JP2003187403A - 磁気ヘッド装置 - Google Patents

磁気ヘッド装置

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JP2003187403A
JP2003187403A JP2001379946A JP2001379946A JP2003187403A JP 2003187403 A JP2003187403 A JP 2003187403A JP 2001379946 A JP2001379946 A JP 2001379946A JP 2001379946 A JP2001379946 A JP 2001379946A JP 2003187403 A JP2003187403 A JP 2003187403A
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mounting plate
head
magnetic
tape
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JP2001379946A
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Michio Kamimura
道夫 上村
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Alps Alpine Co Ltd
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Alps Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気ヘッドを精度よく取付板に位置決めして
保持できる磁気ヘッド装置を提供する。 【解決手段】 磁気ヘッドを機器に取付けるための取付
板と磁気ヘッドを保持する一対のヘッド保持部とが金属
板により一体に形成されている。ヘッド保持部の各端部
には爪部が設けられ、爪部が折り曲げられ磁気ヘッドの
角部に当接し固定されている。これにより、位置決め精
度を向上し、プロジェクションなしで磁気ヘッドと取付
板を固定することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テープレコーダな
どに設置される磁気ヘッド装置に係り、特に磁気ヘッド
を保持するヘッド保持部および機器に取付けるための取
付板が一枚の金属板材によって形成されている磁気ヘッ
ド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図10は従来の磁気ヘッド装置を示す分
解斜視図である。この磁気ヘッド装置101は、磁気ヘ
ッド102に、磁気ヘッド102を機器に取付けるため
の取付板105と、磁気ヘッド102両側でテープ走行
を規制する一対のテープガイド103、104とを各々
接合して形成されている。
【0003】取付板105は、導電性の板材を板金加工
することにより形成されている。テープガイド103、
104も導電性材料を板金加工することによって形成さ
れている。
【0004】取付板105は、取付穴105aおよび取
付け溝105bに取付ねじが挿入され、テープレコーダ
などの機器のヘッドベース(図示せず)にねじ止めされ
ることにより固定される。
【0005】磁気テープは、テープガイド103、10
4のテープガイド溝103a、104aで磁気テープの
トラック幅方向の位置が規制されて走行し、磁気ヘッド
102の摺動面を摺動する。テープガイド103、10
4の案内動作により、磁気テープと磁気ギャップGとが
トラック幅方向へ位置合わせされる。
【0006】磁気ヘッド102とテープガイド103、
104との接合、及び磁気ヘッド102と取付板105
との接合の工程では、テープガイド及び取付板の表面で
且つ磁気ヘッド102の側面に対向する部分にプロジェ
クションと称される小突起106a乃至106fを複数
形成する。この小突起106a乃至106fはプレス工
程にて隆起成形され、その表面形状はほぼ球面である。
図10に示すように、上記小突起106a乃至106f
を磁気ヘッド102の側面に突き当てた状態で、磁気ヘ
ッド102とテープガイド又は取付板とを電極で挟み、
加圧しながら電極に電流を与える。小突起と磁気ヘッド
の側面との突き当て部境界に流れる電流によりこの部分
が電気抵抗発熱し、この熱により両部材が溶解されて互
いに固着される。上記小突起106a乃至106fを設
ける理由は、磁気ヘッドとテープガイド又は取付板との
間を通る電流を集中させるためである。
【0007】図11は他の従来の磁気ヘッド装置を示す
斜視図である。この磁気ヘッド装置111は、磁気ヘッ
ド112と、磁気ヘッド112を機器に取付けるための
取付板113を有している。取付板113は導電性の板
材を板金加工することにより形成され、取付板には、テ
