JP3016629B2 - 磁気ヘッド - Google Patents
磁気ヘッドInfo
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- JP3016629B2 JP3016629B2 JP3171712A JP17171291A JP3016629B2 JP 3016629 B2 JP3016629 B2 JP 3016629B2 JP 3171712 A JP3171712 A JP 3171712A JP 17171291 A JP17171291 A JP 17171291A JP 3016629 B2 JP3016629 B2 JP 3016629B2
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- Japan
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- core
- slider
- magnetic head
- shaped core
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気ヘッド、特にフロッ
ピーヘッドに関する。
ピーヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】フロッピーヘッドとして、例えば図5に
示されるような磁気ヘッドが知られている。この磁気ヘ
ッド1は、フロント面側に孔部を有するスライダ2の孔
部にコアブロック3を挿入して構成され、ジンバル5に
固定される。
示されるような磁気ヘッドが知られている。この磁気ヘ
ッド1は、フロント面側に孔部を有するスライダ2の孔
部にコアブロック3を挿入して構成され、ジンバル5に
固定される。
【0003】そして図6に示されるようにジンバル5
は、ピボット7を有するアーム6に固定され、磁気ヘッ
ド1は、前記ジンバル5を介して前記ピボット7により
点状に押圧された状態で使用される。この場合、ピボッ
ト7の押圧点71は、磁気ヘッド1のスライダ2の裏面
側のほぼ中心に位置しており、このピボット7からの押
圧力を磁気ヘッド1のフロント面ないし摺動面側へ適正
に伝えるため、図3に示されるように、スライダ2の中
央には、スライダ内部から裏面に延在する凸部21が設
けられている。
は、ピボット7を有するアーム6に固定され、磁気ヘッ
ド1は、前記ジンバル5を介して前記ピボット7により
点状に押圧された状態で使用される。この場合、ピボッ
ト7の押圧点71は、磁気ヘッド1のスライダ2の裏面
側のほぼ中心に位置しており、このピボット7からの押
圧力を磁気ヘッド1のフロント面ないし摺動面側へ適正
に伝えるため、図3に示されるように、スライダ2の中
央には、スライダ内部から裏面に延在する凸部21が設
けられている。
【0004】また、コアブロック3は、図5に示される
ように、L型コア31と、I型コア33と、L型コア3
5とをこの順序でギャップ部37、39を介して一体化
して構成される。そして、通常、作業性やコスト等を考
慮してL型コア31、35には同一のコアが用いられ、
それぞれのL型コア31、35には同一のボビンが装着
される。
ように、L型コア31と、I型コア33と、L型コア3
5とをこの順序でギャップ部37、39を介して一体化
して構成される。そして、通常、作業性やコスト等を考
慮してL型コア31、35には同一のコアが用いられ、
それぞれのL型コア31、35には同一のボビンが装着
される。
【0005】また、フロッピーヘッドの場合、ピボット
7の押圧点71からg=0.35mmトラック方向にずれ
た位置に対応する位置にリードライトギャップ部37を
形成することが規格によって決められている。
7の押圧点71からg=0.35mmトラック方向にずれ
た位置に対応する位置にリードライトギャップ部37を
形成することが規格によって決められている。
【0006】以上述べた関係は、図8の底面図に示され
るとおりであり、スライダ2の裏面側の中心にピボット
7の押圧点71が位置し、凸部21のトラック幅方向に
延びる中心線81と押圧点71とが一致するように凸部
