JPH07262518A - 磁気ヘッド - Google Patents

磁気ヘッド

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JPH07262518A
JPH07262518A JP5013194A JP5013194A JPH07262518A JP H07262518 A JPH07262518 A JP H07262518A JP 5013194 A JP5013194 A JP 5013194A JP 5013194 A JP5013194 A JP 5013194A JP H07262518 A JPH07262518 A JP H07262518A
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JP
Japan
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magnetic head
magnetic
head chip
chips
glass
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Withdrawn
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JP5013194A
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English (en)
Inventor
Shintaro Futagami
慎太郎 二上
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)
  • Magnetic Heads (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 非磁性補強部材4の媒体摺動面4aに臨むよ
うにして設けられる磁気ヘッドチップ保持穴3に記録再
生用の磁気ギャップg1 を有する磁気ヘッドチップ1と
消去用の磁気ギャップg2 を有する磁気ヘッドチップ2
を配する際、上記磁気ヘッドチップ保持穴3内のトラッ
ク幅方向に突出し、デプス方向に延在する突起部19を
挟み、記録再生用の磁気ギャップg1 及び消去用の磁気
ギャップg 2 の臨む媒体摺動面1a,2aと上記媒体摺
動面4aが面一となるように配し、これら磁気ヘッドチ
ップ1,2を低融点ガラス6により磁気ヘッドチップ保
持孔3内に固定する。 【効果】 磁気ヘッドチップ同士の接合が不要となり、
これら磁気ヘッドチップを非磁性補強部材の磁気ヘッド
チップ保持穴に固定する際の磁気ヘッドの電磁変換特性
の低下や製造不良が発生し難く、特性及び生産性が良好
となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばフレキシブルデ
ィスク等の磁気記録媒体に対して情報の記録・再生を行
う磁気ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】例えばフロッピーディスク等の如きフレ
キシブルディスクに対して情報信号の記録・再生或いは
その両方を可能なものとするフロッピーディスク駆動装
置に搭載される磁気ヘッドとしては、情報の記録・再生
を行う記録再生用磁気ギャップを有する記録再生用の磁
気ヘッドチップと、隣接する記録トラック間の干渉を防
ぐために上記記録再生用磁気ギャップにより記録された
記録トラックの両端を磁気的にトリミングする消去用磁
気ギャップを有する消去用の磁気ヘッドチップを有する
ものが挙げられる。
【0003】上記のような磁気ヘッドとしては、図9に
示すようなものが挙げられる。上記磁気ヘッドは、媒体
摺動面101aに臨む記録再生用磁気ギャップg1 を有
