とが可能となり、耐オフセット性、定着性及び保存安定
性に優れる。また、低融点結晶性化合物とブロック共重
合体とは化学的に結合しないため、結晶化度の低下もな
い。
【0043】従来、低融点結晶性化合物と樹脂分との海
島構造をもつトナーは、特に低温定着用として用いる場
合はその界面の弱さからトナー強度が弱く、スリーブ上
のトナーがブレードによる摩擦等で割れ、1成分現像用
トナーに不向きであった。しかしながら、トナーの海島
構造が本発明における面積に制御されることによって、
トナー強度が向上し、1成分現像用トナーとしても十分
に使用可能となる。
【0044】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施例及び比較
例を示す。 (実施例1)スチレン80重量%及びアクリル酸n−ブ
チル20重量%からなる混合物を重合して得られる分子
量の極大値が50万のビニル系共重合体30重量部、表
1に示した低融点結晶性化合物(A)4重量部、表2に
示したポリスチレンとポリオレフィンとのブロック共重
合体(a)1重量部、並びに、トルエン100重量部を
フラスコ内に投入し溶解した。次いで、フラスコ内を窒
素ガスで置換した後、トルエンの沸点まで昇温した。ト
ルエンの還流が起きた状態で撹拌しながら、スチレン5
0重量部、アクリル酸n−ブチル15重量部及び過酸化
ベンゾイル(重合開始剤)3.8重量部の混合液を3時
間かけて滴下し、共存溶液重合を行った。 滴下終了
後、さらにトルエンの還流下で撹拌しながら1時間かけ
て熟成を行い、分子量の極大値が8,000の低分子量
重合体を重合した。次いで、フラスコ内の温度を180
℃まで徐々に昇温しながら減圧下でトルエンを脱溶剤し
て樹脂を得た。この樹脂を冷却後、粉砕して本発明のト
ナー用樹脂組成物を得た。
【0045】上記トナー用樹脂組成物100重量部、ク
ロム含金染料(オリエント化学工業社製「S−34」)
1.5重量部、及び、カーボンブラック(三菱化学社製
「MA−100」)6.5重量部の配合組成物を混合
し、二軸混練機(クリモト鉄工所製「S1KRC KN
EADER」)を用いて、回転数96rpm、150℃
で溶融混練した後、ジェットミル(日本ニューマチック
工業社製「ラボジェット」)で粉砕して、約10μmの
平均粒度を有するトナー粒子を得た。このトナー粒子に
対して疎水性シリカ粉末(日本アエロジル社製「R97
2」)0.3重量%を添加してトナーを得た。
【0046】(実施例2)実施例1と同様のトナー用樹
脂組成物100重量部、CCA(オリエント化学工業社
製「BONTRON N−01」)1.5重量部、及
び、磁性粉(関東電化工業社製「KBC−100S」)
100重量部の配合組成物を混合し、二軸混練機(クリ
モト鉄工所製「S1KRC KNEADER」)を用い
て、回転数96rpm、150℃で溶融混練した後、ジ
ェットミル(日本ニューマチック工業社製「ラボジェッ
ト」)で粉砕して、約10μmの平均粒度を有するトナ
ー粒子を得た。このトナー粒子に対して疎水性シリカ粉
末(日本アエロジル社製「R972」)0.3重量%を
添加してトナーを得た。
【0047】(実施例3)スチレン70重量%及びアク
リル酸n−ブチル30重量%からなる混合物を重合して
得られる分子量の極大値が150万のビニル系共重合体
20重量部、表1に示した低融点結晶性化合物(B)8
重量部、表2に示したポリスチレンとポリオレフィンと
のブロック共重合体(b)3重量部、並びに、トルエン
100重量部をフラスコ内に投入し溶解した。次いで、
フラスコ内を窒素ガスで置換した後、トルエンの沸点ま
で昇温した。トルエンの還流が起きた状態で撹拌しなが
ら、スチレン60重量部、アクリル酸n−ブチル15重
量部及び過酸化ベンゾイル(重合開始剤)3.2重量部
の混合液を3時間かけて滴下し、共存溶液重合を行っ
た。滴下終了後、さらにトルエンの還流下で撹拌しなが
ら1時間かけて熟成を行い、分子量の極大値が15,0
00の低分子量重合体を重合した。次いで、フラスコ内
の温度を180℃まで徐々に昇温しながら減圧下でトル
エンを脱溶剤して樹脂を得た。この樹脂を冷却後、粉砕
して本発明のトナー用樹脂組成物を得た。上記トナー用
