JPH11149607A - 磁気ヘッド - Google Patents
磁気ヘッドInfo
- Publication number
- JPH11149607A JPH11149607A JP31691797A JP31691797A JPH11149607A JP H11149607 A JPH11149607 A JP H11149607A JP 31691797 A JP31691797 A JP 31691797A JP 31691797 A JP31691797 A JP 31691797A JP H11149607 A JPH11149607 A JP H11149607A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- core
- core assembly
- holder
- pressing
- magnetic head
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来の磁気ヘッドでは、コア組立体が薄型で
あると、コア半体どうしの挟圧力と、コア組立体のギャ
ップ長方向への位置決めの双方を確実に行うのが困難で
あった。 【解決手段】 PBT樹脂製のホルダ13にコア組立体
12が挿入され、ホルダ13に一体に形成された位置決
め部25aと押圧部25bとの間にコア組立体が挟持さ
れる。よって薄型のコア組立体12であっても、挟圧力
と位置決め力を与えることができる。またコア組立体の
一方のコア半体12aが位置決め部23aに押圧される
ことにより、コア半体12aと12b間に折れ力が作用
せず、ギャップ長が変動しない。
あると、コア半体どうしの挟圧力と、コア組立体のギャ
ップ長方向への位置決めの双方を確実に行うのが困難で
あった。 【解決手段】 PBT樹脂製のホルダ13にコア組立体
12が挿入され、ホルダ13に一体に形成された位置決
め部25aと押圧部25bとの間にコア組立体が挟持さ
れる。よって薄型のコア組立体12であっても、挟圧力
と位置決め力を与えることができる。またコア組立体の
一方のコア半体12aが位置決め部23aに押圧される
ことにより、コア半体12aと12b間に折れ力が作用
せず、ギャップ長が変動しない。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シールドケース内
に、ホルダに保持されたコア組立体が挿入されている磁
気ヘッドに係り、特にコアなどの位置決め精度を高める
とともに、薄型化にも対応できるようにした磁気ヘッド
に関する。
に、ホルダに保持されたコア組立体が挿入されている磁
気ヘッドに係り、特にコアなどの位置決め精度を高める
とともに、薄型化にも対応できるようにした磁気ヘッド
に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は従来の磁気ヘッドH1を示す側面
図である。この種の磁気ヘッドH1は、シールドケース
1内に、コア組立体2が保持されている。このコア組立
体2は、コア半体2aとコア半体2bとが接合され、ギ
ャップ対向面間に非磁性材料が介装されて磁気ギャップ
G1が形成されている。またコア組立体2には、ボビン
に巻かれたコイル3が外挿されている。
図である。この種の磁気ヘッドH1は、シールドケース
1内に、コア組立体2が保持されている。このコア組立
体2は、コア半体2aとコア半体2bとが接合され、ギ
ャップ対向面間に非磁性材料が介装されて磁気ギャップ
G1が形成されている。またコア組立体2には、ボビン
に巻かれたコイル3が外挿されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のこの種の磁気ヘ
ッドでは、コアなどの位置決めに関して、以下の課題を
含んでいる。 (1)コア組立体2をトラック幅方向(紙面直交方向)
へ位置決めするために、コア半体2aとコア半体2bが
板ばねなどでf1a方向およびf1b方向へ押圧され
る。シールドケース1内のホルダなどには、前記f1a
方向およびf1b方向と対面する位置決め面が形成さ
れ、コア半体2aとコア半体2bが、それぞれ前記位置
決め面に押圧されて位置決めされる。
ッドでは、コアなどの位置決めに関して、以下の課題を
含んでいる。 (1)コア組立体2をトラック幅方向(紙面直交方向)
へ位置決めするために、コア半体2aとコア半体2bが
板ばねなどでf1a方向およびf1b方向へ押圧され
る。シールドケース1内のホルダなどには、前記f1a
方向およびf1b方向と対面する位置決め面が形成さ
れ、コア半体2aとコア半体2bが、それぞれ前記位置
決め面に押圧されて位置決めされる。
【0004】しかし、コア半体2aとコア半体2bのギ
ャップ対向面は、コア半体の側面を基準として形成され
ていない場合が多いために、コア組立体2が側面を基準
として位置決めされたときに、磁気ギャップG1のアジ
マス角度が正確に設定されない欠点がある。またコア半
体2aの側面とコア半体2bの側面とが同一面に形成さ
れていない場合があり、またホルダ側の位置決め面の平
面度が必ずしも確保されているとは限られない。そのた
め、コア半体2aとコア半体2bがそれぞれf1aとf
1bとで別々に押圧されると、コア半体2aとコア半体
2bとに対して互いに折れ力が作用し、ギャップ長が広
がってしまうなどの不都合が生じる。
ャップ対向面は、コア半体の側面を基準として形成され
ていない場合が多いために、コア組立体2が側面を基準
として位置決めされたときに、磁気ギャップG1のアジ
マス角度が正確に設定されない欠点がある。またコア半
体2aの側面とコア半体2bの側面とが同一面に形成さ
れていない場合があり、またホルダ側の位置決め面の平
面度が必ずしも確保されているとは限られない。そのた
め、コア半体2aとコア半体2bがそれぞれf1aとf
1bとで別々に押圧されると、コア半体2aとコア半体
2bとに対して互いに折れ力が作用し、ギャップ長が広
がってしまうなどの不都合が生じる。
【0005】(2)コア組立体2のギャップ長方向の位
置決めでは、コア組立体2がf2方向へ押圧され、コア
半体2aの端面が位置決め面に押し付けられるが、図5
(C)の断面図に示すように、単体コアが複数枚重ねら
れた積層構造では、コア半体2aの側面にいずれかの単
体コアが突出することが多く、コア半体2aの側面が同
一面にはならない。この場合に、図5(C)に示すよう
にコア組立体を位置決め面に押圧したときに、コア組立
体に倒れ力αが発生しやすくなり、磁気ギャップのアジ
マス角度が変動しやすくなっている。
置決めでは、コア組立体2がf2方向へ押圧され、コア
半体2aの端面が位置決め面に押し付けられるが、図5
(C)の断面図に示すように、単体コアが複数枚重ねら
れた積層構造では、コア半体2aの側面にいずれかの単
体コアが突出することが多く、コア半体2aの側面が同
一面にはならない。この場合に、図5(C)に示すよう
にコア組立体を位置決め面に押圧したときに、コア組立
体に倒れ力αが発生しやすくなり、磁気ギャップのアジ
マス角度が変動しやすくなっている。
【0006】(3)また、磁気ヘッドH1では、コア組
立体2をf2方向へ押圧して位置決めする必要があると
共に、コア半体2aとコア半体2bに互いに押し付け合
う挟圧力f3を与えて、磁気ギャップG1においてコア
半体のギャップ対向面どうしを確実に加圧する必要があ
る。
立体2をf2方向へ押圧して位置決めする必要があると
共に、コア半体2aとコア半体2bに互いに押し付け合
う挟圧力f3を与えて、磁気ギャップG1においてコア
半体のギャップ対向面どうしを確実に加圧する必要があ
る。
【0007】ここで、図6に示すように縦寸法の大きい
磁気ヘッドでは、コア半体2aと2bの端面も長いもの
となるために、コア半体の端面での高さ方向の一部に前
記位置決め力f2を与え、他の部分に前記挟圧力f3を
与えることができる。しかし、例えばカメラ用などの縦
寸法の低い(薄い形状)の磁気ヘッドでは、コア半体の
縦方向の寸法が短くなり、コア半体に力f2を与える場
所と、力f3を与える場所の双方を確保するのが困難に
なる。また力f2と力f3を与えることができても、そ
れぞれの加圧面積が狭くなり、確実な押圧力を与えるこ
とが困難である。
磁気ヘッドでは、コア半体2aと2bの端面も長いもの
となるために、コア半体の端面での高さ方向の一部に前
記位置決め力f2を与え、他の部分に前記挟圧力f3を
