JP2001050130A - 燃料噴射装置における燃料供給装置 - Google Patents

燃料噴射装置における燃料供給装置

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JP2001050130A
JP2001050130A JP11219997A JP21999799A JP2001050130A JP 2001050130 A JP2001050130 A JP 2001050130A JP 11219997 A JP11219997 A JP 11219997A JP 21999799 A JP21999799 A JP 21999799A JP 2001050130 A JP2001050130 A JP 2001050130A
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pump
unit case
pump unit
supply device
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JP11219997A
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Hiroshi Yamazoe
山添博司
Kenji Nakazato
中里健二
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Keihin Corp
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Keihin Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 燃料タンクTの底部の開口部Tbを、燃料ポ
ンプP、高圧フィルターFhを備える閉塞部にて閉塞す
るものにおいて、燃料タンクの上部を低くするとともに
開口部Tbの開口を極力小径とし、更に燃料タンクT内
の燃料液面変動の影響を受けることのない燃料供給装置
を得る。 【構成】 凹部1Aを備えるポンプユニットケース1
に、燃料ポンプP、高圧フィルターFhが取付け手段K
にて取着され、燃料タンクTの開口部Tbはポンプユニ
ットケース1の凹部1Aにて閉塞される。燃料ポンプP
の長手軸芯線X−Xはポンプユニットケース1の取付け
上端面1Zに対して傾斜配置される。高圧フィルターF
h、取付け手段K、を燃料ポンプPの長手軸芯線X−X
に直交する面Y−Yにおいて、燃料吐出路4と燃料ポン
プPの対向線上における最外側点A,Bを通る略円形C
投影面内に配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃料タンク内の燃料を
燃料ポンプにて昇圧し、この昇圧された燃料を高圧フィ
ルター、燃料噴射弁を介して機関へ供給する燃料噴射装
置に用いられる燃料供給装置に関し、そのうち特に燃料
タンクの底部に設けた開口部を閉塞部材にて閉塞すると
ともに該閉塞部材に少なくとも燃料ポンプ、高圧フィル
ターを取着した燃料供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の燃料噴射装置における燃料供給装
置の第1例は特開平10−157682号公報に示され
る。これによると平板状の底板に取付け手段が立設さ
れ、この取付け手段に燃料ポンプ、高圧フィルターが取
着され、高圧フィルターから延びる燃料吐出路が底板を
貫通して外部に向かって開口する。(これは図4に示さ
れる) そして、前記燃料ポンプ、高圧フィルターを備えた底板
が燃料タンクの底部の開口部を閉塞するもので、これに
よると燃料タンクは密閉され、燃料ポンプ、高圧フィル
ターは燃料タンク内に収納配置される。(これは図2に
示される) そして、燃料ポンプに通電されて燃料ポンプが駆動する
と、燃料ポンプは燃料タンク内の底板の近傍に開口する
ポンプ吸入路より燃料タンク内の燃料を吸入し、ポンプ
吐出路から昇圧された燃料を高圧フィルターに向けて供
給し、高圧フィルターにて異物が除去された燃料は、燃
料吐出路を介して外部の燃料噴射弁に供給される。
【0003】従来の燃料噴射装置における燃料供給装置
の第2例は特開平10−213036号公報に示され
る。これによると、平板状の底板に上方に開口するサブ
カップが取着され、このサブカップ内に燃料ポンプが取
着される。又高圧フィルターは燃料ポンプの側方にあっ
て底板に取着され、燃料ポンプと高圧フィルターとはポ
ンプ吐出路にて連絡され、高圧フィルターからのびる燃
料吐出路は底板を貫通して外部に向かって開口する。そ
して、前記サブタンク、燃料ポンプ、高圧フィルターを
備えた底板が燃料タンクの底部の開口部を閉塞するもの
で、これによると燃料タンクは密閉され、サブカップを
含む燃料ポンプ、高圧フィルターは燃料タンク内に収納
配置される。(これは図3に示される) そして、燃料ポンプに通電されて燃料ポンプが駆動する
と、燃料ポンプはサブカップの底部の近傍に開口するポ
ンプ吸入路より燃料タンクに連なるサブカップ内の燃料
を吸入し、ポンプ吐出路から昇圧された燃料を高圧フィ
ルターに向けて供給し、高圧フィルターにて異物が除去
された燃料は、燃料吐出路を介して外部の燃料噴射弁に
供給される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】第1の従来例による
と、燃料ポンプは底板に対して垂直方向に配置され、底
板によって燃料タンクの底部に開口する開口部を閉塞し
た際、燃料ポンプは燃料タンク内に垂直方向に配置され
る。(これは第1の従来例の図2に示される) これによると、燃料ポンプは燃料タンク内に大きく突出
するもので、燃料タンクの上部を低く形成することがで
きない。これは4輪車の如く、燃料タンクの収納空間が
比較的広く、配置の制限を受けないものにあっては何等
問題となるものでないが、特に自動二輪車の如く、燃料
タンクの収納空間が制限され、且つ燃料タンクの形状が
車輌の全体デザインの決定に対し大なる要因を成すもの
にあっては極めて大きな問題である。要するに自動二輪
