JP2000179422A - 二輪車用燃料噴射装置における燃料供給装置 - Google Patents

二輪車用燃料噴射装置における燃料供給装置

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JP2000179422A JP10375177A JP37517798A JP2000179422A JP 2000179422 A JP2000179422 A JP 2000179422A JP 10375177 A JP10375177 A JP 10375177A JP 37517798 A JP37517798 A JP 37517798A JP 2000179422 A JP2000179422 A JP 2000179422A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高速走行後における通常走行運転及び熱間再
始動性の優れた二輪車用燃料噴射装置における燃料供給
装置を提供する。 【構成】 燃料ケースAはその長手軸芯線X−X上に、
燃料流入路6が開口する燃料流入室4と、燃料ポンプP
を収納するポンプ収納室5とフィルター9を備えるとと
もに燃料吐出路11と燃料圧力制御弁Rの燃料流入路1
7が開口する燃料吐出室8と、を備える。燃料ケースA
の長手軸芯線X−Xは略垂直方向に配置され、燃料ケー
スAの燃料流入室4は、燃料タンクTの底面Taより下
方に配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃料タンク内の燃料を
燃料ポンプによって昇圧し、この昇圧された燃料を燃料
分配管に装着された燃料噴射弁を介して機関に向けて噴
射供給する燃料噴射装置に関し、そのうち特に二輪車に
搭載される二輪車用燃料噴射装置における燃料供給装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に二輪車は、上方位置に燃料タン
クが配置され、下方位置に機関が配置され、機関と燃料
タンクとの間の空間部に、スロットルボデー、燃料噴射
弁を備えた燃料分配管、燃料ポンプ、燃料圧力制御弁、
フィルター、等が配置される。そして、前記燃料ポン
プ、燃料圧力制御弁、フィルター等の燃料供給装置の二
輪車への搭載性、組みつけ性、コンパクト化、を考慮
し、前記燃料供給装置の各構成部品を単一のケース内に
収納配置することが行なわれる。例えば、本件出願人の
出願になる特願平9−352292号がある。これによ
ると、単一のケースはその内部を燃料室とリターン燃料
室とに区分され、燃料室は燃料タンクと接続され、リタ
ーン燃料室内に配置される燃料ポンプの吸入路が燃料室
内に開口する。そして、前記燃料室とリターン燃料室と
を備えるケースの長手軸芯線が水平方向に配置されて二
輪車に搭載される。前述の如く、ケースの長手軸芯線を
水平方向に配置するのは、多気筒機関の各吸気管に接続
される各スロットルボデーが水平方向の側方に複数配置
されて多連スロットルボデーが構成され、この多連スロ
ットルボデーに沿って形成される空間部を利用した為で
ある。
【0003】そして、燃料タンク内の燃料は、燃料の重
力によって燃料室内に流入し、燃料室内の燃料は燃料ポ
ンプによって吸入され、燃料ポンプによって昇圧された
燃料が燃料分配管に装着される燃料噴射弁に向けて供給
される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来の二輪車用
燃料噴射装置における燃料供給装置によると、以下の課
題を有する。 (1)高速走行を長時間行った為に、市街地走行等の通
常走行を行なった際、円滑な通常走行が阻害されること
がある。これは、高速走行時において機関温度は大きく
上昇し、この温度は通常走行時において機関の周囲温度
を大きく上昇させることによる。 (2)機関を長時間連続して運転した後に機関を停止
し、短時間の間に再び機関を始動する熱間再始動時にお
いて、機関を即座に運転することが阻害される。これ
は、機関の停止後において、機関の強制冷却が行なわれ
なくなったことによって機関温度が大きく上昇し、これ
によって機関の周囲温度を大きく上昇させることによ
る。
【0005】以上の如く、機関の周囲温度が大きく上昇
