JPH10124840A - 磁気ヘッドコアチップ - Google Patents
磁気ヘッドコアチップInfo
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- JPH10124840A JPH10124840A JP8297588A JP29758896A JPH10124840A JP H10124840 A JPH10124840 A JP H10124840A JP 8297588 A JP8297588 A JP 8297588A JP 29758896 A JP29758896 A JP 29758896A JP H10124840 A JPH10124840 A JP H10124840A
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- Japan
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- core
- core chip
- difference
- protrusion
- holding hole
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- Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)
- Magnetic Heads (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 コアチップをコアチップ保持孔に挿嵌する
際、位置決め精度を上げるために狭く設定されたコアチ
ップとコアチップ保持孔の隙間へ強制的にコアチップを
挿入すると、コア足が折れてしまいコアチップの歩留が
低下する。また、前記の隙間を広く設定して押圧位置決
めのための部材を使用すると、部品点数が増して部品コ
ストと実装工数が掛かり製造コストが増す。 【解決手段】 コアチップ保持孔に挿嵌されるコアチッ
プの媒体摺動方向の一端または両端の部分が、コアチッ
プの巻線が挿入される2本のコア足の媒体摺動方向の全
幅よりも外側に突出し、且つコアチップ保持孔の深さ以
下の厚みの突出部を有し、且つコア足からの双方の突出
量の差が50〜200μmである。
際、位置決め精度を上げるために狭く設定されたコアチ
ップとコアチップ保持孔の隙間へ強制的にコアチップを
挿入すると、コア足が折れてしまいコアチップの歩留が
低下する。また、前記の隙間を広く設定して押圧位置決
めのための部材を使用すると、部品点数が増して部品コ
ストと実装工数が掛かり製造コストが増す。 【解決手段】 コアチップ保持孔に挿嵌されるコアチッ
プの媒体摺動方向の一端または両端の部分が、コアチッ
プの巻線が挿入される2本のコア足の媒体摺動方向の全
幅よりも外側に突出し、且つコアチップ保持孔の深さ以
下の厚みの突出部を有し、且つコア足からの双方の突出
量の差が50〜200μmである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フレキシブルディスク
のような磁気記録媒体に記録・再生および消去を行うた
めの磁気ヘッドの構造に関するものである。
のような磁気記録媒体に記録・再生および消去を行うた
めの磁気ヘッドの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】パソコンやワープロ等のデータの記録・
再生用に使用されているフレキシブルディスク(記録媒
体)用の磁気ヘッドは、磁気ギャップが形成されたコア
チップの媒体摺接面を記録媒体のトラックに圧接させて
記録・再生(R/W)および消去(Er)を行う。この
ときの位置精度がR/W特性とEr特性の良否に影響す
るため、磁気ヘッド側で言えば、コアチップの媒体摺接
面に形成された磁気ギャップの位置精度が重要であり、
また、スライダに対する磁気ギャップの位置精度、さら
にはジンバルに対するスライダの位置精度が重要とな
る。
再生用に使用されているフレキシブルディスク(記録媒
体)用の磁気ヘッドは、磁気ギャップが形成されたコア
チップの媒体摺接面を記録媒体のトラックに圧接させて
記録・再生(R/W)および消去(Er)を行う。この
ときの位置精度がR/W特性とEr特性の良否に影響す
るため、磁気ヘッド側で言えば、コアチップの媒体摺接
面に形成された磁気ギャップの位置精度が重要であり、
また、スライダに対する磁気ギャップの位置精度、さら
にはジンバルに対するスライダの位置精度が重要とな
る。
【0003】ところで、上記のようなスライダにコアチ
ップを位置決めして固定するための方法や構造は、例え
ば、特開平3−212810号公報、特開平7−240
018号公報などに開示されている。
ップを位置決めして固定するための方法や構造は、例え
