JP2000123334A - 磁気ヘッドの取付け方法 - Google Patents

磁気ヘッドの取付け方法

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JP2000123334A
JP2000123334A JP10298358A JP29835898A JP2000123334A JP 2000123334 A JP2000123334 A JP 2000123334A JP 10298358 A JP10298358 A JP 10298358A JP 29835898 A JP29835898 A JP 29835898A JP 2000123334 A JP2000123334 A JP 2000123334A
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head
magnetic head
support plate
jig
magnetic
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JP10298358A
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English (en)
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Shigeru Oguro
茂 小黒
Masaru Sakurai
勝 桜井
Akifumi Goto
章文 後藤
Akihiro Tsuchiya
明広 土屋
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Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヘッド支持板に対して磁気ヘッドを位置決め
する方法は、治具上でヘッド支持板を位置決めし、ヘッ
ドをヘッド支持板に突き当てていた。よって、ヘッド支
持板と磁気ヘッドとの取り付け精度の誤差が大きい。 【解決手段】 ヘッド支持板12の4角に設けられたガ
イドポール穴12a1、12a2に治具11の基準ポー
ル11aを通して、ヘッド支持板12の位置を決める。
また磁気ヘッド13を同じく治具11に形成された磁気
ヘッド取付け基準ポール11bに嵌合させて位置決めす
る。またヘッドの摺動面13cを治具11の受け部11
cに突き当てることにより、ヘッド支持板12からの磁
気ヘッド13の突出量を設定する。治具11を基準とし
てヘッド支持板12と磁気ヘッド13との相対位置が高
精度に決められる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気記録媒体の走
行部に向けられる基準面とヘッドの突出用の窓を有する
ヘッド支持板に、磁気ヘッドを位置決めして取付ける方
法に係り、特に、同一治具上に、ヘッド支持板の位置決
め手段と、磁気ヘッドの位置決め手段を設けることによ
り、位置決め精度を向上させることができ、取付けも容
易になる磁気ヘッドの取付け方法に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気記録層が設けられ、フィルム種別
や、フィルム感度などのデータを読み出したり、あるい
はシャッタ速度、年月日、タイトルなどの撮影データを
書き込むことのできるフィルムを使用するカメラには、
磁気ヘッドが内蔵され、写真フィルムの給送中に、磁気
記録層に密着し、データ読み出しや、データ書き込みを
行う。
【0003】図6は、従来の磁気ヘッドを、ヘッド支持
板へ取付ける方法を示す断面図である。磁気ヘッド4
は、磁気媒体の走行部に対面する基準面3aとヘッド突
出窓3bを有するヘッド支持板3に、前記基準面3aと
逆の裏面側から取付けられる。