車の燃料タンクにあっては、四輪車に用いられる四角箱
型形状をなす燃料タンクは特にデザインの上から採用は
困難である。
【0005】又、底板に取着された燃料ポンプの側方に
高圧フィルターが配置されることから側方に大型化する
もので、燃料ポンプ、高圧フィルターが取着された底板
によって燃料タンクの底部の開口部を閉塞する際、該開
口部の開口を小径とすることができない。すなわち、前
記開口部は、燃料ポンプと側方に配置される高圧フィル
ターとが燃料タンク内に向かって挿入できる大なる開口
を必要とするものである。そして、燃料タンクの底部に
大なる開口を有する開口部を設けることは以下の不具合
を有する。 (1)燃料タンクのタンク強度を確保する上で好ましく
ない。特に自動二輪車の如く、燃料タンクが直接外部に
露出するものにおいては充分なる燃料タンク強度を必要
とする。 (2)底板をもって燃料タンクの開口部を閉塞する際、
閉塞部分は液密的に保持されなければならない。このと
き開口部が大なる開口をなすと、底板と燃料タンクとの
間の閉塞部分の面圧を充分に上げることが困難で、これ
を解決する為に締付けビスの間隔を小としてビスの数を
増して面圧を上げる必要が生じ、これによると底板を燃
料タンクへ取着する為の部品点数の増加と組みつけ工数
が増加して好ましくない。 (3)燃料タンクに開口部を穿設する際、開口部は底板
との接合を考慮し、平坦部分に穿設される。このとき開
口部が大開口をなすと大なる平坦部を必要とするもの
で、この大なる平坦部を設けることは燃料タンクの設計
的自由度を大きく阻害する。特に自動二輪車の燃料タン
クにあっては外観形状を決定する重要な要素であり、こ
れが制限されることはデザイン上極めて好ましくない。
【0006】又、燃料ポンプのポンプ吸入路は平板状の
底板の近傍であって且つ燃料タンクの底部近傍に開口す
る。これは燃料タンク内の燃料を効率的に消費する為で
ある。これによると燃料タンク内の燃料が減少した状態
において、燃料タンク内の燃料液面が傾斜した際、燃料
ポンプのポンプ吸入路が燃料液面上に露出する恐れがあ
り、燃料ポンプが充分に燃料を吸入しえないという不具
合を生ずる。これは、車輌の加減速時あるいは旋回時の
如く車体姿勢が四輪車に比較して大きく変化し、燃料タ
ンク内の燃料の液面変化が大である自動二輪車において
顕著に表れる。
【0007】又、第2の従来例によると、燃料ポンプは
底板のサブカップ内に垂直方向に配置され、燃料ポンプ
は燃料タンク内に垂直方向に配置される。以上によると
第1の従来例と同様に、燃料ポンプは燃料タンク内に大
きく突出し、燃料タンクの上部を低く形成することがで
きないという課題を有する。
【0008】又、底板にサブカップが取着され、サブカ
ップの側方に高圧フィルターが配置されることから、燃
料タンクの底部の開口部を底板によって閉塞する際、該
開口部を小径とすることができないもので、これによる
と第1の従来例の開口部が大なることによる不具合は依
然として解消されない。尚、燃料ポンプのポンプ吸入路
をサブカップ内に開口したことにより、燃料タンク内の
燃料液面変化の影響は受けにくいものであるが、特に燃
料タンク内の燃料が減少した際において、燃料タンク内
の燃料をサブカップ内へ供給する供給手段を必要とす
る。
【0009】本発明になる燃料噴射装置における燃料供
給装置は、前記不具合に鑑み成されたもので、燃料タン
クの底部に開口する開口部を燃料ポンプ、高圧フィルタ
ーを備える閉塞部材によって閉塞するものにおいて、燃
料タンクの形状決定に対して制限を加えることがなく、
燃料タンクの底部の開口部を小径とすることができると
ともに燃料タンク内の燃料液面変化の影響を受けにくい
前記燃料供給装置を提供することを主たる目的とする。
【0010】
【課題を達成する為の手段】本発明になる燃料噴射装置
における燃料供給装置は、有底カップ状の凹部を備えた
ポンプユニットケースに、燃料ポンプと、高圧フィルタ
ーが取付け手段にて取着されるとともに燃料タンクの底
部に開口する開口部がポンプユニットケースにて閉塞さ
れ、前記燃料ポンプは、少なくともポンプ吸入路aがポ
ンプユニットケースの凹部内に開口するとともにその長
手軸芯線X−Xがポンプユニットケースの取付け上端面
に対して傾斜配置され、高圧フィルターより延びる燃料
吐出路は燃料ポンプに沿うとともにポンプユニットケー
スを介して外部へ開口し、前記高圧フィルター、取付け
手段を、燃料ポンプの長手軸芯線X−Xに直交する面Y
−Yにおいて、燃料吐出路と燃料ポンプの対向線上にお
ける最外側点を通る略円形投影面内に配置したことを第
1の特徴とする。
【0011】又、本発明は、有底カップ状の凹部を備え
たポンプユニットケースに、燃料ポンプと、高圧フィル
ターとプレッシャーレギュレターとが取付け手段Kにて
取着されるとともに燃料タンクの底部に開口する開口部
がポンプユニットケースにて閉塞され、前記燃料ポンプ
は、少なくともポンプ吸入路がポンプユニットケースの
凹部内に開口するとともにその長手軸芯線X−Xがポン
プユニットケースの取付け上端面に対して傾斜配置さ
れ、高圧フィルターより延びる燃料吐出路は燃料ポンプ
に沿うとともにポンプユニットケースを介して外部へ開
口し、前記高圧フィルター、取付け手段及びプレッシャ
ーレギュレター、リターン燃料通路を、燃料ポンプの長
手軸芯線X−Xに直交する面Y−Yにおいて、燃料吐出
路と燃料ポンプの対向線上における最外側点を通る略円
形投影面内に配置したことを第2の特徴とする。
【0012】又、本発明の前記第1の特徴に加え、前記
ポンプユニットケースに、プレッシャーレギュレターを
装着し、リターン燃料通路をポンプユニットケースの通
孔を介して直接的にポンプユニットケースの凹部内連通
したことを第3の特徴とする。
【0013】又、本発明は、前記第3の特徴に加え、前
記プレッシャーレギュレターの燃料室及びリターン燃料
通路をポンプユニットケースに一体形成したことを第4
の特徴とする。
【0014】又、本発明は前記第2及び第3,第4の特
徴に加え、前記プレッシャーレギュレターのリターン燃
料通路を、ポンプユニットケースの凹部内に配置される
