JP2000178220A - シクロペンテノンの製造方法 - Google Patents

シクロペンテノンの製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2−ハロゲノシクロペンタノンを脱ハロゲン
化水素して2−シクロペンテノンを合成する方法であっ
て、目的化合物の分離精製が容易で、反応溶媒の再生使
用が可能である、2−シクロペンテノンの工業的有利な
製造方法を提供する。 【解決手段】 リチウム塩存在下にN−メチルホルムア
ニリドを溶媒として用いて、2−ハロゲノシクロペンタ
ノンの脱ハロゲン化水素反応を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、種々の医薬品およ
び機能性材料の原料として有用な2−シクロペンテノン
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、2−ハロゲノシクロペンタノンか
ら2−シクロペンテノンを製造する方法としては、2−
クロロシクロペンタノンをジエチルアニリン中で加熱
し、脱ハロゲン化水素する方法が知られている(Bei
lstein VII,p45)。しかし、この方法
は、低収率であった。また、一般的にα−ハロカルボニ
ル化合物を、ジメチルホルムアミド中で、酸またはリチ
ウムイオンなどと反応させ脱ハロゲン化水素する方法
が、良く知られている。しかし、この方法によって、2
−クロロシクロペンテノンを塩酸とジメチルホルムアミ
ド中で反応させても、転化率はわずか20%であったこ
とが報告されている(Bull.Soc.Chem.B
elg.,p1046−1047,Vol.89,19
80)。さらに、これらの脱ハロゲン化水素反応を工業
的に行う場合、目的化合物である2−シクロペンテノン
と使用溶媒であるジメチルホルムアミドの沸点が近いた
め、目的化合物の分離・精製が困難であり、また大量の
ハロゲン化物塩を含んだ溶媒の回収使用が困難であると
いう問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、2−
シクロペンテノンを効率よく合成し、溶媒との分離精製
が容易で、溶媒の再生使用が可能である、2−シクロペ
ンテノンの工業的に有利な製造方法を提供することにあ
る。本発明者らは、前記従来技術の問題点を解決すべく
鋭意検討の結果、N−アルキルホルムアニリド化合物を
溶媒として使用することにより、簡便に効率よく目的物
である2−シクロペンテノンを合成し、また、容易に2
−シクロペンテノンを溶媒から蒸留精製することがで
き、さらに、溶媒は水で洗浄することにより、ハロゲン
化物塩が容易に除去されるので、溶媒の再生使用が可能
であることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成
するに至った。
【0004】
【課題を解決するための手段】かくして、本発明によれ
ば、2−ハロゲノシクロペンタノンを、リチウム塩の存
在下において脱ハロゲン化水素して、2−シクロペンテ
ノンを製造する方法において、溶媒としてN−アルキル
ホルムアニリド化合物を使用することを特徴とするシク
ロペンテノンの製造方法が提供される。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明で用いる2−ハロゲノシク
ロペンタノンは、下記一般式(1)で表される。
【0006】
【化1】 式中、Xはハロゲン原子を表し、好ましくは塩素原子、
臭素原子、よう素原子の中から選ばれたハロゲン原子で
あり、より好ましくは塩素原子または臭素原子であり、
最も好ましくは臭素原子である。
【0007】2−ハロゲノシクロペンタノンの具体例
は、2−クロロシクロペンタノン、2−ブロモシクロペ
ンタノン、2−ヨウ化シクロペンタノンであり、好まし
くは2−クロロシクロペンタノン、2−ブロモシクロペ
ンタノンであり、さらに好ましくは2−ブロモシクロペ
ンタノンである。上記の2−ハロゲノシクロペンタノン
は、例えば、Organic Synthesis,V
ol.53,123(1973)などに記載されている
公知の方法で製造することができる。
【0008】触媒であるリチウム塩としては、通常、無
機酸のリチウム塩が用いられ、その具体例としては、塩
化リチウム、臭化リチウム、よう化リチウム、炭酸リチ
ウム、炭酸水素リチウムなどがあげられる。好ましくは
塩化リチウム、臭化リチウムであり、更に好ましくは臭
化リチウムである。これらのリチウム塩は水和物として
使用してもよい。
【0009】触媒量のリチウム塩とともに、他の塩基を
共存させることが好ましい。使用される塩基は格別限定
されることはなく、その具体例としては、ピリジン、コ
リジン、ルチジン、酸化マグネシウム、炭酸塩として炭
酸ナトリウム、炭酸リチウムなど、炭酸水素塩として炭
酸水素リチウム、炭酸水素ナトリウムなどがあげられ
る。これらの中では、炭酸水素ナトリウムおよび炭酸リ
チウムが好ましく、炭酸リチウムが特に好ましい。塩基
を併用することによって2−ハロゲノシクロペンタノン
の脱ハロゲン化水素反応によって生じるハロゲン化水素
を中和することができる。
【0010】触媒として用いるリチウム塩の量は、原料
である2−ハロゲノシクロペンタノン1重量部に対し
0.01〜0.2重量部、好ましくは0.01〜0.1
重量部、さらに好ましくは0.01〜0.05重量部で
ある。所望により用いる塩基の量は2−ハロゲノシクロ
ペンタノン1モル量に対して、炭酸塩などの2塩基酸の
場合は0.4〜1.0モル量、好ましくは0.5〜0.