与えることができる。しかし、例えばカメラ用などの縦
寸法の低い(薄い形状)の磁気ヘッドでは、コア半体の
縦方向の寸法が短くなり、コア半体に力f2を与える場
所と、力f3を与える場所の双方を確保するのが困難に
なる。また力f2と力f3を与えることができても、そ
れぞれの加圧面積が狭くなり、確実な押圧力を与えるこ
とが困難である。
【0008】(4)また従来の磁気ヘッドH1では、テ
ーププレーヤやカメラなどへの取付け基準に対して、シ
ールドケース1を確実に位置決めすることができず、シ
ールドケース1とコア組立体2との相対位置がずれて非
対称となり、磁気記録・再生特性に悪影響を及ぼすこと
がある。
ーププレーヤやカメラなどへの取付け基準に対して、シ
ールドケース1を確実に位置決めすることができず、シ
ールドケース1とコア組立体2との相対位置がずれて非
対称となり、磁気記録・再生特性に悪影響を及ぼすこと
がある。
【0009】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、コア組立体をトラック幅方向やギャップ長方向へ
高精度に位置決めできるようにした磁気ヘッドを提供す
ることを目的としている。
あり、コア組立体をトラック幅方向やギャップ長方向へ
高精度に位置決めできるようにした磁気ヘッドを提供す
ることを目的としている。
【0010】また本発明は、縦寸法の短いコア半体に位
置決め力と挟圧力の双方を確実に与えることができる磁
気ヘッドを提供することを目的としている。
置決め力と挟圧力の双方を確実に与えることができる磁
気ヘッドを提供することを目的としている。
【0011】また本発明は、装置本体への取付け基準に
対して、シールドケースとコア半体とを正確に位置決め
でき、シールドケースとコア半体との相対位置の位置決
め精度を向上できる磁気ヘッドを提供することを目的と
している。
対して、シールドケースとコア半体とを正確に位置決め
でき、シールドケースとコア半体との相対位置の位置決
め精度を向上できる磁気ヘッドを提供することを目的と
している。
【0012】
【課題を解決するための手段】第1の本発明は、一対の
コア半体が非磁性材料を介して接合されて磁気ギャップ
が形成されたコア組立体と、このコア組立体を保持する
ホルダと、このコア組立体およびホルダを覆うシールド
ケースと、を有する磁気ヘッドにおいて、前記コア組立
体のギャップ長方向の両端面のうちの一方が当接する位
置決め部と、他方を前記位置決め部に押圧する押圧部が
設けられており、前記位置決め部と押圧部の少なくとも
一方は、前記コア組立体の方向へ突出する曲面形状であ
ることを特徴とするものである。
コア半体が非磁性材料を介して接合されて磁気ギャップ
が形成されたコア組立体と、このコア組立体を保持する
ホルダと、このコア組立体およびホルダを覆うシールド
ケースと、を有する磁気ヘッドにおいて、前記コア組立
体のギャップ長方向の両端面のうちの一方が当接する位
置決め部と、他方を前記位置決め部に押圧する押圧部が
設けられており、前記位置決め部と押圧部の少なくとも
一方は、前記コア組立体の方向へ突出する曲面形状であ
ることを特徴とするものである。
【0013】位置決め部と押圧部の一方または双方を曲
面形状とすると、複数の単体コアが重ねられた積層構造
のコアの端面が不揃いで平坦面でない場合であっても、
コア組立体に大きな傾き力を与えることなく押圧部によ
り確実に押圧でき、また位置決め部で大きな傾き力を与
えることなく受けることができる。よってコア組立体の
ギャップ長方向の位置決めを高精度にできる。
面形状とすると、複数の単体コアが重ねられた積層構造
のコアの端面が不揃いで平坦面でない場合であっても、
コア組立体に大きな傾き力を与えることなく押圧部によ
り確実に押圧でき、また位置決め部で大きな傾き力を与
えることなく受けることができる。よってコア組立体の
ギャップ長方向の位置決めを高精度にできる。
【0014】この場合に、前記位置決め部と押圧部の双
方が曲面形状であり、前記位置決め部の曲面形状の曲率
半径が前記押圧部の曲率半径よりも大きいことが好まし
い。
方が曲面形状であり、前記位置決め部の曲面形状の曲率
半径が前記押圧部の曲率半径よりも大きいことが好まし
い。
【0015】押圧部の曲率半径を小さくすると、コア組
立体の端面の一点に押圧力を集中しやすく、積層構造の
コアの端面が不揃いであっても、コア組立体の幅方向の
中心に確実な位置決め押圧力を与えることができる。ま
た位置決め部側の曲率半径を大きくすると、コア半体の
端面の不揃いな突出部分が位置決め部に対して2ヵ所以
上当りやすくなり、コア組立体のギャップ長方向の位置
決め精度を高くできる。
立体の端面の一点に押圧力を集中しやすく、積層構造の
コアの端面が不揃いであっても、コア組立体の幅方向の
中心に確実な位置決め押圧力を与えることができる。ま
た位置決め部側の曲率半径を大きくすると、コア半体の
端面の不揃いな突出部分が位置決め部に対して2ヵ所以
上当りやすくなり、コア組立体のギャップ長方向の位置
決め精度を高くできる。
【0016】この場合に、曲面形状の頂点が、コア組立
体のトラック幅方向の中心に位置していることが好まし
い。
体のトラック幅方向の中心に位置していることが好まし
い。
【0017】第2の本発明は、一対のコア半体が非磁性
材料を介して接合されて磁気ギャップが形成されたコア
組立体と、このコア組立体を保持するホルダと、このコ
ア組立体およびホルダを覆うシールドケースと、を有す
る磁気ヘッドにおいて、前記コア組立体のギャップ対向
面と直交する外面を側面としたときに、少なくとも一方
のコア半体の側面が当接する側面側の位置決め部と、前
記側面側の位置決め部に前記一方のコア半体のみを押圧
する押圧部とが設けられていることを特徴とするもので
ある。
材料を介して接合されて磁気ギャップが形成されたコア
組立体と、このコア組立体を保持するホルダと、このコ
ア組立体およびホルダを覆うシールドケースと、を有す
る磁気ヘッドにおいて、前記コア組立体のギャップ対向
面と直交する外面を側面としたときに、少なくとも一方
のコア半体の側面が当接する側面側の位置決め部と、前
記側面側の位置決め部に前記一方のコア半体のみを押圧
する押圧部とが設けられていることを特徴とするもので
ある。
【0018】このように、コア組立体の一方のコア半体
のみを側面側の位置決め部に押圧すると、コア半体どう
しに折れ力が作用しにくくなり、ギャップ長の広がりな
どの問題が生じなくなる。
のみを側面側の位置決め部に押圧すると、コア半体どう
しに折れ力が作用しにくくなり、ギャップ長の広がりな
どの問題が生じなくなる。
【0019】また、コア組立体のギャップ長方向両側の
外面を端面としたときに、前記一方のコア半体の端面が
当接する端面側の位置決め部と、コア組立体の他方の端
面を前記端面側の位置決め部の方向へ押圧する押圧部が
設けられている構造とすることができる。
外面を端面としたときに、前記一方のコア半体の端面が
当接する端面側の位置決め部と、コア組立体の他方の端
面を前記端面側の位置決め部の方向へ押圧する押圧部が
設けられている構造とすることができる。
【0020】すなわちコア組立体のうちの一方のコア半
体の側面および端面を位置決め基準とし、他方のコア半
体は比較的自由度を高くすることにより、コア半体どう
しの折れ力が生じなくなると共に、コア組立体全体の位
置決め精度を高くできる。この場合に、一方のコア半体
の端面を位置決めする端面側の位置決め部が前記のよう
な曲面形状であると、コア半体は側面を基準として位置
決めされやすくなる。なお、この場合の端面側の位置決
め部は、前記曲面形状以外の突部であってもよい。
体の側面および端面を位置決め基準とし、他方のコア半
体は比較的自由度を高くすることにより、コア半体どう
しの折れ力が生じなくなると共に、コア組立体全体の位
置決め精度を高くできる。この場合に、一方のコア半体
の端面を位置決めする端面側の位置決め部が前記のよう
な曲面形状であると、コア半体は側面を基準として位置
決めされやすくなる。なお、この場合の端面側の位置決
め部は、前記曲面形状以外の突部であってもよい。
【0021】また、コア組立体の前記一方のコア半体
は、前記側面側の位置決め部に当接する側面を基準面と
してギャップ対向面が研磨されていることが好ましい。
は、前記側面側の位置決め部に当接する側面を基準面と
してギャップ対向面が研磨されていることが好ましい。
