JP2000175443A - スイッチング電源装置 - Google Patents
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Abstract
転してオンオフ動作を行う副スイッチング素子を制御す
る回路が、ICおよび絶縁回路を用いず、簡易に構成さ
れることで、コスト低減および小型軽量化が実現される
スイッチング電源装置を提供する。 【解決手段】 スイッチング電源装置1において、FE
TQ1のオンオフ動作に対して反転したオンオフ動作を
行うFETQ2を制御する副制御回路3は、微分回路を
構成する抵抗R1、R2、ビーズ4およびコンデンサC
2を備えてなる。FETQ2は、トランスTの第2の駆
動巻線N4に発生する電圧により駆動する。また、FE
TQ2のターンオンのタイミングおよびオン期間は、本
微分回路により任意に設定できる。
Description
子と、この主スイッチング素子のオンオフ動作に同期し
て、または、反転してオンオフ動作を行う単一または複
数の副スイッチング素子とを有するスイッチング電源装
置に関する。
の電子機器に対して、商用交流電源から安定した直流電
圧を供給するために、スイッチング電源装置が広く用い
られている。このようなスイッチング電源装置におい
て、トランスの1次巻線に直列に主スイッチング素子を
接続し、これを繰り返しオンオフさせ、入力電圧を断続
的にトランスに印加し、2次巻線に接続された整流平滑
回路を介して直流出力を得るフォワードコンバータ、フ
ライバックコンバータ等、各種の回路方式によるスイッ
チング電源装置が用いられている。これらのスイッチン
グ電源装置に対し、主スイッチング素子のオンオフ動作
に同期して、または、反転してオンオフ動作を行う副ス
イッチング素子を含む回路を付加することより、回路の
諸特性を改善する各種のスイッチング電源装置が提案さ
れている。
来のスイッチング電源装置の構成を図面を参照して説明
する。
示されたものを図13を用いて説明する。
置であり、部分共振コンバータ回路51および駆動回路
52を備える。このうち、部分共振コンバータ回路51
は、コンデンサC51、C52、C53、C54、ダイ
オードD51、D52、D53、トランスT51、主ス
イッチング素子S51、および副スイッチング素子S5
2からなる。
3、比較器54、55、インバータ56、絶縁回路5
7、三角波発振器58、発光側フォトカプラPa、受光
側フォトカプラPb、トランジスタQ51および抵抗R
51、R52、R53からなる。
置においては、副スイッチング素子S52は、主スイッ
チング素子S51のオンオフ動作に対して反転したオン
オフ動作を行う。
されたものを図14を用いて説明する。
置であり、トランスの2次側に設けたFETを用いて整
流を行う、いわゆる同期整流方式と呼ばれるものであ
る。このスイッチング電源装置60は、トランスT6
1、入力コンデンサC61、主スイッチング素子として
のFETQ61、副スイッチング素子としてのFETQ
62、同じく副スイッチング素子としてのFETQ6
3、チョークコイルL61、出力コンデンサC62、発
光側フォトカプラPA、受光側フォトカプラPB、比較
器61、62、63、三角波発振器64、絶縁回路6
5、66、インバータ67、制御回路68、制御信号出
力回路69を備えてなる。このうち、制御信号出力回路
69は、トランジスタQ64、Q65、抵抗R61乃至
R65からなる。
置60においては、FETQ62は、FETQ61のオ
ンオフ動作に同期してオンオフ動作を行い、FETQ6
3は、FETQ61のオンオフ動作に対して反転したオ
ンオフ動作を行う。
各スイッチング電源装置においては、副スイッチング素
子を駆動させる回路部分はICで構成されるものであっ
た。また、主スイッチング素子と副スイッチング素子と
でグランドレベルが異なるため、パルストランスまたは
フォトカプラ等の光電素子からなる絶縁回路を設ける必
要があった。このように、ICおよびパルストランス等
を用いると、回路構成が複雑になり製造コストが増大す
るだけでなく、部品点数の増加により小型軽量化の妨げ
になるという問題を有していた。
グ素子のオンオフ動作に同期して、または、反転してオ
ンオフ動作を行う副スイッチング素子を制御する回路