することによると、燃料室内に貯溜される燃料温度は大
きく上昇し、燃料室内に多くの気泡が発生することにな
り、この気泡は、自身が有する浮力によって上方向へ移
動し、燃料室内の上部に滞留することになる。一方燃料
ポンプについて着目すると、この燃料ポンプはケースの
長手軸芯線に沿って配置されることから水平方向に配置
されるもので、これによると燃料ポンプを流れる燃料流
は水平方向となる。以上によれば、燃料室内に発生する
気泡は微量づつ連続して燃料ポンプに向かって吸出され
るものでなく、燃料室内の上部に滞留する気泡が一定量
以上に滞留した後に、一気に吸出される恐れがあり、こ
れによると燃料噴射弁に向けて安定した燃料の供給を行
なうことが困難であり、更には機関の始動に必要な充分
なる燃料の供給を行なうことが困難となるものであっ
た。
【0006】本発明は前記不具合に鑑み成されたもの
で、機関雰囲気温度が上昇した際において、燃料ケース
の燃料流入室内に発生する気泡を効果的に排出し、もっ
て機関の運転性及び熱間再始動性を向上することのでき
る二輪車用燃料噴射装置における燃料供給装置を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を達成する為の手段】前記目的を達成する為に本
発明になる二輪車用燃料噴射装置における燃料供給装置
は、燃料タンク内の燃料を燃料ポンプにて昇圧し、この
昇圧された燃料を燃料分配管に装着された燃料噴射弁を
介して機関に向けて噴射供給する二輪車用燃料噴射装置
において、一側から他側に向かう長手軸芯線X−X上
に、燃料流入室、ポンプ収納室、燃料吐出室とが区分形
成され、前記燃料流入室には燃料流入路が開口し、前記
ポンプ収納室内に配置される燃料ポンプの吸入路は、燃
料流入室内に開口するとともに燃料ポンプの吐出路が燃
料吐出室内に開口し、更に前記燃料吐出室には、フィル
ターが配置されるとともに燃料吐出路が開口する、燃料
ケースと;ダイヤフラムにてスプリング室と燃料室とに
区分され、燃料室には、燃料流入路が開口するとともに
ダイヤフラムと同期的に移動する弁にて開閉される燃料
リターン通路とが開口する燃料圧力制御弁と;を備え、
前記燃料ケースの長手軸芯線を略垂直方向に配置すると
ともに前記燃料流入室を燃料タンクの底面より下方位置
に配置し、前記燃料流入路を燃料タンクに連絡するとと
もに燃料吐出路を燃料分配管に連絡し、一方燃料圧力制
御弁の燃料流入路を燃料吐出室に連絡し、燃料リターン
通路を燃料タンクと連絡したことを第1の特徴とする。
【0008】又、本発明は前記第1の特徴に加え、前記
燃料圧力制御弁の燃料リターン通路をポンプ収納室を介
して燃料タンク内へ連絡したことを第2の特徴とする。
【0009】
【作用】前記第1の特徴によると、燃料流入室内に発生
する気泡は発生するや、即座に燃料流入室から燃料ポン
プに吸入され、燃料吐出室内へ排出される。そして、燃
料吐出室内へ進入した気泡は、燃料吐出路内に向かって
流下せんとするものであるが、フィルターによって流路
抵抗を受け、一方燃料圧力制御弁の燃料流入路、燃料リ
ターン通路は弁の開放時において連通状態にあることか
ら気泡は、前記燃料流入路、燃料リターン通路を介して
燃料タンク内へ良好に排出される。
【0010】又、前記第2の特徴によると、燃料圧力制
御弁の燃料リターン通路は、一度ポンプ収納室に流入し
た後に燃料タンク内へ排出されるのでポンプ収納室内に
配置される燃料ポンプを効果的に冷却できる。
【0011】
【実施例】以下、本発明になる二輪車用燃料噴射装置に
おける燃料供給装置の一実施例について、図1、図2に
より説明する。燃料ケースAは以下よりなる。燃料ケー
スAは、下側筐体1と上側筐体2とによって構成され
る。すなわち、下側筐体1は上側の鍔部1Aから下方底
部1Bに向かって有底筒状をなし、上側筐体2は下側の
鍔部2Aから上方底部2Bに向かって有底筒状をなす。
そして前記鍔部1A,2Aが当接されてネジ(図示せ
ず)によって固着され、これによって密閉状の燃料ケー
スAが形成される。3は、下側筐体1の下方底部1Bの
近傍に形成された係止段部1Cに係止されて配置される
環状の第1仕切壁体であり、これによって下側筐体3は
下方底部1Bを含む燃料流入室4と鍔部1Aを含むポン