【0004】ヘッド支持板3の基準面3aを上向きと
し、ヘッド支持板3の4隅に設けられたガイドポール穴
3cを、治具1の基準ポール1aに通すことにより、治
具1上でのヘッド支持板3の位置が決められる。ガイド
ポール穴3cは、カメラの組み立ての際に、カメラ本体
に設けられたフィルム案内部を兼用するガイドポールに
嵌合されるものである。
【0005】ヘッド支持板3が、治具1に位置決めされ
た状態で、磁気ヘッド4が、治具1の磁気ヘッド取付け
穴1bを通して図の下側から取付けられる。磁気ヘッド
4は、紙面に垂直な平面方向および図の上下方向へ移動
自在な磁気ヘッド取付け治具2に取付けられる。磁気ヘ
ッド取付け治具2には一対のピン2a,2aが設けら
れ、このピン2a,2aが磁気ヘッド4に形成された取
付穴4b,4bに嵌合されることにより、磁気ヘッド取
付け治具2と磁気ヘッド4とが一体化される。
【0006】前記磁気ヘッド取付け治具2を用いて、前
記磁気ヘッド4の基端のヘッドベース4aをヘッド支持
板3の裏面に押し付けることにより、ヘッド支持板3に
対する磁気ヘッド4の図示上下方向の位置が決められ
る。
【0007】磁気ヘッド4の位置決めが行われた後、ヘ
ッド突出窓3bの基準面側から、瞬間接着剤を流し込
み、磁気ヘッド4を仮止めする。次に、磁気ヘッドが仮
止めされたヘッド支持板3を治具1から取り外し、ヘッ
ド支持板3の裏面で、UV樹脂により磁気ヘッド4を本
接着する。
【0008】前記ヘッド支持板3がカメラ本体に組み込
まれた状態で、ヘッド支持板3によりフィルムがカメラ
本体に押え込まれる。フィルムを巻き進めるときに、フ
ィルムが前記ヘッド支持板3の基準面3aを摺動し、こ
のときに、磁気ヘッド4により前記のデータ読み出しや
データ書き込みが行われる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の磁気ヘッド4の
取付け方法では以下の問題が生じる。 (1)図6に示す従来例では、治具1の基準ポール1a
の中心を基準として磁気ヘッド取付け治具2の位置が決
められ、またヘッド支持板3も前記基準ポール1aを基
準として位置決めされる。したがって、ヘッド支持板3
と磁気ヘッド4との相対位置には、基準ポール1aを基
準とした治具1に対する磁気ヘッド取付け治具2の位置
公差、治具1に対するヘッド支持板3の位置公差、
磁気ヘッド取り付け治具2上の磁気ヘッド4の位置公差
が累積し、その結果、ヘッド支持板3上に対する磁気
ヘッド4の磁気ギャップ位置の狂いが大きくなる。 (2)磁気ヘッド4のヘッドベース4aをヘッド支持板
3の裏面に当接させて、ヘッド支持板3の基準面3aに
対する磁気ヘッド4の記録媒体の摺動面の突出量δが決
められている。よって、前記突出量δには、ヘッド支持
板3の板厚公差と、磁気ヘッド4の寸法公差が累積し、
この突出量δを高精度に設定できない。カメラ用の場
合、前記突出量δの許容公差範囲は0.09mm程度で
あるが、ヘッド支持板3の板厚の公差は±0.04mm
程度であるため、磁気ヘッド4においてヘッドベース4
aから摺動面までの高さ寸法をかなり高精度に設定しな
いと、前記突出量δを前記許容公差範囲に留めることが
できなくなる。 (3)また、従来は、ヘッド支持板3を基準面3aを上
向きにして治具1に設置し、磁気ヘッド4を位置決めし
た後に、基準面3a側から磁気ヘッド4を仮止めした後
に本接着を行っているため、組み立て工数が多くなる。
【0010】本発明は、上記従来の課題を解決するため
のものであり、同一治具上に、ヘッド支持板の位置決め
手段と、磁気ヘッドの位置決め手段を設けることによ
り、位置決め精度を向上させることができ、さらに、磁
気ヘッドの接着を1工程で行うことができて取付けも容
易になる磁気ヘッドの取付け方法を提供することを目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、磁気記録媒体
