JPH097325A - 磁気ヘッド - Google Patents
磁気ヘッドInfo
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- JPH097325A JPH097325A JP15433395A JP15433395A JPH097325A JP H097325 A JPH097325 A JP H097325A JP 15433395 A JP15433395 A JP 15433395A JP 15433395 A JP15433395 A JP 15433395A JP H097325 A JPH097325 A JP H097325A
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- JP
- Japan
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- magnetic
- magnetic head
- gimbal
- core
- slider
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- Supporting Of Heads In Record-Carrier Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 磁気ヘッドのジンバルに対する位置精度は低
下することなく、スキー面とジンバル面の平行度が良
く、記録再生特性の安定した磁気ヘッドを提供すること
を目的とする。 【構成】 記録再生用コアと消去用コアとが接合された
複合磁気コア2を、非磁性セラミックス3に固定支持さ
れてなるスライダ4と、スライダ4を支持するジンバル
9を備え、ジンバル9がスライダ4との接着面側に突起
21を有し、突起21の一側面を磁気コア2の一側面と
接触させている。
下することなく、スキー面とジンバル面の平行度が良
く、記録再生特性の安定した磁気ヘッドを提供すること
を目的とする。 【構成】 記録再生用コアと消去用コアとが接合された
複合磁気コア2を、非磁性セラミックス3に固定支持さ
れてなるスライダ4と、スライダ4を支持するジンバル
9を備え、ジンバル9がスライダ4との接着面側に突起
21を有し、突起21の一側面を磁気コア2の一側面と
接触させている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主にフレキシブルディ
スクドライブ装置に用いられる磁気ヘッドに関するもの
である。
スクドライブ装置に用いられる磁気ヘッドに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】フレキシブルディスクドライブ装置に、
従来より用いられている磁気ヘッドの一例を、図7およ
び図8を参照しながら説明する。
従来より用いられている磁気ヘッドの一例を、図7およ
び図8を参照しながら説明する。
【0003】図7において、磁気ヘッド1は、磁気コア
2を非磁性セラミックス3で固定支持したスライダ4
と、記録再生用コイル5と、消去用コイル6と、バック
コア7とにより構成される。
2を非磁性セラミックス3で固定支持したスライダ4
と、記録再生用コイル5と、消去用コイル6と、バック
コア7とにより構成される。
【0004】なお、実際には磁気ヘッド8の周囲にはコ
アシールド材が取り付けられているが、説明を簡単にす
るため省略する。
アシールド材が取り付けられているが、説明を簡単にす
るため省略する。
【0005】図7の磁気ヘッドの構成を、図8を用いて
詳細に説明する。図8中、1は磁気コアであり、記録再
生用磁気ギャップ10を有する記録再生用ヘッド11
と、消去用磁気ギャップ12を有する消去用ヘッド13
とが、接合されて構成される。磁気コア2は、非磁性セ
ラミックス3の側面に固着され、スライダ4が構成され
る。
詳細に説明する。図8中、1は磁気コアであり、記録再
