JP2017005100A - 半導体チップ、半導体装置およびそれらの製造方法 - Google Patents

半導体チップ、半導体装置およびそれらの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】半導体チップの金属電極の膜厚を抑制しつつ高い放熱効率が得られる半導体チップを提供する。
【解決手段】膜厚方向に電流が流れる電力用の半導体チップが、表面と裏面とを有する半導体基板と、半導体基板の表面上に設けられた表面電極とを含み、表面電極は、半導体基板の上に形成された第1金属電極と、第1金属電極の上に形成され、表面が粗面化された第2金属電極とを含み、半導体装置は、この半導体チップが実装基板上に固定され、半導体チップの第2金属電極の上にワイヤ配線が接合される。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体チップ、半導体装置およびそれらの製造方法に関し、特に、電力用の半導体チップ、半導体装置およびそれらの製造方法に関する。
電力用の半導体装置では、多くの場合、半導体チップの厚さ方向に電流が流れるため、電流経路の抵抗成分を減らして性能を向上させるために、半導体チップの薄膜化が行われている。その一方で、半導体チップを薄膜化すると熱容量が低下し、短絡動作等による半導体チップの局所的な温度上昇に対する許容限界が低下するという問題が発生する。
この対策として、半導体チップの抵抗成分を増やすことなく熱容量を増加させるために、半導体チップの表面や裏面に形成される金属電極の厚膜化が行われている。例えば、半導体チップの電極上に金属板をはんだ付けすることにより、電極の厚膜化が行なわれたり(例えば、特許文献1参照)、スパッタ法やめっき法により半導体チップの電極上に金属層を成膜することにより電極の厚膜化が行われている(例えば、特許文献2、3参照)。
特開2005−116702号公報 特開2009−059890号公報 特開2006−108233号公報
しかしながら、半導体チップの電極を厚くすれば、それだけ製造コストが増大する。特に、特許文献1のように半導体チップの電極上に金属板を設置する方法では、金属板を設置する工程の追加による工程数の増加、電極と金属板とを接合する接合材料による冷却効率の低下等が問題となる。
そこで、本発明は、半導体チップの金属電極の膜厚を抑制しつつ高い放熱効率が得られる半導体チップ、半導体装置およびそれらの製造方法の提供を目的とする。
本発明の第1の態様は、膜厚方向に電流が流れる電力用の半導体チップであって、
表面と裏面とを有する半導体基板と、
半導体基板の表面上に設けられた表面電極と、を含み、
表面電極は、
半導体基板の上に形成された第1金属電極と、
第1金属電極の上に形成され、表面が粗面化された第2金属電極と、を含むことを特徴とする半導体チップである。
本発明の第2の態様は、上述の半導体チップが、実装基板上に固定され、
半導体チップの第2金属電極の上にワイヤ配線が接合されたことを特徴とする半導体装置である。
本発明の第3の態様は、
表面と裏面とを有する半導体基板を準備する工程と、
半導体基板の表面上に第1金属電極を形成する工程と、
半導体基板の表面上に絶縁膜を形成し、第1金属電極の表面が露出するように絶縁膜に開口部を形成する工程と、
保持金属にメッシュ板が取り付けられた治具を準備する工程と、
メッシュ板が開口部の中に入るように半導体基板の上に治具を取り付ける工程と、
半導体基板と治具とを無電解めっき液に浸漬し、第1金属電極の上にメッシュ板をめっき金属で接合し、一方で、保持金属を無電解めっき液に溶かして除去する工程と、
半導体基板をダイシングして、半導体チップに分割する工程と、を含む半導体チップの製造方法である。
本発明の第4の態様は、
上述の方法により半導体チップを作製する工程と、
半導体チップを実装基板の上に固定する工程と、
半導体チップの第2金属電極に、ワイヤ電極を超音波ボンディングする工程と、
半導体チップを樹脂封止する工程と、を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法である。
本発明によれば、金属電極の表面が粗面化され表面積が増加するため、放熱効率が大きくなり、金属電極の膜厚を抑えながら短絡耐量を向上させることができる。
また、本発明の製造方法によれば、金属電極の作製時間および作製に必要な材料を減らすことができ、製造コストの低減が可能となる。
本発明の実施の形態1にかかる半導体装置の断面図である。 本発明の実施の形態1にかかる半導体チップの断面図である。 本発明の実施の形態1にかかる半導体装置の製造方法に使用する治具の平面図である。 本発明の実施の形態1にかかる半導体基板の平面図である。 本発明の実施の形態1にかかる治具を半導体基板に設置した場合の断面図である。 従来の半導体装置の断面図である。 半導体装置の第2金属電極の膜厚と短絡耐量との関係を示すグラフである。 本発明の実施の形態1にかかる半導体装置の製造方法に使用する他の治具の平面図である。 本発明の実施の形態2にかかる半導体チップの平面図である。 図9の半導体チップをA−A方向に見た場合の断面図である。
実施の形態1.