し、閉磁路を構成する記録再生用の磁気ヘッドチップ1
01と、媒体摺動面102aに臨む消去用磁気ギャップ
2 を有し、閉磁路を構成する消去用の磁気ヘッドチッ
プ102と、媒体摺動面104aに臨む磁気ヘッドチッ
プ保持穴103を有する非磁性補強部材104により構
成されている。
【0004】そして、上記記録再生用の磁気ヘッドチッ
プ101と消去用の磁気ヘッドチップ102は、非磁性
材料である高融点ガラス105により接合された状態
で、非磁性補強部材104の磁気ヘッドチップ保持穴1
03内に低融点ガラス106により固定され、これらの
媒体摺動面101a,102a,104aは面一となさ
れている。上記のように、記録再生用の磁気ヘッドチッ
プ101,消去用の磁気ヘッドチップ102を高融点ガ
ラス105により接合すると、これらが接合一体化され
るとともに、磁気的に絶縁され、互いの磁気的な干渉が
防止されることとなる。
【0005】上記記録再生用の磁気ヘッドチップ101
は、図10に示すように、一対の磁気コア半体107,
108よりなる。そして、上記一対の磁気コア半体10
7,108の突き合わせ面107a,108a間に記録
再生用磁気ギャップg1 が形成されている。さらに、上
記突き合わせ面107a,108aには記録再生用磁気
ギャップg1 のトラック幅を規制するトラック幅規制溝
109,110がそれぞれ設けられ、これらの間にも高
融点ガラス111が充填されている。
【0006】一方の消去用の磁気ヘッドチップ102も
図10に示すように、一対の磁気コア半体112,11
3よりなる。そして、上記一対の磁気コア半体112,
113の突き合わせ面112a,113a間に2箇所の
消去用磁気ギャップg2 が形成されている。さらに、上
記突き合わせ面112a,113aには消去用磁気ギャ
ップg2 の形成位置及びトラック幅を規制するトラック
幅規制溝114,115がそれぞれ設けられ、これらの
間にも高融点ガラス116が充填されている。
【0007】また、非磁性補強部材104は、図9に示
すように、平面長方形状をなす直方体として形成され、
媒体摺動面104aからこれと反対の裏面に貫通し、上
記磁気ヘッドチップ101,102を挿入するに足る大
きさの磁気ヘッドチップ保持穴103を有する。そし
て、上記磁気ヘッドチップ保持穴103に磁気ヘッドチ
ップ101,102を挿入させ、固定することにより、
接合一体化された磁気ヘッドチップ101,102を保
持するとともに、これらの記録媒体への当たりを確保し
ている。
【0008】ところで、上記のような磁気ヘッドは、以
下のようにして製造される。先ず、図11に示すよう
に、磁性フェライトよりなる一対の磁気コア半体ブロッ
ク121,122を用意する。そして、上記磁気コア半
体ブロック121,122の突き合わせ面121a,1
22aに後工程で形成される記録再生用或いは消去用磁
気ギャップのトラック幅を規制する複数のトラック幅規
制溝123,124をそれぞれ形成する。次に、上記磁
気コア半体ブロック121,122のうちの一方の磁気
コア半体ブロック121の突き合わせ面121aに、ギ
ャップ接合用の高融点ガラスをセットするためのガラス
溝125をトラック幅規制溝123と直交する方向に形
成する。
【0009】次に、図12に示すように、磁気コア半体
ブロック121,122のトラック幅規制溝123,1
24同士の位置合わせを行った上で、ガラス溝125と
磁気コア半体ブロック122の突き合わせ面122a間
に高融点ガラス126を溶融充填させるとともに、トラ
ック幅規制溝123,124間にも高融点ガラス126
を溶融充填させて、磁気コア半体ブロック121,12
2のギャップ接合を行い、磁気ヘッドブロック127を
形成する。その結果、磁気コア半体ブロック121,1
22の突き合わせ面121a,122a間に、例えば記