プ収納室5Aとに区分される。前記第1仕切壁体3の底
部には、燃料流入室4とポンプ収納室5Aとを連通する
第1通孔3Aが穿設され、さらに第1仕切壁体3の下端
には網目状をなす環状のストレーナ5が嵌合配置され
る。又、燃料流入室4内には燃料流入路6が開口する。
前記ストレーナ5は第1通孔3Aの開口より下方にあ
り、燃料流入路6はストレーナ5より下方にある。
【0012】7は、上側筐体2の中間部の係止段部2C
に係止されて配置される環状の第2仕切壁体であり、こ
れによって上側筐体2は上方底部2Bを含む燃料吐出室
8と鍔部2Aを含むポンプ収納室5Bとに区分される。
この第2仕切壁体7には、ポンプ収納室5Bと燃料吐出
室8とを連絡する第2通孔7Aが貫通して穿設される。
そして、燃料吐出室8内にはフィルター9が配置される
もので、本例におけるフィルター9は円筒状をなすとと
もにその外周に筒状濾紙9Aがまかれ、第2仕切壁体7
上に縮設されたスプリング10によって上方底部2Bに
押圧配置される。又、11は燃料吐出室8内に向かって
開口する燃料吐出路であり、燃料吐出路11はフィルタ
ー9の筒状濾紙9Aの内部に進入して開口する。
【0013】Pはモーター部Mとポンプ部Bとにより構
成される公知の燃料ポンプであり、この燃料ポンプPは
ポンプ収納室5Aとポンプ収納室5Bとによって形成さ
れるポンプ収納室5内に配置される。本例では第1仕切
壁体3より上方に向かって形成される筒状部3Bに燃料
ポンプPのハウジングの下方外周が挿入して固定され
た。そして、燃料ポンプPの下端には、下方に向かって
吸入路P1が突出して形成され、燃料ポンプPの上端に
は、上方に向かって吐出路P2が突出して形成される。
【0014】そして、前述の如く、下側筐体1と上側筐
体2とが互いに鍔部1A,2Aを当接して固定されるこ
とにより、前記下側筐体1の鍔部1Aを含むポンプ収納
室5Aと、上側筐体2の鍔部2Aを含むポンプ収納室5
Bとによって密閉状のポンプ収納室5が形成される。
【0015】以上をまとめると、下側筐体1と上側筐体
2とを各々の鍔部1A,2Aを当接して固定することに
よって燃料ケースAが形成され、燃料ケースA内にはそ
の長手軸芯線X−Xの一側Cから他側Dに向けて燃料流
入室4、燃料ポンプ収納室5、燃料吐出室8が区分形成
される。そして、燃料流入室4には燃料流入路6が開口
し、燃料ポンプ収納室5には燃料ポンプPが収納配置さ
れ、この燃料ポンプPの吸入路P1は第1通孔3Aを介
して燃料流入室4内に開口するとともに吐出路P2は第
2通孔7Aを介して燃料吐出室8内に開口する。又、燃
料吐出室8内にはフィルター9が配置されるとともに燃
料吐出室8のフィルター9内に燃料吐出路11が開口す
る。
【0016】Rは燃料圧力制御弁で以下よりなる。12
はハウジング13とカバー14との間に挟持されたダイ
ヤフラムであり、ダイヤフラム12とハウジング13と
により燃料室15が形成され、ダイヤフラム12とカバ
ー14とによりスプリング室16が区分形成される。1
7は、燃料室15内に開口する燃料流入路であり、この
燃料流入路17は、燃料吐出室8内に連絡される。又1
8は、燃料室15内に開口する燃料リターン通路であ
り、燃料リターン通路18はダイヤフラム12と一体的
に形成せる弁19によって開閉される。尚、20はスプ
リング室16内に縮設されたスプリングであり、ダイヤ
フラム12を燃料室15側に押圧する。従って燃料室1
5内に圧力の発生がないとき、弁19はスプリング20
によって押圧されて燃料リターン通路18を閉塞する。
尚、30は後述する吸気管内の吸気負圧を導入する負圧
導入路である。
【0017】そして以上の構成よりなる燃料ケースAは
以下によって二輪車に搭載される。図2によって説明す
る。Tは内部に燃料が貯溜される燃料タンクであり、そ
の下方には機関Eが配置される。Jはスロットルボデー
21と燃料分配管22との間に挟持される燃料噴射弁で
あり、前記スロットルボデーは、吸気管23を介して機
関Eに連絡される。そして、燃料ケースAは一側Cから
他側Dに向かう長手軸芯線X−Xが重力方向に沿って略
垂直方向に配置され、このとき燃料流入室4は燃料タン
クTの底面Taより重力方向において下方に位置する。
又、燃料ケースAの各流路は以下のように他の構成と連