【0022】この場合には、ホルダでの側面側の位置決
め部の傾きを高精度に決めておくことにより、磁気ギャ
ップのアジマス角度の誤差を小さくできる。
め部の傾きを高精度に決めておくことにより、磁気ギャ
ップのアジマス角度の誤差を小さくできる。
【0023】この場合に、コア組立体に、コイルが巻か
れたボビンが挿通されており、このボビンの一部分が前
記押圧部により押圧され、この押圧力により前記一方の
コア半体が、側面側の位置決め部に押圧されるものとし
てもよい。
れたボビンが挿通されており、このボビンの一部分が前
記押圧部により押圧され、この押圧力により前記一方の
コア半体が、側面側の位置決め部に押圧されるものとし
てもよい。
【0024】ただし前記いずれかの前記位置決め部と押
圧部の双方が、ホルダに一体に形成されていることが好
ましい。この場合の押圧部は、ホルダに一体に成形され
たリブや突起などである。
圧部の双方が、ホルダに一体に形成されていることが好
ましい。この場合の押圧部は、ホルダに一体に成形され
たリブや突起などである。
【0025】第3の本発明は、一対のコア半体が非磁性
材料を介して接合されて磁気ギャップが形成されたコア
組立体と、このコア組立体を保持するホルダと、このコ
ア組立体およびホルダを覆うシールドケースと、を有す
る磁気ヘッドにおいて、前記ホルダには、前記シールド
ケースの内面にそれぞれ対向する外側面が設けられ、一
方の外側面にはシールドケースの内面を押圧する押圧部
が突状に一体に形成され、他方の外側面に、前記押圧部
により押圧されるシールドケースの他方の内面が当接す
る位置決め部が形成されていることを特徴とするもので
ある。
材料を介して接合されて磁気ギャップが形成されたコア
組立体と、このコア組立体を保持するホルダと、このコ
ア組立体およびホルダを覆うシールドケースと、を有す
る磁気ヘッドにおいて、前記ホルダには、前記シールド
ケースの内面にそれぞれ対向する外側面が設けられ、一
方の外側面にはシールドケースの内面を押圧する押圧部
が突状に一体に形成され、他方の外側面に、前記押圧部
により押圧されるシールドケースの他方の内面が当接す
る位置決め部が形成されていることを特徴とするもので
ある。
【0026】この発明では、シールドケースが必ずホル
ダの一方の外側面の位置決め部に加圧されるために、シ
ールドケースとホルダとの相対位置、さらにはシールド
ケースとコア組立体との相対位置を高精度に決めること
ができる。またホルダに突状の押圧部を一体成形するだ
けで、他のばね部材などを必要としない。よって部品数
を減らすことができ、また小型化が可能である。
ダの一方の外側面の位置決め部に加圧されるために、シ
ールドケースとホルダとの相対位置、さらにはシールド
ケースとコア組立体との相対位置を高精度に決めること
ができる。またホルダに突状の押圧部を一体成形するだ
けで、他のばね部材などを必要としない。よって部品数
を減らすことができ、また小型化が可能である。
【0027】第4の本発明は、一対のコア半体が非磁性
材料を介して接合されて磁気ギャップが形成されたコア
組立体と、このコア組立体を保持するホルダと、このコ
ア組立体およびホルダを覆うシールドケースと、を有す
る磁気ヘッドにおいて、前記ホルダは、シールドケース
内でコア組立体を保持するコア保持部と、シールドケー
スの外方へ突出する取付け部とが一体に成形されたもの
であり、シールドケースは、前記コア保持部と取付け部
との間に挟圧されて保持されていることを特徴とするも
のである。
材料を介して接合されて磁気ギャップが形成されたコア
組立体と、このコア組立体を保持するホルダと、このコ
ア組立体およびホルダを覆うシールドケースと、を有す
る磁気ヘッドにおいて、前記ホルダは、シールドケース
内でコア組立体を保持するコア保持部と、シールドケー
スの外方へ突出する取付け部とが一体に成形されたもの
であり、シールドケースは、前記コア保持部と取付け部
との間に挟圧されて保持されていることを特徴とするも
のである。
【0028】この構造により、シールドケースの中心と
ホルダの中心とが確実に位置決めされる。この場合に、
前記取付け部側に、前記シールドケースの外面が当接す
る位置決め部が形成され、コア保持部側にシールドケー
スの内面を前記位置決め部の方向へ押圧する押圧部が形
成されていることが好ましい。
ホルダの中心とが確実に位置決めされる。この場合に、
前記取付け部側に、前記シールドケースの外面が当接す
る位置決め部が形成され、コア保持部側にシールドケー
スの内面を前記位置決め部の方向へ押圧する押圧部が形
成されていることが好ましい。
【0029】前記ホルダのコア保持部内にはコアが保持
され、この保持力でコア保持部に膨らみ力がや反り力が
加わったときに、シールドケースは、この膨らみ力や反
り力が作用しない取付け部に押し付けられて位置決めさ
れるため、シールドケースの保持力が強くなると共に、
取付け部を基準として、シールドケースを高精度に位置
決めできる。
され、この保持力でコア保持部に膨らみ力がや反り力が
加わったときに、シールドケースは、この膨らみ力や反
り力が作用しない取付け部に押し付けられて位置決めさ
れるため、シールドケースの保持力が強くなると共に、
取付け部を基準として、シールドケースを高精度に位置
決めできる。
【0030】また、前記取付け部の、直交する2つの側
面が、取付け基準面とされていることが好ましく、さら
にはホルダの底面に、取付け基準となる少なくとも3個
の支持突部が一体に形成されていることが好ましい。
面が、取付け基準面とされていることが好ましく、さら
にはホルダの底面に、取付け基準となる少なくとも3個
の支持突部が一体に形成されていることが好ましい。
【0031】この構造では、シールドケースやコア半体
が、ホルダを基準として正確に位置決めされることにな
り、磁気ヘッドの取付け基準に対する各部材の位置決め
精度を高くできる。
が、ホルダを基準として正確に位置決めされることにな
り、磁気ヘッドの取付け基準に対する各部材の位置決め
精度を高くできる。
【0032】前記において、ホルダは、PBT(ポリブ
タジエンテレフタレート)、PET(ポリエチレンテレ
フタレート)、PA(ポリアミド)、PC(ポリカーボ
ネート)、POM(ポリアセタール)、PPE(ポリフ
ェニレンエーテル)、PPS(ポリフェニレンスルフィ
ド)、PAR(ポリアリレート)、PMP(ポリメチル
ペンテン)、ふっ素樹脂のいずれかのエンジニアリング
プラスチックにより成形されていることが好ましく、特
に、PBT(ポリブタジエンテレフタレート)樹脂によ
り成形されていることが好ましい。
タジエンテレフタレート)、PET(ポリエチレンテレ
フタレート)、PA(ポリアミド)、PC(ポリカーボ
ネート)、POM(ポリアセタール)、PPE(ポリフ
ェニレンエーテル)、PPS(ポリフェニレンスルフィ
ド)、PAR(ポリアリレート)、PMP(ポリメチル
ペンテン)、ふっ素樹脂のいずれかのエンジニアリング
プラスチックにより成形されていることが好ましく、特
に、PBT(ポリブタジエンテレフタレート)樹脂によ
り成形されていることが好ましい。
【0033】上記エンジニアリングプラスチックのうち
のPBTは脆性に優れ、また削れにくいため、ホルダに
小さな突部やリブを設けて押圧部としたときに、この突
部やリブが削られたり潰されたりすることがなく、常に
最適な押圧力を発生できるようになる。
のPBTは脆性に優れ、また削れにくいため、ホルダに
小さな突部やリブを設けて押圧部としたときに、この突
部やリブが削られたり潰されたりすることがなく、常に
最適な押圧力を発生できるようになる。
【0034】
【発明の実施の形態】図1(A)は本発明の磁気ヘッド
を記録媒体との対向面側から示した平面図、図1(B)
は側面図、図1(C)はその中央線での断面図である。
図2(A)はホルダを示す平面図、図2(B)は図2
(A)のB−B線の断面図である。なお、図2(A)で
はシールドケースがトラック幅方向へ位置決めされた状
態を一点鎖線で示している。図3(A)はホルダにコア
組立体が位置決めされた状態を記録媒体との対向面側か
ら示した平面図、図3(B)は図3(A)のB−B線の
断面図である。図4(A)(B)はホルダへのコア組立
体のトラック幅方向への位置決め機能を説明する説明
図、図5(A)(B)(C)はホルダへのコア組立体の
ギャップ長方向への位置決め機能を説明する説明図であ
る。
を記録媒体との対向面側から示した平面図、図1(B)
