JP2001107819A - 燃料噴射装置における燃料供給装置 - Google Patents

燃料噴射装置における燃料供給装置

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JP2001107819A
JP2001107819A JP28837199A JP28837199A JP2001107819A JP 2001107819 A JP2001107819 A JP 2001107819A JP 28837199 A JP28837199 A JP 28837199A JP 28837199 A JP28837199 A JP 28837199A JP 2001107819 A JP2001107819 A JP 2001107819A
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pump
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pump unit
filter
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JP28837199A
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Hiroshi Yamazoe
山添博司
Kenji Nakazato
中里健二
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Keihin Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 燃料タンクTの底部の開口部Tbを、燃料ポ
ンプP、高圧フィルターFhを備える閉塞部材にて閉塞
するものにおいて、燃料タンクの上部を低くするととも
に開口部Tbの開口を極力小径とし、更に燃料タンクT
内の燃料液面変動の影響を受けることのない燃料供給装
置を得る。 【構成】 凹部1Aを備えるポンプユニットケース1
に、燃料ポンプP、高圧フィルターFhが取付け手段K
にて取着され、燃料タンクTの開口部Tbはポンプユニ
ットケース1の凹部1Aにて閉塞される。燃料ポンプP
の長手軸芯線X−Xはポンプユニットケース1の取付け
上端面1Zに対して傾斜配置される。高圧フィルター
は、燃料ポンプPより上方位置にあってその長手軸芯線
Y−Yが燃料ポンプPの長手軸芯線X−Xと略同方向に
配置されるとともに燃料ポンプPの長手軸芯線X−Xに
直交する水平方向投影面に略重なりあって配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃料タンク内の燃料を
燃料ポンプにて昇圧し、この昇圧された燃料を高圧フィ
ルター、燃料噴射弁を介して機関へ供給する燃料噴射装
置に用いられる燃料供給装置に関し、そのうち特に燃料
タンクの底部に設けた開口部を閉塞部材にて閉塞すると
ともに該閉塞部材に少なくとも燃料ポンプ、高圧フィル
ターを取着した燃料供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の燃料噴射装置における燃料供給装
置の第1例は特開平10−157682号公報に示され
る。これによると平板状の底板に取付け手段が立設さ
れ、この取付け手段に燃料ポンプ、高圧フィルターが取
着され、高圧フィルターから延びる燃料吐出路が底板を
貫通して外部に向かって開口する。(これは図4に示さ
れる) そして、前記燃料ポンプ、高圧フィルターを備えた底板
が燃料タンクの底部の開口部を閉塞するもので、これに
よると燃料タンクは密閉され、燃料ポンプ、高圧フィル
ターは燃料タンク内に収納配置される。(これは図2に
示される) そして、燃料ポンプに通電されて燃料ポンプが駆動する
と、燃料ポンプは燃料タンク内の底板の近傍に開口する
ポンプ吸入路より燃料タンク内の燃料を吸入し、ポンプ
吐出路から昇圧された燃料を高圧フィルターに向けて供
給し、高圧フィルターにて異物が除去された燃料は、燃
料吐出路を介して外部の燃料噴射弁に供給される。
【0003】従来の燃料噴射装置における燃料供給装置
の第2例は特開平10−213036号公報に示され
る。これによると、平板状の底板に上方に開口するサブ
カップが取着され、このサブカップ内に燃料ポンプが取
着される。又高圧フィルターは燃料ポンプの側方にあっ
て底板に取着され、燃料ポンプと高圧フィルターとはポ
ンプ吐出路にて連絡され、高圧フィルターからのびる燃
料吐出路は底板を貫通して外部に向かって開口する。そ
して、前記サブタンク、燃料ポンプ、高圧フィルターを
備えた底板が燃料タンクの底部の開口部を閉塞するもの
で、これによると燃料タンクは密閉され、サブカップを
含む燃料ポンプ、高圧フィルターは燃料タンク内に収納
配置される。(これは図3に示される) そして、燃料ポンプに通電されて燃料ポンプが駆動する
と、燃料ポンプはサブカップの底部の近傍に開口するポ
ンプ吸入路より燃料タンクに連なるサブカップ内の燃料
を吸入し、ポンプ吐出路から昇圧された燃料を高圧フィ
ルターに向けて供給し、高圧フィルターにて異物が除去
された燃料は、燃料吐出路を介して外部の燃料噴射弁に
供給される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】第1の従来例による
と、燃料ポンプは底板に対して垂直方向に配置され、底
板によって燃料タンクの底部に開口する開口部を閉塞し
た際、燃料ポンプは燃料タンク内に垂直方向に配置され
る。(これは第1の従来例の図2に示される) これによると、燃料ポンプは燃料タンク内に大きく突出
するもので、燃料タンクの上部を低く形成することがで
