JP2024009448A - 燃料供給装置 - Google Patents

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崇 蟹江
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Abstract

【課題】燃料ポンプからの燃料によって作動されるジェットポンプを備えた燃料供給装置において、燃料ポンプ及びジェットポンプを収容する容器により燃料ポンプからジェットポンプへの燃料流路を一体に形成することにより、燃料ポンプからジェットポンプに燃料を流入させるチューブを不要とし装置を小型化する。【解決手段】燃料タンク内の燃料を汲み上げる燃料ポンプ10と、燃料ポンプ10からの燃料の流動に伴い発生される負圧により燃料タンク内の燃料を吸い上げて吐出するジェットポンプ20と、燃料ポンプ10及びジェットポンプ20を収容し、燃料ポンプ10及びジェットポンプ20の下方にジェットポンプ20により吸い上げられた燃料を貯留する燃料貯留室44を形成された容器40と、を備える。容器40は、燃料ポンプ10の吐出口11からジェットポンプ20の燃料流入口22aへ燃料を流入させる燃料流路49を一体に形成されている。【選択図】図3

Description

本明細書に開示の技術は、燃料供給装置に関する。
特許文献1の燃料供給装置は、燃料ポンプが燃料タンク内のサブタンクに貯留された燃料を汲み上げてエンジンに供給するように燃料タンク内で燃料ポンプがサブタンクに囲まれて配置されている。このように構成することにより、燃料タンク内に燃料が残っているのにその燃料を燃料ポンプによってエンジンに供給できない問題が生じないようにしている。例えば、鞍型燃料タンクで隆起部を挟んで燃料ポンプから離れた側の低位置にある燃料を燃料ポンプにより汲み上げられるようにしている。係る燃料供給装置では、燃料ポンプからエンジンに供給される燃料の一部をジェットポンプに流入させ、そのジェットポンプの働きによって燃料タンク内の低位置から燃料をサブタンク内に汲み上げるように構成されている。
特開2018-53857号公報
特許文献1の燃料供給装置では、燃料ポンプからジェットポンプに燃料を流入させるために燃料ポンプの吐出口とジェットポンプのノズル体とをチューブによって接続している。そのため、チューブを緩やかな曲率で湾曲させて配管するスペースが必要であり、装置の小型化を阻害していた。
本明細書が開示する技術の課題は、燃料ポンプからの燃料によって作動されるジェットポンプを備えた燃料供給装置において、燃料ポンプ及びジェットポンプを収容する容器により燃料ポンプからジェットポンプへの燃料流路を一体に形成することにある。それにより燃料ポンプからジェットポンプに燃料を流入させるチューブを不要とし、装置を小型化することにある。
上記課題を解決するために本明細書に開示の燃料供給装置は、次の手段をとる。
第1の手段は、燃料タンク内の燃料を汲み上げ、エンジンに供給する燃料ポンプと、該燃料ポンプの吐出口からエンジンに供給される燃料の一部を燃料流入口に流入され、流入した燃料の流動に伴い負圧室に発生される負圧により燃料タンク内の燃料を吸込ポートから吸い上げて吐出口から吐出するジェットポンプと、前記燃料ポンプ及び前記ジェットポンプを収容し、前記燃料ポンプ及び前記ジェットポンプの下方に前記ジェットポンプにより吸い上げられた燃料を貯留する燃料貯留室を形成された容器と、を備え、該容器は、前記燃料ポンプの吐出口から前記ジェットポンプの燃料流入口へ燃料を流入させる燃料流路を一体に形成されている。
上記第1の手段によれば、燃料ポンプの吐出口からジェットポンプの燃料流入口へ燃料を流入させる燃料流路が、燃料ポンプ及びジェットポンプを収容する容器により一体に形成されている。そのため、燃料ポンプの吐出口からジェットポンプの燃料流入口へ燃料を流入させる専用のチューブは不要となり、装置を小型化することができる。しかも、チューブが不要となるため、チューブ及びチューブを接続するための部品を削減することができ、また、チューブの接続に伴う作業を省略することができる。
