JP2000174050A - 半導体チップ及び半導体チップの製造方法 - Google Patents
半導体チップ及び半導体チップの製造方法Info
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Abstract
ップ及び該半導体チップの製造方法を提供する。 【解決手段】 半導体チップ30のアルミニウム電極パ
ッド32の表面に銅めっきによるビア42が形成され、
柔軟性を有する該ビア42が半導体チップ30と基板と
の熱膨張差により発生する応力を吸収するため、半導体
チップ30を基板50へ高い信頼性でもって実装するこ
とができ、半導体チップ30の接続信頼性を高めること
ができる。
Description
びその製造方法に関し、特に接続信頼性の高い半導体チ
ップ及びその製造方法に関する。
30及びその実装形態を示す。半導体チップ330のア
ルミニウム電極パッド332には、ニッケルめっき層3
34及び金めっき層338を介して、バンプ310を形
成するハンダ344が設けられている。ここで、半導体
チップ330は、該バンプ310を介して、パッケージ
350側の電極パッド352に電気的に接続されてい
る。
ジ350とは、熱膨張率が異なるため、両者の間に発生
する応力を緩和することが必要であり、上記図21に示
した実装形態においては、半導体チップ330とパッケ
ージ350との間にアンダーフィル336を配設し、両
者を固着させることにより、電気的接続部に応力を集中
させないようにすることで、電気的接続部に破断が発生
しないように構成されている。
積化に伴い、半導体チップのバンプが小型化され、上述
した実装形態によっても、半導体チップ330とパッケ
ージ350との間の応力により、小型化された電気的接
続部が破断することがあった。
し、前記アルミニウム電極パッド332上にバリアメタ
ル膜を介して柔軟性のある銅ポストを形成し、半導体チ
ップ330とパッケージとの間に発生する応力を銅ポス
トにより吸収することが提案されているが、バリアメタ
ル膜は、生産性に劣るばかりでなく、残留応力を有して
おり、アルミニウム電極パッド付近の半導体チップ機能
に悪影響を及ぼすため、エリアパッド方式のアルミニウ
ム電極パッドが形成された半導体チップに適用すること
が困難であった。
なされたものであり、その目的とするところは、高い信
頼性で実装することのできる半導体チップ及び該半導体
チップの製造方法を提供することにある。
は、上記目的を達成するため、ジンケート処理が施され
たアルミニウム電極パッドの表面に、ニッケルと銅の複
合めっき層を介して、銅めっきが電気的に接続して形成
されてなることを技術的特徴とする。
成するため、アルミニウム電極パッド側の表面に樹脂絶
縁層を有し、前記樹脂絶縁層には、ジンケート処理が施
されたアルミニウム電極パッドの表面に至る非貫通孔が
形成されてなり、該非貫通孔には、ニッケルと銅の複合
めっき層を介して、銅めっきによるビアが前記アルミニ
ウム電極パッドに電気的に接続して形成されてなること
を技術的特徴とする。
下の(1)〜(3)の工程を少なくとも含むことを技術
的特徴とする: (1)半導体チップのアルミニウム電極パッド側の表面
に樹脂絶縁層を形成し、次いで前記樹脂絶縁層にアルミ
ニウム電極パッドに至る非貫通孔を形成する工程、
(2)前記非貫通孔の底部のアルミニウム電極パッドに
ジンケート処理を施した後、ニッケルと銅の複合めっき
層を形成する工程、(3)前記非貫通孔に銅めっきによ
り、ビアを形成する工程。
下の(1)〜(3)の工程を少なくとも含むことを技術
的特徴とする: (1)半導体チップのアルミニウム電極パッドの表面に
ジンケート処理を施した後、ニッケルと銅の複合めっき
層を形成する工程、(2)前記半導体チップのアルミニ
ウム電極パッド側の表面に樹脂絶縁層を形成し、次いで
前記樹脂絶縁層にニッケルと銅の複合めっき層に至る非
貫通孔を形成する工程、(3)前記非貫通孔に銅めっき
により、ビアを形成する工程。
以下の(1)〜(5)の工程を少なくとも含むことを技
術的特徴とする: (1)半導体チップのアルミニウム電極パッドの表面に
ジンケート処理を施した後、ニッケルと銅の複合めっき
層を形成する工程、(2)前記半導体チップのアルミニ
ウム電極パッド側の表面に無電解銅めっき層を形成する
工程、(3)前記半導体チップの無電解銅めっき層の表