21がスライダ2に形成されている。そして、凸部21
の中心線81から0.35mmずれた位置にリードライト
ギャップ部を位置付けるためにコアブロック3は、中心
線81から少しずれた位置に固定されている。
るとおりであり、スライダ2の裏面側の中心にピボット
7の押圧点71が位置し、凸部21のトラック幅方向に
延びる中心線81と押圧点71とが一致するように凸部
21がスライダ2に形成されている。そして、凸部21
の中心線81から0.35mmずれた位置にリードライト
ギャップ部を位置付けるためにコアブロック3は、中心
線81から少しずれた位置に固定されている。
【0007】しかしこのような構造のフロッピーヘッド
では、スライダ2の中央部に凸部21を設けた結果、そ
の両側に両コアの巻線用ボビン装着用の凹部27、29
が形成されており、イレーズ用L型コア35用の凹部2
9の凸部21側の空間が、リードライト用L型コア31
用凸部27の凸部21側の空間より狭くなってしまう。
このため両コア31、35のそれぞれに同一のボビンを
装着しようとすると、ボビンの寸法、すなわち巻線スペ
ースが、イレーズ用L型コア35側の狭い方のスペース
によって規制されてしまう。このため、例えばコイルの
巻回数をより多くしたい、リードライト用L型コア31
のコイル巻回数が不十分となり、高い記録再生出力が得
られない。
では、スライダ2の中央部に凸部21を設けた結果、そ
の両側に両コアの巻線用ボビン装着用の凹部27、29
が形成されており、イレーズ用L型コア35用の凹部2
9の凸部21側の空間が、リードライト用L型コア31
用凸部27の凸部21側の空間より狭くなってしまう。
このため両コア31、35のそれぞれに同一のボビンを
装着しようとすると、ボビンの寸法、すなわち巻線スペ
ースが、イレーズ用L型コア35側の狭い方のスペース
によって規制されてしまう。このため、例えばコイルの
巻回数をより多くしたい、リードライト用L型コア31
のコイル巻回数が不十分となり、高い記録再生出力が得
られない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、同一
のボビンを使用する際、ボビン装着スペースを大きくで
き、高い記録再生出力が得られ、しかもピボットからの
押圧力をスライダの摺動面ないしフロント面側に適正に
伝えることができる磁気ヘッドを提供することにある。
のボビンを使用する際、ボビン装着スペースを大きくで
き、高い記録再生出力が得られ、しかもピボットからの
押圧力をスライダの摺動面ないしフロント面側に適正に
伝えることができる磁気ヘッドを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(3)の本発明により達成される。 (1) フロント面側に孔部が形成されているスライダ
と、前記孔部内に挿入されたコアブロックとを有し、前
記スライダはジンバルに固定され、かつ前記ジンバルを
介してピボットにより点状に押圧され、前記ピボットの
押圧点が前記スライダの裏面側のほぼ中心に位置する磁
気ヘッドであって、前記コアブロックは、I型コアの両
側の一方にギャップ部を介してリードライト用L型コア
を配し、他方にギャップ部を介してイレーズ用L型コア
を配して接合一体化して構成され、前記リードライト用
L型コアのサイドコア部の長手方向に延びる中心線から
前記I型コアの長手方向に延びる中心線までの距離と、
前記イレーズ用L型コアのサイドコア部の長手方向に延
びる中心線から前記I型コアの長手方向に延びる中心線
までの距離とが実質的に同一であり、前記リードライト
用L型コアおよびイレーズ用L型コアには、実質的に同
一のボビンがそれぞれ挿入されており、前記スライダの
内部には、前記孔部から裏面側に延在し、前記コアブロ
ックの位置を規制するための凸部が形成されており、前
記コアブロックはトンネルイレーズ型のコアブロックで
あり、前記凸部のトラック幅方向に延びる中心線と、前
記ピボットの押圧点との距離をeとしたとき、0.2<
e≦0.5mmであるか、あるいは前記コアブロックは先
行イレーズ型のコアブロックであり、前記凸部のトラッ
ク幅方向に延びる中心線と、前記ピボットの押圧点との