生用磁気ギャップ10を有する記録再生用ヘッド11
と、消去用磁気ギャップ12を有する消去用ヘッド13
とが、接合されて構成される。磁気コア2は、非磁性セ
ラミックス3の側面に固着され、スライダ4が構成され
る。
【0006】スライダ4は、記録再生用磁気ギャップ1
0、消去用磁気ギャップ12の深さが、所望の深さに規
制された後、磁気コア2の足15の底面16の方が、非
磁性セラミックス3の底面17よりも、スキー面18か
らの距離が遠くなるよう加工される。そして、足15に
記録再生用コイル5と消去用コイル6が挿入され、バッ
クコア7を取り付けて、磁気コア2を磁気的に閉じさせ
る。
0、消去用磁気ギャップ12の深さが、所望の深さに規
制された後、磁気コア2の足15の底面16の方が、非
磁性セラミックス3の底面17よりも、スキー面18か
らの距離が遠くなるよう加工される。そして、足15に
記録再生用コイル5と消去用コイル6が挿入され、バッ
クコア7を取り付けて、磁気コア2を磁気的に閉じさせ
る。
【0007】磁気ヘッド1は、非磁性セラミックス3の
底面17が、金属薄板よりなるジンバル9上に樹脂で接
着固定されて構成される。
底面17が、金属薄板よりなるジンバル9上に樹脂で接
着固定されて構成される。
【0008】次に、従来の磁気ヘッド1で行われてい
る、磁気ヘッド1をジンバル9上に接着固定する際の位
置決めの方法を、図9、図10を用いて説明する。な
お、磁気ヘッド1のジンバル9に対する位置は、ジンバ
ル9に対する磁気ギャップの位置で規定される。
る、磁気ヘッド1をジンバル9上に接着固定する際の位
置決めの方法を、図9、図10を用いて説明する。な
お、磁気ヘッド1のジンバル9に対する位置は、ジンバ
ル9に対する磁気ギャップの位置で規定される。
【0009】図9は、従来の磁気ヘッドをジンバル裏面
側から見た底面図、図10は従来の磁気ヘッドの側面図
であり、図10中コイルは省略してある。
側から見た底面図、図10は従来の磁気ヘッドの側面図
であり、図10中コイルは省略してある。
【0010】図9に示すように、従来の磁気ヘッド1に
使用されるジンバル9には、スライダとの接着部付近
に、位置決め用の穴22が設けられ、磁気ヘッドの接着
後には穴22の破線部d,e,fで囲まれる辺の一部が
足15と接触している。側面から見ると、図10に示す
ように磁気ヘッドは、非磁性セラミックス3の底面17
でジンバル9に固着支持され、足15はジンバル9の穴
22を通して、ジンバル9の裏面側に突出している。
使用されるジンバル9には、スライダとの接着部付近
に、位置決め用の穴22が設けられ、磁気ヘッドの接着
後には穴22の破線部d,e,fで囲まれる辺の一部が
足15と接触している。側面から見ると、図10に示す
ように磁気ヘッドは、非磁性セラミックス3の底面17
でジンバル9に固着支持され、足15はジンバル9の穴
22を通して、ジンバル9の裏面側に突出している。
【0011】穴22の位置は、図9中破線部d,e,f
で囲まれる各辺に足15が接触した時に、磁気ギャップ
がジンバル9上の規定の位置となるように決められてお
り、破線部d,fで囲まれる辺で磁気ヘッドの走行方向
と垂直な方向の位置が決定され、破線部eで囲まれる辺
で磁気ギャップの磁気ヘッドの走行方向の位置が規制さ
れる。
で囲まれる各辺に足15が接触した時に、磁気ギャップ
がジンバル9上の規定の位置となるように決められてお
り、破線部d,fで囲まれる辺で磁気ヘッドの走行方向
と垂直な方向の位置が決定され、破線部eで囲まれる辺
で磁気ギャップの磁気ヘッドの走行方向の位置が規制さ
れる。
【0012】磁気ヘッド1のジンバル9に対する位置決
めは、ジンバル9への接着の際、足15の一側面を穴2
2の破線部d,e,fで囲まれる各辺に押し当てること
により行われる。従来の磁気ヘッドでは、上述のような
磁気ヘッドの位置決め方法をおこなうために、図8のス
ライダ4において、足15の底面16の方が、非磁性セ