結される。すなわち、燃料流入路6は、燃料タンクTの
底面Taを介して燃料タンクT内に連絡される。燃料リ
ターン通路18は燃料タンクTと連絡される。又燃料吐
出路11は燃料分配管22と連絡される。尚、前記燃料
ケースAを略直角方向に配置する為には、燃料ケースA
をステー(図示せず)を介してスロットルボデー21あ
るいは燃料タンクTへ取着すればよい。又、図2に示さ
れる燃料リターン通路18は、図1の燃料リターン通路
18の変形側を示すもので、第1の実施例の説明として
は図1に示される燃料リターン通路18をもって説明す
る。
【0018】次にその作用について説明する。燃料タン
クT内の燃料は、その重力差をもって燃料タンクTの底
面Taより燃料流入路6を介して燃料流入室4内に流入
し、燃料流入室4内を満たす。かかる状態において、燃
料ポンプPのモーター部Mが駆動されてポンプ部Bが回
転すると、ポンプ部Bは、ストレーナ5によって異物が
除去された燃料流入室4内の燃料を、第1通孔3A、吸
入路P1を介して吸入し、次いで吐出路P2、第2通孔
7Aを介して昇圧された燃料を燃料吐出室8内へ供給す
る。そして燃料吐出室8内へ吐出された燃料は、燃料流
入路17を介して燃料圧力制御弁Rの燃料室15内へ導
入されてダイヤフラム12を介して弁19を押し上げ、
設定された燃料圧力をもってスプリング20の力とつり
合い。もって燃料吐出室8内の燃料圧力が設定圧力に調
整される。前述した弁19の上動時における弁19の開
放時において、燃料室15内の燃料は、燃料リターン通
路18を介して燃料タンクT内へ排出される。
【0019】以上をもって燃料室15内の燃料圧力は設
定圧力に調圧されるものであり、この調圧された燃料
は、フィルター9、燃料吐出路11を介して燃料分配管
22内へ供給され、次いで燃料噴射弁Jを介してスロッ
トルボデー21内へ噴射供給されて機関Eに達する。
【0020】そして、高速走行を長時間行なった後の通
常走行時、あるいは熱間再始動時、等において機関雰囲
気温度が大きく上昇した際について鑑案すると、機関雰
囲気温度の上昇によって燃料流入室4内の燃料温度は大
きく上昇し、燃料流入室4内には気泡が発生する。ここ
で、本発明にあっては燃料流入室4、ポンプ収納室5、
燃料吐出室8、よりなる燃料ケースAの長手軸芯線X−
Xを略垂直方向に配置したこと。及び前記燃料流入室4
を燃料タンクTの底面Taより下方位置に配置したこ
と。によって先ず、燃料流入室4内に発生した気泡は良
好に燃料吐出室8内へ排出される。すなわち、燃料流入
室4内に発生する気泡は、自己が有する浮力によって上
方向へ自から移動して燃料流入室4の上方へ達するこ
と。及び燃料ポンプPの吸入路P1が燃料流入室4内に
開口し、燃料ポンプPの長手軸芯線も垂直方向に配置さ
れ、燃料ポンプP内における燃料流れが垂直方向に向か
って流れること。の相乗的作用による。
【0021】次いで燃料吐出室8内へ流入した気泡が良
好に燃料タンクT内に向かって排出される。すなわち、
燃料吐出室8内の気泡は燃料吐出路11又は燃料リター
ン通路18を介して排出されるものである。ここで燃料
吐出室8に向かう気泡の流れ抵抗と、燃料リターン通路
18に向かう気泡の流れ抵抗について鑑案すると、その
流れ抵抗は大きく異なる。すなわち、燃料吐出路11に
向かう気泡はフィルター9の筒状濾紙9Aによって大な
る流れ抵抗を受け、一方燃料リターン通路18にあって
は弁19が燃料リターン通路18を開放して燃料を流下
させるのでその流れ抵抗は小さい。従って、燃料吐出室
8内の気泡は、燃料リターン通路18内へと排出され
る。
【0022】以上によれば、燃料流入室4内に発生した
気泡は先ず効果的に燃料吐出室8内に配置され、次いで
燃料吐出室8から効果的に燃料リターン通路18を介し
て燃料タンクT内へと排出される。
【0023】従って、前述した高速走行後における通常
走行運転時、あるいは機関の熱間再始動時において、気
泡を含むことのない所望の燃料を連続的に且つ安定して
燃料噴射弁Jを介して機関Eに供給できたもので、これ
によって前記運転を良好に行なうことができたものであ
る。
【0024】尚、燃料圧力制御弁Rの燃料流入路17の
燃料吐出室8内への開口位置をその上方とすれば、燃料
吐出室8から燃料リターン通路18に向かう気泡の排出