きない。これは4輪車の如く、燃料タンクの収納空間が
比較的広く、配置の制限を受けないものにあっては何等
問題となるものでないが、特に自動二輪車の如く、燃料
タンクの収納空間が制限され、且つ燃料タンクの形状が
車輌の全体デザインの決定に対し大なる要因を成すもの
にあっては極めて大きな問題である。要するに自動二輪
車の燃料タンクにあっては、四輪車に用いられる四角箱
型形状をなす燃料タンクは特にデザインの上から採用は
困難である。
【0005】又、底板に取着された燃料ポンプの側方に
高圧フィルターが配置されることから側方に大型化する
もので、燃料ポンプ、高圧フィルターが取着された底板
によって燃料タンクの底部の開口部を閉塞する際、該開
口部の開口を小径とすることができない。すなわち、前
記開口部は、燃料ポンプと側方に配置される高圧フィル
ターとが燃料タンク内に向かって挿入できる大なる開口
を必要とするものである。そして、燃料タンクの底部に
大なる開口を有する開口部を設けることは以下の不具合
を有する。 (1)燃料タンクのタンク強度を確保する上で好ましく
ない。特に自動二輪車の如く、燃料タンクが直接外部に
露出するものにおいては充分なる燃料タンク強度を必要
とする。 (2)底板をもって燃料タンクの開口部を閉塞する際、
閉塞部分は液密的に保持されなければならない。このと
き開口部が大なる開口をなすと、底板と燃料タンクとの
間の閉塞部分の面圧を充分に上げることが困難で、これ
を解決する為に締付けビスの間隔を小としてビスの数を
増して面圧を上げる必要が生じ、これによると底板を燃
料タンクへ取着する為の部品点数の増加と組みつけ工数
が増加して好ましくない。 (3)燃料タンクに開口部を穿設する際、開口部は底板
との接合を考慮し、平坦部分に穿設される。このとき開
口部が大開口をなすと大なる平坦部を必要とするもの
で、この大なる平坦部を設けることは燃料タンクの設計
的自由度を大きく阻害する。特に自動二輪車の燃料タン
クにあっては外観形状を決定する重要な要素であり、こ
れが制限されることはデザイン上極めて好ましくない。
【0006】又、燃料ポンプのポンプ吸入路は平板状の
底板の近傍であって且つ燃料タンクの底部近傍に開口す
る。これは燃料タンク内の燃料を効率的に消費する為で
ある。これによると燃料タンク内の燃料が減少した状態
において、燃料タンク内の燃料液面が傾斜した際、燃料
ポンプのポンプ吸入路が燃料液面上に露出する恐れがあ
り、燃料ポンプが充分に燃料を吸入しえないという不具
合を生ずる。これは、車輌の加減速時あるいは旋回時の
如く車体姿勢が四輪車に比較して大きく変化し、燃料タ
ンク内の燃料の液面変化が大である自動二輪車において
顕著に表れる。
【0007】又、第2の従来例によると、燃料ポンプは
底板のサブカップ内に垂直方向に配置され、燃料ポンプ
は燃料タンク内に垂直方向に配置される。以上によると
第1の従来例と同様に、燃料ポンプは燃料タンク内に大
きく突出し、燃料タンクの上部を低く形成することがで
きないという課題を有する。
【0008】又、底板にサブカップが取着され、サブカ
ップの側方に高圧フィルターが配置されることから、燃
料タンクの底部の開口部を底板によって閉塞する際、該
開口部を小径とすることができないもので、これによる
と第1の従来例の開口部が大なることによる不具合は依
然として解消されない。尚、燃料ポンプのポンプ吸入路
をサブカップ内に開口したことにより、燃料タンク内の
燃料液面変化の影響は受けにくいものであるが、特に燃
料タンク内の燃料が減少した際において、燃料タンク内
の燃料をサブカップ内へ供給する供給手段を必要とす
る。
【0009】本発明になる燃料噴射装置における燃料供
給装置は、前記不具合に鑑み成されたもので、燃料タン
クの底部に開口する開口部を燃料ポンプ、高圧フィルタ
ーを備える閉塞部材によって閉塞するものにおいて、燃
料タンクの形状決定に対して制限を加えることがなく、
燃料タンクの底部の開口部を小径とすることができると
ともに燃料タンク内の燃料液面変化の影響を受けにくい
前記燃料供給装置を提供することを主たる目的とする。
【0010】
【課題を達成する為の手段】本発明になる燃料噴射装置
における燃料供給装置は、有底カップ状の凹部を備えた
ポンプユニットケースに、燃料ポンプと、高圧フィルタ
ーが取付け手段にて取着されるとともに燃料タンクの底
部に開口する開口部がポンプユニットケースにて閉塞さ
れ、前記燃料ポンプは、ポンプ吸入路がポンプユニット
ケースの凹部内に開口し、ポンプ吐出路が凹部外の上方
に開口するとともにその長手軸芯線X−Xがポンプユニ
ットケースの取付け上端面に対して傾斜配置され、前記
高圧フィルターは、燃料ポンプより上方位置にあってそ
の長手軸芯線Y−Yが燃料ポンプの長手軸芯線X−Xと
略同方向に配置されるとともに燃料ポンプの長手軸芯線
X−Xに直交する水平方向投影面に略重なりあって配置
され、燃料ポンプのポンプ吐出路を高圧フィルターに接
続するとともに高圧フィルターより延びるフィルター吐
出路をポンプユニットケースに設けた燃料吐出路に接続
したことを第1の特徴とする。
【0011】又、本発明の前記第1の特徴に加え、前記
ポンプユニットケースに、プレッシャーレギュレターを
装着し、リターン燃料通路をポンプユニットケースの通
孔を介して直接的にポンプユニットケースの凹部内連通
したことを第2の特徴とする。
【0012】又、本発明は、前記第2の特徴に加え、前
記プレッシャーレギュレターの燃料室及びリターン燃料
通路をポンプユニットケースに一体形成したことを第3
の特徴とする。
【0013】又、本発明は前記第2及び第3の特徴に加
え、前記プレッシャーレギュレターのリターン燃料通路
を、ポンプユニットケースの凹部内に配置される燃料ポ
