JPS61289513A - 磁気ヘツド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、記録再生用コアと消去用コアとを結合一体化
したトラック幅調整型の磁気ヘッドに関する。

［従来の技術］ フロッピーディスク装置等で用いられる磁気ヘッドは、
オフトラック特性を高めて記録データ（磁気記録媒体）
の互換性を保証するため、記録再生用コアと消去用コア
とを組み合わせて記録再生用ギャップによって一つのト
ラックにデータを書き込む時、その書込み幅を消去用ギ
ャップでトリミングして隣接するトラック間のデータの
干渉を防止する構造のトンネルイレーズ型磁気ヘッドが
多用されている。

従来のこの°種の磁気ヘッドとしては、ラミネート・タ
イプのヘッドとバルク・タイプのヘッドがある。前者は
記録再生用コア層の両側に消去用コア層を貼り合わせた
構造をなし、後者はコアに溝や凹部を形成してそれに非
磁性材を充填しギャップ幅を規制する一体型構造である
。

バルク・タイプの一例を第３図に示す、この磁気ヘッド
は、記録再生用ギャップｌＯを備えた記録再生用コア１
２と、消去、用ギャップ１４を２個有する消去用コア１
６とを非磁性スペーサ１８を介して結合一体化した構造
である。記録再生用ギャップｌＯの両側はガラスやセラ
ミックス等の非磁性材２０が埋設されて書込み幅を規制
し、消去用ギャップ１４０両側にもそれぞれ非磁性材２
２が埋設されて両消去用ギャップ１４間の間隔とギャッ
プ幅を規制する。

磁気記録媒体は磁気ヘッドに対して相対的に矢印Ｘで示
す方向に運動し、記録再生用コア１２によって書き込ん
だトラックの両側部近傍を消去用コア１６により消去し
て、トラック幅を！１Ｉｖ１するのである。

［発明が解決しようとする問題点］ 磁気記録装置の小型化および高性能化に伴い記録密度が
上昇するにつれて、トラック幅は益々狭くなり、またト
ラック間の間隔も益々狭まる傾向がある。ラミネート・
タイプの磁気ヘッドの場合には各コア層が非常に薄くな
るため、機械的強度が橿端に低下し脆弱となり、破損し
易く、歩留りが悪くなるから量産に適さないし、コア層
が薄くなる分だけ飽和し易くなり、磁気ヘッドとしての
特性が低下する欠点がある。

これに対してバルク・タイプの磁気ヘッドの場合には、
記録再生用ギャップや消去用ギャップの両側に非磁性材
を埋設するために、予めコア接合面に凹陥部を形成して
該凹陥部に非磁性材を埋設し、その後コア片を位置合わ
せして接合しそれぞれ記録再生用コアと消去用コアとを
作り、更にそれらの位置合わせを行って結合一体化しな
ければなず、位置合わせする回数が多く、組み立てが極
めて煩瑣になるし、トラック幅が狭くなる辷つれて組立
精度のばらつきも大きくなる等の欠点がある。

その上、磁気記録媒体との対向面を見たとき媒体走行方
向Ｘに対し交差する磁性材料のエツジ（符号ａで示す、
勿論、ギャップ１０．１４は除く）が多数をり、そのエ
ツジでの漏洩磁束によって様々な障害が生じる０例えば
記録動作中においては漏洩磁束が発生して隣接トラック
に磁気的な悪影響を及ぼすし、再生時には隣接トラック
からの信号を拾い込み再生情報にノイズとして重畳する
。このような現象は記録密度が向上しトラック幅が狭く
なりトラック間隔が狭まるほど甚だしくなり、その際に
は再生信号も小さくなるから、より一層Ｓ／Ｎが低下す
る。

本発明の目的は、上記のような従来技術の欠点を解消し
、極めて作り易く、その上オフトラックへの磁界の印加
やオフトラックからの信号の拾い込み、即ちクロストー
クが極めて少なくなり、高密度の情報の記録・再生を行
うことができるような改良された磁気ヘッドを提供する
ことにある。

［問題点を解決するための手段１ 上記のような目的を達成することのできる本発明は、基
本的には記録再生用コアと消去用コアとを結合一体化し
たバルク・タイプのトラック幅調整型磁気ヘッドであり
、その磁気記録媒体対向面に長手方向に延びる溝部や段
落し部を形成して、それらに非磁性材料を充填した構造
をなす。