性をより高めることができる。又、前述の如く燃料ポン
プPの長手軸芯線をポンプ収納室5内において、垂直方
向に配置したことも気泡の排出性を高める点で効果的で
ある。
【0025】又、特に図2に示されるように、燃料リタ
ーン通路18Aを一度燃料ケースAのポンプ収納室5内
へ連絡し、ポンプ収納室5から再び燃料リターン通路1
8Bを介して燃料タンクTへと連絡すると、該リターン
燃料がポンプ収納室5内を循環する際、燃料ポンプPを
冷却できて燃料ポンプPの温度上昇を抑止できる。
【0026】
【発明の効果】以上の如く、本発明によると、燃料ケー
スはその長手軸芯線上に、燃料流入路が開口する燃料流
入室と、燃料ポンプを収納するポンプ収納室とフィルタ
ーを備えるとともに燃料吐出路と燃料圧力制御弁の燃料
流入路が開口する燃料吐出室と、を備え、前記燃料ケー
スの長手軸芯線を略垂直方向に配置するとともに燃料流
入室を燃料タンクの底面より下方位置に配置したので、
特に機関の雰囲気温度が上昇して燃料流入室内に気泡が
発生した際にあっても該気泡を燃料吐出室から燃料圧力
制御弁の燃料流入路、燃料リターン通路を介して燃料タ
ンク内へ効果的に排出できたので、燃料吐出路から気泡
を含むことのない燃料を燃料噴射弁を介して機関に供給
することができ、もって、高速走行後における通常走行
運転及び熱間再始動性の向上を達成できたものである。
【0027】又、燃料リターン通路をポンプ収納室を介
して燃料タンクへ連絡したことによると、ポンプ収納室
内に配置される燃料ポンプをリターン燃料によって冷却
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる二輪車用燃料噴射装置における燃
料噴射装置の燃料ポンプ、フィルター、燃料圧力制御
弁、を備えた燃料ケースの一実施例を示す要部縦断面
図。
【図2】図1に示される燃料ケースを二輪車に搭載した
状態を示す概略要部縦断面図。
【符号の説明】
4 燃料流入室 5 ポンプ収納室 8 燃料吐出室 11 燃料吐出路 12 ダイヤフラム 15 燃料室 17 燃料流入路 18 燃料リターン通路 T 燃料タンク A 燃料ケース R 燃料圧力制御弁 P 燃料タンク X−X 燃料ケースAの長手軸芯線

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料タンク内の燃料を燃料ポンプにて昇
    圧し、この昇圧された燃料を燃料分配管に装着された燃
    料噴射弁を介して機関に向けて噴射供給する二輪車用燃
    料噴射装置において、一側Cから他側Dに向かう長手軸
    芯線X−X上に、燃料流入室4、ポンプ収納室5、燃料
    吐出室8とが区分形成され、前記燃料流入室4には燃料
    流入路6が開口し、前記ポンプ収納室5内に配置される
    燃料ポンプPの吸入路P1は、燃料流入室4内に開口す
    るとともに燃料ポンプPの吐出路P2が燃料吐出室8内
    に開口し、更に前記燃料吐出室8には、フィルター9が
    配置されるとともに燃料吐出路11が開口する、燃料ケ
    ースAと;ダイヤフラム12にてスプリング室16と燃
    料室15とに区分され、燃料室15には、燃料流入路1
    7が開口するとともにダイヤフラム12と同期的に移動
    する弁19にて開閉される燃料リターン通路18とが開
    口する燃料圧力制御弁Rと;を備え、前記燃料ケースの
    長手軸芯線X−Xを略垂直方向に配置するとともに前記
    燃料流入室4を燃料タンクTの底面Taより下方位置に
    配置し、前記燃料流入路を燃料タンクTに連絡するとと
    もに燃料吐出路11を燃料分配管22に連絡し、一方燃
    料圧力制御弁Rの燃料流入路17を燃料吐出室8に連絡
    し、燃料リターン通路18を燃料タンクTと連絡してな
    る二輪車用燃料噴射装置における燃料供給装置。
  2. 【請求項2】 前記燃料圧力制御弁の燃料リターン通路
    18をポンプ収納室5を介して燃料タンクT内へ連絡し
    たことを特徴とする請求項1記載の二輪車用燃料噴射装
    置における燃料供給装置。
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