JP2000171887A - 磁気ヘッド取付け体 - Google Patents

磁気ヘッド取付け体

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JP2000171887A JP10344977A JP34497798A JP2000171887A JP 2000171887 A JP2000171887 A JP 2000171887A JP 10344977 A JP10344977 A JP 10344977A JP 34497798 A JP34497798 A JP 34497798A JP 2000171887 A JP2000171887 A JP 2000171887A
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勝 桜井
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章文 後藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の磁気ヘッド取付け体では、磁気ヘッド
の記録媒体の摺動面の突出量を設定するために、磁気ヘ
ッドの成形寸法を高精度に設定する必要があった。 【解決手段】 磁気ヘッド11のヘッド突出窓12bを
有するヘッド支持板12に、磁気ヘッド11が、裏面1
2B側から装着され、接着剤14により固定される。摺
動面11cの、基準面12Aからの突出量δは、ヘッド
ベース11aと、裏面12Bの隙間の距離Δを調整する
ことにより決めているため、磁気ヘッドの成形寸法の許
容公差範囲を大きくでき、しかも前記突出量δを高精度
に決めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気記録媒体の走
行部に向けられる基準面と磁気ヘッドの突出窓を有する
ヘッド支持板に、磁気ヘッドが組み付けられた磁気ヘッ
ド取付け体に係り、特に前記磁気ヘッドの摺動面が前記
基準面から突出する突出寸法を高精度に設定した磁気ヘ
ッド取付け体に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気記録層が設けられ、フィルム種別
や、フィルム感度などのデータを読み出したり、あるい
はシャッタ速度、年月日、タイトルなどの撮影データを
書き込むことのできるフィルムを使用するカメラには、
磁気ヘッドが内蔵されている。
【0003】図12は、前記磁気ヘッドを前記カメラ本
体に内蔵するための磁気ヘッド取付け体を断面図で示し
ている。この磁気ヘッド取付け体では、ヘッド突出窓2
dを有するヘッド支持板2に磁気ヘッド1が裏面2B側
から取付けられている。磁気ヘッド1の磁気記録媒体と
の摺動面1cは、ヘッド支持板1の前記ヘッド突出窓2
d内を経て基準面2Aへ突出させられ、磁気ヘッド1の
ヘッドベース1aがヘッド支持板2の裏面2Bに当接さ
せられて、前記ヘッドベース1aとヘッド支持板2とが
接着剤3またはねじ止めにより固定されている。
【0004】磁気ヘッド取付け体は、例えばカメラ本体
の裏側の開閉蓋の内面などに取付けられる。このとき、
ヘッド支持板2の前記基準面2Aがカメラ内のフィルム
の裏面の磁気記録層に対向するように取付けられる。前
記ヘッド支持板2には複数のガイドポール穴2cが形成
され、例えば、前記開閉蓋の内面から突出するフィルム
案内部を兼用するガイドポールに、前記ガイドポール穴
2cを嵌合させることにより、前記ヘッド支持板2が前
記開閉蓋に取付けられる。
【0005】カメラ本体では、ヘッド支持板2によりフ
ィルムが押え込まれるとともに、前記磁気ヘッド1の摺
動面1cがフィルムの裏面の磁気記録層に当接する。フ
ィルムを巻き進めるときに、フィルムがヘッド支持板2
の基準面2Aを摺動し、この時に、フィルムの磁気記録
層が、磁気ヘッド1の摺動面1cを摺動することにより
前記のデータ読み出しやデータ書き込みが行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記フィルムの巻き上
げ動作の際に、磁気ヘッド1の摺動面1cとフィルムの
磁気記録層とが、最適な密着度または対向間隙(スペー
シング)を有して摺動できるようにし、且つ巻き上げら
れるフィルムが磁気ヘッド1との当接により平坦度を損
なわないようにするためには、前記摺動面1cのヘッド
支持板2の基準面2Aからの突出寸法δをきわめて微小