が、ICおよび絶縁回路を用いず、簡易に構成され、コ
スト低減および小型軽量化が実現されるスイッチング電
源装置を提供することを目的とする。
め、本発明においては、直流電源と、1次巻線を有する
トランスと、前記1次巻線に直列に接続される主スイッ
チング素子と、該主スイッチング素子のオンオフ動作に
同期して、または、反転してオンオフ動作を行う副スイ
ッチング素子とを備え、直流出力が得られるスイッチン
グ電源装置において、前記副スイッチング素子をターン
オンさせる電圧を発生する副スイッチング素子駆動巻線
が、前記トランスに設けられ、第1の抵抗を含む第1の
インピーダンス回路と、第1のコンデンサとが互いに直
列に接続されてなり、前記副スイッチング素子のターン
オンのタイミングおよびオン期間を規定する微分回路
が、前記副スイッチング素子駆動巻線に接続されてなる
ことを特徴とする。
スタからなり、該トランジスタのゲートが、前記第1の
コンデンサを介して、前記副スイッチング素子駆動巻線
の一端に接続され、ソースが、前記副スイッチング素子
駆動巻線の他端に接続され、前記トランジスタのゲート
−ソース間に、前記第1のインピーダンス回路が接続さ
れたことを特徴とする。
ンサに直列に接続された第2のインピーダンス回路を備
えることを特徴とする。
第2の抵抗、ビーズまたはインダクタのいずれかを備え
ることを特徴とする。
ス回路のいずれか一方、もしくは双方のインピーダンス
値が、当該インピーダンス回路を流れる電流の方向によ
り変化することを特徴とする。
して並列に、第2のコンデンサが接続されたことを特徴
とする。
ンピーダンス値が、前記直流出力に応じて、または、前
記第1のインピーダンス回路の外部からの信号により、
変化することを特徴とする。
れば、副スイッチング素子が、副ススイッチング素子駆
動巻線に発生する電圧により駆動するため、IC、もし
くは、パルストランスまたはフォトカプラ等の光電素子
を用いる必要がなく、部品点数の削減、小型軽量化およ
び製造コストの低減が実現される。
装置の基本的な構成を、図面を参照して説明する。
で、一般にフライバックコンバータと呼ばれる回路の応
用回路であり、直流電源Eと、トランスTと、コンデン
サC10と、主スイッチング素子SW1と、副スイッチ
ング素子SW2と、主スイッチング素子制御回路2と、
微分回路3とを備えてなる。
2次巻線N2、主スイッチング素子駆動巻線N3、およ
び副スイッチング素子駆動巻線N4を有する。また、ト
ランスTの2次側には、整流用のダイオードD1および
平滑用のコンデンサC4が設けられる。
線の全部または一部を兼用したインダクタンス素子を用
いてもよい。
ッチング素子駆動巻線N3に発生する電圧を用いて、主
スイッチング素子SW1の駆動を制御する。そして、主
スイッチング素子SW1がオンのとき、直流電源Eに発
生する電圧が、トランスTの1次巻線N1に印加され
て、1次巻線N1にエネルギが蓄積され、オフのとき、
2次巻線N2からエネルギが放出され、このエネルギが
ダイオードD1およびコンデンサC4により整流平滑さ
れ、負荷に電力が供給される。
1の抵抗および第1のコンデンサからなるものであり、
副スイッチング素子駆動巻線N4に発生する電圧を用い
て、副スイッチング素子SW2の駆動を制御し、主スイ
ッチング素子SW1と交互にオンオフさせる。
スイッチング電源装置の実施例を、図面を参照して説明
する。
かるスイッチング電源装置であり、フライバックコンバ
ータの応用回路の中でも、主スイッチング素子にかかる
サージ電圧をクランプする、所謂アクティブクランプ方
式を採用したものである。
およびトランスTを有する。このうち、直流電源Eは、
交流入力を整流平滑したものでもよい。また、トランス
Tは、1次巻線N1、2次巻線N2、主スイッチング素
子駆動巻線(以下、第1の駆動巻線)N3、および、副
スイッチング素子駆動巻線(以下、第2の駆動巻線)N
4を有する。
果トランジスタ(以下、FET)Q1、トランスTの1
次巻線N1および直流電源Eが直列に接続され、副スイ
ッチング素子としての電界効果トランジスタ(以下、F
ET)Q2およびコンデンサC10が、トランスTの1
次巻線N1の両端間に接続される。
チング素子制御回路(以下、主制御回路)2を介して、