ンプのポンプ吸入路の近傍に開口したことを第4の特徴
とする。
【0014】又、本発明は、前記第1及び第2の特徴に
加え、前記ポンプユニットケースの取付け上端面に開口
する凹部の上方開口部を、燃料タンクの開口部にて縮径
したことを第5の特徴とする。
【0015】又、本発明は、前記第1及び第2の特徴に
加え、前記ポンプユニットケースの凹部内に開口配置さ
れるポンプ吸入路に、低圧フィルターが配置されるとと
もに該低圧フィルターがポンプユニットケースの凹部
の、底部及び側壁に沿って配置したことを第6の特徴と
する。
【0016】又、本発明は、前記第1及び第2の特徴に
加え、前記ポンプユニットケースの凹部の底部に、ドレ
ンスクリューにて開閉されるドレン通路を開口したこと
を第7の特徴とする。
【0017】又、本発明は前記第1の特徴に加え、前記
燃料ポンプの下端を、ポンプユニットケースの凹部の係
止段部に当接配置するとともに燃料ポンプの上端に高圧
フィルターを当接配置し、高圧フィルターをポンプユニ
ットケースに向けて取付け手段をもって螺着したことを
第8の特徴とする。
【0018】更に本発明は前記第8の特徴に加え、前記
高圧フィルターは、下方に向かって開口するカップ状の
フィルターケースと;フィルターケースの開口部を閉塞
する環状部と、環状部を貫通し、上方がフィルターケー
ス内の濾過部材内に挿入されるフィルター流入路と、環
状部を貫通し、上方がフィルターケース内に開口するフ
ィルター吐出路を備える環状閉塞部材と;とよりなり、
前記濾過部材を収納するフィルターケースの開口部に環
状閉塞部材の環状部を挿入配置し、フィルター流入路の
下方をポンプユニットケースの凹部に立設される燃料ポ
ンプのポンプ吐出路に接続配置するとともにフィルター
吐出路をポンプユニットケースに穿設される燃料吐出路
に接続配置し、かかる状態において、フィルターケース
を取付け手段にてポンプユニットケースに螺着したこと
を第9の特徴とする。
【0019】更に又本発明は前記第1の特徴を自動二輪
車用に構成したことを第10の特徴とする。
【0020】
【作用】第1の発明によると、燃料ポンプの長手軸芯線
がポンプユニットケースの取付け上端面に対して傾斜配
置されるので、燃料タンクの開口部をポンプユニットケ
ースにて閉塞すると、高圧フィルターを含む燃料ポンプ
を燃料タンク内に傾斜配置でき、高圧フィルターを含む
燃料ポンプの燃料タンク内への突出寸法を短くできる。
又、高圧フィルターは、燃料ポンプの長手軸芯線と略同
方向に配置されるとともに燃料ポンプの水平方向投影面
に略重なりあって配置されるので、燃料タンクの底部の
開口を小径とできる。又、燃料ポンプのポンプ吸入路
は、ポンプユニットケースの凹部内に配置されるので燃
料タンク内の燃料液面が傾斜した際における液面変化の
影響を受けにくくすることができる。
【0021】第2の発明によると、プレッシャーレギュ
レターがポンプユニットケースに装着され、リターン燃
料通路がユニットケースの開口を介して直接的にポンプ
ユニットケースの凹部に連通されるので、リターン燃料
通路の引き回しが簡略化される。
【0022】第3の発明によると、プレッシャーレギュ
レターを形成する燃料室及びリターン燃料通路がポンプ
ユニットケース自体に一体形成されるので部品点数の削
減と構造を簡略化できる。
【0023】第4の発明によると、リターン燃料通路か
らポンプユニットケースの凹部内へ戻される燃料は即座
に再び燃料ポンプによって吸出されるので、リターン燃
料によって燃料タンク内の燃料劣化が促進されたり、燃
料温度が上昇したりすることがない。
【0024】第5の発明によると、ポンプユニットケー
スの上方開口部が燃料タンクの開口部によって縮径され
るので、燃料タンク内の燃料液面が傾斜、変動した際に
あっても、環状縮少部によってポンプユニットケースの
凹部内の燃料が燃料タンク内へ戻ることが抑止でき、ポ
ンプユニットケースの凹部内への燃料保持性を向上でき
る。
【0025】第6の発明によると、燃料ポンプのポンプ
吸入路に配置される低圧フィルターは、ポンプユニット
ケースの凹部の底部から側壁に沿って配置されるので低
圧フィルター濾過面積を充分に大きくとることができ
る。
【0026】第7の発明によると、ポンプユニットケー
スのメンテナンス時において、ドレンスクリューを開放
することにより燃料タンク及びポンプユニットケースの
凹部内に残留する燃料を全て回収でき、燃料経済性を向
上できるとともに燃料の無用な流出を抑止できる。
【0027】第8の発明によると、燃料ポンプを、ポン
プユニットケースと高圧フィルターとの間に取付け手段
をもって挟持して螺着したので、ポンプユニットケース
への燃料ポンプ及び高圧フィルターの取付け性を向上で
きる。
【0028】第9の発明によると、フィルターケースの
開口部に環状閉塞部材の環状部を挿入配置し、フィルタ
ー流入路を燃料ポンプ吐出路に接続配置するとともにフ
ィルター吐出路を燃料吐出路に接続配置し、この状態に
てフィルターケースを取付け手段にてポンプユニットケ
ースに螺着することにより、燃料供給装着が形成される
もので燃料供給装置の組付け性を更に向上できるととも
にメンテナンス性を大きく向上できる。
【0029】第10の発明によると、この燃料供給装置
を自動二輪車用として用いることにより、自動二輪車に
好適な燃料タンクを採用でき、更に車体傾斜、車体変動
の激しい自動二輪車においても常に安定して良好な燃料
の供給を行なうことのできる燃料供給装置を提供でき
る。
【0030】
【実施例】以下、本発明になる燃料噴射装置における燃
料供給装置の一実施例について図1,図2により説明す
る。図1は燃料供給装置の要部縦断面図。図2は燃料ポ
ンプの長手軸芯線に直交する面における燃料供給装置の
