JP2001014623A - 磁気ヘッドおよびこれを装着した圧板ユニット - Google Patents

磁気ヘッドおよびこれを装着した圧板ユニット

Info

Publication number
JP2001014623A
JP2001014623A JP11184199A JP18419999A JP2001014623A JP 2001014623 A JP2001014623 A JP 2001014623A JP 11184199 A JP11184199 A JP 11184199A JP 18419999 A JP18419999 A JP 18419999A JP 2001014623 A JP2001014623 A JP 2001014623A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic head
pressure plate
window
head
magnetic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11184199A
Other languages
English (en)
Inventor
Masato Odagiri
眞人 小田桐
Minoru Kato
実 加藤
Yoshi Kojima
好 小島
Yoshinori Chishima
義徳 千島
Fumio Tanaka
文夫 田中
Masayuki Fujimura
将行 藤村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Electronics Inc
Original Assignee
Canon Electronics Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Electronics Inc filed Critical Canon Electronics Inc
Priority to JP11184199A priority Critical patent/JP2001014623A/ja
Publication of JP2001014623A publication Critical patent/JP2001014623A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
  • Camera Data Copying Or Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 遮光対策にかかるコスト低減を実現させると
ともに、磁気ヘッドの圧板に対する位置出しを容易かつ
正確に行えるようにする。 【解決手段】 情報記録媒体に対する摺動面2aが位置
出しされるように支持部材である圧板1の窓部1aに装
着支持される。ヘッド本体2と窓部1aの間に生じる隙
間を塞ぐように形成された接合部を有し、この接合部を
介して圧板1に装着される。接合部は、圧板1の所定位
置に形成された窓部1aよりも大きい外径形状で、ヘッ
ド本体2の側部に突設された凸部3により構成される。
凸部3は、窓部1aの周辺に遮光性の接着剤で接合固定
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気媒体に情報の
記録または再生を行う磁気記録再生装置の磁気ヘッドに
係り、特にフィルムに設けた磁気記録部に対して情報の
記録または再生を行う磁気ヘッドを備えたカメラに好適
な磁気ヘッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気記録領域を有するフィルムを
使用し、撮影条件等のカメラ側の情報(磁気情報)をこ
の磁気記録領域に記録または再生し得るようにしたカメ
ラシステムや、磁気記録領域を有するフィルムを主体と
する低価格の所謂使切りカメラ(以下、レンズ付きフィ
ルムと称する)が開発されている。
【0003】この種の磁気情報としては、日付やシャッ
タ速度、絞り値およびタイトル等の付加情報がある。こ
れらの情報の書込みまたは読出しには磁気ヘッドが使用
される。このように一定の情報を磁気方式で必要に応じ
てフィルムに記録することができるため、かかるシステ
ムの有効かつ効果的なアプリケーションの例として、得
られた写真画像を利用する各種のマルチメディア機器に
応用可能であり、将来的に有望視されている。
【0004】ここで図13は、磁気情報の記録または再
生が可能なカメラの概略構成例を示す図である。図にお
いて、100はカメラボディ、101はレンズ、102
はカメラボディに装填されたフィルムカートリッジ、1
03はフィルムカートリッジ102から引き出されたフ
ィルムである。図では、フィルム103がガイドローラ
