JP2000178451A - 熱可塑性樹脂、および防水コネクタ - Google Patents

熱可塑性樹脂、および防水コネクタ

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JP2000178451A
JP2000178451A JP10355031A JP35503198A JP2000178451A JP 2000178451 A JP2000178451 A JP 2000178451A JP 10355031 A JP10355031 A JP 10355031A JP 35503198 A JP35503198 A JP 35503198A JP 2000178451 A JP2000178451 A JP 2000178451A
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waterproof
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waterproof member
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Masato Ibaraki
正人 茨木
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)
  • Sealing Material Composition (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 適度な弾性を備えるとともに、PBT樹脂と
の自己接着性を有する熱可塑性樹脂を提供し、この熱可
塑性樹脂を使用することにより、プライマー処理を施さ
ないでもハウジングと防水部材とを接着できる防水コネ
クタを提供すること。 【解決手段】 コネクタは、前側ハウジング20と、後
側ハウジング30と、両ハウジング20,30の間に装
着されるシール材45とから構成される。後側ハウジン
グ30には、適度な弾性を備えるとともに、PBT樹脂
との自己接着性を有する熱可塑性樹脂から形成される防
水部材40が二色成形により一体に形成されている。ま
た、防水部材40には、前側ハウジング20の後方に突
設される弾性ロック部24に対して、外側からの押圧操
作を許容するロック覆部42が突設されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、弾性を備えた熱可
塑性樹脂、及びこの熱可塑性樹脂を使用した防水コネク
タに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6〜図8には、特開昭63−2215
68号に開示された防水コネクタ100と、その製造方
法を示した。この防水コネクタ100は、例えばPBT
樹脂等のように硬度が高く弾性がほとんどない材質から
形成されるハウジング101と、このハウジング101
の内部に一体に成形される防水部材102とからなる。
防水部材102はゴム材から形成されており、防水コネ
クタ100と相手側コネクタ(図示せず)とが嵌合した
ときに、両コネクタの間に挟み付けられることで弾性的
に変形し、この部分を防水する。
【0003】次に、図7及び図8を参照しつつ、防水コ
ネクタ100の製造方法について簡単に説明する。ま
ず、図7に示すように、雌側金型103の内部に第一雄
側金型104を配置しておき、両金型103,104の
間に形成された成形空間105内にハウジング101を
形成する樹脂を流し込む。このとき、成形空間105に
は、防水部材102を形成するゴム材注入口となる位置
に、中子106が配置されている。この中子106は、
雌側金型103に凹設されているゴム材導入路107に
差し込まれている。
【0004】次に、図8に示すように、成形空間105
に流し込まれた樹脂材を固化させて、ハウジング101
が形成された後に、第一雄側金型104に代えて、防水
部材102を形成しうる空所109を有する第二雄側金
型108をハウジング101の内部に挿入するととも
に、中子106を雌側金型103から取り出す。この状
態から、ゴム材導入路107を経由してゴム材を注入
し、硬化させることにより、防水部材102がハウジン
グ101と一体に形成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】さて、一般的には、ゴ
ム材と硬質樹脂材とを一体に成形したとしても、その接
触面に働く接着力はそれほど強力なものとはならない。
このため、コネクタ100の製造途中において、ハウジ
ング101を形成した後、ゴム材を注入する前に、ハウ
ジング101において防水部材102と接触する面11
0にプライマー処理(一種の接着剤を塗布することによ
り、ハウジング101と防水部材102との接着力を増
