JP2002134219A - 防水コネクタ及び該防水コネクタの製造方法 - Google Patents

防水コネクタ及び該防水コネクタの製造方法

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JP2002134219A
JP2002134219A JP2000331216A JP2000331216A JP2002134219A JP 2002134219 A JP2002134219 A JP 2002134219A JP 2000331216 A JP2000331216 A JP 2000331216A JP 2000331216 A JP2000331216 A JP 2000331216A JP 2002134219 A JP2002134219 A JP 2002134219A
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hole
outer housing
housing
waterproof connector
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Terufumi Hara
輝史 原
Takao Murakami
孝夫 村上
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/46Bases; Cases
    • H01R13/52Dustproof, splashproof, drip-proof, waterproof, or flameproof cases
    • H01R13/521Sealing between contact members and housing, e.g. sealing insert
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S439/00Electrical connectors
    • Y10S439/901Connector hood or shell
    • Y10S439/904Multipart shell

Abstract

(57)【要約】 【課題】 防水のために挿入するシール部材を簡単な手
段をもってハウジング側に固定し、コストの大幅な上昇
を伴うことなくシール部材の抜け落ちを確実に防止する
ことができる防水コネクタを提供する。 【解決手段】 接続端子12を収容する合成樹脂製のイ
ンナーハウジング14と、閉塞壁20aにインナーハウ
ジング14の挿入口16を設け、この挿入口16に挿入
したインナーハウジング14側を、これとの間に所定の
空間部Sを設けて囲繞し、その先端部に差込口18を設
けた合成樹脂製のアウターハウジング20と、空間部S
内に挿入するシール部材22とを備え、このシール部材
22から閉塞壁20aに向かって保持突起30を突設す
るとともに、閉塞壁20aに保持突起30を挿入する貫
通孔32を設けて、これに保持突起30を挿入し、少な
くとも貫通孔32から露出する保持突起30の露出部3
0aを、閉塞壁20aの外側から熱可塑性樹脂34で覆
うようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パッキンなどのシ
ール部材をコネクタの内部に挿入して、このシール部材
によりコネクタの内部を防水するようにした防水コネク
タ及び該防水コネクタの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の防水コネクタとしては、例えば特
開昭61−179077号公報に開示され、図5,図6
に示したものがある。図5は相互にアッセンブリされる
防水コネクタ1と相手側コネクタ2とを示す分解斜視図
である。図6に示すように、防水コネクタ1は、アウタ
ーハウジング3の内部に、所定空間Sを設けて一方の電
線4の接続端子4aを収容するインナーハウジング5を
突設し、そして、これらアウターハウジング3とインナ
ーハウジング5との間にゴム製のパッキン6を挿入する
ようになっている。
【0003】一方、図5に示すように、相手側コネクタ
2は前記所定空間Sに差し込むハウジング7を備え、こ
のハウジング7の後端部に他方の電線8の接続端子8a
を収容するようになっている。なお、この接続端子8a
および接続端子4aは、スペーサ9,9aによってハウ
ジング7およびインナーハウジング5内に係止されるよ
うになっている。
【0004】そして、相手側コネクタ2のハウジング7