104を介して巻上げスプール105によって巻き上げ
られる状態が示されている。また、106はフィルム1
03を所定の走行路に沿って案内するためのフィルムガ
イド、107はフィルム103をフィルムガイド106
との間に介在させ、情報を記録または再生する磁気ヘッ
ド109をフィルム103に摺接するように支持してい
る圧板である。この圧板107は圧板バネ108を介し
てカメラボディに弾性支持されている。
【0005】フィルム103から磁気情報の読み書きを
行うための磁気ヘッド109は、図13および図14に
示すように圧板107上のフィルム103の端部に相当
する位置に、長手方向に設けられる。なお、詳細な配置
位置は磁気記録部の設計により異なるものとなるが、い
ずれにしろ走行するフィルム103の撮影コマ毎に所定
タイミングで撮影情報を記録または再生できる位置とな
っている。
【0006】また、磁気ヘッド109を圧板107に取
り付ける場合、図14で示すように圧板107の所定位
置に窓部107aを設け、この窓部107aを介して磁
気ヘッド109をフィルム103の磁気記録部103a
側へ露出させる。この場合トラック位置、アジマス、ロ
ール方向およびピッチ方向の位置出しを精密に行って磁
気ヘッド109を圧板107に固定し、フィルム103
のエッジ103bを案内するようになっている。
【0007】また、磁気ヘッド109を圧板107に取
り付ける場合、図14で示すように圧板107の所定位
置に窓部107aを設け、この窓部107aを介して磁
気ヘッド109をフィルム103の磁気記録部103a
側へ露出させる。このときトラック位置、アジマス、ロ
ール方向およびピッチ方向の位置出しを精密に行って磁
気ヘッド109を圧板107に固定し、フィルム103
に摺接させている。
【0008】圧板107にはフィルム103の走行およ
び位置決めを目的とした一対のガイドピン112,11
3がフィルム103側へ突出成形されており、フィルム
103のエッジ103bを案内するようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した磁
気情報の記録または再生が可能なカメラにおいて、支障
なく撮影をするためには様々な条件が必要である。その
中の一つとして、撮影時(シャッタが開いているとき)
以外にカメラ内のフィルムが外部からの光によって感光
しないことである。
【0010】現在、カメラはさらなる小型化が求められ
ており、カメラに使用されるモータや電池などが、狭い
スペース内に配置されている。そのために、例として電
池を装着させる部位等から外部の光がカメラ内に入り易
くなる。カメラ内に様々な遮光対策を施さなければ、撮
影時以外にフィルムが外部からの光により感光してしま
い、撮影に致命的な欠陥を引き起こしてしまう。
【0011】このためカメラ内に施される遮光対策にか
かるコストのために、カメラのコストの低減を図るのが
難しくなる。低コストのカメラ(なお、「カメラ」には
所謂レンズ付きフィルムも含まれる)においても磁気ヘ
ッドを搭載させていくことが望まれてはいるが、その展
開が進んでいないのが実情である。
【0012】また、磁気ヘッドにおいて薄板磁性材料を
複数枚積層してコア半体を構成し、そのコア半体を突き
合わせたときに積層時の厚みのバラツキやトラックズレ
が出てくる。さらに、積層したコアを構成すると磁気ギ
ャップを介する面は研削およびラップをしないと同一平
面を確保することができない。コアを保持ケースに組み
込む際の位置決めが一定にしづらくなるとともに、この
寸法のバラツキがギャップ位置やアジマス精度のバラツ
キとなる。
【0013】特に、アジマスの精度は規格では±30分
以内の精度が要求されている。諸々のバラツキを考慮す
るとこの公差よりも狭めて組立を行っておかないと、カ
メラ側の磁気情報をフィルムに正しく記録するのが実質
的に難しくなる。このため磁気ヘッドの圧板に対する位
置出しを行う際に多くの調整が必要となり、組立コスト
を引き上げさせてしまう原因にもなる。
【0014】実際には、たとえば特開平9−23047
3号公報や特開平10−10638号公報に公開されて
いるように、圧板と磁気ヘッドとの位置決めや圧板に磁
気ヘッドを固定させることについて、課題解決のための
手段が講じられてきている。ところが、位置決め固定し
た後に遮光対策を施さなくてはならないのが実情であ
る。
【0015】本発明はかかる実情に鑑みてなされたもの
であり、遮光対策にかかるコスト低減を実現させるとと
もに、磁気ヘッドの圧板に対する位置出しを容易かつ正
確に行えるようにする磁気ヘッドおよびこれを装着した
圧板ユニットを提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の磁気ヘッドは、