は側面図、図1(C)はその中央線での断面図である。
図2(A)はホルダを示す平面図、図2(B)は図2
(A)のB−B線の断面図である。なお、図2(A)で
はシールドケースがトラック幅方向へ位置決めされた状
態を一点鎖線で示している。図3(A)はホルダにコア
組立体が位置決めされた状態を記録媒体との対向面側か
ら示した平面図、図3(B)は図3(A)のB−B線の
断面図である。図4(A)(B)はホルダへのコア組立
体のトラック幅方向への位置決め機能を説明する説明
図、図5(A)(B)(C)はホルダへのコア組立体の
ギャップ長方向への位置決め機能を説明する説明図であ
る。
【0035】図1の各図に示すように、この磁気ヘッド
Hは、シールドケース11と、コア組立体12と、ホル
ダ13と、コイル14aが巻かれたボビン14と、ホル
ダ13の背面側を覆ってシールドする背面カバー15と
から構成されている。この磁気ヘッドHは薄型であり、
例えばAPS方式などのカメラ内に実装される。シール
ドケース11と背面カバー15は、パーマロイなどの高
透磁率の磁性材料で形成され、コア組立体12を構成す
るコア半体12a,12bは、フェライトやパーマロイ
などの磁性材料の薄板が積層された積層コアである。
Hは、シールドケース11と、コア組立体12と、ホル
ダ13と、コイル14aが巻かれたボビン14と、ホル
ダ13の背面側を覆ってシールドする背面カバー15と
から構成されている。この磁気ヘッドHは薄型であり、
例えばAPS方式などのカメラ内に実装される。シール
ドケース11と背面カバー15は、パーマロイなどの高
透磁率の磁性材料で形成され、コア組立体12を構成す
るコア半体12a,12bは、フェライトやパーマロイ
などの磁性材料の薄板が積層された積層コアである。
【0036】ホルダ13はPBT(ポリブタジエンテレ
フタレート)樹脂により形成されている。このPBT樹
脂は、PPS(ポリフェニレンスルフィド)樹脂などに
比べて脆性に優れ、また金属により削られにくいため、
シールドケース11やコア組立体12を押圧して位置決
めする押圧部をリブ状や突起状に形成したときに、この
押圧部が削られたり潰されたりすることがなく、常に適
正な位置決め押圧力を与えることが可能になる。
フタレート)樹脂により形成されている。このPBT樹
脂は、PPS(ポリフェニレンスルフィド)樹脂などに
比べて脆性に優れ、また金属により削られにくいため、
シールドケース11やコア組立体12を押圧して位置決
めする押圧部をリブ状や突起状に形成したときに、この
押圧部が削られたり潰されたりすることがなく、常に適
正な位置決め押圧力を与えることが可能になる。
【0037】図2(A)(B)に示すように、ホルダ1
3は、シールドケース11で覆われるコア保持部13a
と、シールドケース11の外側でX1方向とX2方向へ
突出する取付け部13b,13bとが一体に形成されて
いる。コア保持部13aと、取付部13b,13bとの
間には、シールドケース11を保持する保持溝13c,
13cが上方から形成され、また取付け部13b,13
bには、背面カバー15を保持する保持溝13d,13
dが下方から形成されている。
3は、シールドケース11で覆われるコア保持部13a
と、シールドケース11の外側でX1方向とX2方向へ
突出する取付け部13b,13bとが一体に形成されて
いる。コア保持部13aと、取付部13b,13bとの
間には、シールドケース11を保持する保持溝13c,
13cが上方から形成され、また取付け部13b,13
bには、背面カバー15を保持する保持溝13d,13
dが下方から形成されている。
【0038】ホルダ13は、カメラなどの装置本体への
直接取付けられるものであり、図2(A)のY1側の側
面がトラック幅方向への取付け基準面13eとされ、取
付け部13bのX1側の端面が、ギャップ長方向への取
付け基準面13fとされている。また、図1(B)
(C)および図2(B)に示すように、ホルダ13の底
面には4ヵ所に支持突起13gが形成されている。図2
(A)ではこの支持突起13gの位置を破線のハッチン
グを付して示している。この4ヵ所の支持突起13gが
底部方向(Z1方向)への位置決め基準となる。ホルダ
13は、カメラなどの装置本体に対し、位置決め基準面
13e,13fおよび支持突起13gを基準として取付
けられる。
直接取付けられるものであり、図2(A)のY1側の側
面がトラック幅方向への取付け基準面13eとされ、取
付け部13bのX1側の端面が、ギャップ長方向への取
付け基準面13fとされている。また、図1(B)
(C)および図2(B)に示すように、ホルダ13の底
面には4ヵ所に支持突起13gが形成されている。図2
(A)ではこの支持突起13gの位置を破線のハッチン
グを付して示している。この4ヵ所の支持突起13gが
底部方向(Z1方向)への位置決め基準となる。ホルダ
13は、カメラなどの装置本体に対し、位置決め基準面
13e,13fおよび支持突起13gを基準として取付
けられる。
【0039】図1(A)で実線で示し、図2(A)で一
点鎖線で示すように、シールドケース11は、ホルダ1
3のコア保持部13aを覆うようにして取付けられ、ま
たシールドケース11の裾部は、前記保持溝13c,1
3c内に挿入されて挟圧保持されている。図2(A)
(B)に示すように、ホルダ13のコア保持部13aの
Y1側の外側面16aが位置決め部とされ、これと対向
するY2側の外側面16bに、リブ状の押圧部17,1
7が一体に形成されている。図3(C)では、前記外側
面16a,16bおよび押圧部17が断面として現れて
いる。
点鎖線で示すように、シールドケース11は、ホルダ1
3のコア保持部13aを覆うようにして取付けられ、ま
たシールドケース11の裾部は、前記保持溝13c,1
3c内に挿入されて挟圧保持されている。図2(A)
(B)に示すように、ホルダ13のコア保持部13aの
Y1側の外側面16aが位置決め部とされ、これと対向
するY2側の外側面16bに、リブ状の押圧部17,1
7が一体に形成されている。図3(C)では、前記外側
面16a,16bおよび押圧部17が断面として現れて
いる。
【0040】ホルダ13のコア保持部13aにシールド
ケース11が取付けられた状態では、シールドケース1
1の内面11aが前記押圧部17,17によりY2方向
へ力F1で押圧され、シールドケース11の逆側の内面
11bは、前記押圧部17,17の弾性押圧力を受け
て、位置決め部となる前記外側面16aに加圧されてい
る。したがって、シールドケース11はY1側の外側面
16aを位置決め部としてY方向の位置が決められる。
位置決め部となる前記外側面16aは、ホルダ13の取
付け基準面13eと同じY1側に位置しているため、ホ
ルダ13の成形精度により、取付け基準面13eと外側
面16aとの相対位置を高精度に決めることが可能であ
る。したがって、シールドケース11はホルダ13の取
付け基準面13eに対し、Y1方向へ高精度に位置決め
されて取付けられる。
ケース11が取付けられた状態では、シールドケース1
1の内面11aが前記押圧部17,17によりY2方向
へ力F1で押圧され、シールドケース11の逆側の内面
11bは、前記押圧部17,17の弾性押圧力を受け
て、位置決め部となる前記外側面16aに加圧されてい
る。したがって、シールドケース11はY1側の外側面
16aを位置決め部としてY方向の位置が決められる。
位置決め部となる前記外側面16aは、ホルダ13の取
付け基準面13eと同じY1側に位置しているため、ホ
ルダ13の成形精度により、取付け基準面13eと外側
面16aとの相対位置を高精度に決めることが可能であ
る。したがって、シールドケース11はホルダ13の取
付け基準面13eに対し、Y1方向へ高精度に位置決め
されて取付けられる。
【0041】また、ホルダ13の、コア保持部13aと
取付け部13bとの間に位置する保持溝13c,13c
では、コア保持部13a側にリブ状の押圧部18bが2
ヵ所ずつ合計4ヵ所一体に形成されている。また取付け
部13b,13bの内面が位置決め部18aとなってい
る。シールドケース11の裾部が保持溝13c,13c
内にZ1方向へ挿入されると、図1(C)に示すよう
に、シールドケース11のX方向での内面11cが、各
押圧部18bによりX1方向とX2方向へ力F2で押圧
され、この押圧力F2により、シールドケース11の外
面11d、11dが、それぞれ取付け部13b,13b