ープガイド115a、115bとヘッド保持部114と
が一体形成されている。テープガイド115a、115
bは、取付板113より折り曲げられ、磁気ヘッド11
2の片側でテープ走行を規制する。ヘッド保持部114
は、取付板113より折り曲げられ、テープガイド11
5a、115bと共に磁気ヘッド112の両側面を挟み
磁気ヘッド112の位置を決めている。図示はされてい
ないが、磁気ヘッド112と取付板113との接合は、
図10の磁気ヘッド装置と同様に、取付板に小突起を設
け、電気抵抗溶接している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図10に示す
磁気ヘッド装置は、磁気ヘッド102に、テープガイド
103、104と、取付板105とを別々に取り付ける
ため、位置合わせの精度にばらつきが生じ易い。また、
取付に際しては、取付位置を3次元顕微鏡等の複雑な位
置決め治具が必要であり、また位置決め作業も煩雑であ
る。
【0009】さらに、磁気ヘッドとテープガイド及び取
付板の接合において、電気抵抗溶接を施したいわゆるプ
ロジェクションと呼ばれる小突起での溶接を用いている
が、ヒートバランス上、溶接可能な電流範囲が狭く製造
条件が限られている。
【0010】また、シールドケース側面に当接する小突
起が発熱点である場合、溶接時の熱がシールドケース全
体へ伝わり易かった。この溶接時の熱により、磁気ヘッ
ド102の摺動面の窓102a内の樹脂が熱膨張により
摺動面から突出する。このため、磁気テープの摺動時、
磁気テープと突出した樹脂との摩擦で、磁気ヘッド10
2の摺動面に磁粉が付着する恐れがあり、磁粉が磁気ヘ
ッド102の記録・再生特性に影響を与える問題があっ
た。
【0011】また、小突起で溶接された接合は、引っ張
り方向の力に対してはある程度の強度を得ることが可能
であるが、剪断方向への力に対しては溶接強度が弱く、
溶接状態によっては脱落の恐れがある。
【0012】さらに、溶接部が磁気ヘッドの側面と取付
板(又はテープガイド)との間に挟まれているため、溶
接状態を外から目視できず、溶接後の確認ができない。
従って、品質上の管理ができない問題がある。
【0013】図11に示す他の従来の磁気ヘッド装置に
おいても、テープガイドとヘッド保持部との間で磁気ヘ
ッドを保持することにより、磁気ヘッドのテープ走行方
向(X方向)の位置は概ね規制されるが、磁気ヘッドの
高さ方向(Y方向)は、規制されていないので、結局、
取付に際しては、取付位置を3次元顕微鏡等の複雑な位
置決め治具により位置決めする工程が必要であり、位置
決め作業も煩雑のままである。また、磁気ヘッドと取付
板の接合は、取付板に設けられた小突起を介して行うの
で、テープガイドとヘッド保持部との間の力関係により
磁気ヘッドと取付板の間で浮きが発生したり、前述の小
突起を用いた溶接の問題が解決していないため、接合強
度に問題が発生する恐れがある。
【0014】本発明は上記従来の課題を解決するための
ものであり、磁気ヘッドを精度よく取付板に位置決めし
て保持できる磁気ヘッド装置を提供することを目的とし
ている。
【0015】また本発明は、磁気ヘッドを取付板に溶接
して固定するに際し、取付板にいわゆるプロジェクショ
ンと呼ばれる小突起を必要としない磁気ヘッド装置を提
供することを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の磁気ヘッド装置は、磁気ヘッドを機器に取
付けるための取付板と磁気ヘッドを保持する一対のヘッ
ド保持部とが金属板により一体に形成され、前記ヘッド
保持部が前記取付板上に配置された前記磁気ヘッドの両
側面を挟む方向に前記取付板から各々折り曲げられて形
成されており、前記ヘッド保持部の各端部には爪部が設
けられ、前記爪部が折り曲げられ前記磁気ヘッドの角部
に当接し固定されていることを特徴とする。
【0017】ヘッド保持部および取付板が、一枚の導電
性板ばね材によって形成されているので、最少の部品で
磁気ヘッド装置を構成できる。また、簡易な金型で形成
できることから生産性が高い。
【0018】また、爪部が設けられていることにより、
磁気ヘッドと取付板とのテープ走行方向(X方向)及び
磁気ヘッドの高さ方向(Y方向)に関する取付位置を高
精度に決めることができる。
【0019】上記目的を達成するために、本発明の磁気
ヘッド装置は、前記ヘッド保持部が前記取付板の磁気ヘ
ッド取付面に対して直角に曲げ形成されており、磁気ヘ
ッドの両側面がヘッド保持部に挟持されていることが好
ましい。
【0020】この場合、磁気ヘッドは、取付板との相対
位置を高精度に決定できることから、この磁気ヘッド装
置を機器本体に取付けたときのギャップ部のアジマス調
整の調整範囲を最小限にできる。
【0021】上記目的を達成するために、本発明の磁気
ヘッド装置は、前記ヘッド保持部が前記取付板の磁気ヘ
ッド取付面に対して鋭角に曲げ形成されており、ヘッド