ば、特開平3−212810号公報、特開平7−240
018号公報などに開示されている。
【0004】以下では、従来の技術を図面を用いて詳細
に説明する。まず、特開平3−212810号公報に開
示されている例を説明する。図5は従来の磁気ヘッドの
一例を示す分解斜視図、図6は図5に示した磁気ヘッド
のスライダのコアチップ保持孔の部分の平面図である。
図5に示すようにコアチップ100は、巻線が挿入され
るコア足103を有するR/Wコア101と、同じくコ
ア足104を有するErコア102とからなり、このコ
アチップ100はスライダ105のコアチップ保持孔1
06に挿嵌された後、突出部107によって位置決めさ
れ、図6に示しすように低融点ガラス108で融着固定
される。
に説明する。まず、特開平3−212810号公報に開
示されている例を説明する。図5は従来の磁気ヘッドの
一例を示す分解斜視図、図6は図5に示した磁気ヘッド
のスライダのコアチップ保持孔の部分の平面図である。
図5に示すようにコアチップ100は、巻線が挿入され
るコア足103を有するR/Wコア101と、同じくコ
ア足104を有するErコア102とからなり、このコ
アチップ100はスライダ105のコアチップ保持孔1
06に挿嵌された後、突出部107によって位置決めさ
れ、図6に示しすように低融点ガラス108で融着固定
される。
【0005】この時に要求される位置精度は、図7に示
すように、最終的にはスライダ105のコアチップ保持
孔106に固定されたコアチップ100のR/Wコア1
01のR/Wギャップ109とジンバル110との位置
精度に起因する。この一般的な精度は、一例として、媒
体摺動方向111については、ジンバル110の中心線
115とR/Wギャップ109の中心線116との位置
精度が±50μmであるのに対し、媒体摺動方向111
に垂直な媒体中心線方向121については、ジンバル1
10のキャリッジ(図示せず)への取付基準孔112の
中心線113とR/Wコア101のR/Wトラックの中
心線114との位置精度が±100μmである。
すように、最終的にはスライダ105のコアチップ保持
孔106に固定されたコアチップ100のR/Wコア1
01のR/Wギャップ109とジンバル110との位置
精度に起因する。この一般的な精度は、一例として、媒
体摺動方向111については、ジンバル110の中心線
115とR/Wギャップ109の中心線116との位置
精度が±50μmであるのに対し、媒体摺動方向111
に垂直な媒体中心線方向121については、ジンバル1
10のキャリッジ(図示せず)への取付基準孔112の
中心線113とR/Wコア101のR/Wトラックの中
心線114との位置精度が±100μmである。
【0006】上記の2方向の位置精度の違いは、磁気ヘ
ッドをキャリッジに取り付けた後、さらにドライブ装置
に取り付けた場合、一般的には、媒体のトラック位置に
対して、媒体中心線方向については位置調整機構が付い
ているのに対し、媒体摺動方向には位置調整機構がない
ため磁気ヘッド装置(コアチップとスライダと巻線とジ
ンバルとFPCおよびコアシールドとの組立体)の段階
で位置精度を厳しく設定する必要があるためである。
ッドをキャリッジに取り付けた後、さらにドライブ装置
に取り付けた場合、一般的には、媒体のトラック位置に
対して、媒体中心線方向については位置調整機構が付い
ているのに対し、媒体摺動方向には位置調整機構がない
ため磁気ヘッド装置(コアチップとスライダと巻線とジ
ンバルとFPCおよびコアシールドとの組立体)の段階
で位置精度を厳しく設定する必要があるためである。
【0007】また、図8に示すように、スライダ105
は、基準端面117,118を上記のジンバルのスライ
ダ搭載面に形成された基準位置決め部(図示せず)に当
接してジンバルに固定される為、R/Wギャップ109
とジンバルとの位置精度は、スライダの基準端面11
7,118とコアチップ保持孔106の突出部107と
の位置精度に起因することになる。この一般的な精度は
一例として、媒体中心線方向121については、スライ
ダ105の基準端面117とR/Wトラックの中心線1
14との位置精度が±40μm、媒体摺動方向111に
ついては、スライダ105の基準端面118とR/Wギ
ャップの中心線116との位置精度が±60μmに設定
されており、したがって、スライダ105の基準端面1
17,118とコアチップ保持孔106のそれぞれの方
向の突出部107との位置精度はこれら以上の精度が必
要となる。
は、基準端面117,118を上記のジンバルのスライ
ダ搭載面に形成された基準位置決め部(図示せず)に当
接してジンバルに固定される為、R/Wギャップ109
とジンバルとの位置精度は、スライダの基準端面11
7,118とコアチップ保持孔106の突出部107と