8モル量、さらに好ましくは0.5〜0.6モル量であ
り、炭酸水素塩等の1塩基酸の場合は、0.8〜2.0
モル量、好ましくは1.0〜1.6モル量、さらに好ま
しくは1.0〜1.2モル量である。
【0011】本発明の製造方法において使用される溶媒
は、N−アルキルホルムアニリド化合物である。本発明
の製造方法においては、溶媒としてN−アルキルホルム
アニリド化合物を用いることに特徴がある。本願発明で
使用されるN−アルキルホルムアニリド化合物は、本発
明の製造方法において2−ハロゲノシクロペンタノン及
びリチウム塩に対し適度な溶解性と極性を有していると
考えられるので、簡便に効率よく目的物である2−シク
ロペンテノンを合成することができる。また、N−アル
キルホルムアニリド化合物は、生成物である2−シクロ
ペンテノンと沸点が離れているため、2−シクロペンテ
ノンは容易に溶媒から蒸留精製することができる。さら
に、本発明で溶媒として使用されるN−アルキルホルム
アニリド化合物は、水に不溶である。従って、反応後の
溶媒は水で洗浄することにより、溶媒中に含まれるハロ
ゲン化物塩が溶媒から容易に除去され、溶媒の再生使用
が可能となるものである。
【0012】上記のN−アルキルホルムアニリド化合物
は、下記の一般式(2)で表される。
【0013】
【化2】 (式中Aは、アルキル基を示し、Bは、水素原子を示
し、またBは反応に影響しない置換基であってもよ
い。)
【0014】上記一般式(2)中、Aで表されるアルキ
ル基は、炭素数が1〜15のアルキル基であり、好まし
くは炭素数1〜6のアルキル基である。上記のアルキル
基は、直鎖、分岐、あるいは環状であり、好ましくは直
鎖状のアルキル基である。
【0015】具体的なアルキル基は、例えば、直鎖のア
ルキル基としてメチル基、エチル基、n−プロピル基、
n−ブチル基、n−ヘキシル基等;分岐したアルキル基
としてイソプロピル基、sec−ブチル基、イソブチル
基、tert−ブチル基、イソヘキシル基等;環状のア
ルキル基としてはシクロプロピル基、シクロブチル基、
シクロペンチル基、シクロヘキシル基など;である。こ
の中で好ましくは、メチル基である。
【0016】上記一般式(2)中、Bは、水素原子また
は反応に影響しない置換基であり、好ましくは水素原子
である。反応に影響しない置換基としては、特に限定さ
れないが、アルキル基、アリール基、アルコキシ基、ア
リールオキシ基、ハロゲン原子等が挙げられる。
【0017】反応に影響しない置換基の具体例は、例え
ば、アルキル基としてはメチル基、エチル基、ヘキシル
基、イソプロピル基、sec−ブチル基、シクロペンチ
ル基、シクロヘキシル基等;アリール基としてはフェニ
ル基、トリル基等;アルコキシ基としてはメトキシ基、
エトキシ基、イソプロポキシ基、シクロペンチルオキシ
基等;アリールオキシ基としてはフェノキシ基等;ハロ
ゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、
ヨウ素原子等;が挙げられる。これらの置換基は、単独
であるいは2種以上ベンゼン環上に結合しても良く、ま
たその結合位置も特に限定されない。
【0018】上記一般式(2)で表されるN−アルキル
ホルムアニリド化合物の具体例は、例えば、N−メチル
ホルムアニリド、N−エチルホルムアニリド、N−シク
ロヘキシルホルムアニリド、N−メチルホルムトルイジ
ドなどであり、好ましくは、N−メチルホルムアニリ
ド、N−エチルホルムアニリド、N−メチルホルムトル
イジドであり、更に好ましくはN−メチルホルムアニリ
ドである。
【0019】本発明で用いられるN−アルキルホルムア
ニリド化合物の使用量は、2−ハロゲノシクロペンタノ
ンに対して重量比で、1〜10倍量、好ましくは2〜6
倍量、さらに好ましくは2〜4倍量である。
【0020】2−ハロゲノシクロペンタノンの脱ハロゲ
ン化水素反応の反応温度は50℃〜150℃、好ましく
は70〜120℃、さらに好ましくは90〜100℃で
ある。反応時間は、一般に1〜5時間、好ましくは1.