保持部と磁気ヘッドの側面との間に隙間を有しているこ
とが好ましい。
【0022】この場合、磁気ヘッドは、取付板の取付面
と爪部との間のみで磁気ヘッドの高さ方向(Y方向)及
びテープ走行方向(X方向)を規制でき、かつ接触面積
が小さいので取付板に磁気ヘッドを取り付ける挿入時の
摩擦抵抗が小さい。従って、高精度に位置決めし、かつ
作業時間の短縮をすることができる。
【0023】また、上記目的を達成するために、本発明
の磁気ヘッド装置は、前記爪部と前記磁気ヘッドの角部
とが溶接で固定されていることを特徴とする。
【0024】溶接時の熱がシールドケース全体へ伝わり
難く、この溶接時の熱により、磁気ヘッドの摺動面の窓
内の樹脂が摺動面からの熱膨張による突出する現象が発
生しにくい。このため、磁気テープの摺動時に発生する
磁気テープと突出した樹脂との摩擦による磁粉が付着す
ることがなく、磁気ヘッドの記録・再生特性が良好であ
る。
【0025】また、溶接時の熱がシールドケースの角部
に留まり、かつ磁気ヘッドのコアからも遠いため、磁気
ヘッドのコアへの熱の影響が少なく、軟磁気特性の変質
等もなく信頼性が高い。
【0026】さらに、接合される両部材間の溶解状態
は、点で接合されているのではなく、線状に溶接されて
いると溶接強度はさらに強くなる。また、取付板にいわ
ゆるプロジェクションと呼ばれる小突起を必要としな
い。
【0027】また、上記目的を達成するために、本発明
の磁気ヘッド装置は、前記爪部又は前記ヘッド保持部と
前記磁気ヘッドが接着樹脂で固定されていると好まし
い。
【0028】この場合、爪部又は保持部の弾性力による
保持を補強することができる。また、接着樹脂を仮固定
とし、溶接を本固定とすると、接着樹脂でも保持される
ので、本固定の溶接工程まで、磁気ヘッドと取付板との
位置決めされた位置関係を保つことができるので、作業
精度及び工程効率が高くなる。
【0029】また、上記目的を達成するために、本発明
の磁気ヘッド装置は、少なくとも一方の前記ヘッド保持
部の端面に磁気テープのテープ走行を規制するテープガ
イドを設け、前記磁気ヘッドが前記磁気ヘッドの摺動面
の頂部と前記テープガイドの先端との高さ位置を合わせ
前記取付板に配置されることが好ましい。
【0030】この場合、ガイド突き出し高さ(Z方向)
についても簡単にかつ高精度に位置決め可能である。す
なわち、ヘッド保持部と取付板は一体に形成されている
ため、ヘッド保持部と取付板とは、相対位置を互いに高
精度に決めることが可能である。このヘッド保持部に一
体に形成されたテープガイドの先端部を基準として、磁
気ヘッドの摺動面の頂部を所定のガイド突き出し高さ方
向(Z方向)の位置にすることにより、磁気ヘッドと、
取付板との相対位置を互いに高精度に決めることができ
る。例えば、平坦面を有する治具にテープガイドの先端
部と磁気ヘッドの摺動面の頂部を突き当てることにより
同じガイド突き出し高さ方向(Z方向)の位置にするこ
とができる。従って本発明では、取付板に対する磁気ヘ
ッドの位置をX、Y、Zの全ての方向について簡易に、
かつ高精度に決めることができる。
【0031】また、上記目的を達成するために、本発明
の磁気ヘッド装置は、前記取付板の端面に前記取付板へ
前記磁気ヘッドを配置する相対位置の基準とする基準突
部を設け、前記磁気ヘッドが前記磁気ヘッドの摺動面の
頂部と前記基準突部との高さ位置を合わせ前記取付板に
配置されることが好ましい。
【0032】この場合、ガイド突き出し高さ(Z方向)
について、同様に、簡単にかつ高精度に位置決め可能で
ある。すなわち、取付板本体に設けられた突部を基準と
すれば、さらに磁気ヘッドと取付板との相対位置を互い
に高精度に決めることが可能である。この突部を基準と
して、磁気ヘッドの摺動面の頂部を所定のガイド突き出
し高さ方向(Z方向)の位置にすることにより、磁気ヘ
ッドと、取付板との相対位置を互いに高精度に決めるこ
とができる。例えば、平坦面を有する治具に取付板の突
部と磁気ヘッドの摺動面の頂部を突き当てることにより
同じガイド突き出し高さ方向(Z方向)の位置にするこ
とができる。従って本発明では、取付板に対する磁気ヘ
ッドの位置をX、Y、Zの全ての方向について簡易に、
かつ高精度に決めることができる。また、テープガイド
を有する場合は、テープガイドの曲げを防止することが
できる。
【0033】
【発明の実施の形態】図1から図6は、それぞれ本発明
の第1の実施の形態を示す磁気ヘッド装置1の斜視図、
正面図、上面図、下面図、右側面図、及び左側面図であ
る。
【0034】本実施の形態では、図1に示すように、磁
気ヘッド装置1は磁気ヘッド2と、磁気ヘッド2を機器
に取付けるための取付板3とを有している。取付板3は
導電性の板材を板金加工することにより形成されてい
る。取付板3には、金属板が打ち抜かれる際に、一対の
ヘッド保持部4が一体に形成されている。そして、ヘッ