各構成の位置関係を示す概略平面図。1は有底カップ状
の凹部1Aを備えるポンプユニットケースであり、凹部
1Aは、下方の底部1Bより側壁1Cを介して斜め上方
にある上方開口部1Dに向けて開口する。上方開口部1
Dの外側方には環状鍔部1Eが形成され、この環状鍔部
1Eには複数の取付け孔1Fが貫通して形成される。
又、環状鍔部1Eの上端面1Gには、シール部材として
のゴムリングR1が配置される。環状鍔部1Eの上端は
水平方向の平坦面をなす取付け上端面1Zとして形成さ
れ、前記上方開口部1Dは取付け上端面1Zに開口す
る。
【0031】かかるポンプユニットケース1には、燃料
ポンプPと高圧フィルターFhとが取付け手段Kによっ
て取着される。この取付け手段Kは後述する。
【0032】燃料ポンプPはその長手軸芯線X−Xが斜
め方向に傾斜配置され、その下端Pdが弾性部材R2を
介して凹部1A内の係止段部1P上に配置され、その上
端はPeはポンプユニットケースの上方に突出して配置
される。少なくともポンプ吸入路Paはポンプユニット
ケース1の凹部1A内に配置され、ポンプ吐出路Pbは
斜め上方に向かって開口する。そして、ポンプ吸入路P
aには、例えばメッシュ状、スポンジ状をなす低圧フィ
ルターFlが装着される。この低圧フィルターFlは、
凹部1Aの底部1Bに沿う水平部分と側壁1Cに沿う垂
直部分を備える。尚、燃料ポンプPは公知のウエスコ式
電動ポンプ、ローラ式電動ポンプが用いられる。
【0033】高圧フィルターFhは以下よりなる。2は
有底カップ状をなし、下方に臨む係止段部2Aを介して
開口部2Bが下方に向かって開口するフィルターケース
であり、前記開口部は環状閉塞部材3によって閉塞され
る。この環状閉塞部材3はフィルターケース2の開口部
2Bを弾性部材R3を介して液密的に閉塞する環状部3
Pを備え、環状部3Pにはフィルター流入路3Aとフィ
ルター吐出路3Bが穿設される。フィルター流入路3A
は環状部3Bの略中心にあり、環状部3Pの上端3Cか
ら上方に向かってのびるとともに下端3Dより下方に向
かってのびる。又、フィルター吐出路3Bは、フィルタ
ー流入路3Aの側方にあり環状部3Pの上端3Cから下
端3Dに達し、更に下方に向かってのびる。更に又、環
状部3Pの下方には燃料ポンプPの上端Peの外周を囲
繞するポンプ収納凹部3Eが一体的に形成されるもの
で、このポンプ収納凹部3Eは下方に向かって開口す
る。前記フィルター流入路3Aの下方はこのポンプ収納
凹部3E内に開口する。そして高圧フィルターFhは、
フィルターケース2内に筒状体をなす濾過部材4が配置
され、次いでフィルターケース2の開口部2B内の係止
段部2Aに向けて環状部3Pが挿入配置され、かかる状
態においてフィルターケース2の開口部2Bの下端外周
を環状部3Pに向けて内方へカシメられる。以上による
と、フィルターケース2の開口部2Bは環状部3Pによ
って閉塞されるものでフィルターケース2内には濾過部
材4が収納配置される。そしてフィルター流入路3Aの
上方は濾過部材4内に開口し、フィルター吐出路3Bの
上方は、濾過部材4の外周のフィルターケース2内に開
口する。尚、この状態において、環状部3Pの外周とフ
ィルターケース2の開口部2Bとの間は、弾性部材R3
によって液密に保持され、濾過部材4はスプリングS1
によってフィルターケース2の上底部2Cに向けて押圧
保持される。又、下方に向かって開口するフィルター吐
出路3Bにはパイプ3Gが挿入されるが、このパイプ3
Gは環状閉塞部材3と一体形成することが可能であるこ
とから便宜上フィルター吐出路3Bと呼ぶものである。
【0034】Rは、本体5とカバーとの間にダイヤフラ
ム7が挟持され、本体5とダイヤフラム7によって燃料
室8が形成され、カバー6とダイヤフラム7とにより内
部にスプリングS2が縮設されたスプリング室10が形
成され、燃料室8に臨んで開口するリターン燃料通路1
1がダイヤフラム7と同期的に移動する弁体12にて開
閉されるプレッシャーレギュレターである。このプレッ
シャーレギュレターRがポンプユニットケース1に固定
配置されるので、この状態において、燃料室8内に開口
するレギュレター流入路9はポンプユニットケース1に
穿設された燃料吐出路13に接続され、リターン燃料通
路11はポンプユニットケース1の通孔1Jを介してポ
ンプユニットケース1の凹部1A内に開口する。
【0035】そして高圧フィルターFh、燃料ポンプP
は、以下によってポンプユニットケース1に取着配置さ
れる。まず、ポンプユニットケース1の係止段部1P上
に弾性部材R2を介して燃料ポンプPの下端Pdを配置
し、次いで燃料ポンプPの上端Peに、弾性部材R4を
介して高圧フィルターFhを構成する環状閉塞部材3の
ポンプ収納凹部3Eを配置する。一方、このとき燃料ポ
ンプPのポンプ吐出路Pbは、弾性部材R5を介してフ
ィルター流入路3Aに挿入配置され、高圧フィルターF
hのフィルター吐出路3B(具体的にはパイプ3G)は
弾性部材Rbを介してポンプユニットケース1の燃料吐
出路13に挿入配置される。
【0036】そして、かかる状態において、高圧フィル
ターFh及び燃料ポンプPはポンプユニットケース1に
以下の取付け手段Kにて固着される。図3により説明す
ると、14は高圧フィルターFhの上底部2C上に配置
される押圧板であり、この押圧板14には外側方に2ケ
所の取付孔(図示せず)が穿設される。15はポンプユ
ニットケース1に下端が螺着されて立設された2本のス
タッドボルトであり、このスタッドボルト15の上端
は、前記押圧体の取付孔内を通って上方に突出する。従
って、押圧板14より上方に突出するスタッドボルト1
5の上端にナット16を螺着して締めつけることによ