5〜4時間、さらに好ましくは2〜3時間である。
【0021】脱ハロゲン化水素反応は、N−ホルムアニ
リド化合物中でリチウム塩および所望により塩基の存在
下に2−ハロゲノシクロペンタノンを加熱すればよい
が、塩基として炭酸塩または炭酸水素塩を用いる場合、
反応は激しい二酸化炭素の発生を伴うので、この場合に
は塩基、触媒、溶媒を入れ、加熱した反応器内に2−ハ
ロゲノシクロペンタノンを滴下する方法を採ることが望
ましい。
【0022】脱ハロゲン化水素反応が完了した後、反応
混合物を減圧蒸留することによって2−シクロペンテノ
ンが得られる。減圧蒸留は、脱ハロゲン化水素反応が完
了した後、直ちに開始することが好ましい。蒸留時の温
度は、通常反応器内温で60〜120℃、好ましくは6
5〜115℃、さらに好ましくは70〜110℃であ
る。圧力は、通常70mmHg以下、好ましくは60m
mHg以下、さらに好ましくは50mmHg以下であ
る。
【0023】減圧蒸留で得られた2−シクロペンテノン
は、さらに精製してもよい。精製は、例えば、2−シク
ロペンテノンにヒドロキノンなどの重合禁止剤を適量添
加し、精留塔等を用いて行えばよい。このときの精製の
温度や圧力の条件は、上記の蒸留時の条件と同様であ
る。
【0024】蒸留することによって2−シクロペンテノ
ンを容易に分離精製することができる。また、反応に用
いた溶媒は、前記の減圧蒸留の前または後で水洗するこ
とによってハロゲン化物塩などが容易に除去される。水
洗に用いる水の量は、溶媒1重量部に対して、通常0.
5〜2.0重量部、好ましくは0.7〜1.5重量部、
より好ましくは0.8〜1.2重量部である。脱ハロゲ
ン化水素反応によって得られる2−シクロペンテノンは
医薬品などの製造原料、および機能性材料の製造原料と
して有用である。
【0025】(発明の好ましい実施態様)本発明のシク
ロペンテノンの製造方法、すなわち、「 2−ハロゲノ
シクロペンタノンを、リチウム塩の存在下において脱ハ
ロゲン化水素して、2−シクロペンテノンを製造する方
法において、溶媒として、N−アルキルホルムアニリド
化合物を使用することを特徴とするシクロペンテノンの
製造方法」の好ましい実施態様をまとめると以下のとお
りである。2−ハロゲノシクロペンタノンは下記一般式
(1)で表される。
【0026】
【化3】 式中、Xはハロゲン原子を表し、好ましくは塩素、臭素
およびよう素の中から選ばれ、より好ましくは塩素また
は臭素であり、もっとも好ましくは臭素である。
【0027】(2)リチウム塩は、無機酸のリチウム塩
であり、より好ましくは塩化リチウムおよび臭化リチウ
ムの中から選ばれ、さらに好ましくは臭化リチウムであ
る。 (3)リチウム塩の量は、2−ハロゲノシクロペンタノ
ン1重量部に対して、通常0.01〜0.2重量部、好
ましくは0.01〜0.1重量部、さらに好ましくは
0.01〜0.05重量部である。 (4)リチウム塩に加えて、塩基の存在下に脱ハロゲン
化水素反応を行う。 (5)前項(4)において、使用される塩基は、好まし
くは炭酸水素ナトリウムおよび炭酸リチウムの中から選
ばれ、特に好ましくは炭酸リチウムである。 (6)前項(4)および(5)において、塩基の量は2
−ハロゲノシクロペンタノン1モル量に対して、炭酸塩
などの2塩基酸の場合は、0.4〜1.0モル量、好ま
しくは0.5〜0.8モル量、さらに好ましくは0.5
〜0.6モル量であり、炭酸水素塩などの1塩基酸の場
合は、0.8〜2.0モル量、好ましくは1.0〜1.
