JP2000175615A - シンバイオティック機能性食品 - Google Patents
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Abstract
焼成部分からなる焼成品であって、脂質をベースとする
組成物は本質的に水を含まず且つ凍結乾燥した乳酸菌生
菌を含み、焼成部分は1種類以上の非消化性の繊維様組
成物を含む。該焼成されない脂質をベースとする組成物
と該焼成部分から構成される焼成製品形態の機能性食品
/健康食品に関する。また、これらの食品の中間体、そ
の製造方法および使用方法。 【効果】この食品は下痢や便秘の予防および/又は治療
に用いられる。
Description
およびプレバイオティクス成分の両方を含む機能性食品
/健康食品、それらの中間体、その製造方法および使用
方法に関する。
ランスを改善することにより宿主に有効に作用する、微
生物生菌からなる食品の栄養補助成分である。今日、多
くの種類の細菌がプロバイオティクスとして用いられて
いる。ヒト用の食品では、そのような細菌は主にヨーグ
ルトなどの発酵乳製品中に組み入れられている。効果的
であるためには、プロバイオティクスは製品の有効期限
の間、生きていなければならない。そのため、発酵乳製
品のようにプロバイオティクス食品の大部分は有効期限
が短くなっている。
ティクス細菌など宿主の健康改善作用を有する1種類あ
るいは限定された種類の細菌の増殖および/または活性
を選択的に刺激することにより、宿主に有効に作用する
非生体で非消化性の食品成分である。
ィクスとプレバイオティクスの両方を含み(ここでは
“シンバイオティック”とも称する)、非冷蔵温度で長
期の有効期限を有する機能性食品/健康食品を予見する
ものである。請求の範囲に係る発明は、脂質をベースと
する焼成されない組成物と焼成部分からなる焼成製品で
あり、該脂質をベースとする組成物は本質的に水を含ま
ず且つ凍結乾燥した乳酸菌生菌を含み、そして該焼成部
分は1種以上の非消化性の繊維様物質を含むことを特徴
とする。
利点の1つは、非消化性の繊維様物質が焼成部分に添加
されることにある。これにより、脂質をベースとする組
成物のテクスチャー等の技術的な問題もなく、さらに製
品の味や外観に過度に影響することもなく、有効量の非
消化性繊維様物質を製品に添加することが可能になる。
非消化性繊維様物質の有効量とは、体内で望ましい繊維
様機能をもたらす量、すなわち、1日用量としては2〜
15gの非消化性繊維様物質の量である。
細菌は凍結乾燥され、本質的に水を含まない環境中に配
合される。脂質をベースとする組成物の水分活性
(Aw)は好ましくは0.6未満、特に好ましくは0.
2〜0.6の範囲内、より特に好ましくは0.35〜
0.45の範囲内である。
合には、融点が30℃を超えるショートニングが乳酸菌
の至適な担体であることが、本発明者らによって見出さ
れた。特に、初期に生菌率が100分の1に減少して
も、以降は30℃を超える温度であっても細菌生存率の
安定化が達成されることが見出された。したがって、脂
質をベースとする組成物は好ましくは融点が30℃を超
えるタイプのショートニングを含む。そのようなショー
トニングの例としては、パーム油、パーム核油、ココナ
ッツオイル、ココアバター、ピーナツバターあるいはそ
の他の植物性バター、バター、マーガリン、水素添加あ
るいは部分的に水素添加された植物油および/または植
物油の単独、あるいはその混合物であり、パーム油が好
ましい。
組成物の総重量の10〜40重量%のショートニングを
含み、好ましくは25〜35重量%である。
トコッカス属、ビフィドバクテリウム属およびストレプ
トコッカス属より選択され、1種以上の乳酸菌タイプの
混合物の形態として用いられるのが好ましい。好適な乳
酸菌はストレプトコッカス・サーモフィルス種および/
またはラクトバチルス・アシドフィルス種に属するもの
である。好ましくは、これらの2種の乳酸菌の少なくと
も1つの菌株が本発明による脂質をベースとする組成物
に用いられる。ストレプトコッカス・サーモフィルス種
およびラクトバチルス・アシドフィルス種に属する菌株
は特に塩酸耐性が高く、これは胃内での生存が良好であ
ることを示している。本発明による特に好ましい乳酸菌