樹脂組成物から実施例1と同様の方法によりトナーを得
た。
【0048】(実施例4)実施例3と同様のトナー用樹
脂組成物を用いたこと以外は、実施例2と同様にしてト
ナーを得た。
【0049】(実施例5)スチレン80重量%及びアク
リル酸n−ブチル20重量%からなる混合物を重合して
得られる分子量の極大値が50万のビニル系共重合体3
0重量部、表2に示したポリスチレンとポリオレフィン
とのブロック共重合体(b)3重量部、並びに、トルエ
ン100重量部をフラスコ内に投入し溶解した。次い
で、フラスコ内を窒素ガスで置換した後、トルエンの沸
点まで昇温した。トルエンの還流が起きた状態で撹拌し
ながら、スチレン50重量部、アクリル酸n−ブチル1
5重量部及び過酸化ベンゾイル(重合開始剤)3.8重
量部の混合液を3時間かけて滴下し、共存溶液重合を行
った。滴下終了後、さらにトルエンの還流下で撹拌しな
がら1時間かけて熟成を行い、分子量の極大値が8,0
00の低分子量重合体を重合した。次いで、フラスコ内
の温度を180℃まで徐々に昇温しながら減圧下でトル
エンを脱溶剤して樹脂を得た。この樹脂を冷却後、粉砕
して本発明のトナー用樹脂組成物を得た。
【0050】上記トナー用樹脂組成物100重量部、表
1に示した低融点結晶性化合物(A)8重量部、クロム
含金染料(オリエント化学工業社製「S−34」)1.
5重量部、及び、カーボンブラック(三菱化学社製「M
A−100」)6.5重量部の配合組成物を混合し、二
軸混練機(クリモト鉄工所製「S1KRC KNEAD
ER」)を用いて、回転数96rpm、150℃で溶融
混練した後、ジェットミル(日本ニューマチック工業社
製「ラボジェット」)で粉砕して、約10μmの平均粒
度を有するトナー粒子を得た。このトナー粒子に対して
疎水性シリカ粉末(日本アエロジル社製「R972」)
0.3重量%を添加してトナーを得た。
【0051】(実施例6)実施例5と同様のトナー用樹
脂組成物100重量部、表1に示した低融点結晶性化合
物(A)8重量部、CCA(オリエント化学工業社製
「BONTRONN−01」)1.5重量部、及び、磁
性粉(関東電化工業社製「KBC−100S」)100
重量部の配合組成物を混合し、二軸混練機(クリモト鉄
工所製「S1KRC KNEADER」)を用いて、回
転数96rpm、150℃で溶融混練した後、ジェット
ミル(日本ニューマチック工業社製「ラボジェット」)
で粉砕して、約10μmの平均粒度を有するトナー粒子
を得た。このトナー粒子に対して疎水性シリカ粉末(日
本アエロジル社製「R972」)0.3重量%を添加し
てトナーを得た。
【0052】(実施例7)スチレン80重量%及びアク
リル酸n−ブチル20重量%からなる混合物を重合して
得られる分子量の極大値が50万のビニル系共重合体3
0重量部、表1に示した低融点結晶性化合物(E)8重
量部、表2に示したポリスチレンとポリオレフィンとの
ブロック共重合体(a)1重量部、並びに、トルエン1
00重量部をフラスコ内に投入し溶解した。次いで、フ
ラスコ内を窒素ガスで置換した後、トルエンの沸点まで
昇温した。トルエンの還流が起きた状態で撹拌しなが
ら、スチレン50重量部、アクリル酸n−ブチル15重
量部及び過酸化ベンゾイル(重合開始剤)3.8重量部
の混合液を3時間かけて滴下し、共存溶液重合を行っ
た。 滴下終了後、さらにトルエンの還流下で撹拌しな
がら1時間かけて熟成を行い、分子量の極大値が8,0
00の低分子量重合体を重合した。次いで、フラスコ内
の温度を180℃まで徐々に昇温しながら減圧下でトル
エンを脱溶剤して樹脂を得た。この樹脂を冷却後、粉砕
して本発明のトナー用樹脂組成物を得た。このトナー用
樹脂組成物を使用したこと以外は、実施例2と同様にし
てトナーを得た。
【0053】(実施例8)スチレン70重量%及びアク
リル酸n−ブチル30重量%からなる混合物を重合して
得られる分子量の極大値が150万のビニル系共重合体
20重量部、表1に示した低融点結晶性化合物(F)8
重量部、表2に示したポリスチレンとポリオレフィンと
のブロック共重合体(b)3重量部、並びに、トルエン
100重量部をフラスコ内に投入し溶解した。次いで、