ド保持部4が取付板3上に配置された磁気ヘッドの両側
面を挟む方向に取付板3から各々折り曲げられて形成さ
れている。このヘッド保持部4の各端部には爪部5が設
けられ、爪部5が折り曲げられ磁気ヘッドの角部2dに
当接している。ここで、ヘッド保持部4の摺動面側端部
に設けられた突出部は、テープガイド6a、6b及びガ
イド突き出し高さの基準突部7である。
【0035】磁気ヘッド2は、記録・再生兼用である。
磁気ヘッド2は、導電性であり高透磁率の金属板で形成
されたシールドケース2aを有している。シールドケー
ス2aは、磁気テープが摺動する摺動面2bと4つの側
面で構成され、シールドケースの側面の角部2dは、直
角、面取り、曲面いずれであってもよい。
【0036】このシールドケース内にコア8が収納さ
れ、このコア8のコア半体の接合部に形成されたギャッ
プ部Gが、磁気ヘッド2の摺動面2bの窓2cに現れて
いる。図1に示す磁気ヘッド装置1では、コアは高透磁
率を有する材料で形成されたシールド10を介して2つ
形成され2つのギャップ部Gを有する、いわゆる2チャ
ンネルヘッドである。磁気ヘッド2の摺動面2bの窓2
cは、コア8及びシールド10を取り囲む樹脂で埋めら
れている。尚、磁気ヘッド2の摺動面2bの窓2c内に
形成されるコアはシールドを介して4つのコアで形成さ
れ、4つのギャップ部を有する4チャンネルヘッドであ
ってもよい。
【0037】取付板3は、弾性を持った導電性の板材料
である金属板で形成されている。この金属板が打ち抜か
れる際に、取付板3の磁気ヘッドを配置する部分である
磁気ヘッド取付面3eの両側に一体に帯状片が形成され
る。この帯状片は一対に設けられており、取付板3から
各々折り曲げられ一対のヘッド保持部4を形成する。取
付板3を折り曲げる基部には、図4に示すように曲面形
状の切り欠き部3dを設けておくことが、折り曲げ時の
精度を高め、亀裂等を防止するため好ましい。
【0038】また、取付板3は、取付穴3aおよび取付
け溝3bを有しており、取付穴3aおよび取付け溝3b
に取付ねじが挿入され、テープレコーダなどの機器のヘ
ッドベース(図示せず)にねじ止め等されることにより
固定される。
【0039】また、図2に示すように、取付板3は一対
のヘッド保持部の折り曲げ位置の幅(テープ走行方向:
X方向)よりも広い位置で、磁気ヘッドの高さ方向(Y
方向)に折り曲げ部3c、3cを設けている。折り曲げ
部3c、3cを設けることにより、取付穴3aおよび取
付け溝3bの基準面に対して磁気ヘッドの高さ方向(Y
方向)に凸加工となり、仮想カセットハーフ穴9に対す
るコア高さを調整することができる。
【0040】ヘッド保持部4は、弾性を持った金属板に
よって形成されている。ヘッド保持部4が取付板3の磁
気ヘッド取付面3eに対して直角に曲げ形成され、又は
磁気ヘッド取付面3eに対して若干鋭角に曲げ形成さ
れ、磁気ヘッドの両側面に沿っている。そこで、磁気ヘ
ッド2は、テープ走行方向(X方向)に対向している金
属板(テープガイド6a、6bが形成されている金属
板)の弾性変形により挟持される。すなわち、磁気ヘッ
ド2はヘッド保持部の内側面を基準として所定のテープ
走行方向(X方向)の位置に位置決めされて保持され
る。よって、ヘッド保持部4を形成するための帯状片を
取付板3に対して曲げることにより、磁気ヘッド2のギ
ャップ部Gと、取付板3との位置を高精度にでき、この
磁気ヘッド装置を機器本体に取付けたときのギャップ部
のアジマス調整の調整範囲を最小限にできる。
【0041】ヘッド保持部4は、図2及び図3に示すよ
うに、磁気ヘッドの高さ方向(Y方向)の端部に爪部5
を有している。爪部5は、一対のヘッド保持部間の内側
に折れ曲がり、爪部5の内側で、磁気ヘッド2の角部2
dが当接している。ここで磁気ヘッド2は、取付板3の
磁気ヘッド取付面3eと爪部5との間で弾性支持され、
一対のヘッド保持部4により取付板3に保持されること
になる。磁気ヘッドのコア高さは、取付板3の磁気ヘッ
ド取付面3eを基準として決定されるので、磁気ヘッド
の高さ方向(Y方向)を所定の位置に高精度に位置決め
することができる。
【0042】取付板3の磁気ヘッド取付面3eと爪部5
との間で弾性支持するだけでは、強度が不足し信頼性に
かける場合は、爪部5と磁気ヘッド2を固定する。固定
に際して、磁気ヘッド2と爪部5、又は磁気ヘッド2と
ヘッド保持部4との間に、接着樹脂を全周にわたってま
たは部分的に充填することによって接着固定される。
【0043】また、他の爪部5と磁気ヘッド2を固定す
る方法としては、溶接、特に電気抵抗溶接が望ましい。
図2に示す当接状態にて、爪部5と磁気ヘッド2のシー
ルドケースの角部2dとの間に電気溶接のための電流を
流すと、角部2dの曲面と、爪部5の内側面との点接触
部分の電気抵抗によりこの部分が発熱する。この熱はシ
ールドケースの角部2dに留まりやすく、図10に示す
従来の磁気ヘッド装置101のシールドケース側面に当