側の位置決め部18a,18aに押し付けられる。
取付け部13bとの間に位置する保持溝13c,13c
では、コア保持部13a側にリブ状の押圧部18bが2
ヵ所ずつ合計4ヵ所一体に形成されている。また取付け
部13b,13bの内面が位置決め部18aとなってい
る。シールドケース11の裾部が保持溝13c,13c
内にZ1方向へ挿入されると、図1(C)に示すよう
に、シールドケース11のX方向での内面11cが、各
押圧部18bによりX1方向とX2方向へ力F2で押圧
され、この押圧力F2により、シールドケース11の外
面11d、11dが、それぞれ取付け部13b,13b
側の位置決め部18a,18aに押し付けられる。
【0042】PBT樹脂により形成されたホルダ13は
弾性にも富むものであるため、後述するように、ホルダ
13のコア保持部13a内にコア組立体12が挿入され
て保持されると、その保持反力により、コア保持部13
aはX1方向とX2方向へ広がろうとし、コア保持部1
3aはZ2側が凸となるように反りやすくなる。この変
形力は、前記押圧部18bを介してシールドケース11
の内面11c,11cに作用し、シールドケース11の
外面11d,11dが位置決め部18a,18aに押し
付けられることになる。
弾性にも富むものであるため、後述するように、ホルダ
13のコア保持部13a内にコア組立体12が挿入され
て保持されると、その保持反力により、コア保持部13
aはX1方向とX2方向へ広がろうとし、コア保持部1
3aはZ2側が凸となるように反りやすくなる。この変
形力は、前記押圧部18bを介してシールドケース11
の内面11c,11cに作用し、シールドケース11の
外面11d,11dが位置決め部18a,18aに押し
付けられることになる。
【0043】前記位置決め部18a,18aが形成され
ている取付け部13b,13bは、コア保持部13aと
独立しているため、前記反りによる影響がきわめて小さ
くなっている。よってシールドケース11のX1方向と
X2方向の外面11d,11dは、取付け部13b,1
3bに形成された位置決め部18a,18aにより位置
決めされる。なお、前記反り力は、X1方向とX2方向
へほぼ均等に作用するため、シールドケース11は図2
(A)に示す中心点Oに対してX1方向とX2方向とへ
均等に位置決めされる。したがって、シールドケース1
1の中心とホルダ13の中心とが一致しやすくなる。以
上からホルダ13を基準として、シールドケース11は
Y2方向へ位置決めされ、且つ中心位置が精度よく位置
決めされることになる。
ている取付け部13b,13bは、コア保持部13aと
独立しているため、前記反りによる影響がきわめて小さ
くなっている。よってシールドケース11のX1方向と
X2方向の外面11d,11dは、取付け部13b,1
3bに形成された位置決め部18a,18aにより位置
決めされる。なお、前記反り力は、X1方向とX2方向
へほぼ均等に作用するため、シールドケース11は図2
(A)に示す中心点Oに対してX1方向とX2方向とへ
均等に位置決めされる。したがって、シールドケース1
1の中心とホルダ13の中心とが一致しやすくなる。以
上からホルダ13を基準として、シールドケース11は
Y2方向へ位置決めされ、且つ中心位置が精度よく位置
決めされることになる。
【0044】また、ホルダ13の取付け部13b,13
bに形成された保持溝13d,13dには、それぞれ外
方向に向くリブ13h,13hが押圧部として形成され
ている。図1(C)に示すように、保持溝13d,13
d内に背面カバー15がZ2方向へ差し込まれると、こ
の背面カバー15は、リブ13h,13hで保持溝13
d,13d内に挟圧されて保持される。次に、前記ホル
ダ13のコア保持部13aに保持されるコア組立体12
は、コア半体12aとコア半体12bとから構成されて
いる。
bに形成された保持溝13d,13dには、それぞれ外
方向に向くリブ13h,13hが押圧部として形成され
ている。図1(C)に示すように、保持溝13d,13
d内に背面カバー15がZ2方向へ差し込まれると、こ
の背面カバー15は、リブ13h,13hで保持溝13
d,13d内に挟圧されて保持される。次に、前記ホル
ダ13のコア保持部13aに保持されるコア組立体12
は、コア半体12aとコア半体12bとから構成されて
いる。
【0045】図1(A)に示すように、コア組立体12
を構成するコア半体12aとコア半体12bは、それぞ
れトラック幅方向(Y方向)へ重ねられた4枚のフェラ
イトやパーマロイなどの単体コア,,,で構成
されている。図1(C)に示すように、4枚の単体コア
から成るコア半体12aと、同じく4枚の単体コアから
成るコア半体12bは、互いに接合され、記録媒体の対
向面側(Z2側)で、コア半体12aとコア半体12b
とが非磁性材料層を介して接合され、磁気ギャップGa
が形成される。またコア半体12aとコア半体12bと
は、Z1側で接合されてバックギャップGbが形成され
ている。このバックギャップ部分では、コア組立体12
にコイル14aが巻かれたボビン14が外挿されてい
る。
を構成するコア半体12aとコア半体12bは、それぞ
れトラック幅方向(Y方向)へ重ねられた4枚のフェラ
イトやパーマロイなどの単体コア,,,で構成
されている。図1(C)に示すように、4枚の単体コア
から成るコア半体12aと、同じく4枚の単体コアから
成るコア半体12bは、互いに接合され、記録媒体の対
向面側(Z2側)で、コア半体12aとコア半体12b
とが非磁性材料層を介して接合され、磁気ギャップGa
が形成される。またコア半体12aとコア半体12bと
は、Z1側で接合されてバックギャップGbが形成され
ている。このバックギャップ部分では、コア組立体12
にコイル14aが巻かれたボビン14が外挿されてい
る。
【0046】図2(A)(B)に示すように、ホルダ1
3のコア保持部13aの内部には、コア保持室21が設
けられ、また記録媒体との対向部では、前記コア保持室
21に連通するコア窓22が開口している。コア組立体
12がコア保持室21内にZ2方向へ挿入されると、コ
ア組立体12の磁気ギャップGaが、コア窓22から露
出し、図1(A)と図1(C)に示すように、シールド
ケース11の摺動面に開口する窓11eからZ2方向へ
露出する。そして、コア組立体12と、シールドケース
11のZ2側の表面がコア組立体12と共に研磨されて
記録媒体との摺動面が形成される。
3のコア保持部13aの内部には、コア保持室21が設
けられ、また記録媒体との対向部では、前記コア保持室
21に連通するコア窓22が開口している。コア組立体
12がコア保持室21内にZ2方向へ挿入されると、コ
ア組立体12の磁気ギャップGaが、コア窓22から露
出し、図1(A)と図1(C)に示すように、シールド
ケース11の摺動面に開口する窓11eからZ2方向へ
露出する。そして、コア組立体12と、シールドケース
11のZ2側の表面がコア組立体12と共に研磨されて
記録媒体との摺動面が形成される。
【0047】コア保持室21のY1方向の内縁には、側
面側の位置決め部23aと23bが形成されている。コ
ア組立体12のコア半体12aは、位置決め部23aに
当接し、コア半体12bは位置決め部23bに当接する
が、この実施の形態では主に位置決め部23aがコア組
立体12のY1方向への位置決めに寄与する。
面側の位置決め部23aと23bが形成されている。コ
ア組立体12のコア半体12aは、位置決め部23aに
当接し、コア半体12bは位置決め部23bに当接する
が、この実施の形態では主に位置決め部23aがコア組
立体12のY1方向への位置決めに寄与する。
【0048】図3(A)に示すように、ボビン14のX
1の端部には、Y2方向へ突出する押圧突起14bが一
体に形成されている。図3(B)に示すように、押圧突
起14bは、ボビン14の記録媒体対向側(Z2側)に
近い位置に形成されている。ホルダ13のコア保持室2
1のY2側の内面21aは押圧部となっており、前記ボ
ビン14に設けられた押圧突起14bは、押圧部となる
前記内面21aに圧接し、その反力でボビン14が図3
(A)(B)に示す押圧力F3で押され、その結果、コ
ア組立体12がY1方向へ押圧される。
1の端部には、Y2方向へ突出する押圧突起14bが一
体に形成されている。図3(B)に示すように、押圧突
起14bは、ボビン14の記録媒体対向側(Z2側)に
近い位置に形成されている。ホルダ13のコア保持室2