6モル量、さらに好ましくは1.0〜1.2モル量であ
る。 (7)溶媒としてN−アルキルホルムアニリド化合物
は、下記の一般式(2)で表される。
【0028】
【化4】 (式中Aは、アルキル基を示し、Bは、水素原子を示
し、またBは反応に影響しない置換基であってもよ
い。)
【0029】上記一般式(2)中、Aで表されるアルキ
ル基は、炭素数が1〜15のアルキル基であり、好まし
くは炭素数1〜6のアルキル基である。 (8)上記(7)に記載されたN−アルキルホルムアニ
リド化合物は、N−メチルホルムアニリドである。 (9)溶媒として用いるN−アルキルホルムアニリド化
合物の量は、2−ハロゲノシクロペンタノンに対して重
量比で通常1〜10倍、好ましくは2〜6倍、より好ま
しくは2〜4倍である。 (10)脱ハロゲン化水素反応の反応温度は、通常50
〜150℃、好ましくは70〜120℃、さらに好まし
くは90〜100℃である。 (11)脱ハロゲン化水素反応が完了した後、反応混合
物を反応器内温度で60〜120℃、好ましくは65〜
115℃、さらに好ましくは70〜110℃、圧力70
mmHg以下、好ましくは60mmHg以下、さらに好
ましくは50mmHg以下にて減圧蒸留する。 (12)反応に用いた溶媒は、前項(11)の減圧蒸留
の前または後で、溶媒1重量部に対して、通常0.5〜
2.0重量部、好ましくは0.7〜1.5重量部、より
好ましくは0.8〜1.2重量部の水で洗浄する。
【0030】
【実施例】以下に、実施例および比較例を挙げて、本発
明をより具体的に説明するが、本発明は、実施例に限定
されるものではない。なお、これらの例中の部及び%
は、特に断りのない限り重量基準である。
【0031】実施例1 3重量部のN−メチルホルムアニリドに臭化リチウム一
水和物0.03重量部と0.25重量部の炭酸リチウム
を加え、窒素雰囲気下90℃に加熱した。これに1重量
部の2−ブロモシクロペンタノンを滴下した。滴下終了
後1時間更に反応させ、その後系内を20〜30mmH
gに減圧し、釜温度100℃以下で留出する留分を得
た。この粗2−シクロペンテノンにヒドロキノンを0.
001重量部加え、理論段数6段の精留塔を用いて精留
し、減圧度40mmHg、塔頂温65〜70℃の留分を
収率62%で得た。釜部に残存したN−メチルホルムア
ニリドを3倍量の水で洗浄し、蒸留することによって、
使用量の85%を回収することができた。
【0032】比較例1 N−メチルホルムアニリドをN,N−ジエチルアニリン
に変更した以外は、実施例1と同様に反応を行い、同様
に精留して、2−シクロペンテノンを、収率53%で得
た。しかし、釜部に残存したN,N−ジエチルアニリン
は、水と混合するため、水によるハロゲン化物塩などの
洗浄および溶媒の回収はできなかった。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、簡便に効率よく目的物
である2−シクロペンテノンを合成し、また、容易に2
−シクロペンテノンを溶媒から蒸留精製することがで
き、さらに、溶媒は水で洗浄することにより、ハロゲン
化物塩が容易に除去されるので、溶媒の再生使用が可能
である2−シクロペンテノンの製造方法が提供される。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2−ハロゲノシクロペンタノンを、リチウ
    ム塩の存在下において脱ハロゲン化水素して、2−シク
    ロペンテノンを製造する方法において、溶媒として、N
    −アルキルホルムアニリド化合物を使用することを特徴
    とするシクロペンテノンの製造方法。
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