図1は、全体が100で表される、本発明の実施の形態1にかかる半導体装置の断面図である。半導体装置100は、例えばIGBTやパワーMOSFETのような電力用の半導体チップ10を含む。半導体チップ10は、例えばシリコンやSiCからなり、表面と裏面とを有する半導体基板1を含む。半導体基板1の表面上には、表面電極2が設けられている。
表面電極2は、半導体基板1に接するように設けられた第1金属電極11と、その上に設けられた第2金属電極12からなる。第1金属電極11は、例えばアルミニウム、アルミニウム−シリコン合金、アルミニウム−銅合金等からなる。第2金属電極12は、例えば銅や銅合金からなる。第2金属電極12の表面は粗面化されており、第1金属電極11の表面(第1金属電極11と第2金属電極12の界面)より表面粗さが大きくなっている。第2金属電極12の上には、例えば銅のワイヤ配線9が接続されている。ここで、表面粗さは原子間力顕微鏡や白色干渉計、レーザ顕微鏡で計測できる算術平均高さ等で定義される。
半導体チップ10は、更に、半導体基板1の表面を覆うように絶縁膜3が設けられている。絶縁膜3は、例えば酸化シリコン、窒化シリコン、ポリイミド等からなり、単層膜でも積層膜でも良い。
半導体チップ10は、実装基板8の上に、接合材7で取り付けられる。実装基板8には、例えば銅のリードフレームや、絶縁物を銅箔で挟んだ銅ベース板が用いられる。接合材7には、錫を主成分とする半田や、銀ペースト、焼結銀等が用いられる。
実装基板8に取り付けられた半導体チップ10は、封止材料(図示せず)により封止される。封止材料には、例えばエポキシ樹脂やシリコーン樹脂のような樹脂の他、シリコーンゲルやゴム等を用いても良い。
図2は、半導体チップ10がIGBTの場合の、半導体チップ10の断面図である。ここでは、半導体チップ10がIGBTの場合について説明するが、パワーMOSFET等の他のデバイスでも良い。
図2に示す半導体チップ10では、例えばシリコンからなるn型の半導体基板1の表面側に、イオン注入および熱処理により、pベース領域30が設けられている。pベース領域30の表面側には、nソース領域31と、nソース領域31を貫通して半導体基板1に到達するトレンチ38が設けられる。トレンチ38の内壁は、例えば酸化シリコンからなるゲート酸化膜32で覆われ、その中に例えばポリシリコンからなるゲート電極33が埋め込まれている。
隣り合うnソース領域31の間には、pボディ領域34が設けられている。半導体基板1の上には、これを覆うように、例えばBPTEOSやBPSGからなる層間絶縁膜35が設けられている。また、層間絶縁膜35の上には、これを覆うように、第1金属電極11が設けられている。第1金属電極11は、層間絶縁膜35に設けられたコンタクトホール39を介して、pボディ領域34およびnソース領域31と電気的に接続されている。
なお、半導体基板1と第1金属電極11との間の相互拡散を防止するために、半導体基板1と第1金属電極11との間にバリア電極(図示せず)を形成してもよい。バリア電極は、チタン、タングステン、タンタルまたはそれらの合金からなり、単層膜でも積層膜でも良い。
半導体基板1の裏面側には、イオン注入およびレーザーアニールにより、nバッファ領域36およびpコレクタ領域37が設けられている。また、pコレクタ領域37の上には、コレクタ電極となる裏面電極5が設けられている。
本発明の実施の形態1にかかる半導体装置100では、第2金属電極12の表面が粗面化されることにより、表面積が増加する。この結果、第2金属電極12から封止樹脂への放熱効率が大きくなる。特に、図7を参照しながら後述するように、半導体チップ10が短絡することによりに発生する熱が、半導体チップ10から封止樹脂に逃げやすくなる。
このため、例えば、表面電極と裏面電極との間で膜厚方向(半導体基板の表面に略垂直な方向)に電流を流す電力用の半導体チップにおいて、短絡動作等による半導体チップの局所的な温度上昇に対する許容限界を向上させることができる。
