JPH10122101A - 自動二輪車における燃料噴射装置 - Google Patents

自動二輪車における燃料噴射装置

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JPH10122101A
JPH10122101A JP8297194A JP29719496A JPH10122101A JP H10122101 A JPH10122101 A JP H10122101A JP 8297194 A JP8297194 A JP 8297194A JP 29719496 A JP29719496 A JP 29719496A JP H10122101 A JPH10122101 A JP H10122101A
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JP
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fuel
passage
throttle body
storage chamber
path
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JP8297194A
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Hiroshi Yamazoe
博司 山添
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Keihin Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動二輪車の従来の収納空間A内に収納配置
できる燃料噴射装置を得る。 【構成】 内部に絞り弁3を備えた複数の吸気路1Aを
有する多連スロットルボデーFの一側Xに、燃料分配管
Nと燃料噴射弁Jとを備えた燃料分配部Dを固定配置
し、前記燃料分配管の長手方向を、多連スロットルボデ
ーFの吸気路1Aに略直交する長手方向S−Sに沿って
配置する。燃料貯溜室Iと燃料ポンプPとフューエルフ
ィルターQとを備えた燃料供給部Gは、多連スロットル
ボデーFの他側Yに固定配置され、燃料ポンプPの長手
方向は、多連スロットルボデーFの長手方向S−Sに沿
って配置される。上記により燃料噴射装置Bは、多連ス
ロットルボデーFと、燃料分配部Dと燃料供給部Gとに
よりユニット化され、燃料貯溜室Iは第1燃料流入路U
1にて燃料タンクTと接続される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動二輪車における燃
料供給装置に関するもので、そのうち特に、燃料ポン
プ、燃料分配管、燃料噴射弁、複数の吸気路が穿設され
た多連スロットルボデー、を備えた燃料噴射装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】自動二輪車における燃料供給装置とし
て、単一の気化器を複数個用いた多連気化器と、複数の
吸気路、燃料ポンプ、燃料噴射弁、等を備えた燃料噴射
装置と、に大別される。
【0003】多連気化器について、図23、図24、図
25によって説明する。図23は、多連気化器CAを構
成する単一の気化器Cの縦断面図、図24は、単一の気
化器Cを側方に4個配置した多連気化器CAの機関側よ
りみた正面図、図25は、図24の上部平面図、であ
る。図23によって単一の気化器Cについて説明する。
90は、内部を吸気路90Aが貫通して穿設されるとと
もに該吸気路90Aが絞り弁軸90Bに取着された絞り
弁90Cによって開閉制御される気化器本体である。絞
り弁90Cより上流側(図23において右側)の吸気路
90Aの中間部より、上方に向かって負圧作動弁案内筒
90Dが連設されて開口し、この負圧作動弁案内筒90
D内に負圧作動弁91が移動自在に配置される。負圧作
動弁91の上端には、傘状をなす区画体91Aが取着さ
れるもので、この区画体91Aの環状の外周部は、上方
に向かって開口する気化器本体90の上方開口凹部90
Eと、それに対接する有底カップ状をなすカバー92と
によって挟持される。そして、カバー92と、それに対
向する負圧作動弁91を含む区画体91Aの上面とによ
って受圧室91Bが形成され、上方開口凹部90Eと、
それに対向する負圧作動弁91を含む区画体91Aの下
面とによって大気室91Cが形成される。すなわち、吸
気路90Aの一側X(図23において上方)には、負圧
作動弁案内筒90D、大気室91C、受圧室91B、よ
りなる負圧作動部C1が上方に向かって形成される。
【0004】一方、吸気路90Aの他側Y(図23にお
いて下方)には、浮子室本体93が配置され、気化器本
体90の下部と浮子室本体93とによって下方に向かう
浮子室94が形成される。すなわち、吸気路90Aの他
側Y(図23において下方)には浮子室94よりなる燃
料貯溜部C2が下方に向かって形成される。尚、95は
吸気路90Aに開口する低速燃料噴孔、96は負圧作動
弁91の底部に臨んで吸気路90Aに開口する主燃料噴
孔である。
【0005】そして、かかる単一の気化器Cが側方に一
定の連装ピッチをもって4個配置され、ステー97によ
って固定されて4連気化器CAが形成される。4連気化
器において、各単一の気化器Cの絞り弁軸90Bは、側
方に同芯に配置されるとともに隣接する各気化器Cの絞
り弁軸90Bの端部は対向して配置され、この対向端は
連結同調機構98によって同期的に連結される。この連
結同調機構98は実公昭43−964号公報に示され
る。すなわち、4連気化器を構成する各気化器Cの絞り
弁90Cは、前記連結同調機構98によって同期的に回
転するとともにその絞り弁開度を同一開度に同調されて
保持される。
【0006】以上によると、4連気化器CAは、全高
H、全幅W、全長Lの空間内に形成される。この全高H
は、主に負圧作動部C1、吸気路90A、燃料貯溜部C
2の合計された高さによって決定される。又、全長L
は、主に吸気路90Aの長手方向の長さによって決定さ
れる。更に全幅Wは、隣接する各気化器Cの連装ピッチ
によって決定される。
【0007】そして、かかる4連気化器CAは、図2
6、図27に示される如き、自動二輪車の燃料タンクT
の下方、機関Eの右側方、変速機Mの上方、に形成され
る収納空間A内に配置されるものであり、4連気化器C
Aを構成する各気化器Cの吸気路90Aの下流は機関E
に連なる吸気管E1に接続され、吸気路90Aの上流
は、エアクリーナK内に接続される。
【0008】次に、自動二輪車の燃料噴射装置は、特開
昭55−148958号公報に示される。これによる
と、燃料タンク内に燃料ポンプとプレッシャーレギュレ
ターを内蔵し、燃料タンク内をそれらの取付けスペース
としたものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来の自動二輪
車の燃料供給装置によると、燃料供給装置は、燃料タン
クTの下方、機関Eの右側方、変速機Mの上方に形成さ
れる収納空間A内に配置されなければならない。ここで
多連気化器にあっては、前述の如くその全高Hは、吸気
路90A、燃料貯溜部C2、負圧作動部C1によって決
定され、その全幅Wは吸気路90Aを含む気化器本体9
0の連装ピッチによって決定され、全長Lは吸気路90
Aの長さによって決定され、且つそれらの主たる構成が
気化器本体90、浮子室本体93、カバー92によるの
で前記収納空間A内に容易に収納配置できるものであ
る。一方、燃料供給装置として燃料噴射装置を用いる場
合、燃料噴射装置の構成が、複数の吸気路が穿設された
多連スロットルボデー、燃料ポンプ、フューエルフィル
ター、燃料分配管、燃料噴射弁、によって構成されるの
で、前記限られた収納空間A内に燃料噴射装置を収納す
ることは困難を極める。
【0010】例えば、前述した自動二輪車の燃料噴射装
置によると、燃料タンク内に燃料ポンプとプレッシャー
レギュレターを内蔵することによって以下の不具合を生
ずる。 燃料タンク内に内蔵空間を形成する為、及び燃料ポン
プなどを燃料タンク内へ挿入する為、に燃料タンクを改
造する必要があり、従来の燃料タンクをそのまま使用す
ることができない。 自動二輪車において、燃料タンクは外部に露出されて
配置される。燃料ポンプ、プレッシャーレギュレターを
内蔵する為の収納空間を燃料タンクに設ける際、燃料タ
ンクの美観を損なうことなく収納空間を設けることは極
めて困難であり、特に燃料タンクの設計的自由度が阻害
される。 燃料タンクのタンク容量は、燃料タンクの満タン時に
おける自動二輪車の航続距離によって決定される。前
記、燃料タンク内に燃料ポンプ、プレッシャーレギュレ
ターを配置したことによると、燃料タンクのタンク容量
はその収納した容積に相当して増加する必要があり、燃
料タンクが大型化して好ましいものでない。 密閉状をなす燃料タンク内に燃料ポンプ、プレッシャ
ーレギュレター、を収納する為には、燃料補給孔の他に
開口部を新たに設け、この開口部を介して燃料ポンプ、
プレッシャーレギュレターを燃料タンク内に挿入し、そ
の後に開口部を閉塞する必要がある。以上によると、そ
の作業性は極めて悪いものである。 メンテナンス時において、燃料タンク内の燃料ポンプ
及びプレッシャーレギュレターは、燃料タンク外へ取り
出される必要があり、メンテナンス作業性が悪い。 自動二輪車において、運転者の顔は、燃料タンクの比
較的近傍に位置し、燃料タンク内に燃料ポンプが配置さ
れたことによって、顔の近傍に燃料ポンプが配置される
ことになる。 以上によると、機関の運転音が比較的小なるアイドリン
グ運転時において燃料ポンプから生起するポンプ音が運
転者に騒音としてとらえられて好ましくない。
【0011】本発明になる自動二輪車における燃料噴射
装置は前記不具合に鑑み成されたもので、その目的とす
るところは、自動二輪車において、多連気化器が収納さ
れる収納空間内に大きな変更することなく配置すること
のできる燃料噴射装置を提供することを第1の目的とす
る。又、自動二輪車への取付け性及びメンテナンス性の
すぐれた燃料噴射装置を提供することを第2の目的とす
る。
【0012】
【課題を解決する為の手段】本発明になる自動二輪車に
おける燃料噴射装置は前記目的を達成する為に、自動二
輪車に搭載される燃料タンクの下方に、機関に連なる燃
料供給装置を備えた自動二輪車において、燃料噴射装置
は、多連スロットルボデーと、燃料供給部と、燃料分配
部と、により形成され;前記多連スロットルボデーは、
側方に隔別して複数設けられる吸気路と、各吸気路内に
配置され、各吸気路を同期的に開閉する絞り弁と、を備
え;燃料供給部は、燃料タンク内の燃料が重力によって
供給され、内部に燃料が貯溜される燃料貯溜室と、燃料
貯溜室内の燃料を吸入し、昇圧して吐出する燃料ポンプ
と、燃料ポンプに直列に流路接続され、燃料ポンプより
供給される燃料をろ過するフューエルフィルターと、を
備え、燃料分配部は、内部に燃料分配路が穿設される燃
料分配管と、燃料分配路内の燃料を、各吸気路内に向け
て噴射する燃料噴射弁と、を備え;前記、燃料分配管の
長手方向を、多連スロットルボデーの吸気路に略直交す
る長手方向に沿って配置するとともに燃料分配管と燃料
噴射弁とを備えた燃料分配部を多連スロットルボデーの
一側に固定配置し、又、前記、燃料ポンプの長手方向を
多連スロットルボデーの長手方向に沿って配置するとと
もに燃料貯溜室と燃料ポンプとフューエルフィルターと
を備えた燃料供給部を、多連スロットルボデーの他側に
固定配置し、一方、燃料貯溜室を、上方位置にある燃料
タンクに第1燃料流入路を、介して接続し、フューエル
フィルターの燃料吐出路を、燃料流出路を介して燃料分
配路に接続したことを第1の特徴とする。
【0013】次に、本発明になる自動二輪車における燃
料噴射装置は、自動二輪車に搭載される燃料タンクの下
方に、機関に連なる燃料供給装置を備えた自動二輪車に
おいて、燃料噴射装置は、多連スロットルボデーと、燃
料供給部と、燃料分配部と、により形成され;前記多連
スロットルボデーは、側方に隔別して複数設けられる吸
気路と、各吸気路内に配置され、各吸気路を同期的に開
閉する絞り弁と、を備え;燃料供給部は、燃料タンク内
の燃料が重力によって供給され、内部に燃料が貯溜され
る燃料貯溜室と、燃料貯溜室内に収納配置され、燃料貯
溜室内の燃料を吸入し、昇圧して吐出する燃料ポンプ
と、燃料ポンプに直列に流路接続され、燃料ポンプより
供給される燃料をろ過するフューエルフィルターと、を
備え、燃料分配部は、内部に燃料分配路が穿設される燃
料分配管と、燃料分配路内の燃料を、各吸気路内に向け
て噴射する燃料噴射弁と、を備え;前記、燃料分配管の
長手方向を、多連スロットルボデーの吸気路に略直交す
る長手方向に沿って配置するとともに燃料分配管と燃料
噴射弁とを備えた燃料分配部を多連スロットルボデーの
一側に固定配置し、又、前記、燃料貯溜室内に収納配置
される燃料ポンプの長手方向を多連スロットルボデーの
長手方向に沿って配置するとともに内部に燃料ポンプを
収納せる燃料貯溜室とフューエルフィルターとを備えた
燃料供給部を、多連スロットルボデーの他側に固定配置
し、一方、燃料貯溜室を、上方位置にある燃料タンクに
第1燃料流入路を、介して接続し、フューエルフィルタ
ーの燃料吐出路を、燃料流出路を介して燃料分配路に接
続したことを第2の特徴とする。
【0014】又、本発明は、前記第1及び第2の特徴に
加え、前記、多連スロットルボデーは、単一の吸気路が
穿設された単一のスロットルボデーによって形成される
とともに側方にのびるベース部材の一側に複数の前記ス
ロットルボデーが固定配置され、一方、燃料供給部を構
成する燃料ポンプ、フューエルフィルター、又は燃料ポ
ンプが収納された燃料貯溜室、フューエルフィルター
と、ベース部材の他側に固定配置したことを第3の特徴
とする。
【0015】又、本発明は、前記第1及び第2の特徴に
加え、前記、多連スロッルボデーは、複数の吸気路が側
方に穿設された単一のスロットルボデーによって形成さ
れるとともに多連スロットルボデーの一側に、燃料分配
管と燃料噴射弁とを備えた燃料分配部を固定配置し、一
方、燃料供給部を構成する燃料ポンプ、フューエルフィ
ルター、又は燃料ポンプが収納された燃料貯溜室、フュ
ーエルフィルターを、スロットルボデーの他側に固定配
置したことを第4の特徴とする。
【0016】又、本発明は、前記第1及び第2の特徴に
加え、前記、燃料貯溜室を、第2流路を介して燃料タン
ク内の上方位置に連通したことを第5の特徴とする。
【0017】又、本発明は前記第5の特徴に加え、前
記、第2流路の有効通路面積を、第1燃料流入路の有効
通路面積より大としたことを第6の特徴とする。
【0018】又、本発明は、前記第1及び第2の特徴に
加え、前記、燃料ポンプの燃料吐出路からフューエルフ
ィルターを介して燃料分配路に連なる高圧配管に、プレ
ッシャーレギュレターを配置し、該プレッシャーレギュ
レターの燃料リターン通路を、燃料貯溜室に接続したこ
とを第7の特徴とする。
【0019】又、本発明は前記第7の特徴に加え、前
記、プレッシャーレギュレターを、燃料ポンプの燃料吐
出路とフューエルフィルターの燃料吸入路との間の高圧
配管に配置するとともに多連スロットルボデーの他側に
配置し、該プレッシャーレギュレターの燃料リターン通
路を、燃料貯溜室に接続したことを第8の特徴とする。
【0020】又、本発明は前記第7の特徴に加え、前
記、プレッシャーレギュレターを、フューエルフィルタ
ーの下流側の高圧配管に配置するとともに多連スロット
ルボデーの他側に配置し、該プレッシャーレギュレター
の燃料リターン通路を、燃料貯溜室に接続したことを第
9の特徴とする。
【0021】又、本発明は、前記第1及び第2の特徴に
加え、前記、燃料タンクの底部に開閉弁を配置し、第1
燃料流入路の上流を、開閉弁に接続したことを第10の
特徴とする。
【0022】又、本発明は、前記第10の特徴に加え、
前記、燃料タンクの底部に配置される開閉弁を、燃料タ
ンク内の低位置に開口する第1燃料流入路と、中位置に
開口する第2燃料流入路と、を切換えることのできるリ
ザーブ付開閉弁としたことを第11の特徴とする。
【0023】又、本発明は、前記第1及び第2の特徴に
加え、前記、燃料ポンプは、高圧配管保護用のリリーフ
弁を備えた燃料リリーフ通路を備え、該リリーフ通路の
下流を燃料貯溜室に接続したことを第12の特徴とす
る。
【0024】
【実施例】以下、本発明になる自動二輪車における燃料
噴射装置の一実施例を図1から図6によって説明する。
1は、多連スロットルボデーFを構成する単一のスロッ
トルボデーであって図1に示される。(以下、単一のス
ロットルボデー1については単にスロットルボデー1と
いう) スロットルボデー1には、図1において左方から右方に
向けて吸気路1Aが貫通して穿設され、吸気路1Aには
絞り弁軸2に取着されて吸気路1Aを開閉する絞り弁3
が回転自在に配置される。吸気路1Aの一側X(図1に
おいて上方)には、後述する燃料噴射弁を挿入支持する
燃料噴射弁支持孔1Bが穿設され、この燃料噴射弁支持
孔1Bの下方は絞り弁3より下流側(図1において左
方)の吸気路1A内に向かって斜めに開口して形成さ
れ、さらに後述する燃料分配管を支持する取付け腕部1
Cが前記燃料噴射弁支持孔1Bより上流側(図1におい
て右方)に突出して形成される。この取付け腕部1Cの
取付け面1Dは燃料噴射弁支持孔1Bの長手方向に直交
する方向に設けるのが好ましい。又、吸気路1Aの他側
Y(図1において下方)には、後述するベース部材へ取
着する為に平坦面形状をなす取付け面1Eが形成され
る。この取付け面1Eは、吸気路1Aと平行に形成され
る。
【0025】4は、平板状をなし、側方にのびるベース
部材であり、スロットルボデー1の取付け面1Eがこの
ベース部材4の一側4A上に配置される。本実施例にあ
っては、4個のスロットルボデー1が、従来の多連気化
器CAの連装ピッチと略同一状態に側方に配置され、こ
の状態においてベース部材4の一側4A上に各スロット
ルボデー1の取付け面1Eがビス4Cにて螺着される。
従ってベース部材4は、多連スロットルボデーFの吸気
路1Aに略直交する長手方向S−Sに沿って配置され
る。かかる状態において、スロットルボデー1の吸気路
1Aは定められた連装ピッチで、ベース部材4の一側4