で且つ高精度に設定することが必要である。例えば、前
記突出寸法δは0.1未満であり、またδの許容公差も
0.1mm未満であることが要求される。
【0007】しかしながら図12に示す従来の磁気ヘッ
ド取付け体では、磁気ヘッド1のヘッドベース1aをヘ
ッド支持板2の裏面2Bに面当接させることにより、ヘ
ッド支持板2の基準面2Aに対する磁気ヘッド1の摺動
面1cの突出量δが決められている。よって、前記突出
量δには、ヘッド支持板2の板厚公差と、磁気ヘッド1
の寸法公差、すなわちヘッドベース1aの前面から摺動
面1cまでの高さ寸法の公差が累積することになり、前
記突出量δの公差がきわめて大きくなる。ヘッド支持板
2として圧延鋼板などを使用するとその板厚の公差は±
0.04mm程度であるため、磁気ヘッド1の成形寸法
をかなり高精度にしないと、突出量δを前記の許容公差
範囲に留めることができなくなる。
【0008】そこで、磁気ヘッド取付け体の組み付け工
程に入る前に、ヘッド支持板2の厚さDおよび、磁気ヘ
ッド1のヘッドベース1aから摺動面1cまでの高さ寸
法Lを検査しておき、前記突出量δが許容公差範囲に収
まるように、ヘッド支持板2と磁気ヘッド1を選別して
組み合わせることが必要になっていた。しかしこのよう
な、検査、選別、組み合わせ工程は、磁気ヘッド取付け
体の組み立てを、非常に複雑にしていた。
【0009】本発明は、上記従来の課題を解決するため
のものであり、ヘッド支持板の基準面と逆の裏面と、磁
気ヘッドの取付け部(ヘッドベース)との間に隙間を生
じさせることにより、ヘッド支持板の基準面からの突出
量を高精度に設定できるようにした磁気ヘッド取付け体
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、磁気媒体の走
行部に向けられる基準面ならびに前記基準面と逆側に向
く裏面および前記基準面と前記裏面との間を貫通して開
口するヘッド突出窓を有するヘッド支持板と、先部に記
録媒体との摺動面を有し基部に前記摺動面と平行な方向
へ張り出した取付け部を有する磁気ヘッドとが、組み合
わされた磁気ヘッド取付け体において、前記磁気ヘッド
は、前記摺動面が前記ヘッド突出窓から前記基準面側に
現れた状態で前記ヘッド支持板の裏面側から設置され、
前記摺動面が前記基準面から所定寸法突出し、前記取付
け部と前記ヘッド支持板の裏面との間に隙間が形成され
た状態で、前記取付け部と前記裏面とが接着剤で固定さ
れていることを特徴とするものである。
【0011】本発明の磁気ヘッド取付け体では、磁気ヘ
ッドを、ヘッド支持板の基準面と逆の裏面側から設置
し、磁気ヘッドの摺動面をヘッド支持板に貫通して形成
されたヘッド突出窓からヘッド支持板の基準面側に突出
させる。このとき前記基準面からの前記摺動面の突出量
が設定値(規定値の許容範囲内)となるように、ヘッド
支持板と磁気ヘッドとを組み合わせし、この状態でヘッ
ド支持板と磁気ヘッドの取付け部とを接着剤で固定す
る。前記突出量は、ヘッド支持板の基準面と、磁気ヘッ
ドの摺動面とを、それぞれ別々の突き当て部に突き当て
ることにより、あるいはヘッド支持板と磁気ヘッドを別
々に保持することなどで設定される。
【0012】このようにヘッド支持板の基準面を基準と
して、磁気ヘッドの摺動面の位置が決められるため、ヘ
ッド支持板の板厚公差や磁気ヘッドの寸法公差が大きく
ても、前記突出量を所定値となるように設定できる。
【0013】また、前記取付け部と前記ヘッド支持板の
裏面との対向部に、前記取付け部の周囲に付着した接着
剤が前記ヘッド突出窓へ流れるのを防止する堰き止め手
段が設けられていることが好ましい。上記の堰き止め手
段を設けることにより、磁気ヘッドの取付け部とヘッド
支持板との隙間を流れる硬化前の接着剤が、前記ヘッド
突出窓からはみ出して磁気ヘッドの摺動面に付着するこ
とがなくなる。
【0014】また、前記磁気ヘッドの取付け部の前記ヘ
ッド支持板に対向する面には、磁気ヘッドを前記基準面
と平行な方向へ位置決めするための位置決め穴が形成さ
れ、前記ヘッド支持板の前記位置決め穴と対向する部分
に逃げ穴が形成されているものでは、前記位置決め穴が
前記取付け部を貫通していないことが好ましい。前記位
置決め穴を貫通させない構造にしておくと、磁気ヘッド
の裏面に付着した接着剤が、前記位置決め穴を通過し
て、位置決め用の治具に付着するのを防止できる。