情報記録媒体に対する摺動面が位置出しされるように支
持部材の開口部に装着支持される磁気ヘッドであって、
ヘッド本体と開口部の間に生じる隙間を塞ぐように形成
された接合部を有し、この接合部を介して支持部材に装
着されることを特徴とする。
【0017】また、本発明の磁気ヘッドにおいて、支持
部材は摺動面を情報記録媒体に摺接させる圧板であり、
接合部が、圧板の所定位置に形成された開口部周辺に固
着手段によって接合固定されるようにしたことを特徴と
する。
【0018】また、本発明の磁気ヘッドにおいて、接合
部は、圧板の所定位置に開口部として形成された窓部よ
りも大きい外形形状で、ヘッド本体の側部より突設され
た凸部により構成されることを特徴とする。
【0019】また、本発明の磁気ヘッドにおいて、ヘッ
ド本体は4つの側面を有し、少なくとも3つの側面にお
いて前記凸部が突設されることを特徴とする。
【0020】また、本発明の磁気ヘッドにおいて、接合
部は、圧板の所定位置に開口部として形成された窓部よ
りも大きい外形形状を有する摺動面構成部位においてヘ
ッド本体の側部に形成された凹部により構成されること
を特徴とする。
【0021】また、本発明の磁気ヘッドにおいて、圧板
の窓部の内縁に形成された突設部が、摺動面構成部位に
おけるヘッド本体の側部に係合するようにしたことを特
徴とする。
【0022】また、本発明の磁気ヘッドにおいて、接合
部を構成する凸部適所に少なくとも1つのピンまたは穴
部を有し、このピンまたは穴部が、圧板の窓部周辺に設
けた穴部またはピンと嵌合するようにしたことを特徴と
する。
【0023】また、本発明の磁気ヘッドにおいて、ヘッ
ド本体から突出したコア側面を有し、このコア側面が、
圧板の窓部の内縁に形成された基準面に押しつけられる
ようにしたことを特徴とする。
【0024】また、本発明の磁気ヘッドにおいて、接合
部は、圧板の所定位置に開口部として形成された切欠き
部の段差部に係合するように、ヘッド本体の側部に形成
された凹部により構成されることを特徴とする。
【0025】また、本発明の磁気ヘッドにおいて、切欠
き部が設けられた圧板の一辺に沿って付設される板部材
の段差部に係合するように、ヘッド本体の側部に形成さ
れた凹部をさらに含んでいることを特徴とする。
【0026】また、本発明の磁気ヘッドにおいて、固着
手段が遮光性の接着剤であることを特徴とする。
【0027】また、本発明の圧板ユニットは、上記いず
れかの磁気ヘッドが、接合部を介して圧板の所定位置に
装着されてなる。
【0028】また、本発明のカメラは、上記圧板ユニッ
トを有し、装着された磁気ヘッドが情報記録媒体に対し
て摺接することにより情報の記録または再生を行うよう
に構成されたことを特徴とする。
【0029】本発明の典型的態様において、情報記録媒
体と摺接する摺動面を構成している側部に摺動面の延長
方向に沿って連続した凸部を設ける。また、圧板におい
て凸部の外縁よりも小さい窓部を有し、この窓部に磁気
ヘッドを装着することにより凸部がヘッド本体と窓部の
間に生じる隙間を塞ぐように固着手段によって接合固定
される。
【0030】本発明によれば、圧板に磁気ヘッドを組み
込んだときに圧板と磁気ヘツドとの隙間が塞がれるの
で、その隙間から入ってくる外部の光によってフィルム
が感光してしまうことがない。また、圧板と磁気ヘッド
の隙間を塞ぐために施していた遮光対策を特にする必要
がなくなるので部品点数が減少し、部品コストを抑える
ことができる。
【0031】さらに、そのような遮光を目的として設け
られた凸部に圧板の所定位置にヘッドを位置決めするた
めに穴もしくはピンを設け、それに合わせてカメラ用の
圧板には磁気ヘッドを組み込む窓部の周辺にピンもしく
は穴部を設ければ、ヘッドを圧板に組み込む際の組立工
数を減らすことができ、組立コストを下げることができ
る。
【0032】また、ヘッドを構成するコアが単板コアで
ある場合、ヘッドの外形から少なくとも一方のコアを露
出させ、圧板の窓部には露出されているコアの側面を押
し付ける基準面を設けておけば、ヘッドを組み込んだと
きコアの側面を基準面に密着、固定することより容易に
ギャップ位置、トラック位置およびアジマスの位置出し
を行うことができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき、本発明の好
適な実施の形態を説明する。図1および図2は、本発明
の第1の実施形態を示している。図において、カメラ用
の圧板1には磁気ヘッド2(ヘッド本体)を組み込むた
めの窓部1aが設けられている。つまり、この実施形態
において磁気ヘッド2を支持するための支持部材である
圧板1の所定位置には、磁気ヘッド2を装着するための
開口部である窓部1aが形成される。圧板1に装着支持
された磁気ヘッド2は、情報記録媒体であるフィルムに