フラスコ内を窒素ガスで置換した後、トルエンの沸点ま
で昇温した。トルエンの還流が起きた状態で撹拌しなが
ら、スチレン60重量部、アクリル酸n−ブチル15重
量部及び過酸化ベンゾイル(重合開始剤)3.8重量部
の混合液を3時間かけて滴下し、共存溶液重合を行っ
た。 滴下終了後、さらにトルエンの還流下で撹拌しな
がら1時間かけて熟成を行い、分子量の極大値が15,
000の低分子量重合体を重合した。次いで、フラスコ
内の温度を180℃まで徐々に昇温しながら減圧下でト
ルエンを脱溶剤して樹脂を得た。この樹脂を冷却後、粉
砕して本発明のトナー用樹脂組成物を得た。このトナー
用樹脂組成物を使用したこと以外は、実施例2と同様に
してトナーを得た。
【0054】(実施例9)実施例5と同様のトナー用樹
脂組成物100重量部、表1に示した低融点結晶性化合
物(E)8重量部、CCA(オリエント化学工業社製
「BONTRONN−01」)1.5重量部、及び、磁
性粉(関東電化工業社製「KBC−100S」)100
重量部の配合組成物を混合し、二軸混練機(クリモト鉄
工所製「S1KRC KNEADER」)を用いて、回
転数96rpm、150℃で溶融混練した後、ジェット
ミル(日本ニューマチック工業社製「ラボジェット」)
で粉砕して、約10μmの平均粒度を有するトナー粒子
を得た。このトナー粒子に対して疎水性シリカ粉末(日
本アエロジル社製「R972」)0.3重量%を添加し
てトナーを得た。
【0055】(比較例1)スチレン80重量%及びアク
リル酸n−ブチル20重量%からなる混合物を重合して
得られる分子量の極大値が30万のビニル系共重合体4
0重量部、表1に示した低融点結晶性化合物(C)1重
量部、表2に示したポリスチレンとポリオレフィンとの
ブロック共重合体(d)0.1重量部、並びに、トルエ
ン100重量部をフラスコ内に投入し溶解した。次い
で、フラスコ内を窒素ガスで置換した後、トルエンの沸
点まで昇温した。トルエンの還流が起きた状態で撹拌し
ながら、スチレン50重量部、アクリル酸n−ブチル1
0重量部及び過酸化ベンゾイル(重合開始剤)5.5重
量部の混合液を3時間かけて滴下し、共存溶液重合を行
った。滴下終了後、さらにトルエンの還流下で撹拌しな
がら1時間かけて熟成を行い、分子量の極大値が4,0
00の低分子量重合体を重合した。次いで、フラスコ内
の温度を180℃まで徐々に昇温しながら減圧下でトル
エンを脱溶剤して樹脂を得た。この樹脂を冷却後、粉砕
して本発明のトナー用樹脂組成物を得た。上記トナー用
樹脂組成物を使用したこと以外は、実施例1と同様の方
法によりトナーを得た。
【0056】(比較例2)比較例1と同様のトナー用樹
脂組成物を用いたこと以外は、実施例2と同様にしてト
ナーを得た。
【0057】(比較例3)スチレン80重量%及びアク
リル酸n−ブチル20重量%からなる混合物を重合して
得られる分子量の極大値が30万のビニル系共重合体4
0重量部、表1に示した低融点結晶性化合物(D)12
重量部、表2に示したポリスチレンとポリオレフィンと
のブロック共重合体(c)10重量部、並びに、トルエ
ン100重量部をフラスコ内に投入し溶解した。次い
で、フラスコ内を窒素ガスで置換した後、トルエンの沸
点まで昇温した。トルエンの還流が起きた状態で撹拌し
ながら、スチレン32重量部、アクリル酸n−ブチル5
重量部及び過酸化ベンゾイル(重合開始剤)1重量部の
混合液を3時間かけて滴下し、共存溶液重合を行った。
滴下終了後、さらにトルエンの還流下で撹拌しながら1
時間かけて熟成を行い、分子量の極大値が50,000
の低分子量重合体を重合した。次いで、フラスコ内の温
度を180℃まで徐々に昇温しながら減圧下でトルエン
を脱溶剤して樹脂を得た。この樹脂を冷却後、粉砕して
本発明のトナー用樹脂組成物を得た。上記トナー用樹脂
組成物から実施例1と同様の方法によりトナーを得た。
しかしながら、トナー粉砕時に粉砕効率が低下し、生産
性が良好とはいえなかった。
【0058】(比較例4)比較例3と同様のトナー用樹
脂組成物を用いたこと以外は、実施例2と同様にしてト
ナーを得た。しかしながら、トナー粉砕時に粉砕効率が
低下し、生産性が悪化した。