第2の手段は、上述した第1の手段において、前記燃料ポンプからエンジンに供給される燃料を燃料取込口から取り込み、取り込んだ燃料の圧力を感知して、エンジンに供給される燃料の圧力を設定圧力に調整し、調整により余分となった燃料を燃料放出口から放出するプレッシャレギュレータを備え、前記容器は、それぞれ上下両端部が開放された三つの通路が互いに並列配置で一体に形成され、第1の通路には前記燃料ポンプ、第2の通路には前記ジェットポンプ、第3の通路には前記プレッシャレギュレータがそれぞれ挿入配置され、前記燃料ポンプの吐出口、前記ジェットポンプの燃料流入口、及び前記プレッシャレギュレータの燃料取込口が前記各通路の上端側に配置され、前記各通路の上端部は互いに連通された状態でカバーによって閉鎖されることにより前記燃料ポンプの吐出口、前記ジェットポンプの燃料流入口、及び前記プレッシャレギュレータの燃料取込口を相互につなぐ燃料流路が形成され、前記燃料ポンプの燃料吸込口、前記ジェットポンプの吐出口、及び前記プレッシャレギュレータの燃料放出口が前記各通路の下端側に配置され、それぞれが前記燃料貯留室に連通され、前記プレッシャレギュレータの燃料取込口につながる前記燃料流路には、エンジンに燃料を供給する出口である出口ポートが設けられている。
上記第2の手段によれば、三つの通路を備えた筒状の容器内に燃料ポンプ、ジェットポンプ、及びプレッシャレギュレータを挿入配置して燃料供給装置を構成し、燃料ポンプ、ジェットポンプ、及びプレッシャレギュレータをそれぞれ固定するための構成を簡略化することができる。しかも、燃料ポンプ、ジェットポンプ、及びプレッシャレギュレータを互いにつなぐ燃料流路を容器により一体に形成することができる。また、燃料ポンプ、ジェットポンプ、及びプレッシャレギュレータは、三つの通路に配置するのみで各通路の下端の開放端を通じて燃料貯留室に連通される。そのため、燃料ポンプ、ジェットポンプ、及びプレッシャレギュレータに接続される配管類を削減して、部品点数を削減することができ、装置を小型化することができる。また、各部品を組付ける作業量を少なくすることができる。
第3の手段は、上述した第1の手段又は第2の手段において、前記ジェットポンプは、前記燃料流入口からの燃料を流速を速めて噴射口から噴射するノズル体と、前記ノズル体の噴射口から噴射される燃料を受け入れるように前記ノズル体の噴射口の噴射線上に沿って直線状に延びた通路であり、一端が前記負圧室に連通され、他端が前記燃料貯留室に連通された吐出通路と、二重管構造の内側管内の通路を前記吐出通路とされ、該二重管構造の外側管内の通路で構成され、一端が前記負圧室に連通され、他端が前記吸込ポートに連通された吸入通路と、を備え、前記負圧室は、前記ノズル体の噴射口の出口側を囲む空間を形成している。
上記第3の手段によれば、ノズル体の噴射口からの噴射燃料を受け入れる吐出通路と共に吸入通路を二重管構造にて構成している。そのため、ノズル体、吐出通路、及び吸入通路を全体として直線状に配置することができ、ジェットポンプを小型化することができる。
第4の手段は、上述した第3の手段において、前記ジェットポンプの前記吐出通路、前記吸入通路、及び前記負圧室は、前記容器に一体に形成されている。
上記第4の手段によれば、ジェットポンプの吐出通路、吸入通路、及び負圧室が容器に一体化されている。そのため、ジェットポンプの部品点数を削減することができ、各通路を成す部品の組付作業を省略することができる。
第5の手段は、上述した第3の手段において、前記容器の第2の通路には、前記二重管構造を成す前記吐出通路及び前記吸入通路が設けられ、前記吐出通路及び前記吸入通路の上方には、前記負圧室となる空間を挟んだ状態で前記ノズル体の外周下部を下方から支持する段部が前記第2の通路の内壁に突出形成され、前記ノズル体は、前記噴射口を下方に向けて配置され、前記第2の通路の内壁面に上方から圧入されたキャップにより固定されている。
上記第5の手段によれば、ノズル体を段部に向けて容器の上方から挿入し、ノズル体の上からキャップを第2の通路に圧入してジェットポンプを構成している。そのため、ジェットポンプの組付作業を簡略化することができる。また、ジェットポンプの部品点数を削減することができる。