録再生用磁気ギャップg1 が形成される。なお、消去用
磁気ギャップg2 を有する磁気ヘッドブロックについて
も同様である。
【0010】次に、図13に示すように、記録再生用磁
気ギャップg1 を有する磁気ヘッドブロック127の消
去用磁気ギャップg2 を有する磁気ヘッドブロックとの
接合面127aに、接合用の高融点ガラスを流し込むた
めの複数のガラス溝128をトラック幅規制溝123,
124形成方向に形成する。
【0011】続いて、図14に示すように、記録再生用
磁気ギャップg1 を有する磁気ヘッドブロック127と
消去用磁気ギャップg2 を有する磁気ヘッドブロック1
29を接合一体化する。すなわち、記録再生用磁気ギャ
ップg1 と消去用磁気ギャップg2 の位置合わせを行っ
た上で、磁気ヘッドブロック127のガラス溝128と
磁気ヘッドブロック129の接合面129a間に高融点
ガラス130を溶融充填させて、磁気ヘッドブロック1
27,129を接合一体化する。その結果、磁気ヘッド
ブロック127,129は、非磁性材料である高融点ガ
ラス130により磁気的に絶縁されることとなる。な
お、上記のように高融点ガラス130を使用するのは、
後工程で、接合一体化された磁気ヘッドブロック12
7,129から形成される磁気ヘッドチップを非磁性補
強部材の磁気ヘッドチップ保持穴内に固定するためのガ
ラスの溶融充填の際に溶け出さないようにするためであ
る。
【0012】その後、接合一体化した磁気ヘッドブロッ
ク127,129を図中x−x′,y−y′で示す切断
位置にて切断し、図15に示すような記録再生用磁気ギ
ャップg1 を有する磁気ヘッドチップ131と消去用磁
気ギャップg2 を有する磁気ヘッドチップ132が高融
点ガラス130により接合一体化されるとともに、これ
らの間が磁気的に絶縁された磁気ヘッドチップ133を
得る。
【0013】次に、図16に示すように、非磁性補強部
材134の媒体摺動面134aから裏面に貫通する磁気
ヘッドチップ保持穴135に、磁気ヘッドチップ133
の磁気ギャップg1 ,g2 が臨む媒体摺動面133aが
上記媒体摺動面134aと面一となるように挿入する。
続いて、図17,図18に示すように、磁気ヘッドチッ
プ保持穴135の媒体摺動面134a側に低融点ガラス
136を配する。そして、所定の温度条件下で上記低融
点ガラス136を溶融させ、磁気ヘッドチップ保持穴1
35と磁気ヘッドチップ133間に低融点ガラス136
を溶融充填させ、先に述べたような磁気ヘッドを完成す
る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な磁気ヘッドにおいては、以下のような不都合が生じて
いる。
【0015】すなわち、上記磁気ヘッドを製造する場
合、記録再生用磁気ギャップg1 を有する磁気ヘッドブ
ロック127と消去用磁気ギャップg2 を有する磁気ヘ
ッドブロック129を高融点ガラス130により接合一
体化するとともに、これらを磁気的に絶縁するが、この
とき、上記高融点ガラス130内にはガラス内気泡やガ
ラスひびが生じ易く、製造不良が発生しやすい。
【0016】さらに、接合一体化された磁気ヘッドブロ
ック127,129を切断して得られ、2種類の磁気ヘ
ッドチップ131,132よりなる磁気ヘッドチップ1
33を非磁性補強部材134の磁気ヘッドチップ保持穴
135に挿入し、これらの間に低融点ガラス136を溶
融充填した場合、前工程で磁気ヘッドブロック127,
129の接合一体化に高融点ガラス130を使用してい
ても、該高融点ガラス130の軟化が生じ易く、磁気ヘ
ッドの電磁変換特性の低下が発生し易い。また、上記高
融点ガラス130の侵食も生じ易く、製造不良が発生し
易い。
【0017】そこで本発明は、従来の実情に鑑みて提案
されたものであり、磁気ヘッドブロック同士のガラス接