A上に、側方に4個固定配置され、多連スロットルボデ
ーFを構成する。このとき各スロットルボデー1の各絞
り弁軸2は同芯に配置され、且つ隣接するスロットルボ
デー1の対向する各絞り弁軸2の対向端は、従来の多連
気化器CAにおいて用いられる連結同調機構98によっ
て同期的に連結されるとともに各絞り弁3の開度は調整
されて同調される。
【0026】次いで、ベース部材4の他側4B(図2に
おいて下側)に燃料貯溜室Iと燃料ポンプPとフューエ
ルフィルターQとにより構成される燃料供給部Gが固定
配置される。燃料貯溜室Iは以下により構成される。燃
料貯溜室Iは上方に取付け鍔部I1を有する有底カップ
状をなし、取付け鍔部I1がベース部材4の他側4Bに
ビスにて取着され、上方の開口がベース部材4の他側4
Bによって閉塞され、もって密閉状をなす燃料貯溜室I
が形成される。この燃料貯溜室I内には、その左側に燃
料流入路I2が開口し、その右側に燃料流出路I3が開
口する。燃料ポンプPは公知の電動式燃料ポンプであ
り、図2において燃料貯溜室Iの右方にあって、且つ、
燃料ポンプPの長手方向が多連スロットルボデーFの吸
気路1Aに略直交する長手方向S−S(いいかえるとベ
ース部材4の長手方向)に沿って配置される。本例にお
いて、燃料ポンプPはバンドP3をもってベース部材4
の他側4Bに固定されたが取着方法に限定されるもので
ない。かかる状態において、燃料ポンプPは、ベース部
材4の上部投影面内に配置され、その燃料吸入路P1が
左方に向かい、燃料吐出路P2が右方に向かう。尚、燃
料ポンプPのモーター部へ外部より電流を供給する給電
部としての端子の記載は省略された。図4は、図2に示
される多連スロットルボデーFを上方よりみた際におけ
る、ベース部材4と燃料供給部Gとの位置関係を示すも
ので、燃料ポンプPがベース部材4の上部投影面内に配
置されることがよく示される。
【0027】フューエルフィルターQは、燃料吸入路Q
1と燃料吐出路Q2を備え、内部にろ過部材を収納せる
公知のものであり、図2において燃料ポンプPの右方に
あり、且つベース部材4の他側4B上にバンドQ3をも
って固定配置された。そして、このフューエルフィルタ
ーQもまた前記燃料ポンプPと同様にベース部材4の上
部投影面内に配置される。
【0028】以上によれば、ベース部材4は、多連スロ
ットルボデーFの吸気路1Aに略直交する長手方向S−
Sに沿って配置されるとともに、ベース部材4の一側4
Aが多連スロットルボデーFを構成する各スロットルボ
デー1の取付面1Eに固定配置される。又、燃料貯溜室
Iと燃料ポンプPとフューエルフィルターQとにより構
成される燃料供給部Gはベース部材4の他側4B上に固
定配置されるとともに、燃料ポンプPの長手方向が多連
スロットルボデーFの吸気路1Aに略直交する長手方向
S−Sに沿って配置される。更に又、燃料貯溜室Iと燃
料ポンプPとフューエルフィルターQとにより構成され
る燃料供給部Gは、ベース部材4の上方よりみた上部投
影面内に配置される。
【0029】而して、燃料ポンプPの長手方向は、多連
スロットルボデーFの吸気路1Aに略直交する長手方向
S−Sに沿って配置され、且つ燃料貯溜室Iと燃料ポン
プPとフューエルフィルターQとにより構成される燃料
供給部Gは、多連スロットルボデーFの他側Y(図にお
いて下方)に固定配置される。
【0030】燃料分配管Nと燃料噴射弁Jとによって構
成される燃料分配部Dは多連スロットルボデーFの一側
X(図2において上方)に固定配置される。すなわち、
燃料分配管Nは、内部に長手方向に沿って燃料分配路N
1が穿設されるとともに、燃料分配路N1から燃料分配
管Nの取付け端面N2に向けて4個の燃料噴射弁挿入孔
N3が開口して穿設される。
【0031】この燃料分配管Nは、その長手方向から多
連スロットルボデーFの吸気路1Aに略直交する方向S
−Sに沿って配置されるもので、このとき燃料分配管N
の取付け端面N2が各スロットルボデー1の取付け腕部
1Cの取付け面1D上に配置され、この状態において、
ビスN4によって燃料分配管Nがスロットルボデー1に
取着される。そして、かかる燃料分配管Nのスロットル
ボデー1への取着時において、各スロットルボデー1に
穿設せる燃料噴射弁支持孔1Bと、それに対向する燃料
分配管Nに穿設せる各燃料噴射弁挿入孔N3内にはそれ
ぞれ燃料噴射弁Jが挿入され、スロットルボデー1と燃
料分配管Nとによって燃料噴射弁Jが挟持されて固定さ
れる。すなわち、各スロットルボデー1の絞り弁3より
下流側の吸気路1A内には、燃料分配路N1に連なる燃
料噴射弁Jが開口する。
【0032】而して、多連スロットルボデーFの一側X
(図2において上側)に燃料分配管Nと燃料噴射弁Jと
よりなる燃料分配部Dが固定配置され、このとき前記燃
料分配部Dは、多連スロットルボデーFの上部投影面内
に略配置される。これは、図3によく示される。
【0033】以上によれば、多連スロットルボデーFの
一側X(上側)に燃料分配管Nと燃料噴射弁Jとによっ
て構成される燃料分配部Dが固定配置され、多連スロッ
トルボデーFの他側Y(下側)に燃料貯溜室I、燃料ポ
ンプP、フューエルフィルターQとよりなる燃料供給部
Gが固定配置される。いいかえると、燃料噴射装置Bに
おいて、その主要なる作用をなす構成と、大なる形状を
なす構成の全てと、が多連スロットルボデーFに集約的
にユニット化された。
【0034】そして、前記ユニット化された燃料噴射装
置Bの、全高H、全幅W、及び全長Lは、多連気化器C
Aと略同一寸法内にまとめることができる。すなわち、
全高Hにあっては、気化器本体90の吸気路90Aに相
当する部分に多連スロットルボデーFの吸気路1Aを配
置でき、多連気化器CAの燃料貯溜部C2に相当する部
分に、燃料供給部Gとしての燃料貯溜室I、燃料ポンプ
P、フューエルフィルターQを配置でき、多連気化器C
Aの負圧作動部C1に相当する部分に燃料分配部Dとし
ての燃料分配管N、燃料噴射弁Jを配置することができ
たからである。又、全幅Wにあっては、各スロットルボ
デー1の吸気路1Aの連装ピッチを多連気化器CAの連
装ピッチと合わせることができ、更には燃料分配管の長
手方向及び燃料ポンプPの長手方向を、多連スロットル
ボデーFの吸気路1Aに直交する長手方向S−Sに沿っ
て配置したので、多連スロットルボデーFの全幅内に配
置できたものである。更に全長Lにあっては、多連スロ
ットルボデーFの吸気路1Aの長さを多連気化器CAの
吸気路90Aの長さに合わせることができ、特に燃料分
配部Dの燃料噴射弁Jを吸気路1Aに対して傾斜して配
置したことによるものである。
【0035】そして前記ユニット化された燃料噴射装置
B内において、燃料配管は以下のように接続される。燃
料貯溜室Iに連なる燃料流出路I3と、燃料ポンプPの
燃料吸入路P1とは低圧配管Uとしての第2燃料流入路
U2にて接続され、燃料ポンプPの燃料吐出路P2とフ
ューエルフィルターQの燃料吸入路Q1とは高圧配管V
としての第1燃料通路V1にて接続され、フューエルフ
ィルターQの燃料吐出路Q2と燃料分配管Nの燃料分配
路N1とは、高圧配管Vとしての燃料流出路V2にて接
続される。
【0036】ここで振りかえって図面の説明を行なう
と、図1は図2のZ3−Z3線における縦断面図(燃料
ポンプは断面していない)、図2はユニット化された燃
料噴射装置の正面図、図3は図2の上部平面図、図4
は、ベース部材4に対する燃料供給部Gの配置を示す平
面図、図5は図2のZ2−Z2線における一部断面を含
む側面図、(燃料ポンプは断面されていない) 図6は図2のZ1−Z1線における要部縦断面図、(フ
ューエルフィルターは断面されていない)である。
【0037】そして、かかるユニット化された燃料噴射
装置Bが燃料タンクTの下方、機関Eの右側方、変速機
Mの上方に形成される収納空間A内に配置される。この
とき、燃料噴射装置Bの全高H、全幅W、全長Lを前述
の如く多連気化器CAの全高H、全幅W、全長Lと略同
一寸法とすることができたことにより収納空間A内に容
易に収納配置できる。そして、多連スロットルボデーF
の各吸気路1Aの下流は、機関Eの各吸気管E1に接続
され、吸気路1Aの上流は、エアクリーナK内に接続さ
れる。また、燃料貯溜室Iの燃料流入路I2は、低圧配
管Uとしての第1燃料流入路U1を介して燃料タンクT
の底部に接続される。以上によってユニット化された燃
料噴射装置Bが自動二輪車に搭載されるとともに低圧配
管、高圧配管を含む全ての燃料流路の接続が完了する。
【0038】そして、機関Eが運転操作されると、燃料
タンクT内の燃料は、その重力によって第1燃料流入路
U1、燃料流入路I2を介して燃料貯溜室I内に流入
し、燃料貯溜室I内に燃料を貯溜する。一方、前記によ
って燃料ポンプPが駆動されると、燃料貯溜室Iの燃料
流出路I3、第2燃料流入路U2、燃料吸入路P1を介
して燃料貯溜室I内に貯溜される燃料を燃料ポンプP内
に吸入して昇圧し、この昇圧された燃料は、燃料吐出路
P2、第1燃料通路V1、燃料吸入路Q1を介してフュ
ーエルフィルターQへ供給される。そして、フューエル
フィルターQによってろ過された燃料は、フューエルフ
ィルターQの燃料吐出路Q2、燃料流出路V2を介して