次に、本発明の実施の形態1にかかる半導体装置100の製造方法について説明する。まず、半導体基板1を準備し、例えば図2に示すような半導体チップ10(第2金属電極12を含まず)を作製する。半導体チップ10の作製には、イオン注入やアニール等の一般的な半導体デバイスの製造プロセスが用いられる。図2では、半導体チップ10はIGBTであるが、パワーMOSFET等でも良い。
次に、無電解めっき法を用いて、第2金属電極12を第1金属電極11の上に形成する。無電解めっきに先立って、無電解めっき液による裏面電極5へのダメージを防ぐために、裏面電極5の上に保護材を設ける。保護材には、例えば無電解めっき液を透過しない保護テープまたは保護レジスト等が用いられる。
次に、第1金属電極11の表面を洗浄し、酸化膜や有機物、異物等を除去する。洗浄には、例えば溶液による洗浄やプラズマ処理が用いられる。
第1金属電極11は、例えばアルミニウム、アルミニウム−シリコン合金、アルミニウム−銅合金のようなアルミニウムが主成分の金属であるため、このままでは銅の無電解めっきができない。このため、ジンケート浴に浸漬してアルミニウムと亜鉛とを置換するジンケート処理を行う。具体的には、半導体基板1の表面に、第1金属電極11の表面が露出するように絶縁膜3を形成し、この絶縁膜3をマスクに用いて第1金属電極11の表面をジンケート処理する。これにより、第1金属電極11の表面が亜鉛で置換される。
次に、第2金属電極12の無電解めっきのために、図3に示すような治具20を準備する。治具20は、グリッド状の保持金属21と、保持金属21に取り付けられた、金属線を編んだ網状のメッシュ板22からなる。保持金属21の材料は、標準酸化還元電位が、銅よりも大きく(いわゆる貴であり)、亜鉛よりも小さい(いわゆる卑である)金属が選ばれ、例えば、クロム、錫、鉄等の金属が好ましい。また、メッシュ板22の材料は、例えば銅からなり、銅の細線が網状に編まれたものが好ましい。
図4は、無電解めっき後の半導体基板1の平面図である。複数の半導体チップ10が、ウエハ状の半導体基板1の上に形成されている。治具20は、無電解めっき時に半導体基板1の上に配置された場合に、メッシュ板22が第1金属電極11の上に配置されるように、メッシュ板22が保持金属21に固定されている。
図5は、半導体基板1の上に治具20を固定した場合の、半導体チップ10の断面図である。半導体基板1の表面は絶縁膜3で覆われ、第1金属電極11の上の、第2金属電極12が形成される部分が開口されて、第1金属電極11の表面が露出している。そしてこの開口部にメッシュ板22が入るように、半導体基板1の上に治具20が取り付けられる。
このように、第1金属電極11にメッシュ板22が接触するように、半導体基板1に治具20を取り付けた状態で、半導体基板1と治具20を無電解めっき液に浸漬する。無電解めっき液には、例えば硫酸銅浴を用い、約60〜80℃に保持する。無電解めっき工程では、第1金属電極11の表面と、メッシュ板22の双方に銅が析出し、両者が結合して、銅からなる第2金属電極12を形成する。一方、保持金属21は無電解めっき液に溶け出し、無電解めっき工程の終了時には消滅する。なお、保持金属21は全て溶けることが好ましいが、メッシュ板22から離れるのであれば、一部が残っても良い。また、保持金属21は図3のようなグリッド形状以外の形状でも構わない。
無電解めっき工程により、図4に示すように、各半導体チップ10の上に第2金属電極12が形成される。無電解めっき工程では、第1金属電極11の上にメッシュ板22が結合されて第2金属電極12が形成されるため、第2金属電極12の表面は、第1金属電極11の表面に比較して粗くなり、粗面化される。また、メッシュ板22を取り込むように第2金属電極12が形成されるため、例えばスパッタ法や蒸着法で第2金属電極12を形成する場合に比較して、第2金属電極12の作製時間が大幅に短縮できる。なお、第2金属電極12として膜厚の大きな銅めっき膜を形成しても、無電解めっき工程の前後で半導体チップ10の反りは殆ど変わらない。