り、高圧フィルターFh、燃料ポンプPをポンプユニッ
トケース1に固着できる。
【0037】以上によると、燃料ポンプPはその長手軸
芯線X−Xがポンプユニットケース1の取付け上端面1
Gに対して傾斜配置されるとともにポンプ吸入路paが
低圧フィルターFlを介してポンプユニットケース1の
凹部1Aの底部1B近傍に開口して配置され、ポンプ吐
出路Pbは高圧フィルターFhのフィルター流入路3A
に接続配置される。
【0038】一方、高圧フィルターFhは、その長手軸
芯線Y−Yが燃料ポンプPの長手軸芯線X−Xに沿って
傾斜配置されるとともにフィルター吐出路3B(パイプ
3Gを含む)はポンプユニットケース1の燃料吐出路1
3に接続配置される。
【0039】ここで、特に注目されるべきことは、高圧
フィルターFhが燃料ポンプPの長手軸芯線X−Xに直
交する水平方向投影面において燃料ポンプPと略重なり
あって配置されることである。略重なり合うとは、燃料
ポンプPの水平方向投影面の半分以上重なり合うことを
意味する。これは図2に開示される。
【0040】そして燃料タンクTへの取着は以下によっ
て行なわれる。すなわち、ポンプユニットケース1に取
着された高圧フィルターFhと燃料ポンプPとを燃料タ
ンクTの底部Taの開口部Tbから燃料タンクT内に斜
め方向より挿入し、ポンプユニットケース1の上端面1
Gを、燃料タンクTの底部Taに溶接にて接続された取
付け環状鍔部18に当接し、かかる状態において環状鍔
部1Eの取付け孔1Fと取付け環状鍔部18のネジ孔1
8Aを合致させ、かかる状態においてビスNにて螺着す
る。以上によると、燃料タンクTの開口部Tbはポンプ
ユニットケース1の凹部1Aにて閉塞され、このとき燃
料タンクTとポンプユニットケース1との間の液密は、
上端面1GのゴムリングR1によって保持される。一
方、燃料ポンプPの上方部分及び高圧フィルターFhは
燃料タンクT内に斜めに傾斜して突出して配置される。
【0041】そして燃料タンクT内に貯溜される燃料
は、燃料タンクTの底部Taの開口部Tbよりポンプユ
ニットケース1の凹部1A内に流入して凹部1A内を充
満する。ここで、燃料ポンプPのモーター部に通電され
てポンプ部が駆動すると、凹部1A内の燃料は、低圧フ
ィルターFlよりポンプ吸入路Paを介してポンプ部に
吸入され、ポンプ部にて昇圧された燃料がポンプ吐出路
Pb、フィルター流入路3Aを介して高圧フィルターF
hの濾過部材4内に供給され、更に濾過部材4にて異物
が除去された燃料はフィルター吐出路3Bを介してポン
プユニットケース1の燃料吐出路13に供給される。一
方、燃料吐出路13に供給される燃料は、レギュレター
流入路9を介してプレッシャーレギュレターRの燃料室
8内に導入されるもので、燃料吐出路13を流れる燃料
圧力が所定の圧力を超えて上昇すると、ダイヤフラム7
はスプリングS2のバネ力に抗してスプリング室10側
へ変位して弁体12がリターン燃料通路11を開放し、
上昇した圧力を有する燃料をリターン燃料通路11、通
孔1Jを介してポンプユニットケース1の凹部1A内へ
還流させる。以上によると燃料吐出路13内を流れる燃
料圧力は所定の圧力に制御されるもので、適正に調圧さ
れた燃料は、図示されぬ燃料噴射弁に供給され、更に燃
料噴射弁によって制御された燃料が機関に向けて噴射供
給される。
【0042】ここで、本発明になる燃料供給装置による
と、燃料ポンプの下方がポンプユニットケース1の凹部
1A内に収納され、燃料ポンプPの長手軸芯線X−Xが
ポンプユニットケース1の取付け上端面1Zに対して傾
斜配置され、又高圧フィルターFhの長手軸芯線Y−Y
を燃料ポンプPの長手軸芯線X−Xに沿って傾斜配置す
るとともに燃料ポンプPの長手軸芯線X−Xに直交する
水平方向投影面に略重なりあって高圧フィルターFhを
配置したこと。により燃料タンクTの底部Taの開口部
Tbの径を極力小径とすることができる。これによって
燃料タンクTの剛性を高めることができる。又、燃料タ
ンクTの開口部Tbをポンプユニットケース1にて閉塞
する際における閉塞部分の面積を減少することができる
ので、締結の為のビスを増加させることなく閉塞部分の
シート面圧を高めることができ、もって部品点数の削減
と組みつけ工数の削減を達成できる。更に燃料タンクT
の底部Taの開口部Tbの周囲に、ポンプユニットケー
ス1の環状鍔部1Eを接合する為の平坦部分を設けるが
開口部Tbが小径となったことにより平坦部分を小とす
ることができ、これによって燃料タンクTの設計的自由
度を高めることができた。又、燃料ポンプPに対応する
燃料タンクTの上面を低く形成することができる。この
ことは、燃料タンクの収納空間が制限され、且つ燃料タ
ンクの形状が車輌のデザインを決定する上で重要な要因
となる自動二輪車に採用した際において特に大なる効果
を奏する。
【0043】又、燃料ポンプPのポンプ吸入路Paがポ
ンプユニットケース1の凹部1A内に配置されたことに
よると、燃料タンクT内の燃料が少なくなったとしても
燃料タンクT内の燃料は凹部1A内に流入し、この燃料
が燃料ポンプPにて吸入されるので、燃料タンクT内の
燃料を最後まで使いきることができる。又、燃料タンク
T内に残留する燃料が少なくなった状態において、燃料
タンクTが傾斜すると、燃料タンクT内の液面は燃料タ
ンクT内において大きく傾斜するが、ポンプユニットケ
ース1の凹部1A内にあっては燃料液面の変化は極めて
少ない。これは燃料タンクT内の残留燃料が少ない状態
にあっても燃料タンクTより下方にある凹部1A内は未
だ燃料によって充満されているからである。従って燃料
タンクT内の燃料が少なくなり、燃料タンクTが傾斜し
た際にあっても、燃料ポンプは良好に燃料を供給しつづ
けることができる。
【0044】又、本実施例によると、プレッシャーレギ