第6の手段は、上述した第2の手段において、前記第1の通路の上部には前記燃料流路を形成する管状の接続ポートが設けられ、前記燃料ポンプの上部には吐出口の周りを囲んで管状の吐出ポートが設けられ、前記吐出ポート及び前記接続ポートが相互に嵌合して接続されることにより前記燃料ポンプの吐出口が前記燃料流路に連通され、前記燃料流路は、前記接続ポートの分岐点において分岐されて前記第2の通路の前記ジェットポンプより上側に連通され、前記第1の通路の上部と前記第3の通路の上部とを連通する前記燃料流路で、前記分岐点より前記第3の通路側には、前記第3の通路から前記第1の通路への燃料の流れを阻止し、逆方向の燃料の流れは許容するチェックバルブが設けられている。
上記第6の手段によれば、燃料ポンプの作動停止時、エンジンへの燃料供給路の燃料がジェットポンプ及び燃料ポンプを通じて燃料タンクへ逆流するのを阻止するチェックバルブを、容器内の燃料流路に設けることができる。
一実施形態を示す斜視図である。 上記実施形態の平面図である。 図2のIII-III線断面矢視拡大図である。 図2のIV-IV線断面矢視拡大図である。 図2のV-V線断面矢視拡大図である。 図5のVI-VI線断面矢視拡大図である。
<一実施形態の全体構成>
図1、2は、一実施形態である燃料供給装置1を示す。この燃料供給装置1は、車両のガソリンエンジンに燃料タンクから燃料を供給するもので、燃料ポンプを内蔵するポンプユニット2と、燃料タンクの天板に固定される蓋部材61と、ポンプユニット2を蓋部材61に連結する連結部材62とを備える。蓋部材61は燃料タンクの天板の開口を覆った状態で天板に取り付けられ、ポンプユニット2は連結部材62のスプリング力により底面の底面カバー47が燃料タンク内の底部に当接された状態で設置されている。ここで、蓋部材61及び連結部材62は、基本的に公知のもの(例えば、特許第7046778号)と同一であり、ここでの詳細な説明は割愛する。
<ポンプユニット2の基本構成>
図3、4のように、ポンプユニット2は、樹脂製の容器40内に上下方向に沿って三つの通路が並列配置で一体に形成されている。三つの通路は、第1の通路41と、第2の通路42と、第3の通路43である。各通路41~43は、それぞれ全体形状が大略円筒形で、各上下端部が開放されている。第1の通路41内には、燃料タンク内の燃料を汲み上げる燃料ポンプ10が固定されている。第2の通路42内には、後述のジェットポンプ20が固定されている。第3の通路43内には、公知(例えば、特許第7046778号)のプレッシャレギュレータ30が固定されている。
図3のように、燃料ポンプ10は、電動モータ(図示略)によって駆動されるポンプであり、回転軸(図示略)を上下方向として配置されている。燃料ポンプ10は、下部に配置した燃料吸込口12から燃料を吸い込み、上部に配置した吐出口11から燃料を吐出する。燃料吸込口12は燃料ポンプ10の下部に接続された接続管13により形成されている。第1の通路41の上端部は、吐出口11が接続される燃料流路49の接続ポート52を除いて閉鎖されている。燃料ポンプ10の上部には吐出口11の周りを囲んで吐出ポート14が設けられている。吐出ポート14が接続ポート52の外周に嵌合されることにより吐出口11が燃料流路49に連通されている。吐出ポート14の内周面と接続ポート52の外周面との間にはオーリング15が介挿されて両面間のシール性が確保されている。燃料流路49は、接続ポート52において第2の通路42のジェットポンプ20より上側に連通するように分岐点49aで分岐されている。
図3のように、ジェットポンプ20は、燃料流入口22aを上部に配置し、吐出口23cを下部に配置している。図4のように、プレッシャレギュレータ30は、燃料取込口31を上部に配置し、燃料放出口32を下部に配置している。第3の通路43の燃料取込口31より上部は、エンジンに燃料を供給する出口である出口ポート50に連通されている。