【0015】なお、前記堰き止め手段は、前記取付け部
の前記ヘッド支持板に対向する面と前記ヘッド支持板の
裏面との少なくとも一方に形成された凹部あるいは凸部
である。または、前記堰き止め手段は、前記取付け部の
前記ヘッド支持板に対向する面と前記ヘッド支持板の裏
面との一方に形成された凹部、および他方に形成されて
前記凹部内に入り込む凸部により形成されている。
【0016】なお、前記凹部および凸部は、磁気ヘッド
の前記取付け部を幅方向に横断して形成されている長い
溝または凸条体であることが好ましい。ただし、前記凹
部および凸部は、溝や凸条体ではなく、平面形状が円形
や楕円形または矩形状の小さいものであり、この小さい
凹部および/または凸部が、磁気ヘッドの取付け部の外
縁側からヘッド突出窓に向けて交互に多数配置されてい
てもよい。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は、本発明における磁気ヘッ
ド取付け体の実施の形態を示す側面図、図2は本発明の
磁気ヘッド取付け体の部分側面図、図3は磁気ヘッドを
摺動面側から見た正面図、図4は磁気ヘッドの端面図、
図5は磁気ヘッドの側面図である。
【0018】この磁気ヘッド取付け体では、磁気ヘッド
11のヘッド突出窓12bを有するヘッド支持板12
に、磁気ヘッド21が裏面12B側から取付けられてい
る。磁気ヘッド11は、側方に張り出した取付け部とな
るヘッドベース11aの前方にシールドケース11bが
突出して取付けられており、このシールドケース11b
の前面が、記録媒体との摺動面11cとなっている。
【0019】前記摺動面11cはヘッド支持板12のヘ
ッド突出窓12b内に裏面12B側から挿入され、摺動
面11cが基準面12Aから一定量δだけ突出させられ
た状態で、ヘッドベース11aとヘッド支持板12の裏
面12Bとが、接着剤14により固定されている。基準
面12Aからの摺動面11cの突出量δは例えば、0.
06mmであり、その許容公差は0.09mm程度であ
る。
【0020】ヘッド支持板12の4角部には、3箇所に
ガイドポール穴12a1が形成され、1箇所に長穴12
a2が形成されている。これらの、ガイドポール穴およ
び長穴は、カメラ組み立ての際に、カメラ本体の背面の
開閉蓋の内側に設けられたフィルム案内部を兼用するガ
イドポールに嵌合されるものである。
【0021】磁気ヘッド取付け体がカメラ本体に取付け
られたものでは、ヘッド支持板12の基準面12Aによ
りカメラ本体内の記録媒体となるフィルムがレンズと逆
の側から押さえ付けられる。フィルムが巻き上げられる
と、フィルムの裏面に形成された磁気記録層が磁気ヘッ
ド11の摺動面11cを摺動することにより、データ読
み出しやデータ書き込みが行われる。
【0022】本発明の磁気ヘッド取付け体では、ヘッド
支持板12の裏面12Bと磁気ヘッド11のヘッドベー
ス11aの前面(ヘッド支持板との対向面)との間に、
隙間Δが形成されている。
【0023】磁気ヘッド11の摺動面11cの、ヘッド
支持板12の基準面12Aからの突出量δは一定値(規
定値の許容公差範囲内)となるように設定される。ただ
し、ヘッド支持板12の板厚寸法Dにはある程度の大き
さの公差があり、また磁気ヘッド11の、ヘッドベース
11aの前面から摺動面11cまでの距離(高さ)寸法
Lにも公差がある。これらの公差は、ヘッドベース11
aと、ヘッド支持板12の裏面12Bとの間の隙間Δが
可変することにより吸収される。
【0024】したがって、磁気ヘッド11がヘッド支持
板12に組み付けられ、前記突出量δが一定値に決めら
れたときに、ヘッドベース11aとヘッド支持板12の
裏面12Bとの間に必ず隙間Δが形成され、またはヘッ
ドベース11aと裏面12Bとがちょうど密着するよう
に各寸法を設定することが必要である。よって、前記高
さ寸法Lは、突出量δの公差を加味した最大値と、板厚
寸法Dの公差を加味した最大値を加算した寸法以上とな
るように設定することが必要である。
【0025】磁気ヘッド11のヘッドベース11aの前
面には位置決め穴11d,11dが形成されている。こ
の位置決め穴11d,11dは、磁気ヘッド11をヘッ
ド支持板12に取付ける際に、後述する治具の磁気ヘッ
ド取付け基準ポールと嵌合するものである。この位置決
め穴11d,11dはヘッドベース11aの裏面側に貫
通していない凹部である。
【0026】図2に示すように、接着剤14は、磁気ヘ