距離をeとしたとき、0.2<e≦0.7mmである磁気
ヘッド。 (2) 前記コアブロックのリードライトギャップ部
と、前記ピボットの押圧点との距離が0.35mmである
上記(1)の磁気ヘッド。 (3) 前記凸部は、I型コアの少なくとも一部と対向
する上記(1)または(2)の磁気ヘッド。
(1)〜(3)の本発明により達成される。 (1) フロント面側に孔部が形成されているスライダ
と、前記孔部内に挿入されたコアブロックとを有し、前
記スライダはジンバルに固定され、かつ前記ジンバルを
介してピボットにより点状に押圧され、前記ピボットの
押圧点が前記スライダの裏面側のほぼ中心に位置する磁
気ヘッドであって、前記コアブロックは、I型コアの両
側の一方にギャップ部を介してリードライト用L型コア
を配し、他方にギャップ部を介してイレーズ用L型コア
を配して接合一体化して構成され、前記リードライト用
L型コアのサイドコア部の長手方向に延びる中心線から
前記I型コアの長手方向に延びる中心線までの距離と、
前記イレーズ用L型コアのサイドコア部の長手方向に延
びる中心線から前記I型コアの長手方向に延びる中心線
までの距離とが実質的に同一であり、前記リードライト
用L型コアおよびイレーズ用L型コアには、実質的に同
一のボビンがそれぞれ挿入されており、前記スライダの
内部には、前記孔部から裏面側に延在し、前記コアブロ
ックの位置を規制するための凸部が形成されており、前
記コアブロックはトンネルイレーズ型のコアブロックで
あり、前記凸部のトラック幅方向に延びる中心線と、前
記ピボットの押圧点との距離をeとしたとき、0.2<
e≦0.5mmであるか、あるいは前記コアブロックは先
行イレーズ型のコアブロックであり、前記凸部のトラッ
ク幅方向に延びる中心線と、前記ピボットの押圧点との
距離をeとしたとき、0.2<e≦0.7mmである磁気
ヘッド。 (2) 前記コアブロックのリードライトギャップ部
と、前記ピボットの押圧点との距離が0.35mmである
上記(1)の磁気ヘッド。 (3) 前記凸部は、I型コアの少なくとも一部と対向
する上記(1)または(2)の磁気ヘッド。
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】本発明の磁気ヘッド1は、図6に示される
ようにアーム6に取り付けられているジンバル5に固定
され、アーム6により図示しないフロッピーディスクに
加圧される。この際、ピボット7によって、磁気ヘッド
1は、ジンバル5を介して点状に押圧される。このた
め、ピボット7からの押圧力が磁気ヘッド1の摺動面な
いしフロント面側へ適正に伝わるように、図3に示され
るように、磁気ヘッドのスライダ2の所定の位置に、ス
ライダ内部から裏面に延在する凸部21が設けられてい
る。
ようにアーム6に取り付けられているジンバル5に固定
され、アーム6により図示しないフロッピーディスクに
加圧される。この際、ピボット7によって、磁気ヘッド
1は、ジンバル5を介して点状に押圧される。このた
め、ピボット7からの押圧力が磁気ヘッド1の摺動面な
いしフロント面側へ適正に伝わるように、図3に示され
るように、磁気ヘッドのスライダ2の所定の位置に、ス
ライダ内部から裏面に延在する凸部21が設けられてい
る。
【0017】この場合、従来は、図8に示されるよう
に、ピボット7の押圧点71に対応する位置、すなわち
スライダ2の中央と、凸部21の中心線が、一致するよ
うに凸部21を形成していたが、本発明では、ピボット
からの押圧力が適正に伝わる範囲内で、図1に示される
ように、押圧点71であるスライダ中央位置から、その
中心線を距離eだけずらして凸部21を形成する。
に、ピボット7の押圧点71に対応する位置、すなわち
スライダ2の中央と、凸部21の中心線が、一致するよ
うに凸部21を形成していたが、本発明では、ピボット
からの押圧力が適正に伝わる範囲内で、図1に示される
ように、押圧点71であるスライダ中央位置から、その
中心線を距離eだけずらして凸部21を形成する。
【0018】このため、コアブロック3のリードライト
用L型コア31およびイレーズ用L型コア35のそれぞ
れに、実質的に同一のボビンを装着する際、ボビンの寸