1のY2側の内面21aは押圧部となっており、前記ボ
ビン14に設けられた押圧突起14bは、押圧部となる
前記内面21aに圧接し、その反力でボビン14が図3
(A)(B)に示す押圧力F3で押され、その結果、コ
ア組立体12がY1方向へ押圧される。
【0049】ただし、図3(A)に示すように押圧突起
14bは、ボビン14のX1側の端部にのみ形成されて
いるため、前記押圧力F3は、X1側に片寄った位置に
てコア組立体12に作用し、X1側のコア半体12aの
みが、位置決め部23aに押圧される。したがって、ホ
ルダ13に形成された側面側の位置決め部23aと23
bのうち、X1側に位置する位置決め部23aによりコ
ア組立体12のY1方向への位置決めがなされ、X2側
の位置決め部23bに対して、コア組立体12は、比較
的自由度を有している。
14bは、ボビン14のX1側の端部にのみ形成されて
いるため、前記押圧力F3は、X1側に片寄った位置に
てコア組立体12に作用し、X1側のコア半体12aの
みが、位置決め部23aに押圧される。したがって、ホ
ルダ13に形成された側面側の位置決め部23aと23
bのうち、X1側に位置する位置決め部23aによりコ
ア組立体12のY1方向への位置決めがなされ、X2側
の位置決め部23bに対して、コア組立体12は、比較
的自由度を有している。
【0050】なお、図3(A)(B)とは逆の構成とし
て、ホルダ13のコア保持室21の内面21aに押圧突
起が一体に形成され、この押圧突起によりボビン14の
X1側の端部がY1方向へ押圧されてもよい。または、
X1側の前記位置決め部23aと対向する部分にてホル
ダ13に押圧突起を一体に形成し、この押圧突起によ
り、コア組立体12のコア半体12aが位置決め部23
aに押圧されてもよい。位置決め部23aは、ホルダ1
3の取付け基準面13eと同じ側で且つ接近して形成さ
れているため、コア組立体12の磁気ギャップGaのト
ラック幅方向への位置は、取付け基準面13eを基準と
して高精度に決められることになる。
て、ホルダ13のコア保持室21の内面21aに押圧突
起が一体に形成され、この押圧突起によりボビン14の
X1側の端部がY1方向へ押圧されてもよい。または、
X1側の前記位置決め部23aと対向する部分にてホル
ダ13に押圧突起を一体に形成し、この押圧突起によ
り、コア組立体12のコア半体12aが位置決め部23
aに押圧されてもよい。位置決め部23aは、ホルダ1
3の取付け基準面13eと同じ側で且つ接近して形成さ
れているため、コア組立体12の磁気ギャップGaのト
ラック幅方向への位置は、取付け基準面13eを基準と
して高精度に決められることになる。
【0051】図2(A)に示すように、ホルダ13のコ
ア保持室21のX1側の内面には、端面側の位置決め部
25aが、X2側の内面には押圧部25bがそれぞれ一
体に形成されている。端面側の位置決め部25aと押圧
部25bは、それぞれコア組立体12の方向へ曲面形状
に突出している。また、位置決め部25aと押圧部25
bの表面はほぼ円弧形状の曲面形状であり、曲面形状の
頂点は、コア組立体12のトラック幅方向の中心(図2
に示す中心Oを通る線)上に位置している。また、位置
決め部25aの曲面形状の曲率半径は、押圧部25bの
曲面形状の曲率半径よりも大きく形成されている。
ア保持室21のX1側の内面には、端面側の位置決め部
25aが、X2側の内面には押圧部25bがそれぞれ一
体に形成されている。端面側の位置決め部25aと押圧
部25bは、それぞれコア組立体12の方向へ曲面形状
に突出している。また、位置決め部25aと押圧部25
bの表面はほぼ円弧形状の曲面形状であり、曲面形状の
頂点は、コア組立体12のトラック幅方向の中心(図2
に示す中心Oを通る線)上に位置している。また、位置
決め部25aの曲面形状の曲率半径は、押圧部25bの
曲面形状の曲率半径よりも大きく形成されている。
【0052】図1(C)および図3(A)に示すよう
に、コア組立体12がコア保持室21内に挿入される
と、コア組立体12のギャップ長方向の両端面のうち、
X2側の端面が前記押圧部25bの加圧力を受け、コア
組立体12はX1方向へ力F4にて押圧される。そして
コア組立体12のX1側の端面が位置決め部25aに当
接させられ、コア組立体12のY方向の位置決めが行な
われる。
に、コア組立体12がコア保持室21内に挿入される
と、コア組立体12のギャップ長方向の両端面のうち、
X2側の端面が前記押圧部25bの加圧力を受け、コア
組立体12はX1方向へ力F4にて押圧される。そして
コア組立体12のX1側の端面が位置決め部25aに当
接させられ、コア組立体12のY方向の位置決めが行な
われる。
【0053】位置決め部25aと押圧部25bの曲面形
状の頂点は、前記中心Oを通る中心線上に位置している
ため、コア組立体12は、位置決め部25aと押圧部2
5bとでコア組立体12に確実に保持される。また、図
1(C)および図2(B)に示すように、前記位置決め
部25aと押圧部25bは、高さ方向(Z方向)へコア
半体12a,12bの高さ寸法とほぼ同じ長さに形成さ
れている。したがって、コア半体12aと12bのX
1,X2側の端面の全長が、位置決め部25aと押圧部
25bに当接している。
状の頂点は、前記中心Oを通る中心線上に位置している
ため、コア組立体12は、位置決め部25aと押圧部2
5bとでコア組立体12に確実に保持される。また、図
1(C)および図2(B)に示すように、前記位置決め
部25aと押圧部25bは、高さ方向(Z方向)へコア
半体12a,12bの高さ寸法とほぼ同じ長さに形成さ
れている。したがって、コア半体12aと12bのX
1,X2側の端面の全長が、位置決め部25aと押圧部
25bに当接している。
【0054】すなわち、薄型でZ方向の高さ寸法の低い
コア組立体12が、位置決め部25aと押圧部25bと
で挟圧されてギャップ対向面どうしが確実に圧接させら
れると共にコア組立体12がギャップ長方向に正確に位
置決めされることになる。特に位置決め部25aがホル
ダ13の取付け基準面13fと同じ側で且つ接近して位
置しているため、コア組立体12に形成される磁気ギャ
ップGaの位置は、取付け基準面13fを基準とした所
定位置に位置決めされる。また、コア組立体12のうち
のX1側のコア半体12aが、側面側の位置決め部23
aと端面側の位置決め部25aとで位置決めされ、この
一方のコア半体12aを基準として、コア組立体12の
位置が決められることになる。
コア組立体12が、位置決め部25aと押圧部25bと
で挟圧されてギャップ対向面どうしが確実に圧接させら
れると共にコア組立体12がギャップ長方向に正確に位
置決めされることになる。特に位置決め部25aがホル
ダ13の取付け基準面13fと同じ側で且つ接近して位
置しているため、コア組立体12に形成される磁気ギャ
ップGaの位置は、取付け基準面13fを基準とした所
定位置に位置決めされる。また、コア組立体12のうち
のX1側のコア半体12aが、側面側の位置決め部23
aと端面側の位置決め部25aとで位置決めされ、この
一方のコア半体12aを基準として、コア組立体12の
位置が決められることになる。
【0055】図4(A)は、コア組立体12の位置決め
状態を示す図3(A)の部分拡大図である。コア組立体
12は、一方のコア半体12aの側面12Aが力F3に
よって、X1側の位置決め部23aに押圧され、コア半
体12aの端面12Bが、力F4により端面側の位置決
め部25aに押圧される。端面側の位置決め部25aは
曲面形状であるため、コア半体12aの側面12Aが位
置決め部23aに密着しやすくなっている。またコア半
体12bにはY1方向への押圧力が作用しないため、コ
ア半体12bは比較的自由度が有り、コア半体12bは
コア半体12aに追従して位置決めされることになる。
状態を示す図3(A)の部分拡大図である。コア組立体
12は、一方のコア半体12aの側面12Aが力F3に
よって、X1側の位置決め部23aに押圧され、コア半
体12aの端面12Bが、力F4により端面側の位置決
め部25aに押圧される。端面側の位置決め部25aは
曲面形状であるため、コア半体12aの側面12Aが位
置決め部23aに密着しやすくなっている。またコア半
体12bにはY1方向への押圧力が作用しないため、コ
ア半体12bは比較的自由度が有り、コア半体12bは
コア半体12aに追従して位置決めされることになる。
【0056】よって、図4(B)に誇張して示すよう