面にめっきレジスト層を形成し、次いで前記無電解銅め
っき層に至る非貫通孔を形成する工程、(4)前記非貫
通孔に銅めっきを充填し、ビアを形成する工程、(5)
前記めっきレジスト層を除去し、次いでエッチング処理
を行いめっきレジスト層下の無電解めっき層を除去する
工程。
び請求項8,9、12の半導体チップの製造方法では、
アルミニウム電極パッドの表面に銅めっきによるビアが
形成され、柔軟性を有する該銅めっきによるビアが半導
体チップと基板との熱膨張差により発生する応力を吸収
するため、半導体チップを高い信頼性でもって基板に実
装することができ、半導体チップの接続信頼性を高める
ことができる。ここで、半導体チップのアルミニウム電
極パッドの表面には、銅めっきを行うことは困難である
が、本発明では、アルミニウム電極パッドの表面にジン
ケート処理を行った後に、ニッケルと銅との複合めっき
層を形成させるため、該複合めっき層の上に銅めっきで
ビアを形成することができる。
(引張弾性率)1.0〜3.5GPaの軟質絶縁層であ
り、銅めっきビアの柔軟性を損なうことがない。
めっき層を0.01〜5μmの厚さとし、該複合めっき
の銅めっき側表面のニッケル含有率が1〜70重量%と
することにより、銅めっきによるビアをより好適に形成
することができる。
mの厚さの樹脂絶縁層に設けられた非貫通孔に銅めっき
により形成されたフィルドビアであり、直径が20〜1
00μmであることにより、半導体チップと基板との熱
膨張差により発生する応力を吸収するに好適な柔軟性を
有する。
00μm樹脂絶縁層に設けられた直径が20〜250μ
mの非貫通孔の底部および壁面に形成された厚さが5〜
25μmの無電解銅めっき膜と内部に充填された樹脂か
らなるフィルドビアであり、半導体チップと基板との熱
膨張差により発生する応力を吸収するに好適な柔軟性を
有する。
れたフィルドビアの表面に金属膜が形成されてなること
により、ビア上に半田等の接続用バンプを形成すること
ができる。
導体チップ及び半導体チップの製造方法について図を参
照して説明する。図1は本発明の第1実施形態に係る半
導体チップを示している。半導体チップ30の下面に
は、パッシベーション膜34の開口にジンケート処理さ
れたアルミニウム電極パッド32が形成されている。本
実施形態では、パッシベーション膜34の下面に樹脂絶
縁層36が配設され、該樹脂絶縁層36には、該アルミ
ニウム電極パッド32に至る非貫通孔36aが形成され
ている。そして、該非貫通孔36aには、ニッケルと銅
との複合めっき層40を介在させて、銅めっきによるビ
ア42が前記アルミニウム電極パッドに電気的に接続し
て形成されており、該ビア42には、半田等の低融点金
属からなる突起状導体(バンプ)44が配設されてい
る。前記ニッケルと銅の複合めっき層40は、0.01
〜5μmの厚さで、該複合めっき層の銅めっき側表面の
ニッケル含有量を1〜70重量%とすることにより、銅
めっきによるビア42をより好適に形成することができ
る。
板50のパッド52に接合され実装されており、樹脂絶
縁層36と基板50は、絶縁性樹脂46により接着され
ている。本発明において、前記低融点金属としては、P
b−Sn系半田、Ag−Sn系半田、インジウム系半田
を使用することができる。
成された樹脂絶縁層36に設けられた非貫通孔36aに
銅めっきにより形成され、直径が20〜100であるこ
とにより、半導体チップ30と基板50との熱膨張差に
より発生する応力をより好適に吸収できるため、電気接
続部にクラックを発生させることがなく、半導体チップ
を高い接続信頼性でもって基板に実装することができ
る。また、前記樹脂絶縁層36は、弾性率が1.0〜
3.5GPaの軟質樹脂であるため、ビア42の柔軟性
を損なうことがない。
形態に係る半導体チップ30の製造方法について説明す
る。図2の工程(A)に示すパッシベーション膜34の
開口にアルミニウム電極パッド32が形成された半導体
チップ30に対して後述する工程でバンプを形成する。
ここでは、先ず、図2の工程(B)に示すように樹脂絶
縁層36を形成する。
としては、化学的な処理により非貫通孔を形成する場合
には、感光性のエポキシ樹脂やポリイミド樹脂を使用
し、図2の工程(C)に示すように乾燥処理を行った
後、露光し、現像処理する。そしてさらに、加熱処理し