燃料分配管Nの燃料分配路N1内へ供給され、これによ
って燃料噴射弁Jに向けて昇圧されてろ過された燃料が
供給される。一方、燃料噴射弁Jには、図示せぬECU
(Electronic Control Unit)
から噴射信号が送られるもので、燃料噴射弁Jはこの噴
射信号によってその噴射時間が制御され、所望の燃料が
各燃料噴射弁Jから各スロットルボデー1の吸気路1A
内に噴射供給され、これによって機関Eの運転が行なわ
れる。上記作用は、ブロック図的に書かれた図7によっ
てよく理解できる。
【0039】以上の如く、本発明の燃料噴射装置による
と、多連スロットルボデーFの一側Xに、燃料分配管N
と燃料噴射弁Jとにより構成される燃料分配部Dを固定
配置し、多連スロットルボデーFの他側Yに、燃料貯溜
室I、燃料ポンプP、フューエルフィルターQとにより
構成される燃料供給部Gを固定配置してそれらをユニッ
ト化し、且つ該ユニット化された燃料噴射装置Bの全高
H、全幅W、全長L、を従来の多連気化器CAと略同一
寸法内にまとめることができたので、自動二輪車の燃料
タンクT、機関E、変速機Mによって形成される従来の
収納空間A内に容易に燃料噴射装置Bを収納配置できた
もので、従来の自動二輪車の構成に何等の変更を加える
ことなく、自動二輪車の燃料噴射化を達成できたもので
ある。
【0040】又、燃料タンクTの下方位置に燃料貯溜室
Iを設け、燃料タンクT内の燃料を第1燃料流入路U1
を介して燃料貯溜室I内に一旦供給し、この燃料貯溜室
I内の燃料を、燃料ポンプPを介して燃料分配管Nに向
けて加圧供給したことによると、特に燃料中に含まれる
エアー、ベーパーの噛みこみによる燃料噴射量の低下を
効果的に抑止することができて、機関の運転性を向上で
きる。これは以下の理由による。
【0041】第1には、自動二輪車の走行時において、
燃料タンクTは振動し、これによって燃料タンクT内の
燃料は波立ちを起こして燃料中に微細なエアーが混入さ
れる。そしてこのエアーが混入された燃料タンクT内の
燃料は第1燃料流入路U1を介して燃料貯溜室I内へ供
給される。一方、エアーが混入された燃料は、その質量
の相違から比較的大きな空間を有する燃料貯溜室I内に
おいてエアーと燃料とは効果的に分離されるもので、エ
アーが分離された燃料が燃料ポンプPによって昇圧され
て燃料分配管Nの燃料分配路N1に供給できることによ
る。尚、燃料貯溜室I内に滞留されるエアーは、第1燃
料流入路U1の通路径を選択することにより、該第1燃
料流入路U1を介して燃料タンクT内へ戻される。又、
第1燃料流入路U1の燃料貯溜室I内への開口位置は上
方位置とすることがエアーと燃料との分離性及びエアー
の燃料タンクT内への排出性、の点より好ましい。更に
燃料ポンプPの燃料吸入路P1に連なる燃料流出路I3
の燃料貯溜室I内への開口位置は、下方位置とすること
が分離されたエアーを吸入しない点で好ましい。
【0042】第2には、第1燃料流入路U1は、機関E
の近傍に配置され、且つその流路長は比較的に長く形成
される。以上によると、第1燃料流入路U1は、機関E
に生起する熱の影響を受け、該流路は暖められ易いもの
で、これによって第1燃料流入路U1を流下する燃料が
暖められてベーパーが発生する。然しながら、このベー
パーを含む燃料が燃料貯溜室I内に供給された際におい
ても、前記と同様にこのベーパーは燃料貯溜室I内にお
いて燃料と分離されるので、ベーパーが除去された燃料
を燃料分配管Nに供給できることによる。
【0043】又、燃料ポンプPに吸入される燃料は、燃
料ポンプPの近傍の上流においてストレーナ9によって
異物が除去されることが好ましい。本発明にあっては、
このストレーナ9を燃料ポンプPの近傍に位置する燃料
貯溜室I内に収納配置することができるので、レイアウ
ト上好ましい。本例においては、図2に示されるよう
に、筒状のストレーナ9が燃料貯溜室I内に配置される
とともに燃料流出路I3内に挿入された。
【0044】燃料噴射装置Bが、多連スロットルボデー
Fと燃料分配部Dと燃料供給部Gと、によって一体にユ
ニット化されたことによると、燃料噴射装置B自体の組
みつけ作業性が大きく向上するとともに燃料噴射装置B
のアッセンブリー状態における性能保証、品質保証を極
めて高精度に維持、管理でき、もって燃料噴射装置Bの
生産性を著しく向上でき、その製造コストを効果的に低
減できたものである。
【0045】又、自動二輪車への搭載は、ユニット化さ
れた燃料噴射装置Bを収納空間A内に配置して取りつ
け、第1燃料流入路U1を燃料タンクTへ接続すればよ
いもので、自動二輪車への取りつけ性を飛躍的に向上で
きたものである。特に、自動二輪車において、その収納
空間Aは、四輪車に比較して極めて小なるもので、上記
効果は自動二輪車において極めて大きい。
【0046】又、燃料噴射装置Bのメンテナンス時にお
いて、ユニット化された燃料噴射装置Bを自動二輪車よ
り取り外せば、燃料噴射装置Bを構成する全ての構成部
品を、一回の作業で自動二輪車より取り外すことができ
るものでメンテナンス作業を極めて容易に行なうことが
できる。
【0047】又、機関Eを長期に渡って使用した際、機
関Eの経時変化等によって各絞り弁3の開度を連結同調
機構98を用いて再度同調する必要がある。本発明にな
る燃料噴射装置Bにあっては、かかる際において、燃料
タンクTを自動二輪車より取り外して燃料噴射装置Bの
上方部分を開口し、しかる後に燃料タンクTを燃料噴射
装置Bより上方位置に配置するとともに比較的に長い新
たな燃料流入路をもって燃料タンクTと燃料貯溜室Iの
燃料流入路I2とを連結する。そして、機関Eを運転し
た状態において、連結同調機構98を上方より操作して
各絞り弁3の開度を同調する。そして、上記作業におい
て取り外された燃料タンクTと燃料貯溜室Iの燃料流入
路I2とを連結する新たな第1燃料流入路内には、燃料
タンクT内の燃料がその重力によって低圧の燃料として
流下するので、燃料洩れに対する格別な配慮を必要とす
ることがない。仮にこの燃料流入路内を昇圧された燃料
が流下するとすれば、第1燃料流入路自体の耐圧性を高
めたり、あるいは燃料タンクT、燃料貯溜室Iの燃料流
入路I2、との接続部のシールについて格別に配慮する
必要がある。
【0048】又、燃料ポンプPによって昇圧された高圧
燃料は、燃料ポンプPとフューエルフィルターQとを接
続する第1燃料通路V1、及びフューエルフィルターQ
と燃料分配路N1とを接続する燃料流出路V2の高圧配
管V内を流下する。ここで本発明にあっては、ユニット
化され、燃料供給部G、多連スロットルボデーF、燃料
分配管Dが近接して配置された燃料噴射装置B内に前記
第1燃料通路V1及び燃料流出路V2の高圧配管Vが配
置されるので、該通路の長さを短くでき、高価で耐圧性
の高い流路部材の使用を少なくすることができる。又上
記高圧燃料が流れる高圧配管をできるだけ外部へ露出す
ることを抑止できる。一方、燃料タンクTと燃料貯溜室
Iの燃料流入路I2とを連絡する第1燃料流入路U1
は、前記高圧配管Vに比較すると、その長さは長いもの
であるが、該第1燃料流入路U1内は重力によって流下
する低圧燃料が流れるので耐圧性の比較的低い流路部材
を使用できる。
【0049】又、燃料ポンプPはユニット化された燃料
噴射装置Bの多連スロットルボデーFの他側Yに配置さ
れるので、自動二輪車に前記燃料噴射装置が搭載された
際、燃料ポンプPは燃料タンクTより下方位置に配置さ
れるので、燃料ポンプPのポンプ音が騒音として運転者
にきこえにくい。
【0050】次に、図8から図10に第2の実施例を示
す。尚、図2に示された実施例とは、燃料ポンプPの配
置及び流路接続が異なるもので、同一構造部分について
は、同一符号を使用する。有底カップ状をなす燃料貯溜
室Iは、ベース部材4の他側4Bにその取付け鍔部I1
が固定配置されるとともにベース部材4の長手方向に沿
って比較的長く形成され、燃料貯溜室Iの左側壁には燃
料流入路I2が開口し、右側壁には燃料流出路I3が開
口する。燃料ポンプPは、前記燃料貯溜室I内に収納配
置されるもので、燃料ポンプPの燃料吸入路P1は、燃
料貯溜室I内に直接的に開口し、燃料吐出路P2は燃料
流出路I3内に挿入されて流路接続される。このとき、
燃料ポンプPは、燃料貯溜室Iの底部とベース部材4の
他側4Bとにより挟持されて固定される。そして、燃料
流入路I2が第1燃料流入路U1を介して燃料タンクT
と接続され、燃料流出路I3がフューエルフィルターQ
の燃料吸入路Q1に高圧配管Vとしての第1燃料通路V
1にて接続される。
【0051】かかる状態において、燃料ポンプPの長手
方向は、多連スロットルボデーFの吸気路1Aに略直交
する長手方向S−Sに沿って配置される。いいかえると
ベース部材4の長手方向に配置される。又、燃料ポンプ
Pを収納せる燃料貯溜室Iと、フューエルフィルターQ
とにより構成される燃料供給部Gは、ベース部材4の他
側4B上に固定配置されるとともにこの燃料供給部G
は、ベース部材4の上方よりみた上部投影面内に配置さ
れる。これは、図10によく示される。尚、ストレーナ
9は、燃料貯溜室I内にあって燃料ポンプPの燃料吸入
路P1に直接装着された。
【0052】そして、前記第1の実施例と同様に、燃料