法を大きくでき、巻線スペースを広くとれる。このた
め、コイルの巻回数を大きくでき、記録再生出力を向上
できる。
用L型コア31およびイレーズ用L型コア35のそれぞ
れに、実質的に同一のボビンを装着する際、ボビンの寸
法を大きくでき、巻線スペースを広くとれる。このた
め、コイルの巻回数を大きくでき、記録再生出力を向上
できる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の好適実施例を図面に従って詳
細に説明する。
細に説明する。
【0020】図5は、本発明の磁気ヘッドが示される斜
視図であり、磁気ヘッド1は、スライダ2と、コアブロ
ック3とを有し、ジンバル5に固定される。
視図であり、磁気ヘッド1は、スライダ2と、コアブロ
ック3とを有し、ジンバル5に固定される。
【0021】また、図6は、アームに取り付けられた本
発明の磁気ヘッド1が示される斜視図であり、ジンバル
5はピボット7を有するアーム6に固定され、磁気ヘッ
ド1がジンバル5を介してピボット7により点状に押圧
された状態で記録再生を行なう。この場合、ピボット7
の押圧点71は、磁気ヘッド1のスライダ2の裏面側の
ほぼ中心に位置している。
発明の磁気ヘッド1が示される斜視図であり、ジンバル
5はピボット7を有するアーム6に固定され、磁気ヘッ
ド1がジンバル5を介してピボット7により点状に押圧
された状態で記録再生を行なう。この場合、ピボット7
の押圧点71は、磁気ヘッド1のスライダ2の裏面側の
ほぼ中心に位置している。
【0022】本発明の磁気ヘッドのコアブロック3は、
図2に示されるようにリードライト用L型コア31と、
I型コア31と、イレーズ用L型コア35とを有し、前
記コア31、33および35をギャップ37および39
を介し、ガラス溶着等により接合一体化して構成され
る。リードライト用L型コア31のフロントコア部31
5と、I型コア33との突き合わせ面にはギャップ長
0.5〜2μm 程度のリードライトギャップ部37が形
成され、イレーズ用L型コア35のフロントコア部35
5と、I型コア33との突き合わせ面にはギャップ長2
〜5μm 程度のイレーズギャップ部39が形成されてい
る。
図2に示されるようにリードライト用L型コア31と、
I型コア31と、イレーズ用L型コア35とを有し、前
記コア31、33および35をギャップ37および39
を介し、ガラス溶着等により接合一体化して構成され
る。リードライト用L型コア31のフロントコア部31
5と、I型コア33との突き合わせ面にはギャップ長
0.5〜2μm 程度のリードライトギャップ部37が形
成され、イレーズ用L型コア35のフロントコア部35
5と、I型コア33との突き合わせ面にはギャップ長2
〜5μm 程度のイレーズギャップ部39が形成されてい
る。
【0023】また、コアブロック3は、リードライト用
L型コア31のサイドコア部311の長手方向に延びる
中心線83からI型コア33の長手方向に延びる中心線
84までの距離aと、イレーズ用L型コア35のサイド
コア部351の長手方向に延びる中心線85からI型コ
ア33の長手方向に延びる中心線84までの距離bとが
実質的に同一となるように形成される。この場合、作業
性等の点から通常は、リードライト用L型コア31とイ
レーズ用L型コア35として実質的に同一のL型コアが
用いられる。
L型コア31のサイドコア部311の長手方向に延びる
中心線83からI型コア33の長手方向に延びる中心線
84までの距離aと、イレーズ用L型コア35のサイド
コア部351の長手方向に延びる中心線85からI型コ
ア33の長手方向に延びる中心線84までの距離bとが
実質的に同一となるように形成される。この場合、作業
性等の点から通常は、リードライト用L型コア31とイ
レーズ用L型コア35として実質的に同一のL型コアが
用いられる。
【0024】また、I型コア33のトラック方向の幅
w、すなわちリードライトギャップ部37とイレーズギ
ャップ部39間の距離には特に制限がないが、通常0.
3〜0.6mm程度である。
w、すなわちリードライトギャップ部37とイレーズギ
ャップ部39間の距離には特に制限がないが、通常0.