対する摺動面が位置出しされるようになっている。
【0034】また、本発明では磁気ヘッド2のヘッド本
体と窓部1aの間に生じる隙間を塞ぐように形成された
接合部を有する。この例では接合部は、窓部1aよりも
大きい外形形状でヘッド本体の側部より突設された凸部
3により構成される。すなわち磁気ヘッド2の側面に
は、少なくとも3ケ所(図示例では矩形の磁気ヘッド2
の4つの側面)に凸部3を設けておく。この凸部3に関
しては、磁気ヘッド2を圧板1に組み込んだときに圧板
1にある窓部1aを覆うような形状にする。なお凸部3
を設ける場合、ヘッド本体の下面に側方に突出させ、あ
るいはその側面から直接突出させることができる。
【0035】磁気ヘッド2を圧板1の所定の位置に組み
込むと、図2(A)からも明らかなように磁気ヘッド2
の外形に設けた凸部3が磁気ヘッド2の側部と圧板1の
窓部1aとの隙間1bを覆う。これによりカメラ外部か
らの光が直接入射することを防ぐ。さらに圧板1と磁気
ヘッド2の側面に設けられた凸部3との間の隙間1cを
塞ぐように、遮光性のある接着剤4で塞ぎ(図2(B)
参照)、固定する。これにより撮影時以外のフィルムの
感光を防止する。なお、ここでいう遮光性のある接着剤
とは顔料あるいは染料等を混合することにより、光を透
過し難くした接着剤のことである。
【0036】ここで、圧板1と磁気ヘッド2の側面に設
けられた凸部3との間の隙間1cは、磁気ヘッド2の側
部と圧板1の窓部1aとの隙間1bに対して、直角にな
っていることが望ましい。また、その隙間1cは接着剤
4の回りを良くするために、好適には0.05〜0.5
mmの範囲、特に0.2mmが望ましい。
【0037】なお、隙間1cを塞ぐ接着剤4だけで磁気
ヘッド2と圧板1を固定する必要はなく、隙間1cを塞
いで仮接着した後、別の接着剤で固定してもよい。ある
いはビス、熱カシメなどで固定してもよい。
【0038】また、磁気ヘッド2の摺動面2aから特定
の高さの所に凸部3を設け、これを基準面として寸法を
管理しておくとよい。この場合凸部3を圧板1に押し付
け、固定することによってペネトレーションの寸法管理
も可能になる。
【0039】以上説明した構造により、圧板1に磁気ヘ
ッド2を組み込んだときに圧板1と磁気ヘッド2との隙
間1bが塞がれるので、その隙間1bから入ってくる外
部の光によってフィルムが感光するのを確実に防止する
ことができる。また、これまで圧板と磁気ヘッドの隙間
を塞ぐために施していた遮光対策を特にする必要がなく
なる。この結果、部品点数が減少し、部品コストを抑え
ることができる。
【0040】また、図3は第1の実施形態の変形例を示
している。この例では、磁気ヘッド2′の摺動面2′a
を構成している部位の側面に凸部ではなく、少なくとも
3ヶ所の凹部5(図示例では矩形の磁気ヘッド2′の4
つの側面)を設ける。一方、カメラ用の圧板6に対して
は、凹部5の外縁よりも大きく、かつ摺動面2′aより
も小さい窓部6aを設ける。このような構成によって
も、上記と同様の効果を得られる。
【0041】図4および図5は、本発明の第2の実施形
態を示している。図において、磁気ヘッド7の摺動面7
aを構成している部位が円形状になっている。その周辺
に連続した凸部8を設ける。一方、カメラ用の圧板9に
は、磁気ヘッド7を組み込む所定の位置に連続して、凸
部8の外縁よりも小さく、かつ摺動面7aを構成した部
位よりも大きい窓部9aを設ける。そして、この窓部9
aの内縁に少なくとも1つの凸部10を設けておく。
【0042】磁気ヘッド7をカメラ用の圧板9の窓部9
aに設けられた凸部10に係合するように組み込むと
(図4(B))、図5からも明らかなように磁気ヘッド
7の側面に設けた凸部8が、磁気ヘッド7の側部と圧板
9の窓部9aとの隙間9bを覆う。これによりカメラ外
部からの光が直接入射することを防ぐ。さらに圧板9と
磁気ヘッド7の側面に設けられた凸部8との間の隙間を
塞ぐように、遮光性のある接着剤で塞ぎ、固定する。こ
れにより撮影時以外のフィルムの感光を防止する。
【0043】以上説明した構造のように磁気ヘッド7を
組み込んだときに窓部9aの内縁に設けた凸部10に係
合させることで、ギャップ位置やトラック位置の位置決
めがなされる。またアジマスに関しては、磁気ヘッド7
を窓部9aの中で回転させることで調整が可能となる。
【0044】図6および図7は、本発明の第3の実施形
態を示している。図において、磁気ヘッド11は、磁気
ヘッド11の側部には凹部12,12′が設けられてい
る。一方、カメラ用の圧板13には、磁気ヘッド11を
組み込む所定の位置に切欠き部13aを設けている。ま
た切欠き部13aの側部には磁気ヘッド11の側部に設
けられている凹部12,12′に対応した段差部14が
設けられている。