の走行部に向けられる基準面および前記基準面と逆側に
向く裏面と、前記基準面と前記裏面との間を貫通して開
口するヘッド突出窓とを有するヘッド支持板に対して、
磁気ヘッドを位置決めして取付ける方法において、前記
ヘッド支持板の基準面を受ける当接面と、前記磁気ヘッ
ドの記録媒体との摺動面を受ける受け部と、前記ヘッド
支持板を前記当接面と平行な方向に関して位置決めする
支持板位置決め手段と、前記磁気ヘッドを前記当接面と
平行な方向に関して位置決めするヘッド位置決め手段
と、を有する治具を用い、前記ヘッド支持板の前記基準
面を前記治具の前記当接面に当接させるとともに、前記
支持板位置決め手段により前記ヘッド支持板を前記治具
上で前記当接面と平行な方向に関して位置決めする工程
と、前記記録媒体との摺動面が前記ヘッド突出窓から前
記ヘッド支持板の基準面側に現れるように前記磁気ヘッ
ドを前記ヘッド支持板に設置するとともに、前記治具の
前記ヘッド位置決め手段を用いて前記磁気ヘッドを前記
当接面と平行な方向に関して位置決めし、これと同時に
あるいはこれと前後して、前記磁気ヘッドの前記記録媒
体の摺動面を治具の前記受け部に押し当てて、ヘッド支
持板の前記基準面から前記摺動面が突出する突出量を決
める工程と、前記ヘッド支持板に前記磁気ヘッドを接着
固定する工程と、を有することを特徴とするものであ
る。
【0012】本発明では、ヘッド支持板を位置決めする
支持板位置決め手段と、磁気ヘッドを位置決めするヘッ
ド位置決め手段が一つの治具上に形成されているため、
従来の取付け方法で生じていた、治具に対する磁気ヘッ
ド取付け治具の位置公差がなくなるので、磁気ヘッド
の位置決め精度を向上させることができる。
【0013】特に、ヘッド支持板の前記基準面からの磁
気ヘッドの記録媒体の摺動面の突出寸法の設定は、磁気
ヘッドの前記媒体摺動面を治具に押し付けることにより
行われるので、治具の精度のみで磁気ヘッドの摺動面の
突出量を決めることができ、ヘッド支持板からの摺動面
の突出量の誤差が小さくなる。
【0014】また、ヘッド支持板の基準面を治具の当接
面に当接させた状態、すなわちヘッド支持板の裏面が治
具の表面側に現れる状態で、磁気ヘッドをヘッド支持板
の裏面側に装着するので、磁気ヘッドの本接着を治具に
取付けたままで行える。従って、接着工程を簡略化でき
る。
【0015】前記治具に設けられた前記支持板位置決め
手段は、前記ヘッド支持板の凹部に嵌着する突部、また
はヘッド支持板の基準面から突出する突部と嵌合する凹
部であり、治具には、前記突部または凹部が複数箇所設
けられているものである。
【0016】ヘッド支持板を、カメラ本体に取付けると
きは、ヘッド支持板に形成された凹部または突部と、カ
メラ本体側に形成された突部または凹部をそれぞれ嵌合
させる。治具に設けられたヘッド支持板の位置決め手段
が、ヘッド支持板の凹部に嵌着する突部、またはヘッド
支持板の基準面から突出する突部に嵌合する凹部である
と、治具の突部または凹部と、カメラ本体の突部または
凹部の、位置関係が同一になる。
【0017】前記治具に設けられた前記ヘッド位置決め
手段は、前記磁気ヘッドと嵌合する突部を有し、前記ヘ
ッド支持板の基準面が治具の当接面に当接した状態で、
前記突部は、前記ヘッド支持板に形成された逃げ穴内を
通過してヘッド支持板の裏面側から突出し、前記磁気ヘ
ッドを前記ヘッド支持板の前記裏面側から取付ける際
に、前記裏面側から突出する前記突部と磁気ヘッドとが
嵌合するものである。
【0018】また、前記治具に設けられた前記ヘッド位
置決め手段により前記磁気ヘッドが位置決めされている
状態で、前記磁気ヘッドを前記当接面と平行な面内で傾
斜させて、磁気ヘッドのアジマス角度の調整を可能とす
ることができる。
【0019】例えば、前記治具に設けられた前記ヘッド
位置決め手段は、前記磁気ヘッドに嵌合する一対の突部