ュレターRがポンプユニットケース1に装着され、プレ
ッシャーレギュレターRに形成されるリターン燃料通路
11がポンプユニットケース1に形成した通孔1Jを介
して直接的にポンプユニットケース1の凹部1A内に連
通したので、リターン燃料通路11にパイプ等の配管を
つなぐ必要がない。以上によれば、部品点数の削減がで
きるとともにその外観が単純化される。又、プレッシャ
ーレギュレターRがポンプユニットケース1に装着され
たことによると、スプリング室10の開口10Aが外部
に向かって開口するもので、これによると吸気管負圧に
対して常に一定の設定圧力を保持する為に、開口10A
と図示せぬ吸気管とを接続する際、容易に行なうことが
できる。
【0045】又、前記プレッシャーレギュレターのリタ
ーン燃料通路11を、通孔1Jを介して燃料ポンプPの
ポンプ吸入路Paの近傍に開口したことによると、燃料
ポンプPによって加圧され、リターン燃料通路11によ
って減圧された劣化燃料はポンプユニットケース1の凹
部1A内に排出されるや、このリターン燃料はポンプ吸
入路Paより優先的に燃料ポンプP内に吸入されて消費
されるので、この劣化燃料が燃料タンクT内に充満して
燃料タンクT内の燃料全体を劣化させることがない。
【0046】又、ポンプユニットケース1の凹部1Aの
上方開口部1Dを、燃料タンクTの開口部Tbによって
縮径するとよい。具体的には、燃料タンクTの開口部T
bを、凹部1Aの上方開口部1D内にのばし袋状部Wを
形成する。以上によると、燃料タンクTが例えば上下方
向に振動した際において凹部1A内の燃料が袋状部Wに
よって燃料タンクT内に向かって飛び出しにくくなるも
ので、かかる振動時における凹部1A内の燃料保持性を
向上でき、安定して燃料ポンプPに燃料を供給できる。
すなわち、凹部1A内の燃料が燃料タンクT内に向かっ
て脱出しようと図において上方向へ移動すると、上方向
へ向かう燃料の一部が袋状部Wに衝突してその流れ方向
が下方へと変換され、この下方向流れが凹部1Aから脱
出しようとする上方向流れに抵抗を与えることによる。
尚、この袋状部Wは燃料タンクTの底部Taに代えて取
付け環状鍔部15の内方端を縮少してもよい。
【0047】更に、ポンプユニットケース1の凹部1A
内に配置される底圧フィルターFlを、凹部1Aの底部
1Bに沿う水平部分と、凹部1Aの側壁1Cに沿う傾斜
部分によって形成すると、狭い凹部1Aにおいて、フィ
ルターの濾過面積を大きく取ることができ、長期間に渡
って優れた濾過性能が維持できる。
【0048】更に又、図1に示される前述の燃料供給装
置を、自動二輪車に搭載すると、前述した効果のうち、
自動二輪車特有の以下の効果を奏する。 (1)燃料タンクTの設計的自由度が大幅に向上され、
商品性を高めることができる。 (2)自動二輪車において燃料タンクTは直接外部に露
出するものであり、燃料タンクTの剛性を高めることが
できたことは例えば自動二輪車が転倒した際等において
燃料タンクTの損傷が抑止される。 (3)燃料タンクTの開口部Tbの周囲の平坦部を小と
することができたことにより、燃料タンクTのデザイン
上の設計的自由度を高めることができ、自動二輪車の商
品性を高める上で効果的である。 (4)燃料タンクT内の残留燃料が少ない状態にあっ
て、車輌が傾斜した際においても、ポンプユニットケー
ス1の凹部1A内には充分に燃料を貯溜保持できるの
で、燃料ポンプPより良好に燃料を供給しつづけること
ができる。そして自動二輪車にあっては、特に旋回、加
速時において四輪車に比較して車体が大きく傾斜し燃料
タンクT内の燃料液面が大きく傾斜するものであるが、
かかる状態においても凹部1A内に充分に燃料を保持で
き、燃料液面が大きく傾斜することがないので、良好に
燃料を供給することができて、自動二輪車の運転性を良
好に維持できる。 (5)ポンプユニットケース1の凹部1Aの上方開口部
1Dが燃料タンクTの開口部Tbによって縮径されたこ
とによると、燃料タンクTが振動した際において、ポン
プユニットケース1の凹部1A内の燃料保持性を向上で
きるもので、特に自動二輪車にあっては、悪路走行時等
車体の振動は激しいもので、かかる振動発生時におい
て、凹部1A内から燃料タンクTへの燃料の飛び出しが
抑止され、燃料ポンプPは安定して凹部1A内の燃料を
吸入して機関へ供給できる。(燃料供給の息つき現象は
解消される)
【0049】次に本発明の第二実施例について図4によ
り説明する。図1に示される第一実施例とはプレッシャ
ーレギュレターが異なる。相違する部分についてのみ説
明する。本例において、第一実施例に示されるレギュレ
ター流入路9、燃料室8及びリターン燃料通路11はポ
ンプユニットケース1そのものに形成される。いいかえ
ると第一実施例の本体5がポンプユニットケース1に一
体形成された。以上によると、プレッシャーレギュレタ
ーRを構成する本体をポンプユニットケース1に一体形
成できたので、部品点数の削減と組付け工数を削減する
ことができ、燃料供給装置の製造コストを低減する上で
効果的である。
【0050】又、図5には取付け手段Kとしての他の実
施例が示される。これによると、フィルターケース2の
側面に取付け孔2Dが貫通して穿設された鍔部2Eが設
けられるとともにポンプユニットケース1の段部1Hと
鍔部2Eの下端との間にパイプ材よりなるカラー22が
配置され、鍔部2Eの上端から取付け孔2d、カラー2
2内を挿通してネジ23を段部1Hに向けて螺着するも
ので、これによって高圧フィルターFh、燃料ポンプP
をポンプユニットケース1に螺着固定できる。
【0051】
【発明の効果】以上の如く、本発明になる燃料噴射装置
における燃料供給装置によれば、ポンプユニットケース