【0045】磁気ヘツド11を組み込む際、図6(A)
の矢印のように磁気ヘッド11の凹部12,12′が圧
板13の切欠き部13aの段差部14に滑り込んでいく
ように組み込む。なお、切欠き部13aは図では圧板1
3の下方であるが、上方でもあってもよい(図示例で
は、フィルムを傷付けないように切欠き部13aを下方
にしている形状とした)。
【0046】さらに、磁気ヘッド11は、圧板13に設
けられている切欠き部13aを塞ぐように、切欠き部1
3aに差し込む方向に延長した形状にしている。磁気ヘ
ッド11の形状を切欠き部13aに差し込む方向に延長
させていなければ、別の部品より切欠き部13aを覆う
必要がある。
【0047】また、磁気ヘッド11を圧板13に位置決
めし、固定を行う際、圧板13に設けられた段差部14
は、磁気ヘッド11に設けられた凹部12,12′に対
して上部が係合し、下部が隙間になっている場合(図7
(A))と、下部が係合し、上部が隙間になっている場
合(図7(B))と、上部および下部ともに接触してい
ない場合(図7(C))とがある。隙間を塞ぐことを目
的とした接着剤は、隙間の少なくともどちらか一方に塗
布すればよい。ただし、フィルムが走行するときにフィ
ルムを傷つけることを防ぐためには、摺動面でない側の
隙間を接着剤で塞ぐことが望ましい。
【0048】なお、磁気ヘッド11の側部に設ける凹部
12,12′の形状に関しては、丸形状でもテーパを設
けた形状でもよい。
【0049】以上の説明のように圧板13に磁気ヘッド
11を組み込んだときに圧板13と磁気ヘッド11との
隙間15が塞がれるので、その隙間15から入ってくる
外部の光によってフィルムが感光してしまうことがな
い。また、これまで圧板と磁気ヘッドの隙間を塞ぐため
に施していた遮光対策を特にする必要がなくなる。この
結果、部品点数が減少し、部品コストを抑えることがで
きる。
【0050】図8は、本発明の第4の実施形態を示して
いる。図において、磁気ヘッド16におけるカメラ用の
圧板19に差し込む方向(図8、矢印参照)と平行な側
面に凹部17,17′を設けておく。さらに、磁気ヘッ
ド16の板部材22と係合する側面に凹部18を設けて
おく。カメラ用の圧板19側には磁気ヘッド16の設け
た凹部17,17′に対応した段差部20を有した切欠
き部19aを設けておく。さらに、カメラ用の圧板19
において、切欠き部19aを有した一辺の側面にも段差
部21,21′を設けておく。
【0051】フィルムを走行方向に案内させるガイドピ
ン23,23′が付いている板部材22には、磁気ヘッ
ド16の側面に設けられた凹部18に対応した段差部2
4を設ける。さらに、カメラ用の圧板19の切欠き部1
9aを有した一辺に設けられた段差部21,21′に対
応した段差部25,25′を設けておく。
【0052】板部材22に設けられた段差部24を磁気
ヘッド16の側面の凹部18に係合させた状態で位置決
め、固定を行う。摺動面に平行な面に生じる磁気ヘッド
16の凹部17,17′と板部材22の段差部24との
間に生じる隙間を遮光性のある接着剤で塞ぐ。
【0053】さらに、板部材22と位置決め固定されて
いる磁気ヘッド16の側面に設けられている凹部17,
17′を切欠き部19aの段差部20に滑り込ませてい
くように組み込む。なお、このとき板部材22に設けら
れた段差部25,25′と圧板19に設けられた段差部
21,21′が係合する。
【0054】また、磁気ヘッド16を圧板19に組み込
み、固定を行う際、圧板19に設けた段差部20は、磁
気ヘッド16に設けられた凹部17,17′に対して上
部が係合し、下部が隙間となっている場合と、下部が係
合し、上部が隙間となっている場合と、上部および下部
ともに接触していない場合がある。これらの場合、隙間
を塞ぐことを目的とした接着剤は、隙間の少なくともど
ちらか一方に塗布すればよい。また、板部材22に設け
られた段差部25,25′と圧板19に設けられた段差
部21,21′とが係合した部分においても、遮光性の
接着剤で塞ぐ。なお、この部分に関しても磁気ヘッド1
6の摺動面側から塞いでも、あるいは磁気ヘッド16の
摺動面の裏側から塞いでもよい。フィルムが走行すると
きにフィルムを傷つけないために摺動面の裏側から塞い
だ方が望ましい。
【0055】以上説明したようにガイドピン23,2
3′を有した板部材22と圧板19とを別体にすること
により、圧板19に設ける切欠き部19aを浅く設ける
ことで済むので、圧板19の機械的強度と平面度を保つ
ことが容易となる。
【0056】図9および図10は、本発明の第5の実施
形態を示している。図において、磁気ヘッド26の側部
より少なくとも3ヶ所の連続した凸部27が設けられ
る。この凸部27にギャップ位置、トラック位置および
アジマスの位置を決められる穴部28,29を少なくて