ラミックス3の底面17よりもスキー面からの距離が遠
い位置にあることが必要である。
めは、ジンバル9への接着の際、足15の一側面を穴2
2の破線部d,e,fで囲まれる各辺に押し当てること
により行われる。従来の磁気ヘッドでは、上述のような
磁気ヘッドの位置決め方法をおこなうために、図8のス
ライダ4において、足15の底面16の方が、非磁性セ
ラミックス3の底面17よりもスキー面からの距離が遠
い位置にあることが必要である。
【0013】次に、スライダ4の形状加工の方法につい
て、形状加工前のスライダ4の側面を示す図11を用い
て説明する。磁気コア2が非磁性セラミックス3の側面
に接着された後、まず破線aで示すように、足15の底
面16と非磁性セラミックス3の仮の底面が同一面上に
なるよう加工される。
て、形状加工前のスライダ4の側面を示す図11を用い
て説明する。磁気コア2が非磁性セラミックス3の側面
に接着された後、まず破線aで示すように、足15の底
面16と非磁性セラミックス3の仮の底面が同一面上に
なるよう加工される。
【0014】次に、この破線aで示される面を基準とし
て、破線bで示すスキー面の加工が行われ、磁気ギャッ
プの深さが規制される。そして最後に、破線cで示すよ
うに非磁性セラミックス3の底面17が切削加工され、
非磁性セラミックス3を所望の高さに規制する。この破
線cで示される加工は、スキー面を保護するため、スキ
ー面ではなく、磁気コア2の側面23を基準面として行
われる。
て、破線bで示すスキー面の加工が行われ、磁気ギャッ
プの深さが規制される。そして最後に、破線cで示すよ
うに非磁性セラミックス3の底面17が切削加工され、
非磁性セラミックス3を所望の高さに規制する。この破
線cで示される加工は、スキー面を保護するため、スキ
ー面ではなく、磁気コア2の側面23を基準面として行
われる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】さて、従来の磁気ヘッ
ドにおいては、冶具を介すことなく、ジンバル上に設け
た位置決め用の穴により磁気コアの位置を直接規制する
ため、ジンバルに対する磁気ギャップの位置を精度良く
決められる。
ドにおいては、冶具を介すことなく、ジンバル上に設け
た位置決め用の穴により磁気コアの位置を直接規制する
ため、ジンバルに対する磁気ギャップの位置を精度良く
決められる。
【0016】しかしながら上述したような位置決め方法
を実現するため、従来の磁気ヘッドにおいては、スキー
面から見た磁気コアの足の底面の高さをスキー面から見
た非磁性セラミックスの底面の高さより高くする必要が
あった。
を実現するため、従来の磁気ヘッドにおいては、スキー
面から見た磁気コアの足の底面の高さをスキー面から見
た非磁性セラミックスの底面の高さより高くする必要が
あった。
【0017】このため、上述したようなスライダの形状
加工がなされるが、スキー面と非磁性セラミックスの底
面は、加工を行う際の基準面が異なり、スキー面の加工
は磁気コアの底面を、非磁性セラミックスの底面の切削
加工は磁気コアの側面をそれぞれ基準面として行われ
る。
加工がなされるが、スキー面と非磁性セラミックスの底
面は、加工を行う際の基準面が異なり、スキー面の加工
は磁気コアの底面を、非磁性セラミックスの底面の切削
加工は磁気コアの側面をそれぞれ基準面として行われ
る。
【0018】ところが、磁気コアの底面と側面は必ずし
も垂直ではないため、スライダの形状加工後のスキー面
と非磁性セラミックスの底面の間の平行度が十分でない
場合があった。
も垂直ではないため、スライダの形状加工後のスキー面
と非磁性セラミックスの底面の間の平行度が十分でない
場合があった。
【0019】一方磁気コアは、非磁性セラミックスの底
面でジンバルに接着されるため、スキー面と非磁性セラ
ミックスの底面の平行度が十分でない場合には、結果と
してジンバル面とスキー面の平行度が悪化してしまうこ
とになる。ここで磁気ヘッドは、磁気記録媒体とスキー