の位置精度に起因することになる。この一般的な精度は
一例として、媒体中心線方向121については、スライ
ダ105の基準端面117とR/Wトラックの中心線1
14との位置精度が±40μm、媒体摺動方向111に
ついては、スライダ105の基準端面118とR/Wギ
ャップの中心線116との位置精度が±60μmに設定
されており、したがって、スライダ105の基準端面1
17,118とコアチップ保持孔106のそれぞれの方
向の突出部107との位置精度はこれら以上の精度が必
要となる。
【0008】さらに、コアチップの厚み(媒体中心線方
向121)と幅(媒体摺動方向111)に対する上記の
突出部107の各方向の先端部との寸法精度も重要とな
る。つまり、コアチップ保持孔106にコアチップ10
0を挿嵌して、突出部107の先端部の何れかにコアチ
ップ100の端面が当接することによりスライダ105
とコアチップ100との位置出しを行っているので、コ
アチップ100と突出部107の先端部との隙間はなる
べく小さく設定する必要がある。
向121)と幅(媒体摺動方向111)に対する上記の
突出部107の各方向の先端部との寸法精度も重要とな
る。つまり、コアチップ保持孔106にコアチップ10
0を挿嵌して、突出部107の先端部の何れかにコアチ
ップ100の端面が当接することによりスライダ105
とコアチップ100との位置出しを行っているので、コ
アチップ100と突出部107の先端部との隙間はなる
べく小さく設定する必要がある。
【0009】上記の一般的な精度は、媒体摺動方向11
1については、コアチップ100の長さの寸法精度が3
780±20μmに対して、コアチップ保持孔106の
突出部107の先端部間の寸法精度は3820±10μ
mに、また、媒体中心線方向121については、コアチ
ップ100の幅の寸法精度が315±5μmに対して突
出部107の先端部間の寸法精度は335±5μmに設
定されており、各方向のコアチップ100と突出部10
7の先端部との隙間の最低寸法は、共に10μmに設定
されている。
1については、コアチップ100の長さの寸法精度が3
780±20μmに対して、コアチップ保持孔106の
突出部107の先端部間の寸法精度は3820±10μ
mに、また、媒体中心線方向121については、コアチ
ップ100の幅の寸法精度が315±5μmに対して突
出部107の先端部間の寸法精度は335±5μmに設
定されており、各方向のコアチップ100と突出部10
7の先端部との隙間の最低寸法は、共に10μmに設定
されている。
【0010】次に、特開平7−240018号公報に開
示されている例を説明する。図9は従来の磁気ヘッドの
他の例を下面(ジンバル搭載面)側から見た平面図であ
る。スライダ105のコアチップ保持孔106に挿嵌さ
れたコアチップ100は、金属板バネ109の押圧によ
り突出部107の先端部に媒体中心線方向121へ圧接
されて位置決めされ、固定されている。また、金属板バ
ネの代わりにくさび等で位置決め固定する方法も開示さ
れている。
示されている例を説明する。図9は従来の磁気ヘッドの
他の例を下面(ジンバル搭載面)側から見た平面図であ
る。スライダ105のコアチップ保持孔106に挿嵌さ
れたコアチップ100は、金属板バネ109の押圧によ
り突出部107の先端部に媒体中心線方向121へ圧接
されて位置決めされ、固定されている。また、金属板バ
ネの代わりにくさび等で位置決め固定する方法も開示さ
れている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、コアチ
ップ保持孔と突出部との隙間が10μmしかない場合、
コアチップをコアチップ保持孔に挿嵌する際、コアチッ
プ保持孔の深さ方向に対してコアチップに僅かな傾きが
あると、コアチップの縁とコアチップ保持孔の縁とが噛
み合ってしまい、挿入できない場合がある。この状態で
強引に挿入しようとするとコアチップの巻線用のコア足
が折れてしまい、コアチップの歩留が低下するという問
題が生じる。
ップ保持孔と突出部との隙間が10μmしかない場合、
コアチップをコアチップ保持孔に挿嵌する際、コアチッ
プ保持孔の深さ方向に対してコアチップに僅かな傾きが
あると、コアチップの縁とコアチップ保持孔の縁とが噛
み合ってしまい、挿入できない場合がある。この状態で
強引に挿入しようとするとコアチップの巻線用のコア足
が折れてしまい、コアチップの歩留が低下するという問
題が生じる。
【0012】また、金属板バネやくさびで位置決め固定
する場合、コアチップ保持孔の突出部の先端部の位置精
度は、コアチップが押圧される基準の突出部の先端部の
位置精度の他はゆるく設定できるので、上記よりもコア
チップとコアチップ保持孔の突出部の先端部との隙間を
広くでき、コアチップをコアチップ保持孔に挿嵌する