てアルミニウム電極パッド32に至る非貫通孔36aを
有する樹脂絶縁層36を形成する。また、レーザーによ
り非貫通孔を形成する場合には、感光性樹脂である必要
はなく、熱硬化性のエポキシ樹脂やポリイミド樹脂を用
いることもできる。なお、非貫通孔は、電極パッド32
の表面を変質させないように、露光・現像処理により形
成することが望ましい。また、上述した樹脂絶縁層36
は、表層部が半導体チップ側に比較して軟質になるよう
にすることが好ましい。
ルミニウム電極パッド32の表面にめっき液からニッケ
ルの析出を容易ならしめるジンケート処理を施す。この
ジンケート処理としては、例えば、半導体チップ30を
常温で10〜30秒間、金属塩である酸化亜鉛と還元剤
としての水酸化ナトリウムの混合液中に浸漬することに
より行うことができる。
に、半導体チップ30をニッケルと銅の複合めっき液中
に浸漬し、ジンケート処理されたアルミニウム電極パッ
ド32の上にニッケルと銅の複合めっき層40を0.0
1〜5μmの厚さに形成し、該複合めっき層の表面をニ
ッケルが1〜70重量%含有する組成とする。この場
合、該複合めっき層の表面をニッケル以外の成分は実質
的に銅となり、表面に銅めっきによるビア42を容易に
形成することができる。
ルミニウム電極パッドの上に、直接ニッケルと銅の複合
めっき層40を形成した。この代わりに、工程(F)に
示すようにジンケート処理されたアルミニウム電極パッ
ド32の上に、ニッケルめっき層38を析出させた後
に、ニッケルと銅の複合めっき層40を形成することも
できる。
貫通孔36a内にビア42を形成する。このめっきは、
無電解めっきにより行う。電流を流さないため、半導体
チップ30を損傷させることがない。
ようにビアを形成しているが、非貫通孔36aから盛り
上がるように銅めっきを施してしてから、表面を研磨な
どで除去して、平坦化することもできる。
(銅めっきポスト)42の表面にバンプ(突起状導体)
44を形成する。バンプ44は、例えば、導電性ペース
トを所定位置に開口の設けられたメタルマスクを用いて
スクリーン印刷する方法、低融点金属である半田ペース
トを印刷する方法、半田めっきを行う方法、あるいは半
田溶融液に浸漬する方法により形成することができる。
が望ましい。この理由は、3μm未満では、バンプの変
形により、バンプの高さのばらつきを許容することがで
きず、また、60μmを越えると、バンプが溶融した際
に横方向に拡がってショートの原因となる。
絶縁層36のバンプ44側の表面全面、または、工程
(J)中に示すように基板50側の表面全面に、樹脂を
塗布して、乾燥し、未硬化樹脂からなる接着剤層46を
形成する。
とが望ましく、有機系接着剤としては、エポキシ樹脂、
ポリイミド樹脂、熱硬化型ポリフェノレンエーテル(P
PE: Polyphenylen ether)、エポキシ樹脂と熱可塑
性樹脂との複合樹脂、エポキシ樹脂とシリコーン樹脂と
の複合樹脂、BTレジンから選ばれる少なくとも1種の
樹脂であることが望ましい。
は、カーテンコータ、スピンコータ、ロールコータ、ス
プレーコート、スクリーン印刷などを使用できる。ま
た、接着剤層の形成は、接着剤シートをラミネートする
ことによってもできる。接着剤層の厚さは、5〜50μ
m が望ましい。接着剤層は、取扱が容易になるため、予
備硬化(プレキュア)しておくことが好ましい。
0と基板50とを、熱プレスを用いて加熱し加圧プレス
することにより、半導体チップ30と基板50とを接着
する。ここでは、先ず、加圧されることで、該半導体チ
ップ30のバンプ44が、該バンプ44と基板50のパ
ッド52との間に介在している未硬化の接着剤(絶縁性
樹脂)を周囲に押し出し、該バンプ44がパッド52と
当接し両者の接続を取る。更に、加圧と同時に加熱され
ることで、接着剤層46が硬化し、半導体チップ30と
基板50との間で強固な接着が行われる。なお、熱プレ
スとしては、真空熱プレスを用いることが好適である。
これにより図1を参照して上述した半導体チップ30の
基板50への取り付けが完成する。
導体チップ及び半導体チップの製造方法について図5〜
図8を参照して説明する。図5は本発明の第2実施形態
に係る半導体チップを示している。
ション膜34の開口にジンケート処理されたアルミニウ
ム電極パッド32が形成されている。アルミニウム電極
パッド32には、ニッケルめっき層38,ニッケルと銅
