JPH11184149A - トナー用樹脂組成物及びトナー - Google Patents
トナー用樹脂組成物及びトナーInfo
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- JPH11184149A JPH11184149A JP35137597A JP35137597A JPH11184149A JP H11184149 A JPH11184149 A JP H11184149A JP 35137597 A JP35137597 A JP 35137597A JP 35137597 A JP35137597 A JP 35137597A JP H11184149 A JPH11184149 A JP H11184149A
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- styrene
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 現行モノクロトナーの耐オフセット性、定着
性等の諸物性を悪化させことなく、高解像フルカラート
ナーとして表面平滑性(光沢)、透明性、樹脂強度を改
良することによって、モノカラーを含むフルカラートナ
ーとして優れた性能を有するトナー用樹脂組成物、及び
それを用いたトナーを提供する。 【解決手段】 スチレン系単量体と(メタ)アクリル酸
エステル系単量体とを構成単位として含有するビニル系
共重合体(a)、ならびに、スチレンとオレフィンとの
ブロック共重合体(b)3〜10重量部よりなる。
性等の諸物性を悪化させことなく、高解像フルカラート
ナーとして表面平滑性(光沢)、透明性、樹脂強度を改
良することによって、モノカラーを含むフルカラートナ
ーとして優れた性能を有するトナー用樹脂組成物、及び
それを用いたトナーを提供する。 【解決手段】 スチレン系単量体と(メタ)アクリル酸
エステル系単量体とを構成単位として含有するビニル系
共重合体(a)、ならびに、スチレンとオレフィンとの
ブロック共重合体(b)3〜10重量部よりなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真等に使用
されるトナー用樹脂組成物及びトナーに関するものであ
り、詳しくは、静電荷像を現像する方式の内のいわゆる
乾式現像方式に使用するトナー用樹脂組成物及びトナー
に関するものである。
されるトナー用樹脂組成物及びトナーに関するものであ
り、詳しくは、静電荷像を現像する方式の内のいわゆる
乾式現像方式に使用するトナー用樹脂組成物及びトナー
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真等において静電荷像を現像する
方式として、乾式現像方式が多用されている。乾式現像
方式においては、通常トナーはキャリアーと呼ばれる鉄
粉あるいはガラスビーズ等との摩擦によって帯電し、こ
れが感光体上の静電潜像に電気的引力によって付着し、
次に用紙上に転写され、熱ロール等によって定着されて
永久可視像が形成される。
方式として、乾式現像方式が多用されている。乾式現像
方式においては、通常トナーはキャリアーと呼ばれる鉄
粉あるいはガラスビーズ等との摩擦によって帯電し、こ
れが感光体上の静電潜像に電気的引力によって付着し、
次に用紙上に転写され、熱ロール等によって定着されて
永久可視像が形成される。
【0003】定着の方法としては、トナーに対して離型
性を有する材料で表面を形成した加熱ローラの表面に、
被定着シートのトナー画像を圧接させながら通過せしめ
ることにより行なう、加熱ローラ法が多用されている。
この方法によれば、加熱ローラー表面と被定着シートの
トナー像とが加圧下で接触するため、トナー像を被定着
シート上に融着する際の熱効率が極めて良好であり、迅
速に定着を行うことができ、高速度電子写真複写機にお
いて非常に有効である。
性を有する材料で表面を形成した加熱ローラの表面に、
被定着シートのトナー画像を圧接させながら通過せしめ
ることにより行なう、加熱ローラ法が多用されている。
この方法によれば、加熱ローラー表面と被定着シートの
トナー像とが加圧下で接触するため、トナー像を被定着
シート上に融着する際の熱効率が極めて良好であり、迅
速に定着を行うことができ、高速度電子写真複写機にお
いて非常に有効である。
【0004】しかしながら、加熱ローラー表面とトナー
像とが溶融状態、かつ加圧下で接触するために、トナー
像の一部が定着ローラー表面に付着・転移し、これが、
次の被定着シートに再転移して、いわゆるオフセット現
象を生じ、被定着シートを汚すことになる。
像とが溶融状態、かつ加圧下で接触するために、トナー
像の一部が定着ローラー表面に付着・転移し、これが、
次の被定着シートに再転移して、いわゆるオフセット現
象を生じ、被定着シートを汚すことになる。
【0005】この問題を解決する目的で、トナー用樹脂
にポリエチレン系ワックスを添加して、加熱ローラーと
の離型性を高める方法が開示されている(特開昭57−
56850号公報)。ところが、このワックスは添加量
が増加するほど感光体へのフィルミング等の悪影響が大
きくなることが分かっている。
にポリエチレン系ワックスを添加して、加熱ローラーと
の離型性を高める方法が開示されている(特開昭57−
56850号公報)。ところが、このワックスは添加量
が増加するほど感光体へのフィルミング等の悪影響が大
きくなることが分かっている。
【0006】また、トナー用樹脂を架橋させてオフセッ
トを防止する方法も開示されているが、この方法も、架
橋度を高くすると樹脂の粉砕性が悪くなり、トナー粒子
として粉砕・分級することが困難になるという問題点が
あった。
トを防止する方法も開示されているが、この方法も、架
橋度を高くすると樹脂の粉砕性が悪くなり、トナー粒子
として粉砕・分級することが困難になるという問題点が
あった。
【0007】また、低分子量体と高分子量体とを共存さ
せることにより、オフセットを防止する方法も開示され
ている(特開昭56−158340号公報)。しかしな
がら、高分子量体を多くすると定着性が悪化するという
問題点があった。そのため、耐てオフセット性や定着性
等のバランスをとりながら、トナーを作製していた。
せることにより、オフセットを防止する方法も開示され
ている(特開昭56−158340号公報)。しかしな
がら、高分子量体を多くすると定着性が悪化するという
問題点があった。そのため、耐てオフセット性や定着性
等のバランスをとりながら、トナーを作製していた。
【0008】しかし、近年のフルカラー化及び高解像度
化に伴い、従来のトナーでは多くの問題点が発生してい
る。例えば、フルカラー化については、定着したトナー
が光に対して乱反射して色の再現性が損なわれないよう
にしなければならない。このために、従来のように、樹
脂を架橋したり、高分子量体を多量に使用すると、定着
面に凹凸ができ、乱反射を起こすことがあった。
化に伴い、従来のトナーでは多くの問題点が発生してい
る。例えば、フルカラー化については、定着したトナー
が光に対して乱反射して色の再現性が損なわれないよう
にしなければならない。このために、従来のように、樹
脂を架橋したり、高分子量体を多量に使用すると、定着
面に凹凸ができ、乱反射を起こすことがあった。
【0009】また、単純に樹脂の架橋や高分子量体の使
用を止めると、今度はオフセットが発生し、定着面に凹
凸ができるばかりでなく、被定着シートを汚してしまう
という問題点があった。さらに、フルカラートナーは、
異なった色調を重ねることによって中間色を発現させて
いるため、透明性が必要になる。従って、オフセットを
防止するために、多量のワックスを添加すると透明性が
損なわれ、フルカラートナーとして使用することが困難
になる。
用を止めると、今度はオフセットが発生し、定着面に凹
凸ができるばかりでなく、被定着シートを汚してしまう
という問題点があった。さらに、フルカラートナーは、
異なった色調を重ねることによって中間色を発現させて