ッド11のヘッドベース11aの側端部11hから裏面
にかけて塗布されるが、前記位置決め穴11d,11d
がヘッドベース11aの裏面に貫通していないため、前
記接着剤14が位置決め穴11d,11d内を通過して
ヘッド支持板12側へ流れ出すことがない。よって、後
述する治具上に形成された磁気ヘッド取付け基準ポール
と位置決め穴11d,11dとの嵌合部に接着剤が付着
し、磁気ヘッド取付け基準ポールと磁気ヘッド11と位
置決め穴11d,11dとが接着されるのを防ぐことが
できる。
【0027】また、ヘッドベース11aと、ヘッド支持
板12の裏面12Bの隙間Δに流れ込んだ接着剤が、前
記位置決め穴11d,11dやヘッド突出窓12bへ流
れ込むのを防止するために、ヘッドベース11aとヘッ
ド支持板12との対向部に堰き止め手段が設けられてい
る。
【0028】図3に示す磁気ヘッド11では、ヘッドベ
ース11aの前面(ヘッド支持板との対向面)におい
て、前記位置決め穴11d,11dとヘッドベース11
aの外端部との間に凹部として溝11f,11fが形成
されている。この溝11f、11fは、取付け部となる
前記ヘッドベース11aを幅寸法に横断するように連続
して形成されており、さらに溝11f,11fは、磁気
ヘッド11の中心部を曲率中心とする円弧軌跡に沿って
形成されている。
【0029】溝11f,11fが円弧状に形成されてい
るため、前記隙間Δ内において、接着剤が図3の左右方
向から磁気ヘッドの中心側へ流れ込むことを防止できる
のみならず、図3の斜め左右方向から磁気ヘッドの中心
部へ接着剤が流れ込むのを防止できる。
【0030】また、図4、図5に示すようにヘッドベー
ス11aの側端部11hで且つ裏面側の角部にはV字形
の切り欠き部11gが形成されている。接着剤14が前
記側端部11hからヘッド支持板12の裏面12Bにか
けて塗布されたときに、接着剤が切り欠き部11gに入
り込んで硬化することによりヘッドベース11aの側端
部11hをヘッド支持板12に対して強固に固定でき
る。なお、この切り欠き部11gは、ヘッドベース11
aの側端部11hに形成されていればどのような形状で
もよく、ヘッドベース11aの高さ方向に連続する溝な
どであってもよい。
【0031】また、図3に示すように、磁気ヘッド11
の摺動面11cには、シールドケース11b内のコアが
露出しており、このコアの対向部により磁気ギャップG
が形成されている。また、ヘッドベース11aの側方に
は、端子11e,11eが突出しており、シールドケー
ス11bの内部に設けられたコイルの巻線がこの端子1
1e,11eに接続されている。
【0032】図6は、本発明の磁気ヘッド取付け体の組
み立て方法を示す斜視図であり、図7は、本発明の磁気
ヘッド取付け体の組み立て方法を示す部分断面図であ
る。ヘッド支持板12の4角部に形成されているガイド
ポール穴12a1および長穴12a2は、治具13上に
設けられた4個の基準ポール13aと嵌合し、治具13
上でのヘッド支持板12の位置が決められる。このと
き、ヘッド支持板12の基準面12Aを、治具13の当
接面13Aに当接させる。逆に、ヘッド支持板12の基
準面12A側にガイドポールが立てられ、治具13に基
準ポール穴が形成されて、治具13上にヘッド支持板1
2が位置決めされてもよい。
【0033】治具13の当接面13Aには、一対の磁気
ヘッド取付け基準ポール13c,13cが固定されてい
る。ヘッド支持板12が治具13に位置決めされた後
に、磁気ヘッド11をヘッド支持板12の基準面12A
と逆の裏面12B側からヘッド支持板12に装着する。
ヘッド支持板12には、逃げ穴12c,12cと、磁気
ヘッドが突出するためのヘッド突出窓12bが貫通して
形成されている。
【0034】図7に示すように、ヘッド支持板12の基
準面12Aが治具13の当接面13Aに密着した状態で
位置決めされたときに、治具13上の磁気ヘッド取付け
基準ポール13c,13cが、ヘッド支持板12の逃げ
穴12c,12cを貫通してヘッド支持板12の裏面1
2B側に現れる。
【0035】磁気ヘッド11は、シールドケース11b
を支持板12の前記ヘッド突出窓12bに向けて挿入
し、ヘッドベース11aに形成された位置決め穴11
d,11dを磁気ヘッド取付け基準ポール13c,13
cに嵌合させる。この嵌合により、治具13の当接面1
3Aと平行な面内での磁気ヘッド11の位置が決められ
る。
【0036】また治具13には、確認窓13bが開口し