燃料ポンプのポンプ吸入路の近傍に開口したことを第5
の特徴とする。
【0015】又、本発明は、前記第1及び第2の特徴に
加え、前記ポンプユニットケースの取付け上端面に開口
する凹部の上方開口部を、燃料タンクの開口部にて縮径
したことを第6の特徴とする。
【0016】又、本発明は、前記第1及び第2の特徴に
加え、前記ポンプユニットケースの凹部内に開口配置さ
れるポンプ吸入路に、低圧フィルターが配置されるとと
もに該低圧フィルターがポンプユニットケースの凹部
の、底部及び側壁に沿って配置したことを第7の特徴と
する。
【0017】更に本発明は、前記第1及び第2の特徴に
加え、前記ポンプユニットケースの凹部の底部に、ドレ
ンスクリューにて開閉されるドレン通路を開口したこと
を第8の特徴とする。
【0018】更に又、本発明は前記第1及び第2の特徴
を自動二輪車用に構成したことを第9の特徴とする。
【0019】
【作用】第1の発明によると、燃料ポンプの長手軸芯線
がポンプユニットケースの取付け上端面に対して傾斜配
置されるので、燃料タンクの開口部をポンプユニットケ
ースにて閉塞すると、高圧フィルターを含む燃料ポンプ
を燃料タンク内に傾斜配置でき、高圧フィルターを含む
燃料ポンプの燃料タンク内への突出寸法を短くできる。
又、燃料ポンプの長手軸芯線に直交する面において、燃
料吐出路と燃料ポンプの対向線上における最外側点を通
る略円形投影面に高圧フィルターと取付け手段を配置し
たので燃料タンクの底部の開口部を小径とできる。又、
燃料ポンプのポンプ吸入路は、ポンプユニットケースの
凹部内に配置されるので燃料タンク内の燃料液面が傾斜
した際における液面変化の影響を受けにくくすることが
できる。
【0020】第2の発明によると、燃料ポンプの長手軸
芯線がポンプユニットケースの取付け上端面に対して傾
斜配置されるので、燃料タンクの開口部をポンプユニッ
トケースにて閉塞すると、高圧フィルター、プレッシャ
ーレギュレター、燃料ポンプを燃料タンク内に傾斜配置
でき、高圧フィルター、プレッシャーレギュレターを含
む燃料ポンプの燃料タンク内への突出寸法を短くでき
る。又、燃料ポンプの長手軸芯線に直交する面におい
て、燃料吐出路と燃料ポンプの対向線上における最外側
点を通る略円形投影面に高圧フィルター、プレッシャー
レギュレター、リターン燃料通路、と取付け手段を配置
したので燃料タンクの底部の開口部を小径とできる。
又、燃料ポンプのポンプ吸入路は、ポンプユニットケー
スの凹部内に配置されるので燃料タンク内の燃料液面が
傾斜した際における液面変化の影響を受けにくくするこ
とができる。
【0021】第3の発明によると、プレッシャーレギュ
レターがポンプユニットケースに装着され、リターン燃
料通路がユニットケースの開口を介して直接的にポンプ
ユニットケースの凹部に連通されるので、リターン燃料
通路の引き回しが簡略化される。
【0022】第4の発明によると、プレッシャーレギュ
レターを形成する燃料室及びリターン燃料通路がポンプ
ユニットケース自体に一体形成されるので部品点数の削
減と構造を簡略化できる。
【0023】第5の発明によると、リターン燃料通路か
らポンプユニットケースの凹部内へ戻される燃料は即座
に再び燃料ポンプによって吸出されるので、リターン燃
料によって燃料タンク内の燃料劣化が促進されたり、燃
料温度が上昇したりすることがない。
【0024】第6の発明によると、ポンプユニットケー
スの上方開口部が燃料タンクの開口部によって縮径され
るので、燃料タンク内の燃料液面が傾斜、変動した際に
あっても、環状縮少部によってポンプユニットケースの
凹部内の燃料が燃料タンク内へ戻ることが抑止でき、ポ
ンプユニットケースの凹部内への燃料保持性を向上でき
る。
【0025】第7の発明によると、燃料ポンプのポンプ
吸入路に配置される低圧フィルターは、ポンプユニット
ケースの凹部の底部から側壁に沿って配置されるので低
圧フィルター濾過面積を充分に大きくとることができ
る。
【0026】第8の発明によると、ポンプユニットケー
スのメンテナンス時において、ドレンスクリューを開放
することにより燃料タンク及びポンプユニットケースの
凹部内に残留する燃料を全て回収でき、燃料経済性を向
上できるとともに燃料の無用な流出を抑止できる。
【0027】第9の発明によると、この燃料供給装置を
自動二輪車用として用いることにより、自動二輪車に好
適な燃料タンクを採用でき、更に車体傾斜、車体変動の
激しい自動二輪車においても常に安定して良好な燃料の
供給を行なうことのできる燃料供給装置を提供できる。
【0028】
【実施例】以下、本発明になる燃料噴射装置における燃
料供給装置の一実施例について図1,図2により説明す
る。図1は燃料供給装置の要部縦断面図。図2は燃料ポ
ンプの長手軸芯線に直交する面における燃料供給装置の
各構成の位置関係を示す概略平面図。1は有底カップ状
の凹部1Aを備えるポンプユニットケースであり、凹部
1Aは、下方の底部1Bより側壁1Cを介して斜め上方
にある上方開口部1Dに向けて開口する。上方開口部1
Dの外側方には環状鍔部1Eが形成され、この環状鍔部
1Eには複数の取付け孔1Fが貫通して形成される。
又、環状鍔部1Eの上端面1Gには、シール部材として
のゴムリングR1が配置される。環状鍔部1Eの上端は
水平方向の平坦面をなす取付け上端面1Zとして形成さ
れ、前記上方開口部1Dは取付け上端面1Zに開口す
る。
【0029】かかるポンプユニットケース1には、燃料
ポンプPと高圧フィルターFhとが取付け手段Kによっ
て取着される。取付け手段Kは、一端がポンプユニット
ケース1の凹部1A内に固着され、他端が凹部1Aより
斜め上方に向かって突出し、その中間部に燃料ポンプP
を取着する為の第1取着片部K1が折曲げ形成され、そ
の上方に高圧フィルターFhを取着する為の第2取着片
部K2が折曲げ形成される。図1において取付け手段K
は省略されたもので、図2に示される。
【0030】そして、燃料ポンプPはその長手軸芯線X
−Xが斜め方向に傾斜配置され、一端が燃料ポンプPの
外周に溶接等によって固着された取付けバンド2Aの自
由端をビスNを介して第1取着片部K1に螺着し、これ