いるため、透明性が必要になる。従って、オフセットを
防止するために、多量のワックスを添加すると透明性が
損なわれ、フルカラートナーとして使用することが困難
になる。
【0010】一方、高解像度化に関しては、従来10μ
m前後のトナー粒径で十分であったものが、8μm前後
のトナー粒径が必要になり、トナー粒子の強度と粉砕性
との両方の性能が要求されるようになった。この強度を
向上させるためには、樹脂の架橋や高分子量体の使用が
有効であるが、強度が余り高くなると粉砕性を阻害する
恐れがある。また、強度が弱くなると、微粉が多く発生
したり、帯電不良や「かぶり」といわれる被定着シート
の白地汚れが発生する等の問題点があった。
m前後のトナー粒径で十分であったものが、8μm前後
のトナー粒径が必要になり、トナー粒子の強度と粉砕性
との両方の性能が要求されるようになった。この強度を
向上させるためには、樹脂の架橋や高分子量体の使用が
有効であるが、強度が余り高くなると粉砕性を阻害する
恐れがある。また、強度が弱くなると、微粉が多く発生
したり、帯電不良や「かぶり」といわれる被定着シート
の白地汚れが発生する等の問題点があった。
【0011】さらに、トナー粒径が小さくなるために、
樹脂中の架橋部分が多かったり、添加されたポリオレフ
ィンの分散が悪くなると、架橋部分やワックスだけのト
ナー粒子ができることがあり、複写物の画質を劣化させ
る恐れがあった。
樹脂中の架橋部分が多かったり、添加されたポリオレフ
ィンの分散が悪くなると、架橋部分やワックスだけのト
ナー粒子ができることがあり、複写物の画質を劣化させ
る恐れがあった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の欠点
を改良しようとするものであって、現行モノクロトナー
の耐オフセット性、定着性等の諸物性を悪化させること
なく、高解像フルカラートナーとして表面平滑性(光
沢)、透明性、樹脂強度を改良することによって、モノ
カラーを含むフルカラートナーとして優れた性能を有す
るトナー用樹脂組成物、及びそれを用いたトナーを提供
することを目的とする。
を改良しようとするものであって、現行モノクロトナー
の耐オフセット性、定着性等の諸物性を悪化させること
なく、高解像フルカラートナーとして表面平滑性(光
沢)、透明性、樹脂強度を改良することによって、モノ
カラーを含むフルカラートナーとして優れた性能を有す
るトナー用樹脂組成物、及びそれを用いたトナーを提供
することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のトナー用樹脂組
成物は、スチレン系単量体と(メタ)アクリル酸エステ
ル系単量体とを構成単位として含有し、ゲルパーミエー
ションクロマトグラフィー(GPC)により測定される
重量平均分子量(Mw)が1万〜15万であるビニル系
共重合体(a)100重量部、ならびに、ポリスチレン
とポリオレフィンとのブロック共重合体(b)3〜10
重量部よりなることを特徴とする。
成物は、スチレン系単量体と(メタ)アクリル酸エステ
ル系単量体とを構成単位として含有し、ゲルパーミエー
ションクロマトグラフィー(GPC)により測定される
重量平均分子量(Mw)が1万〜15万であるビニル系
共重合体(a)100重量部、ならびに、ポリスチレン
とポリオレフィンとのブロック共重合体(b)3〜10
重量部よりなることを特徴とする。
【0014】上記スチレン系単量体としては、例えば、
スチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、
p−メチルスチレン、α−メチルスチレン、p−エチル
スチレン、2,4−ジメチルスチレン、p−n−ブチル
スチレン、p−ter−ブチルスチレン、p−n−ヘキ
シルスチレン、p−n−オクチルスチレン、p−n−ド
デシルスチレン、p−メトキシスチレン、p−フェニル
スチレン、p−クロルスチレン、3,4−ジクロルスチ
レン、等が挙げられる。
スチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、
p−メチルスチレン、α−メチルスチレン、p−エチル
スチレン、2,4−ジメチルスチレン、p−n−ブチル
スチレン、p−ter−ブチルスチレン、p−n−ヘキ
シルスチレン、p−n−オクチルスチレン、p−n−ド
デシルスチレン、p−メトキシスチレン、p−フェニル
スチレン、p−クロルスチレン、3,4−ジクロルスチ
レン、等が挙げられる。
【0015】上記(メタ)アクリル酸エステル系単量体
としては、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メ
タ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、
(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イ
ソブチル、(メタ)アクリル酸n−オクチル、(メタ)
アクリル酸ドデシル、アクリル酸2−エチルヘキシル、
(メタ)アクリル酸ステアリル等の(メタ)アクリル酸
のアルキルエステルの他、アクリル酸2−クロルエチ
ル、(メタ)アクリル酸フェニル、α−クロルアクリル
酸メチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、
(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メタ)
アクリル酸2−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸
グリシジル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、メタ
クリル酸ジエチルアミノエチル、ビスグリシジルメタク
リレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、
メタクリロキシエチルホスフェートなどを挙げることが
でき、中でも、メタクリル酸メチル、(メタ)アクリル
酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アク
リル酸n−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル等が
好ましく用いられる。
としては、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メ
タ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、
(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イ
ソブチル、(メタ)アクリル酸n−オクチル、(メタ)
アクリル酸ドデシル、アクリル酸2−エチルヘキシル、
(メタ)アクリル酸ステアリル等の(メタ)アクリル酸
のアルキルエステルの他、アクリル酸2−クロルエチ
ル、(メタ)アクリル酸フェニル、α−クロルアクリル
酸メチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、
(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メタ)
アクリル酸2−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸
グリシジル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、メタ
クリル酸ジエチルアミノエチル、ビスグリシジルメタク
リレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、
メタクリロキシエチルホスフェートなどを挙げることが
でき、中でも、メタクリル酸メチル、(メタ)アクリル
酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アク
リル酸n−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル等が
好ましく用いられる。
【0016】上記スチレン系単量体、(メタ)アクリル
酸エステル系単量体以外に、その他のビニル系単量体と
して、アクリル酸、メタクリル酸、α−エチルアクリル
酸、クロトン酸等のアクリル酸及びそのα−又はβ−ア
ルキル誘導体;フマル酸、マレイン酸、シトラコン酸、
イタコン酸、等の不飽和ジカルボン酸及びそのモノエス
テル誘導体又はジエステル誘導体;コハク酸モノ(メ
タ)アクリロイルオキシエチルエステル、(メタ)アク
リロニトリル、アクリルアミド等が使用されてもよい。
酸エステル系単量体以外に、その他のビニル系単量体と
して、アクリル酸、メタクリル酸、α−エチルアクリル
酸、クロトン酸等のアクリル酸及びそのα−又はβ−ア
ルキル誘導体;フマル酸、マレイン酸、シトラコン酸、
イタコン酸、等の不飽和ジカルボン酸及びそのモノエス
テル誘導体又はジエステル誘導体;コハク酸モノ(メ
タ)アクリロイルオキシエチルエステル、(メタ)アク
リロニトリル、アクリルアミド等が使用されてもよい。
【0017】上記ビニル系重合体(a)は、ゲルパーミ
エーションクロマトグラフィー(GPC)により測定さ
れる重量平均分子量(Mw)が1万〜15万であり、分
子量分布(Mw/Mn)は2〜20であることが好まし
い。
エーションクロマトグラフィー(GPC)により測定さ
れる重量平均分子量(Mw)が1万〜15万であり、分
子量分布(Mw/Mn)は2〜20であることが好まし
い。
【0018】上記重量平均分子量(Mw)が、1万未満
ではトナー用樹脂組成物の耐久性が低下し、樹脂組成物
の劣化によって「かぶり」等が発生し易くなり、15万
を超えると溶融粘度が高くなり定着面の平滑性が損なわ
れるため、フルカラーにおいて要望どおりの発色性が発
現しないことがある。また、分子量分布(Mw/Mn)
が、2より小さくなると、高温領域における粘度が低下
して耐オフセット性が阻害されることがあり、20より
大きくなると、定着性が低下する恐れがある。
ではトナー用樹脂組成物の耐久性が低下し、樹脂組成物
の劣化によって「かぶり」等が発生し易くなり、15万
を超えると溶融粘度が高くなり定着面の平滑性が損なわ
れるため、フルカラーにおいて要望どおりの発色性が発
現しないことがある。また、分子量分布(Mw/Mn)
が、2より小さくなると、高温領域における粘度が低下
して耐オフセット性が阻害されることがあり、20より
大きくなると、定着性が低下する恐れがある。
【0019】上記ビニル系重合体(a)は、GPCで測
定される分子量分布において、複数のピークや肩部をも
っていてもよい。
定される分子量分布において、複数のピークや肩部をも
っていてもよい。
【0020】上記ビニル系共重合体(a)には、架橋構
造を形成させるために架橋剤を共重合させてもよい。上
記架橋剤としては、2官能の架橋剤又は多官能の架橋剤
のいずれもが使用可能である。上記2官能の架橋剤とし
ては、例えば、ジビニルベンゼン、エチレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、1,3−ブチレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ
(メタ)アクリレート、1,5−ペンタンジオールジ
(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ
(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)
アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)ア
クリレート、ペンタエチレングリコールジ(メタ)アク
リレート、ポリエチレングリコール#200、#40
0、#600の各ジ(メタ)アクリレート、ジプロピレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレン
グリコールジ(メタ)アクリレート、等が挙げられる。
造を形成させるために架橋剤を共重合させてもよい。上
記架橋剤としては、2官能の架橋剤又は多官能の架橋剤
のいずれもが使用可能である。上記2官能の架橋剤とし
ては、例えば、ジビニルベンゼン、エチレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、1,3−ブチレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ
(メタ)アクリレート、1,5−ペンタンジオールジ
(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ
(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)
アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)ア
クリレート、ペンタエチレングリコールジ(メタ)アク
リレート、ポリエチレングリコール#200、#40
0、#600の各ジ(メタ)アクリレート、ジプロピレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレン
グリコールジ(メタ)アクリレート、等が挙げられる。
【0021】上記多官能の架橋剤としては、例えば、ペ
ンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、トリメ
チロールエタントリ(メタ)アクリレート、トリメチロ
ールプロパントリ(メタ)アクリレート、テトラメチロ
ールメタンテトラ(メタ)アクリレート、オリゴエステ
ル(メタ)アクリレート、2,2−ビス(4−メタクリ
ロキシ,ポリエトキシフェニル)プロパン、ジアリルフ
タレート、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシ
アヌレート、トリアリルトリメリテート、ジアリールク
ロレンデート等が挙げられる。
ンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、トリメ
チロールエタントリ(メタ)アクリレート、トリメチロ
ールプロパントリ(メタ)アクリレート、テトラメチロ
ールメタンテトラ(メタ)アクリレート、オリゴエステ
ル(メタ)アクリレート、2,2−ビス(4−メタクリ
ロキシ,ポリエトキシフェニル)プロパン、ジアリルフ
タレート、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシ
アヌレート、トリアリルトリメリテート、ジアリールク
ロレンデート等が挙げられる。
【0022】上記ビニル系共重合体の重合に用いられる
過酸化物系開始剤としては、例えば、メチルエチルケト
ンパーオキサイド、シクロヘキサノンパーオキサイド、
メチルアセトアセテートパーオキサイド、アセチルアセ
トンパーオキサイド等のケトンパーオキサイド類;1,
1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリ
メチルシクロヘキサン、n−ブチル−4,4,−ビス
(t−ブチルパーオキシ)バレラート等のパーオキシケ
タール類;t−ブチルハイドロパーオキサイド、クメン
ハイドロパーオキサイド、ジイソプロピルベンゼンハイ
ドロパーオキサイド、p−メンタンハイドロパーオキサ
イド等のハイドロパーオキサイド類;ジ−t−ブチルパ
ーオキサイド、t−ブチルクミルパーオキサイド、ジク
ミルパーオキサイド等のジアルキルパーオキサイド類;
アセチルパーオキサイド、イソブチルパーオキサイド、
オクタノイルパーオキサイド,べンゾイルパーオキサイ
ド、2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサイド等のジ