ここで記録再生用コアは長手方向に延びる中央突条部分
が残るように両側の段落しがなされ、その段落し部分に
非磁性材料が充填され、また消去用コアは記録トラック
幅に対応した間隔をおいて長手方向に延びる２本の平行
突条部分が残るように中央の溝付けおよび両側の段落し
がなされて、それらに非磁性材料が充填された構造であ
る。

非磁性材料を充填するには、所定形状に整形したセラミ
ックス片を前記段落し部や溝部に嵌入接着してもよいし
、ガラス等を流し込むようにしてもよい。

溝部や段落し部の深さは、磁気記録媒体側に影響がでな
ければ浅いものでよく、コアが薄い場合には数十μｍ（
例えば３０〜４０μｍ）程度あればよいから、セラミッ
クスやガラスあるいは金属の溶射によって非磁性材料を
充填する構成とすることもできる。充填後、研磨加工で
ギャップ深さを調整しうるから、所定寸法より厚い薄板
をフォトエツチングで所定形状に加工し、嵌め込み接着
後、所定寸法に加工することもできる。

［作用］ 上記のような構造とすると、記録再生用コアと消去用コ
アとは予めそのギャップ部分を接着てしておき、その後
に切削あるいは研削加工によって溝形成や段落し部等を
作ることができるため、記録再生用コアや消去用コアを
組み立てる段階での位置合わせは全く不要となる。製造
工程的には位置合わせが記録再生用コアと消去用コアと
を結合する時の一回だけで済むし、トラック幅が狭くて
も各コアは充分取り扱える程度の厚みを有するから組み
立ても比較的容易である。またギャップ形成部の磁気飽
和も先端部のみがトラック幅となるので低磁界での動作
が可能となり高効率かつ高分解能が確保できる。

本発明に係る磁気ヘッドはバルク・タイプであるにも関
わらず磁気記録媒体対向面を見ると磁気ヘッドの一端か
ら他端に至るまでトラック幅がそのまま現れており、記
録再生用ギャップや消去用ギャップ以外では媒体走行面
に対して交差するような磁性材料のエツジは存在しない
。

そのため隣接トラックからの妨害を受けたり、隣接トラ
ックに妨害を与えることは殆どない。

従ってトラック幅が益々狭くなり、トラック間隔が狭ま
るような技術に充分対応できる構造である。

［実施例］ 第１図は本発明に係る磁気ヘッドの一実施例を示す説明
図であり、第２図はその分解斜視図である。これらの図
から明らかなように本発明に係る磁気へレドは従来同様
、記録再生用コア３２と消去用コア３６を有する。これ
らはフェライト等の磁性材料から構成される。記録再生
用コア３２は２個のコア片を溶融ガラス４４で接合して
記録再生用ギャップ３０を形成したものであり、同様に
消去用コア３６も２個のコア片を溶融ガラス４４により
接合して消去用ギャップ３４を形成したものである。

さて本発明はその各コア３２．３６の記録媒体対向面側
の構造に特徴がある。まず記録再生用コア３２はその長
手方向に端から端まで延びる中央突条部分４６が残るよ
うに両側に段落し部４８が形成され、その段落し部４８
にそれぞれ角柱状の非磁性材料５０が接着された構造で
ある。また消去用コア３６は、記録トラック幅に対応し
た間隔をおいて長手方向に端から端まで延びる２本の平
行突条部分５２が残るように中央の溝部５４および両側
の段落し部５６が形成され、それら溝部５４および段落
し部分５６にそれぞれ所定の形状の非磁性材料５８．６
０が嵌め込まれて接着された構造である。

そしてこれら記録再生用コア３２と消去用コア３６とは
非磁性スペーサ３８を介して位置合わせ固定される。勿
論、製造工程的には両コア３２．３６を結合一体化した
後に、各段落し部や溝部に非磁性材料を充填する順序で
もよい。

フロッピーデスク装置用の磁気ヘッドの場合には、第１
図で仮想線で示したように磁気ヘッドの両側にスライダ
ー６２と呼ばれるセラミックブロックが取り付けられて
装置本体側に装着される。

このような構造とすると、トラック幅が狭くなりまたト
ラック間隔が狭まっても充分対応することができる。な
ぜならば磁気記録媒体対向面にはトラック幅がそのまま
現れており、媒体走行方向に対して交差する向きでの磁
性材料のエツジは存在せず、エツジにおける漏洩磁束の
影響を完全に排除することができるからである。