接する小突起が発熱点である場合に比べてシールドケー
ス内への熱の逃げが生じにくくなる。したがって、シー
ルドケースの角部2dと爪部5とで熱の逃げに極端な差
が生じにくくなり、ヒートバランスをとりやすくなる。
ヒートバランスが良くなることにより、接合される両部
材間の溶解状態に極端な差が生じなくなり、溶接条件の
範囲を広くでき、また溶接強度を充分に確保できること
になる。また、溶接部が溶接状態を外から目視すること
が可能であり、溶接後の確認により品質が向上する。
【0044】また、図10や図11に示す従来の磁気ヘ
ッド装置101、111のシールドケース側面に当接す
る小突起が発熱点である場合に比較して、溶接時の熱が
シールドケース全体へ伝わり難く、この溶接時の熱によ
り、磁気ヘッド2の摺動面2bの窓2c内の樹脂が摺動
面からの熱膨張による突出する現象が発生しにくい。こ
のため、磁気テープの摺動時、磁気ヘッド2の摺動面2
bにテープと突出した樹脂との摩擦による磁粉が付着す
ることがなく、磁気ヘッド2の記録・再生特性が良好で
ある。
【0045】また、溶接時の熱がシールドケースの角部
2dに留まり、かつ磁気ヘッドのコア8からも遠いた
め、磁気ヘッド2のコア8への熱の影響が少なく、軟磁
気特性の変質等もなく信頼性が高い。
【0046】また、爪部5は、図3に示すようにヘッド
突き出し方向(Z方向)に所定の長さLを有しており、
シールドケースの角部2dと爪部5との当接点が連続的
に線状に形成される。接合される両部材間の溶解状態
は、点で接合されているのではなく、線状に溶接されて
いるので、溶接強度はさらに強くなる。また、シールド
ケースの角部2dと爪部5との接合は、爪部5に働く弾
性力と相まって、引っ張り方向の力に対しても、剪断方
向への力に対しても溶接強度が強く、溶接状態が安定し
取付板脱落に対する信頼性が高い。
【0047】特に、爪部5のヘッド突き出し方向(Z方
向)長さLを小さくすることが可能であるので、携帯用
オーディオテープレコーダなどのヘッド突き出し方向
(Z方向)の長さに制限がある場合においても使用可能
である。
【0048】爪部5と磁気ヘッド2を溶接にて固定する
と、接着樹脂を用いる場合に比較して樹脂塗布量等の管
理が不要であり、また、必要以外の部分に接着樹脂が付
着するなどの問題が発生しない。特に、磁気ヘッド2の
摺動面2bに接着樹脂が付着すると、磁気テープの摺動
動作や、磁気ヘッド2の記録・再生機能に障害を及ぼし
かねない。
【0049】また、磁気ヘッド2の溶接工程を採用すれ
ば、簡易で工程に要する時間を短縮することができる。
尚、溶接は電気抵抗溶接を例示したが、レーザー溶接等
その他溶接法であっても構わない。
【0050】また、別の爪部5と磁気ヘッド2を固定す
る方法がある。先ず、磁気ヘッド2と爪部5、又は磁気
ヘッド2とヘッド保持部4との間に、接着樹脂を全周に
わたってまたは部分的に充填することによって接着仮固
定しておく。その後、爪部5と磁気ヘッド2のシールド
ケースの角部2dとの間に電気溶接のための電流を流し
て溶接し、本固定する方法である。接着仮固定は、本固
定するまで保持出来ればよいので、接着樹脂を少量にす
ることができる。接着樹脂が少量なので、磁気ヘッド2
の摺動面2bに樹脂が付着する確率を下げることができ
る。磁気ヘッド2と取付板3とは、ヘッド保持部4の保
持力だけではなく、接着樹脂でも保持されるので、本固
定の溶接工程まで、磁気ヘッド2と取付板3との位置決
めされた位置関係を保つことができるので、作業精度及
び工程効率が高くなる。携帯用オーディオテープレコー
ダなどで爪部5のヘッド突き出し方向(Z方向)長さL
を小さくした場合、ヘッド保持部4がもつ磁気ヘッド2
と取付板3との保持力が小さくなるが、接着仮固定をす
ることにより、保持力が補われる。尚、本固定の溶接工
程の効果は上述の通りである。
【0051】また、磁気ヘッド2のシールドケースが、
ヘッド保持部4に弾性的に挟持されかつ、磁気ヘッド2
の一つの側面が取付板3に接触しているため、磁気ヘッ
ド2のコア8がシールドケース2aを介して取付板3に
確実にアース接続できる。すなわち磁気ヘッド2の構造
として、内部に設けられたコア8がシールドケース2a
にアース接続されている(図示せず)。また、ヘッド保
持部4および取付板3は、一枚の導電性の金属板によっ
て形成されているので、本発明の磁気ヘッド装置におい
ては、磁気ヘッド2がヘッド保持部4に保持された時点
で、磁気ヘッド2と取付板3とが電気的に接続されるこ
とになる。取付板3は、テープレコーダなどのヘッドベ
ースに導電的に固定されることによってアースを得る。
従って、磁気テープが磁気ヘッド2の摺動面2bを摺動
する際に静電気を帯びるが、この静電気を取付板3から
機器本体のヘッドベースに接地することで放電ノイズな
どの原因を防止することができる。
【0052】図5及び図6に示すように、本発明の実施