次に、無電解めっき工程の終了後、半導体基板1の裏面から保護材(図示せず)を除去し、代わりに半導体基板1の裏面にダイシングテープ(図示せず)を貼り付ける。
次に、ダイシングソーまたはレーザ光を用いてダイシング工程を行い、半導体基板1から、各半導体チップ10を切り出す。
次に、切り出した半導体チップ10を、接合材7を用いて、実装基板8の上に接合する。実装基板8は、銅のリードフレームや銅のベース板であり、半導体チップ10の裏面電極5が、実装基板8の、この銅の部分に半田等の接合材7で接合される。接合工程では、通常、半導体チップ10が加熱されるため、第2金属電極12の酸化を防止するために、接合工程は還元雰囲気で行われることが好ましい。なお、接合工程を還元雰囲気で行わず、第2金属電極12の表面が酸化される場合は、これを除去する工程を行えば良い。
次に、超音波ワイヤボンディング法で、第2金属電極12の表面にワイヤ配線6を接合する。ワイヤ配線6は、例えばアルミニウム、銅、またはこれらの合金からなる。半導体チップ10の第2金属電極12が銅の場合は、銅のワイヤ配線6を用いることが好ましい。ワイヤ配線6の材料に銅を用いることにより、配線の強度が向上し、温度変化の大きな動作環境での接合の信頼性が上がり、短絡耐量の向上が可能となる。なお、ワイヤ配線6は、多品種少量生産に適している。
最後に、エポキシ樹脂等の封止樹脂(図示せず)で半導体チップ10を埋め込み封止する。以上の工程で、本発明の実施の形態1にかかる半導体装置100が完成する。
なお、上述の製造方法では、半導体基板1の表面に第1金属電極11を形成した後に、半導体基板1を裏面から研磨して所定の膜厚にし、続いて半導体基板1の裏面に裏面電極5を形成し、その後に無電解めっきで第2金属電極12を形成しているが、半導体基板1を研削する前、または裏面電極5を形成する前に、第2金属電極12を無電解めっきで形成しても良い。特に、半導体基板1の研磨前に第2金属電極12を形成する場合、半導体基板1が厚いため、取り扱いが容易になる。また、無電解めっきを、裏面電極5の形成前に行う場合、裏面電極5を覆う保護材を設ける工程が不要となる。
また、上述の製造方法では、第1金属電極11のジンケート処理は、絶縁膜3をマスクに用いて行ったが、第1金属電極11の形成時に、例えばアルミニウムからなる第1金属電極11の表面に、銅や亜鉛の膜を形成しても良い。かかる方法を用いることにより、薬液を用いたジンケート処理工程を省略できる。
図6は、全体が200で表される、従来の半導体装置の断面図であり、図6中、図1と同一符合は、同一または相当箇所を示す。従来の半導体装置100では、第2金属電極12の表面は平坦であるが、本発明の実施の形態1にかかる半導体装置100では、第2金属電極12の表面は粗面化されている。
図7は、従来の半導体装置200と、本発明の実施の形態1にかかる半導体装置100との、短絡耐量の計算結果を示す。図7において、横軸は、第2金属電極12の膜厚を、縦軸は、短絡耐量を示す。ここで、表面が粗面化された第2金属電極12の膜厚は、凹部と凸部を平均した膜厚で示す。また、短絡耐量は、半導体装置に接続されていた負荷がトラブル等により短絡した場合、負荷に蓄えられていたエネルギーが半導体装置に逆流しても半導体装置が壊れない最大耐量と定義される。
図7から分かるように、第2金属電極12の膜厚が0μmから大きくなるにつれて短絡耐量は増加し、所定の膜厚以上で一定になる(飽和する)。即ち、従来の半導体装置200では、膜厚が約20μm以上で一定となり、一方、本発明にかかる半導体装置100では、約10μm以上で一定となる。