【0059】(比較例5)ポリスチレンとポリオレフィ
ンとのブロック共重合体を全く使用しなかったこと以外
は、実施例1と同様の方法によりトナーを得た。
【0060】(比較例6)ポリスチレンとポリオレフィ
ンとのブロック共重合体を全く使用しなかったこと以外
は、実施例2と同様の方法によりトナーを得た。
【0061】(比較例7)ポリスチレンとポリオレフィ
ンとのブロック共重合体を全く使用しなかったこと以外
は、実施例7と同様の方法によりトナーを得た。
【0062】
【表1】
【0063】
【表2】
【0064】
【表3】
【0065】
【表4】
【0066】上記実施例及び比較例で得られたトナーに
つき、下記項目の性能評価を行い、その評価結果を表5
及び6に示した。
【0067】(1)分散性 トナー製造時における溶融混練時に得られたトナー塊を
RuO4 で染色後、ミクロトームで約0.5μmの薄膜
片を作製し、透過型電子顕微鏡によって低融点結晶性化
合物の分散状態を写真に撮影した。得られた透過型電子
顕微鏡写真から、任意の25μm×25μmの面積中に
占める低融点結晶性化合物粒子の平均粒子面積を測定し
た。
【0068】(2)定着性 トナー6.5重量部を粒径約50〜80μmの鉄粉キャ
リアー93.5重量部と混合して現像剤を作り、この現
像剤を用いて未定着画像を複数枚作製した。次いで、熱
定着ロールの表面温度を150℃及び170℃に設定
し、前記未定着画像が形成された転写紙のトナー像の定
着を行った。使用した電子写真複写機はコニカ社製「U
−BIX4160AF」を改造したものである。そし
て、形成された定着画像に対して綿パッドによる摺擦を
行い、下記式によって定着強度を算出し低エネルギー定
着性の指標とした。 定着強度(%)=〔(摺擦後の定着画像の画像濃度)/
(摺擦前の定着画像の画像濃度)〕×100 尚、画像濃度は反射濃度計(マクベス社製「RD−91
4」)を使用して測定した。
【0069】(3)オフセット性 熱定着ロールの表面温度を段階的に変化させて、各表面
温度における前記未定着画像を有する転写紙のトナー像
の定着を行った複写物を得た。このとき余白部分にトナ
ー汚れが生じるか否かの観察を行い、汚れが生じない温
度領域を非オフセット温度領域とした。また、非オフセ
ット温度領域の最大値と最小値との差を非オフセット温
度幅とした。
【0070】(4)保存性 トナー20gを200mlサンプル瓶にとり、50℃の
恒温槽中に48時間放置した後、パウダーテスター(ホ
ソカワミクロン社製「PT−E型」)を用いて、振幅1
mm、10秒間の条件で篩い、目開き250μmの篩の
残存量が1g以下であれば合格として○で示し、残存量
が1gを超えれば不合格として×で示した。
【0071】
【表5】
【0072】
【表6】
【0073】(実施例10)スチレン80重量%及びア
クリル酸n−ブチル20重量%からなる混合物を重合し
て得られる分子量の極大値が50万のビニル系共重合体
30重量部、表1に示した低融点結晶性化合物(A)4
重量部、表2に示したポリスチレンとポリオレフィンと
のブロック共重合体(a)1重量部、並びに、トルエン
100重量部をフラスコ内に投入し溶解した。次いで、
フラスコ内を窒素ガスで置換した後、トルエンの沸点ま
で昇温した。トルエンの還流が起きた状態で撹拌しなが
ら、スチレン50重量部、アクリル酸n−ブチル15重
量部及びt−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエ
ート(重合開始剤)4重量部の混合液を3時間かけて滴
下し、共存溶液重合を行った。滴下終了後、さらにトル
エンの還流下で撹拌しながら1時間かけて熟成を行い、
分子量の極大値が8,000の低分子量重合体を重合し
た。次いで、フラスコ内の温度を180℃まで徐々に昇
温しながら減圧下でトルエンを脱溶剤して、720mm
Hg以上の減圧度で1時間脱溶剤を継続し、樹脂を得
た。この樹脂を冷却後、粉砕して本発明のトナー用樹脂
組成物を得た。このトナー用樹脂組成物を使用したこと
以外は、実施例2と同様にしてトナーを得た。
【0074】(実施例11)スチレン70重量%及びア