第1の駆動巻線N3の一端に接続され、ソースは直流電
源Eに接続され、ドレインは1次巻線N1の一端に接続
される。また、FETQ2のソースは、FETQ1のド
レインに接続され、ゲートは、副スイッチング素子制御
回路(以下、副制御回路)3を介して、トランスTの第
2の駆動巻線N4の一端に接続され、ドレインはコンデ
ンサC10に接続される。
御回路3を介して第2の駆動巻線N4に接続される。こ
こで、副制御回路3は、第1のインピーダンス回路とし
ての抵抗R1、第2のインピーダンス回路としての抵抗
R2およびビーズ4、第1のコンデンサとしてのコンデ
ンサC1、第2のコンデンサとしてのコンデンサC2を
備えてなる。このうち、抵抗R1、R2、ビーズ4およ
びコンデンサC1は、互いに直列に接続され、微分回路
を構成している。また、抵抗R1は、FETQ2のゲー
ト−ソース間に接続され、コンデンサC2は、抵抗R1
に対して並列に接続される。
ンスTの2次側に、整流回路としてのダイオードD1、
および、平滑回路としてのコンデンサC4を備える。
は、FETQ2の内部に寄生的に存在する抵抗を用いて
もよく、第2のコンデンサとしては、FETQ2の内部
に寄生的に存在するコンデンサを用いてもよい。
電源装置1aの動作を説明する。
設けられた起動用の抵抗(図示せず)を介して、FET
Q1のゲートに電圧が印加され、FETQ1がターンオ
ンする。FETQ1のターンオンに伴い、トランスTの
1次巻線N1および第1の駆動巻線N3に、互いに同じ
極性の電圧が発生し、FETQ1はオン状態となり、1
次巻線N1に励磁エネルギが蓄積される。
オフすると、トランスTの1次巻線N1に蓄積されてい
た励磁エネルギが、2次巻線N2を介して電気エネルギ
として放出され、ダイオードD1およびコンデンサC4
により整流、平滑され、負荷に供給される。
された励磁エネルギが、2次巻線N2を介して全て放出
されると、第1の駆動巻線N3に、起動時に発生した電
圧と同じ極性の電圧が発生し、FETQ1がターンオン
する。このように、FETQ1のオンオフ動作に伴い、
電気エネルギが負荷に供給される。
オフ動作に対して反転したオンオフ動作を行い、FET
Q1のスイッチング損失およびスイッチングサージを低
減するものであり、次のように動作する。
2の駆動巻線N4に、FETQ1のオン時に発生する電
圧に対して逆極性の電圧Vbが発生する。この電圧Vb
により、FETQ2のゲート−ソース間に電圧が印加さ
れ、ゲート−ソース間電圧VgsがFETQ2の閾値電
圧Vthを越え、FETQ2がターンオンする。
動作を説明する。同図において、S1、S2は、FET
Q1、Q2のオンオフ状態を模式的に示したものであ
る。また、Vbは、トランスTの第2の駆動巻線N4の
両端電圧を示し、Vgsは、FETQ2のゲート−ソー
ス間電圧を示す。
るデッドタイムdt1、dt2を挟んで、互いに反転し
たオンオフ動作を行う。
加される電圧、すなわち、FETQ2のゲート−ソース
間電圧Vgsは、FETQ1がターンオフすると、第2
の駆動巻線N4に正電圧Vbが発生し、この正電圧Vb
がFETQ2のゲートに印加され、ゲート−ソース間電
圧Vgsが急速に上昇する。そして、ゲート−ソース間
電圧Vgsが、FETQ2の閾値電圧Vthを越えた時
点で、FETQ2がターンオンする。その後、ゲート−
ソース間電圧Vgsはピーク値に達する。次に、コンデ
ンサC1および抵抗R1からなる微分回路により、ゲー
ト−ソース間電圧Vgsは、コンデンサC1の容量値C
と抵抗R1の抵抗値Rとで規定されるCR時定数で減衰
し、再び閾値電圧Vthに達する。これにより、FET
Q2のオン期間が終了し、次のFETQ1のターンオン
に伴い、電圧Vbの極性が反転する。
と、第2の駆動巻線N4に正電圧Vbが発生し、この正
電圧Vbが、FETQ2のゲートに印加され、ゲート−
ソース間電圧Vgsが上昇し、その後、前述のような変
化を繰り返す。
が、FETQ2の閾値電圧Vthを越えてから、微分回
路のCR時定数による減衰で、閾値電圧Vthに達する
までの時間が、FETQ2の駆動パルスS2のオン期間
となる。
る抵抗R2およびビーズ4により、電圧Vbが抵抗R1
の両端間に、急速に印加されることが抑制されるため、
電圧Vgsの立ち上がりは垂直でなく、傾斜をなすもの