によって燃料ポンプPが取付け手段Kを介してポンプユ
ニットケース1に取着された。尚、燃料ポンプPは公知
のウエスコ式電動ポンプ、ローラ式電動ポンプが用いら
れる。かかる状態において、燃料ポンプPの長手軸芯線
X−Xは取付け上端面1Zに傾斜して固定配置され、少
なくともポンプ吸入路Paはポンプユニットケース1の
凹部1A内に配置され、ポンプ吐出路Pbは斜め上方に
向かって開口する。そして、ポンプ吸入路Paには、例
えばメッシュ状、スポンジ状をなす低圧フィルターFl
が装着される。この低圧フィルターFlは、凹部1Aの
底部1Bに沿う水平部分と側壁1Cに沿う垂直部分を備
える。
【0031】内部に濾過部材が収納された高圧フィルタ
ーFhは公知のものであって、一端が高圧フィルターF
hの外周に溶接等によって固着された取付けバンド2B
の自由端をビスNを介して第2取着片部K2に螺着し、
これによって高圧フィルターFhが取付け手段Kを介し
てポンプユニットケース1にされた。以上によると、高
圧フィルターFhは、燃料ポンプPの上方位置に固定配
置されたもので、高圧フィルターFhのフィルター吸入
路Faと燃料ポンプPのポンプ吐出路Pbとは接続管3
を介して連絡される。
【0032】フィルター吸入路Faから高圧フィルター
Fh内に流入する燃料は内部の濾過部材によって異物が
除去され、清浄な燃料は燃料吐出路4を介してポンプユ
ニットケース1外へと取り出される。この燃料吐出路4
は、燃料ポンプPのポンプ吐出路Pbが上方位置にあ
り、下方位置にあるポンプユニットケース1を介して外
部へ開口させることから燃料ポンプPに沿って配置され
ることになる。(本例において燃料吐出路4は燃料ポン
プPの長手軸芯線X−Xに沿って配置された。)
【0033】ここで本願発明者はポンプユニットケース
1の凹部1Aの上方開口部1Dを、ポンプユニットケー
ス1に立設された燃料ポンプPとポンプユニットケース
1内に戻る燃料吐出路4とが必ず通過することに着目し
た点である。そして、燃料ポンプPの長手軸芯線X−X
に直交する面Y−Yにおいて、燃料吐出路4と燃料ポン
プPの対向線上における最外側点A,Bを通る略円形C
投影面内にポンプユニットケース1の取付け上端面1Z
より上方に配置される構成を収納したものである。ここ
で本例について鑑案すると、ポンプユニットケース1の
取付け上端面1Zより上方には高圧フィルターFhと、
取付け手段Kとが配置されるもので、高圧フィルターF
hと取付け手段Kとを前記略円形C投影面内に配置す
る。又、高圧フィルターFhから延びる燃料吐出路4の
下端は、ポンプユニットケース1に穿設される燃料吐出
路4に液密的に挿入配置される。
【0034】Rは、本体5とカバーとの間にダイヤフラ
ム7が挟持され、本体5とダイヤフラム7によって燃料
室8が形成され、カバー6とダイヤフラム7とにより内
部にスプリング9が縮設されたスプリング室10が形成
され、燃料室8に臨んで開口するリターン燃料通路11
がダイヤフラム7と同期的に移動する弁体12にて開閉
されるプレッシャーレギュレターであり、このプレッシ
ャーレギュレターRがポンプユニットケース1に固定配
置される。かかる状態において、プレッシャーレギュレ
ターRの燃料室8とポンプユニットケース1の燃料吐出
路4とはレギュレター流入路8aによって連絡され、リ
ターン燃料通路11はポンプユニットケース1の通孔1
Jを介してポンプユニットケース1の凹部1A内に開口
する。以上によればポンプユニットケース1の凹部1A
に臨んで、燃料ポンプPと高圧フィルターFhとが取付
け手段Kを介して取着されるとともにポンプユニットケ
ース1の凹部1Aの底側部にプレッシャーレギュレター
Rが取着される。又、高圧フィルターFhから延びる燃
料吐出路4の端部は凹部1Aを通り、ポンプユニットケ
ース1に設けた燃料吐出路4に接続され、ポンプユニッ
トケース1外へと開口する。又、ポンプユニットケース
1の燃料吐出路4はレギュレター流入路8aを介して燃
料室8内に開口し、一方、リターン燃料通路11はポン
プユニットケース1の通孔1Jを介して凹部1A内に開
口する。Tは、内部に燃料を貯溜する燃料タンクであ
り、下方の底部Taには、開口部Tbが穿設される。1
5はポンプユニットケース1の凹部1Aの上方開口部1
Dに臨む取付け環状鍔部であり、燃料タンクTの開口部
Tbの外側方に溶接等により固着される。又、取付け環
状鍔部15には取付け孔1Fに臨むネジ孔15Aが複数
設けられる。
【0035】そして燃料タンクTの開口部Tbは以下に
よってポンプユニットケース1により閉塞される。燃料
タンクTの底部Taの開口部Tbに向けてポンプユニッ
トケース1の上方開口部1Dを対向配置し、このとき燃
料吐出路4を含む高圧フィルターFh、燃料ポンプP、
取付け手段Kは燃料タンクTの開口部Tbを介して燃料
タンクT内へ斜め方向より挿入され、一方ポンプユニッ
トケース1の環状鍔部1Eの取付け孔1Fと燃料タンク
Tの取付環状鍔部15のネジ孔15Aとが合致され、取
付け孔1Fからネジ孔15Aに向けてビスNを螺着す
る。以上によると、燃料タンクTの開口部Tbはポンプ
ユニットケース1の凹部1Aにて閉塞され、このとき燃
料タンクTとポンプユニットケース1との間の液密は、
取付け上端面1Zと燃料タンクTの取付環状鍔部15の
下面との間のゴムリングR1によって保持される。一
方、燃料ポンプPの上方部分及び高圧フィルターFhは
燃料タンクT内に斜めに傾斜して突出して配置される。
【0036】そして燃料タンクT内に貯溜される燃料
は、燃料タンクTの底部Taの開口部Tbよりポンプユ
ニットケース1の凹部1A内に流入して凹部1A内を充
満する。そして、燃料ポンプPのモーター部に通電され
てポンプ部が駆動すると、凹部1A内の燃料は、低圧フ
ィルターFlよりポンプ吸入路Paを介してポンプ部に
吸入され、ポンプ部にて昇圧された燃料がポンプ吐出路
Pb、接続管3、フィルター吸入路Faを介して高圧フ
ィルターFhに供給され、更に高圧フィルターFhにて
異物が除去された燃料は燃料吐出路4を介してポンプユ
ニットケース1の燃料吐出路4に供給される。一方、燃
料吐出路4内の燃料は、レギュレター流入路8aを介し