合を必要とせず、2種類の磁気ヘッドチップにより構成
される磁気ヘッドチップを非磁性補強部材の磁気ヘッド
チップ保持穴に固定する際の磁気ヘッドの電磁変換特性
の低下や製造不良が発生し難く、特性及び生産性の良好
な磁気ヘッドを提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明者等が鋭意検討した結果、非磁性補強部材に
2種類の磁気ヘッドチップを磁気的に絶縁する手段を設
ければ、磁気ヘッドブロック同士、言い換えれば2種類
の磁気ヘッドチップ同士のガラス接合が不要となること
を見い出した。
【0019】すなわち本発明は、第1の磁気ヘッドチッ
プと第2の磁気ヘッドチップと、媒体摺動面に臨む磁気
ヘッドチップ保持穴を有する非磁性補強部材よりなり、
上記第1の磁気ヘッドチップと第2の磁気ヘッドチップ
が、磁気的に絶縁された状態でそれぞれの磁気ギャップ
が媒体摺動面に臨むようにして上記磁気ヘッドチップ保
持穴にはめ込まれ、ガラスにより固定されてなる磁気ヘ
ッドにおいて、上記非磁性補強部材に磁気ヘッドチップ
保持穴内の磁気ギャップのトラック幅方向に突出し、磁
気ギャップのデプス方向に延在する突起部が設けられて
おり、該突起部を挟むようにして第1の磁気ヘッドチッ
プと第2の磁気ヘッドチップが配され、これらが磁気的
に絶縁されていることを特徴とするものである。
【0020】また、本発明の磁気ヘッドにおいては、第
1の磁気ヘッドチップが記録再生用の磁気ヘッドチップ
であり、第2の磁気ヘッドチップが消去用の磁気ヘッド
チップであることが好ましい。
【0021】
【作用】本発明の磁気ヘッドにおいては、非磁性補強部
材に設けられる磁気ヘッドチップ保持穴内の磁気ギャッ
プのトラック幅方向に突出し、磁気ギャップのデプス方
向に延在する突起部を挟むようにして第1の磁気ヘッド
チップと第2の磁気ヘッドチップを配することから、こ
れら磁気ヘッドチップ間の磁気的な絶縁がなされ、従来
のように磁気ヘッドチップ同士を予めガラス接合する必
要がない。そして、これら磁気ヘッドチップを磁気ヘッ
ドチップ保持穴内にガラスにより固定しても、磁気ヘッ
ドチップ同士がガラス接合されていないことから従来の
ようなガラス接合用のガラスの軟化,侵食が生じない。
従って、磁気ヘッドの電磁変換特性の低下や製造不良が
発生し難い。
【0022】
【実施例】以下、本発明を適用した具体的な実施例につ
いて図面を参照しながら詳細に説明する。
【0023】本実施例の磁気ヘッドを図1に示す。上記
磁気ヘッドは、媒体摺動面1aに臨む記録再生用磁気ギ
ャップg1 を有し、閉磁路を構成する記録再生用の磁気
ヘッドチップ1と、媒体摺動面2aに臨む消去用磁気ギ
ャップg2 を有し、閉磁路を構成する消去用の磁気ヘッ
ドチップ2と、媒体摺動面4aに臨み、上記磁気ヘッド
チップ1,2が挿入される磁気ヘッドチップ保持穴3を
有する非磁性補強部材4により構成されている。
【0024】上記記録再生用の磁気ヘッドチップ1は、
図2に示すように、板状の磁気コア半体7と棒状の磁気
コア半体8よりなる。そして、これら磁気コア半体7,
8の突き合わせ面7a,8a間に記録再生用磁気ギャッ
プg1 が形成されている。さらに、上記突き合わせ面7
a,8aには記録再生用磁気ギャップg1 のトラック幅
を規制するトラック幅規制溝9,10がそれぞれ設けら
れ、これらの間には高融点ガラス11が充填されてい
る。また、図3に示すように、板状の磁気コア半体7の
突き合わせ面7aには、上記高融点ガラス11の充填の
際に、該高融点ガラス11をセットするためのガラス溝
17が形成されている。
【0025】一方の消去用の磁気ヘッドチップ2も図2
に示すように、板状の磁気コア半体12と棒状の磁気コ
ア半体13よりなる。そして、これら磁気コア半体1
2,13の突き合わせ面12a,13a間に2箇所の消