際、コア足を折る心配はないものの、金属板バネやくさ
びを使用する点で部品点数が増して部品コストが掛か
り、金属板バネやくさびをコアチップとコアチップ保持
孔との間に挿入するという作業が付加されて実装工数が
掛かり製造コストが増えるという問題があった。
する場合、コアチップ保持孔の突出部の先端部の位置精
度は、コアチップが押圧される基準の突出部の先端部の
位置精度の他はゆるく設定できるので、上記よりもコア
チップとコアチップ保持孔の突出部の先端部との隙間を
広くでき、コアチップをコアチップ保持孔に挿嵌する
際、コア足を折る心配はないものの、金属板バネやくさ
びを使用する点で部品点数が増して部品コストが掛か
り、金属板バネやくさびをコアチップとコアチップ保持
孔との間に挿入するという作業が付加されて実装工数が
掛かり製造コストが増えるという問題があった。
【0013】本発明の目的は、上記の課題を解決して、
コアチップの歩留を低下させずに、部品点数を増やすこ
となく、しかも容易にコアチップをコアチップ保持孔の
基準位置に精度良く位置決め固定することである。
コアチップの歩留を低下させずに、部品点数を増やすこ
となく、しかも容易にコアチップをコアチップ保持孔の
基準位置に精度良く位置決め固定することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、記録・再生ギャップと消去ギャップとを有するコア
チップと、前記コアチップを保持するための長方形形状
のコアチップ保持孔の内壁に前記コアチップの位置決め
用の突出部を有し、一体に成形されたスライダとを有す
る磁気ヘッドにおいて、コアチップ保持孔に挿嵌される
コアチップの媒体摺動方向の一端または両端の部分が、
コアチップの巻線が挿入される2本のコア足の媒体摺動
方向の全幅よりも外側に突出し、且つコアチップ保持孔
の深さ以下の厚みの突出部を有し、且つコア足からの双
方の突出量の差が50〜200μmであることを特徴と
する。
に、記録・再生ギャップと消去ギャップとを有するコア
チップと、前記コアチップを保持するための長方形形状
のコアチップ保持孔の内壁に前記コアチップの位置決め
用の突出部を有し、一体に成形されたスライダとを有す
る磁気ヘッドにおいて、コアチップ保持孔に挿嵌される
コアチップの媒体摺動方向の一端または両端の部分が、
コアチップの巻線が挿入される2本のコア足の媒体摺動
方向の全幅よりも外側に突出し、且つコアチップ保持孔
の深さ以下の厚みの突出部を有し、且つコア足からの双
方の突出量の差が50〜200μmであることを特徴と
する。
【0015】または、記録・再生ギャップ側のコア足か
らの突出量が消去ギャップ側のコア足からの突出量より
も50〜200μm多いことを特徴とする。
らの突出量が消去ギャップ側のコア足からの突出量より
も50〜200μm多いことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下では、この発明を実施するた
めの最良の形態について図面を用いて詳細に説明する。
図1は本発明の磁気ヘッドコアチップの実施の形態を示
す側面図である。コアチップ10は、巻線が挿入される
コア足13を有するR/Wコア11と、同じくコア足1
4を有するErコア12とからなり、コア足13の媒体
摺動面30側には突出部高さcで突出量aの突出部1
5、コア足14の媒体摺動面30側には同じく突出部高
さcで突出量bの突出部16を有している。この突出部
15,16がスライダのコアチップ保持孔に挿嵌される
部分であり、突出部高さcはコアチップ保持孔の深さよ
りも低く設定されている。また、突出量aは突出量bよ
りも50〜200μm大きく設定されている。
めの最良の形態について図面を用いて詳細に説明する。
図1は本発明の磁気ヘッドコアチップの実施の形態を示
す側面図である。コアチップ10は、巻線が挿入される
コア足13を有するR/Wコア11と、同じくコア足1
4を有するErコア12とからなり、コア足13の媒体
摺動面30側には突出部高さcで突出量aの突出部1
5、コア足14の媒体摺動面30側には同じく突出部高
さcで突出量bの突出部16を有している。この突出部
15,16がスライダのコアチップ保持孔に挿嵌される
部分であり、突出部高さcはコアチップ保持孔の深さよ
りも低く設定されている。また、突出量aは突出量bよ
りも50〜200μm大きく設定されている。
【0017】この理由を図2,図3を用いて説明する。
図2は図1に示した磁気ヘッドコアチップをスライダに
低融点ガラスで融着固定する状態を示した側断面図であ
る。図3は図2に示した状態を媒体摺動面側からみた平
面図である。図2において、コアチップ10は、突出部
15,16がスライダ20のコアチップ保持孔21に挿
嵌された後、低融点ガラス22でスライダ20と融着固