このように、短絡耐量が一定値となる(飽和する)第2金属電極12の膜厚は、本発明にかかる半導体装置200の方が、従来の半導体装置100より小さくなる。これは、第2金属電極12の表面粗さが大きくなると、表面の凹凸が大きくなり、表面積が増加する。そして、短絡時に発生する熱が半導体チップ10から封止樹脂に逃げやすくなるためである。この結果、本発明の半導体装置100では、一定の(飽和した)短絡耐量を得るための、第2金属電極12を形成するための時間や材料を減らすことができ、製造コストの低減が可能となる。
半導体装置100の製造方法では、治具20に代えて、図8に平面図に示すような治具25を用いても構わない。図8に示す治具25では、治具20と同様に、保持金属21に例えば銅からなるメッシュ板26が取り付けられている。メッシュ板26は、複数の孔部28がマトリックス状に形成された金属箔27からなる。金属箔27は、例えば銅からなり、大きさや厚さは、形成する第2金属電極12の厚さや表面粗さに応じて選択される。
図8の治具25では、孔部28は正方形としたが、円形や多角形等の他の形状であっても良い。また、孔部28の大きさは均一で無くても良い。保持金属21にメッシュ板26が取り付けられる位置は、治具20と同様、治具25を半導体基板1の上に重ねて固定した場合に、第2金属電極12が形成される位置(第1金属電極11の表面が露出するように絶縁膜3に設けられた開口部の位置)である。
無電解めっき工程では、第1金属電極11が形成された半導体基板1に対して、第1金属電極11にメッシュ板26が接触するように、治具25が取り付けられる。治具25を取り付けた状態で、半導体基板1は無電解めっき液に浸漬され、第1金属電極11の上に第2金属電極12が形成される。第1金属電極11の表面と、メッシュ板26の双方に銅が析出し、両者が結合して、銅からなる第2金属電極12が形成され、一方で保持金属21は無電解めっき液に溶け出し消滅する。
図8に示す治具25では、複数の孔部28が設けられた金属箔27をメッシュ板26に用いることにより、金属箔27の厚さや、孔部28の形状、数、位置を自由に設定することができ、形成する第2金属電極12の厚さや表面粗さの制御がより容易になる。
実施の形態2.
図9は、本発明の実施の形態2にかかる半導体チップ10の平面図であり、図10は、図9の半導体チップ10をA−A方向に見た場合の断面図である。図9、10中、図1と同一符合は、同一または相当箇所を示す。
本発明の実施の形態2にかかる半導体チップ10では、第2金属電極12の表面にワイヤ配線接合領域24が設けられ、ワイヤ配線接合領域24以外の部分が粗面化され、ワイヤ配線接合領域24は平坦または表面粗さが小さくなっている。このように第2金属電極12の表面に平坦または表面粗さが小さいワイヤ配線接合領域24を形成し、このワイヤ配線接合領域24にワイヤ配線6を接合することにより、ワイヤ配線6が凹凸のある面に接合されることによる、接合強度のばらつきを低減できる。一方で、図9からも分かるように、ワイヤ配線接合領域24は、第2金属電極12の表面積に対して占める面積が小さく、冷却性能は殆ど低下しない。
ワイヤ配線接合領域24は、実施の形態1で述べた治具20のメッシュの孔や治具25の孔部28を、ワイヤ配線接合領域24を形成する部分に設けることにより形成できる。
なお、すべてのワイヤ配線接合領域24に対して、ワイヤ配線6をボンディングする必要はなく、複数のワイヤ配線接合領域24を形成し、必要なワイヤ配線接合領域24を選択してワイヤ配線6をボンディングすれば良い。
1 半導体基板、2 表面電極、3 絶縁膜、4 ゲート電極、5 裏面電極、6 ワイヤ配線、7 接合材、8 実装基板、10 半導体チップ、11 第1金属電極、12 第2金属電極、20 治具、21 保持金属、22 メッシュ板、24 ワイヤ配線接合領域、25 治具、26 メッシュ板、27 金属箔、28 孔部、30 pベース領域、31 nソース領域、32 ゲート酸化膜、33 ゲート電極、34 pのボディ領域、35 層間絶縁膜、36 nバッファ領域、37 pコレクタ領域、38 トレンチ、39 コンタクトホール、100 半導体装置。