去用磁気ギャップg2 が形成されている。さらに、上記
突き合わせ面12a,13aには消去用磁気ギャップg
2 の形成位置及びトラック幅を規制するトラック幅規制
溝14,15がそれぞれ設けられ、これらの間にも高融
点ガラス16が充填されている。また、図3に示すよう
に、板状の磁気コア半体12の突き合わせ面12aに
も、上記高融点ガラス16の充填の際に、該高融点ガラ
ス16をセットするためのガラス溝18が形成されてい
る。
【0026】そして、非磁性補強部材4は、図3に示す
ように、平面長方形状をなす直方体として形成され、媒
体摺動面4aからこれと反対の裏面に貫通する貫通孔と
して形成される磁気ヘッドチップ保持穴3を有するもの
である。上記磁気ヘッドチップ保持穴3の開口部は略長
方形であり、その長辺側が図中矢印Mで示す媒体摺動方
向(以下、M方向と称する。)に一致するように形成さ
れている。なお、図中矢印Xで示すトラック幅方向(以
下、X方向と称する。)の幅W1 及び図中矢印Zで示す
デプス方向(以下、Z方向と称する。)の深さD1 、M
方向の長さL1は、上記磁気ヘッドチップ1,2を挿入
し得る大きさとなされている。
【0027】そして、本実施例の磁気ヘッドにおいては
特に、非磁性補強部材4に磁気ヘッドチップ保持穴3内
のX方向に突出し、Z方向に延在する突起部19が設け
られている。上記突起部19は、そのX方向の幅W2
磁気ヘッドチップ保持穴3のX方向の幅W1 よりも小さ
く、Z方向の深さD2 は磁気ヘッドチップ保持穴3のZ
方向の深さD1 と同等となされ、M方向の長さL2 は記
録再生用磁気ギャップg1 ,消去用磁気ギャップg2
に所定の距離をもたせ、かつ挿入される磁気ヘッドチッ
プ1,2を磁気的に絶縁し得る長さとなされている。な
お、上記のような突起部19としては、幅W2 が200
〜400μm、長さL2 が10〜80μm、深さD2
1.8〜3.0mmのものが挙げられる。
【0028】さらに、本実施例の磁気ヘッドにおいて
は、図1或いは図2に示すように、上記記録再生用の磁
気ヘッドチップ1と消去用の磁気ヘッドチップ2が、非
磁性補強部材4の突起部19を挟むようにして磁気ヘッ
ドチップ保持穴3内に配され、該磁気ヘッドチップ保持
穴3内に低融点ガラス6により固定されており、非磁性
補強部材4により磁気ヘッドチップ1,2を保持すると
ともに、これらの記録媒体への当たりを確保している。
そして、上記のように記録再生用の磁気ヘッドチップ
1,消去用の磁気ヘッドチップ2を非磁性材料よりなる
突起部19を挟むようにして配していることから、これ
らは磁気的に絶縁され、互いの磁気的な干渉が防止され
ることとなる。
【0029】次に本実施例の磁気ヘッドを製造する磁気
ヘッドの製造方法について述べる。先ず、図4に示すよ
うに、磁性フェライトよりなる一対の磁気コア半体ブロ
ック21,22を用意する。なお、これら磁気コア半体
ブロック21,22は、一方の磁気コア半体ブロック2
1の図中T1 で示す後工程で形成される磁気ギャップの
ギャップ長方向の幅が、他方の磁気コア半体ブロック2
2の図中T2 で示すギャップ長方向の幅よりも広いもの
となされている。
【0030】そして、上記磁気コア半体ブロック21,
22の突き合わせ面21a,22aに記録再生用或いは
消去用磁気ギャップのトラック幅を規制する複数のトラ
ック幅規制溝23,24をそれぞれ形成する。次に、上
記磁気コア半体ブロック21の突き合わせ面21aに、
ギャップ接合用の高融点ガラスをセットするためのガラ
ス溝25をトラック幅規制溝23と直交する方向に形成
する。
【0031】次に、図5に示すように、一対の磁気コア
半体ブロック21,22のトラック幅規制溝23,24
同士の位置合わせを行った上で、ガラス溝25と磁気コ
ア半体ブロック22の突き合わせ面22a間に高融点ガ