ている。治具13の当接面13Aでは、前記確認窓13
bの周囲に段差が形成されており、この段差部分と前記
確認窓13bとの角部が治具13の受け部(突き当て
部)13dとなっている。
【0037】前記磁気ヘッド11をヘッド支持板12の
裏面12B側から取り付ける際に、磁気ヘッド11の記
録媒体との摺動面11cを受け部13dに突き当てる。
これにより、ヘッド支持板12の基準面12Aからの前
記摺動面11cの突出量δを決めることができる。
【0038】このように、磁気ヘッド11のz方向の位
置は、治具13の受け部13dにより決められるため、
ヘッド支持板12の裏面12Bと、磁気ヘッド11のヘ
ッドベース11aとの間には隙間Δが形成される。
【0039】つまり、磁気ヘッド11の摺動面11c
の、ヘッド支持板12の基準面12Aからの突出量δが
決められると、それに応じて磁気ヘッド11のヘッドベ
ース11aと、ヘッド支持板12の裏面12Bとの隙間
Δが可変する。この隙間Δを設定することにより、ヘッ
ド支持板12の板厚公差や、磁気ヘッドの前記寸法Lの
公差があっても、前記突出量δを規定値となるように高
精度に決めることができる。すなわち、前記突出量δの
公差は、治具13の精度のみで決まる。
【0040】磁気ヘッド11を位置決めした後に、ヘッ
ド支持板12の裏面12Bと、磁気へッド11のヘッド
ベース11aの側端部11hとの間に接着剤14を塗布
する。この接着剤14としては例えばUV硬化性の接着
剤が使用される。
【0041】図6に示した磁気ヘッド11の、ヘッド支
持板12への取付け方法では、ヘッドベース11aの裏
面と、ヘッド支持板12の裏面12Bがともに上を向い
ているので、ヘッドベース11aとヘッド支持板12と
の間に接着剤14を盛り付けるように塗布することで、
磁気ヘッド11とヘッド支持板12との接着を1工程で
行うことができる。
【0042】ここで、ヘッドベース11aと磁気ヘッド
取付け基準ポール13c,13cとの嵌合部に接着剤1
4が入り込まないようにし、またヘッド支持板12のヘ
ッド突出窓12bに接着剤14が流れ込まないようにす
る必要がある。前述のように、磁気ヘッド11の位置決
め穴11d,11dが、ヘッドベース11aを貫通して
いないことにより、磁気ヘッド取付け基準ポール13
c,13cとの嵌合部に接着剤が流れ込むのを防止でき
る。
【0043】また前記堰き止め手段により、磁気ヘッド
11のヘッドベース11aとヘッド支持板12との隙間
に入る接着剤が、磁気ヘッド取付け基準ポール13c,
13cの嵌合部やヘッド突出窓12bに流れ込むのを防
止できる。
【0044】図8は、本実施の形態における溝11f周
辺の部分断面図である。ヘッドベース11aとヘッド支
持板12の隙間に入り込んだ接着剤14は、溝11fに
入り込むことにより堰き止められ、位置決め穴11dや
ヘッド突出窓12bに流れ出ることがない。
【0045】なお、堰き止め手段は、図9に示すよう
に、ヘッドベース11aに形成された凸部11iでもよ
い。凸部11iは、溝11fと同様に、ヘッドベース1
1aを幅方向に横断するように形成され、好ましくは円
弧状に形成された凸条体である。
【0046】また、堰き止め手段は、ヘッド支持板12
に形成された溝12dまたは凸部12eであってもよ
い。溝12d、凸部12eは、ヘッド支持板12に取付
けられたヘッドベース11aを幅方向に横断するように
形成され、また好ましくは円弧状に形成される。
【0047】ヘッド支持板12に形成された溝12dや
凸部12eは、図10および図11に示すように、ヘッ
ドベース11a側の凸部11iや溝11fと互いに入り
込むように形成していることが好ましい。このように構
成すると接着剤14の堰き止め効果が向上する。また図
11に示すように、溝11fが、位置決め穴11dの外
周に接触するように形成され、ヘッド支持板12側に前
記溝11fと組み合わせられる凸部12eを形成するこ
とが効果的である。
【0048】
【発明の効果】以上のように本発明の磁気ヘッド取付け
体によれば、ヘッド支持板の板厚寸法の公差や、磁気ヘ
ッドの寸法公差があったとしても、ヘッド支持板の基準
面からの、磁気ヘッドの摺動面の突出寸法を高精度に決
めることができる。また接着剤が、磁気ヘッドと治具と
の嵌合部やヘッド支持板のヘッド突出窓へ流れ込むのを
防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における磁気ヘッド取付け体の実施の形