クリル酸n−ブチル30重量%からなる混合物を重合し
て得られる分子量の極大値が150万のビニル系共重合
体20重量部、表1に示した低融点結晶性化合物(B)
8重量部、表2に示したポリスチレンとポリオレフィン
とのブロック共重合体(b)3重量部、並びに、トルエ
ン100重量部をフラスコ内に投入し溶解した。次い
で、フラスコ内を窒素ガスで置換した後、トルエンの沸
点まで昇温した。トルエンの還流が起きた状態で撹拌し
ながら、スチレン60重量部、アクリル酸n−ブチル1
5重量部及びt−ブチルパーオキシネオヘプタノエート
(重合開始剤)3.3重量部の混合液を3時間かけて滴
下し、共存溶液重合を行った。滴下終了後、さらにトル
エンの還流下で撹拌しながら1時間かけて熟成を行い、
分子量の極大値が15,000の低分子量重合体を重合
した。次いで、フラスコ内の温度を180℃まで徐々に
昇温しながら減圧下でトルエンを脱溶剤して、720m
mHg以上の減圧度で1時間脱溶剤を継続し、樹脂を得
た。この樹脂を冷却後、粉砕して本発明のトナー用樹脂
組成物を得た。このトナー用樹脂組成物を使用したこと
以外は、実施例2と同様にしてトナーを得た。
【0075】(実施例12)スチレン80重量%及びア
クリル酸n−ブチル20重量%からなる混合物を重合し
て得られる分子量の極大値が50万のビニル系共重合体
30重量部、表2に示したポリスチレンとポリオレフィ
ンとのブロック共重合体(b)3重量部、並びに、トル
エン100重量部をフラスコ内に投入し溶解した。次い
で、フラスコ内を窒素ガスで置換した後、トルエンの沸
点まで昇温した。トルエンの還流が起きた状態で撹拌し
ながら、スチレン50重量部、アクリル酸n−ブチル1
5重量部及びt−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサ
ノエート(重合開始剤)3.3重量部の混合液を3時間
かけて滴下し、共存溶液重合を行った。滴下終了後、さ
らにトルエンの還流下で撹拌しながら1時間かけて熟成
を行い、分子量の極大値が15,000の低分子量重合
体を重合した。次いで、フラスコ内の温度を180℃ま
で徐々に昇温しながら減圧下でトルエンを脱溶剤して、
720mmHg以上の減圧度で1時間脱溶剤を継続し、
樹脂を得た。この樹脂を冷却後、粉砕して本発明のトナ
ー用樹脂組成物を得た。このトナー用樹脂組成物を使用
したこと以外は、実施例6と同様にしてトナーを得た。
【0076】(比較例8)スチレン80重量%及びアク
リル酸n−ブチル20重量%からなる混合物を重合して
得られる分子量の極大値が30万のビニル系共重合体4
0重量部、表1に示した低融点結晶性化合物(C)1重
量部、表2に示したポリスチレンとポリオレフィンとの
ブロック共重合体(b)0.1重量部、並びに、トルエ
ン100重量部をフラスコ内に投入し溶解した。次い
で、フラスコ内を窒素ガスで置換した後、トルエンの沸
点まで昇温した。トルエンの還流が起きた状態で撹拌し
ながら、スチレン50重量部、アクリル酸n−ブチル1
0重量部及び過酸化ベンゾイル(重合開始剤)5.5重
量部の混合液を3時間かけて滴下し、共存溶液重合を行
った。滴下終了後、さらにトルエンの還流下で撹拌しな
がら1時間かけて熟成を行い、分子量の極大値が4,0
00の低分子量重合体を重合した。次いで、フラスコ内
の温度を180℃まで徐々に昇温しながら減圧下でトル
エンを脱溶剤して、720mmHg以上の減圧度で1時
間脱溶剤を継続し、樹脂を得た。この樹脂を冷却後、粉
砕して本発明のトナー用樹脂組成物を得た。このトナー
用樹脂組成物を使用したこと以外は、実施例2と同様に
してトナーを得た。
【0077】(比較例9)スチレン80重量%及びアク
リル酸n−ブチル20重量%からなる混合物を重合して
得られる分子量の極大値が30万のビニル系共重合体4
0重量部、表1に示した低融点結晶性化合物(D)1重
量部、表2に示したポリスチレンとポリオレフィンとの
ブロック共重合体(c)0.1重量部、並びに、トルエ
ン100重量部をフラスコ内に投入し溶解した。次い
で、フラスコ内を窒素ガスで置換した後、トルエンの沸
点まで昇温した。トルエンの還流が起きた状態で撹拌し