第1の通路41、第2の通路42、及び第3の通路43の上端部は、樹脂製の上面カバー(上記第2の手段におけるカバーに相当)45により閉鎖されている。上面カバー45は容器40の上端部に熱板溶着されて固定されている。このとき、第1の通路41と第3の通路43の各上端部は、燃料流路49により互いに連通され、第2の通路42の上端部は、第1の通路41及び第3の通路43の各上端部に対して遮断状態とされている。しかし、上述のように第1の通路41の燃料流路49は、第2の通路42にも連通しているので、各通路41~43は、燃料流路49より互いに連通されている。従って、上面カバー45の下方に、燃料ポンプ10の吐出口11と、ジェットポンプ20の燃料流入口22aと、プレッシャレギュレータ30の燃料取込口31とにつながった一つの燃料流路49が形成されている。
燃料流路49の流路の途中には、チェックバルブ48が設けられている。具体的には、チェックバルブ48は、接続ポート52における燃料流路49の分岐点49aより第3の通路43側で、接続ポート52の上部に設けられている。チェックバルブ48は、燃料流路49を通じて第3の通路43から第1の通路41及び第2の通路42に向けて燃料が流れないようにしている。チェックバルブ48は、燃料ポンプ10が作動して吐出口11から燃料を吐出しているときは開弁されて、プレッシャレギュレータ30及び出口ポート50に燃料を供給している。また、チェックバルブ48は、燃料ポンプ10が作動を停止しているときは閉弁されて、エンジン側に供給された燃料が出口ポート50から逆流して燃料ポンプ10側及びジェットポンプ20側に流出しないようにしている。
一方、燃料ポンプ10の燃料吸込口12と、ジェットポンプ20の吐出口23cと、プレッシャレギュレータ30の燃料放出口32は、容器40の下部の燃料貯留室44に連通されている。厳密には、燃料ポンプ10の燃料吸込口12は、後述の燃料フィルタ46を介して燃料貯留室44に連通されている。燃料貯留室44は、燃料を貯留する空間を形成している。
燃料貯留室44は、下方が開放されており、その開放部分を閉じるように燃料フィルタ46が被せられている。燃料フィルタ46は、円盤袋状に形成され、円盤の外周部分が燃料フィルタ46の下方から底面カバー47により燃料貯留室44の外周部に圧着されている。そのため、底面カバー47の外縁部は、燃料貯留室44を形成する容器40の下端外縁部にスナップフィット51により固定されている。底面カバー47の底面はメッシュ構造とされている。そのため、円盤袋状の燃料フィルタ46の袋内には、底面カバー47のメッシュ構造を通過した燃料タンク底部の燃料と、ジェットポンプ20の吐出口23c及びプレッシャレギュレータ30の燃料放出口32から燃料貯留室44に流入した燃料が濾過されて流入する。燃料ポンプ10の燃料吸込口12は、円盤袋状の燃料フィルタ46の袋内に連通している。そのため、燃料ポンプ10には燃料フィルタ46により濾過された燃料タンク内の燃料と燃料貯留室44内の燃料とが供給される。
<ジェットポンプの構成>
図3、5、6のように、第2の通路42の通路途中にはジェットポンプ20の樹脂製のノズル体21が噴射口21aを下方に向けて挿入配置されている。ノズル体21は、大略円筒体であり、その内部に噴射口21aを備えている。ノズル体21の下方には、二重管構造23が容器40と一体成形にて形成されている。二重管構造23は、内側管が上下方向に貫通して直線状に延びる吐出通路23aであり、外側管が吸入通路23bである。吐出通路23aは、ノズル体21の噴射口21aから流速を速めて噴射される燃料が貫通される。そのため、吐出通路23aは、ノズル体21の噴射口21aの噴射線上に沿って直線状に延びている。ノズル体21の噴射口21aと吐出通路23aの上端部とは所定の空間を挟んで対向するように、負圧室23dが形成されている。従って、吐出通路23aの上端部は負圧室23dに連通され、下端部は吐出口23cとして燃料貯留室44に連通されている。負圧室23dの空間は、ノズル体21の噴射口21aの出口側を囲んで、ノズル体21の下部で径を拡大した拡径部21c、及び吸入通路23bによって形成されている。