に燃料ポンプと高圧フィルターとが取付け手段にて取着
されるとともに燃料タンクの開口部がポンプユニットケ
ースにて閉塞され、燃料ポンプはその長手軸芯線X−X
がポンプユニットケースの取付け上端面に対して傾斜配
置され、高圧フィルターはその長手軸芯線Y−Yが燃料
ポンプの長手軸芯線に沿って略同方向に配置されるとと
もに燃料ポンプの水平方向投影面内に略重なりあって配
置されるので、燃料タンクの上部を低くすることができ
て燃料タンクの設計的自由度を大きく向上できる。又、
燃料タンクの底部の開口部の径を極力小径とすることが
でき、これによって、燃料タンクの剛性を高めることが
できる。燃料タンクの開口部をポンプユニットケースに
て閉塞する際における部品点数の削減と組みつけ工数を
削減できる。燃料タンクの開口部の周囲に形成されるポ
ンプユニットケースとの接合の為の平坦部分を小とする
ことができ燃料タンクの設計的自由度を高めることがで
きる。又、燃料ポンプのポンプ吸入路がポンプユニット
ケースの凹部内に配置されたことにより燃料タンク内の
燃料を最後迄使いきることができ、また燃料タンク内の
残留燃料が少なくなった状態において、燃料タンクが傾
斜した際にあっても燃料ポンプのポンプ吸入路が傾斜液
面上に露出することがなく凹部内の燃料を確実に安定し
て供給しつづけることができる。そして前記燃料供給装
置を自動二輪車に採用すれば、自動二輪車の旋回、加減
速時、あるいは悪路走行時等の二輪車特有の使用条件下
においてより一層顕著な効果を奏する。
【0052】又、ポンプユニットケースに、プレッシャ
ーレギュレターを装着し、リターン燃料通路をポンプユ
ニットケースの開口を介して直接的にポンプユニットケ
ースの凹部内連通したのでリターン燃料通路として長い
ゴムパイプあるいは金属パイプが不要となり部品点数の
削減と配管の自由度を向上できた。更に外観形状を単純
化できる。
【0053】又、プレッシャーレギュレターの燃料室及
びリターン燃料通路をポンプユニットケース1に一体形
成したので、プレッシャーレギュレターの本体及びリタ
ーン燃料通路をポンプユニットケースと共用でき、部品
点数の削減、組みつけ工数の削減を達成できる。
【0054】又、プレッシャーレギュレターのリターン
燃料通路を、ポンプユニットケースの凹部内に配置され
る燃料ポンプのポンプ吸入路の近傍に開口したので、リ
ターン燃料通路から戻される劣化燃料が優先的に再び燃
料ポンプに吸入されるので燃料タンク全体の燃料を劣化
させることがない。
【0055】ポンプユニットケースの取付け上端面に開
口する凹部の上方開口部を、燃料タンクの開口部にて縮
径したので凹部内の燃料が燃料タンク内に飛び出しにく
くなるもので、振動時において安定した燃料供給を続け
られる。
【0056】更に、ポンプユニットケースの凹部内に開
口配置されるポンプ吸入路に、低圧フィルターが配置さ
れるとともに該低圧フィルターがポンプユニットケース
の凹部の、底部及び側壁に沿って配置されたので比較的
狭い空間の凹部内においてその濾過面積を最大限に確保
できる。
【0057】更に又、ポンプユニットケースの凹部の底
部に、ドレンスクリューにて開閉されるドレン通路を開
口したので、ポンプユニットケースのメンテナンス作業
時において燃料タンク内の燃料を完全に回収できて経済
的であるとともに開口部の周囲を燃料で汚すことがな
い。
【0058】更に、前記燃料ポンプの下端を、ポンプユ
ニットケースの凹部の係止段部に当接配置するとともに
燃料ポンプの上端に高圧フィルターを当接配置し、高圧
フィルターをポンプユニットケースに向けて取付け手段
をもって螺着したので、特に燃料ポンプがポンプユニッ
トケースと高圧フィルターとにより確実に挟持され、燃
料ポンプが振動することがなく騒音の発生が抑止される
とともに当接部における摩耗の発生がない。
【0059】更に又、前記高圧フィルターは、下方に向
かって開口するカップ状のフィルターケースと;フィル
ターケースの開口部を閉塞する環状部と、環状部を貫通
し、上方がフィルターケース内の濾過部材内に挿入され
るフィルター流入路と、環状部を貫通し、上方がフィル
ターケース内に開口するフィルター吐出路を備える環状
閉塞部材と;とよりなり、前記濾過部材を収納するフィ
ルターケースの開口部に環状閉塞部材の環状部を挿入配
置し、フィルター流入路の下方をポンプユニットケース
の凹部に立設される燃料ポンプのポンプ吐出路に接続配
置するとともにフィルター吐出路をポンプユニットケー
スに穿設される燃料吐出路に接続配置し、かかる状態に
おいて、フィルターケースを取付け手段Kにてポンプユ
ニットケースに螺着したので、ポンプユニットケースに
対する高圧フィルター、燃料ポンプの着脱性が向上し、
更に一方向よりこれら各構成を組付けることができるの
で、自由組立等の大量生産手段を容易に実施でき、生産
効率の大きな向上を達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる燃料噴射装置における燃料供給装
置の第一実施例を示す要部縦断面図。
【図2】図1において、燃料ポンプの水平方向投影面に
おける燃料供給装置の各構成の位置関係を示す概略平面
図。
【図3】図2においてL−L線における要部縦断面図。
【図4】本発明になる燃料噴射装置における燃料供給装
置の第二実施例を示す要部縦断面図。
【図5】図4においてT−T線における要部縦断面図。
【符号の説明】
1 ポンプユニットケース 1A 凹部 1G 取付け上端面 3B フィルター吐出路 13 燃料吐出路 P 燃料ポンプ Pa ポンプ吸入路 Pb ポンプ吐出路 Fh 高圧フィルター T 燃料タンク Ta 底部 Tb 開口部 K 取付け手段