定される。この時突出量a,bの違いにより突出部15
の下部に回り込む低融点ガラス22aの量の方が突出部
16の下部に回り込む低融点ガラス22bの量よりも多
くなる。
図2は図1に示した磁気ヘッドコアチップをスライダに
低融点ガラスで融着固定する状態を示した側断面図であ
る。図3は図2に示した状態を媒体摺動面側からみた平
面図である。図2において、コアチップ10は、突出部
15,16がスライダ20のコアチップ保持孔21に挿
嵌された後、低融点ガラス22でスライダ20と融着固
定される。この時突出量a,bの違いにより突出部15
の下部に回り込む低融点ガラス22aの量の方が突出部
16の下部に回り込む低融点ガラス22bの量よりも多
くなる。
【0018】上記のように低融点ガラス22aの量と低
融点ガラス22bの量に差が生じると、一旦加熱されて
溶融した低融点ガラス22が冷却されて固化する際にコ
アチップ保持孔21の内壁と突出部15,16の下部と
の間に働くそれぞれの収縮張力23,24に差が生じ
る。この収縮張力23,24は低融点ガラス22a,2
2bの量が多いほど強く働く事が実験より確認されてお
り、その結果コア端部15aはスライダ端面20a側に
引き寄せられ、最終的には図3に示すように、R/Wコ
ア11側のコア端面15aとスライダ端面20aが接触
して固着された状態となる。
融点ガラス22bの量に差が生じると、一旦加熱されて
溶融した低融点ガラス22が冷却されて固化する際にコ
アチップ保持孔21の内壁と突出部15,16の下部と
の間に働くそれぞれの収縮張力23,24に差が生じ
る。この収縮張力23,24は低融点ガラス22a,2
2bの量が多いほど強く働く事が実験より確認されてお
り、その結果コア端部15aはスライダ端面20a側に
引き寄せられ、最終的には図3に示すように、R/Wコ
ア11側のコア端面15aとスライダ端面20aが接触
して固着された状態となる。
【0019】上記において、突出量aと突出量bとの差
が50μmよりも小さくなると、低融点ガラス22aの
量と低融点ガラス22bの量の差が少なくなり、それぞ
れの収縮張力23、24の差も小さくなるのでコア端面
15aがスライダ端面20aに引き寄せられなくなり、
コア端面15aはスライダ端面20aに接触できなくな
る場合が生じる。また、突出量aと突出量bとの差が2
00μmを越えると、突出部15の強度が弱くなり、欠
けやすくなるのでコアチップ10の歩留を落とす原因と
なり好ましくない。
が50μmよりも小さくなると、低融点ガラス22aの
量と低融点ガラス22bの量の差が少なくなり、それぞ
れの収縮張力23、24の差も小さくなるのでコア端面
15aがスライダ端面20aに引き寄せられなくなり、
コア端面15aはスライダ端面20aに接触できなくな
る場合が生じる。また、突出量aと突出量bとの差が2
00μmを越えると、突出部15の強度が弱くなり、欠
けやすくなるのでコアチップ10の歩留を落とす原因と
なり好ましくない。
【0020】次に、図4は本発明の磁気ヘッドコアチッ
プの他の実施の形態を示す側面図である。コアチップ1
0のErコア12には上記の様な突出部はなく、R/W
コア11には図1に示したコアチップと同様に突出部高
さcで突出量dの突出部15を有している。この突出量
dは上記と同様の理由により50〜200μmに設定す
るのが好ましい。つまり、Erコア12側とR/Wコア
11側のそれぞれの突出部の突出量に相対的な差が適量
に有れば、低融点ガラスの冷却時の収縮張力の差によ
り、その突出量の多い側にコアチップが引き寄せられる
ことになる。
プの他の実施の形態を示す側面図である。コアチップ1
0のErコア12には上記の様な突出部はなく、R/W
コア11には図1に示したコアチップと同様に突出部高
さcで突出量dの突出部15を有している。この突出量
dは上記と同様の理由により50〜200μmに設定す
るのが好ましい。つまり、Erコア12側とR/Wコア
11側のそれぞれの突出部の突出量に相対的な差が適量
に有れば、低融点ガラスの冷却時の収縮張力の差によ
り、その突出量の多い側にコアチップが引き寄せられる
ことになる。
【0021】上記の場合、基準位置となる突出部の突出
量の多い側を、Erコア側より位置精度が要求されるR
/Wコア側に設定したが、加工精度が満足できれば、E
rコア側を基準位置として、Erコア側の突出部の突出
量を多く設定しても良い。
量の多い側を、Erコア側より位置精度が要求されるR
/Wコア側に設定したが、加工精度が満足できれば、E
rコア側を基準位置として、Erコア側の突出部の突出
量を多く設定しても良い。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、コアチップとコアチッ
プ保持孔との寸法精度を厳しく設定したり、押圧位置決