はストレプトコッカス・サーモフィルス(Strept
ococcus thermophilus) ATC
C 19258株およびラクトバチルス・アシドフィル
ス(Lactobacillus acidophil
us) ATCC 314株である(ATCC − A
merican TypeCulture Colle
ction, 12301 ParklawnDriv
e, Rockville, Maryland 20
852, USA)。本発明に従って使用されるその他
の乳酸菌菌株には、ビフィドバクテリウム・ロンガム
(Bifidobacterium longum)A
TCC 15707株、ラクトバチルス・カゼイ(La
ctobacillus casei)ATCC 25
180株、ビフィドバクテリウム・ビフィダム(Bif
idobacterium bifidum)ATCC
11863株、ビフィドバクテリウム・インファンテ
ィス(Bifidobacterium infant
is)ATCC 15697株、ラクトバチルス・プラ
ンタラム(Lactobacillus planta
rum)ATCC 8014株およびラクトバチルス・
デルブルッキ亜種ブルガリカス(Lactobacil
lus delbrueckii subsp. bu
lgaricus)ATCC 7994株が含まれる。
凍結乾燥細菌を該脂質をベースとする組成物の総重量の
1〜10重量%含んでおり、好ましくは4〜6重量%で
ある。乳酸菌濃度は、典型的には脂質をベースとする組
成物1gあたり106〜10 12 CFUの範囲にあ
り、好ましくは107〜0.5×1012 CFUの範
囲、より好ましくは109〜1011 CFUの範囲、
特に好ましくは0.5×1010〜1.5×1010
CFUの範囲、特により好ましくは約1010CFUで
ある。
酸菌とショートニングに加えて、下記の成分を1種類以
上含む:ショ糖、ブドウ糖、果糖、乾燥蜂蜜、乾燥果実
糖類、オリゴ糖、植物繊維、全乳あるいは脱脂粉乳、乳
蛋白、植物性澱粉、穀物粉末あるいは蛋白質、ココアパ
ウダー、ナッツ類、チョコレート、コーヒー、バニラ、
レシチン、食塩、香料、着色料。
前の段落に例示した追加成分の1種類以上を該脂質をベ
ースとする組成物の総重量の50〜89重量%含み、特
に59〜71重量%である。
ィリングおよび/またはコーティングとして用いること
ができる。好ましくはフィリングである。
記の乳酸菌に加え、糖、パーム油、脱脂粉乳、及び香料
を含む。
イッチビスケット、タルトあるいはペストリー等であ
る。好ましくは、クリームサンドイッチビスケットであ
る。
トオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、大豆オリゴ糖、キシロ
オリゴ糖、およびイソマルトオリゴ糖などのオリゴ糖が
含まれ、ここではフラクトオリゴ糖(5糖未満)および
/またはキシロオリゴ糖が好ましい。
の10〜30重量%の非消化性繊維様物質を含み、好ま
しくは15〜25重量%である。
典型的には下記の成分を1種類以上含む:小麦粉、植物
性澱粉、穀粉あるいは蛋白質、ショートニング、糖、全
乳あるいは脱脂粉乳、乳蛋白、膨張剤、食塩、香料、果
物、ココア、チョコレート、ナッツ類、水など。
追加成分の1種類以上を該焼成部分の総重量の70〜9
0重量%含み、好ましくは75〜85重量%である。
スとする組成物の重量比は典型的には9:1〜6:4で
あり、好ましくは8:2〜6:3である。
質を1日用量として2〜15g、好ましくは3〜10
g、特に好ましくは約5g含む。1日あたりの乳酸菌摂
取量は、5×108〜1×1012 CFU(コロニー
形成単位)であり、好ましくは1×109〜5×10
11 CFU、特に好ましくは約1011 CFUの乳
酸菌である。
(18〜22℃)で、少なくとも6カ月間の有効期限を
有している。乳酸菌を含む既知の製品とは異なり、本発
明による焼成製品は冷蔵保存する必要がない。
を脂肪をベースとする組成物1gあたり106〜10
12 CFU、好ましくは107〜0.5×1012
CFU、より好ましくは109〜1011 CFU、特
に好ましくは0.5×1010〜1.5×1010 C
FU、特により好ましくは約1010 CFUの濃度で