ラス26を溶融充填させるとともに、トラック幅規制溝
23,24間にも高融点ガラス26を溶融充填させて、
磁気コア半体ブロック21,22のギャップ接合を行
い、磁気ヘッドブロック27を形成する。その結果、磁
気コア半体ブロック21,22の突き合わせ面21a,
22a間に、例えば記録再生用磁気ギャップg1 が形成
される。なお、消去用磁気ギャップg2 を有する磁気ヘ
ッドブロックについても同様である。
【0032】そして、図6に示すように、記録再生用磁
気ギャップg1 を有する磁気ヘッドブロック27と消去
用磁気ギャップg2 を有する磁気ヘッドブロック29を
磁気ギャップg1 ,g2 の位置合わせを行った上で図中
X−X′,Y−Y′で示す所定の切断位置にて切断し、
図7に示すような記録再生用磁気ギャップg1 を有する
磁気ヘッドチップ1と消去用磁気ギャップg2 を有する
磁気ヘッドチップ2を得る。
【0033】次に、図3に示すように、非磁性補強部材
4の媒体摺動面4aからこれと反対側の裏面に貫通する
磁気ヘッドチップ保持穴3に、磁気ヘッドチップ1,2
が磁気ヘッドチップ保持穴3の突起部19を挟み、磁気
ギャップg1 ,g2 の臨む媒体摺動面1a,2aが上記
媒体摺動面4aと面一となるように挿入する。続いて、
図8に示すように、磁気ヘッドチップ保持穴3の媒体摺
動面4a側に低融点ガラス6を配する。そして、所定の
温度条件下で上記低融点ガラス6を溶融させ、図2に示
すように磁気ヘッドチップ保持穴3と磁気ヘッドチップ
1,2間に低融点ガラス6を溶融充填させ、磁気ヘッド
チップ1,2を非磁性補強部材4の磁気ヘッドチップ保
持穴3内に固定し、先に述べたような本実施例の磁気ヘ
ッドを完成する。
【0034】本実施例の磁気ヘッドにおいては、非磁性
補強部材4に磁気ヘッドチップ保持穴3内の磁気ギャッ
プのトラック幅方向に突出し、磁気ギャップのデプス方
向に延在する突起部19が設けられており、該突起部1
9を挟むようにして記録再生用の磁気ヘッドチップ1と
消去用の磁気ヘッドチップ2を配していることから、こ
れら磁気ヘッドチップ1,2間の磁気的な絶縁がなさ
れ、従来のように磁気ヘッドチップ1,2同士を予めガ
ラス接合する必要がない。
【0035】また、本実施例の磁気ヘッドを製造する際
には、磁気ヘッドチップ1,2同士のガラス接合を行わ
ず、これら磁気ヘッドチップ1,2を磁気ヘッドチップ
保持穴3内に挿入して低融点ガラス6により固定するこ
とから、従来のような磁気ヘッドチップ同士のガラス接
合に使用される高融点ガラスの軟化,侵食による磁気ヘ
ッドの電磁変換特性の低下や製造不良が発生し難く、本
実施例の磁気ヘッドは特性及び生産性の良好なものとな
る。
【0036】さらには、磁気ヘッドチップ1,2同士の
ガラス接合工程が不要となり、ガラスの溶融充填が1回
しか行われないことから、製造工程が簡略化され、製造
コストを低下させることもできる。
【0037】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明は、第1の磁気ヘッドチップと第2の磁気ヘッドチッ
プと、媒体摺動面に臨む磁気ヘッドチップ保持穴を有す
る非磁性補強部材よりなり、上記第1の磁気ヘッドチッ
プと第2の磁気ヘッドチップが、磁気的に絶縁された状
態でそれぞれの磁気ギャップが媒体摺動面に臨むように
して上記磁気ヘッドチップ保持穴にはめ込まれ、ガラス
により固定されてなる磁気ヘッドにおいて、上記非磁性
補強部材に磁気ヘッドチップ保持穴内の磁気ギャップの
トラック幅方向に突出し、磁気ギャップのデプス方向に
延在する突起部が設けられており、該突起部を挟むよう
にして第1の磁気ヘッドチップと第2の磁気ヘッドチッ
プが配され、これらが磁気的に絶縁されていることか
ら、従来のように磁気ヘッドチップ同士を予めガラス接
合する必要がない。そして、これら磁気ヘッドチップを