アシルパーオキサイド類;ジイソプロピルパーオキシジ
カーボネート、ジ−n−プロピルパーオキシジカーボネ
ート、ジメトキシイソプロピルパーオキシジカーボネー
ト、ジアリルパーオキシジカーボネート等のパーオキシ
ジカーボネート類;t−ブチルパーアセテート、t−ブ
チルパーオキシピバレート、t−ブチルパーオキシベン
ゾエート、クミルパーオキシオクトエート等のパーオキ
シエステル類などが挙げられる。
過酸化物系開始剤としては、例えば、メチルエチルケト
ンパーオキサイド、シクロヘキサノンパーオキサイド、
メチルアセトアセテートパーオキサイド、アセチルアセ
トンパーオキサイド等のケトンパーオキサイド類;1,
1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリ
メチルシクロヘキサン、n−ブチル−4,4,−ビス
(t−ブチルパーオキシ)バレラート等のパーオキシケ
タール類;t−ブチルハイドロパーオキサイド、クメン
ハイドロパーオキサイド、ジイソプロピルベンゼンハイ
ドロパーオキサイド、p−メンタンハイドロパーオキサ
イド等のハイドロパーオキサイド類;ジ−t−ブチルパ
ーオキサイド、t−ブチルクミルパーオキサイド、ジク
ミルパーオキサイド等のジアルキルパーオキサイド類;
アセチルパーオキサイド、イソブチルパーオキサイド、
オクタノイルパーオキサイド,べンゾイルパーオキサイ
ド、2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサイド等のジ
アシルパーオキサイド類;ジイソプロピルパーオキシジ
カーボネート、ジ−n−プロピルパーオキシジカーボネ
ート、ジメトキシイソプロピルパーオキシジカーボネー
ト、ジアリルパーオキシジカーボネート等のパーオキシ
ジカーボネート類;t−ブチルパーアセテート、t−ブ
チルパーオキシピバレート、t−ブチルパーオキシベン
ゾエート、クミルパーオキシオクトエート等のパーオキ
シエステル類などが挙げられる。
【0023】上記以外の過酸化物系開始剤として、アセ
チルシクロヘキシルスルホニルパーオキサイド、ジ−t
−ブチルパーオキシヘキサヒドロテレフタレート等が用
いられてもよく、アゾビスイソブチロニトリル(AIB
N)等のアゾ系の重合開始剤が用いられてもよい。
チルシクロヘキシルスルホニルパーオキサイド、ジ−t
−ブチルパーオキシヘキサヒドロテレフタレート等が用
いられてもよく、アゾビスイソブチロニトリル(AIB
N)等のアゾ系の重合開始剤が用いられてもよい。
【0024】上記ビニル系共重合体(a)には、酢酸ビ
ニル、塩化ビニル等が共重合されてもよい。
ニル、塩化ビニル等が共重合されてもよい。
【0025】上記ビニル系共重合体(a)の合成方法と
しては、特に限定されず、例えば、懸濁重合、乳化重
合、溶液重合、塊重合等が挙げられる。
しては、特に限定されず、例えば、懸濁重合、乳化重
合、溶液重合、塊重合等が挙げられる。
【0026】上記スチレンとオレフィンとのブロック共
重合体(b)において、スチレン含有量は20〜80重
量%が好ましく、スチレン換算の数平均分子量(Mn)
は1千〜15万が好ましい。
重合体(b)において、スチレン含有量は20〜80重
量%が好ましく、スチレン換算の数平均分子量(Mn)
は1千〜15万が好ましい。
【0027】スチレン含有量が、20重量%未満では、
ビニル系共重合体(a)との親和性が悪くなるため耐オ
フセット性が低下し、かつ、透明性、表面平滑性が低下
することがある。スチレン含有量が、80重量%を超え
ると、耐オフセット性を向上させる効果が得られなくな
ることがある。また、スチレン換算数平均分子量(M
n)が、1千未満では、ビニル系共重合体(a)のガラ
ス転移点が低下して保存安定性が悪くなり、15万を超
えると低温定着性が悪くなることがある。
ビニル系共重合体(a)との親和性が悪くなるため耐オ
フセット性が低下し、かつ、透明性、表面平滑性が低下
することがある。スチレン含有量が、80重量%を超え
ると、耐オフセット性を向上させる効果が得られなくな
ることがある。また、スチレン換算数平均分子量(M
n)が、1千未満では、ビニル系共重合体(a)のガラ
ス転移点が低下して保存安定性が悪くなり、15万を超
えると低温定着性が悪くなることがある。
【0028】上記ブロック共重合体(b)は、リビング
重合で得ることができる。上記ブロック共重合体(b)
のオレフィン部分には、スタートモノマーとして、ジエ
ン系モノマーである、ブタジエン、イソプレン等が用い
られる。得られたブロック共重合体(b)には、1−4
体、1−2体の結合の形で二重結合が残るが、これを水
素添加したものも使用可能である。特に、上記ブロック
共重合体(b)のオレフィン部分は、1,4−ブタジエ
ンの水素添加物であることが好ましい。
重合で得ることができる。上記ブロック共重合体(b)
のオレフィン部分には、スタートモノマーとして、ジエ
ン系モノマーである、ブタジエン、イソプレン等が用い
られる。得られたブロック共重合体(b)には、1−4
体、1−2体の結合の形で二重結合が残るが、これを水
素添加したものも使用可能である。特に、上記ブロック
共重合体(b)のオレフィン部分は、1,4−ブタジエ
ンの水素添加物であることが好ましい。
【0029】本発明のトナー用樹脂組成物において、上
記ブロック共重合体(b)の配合量は、ビニル系共重合
体(a)100重量部に対して、3〜10重量部であ
る。配合量が、3重量部未満では、トナーの強度が低く
なると共に、高温側の耐オフセット性が損なわれ、10
重量部を超えると、トナーの定着性、表面平滑性、透明
性が低下する。
記ブロック共重合体(b)の配合量は、ビニル系共重合
体(a)100重量部に対して、3〜10重量部であ
る。配合量が、3重量部未満では、トナーの強度が低く
なると共に、高温側の耐オフセット性が損なわれ、10
重量部を超えると、トナーの定着性、表面平滑性、透明
性が低下する。
【0030】本発明のトナー用樹脂組成物には、下記の
性状を有するポリオレフィン(c)が添加されてもよ
い。ポリオレフィン(c)の添加によって、トナーの透
明性が向上し、良好な表面平滑性(光沢)及び耐オフセ
ット性が付与されることが確認されている。さらに、ポ
リオレフィン(c)の添加によって、トナーの流動性、
保存性が向上する。
性状を有するポリオレフィン(c)が添加されてもよ
い。ポリオレフィン(c)の添加によって、トナーの透
明性が向上し、良好な表面平滑性(光沢)及び耐オフセ
ット性が付与されることが確認されている。さらに、ポ
リオレフィン(c)の添加によって、トナーの流動性、
保存性が向上する。
【0031】上記ポリオレフィン(c)としては、重量
平均分子量(Mw)が400〜1000、示差熱量測定
(SDC)による融解に伴う吸熱ピークが60〜120
℃であるものが好ましく、かつ、針入度が0.5〜15
であるものが好ましい。
平均分子量(Mw)が400〜1000、示差熱量測定
(SDC)による融解に伴う吸熱ピークが60〜120
℃であるものが好ましく、かつ、針入度が0.5〜15
であるものが好ましい。
【0032】上記ポリオレフィン(c)の重量平均分子
量(Mw)が、400未満では、保存性が悪くなること
があり、1000を超えると、定着面の光沢が維持でき
なくなることがあるので、400〜1000が好まし
く、より好ましくは450〜850である。
量(Mw)が、400未満では、保存性が悪くなること
があり、1000を超えると、定着面の光沢が維持でき
なくなることがあるので、400〜1000が好まし
く、より好ましくは450〜850である。
【0033】上記ポリオレフィン(c)の示差熱量測定
(SDC)による融解に伴う吸熱ピークが、60℃未満
であると保存性が悪くなって、常温保管時にブロッキン
グを起こすことがあり、120℃を超えると定着時に溶
融しにくいため、定着面の表面平滑性(光沢)が損なわ
れることがあるので、60〜120℃が好ましい。
(SDC)による融解に伴う吸熱ピークが、60℃未満