に、位置決め部23aと23bが互いに同一面ではな
く、位置決め部23aがX軸に対して角度θを有してい
たとしても、この位置決め部23aを基準として位置決
めされたコア半体12aと他方のコア半体12bとの間
にβで示す折れ力が作用することがなく、従来のように
磁気ギャップGaが広がることがなくなる。
に、位置決め部23aと23bが互いに同一面ではな
く、位置決め部23aがX軸に対して角度θを有してい
たとしても、この位置決め部23aを基準として位置決
めされたコア半体12aと他方のコア半体12bとの間
にβで示す折れ力が作用することがなく、従来のように
磁気ギャップGaが広がることがなくなる。
【0057】また、この実施の形態に使用されているコ
ア組立体12では、コア半体12aのギャップ対向面1
2Cが、側面12Aを基準として直角になるように研磨
されている。したがって、前記位置決め部23aの傾斜
角度θが許容値範囲内となるように、ホルダ13の成形
精度を高くしておくと、前記ギャップ対向面12Cによ
り形成される磁気ギャップGaのアジマス角度を許容値
内に容易に設定することができる。
ア組立体12では、コア半体12aのギャップ対向面1
2Cが、側面12Aを基準として直角になるように研磨
されている。したがって、前記位置決め部23aの傾斜
角度θが許容値範囲内となるように、ホルダ13の成形
精度を高くしておくと、前記ギャップ対向面12Cによ
り形成される磁気ギャップGaのアジマス角度を許容値
内に容易に設定することができる。
【0058】また、コア組立体12をX1方向へ位置決
めする前記位置決め部25aは曲面形状であるため、位
置決め部25aに当接したコア半体12aに極端な倒れ
力が発生しにくくなっている。例えば図5(A)に示す
ように、コア半体12aの単体コア,,,のX
1方向への突出量にばらつきがあり、側方の単体コア
がX1方向へ突出していたとしても、この単体コアに
よりα方向への倒れ力が発生しにくくなっている。
めする前記位置決め部25aは曲面形状であるため、位
置決め部25aに当接したコア半体12aに極端な倒れ
力が発生しにくくなっている。例えば図5(A)に示す
ように、コア半体12aの単体コア,,,のX
1方向への突出量にばらつきがあり、側方の単体コア
がX1方向へ突出していたとしても、この単体コアに
よりα方向への倒れ力が発生しにくくなっている。
【0059】これは図5(C)に示す比較例と比較する
と容易に理解できる。図5(C)では位置決め部が平面
であるため、コア単体(またはコア単体)がX1方
向へ突出していると、力F4を受けているコア半体12
aにY2方向への倒れ力αが作用しやすくなる。その結
果、コア半体12aの側面12Aが側面側の位置決め部
23aに密着しにくくなる。また側面側の位置決め部2
3aを有していないものでも、コア組立体12に倒れが
生じ、磁気ギャップGaのアジマス角の設定が困難にな
る。
と容易に理解できる。図5(C)では位置決め部が平面
であるため、コア単体(またはコア単体)がX1方
向へ突出していると、力F4を受けているコア半体12
aにY2方向への倒れ力αが作用しやすくなる。その結
果、コア半体12aの側面12Aが側面側の位置決め部
23aに密着しにくくなる。また側面側の位置決め部2
3aを有していないものでも、コア組立体12に倒れが
生じ、磁気ギャップGaのアジマス角の設定が困難にな
る。
【0060】これに対し図5(A)では、前記倒れ力α
が極端に作用しないため、側面側の位置決め部23aに
コア半体12aが密着しやすくなる。また側面側の位置
決め部23aが設けられていないものであっても、磁気
ギャップGaの倒れが生じにくくなる。
が極端に作用しないため、側面側の位置決め部23aに
コア半体12aが密着しやすくなる。また側面側の位置
決め部23aが設けられていないものであっても、磁気
ギャップGaの倒れが生じにくくなる。
【0061】また図5(B)に示すように、トラック幅
方向の中心に近い単体コアがX1方向へ突出している
場合には、位置決め部25aが曲面形状であるために、
単体コアの角部(イ)が位置決め部25aに点接触す
る。よって角部(イ)が位置決め部25a内に陥没しや
すくなり、単体コアが突出していることの悪影響、す
なわちコア半体の倒れ力が発生しにくくなっている。
方向の中心に近い単体コアがX1方向へ突出している
場合には、位置決め部25aが曲面形状であるために、
単体コアの角部(イ)が位置決め部25aに点接触す
る。よって角部(イ)が位置決め部25a内に陥没しや
すくなり、単体コアが突出していることの悪影響、す
なわちコア半体の倒れ力が発生しにくくなっている。
【0062】また押圧部25bも曲面形状であるが、こ
の曲面形状の曲率半径は、位置決め部25aの曲率半径
よりも小さいために、押圧部25bの頂点により、コア
半体12aの幅方向の中心に押圧力F4が作用しやすく
なる。よって、コア半体12aは幅方向の中心に力F4
を受けて位置決め部25aに押圧されるようになり、こ
れによってもコア組立体12に極端な倒れ力が生じにく
くなる。
の曲面形状の曲率半径は、位置決め部25aの曲率半径
よりも小さいために、押圧部25bの頂点により、コア
半体12aの幅方向の中心に押圧力F4が作用しやすく
なる。よって、コア半体12aは幅方向の中心に力F4
を受けて位置決め部25aに押圧されるようになり、こ
れによってもコア組立体12に極端な倒れ力が生じにく
くなる。
【0063】このように、図に示した磁気ヘッドHで
は、PBT樹脂で形成されたホルダ13に取付基準面1
3eと13f、および底部側の取付け基準となる支持突
起13gが形成されていると共に、このホルダ13の成
形精度により、ホルダ13を基準としてコア組立体12
がギャップ長方向とトラック幅方向の双方に位置決めさ
れ、また、同じホルダ13を基準としてシールドケース
11がY1方向およびX1方向へ位置決めされる。
は、PBT樹脂で形成されたホルダ13に取付基準面1
3eと13f、および底部側の取付け基準となる支持突
起13gが形成されていると共に、このホルダ13の成
形精度により、ホルダ13を基準としてコア組立体12
がギャップ長方向とトラック幅方向の双方に位置決めさ
れ、また、同じホルダ13を基準としてシールドケース
11がY1方向およびX1方向へ位置決めされる。
【0064】その結果、コア組立体12の磁気ギャップ
Gaの位置がホルダ13に対して高精度に決められ、ま
たシールドケース11の中心がホルダ13の中心に一致
しやすくなり、よってシールドケース11とコア組立体
12との相対位置も高精度に決められることになる。
Gaの位置がホルダ13に対して高精度に決められ、ま
たシールドケース11の中心がホルダ13の中心に一致
しやすくなり、よってシールドケース11とコア組立体
12との相対位置も高精度に決められることになる。
【0065】
【発明の効果】以上のように本発明では、ホルダにコア
組立体が精度よく位置決めされ、またコア半体間に折れ
力が作用せず、ギャップ長の変動が生じなくなる。また
薄型のコア組立体であっても、コア半体どうしを接合す
る挟圧力と、位置決め力を確実に与えることができる。
さらにシールドケースも取付け基準に対して精度よく位
置決めされる。
組立体が精度よく位置決めされ、またコア半体間に折れ
力が作用せず、ギャップ長の変動が生じなくなる。また
薄型のコア組立体であっても、コア半体どうしを接合す
る挟圧力と、位置決め力を確実に与えることができる。
さらにシールドケースも取付け基準に対して精度よく位
置決めされる。
【図1】(A)は本発明の磁気ヘッドを記録媒体との対
向面側から示す平面図、(B)は磁気ヘッドの側面図、
(C)は(A)の縦断面図、
向面側から示す平面図、(B)は磁気ヘッドの側面図、
(C)は(A)の縦断面図、
【図2】(A)はホルダの平面図、(B)はホルダの縦
断面図、
断面図、
【図3】(A)はホルダにコア組立体が保持された状態
を示す平面図、(B)は(A)のB−B線の断面図、
を示す平面図、(B)は(A)のB−B線の断面図、
【図4】(A)は図3(A)の部分拡大図、(B)はコ
ア組立体のトラック幅方向の位置決め機能を示す説明
図、
ア組立体のトラック幅方向の位置決め機能を示す説明
図、
【図5】(A)(B)は、コア組立体のギャップ長方向
の位置決め機能を説明する説明図、(C)は比較例の説
明図、
の位置決め機能を説明する説明図、(C)は比較例の説
明図、