も1ヶ所設けておく(なお、突起状の形状でもよい)。
なお凸部27を設ける場合、ヘッド本体の下面に側方に
突出させ、あるいはその側面から直接突出させることが
できる。
【0057】一方、カメラ用の圧板30の磁気ヘッド2
6を組み込む窓部30aの周囲には磁気ヘッド26の凸
部27に設けられている穴部28,29に対応した箇所
にピン31,31′を設けておく。なお、磁気ヘッド2
6に突起状の形状を設けた場合、圧板30にはそれに対
応して穴部を設けておく。ただし、圧板30に穴部を設
ける場合、穴部を貫通させると新たに遮光対策が必要と
なるため、穴部は貫通させない方が望ましい。
【0058】以上説明したように磁気ヘッド26を圧板
30に組み込んだ際、圧板30側のピン31,31′と
磁気ヘッド26の凸部27に設けられている穴部28,
29とを対応させて嵌め合うことで調整に多くの時間を
必要とすることなくギャップ位置、トラック位置および
アジマスを決めることができる。
【0059】なお、これらの穴部28,29とピン3
1,31′を嵌合させる場合、いずれか一方側を適度な
遊嵌状態にすることで、位置調整のための調整しろを確
保することができる。この例では図9(B)あるいは図
10のように穴部29およびピン31′を遊嵌させてい
る。
【0060】図11および図12は、本発明の第6の実
施形態を示している。図において、磁気ヘッド32の摺
動面を構成している部位の側部より少なくとも3ヶ所の
連続した凸部33を設けておく。また磁気ヘッド32を
構成しているコア34の摺動面を形成している箇所をト
ラック方向に延長させ、コア34の側面35,35′が
磁気ヘッド32の側部から露出している。
【0061】一方、カメラ用の圧板36には、磁気ヘッ
ド32を組み込む所定の位置には、磁気ヘッド32の摺
動面を形成している部位よりも大きく、かつ摺動面を構
成している部位の側部に設けられた凸部33の外縁より
も小さく窓部36aが明けられる。窓部36aの内縁
に、磁気ヘッド32の露出したコアの側面35,35′
を押し付ける基準面37,37′を設けている。なお、
この実施形態では単板コアを使用した磁気ヘッドの構造
例を表している。
【0062】磁気ヘッド32を圧板36に組み込むに
は、磁気ヘッド32の側部から露出したコアの側面3
5,35’を押し付け、基準面37,37′に密着さ
せ、圧板36に対し磁気ヘッド32の位置出し、固定を
行う。
【0063】磁気ヘッド32を圧板36に組み込むと、
図12からも明らかなように磁気ヘッド32の側面に設
けた凸部33が磁気ヘッド32の側部と窓部36aとの
隙間を覆う。これによりカメラ外部からの光が直接入射
することを防ぐ。さらに圧板36と磁気ヘッド32の側
面に設けられた凸部33との間の隙間を塞ぐように、遮
光性のある接着剤で塞ぎ、固定し、撮影時以外のフィル
ムの感光を防止することができる。
【0064】以上説明したように磁気ヘッド32の側部
から露出しているコアの側面35,35′を圧板36の
窓部36aに設けられている基準面37,37′に押し
付けて密着させ、固定する。これによりギャップ位置、
トラック位置およびアジマス等の調整に要する時間を大
幅に短縮させることが可能である。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、こ
の種のカメラにおいて簡単な構成で確実な遮光対策を図
ることができ、しかも高い位置出し精度を確保する。し
たがって実質的に大幅なコスト低減と性能の向上を図る
ことができる等の利点を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における分解斜視図お
よび斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施形態における平面図および
断面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態における変形例の分解
斜視図および斜視図である。
【図4】本発明の第2の実施形態における分解斜視図お
よび斜視図である。
【図5】本発明の第2の実施形態における平面図であ
る。
【図6】本発明の第3の実施形態における分解斜視図お
よび斜視図である。
【図7】本発明の第3の実施形態におけるそれぞれ断面
図である。
【図8】本発明の第4の実施形態における分解斜視図お
よび斜視図である。
【図9】本発明の第5の実施形態における分解斜視図お
よび斜視図である。
【図10】本発明の第5の実施形態における平面図であ
る。
【図11】本発明の第6の実施形態における分解斜視図
および斜視図である。
【図12】本発明の第6の実施形態における平面図であ
る。
【図13】従来例に係るカメラの平断面図である。