3〜0.6mm程度である。
【0025】コアブロック3のリードライト用L型コア
31およびイレーズ用L型コア35には作業性等の点で
それぞれ実質的に同一のボビン41、45が装着され、
両ボビン41、45にはそれぞれコイル410、450
が巻回される。そして、コア31、33および35のバ
ック側にはバックコア36が設けられる。
31およびイレーズ用L型コア35には作業性等の点で
それぞれ実質的に同一のボビン41、45が装着され、
両ボビン41、45にはそれぞれコイル410、450
が巻回される。そして、コア31、33および35のバ
ック側にはバックコア36が設けられる。
【0026】コアブロック3のコアやギャップ部等の材
質には特に制限がなく、例えばコアはフェライト等、ギ
ャップ部はガラス、SiO2 等従来公知の材質から形成
される。
質には特に制限がなく、例えばコアはフェライト等、ギ
ャップ部はガラス、SiO2 等従来公知の材質から形成
される。
【0027】なお、図2に示されるコアブロック3は、
バルクタイプであるが、これに限定されるものではな
く、ラミネートタイプ等であってもよい。また、コアブ
ロック3の構造は、リードライト用L型コア31と、I
型コア33と、イレーズ用L型コア35とを有するもの
であれば特に制限がなく、例えば、トンネルイレーズ
型、先行イレーズ型等何れであってもよく、目的や用途
等に応じて適宜選択される。
バルクタイプであるが、これに限定されるものではな
く、ラミネートタイプ等であってもよい。また、コアブ
ロック3の構造は、リードライト用L型コア31と、I
型コア33と、イレーズ用L型コア35とを有するもの
であれば特に制限がなく、例えば、トンネルイレーズ
型、先行イレーズ型等何れであってもよく、目的や用途
等に応じて適宜選択される。
【0028】本本明の磁気ヘッド1のスライダ2は、図
3に示されるように、外形がほぼ直方体形状のものが好
適であるが、この他種々の形状であってもよい。
3に示されるように、外形がほぼ直方体形状のものが好
適であるが、この他種々の形状であってもよい。
【0029】スライダ2は、図示されるように、裏面側
に開口する内孔26を有し、この内孔26のフロント面
側にはコアブロック挿入用の孔部25が形成され、内孔
26に連結される。また内孔26の内部にはこの孔部2
5の端部から両対向内壁に至り、フロント面側内部から
裏面に延在する一対の板状の凸部21、23を有する。
孔部25は、通常スライダ2の一方の外側面寄りに形成
される。
に開口する内孔26を有し、この内孔26のフロント面
側にはコアブロック挿入用の孔部25が形成され、内孔
26に連結される。また内孔26の内部にはこの孔部2
5の端部から両対向内壁に至り、フロント面側内部から
裏面に延在する一対の板状の凸部21、23を有する。
孔部25は、通常スライダ2の一方の外側面寄りに形成
される。
【0030】一対の凸部21、23はスライダ内部の所
定の位置に対向して形成され、一対の凸部21、23の
それぞれには、コアブロックの位置を規制するための位
置決め部211、231が孔部25の内壁面から連続し
て設けられている。また、凸部21は、ピボットからの
押圧力をジンバルを介して受けるための押圧面213を
有し、この押圧面213はスライダ2の裏面側の外表面
の一部を形成する。なお、凸部23は、図示例ではスラ
イダ2の裏面まで延在しているが、必ずしも裏面まで延
在している必要はない。
定の位置に対向して形成され、一対の凸部21、23の
それぞれには、コアブロックの位置を規制するための位
置決め部211、231が孔部25の内壁面から連続し
て設けられている。また、凸部21は、ピボットからの
押圧力をジンバルを介して受けるための押圧面213を
有し、この押圧面213はスライダ2の裏面側の外表面
の一部を形成する。なお、凸部23は、図示例ではスラ
イダ2の裏面まで延在しているが、必ずしも裏面まで延
在している必要はない。
【0031】また、スライダ2の内孔26内には、ボビ
ン装着用のスペース等得るため、内壁および凸部21、
23で仕切られた凹部27、29が形成されている。
ン装着用のスペース等得るため、内壁および凸部21、
23で仕切られた凹部27、29が形成されている。
【0032】スライダ2の寸法等には特に制限がない
が、外形直方体形状のスライダの場合、外形寸法は、通
常、3〜9mm×2.5〜7mm×1.5〜4.5mm程度で