となる。これにより、FETQ1のターンオフに対し
て、FETQ2のターンオンが遅延し、FETQ1、Q
2の双方がオフとなるデッドタイムdt1が発生する。
したがって、抵抗R2およびビーズ4として、どのよう
な抵抗値またはインピーダンス値を有する素子を用いる
かで、電圧Vgsの立ち上がりの傾斜を調整し、デッド
タイムdt1の長さを調整することができる。
ソース間電圧VgsがCR時定数で減衰し、FETQ2
の閾値電圧Vthに達するまでの時間であるから、コン
デンサC1の容量値または抵抗R1の抵抗値、もしく
は、その双方を調整してCR時定数を設定し、FETQ
2のオン期間を任意に設定することができる。図4に、
CR時定数が比較的小さい場合のゲート−ソース間電圧
Vgsの波形(実線)およびオン期間Ton1、ならび
に、CR時定数が比較的大きい場合の波形(点線)およ
びオン期間Ton2を示す。
ート−ソース間電圧Vgsのピーク値は、コンデンサに
印加される電圧が容量に反比例することを利用し、次の
ように調整することができる。
コンデンサC2に印加される電圧を、コンデンサC1、
C2で分圧する。そして、コンデンサC2の容量に対し
て、コンデンサC1の容量を小さくすることにより、ゲ
ート−ソース間電圧Vgsのピーク値を小さくすること
ができる。
容量に対して、コンデンサC1の容量を大きくすること
により、ゲート−ソース間電圧Vgsのピーク値を大き
くすることができる。
比を変化させたことによるゲート−ソース間電圧Vgs
の変化を図5に示す。同図において、点線で示すゲート
−ソース間電圧Vgsの波形は、実線で示す波形をほぼ
垂直方向に拡大したものとなっている。こうして、ゲー
ト−ソース間電圧Vgsの波形を、実線で示すものから
点線で示すものに変化させると、閾値電圧Vthに達す
るまでの時間が長くなり、FETQ2のオン期間が、T
on11からTon12に延長される。また、ゲート−
ソース間電圧Vgsの波形を、点線で示すものから実線
で示すものに変化させることで、FETQ2のオン期間
が、Ton12からTon11に短縮される。
され、FETQ1のターンオンに先立って、FETQ2
がターンオフし、FETQ1、Q2の双方がオフとなる
デッドタイムdt2が設けられるものである。
の内部に寄生的に存在する寄生容量を用いても、同様の
制御を行うことができる。
においては、FETQ1、Q2が、デッドタイムdt
1、dt2を挟んで、互いに反転したオンオフ動作を行
うため、これら二つのFETが同時にオンすることによ
る損失の発生および素子の破壊の恐れがない。
Q2が、トランスTの第2の駆動巻線N4に発生する電
圧により駆動するため、IC、パルストランス、および
フォトカプラ等の光電素子を用いる必要がなく、部品点
数の削減、小型軽量化および製造コストの低減が実現さ
れる。
る抵抗R2およびビーズ4により、図6にVsで示すF
ETQ2のゲート−ソース間のサージ電圧の発生が抑制
される。なお、サージ電圧の発生が問題とならない場合
には、第2のインピーダンス回路としての抵抗およびビ
ーズを設けず、ゲート−ソース間電圧の立ち上がりを急
峻なものとすることができる。
ト−ソース間に発生するサージ電流が低減される。
もよい。また、ビーズとインダクタを併用してもよい。
サC1により、直流電流がカットされ、FETQ2の駆
動損失が低減される。
生容量が、FETQ2として用いる素子の特性により、
ばらつく恐れがある場合、FETQ2のゲート−ソース
間にコンデンサC2を接続することにより、コンデンサ
C2の容量を支配的なものとし、ゲート−ソース間の寄
生容量のばらつきを抑制し、信頼性の向上を図ることが
できる。
を、図7を参照して説明する。なお、同図には要部のみ
示し、図2と同一もしくは相当する部分には同一の符号
を付し、その説明は省略する。
インピーダンス回路としての抵抗R1に並列に接続され
たダイオードD2、フォトカプラPCおよび抵抗R5の
直列回路を備える。このうち、フォトカプラPCの一部
は、制御回路21に設けられる。ここで、制御回路21
は入力端子Sを有しており、この入力端子Sに、スイッ
チング電源装置1aの出力がフィードバックされ、この
出力に応じて、フォトカプラPCのインピーダンス値を