であると保存性が悪くなって、常温保管時にブロッキン
グを起こすことがあり、120℃を超えると定着時に溶
融しにくいため、定着面の表面平滑性(光沢)が損なわ
れることがあるので、60〜120℃が好ましい。
【0034】上記針入度が、0.5未満では定着性が悪
くなって、定着面の表面平滑性(光沢)が損なわれるこ
とがあり、15を超えると粉砕時に微粉が発生したり、
長時間のトナー使用によって微粉が発生してトナーの劣
化を起こすことがあるので、0.5〜15が好ましい。
くなって、定着面の表面平滑性(光沢)が損なわれるこ
とがあり、15を超えると粉砕時に微粉が発生したり、
長時間のトナー使用によって微粉が発生してトナーの劣
化を起こすことがあるので、0.5〜15が好ましい。
【0035】光沢助剤及び離型剤として、通常、ポリオ
レフィンを添加すると、透明性が損なわれ、ポリオレフ
ィンの分散不良の影響によって保存性が悪化し、ブロッ
キングが起こるという問題点があるが、本発明のトナー
用樹脂組成物に上記ポリオレフィン(c)を微分散させ
ることによって、透明性が向上し、良好な表面平滑性
(光沢)、耐オフセット性を示し、さらに、トナーの流
動性及び保存性が向上する。
レフィンを添加すると、透明性が損なわれ、ポリオレフ
ィンの分散不良の影響によって保存性が悪化し、ブロッ
キングが起こるという問題点があるが、本発明のトナー
用樹脂組成物に上記ポリオレフィン(c)を微分散させ
ることによって、透明性が向上し、良好な表面平滑性
(光沢)、耐オフセット性を示し、さらに、トナーの流
動性及び保存性が向上する。
【0036】上記ポリオレフィン(c)としては、例え
ば、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックス等
の合成ワックス;パラフィンワックス、動植物ワックス
等の天然ワックス等が挙げられるが、分子量や分散度に
かなりの限定があるため、加工し易い、パラフィンワッ
クス、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックス
等が好適に用いられる。
ば、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックス等
の合成ワックス;パラフィンワックス、動植物ワックス
等の天然ワックス等が挙げられるが、分子量や分散度に
かなりの限定があるため、加工し易い、パラフィンワッ
クス、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックス
等が好適に用いられる。
【0037】上記トナー用樹脂組成物におけるポリオレ
フィン(c)の配合量は、ビニル系共重合体(a)10
0重量部に対して、0.1〜10重量部が好ましく、よ
り好ましくは、0.5〜7重量部である。ポリオレフィ
ン(c)の配合量が、10重量部を超えると、感光体へ
のフィルミングが起こったり、透明性が悪化する等の悪
影響を起こすことがある。
フィン(c)の配合量は、ビニル系共重合体(a)10
0重量部に対して、0.1〜10重量部が好ましく、よ
り好ましくは、0.5〜7重量部である。ポリオレフィ
ン(c)の配合量が、10重量部を超えると、感光体へ
のフィルミングが起こったり、透明性が悪化する等の悪
影響を起こすことがある。
【0038】本発明のトナー樹脂組成物は、例えば、ビ
ニル系共重合体(a)、及び、上記ブロック共重合体
(b)、さらに必要に応じて、ポリオレフィン(c)を
混合し、混合物をロールミル、ニーダー、押出機等で溶
融混練することにより得られる。また、上記ビニル系共
重合体(a)の重合過程において、重合前、重合中又は
重合後のいずれかの段階で、ブロック共重合体(b)及
び、必要に応じて、ポリオレフィン(c)を添加する方
法が採用されてもよい。上記重合方法としては、溶液重
合、懸濁重合、乳化重合、溶液重合、塊状重合等が挙げ
られるが、製造上の容易さから重合前に添加する溶液重
合が好ましい。
ニル系共重合体(a)、及び、上記ブロック共重合体
(b)、さらに必要に応じて、ポリオレフィン(c)を
混合し、混合物をロールミル、ニーダー、押出機等で溶
融混練することにより得られる。また、上記ビニル系共
重合体(a)の重合過程において、重合前、重合中又は
重合後のいずれかの段階で、ブロック共重合体(b)及
び、必要に応じて、ポリオレフィン(c)を添加する方
法が採用されてもよい。上記重合方法としては、溶液重
合、懸濁重合、乳化重合、溶液重合、塊状重合等が挙げ
られるが、製造上の容易さから重合前に添加する溶液重
合が好ましい。
【0039】上記トナー用樹脂組成物は、本発明を達成
し得る範囲内で、酢酸ビニル、塩化ビニル等の重合体が
混合されてもよい。また、ポリエステル樹脂、エポキシ
樹脂、ウレタン樹脂、ビニル系樹脂等の合成樹脂でGP
Cにより測定される重量平均分子量が3万〜30万のも
のが混合されてもよい。更に、脂肪族アミド、ビス脂肪
族アミド、金属石鹸、パラフィン等が混合されてもよ
い。
し得る範囲内で、酢酸ビニル、塩化ビニル等の重合体が
混合されてもよい。また、ポリエステル樹脂、エポキシ
樹脂、ウレタン樹脂、ビニル系樹脂等の合成樹脂でGP
Cにより測定される重量平均分子量が3万〜30万のも
のが混合されてもよい。更に、脂肪族アミド、ビス脂肪
族アミド、金属石鹸、パラフィン等が混合されてもよ
い。
【0040】本発明のトナーは、上記トナー用樹脂組成
物中に、着色剤、電荷制御剤、必要に応じて、磁性粉等
を分散混合し、熱熔融混練した後粉砕することにより得
られる。
物中に、着色剤、電荷制御剤、必要に応じて、磁性粉等
を分散混合し、熱熔融混練した後粉砕することにより得
られる。
【0041】上記着色剤としては、例えば、カーボンブ
ラック、クロームイエロー、アニリンブルー等が挙げら
れ、上記電荷制御剤としては、例えば、ニグロシン、ス
ピロンブラック等の染料;フタロシアニン系の顔料が挙
げられる。
ラック、クロームイエロー、アニリンブルー等が挙げら
れ、上記電荷制御剤としては、例えば、ニグロシン、ス
ピロンブラック等の染料;フタロシアニン系の顔料が挙
げられる。
【0042】上記以外に、離型剤として低分子ポリエチ
レン、ポリプロピレンワックス等が添加されてもよく、
流動性向上剤として疎水性シリカが添加されてもよい。
また、磁性粉を加えることによって、磁性トナーとして
使用されてもよい。
レン、ポリプロピレンワックス等が添加されてもよく、
流動性向上剤として疎水性シリカが添加されてもよい。
また、磁性粉を加えることによって、磁性トナーとして
使用されてもよい。
【0043】
【0044】以下本発明における実施例を挙げて説明す
るが、本発明はこれら実施例のみに限定されるものでは
ない。
るが、本発明はこれら実施例のみに限定されるものでは
ない。
【0045】(実施例1) <トナー用樹脂組成物の製造>3Lのセパラブルフラス
コに、トルエン900gとスチレン・水素添加プロピレ
ン・スチレントリブロック共重合体(スチレン含有量6
5重量%、スチレン換算数平均分子量6万)80gを入
れ、気相を窒素ガスにて置換した後、この系をトルエン
の沸点まで昇温した。トルエンの還流が起きた状態で撹
拌しながら、スチレン800部、アクリル酸n−ブチル
200g及びAIBN(重合開始剤)6gを混合した混
合液を3時間かけて滴下し、溶液重合を行った。
コに、トルエン900gとスチレン・水素添加プロピレ
ン・スチレントリブロック共重合体(スチレン含有量6
5重量%、スチレン換算数平均分子量6万)80gを入
れ、気相を窒素ガスにて置換した後、この系をトルエン
の沸点まで昇温した。トルエンの還流が起きた状態で撹
拌しながら、スチレン800部、アクリル酸n−ブチル
200g及びAIBN(重合開始剤)6gを混合した混
合液を3時間かけて滴下し、溶液重合を行った。
【0046】滴下終了後、トルエンの沸騰する温度にて
撹拌しながら1時間かけて熟成を行った後、系の温度を
200℃まで徐々に昇温しつつ、減圧下でトルエンを脱
溶剤しながら樹脂を得た。この樹脂を冷却した後、粉砕
してトナー用樹脂組成物を得た。
撹拌しながら1時間かけて熟成を行った後、系の温度を
200℃まで徐々に昇温しつつ、減圧下でトルエンを脱
溶剤しながら樹脂を得た。この樹脂を冷却した後、粉砕
してトナー用樹脂組成物を得た。
【0047】<トナーの製造>上記トナー用樹脂組成物
を使用して、下記配合即ち、 ・トナー用樹脂組成物 100重量部 ・カーボンブラック(三菱化成社製「MA−100」) 6重量部 ・ワックス(三洋化成社製「ビスコール550P」) 4重量部 ・荷電制御剤(保土谷化学工業社製「TP−302」) 3重量部 からなる組成物をコンティニアスニーダー(栗本鉄鋼所
製)によってメルトブレンドして冷却後、コーヒーミル
(National社製「CARIOCA−MILL」)で粗粉
砕し、さらにジェットミル(日本ニューマチック工業社
製「ラボジェット」)で微粉砕し、分級機(日本ニュー
マチック工業社製「MDS−2」)で約9μmの50%
平均粒径を有するトナー粉末を作製した。次いで、添加
剤として疎水性シリカ(日本アエロジル社製「アエロジ
ルR972D」)0.5重量部を添加し、十分撹拌して
トナー(A)を得た。
を使用して、下記配合即ち、 ・トナー用樹脂組成物 100重量部 ・カーボンブラック(三菱化成社製「MA−100」) 6重量部 ・ワックス(三洋化成社製「ビスコール550P」) 4重量部 ・荷電制御剤(保土谷化学工業社製「TP−302」) 3重量部 からなる組成物をコンティニアスニーダー(栗本鉄鋼所
製)によってメルトブレンドして冷却後、コーヒーミル
(National社製「CARIOCA−MILL」)で粗粉
砕し、さらにジェットミル(日本ニューマチック工業社
製「ラボジェット」)で微粉砕し、分級機(日本ニュー
マチック工業社製「MDS−2」)で約9μmの50%
平均粒径を有するトナー粉末を作製した。次いで、添加
剤として疎水性シリカ(日本アエロジル社製「アエロジ
ルR972D」)0.5重量部を添加し、十分撹拌して
トナー(A)を得た。
【0048】尚、カラートナーに関して、カーボンブラ
ックに代えて、イエローにはジアゾイエロー、マゼンタ
にはカーミン6B、シアンには銅フタロシアニンを使用
した。
ックに代えて、イエローにはジアゾイエロー、マゼンタ
にはカーミン6B、シアンには銅フタロシアニンを使用
した。
【0049】(実施例2)スチレン・水素添加プロピレ
ン・スチレントリブロック共重合体(スチレン含有量6
5重量%、スチレン換算数平均分子量6万)に代えて、
スチレン・水素添加プロピレン・スチレントリブロック
共重合体(スチレン含有量30重量%、スチレン換算数
平均分子量7.5万)を50g使用し、AIBNの使用
量を6gから3gに変更したこと以外は、実施例1と同
様にして、トナー用樹脂組成物を得た。上記トナー用樹
脂組成物を使用して、実施例1と同様にして得られた約
9μmの50%平均粒径を有するトナー粉末を得た後ト
ナー(B)を作製した。
ン・スチレントリブロック共重合体(スチレン含有量6
5重量%、スチレン換算数平均分子量6万)に代えて、
スチレン・水素添加プロピレン・スチレントリブロック
共重合体(スチレン含有量30重量%、スチレン換算数
平均分子量7.5万)を50g使用し、AIBNの使用
量を6gから3gに変更したこと以外は、実施例1と同
様にして、トナー用樹脂組成物を得た。上記トナー用樹
脂組成物を使用して、実施例1と同様にして得られた約
9μmの50%平均粒径を有するトナー粉末を得た後ト
ナー(B)を作製した。
【0050】(実施例3)スチレン・水素添加プロピレ
ン・スチレントリブロック共重合体(スチレン含有量6
5重量%、スチレン換算数平均分子量6万)に代えて、
スチレン・水素添加プロピレン・スチレントリブロック
共重合体(スチレン含有量50重量%、スチレン換算数
平均分子量10万)を80g使用し、さらに、重量平均
分子量518、DSCによるピーク温度77℃、25℃
における針入度7のポリエチレンワックス60gを加え
たこと以外は、実施例1と同様にして、トナー用樹脂組
成物を得た。上記トナー用樹脂組成物を使用して、実施
例1と同様にして得られた約9μmの50%平均粒径を
有するトナー粉末を得た後トナー(C)を作製した。
ン・スチレントリブロック共重合体(スチレン含有量6
5重量%、スチレン換算数平均分子量6万)に代えて、
スチレン・水素添加プロピレン・スチレントリブロック
共重合体(スチレン含有量50重量%、スチレン換算数
平均分子量10万)を80g使用し、さらに、重量平均
分子量518、DSCによるピーク温度77℃、25℃
における針入度7のポリエチレンワックス60gを加え
たこと以外は、実施例1と同様にして、トナー用樹脂組
成物を得た。上記トナー用樹脂組成物を使用して、実施
例1と同様にして得られた約9μmの50%平均粒径を
有するトナー粉末を得た後トナー(C)を作製した。
【0051】(実施例4)AIBNの使用量を6gから
3gに変更し、さらに、重量平均分子量674、DSC
によるピーク温度100℃、25℃における針入度1の
ポリエチレンワックス60gを加えたこと以外は、実施
例1と同様にして、トナー用樹脂組成物を得た。上記ト
ナー用樹脂組成物を使用して、実施例1と同様にして得
られた約9μmの50%平均粒径を有するトナー粉末を
得た後トナー(D)を作製した。
3gに変更し、さらに、重量平均分子量674、DSC
によるピーク温度100℃、25℃における針入度1の
ポリエチレンワックス60gを加えたこと以外は、実施
例1と同様にして、トナー用樹脂組成物を得た。上記ト
ナー用樹脂組成物を使用して、実施例1と同様にして得
られた約9μmの50%平均粒径を有するトナー粉末を
得た後トナー(D)を作製した。
【0052】(比較例1)スチレン・水素添加プロピレ
ン・スチレントリブロック共重合体を全く使用しなかっ
たこと以外は、実施例1と同様にして、トナー用樹脂組
成物を得た。上記トナー用樹脂組成物を使用して、実施
例1と同様にして得られた約9μmの50%平均粒径を
有するトナー粉末を得た後トナー(E)を作製した。
ン・スチレントリブロック共重合体を全く使用しなかっ
たこと以外は、実施例1と同様にして、トナー用樹脂組
成物を得た。上記トナー用樹脂組成物を使用して、実施
例1と同様にして得られた約9μmの50%平均粒径を
有するトナー粉末を得た後トナー(E)を作製した。
【0053】(比較例2)スチレン・水素添加プロピレ
ン・スチレントリブロック共重合体(スチレン含有量6
5重量%、スチレン換算数平均分子量6万)の使用量を
80gから150gに変更したこと以外は、実施例1と
同様にして、トナー用樹脂組成物を得た。このトナー用
樹脂組成物を使用して、実施例1と同様にして得られた
約9μmの50%平均粒径を有するトナー粉末を得た後
トナー(F)を作製した。
ン・スチレントリブロック共重合体(スチレン含有量6
5重量%、スチレン換算数平均分子量6万)の使用量を
80gから150gに変更したこと以外は、実施例1と
同様にして、トナー用樹脂組成物を得た。このトナー用
樹脂組成物を使用して、実施例1と同様にして得られた
約9μmの50%平均粒径を有するトナー粉末を得た後
トナー(F)を作製した。
【0054】(比較例3)スチレン・水素添加プロピレ
ン・スチレントリブロック共重合体(スチレン含有量6
5重量%、スチレン換算数平均分子量6万)に代えて、
スチレン・水素添加プロピレン・スチレントリブロック
共重合体(スチレン含有量10重量%、スチレン換算数
平均分子量30万)を50g使用し、AIBNの使用量
を6gから1gに変更したこと以外は、実施例1と同様
にして、トナー用樹脂組成物を得た。上記トナー用樹脂
組成物を使用して、実施例1と同様にして得られた約9
μmの50%平均粒径を有するトナー粉末を得た後トナ
ー(G)を作製した。
ン・スチレントリブロック共重合体(スチレン含有量6
5重量%、スチレン換算数平均分子量6万)に代えて、
スチレン・水素添加プロピレン・スチレントリブロック
共重合体(スチレン含有量10重量%、スチレン換算数