を防水コネクタ1の所定空間Sに差し込むことにより、
一方の接続端子4aと他方の接続端子8aとが接触する
とともに、ハウジング7の先端部内側に形成した図示し
ない段部でパッキン6をアウターハウジング3の底壁3
aの方向に押圧する。これによって、パッキン6を底壁
3aと前記段部との間で圧縮することにより肉厚方向に
膨出して、インナーハウジング5の外周面とハウジング
7の内周面との間を液密封止するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の防水コネクタ1にあっては、パッキン6による防
水機能は、相手側コネクタ2を防水コネクタ1に差し込
むことにより、このパッキン6が肉厚方向に膨出しては
じめて発揮されるものであり、相手側コネクタ2を差し
込まない状態では、むしろパッキン6の耐久性などの点
からインナーハウジング5の外周面には、このパッキン
6を圧接することなく緩い状態で嵌合しておくことが好
ましい。
【0006】このため、防水コネクタ1の差込口1aを
下方に向けて相手側コネクタ2に接続する場合などで
は、前記パッキン6がこの差込口1aから容易に落下し
てしまうおそれがある。このようにパッキン6が落下す
ると再度挿入し直してから接続作業を行わねばならず、
また、その場合にあってもパッキン6が再落下しないよ
うに指で差込口1aを塞ぎつつ接続するなどの工夫が必
要となってくる。このため、防水コネクタ1の組立等に
多くの時間を要して、その作業性が悪化してしまう。
【0007】そこで、本発明はかかる従来の課題を解決
すべく成されたもので、防水のために挿入するシール部
材を簡単な手段をもってハウジング側に固定し、コスト
の大幅な上昇を伴うことなくシール部材の抜け落ちを確
実に防止することができる防水コネクタ及び該防水コネ
クタの製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、接続
端子を収容するインナーハウジングと、閉塞壁にこのイ
ンナーハウジングの挿入口を設け、この挿入口に挿入し
たこのインナーハウジング側を、これとの間に所定の空
間部を設けて囲繞し、その先端部に差込口を設けたアウ
ターハウジングと、前記空間部内に挿入するシール部材
とを備えた防水コネクタにおいて、前記シール部材から
前記閉塞壁に向かって保持突起を突設するとともに、こ
の閉塞壁に該保持突起を挿入する貫通孔を設け、この貫
通孔に前記保持突起を挿入し、少なくとも該貫通孔から
露出する前記保持突起の露出部を、前記閉塞壁の外側か
ら熱可塑性樹脂で覆ったことを特徴とする。
【0009】この場合、アウターハウジングとインナー
ハウジング側との間の空間部に挿入したシール部材は、
このシール部材から突設した保持突起をアウターハウジ
ングの閉塞壁に形成した貫通孔に挿入し、このときに、
少なくとも該貫通孔から露出する保持突起の露出部を前
記閉塞壁の外側から熱可塑性樹脂で覆うようにしたの
で、この熱可塑性樹脂によって前記露出部が前記閉塞壁
に固着される。これにより、前記シール部材に保持突起
を形成するとともに前記閉塞壁に貫通孔を形成し、か
つ、この貫通孔に保持突起を挿入して熱可塑性樹脂を充
填するという簡単な構成によって、シール部材がアウタ
ーハウジングに確実に固定される。
【0010】請求項2の発明は、請求項1に記載の防水
コネクタにおいて、前記熱可塑性樹脂により前記アウタ
ーハウジングの閉塞壁の外側から前記インナーハウジン
グの突出部分の外側に亘ってその全体を覆うようにした
ことを特徴とする。
【0011】この場合、保持突起の露出部を覆う熱可塑
性樹脂によって、アウターハウジングの閉塞壁の外側か
らインナーハウジングの突出部分の外側に亘ってその全
体を覆うことにより、インナーハウジングを挿入口に挿
入した部分および接続端子を収容した部分が熱可塑性樹
脂で固定されるとともに液密封止される。
【0012】請求項3の発明は、防水コネクタの製造方
法であって、接続端子を収容したインナーハウジング
を、アウターハウジングの閉塞壁に設けた挿入口から挿
入し、次に、このアウターハウジングの先端部の差込口
からこのアウターハウジングと前記インナーハウジング
側との間に設けた所定の空間部内にシール部材を挿入し
て押し込み、次に、このシール部材から突設した保持突
起を前記閉塞壁に設けた貫通孔に挿入し、この状態で少
なくともこの貫通孔から露出する前記保持突起の露出部
を、前記閉塞壁の外側から熱可塑性樹脂で覆うようにし
たことを特徴とする。
【0013】この場合、アウターハウジングとインナー