態を示す側面図。
【図2】本発明における磁気ヘッド取付け体の実施の形
態の磁気ヘッド取付け部周辺の部分側面図。
【図3】本発明の磁気ヘッド取付け体を構成する磁気ヘ
ッドの1例を示す正面図。
【図4】図3に示す磁気ヘッドの側端面図。
【図5】図3に示す磁気ヘッドの側面図。
【図6】本発明の磁気ヘッド取付け体の組み立て方法を
示す斜視図。
【図7】本発明の磁気ヘッド取付け体の組み立て方法を
示す部分断面図。
【図8】本発明の磁気ヘッド取付け体の実施の形態にお
ける堰き止め手段を示す部分断面図。
【図9】堰き止め手段の他の実施の形態を示す部分断面
図。
【図10】堰き止め手段の他の実施の形態を示す部分断
面図。
【図11】堰き止め手段の他の実施の形態を示す部分断
面図。
【図12】従来の磁気ヘッド取付け体を示す断面図。
【符号の説明】
11 磁気ヘッド 11a ヘッドベース(取付け部) 11b シールドケース 11c 摺動面 11d 位置決め穴 11e 端子 11f 溝 11g 切り欠き部 12 ヘッド支持板 12A 基準面 12B 裏面 12a1 ガイドポール穴 12b ヘッド突出窓 12c 逃げ穴 13 治具 14 接着剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後藤 章文 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アルプ ス電気株式会社内 (72)発明者 土屋 明広 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アルプ ス電気株式会社内 Fターム(参考) 2H103 AA01 AA11 AA21 AA31 BA05 BA06 BA07 CA02 CA12 ZA55

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気媒体の走行部に向けられる基準面な
    らびに前記基準面と逆側に向く裏面および前記基準面と
    前記裏面との間を貫通して開口するヘッド突出窓を有す
    るヘッド支持板と、先部に記録媒体との摺動面を有し基
    部に前記摺動面と平行な方向へ張り出した取付け部を有
    する磁気ヘッドとが、組み合わされた磁気ヘッド取付け
    体において、 前記磁気ヘッドは、前記摺動面が前記ヘッド突出窓から
    前記基準面側に現れた状態で前記ヘッド支持板の裏面側
    から設置され、前記摺動面が前記基準面から所定寸法突
    出し、前記取付け部と前記ヘッド支持板の裏面との間に
    隙間が形成された状態で、前記取付け部と前記裏面とが
    接着剤で固定されていることを特徴とする磁気ヘッド取
    付け体。
  2. 【請求項2】 前記取付け部と前記ヘッド支持板の裏面
    との対向部に、前記取付け部の周囲に付着した接着剤が
    前記ヘッド突出窓へ流れるのを防止する堰き止め手段が
    設けられている請求項1記載の磁気ヘッド取付け体。
  3. 【請求項3】 前記磁気ヘッドの取付け部の前記ヘッド
    支持板に対向する面には、磁気ヘッドを前記基準面と平
    行な方向へ位置決めするための位置決め穴が形成され、
    前記ヘッド支持板の前記位置決め穴と対向する部分に逃
    げ穴が形成されており、前記位置決め穴が前記取付け部
    を貫通していない請求項1または2記載の磁気ヘッド取
    付け体。
  4. 【請求項4】 前記堰き止め手段は、前記取付け部の前
    記ヘッド支持板に対向する面と前記ヘッド支持板の裏面
    との少なくとも一方に形成された凹部あるいは凸部であ
    る請求項1ないし3のいずれかに記載の磁気ヘッド取付
    け体。
  5. 【請求項5】 前記堰き止め手段は、前記取付け部の前
    記ヘッド支持板に対向する面と前記ヘッド支持板の裏面
    との一方に形成された凹部、および他方に形成されて前
    記凹部内に入り込む凸部により形成されている請求項1
    ないし3のいずれかに記載の磁気ヘッド取付け体。
  6. 【請求項6】 前記凹部および凸部は、磁気ヘッドの前
    記取付け部を幅方向に横断して形成されている請求項4
    または5記載の磁気ヘッド取付け体。
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