【図6】従来の磁気ヘッドの側面図、
H 磁気ヘッド 11 シールドケース 12 コア組立体 12a,12b コア半体 12A コア半体12aの側面 12B コア半体12aの端面 12C コア半体12aのギャップ対向面 13 ホルダ 13a コア保持部 13b 取付部 14 ボビン 14a コイル 14b 押圧突起 16a 位置決め部となる外側面 16b 外側面 17 シールドケースの内面をY2方向へ押圧する押圧
部 23a,23b 側面側の位置決め部 25a 端面側の位置決め部 25b 押圧部
部 23a,23b 側面側の位置決め部 25a 端面側の位置決め部 25b 押圧部
Claims (14)
- 【請求項1】 一対のコア半体が非磁性材料を介して接
合されて磁気ギャップが形成されたコア組立体と、この
コア組立体を保持するホルダと、このコア組立体および
ホルダを覆うシールドケースと、を有する磁気ヘッドに
おいて、前記コア組立体のギャップ長方向の両端面のう
ちの一方が当接する位置決め部と、他方を前記位置決め
部に押圧する押圧部が設けられており、前記位置決め部
と押圧部の少なくとも一方は、前記コア組立体の方向へ
突出する曲面形状であることを特徴とする磁気ヘッド。 - 【請求項2】 前記位置決め部と押圧部の双方が曲面形
状であり、前記位置決め部の曲面形状の曲率半径が前記
押圧部の曲率半径よりも大きい請求項1記載の磁気ヘッ
ド。 - 【請求項3】 曲面形状の頂点が、コア組立体のトラッ
ク幅方向の中心に位置している請求項1または2記載の
磁気ヘッド。 - 【請求項4】 一対のコア半体が非磁性材料を介して接
合されて磁気ギャップが形成されたコア組立体と、この
コア組立体を保持するホルダと、このコア組立体および
ホルダを覆うシールドケースと、を有する磁気ヘッドに
おいて、前記コア組立体のギャップ対向面と直交する外
面を側面としたときに、少なくとも一方のコア半体の側
面が当接する側面側の位置決め部と、前記側面側の位置
決め部に前記一方のコア半体のみを押圧する押圧部とが
設けられていることを特徴とする磁気ヘッド。 - 【請求項5】 コア組立体のギャップ長方向両側の外面
を端面としたときに、前記一方のコア半体の端面が当接
する端面側の位置決め部と、コア組立体の他方の端面を
前記端面側の位置決め部の方向へ押圧する押圧部が設け
られている請求項4記載の磁気ヘッド。 - 【請求項6】 コア組立体の前記一方のコア半体は、前
記側面側の位置決め部に当接する側面を基準面としてギ
ャップ対向面が研磨されている請求項4または5記載の
磁気ヘッド。 - 【請求項7】 コア組立体に、コイルが巻かれたボビン
が挿通されており、このボビンの一部分が前記押圧部に
より押圧され、この押圧力により前記一方のコア半体
が、側面側の位置決め部に押圧される請求項4ないし6
のいずれかに記載の磁気ヘッド。 - 【請求項8】 前記位置決め部と押圧部の双方が、ホル
ダに一体に形成されている請求項1ないし7のいずれか
に記載の磁気ヘッド。 - 【請求項9】 一対のコア半体が非磁性材料を介して接
合されて磁気ギャップが形成されたコア組立体と、この
コア組立体を保持するホルダと、このコア組立体および
ホルダを覆うシールドケースと、を有する磁気ヘッドに
おいて、前記ホルダには、前記シールドケースの内面に
それぞれ対向する外側面が設けられ、一方の外側面には
シールドケースの内面を押圧する押圧部が突状に一体に
形成され、他方の外側面に、前記押圧部により押圧され
るシールドケースの他方の内面が当接する位置決め部が
形成されていることを特徴とする磁気ヘッド。 - 【請求項10】 一対のコア半体が非磁性材料を介して
接合されて磁気ギャップが形成されたコア組立体と、こ
のコア組立体を保持するホルダと、このコア組立体およ
びホルダを覆うシールドケースと、を有する磁気ヘッド
において、前記ホルダは、シールドケース内でコア組立
体を保持するコア保持部と、シールドケースの外方へ突
出する取付け部とが一体に成形されたものであり、シー
ルドケースは、前記コア保持部と取付け部との間に挟圧
されて保持されていることを特徴とする磁気ヘッド。 - 【請求項11】 前記取付け部側に、前記シールドケー
スの外面が当接する位置決め部が形成され、コア保持部
側にシールドケースの内面を前記位置決め部の方向へ押
圧する押圧部が形成されている請求項10記載の磁気ヘ
ッド。 - 【請求項12】 前記取付け部の、直交する2つの側面
が、取付け基準面とされている請求項10または11記
載の磁気ヘッド。 - 【請求項13】 ホルダの底面に、取付け基準となる少
なくとも3個の支持突部が一体に形成されている請求項
1ないし12のいずれかに記載の磁気ヘッド。 - 【請求項14】 ホルダは、PBT(ポリブタジエンテ
レフタレート)、PET(ポリエチレンテレフタレー
ト)、PA(ポリアミド)、PC(ポリカーボネー
ト)、POM(ポリアセタール)、PPE(ポリフェニ
レンエーテル)、PPS(ポリフェニレンスルフィ
ド)、PAR(ポリアリレート)、PMP(ポリメチル
ペンテン)、ふっ素樹脂のいずれかのエンジニアリング
プラスチックにより成形されている請求項1ないし13
のいずれかに記載の磁気ヘッド。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31691797A JP3609595B2 (ja) | 1997-11-18 | 1997-11-18 | 磁気ヘッド |
CNB981236006A CN1139913C (zh) | 1997-11-18 | 1998-11-06 | 磁头 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31691797A JP3609595B2 (ja) | 1997-11-18 | 1997-11-18 | 磁気ヘッド |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11149607A true JPH11149607A (ja) | 1999-06-02 |
JP3609595B2 JP3609595B2 (ja) | 2005-01-12 |
Family
ID=18082362
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31691797A Expired - Fee Related JP3609595B2 (ja) | 1997-11-18 | 1997-11-18 | 磁気ヘッド |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3609595B2 (ja) |
CN (1) | CN1139913C (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN102806530B (zh) * | 2012-08-01 | 2015-01-28 | 浙江田中精机股份有限公司 | 一种磁芯夹持装置 |
CN104416740A (zh) * | 2013-08-30 | 2015-03-18 | 北京泰和磁记录制品有限公司 | 磁卡磁头的生产方法、磁卡磁头及磁卡读卡器 |
CN104424461A (zh) * | 2013-08-30 | 2015-03-18 | 北京泰和磁记录制品有限公司 | 磁头组件的生产方法、磁头组件、磁卡磁头及磁卡读卡器 |
CN108108639A (zh) * | 2018-02-02 | 2018-06-01 | 北京泰和磁记录制品有限公司 | 磁卡读卡器及其磁卡磁头 |
-
1997
- 1997-11-18 JP JP31691797A patent/JP3609595B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1998
- 1998-11-06 CN CNB981236006A patent/CN1139913C/zh not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3609595B2 (ja) | 2005-01-12 |
CN1139913C (zh) | 2004-02-25 |
CN1217530A (zh) | 1999-05-26 |
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