平均分子量30万)を50g使用し、AIBNの使用量
を6gから1gに変更したこと以外は、実施例1と同様
にして、トナー用樹脂組成物を得た。上記トナー用樹脂
組成物を使用して、実施例1と同様にして得られた約9
μmの50%平均粒径を有するトナー粉末を得た後トナ
ー(G)を作製した。
【0055】(比較例4)スチレン・水素添加プロピレ
ン・スチレントリブロック共重合体(スチレン含有量6
5重量%、スチレン換算数平均分子量6万)に代えて、
スチレン・水素添加プロピレン・スチレントリブロック
共重合体(スチレン含有量90重量%、スチレン換算数
平均分子量500)を50g使用し、AIBNの使用量
を6gから50gに変更し、さらに、重量平均分子量1
100、DSCによるピーク温度150℃、25℃にお
ける針入度20のポリエチレンワックス150gを加え
たこと以外は、実施例1と同様にして、トナー用樹脂組
成物を得た。上記トナー用樹脂組成物を使用して、実施
例1と同様にして得られた約9μmの50%平均粒径を
有するトナー粉末を得た後トナー(H)を作製した。
ン・スチレントリブロック共重合体(スチレン含有量6
5重量%、スチレン換算数平均分子量6万)に代えて、
スチレン・水素添加プロピレン・スチレントリブロック
共重合体(スチレン含有量90重量%、スチレン換算数
平均分子量500)を50g使用し、AIBNの使用量
を6gから50gに変更し、さらに、重量平均分子量1
100、DSCによるピーク温度150℃、25℃にお
ける針入度20のポリエチレンワックス150gを加え
たこと以外は、実施例1と同様にして、トナー用樹脂組
成物を得た。上記トナー用樹脂組成物を使用して、実施
例1と同様にして得られた約9μmの50%平均粒径を
有するトナー粉末を得た後トナー(H)を作製した。
【0056】(比較例5)スチレン・水素添加プロピレ
ン・スチレントリブロック共重合体(スチレン含有量6
5重量%、スチレン換算数平均分子量6万)に代えて、
スチレン・水素添加プロピレン・スチレントリブロック
共重合体(スチレン含有量90重量%、スチレン換算数
平均分子量500)を50g使用し、AIBNの使用量
を6gから50gに変更し、さらに、重量平均分子量3
00、DSCによるピーク温度57℃、25℃における
針入度0.2のポリエチレンワックス150gを加えた
こと以外は、実施例1と同様にして、トナー用樹脂組成
物を得た。上記トナー用樹脂組成物を使用して、実施例
1と同様にして得られた約9μmの50%平均粒径を有
するトナー粉末を得た後トナー(I)を作製した。
ン・スチレントリブロック共重合体(スチレン含有量6
5重量%、スチレン換算数平均分子量6万)に代えて、
スチレン・水素添加プロピレン・スチレントリブロック
共重合体(スチレン含有量90重量%、スチレン換算数
平均分子量500)を50g使用し、AIBNの使用量
を6gから50gに変更し、さらに、重量平均分子量3
00、DSCによるピーク温度57℃、25℃における
針入度0.2のポリエチレンワックス150gを加えた
こと以外は、実施例1と同様にして、トナー用樹脂組成
物を得た。上記トナー用樹脂組成物を使用して、実施例
1と同様にして得られた約9μmの50%平均粒径を有
するトナー粉末を得た後トナー(I)を作製した。
【0057】上記で得られたトナーを用い、下記項目の
評価を行い、その結果を表1に示した。
評価を行い、その結果を表1に示した。
【0058】(1)重量平均分子量(Mw) GPCにより得られた分子量分布より、コンピューター
によって重量平均分子量(Mw)を算出した。ここで、
GPCは装置として日本ミリポア社製「HTR−C」を
使用し、カラムとして昭和電工社製「KF−800P」
(1本)、「KF−806M」(2本)、「KF−80
2.5」(1本)を直列に接続して使用した。測定条件
は、温度を40℃、試料濃度を0.2重量%THF溶液
(0.45μmのフィルターを濾過したもの)とし、注
入量を100μlとした。また、更生試料としては標準
ポリスチレンを用いた。
によって重量平均分子量(Mw)を算出した。ここで、
GPCは装置として日本ミリポア社製「HTR−C」を
使用し、カラムとして昭和電工社製「KF−800P」
(1本)、「KF−806M」(2本)、「KF−80
2.5」(1本)を直列に接続して使用した。測定条件
は、温度を40℃、試料濃度を0.2重量%THF溶液
(0.45μmのフィルターを濾過したもの)とし、注
入量を100μlとした。また、更生試料としては標準
ポリスチレンを用いた。
【0059】(2)ガラス転移点(Tg) セイコー電子工業社製「DSC220C」を用いて、測
定条件を昇温速度10℃/分として、DSC曲線を得
た。DSC曲線において、Tgについては低温側からの
ベースラインと変曲線との交点を、Tmについては吸熱
ピーク温度を、それぞれ取った。
定条件を昇温速度10℃/分として、DSC曲線を得
た。DSC曲線において、Tgについては低温側からの
ベースラインと変曲線との交点を、Tmについては吸熱
ピーク温度を、それぞれ取った。
【0060】(3)定着温度 トナー6重量部を50〜80μmの平均粒径を有するフ
ェライトキャリアー94重量部に混合して現像剤を作製
し、この現像剤を用いて複写物を得た。定着温度は、黒
トナーを用いて電子写真複写機の熱ローラーの設定温度
を種々変えて得られた複写物をパッドで摩擦し、複写物
の残存濃度の変化率、即ち定着残存率が85%となると
きの設定温度とした。尚、電子写真複写機は、富士ゼロ
ックス社製「Acolor 930」を改造したものを
使用した。
ェライトキャリアー94重量部に混合して現像剤を作製
し、この現像剤を用いて複写物を得た。定着温度は、黒
トナーを用いて電子写真複写機の熱ローラーの設定温度
を種々変えて得られた複写物をパッドで摩擦し、複写物
の残存濃度の変化率、即ち定着残存率が85%となると
きの設定温度とした。尚、電子写真複写機は、富士ゼロ
ックス社製「Acolor 930」を改造したものを
使用した。
【0061】(4)耐オフセット性 電子写真複写機の熱ローラーの設定温度を190℃と
し、得られた複写物の耐オフセット性を、次の評価基準
で評価した。 ◎:オフセットが全く発生せず ○:わずかにオフセットが発生した ×:オフセットが発生した
し、得られた複写物の耐オフセット性を、次の評価基準
で評価した。 ◎:オフセットが全く発生せず ○:わずかにオフセットが発生した ×:オフセットが発生した
【0062】(5)表面平滑性 電子写真複写機の熱ローラーの設定温度を190℃と
し、得られた複写物の表面平滑性を光沢度計(ガードナ
ー社製「グロスガード」)を用いて、入射角60度で測
定し、次の評価基準で評価した。 ◎:グロス50以上 ○:グロス30以上50未満 ×:グロス30未満
し、得られた複写物の表面平滑性を光沢度計(ガードナ
ー社製「グロスガード」)を用いて、入射角60度で測
定し、次の評価基準で評価した。 ◎:グロス50以上 ○:グロス30以上50未満 ×:グロス30未満
【0063】(6)透明性 定着後の複写物のハーフトーン(中間色)部の色合いを
目視により、次の評価基準で評価した。 ◎:ハーフトーンがきれいに再現されている ○:ハーフトーンに若干のくすみ、乱れがある ×:ハーフトーンがくすんだり、乱れたりしている
目視により、次の評価基準で評価した。 ◎:ハーフトーンがきれいに再現されている ○:ハーフトーンに若干のくすみ、乱れがある ×:ハーフトーンがくすんだり、乱れたりしている
【0064】(7)トナーの強度 30℃、50%RHの部屋で1万枚のランニングテスト
を行い、そのときのトナーの劣化を観察し、次の評価基
準で評価した。 ◎:トナーの劣化(合着や微粉発生)なし ○:わずかにトナーが劣化し、画像が若干乱れた ×:トナーの劣化が起こった
を行い、そのときのトナーの劣化を観察し、次の評価基
準で評価した。 ◎:トナーの劣化(合着や微粉発生)なし ○:わずかにトナーが劣化し、画像が若干乱れた ×:トナーの劣化が起こった