タンクT内の燃料は、その重力によって第1燃料流入路
U1、燃料流入路I2を介して燃料貯溜室I内に供給さ
れる。燃料貯溜室I内の燃料は、ストレーナ9にてろ過
され燃料ポンプPによって昇圧され、燃料吐出路P3、
燃料流出路I3、第1燃料通路V1、燃料吸入路Q1を
介してフューエルフィルターQに供給される。そして、
フューエルフィルターQによって更にろ過された燃料
は、燃料吐出路Q2、燃料流出路V2を介して燃料分配
管Nの燃料分配路N1に供給され、この燃料が燃料噴射
弁Jによって制御され、各吸気路1A内に噴射供給され
る。
【0053】かかる第2の実施例によると、燃料ポンプ
Pが燃料貯溜室I内に収納配置されたことにより次の効
果を奏する。 (1)燃料貯溜室I、燃料ポンプP、フューエルフィル
ターQよりなる燃料供給部Gをベース部材4の限られた
長手方向に配置することが容易となった。 (2)燃料ポンプPの外周が燃料貯溜室Iによって囲繞
されるので、燃料ポンプPが直接的に外方に向かって露
出することがなく、燃料ポンプPの保護が効果的に行な
われる。更に燃料ポンプPに生起する作動音が燃料貯溜
室Iによって遮断されるので遮音効果を有する。 (3)燃料ポンプPをベース部材4に取着する際、バン
ド等の格別な取付け部材を必要としないもので、燃料貯
溜室Iをベース部材4への装着する際、同時に燃料ポン
プPの取着が行なわれるもので、燃料ポンプPの装着を
容易に行なうことができる。 (4)ストレーナ9と燃料ポンプPの燃料吸入路P1が
共に燃料貯溜室I内に配置されるので、ストレーナ9を
燃料吸入路P1に直接的に装着でき、ストレーナ9の装
着性を向上できる。 (5)燃料貯溜室Iの燃料流出路I3と燃料ポンプPの
燃料吸入路P1とを接続する第2燃料流入路U2が不要
となったもので、部品点数の削減と組みつけ工数を削減
できる。
【0054】又、前記第1及び第2の実施例において、
側方にのびるベース部材4の一側4A上に、単一の吸気
路1Aが穿設された単一のスロットルボデー1を側方に
複数配置して固定したことによると、特に各吸気路の連
装ピッチを変更する際、ベース部材4に対する各スロッ
トルボデー1の取付け位置を変えることで極めて容易に
対応しうるもので、単一のスロットルボデー1の汎用性
を高めることができる。更に又、燃料ポンプPの運転時
において、燃料ポンプPから熱が発生する際、あるいは
振動の発生する際、ベース部材4の材料を選択すること
によって、それらの熱及び振動がスロットルボデー1に
伝達されることを抑止できて効果的である。
【0055】次に、図11、図12によって本発明にな
る自動二輪車における燃料噴射装置の第3の実施例につ
いて説明する。図11はユニット化された燃料噴射装置
の正面図、図12は図11のZ5−Z5線における縦断
面図、である。尚、図2に示される第1の実施例とは、
スロットルボデーが異なるとともにベース部材4が用意
されないもので、相違する部分についてのみ説明し、同
一構造部分については同一符号を使用する。5は、単一
のスロットルボデーによって形成された多連スロットル
ボデーであり、複数の吸気路5Aが側方に所望の連装ピ
ッチにて一体形成される。吸気路5Aの他側Y(図11
において下方)には、多連スロットルボデー5の吸気路
5Aに略直交する長手方向S−Sに沿って取付け鍔部5
Bが一体形成される。そして、多連スロットルボデー5
の一側Xに前記第1の実施例と同様に燃料分配管Nと燃
料噴射弁Jとにより構成される燃料分配部Dが固定配置
され、多連スロットルボデー5の他側Yにある取付け鍔
部5Bの取付け面5Cに、第1の実施例と同様に燃料貯
溜室Iと燃料ポンプPとフューエルフィルターQとによ
り構成される燃料供給部Gが固定配置される。
【0056】以上によると、多連スロットルボデー5の
一側Xに燃料分配部Dが固定配置され、他側Yに燃料供
給部Gが固定配置され、これによってユニット化された
燃料噴射装置Bが形成される。かかる第3の実施例によ
ると、多連スロットルボデー5は複数の吸気路5Aを備
えた単一のスロットルボデーによって形成されることか
らベース部材を必要とするものでなく、且つベース部材
に対して吸気路をそれぞれ備えた複数のスロットルボデ
ーを取着する必要がない。又、絞り弁軸2を回転自在に
支持する為にスロットルボデーに穿設される弁軸孔5D
の加工精度を向上できるとともに加工工数を低減でき
る。これはスロットルボデーをセットした状態におい
て、単一のドリルをもって全ての弁軸孔5Dを一回で加
工できることによる。
【0057】而して、部品点数、加工工数、組みつけ工
数、の削減が可能となったもので、更に燃料噴射装置の
製造コストの低減を達成できる。又、弁軸孔5Bの加工
精度を向上できたことによると、図11において図示さ
れないが、絞り弁軸2を一本の軸とし、且つ連結同調機
構98を廃止することも可能であり、これによると更に
その製造コストを低減できる。
【0058】尚、前記第3の実施例の多連スロットルボ
デー5、すなわち単一のスロットルボデーに複数の吸気
路5Aを側方に設けた構造を、前記第2の実施例の多連
スロットルボデーFにも適用できるもので、この適用例
が図13,図14に示される。
【0059】そして、図1から図6に示される第1の実
施例において、第2流路を付加することによって更なる
効果を奏することができる。図1、図2を用いて説明す
ると、I4は、燃料貯溜室Iと燃料タンクTとを連絡す
る第2流路であり、この第2流路I4を設けたことによ
ると、燃料貯溜室I内の空気を積極的に且つ瞬時に燃料
タンクT内へ排出できるもので、燃料タンクTから第1
燃料流入路U1、燃料流入路I2を介して燃料貯溜室I
内への燃料の流入を円滑に行なうことができる。又、燃
料貯溜室I内において、燃料中に含まれる空気及びベー
パーを確実に分離でき、この分離された空気、ベーパー
を即座に燃料タンクT内に向けて排出することができ、
燃料ポンプPに向けて空気及びベーパーの含まれない燃
料を供給することができる。そして、前記第2流路I4
の有効通路面積を第1燃料流入路U1の有効通路面積よ
り大とすることによると、前記燃料貯溜室I内への燃料
の流入性及び燃料貯溜室I内における空気、ベーパーの
分離性、空気、ベーパーの燃料タンクT内への排出性を
一層向上できる。
【0060】更に又、第2流路I4の燃料貯溜室I内へ
の開口位置を、燃料流入路I2の開口位置より重力方向
において上方位置に開口するとよい。尚、前記第2流路
I4は、図8、図11、図13に示される実施例にも採
用できるもので、前記と同様なる作用、効果を奏するも
のである。
【0061】次に図15、図16によって第4の実施例
について説明する。図15はプレッシャーレギュレター
を含んでユニット化された燃料噴射装置の上部平面図、
図16は図15のZ7−Z7線における要部縦断面図、
である。尚、本実施例は図1に示される第1の実施例に
対して、プレッシャーレギュレターが配置されたもので
相違する部分についてのみ説明し、同一構造部分につい
ては同一符号を使用する。
【0062】プレッシャーレギュレターRは公知であ
り、燃料分配管Nの燃料分配路N1を含む高圧配管V内
を流れる燃料圧力を大気圧又は吸気管負圧に対して一定
の圧力に保つ働きをする燃料調圧弁である。プレッシャ
ーレギュレターRは、筐体がダイヤフラム6Aによって
スプリング室6Bと燃料室6Cとに区分され、燃料室6
C内には、燃料ポンプPによって昇圧された高圧燃料を
燃料室6C内へ導入する為の燃料導入路6Dと、燃料室
6C内の燃料を外部へ排出する為の燃料リターン通路6
Eとが開口して設けられ、一方ダイヤフラム6Aと一体
的に形成されたバルブ6Fは、スプリング室6B内に縮
設されたスプリング6Gにより燃料リターン通路6Eを
閉塞する側に付勢される。
【0063】かかるプレッシャーレギュレターRの燃料
導入路6Dは、燃料ポンプPの燃料吐出路P2からフュ
ーエルフィルターQを介して燃料分配路N1に至る高圧
配管Vに接続配置されるもので、このとき注目されるこ
とは燃料リターン通路6Eの下流を燃料貯溜室I内へ接
続したことである。
【0064】以上によると、機関Eの運転時において、
高圧配管V内を流れる昇圧された燃料は、燃料導入路6
Dから燃料室6C内へ流入し、燃料室6Cに充満してダ
イヤフラム6Aを介してバルブ6Fを押し下げ、設定圧
力においてスプリング6Gと釣り合い、高圧配管V内の
燃料圧力を一定の設定圧力に保持する。一方、前記によ
ってバルブ6Fが燃料リターン通路6Eを開放したこと
によると、燃料室6C内の燃料は燃料リターン通路6E
内に流入し、この燃料は、燃料貯溜室I内へ戻される。
このように燃料リターン通路6E内を流れるリターン燃
料を燃料貯溜室I内へ戻したことによると、第1燃料流
入路U1の通路径を小径とすることができる。
【0065】以上によると、比較的に長い流路長さを有
する第1燃料流入路U1を小径にできたもので、特に自
動二輪車の外観状の鑑点から好ましい。又、該燃料リタ
ーン通路6Eを燃料タンクTに接続するのに比較し、燃
料リターン通路6Eの流路長さを短くでき、燃料噴射装
置Bをユニット化する上で好都合である。
【0066】尚、プレッシャーレギュレターRは、スロ