面で接触するが、磁気記録媒体面はジンバル面と平行に
なるため、ジンバル面とスキー面とに十分な平行度が出
ていないと、スキー面と磁気記録媒体の接触状態が悪く
なり、スキー面と磁気記録媒体の間に隙間が生じて、磁
気ヘッドの記録再生特性が劣化する場合があった。した
がって、このような理由により、従来の磁気ヘッドで
は、位置決め方法に起因して、記録再生特性が低下する
恐れがあるという問題点があった。
面でジンバルに接着されるため、スキー面と非磁性セラ
ミックスの底面の平行度が十分でない場合には、結果と
してジンバル面とスキー面の平行度が悪化してしまうこ
とになる。ここで磁気ヘッドは、磁気記録媒体とスキー
面で接触するが、磁気記録媒体面はジンバル面と平行に
なるため、ジンバル面とスキー面とに十分な平行度が出
ていないと、スキー面と磁気記録媒体の接触状態が悪く
なり、スキー面と磁気記録媒体の間に隙間が生じて、磁
気ヘッドの記録再生特性が劣化する場合があった。した
がって、このような理由により、従来の磁気ヘッドで
は、位置決め方法に起因して、記録再生特性が低下する
恐れがあるという問題点があった。
【0020】そこで本発明は、磁気ヘッドのジンバルに
対する位置精度は低下することなく、スキー面とジンバ
ル面の平行度が良く、記録再生特性の安定した磁気ヘッ
ドを提供することを目的とする。
対する位置精度は低下することなく、スキー面とジンバ
ル面の平行度が良く、記録再生特性の安定した磁気ヘッ
ドを提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明の磁気ヘッドは、
記録再生用コアと消去用コアとが接合された複合磁気コ
アを、非磁性セラミックスに固定支持されてなるスライ
ダと、スライダを支持するジンバルを備え、ジンバルが
スライダとの接着面側に突起を有し、突起の一側面を磁
気コアの一側面と接触させている。
記録再生用コアと消去用コアとが接合された複合磁気コ
アを、非磁性セラミックスに固定支持されてなるスライ
ダと、スライダを支持するジンバルを備え、ジンバルが
スライダとの接着面側に突起を有し、突起の一側面を磁
気コアの一側面と接触させている。
【0022】
【作用】上記構成により、磁気ヘッドのジンバルに対す
る位置決めは、ジンバル上に設けた突起で直接磁気コア
の位置を規制することにより行われる。磁気ヘッドのジ
ンバルに対する位置はジンバルに対する磁気ギャップの
位置で規定されるので、突起の位置を磁気ギャップを基
準として定めておけば、従来の磁気ヘッドと同様に精度
良い位置規制が行える。
る位置決めは、ジンバル上に設けた突起で直接磁気コア
の位置を規制することにより行われる。磁気ヘッドのジ
ンバルに対する位置はジンバルに対する磁気ギャップの
位置で規定されるので、突起の位置を磁気ギャップを基
準として定めておけば、従来の磁気ヘッドと同様に精度
良い位置規制が行える。
【0023】一方、磁気コアがジンバルを貫通する必要
がなくなるので、磁気ギャップデプス規制後の非磁性セ
ラミックスの底面の切削加工が不要となる。この場合磁
気コアの足の底面と非磁性セラミックスの底面を同一平
面上に設置することが可能となり、この面を基準として
磁気ギャップデプス規制のためのスキー面の加工が行わ
れる。従って、スキー面の加工の際に、加工の基準面に
非磁性セラミックスの底面が含まれることになり、スキ
ー面と非磁性セラミックスの底面の平行度が良くなる。
磁気ヘッドは非磁性セラミックスの底面でジンバルへ接
着されるため、スキー面と非磁性セラミックスの底面の
平行度が改善されることにより、磁気ヘッドのジンバル
面とスキー面の平行度も改善される。磁気記録媒体面は
ジンバル面と平行になるため、ジンバル面とスキー面の
平行度の向上により磁気ヘッドと磁気記録媒体の接触状
態が改善でき、その結果、磁気ヘッドの記録再生特性を
良好に保持することができる。
がなくなるので、磁気ギャップデプス規制後の非磁性セ