変化させるものであり、これにより、FETQ2のゲー
ト−ソース間のインピーダンス値が変化する。
ス値を、出力のフィードバックではなく、信号により変
化させても良い。これは、スイッチング電源装置1aを
搭載する機器本体の制御回路(図示せず)、または、ス
イッチング電源装置1aの内部の他の制御回路(図示せ
ず)から、制御回路21の入力端子Sに入力される信号
により、インピーダンス値を調整するものである。
一定の数値範囲において摺動的に変わる場合と、特定の
複数の数値のいずれかに切り換わる場合の双方を含むも
のである。
スイッチング電源装置1aの出力に応じて、または、信
号により、FETQ2のゲート−ソース間のインピーダ
ンス値を変化させることにより、微分回路のCR時定数
を調整し、FETQ2のゲートに印加されるゲート−ソ
ース間電圧Vgsの値を変化させ、FETQ2のオン期
間を決定し、出力に応じた最適なタイミングで、FET
Q2をターンオフさせることができる。
置の副制御回路を構成する第1または第2のインピーダ
ンス回路は、上述のものに限らず、例えば、図8乃至図
11に示すものを用いてもよい。なお、図8乃至図11
の各図は、要部のみ示したものであり、図2に示したも
のと同一もしくは相当する部分には同一の符号を付し、
その説明は省略する。
は、互いに直列に接続された抵抗R3およびダイオード
D3、ならびに、これらと並列に接続された抵抗R4か
らなるものである。
互いに直列に接続された抵抗R3、R4および抵抗R3
に並列に接続されたダイオードD3からなるものであ
る。
は、互いに直列に接続された抵抗R3およびダイオード
D3、ならびに、互いに直列に接続された抵抗R4およ
びダイオードD4からなるものである。ここで、ダイオ
ードD3、D4は互いに逆向きに配置される。
は、互いに直列に接続された抵抗R3およびツェナダイ
オードZDからなるものである。
ダンス回路においては、電流の流れる方向が、ダイオー
ドの順方向である場合と、その逆の方向である場合と
で、抵抗が異なり、インピーダンス値が変化する。
においては、電流方向により、インピーダンス値を変化
させることが可能であるため、例えば、トランスTの第
2の駆動巻線N4に発生する正電圧および負電圧、また
は、FETQ2のオンオフ比に応じて、最適なインピー
ダンス値を設定することができる。さらに、FETQ1
のオンオフ比の変動に対して、FETQ2のオン期間の
変動が最小となるよう、インピーダンス値を設定するこ
ともできる。
しては、図8乃至図11に示したものに対し、図2に示
すコンデンサC1またはビーズ4のどちらか一方、もし
くは、その双方を付加、または入れ替えたものを用いて
もよい。
ッチング電源装置の構成を図12を用いて説明する。な
お、同図において、図2と同一もしくは相当する部分に
は同一の符号を付し、その説明は省略する。
ドコンバータと呼ばれるスイッチング電源装置であり、
特に、トランスの2次側に設けられた二つの副スイッチ
ング素子を用いて整流を行う、いわゆる同期整流方式を
採用したものである。スイッチング電源装置11におい
ては、主スイッチング素子がオンとオフとを交互に繰り
返し、オンのときに負荷に電力を供給する。
1、主スイッチング素子としてのFETQ11、副スイ
ッチング素子としてのFETQ21およびFETQ2
2、FETQ11のオンオフ動作を制御する主制御回路
2、FETQ21のソース−ドレイン間に接続されるダ
イオードD11、FETQ22のソース−ドレイン間に
接続されるダイオードD12、FETQ21のオンオフ
動作を制御する第1の副制御回路31、ならびに、FE
TQ22のオンオフ動作を制御する第2の副制御回路3
2を備える。また、L1は平滑回路としてのインダク
タ、C20は同じく平滑回路としてのコンデンサであ
る。
1、2次巻線N2、主スイッチング素子駆動巻線(以
下、第1の駆動巻線)N3、副スイッチング素子駆動巻
線(以下、第2の駆動巻線)N41、および、副スイッ
チング素子駆動巻線(以下、第3の駆動巻線)N42を
有する。また、FETQ11、トランスT1の1次巻線
N1および直流電源Eが直列に接続される。また、FE
TQ11のゲートは、主制御回路2を介して、第1の駆
動巻線N3の一端に接続される。なお、直流電源Eは、