含み、少なくとも1つの融点が30℃を越えるショート
ニングを脂質をベースとする組成物の総重量の10〜4
0重量%の濃度で含む脂肪をベースとする組成物を提供
する。好ましくは凍結乾燥した乳酸菌がストレプトコッ
カス・サーモフィルス種とラクトバチルス・アシドフィ
ルス種より選択され、好ましくはストレプトコッカス・
サーモフィルス種の少なくとも1菌株とラクトバチルス
・アシドフィルス種の少なくとも1菌株から構成され
る。
モフィルス種がStreptococcus ther
mophilus ATCC 19258株であり、ラ
クトバチルス・アシドフィルス種の菌株がLactob
acillus acidophilus ATCC
314株である。
は、焼成製品の焼成されない部分として有用であること
とは別に、スプレッド(バター、マーガリン、チョコレ
ートスプレッド、ピーナッツバターなど)として独立し
て使用することもできる。
製品の製造プロセスも提供する。
ベースとする組成物の各成分を混合する。
る。
組み合わせる。
割をいくつか有している。
プロピオン酸、その他の短鎖脂肪酸、ピルビン酸、乳酸
およびアルギニン、システイン、グルタミンなどのアミ
ノ酸。
酸、抗酸化物質およびポリアミド、ヒスタミン、5−ヒ
ドロキシトリプタミン、ピペリジン、チラミン、カダベ
リン、ピロリドンなど。
動、血流、消化管ホルモン分泌 5)潜在的な病原微生物からの宿主保護 6)免疫系の刺激 脂質をベースとする組成物それ自体と、特に本発明によ
る焼成製品は、健全な消化管機能維持および消化の規則
性と健康の改善を助け、特に便秘と下痢の発生を減少さ
せる腸内菌叢の健全なバランスの回復と促進に効果的で
ある。組成物中のプロバイオティクス成分は腸管中で有
害な細菌より優勢に生育し、それによって消化プロセス
に対する毒性作用を低減させる。さらに、腸管への有用
な乳酸菌叢の定着自体が消化系を刺激し、腸管制御を改
善すると考えられる。これら2つの作用はどちらも、下
痢あるいは便秘の発作の頻度、再発、重症度および持続
期間の低下に貢献する。定期的に摂取すると、本発明に
よる組成物は慢性症状、すなわち腸の臨床的な障害を引
き起こすリスクを低減させる。
焼成製品は、単独で、あるいは、あらゆる性質の従来の
治療と組み合わせて用いると、過敏性腸症候群(IB
S)を含む消化管の機能的あるいは臓器的障害の予防と
治療に一般的に有効である。本発明による焼成製品ある
いは脂質をベースとする組成物摂取という形の食事介入
以外の医療的な介入の必要性は、症状の重症度に応じて
症例毎に異なると考えられる。さらに、上記組成物は、
免疫系の刺激、感染に対する抵抗性の向上、結腸のpH
調整、結腸運動と便宜時間の制御のために、あるいは抗
癌および抗変異原として、並びにコレステロール低下作
用を持つ点において有用である。脂質をベースとする組
成物自体および特に焼成製品は好ましくは便秘および下
痢の予防および/または治療に用いられる。
BD)患者も、本発明による焼成製品あるいは脂質をベ
ースとする組成物を摂取すると利益を得られる傾向にあ
ることを見出した。FBDは慢性あるいは半慢性的で、
腸痛、腸機能障害および社会生活の妨害をともなう広い
範囲の消化管障害を表す一般的な用語である。症状の特
定の組み合わせと有症率が下記の7つのFBDサブグル
ープを特徴づけており、「ローマ基準」として知られて
いる分類システムに従って定義される。
者は、本発明によるビスケットあるいは脂質をベースと
する組成物を摂取した後には、症状の改善が認められ
る。特に、症状が上記のサブグループ1)〜4)に分類
される患者は、顕著に良好な結果が期待できる。
者をこれらのグループに分類することができる。たとえ
ば、C1:過敏性腸症候群は下記の症状が、少なくとも
3カ月持続あるいは再発することで特徴づけられる。 1.以下の腹痛あるいは腹部の不快感であって (a)排便によって軽減される (b)および/または、排便頻度の変化を伴う (c)および/または、便の硬さの変化を伴う、および 2.少なくとも4分の1の事象あるいは日数で、下記の
症状が2つ以上認められる。
/水様便) (c)便の通過の変化(渋り腹、切迫感、あるいは残便
感) (d)粘液の排泄 (e)鼓腸あるいは腹部膨満感 C3:機能性便秘は少なくとも3カ月間、下記の症状が