ットルボデー1の一側X、燃料分配管Nの外側方等の空
間部に配置できるので、プレッシャーレギュレターRを
含む燃料噴射装置Bがユニット化された際、その全高
H、全幅W、全長Lは、第1の実施例と略同一の寸法と
することができ、これによって第1の実施例と同様なる
燃料噴射装置Bのユニット化による効果を奏することが
できる。又、前記プレッシャーレギュレターRを図8に
示される第2の実施例にも適用できる。
【0067】次に、図17、図18によって第5の実施
例について説明する。図16に示される第4の実施例と
は、高圧配管Vに対するプレッシャーレギュレターRの
配置が異なる。相違する部分についてのみ説明する。プ
レッシャーレギュレターRの燃料導入路6Dは、燃料ポ
ンプPの燃料吐出路P2とフューエルフィルターQの燃
料吸入路Q1とを連結する高圧配管Vとしての第1燃料
通路V1に接続され、燃料リターン通路6Eは、燃料貯
溜室Iに接続される。以上によると、第4の実施例と同
様なる高圧配管V内の燃料圧力の制御と、第1燃料流入
路U1の通路径の小径化と燃料リターン通路6Eの長さ
の短縮化を達成できる。そして、特にこの第5の実施例
によると、フューエルフィルターQに供給される燃料圧
力は一定圧力に制御されるので、フューエルフィルター
Q内に配置されるろ過部材に過大な圧力が作用すること
がないのでろ過部材の耐久性を高めることができる。
又、フューエルフィルターQ内へ流入する燃料量は、燃
料リターン通路6Eからリターンする燃料分に相当して
その量を減少できるので、ろ過部材のろ過性能を長期に
渡って良好に維持しうる。尚、プレッシャーレギュレタ
ーRは、多連スロットルボデーFの他側Yにあって、且
つ燃料ポンプPとフューエルフィルターQとの間に固定
配置されるので、プレッシャーレギュレターRを含む燃
料噴射装置Bがユニット化された際、その全高H、全幅
W、全長Lは、第1の実施例と略同一の寸法とすること
ができ、これによって第1の実施例と同様なる燃料噴射
装置Bのユニット化による効果を奏することができる。
特にベース部材4の上部投影面内に燃料貯溜室I、燃料
ポンプP、プレッシャーレギュレターR、フューエルフ
ィルターQが配置されることは図18に示される。
【0068】次に、図19、図20によって第6の実施
例について説明する。図17に示される第5の実施例と
は、高圧配管Vに対するプレッシャーレギュレターRの
配置が異なる。相違する部分についてのみ説明する。プ
レッシャーレギュレターRの燃料導入路6Dは、フュー
エルフィルターQの燃料吐出路Q2と燃料分配管Nの燃
料分配路N1とを連結する高圧配管Vとしての燃料流出
路V2に接続され、燃料リターン通路6Eは、燃料貯溜
室Iに接続される。以上によると、第5の実施例と同様
なる高圧配管V内の燃料圧力の制御と、第1燃料流入路
U1の通路径の小径化と燃料リターン通路6Eの長さの
短縮化を達成できる。そして、特にこの第6の実施例に
よると、プレッシャーレギュレターRに供給される燃料
は、その上流側にあるフューエルフィルターQによって
燃料中の異物が除去されて清浄なる燃料が供給されるの
で、バルブ6Fの燃料リターン通路6Eに対する弁閉塞
性も長期に渡って安定して維持できる。尚、プレッシャ
ーレギュレターRは、多連スロットルボデーFの他側Y
にあって、且つフューエルフィルターQの側方に固定配
置されるので、プレッシャーレギュレターRを含む燃料
噴射装置Bがユニット化された際、その全高H、全幅
W、全長Lは、第1の実施例と略同一の寸法とすること
ができ、これによって第1の実施例と同様なる燃料噴射
装置Bのユニット化による効果を奏することができる。
特にベース部材4の上部投影面内に燃料貯溜室I、燃料
ポンプP、フューエルフィルターQ、プレッシャーレギ
ュレターR、が配置されることは図20に示される。
【0069】次に図21によって第7の実施例について
説明する。本実施例は、第1の実施例における燃料タン
クTの底部に開閉弁7を配置し、燃料貯溜室Iの燃料流
入路I2に接続される第1燃料流入路U1の上流を開閉
弁7に接続したものである。本実施例によれば、特にユ
ニット化された燃料噴射装置Bを、メンテナンスする為
に自動二輪車より取外す際、開閉弁7を閉じることによ
って燃料タンクTと燃料噴射装置Bとの燃料流路接続を
遮断することができ、燃料の外部への漏洩がなくメンテ
ナンス作業を良好に行なうことができる。又、自動二輪
車を長期に渡って保管する際、運転の停止に当たり開閉
弁7を閉じた状態で機関を運転し、燃料分配路N1内の
燃料が減少した状態で機関を停止すると、燃料噴射装置
B内における残留燃料を減少できるので、燃料噴射装置
B内に残留する燃料の経時変化による燃料劣化を最小に
抑止することができる。これによると、燃料噴射弁Jの
弁部における貼りつきを改善できるとともに長期保管を
経て機関を再始動する際における機関の始動性を向上で
きる。これは、機関の再始動に際し、開閉弁7を開放す
ると、新しい燃料が燃料ポンプPを介して燃料噴射弁J
に供給されるからである。
【0070】次に図22によって第8の実施例について
説明する。本実施例は、第7の実施例の開閉弁7をリザ
ーブ付開閉弁8に代えたものである。このリザーブ付開
閉弁8は、燃料タンクTの底部に配置されるもので、こ
れは、燃料タンクTの低位置に開口する第1燃料流入路
8Aと、中位置に開口する第2燃料流入路8Bと、閉塞
状態とを択一的に選択するもので、このリザーブ付開閉
弁に第1燃料流入路U1の上流が接続される。
【0071】かかるリザーブ付開閉弁8を用いた場合、
機関の通常運転時においては、第2燃料流入路8Bを介
して燃料貯溜室I内へ燃料が供給される。そして燃料タ
ンクT内の燃料が消費されることによって燃料タンクT
の燃料液面上に第2燃料流入路8Bが開口すると、第2
燃料流入路8Bを介して燃料ポンプPに対する燃料の供
給が停止されることによって機関は自動的に停止する。
これによると、運転者は燃料タンクT内の燃料量が一定
量以下になったことを察知し、弁を回動して第1燃料流
入路8Aと第1燃料流入路U1とを接続し、残留する燃
料によって機関を再び運転し、しかる後に燃料タンクT
内へ燃料の補給を行なうことができる。かかる第8の実
施例によれば、第7の実施例による効果に加え、燃料タ
ンクT内の燃料切れの予告機能を備えることができる。
【0072】更に又、図2に示された前記第1の実施例
に戻って説明すると、燃料ポンプPには、リリーフ弁を
備えた燃料リリーフ通路P4が備えられる。この燃料リ
リーフ通路P4は、燃料分配路N1を含む高圧配管V内
の燃料圧力が、何んらかの理由によって一定の圧力より
上昇した際、リリーフ弁が燃料リリーフ通路P4を開放
して高圧配管V内の燃料を燃料タンクT内へ排出して異
常な燃料の圧力上昇を抑止するものである。ここで、本
発明においては、燃料リリーフ通路P4下流を、燃料貯
溜室I内に接続して開口したものである。尚、燃料貯溜
室Iへの燃料リリーフ通路P4の接続は図示されていな
い。これによると、燃料リリーフ通路P4の通路長さ
は、燃料リリーフ通路P4を燃料タンクT内へ戻すのに
比較して大きく短縮することができ、自動二輪車におけ
る配管の自由度を大きく高めることができるとともに美
観をそこねることがない。又、この燃料リリーフ通路P
4は大気圧状態に近い燃料貯溜室Iに接続されるので、
燃料リリーフ通路P4から燃料貯溜室I内への燃料の排
出を何等阻害することがなく、良好に行なうことができ
る。
【0073】
【発明の効果】以上の如く、本発明になる自動二輪車に
おける燃料噴射装置によると、燃料分配管Nの長手方向
を、多連スロットルボデーFの吸気路1Aに略直交する
長手方向S−Sに沿って配置するとともに燃料分配管N
と燃料噴射弁Jとを備えた燃料分配部Dを多連スロット
ルボデーFの一側Xに固定配置し、又、前記、燃料ポン
プPの長手方向を多連スロットルボデーFの長手方向S
−Sに沿って配置するとともに燃料貯溜室と燃料ポンプ
PとフューエルフィルターQとを備えた燃料供給部G
を、多連スロットルボデーFの他側Yに固定配置し、一
方、燃料貯溜室を上方位置にある燃料タンクTに第1燃
料流入路U1を介して接続し、フューエルフィルターQ
の燃料吐出路Q2を、燃料流出路V2を介して燃料分配
路N1に接続したので、燃料噴射装置の全高H、全幅
W、全長Lを従来の多連気化器と略同一寸法内にまとめ
ることができ、従来の自動二輪車の構成に何等の変更を
加えることなく、自動二輪車の従来の収納空間に配置で
き、自動二輪車の燃料噴射化を達成できたものである。
【0074】又、燃料ポンプは、燃料タンクより下方位
置にある燃料貯溜室内の燃料を吸入して吐出するもので
あり、これによると燃料中に含まれるエアー、ベーパー
の噛みこみによる燃料噴射量の低下を抑止できて正確な
燃料制御を行なうことができ、もって機関の運転性を向
上できる。
【0075】又、燃料ポンプに吸入される燃料中に含ま
れる異物を除去する為のストレーナは、格別な収納ケー
スを設けることなく、燃料貯溜室内に配置することがで
きるので燃料噴射装置をユニット化するに際して好まし
い。
【0076】又、燃料噴射装置が、多連スロットルボデ
ーと燃料分配部と燃料供給部と、によって一体にユニッ