ラミックスの底面の切削加工が不要となる。この場合磁
気コアの足の底面と非磁性セラミックスの底面を同一平
面上に設置することが可能となり、この面を基準として
磁気ギャップデプス規制のためのスキー面の加工が行わ
れる。従って、スキー面の加工の際に、加工の基準面に
非磁性セラミックスの底面が含まれることになり、スキ
ー面と非磁性セラミックスの底面の平行度が良くなる。
磁気ヘッドは非磁性セラミックスの底面でジンバルへ接
着されるため、スキー面と非磁性セラミックスの底面の
平行度が改善されることにより、磁気ヘッドのジンバル
面とスキー面の平行度も改善される。磁気記録媒体面は
ジンバル面と平行になるため、ジンバル面とスキー面の
平行度の向上により磁気ヘッドと磁気記録媒体の接触状
態が改善でき、その結果、磁気ヘッドの記録再生特性を
良好に保持することができる。
【0024】
【実施例】次に図面を参照しながら本発明の実施例を説
明する。図1は、本発明の一実施例における磁気ヘッド
の斜視図である。なお、以下従来の構成を示す図7〜図
11と同様の構成要素については、同一符号を付すこと
により説明を省略する。
明する。図1は、本発明の一実施例における磁気ヘッド
の斜視図である。なお、以下従来の構成を示す図7〜図
11と同様の構成要素については、同一符号を付すこと
により説明を省略する。
【0025】本実施例の磁気ヘッドの構成を、図2を用
いて詳細に説明する。磁気コア2は高透磁率のフェライ
ト材からなり、記録再生用磁気ギャップ10を有する記
録再生用ヘッド11と消去用磁気ギャップ12を有する
消去用ヘッド13を接合して構成される。非磁性セラミ
ックス3はチタン酸カルシウムを主材とし、磁気コアと
の接着面側に記録再生用コイルおよび消去用コイル6の
コイル挿入用の溝14が設けられている。
いて詳細に説明する。磁気コア2は高透磁率のフェライ
ト材からなり、記録再生用磁気ギャップ10を有する記
録再生用ヘッド11と消去用磁気ギャップ12を有する
消去用ヘッド13を接合して構成される。非磁性セラミ
ックス3はチタン酸カルシウムを主材とし、磁気コアと
の接着面側に記録再生用コイルおよび消去用コイル6の
コイル挿入用の溝14が設けられている。
【0026】本実施例の磁気ヘッドにおいては、磁気コ
ア2の足15の底面16と非磁性セラミックス3の底面
17とが、同一平面となるよう加工され、この面を基準
として記録再生用磁気ギャップ10、消去用磁気ギャッ
プ12の深さが所望の深さに規制されてスライダ4が構
成される。
ア2の足15の底面16と非磁性セラミックス3の底面
17とが、同一平面となるよう加工され、この面を基準
として記録再生用磁気ギャップ10、消去用磁気ギャッ
プ12の深さが所望の深さに規制されてスライダ4が構
成される。
【0027】そして、記録再生用コイル5と消去用コイ
ル6がコイル挿入用の溝14に挿入された後、バックコ
ア7が取り付けられて図1の磁気ヘッド8となり、磁気
ヘッド8の非磁性セラミックス3の底面17が金属薄板
よりなるジンバル9上に樹脂で接着固定されて本実施例
の磁気ヘッド1が構成される。
ル6がコイル挿入用の溝14に挿入された後、バックコ
ア7が取り付けられて図1の磁気ヘッド8となり、磁気
ヘッド8の非磁性セラミックス3の底面17が金属薄板
よりなるジンバル9上に樹脂で接着固定されて本実施例
の磁気ヘッド1が構成される。
【0028】次に、本実施例の磁気ヘッドに用いたスラ
イダ4の形状加工の方法について、スライダの側面を示
す図3を用いて説明する。磁気コア2が非磁性セラミッ
クス3の側面に接着された後、まず図3中破線aで示す
ように、足15の底面16と非磁性セラミックス3の底
面17が同一面上になるよう加工される。
イダ4の形状加工の方法について、スライダの側面を示
す図3を用いて説明する。磁気コア2が非磁性セラミッ
クス3の側面に接着された後、まず図3中破線aで示す
ように、足15の底面16と非磁性セラミックス3の底
面17が同一面上になるよう加工される。
【0029】次に、この破線aで示される面を基準とし
て、図3中破線bで示すスキー面の加工が行われ磁気ギ
ャップの深さが規制される。破線aは、破線aと破線b
の間隔が所望の非磁性セラッミクス3の高さと同じにな
るよう位置決めされており、破線bのスキー面加工によ
り非磁性セラッミクス3も所望の高さに規制され、スラ
イダの形状が定まる。
て、図3中破線bで示すスキー面の加工が行われ磁気ギ
ャップの深さが規制される。破線aは、破線aと破線b
の間隔が所望の非磁性セラッミクス3の高さと同じにな
るよう位置決めされており、破線bのスキー面加工によ
り非磁性セラッミクス3も所望の高さに規制され、スラ
イダの形状が定まる。
【0030】また、本実施例のジンバル9を、図4およ
び図5を用いて説明する。図4は、本発明の一実施例に
おけるジンバルを磁気ヘッドのスキー面側より見た底面
図、図5は、本発明の一実施例におけるジンバルの側面
図である。
び図5を用いて説明する。図4は、本発明の一実施例に
おけるジンバルを磁気ヘッドのスキー面側より見た底面
図、図5は、本発明の一実施例におけるジンバルの側面
図である。
【0031】本実施例のジンバル9は、従来の磁気ヘッ
ドと同様に、磁気ヘッド1とジンバル9との仮接着用の
穴19、ジンバル9と磁気ヘッド1を電気的に導通させ
る導電樹脂を塗布するための穴を有する。
ドと同様に、磁気ヘッド1とジンバル9との仮接着用の
穴19、ジンバル9と磁気ヘッド1を電気的に導通させ
る導電樹脂を塗布するための穴を有する。
【0032】また本実施例のジンバル9には、磁気ヘッ
ド1の位置規制用の突起21が設けられており、その位
置は磁気ギャップ位置を基準として定められている。足
15は、図4中破線で示す位置にあり、図中に示すよう
に各々一側面で突起21と接することによって、従来の
磁気ヘッドと同様の理由で、磁気ヘッド1のジンバル9
に対する位置が規制される。
ド1の位置規制用の突起21が設けられており、その位
置は磁気ギャップ位置を基準として定められている。足
15は、図4中破線で示す位置にあり、図中に示すよう
に各々一側面で突起21と接することによって、従来の
磁気ヘッドと同様の理由で、磁気ヘッド1のジンバル9
に対する位置が規制される。
【0033】図6は、本発明の一実施例におけるジンバ
ルとスライダの位置関係を示す側面図であり、コイルは
省略してある。本実施例の磁気ヘッド1においては、磁
気コア2の足15の底面16と非磁性セラミックス3の
底面17とが、同一平面上にあるようになっており、磁
気コア2は、その足15の底面16と突起21に隣接す
る側面部でのみジンバル9と接触している。
ルとスライダの位置関係を示す側面図であり、コイルは
省略してある。本実施例の磁気ヘッド1においては、磁
気コア2の足15の底面16と非磁性セラミックス3の
底面17とが、同一平面上にあるようになっており、磁
気コア2は、その足15の底面16と突起21に隣接す
る側面部でのみジンバル9と接触している。
【0034】このように本実施例の磁気ヘッド1におい
ては、ジンバル9上に設けた突起21により、磁気コア
2の位置を直接規制して磁気ヘッド1の位置決めを行う
ため、従来例と同様に磁気ギャップのジンバル9に対す
る位置が精度良く規制される。
ては、ジンバル9上に設けた突起21により、磁気コア
2の位置を直接規制して磁気ヘッド1の位置決めを行う
ため、従来例と同様に磁気ギャップのジンバル9に対す
る位置が精度良く規制される。
【0035】本実施例では、規定の厚みのジンバル9上
に樹脂を塗布し、樹脂部分のみをイオンエッチングし
て、ジンバル9上に磁気ヘッド1の走行方向の長さが最
大0.7mm,走行方向に垂直な方向の長さが最大0.
6mm,ジンバル面からの高さが0.1mmの突起を作
製した。
に樹脂を塗布し、樹脂部分のみをイオンエッチングし
て、ジンバル9上に磁気ヘッド1の走行方向の長さが最
大0.7mm,走行方向に垂直な方向の長さが最大0.