てプレッシャーレギュレターRの燃料室8内に導入され
るもので、燃料吐出路4を流れる燃料圧力が所定の圧力
を超えて上昇すると、ダイヤフラム7はスプリング9の
バネ力に抗してスプリング室10側へ変位して弁体12
がリターン燃料通路11を開放し、上昇した圧力を有す
る燃料をリターン燃料通路11、通孔1Jを介してポン
プユニットケース1の凹部1A内へ還流させる。以上に
よると燃料吐出路4内を流れる燃料圧力は所定の圧力に
制御されるもので、適正に調圧された燃料は、図示され
ぬ燃料噴射弁に供給され、更に燃料噴射弁によって制御
された燃料が機関に向けて噴射供給される。
【0037】ここで、本発明になる燃料供給装置による
と、燃料ポンプの下方がポンプユニットケース1の凹部
1A内に収納され、燃料ポンプPの長手軸芯線X−Xが
ポンプユニットケース1の取付け上端面1Zに対して傾
斜配置されたので、燃料ポンプPの上方部分及びプレッ
シャーレギュレターが燃料タンクT内に傾斜して斜めに
配置される。以上によると、この燃料ポンプPに対応す
る燃料タンクTの上面を低く形成することができ、これ
によって燃料タンクTの設計的自由度を大きく向上でき
たものである。このことは、燃料タンクの収納空間が制
限され、且つ燃料タンクの形状が車輌のデザインを決定
する上で重要な要因となる自動二輪車に採用した際にお
いて特に大なる効果を奏する。
【0038】又、燃料ポンプPの長手軸芯線X−Xに直
交する面Y−Yにおいて、燃料吐出路4と燃料ポンプP
の対向線上における最外側点A,Bを通る略円形C投影
面内に、燃料タンクT内に挿入される高圧フィルターF
h及び燃料ポンプP及び高圧フィルターFhを取着する
為の取付け手段Kを配置したので燃料タンクTの開口部
Tbの径を極めて小径とすることができる。又、燃料タ
ンクTの開口部Tbをポンプユニットケース1にて閉塞
する際における閉塞部分の面積を減少することができる
ので、締結の為のビスを増加させることなく閉塞部分の
シート面圧を高めることができ、もって部品点数の削減
と組みつけ工数の削減を達成できる。更に燃料タンクT
の底部Taの開口部Tbの周囲に、ポンプユニットケー
ス1の環状鍔部1Eに接合する為の平坦部分を設けるが
開口部Tbが小径となったことにより平坦部分を小とす
ることができ、これによって燃料タンクTの設計的自由
度を高めることができた。
【0039】又、燃料ポンプPのポンプ流入路Paがポ
ンプユニットケース1の凹部1A内に配置されたことに
よると、燃料タンクT内の燃料が少なくなったとしても
燃料タンクT内の燃料は凹部1A内に流入し、この燃料
が燃料ポンプPにて吸入されるので、燃料タンクT内の
燃料を最後まで使いきることができる。又、燃料タンク
T内に残留する燃料が少なくなった状態において、燃料
タンクTが傾斜すると、燃料タンクT内の液面は燃料タ
ンクT内において大きく傾斜するが、ポンプユニットケ
ース1の凹部1A内にあっては燃料液面の変化は極めて
少ない。これは燃料タンクT内の残留燃料が少ない状態
にあっても燃料タンクTより下方にある凹部1A内は未
だ燃料によって充満されているからである。従って燃料
タンクT内の燃料が少なくなり、燃料タンクTが傾斜し
た際にあっても、燃料ポンプは良好に燃料を供給しつづ
けることができる。
【0040】又、本実施例によると、プレッシャーレギ
ュレターRがポンプユニットケース1に装着され、プレ
ッシャーレギュレターRに形成されるリターン燃料通路
11がポンプユニットケース1に形成した通孔1Jを介
して直接的にポンプユニットケース1の凹部1A内に連
通したので、リターン燃料通路11にパイプ等の配管を
つなぐ必要がない。以上によれば、部品点数の削減がで
きるとともにその外観が単純化される。又、プレッシャ
ーレギュレターRがポンプユニットケース1に装着され
たことによると、スプリング室10の開口10Aが外部
に向かって開口するもので、これによると吸気管負圧に
対して常に一定の設定圧力を保持する為に、開口10A
と図示せぬ吸気管とを接続する際、容易に行なうことが
できる。
【0041】又、前記プレッシャーレギュレターのリタ
ーン燃料通路11を、通孔1Jを介して燃料ポンプPの
ポンプ吸入路Paの近傍に開口したことによると、燃料
ポンプPによって加圧され、リターン燃料通路11によ
って減圧された劣化燃料はポンプユニットケース1の凹
部1A内に排出されるや、このリターン燃料はポンプ吸
入路Paより優先的に燃料ポンプP内に吸入されて消費
されるので、この劣化燃料が燃料タンクT内に充満して
燃料タンクT内の燃料全体を劣化させることがない。
【0042】又、ポンプユニットケース1の凹部1Aの
上方開口部1Dを、燃料タンクTの開口部Tbによって
縮径するとよい。具体的には、燃料タンクTの開口部T
bを、凹部1Aの上方開口部1D内にのばし袋状部Wを
形成する。以上によると、燃料タンクTが例えば上下方
向に振動した際において凹部1A内の燃料が袋状部Wに
よって燃料タンクT内に向かって飛び出しにくくなるも
ので、かかる振動時における凹部1A内の燃料保持性を
向上でき、安定して燃料ポンプPに燃料を供給できる。
すなわち、凹部1A内の燃料が燃料タンクT内に向かっ
て脱出しようと図において上方向へ移動すると、上方向
へ向かう燃料の一部が袋状部Wに衝突してその流れ方向
が下方へと変換され、この下方向流れが凹部1Aから脱
出しようとする上方向流れに抵抗を与えることによる。
尚、この袋状部Wは燃料タンクTの底部Taに代えて取
付け環状鍔部15の内方端を縮少してもよい。
【0043】更に、ポンプユニットケース1の凹部1A
内に配置される底圧フィルターFlを、凹部1Aの底部
1Bに沿う水平部分と、凹部1Aの側壁1Cに沿う傾斜
部分によって形成すると、狭い凹部1Aにおいて、フィ
ルターの濾過面積を大きく取ることができ、長期間に渡
って優れた濾過性能が維持できる。
【0044】更に又、図1に示される前述の燃料供給装
置を、自動二輪車に搭載すると、前述した効果のうち、
自動二輪車特有の以下の効果を奏する。 (1)燃料タンクTの設計的自由度が大幅に向上され、
商品性を高めることができる。 (2)自動二輪車において燃料タンクTは直接外部に露