2つ以上認められることで定義される。
い便 3.少なくとも期間の4分の1で残便感 4.自発的な便通が週に2回以下 腹痛は必須ではなく、下痢気味の便も認められない。I
BSには不十分な基準しか存在しない。緩下薬使用時に
はこれらの基準は適用できない。
下記の症状が2つ以上認められることで特徴づけられ
る。
便あるいは水様便) 2.期間の半分以上で1日あたりの便通が3回以上 3.地域の標準(>200g/日、北米および欧州の標
準)と比較すると便用 量が増加するが、1日あたり500g未満。IBSには
不十分な基準しか存在しない。腹痛を訴えることはな
く、硬い便や塊状の便は認められない。切迫した便意が
主な症状であり、大便失禁や下着を汚すこともある。
満感あるいは膨張が典型的な症状である。F3a:骨盤
底共同運動障害は渋り腹や残便感を特徴とする。F3
b:内部肛門括約筋機能障害はF3aの症状と検圧検査
によって診断される。
する。
れる。)フィリング−下記の成分を室温で混合する。パ
ーセンテージはフィリング総重量に対する重量%であ
る。
た。) 香料 0.07% 1日あたり2枚のフィリング入りビスケット(36g)
に含まれる細菌量は下記のとおり。
0.5×1011 CFU ラクトバチルス・アシドフィルス:0.5×1011
CFU ビスケット部分−下記の成分を混合し、焼く。パーセン
テージはビスケット部分総重量に対する重量%である。
のプレバイオティックの含量は 短鎖フラクトオリゴ糖((ブドウ糖−果糖)n−n<
5):5g/日 1日あたりの推奨摂取量はフィリング入りビスケット2
枚(36g)である。
ージはフィリング総重量に対する重量%である。
字にまるめた。) 香料 0.07% ビスケット部分−下記の成分を混合し、焼く。パーセン
テージはビスケット部分総重量に対する重量%である。
枚(36g)である。
mophilus ATCC 19258株と2.0×
1011のL.acidophilus ATCC 3
14株)の塩酸耐性をインビトロで試験する。pH3.
3、37℃で3時間インキュベーション後、生存率はわ
ずか1桁しか低下しない。このインビトロでの塩酸耐性
は、これらの2菌株が胃内(pH3未満となるのは空腹
時のみ)でも良好な生存度であるということを良く示し
ている。さらに、本発明による食品のように緩衝能のあ
る系に乳酸菌を導入した場合には、より良好な生存率が
観察される。
ンにおける細菌の生存 S.thermophilusとL.acidophi
lusを含む細菌混合物の保存および輸送時の安定性を
下記の条件で試験する。
て良好な保存と輸送が可能であること、室温で少なくと
も6カ月の有効期限があることを示している。
検試験を行う。選択された便秘又は下痢患者は、次の腸
機能障害ローマ分類のサブグループである過敏性腸症候
群、機能性腹部鼓腸症、機能性下痢に属し、4つのグル
ープに分けられる。
れた便秘患者 −実施例1のシンバイオティックビスケットを与えられ
た便秘患者 −比較例1のプラセボビスケットを与えられた下痢患者 −実施例1のシンバイオティックビスケットを与えられ
た下痢患者 各グループ内で性別、症状の重症度および機能障害のサ
ブグループの診断結果をマッチングさせる。
者は4週間の栄養介入試験に参加する。
ぼす薬物の同時投与、18歳未満および70歳を超える
患者、および妊婦とする。
の感覚、腹部膨張の感覚、腹痛など) −糞便試料中の総好気性菌、総嫌気性菌およびビフィド
バクテリウム類、ラクトバチルス類、およびストレプト
コッカス・サーモフィルスに関する微生物分析 −放射線不透過性マーカー服用と腹部X線撮影によって
評価した合計および部分通過時間 −右結腸曲より導入した検圧プローブにより検査した結
腸全体および肛門直腸の運動活性。
ケット摂取によって症状の改善が報告された。すなわ
ち、結腸性便秘患者では合計腸内通過時間が減少し、排
便頻度の増加を伴っていた。逆に下痢患者では、排便頻
度の低下を経験する傾向があった。比較として、比較例
で述べた方法で作製したプラセボビスケットを与えられ
た対象では、症状軽減の報告が有意に少なかった。従っ
て、FBDのローマ分類より、下記のグループに分類さ
れる患者は、本発明によって焼いたビスケットの摂取