つまり書込み時にオフトラックの記録情報を乱すような
磁束は生じないし、また再生時でもオフトラックからの
信号の拾い込みがなく、所定トラック上の信号だけを正
確に再生できるからである。

またこのような構造では、製作的に見れば記録再生用コ
アと消去用コアはそれぞれギャップを形成した後で溝加
工すればよいため、ギャップ形成時点におけるガラス接
着での位置合わせが不要となり、第３図に示すような従
来技術では３回の位置合わせが不可欠であったのに対し
て本発明では記録再生用コアと消去用コアとの間での唯
１回の位置合わせで済み、加工組立精度を高くできるし
製作も極めて容易となる。

以上本発明の好ましい一実施例について詳述したが本発
明はこのような構成のみに限定されるものでないこと無
給である。上記の実施例では非磁性材料の埋設に、それ
ぞれ予め溝部や段落し部の形状に合った非磁性材料を嵌
め込み接着する構成としているが、そのような構成のみ
に限らず例えは前記溝部等に溶融したガラスを流し込み
、それによって非磁性材料の充填を行うことも可能であ
る。また、この工程において摺動面を構成するアウトリ
ガ−等のセラミックを同時接合することも可能である。

なお前記実施例では、各段落し部４８．５６や溝部５４
はギャップ深さよりも深くまで加工している。しかしト
ラック幅が狭くなると形成する溝や段落し部の深さはか
なり浅くても磁気記録媒体に悪影響を及ぼし難くなる。

場合によっては数十μｍ（例えば３０〜４０μｍ）程度
以上あれば充分であるから、セラミックスやガラス、金
属等を溶射して非磁性材料を充填してもよいし、充填後
に研磨加工でギャップ深さを調整しうるから、セラミッ
クスやガラス、金属等の所定寸法より厚い薄板をエツチ
ングにより所定形状に加工し、それを前記溝部や段落し
部に嵌め込み接着した後、所定寸法に加工するような構
成を採ることもできる。このような流し込み、溶射ある
いはフォトエツチングを利用した嵌め込み等の技術を使
えば、作業性はより一層向上することになる。

【発明の効果１ 本発明は上記のように構成したから、ラミネート・タイ
プの利点とバルク・タイプの利点とを兼備えた極めて優
れた磁気ヘッドを得ることができる。基本的にはバルク
・タイプであり磁気記録媒体対向面以外は磁性材料で構
成されているからコアが薄型化しても磁気抵抗は小さく
良好な特性を発現させうるし、記録再生用コアや消去用
コアを作る時点では位置合わせが要らず、位置合わせの
回数が唯１回で済むため極めて作り易い構造である。

更に本発明では磁気記録媒体走行方向に対して交差する
方向には磁性材料のエツジが存在しないから、漏洩磁束
の悪影響が生じない、つまり、トラック幅が狭くなりト
ラック間隔が狭くなってもオフトラックの記録情報を乱
すことはなく、またオフトラックからの信号の拾い込み
もなく、正確な記録・再生を行うことができる点で甚だ
優れた効果を存するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る磁気ヘッドの一実施例を示す斜視
図、第２図はその分解斜視図、第３図は従来技術の一例
を示す斜視図である。 ３０・・・記録再生用ギャップ、３２・・・記録再生用
コア、３４・・・消去用ギャップ、３６・・・消去用コ
ア、３８・・・非磁性スペーサ、４６・・・中央突条部
分、４８・・・段落し部分、５０・・・非磁性材料、５
２・・・平行突条部分、５４・・・溝部、５６・・・段
落し部、５８．６０・・・非磁性材料。 特許出願人　富士電気化学株式会社 代　　理　　人　　　　　茂　　見　　　　　檀第３図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、記録再生用コアと消去用コアとを結合一体化し、記
   録再生用コアによる書込みトラックの両側部近傍を消去
   用コアにより消去してトラック幅を調整する磁気ヘッド
   において、その磁気記録媒体対向面が、記録再生用コア
   側は中央突条部分が残るように両側の段落しがなされ、
   消去用コア側は記録トラック幅に対応した間隔をおいて
   ２本の平行突条部分が残るように中央の溝付けおよび両
   側の段落しがなされて、それら溝および段落し部分に非
   磁性材料を充填したことを特徴とする磁気ヘッド。 ２、記録再生用コアと消去用コアとが非磁性スペーサを
   介して結合一体化されている特許請求の範囲第１項記載
   の磁気ヘッド。