ながら、スチレン32重量部、アクリル酸n−ブチル5
重量部及び過酸化ベンゾイル(重合開始剤)1重量部の
混合液を3時間かけて滴下し、共存溶液重合を行った。
滴下終了後、さらにトルエンの還流下で撹拌しながら1
時間かけて熟成を行い、分子量の極大値が50,000
の低分子量重合体を重合した。次いで、フラスコ内の温
度を180℃まで徐々に昇温しながら減圧下でトルエン
を脱溶剤して、720mmHg以上の減圧度で1時間脱
溶剤を継続し、樹脂を得た。この樹脂を冷却後、粉砕し
て本発明のトナー用樹脂組成物を得た。このトナー用樹
脂組成物を使用したこと以外は、実施例2と同様にして
トナーを得た。
【0078】(比較例10)ポリスチレンとポリオレフ
ィンとのブロック共重合体(a)を全く使用せず、重合
開始剤としてt−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサ
ノエートに代えて過酸化ベンゾイル3.8重量部を使用
しこと以外は、実施例10と同様にしてトナーを得た。
【0079】
【表7】
【0080】
【表8】
【0081】上記実施例10〜12及び比較例8〜10
で得られたトナーにつき、実施例1と同様(1)〜
(4)の項目並びに下記項目(5)の残存ベンゼン量に
関する性能評価を行い、その評価結果を表9及び10に
示した。
【0082】(5)残存ベンゼン量 トナー0.30gを精秤し50mlのバイアル瓶に入れ
て密封後、150℃で30分間加熱した。次いで、気相
部のガス1mlを取り、ガスクロマトグラフ/質量分析
計(HP5890SERIESII/HP5972)で測
定した。標準サンプルとしては上記試料に標準物質(ベ
ンゼン)を所定量添加して調製した。イオン化方法はE
I法(70eV)で、カラムはDB−624(60ml×
0.32mmi・d×1.8μm)を用い、1ml注入
後35℃で3分間保持し、2℃/分の昇温速度で60℃
まで昇温した後、20℃/分の昇温速度で230℃まで
昇温する条件で測定を行い、得られたチャートから標準
サンプルの測定より得られた数値により補正し、残存ベ
ンゼン量を求めた。
【0083】
【表9】
【0084】
【表10】
【0085】
【発明の効果】本発明のトナー用樹脂組成物及びトナー
は、上述の通りであり、スチレン系単量体及び(メタ)
アクリル酸エステル系単量体を主成分とするビニル系共
重合体、低融点結晶性化合物、並びにポリスチレンとポ
リオレフィンとのブロック共重合体からなり、該ビニル
系共重合体が分子量分布5,000〜20,000及び
500,000以上に極大ピークをもつことにより、耐
オフセット性、定着性及び保存安定性に優れる。また、
ビニル系共重合体と低融点結晶性化合物とで形成される
特定の海島構造によって、1成分現像用トナーとしても
使用可能である。さらに、脂肪族炭化水素過酸化物系重
合開始剤を用いて重合したビニル系共重合体を使用する
ことにより、低融点結晶性化合物の分散性が向上し、保
存安定性に優れたトナー用樹脂組成物及びトナーが得ら
れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H005 AA01 AA06 AA15 AB06 CA04 CA13 CA14 CA18 CA30 DA06 DA10 EA03 EA05 EA06 EA07 EA10 FA05

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スチレン系単量体及び(メタ)アクリル
    酸エステル系単量体を主成分とするビニル系共重合体、
    低融点結晶性化合物、並びに、ポリスチレンとポリオレ
    フィンとのブロック共重合体からなり、該ビニル系共重
    合体がゲルパーミエーションクロマトグラフィーにより
    測定される分子量分布において5,000〜20,00
    0の領域及び500,000以上の領域にそれぞれ少な
    くとも1以上の極大値を有し、前記低融点結晶性化合物
    の配合量が、前記ビニル系共重合体100重量部に対し
    て2〜10重量部であり、前記ブロック共重合体の配合
    量が、前記ビニル系共重合体100重量部に対して0.