6mm,ジンバル面からの高さが0.1mmの突起を作
製した。
【0036】その結果、エッチングに用いたイオンビー
ムは指向性が高く突起が長方体となるため、磁気ヘッド
1の位置決めの際に突起の側面が磁気コアの側面と接触
することができ精度良い位置決めが行える。また実際
に、このジンバル9を用いて磁気ヘッド1を作製したと
ころ、磁気ギャップの位置のずれ量の標準偏差σは、従
来の磁気ヘッドで0.01mmであったのに対し、本実
施例の磁気ヘッド1においても、0.01mmであり、
その位置精度は同等であった。
ムは指向性が高く突起が長方体となるため、磁気ヘッド
1の位置決めの際に突起の側面が磁気コアの側面と接触
することができ精度良い位置決めが行える。また実際
に、このジンバル9を用いて磁気ヘッド1を作製したと
ころ、磁気ギャップの位置のずれ量の標準偏差σは、従
来の磁気ヘッドで0.01mmであったのに対し、本実
施例の磁気ヘッド1においても、0.01mmであり、
その位置精度は同等であった。
【0037】一方、本実施例の磁気ヘッド1では、前述
のジンバルの使用により磁気コア2がジンバル9を貫通
する必要がない。このため、従来の磁気ヘッドで行われ
ていた、スキー面加工後の非磁性セラッミクス3の底面
17の切削加工が不要となり、工数の低減を図ることが
できる。
のジンバルの使用により磁気コア2がジンバル9を貫通
する必要がない。このため、従来の磁気ヘッドで行われ
ていた、スキー面加工後の非磁性セラッミクス3の底面
17の切削加工が不要となり、工数の低減を図ることが
できる。
【0038】そして、磁気コア2の足15の底面16
と、非磁性セラミックス3の底面17とが、同一平面上
に設置され、この面を基準として磁気ギャップの深さ規
制のためのスキー面の加工が行われる。従って、スキー
面の加工の際に、加工の基準面に非磁性セラミックス3
の底面17が含まれることになり、スキー面と非磁性セ
ラミックス3の底面17の平行度が良くなる。
と、非磁性セラミックス3の底面17とが、同一平面上
に設置され、この面を基準として磁気ギャップの深さ規
制のためのスキー面の加工が行われる。従って、スキー
面の加工の際に、加工の基準面に非磁性セラミックス3
の底面17が含まれることになり、スキー面と非磁性セ
ラミックス3の底面17の平行度が良くなる。
【0039】磁気ヘッド1は、非磁性セラミックス3の
底面17でジンバル9へ接着されるため、スキー面18
と非磁性セラミックス3の底面17の平行度が向上すれ
ば、磁気ヘッド1のジンバル面とスキー面の平行度も改
善される。
底面17でジンバル9へ接着されるため、スキー面18
と非磁性セラミックス3の底面17の平行度が向上すれ
ば、磁気ヘッド1のジンバル面とスキー面の平行度も改
善される。
【0040】実際、1個のヘッド内におけるジンバル面
からスキー面までの高さの差が、従来の磁気ヘッドで最
大20μmあったのが、作製した本実施例の磁気ヘッド
においては最大10μm程度に改善された。この結果、
スキー面と磁気記録媒体との接触不良によって起こる磁
気ヘッドの再生出力のモジュレーションもほとんど見ら
れなくなった。
からスキー面までの高さの差が、従来の磁気ヘッドで最
大20μmあったのが、作製した本実施例の磁気ヘッド
においては最大10μm程度に改善された。この結果、
スキー面と磁気記録媒体との接触不良によって起こる磁
気ヘッドの再生出力のモジュレーションもほとんど見ら
れなくなった。
【0041】以上のような構造により、本発明の磁気ヘ
ッド1においては、ジンバル9に対する位置精度は従来
の磁気ヘッドと同等であり、かつスキー面とジンバル面
の平行度が良く、安定した記録再生特性が得られる。
ッド1においては、ジンバル9に対する位置精度は従来
の磁気ヘッドと同等であり、かつスキー面とジンバル面
の平行度が良く、安定した記録再生特性が得られる。
【0042】なお、従来の磁気ヘッドに用いているジン
バルでは、打ち抜き加工により磁気ヘッドの位置決め用
の穴を形成しているが、その際に生じるバリを一部残し
て磁気ヘッド位置決め用の突起としても良い。
バルでは、打ち抜き加工により磁気ヘッドの位置決め用
の穴を形成しているが、その際に生じるバリを一部残し