を有しており、前記磁気ヘッドは一方の突部を支点とし
て傾斜動可能とされ、この傾斜動により前記磁気ヘッド
のアジマス角度の調整が可能とされているものである。
【0020】あるいは、前記治具に設けられた前記ヘッ
ド位置決め手段が、前記治具に対して回動自在とされ、
この回動により前記磁気ヘッドのアジマス角度の調整が
可能とされているものである。
【0021】さらに、前記治具には、前記磁気ヘッドの
記録媒体の摺動面を視認できる確認窓が開口しており、
前記治具の裏側から前記確認窓を通して前記記録媒体の
摺動面を観察し、前記磁気ヘッドの磁気ギャップ位置を
確認することが可能である。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の形態を示
す磁気ヘッドのヘッド支持板への取り付け方法を示す斜
視図、図2は治具上でヘッド支持板に磁気ヘッドが取り
付けられた状態を示す断面図、図3は治具にヘッド支持
板と磁気ヘッドとが位置決めされた状態を治具の裏側か
ら示す部分底面図である。
【0023】ヘッド支持板12の4角部には3箇所にガ
イドポール穴12a1が形成され、1箇所には長穴12
a2が形成されている。3箇所のガイドポール穴12a
1は同じ内径寸法であり、後述する治具11の基準ポー
ル11aに隙間なくあるいは最小の隙間で嵌合する。長
穴12a2は、x方向の内寸法が前記ガイドポール穴1
2a1の内径寸法と同じであるが、y方向に長く形成さ
れている。よって、治具11に対し、ヘッド支持板12
は3箇所のガイドポール穴12a1を基準としてy方向
の位置が決められ、3箇所のガイドポール穴12a1と
長穴12a2とによって、x方向の位置が決められる。
【0024】治具11には4個の基準ポール11aが設
けられ、この基準ポール11aに前記ガイドポール穴1
2a1がほとんど隙間なく嵌合し、また基準ポール11
aに前記長穴12a2がx方向へほとんど隙間なく嵌合
し、治具11上でのヘッド支持板12の位置が決められ
る。よって、前記基準ポール11aがヘッド支持板12
をx−y面内で位置決めする支持板位置決め手段の突部
となり、ヘッド支持板12に設けられたガイドポール穴
12a1および長穴12a2が凹部となる。
【0025】このとき、ヘッド支持板12の基準面12
Aを、治具11の当接面11Aに当接させる。基準面1
2Aと当接面11Aとが密着することにより、ヘッド支
持板12は治具11に対してz方向へ位置決めされる。
【0026】ヘッド支持板12はカメラ本体の裏側に取
り付けられるものであり、このヘッド支持板12の基準
面12Aによりフィルムが押さえつけられる。ガイドポ
ール穴12a1および長穴12a2は、カメラの組み立
ての際に、カメラ本体に設けられたフィルムのガイドポ
ール(図示せず)に嵌合されて位置決めされる。
【0027】逆に、ヘッド支持板12の基準面12A側
にガイドポールが立てられ、カメラ本体にこのガイドポ
ールが嵌合するガイドポール穴が形成されていてもよ
い。この場合、治具11に基準ポール穴が形成され、前
記ガイドポールがこの基準ポール穴内に嵌合することに
より、治具11上ヘッド支持板12が位置決めされる。
【0028】治具11の当接面11Aには一対の磁気ヘ
ッド取付け基準ポール11b,11bが固定されてい
る。ヘッド支持板12が治具11に位置決めされた後
に、磁気ヘッド13をヘッド支持板12の基準面12A
とは、逆の裏面12B側からヘッド支持板12に装着す
る。ヘッド支持板12には、逃げ穴12c,12cと、
磁気ヘッドが突出するためのヘッド突出窓12dが貫通
して形成されている。
【0029】図2に示すように、磁気ヘッド13はヘッ
ドベース13aに、前方から所定の深さの貫通していな
い取付穴13d,13dが形成されている。ヘッドベー
ス13aの前方にシールドケース13bが突出してお