の形態の磁気ヘッド装置1は、一対のヘッド保持部4の
両方の摺動面2b側の端面に2つの突出部を設けてい
る。これら突出部は、テープガイド6a、6a、6b、
6bであり、テープガイド6a、6b間にテープガイド
溝6c、6cを設けている。磁気テープは、テープガイ
ド6a、6b間のテープガイド溝6c、6cで磁気テー
プのトラック幅方向の位置が規制されて走行し、磁気ヘ
ッド2の摺動面2bを摺動する。本発明の実施の形態で
は、テープガイドを一対のヘッド保持部4の両方に設け
たが、片側だけでも構わない。また、テープレコーダな
どの機器他にテープガイドの機能がある場合には、テー
プガイドを両方とも省略することもできる。
【0053】図1に示す、ガイド突き出し高さの基準突
部7は、取付板3のガイド突き出し高さ方向(Z方向)
の端面である。取付板3に取り付けられた磁気ヘッド2
の摺動面2bの頂部とガイド突き出し高さの基準突部7
とが同じガイド突き出し高さ方向(Z方向)の位置とな
っている。ガイド突き出し高さの基準突部7は、テープ
ガイド6a、6a、6b、6bと同じガイド突き出し高
さ方向(Z方向)の位置か、それらよりも高く形成さ
れ、磁気ヘッド2のガイド突き出し高さを調整する際
に、テープガイドの曲げを防止することができる。磁気
ヘッド2のガイド突き出し高さは、テープガイドを基準
としてもよく、この場合はガイド突き出し高さの基準突
部7を設けなくてもよい。
【0054】次に本発明の実施の形態の磁気ヘッド装置
1の製造方法について説明する。
【0055】図7に示すように、取付板3は導電性の板
材を板金加工することにより形成されている。取付板3
は、金属板が打ち抜かれる際に、一対のヘッド保持部4
が帯状に一体に形成されている。テープガイド6a、6
b(図示せず)は、ヘッド保持部4と一体に形成されて
いる。また、取付板3は打ち抜きにより、取付穴3aお
よび取付け溝3bも同時形成する。取付板3は取付穴3
aおよび取付け溝3bの基準面に対して磁気ヘッドの高
さ方向(Y方向)に凸加工を行い折り曲げ部3c、3c
を設ける。そして、取付板3は、ヘッド保持部4を磁気
ヘッドの高さ方向(Y方向)へ各々折り曲げ、取付板3
の磁気ヘッド取付面3eに対し直角又は鋭角になるよう
にする。
【0056】次に、ヘッド保持部4は、磁気ヘッドの高
さ方向(Y方向)の端部にある爪部5を、内側に折り曲
げ、磁気ヘッド取付面3eの平行面に対し、45度程度
傾ける。
【0057】ヘッド保持部4のテープガイド6a、6b
は、磁気ヘッド2をヘッド保持部4に取付けたときに、
磁気ヘッド2の磁気テープ走行方向(X方向)の両側に
位置している。
【0058】磁気ヘッド2は、シールドケースの側面を
取付板3の磁気ヘッド取付面3eに接するようにガイド
突き出し方向(Z方向)に押し込む。磁気ヘッド2は、
取付板3の磁気ヘッド取付面3eと爪部5との間で磁気
ヘッドの高さ方向(Y方向)を規制され、一対のヘッド
保持部4間でテープ走行方向(X方向)を規制されなが
ら、取付板3との相対位置が決められる。
【0059】次に、図8に示すように、取付板3のガイ
ド突き出し高さ方向(Z方向)の端面であるガイド突き
出し高さの基準突部7は、磁気ヘッド2の摺動面2bの
頂部とガイド突き出し高さ方向(Z方向)に同一高さに
なるように設定する。
【0060】具体的には、平坦面を有する治具の基準面
Pに取付板3のガイド突き出し高さの基準突部7を突き
当てておき、図7に示したように、磁気ヘッド2をガイ
ド突き出し方向(Z方向)に押し込むことにより、磁気
ヘッド2の摺動面2bの頂部を治具の基準面Pに突き当
てることにより、摺動面2bの頂部とガイド突き出し高
さの基準突部7とを同じガイド突き出し高さ方向(Z方
向)の位置とすることができる。治具の平坦面に押し付
けるだけで、磁気ヘッドを位置決めできるので、非常に
簡易にガイド突き出し方向(Z方向)の位置を決定する
ことができ、かつ精度が高い。
【0061】尚、ガイド突き出し高さの基準突部7を設
けず、テープガイド先端を磁気ヘッドのZ方向への位置
決めするための位置決め部としてもよい。ヘッド保持部
4と取付板3は一体に形成されているため、ヘッド保持
部4と取付板3とは、相対位置を互いに高精度に決める
ことが可能である。このヘッド保持部4に一体に形成さ
れたテープガイド6a、6a、6b、6bの先端部と、
磁気ヘッド2の摺動面2bの頂部を同じガイド突き出し
高さ方向(Z方向)の位置にすることにより、磁気ヘッ
ド2と、取付板3との相対位置を互いに高精度に決める
ことができる。例えば、平坦面を有する治具にテープガ
イド6a、6a、6b、6bの先端部と磁気ヘッド2の
摺動面2bの頂部を突き当てることにより同じガイド突
き出し高さ方向(Z方向)の位置にすることができる。
【0062】以上の工程で、磁気ヘッド2は、テープ走
行方向(X方向)、磁気ヘッドの高さ方向(Y方向)、
ガイド突き出し高さ方向(Z方向)を規制され、取付板