めするための部材を使わなくても、コアチップの加工形
状だけで容易にコアチップをコアチップ保持孔の基準位
置に精度良く位置決め固定することができる。また、コ
アチップ保持孔とコアチップとの長手方向の隙間を広く
設定できるのでコアチップをコアチップ保持孔に挿嵌す
る際にスムースに挿入でき、コアチップのコア足を折る
心配がないのでコアチップの歩留が向上する。さらに、
位置決めのための部材が不要なので部品点数が削減で
き、部品コストと実装工数の増加を抑制して製造コスト
を安くすることができる。
プ保持孔との寸法精度を厳しく設定したり、押圧位置決
めするための部材を使わなくても、コアチップの加工形
状だけで容易にコアチップをコアチップ保持孔の基準位
置に精度良く位置決め固定することができる。また、コ
アチップ保持孔とコアチップとの長手方向の隙間を広く
設定できるのでコアチップをコアチップ保持孔に挿嵌す
る際にスムースに挿入でき、コアチップのコア足を折る
心配がないのでコアチップの歩留が向上する。さらに、
位置決めのための部材が不要なので部品点数が削減で
き、部品コストと実装工数の増加を抑制して製造コスト
を安くすることができる。
【図1】本発明の磁気ヘッドコアチップの実施の形態を
示す側面図である。
示す側面図である。
【図2】図1に示した磁気ヘッドコアチップをスライダ
に低融点ガラスで融着固定した状態を示す側断面図であ
る。
に低融点ガラスで融着固定した状態を示す側断面図であ
る。
【図3】図2の磁気ヘッドコアチップを上面側からみた
スライダのコアチップ保持孔部の平面図である。
スライダのコアチップ保持孔部の平面図である。
【図4】本発明の磁気ヘッドコアチップの他の実施の形
態を示す側面図である。
態を示す側面図である。
【図5】従来の磁気ヘッドの一例を示す分解斜視図であ
る。
る。
【図6】図5に示した磁気ヘッドコアチップのスライダ
のコアチップ保持孔部の平面図である。
のコアチップ保持孔部の平面図である。
【図7】従来の磁気ヘッドをジンバルに固定した状態を
示す上面図である。
示す上面図である。
【図8】従来の磁気ヘッドの上面図である。
【図9】従来の磁気ヘッドの他の例を下面側から見た平
面図である。
面図である。
10 コアチップ 11 R/Wコア 12 Erコア 13,14 コア足 15,16 突出部 a,b 突出量 c 突出部高さ 30 媒体摺接面
Claims (2)
- 【請求項1】 記録・再生ギャップと消去ギャップとを
有するコアチップと、前記コアチップを保持するための
長方形形状のコアチップ保持孔の内壁に前記コアチップ
の位置決め用の突出部を有し、一体に成形されたスライ
ダとを有する磁気ヘッドにおいて、前記コアチップ保持
孔に挿嵌される前記コアチップの媒体摺動方向の一端ま
たは両端の部分が、前記コアチップの巻線が挿入される
2本のコア足の媒体摺動方向の全幅よりも外側に突出
し、且つ前記コアチップ保持孔の深さ以下の厚みの突出
部を有し、且つ前記コア足からの双方の前記突出量の差
が50〜200μmであることを特徴とする磁気ヘッド
コアチップ。 - 【請求項2】 前記記録・再生ギャップ側のコア足から
の前記突出量が前記消去ギャップ側のコア足からの前記
突出量よりも50〜200μm多いことを特徴とする請
求項1に記載の磁気ヘッドコアチップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8297588A JPH10124840A (ja) | 1996-10-18 | 1996-10-18 | 磁気ヘッドコアチップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8297588A JPH10124840A (ja) | 1996-10-18 | 1996-10-18 | 磁気ヘッドコアチップ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10124840A true JPH10124840A (ja) | 1998-05-15 |
Family
ID=17848505
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8297588A Pending JPH10124840A (ja) | 1996-10-18 | 1996-10-18 | 磁気ヘッドコアチップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10124840A (ja) |
-
1996
- 1996-10-18 JP JP8297588A patent/JPH10124840A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |