JP2001154257A - 磁気ヘッドユニット、この磁気ヘッドユニットを用いた圧板およびこの圧板を用いたカメラ - Google Patents

磁気ヘッドユニット、この磁気ヘッドユニットを用いた圧板およびこの圧板を用いたカメラ

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JP2001154257A
JP2001154257A JP33619099A JP33619099A JP2001154257A JP 2001154257 A JP2001154257 A JP 2001154257A JP 33619099 A JP33619099 A JP 33619099A JP 33619099 A JP33619099 A JP 33619099A JP 2001154257 A JP2001154257 A JP 2001154257A
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shield
shield plate
head unit
magnetic
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Yoshi Kojima
好 小島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐ノイズ性に優れた磁気ヘッドユニットを低
コストかつ容易に実現する。 【解決手段】 磁気ヘッド109の後部面側を含む周囲
にシールド130を取り付けた磁気ヘッドユニットであ
って、磁気ヘッド109の側面109bに設けたシール
ド板1は、磁気ヘッド109の記録媒体摺動面109a
よりも張り出して形成されている。磁気ヘッド109の
摺動面109a付近を通過するノイズをシールド板1が
引き寄せて通過させることで、磁気コア120に流入す
るノイズを大幅に低減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気媒体に対して
情報の記録または再生を行う磁気記録再生装置の磁気ヘ
ッドに係り、特にフィルムに設けた磁気記憶部に対して
情報の記録または再生を行う磁気ヘッドを備えたカメラ
に好適な磁気ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気記憶部を有するフィルムを使
用し、撮影条件や日付等の情報をその磁気記憶部に対し
て記録または再生することができるカメラが開発され、
市場に投入されてきている。カメラに関わる情報として
は、撮影枚数、シャッタ速度、絞り値、露出補正値、日
付およびタイトル等がある。
【0003】そして、これらの情報をフィルムの磁気記
憶部に記録または再生する磁気ヘッドがカメラ内に配置
されている。これらの情報がフィルムに記録されている
ことにより、撮影途中でのフィルム交換が容易になった
り、現像、焼付け時の処理が一定になる。あるいはフィ
ルムスキャナを使用して写真画像をパソコン処理するこ
とで、利用するマルチメディア機器への応用が可能であ
り、将来的に極めて有望視されている。
【0004】図22は、磁気情報の記録または再生が可
能なカメラの概略構成例を示す図である。図22におい
て、100はカメラボディ、101はレンズ、102は
カメラボディ100に装填されたフィルムカートリッ
ジ、103はフィルムカートリッジ102から引き出さ
れたフィルムである。図22では、フィルム103が、
ガイドローラ104を介して巻上げスプール105に巻
き上げられる状態が示されている。
【0005】また、106はフィルム103を所定の走
行路に沿って案内するためのフィルムガイド、107は
フィルム103をフィルムガイド106との間に介在さ
せ、磁気情報を記録または再生する磁気ヘッド109を
フィルム103に摺接するように支持している圧板であ
る。この圧板107は圧板バネ108を介して、カメラ
ボディに弾性支持されている。
【0006】フィルム103に対して磁気情報を記録ま
たは再生する磁気ヘッド109は、図22および図23
に示すように圧板107上のフィルム103の端部に相
当する位置に長手方向に設けられる。この場合、磁気ヘ
ッド109の詳細な配置位置は磁気記憶部の設計により
異なるものとなるが、いずれにせよ走行するフィルム1
03の撮影コマごとに所定タイミングで撮影情報を記録
または再生することができる位置となっている。
【0007】また、磁気ヘッド109を圧板107に取
り付ける場合、図23に示すように圧板107の所定位
置に窓部107aを設け、この窓部107aを介して磁
気ヘッド109をフィルム103の磁気記憶部103a
側へ露出させる。このときトラック位置、アジマス、ロ
ール方向、ピッチ方向の位置出しを精密に行って磁気ヘ
ッド109を圧板107に固定し、フィルム103に摺
接させている。
【0008】圧板107には図23に示すように、フィ
ルム103の走行および位置決め用の一対のガイド棒1
12,113がフィルム103側へ突出形成されてい
る。これらのガイド棒112,113によってフィルム
103のエッジ103bを案内するようになっている。
【0009】図24は、一般的な磁気ヘッド素子を示す
図である。図25は、一般的な磁気ヘッド素子を収納し
た磁気ヘッドを示す図である。前述の磁気ヘッド109
は通常、図24および図25に示すような構成を有し、
つぎのような手順で形成される。すなわち、薄板磁性材
料(たとえば、パーマロイまたは高硬度パ一マロイ)を
プレス打抜き加工等により形成した略C字状のコア半体
120aを複数枚積層させて接合し、磁気コア120と
する。そして、磁気コア120における磁気ギャップ1
21を構成する面に研削・ラップ等を施して突合わせ面
を形成する。
【0010】その後、コイル123を巻装したコイルボ
ビン122を後部側に装着し、磁気ギャップ121とな
る非磁性材を介して一対の磁気コア120を対向して突
き合わせることにより磁気ヘッドを形成するのが一般的
である。このようにして構成された磁気ヘッド素子を直
接保持ケース125に収納し、あるいは図示しないホル
ダに組み込んだ後に接着剤を充填する。そしてフィルム
の走行面を所定の曲面形状に研削・ラップすることによ
り磁気ヘッド109としている。
【0011】なお、外部回路との電気的な接続を行う端
子124は、従来の磁気ヘッドの構成として既知である
が、前述したコイルボビン122と一体で構成してもよ
い。あるいはまた、保持ケース125に植設してコイル
123を接続してもよい。なお、再生機能を有する磁気
ヘッドの場合、周囲のモータ等のノイズの影響を防止す
るために、保持ケース125は磁性材料によるシールド
ケースにて構成されることが望ましい。
【0012】さらに、図26のように磁気ヘッド109
の後部面側にバックシールド130を取り付けることに
より、図27のような磁気ヘッドユニットが構成され
る。この磁気ヘッドユニットでは、バックシールド13
0を設けることによりノイズの影響を防止することがで
きる。このバックシールド130は、折曲げ部130
a,130b,130cおよび130dにより箱型形状
を有しており、磁気ヘッド109の保持ケース125に
溶接等によって固定される。バックシールド130には
磁気ヘッド109の端子124を逃げるための溝部13
0fと、端子124相互間にバックシールド130の一
部を突出させてなる接地端子130eとが設けられてい
る。
【0013】磁気コア120が保持ケース125と電気
的に接続されていれば、バックシールド130を溶接固
定することにより、磁気コア120の接地をとることが
できる。これにより回路からの廻込みによるノイズを防
止することができる。磁気コア120と保持ケース12
5が電気的に接続されていない場合は、磁気コア120
およびバックシールド130間を導電接着剤等の導電手
段により電気的に接続する。また、回路からの廻込みノ
イズの心配がない場合は、接地端子130eは不要であ
る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述の磁気
情報の記録または再生が可能なカメラは、さらなる小型
化が求められてきている。磁気ヘッドを取り付けた圧板
は、さらに薄型のものが要求されてきている。また、磁
気情報の記録または再生が可能なことにより日付等の情
報を記録可能なカメラにあっては、低コストのカメラ
(なお、「カメラ」という場合、いわゆるレンズ付きフ
ィルムも含まれる。)に展開することが望まれており、
使用される部品も低コスト化が要求されてきている。
【0015】さらに、カメラの小型化に伴い、カメラに
使用されるモータ等の磁気ヘッドのノイズ源となる部品
も磁気ヘッドの近くに実装されるようになる。したがっ
て、種々のノイズに対して充分な耐性を備えることも磁
気ヘッドに要求される。
【0016】本発明は、上記の問題に鑑みてなされたも
のであり、耐ノイズ性に優れた磁気ヘッドユニットを低
コストかつ容易に実現することにある。また、本発明の
他の目的は、上述した目的を達成する磁気ヘッドユニッ
トを組み込んだカメラ用圧板およびこのカメラ用圧板を
用いたカメラを提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の磁気ヘッドユニ
ットは、磁気ヘッドの後部面側を含む周囲にシールドを
取り付けた磁気ヘッドユニットであって、磁気ヘッドの
側面に設けたシールド板は、該磁気ヘッドの記録媒体摺
接面よりも張り出して形成されていることを特徴とす
る。
【0018】また、本発明の磁気ヘッドユニットにおい
て前記シールド板は、その先端が前記磁気ヘッドの内側
方向に曲げられてなる曲げ部を有することを特徴とす
る。
【0019】また、本発明の磁気ヘッドユニットにおい
て前記シールド板の前記曲げ部と前記磁気ヘッドの前記
記録媒体摺接面との間に所定の間隔が設定されることを
特徴とする。
【0020】また、本発明の磁気ヘッドユニットにおい
て前記シールド板の前記曲げ部に、くり抜き部を有する
ことを特徴とする。また、本発明の磁気ヘッドユニット
において前記くり抜き部がコ字状を呈することを特徴と
する。また、本発明の磁気ヘッドユニットにおいて前記
くり抜き部が口字状を呈することを特徴とする。
【0021】また、本発明の磁気ヘッドユニットにおい
て前記シールド板の前記曲げ部の内側に、パッドを有す
ることを特徴とする。
【0022】また、本発明の磁気ヘッドユニットにおい
て前記シールド板は、前記磁気ヘッドの後部面側のバッ
クシールドと一体に形成されることを特徴とする。
【0023】また、本発明のカメラ用圧板は、上記いず
れかの磁気ヘッドユニットが組み込まれたことを特徴と
する。
【0024】また、本発明のカメラは、上記カメラ用圧
板を備えることを特徴とする。
【0025】本発明によれば、磁気ヘッドの側面に設け
たシールド板は、磁気ヘッドの記録媒体摺接面よりも張
り出して形成される。これにより磁気ヘッドの摺接面付
近を通過するノイズをシールド板が引き寄せて通過させ
ることで、磁気コアに流入するノイズを大幅に低減する
ことができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、従
来例と実質的に同一または対応する部材には同一符号を
用いて、本発明の好適な実施の形態を説明する。 (第1の実施形態)図1は、本実施形態による磁気ヘッ
ドにバックシールドを取り付ける状態を示す外観図であ
る。また、図2は、本実施形態によるバックシールドを
取り付けた磁気ヘッドユニットを示す外観図である。
【0027】図1に示される前述した磁気ヘッド109
の保持ケース125の側面には、シールド板1が取り付
けられる。すなわち、本発明では磁気ヘッド109の後
部面側にバックシールド130を取り付け、さらにシー
ルド板1を取り付けることにより、図2のような磁気ヘ
ッドユニットが構成される。シールド板1は典型的には
矩形形状を有するが、これに類似しあるいはその他の形
状であってもよく、バックシールド130の折曲げ部1
30aに突き合わせるように取り付けられる。このシー
ルド板1は、図2に示すように磁気ヘッド109の摺接
面109aよりもフィルム103側へ出っ張っている形
状としている。
【0028】ここで、図20および図21は本発明に係
るシールド板を備えた磁気ヘッド、圧板、フィルムおよ
びパッド等の取付け形態および位置関係を示している
が、シールド板1が取り付けられる磁気ヘッド側面10
9bは、図から明らかなようにフィルムの走行を阻害さ
せない側となっている。
【0029】シールド板1の材質は、モータ等によるノ
イズの影響を防止するために磁性材料であるパーマロイ
やけい素鋼板が適している。ノイズの種類によってはス
テンレスや銅系の合金材等でもよい。また、シールド板
1の板厚はカメラの小型、薄型化を阻害しないようにt
0.1〜0.5mm程度が望ましく、変形防止等の点か
らみてもt0.2〜0.3mmの厚みが好ましい。
【0030】シールド板1の磁気ヘッド109への取付
けは、溶着や接着剤による固定でも問題ない。シールド
板1に接地端子などを設け、磁気ヘッド109の接地を
シールド板1を介してとる場合は溶接固定が望ましい。
【0031】またシールド板1の磁気ヘッド109の摺
接面109aからの出張り量は、大きいほどノイズを低
減する効果は大きくなるが、ある一定以上の出張り量を
超えると効果は少なくなる。また、カメラの構造上の制
約等から0.5〜3mm程度が望ましい。
【0032】このように構成すると、磁気ヘッド109
の摺接面109a付近を通過するノイズをシールド板1