ハウジング側との間に設けた所定の空間部をガイドスペ
ースとしてシール部材を挿入することができるため、こ
の挿入状態でシール部材を前記空間部の内方へと単に押
し込むことにより、このシール部材が前記閉塞壁に対向
する位置へと容易かつ確実に案内される。このため、こ
のシール部材の押し込みで保持突起が前記閉塞壁の貫通
孔に簡単に挿入される。そして、このように貫通孔に保
持突起を挿入した後は、少なくともその保持突起の露出
部を閉塞壁の外側から熱可塑性樹脂で覆うことにより、
シール部材がアウターハウジング側に簡単に固定され
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面を参照して詳細に説明する。
【0015】図1〜図4は本発明の防水コネクタの一実
施形態を示し、図1は防水コネクタの分解斜視図、図2
は防水コネクタの組付け状態の断面図、図3は図1中A
−A線に沿う拡大断面図、図4は図2中B部の拡大断面
図である。
【0016】図1に示すように、防水コネクタ10は、
複数の接続端子12を収容する合成樹脂製のインナーハ
ウジング14と、閉塞壁20aにインナーハウジング1
4のハウジング嵌合筒部となる挿入口16を設け、この
挿入口16に挿入した該インナーハウジング14側を、
これとの間に所定の空間部S(図2参照)を設けて囲繞
し、その先端部に差込口18を設けた合成樹脂製のアウ
ターハウジング20と、前記空間部S内に挿入するシー
ル部材としてのパッキン22とを備えている。
【0017】前記インナーハウジング14は、複数本
(本実施形態では例えば4本)の電線24を、個々の電
線24毎に接続する前記接続端子12を複数備える。こ
の接続接子12は電線24と確実に導通できる例えば圧
着端子や圧接端子などを用いることができるが、本実施
形態では、図3に示すように、後者の圧接端子を用いて
電線24の絶縁被覆24aを切除することなく、圧接端
子(圧接端子)12の圧接刃12aに電線24を押し込
むことにより導線24bと電気的に接触させて圧接接続
するようになっている。
【0018】また、インナーハウジング14は合成樹脂
によりほぼ扁平な直方体状として一体成形し、その後方
端部(後方とは図1,図2中右方であり以下同様)には
圧接端子12を個々に収容する端子収容室14aを複数
並設してある。インナーハウジング14の前方端部(前
方とは図1,図2中左方であり以下同様)には、各圧接
端子12に対応して図示しない相手側の端子を挿入する
挿入孔14cを形成してある。
【0019】図1に示すように、アウターハウジング2
0は、合成樹脂によって後方に閉塞壁20aを形成した
ほぼ直方体状の有底筒状として一体成形し、この閉塞壁
20aにはインナーハウジング14を挿入する筒状の挿
入口16を形成してある。図2に示すように、この挿入
口16は閉塞壁20aの内外に連続して突出する筒状に
形成され、その長さをインナーハウジング14の挿入方
向長さとほぼ等しくして、該筒状の挿入口16に挿入し
て嵌合されたインナーハウジング14を保持するように
なっている。また、筒状の挿入口16の前端は、アウタ
ーハウジング20の前端の差込口18より後退した位置
で終端となり、この差込口18から挿入口16の前端部
が突出しないようになっている。
【0020】そして、アウターハウジング20内に突出
する筒状の挿入口16の外周面とこのアウターハウジン
グ20の内周面との間には、相手側コネクタ28(図4
参照)を挿入するための所定の空間部Sを設けてある。
これによって、アウターハウジング20とインナーハウ
ジング14側との間に前記空間部Sが設けられることに
なる。ここで、インナーハウジング14側には、該イン
ナーハウジング14と前記挿入口16を含めた部分で、
この挿入口16が短くてインナーハウジング14がアウ
ターハウジング20内に直接露出する場合に、インナー
ハウジング14とアウターハウジング20との間に前記
空間部Sを設けることになる。また、アウターハウジン
グ20の上面中央部には、相手側コネクタ28に弾発的
に係脱するロック手段26を設けてある。
【0021】前記パッキン22は、ゴムなどの弾性部材
を素材として、アウターハウジング20内に位置する前
記挿入口16の外周形状にほぼ沿った環状に形成され、
その外周には周方向に連続する凸条22aを突設してあ
る。そして、このパッキン22を空間部Sに挿入した際
に、パッキン22の内周は挿入口16の外周に緩く嵌合
するとともに、このパッキン22の外周面とアウターハ
ウジング20の内周面との間に隙間を設け、この隙間に
図4に示す相手側コネクタ28を差し込んで嵌合するよ
うになっている。このとき、差し込んだ相手側コネクタ
28の段部28aでパッキン22を挿入方向に圧縮した
際に、このパッキン22が肉厚方向に膨出して筒状の挿
入口16の外周面と相手側コネクタ28の内周面とをシ
ールするようになっている。
【0022】ここで、図1に示すように、パッキン22
からアウターハウジング20の閉塞壁20aに向かって
保持突起30を突設するとともに、図2に示すように、
閉塞壁20aにこの保持突起30を挿入する貫通孔32
を設け、この貫通孔32に保持突起30を挿入し、少な
くとも貫通孔32から露出する保持突起30の露出部と
しての膨出部30aを、アウターハウジング20の閉塞
壁20aの外側から熱可塑性樹脂(例えば、ホットメル
ト接着剤等の熱可塑性ポリアミド樹脂)34で覆うよう
になっている。
【0023】前記保持突起30はパッキン22の後端面
からその周方向に適宜間隔をもって複数本を一体に突設
し、それぞれの先端部には矢じり状の膨出部30aを形
成してある。一方、貫通孔32は各保持突起30に対応
した位置に形成し、それぞれの保持突起30を各貫通孔
32に挿入するようになっている。このとき、保持突起
30の突出長さは、閉塞壁20aの厚さより長く形成し
てあり、膨出部30aの長さ分だけ長くなっている。従
って、保持突起30を貫通孔32に挿入した際に、この
保持突起30は貫通孔32を貫通して膨出部30aが閉
塞壁20aの外側に突出するようになっている。
【0024】そして、図2に示すように、パッキン22
の保持突起30をアウターハウジング20の貫通孔32
に挿入して、パッキン22の膨出部30aがアウターハ
ウジング20の閉塞壁20aの外側に突出した状態で、
この膨出部30aを熱可塑性ポリアミド樹脂等の熱可塑
性樹脂34で覆うことになるが、この熱可塑性樹脂34
で、前記アウターハウジング20の閉塞壁20aの外側
からインナーハウジング14の突出部分14bの外側に
亘ってその全体を覆うようになっている。
【0025】前記熱可塑性樹脂34は、一般に知られる
ように加熱することにより液状となって流動性を示し、
冷却することにより元の固体に戻る性質をもった樹脂材
料でその固着対象物の材質により熱可塑性樹脂34の素
材が選定される。本実施形態で用いる熱可塑性樹脂34
としては、インナーハウジング14およびアウターハウ
ジング20を形成した合成樹脂と、パッキン22を形成
したゴム材との両者に優れた接着性を示す熱可塑性ポリ
アミド樹脂を用いている。この熱可塑性樹脂34として
は前記熱可塑性ポリアミド樹脂に限ることなく、合成樹
脂とゴム材とに効果的な固着性を示す素材を用いること
ができ、更には、インナーハウジング14とアウターハ
ウジング20およびパッキン22の材質を変えた場合に
は、それぞれの材質に良好な固着性を示す素材を選定す
ることになる。
【0026】そして、このように構成した防水コネクタ
10を製造するには、まず、圧接端子12を収容したイ
ンナーハウジング14を、アウターハウジング20の閉
塞壁20aに設けた筒状の挿入口16に挿入する。次
に、このアウターハウジング20の先端部の差込口18
からアウターハウジング20とインナーハウジング14
側との間に設けた所定の空間部S内に、この空間部Sを
ガイドスペースとしてパッキン22を挿入して押し込
み、このパッキン22から突設した保持突起30をアウ
ターハウジング20の閉塞壁20aに設けた貫通孔32
に挿入し、この状態で貫通孔32から露出する保持突起
30の膨出部30aを、アウターハウジング20の閉塞
壁20aの外側から溶けた熱可塑性樹脂34で覆って硬
化させることにより防水コネクタ10が完成するように
なっている。
【0027】以上の構成により本実施形態の防水コネク
タ10にあっては、図4に示すように、アウターハウジ
ング20とインナーハウジング14側との間の空間部S
に挿入したパッキン22によって、筒状の挿入口16の
外周面と相手側コネクタ28の内周面との間を液密封止
し、これによってインナーハウジング14の内部、つま
り圧接端子12とこれに接触する図示しない相手側端子
との電気接続部分を防水できるようになっている。
【0028】このとき、前記空間部Sに挿入したパッキ
ン22は、このパッキン22から突設した保持突起30
をアウターハウジング20の閉塞壁20aに形成した貫
通孔32に挿入し、そのときに貫通孔32から突出した
膨出部30aを閉塞壁20aの外側から熱可塑性樹脂3
4で覆うようにしたので、この熱可塑性樹脂34によっ
てパッキン22の膨出部30aをアウターハウジング2
0の閉塞壁20aに接着し、ひいては、パッキン22の
全体をアウターケース20に固定することができる。従
って、パッキン22に保持突起30を形成するととも
に、閉塞壁20aに貫通孔32を形成し、かつ、熱可塑
性樹脂34を充填するという簡単な構造によって、大幅
なコストアップを伴うことなくパッキン22がアウター
ケース20から脱落するのを確実に防止できる。このた
め、防水コネクタ10の組立時等にパッキン22が落下
する心配が無いため、この防水コネクタ10の組立等を
迅速かつ確実に行って、その作業能率を向上することが
できる。
【0029】また、熱可塑性樹脂34でパッキン22の
保持突起30の膨出部30aを固定する際に、この熱可
塑性樹脂34によって、アウターハウジング20の閉塞
壁20aの外側からインナーハウジング14の突出部分
14bの外側に亘ってその全体を覆うようにしたので、
インナーハウジング14を挿入口16に挿入した部分お
よび圧接端子12を端子収容室14aに収容した部分
を、熱可塑性樹脂34で固定するとともに液密封止する
ことができる。従って、インナーハウジング14の挿入
部分および圧接端子12と電線24との圧接接続部分を
補強してその定着性を高め、電気的な接触不良を防止す
ることができるとともに、それら挿入部分および接続部
分の液密性を高めて、防水コネクタ10の後端部の防水
機能をより一段と向上させることができる。
【0030】ところで、本実施形態の防水コネクタ10
の製造では、パッキン22の保持突起30を閉塞壁20
aの貫通孔32に挿入するにあたって、アウターハウジ
ング20とインナーハウジング14側との間に設けた所
定の空間部Sをガイドスペースとしてパッキン22を挿
入し、この挿入状態でパッキン22を前記空間部S内方
へと単に押し込むことにより、このパッキン22を閉塞
壁20aに対向する位置へと容易かつ確実に案内するこ
とができる。このため、このパッキン22の押し込みで
保持突起30を貫通孔32に簡単に挿入することができ
る。そして、このように貫通孔32に保持突起30を挿
入した後は熱可塑性樹脂34で覆うようにしたことによ
り、このパッキン22をアウターハウジング20側に簡
単に固定できる。このため、防水コネクタ10の製造を
簡単にしてそのコストダウンを大幅に図ることができ
る。
【0031】ところで、本実施形態では、パッキン22
の保持突起30の先端部に形成した膨出部30aがアウ
ターハウジング20の貫通孔32の外方に突出する関係
上、この膨出部30aを熱可塑性樹脂34で覆うように
したが、保持突起30は必ずしも貫通孔32から突出す
る必要は無く、その保持突起30の先端が貫通孔32か
ら露出しておれば、熱可塑性樹脂34がその露出部分に
接着して、パッキン22を固定することができる。
【0032】また、パッキン22はその挿入方向の圧縮
により肉厚方向に膨出してシール機能を発揮する場合を
示したが、そのシール機能はこれに限ることなく、イン
ナーハウジング14側と相手側コネクタ28との間の液
密性を確保できれば良く、例えば、相手側コネクタ28
の先端でパッキン22をアウターハウジング20の閉塞
壁20aに押し付けるときの圧縮のみでシール機能を発
揮できるようにしたものでもよい。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明の
防水コネクタによれば、アウターハウジングとインナー
ハウジング側との間の空間部にシール部材を挿入するに
あたって、このシール部材から突設した保持突起をアウ
ターハウジングの閉塞壁に形成した貫通孔に挿入し、こ
のときに、少なくとも該貫通孔から露出する保持突起の
露出部を前記閉塞壁の外側から熱可塑性樹脂で覆うよう
にしたので、この熱可塑性樹脂によって前記露出部を前
記閉塞壁に固着することができる。このため、シール部
材に保持突起を形成するとともに前記閉塞壁に貫通孔を
形成し、かつ、この貫通孔に保持突起を挿入して熱可塑
性樹脂を充填するという簡単な構成によって、シール部
材をアウターハウジングに確実に固定できるようにな
り、防水コネクタの大幅なコストアップを伴うことなく
シール部材の脱落を防止できる。このため、防水コネク
タの組立時等の作業能率を向上させることができる。
【0034】請求項2の発明の防水コネクタによれば、
保持突起の露出部を覆う熱可塑性樹脂によって、アウタ
ーハウジングの閉塞壁の外側からインナーハウジングの
突出部分の外側に亘ってその全体を覆うようにしたの
で、インナーハウジングを挿入口に挿入した部分および
接続端子を収容した部分を熱可塑性樹脂で固定するとと
もに液密封止することができる。このため、インナーハ
ウジングの挿入部分および接続端子と電線との接続部分
を補強してその定着性を高め、電気的な接触不良を防止
することができるとともに、それら挿入部分および接続
部分の液密性を高めて、防水コネクタの防水機能をより
一段と向上させることができる。
【0035】請求項3の発明の防水コネクタの製造方法
によれば、シール部材の保持突起をアウターハウジング
の貫通孔に挿入するにあたって、アウターハウジングと
インナーハウジング側との間に設けた所定の空間部をガ
イドスペースとしてシール部材を挿入するようにしたの
で、シール部材を空間部の内方へと単に押し込むことに
より、このシール部材をアウターハウジングの閉塞壁に
対向する位置へと容易かつ確実に案内して、シール部材
の保持突起を貫通孔に簡単に挿入することができる。そ
して、このように貫通孔に保持突起を挿入した後は、少
なくともその保持突起の露出部を閉塞壁の外側から熱可
塑性樹脂で覆うようにしたことにより、このシール部材
をアウターハウジング側に簡単に固定することができ
る。このため、防水コネクタの製造を簡単にしてそのコ
ストダウンをより一段と図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる防水コネクタの一実施形態を示
す分解斜視図である。
【図2】本発明にかかる防水コネクタの一実施形態を示
す組付け状態の断面図である。
【図3】本発明にかかる防水コネクタの一実施形態を示
す図1中A−A線に沿う拡大断面図である。
【図4】本発明にかかる防水コネクタの一実施形態を示
す図2中B部の拡大断面図である。
【図5】従来の防水コネクタの分解斜視図である。
【図6】従来の防水コネクタの組付け状態の断面図であ
る。
【符号の説明】
10 防水コネクタ 12 圧接端子(接続端子) 14 インナーハウジング 14b 突出部分 16 挿入口 18 差込口 20 アウターハウジング 20a 閉塞壁 22 パッキン(シール部材) 24 電線 30 保持突起 30a 膨出部(露出部) 32 貫通孔 34 熱可塑性ポリアミド樹脂(熱可塑性樹脂) S 空間部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5E051 BA06 BB02 BB05 5E087 EE02 EE12 FF06 FF14 HH04 KK04 LL03 LL04 LL12 LL14 RR06 RR12 RR25 RR47

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接続端子を収容するインナーハウジング
    と、閉塞壁に前記インナーハウジングの挿入口を設け、
    この挿入口に挿入したインナーハウジング側を、これと
    の間に所定の空間部を設けて囲繞し、その先端部に差込
    口を設けたアウターハウジングと、前記空間部内に挿入
    するシール部材とを備えた防水コネクタにおいて、 前記シール部材から前記閉塞壁に向かって保持突起を突
    設するとともに、この閉塞壁に該保持突起を挿入する貫
    通孔を設け、この貫通孔に前記保持突起を挿入し、少な
    くとも該貫通孔から露出する前記保持突起の露出部を、
    前記閉塞壁の外側から熱可塑性樹脂で覆ったことを特徴
    とする防水コネクタ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の防水コネクタにおい
    て、 前記熱可塑性樹脂により前記アウターハウジングの閉塞
    壁の外側から前記インナーハウジングの突出部分の外側
    に亘ってその全体を覆うようにしたことを特徴とする防
    水コネクタ。
  3. 【請求項3】 接続端子を収容したインナーハウジング
    を、アウターハウジングの閉塞壁に設けた挿入口から挿
    入し、このアウターハウジングの先端部の差込口から該
    アウターハウジングと前記インナーハウジング側との間
    に設けた所定の空間部内にシール部材を挿入して押し込
    み、このシール部材から突設した保持突起を前記閉塞壁
    に設けた貫通孔に挿入し、この状態で少なくともこの貫
    通孔から露出する前記保持突起の露出部を、前記閉塞壁
    の外側から熱可塑性樹脂で覆うようにしたことを特徴と
    する防水コネクタの製造方法。
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