出するものであり、燃料タンクTの剛性を高めることが
できたことは例えば自動二輪車が転倒した際等において
燃料タンクTの損傷が抑止される。 (3)燃料タンクTの開口部Tbの周囲の平坦部を小と
することができたことにより、燃料タンクTのデザイン
上の設計的自由度を高めることができ、自動二輪車の商
品性を高める上で効果的である。 (4)燃料タンクT内の残留燃料が少ない状態にあっ
て、車輌が傾斜した際においても、ポンプユニットケー
ス1の凹部1A内には充分に燃料を貯溜保持できるの
で、燃料ポンプPより良好に燃料を供給しつづけること
ができる。そして自動二輪車にあっては、特に旋回、加
速時において四輪車に比較して車体が大きく傾斜し燃料
タンクT内の燃料液面が大きく傾斜するものであるが、
かかる状態においても凹部1A内に充分に燃料を保持で
き、燃料液面が大きく傾斜することがないので、良好に
燃料を供給することができて、自動二輪車の運転性を良
好に維持できる。 (5)ポンプユニットケース1の凹部1Aの上方開口部
1Dが燃料タンクTの開口部Tbによって縮径されたこ
とによると、燃料タンクTが振動した際において、ポン
プユニットケース1の凹部1A内の燃料保持性を向上で
きるもので、特に自動二輪車にあっては、悪路走行時等
車体の振動は激しいもので、かかる振動発生時におい
て、凹部1A内から燃料タンクTへの燃料の飛び出しが
抑止され、燃料ポンプPは安定して凹部1A内の燃料を
吸入して機関へ供給できる。(燃料供給の息つき現象は
解消される)
【0045】次に本発明の第二実施例について図3によ
り説明する。図1に示される第一実施例とはプレッシャ
ーレギュレターが異なる。相違する部分についてのみ説
明する。本例において、第一実施例に示されるレギュレ
ター流入路8a、燃料室8及びリターン燃料通路11は
ポンプユニットケース1そのものに形成される。いいか
えると第一実施例の本体5がポンプユニットケース1に
一体形成された。以上によると、プレッシャーレギュレ
ターRを構成する本体をポンプユニットケース1に一体
形成できたので、部品点数の削減と組付け工数を削減す
ることができ、燃料供給装置の製造コストを低減する上
で効果的である。
【0046】次に本発明の第3実施例について図4,図
5により説明する。図4は燃料供給装置の要部縦断面
図。図5は燃料ポンプの長手軸芯線に直交する面におけ
る燃料供給装置の各構成の位置関係を示す概略平面図。
図1及び図3とは、主にプレッシャーレギュレターRの
配置が異なるもので、相違する部分について説明する。
プレッシャーレギュレターRは高圧フィルターFhに取
着されるもので、例えば以下よりなる。20は下方が開
口する有底カップ状のフィルター本体であり、内部には
濾紙等のフィルター21が収納配置されるとともに下方
に向かう開口20Aが接続管22Aを備える蓋体22に
て閉塞される。又フィルター本体20の上方には、図に
おいて右側方の端部20Bに開口する凹部20Cが凹設
されるとともに該凹部からフィルター本体20内に連な
るレギュレター流入路20Cと外部に向かうリターン燃
料通路20dが穿設される。燃料吐出路4は、レギュレ
ター流入路20Cより分岐し、燃料ポンプPに沿って下
方に向かい、ポンプユニットケース1の凹部1A内を通
り、次いでポンプユニットケース1外へと開口する。
又、前記リターン燃料通路20dもまた燃料ポンプPに
沿って下方に向かい、ポンプユニットケース1の凹部1
A内に開口する。そして端部20Bとカバー6とにより
弁体12を備えたダイヤフラム7を挟持し、これによっ
て燃料室8とスプリング室10とに区分され、スプリン
グ室10内にはダイヤフラム7を燃料室8側に押圧する
スプリング9が縮設される。尚、前記リターン燃料通路
20dは、一端が燃料室8内に開口して弁体12により
開閉され、他端はポンプユニットケース1の凹部1A内
に開口する。そして高圧フィルターFhの蓋体22に形
成される接続管22Aが燃料ポンプPのポンプ吐出路P
bに接続され、この状態において燃料ポンプP及び高圧
フィルターFhは取付け手段Kによってポンプユニット
ケース1に固定配置される。
【0047】取付け手段Kは、一端がポンプユニットケ
ース1の凹部1A内に固着され、他端が凹部1Aより上
方に向かって突出し、その中間部に燃料ポンプPを取着
する為の第1取着片部K1が折曲げ形成され、その上方
に高圧フィルターFhを取着する為の第2取着片部K2
が折曲げ形成される。図4において取付け手段Kは省略
されたもので、図5に示される。そして一端が燃料ポン
プPの外周に溶接等によって固着された取付けバンド2
Aの自由端をビスNを介して第1取着片部K1に螺着
し、これによって燃料ポンプPが取付け手段Kによって
ポンプユニットケース1に取着された。又、一端が高圧
フィルターFhの外周に溶接等によって固着された取付
けバンド2Bの自由端をビスNを介して第2取着片部K
2に螺着し、これによって高圧フィルターFhが取付け
手段Kを介してポンプユニットケース1に取着された。
【0048】そして燃料タンクT内に貯溜される燃料
は、燃料タンクTの底部Taの開口部7bよりポンプユ
ニットケース1の凹部1A内に流入して凹部1A内を充
満する。そして、燃料ポンプPのモーター部に通電され
てポンプ部が駆動すると、凹部1A内の燃料は、低圧フ
ィルターFlよりポンプ吸入路Paを介してポンプ部に
吸入され、ポンプ部にて昇圧された燃料がポンプ吐出路
Pb、接続管22Aを介して高圧フィルターFhに供給
され、高圧フィルターFhにて異物が除去された燃料は
レギュレター流入路20Cに達する。ここでレギュレタ
ー流入路20Cに供給される燃料は、プレッシャーレギ
ュレターRの燃料室8内に導入されるもので、この燃料
圧力が所定の圧力を超えて上昇すると、ダイヤフラム7
はスプリング9のバネ力に抗してスプリング室10側へ
変位して弁体12がリターン燃料通路20dを開放し、
上昇した圧力を有する燃料をリターン燃料通路20dを
介してポンプユニットケース1の凹部1A内へ還流させ
る。以上によると、レギュレター流入路20Cから燃料