【図14】従来例に係るカメラの正面図である。
【符号の説明】
1 圧板 1a 窓部 1b,1c 隙間 2 磁気ヘッド 2a 摺動面 3 凸部 4 接着剤 5 凹部 6 圧板 6a 窓部 7 磁気ヘッド 8 凸部 9 圧板 9a 窓部 10 凸部 11 磁気ヘッド 12,12′ 凹部 13 圧板 13a 切欠き部 14 段差部 15 隙間 16 磁気ヘッド 17,17′ 凹部 19a 切欠き部 20 段差部 21,21′ 段差部 22 板部材 23,23′ ガイドピン 24 段差部 25,25′ 段差部 26 磁気ヘッド 27 凸部 28,29 穴部 30 圧板 30a 窓部 31,31′ ピン 32 磁気ヘッド 33 凸部 34 コア 35,35′ 側面 36a 窓部 37,37′ 基準面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小島 好 埼玉県秩父市下影森1248番地 キヤノン電 子株式会社内 (72)発明者 千島 義徳 埼玉県秩父市下影森1248番地 キヤノン電 子株式会社内 (72)発明者 田中 文夫 埼玉県秩父市下影森1248番地 キヤノン電 子株式会社内 (72)発明者 藤村 将行 埼玉県秩父市下影森1248番地 キヤノン電 子株式会社内 Fターム(参考) 2H020 DA01 2H103 AA02 AA03 AA11 AA31 ZA55

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報記録媒体に対する摺動面が位置出し
    されるように支持部材の開口部に装着支持される磁気ヘ
    ッドであって、 ヘッド本体と開口部の間に生じる隙間を塞ぐように形成
    された接合部を有し、この接合部を介して支持部材に装
    着されることを特徴とする磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 支持部材は摺動面を情報記録媒体に摺接
    させる圧板であり、接合部が、圧板の所定位置に形成さ
    れた開口部周辺に固着手段によって接合固定されるよう
    にしたことを特徴とする請求項1に記載の磁気ヘッド。
  3. 【請求項3】 接合部は、圧板の所定位置に開口部とし
    て形成された窓部よりも大きい外形形状で、ヘッド本体
    の側部より突設された凸部により構成されることを特徴
    とする請求項2に記載の磁気ヘッド。
  4. 【請求項4】 ヘッド本体は4つの側面を有し、少なく
    とも3つの側面において前記凸部が突設されることを特
    徴とする請求項3に記載の磁気ヘッド。
  5. 【請求項5】 接合部は、圧板の所定位置に開口部とし
    て形成された窓部よりも大きい外形形状を有する摺動面
    構成部位においてヘッド本体の側部に形成された凹部に
    より構成されることを特徴とする請求項2に記載の磁気
    ヘッド。
  6. 【請求項6】 圧板の窓部の内縁に形成された突設部
    が、摺動面構成部位におけるヘッド本体の側部に係合す
    るようにしたことを特徴とする請求項3に記載の磁気ヘ
    ッド。
  7. 【請求項7】 接合部を構成する凸部適所に少なくとも
    1つのピンまたは穴部を有し、このピンまたは穴部が、
    圧板の窓部周辺に設けた穴部またはピンと嵌合するよう
    にしたことを特徴とする請求項3に記載の磁気ヘッド。
  8. 【請求項8】 ヘッド本体から突出したコア側面を有
    し、このコア側面が、圧板の窓部の内縁に形成された基
    準面に押しつけられるようにしたことを特徴とする請求
    項3に記載の磁気ヘッド。
  9. 【請求項9】 接合部は、圧板の所定位置に開口部とし
    て形成された切欠き部の段差部に係合するように、ヘッ
    ド本体の側部に形成された凹部により構成されることを
    特徴とする請求項2に記載の磁気ヘッド。
  10. 【請求項10】 切欠き部が設けられた圧板の一辺に沿
    って付設される板部材の段差部に係合するように、ヘッ
    ド本体の側部に形成された凹部をさらに含んでいること
    を特徴とする請求項8に記載の磁気ヘッド。
  11. 【請求項11】 固着手段が遮光性の接着剤であること
    を特徴とする請求項2〜10のいずれか1項に記載の磁
    気ヘッド。
  12. 【請求項12】 請求項2〜11のいずれか1項に記載
    の磁気ヘッドが、接合部を介して圧板の所定位置に装着
    されてなる圧板ユニット。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の圧板ユニットを有
    し、装着された磁気ヘッドが情報記録媒体に対して摺接
    することにより情報の記録または再生を行うように構成