    5〜5重量部であるトナー用樹脂組成物であって、前記
    ビニル系共重合体と低融点結晶性化合物とが形成する海
    島構造において、島を形成する該低融点結晶性化合物を
    透過型電子顕微鏡で観察した際に任意の25μm×25
    μmの面積中に占める平均粒子面積が0.5〜20μm
    2 であり、最大粒子面積が30μm2 以下であることを
    特徴とするトナー用樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 上記ビニル系共重合体が、スチレン系単
    量体と(メタ)アクリル酸エステル系単量体とを、脂肪
    族炭化水素過酸化物系重合開始剤の存在下で重合するこ
    とにより得られたものであることを特徴とする請求項1
    記載のトナー用樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 上記低融点結晶性化合物の重量平均分子
    量(Mw)が400〜2000の範囲にあって、140
    ℃における溶融粘度が5〜20cpsであり、かつ示差
    走査熱量測定(DSC)による融解に伴う吸熱ピークが
    70〜120℃であることを特徴とする請求項1又は2
    記載のトナー用樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 上記低融点結晶性化合物が、フィッシャ
    ートロプシュワックス又はパラフィンワックスであるこ
    とを特徴とする請求項1、2又は3記載のトナー用樹脂
    組成物。
  5. 【請求項5】 上記ポリスチレンとポリオレフィンとの
    ブロック共重合体からなる化合物中のスチレン含有量が
    20〜80重量%であり、かつ、スチレン換算数平均分
    子量が1,000〜150,000であることを特徴と
    する請求項1〜4のいずれか1項に記載のトナー用樹脂
    組成物。
  6. 【請求項6】 1成分現像用であることを特徴とする請
    求項1〜5記載のトナー用樹脂組成物。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項に記載のト
    ナー用樹脂組成物が用いられていることを特徴とするト
    ナー。
  8. 【請求項8】 スチレン系単量体及び(メタ)アクリル
    酸エステル系単量体を主成分とするビニル系共重合体、
    低融点結晶性化合物並びにポリスチレンとポリオレフィ
    ンとのブロック共重合体からなり、該ビニル系共重合体
    がゲルパーミエーションクロマトグラフィーにより測定
    される分子量分布において5,000〜20,000の
    領域及び500,000以上の領域にそれぞれ少なくと
    も1以上の極大値を有し、前記低融点結晶性化合物の配
    合量が、前記ビニル系共重合体100重量部に対して2
    〜10重量部であり、前記ブロック共重合体の配合量
    が、前記ビニル系共重合体100重量部に対して0.5
    〜5重量部であるトナー用樹脂組成物が用いられたトナ
    ーであって、前記ビニル系共重合体と低融点結晶性化合
    物とが形成する海島構造において、島を形成する該低融
    点結晶性化合物を透過型電子顕微鏡で観察した際に任意
    の25μm×25μmの面積中に占める平均粒子面積が
    0.5〜50μm2 であり、最大粒子面積が150μm
    2 以下であることを特徴とするトナー。
  9. 【請求項9】 請求項1記載のトナー用樹脂組成物が用
    いられたトナーであって、ビニル系共重合体と低融点結
    晶性化合物とが形成する海島構造において、島を形成す
    る該低融点結晶性化合物を透過型電子顕微鏡で観察した
    際に任意の25μm×25μmの面積中に占める平均粒
    子面積が0.5〜50μm2 であり、最大粒子面積が1
    50μm2 以下であることを特徴とするトナー。
  10. 【請求項10】 1成分現像用であることを特徴とする
    請求項7〜9記載のトナー。
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