加させる処理)を施さねばならず、手間がかかってい
た。
【0006】そこで、このプライマー処理に掛かる手間
を回避するためには、ハウジング101を形成する樹脂
との自己接着性を備えた熱可塑性樹脂を使用して防水部
材102を形成することも考えられる。しかしながら、
そのような自己接着性を備えた樹脂は、硬度が高いため
に(JIS−A基準において70以上)、弾性を必要と
する部位を形成するには適していない。
【0007】本発明は、上記した事情に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、適度な弾性を備えるととも
に、PBT樹脂との自己接着性を有する熱可塑性樹脂を
提供し、この熱可塑性樹脂を使用することにより、プラ
イマー処理を施さないでもハウジングと防水部材とを接
着できる防水コネクタを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め請求項1の発明に係る熱可塑性樹脂は、PBT樹脂と
の自己接着性を備える熱可塑性エラストマーと、ポリエ
チレン系ゲルとを混合することにより得られ、その硬度
がJIS−A基準において約30〜約50であり、かつ
PBT樹脂との自己接着性を備えることを特徴とする。
【0009】請求項2の発明に係る防水コネクタは、P
BT樹脂により形成されるハウジングと、このハウジン
グに組み付けられ、ハウジング内部への浸水を規制する
防水部材とを備えたものであって、前記防水部材は、請
求項1に記載の熱可塑性樹脂を用いて形成されているこ
とを特徴とする。
【0010】請求項3の発明は、請求項2に記載のもの
であって、前記ハウジングには、この防水コネクタと相
手側コネクタとの嵌合を維持する弾性的に撓み変形可能
な弾性ロック部が備えられている一方、前記防水部材に
は、この弾性ロック部に対して外側からの撓み操作を許
容するロック覆部が設けられていることを特徴とする。
【0011】
【発明の作用および効果】請求項1の発明によれば、熱
可塑性樹脂は、PBT樹脂との自己接着性を備え、かつ
適度な弾性を備えたものである。このため、特に、PB
T樹脂と熱可塑性樹脂とを二色成形する場合には、両樹
脂間にプライマー処理を施すことなく、接着させること
ができる。
【0012】請求項2の発明によれば、PBT樹脂と請
求項1に記載された熱可塑性樹脂とにより二色成形法を
使用して、ハウジングと防水部材とを形成した場合に、
両者の間にプライマー塗布操作を行わうことなく、ハウ
ジングと防水部材とが接着される。
【0013】請求項3の発明によれば、弾性ロック部が
防水部材によって覆われており、外側からの撓み操作が
可能であるため、操作性が向上する。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
説明する。まず、本実施形態における防水部材40を形
成する材料について説明する。PBT(ポリブチレンテ
レフタレート)樹脂に対する自己接着性を備える樹脂と
して、ポリエステル系熱可塑性エラストマーであるペル
プレンP−40H(東洋紡績株式会社製)を使用した。
ここでPBT樹脂との自己接着性を備えた熱可塑性エラ
ストマーは、硬度が70以上であるため、そのままでは
防水機能(他の部材に押さえつけられることにより、僅
かに変形し、その部分を水密状とする機能)を必要とす
る部分に使用することが困難である。このため、このよ
うな熱可塑性エラストマーが有するPBT樹脂への自己
接着性を失わせることなく、適度な弾性を与えるため
に、ポリエチレン系ゲルであるコスモゲル(株式会社コ
スモ計器製)を混合した。二つの材料が混合されてでき
た熱可塑性樹脂の硬度としては、約30〜約50が適当
である。
【0015】ペルプレンP−40Hとコスモゲルとの重
量比を、約1:1となるように混合してなる熱可塑性樹
脂は、PBT樹脂に対する自己接着性を備え、かつ適度
な弾性(硬度が約50)を備えていた。このため、PB
T樹脂との二色成形に際して、この熱可塑性樹脂を使用
することにより、PBT樹脂と熱可塑性樹脂との接触面
にプライマー処理を施すことなく、両樹脂が接着され
る。また、この熱可塑性樹脂の硬化時間は、元の熱可塑
性エラストマーと同程度であった。このため、従来のよ
うにゴム材を使用する場合に比べると、成形サイクルの
時間を大幅に短縮することができる。
【0016】次に、本発明の実施形態として、上記した
熱可塑性樹脂を使用した防水コネクタについて、図1〜
図5を参照しつつ詳細に説明する。
【0017】本実施形態の防水コネクタ19は、前側ハ
ウジング20と後側ハウジング30とからなるハウジン
グと、後側ハウジング30と一体に形成される防水部材
40と、ジェル状のシール材45とから構成される。こ
れらを組み合わせた防水コネクタ19が、三個一組とな
って相手側コネクタ10に横一列に組み付けられてい