吐出路4内に向かう燃料圧力は所定の圧力に制御される
もので、適正に調圧された燃料は、燃料噴射弁に供給さ
れ、更に燃料噴射弁によって制御された燃料が機関に向
けて噴射供給される。
【0049】そして、本実施例においては、ポンプユニ
ットケース1の取付け上端面1Zより上方には、高圧フ
ィルターFhとリターン燃料通路20dを備えるプレッ
シャーレギュレターRと取付け手段Kとが配置されるも
ので、前記構成を燃料ポンプPの長手軸芯線X−Xに直
交する面Y−Yにおいて、燃料吐出路4と燃料ポンプP
の対向線上における最外側点A,Bを通る略円形C投影
面内に配置したものである。以上によれば、燃料タンク
Tの開口部Tbの径を前記実施例と同様に小径とするこ
とができるとともに燃料ポンプ、高圧フィルターFh、
プレッシャーレギュレターRを傾斜配置でき、前記と同
様に開口部Tbの径を小径化できるとともに燃料タンク
の上部を低くすることができたことによる効果を奏する
ものである。
【0050】又、ポンプユニットケース1の底部1Bに
凹部1Aを外部を連絡するドレン通路1Nを設け、該ド
レン通路にドレンスクリュー23を螺着配置したことに
よると、ポンプユニットケース1のメンテナンス時にお
いて、ドレンスクリュー23にてドレン通路1Nを開放
することによって、凹部1Aを含む燃料タンクT内の燃
料を確実に回収でき、外部へ燃料を飛散させることがな
い。これは特に自動二輪車の如く、燃料タンクTの下方
空間が狭く、且つ該空間に機能部品が集中して配置され
るものにおいて、燃料の飛散が抑止されたことは燃料経
済性、メンテナンス作業性上極めて好ましいものであ
る。
【0051】
【発明の効果】以上の如く、ポンプユニットケースに燃
料ポンプと高圧フィルターとが取付け手段にて取着さ
れ、燃料ポンプは、少なくともポンプ吸入路がポンプユ
ニットケースの凹部内に開口するとともにその長手軸芯
線X−Xがポンプユニットケースの取付け上端面に対し
て傾斜配置され、前記高圧フィルター、取付け手段を、
燃料ポンプの長手軸芯線に直交する面において、燃料吐
出路と燃料ポンプの対向線上における最外側点を通る略
円形投影面内に配置したので、燃料タンクの上部を低く
することができて燃料タンクの設計的自由度を大きく向
上できる。又、燃料タンクの底部の開口部の径を極力小
径とすることができ、これによって、燃料タンクの剛性
を高めることができる。燃料タンクの開口部をポンプユ
ニットケースにて閉塞する際における部品点数の削減と
組みつけ工数を削減できる。燃料タンクの開口部の周囲
に形成されるポンプユニットケースとの接合の為の平坦
部分を小とすることができ燃料タンクの設計的自由度を
高めることができる。又、燃料ポンプのポンプ吸入路が
ポンプユニットケースの凹部内に配置されたことにより
燃料タンク内の燃料を最後迄使いきることができ、また
燃料タンク内の残留燃料が少なくなった状態において、
燃料タンクが傾斜した際にあっても燃料ポンプのポンプ
吸入路が傾斜液面上に露出することがなく凹部内の燃料
を確実に安定して供給しつづけることができる。そして
前記燃料供給装置を自動二輪車に採用すれば、自動二輪
車の旋回、加減速時、あるいは悪路走行時等の二輪車特
有の使用条件下においてより一層顕著な効果を奏する。
【0052】又、ポンプユニットケースに燃料ポンプと
高圧フィルターとプレッシャーレギュレターとが取付け
手段にて取着され、前記燃料ポンプは、少なくともポン
プ吸入路がポンプユニットケースの凹部内に開口すると
ともにその長手軸芯線X−Xがポンプユニットケースの
取付け上端面に対して傾斜配置され、前記高圧フィルタ
ー、取付け手段、プレッシャーレギュレターを、燃料ポ
ンプの長手軸芯線に直交する面において、燃料吐出路と
燃料ポンプの対向線上における最外側点を通る略円形投
影面内に配置したので、プレッシャーレギュレターを備
えるものにおいても、燃料タンクの上部を低くすること
ができ、燃料タンクの設計的自由度を高められる。又、
燃料タンクの底部の開口部の径を極力小径とすることが
でき、小径化に伴う前記と同様の効果を有する。又、燃
料ポンプのポンプ吸入路がポンプユニットケースの凹部
内に配置されたことにより前記と同様の効果を奏するこ
とができる。そして、この燃料供給装置を自動二輪車に
採用すれば、自動二輪車の旋回、加減速時、あるいは悪
路走行時等の二輪車特有の使用条件下においてより一層
顕著な効果を奏する。
【0053】又、ポンプユニットケースに、プレッシャ
ーレギュレターを装着し、リターン燃料通路をポンプユ
ニットケースの開口を介して直接的にポンプユニットケ
ースの凹部内連通したのでリターン燃料通路として長い
ゴムパイプあるいは金属パイプが不要となり部品点数の
削減と配管の自由度を向上できた。更に外観形状を単純
化できる。
【0054】又、プレッシャーレギュレターの燃料室及
びリターン燃料通路をポンプユニットケース1に一体形
成したので、プレッシャーレギュレターの本体及びリタ
ーン燃料通路をポンプユニットケースと共用でき、部品
点数の削減、組みつけ工数の削減を達成できる。
【0055】又、プレッシャーレギュレターのリターン
燃料通路を、ポンプユニットケースの凹部内に配置され
る燃料ポンプのポンプ吸入路の近傍に開口したので、リ
ターン燃料通路から戻される劣化燃料が優先的に再び燃
料ポンプに吸入されるので燃料タンク全体の燃料を劣化
させることがない。
【0056】ポンプユニットケースの取付け上端面に開
口する凹部の上方開口部を、燃料タンクの開口部にて縮
径したので凹部内の燃料が燃料タンク内に飛び出しにく
くなるもので、振動時において安定した燃料供給を続け
られる。
【0057】更に、ポンプユニットケースの凹部内に開
口配置されるポンプ吸入路に、低圧フィルターが配置さ
れるとともに該低圧フィルターがポンプユニットケース
の凹部の、底部及び側壁に沿って配置されたので比較的
狭い空間の凹部内においてその濾過面積を最大限に確保
できる。
【0058】更に又、ポンプユニットケースの凹部の底
部に、ドレンスクリューにて開閉されるドレン通路を開
口したので、ポンプユニットケースのメンテナンス作業
時において燃料タンク内の燃料を完全に回収できて経済