ある。また、一対の凸部21、23のトラック方向の厚
さcにも特に制限がないが、通常0.2〜0.6mm程度
である。
が、外形直方体形状のスライダの場合、外形寸法は、通
常、3〜9mm×2.5〜7mm×1.5〜4.5mm程度で
ある。また、一対の凸部21、23のトラック方向の厚
さcにも特に制限がないが、通常0.2〜0.6mm程度
である。
【0033】本発明の磁気ヘッドは、図4に示されるよ
うに、前記スライダ2の孔部25内にコアブロック3が
挿入され、例えば図示しないバネ等を凸部21とI型コ
ア33間、凸部23とI型コア33間に設け、スライダ
2とコアブロック3とを固定して形成される。
うに、前記スライダ2の孔部25内にコアブロック3が
挿入され、例えば図示しないバネ等を凸部21とI型コ
ア33間、凸部23とI型コア33間に設け、スライダ
2とコアブロック3とを固定して形成される。
【0034】次に、図1に本発明の磁気ヘッドの低面図
を示し、凸部21の形成位置について説明する。
を示し、凸部21の形成位置について説明する。
【0035】ピボット7の押圧点71は、スライダ2の
裏面側のほぼ中心上に位置しており、フロッピーヘッド
の規格により、この押圧点71からトラック方向のリー
ディング側へg=0.35mm離れた位置にリードライト
ギャップ部の延長線が位置するようにコアブロック3が
固定されている。
裏面側のほぼ中心上に位置しており、フロッピーヘッド
の規格により、この押圧点71からトラック方向のリー
ディング側へg=0.35mm離れた位置にリードライト
ギャップ部の延長線が位置するようにコアブロック3が
固定されている。
【0036】このような前提において、本発明では、凸
部21、23の形成位置だけをかえる。
部21、23の形成位置だけをかえる。
【0037】この場合、図8に示されるように、凸部2
1のトラック幅方向に延びる中心線81とI型コア33
のトラック幅方向に延びる中心線83間の距離をdと
し、凸部21のトラック幅方向に延びる中心線81と、
押圧点71間の距離をeとしたとき、従来はe=0と
し、押圧点71を凸部21の中心線81上に配置する。
そして、d+w/2=gを0.35mmに規制している。
これに対し、本発明では、図1に示されるようにe>0
とし、トンネルイレーズ型ヘッドの場合のイレーズヘッ
ドのボビン用の空間29の面積を、図8の場合(e=
0)より大とし、同一L型コアを用い、同一ボビンを用
いたときの巻線数を大にしようとするものである。
1のトラック幅方向に延びる中心線81とI型コア33
のトラック幅方向に延びる中心線83間の距離をdと
し、凸部21のトラック幅方向に延びる中心線81と、
押圧点71間の距離をeとしたとき、従来はe=0と
し、押圧点71を凸部21の中心線81上に配置する。
そして、d+w/2=gを0.35mmに規制している。
これに対し、本発明では、図1に示されるようにe>0
とし、トンネルイレーズ型ヘッドの場合のイレーズヘッ
ドのボビン用の空間29の面積を、図8の場合(e=
0)より大とし、同一L型コアを用い、同一ボビンを用
いたときの巻線数を大にしようとするものである。
【0038】このような目的のためには、eは0.2mm
以上とする。
以上とする。
【0039】また、ピボット7による押圧力をジンバル
を介して磁気ヘッドのスライダ2のフロント面ないし摺
動面側へ適正に伝える必要があるが、このためには、e
は0.5mm以下、より好ましくは0.4mm以下とするこ
とが好ましい。
を介して磁気ヘッドのスライダ2のフロント面ないし摺
動面側へ適正に伝える必要があるが、このためには、e
は0.5mm以下、より好ましくは0.4mm以下とするこ
とが好ましい。
【0040】eが前記範囲を超えると、ヘッドが固定さ
れるジンバルの厚さ等によっても異なるが、ピボット7
からの押圧力がヘッドの摺動面側に適正に伝わらないた
め、記録再生時のモジュレーションが悪化する。
れるジンバルの厚さ等によっても異なるが、ピボット7
からの押圧力がヘッドの摺動面側に適正に伝わらないた
め、記録再生時のモジュレーションが悪化する。
【0041】一方、本発明では、e+d+w/2=gを
0.35mmに規制する。eおよびwは前記の値であるの
で、dは小さいほど好ましく、特に図1に示されるよう
にd=0、すなわち凸部21とI型コア33の中心線8
1、83が一致する位置に凸部21を形成することが好
ましい。