り、このシールドケース13bの前面が記録媒体との摺
動面13cとなっている。図3に示すように、前記摺動
面13cには、シールドケース13b内の一対のコア1
3f,13fが接合して形成された磁気ギャップGが現
れている。また、ヘッドベース13aの側方には端子1
3e,13eが突出しており、シールドケース13bの
内部に設けられたコイルの巻線(図示せず)がこの端子
13e,13eに接続されている。
【0030】図2に示すように、ヘッド支持板12が治
具11の当接面11A上で位置決めされたときに、治具
11上の磁気ヘッド取付け基準ポール11b,11b
が、ヘッド支持板12の逃げ穴12c,12cを貫通し
てヘッド支持板12の裏面12B側に現れる。
【0031】磁気ヘッド13は、シールドケース13b
を支持板12の前記ヘッド突出窓12dに挿入し、ヘッ
ドベース13aに形成された取付穴13d,13dを磁
気ヘッド取付け基準ポール11b,11bに嵌合させ
る。この嵌合により、治具11の当接面11Aと平行な
面内での磁気ヘッド13の位置が決められる。よって、
磁気ヘッド取付け基準ポール11b,11bがヘッド位
置決め手段の突部を構成し、磁気ヘッド13の取付穴1
3d,13dが嵌合する凹部を構成している。
【0032】また治具11には、確認窓11dが開口し
ている。治具11の当接面11Aでは、前記確認窓11
dの周囲に段差が形成されており、この段差部分と前記
確認窓11dとの角部が治具11の受け部11cとなっ
ている。
【0033】前記磁気ヘッド13をヘッド支持板12の
裏面12B側から取り付ける際に、磁気ヘッド13の記
録媒体との摺動面13cを受け部11cに押し付ける。
これにより、ヘッド支持板12の基準面12Aからの前
記摺動面13cの突出量δを決めることができる。な
お、磁気ヘッド13のz方向の位置は、前記のように治
具11の受け部11cにより決められるため、ヘッド支
持板12の裏面12Bと、磁気ヘッド12のヘッドベー
ス13aとの間には隙間Δが形成される。
【0034】なお、受け部11cを図2のような角部で
はなく、治具11に形成された傾斜面を前記受け部11
cとし、この受け部に磁気ヘッド13の摺動面13cを
面当接させて、前記突出量δを決めてもよい。
【0035】図2に示すように、磁気ヘッド13を位置
決めした後に、ヘッド支持板12の裏面12Bと、磁気
ヘッド13のヘッドベース13aとの間を接着剤14で
固定する。磁気ヘッド13は治具11によりヘッド支持
板12の裏面側12Bに高精度に位置決めされているの
で、前記接着剤14で直ちに本接着することもできる。
この接着剤14としては例えばUV硬化性の接着剤が使
用される。
【0036】本発明の磁気ヘッドの取付け方法では、ヘ
ッド支持板12を位置決めするための支持板取付け手段
の突部となる基準ポール11aと、磁気ヘッド12を位
置決めするためのヘッド位置決め手段の突部となる磁気
ヘッド位置決め基準ポール11bが同一の治具11上に
形成されているため、従来の取付け方法のように、ヘッ
ド支持板12と磁気ヘッド13との相対位置を決定する
ときに生じる公差のうち、治具に対する磁気ヘッド取付
け治具の位置公差がなくなり、磁気ヘッドの位置決め
精度を向上させることができる。
【0037】特に、図1に示すように、治具11におい
て基準ポール11aと磁気ヘッド取付け基準ポール11
bを同一基準線C上に配置しておくと、基準ポール11
aと磁気ヘッド取付け基準ポール11bのx方向への位
置誤差をきわめて微小にでき、ヘッド支持板12に対
し、磁気ヘッド13の磁気ギャップGをフィルムの走行
方向(y方向)と直交する方向(トラック方向)へ高精
度に位置決めできる。
【0038】また、磁気ヘッド13の摺動面13cを治
具11の受け部11cに当接しているため、治具11の
当接面11Aと受け部11cとの間のz方向の寸法を高