磁気ヘッドチップ保持穴内にガラスにより固定しても、
磁気ヘッドチップ同士がガラス接合されていないことか
ら従来のようなガラス接合用のガラスの軟化,侵食が生
じない。従って、磁気ヘッドの電磁変換特性の低下や製
造不良が発生し難く、磁気ヘッドの特性及び生産性は良
好なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した磁気ヘッドを示す斜視図であ
る。
【図2】本発明を適用した磁気ヘッドを示す平面図であ
る。
【図3】本発明を適用した磁気ヘッドを示す分解斜視図
である。
【図4】本発明を適用した磁気ヘッドを製造する工程を
順に示すものであり、一対の磁気コア半体ブロックにト
ラック幅規制溝,ガラス溝を設ける工程を示す斜視図で
ある。
【図5】一対の磁気コア半体ブロックのギャップ接合を
行う工程を示す斜視図である。
【図6】磁気ヘッドブロックを切断する工程を示す斜視
図である。
【図7】磁気ヘッドチップを示す斜視図である。
【図8】低融点ガラスを配する工程を示す斜視図であ
る。
【図9】従来の磁気ヘッドを示す斜視図である。
【図10】従来の磁気ヘッドを示す平面図である。
【図11】従来の磁気ヘッドを製造する工程を順に示す
ものであり、一対の磁気コア半体ブロックにトラック幅
規制溝,ガラス溝を設ける工程を示す斜視図である。
【図12】一対の磁気コア半体ブロックのギャップ接合
を行う工程を示す斜視図である。
【図13】磁気コア半体ブロックにガラス溝を形成する
工程を示す斜視図である。
【図14】磁気ヘッドブロックを切断する工程を示す斜
視図である。
【図15】磁気ヘッドチップを示す斜視図である。
【図16】非磁性補強部材の磁気ヘッドチップ保持穴に
磁気ヘッドチップを挿入する工程を示す斜視図である。
【図17】低融点ガラスを配する工程を示す斜視図であ
る。
【図18】低融点ガラスを配する工程を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1,2 磁気ヘッドチップ 1a,2a,4a 媒体摺動面 3 磁気ヘッドチップ保持穴 4 非磁性補強部材 6 低融点ガラス 19 突起部 g1 ,g2 磁気ギャップ M 媒体摺動方向 X トラック幅方向 Z デプス方向

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の磁気ヘッドチップと第2の磁気ヘ
    ッドチップと、媒体摺動面に臨む磁気ヘッドチップ保持
    穴を有する非磁性補強部材よりなり、上記第1の磁気ヘ
    ッドチップと第2の磁気ヘッドチップが、磁気的に絶縁
    された状態でそれぞれの磁気ギャップが媒体摺動面に臨
    むようにして上記磁気ヘッドチップ保持穴にはめ込ま
    れ、ガラスにより固定されてなる磁気ヘッドにおいて、 上記非磁性補強部材に磁気ヘッドチップ保持穴内の磁気
    ギャップのトラック幅方向に突出し、磁気ギャップのデ
    プス方向に延在する突起部が設けられており、該突起部
    を挟むようにして第1の磁気ヘッドチップと第2の磁気
    ヘッドチップが配され、これらが磁気的に絶縁されてい
    ることを特徴とする磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 第1の磁気ヘッドチップは記録再生用の
    磁気ヘッドチップであり、第2の磁気ヘッドチップは消
    去用の磁気ヘッドチップであることを特徴とする請求項
    1記載の磁気ヘッド。
JP5013194A 1994-03-22 1994-03-22 磁気ヘッド Withdrawn JPH07262518A (ja)

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