交流入力を整流平滑したものでもよい。
は、第1の副制御回路31を介して第2の駆動巻線N4
1に接続され、FETQ22のゲートおよびソースは、
第2の副制御回路32を介して第2の駆動巻線N42に
接続される。
ンピーダンス回路としての抵抗R11、第2のインピー
ダンス回路としての抵抗R21およびビーズ41、なら
びに、第1のコンデンサとしてのコンデンサC21から
なる微分回路と、第2のコンデンサとしてのコンデンサ
C31とを備えてなる。
ンピーダンス回路としての抵抗R12、第2のインピー
ダンス回路としての抵抗R22およびビーズ42、なら
びに、第1のコンデンサとしてのコンデンサC22から
なる微分回路と、第2のコンデンサとしてのコンデンサ
C32とを備えてなる。
電源装置11の動作を説明する。
トランスT1の第2の駆動巻線N41に、2次巻線N2
に発生する電圧に対して同極性の電圧Vb1が発生す
る。この電圧Vb1が、第1の副制御回路31の抵抗R
11の両端間に印加され、抵抗R11の両端間電圧、す
なわちFETQ21のゲート−ソース間電圧Vgs1が
上昇し、FETQ21の閾値電圧を越えると、FETQ
21がターンオンする。その後、CR時定数により、電
圧Vgs1が減衰し、閾値電圧に達すると、FETQ2
1がターンオフする。
TQ11がターンオフし、第3の駆動巻線N42に発生
した電圧Vb2が、抵抗R12の両端間に印加され、抵
抗R12の両端間電圧、すなわちFETQ22のゲート
−ソース間電圧Vgs2が、FETQ22の閾値電圧を
越えると、FETQ22がターンオンする。その後、C
R時定数により、電圧Vgs2が減衰し、FETQ22
の閾値電圧に達すると、FETQ22がターンオフす
る。次に、FETQ11がターンオンし、前述の動作が
繰り返される。
圧降下が、ダイオードD11の導通時の順方向の電圧降
下より小さい素子を用い、FETQ21を整流ダイオー
ドD11とほぼ同期して動作させることにより、FET
Q21のオン時には、ダイオードD11には電流がほと
んど流れなくなる。このとき、FETQ21は整流素子
として動作する。これにより、導通損失の大幅な低減、
素子の発熱防止、電力変換効率の向上を実現することが
できる。
ン時の電圧降下が、ダイオードD12の導通時の順方向
の電圧降下より小さい素子を用い、整流ダイオードD1
2とほぼ同期して動作させることにより、導通損失の大
幅な低減、素子の発熱防止、電力変換効率の向上を実現
することができる。
かかるスイッチング電源装置においては、二つの副スイ
ッチング素子制御回路により、第1の実施例と同様の効
果が得られるものであり、詳細な説明は省略する。
としては、それぞれ、図12に示すものの他に、図7に
示す回路を用いてもよい。また、二つの副スイッチング
素子制御回路を構成するインピーダンス回路としては、
それぞれ、図8乃至図11のいずれかに示すものを用い
てもよい。
よれば、副スイッチング素子が、副スイッチング素子駆
動巻線に発生する電圧により駆動するため、IC、もし
くは、パルストランスまたはフォトカプラ等の光電素子
を用いる必要がなく、部品点数の削減、小型軽量化およ
び製造コストの低減が実現される。
副スイッチング素子駆動巻線に発生する電圧が、第2の
インピーダンス回路に急激に印加されることが抑制さ
れ、主スイッチング素子のターンオフに対して、副スイ
ッチング素子のターンオンが遅延し、主スイッチング素
子および副スイッチング素子の双方がオフとなるデッド
タイムが設けられる。
る素子の抵抗値またはインピーダンス値の選択により、
副スイッチング素子のオン期間およびデッドタイムの長
さを調整することができる。
る素子の抵抗値またはインピーダンス値の選択、およ
び、第2のコンデンサの容量の選択により、副スイッチ
ング素子のゲート−ソース間電圧を増減させ、副スイッ
チング素子のオン期間を調整することにより、副スイッ
チング素子のターンオフのタイミングを調整し、主スイ
ッチング素子および副スイッチング素子の双方がオフと
なるデッドタイムを設け、さらに、このデッドタイムの
長さを調整することができる。
チング素子が、デッドタイムを挟んで、互いに反転した
オンオフ動作を行うため、双方が同時にオンすることに
よる損失の発生および素子の破壊の恐れがない。