との複合めっき層40を介在させて、ビア42が形成さ
れている。そして、該ビア42には、半田等の低融点金
属からなる突起状導体(バンプ)44が配設されてい
る。
プ)44によりアルミニウム電極パッド32と基板50
側のパッド52との接続が取られている。
(H)15〜200μmに形成されている。一方、直径
は20〜100μmに形成されている。ここで、半導体
チップ30と基板50の熱膨張率は異なり、半導体チッ
プ30の動作時に発生する熱により、半導体チップ30
と基板50との間に応力が発生するが、柔軟性を有する
ビア42により応力を吸収できるため、電気的接続部に
クラックを発生させることがなくなり、半導体チップ3
0と基板50との間に高い接続信頼性を与えている。
さHは15μm以上が良い。これは、15μm以下で
は、十分に応力を吸収することができないからである。
他方、高さHは200μm以下であることが望ましい。
これは、200μmよりも高いと、半導体チップ30の
取り扱い性が劣るからである。
す半導体チップ30の製造方法について説明する。図6
の工程(A)に示すパッシベーション膜34の開口にア
ルミニウム電極パッド32が形成された半導体チップ3
0に対して、以下の工程で銅めっきポスト及びバンプを
形成する。ここでは、先ず、図6の工程(B)に示すよ
うに感光性のめっきレジスト36を塗布する。
に、第1実施形態と同様の方法でアルミニウム電極パッ
ド32への非貫通孔36aを有するめっきレジスト層3
6を形成する。なお、ここでは、化学処理により非貫通
孔を形成したが、レーザーを用いることも可能である。
ルミニウム電極パッド32にジンケート処理を施す。こ
の例では、めっきレジスト層36の非貫通孔36aを形
成してからアルミニウム電極パッド32にジンケート処
理を施したが、めっきレジスト層36を形成する以前に
予め半導体チップ30のアルミニウム電極パッド32に
ジンケート処理を施すことも可能である。
に、半導体チップ30をニッケル無電解めっき液中に浸
けて、アルミニウム電極パッド32の表面にニッケルめ
っき層38を析出させる。なお、このニッケルめっき層
を形成する工程は省略し、後述する複合めっき層をアル
ミニウム電極パッド32に直接形成することも可能であ
る。
該半導体チップ30を、ニッケル−銅の複合めっき液に
浸漬し、ニッケルめっき層38の上に0.01〜5μm
のニッケル−銅の複合めっき層40を形成する。この複
合めっきの表面をニッケルが1〜70重量%、残部を主
として銅とすることで、表面に銅めっきを容易に形成で
きるようにする。
貫通孔36a内にビア42を形成する。このめっきは、
無電解めっきにより行う。ここでは、非貫通孔36aか
ら突出しないように銅めっきポストを形成しているが、
非貫通孔36aから盛り上がるように銅めっきしてか
ら、表面を研磨などで除去して、平坦化することもでき
る。
2の表面にバンプ(突起状導体)44を形成する。
レジスト層36を剥離除去する。また、この実施形態で
は、めっきレジスト層を剥離除去したが、めっきレジス
ト層36を剥離除去することなく使用することも可能で
ある。
0のバンプ44と基板50のパッド52が対応するよう
に、半導体チップ30を載置させて、リフローすること
により、図5に示すように半導体チップ30を基板50
に取り付ける。
してからめっきレジスト層36を除去したが、ビア42
の形成後、めっきレジスト層36を除去し、その後、半
田転写等によりバンプを形成することも可能である。
0と基板50との間にアンダーフィルを用いなくとも、
高い接続信頼性を得ることができるが、更に、アンダー
フィルを介在させることで接続信頼性を一層高めること
も可能である。
導体チップ及び半導体チップの製造方法について図9〜
図12を参照して説明する。図9は本発明の第3実施形
態に係る実施態様に係る半導体チップを示している。
ション膜34の開口にアルミニウム電極パッド32が形
成されている。アルミニウム電極パッド32には、ニッ
ケルと銅との複合めっき層40、無電解銅めっき膜41
を介在させて、銅めっき導体42が形成されている。そ
して、該ビア42には、半田等の低融点金属からなる突
起状導体(バンプ)44が配設されている。
プ)44によりアルミニウム電極パッド32と基板50
側のパッド52との接続が取られている。
(H)15〜200μmに形成されている。一方、直径