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02M 55/00 F02M 55/00 C 55/02 350 55/02 350H 350E

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有底カップ状の凹部1Aを備えたポンプ
    ユニットケース1に、燃料ポンプPと、高圧フィルター
    Fhが取付け手段Kにて取着されるとともに燃料タンク
    Tの底部Taに開口する開口部Tbがポンプユニットケ
    ース1にて閉塞され、前記燃料ポンプは、ポンプ吸入路
    Paがポンプユニットケース1の凹部1A内に開口し、
    ポンプ吐出路Pbが凹部1A外の上方に開口するととも
    にその長手軸芯線X−Xがポンプユニットケース1の取
    付け上端面1Gに対して傾斜配置され、前記高圧フィル
    ターは、燃料ポンプPより上方位置にあってその長手軸
    芯線Y−Yが燃料ポンプPの長手軸芯線X−Xと略同方
    向に配置されるとともに燃料ポンプPの長手軸芯線X−
    Xに直交する水平方向投影面に略重なりあって配置さ
    れ、燃料ポンプPのポンプ吐出路Pbを高圧フィルター
    Fhに接続するとともに高圧フィルターFhより延びる
    フィルター吐出路3Bをポンプユニットケース1に設け
    た燃料吐出路13に接続したことを特徴とする燃料噴射
    装置における燃料供給装置。
  2. 【請求項2】 前記ポンプユニットケースに、プレッシ
    ャーレギュレターRを装着し、リターン燃料通路11を
    ポンプユニットケース1の通孔1Jを介して直接的にポ
    ンプユニットケース1の凹部1A内連通してなる請求項
    1記載の燃料噴射装置における燃料供給装置。
  3. 【請求項3】 前記プレッシャーレギュレターの燃料室
    8及びリターン燃料通路11をポンプユニットケース1
    に一体形成してなる請求項2記載の燃料噴射装置におけ
    る燃料供給装置。
  4. 【請求項4】 前記プレッシャーレギュレターのリター
    ン燃料通路11を、ポンプユニットケース1の凹部1A
    内に配置される燃料ポンプPのポンプ吸入路Paの近傍
    に開口してなる請求項2,請求項3の燃料噴射装置にお
    ける燃料供給装置。
  5. 【請求項5】 前記ポンプユニットケースの取付け上端
    面1Gに開口する凹部1Aの上方開口部1Dを、燃料タ
    ンクTの開口部Tbにて縮径してなる請求項1及び請求
    項2記載の燃料噴射装置における燃料供給装置。
  6. 【請求項6】 前記ポンプユニットケースの凹部1A内
    に開口配置されるポンプ吸入路Paに、低圧フィルター
    Flが配置されるとともに該低圧フィルターがポンプユ
    ニットケース1の凹部1Aの、底部1B及び側壁1Cに
    沿って配置されてなる請求項1及び請求項2記載の燃料
    噴射装置における燃料供給装置。
  7. 【請求項7】 前記ポンプユニットケースの凹部の底部
    1Bに、ドレンスクリュー23にて開閉されるドレン通
    路1Nを開口してなる請求項1及び請求項2記載の燃料
    噴射装置における燃料供給装置。
  8. 【請求項8】 前記燃料ポンプの下端Pdを、ポンプユ
    ニットケース1の凹部1Aの係止段部1Pに当接配置す
    るとともに燃料ポンプPの上端Peに高圧フィルターF
    hを当接配置し、高圧フィルターFhをポンプユニット
    ケース1に向けて取付け手段Kをもって螺着したことを
    特徴とする請求項1記載の燃料噴射装置における燃料供
    給装置。
  9. 【請求項9】 前記高圧フィルターは、下方に向かって
    開口するカップ状のフィルターケース2と;フィルター
    ケース2の開口部2Bを閉塞する環状部3Pと、環状部
    3Pを貫通し、上方がフィルターケース2内の濾過部材
    4内に挿入されるフィルター流入路3Aと、環状部3P
    を貫通し、上方がフィルターケース2内に開口するフィ
    ルター吐出路3Bを備える環状閉塞部材3と;とよりな
    り、前記濾過部材を収納するフィルターケース2の開口
    部2Bに環状閉塞部材3の環状部3Pを挿入配置し、フ
    ィルター流入路3Aの下方をポンプユニットケース1の
    凹部1Aに立設される燃料ポンプPのポンプ吐出路Pb
    に接続配置するとともにフィルター吐出路3Bをポンプ
    ユニットケース1に穿設される燃料吐出路13に接続配
    置し、かかる状態において、フィルターケース2を取付
    け手段Kにてポンプユニットケース1に螺着したことを
    特徴とする請求項8記載の燃料噴射装置における燃料供
    給装置。
  10. 【請求項10】 自動二輪車用に構成されたことを特徴
    とする請求項1の燃料噴射装置における燃料供給装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100408415C (zh) * 2004-11-04 2008-08-06 爱三工业株式会社 自动两轮车的燃料箱结构
JPWO2015186185A1 (ja) * 2014-06-03 2017-04-20 三菱電機株式会社 車両用燃料供給装置

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CN100408415C (zh) * 2004-11-04 2008-08-06 爱三工业株式会社 自动两轮车的燃料箱结构
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