精度に加工しておくことにより、ヘッド支持板12の基
準面12Aに対する前記摺動面13cの突出量δを高精
度に設定できる。
【0039】本実施の形態では、治具11に磁気ヘッド
取付け基準ポール11bを形成し、磁気ヘッド13に取
付け穴13d,13dを形成しているが、逆に、磁気ヘ
ッド13に磁気ヘッド取付けポールを形成し、治具11
に取付け基準穴を形成してもよい。
【0040】治具11には、磁気ヘッド13の摺動面1
3cを視認できる確認窓11dが開口されている。図2
に示すように、磁気ヘッド13の取付けの際に、治具1
1の裏側から確認窓11dを通して摺動面13cを観察
することにより、磁気ヘッド13の磁気ギャップGの位
置やアジマス角度の確認をすることができる。
【0041】図1ないし図3に示す磁気ヘッドの取付け
方法では、磁気ヘッドの一切の位置調整を不要にでき
る。図3に示したものでは、磁気ヘッド取付け基準ポー
ル11b,11bが、磁気ヘッド13の図示左側の取付
穴13dにはほとんど隙間がなく嵌合し、図示右側の取
付穴13dに対してはx方向にのみほとんど隙間がな
く、y方向へは若干の隙間を有して嵌合する。よって、
磁気ヘッド13の取付穴13d,13dを基準ポール1
1b,11bに嵌合しただけで、治具11上で磁気ヘッ
ド13のx−y面内での位置決めが可能である。
【0042】図4は、本発明の第2の実施の形態を示す
部分底面図である。図4(図3と同じ方向から見た底面
図)では、磁気ヘッド13の図示左側の取付穴13d
は、基準ポール11bに対してほとんど隙間なく嵌合す
る内径寸法に形成されているが、図示右側の取付穴13
d1は、基準ポール11bよりもやや大きめの内径寸法
を有している。したがって、ヘッド支持板12の裏面1
2B側に突出した磁気ヘッド取付け基準ポール11b,
11bに磁気ヘッド13の取付穴13d,13d1を嵌
合させる。
【0043】本実施の形態では、磁気ヘッド取付け基準
ポール11b,11bがヘッド位置決め手段の突部にな
り、磁気ヘッド13の取付穴13d,13d1が嵌合す
る凹部になる。まず、図示左側の磁気ヘッド取付け基準
ポール11bにより磁気ヘッドの13のx−y面内での
位置決めができる。しかも、磁気ヘッド13を図示左側
の磁気ヘッド取付け基準ポール11bを支点として矢印
方向へわずかに傾斜動させることができるので、磁気ギ
ャップGのアジマス角度の微調整が可能である。治具1
1に開口する確認窓11dを通してテレビカメラなどで
磁気ギャップGのアジマス角度の調整を確認した後に、
図2と同様に接着剤14により、磁気ヘッド13をヘッ
ド支持板12に対して固定する。
【0044】図5は、本発明の第3の実施の形態を示す
断面図である。図5では、治具11に回動調整部材16
が取り付けられている。この回動調整部材16は、治具
11に対して隙間なく軸z0を基準として微小角度での
み回動できるように組み合わされている。
【0045】前記回動調整部材16には、確認窓16a
と受け部16bが形成されている。また回動調整部材1
6の表面には一対の磁気ヘッド取付け基準ポール16
c,16cが取り付けられている。
【0046】図2に示したのと同様に、磁気ヘッド取付
け基準ポール16c,16cはヘッド支持板12の逃げ
穴12c,12cを通して上方へ突出する。磁気ヘッド
13は、取付穴13d,13dを磁気ヘッド取付け基準
ポール16c,16cに嵌合させ、摺動面13cを受け
部16bに当てることにより位置決めされる。これによ
り、磁気ヘッド13のx−y面内での位置決めと、ヘッ
ド支持板12の基準面12Aからの摺動面13cの突出
量が決められる。
【0047】このとき、回動調整部材16を微小角度回
動させて、磁気ヘッド13の磁気ギャップGのアジマス
角度を調整する。逃げ穴12c,12cは、磁気ヘッド
13が、回動調整部材16とともに微小角度回動できる
ように、磁気ヘッド取付け基準ポール16c,16cの