後、大幅な症状の軽減を経験した。
Claims (15)
- 【請求項1】 脂質をベースとする焼成されない組成物
と焼成部分からなる焼成製品であって、該脂質をベース
とする組成物は本質的に水分を含まず且つ凍結乾燥した
乳酸菌生菌を含み、該焼成部分は1種以上の非消化性の
繊維様物質を含むことを特徴とする焼成製品。 - 【請求項2】 上記乳酸菌がラクトバチルス、ラクトコ
ッカス、ビフィドバクテリウムおよびストレプトコッカ
スより選択される請求項1に記載の焼成製品。 - 【請求項3】 上記乳酸菌が1種以上の乳酸菌の混合物
の形態であることを特徴とする請求項1または2に記載
の焼成製品。 - 【請求項4】 上記乳酸菌がストレプトコッカス・サー
モフィルス種の少なくとも1菌株およびラクトバチルス
・アシドフィルス種の少なくとも1菌株から構成される
請求項1〜3のいずれか1項に記載の焼成製品。 - 【請求項5】 上記非消化性の繊維様物質が、フラクト
オリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、大豆オリゴ糖、キシロオ
リゴ糖およびイソマルトオリゴ糖などの短鎖および長鎖
オリゴ糖からなる群より選択されることを特徴とする請
求項1〜4のいずれか1項に記載の焼成製品。 - 【請求項6】 上記脂質をベースとする組成物がさらに
糖、パーム油、脱脂粉乳および香料を含むことを特徴と
する請求項1〜5のいずれか1項に記載の焼成製品。 - 【請求項7】 非消化性の繊維様物質の1日あたりの摂
取量が2〜15g、好ましくは3〜10g、特に好まし
くは約5gであり、乳酸菌数の1日当たりの摂取量が5
×108〜1×1012 CFU(コロニー形成単
位)、好ましくは1×109〜5×1011 CFU、
特に好ましくは約1011 CFUであることを特徴と
する請求項1〜6のいずれか1項に記載の焼成製品。 - 【請求項8】 室温(18〜22℃)での有効期限が少
なくとも6カ月であることを特徴とする請求項1〜7の
いずれかに記載の焼成製品。 - 【請求項9】 凍結乾燥した乳酸菌生菌を1gあたり1
06〜1012 CFU、好ましくは107〜0.5×
1012 CFU、より好ましくは109〜1011
CFU、特に好ましくは0.5×1010〜1.5×1
010 CFU、最も好ましくは1010 CFU含
み、融点が30℃を越えるショートニングの少なくとも
1種を、総重量に対して10〜40重量%の濃度で含む
上記の脂質をベースとする組成物。 - 【請求項10】 上記ショートニングがパーム油、パー
ム核油、ココナッツオイル、ココアバター、ピーナツバ
ターあるいはその他の植物性バター、バター、マーガリ
ン、水素添加あるいは部分的に水素添加した植物油およ
び植物油からなる群より選択され、好ましくはパーム油
であることを特徴とする請求項9記載の脂質をベースと
する組成物。 - 【請求項11】 上記凍結乾燥乳酸菌がストレプトコッ
カス・サーモフィルス種およびラクトバチルス・アシド
フィルス種からなる群より選択され、好ましくはストレ
プトコッカス・サーモフィルス種の少なくとも1菌株と
ラクトバチルス・アシドフィルス種の少なくとも1菌株
をから構成されることを特徴とする請求項9または10
に記載の脂質をベースとする組成物。 - 【請求項12】 形態がスプレッドであることを特徴と
する請求項9〜11のいずれかに記載の脂質をベースと
する組成物。 - 【請求項13】 40℃を超える加熱を行わずに脂質を
ベースとする組成物の成分を混合するステップと焼成部
分の成分を混合して、焼くステップと、 焼成部分と脂質をベースとする組成物を組み合わせるス
テップからなる請求項1〜8のいずれか1項に記載の焼
成製品の製造方法。 - 【請求項14】 機能性腸疾患の治療と予防に用いる請
求項1〜8のいずれかに記載の焼成製品あるいは請求項
9〜12のいずれかに記載の脂質をベースとする組成
物。 - 【請求項15】 上記機能性腸疾患が、便秘を主症状と
する過敏性腸症候群、下痢を主症状とする過敏性腸症候
群、機能性便秘あるいは機能性下痢である請求項14に
記載の焼成製品あるいは脂質をベースとする組成物。
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