    されたことを特徴とするカメラ。
JP11184199A 1999-06-29 1999-06-29 磁気ヘッドおよびこれを装着した圧板ユニット Pending JP2001014623A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11184199A JP2001014623A (ja) 1999-06-29 1999-06-29 磁気ヘッドおよびこれを装着した圧板ユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11184199A JP2001014623A (ja) 1999-06-29 1999-06-29 磁気ヘッドおよびこれを装着した圧板ユニット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001014623A true JP2001014623A (ja) 2001-01-19

Family

ID=16149100

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11184199A Pending JP2001014623A (ja) 1999-06-29 1999-06-29 磁気ヘッドおよびこれを装着した圧板ユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001014623A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5321452A (en) Magnetic head for a camera featuring multiple, varied-sized head portions
US5749007A (en) Camera using film having a magnetic memory portion
US5600385A (en) Camera with magnetic recording/reading device
JP2001014623A (ja) 磁気ヘッドおよびこれを装着した圧板ユニット
JPH075560A (ja) カメラ用磁気ヘッド装置
JP3501666B2 (ja) 磁気ヘッド取付け体
JP3002608B2 (ja) カメラ及びカメラ用磁気ヘッド
JPH0764168A (ja) 磁気記録可能なカメラ
JPH06118500A (ja) カメラにおける磁気ヘッドの固定方法
JP3002572B2 (ja) カメラ用磁気ヘッド
US6347194B2 (en) Apparatus including recording head, reading head, and winding portion with internal motor
US6157786A (en) Magnetic head element, magnetic head, pressure plate using magnetic head element or magnetic head, and camera using pressure plate
JPH10148879A (ja) フィルム給送ユニットの磁気ヘッド取り付け構造
JP2001134903A (ja) 磁気ヘッドユニット、この磁気ヘッドユニットを用いた圧板およびこの圧板を用いたカメラ
JPH10333239A (ja) 磁気記録部付フィルムに適用される装置
JP2001154257A (ja) 磁気ヘッドユニット、この磁気ヘッドユニットを用いた圧板およびこの圧板を用いたカメラ
JPH04229851A (ja) 磁気ヘッド付きカメラ
JPH08339024A (ja) 磁気記録層を有するフィルムを用いるカメラ
JPH11282045A (ja) 磁気記録再生カメラ
JPH09325405A (ja) カメラの磁気記録装置
JPH1010638A (ja) 磁気記憶可能なフィルムを使用するカメラにおける圧板ユニット
JPH04352137A (ja) 磁気ヘッドを有するカメラ
JPH10104724A (ja) 写真フィルム用磁気記録再生装置およびこれを備えたカメラ
JPH08339027A (ja) 磁気記録層を有するフィルムを用いるカメラ
JP2001067607A (ja) 磁気ヘッド装置

Legal Events

Date Code Title Description
A045 Written measure of dismissal of application

Effective date: 20040624

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A045