的であるとともに開口部の周囲を燃料で汚すことがな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる燃料噴射装置における燃料供給装
置の第一実施例を示す要部縦断面図。
【図2】図1において、燃料ポンプの長手軸芯線に直交
する面における燃料供給装置の各構成の位置関係を示す
概略平面図。
【図3】本発明になる燃料噴射装置における燃料供給装
置の第二実施例を示す要部縦断面図。
【図4】本発明になる燃料噴射装置における燃料供給装
置の第三実施例を示す要部縦断面図。
【図5】図4において、燃料ポンプの長手軸芯線に直交
する面における燃料供給装置の各構成の位置関係を示す
概略平面図。
【符号の説明】
1 ポンプユニットケース 1A 凹部 4 燃料吐出路 P 燃料ポンプ Pa ポンプ吸入路 Fh 高圧フィルター K 取付け手段 X−X 燃料ポンプの長手軸芯線 Y−Y X−Xに直交する面 C 燃料吐出路4と燃料ポンプPの対向線上にお
ける最外側点A,Bを通る略円形投影面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02M 69/00 340 F02M 69/00 340S

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有底カップ状の凹部1Aを備えたポンプ
    ユニットケース1に、燃料ポンプPと、高圧フィルター
    Fhが取付け手段Kにて取着されるとともに燃料タンク
    Tの底部Taに開口する開口部Tbがポンプユニットケ
    ース1にて閉塞され、前記燃料ポンプは、少なくともポ
    ンプ吸入路Paがポンプユニットケース1の凹部1A内
    に開口するとともにその長手軸芯線X−Xがポンプユニ
    ットケースの取付け上端面に対して傾斜配置され、高圧
    フィルターFhより延びる燃料吐出路4は燃料ポンプP
    に沿うとともにポンプユニットケース1を介して外部へ
    開口し、前記高圧フィルター、取付け手段Kを、燃料ポ
    ンプPの長手軸芯線X−Xに直交する面Y−Yにおい
    て、燃料吐出路4と燃料ポンプPの対向線上における最
    外側点A,Bを通る略円形C投影面内に配置したことを
    特徴とする燃料噴射装置における燃料供給装置。
  2. 【請求項2】 有底カップ状の凹部1Aを備えたポンプ
    ユニットケース1に、燃料ポンプPと、高圧フィルター
    FhとプレッシャーレギュレターRとが取付け手段Kに
    て取着されるとともに燃料タンクTの底部Taに開口す
    る開口部Tbがポンプユニットケース1にて閉塞され、
    前記燃料ポンプは、少なくともポンプ吸入路Paがポン
    プユニットケース1の凹部1A内に開口するとともにそ
    の長手軸芯線X−Xがポンプユニットケースの取付け上
    端面に対して傾斜配置され、高圧フィルターFhより延
    びる燃料吐出路4は燃料ポンプPに沿うとともにポンプ
    ユニットケース1を介して外部へ開口し、前記高圧フィ
    ルター、取付け手段K及びプレッシャーレギュレター
    R、リターン燃料通路20dを、燃料ポンプPの長手軸
    芯線X−Xに直交する面Y−Yにおいて、燃料吐出路4
    と燃料ポンプPの対向線上における最外側点A,Bを通
    る略円形C投影面内に配置したことを特徴とする燃料噴
    射装置における燃料供給装置。
  3. 【請求項3】 前記ポンプユニットケースに、プレッシ
    ャーレギュレターRを装着し、リターン燃料通路11を
    ポンプユニットケース1の通孔1Jを介して直接的にポ
    ンプユニットケース1の凹部1A内連通してなる請求項
    1記載の燃料噴射装置における燃料供給装置。
  4. 【請求項4】 前記プレッシャーレギュレターの燃料室
    8及びリターン燃料通路11をポンプユニットケース1
    に一体形成してなる請求項3記載の燃料噴射装置におけ
    る燃料供給装置。
  5. 【請求項5】 前記プレッシャーレギュレターのリター
    ン燃料通路11,20dを、ポンプユニットケース1の
    凹部1A内に配置される燃料ポンプPのポンプ吸入路P
    aの近傍に開口してなる請求項2,請求項3及び請求項
    4記載の燃料噴射装置における燃料供給装置。
  6. 【請求項6】 前記ポンプユニットケースの取付け上端
    面に開口する凹部の上方開口部を、燃料タンクの開口部
    にて縮径してなる請求項1及び請求項2記載の燃料噴射
    装置における燃料供給装置。
  7. 【請求項7】 前記ポンプユニットケースの凹部1A内
    に開口配置されるポンプ吸入路Paに、低圧フィルター
    Flが配置されるとともに該低圧フィルターがポンプユ
    ニットケース1の凹部1Aの、底部1B及び側壁1Cに
    沿って配置されてなる請求項1及び請求項2記載の燃料
    噴射装置における燃料供給装置。
  8. 【請求項8】 前記ポンプユニットケースの凹部の底部
    1Bに、ドレンスクリュー23にて開閉されるドレン通
    路1Nを開口してなる請求項1及び請求項2記載の燃料
    噴射装置における燃料供給装置。
  9. 【請求項9】 自動二輪車用に構成されたことを特徴と
    する請求項1及び請求項2記載の燃料噴射装置における
    燃料供給装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008075528A (ja) * 2006-09-21 2008-04-03 Keihin Corp 二輪車における燃料供給装置の取付け構造
CN100436804C (zh) * 2004-07-23 2008-11-26 本田技研工业株式会社 燃料箱装置
JPWO2015186185A1 (ja) * 2014-06-03 2017-04-20 三菱電機株式会社 車両用燃料供給装置

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