る。
【0018】各防水コネクタ19は、基本的には同じ構
成とされている。図1において、左右両側のものは、同
じ極数で左右対称な形状とされている一方、中央のもの
は両側のものに比べると極数及び形状が異なっている。
尚、シール材45と後側ハウジング30と防水部材40
については、両側の2組のものが同一の形状及び大きさ
となっている。従って、以下の説明では、主として中央
に配置される防水コネクタ19について述べることと
し、両側の2組のものについては、中央のものと同様の
機能のものに対して同一の符号を付して、詳しい説明を
省略する。
【0019】相手側コネクタ10は、三個が一組として
一体に形成されており、それぞれについて内部が嵌合凹
部12とされたフード部11を個別に備えている。各嵌
合凹部12内には雄側端子金具13のタブ13Aが臨ん
でおり、このタブ13Aと反対側に設けられる接続部1
3Bはアライメントプレート14を貫通して回路基板1
5に接続されている(図3を合わせて参照)。この3つ
の相手側コネクタ10は、回路基板15が収容されてい
る機器のケース16に固定されており、ケース16の窓
孔16Aからフード部11の前半部分を突出させてい
る。
【0020】なお、窓孔16Aの孔縁には図示しないシ
ール部材が取り付けられており、これによりケース16
内部の防水が図られている。また、各フード部11の前
端部の外周は、防水部材40が密着されるシール面17
となっている。さらに、嵌合凹部12の天井面には、前
側ハウジング20の弾性ロック部24と係合されるロッ
ク突起18が形成されている。
【0021】前側ハウジング20は、合成樹脂材により
形成されており、後端部を除いた大部分を相手側コネク
タ10の嵌合凹部12内に収容可能な形態とされてい
る。前側ハウジング20の後面には、複数の端子挿入口
21が開口され、ここから雌側端子金具22が挿入可能
とされている。なお、雌側端子金具22が挿入される
と、雌側端子金具22に連結された電線23が端子挿入
口21から外部へと延出される。
【0022】また、前側ハウジング20の上面には、後
方へ片持ち状に延出するとともに延出端を前側ハウジン
グ20の背面よりも後方へ突出させた弾性的に撓み変形
可能な弾性ロック部24が形成されている。弾性ロック
部24は、前側ハウジング20が嵌合凹部12に嵌合さ
れるときには、ロック突起18との干渉により下方向
(前側ハウジング20の上面に接近する方向)へ撓み変
形し、両コネクタ10,19が正規嵌合状態に達すると
復帰変形してロック突起18に係合し、もって両コネク
タ10,19が離脱不能にロックされる。弾性ロック部
24の後端の操作部24Aを押し下げ操作すると、ロッ
ク突起18から外れてロックが解除される。また、前側
ハウジング20の上面における弾性ロック部24の両側
には、一対の係止突起25が突設されている。さらに、
前側ハウジング20の下端縁にも下向きの係合突起26
が突設されている。
【0023】後側ハウジング30は、硬質のPBT(ポ
リブチレンテレフタレート)樹脂から形成されており、
前側ハウジング20の背面に対して一回り大きい範囲で
対向する板状覆い部31と、この板状覆い部31の周縁
から前方へ延出する組み付き部32とからなる。板状覆
い部31には、前側ハウジング20の各端子挿入口21
に対応する複数の貫通孔33が形成され、この貫通孔3
3を通して雌側端子金具22が前側ハウジング20内に
挿入されるとともに、挿入状態では電線23が貫通孔3
3から後側ハウジング30の外部へ引き出される。
【0024】板状覆い部31の内面上端部には、係止突
起25と係合可能な左右一対の係止アーム34が突成さ
れている。この係止アーム34の突出端には、内向きの
仮係止片34Aが形成されているとともに、この仮係止
片34Aよりも基端側に同じく内向きの本係止片34B
が形成されている。仮係止片34Aと本係止片34Bが
係止突起25に対して挟むように係合すると後側ハウジ
ング30が前側ハウジング20に対して仮保持され、こ
の仮保持状態から後側ハウジング30を前側ハウジング
20側へ押動させると、本係止片34Bが係止突起25
と係合することにより後側ハウジング30が本係止状態
に保持される。
【0025】また、板状覆い部31の内面下端部には、
係合突起26と係合可能な係合爪35Aを有する係合ア
ーム35が形成されている。この係合アーム35は、後
側ハウジング30が本係止状態に保持されたときに係合
突起26と係合して、後側ハウジング30の下部分が前
側ハウジング20から離間することを規制する。尚、板
状覆い部31には、仮係止片34A、本係止片34B及
び係合爪35Aを成形する際に生じる型抜き孔36,3
7が開口されているとともに、係合アーム35の撓み空
間38が開口されている。さらに、板状覆い部31の内
面には、貫通孔33の上縁及び下縁から突出する複数の