直径よりもやや大きめの内径寸法で形成する。この調整
は、確認窓16aを通して治具11の下側から確認す
る。そして、ヘッド支持板12と磁気ヘッド13とを接
着剤14で固定する。
【0048】本実施の形態では、回動調整部材16上の
磁気ヘッド取付け基準ポール16c,16cが本発明の
ヘッド位置決め手段の突部になり、磁気ヘッド13の取
付穴13d,13dが嵌合する凹部になる。
【0049】前記実施の形態では、いずれも磁気ヘッド
13に形成された取付穴13d(13d1)が、磁気ヘ
ッド13のヘッドベース13aを貫通しないように形成
されている。したがって、接着剤14を塗布する際に、
磁気ヘッド13に形成された取付穴を通して、接着剤が
磁気ヘッド13の摺動面13c側へ露出することを抑え
ることができる。
【0050】本発明の磁気ヘッドの取付け方法では、ヘ
ッド支持板12も磁気ヘッド13も下向きになっている
状態で位置決めが行われるので、位置決め完了後に、磁
気ヘッド13が取付けられたヘッド支持板12をひっく
り返す必要がない。したがって、従来の磁気ヘッドの取
付け方法のように、位置決め完了後に仮接着することは
必ずしも必要ない。
【0051】磁気ヘッド13をヘッド支持板12に取付
けた後、ヘッド突出窓12dと逃げ穴12cから漏れる
光を遮蔽するため周囲に遮蔽壁を設け、遮光テープを貼
る(図示せず)。
【0052】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の磁気ヘッ
ドの取付け方法では、同一治具上に、ヘッド支持板の位
置決め手段と、磁気ヘッドの位置決め手段を設けている
ので、位置決め精度を向上させることができる。また、
ヘッド支持板も磁気ヘッドも下向きになっている状態で
位置決めが行われるので、位置決め完了後に磁気ヘッド
の接着を1工程で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す磁気ヘッドのヘッド
支持板への取り付け方法を示す斜視図。
【図2】治具上でヘッド支持板に磁気ヘッドが取り付け
られた状態を示す断面図。
【図3】治具にヘッド支持板と磁気ヘッドとが位置決め
された状態を治具の裏側から示す部分底面図。
【図4】本発明の第2の実施の形態を示す部分底面図。
【図5】本発明の第3の実施の形態を示す断面図。
【図6】従来の磁気ヘッドのヘッド支持板への取付け方
法を示す断面図。
【符号の説明】
11 治具 11A 当接面 11a 基準ポール(支持板位置決め手段) 11b 磁気ヘッド取付け基準ポール(ヘッド位置決め
手段) 11c 受け部 11d 確認窓 12 ヘッド支持板 12A 基準面 12B 裏面 12a1 ガイドポール穴 12d ヘッド突出窓 13 磁気ヘッド 13a ヘッドベース 13c 摺動面 13d 取付穴 14 接着剤 G 磁気ギャップ
フロントページの続き (72)発明者 後藤 章文 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アルプ ス電気株式会社内 (72)発明者 土屋 明広 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アルプ ス電気株式会社内 Fターム(参考) 2H103 ZA51

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気記録媒体の走行部に向けられる基準
    面および前記基準面と逆側に向く裏面と、前記基準面と
    前記裏面との間を貫通して開口するヘッド突出窓とを有
    するヘッド支持板に対して、磁気ヘッドを位置決めして
    取付ける方法において、 前記ヘッド支持板の基準面を受ける当接面と、前記磁気
    ヘッドの記録媒体との摺動面を受ける受け部と、前記ヘ