0.35mmに規制する。eおよびwは前記の値であるの
で、dは小さいほど好ましく、特に図1に示されるよう
にd=0、すなわち凸部21とI型コア33の中心線8
1、83が一致する位置に凸部21を形成することが好
ましい。
【0042】このような位置に凸部21を形成すること
によりイレーズ用L型コア35のIコア33側のスペー
スが広がり、コアに装着できるボビン寸法を拡大でき
る。
によりイレーズ用L型コア35のIコア33側のスペー
スが広がり、コアに装着できるボビン寸法を拡大でき
る。
【0043】また、凸部21はコアブロック3の位置を
規制する部材でもあるため、I型コア33と、凸部21
とが少なくとも互いに重なり合う位置に凸部21を形成
することが好ましい。
規制する部材でもあるため、I型コア33と、凸部21
とが少なくとも互いに重なり合う位置に凸部21を形成
することが好ましい。
【0044】なお、dは0〜0.4mm程度とすることが
好ましい。
好ましい。
【0045】また、図7には、先行イレーズ型のコアブ
ロック3を用いた好適例が示される。
ロック3を用いた好適例が示される。
【0046】先行イレーズ型の場合は、e+d−w/2
=gを0.35mmに規制する。
=gを0.35mmに規制する。
【0047】そして、従来のe=0の構成からe>0と
する。これにより、リードライトヘッドのサイドコア部
311と凸部21の端面の離間距離が広がり、リードラ
イト用コアの巻線スペースが増大する。
する。これにより、リードライトヘッドのサイドコア部
311と凸部21の端面の離間距離が広がり、リードラ
イト用コアの巻線スペースが増大する。
【0048】この場合、eは0.2〜0.7mm以下、特
に、0.2〜0.5mmとする。なお、図7にはd=0と
して凸部21とI型コア33とを重ね合わせるように構
成した例が示される。すなわち図示例のように凸部21
内に押圧点71が含まれない位置に凸部21を形成して
もよい。この場合、凸部21の押圧点71側の端面と、
押圧点71間の距離をfとしたとき、fが0.5mm以
下、特に0.3mm以下となる位置に凸部21を形成する
ことが好ましい。
に、0.2〜0.5mmとする。なお、図7にはd=0と
して凸部21とI型コア33とを重ね合わせるように構
成した例が示される。すなわち図示例のように凸部21
内に押圧点71が含まれない位置に凸部21を形成して
もよい。この場合、凸部21の押圧点71側の端面と、
押圧点71間の距離をfとしたとき、fが0.5mm以
下、特に0.3mm以下となる位置に凸部21を形成する
ことが好ましい。
【0049】fが前記範囲を超えると、ヘッドが固定さ
れるジンバルの厚さ等によっても異なるが、ピボット7
からの押圧力がヘッドの摺動面側に適正に伝わらないた
め、記録再生時のモジュレーションが悪化する。
れるジンバルの厚さ等によっても異なるが、ピボット7
からの押圧力がヘッドの摺動面側に適正に伝わらないた
め、記録再生時のモジュレーションが悪化する。
【0050】スライダ2の材質には特に制限がなく、従
来スライダ材質として公知の樹脂、セラミックス等を用
いればよいが、特に樹脂が好ましい。
来スライダ材質として公知の樹脂、セラミックス等を用
いればよいが、特に樹脂が好ましい。
【0051】本発明の磁気ヘッド1は、図4に示される
スライダ2の裏面側の外表面24および押圧面213の
全部ないし一部がジンバルに接着等され、固定される。
スライダ2の裏面側の外表面24および押圧面213の
全部ないし一部がジンバルに接着等され、固定される。
【0052】
【発明の効果】コアブロックのリードライト用L型コア
と、イレーズ用L型コアとに実質的に同一のボビンを装
着する際、従来に比べ大寸法のボビンを装着できる。
と、イレーズ用L型コアとに実質的に同一のボビンを装
着する際、従来に比べ大寸法のボビンを装着できる。
【0053】このため、コイルの巻回数を大きくでき、
記録再生出力を向上できる。
記録再生出力を向上できる。
【図1】本発明の磁気ヘッドの1例が示される底面図で
ある。
ある。
【図2】本発明の磁気ヘッドのコアブロックが示される
正面図である。
正面図である。
【図3】本発明の磁気ヘッドのスライダが示される斜視
図である。
図である。
【図4】本発明の磁気ヘッドのスライダとコアブロック
とが示される斜視図である。
とが示される斜視図である。
【図5】本発明の磁気ヘッドの1例が示される斜視図で
ある。