食い込み片39が形成されている。この食い込み片39
は、後側ハウジング30が仮保持状態のときにはシール
材45と非接触であるが、後側ハウジング30が本係止
されるとシール材45に食い込んでそのシール材45の
変形を規制するようになっている。
【0026】後側ハウジング30の組み付き部32の先
端側領域には、その外周面と内周面とを全周に亘って挟
むように防水部材40が設けられている。防水部材40
は、上記した熱可塑性樹脂により形成されており、二色
成形によって後側ハウジング30と一体に成形されてい
る。熱可塑性樹脂は、PBT樹脂との自己接着性を備え
ているため、防水部材40と後側ハウジング30との境
界部分には隙間はない。防水部材40の内周には周方向
のリップ部41が形成されており、このリップ部41が
相手側コネクタ10のシール面17に全周に亘って密着
されるようになっている。
【0027】また、板状覆い部31における弾性ロック
部24と対応する領域は切欠されており、この切欠部3
1Aには防水部材40に連なるロック覆部42が配置さ
れている。このロック覆部42は、防水部材40の形成
時に二色成形によりPBT樹脂の後側ハウジング30と
一体成形されているため、切欠部31Aとロック覆部4
2との境界部分には隙間はない。ロック覆部42は、弾
性ロック部24の操作部24Aを囲むような箱状をなし
ており、このロック覆部42を弾性撓みさせることによ
って外部から弾性ロック部24のロック解除操作を行う
ことが可能となっている。
【0028】シール材45は、シリコンジェル製であっ
て概ね方形の厚板状をなしており、前側ハウジング20
の背面と後側ハウジング30の板状覆い部31との間に
挟み付けられる。シール材45の厚さは、後側ハウジン
グ30が本係止されたときの板状覆い部31と前側ハウ
ジング20との間隔寸法よりも僅かに大きく設定されて
いるため、組付け状態では板状覆い部31とシール材4
5と前側ハウジング20の背面との間には隙間が生じな
い。また、シール材45は、全ての端子挿入口21と貫
通孔33を塞ぐような大きさとされている。さらに、シ
ール材45の上縁には、係止アーム34の仮係止片34
Aと本係止片34Bの型抜き孔36を塞ぐための延出部
46が突成されており、また、シール材45の下縁部は
係合アーム35の係合突起26の型抜き孔37を塞ぐよ
うになっている。
【0029】次に、上記のように構成された防水コネク
タ19の組付け手順について説明する。まず、シール材
45を前側ハウジング20の背面に位置決めしつつ押し
付け、前側ハウジング20の背面に密着し、全ての端子
挿入口21がシール材45によって塞ぐ。この後、後側
ハウジング30を前側ハウジング20に被せるように押
し付けて、係止アーム34と係止突起25とを係合させ
て後側ハウジング30を仮保持状態とする。次に、この
状態で各貫通孔33に雌側端子金具22を差し込んでシ
ール材45を突き破りつつ貫通させ、電線23を摘んで
更に雌側端子金具22を深く押し込むと、雌側端子金具
22は前側ハウジング20内の所定の位置まで挿入され
る。挿入後は、シール材45には電線23が貫いた状態
となる。
【0030】雌側端子金具22の挿入が完了したら、後
側ハウジング30を前側ハウジング20に押し付けて本
係止状態とすると、係止アーム34と係合アーム35
が、それぞれ係止突起25と係合突起26に係合し、後
側ハウジング30が本係止状態に保持される。これに伴
い、シール材45が板状覆い部31と前側ハウジング2
0との間で挟圧され、端子挿入口21と貫通孔33を水
密状に塞ぐとともに、シール材45が電線23の外周に
密着する。さらに、食い込み片39がシール材45に食
い込んでその面方向への遊動を規制する。また、板状覆
い部31の型抜き孔36,37はシール材45によって
シールされ、係合アーム35の撓み空間38は内側から
防水部材40によって閉塞されている。こうして、防水
コネクタ19の組付けが完了する。
【0031】この後、この防水コネクタ19を相手側コ
ネクタ10の嵌合凹部12に嵌合させ、弾性ロック部2
4とロック突起18との係合により両コネクタ10,1
9を嵌合状態にロックさせる。すると、防水部材40が
相手側コネクタ10のシール面17に密着し、両コネク
タ10,19の嵌合部分がシールされる。なお、両コネ
クタ10,19を嵌合する際には弾性ロック部24が弾
性撓みを生じるが、その撓み変位はロック覆部42の内
部で行われ、弾性ロック部24が後側ハウジング30や
防水部材40と干渉して変位動作を妨げられることはな
い。
【0032】また、弾性ロック部24の操作部24Aは
ロック覆部42の上面に殆ど隙間を空けずに沿うように
位置しているので、両コネクタ10,19を離間させる
際には、ロック覆部42の上面を押圧すれば、弾性ロッ
ク部24が押し下げられて両コネクタ10,19のロッ