Claims (13)

  1. 膜厚方向に電流が流れる電力用の半導体チップであって、
    表面と裏面とを有する半導体基板と、
    該半導体基板の表面上に設けられた表面電極と、を含み、
    該表面電極は、
    該半導体基板の上に形成された第1金属電極と、
    該第1金属電極の上に形成され、表面が粗面化された第2金属電極と、を含むことを特徴とする半導体チップ。
  2. 上記第2金属電極の表面は、上記第1金属電極の表面より表面粗さが大きいことを特徴とする請求項1に記載の半導体チップ。
  3. 上記第2金属電極の表面が、ワイヤ配線接合領域を含み、
    該ワイヤ配線接合領域は、該ワイヤ配線接合領域以外の領域より表面粗さが小さいことを特徴とする請求項1に記載の半導体チップ。
  4. 上記第1金属電極は、アルミニウムおよびアルミニウム合金から選択される本体金属と、該本体金属の表面に形成された亜鉛からなる表面金属とからなり、
    上記第2金属電極は、銅および銅合金から選択される金属からなることを特徴とする請求項1に記載の半導体チップ。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の半導体チップが、実装基板上に固定され、
    該半導体チップの第2金属電極の上にワイヤ配線が接合されたことを特徴とする半導体装置。
  6. 上記ワイヤ配線は、銅からなることを特徴とする請求項5に記載の半導体装置。
  7. 更に、上記半導体チップが、樹脂封止されたことを特徴とする請求項5または6に記載の半導体装置。
  8. 表面と裏面とを有する半導体基板を準備する工程と、
    該半導体基板の表面上に第1金属電極を形成する工程と、
    該半導体基板の表面上に絶縁膜を形成し、該第1金属電極の表面が露出するように該絶縁膜に開口部を形成する工程と、
    保持金属にメッシュ板が取り付けられた治具を準備する工程と、
    該メッシュ板が該開口部の中に入るように該半導体基板の上に該治具を取り付ける工程と、
    該半導体基板と該治具とを無電解めっき液に浸漬し、該第1金属電極の上に該メッシュ板をめっき金属で接合し、一方で、該保持金属を該無電解めっき液に溶かして除去する工程と、
    該半導体基板をダイシングして、半導体チップに分割する工程と、を含むことを特徴とする半導体チップの製造方法。
  9. 上記第2金属電極は、銅および銅合金から選択される金属であり、
    更に、該第2金属電極の表面に亜鉛膜を形成する工程を含むことを特徴とする請求項8に記載の製造方法。
  10. 上記メッシュ板は、網状に編んだ金属線、または孔部を設けた金属箔からなることを特徴とする請求項8に記載の製造方法。
  11. 上記保持金属は、標準酸化還元電位が銅より大きく亜鉛より小さい材料からなり、上記メッシュ板は銅からなり、上記無電解めっきで形成されるめっき金属は銅であることを特徴とする請求項8〜10のいずれかに記載の製造方法。
  12. 上記保持金属は、クロム、鉄、錫からなるグループから選択される金属およびそれら合金であることを特徴とする請求項11に記載の製造方法。
  13. 請求項8〜12のいずれかに記載の方法により半導体チップを作製する工程と、
    該半導体チップを実装基板の上に固定する工程と、
    該半導体チップの第2金属電極に、ワイヤ電極を超音波ボンディングする工程と、
    該半導体チップを樹脂封止する工程と、を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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