ト化されたので、燃料噴射装置の自動二輪車に対する組
みつけ作業性を大きく向上できるとともに性能保証、品
質保証を極めて高精度に維持、管理でき、その製造コス
トを効果的に低減できる。
【0077】又、自動二輪車への搭載は、ユニット化さ
れた燃料噴射装置を収納空間A内に配置して取りつけ、
第1燃料流入路を燃料タンクへ接続すればよいもので、
自動二輪車への取りつけ性を飛躍的に向上できたもので
ある。
【0078】又、燃料噴射装置Bのメンテナンス時にお
いて、ユニット化された燃料噴射装置Bを自動二輪車よ
り取り外せばよいので、メンテナンス作業性を向上でき
る。
【0079】又、各絞り弁の開度を連結同調機構を用い
て再度同調する際、燃料タンクを自動二輪車より取外
し、燃料タンクと燃料貯溜室の燃料流入路とを新たな第
1燃料流入路をもって連結すればよいので、絞り弁の同
調作業を容易に行なうことができる。
【0080】又、燃料供給部、多連スロットルボデー、
燃料分配管が近接されてユニット化され、且つ高圧配管
がユニット化された燃料噴射装置内に配置されるので、
高圧配管の通路長を短くできて配管の自由度を高めるこ
とができ、更に高圧配管が自動二輪車の外方へ露出する
ことを抑止できる。
【0081】更に、燃料ポンプはユニット化された燃料
噴射装置の多連スロットルボデーの他側(下側)に配置
されることになるので燃料ポンプの作動音が運転者にき
こえにくい。
【0082】次いで、燃料分配管Nの長手方向を、多連
スロットルボデーFの吸気路1Aに略直交する長手方向
S−Sに沿って配置するとともに燃料分配管Nと燃料噴
射弁Jとを備えた燃料分配部Dを多連スロットルボデー
Fの一側Xに固定配置し、又、燃料ポンプは燃料貯溜室
内に収納配置され、この前記、燃料ポンプPの長手方向
を多連スロットルボデーFの長手方向S−Sに沿って配
置するとともに内部に燃料ポンプを収納せる燃料貯溜室
とフューエルフィルターQとを備えた燃料供給部Gを、
多連スロットルボデーFの他側Yに固定配置し、一方、
燃料貯溜室を上方位置にある燃料タンクTに第1燃料流
入路U1を介して接続し、フューエルフィルターQの燃
料吐出路Q2を、燃料流出路V2を介して燃料分配路N
1に接続したことにより、燃料貯溜室、燃料ポンプ、フ
ューエルフィルター、よりなる燃料供給部を限られた長
手方向に配置できる。燃料ポンプが直接外方に露出され
ることなく保護される。燃料ポンプの作動音が遮音され
る。燃料ポンプの装着性が向上する。ストレーナの装着
性を向上できるとともに燃料貯溜室の燃料流出路と燃料
ポンプの燃料吸入路を接続する第2燃料流入路を廃止で
きる。という効果を奏する。
【0083】次に、側方にのびるベース部材の一側上
に、単一の吸気路が穿設された単一のスロットルボデー
を側方に複数配置して固定したことによると、各吸気路
の連装ピッチの変更を容易に行なうことができ、単一の
スロットルボデーの汎用性を高めることができる。又、
このベース部材の材料選択により、燃料ポンプに生起す
る熱及び振動がスロットルボデーに伝達することを抑止
できる。
【0084】次に、複数の吸気路が側方に一体に穿設さ
れた単一のスロットルボデーによって多連スロットルボ
デーを形成し、多連スロットルボデーの一側に、燃料分
配管と燃料噴射弁とを備えた燃料分配部を固定配置し、
多連スロットルボデーの他側に、燃料ポンプとフューエ
ルフィルターとを備えた燃料供給部を固定配置したこと
によると、部品点数、加工工数、組みつけ工数を削減で
きて燃料噴射装置の製造コストの低減を達成できる。
【0085】次に、燃料貯溜室を、第2流路を介して燃
料タンク内の上方位置に連通したことにより、燃料タン
ク内の燃料を燃料貯溜室内に円滑に流入することができ
るとともに燃料貯溜室内において燃料と空気及びベーパ
ーを完全に分離でき、空気、ベーパーの含まれない燃料
を燃料ポンプに向けて供給できる。
【0086】又、第2流路の有効通路面積を、第1燃料
流入路の有効通路面積より大としたことにより、前記燃
料貯溜室内への燃料の流入性及び空気、ベーパーの燃料
中からの分離性及び空気、ベーパーの燃料タンク内への
排出性をより一層向上できる。
【0087】又、燃料ポンプPの燃料吐出路P2からフ
ューエルフィルターQを介して燃料分配路N1に連なる
高圧配管Vに、プレッシャーレギュレターRを配置し、
該プレッシャーレギュレターの燃料リターン通路6E
を、燃料貯溜室に接続したことによると、第1燃料流入
路を小径にできるとともに燃料リターン通路の流路長さ
を短くでき、燃料噴射装置をユニット化する上で好まし
い。
【0088】次にプレッシャーレギュレターRを、燃料
ポンプPの燃料吐出路P2とフューエルフィルターQの
燃料吸入路Q1との間の高圧配管Vに配置するとともに
多連スロットルボデーFの他側Yに配置し、該プレッシ
ャーレギュレターの燃料リターン通路6Eを、燃料貯溜
室に接続したことによると、第1燃料流入路を小径にで
きるとともに燃料リターン通路の通路長を短くでき、更
にはろ過部材の耐久性を高めるとともに良好なろ過性能
を長期に渡って維持できる。
【0089】又、プレッシャーレギュレターRを、フュ
ーエルフィルターQの下流側の高圧配管Vに配置すると
ともに多連スロットルボデーFの他側Yに配置し、該プ
レッシャーレギュレターの燃料リターン通路6Eを燃料
貯溜室に接続したことによると、プレッシャーレギュレ
ターの弁閉塞性を長期に渡って安定して維持できる。
【0090】又、燃料タンクTの底部に開閉弁7を配置
し、燃料流入路U1の上流を、開閉弁7に接続したこと
によると、メンテナンス時において燃料噴射装置を取外
す際、外部への燃料洩れを抑止できてメンテナンス作業
性を良好に行なうことができる。
【0091】又、燃料タンクTの底部に配置される開閉
弁を、燃料タンクT内の低位置に開口する第1燃料流入
路8Aと、中位置に開口する第2燃料流入路8Bと、を
切換えることのできるリザーブ付開閉弁8としたことに
よると、特に燃料タンク内の燃料切れに対する予告機能
を備える。
【0092】燃料ポンプに高圧配管保護用のリリーフ弁
を備えた燃料リリーフ通路P4を備え、該リリーフ通路
の下流を燃料貯溜室に接続したことによると、燃料リリ
ーフ通路の長さを短縮できて配管の自由度を高めること
ができるとともに外観デザイン上好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる自動二輪車における燃料噴射装置
の縦断面図であって、図2のZ3−Z3線における縦断
面図。
【図2】ユニット化された燃料噴射装置の正面図。
【図3】図2の上部平面図。
【図4】ベース部材4に対する燃料供給部Gの配置を示
す平面図。
【図5】図2のZ2−Z2線における一部断面を含む側
面図。
【図6】図2のZ1−Z1線における要部縦断面図。
【図7】本発明になる自動二輪車における燃料噴射装置
のブロック図。
【図8】本発明になる自動二輪車における燃料噴射装置
の他の実施例を示す正面図。
【図9】図8のZ4−Z4線における縦断面図。
【図10】図8におけるベース部材4に対する燃料供給
部Gの配置を示す平面図。
【図11】本発明になる自動二輪車における燃料噴射装
置の他の実施例を示す正面図。
【図12】図11のZ5−Z5線における縦断面図。
【図13】本発明になる自動二輪車における燃料噴射装
置の他の実施例を示す正面図。
【図14】図13のZ6−Z6線における縦断面図。
【図15】本発明になる自動二輪車における燃料噴射装
置の他の実施例を示す上部平面図。
【図16】図15のZ7−Z7線における縦断面図。
【図17】本発明になる自動二輪車における燃料噴射装
置の他の実施例を示す要部断面を含む正面図。
【図18】図17におけるベース部材に対する燃料供給
部Gの配置を示す平面図。
【図19】本発明になる自動二輪車における燃料噴射装
置の他の実施例を示す要部縦断面図を含む正面図。
【図20】図19におけるベース部材に対する燃料供給
部Gの配置を示す平面図。
【図21】本発明になる自動二輪車における燃料噴射装
置の他の実施例を示す要部縦断面図を含む正面図。
【図22】本発明になる自動二輪車における燃料噴射装
置の他の実施例を示す要部縦断面図を含む正面図。
【図23】従来の多連気化器の縦断面図。
【図24】従来の多連気化器の正面図。
【図25】図24の上部平面図。
【図26】自動二輪車の簡略側面図。
【図27】図26の簡略上部平面図。
【符号の説明】
A 自動二輪車における収納空間 B 燃料噴射装置 D 燃料分配部 F 多連スロットルボデー G 燃料供給部 J 燃料噴射弁 N 燃料分配管 N1 燃料分配路 P 燃料ポンプ P1 燃料吸入路 P2 燃料吐出路 Q フューエルフィルター Q1 燃料吸入路 Q2 燃料吐出路 R プレッシャーレギュレター S−S 多連スロットルボデーFの吸気路に略直交する
長手方向 U1 第1燃料流入路 V 高圧配管 V1 第1燃料通路 V2 燃料流出路 I 燃料貯溜室 I4 第2流路 1,5 スロットルボデー 1A,5A 吸気路 4 ベース部材 6E 燃料リターン通路 7 開閉弁 8 リザーブ付開閉弁 9 ストレーナ X 多連スロットルボデーFの一側 Y 多連スロットルボデーFの他側