は20〜100μmに形成されている。ここで、半導体
チップ30と基板50の熱膨張率は異なり、半導体チッ
プ30の動作時に発生する熱により、半導体チップ30
と基板50との間に応力が発生するが、柔軟性を有する
銅めっきによるビア42により応力を吸収できるため、
電気的接続部にクラックを発生させることがなくなり、
半導体チップ30と基板との間に高い接続信頼性を与え
ている。
15μm以上が良い。これは、15μm以下では、十分
に応力を吸収することができないからである。他方、高
さHは200μm以下であることが望ましい。これは、
200μmよりも高いと、半導体チップ30の取り扱い
性が劣るからである。
に示す半導体チップ30の製造方法について説明する。
図10の工程(A)に示すパッシベーション膜34の開
口にアルミニウム電極パッド32が形成された半導体チ
ップ30に対して、以下の工程で銅めっきポストおよび
バンプを形成する。ここでは、先ず、図10の工程
(B)に示すようにジンケート処理を施す。
に、該半導体チップ30を、ニッケル−銅の複合めっき
液に浸漬し、アルミニウム電極パッド32の上に0.0
1〜5μmのニッケル−銅の複合めっき層40を形成す
る。この複合めっきの表面をニッケルが1〜70重量
%、残部を主として銅とすることで、表面に銅めっきを
容易に形成できるようにする。
っき液中に浸けて、下面側に均一に無電解銅めっき膜4
1を形成する(図10の工程(D))。
光性のめっきレジスト36を塗布する(図10の工程
(E))。
った後、露光し、現像処理し、アルミニウム電極パッド
32の上層の無電解銅めっき膜41へ至る非貫通孔36
aを有するめっきレジスト層36を形成する(図11の
工程(F))。なお、ここでは、化学処理により非貫通
孔を形成したが、レーザーを用いることも可能である。
非貫通孔36a内に銅めっきによるビア42を電解めっ
きにより形成する。このめっきは、無電解銅めっき膜4
1を介して電流を流すことにより行う。
ように銅めっきポストを形成しているが、非貫通孔36
aから盛り上がるように銅めっきしてから、表面を研磨
などで除去して、平坦化することもできる。
42の表面にバンプ(突起状導体)44を形成する。
に、めっきレジスト層36を剥離除去し、めっきレジス
ト層36下の無電解銅めっき膜41をエッチングにより
除去する。
チップ30のバンプ44と基板50のパッド52が対応
するように、半導体チップ30を載置させて、リフロー
することにより、図9に示すように半導体チップ30を
基板50に取り付ける。
してからめっきレジスト層36を除去したが、ビア42
の形成後、めっきレジスト層36を除去し、その後、半
田転写等によりバンプを形成することも可能である。
0と基板50との間にアンダーフィルを用いなくとも、
高い接続信頼性を得ることができるが、更に、アンダー
フィルを介在させることで接続信頼性を一層高めること
も可能である。
導体チップ及び半導体チップの製造方法について図を参
照して説明する。図13は本発明の第4実施形態に係る
半導体チップを示している。半導体チップ30の下面に
は、パッシベーション膜34の開口にジンケート処理さ
れたアルミニウム電極パッド32が形成されている。本
実施形態では、パッシベーション膜34の下面に樹脂絶
縁層36が配設され、該樹脂絶縁層36には、該アルミ
ニウム電極パッド32に至る非貫通孔36aが形成され
ている。そして、該非貫通孔36aの底部のアルミニウ
ム電極パッド32には、ニッケルめっき層38,ニッケ
ルと銅との複合めっき層40を介在させて、厚さ5〜2
5μmの銅めっきからなるビア43が形成されている。
ビア43の内部には、銅フィラーを含む樹脂39が充填
され、開口には無電解銅めっきからなる蓋めっき(金属
膜)45が形成されている。そして、該蓋めっき45に
は、半田等の低融点金属からなる突起状導体(バンプ)
44が配設されている。
プ)44を介して基板50側のパッド52への接続され
ている。即ち、アルミニウム電極パッド32−ニッケル
めっき層38−複合めっき層40−ビア43−蓋めっき
45を介して接続が取られる。ここで、ビア43に充填
された樹脂39は、特に導電性を有する必要はない。
び、ビア43の高さは15〜200μmに形成されてい
る。一方、ビア43の直径は20μm〜250μmに形
成されている。樹脂絶縁層36は、弾性率1.0〜3.