ノズル体21の噴射口21aから吐出通路23a内に燃料が噴射されると、燃料の流れによって負圧室23d内には負圧が発生される。吸入通路23bの上端部は負圧室23dの空間に連通され、吸入通路23bは、その下端部が閉鎖壁23fにより閉鎖されて吸込ポート26に連通されている。吸込ポート26は所定のチューブ(図示略)により燃料タンクの底部、例えば鞍型燃料タンクの隆起部を挟んでポンプユニット2が配置されてない側の底部に連通されている。そのため、ジェットポンプ20が作動して負圧室23d内に負圧が発生すると、燃料タンクの底部から燃料を吸い上げる。吸い上げた燃料は負圧室23d及び吐出通路23aを通って吐出口23cから燃料貯留室44に供給される。
ノズル体21を第2の通路42内に支持するため、図6のように、第2の通路42の内壁には、通路内に突出する段部23eが一体に形成されている。段部23eは、第2の通路42の内壁に互いに対向して一対形成されている。一方、図5のように、ノズル体21の上方に当接して、ノズル体21の上部には、大略円筒体である軟質樹脂製のキャップ22が第2の通路42の内壁に圧入されている。そのため、ノズル体21は、外周下部が段部23eに下方から支持された状態でキャップ22により上方から固定されている。ノズル体21は、縮径された上部の縮径部21bの外周面と第2の通路42の内壁面との間に、両者間での燃料の漏出を防止するためオーリング25が挿入されている。
円筒体であるキャップ22の中心部に形成された燃料流入口22aには、メッシュフィルタ24が燃料流入口22aを横断して配置されている。メッシュフィルタ24は、燃料流入口22aを通過する燃料の塵等を濾過する機能と、燃料ポンプ10からの燃料の供給が停止している状態で、第2の通路42内に滞留する燃料が重力により自然落下するのを防止する機能とを果たしている。後者の機能を果たすため、メッシュフィルタ24は、燃料の表面張力でメッシュフィルタ24の網目を燃料が通過しない網目の大きさとされている。
<一実施形態の作用、効果>
燃料ポンプ10が作動して燃料吸込口12から燃料を汲み上げ、吐出口11から吐出すると、燃料流路49で燃料は分流されて第2の通路42及び第3の通路43に流入する。第2の通路42に流入した燃料は、ジェットポンプ20の燃料流入口22aに流入して、ジェットポンプ20の負圧室23dに発生した負圧により吸込ポート26を通じて燃料タンク内から燃料を吸い込み、吐出口23cから燃料貯留室44に燃料を貯留する。一方、第3の通路43に流入した燃料は、出口ポート50を通じてエンジンに供給される。第3の通路43に流入した燃料は、プレッシャレギュレータ30の作用により燃料圧力を設定圧力に調整される。燃料圧力の調整により余った燃料は、プレッシャレギュレータ30の燃料放出口32から燃料貯留室44に放出され貯留される。燃料吸込口12から汲み上げられる燃料は、袋状の燃料フィルタ46の内側の燃料であり、燃料貯留室44の燃料と燃料タンクの底部の燃料である。
燃料ポンプ10が作動停止すると、吐出口11から燃料流路49に燃料が吐出されないため、出口ポート50を通じたエンジンへの燃料供給は停止される。また、燃料流路49における燃料の流れが停止されるため、チェックバルブ48は閉弁される。そのため、出口ポート50よりエンジン側に残った燃料が燃料流路49を逆流して燃料ポンプ10及びジェットポンプ20を通じて燃料タンク内に戻ってしまうことが防止される。
上記実施形態では、燃料ポンプ10の吐出口11からジェットポンプ20の燃料流入口22a、及びプレッシャレギュレータ30の燃料取込口31へ燃料を流入させる燃料流路49が、容器40により一体に形成されている。そのため、燃料ポンプ10の吐出口11からジェットポンプ20の燃料流入口22a、及びプレッシャレギュレータ30の燃料取込口31へ燃料を流入させる専用のチューブはいずれも不要とすることができる。従って、チューブがない分だけポンプユニット2を小型化することができる。しかも、チューブが不要となるため、チューブを削減することができ、また、チューブの接続に伴う作業を省略することができる。