3との相対位置が高精度に位置決めされている。この状
態で、磁気ヘッド2とヘッド保持部4(爪部5)との間
に樹脂を供給して接着固定する。
【0063】または、樹脂を供給して接着固定する変わ
りに、磁気ヘッド2と取付板3との相対位置を高精度に
位置決めした状態で、爪部5と磁気ヘッド2のシールド
ケースの角部2dとの間に電気溶接のための電流を流
す。爪部5と磁気ヘッド2とは強固に固定され、本発明
の実施の形態の磁気ヘッド装置1が完成する。
【0064】このようにして組み立てられた磁気ヘッド
装置1をテープレコーダなどの機器に取付ける際には、
取付板3は取付穴3aと溝3bに取付ねじが挿入され、
テープレコーダなどのヘッドベースにねじ止め固定され
る。このとき、溝3bに挿入されたねじの締め付け量を
調節し、取付板3のしなり具合を調節することによっ
て、磁気ヘッド2の磁気ギャップGのアジマス角度を調
節することができる。
【0065】図9は、本発明の第2の実施の形態を示す
もので、磁気ヘッド装置11の正面図である。本実施の
形態においても、ばね性を有する導電性の金属板によ
り、取付板、ヘッド保持部、爪部およびテープガイドが
一体に形成されている。以下、第1の実施の形態の磁気
ヘッド装置と同一部材には、同一の符号を付けている。
第1の実施の形態と同じ部材については説明を省略す
る。
【0066】本発明の実施の形態の磁気ヘッド装置11
は、上述した第1の実施の形態の磁気ヘッド装置1と異
なり、一対のヘッド保持部4が取付板3より折り曲げら
れ、爪部5の内側で磁気ヘッド2の角部2dと当接して
いるが、磁気ヘッド2の側面とヘッド保持部4の内側面
との間に隙間12、12を有している点である。
【0067】これは、一対のヘッド保持部4の折り曲げ
る位置間の距離が、磁気ヘッド2のシールドケースのテ
ープ走行方向(X方向)の幅よりも大きくしているため
である。そして、取付板3は、ヘッド保持部4を磁気ヘ
ッドの高さ方向(Y方向)へ各々折り曲げ、取付板3の
磁気ヘッド取付面3eに対し鋭角になるように曲げ形成
している。
【0068】このため、ヘッド保持部4の爪部5の内側
にのみ磁気ヘッド2が当接する。弾性力を加わえる一対
の爪部5は、磁気ヘッド2の角部2dを斜め下方に押
し、磁気ヘッド2のテープ走行方向(X方向)と磁気ヘ
ッドの高さ方向(Y方向)の位置を規制する。
【0069】図7と同様に、製造時には、磁気ヘッド2
がシールドケースの側面を取付板3磁気ヘッド取付面3
eに接しながらガイド突き出し方向(Z方向)に押し込
まれる。磁気ヘッド2は、磁気ヘッド取付面3eと爪部
5との間で磁気ヘッドの高さ方向(Y方向)及びテープ
走行方向(X方向)を規制される。また、磁気ヘッドと
の接触面積が小さいので挿入時の摩擦抵抗が小さい。従
って、高精度に位置決めし、かつ作業時間の短縮をする
ことができる。
【0070】第1及び第2の実施の形態では、磁気ヘッ
ド2として録音および再生用の磁気ヘッドを示したが、
他の磁気ヘッドとしてさらに消去ヘッドを設けた複合型
ヘッドとしてもよい。ここで、2つの磁気ヘッドの幅寸
法が相違している場合であっても、ヘッド保持部を形成
することで、両ヘッドを保持できる。
【0071】以上、説明した磁気ヘッド装置は、磁気ヘ
ッドの摺動面を走行する磁気テープに対し、磁気データ
を録音・再生、場合によっては、消去することできる。
【0072】
【発明の効果】以上のように本発明では、磁気ヘッドを
機器に取付けるための取付板と磁気ヘッドを保持する一
対のヘッド保持部とが金属板により一体に形成されてお
り、ヘッド保持部が取付板上に配置された磁気ヘッドの
両側面を挟む方向に取付板から各々折り曲げられて形成
されており、ヘッド保持部の各端部には爪部が設けら
れ、爪部が折り曲げられ磁気ヘッドの角部に当接し固定
されている。
【0073】ヘッド保持部および取付板が、一枚の導電
性板ばね材によって形成されているので、最少の部品で
磁気ヘッド装置を構成できる。また、簡易な金型で形成
できることから生産性が高い。
【0074】また、爪部が設けられていることにより、
磁気ヘッドと取付板とのテープ走行方向及び磁気ヘッド
の高さ方向に関する取付位置を高精度に決めることがで
きる。また、ガイド突き出し高さについても簡単に位置
決め可能である。
【0075】磁気ヘッドと取付板とが電気的に接続され
ることになり、磁気ヘッドのアースを取ることができ
る。
【0076】また、本発明の磁気ヘッド装置は、爪部と
磁気ヘッドの角部とが溶接で固定されている。従って、
電気抵抗により発熱する角部の熱は角部に留まりやす
く、シールドケースの角部と爪部とで熱の逃げに極端な
差が生じにくくなり、ヒートバランスが良くなる。そこ
で、接合される両部材間の溶解状態に極端な差が生じな
くなり、溶接条件の範囲を広くでき、また溶接強度を充
分に確保できる。さらに、磁気テープの摺動時に発生す
る磁気テープと突出した樹脂との摩擦による磁粉が付着
することがなく、磁気ヘッドの記録・再生特性が良好で
ある。また、溶接される箇所がシールドケースの角部で
あるので、磁気ヘッドのコアへの熱の影響が少なく信頼
性が高い。さらに、接合される両部材間の溶解状態は、
点で接合されているのではなく、線状に溶接されている
と溶接強度はさらに強くなる。また、取付板にいわゆる
プロジェクションと呼ばれる小突起を必要としない
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の磁気ヘッド装置を
示す斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の磁気ヘッド装置を
示す正面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態の磁気ヘッド装置を
示す上面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態の磁気ヘッド装置を
示す下面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態の磁気ヘッド装置を
示す右側図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態の磁気ヘッド装置を
示す左側面図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態の磁気ヘッド装置に
おいて磁気ヘッドと取付板との取付を行っている状態を
示す上面図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態の磁気ヘッド装置に
おいて磁気ヘッドのガイド突き出し高さ方向の位置決め
を行っている状態を示す上面図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態の磁気ヘッド装置を
示す正面図である。
【図10】従来の磁気ヘッド装置を示す分解斜視図であ
る。
【図11】他の従来の磁気ヘッド装置を示すの斜視図で
ある。
【符号の説明】
1、11、101、111 磁気ヘッド装置 2、102、112 磁気ヘッド 2b 摺動面 2d 角部 3、105、113 取付板 3a105a、105b 取付穴 3b 取付け溝 4、114 ヘッド保持部 5 爪部 6a、6b、103、104、115a テープガイド 6c テープガイド溝 7 基準突部 8 コア 9 仮想カセットハーフ穴 10 シールド 12 隙間 106a〜106f 小突起

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気ヘッドを機器に取付けるための取付
    板と磁気ヘッドを保持する一対のヘッド保持部とが金属
    板により一体に形成され、前記ヘッド保持部が前記取付
    板上に配置された前記磁気ヘッドの両側面を挟む方向に
    前記取付板から各々折り曲げられて形成されており、前
    記ヘッド保持部の各端部には爪部が設けられ、前記爪部
    が折り曲げられ前記磁気ヘッドの角部に当接し固定され
    ていることを特徴とする磁気ヘッド装置。
  2. 【請求項2】 前記ヘッド保持部が前記取付板の磁気ヘ
    ッド取付面に対して直角に曲げ形成されており、磁気ヘ
    ッドの両側面がヘッド保持部に挟持されていることを特
    徴とする請求項1記載の磁気ヘッド装置。
  3. 【請求項3】 前記ヘッド保持部が前記取付板の磁気ヘ
    ッド取付面に対して鋭角に曲げ形成されており、ヘッド
    保持部と磁気ヘッドの側面との間に隙間を有しているこ
    とを特徴とする請求項1記載の磁気ヘッド装置。
  4. 【請求項4】 前記爪部と前記磁気ヘッドの角部が溶接
    で固定されていることを特徴とする請求項1乃至3記載
    の磁気ヘッド装置。
  5. 【請求項5】 前記爪部又は前記ヘッド保持部と前記磁
    気ヘッドが接着樹脂で固定されていることを特徴とする
    請求項1乃至4記載の磁気ヘッド装置。
  6. 【請求項6】 少なくとも一方の前記ヘッド保持部の端
    面に磁気テープのテープ走行を規制するテープガイドを
    設け、前記磁気ヘッドが前記磁気ヘッドの摺動面の頂部
    と前記テープガイドの先端との高さ位置を合わせ前記取
    付板に配置されることを特徴とする請求項1乃至5記載
    の磁気ヘッド装置。
  7. 【請求項7】 前記取付板の端面に前記取付板へ前記磁
    気ヘッドを配置する相対位置の基準とする基準突部を設
    け、前記磁気ヘッドが前記磁気ヘッドの摺動面の頂部と
    前記基準突部との高さ位置を合わせ前記取付板に配置さ
    れることを特徴とする請求項1乃至6記載の磁気ヘッド
    装置。
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