5GPaの軟質絶縁層であることが望ましい。ここで、
半導体チップ30と基板50の熱膨張率は異なり、半導
体チップ30の動作時に発生する熱により、半導体チッ
プ30と基板50との間に応力が発生するが、可撓性を
有する樹脂絶縁層36及び内部に弾性を有する樹脂39
の充填されたビア43によって応力を吸収できるため、
電気的接続部にクラックを発生させることがなくなり、
半導体チップ30と基板50との間に高い接続信頼性を
与えている。
上が良い。これは、15μm以下では、十分に応力を吸
収することができないからである。他方、厚さは200
μm以下であることが望ましい。これは、200μmよ
りも厚いと、半導体チップ30と基板50との接続信頼
性が低下するからである。
実施形態に係る半導体チップ30の製造方法について説
明する。図14の工程(A)に示すパッシベーション膜
34の開口にアルミニウム電極パッド32が形成された
半導体チップ30に対して後述する工程でバンプを形成
する。ここでは、先ず、図14の工程(B)に示すよう
絶縁樹脂層36を形成する。
は、本実施形態では、レーザーにより非貫通孔を形成す
るため、熱硬化性のエポキシ樹脂やポリイミド樹脂を用
いる。ここで、第1実施形態と同様に化学的な処理によ
り非貫通孔を形成する場合には、感光性のエポキシ樹脂
やポリイミド樹脂を使用することができる。次に、図1
4の工程(C)に示すように乾燥処理を行った後、レー
ザにより非貫通孔36aを形成する。そしてさらに、加
熱処理してアルミニウム電極パッド32に至る非貫通孔
36aを有する絶縁樹脂層36を形成する。また、な
お、上述しためっき絶縁樹脂層36は、表層部が半導体
チップ側に比較して軟質になるようにすることが好まし
い。
ジンケート処理を施す。
に、半導体チップ30をニッケル無電解めっき液中に浸
けて、アルミニウム電極パッド32の表面にニッケルめ
っき層38を析出させる。なお、このニッケルめっき層
を形成する工程は省略しても後述する複合めっき層をア
ルミニウム電極パッド32に直接形成することも可能で
ある。
に、該半導体チップ30を、ニッケル−銅の複合めっき
液に浸漬し、ニッケルめっき層38の上に0.01〜5
μmのニッケル−銅の複合めっき層40を形成する。こ
の複合めっき層のニッケルが1〜70重量%、残部を主
として銅とすることで、表面に銅めっきを容易に形成で
きるようにする。ここでは、めっきレジストを形成して
から、複合めっき層を形成したが、第3実施形態のよう
に、複合めっき層を形成してからめっきレジストを形成
することも可能である。
絶縁樹脂層36の表面に均一に無電解めっき(厚さ5〜
25μm)を施すことで、非貫通孔36a内に銅めっき
からなるビア43を形成する。
43の内部に、銅フィラーの添加された熱硬化性のエポ
キシ樹脂又はポリイミド樹脂を充填し、加熱する。ここ
で、銅フィラーを含む樹脂を用いているが、銅フィラー
を含まない樹脂を用いることもできる。
ップ30を無電解銅めっき液に浸漬し、均一に無電解め
っき膜45αを形成する。ここで、該ビア43に充填さ
れた樹脂39は、上述したようの銅フィラーを含むた
め、該開口を覆うように無電解めっき膜45αを形成す
ることができる。その後、工程(J)にて、該レジスト
を形成して、無電解めっき膜45α及び下層の無電解め
っき膜を除去することで、蓋めっき45を形成する。そ
して、該蓋めっき45に開口を設けたレジスト47を形
成する。
表面にバンプ(突起状導体)44を形成する。
のパッド52が対応するように、半導体チップ30を載
置させて、リフローすることにより、図13に示すよう
に半導体チップ30を基板50に取り付ける。
ローすることにより基板への取り付けを行っているが、
第1実施形態の半導体チップのように接着剤を介して、
基板へ取り付けることもできる。
導体チップ及び半導体チップの製造方法について図を参
照して説明する。図17は本発明の第5実施形態に係る
半導体チップを示している。半導体チップ30の下面に
は、パッシベーション膜34の開口にジンケート処理さ
れたアルミニウム電極パッド32が形成されている。本
実施形態では、パッシベーション膜34の下面に樹脂絶
縁層36が配設され、該樹脂絶縁層36には、該アルミ
ニウム電極パッド32に至る非貫通孔36aが形成され
ている。そして、該非貫通孔36aの底部のアルミニウ
ム電極パッド32には、ニッケルめっき層38,ニッケ
ルと銅との複合めっき層40を介在させて、銅めっきか
らなるビア43が形成されている。ビア43の内部に
は、エポキシフィラーを含む樹脂39が充填され、開口
には無電解銅めっきからなる蓋めっき(金属膜)45が
形成されている。そして、該蓋めっき45には、半田等
の低融点金属からなる突起状導体(バンプ)44が配設
されている。
プ)44を介して基板50側のパッド52への接続され
ている。即ち、アルミニウム電極パッド32−ニッケル
めっき層38−複合めっき層40−ビア43−蓋めっき
45を介して接続が取られる。
び、ビア43の高さは15〜200μmに形成されてい
る。一方、ビア43の直径は20μm〜250μmに形
成されている。樹脂絶縁層36は、弾性率1.0〜3.