【0065】(8)保存性 トナー20gを200mlのサンプル瓶にとり、50℃
の恒温槽中で48時間放置した後、ホソカワミクロン社
製「パウダーテスターPT−E型」を用いて、振幅1m
m、10秒間の条件で篩い、目開き260μmの篩での
残存量が1g以下であれば○(合格)、1gを超えれば
×(不合格)と判定した。
の恒温槽中で48時間放置した後、ホソカワミクロン社
製「パウダーテスターPT−E型」を用いて、振幅1m
m、10秒間の条件で篩い、目開き260μmの篩での
残存量が1g以下であれば○(合格)、1gを超えれば
×(不合格)と判定した。
【0066】
【表1】
【0067】
【発明の効果】本発明のトナー用樹脂組成物及びトナー
は、上述の通りの構成によって、耐オフセット性、定着
性等を損なうことなく、表面平滑性(光沢)、透明性、
強度が改良されているので、モノカラーを含むフルカラ
ートナーとして好適に使用することができる。
は、上述の通りの構成によって、耐オフセット性、定着
性等を損なうことなく、表面平滑性(光沢)、透明性、
強度が改良されているので、モノカラーを含むフルカラ
ートナーとして好適に使用することができる。
Claims (6)
- 【請求項1】 スチレン系単量体と(メタ)アクリル酸
エステル系単量体とを構成単位として含有し、ゲルパー
ミエーションクロマトグラフィー(GPC)により測定
される重量平均分子量(Mw)が1万〜15万であるビ
ニル系共重合体(a)100重量部、ならびに、スチレ
ンとオレフィンとのブロック共重合体(b)3〜10重
量部よりなることを特徴とするトナー用樹脂組成物。 - 【請求項2】 上記スチレンとオレフィンとのブロック
共重合体(b)中におけるスチレン含有量が20〜80
重量%であり、かつ、該ブロック共重合体(b)のスチ
レン換算数平均分子量(Mn)が、1千〜15万である
請求項1記載のトナー用樹脂組成物。 - 【請求項3】 請求項1記載のトナー用樹脂組成物に、
さらに、重量平均分子量(Mw)が400〜1000、
示差熱量測定(SDC)による融解に伴う吸熱ピークが
60〜120℃であり、かつ、針入度が0.5〜15で
あるポリオレフィン(c)が添加されていることを特徴
とする請求項1又は2記載のトナー用樹脂組成物。 - 【請求項4】 ポリオレフィン(c)が、パラフィンワ
ックス、ポリエチレンワックス及びポリプロピレンワッ
クスからなる群より選ばれる少なくとも1種であること
を特徴とする請求項3記載のトナー用樹脂組成物。 - 【請求項5】 ポリオレフィン(c)の添加量が0.1
〜10重量部であることを特徴とする請求項3又は4記
載のトナー用樹脂組成物。 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載のト
ナー用樹脂組成物が用いられていることを特徴とするト
ナー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35137597A JPH11184149A (ja) | 1997-12-19 | 1997-12-19 | トナー用樹脂組成物及びトナー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35137597A JPH11184149A (ja) | 1997-12-19 | 1997-12-19 | トナー用樹脂組成物及びトナー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11184149A true JPH11184149A (ja) | 1999-07-09 |
Family
ID=18416873
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35137597A Pending JPH11184149A (ja) | 1997-12-19 | 1997-12-19 | トナー用樹脂組成物及びトナー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11184149A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001175031A (ja) * | 1999-12-21 | 2001-06-29 | Konica Corp | 静電荷像現像用トナーと画像形成方法及び画像形成装置 |
EP2463718A1 (en) | 2010-12-07 | 2012-06-13 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Liquid developer, process cartridge, image forming apparatus, and image forming method |
US8563209B2 (en) | 2011-01-24 | 2013-10-22 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Liquid developer, developer cartridge, image forming method, and image forming apparatus |
US8741527B2 (en) | 2011-09-27 | 2014-06-03 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Liquid developer, developer cartridge, process cartridge, image forming apparatus, and image forming method |
-
1997
- 1997-12-19 JP JP35137597A patent/JPH11184149A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001175031A (ja) * | 1999-12-21 | 2001-06-29 | Konica Corp | 静電荷像現像用トナーと画像形成方法及び画像形成装置 |
EP2463718A1 (en) | 2010-12-07 | 2012-06-13 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Liquid developer, process cartridge, image forming apparatus, and image forming method |
US8673531B2 (en) | 2010-12-07 | 2014-03-18 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Liquid developer, process cartridge, image forming apparatus, and image forming method |
US8563209B2 (en) | 2011-01-24 | 2013-10-22 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Liquid developer, developer cartridge, image forming method, and image forming apparatus |
US8741527B2 (en) | 2011-09-27 | 2014-06-03 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Liquid developer, developer cartridge, process cartridge, image forming apparatus, and image forming method |
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