副スイッチング素子のゲート−ソース間のサージ電圧の
発生が抑制される。
るビーズまたはインダクタにより、副スイッチング素子
のゲート−ソース間のサージ電流が低減される。
がカットされ、副スイッチング素子の駆動損失が低減さ
れる。
チング素子の寄生容量より大きく設定し、第2のコンデ
ンサの容量を支配的なものとすることで、容量のばらつ
きを抑制し、信頼性を向上させることができる。
ーダンス値が、スイッチング電源装置の出力に応じて変
化、または切り換わるため、副スイッチング素子のゲー
ト−ソース間のインピーダンス値が変化する。これによ
り、副スイッチング素子のオン期間を、スイッチング電
源装置の出力に応じた最適なものに調整することができ
る。
路のインピーダンス値が、当該回路を流れる電流の方向
により変化するため、副スイッチング素子駆動巻線に発
生する正電圧および負電圧、または、副スイッチング素
子のオンオフ比に応じて、最適なインピーダンス値を設
定することができ、さらに、主スイッチング素子のオン
オフ比の変動に対して、副スイッチング素子のオン期間
の変動が最小となるインピーダンス値を設定することが
できる。
成を示す回路図である。
源装置を示す回路図である。
図である。
ッチング素子のゲート−ソース間の電圧波形図である。
スイッチング素子のゲート−ソース間の電圧波形図であ
る。
ッチング素子のゲート−ソース間のサージ電圧を含む電
圧波形図である。
路図である。
す回路図である。
例を示す回路図である。
形例を示す回路図である。
形例を示す回路図である。
電源装置を示す回路図である。
ある。
図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 直流電源と、 1次巻線を有するトランスと、 前記1次巻線に直列に接続される主スイッチング素子
と、 該主スイッチング素子のオンオフ動作に同期して、また
は、反転してオンオフ動作を行う副スイッチング素子と
を備え、 直流出力が得られるスイッチング電源装置において、 前記副スイッチング素子をターンオンさせる電圧を発生
する副スイッチング素子駆動巻線が、前記トランスに設
けられ、 第1の抵抗を含む第1のインピーダンス回路と、第1の
コンデンサとが互いに直列に接続されてなり、前記副ス
イッチング素子のターンオンのタイミングおよびオン期
間を規定する微分回路が、前記副スイッチング素子駆動
巻線に接続されてなることを特徴とするスイッチング電
源装置。 - 【請求項2】 前記副スイッチング素子がトランジスタ
からなり、該トランジスタのゲートが、前記第1のコン
デンサを介して、前記副スイッチング素子駆動巻線の一
端に接続され、ソースが、前記副スイッチング素子駆動
巻線の他端に接続され、前記トランジスタのゲート−ソ
ース間に、前記第1のインピーダンス回路が接続された
ことを特徴とする請求項1に記載のスイッチング電源装
置。 - 【請求項3】 前記微分回路が、前記第1のコンデンサ
に直列に接続された第2のインピーダンス回路を備える
ことを特徴とする請求項1または2に記載のスイッチン
グ電源装置。 - 【請求項4】 前記第2のインピーダンス回路が、第2
の抵抗、ビーズまたはインダクタのいずれかを備えるこ
とを特徴とする請求項3に記載のスイッチング電源装
置。 - 【請求項5】 前記第1または第2のインピーダンス回
路のいずれか一方、もしくは双方のインピーダンス値
が、当該インピーダンス回路を流れる電流の方向により
変化することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに
記載のスイッチング電源装置。 - 【請求項6】 前記第1のインピーダンス回路に対して
並列に、第2のコンデンサが接続されたことを特徴とす
る請求項1乃至5のいずれかに記載のスイッチング電源
装置。 - 【請求項7】 前記第1のインピーダンス回路のインピ
ーダンス値が、前記直流出力に応じて、または、前記第
1のインピーダンス回路の外部からの信号により、変化
することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載
のスイッチング電源装置。
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