5GPaの軟質絶縁層であることが望ましい。ここで、
半導体チップ30と基板50の熱膨張率は異なり、半導
体チップ30の動作時に発生する熱により、半導体チッ
プ30と基板50との間に応力が発生するが、柔軟性を
有する樹脂絶縁層36及び内部に柔軟性を有する樹脂3
9の充填されたビア43によって応力を吸収できるた
め、電気的接続部にクラックを発生させることがなくな
り、半導体チップ30と基板50との間に高い接続信頼
性を与えている。この第5実施形態の半導体チップで
は、ビア43の内部の樹脂39にはエポキシフィラーを
含ませてあるため、金属フィラーを含む第4実施形態の
半導体チップの樹脂39よりも柔軟性に優れている。レ
ジスト層36の弾性率と同等に調整することで、より効
率的に応力吸収を行うことができる。なお、前記フィラ
ーとして本実施形態では、エポキシフィラーを用いてい
るが、他の樹脂フィラー、シリコンゴムフィラー等のゴ
ムフィラーを用いることも可能である。
実施形態に係る半導体チップ30の製造方法について説
明する。図18の工程(A)に示すパッシベーション膜
34の開口にアルミニウム電極パッド32が形成された
半導体チップ30に対して後述する工程でバンプを形成
する。ここでは、先ず、図18の工程(B)に示すよう
に酸化剤に可溶性のエポキシフィラーを含む樹脂36を
塗布する。
・現像処理により非貫通孔36aを形成する。そしてさ
らに、加熱処理してアルミニウム電極パッド32に至る
非貫通孔36aを有するめっきレジスト層36を形成す
る。
し、工程(D)に示すようにレジスト層36の表面に存
在するエポキシフィラーを溶解除去することにより、表
面を粗化する。
にニッケルめっき層或いはニッケルと銅との複合めっき
層の析出を容易ならしめるジンケート処理を施す。
に、半導体チップ30をニッケル無電解めっき液中に浸
けて、アルミニウム電極パッド32の表面にニッケルめ
っき層38を析出させる。なお、このニッケルめっき層
を形成する工程は省略しても後述する複合めっき層をア
ルミニウム電極パッド32に直接形成することも可能で
ある。
に、該半導体チップ30を、ニッケル−銅の複合めっき
液に浸漬し、ニッケルめっき層38の上に0.01〜5
μmのニッケル−銅の複合めっき層40を形成する。
レジスト36の表面に厚さ5〜25μmの無電解めっき
を施すことで、非貫通孔36a内に銅めっきからなるビ
ア43を形成する。
43の内部に、上述したレジストの組成物と同様な樹脂
を充填する。その後、加熱して、該ビア43内に樹脂3
9を形成する。
工程(I)に示すように樹脂39の表面に存在するエポ
キシフィラーを溶解除去することにより、表面を粗化す
る。
0を無電解銅めっき液に浸漬し、均一に無電解めっき膜
45αを形成する。ここで、樹脂39の表面を粗化して
あるため、該ビア43の開口と無電解めっき膜45αと
を密着させることができる。その後、工程(K)にて、
該レジストを形成して、無電解めっき膜45α及び下層
の無電解めっき膜を除去することで、蓋めっき45を形
成する。そして、該蓋めっき45に開口を設けたレジス
ト47を形成し、蓋めっき45の表面にバンプ(突起状
導体)44を形成する。バンプ44は、例えば、導電性
ペーストを所定位置に開口の設けられたメタルマスクを
用いてスクリーン印刷する方法、低融点金属である半田
ペーストを印刷する方法、半田めっきを行う方法、ある
いは半田溶融液に浸漬する方法により形成することがで
きる。
のパッド52が対応するように、半導体チップ30を載
置させて、リフローすることにより、図17に示すよう
に半導体チップ30を基板50に取り付ける。
ローすることにより基板への取り付けを行っているが、
第1実施形態の半導体チップのように接着剤を介して、
基板へ取り付けることもできる。
面図である。
造工程図である。
造工程図である。
造工程図である。
面図である。
造工程図である。
造工程図である。
造工程図である。
面図である。
製造工程図である。
製造工程図である。
製造工程図である。
断面図である。
製造工程図である。
製造工程図である。
製造工程図である。
断面図である。
製造工程図である。
製造工程図である。
製造工程図である。
る。
Claims (17)
- 【請求項1】 ジンケート処理が施されたアルミニウム
電極パッドの表面に、ニッケルと銅の複合めっき層を介
して、銅めっきが電気的に接続して形成されてなること
を特徴とする半導体チップ。 - 【請求項2】 アルミニウム電極パッド側の表面に樹脂
絶縁層を有し、前記樹脂絶縁層には、ジンケート処理が
施されたアルミニウム電極パッドの表面に至る非貫通孔
が形成されてなり、該非貫通孔には、ニッケルと銅の複
合めっき層を介して、銅めっきによるビアが前記アルミ
ニウム電極パッドに電気的に接続して形成されてなるこ