て磁気ヘッド位置決め用の突起としても良い。
【0043】
【発明の効果】本発明の磁気ヘッドは、磁気ヘッドのジ
ンバルに対する位置規制をジンバル上に設けた突起に直
接磁気コアを当てることにより行うため、位置決め方法
が従来の磁気ヘッドと同様となり、精度が良い位置規制
が行える。一方、磁気コアの足の底面と非磁性セラミッ
クスの底面を同一平面とすることが可能となり、この面
を基準面として磁気ヘッドのスキー面の加工およびジン
バルへの接着が行われるため、結果として磁気ヘッドの
ジンバル面とスキー面の平行度が改善される。磁気記録
媒体面はジンバル面と平行になるため、ジンバル面とス
キー面の平行度の向上により磁気ヘッドと磁気記録媒体
の接触状態が改善され、磁気ヘッドの記録再生特性を安
定させることができる。
ンバルに対する位置規制をジンバル上に設けた突起に直
接磁気コアを当てることにより行うため、位置決め方法
が従来の磁気ヘッドと同様となり、精度が良い位置規制
が行える。一方、磁気コアの足の底面と非磁性セラミッ
クスの底面を同一平面とすることが可能となり、この面
を基準面として磁気ヘッドのスキー面の加工およびジン
バルへの接着が行われるため、結果として磁気ヘッドの
ジンバル面とスキー面の平行度が改善される。磁気記録
媒体面はジンバル面と平行になるため、ジンバル面とス
キー面の平行度の向上により磁気ヘッドと磁気記録媒体
の接触状態が改善され、磁気ヘッドの記録再生特性を安
定させることができる。
【図1】本発明の一実施例における磁気ヘッドの斜視図
【図2】本発明の一実施例における磁気ヘッドの分解斜
視図
視図
【図3】本発明の一実施例における磁気ヘッドの加工工
程説明図
程説明図
【図4】本発明の一実施例におけるジンバルを磁気ヘッ
ドのスキー面側より見た底面図
ドのスキー面側より見た底面図
【図5】本発明の一実施例におけるジンバルの側面図
【図6】本発明の一実施例におけるジンバルとスライダ
の位置関係を示す側面図
の位置関係を示す側面図
【図7】従来の磁気ヘッドの斜視図
【図8】従来の磁気ヘッドの分解斜視図
【図9】従来の磁気ヘッドをジンバル裏面側から見た底
面図
面図
【図10】従来の磁気ヘッドの側面図
【図11】従来の磁気ヘッドの加工工程説明図
1 磁気ヘッド 2 磁気コア 3 非磁性セラミックス 4 スライダ 5 記録再生用コイル 6 消去用コイル 7 バックコア 8 磁気ヘッド 9 ジンバル
Claims (1)
- 【請求項1】記録再生用コアと消去用コアとが接合され
た複合磁気コアを、非磁性セラミックスに固定支持され
てなるスライダと、前記スライダを支持するジンバルを
備え、 前記ジンバルが前記スライダとの接着面側に突起を有
し、前記突起の一側面を前記磁気コアの一側面と接触さ
せたことを特徴とする磁気ヘッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15433395A JPH097325A (ja) | 1995-06-21 | 1995-06-21 | 磁気ヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15433395A JPH097325A (ja) | 1995-06-21 | 1995-06-21 | 磁気ヘッド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH097325A true JPH097325A (ja) | 1997-01-10 |
Family
ID=15581864
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15433395A Pending JPH097325A (ja) | 1995-06-21 | 1995-06-21 | 磁気ヘッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH097325A (ja) |
-
1995
- 1995-06-21 JP JP15433395A patent/JPH097325A/ja active Pending
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