上記実施形態では、筒状の容器40内に三つの通路41、42、43を一体成形により形成し、各通路41、42、43内に燃料ポンプ10、ジェットポンプ20、及びプレッシャレギュレータ30を挿入配置してポンプユニット2を構成している。そのため、燃料ポンプ10、ジェットポンプ20、及びプレッシャレギュレータ30をそれぞれ固定するための構成を簡略化することができる。しかも、燃料ポンプ10、ジェットポンプ20、及びプレッシャレギュレータ30を互いにつなぐ燃料流路49を容器40により一体に形成することができる。また、燃料ポンプ10、ジェットポンプ20、及びプレッシャレギュレータ30は、三つの通路41、42、43に配置するのみで各通路41、42、43の下端の開放端を通じて燃料貯留室44に連通される。そのため、燃料ポンプ10、ジェットポンプ20、及びプレッシャレギュレータ30に接続される配管類を削減して、ポンプユニット2を構成する部品点数を削減することができ、ポンプユニット2を小型化することができる。また、燃料ポンプ10、ジェットポンプ20、及びプレッシャレギュレータ30を組付ける作業量を少なくすることができる。
上記実施形態では、燃料流路49を形成する接続ポート52の上部で、第3の通路43に連通する燃料流路49の途中にチェックバルブ48が設置される。そのため、チェックバルブ48は、容器40内に設置される。従って、チェックバルブ48を容器40の外部に設置しなければならない場合に比べて燃料供給装置1としての構成を簡素化することができる。
上記実施形態では、ジェットポンプ20がノズル体21の下方に二重管構造23を配置して構成され、二重管構造23によりノズル体21の噴射口21aからの噴射燃料を受け入れる吐出通路23aと負圧室23dにつながった吸入通路23bが構成されている。そのため、ノズル体21、吐出通路23a、及び吸入通路23bを全体として直線状に配置することができ、ジェットポンプ20を小型化することができる。また、ジェットポンプ20を構成する吐出通路23a、吸入通路23b、及び負圧室23dは、容器40と一体の二重管構造23により形成されている。そのため、ジェットポンプ20の部品点数を削減することができ、各部品の組付作業を削減することができる。更に、ジェットポンプ20は、第2の通路42の段部23eに向けてノズル体21を第2の通路42の上方から挿入し、その上からキャップ22を第2の通路42に圧入してノズル体21を固定している。そのため、ジェットポンプ20の組付作業を簡略化することができ、ジェットポンプ20の部品点数を削減することができる。
<その他の実施形態>
以上、本明細書に開示の技術を特定の実施形態について説明したが、その他各種の形態で実施可能なものである。例えば、上記実施形態は、車両のガソリンエンジンに燃料を供給する燃料供給装置としたが、車両以外の各種エンジン、またガソリンエンジンに限定されず、ディーゼルエンジンに燃料を供給する燃料供給装置とされてもよい。また、上記実施形態では、ポンプユニット2において、燃料ポンプ10、ジェットポンプ20、及びプレッシャレギュレータ30は、いずれも容器40内に収容されたが、燃料ポンプ10及びジェットポンプ20は容器40内に収容され、プレッシャレギュレータ30は容器40外に取り付けられてもよい。更にまた、上記実施形態では、容器40、各通路41~43、及び二重管構造23の形状はいずれも円筒形とされたが、角筒形でもよい。
1 燃料供給装置
2 ポンプユニット
10 燃料ポンプ
11 吐出口
12 燃料吸込口
13 接続管
14 吐出ポート
15 オーリング
20 ジェットポンプ
21 ノズル体
21a 噴射口
21b 縮径部
21c 拡径部
22 キャップ
22a 燃料流入口
23 二重管構造
23a 吐出通路
23b 吸入通路
23c 吐出口
23d 負圧室
23e 段部
23f 閉鎖壁
24 メッシュフィルタ
25 オーリング
26 吸込ポート
30 プレッシャレギュレータ
31 燃料取込口
32 燃料放出口
40 容器
41 第1の通路
42 第2の通路
43 第3の通路
44 燃料貯留室
45 上面カバー(カバー)
46 燃料フィルタ
47 底面カバー
48 チェックバルブ
49 燃料流路
49a 分岐点
50 出口ポート
51 スナップフィット
52 接続ポート
61 蓋部材
62 連結部材

Claims (6)

  1. 燃料タンク内の燃料を汲み上げ、エンジンに供給する燃料ポンプと、
    該燃料ポンプの吐出口からエンジンに供給される燃料の一部を燃料流入口に流入され、流入した燃料の流動に伴い負圧室に発生される負圧により燃料タンク内の燃料を吸込ポートから吸い上げて吐出口から吐出するジェットポンプと、