とを特徴とする半導体チップ。 - 【請求項3】 前記樹脂絶縁層は、弾性率が1.0〜
3.5GPaであることを特徴とする請求項2記載の半
導体チップ。 - 【請求項4】 前記ニッケルと銅の複合めっき層は、
0.01〜5μmの厚さで、前記複合めっき層の銅めっ
き側表面は、ニッケルを1〜70重量%含有しており、
前記銅めっきは、無電解銅めっきであることを特徴とす
る請求項1あるいは2記載の半導体チップ。 - 【請求項5】 前記ビアは、15〜200μmの厚さの
樹脂絶縁層に設けられた非貫通孔に銅めっきによって形
成されたフィルドビアであり、直径が20〜100μm
であることを特徴とする請求項2記載の半導体チップ。 - 【請求項6】 前記ビアは、15〜200μmの厚さの
樹脂絶縁層に設けられた直径が20〜250μmのアル
ミニウム電極パッドの表面に至る非貫通孔の底部および
壁面に形成された厚さが5〜25μmの無電解銅めっき
膜と内部に充填された樹脂からなるフィルドビアである
ことを特徴とする請求項2記載の半導体チップ。 - 【請求項7】 前記内部に樹脂が充填されたフィルドビ
アの表面に金属膜が形成されてなることを特徴とする請
求項6の半導体チップ。 - 【請求項8】 以下の(1)〜(3)の工程を少なくと
も含むことを特徴とする半導体チップの製造方法: (1)半導体チップのアルミニウム電極パッド側の表面
に樹脂絶縁層を形成し、次いで前記樹脂絶縁層にアルミ
ニウム電極パッドに至る非貫通孔を形成する工程、
(2)前記非貫通孔の底部のアルミニウム電極パッドに
ジンケート処理を施した後、ニッケルと銅の複合めっき
層を形成する工程、(3)前記非貫通孔に銅めっきによ
り、ビアを形成する工程。 - 【請求項9】 以下の(1)〜(3)の工程を少なくと
も含むことを特徴とする半導体チップの製造方法: (1)半導体チップのアルミニウム電極パッドの表面に
ジンケート処理を施した後、ニッケルと銅の複合めっき
層を形成する工程、(2)前記半導体チップのアルミニ
ウム電極パッド側の表面に樹脂絶縁層を形成し、次いで
前記樹脂絶縁層にニッケルと銅の複合めっき層に至る非
貫通孔を形成する工程、(3)前記非貫通孔に銅めっき
により、ビアを形成する工程。 - 【請求項10】 前記樹脂絶縁層は、感光性樹脂であ
り、露光現像して非貫通孔を形成することを特徴とする
請求項8あるいは9記載の半導体チップの製造方法。 - 【請求項11】 前記銅めっきは、無電解銅めっきであ
ることを特徴とする請求項8あるいは9記載の半導体チ
ップの製造方法。 - 【請求項12】 以下の(1)〜(5)の工程を少な
くとも含む半導体チップの製造方法: (1)半導体チップのアルミニウム電極パッドの表面に
ジンケート処理を施した後、ニッケルと銅の複合めっき
層を形成する工程、(2)前記半導体チップのアルミニ
ウム電極パッド側の表面に無電解銅めっき層を形成する
工程、(3)前記半導体チップの無電解銅めっき層の表
面にめっきレジスト層を形成し、次いで前記無電解銅め
っき層に至る非貫通孔を形成する工程、(4)前記非貫
通孔に銅めっきを充填し、ビアを形成する工程、(5)
前記めっきレジスト層を除去し、次いでエッチング処理
を行いめっきレジスト層下の無電解めっき層を除去する
工程。 - 【請求項13】 前記(4)の工程の銅めっきは、電
解めっきである請求項12記載の半導体チップの製造方
法。 - 【請求項14】 前記ニッケルと銅の複合めっき層は、
0.01〜5μmの厚さで、該複合めっき層の銅めっき
側表面は、ニッケルを1〜70重量%含有していること
を特徴とする請求項8、9あるいは12のいずれかに記
載の半導体チップの製造方法。 - 【請求項15】 前記ビアは、15〜200μmの厚さ
の樹脂絶縁層に設けられた非貫通孔に銅めっきにより形
成されたフィルドビアであり、直径が20〜100μm
であることを特徴とする請求項8、9あるいは12のい
ずれかに記載の半導体チップの製造方法。 - 【請求項16】 前記ビアは、15〜200μmの厚さ
の樹脂絶縁層に設けられた直径が20〜250μmの非
貫通孔の底部および壁面に形成された厚さが5〜25μ
mの無電解銅めっき膜と内部に充填された樹脂からなる
フィルドビアであることを特徴とする請求項8、9ある
いは12のいずれかに記載の半導体チップの製造方法。 - 【請求項17】 前記内部に樹脂が充填されたフィルド
ビアの表面に金属膜を形成することを特徴とする請求項
16記載の半導体チップの製造方法。
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- 1999-08-02 JP JP21924999A patent/JP4416874B2/ja not_active Expired - Fee Related
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