クが解除される。
【0033】このように本実施形態によれば、防水部材
40を成形した熱可塑性樹脂は、PBT樹脂との自己接
着性を備え、かつ適度な弾性を備えたものであるため、
PBT樹脂と熱可塑性樹脂とを二色成形する場合には、
両樹脂間にプライマー処理を施すことなく、接着させる
ことができる。
【0034】また、熱可塑性樹脂の硬化時間は、熱可塑
性エラストマーとほぼ同等の時間であり、従来の防水部
材102を形成していたゴム材に比べると短時間で済
む。このため、成形サイクルを短縮でき、生産性が向上
する。
【0035】さらに、防水コネクタ19において、弾性
ロック部24は防水部材40に設けられたロック覆部4
2によって覆われており、外側からの撓み操作が可能と
なり、操作性が向上する。
【0036】なお、本発明は本実施形態に限定されるも
のではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術
的範囲に含まれる。 (1)本実施形態では、PBT樹脂との自己接着性を備
える熱可塑性エラストマーとポリエチレン系ゲルとの混
合比は、重量比で約1:1であったが、本発明によれ
ば、得られた熱可塑性樹脂の硬度が約30〜50の範囲
内であれば、重量比を変化させてもよい。 (2)本実施形態では、弾性ロック部が雌側コネクタに
形成されている場合について説明したが、本発明によれ
ば、弾性ロック部が雄側コネクタに形成されている場合
にも適用できる。 (3)本実施形態では、ハウジングを前後に分割して形
成したが、本発明によれば、ハウジングは一体型のもの
でもよい。 (4)本実施形態では、弾性ロック部を操作するために
防水部材にロック覆部を設けたが、本発明によれば、ロ
ック覆部を設けない構成とすることもできる。この場
合、弾性ロック部の解除操作は防水部材を外して行えば
よい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の分解状態の斜視図
【図2】防水部材と防水部材の形状を示すために仮想的
に分離した状態をあらわす斜視図
【図3】組付け状態をあらわす縦断面図
【図4】雄側コネクタから分離した雌側コネクタとジェ
ル状シール材と防水部材の縦断面図
【図5】組付け状態をあらわす部分水平断面図
【図6】従来例における防水コネクタの側断面図
【図7】従来例における防水コネクタを製造するための
第一段階を示す側断面図
【図8】従来例における防水コネクタを製造するための
第二段階を示す側断面図
【符号の説明】
10…相手側コネクタ 19…防水コネクタ 20…前側ハウジング(ハウジング) 24…弾性ロック部 30…後側ハウジング(ハウジング) 40…防水部材 42…ロック覆部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) (C08L 101/00 23:06) Fターム(参考) 4H017 AA03 AA04 AA39 AB07 AC02 AC04 AC16 AC17 AD03 AD05 AE05 4J002 BB04X CF10W GJ02 5E021 FA05 FA09 FB02 FB07 FC32 FC36 FC40 HC09 5E087 EE14 FF12 HH02 HH04 JJ01 KK02 KK04 LL01 LL03 LL04 LL12 LL16 LL17 MM04 MM08 RR12 RR25

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 PBT樹脂との自己接着性を備える熱可
    塑性エラストマーと、ポリエチレン系ゲルとを混合する
    ことにより得られ、その硬度が約30〜約50であり、
    かつPBT樹脂との自己接着性を備えることを特徴とす
    る熱可塑性樹脂。
  2. 【請求項2】 PBT樹脂により形成されるハウジング
    と、このハウジングに組み付けられ、ハウジング内部へ
    の浸水を規制する防水部材とを備えた防水コネクタであ
    って、 前記防水部材は、請求項1に記載の熱可塑性樹脂を用い
    て形成されていることを特徴とする防水コネクタ。
  3. 【請求項3】 前記ハウジングには、前記防水コネクタ
    と相手側コネクタとの嵌合を維持する弾性的に撓み変形
    可能な弾性ロック部が備えられている一方、前記防水部
    材には、この弾性ロック部の外周を覆うとともに、弾性
    ロック部に対して外側からの撓み操作を許容するロック
    覆部が設けられていることを特徴とする請求項2に記載
    の防水コネクタ。
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Cited By (4)

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