    ッド支持板を前記当接面と平行な方向に関して位置決め
    する支持板位置決め手段と、前記磁気ヘッドを前記当接
    面と平行な方向に関して位置決めするヘッド位置決め手
    段と、を有する治具を用い、 前記ヘッド支持板の前記基準面を前記治具の前記当接面
    に当接させるとともに、前記支持板位置決め手段により
    前記ヘッド支持板を前記治具上で前記当接面と平行な方
    向に関して位置決めする工程と、 前記記録媒体との摺動面が前記ヘッド突出窓から前記ヘ
    ッド支持板の基準面側に現れるように前記磁気ヘッドを
    前記ヘッド支持板に設置するとともに、前記治具の前記
    ヘッド位置決め手段を用いて前記磁気ヘッドを前記当接
    面と平行な方向に関して位置決めし、これと同時にある
    いはこれと前後して、前記磁気ヘッドの前記記録媒体の
    摺動面を治具の前記受け部に押し当てて、ヘッド支持板
    の前記基準面から前記摺動面が突出する突出量を決める
    工程と、 前記ヘッド支持板に前記磁気ヘッドを接着固定する工程
    と、 を有することを特徴とする磁気ヘッドの取付け方法。
  2. 【請求項2】 前記治具に設けられた前記支持板位置決
    め手段は、前記ヘッド支持板の凹部に嵌着する突部、ま
    たはヘッド支持板の基準面から突出する突部と嵌合する
    凹部であり、治具には、前記突部または凹部が複数箇所
    設けられている請求項1記載の磁気ヘッドの取付け方
    法。
  3. 【請求項3】 前記治具に設けられた前記ヘッド位置決
    め手段は、前記磁気ヘッドと嵌合する突部を有し、前記
    ヘッド支持板の基準面が治具の当接面に当接した状態
    で、前記突部は、前記ヘッド支持板に形成された逃げ穴
    内を通過してヘッド支持板の裏面側から突出し、前記磁
    気ヘッドを前記ヘッド支持板の前記裏面側から取付ける
    際に、前記裏面側から突出する前記突部と磁気ヘッドと
    が嵌合する請求項1または2記載の磁気ヘッドの取付け
    方法。
  4. 【請求項4】 前記治具に設けられた前記ヘッド位置決
    め手段により前記磁気ヘッドが位置決めされている状態
    で、前記磁気ヘッドを前記当接面と平行な面内で傾斜さ
    せて、磁気ヘッドのアジマス角度の調整を可能とした請
    求項1ないし3のいずれかに記載の磁気ヘッドの取付け
    方法。
  5. 【請求項5】 前記治具に設けられた前記ヘッド位置決
    め手段は、前記磁気ヘッドに嵌合する一対の突部を有し
    ており、前記磁気ヘッドは一方の突部を支点として傾斜
    動可能とされ、この傾斜動により前記磁気ヘッドのアジ
    マス角度の調整が可能とされている請求項4記載の磁気
    ヘッドの取付け方法。
  6. 【請求項6】 前記治具に設けられた前記ヘッド位置決
    め手段が、前記治具に対して回動自在とされ、この回動
    により前記磁気ヘッドのアジマス角度の調整が可能とさ
    れている請求項4記載の磁気ヘッドの取付け方法。
  7. 【請求項7】 前記治具には、前記磁気ヘッドの記録媒
    体の摺動面を視認できる確認窓が開口しており、前記治
    具の裏側から前記確認窓を通して前記記録媒体の摺動面
    を観察し、前記磁気ヘッドの磁気ギャップ位置を確認す
    る請求項4ないし6のいずれかに記載の磁気ヘッドの取
    付け方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009184346A (ja) * 2008-01-08 2009-08-20 Ricoh Co Ltd ヘッドアレイユニット及びその製造方法、画像形成装置

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