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F02M 69/00 350P

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動二輪車に搭載される燃料タンクの下
    方に、機関に連なる燃料供給装置を備えた自動二輪車に
    おいて、燃料噴射装置Bは、多連スロットルボデーF
    と、燃料供給部Gと、燃料分配部Dと、により形成さ
    れ;前記多連スロットルボデーFは、側方に隔別して複
    数設けられる吸気路1Aと、各吸気路1A内に配置さ
    れ、各吸気路1Aを同期的に開閉する絞り弁3と、を備
    え;燃料供給部Gは、燃料タンクT内の燃料が重力によ
    って供給され、内部に燃料が貯溜される燃料貯溜室I
    と、燃料貯溜室I内の燃料を吸入し、昇圧して吐出する
    燃料ポンプPと、燃料ポンプPに直列に流路接続され、
    燃料ポンプPより供給される燃料をろ過するフューエル
    フィルターQと、を備え、燃料分配部Dは、内部に燃料
    分配路N1が穿設される燃料分配管Nと、燃料分配路N
    1内の燃料を、各吸気路1A内に向けて噴射する燃料噴
    射弁Jと、を備え;前記、燃料分配管Nの長手方向を、
    多連スロットルボデーFの吸気路1Aに略直交する長手
    方向S−Sに沿って配置するとともに燃料分配管Nと燃
    料噴射弁Jとを備えた燃料分配部Dを多連スロットルボ
    デーFの一側Xに固定配置し、又、前記、燃料ポンプP
    の長手方向を多連スロットルボデーFの長手方向S−S
    に沿って配置するとともに燃料貯溜室Iと燃料ポンプP
    とフューエルフィルターQとを備えた燃料供給部Gを、
    多連スロットルボデーFの他側Yに固定配置し、一方、
    燃料貯溜室Iを、上方位置にある燃料タンクTに第1燃
    料流入路U1を、介して接続し、フューエルフィルター
    Qの燃料吐出路Q2を、燃料流出路V2を介して燃料分
    配路N1に接続したことを特徴とする自動二輪車におけ
    る燃料噴射装置。
  2. 【請求項2】 自動二輪車に搭載される燃料タンクの下
    方に、機関に連なる燃料供給装置を備えた自動二輪車に
    おいて、燃料噴射装置Bは、多連スロットルボデーF
    と、燃料供給部Gと、燃料分配部Dと、により形成さ
    れ;前記多連スロットルボデーFは、側方に隔別して複
    数設けられる吸気路1Aと、各吸気路1A内に配置さ
    れ、各吸気路1Aを同期的に開閉する絞り弁3と、を備
    え;燃料供給部Gは、燃料タンクT内の燃料が重力によ
    って供給され、内部に燃料が貯溜される燃料貯溜室I
    と、燃料貯溜室I内に収納配置され、燃料貯溜室I内の
    燃料を吸入し、昇圧して吐出する燃料ポンプPと、燃料
    ポンプPに直列に流路接続され、燃料ポンプPより供給
    される燃料をろ過するフューエルフィルターQと、を備
    え、燃料分配部Dは、内部に燃料分配路N1が穿設され
    る燃料分配管Nと、燃料分配路N1内の燃料を、各吸気
    路1A内に向けて噴射する燃料噴射弁Jと、を備え;前
    記、燃料分配管Nの長手方向を、多連スロットルボデー
    Fの吸気路1Aに略直交する長手方向S−Sに沿って配
    置するとともに燃料分配管Nと燃料噴射弁Jとを備えた
    燃料分配部Dを多連スロットルボデーFの一側Xに固定
    配置し、又、前記、燃料貯溜室I内に収納配置される燃
    料ポンプPの長手方向を多連スロットルボデーFの長手
    方向S−Sに沿って配置するとともに内部に燃料ポンプ
    Pを収納せる燃料貯溜室IとフューエルフィルターQと
    を備えた燃料供給部Gを、多連スロットルボデーFの他
    側Yに固定配置し、一方、燃料貯溜室Iを、上方位置に
    ある燃料タンクTに第1燃料流入路U1を、介して接続
    し、フューエルフィルターQの燃料吐出路Q2を、燃料
    流出路V2を介して燃料分配路N1に接続したことを特
    徴とする自動二輪車における燃料噴射装置。
  3. 【請求項3】 前記、多連スロットルボデーFは、単一
    の吸気路1Aが穿設された単一のスロットルボデー1に
    よって形成されるとともに側方にのびるベース部材4の
    一側4Aに複数の前記スロットルボデー1が固定配置さ
    れ、一方、燃料供給部Gを構成する燃料ポンプP、フュ
    ーエルフィルターQ、又は燃料ポンプPが収納された燃
    料貯溜室I、フューエルフィルターQと、ベース部材4
    の他側4Bに固定配置したことを特徴とする請求項1又
    は請求項2記載の自動二輪車における燃料噴射装置。
  4. 【請求項4】 前記、多連スロッルボデーFは、複数の
    吸気路5Aが側方に穿設された単一のスロットルボデー
    5によって形成されるとともに多連スロットルボデーF
    の一側Xに、燃料分配管Nと燃料噴射弁Jとを備えた燃
    料分配部Dを固定配置し、一方、燃料供給部Gを構成す
    る燃料ポンプP、フューエルフィルターQ、又は燃料ポ
    ンプPが収納された燃料貯溜室I、フューエルフィルタ
    ーQを、スロットルボデー5の他側Yに固定配置したこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2記載の自動二輪車
    における燃料噴射装置。
  5. 【請求項5】 前記、燃料貯溜室Iを、第2流路I4を
    介して燃料タンクT内の上方位置に連通したことを特徴
    とする請求項1又は請求項2記載の自動二輪車における
    燃料噴射装置。
  6. 【請求項6】 前記、第2流路I4の有効通路面積を、
    第1燃料流入路U1の有効通路面積より大としたことを
    特徴とする請求項5記載の自動二輪車における燃料噴射
    装置。
  7. 【請求項7】 前記、燃料ポンプPの燃料吐出路P2か
    らフューエルフィルターQを介して燃料分配路N1に連
    なる高圧配管Vに、プレッシャーレギュレターRを配置
    し、該プレッシャーレギュレターの燃料リターン通路6
    Eを、燃料貯溜室Iに接続したことを特徴とする請求項
    1又は請求項2記載の自動二輪車における燃料噴射装
    置。
  8. 【請求項8】 前記、プレッシャーレギュレターRを、
    燃料ポンプPの燃料吐出路P2とフューエルフィルター
    Qの燃料吸入路Q1との間の高圧配管Vに配置するとと
    もに多連スロットルボデーFの他側Yに配置し、該プレ
    ッシャーレギュレターの燃料リターン通路6Eを、燃料
    貯溜室Iに接続したことを特徴とする請求項7記載の自
    動二輪車における燃料噴射装置。
  9. 【請求項9】 前記、プレッシャーレギュレターRを、
    フューエルフィルターQの下流側の高圧配管Vに配置す
    るとともに多連スロットルボデーFの他側Yに配置し、
    該プレッシャーレギュレターの燃料リターン通路6E
    を、燃料貯溜室Iに接続したことを特徴とする請求項7
    記載の自動二輪車における燃料噴射装置。
  10. 【請求項10】 前記、燃料タンクTの底部に開閉弁7
    を配置し、第1燃料流入路U1の上流を、開閉弁7に接
    続したことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の自
    動二輪車における燃料噴射装置。
  11. 【請求項11】 前記、燃料タンクTの底部に配置され
    る開閉弁を、燃料タンクT内の低位置に開口する第1燃
    料流入路8Aと、中位置に開口する第2燃料流入路8B
    と、を切換えることのできるリザーブ付開閉弁8とした
    ことを特徴とする請求項10記載の自動二輪車における
    燃料噴射装置。
  12. 【請求項12】 前記、燃料ポンプは、高圧配管保護用
    のリリーフ弁を備えた燃料リリーフ通路P4を備え、該
    リリーフ通路の下流を燃料貯溜室Iに接続したことを特
    徴とする請求項1又は請求項2記載の自動二輪車におけ
    る燃料噴射装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1096123A1 (en) * 1999-10-26 2001-05-02 Aisan Kogyo Kabushiki Kaisha Fuel supply apparatus for engines
EP1457651A2 (en) 2003-03-10 2004-09-15 Hitachi, Ltd. Mixture supply device for internal-combustion engine
JP2010159771A (ja) * 2010-04-26 2010-07-22 Honda Motor Co Ltd バックボーン型自動二輪車における燃料噴射装置

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