    前記燃料ポンプ及び前記ジェットポンプを収容し、前記燃料ポンプ及び前記ジェットポンプの下方に前記ジェットポンプにより吸い上げられた燃料を貯留する燃料貯留室を形成された容器と、を備え、
    該容器は、前記燃料ポンプの吐出口から前記ジェットポンプの燃料流入口へ燃料を流入させる燃料流路を一体に形成されている
    燃料供給装置。
  2. 請求項1において、
    前記燃料ポンプからエンジンに供給される燃料を燃料取込口から取り込み、取り込んだ燃料の圧力を感知して、エンジンに供給される燃料の圧力を設定圧力に調整し、調整により余分となった燃料を燃料放出口から放出するプレッシャレギュレータを備え、
    前記容器は、
    それぞれ上下両端部が開放された三つの通路が互いに並列配置で一体に形成され、第1の通路には前記燃料ポンプ、第2の通路には前記ジェットポンプ、第3の通路には前記プレッシャレギュレータがそれぞれ挿入配置され、
    前記燃料ポンプの吐出口、前記ジェットポンプの燃料流入口、及び前記プレッシャレギュレータの燃料取込口が前記各通路の上端側に配置され、前記各通路の上端部は互いに連通された状態でカバーによって閉鎖されることにより前記燃料ポンプの吐出口、前記ジェットポンプの燃料流入口、及び前記プレッシャレギュレータの燃料取込口を相互につなぐ燃料流路が形成され、
    前記燃料ポンプの燃料吸込口、前記ジェットポンプの吐出口、及び前記プレッシャレギュレータの燃料放出口が前記各通路の下端側に配置され、それぞれが前記燃料貯留室に連通され、
    前記プレッシャレギュレータの燃料取込口につながる前記燃料流路には、エンジンに燃料を供給する出口である出口ポートが設けられている
    燃料供給装置。
  3. 請求項1又は2において、
    前記ジェットポンプは、
    前記燃料流入口からの燃料を流速を速めて噴射口から噴射するノズル体と、
    前記ノズル体の噴射口から噴射される燃料を受け入れるように前記ノズル体の噴射口の噴射線上に沿って直線状に延びた通路であり、一端が前記負圧室に連通され、他端が前記燃料貯留室に連通された吐出通路と、
    二重管構造の内側管内の通路を前記吐出通路とされ、該二重管構造の外側管内の通路で構成され、一端が前記負圧室に連通され、他端が前記吸込ポートに連通された吸入通路と、を備え、
    前記負圧室は、前記ノズル体の噴射口の出口側を囲む空間を形成している
    燃料供給装置。
  4. 請求項3において、
    前記ジェットポンプの前記吐出通路、前記吸入通路、及び前記負圧室は、前記容器に一体に形成されている
    燃料供給装置。
  5. 請求項3において、
    前記容器の第2の通路には、前記二重管構造を成す前記吐出通路及び前記吸入通路が設けられ、
    前記吐出通路及び前記吸入通路の上方には、前記負圧室となる空間を挟んだ状態で前記ノズル体の外周下部を下方から支持する段部が前記第2の通路の内壁に突出形成され、
    前記ノズル体は、前記噴射口を下方に向けて配置され、前記第2の通路の内壁面に上方から圧入されたキャップにより固定されている
    燃料供給装置。
  6. 請求項2において、
    前記第1の通路の上部には前記燃料流路を形成する管状の接続ポートが設けられ、
    前記燃料ポンプの上部には吐出口の周りを囲んで管状の吐出ポートが設けられ、
    前記吐出ポート及び前記接続ポートが相互に嵌合して接続されることにより前記燃料ポンプの吐出口が前記燃料流路に連通され、
    前記燃料流路は、前記接続ポートの分岐点において分岐されて前記第2の通路の前記ジェットポンプより上側に連通され、
    前記第1の通路の上部と前記第3の通路の上部とを連通する前記燃料流路で、前記分岐点より前記第3の通路側には、前記第3の通路から前記第1の通路への燃料の流れを阻止し、逆方向の燃料の流れは許容するチェックバルブが設けられている
    燃料供給装置。
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