ある。
【図6】アームに固定された本発明の磁気ヘッド示され
る斜視図である。
る斜視図である。
【図7】本発明の磁気ヘッドの他の例が示される底面図
である。
である。
【図8】従来の磁気ヘッドが示される底面図である。
1 磁気ヘッド 2 スライダ 21、23 凸部 211、231 位置決め部 213 押圧面 24 外表面 25 孔部 26 内孔 27、29 凹部 3 コアブロック 31 リードライト用L型コア 311、351 サイドコア部 315、355 フロントコア部 33 I型コア 35 イレーズ用L型コア 36 バックコア 37 リードライトギャップ部 39 イレーズギャップ部 41、45 ボビン 410、450 コイル 5 ジンバル 6 アーム 7 ピボット 71 押圧点 81、82、83、84、85 中心線
Claims (3)
- 【請求項1】 フロント面側に孔部が形成されているス
ライダと、前記孔部内に挿入されたコアブロックとを有
し、前記スライダはジンバルに固定され、かつ前記ジン
バルを介してピボットにより点状に押圧され、前記ピボ
ットの押圧点が前記スライダの裏面側のほぼ中心に位置
する磁気ヘッドであって、 前記コアブロックは、I型コアの両側の一方にギャップ
部を介してリードライト用L型コアを配し、他方にギャ
ップ部を介してイレーズ用L型コアを配して接合一体化
して構成され、前記リードライト用L型コアのサイドコ
ア部の長手方向に延びる中心線から前記I型コアの長手
方向に延びる中心線までの距離と、前記イレーズ用L型
コアのサイドコア部の長手方向に延びる中心線から前記
I型コアの長手方向に延びる中心線までの距離とが実質
的に同一であり、 前記リードライト用L型コアおよびイレーズ用L型コア
には、実質的に同一のボビンがそれぞれ挿入されてお
り、 前記スライダの内部には、前記孔部から裏面側に延在
し、前記コアブロックの位置を規制するための凸部が形
成されており、 前記コアブロックはトンネルイレーズ型のコアブロック
であり、前記凸部のトラック幅方向に延びる中心線と、
前記ピボットの押圧点との距離をeとしたとき、0.2
<e≦0.5mmであるか、あるいは前記コアブロックは
先行イレーズ型のコアブロックであり、前記凸部のトラ
ック幅方向に延びる中心線と、前記ピボットの押圧点と
の距離をeとしたとき、0.2<e≦0.7mmである磁
気ヘッド。 - 【請求項2】 前記コアブロックのリードライトギャッ
プ部と、前記ピボットの押圧点との距離が0.35mmで
ある請求項1の磁気ヘッド。 - 【請求項3】 前記凸部は、I型コアの少なくとも一部
と対向する請求項1または2の磁気ヘッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3171712A JP3016629B2 (ja) | 1991-06-17 | 1991-06-17 | 磁気ヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3171712A JP3016629B2 (ja) | 1991-06-17 | 1991-06-17 | 磁気ヘッド |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04368604A JPH04368604A (ja) | 1992-12-21 |
JP3016629B2 true JP3016629B2 (ja) | 2000-03-06 |
Family
ID=15928282
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3171712A Expired - Lifetime JP3016629B2 (ja) | 1991-06-17 | 1991-06-17 | 磁気ヘッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3016629B2 (ja) |
-
1991
- 1991-06-17 JP JP3171712A patent/JP3016629B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04368604A (ja) | 1992-12-21 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19991124 |