が引き寄せて通過させる。これにより磁気コアに流入す
るノイズを大幅に低減することができる。シールド板1
の形状、磁気ヘッドあるいはカメラ構造等によって異な
るが、ノイズ低減効果として6dB程度の効果が得られ
る。
【0033】なお、図1および図2に示した磁気ヘッド
ユニットにおいて、バックシールド130を装着した磁
気ヘッド109にシールド板1を取り付ける形態となっ
ている。バックシールド130を装着しないでシールド
板1を磁気ヘッド109に取り付けた形態でもよい。
【0034】(第2の実施形態)つぎに、本発明の第2
の実施形態を説明する。図3は、第2の実施形態におけ
る磁気ヘッドにシールド板を取り付ける状態を示す外観
図である。また、図4は、第2の実施形態におけるシー
ルド板を取り付けた磁気ヘッドユニットを示す外観図で
ある。
【0035】この実施形態では、第1の実施形態(図1
および図2)に示される磁気ヘッド109の摺接面10
9aよりも出っ張っているシールド板1の先端は、磁気
ヘッド109の内側方向(磁気コア120の方向)に曲
げられる。図示例ではこの曲げ部1aは90°程度曲げ
られるが、必ずしも90°でなくてもよい。シールド板
1の曲げ部1aと磁気ヘッド109の摺接面109aと
の間隔は、シールド板1の曲げ部1aをフィルム走行位
置まで延ばさない場合は間隔を取らなくてもよい。ま
た、シールド板1の曲げ部1aがフィルム走行位置より
も内側に覆いかぶさる形状とした場合は、フィルム走行
に支障を与えないだけの間隔を設ける必要がある。
【0036】第2の実施形態において、上記のようにシ
ールド板1の先端に曲げ部1aを設けることにより、シ
ールド板1の曲げ部1aが磁気コア120付近のノイズ
を引き寄せて通過させる。これにより磁気コア120に
流入するノイズをさらに低減することができる。
【0037】上記の場合、シールド板1の曲げ部1aと
磁気コア120の間隔が接近し過ぎると、シールド板1
の曲げ部1aがアンテナ作用を持つことがある。そして
磁気コア120に流入するノイズを逆に増加させること
もある。一方、この間隔が大き過ぎると磁気コア120
付近のノイズをシールド板1の曲げ部1aが引き寄せず
らくなり、ノイズ低減効果が少なくなる。したがって、
シールド板1の曲げ部1aと磁気コア120の適切な間
隔としては、磁気ヘッド形状、シールド板形状またはカ
メラ構造(ノイズ源)等によっても異なるが、0.3〜
3.0mm程度が望ましい。
【0038】(第3の実施形態)つぎに、本発明の第3
の実施形態を説明する。図5は、第3の実施形態におけ
るシールド板の外観図である。また、図6は、第3の実
施形態におけるシールド板を取り付けた磁気ヘッドユニ
ットを示す外観図である。
【0039】この実施形態では、第2の実施形態(図3
および図4)に示される磁気ヘッド109の摺接面10
9aよりも出っ張っているシールド板1の先端の曲げ部
1aが、コの字形状となるようにくり抜き部2を設けて
いる。
【0040】ここで図20は、第3の実施形態のシール
ド板を備えた磁気ヘッド、圧板、フィルムおよびにパッ
ド等の取付け形態と位置関係を示した概観図である。一
般に磁気ヘッド109は圧板107に取り付けられ、フ
ィルム103は圧板表面に沿って走行する。その際、磁
気ヘッド109によってフィルム103の端部103a
に対して磁気記録が行われる。あるいはまた、フィルム
103の端部103aに磁気記憶された情報を磁気ヘッ
ド109によって再生を行う。これら記録および再生を
安定かつ良好に行うためには通常、パッド4を用いて磁
気ヘッド109とフィルム103を押接させ、両者の良
好な接触状態を得るようにしている。
【0041】図5に示すシールド板1の曲げ部1aをコ
の字状にするくり抜き部2は、そのようなパッド4を装
着する場合の逃げ部を構成するものである。このような
逃げ部を設けることにより、パッド4を装着し易くし、
したがって磁気ヘッド109とフィルム103の良好な
接触状態が得られる。しかも磁気ヘッド109に対する
ノイズを大幅に低減することができる。
【0042】(第4の実施形態)つぎに、本発明の第4
の実施形態を説明する。図7は、第4の実施形態におけ
るシールド板の外観図である。また、図8は、第4の実
施形態におけるシールド板を取り付けた磁気ヘッドユニ
ットを示す外観図である。
【0043】この実施形態では、第3の実施形態(図5
および図6)に示される磁気ヘッド109の摺接面10
9aよりも出っ張っているシールド板1の先端の曲げ部
1aが、口の字形状となるようにくり抜き部3を設けて
いる。
【0044】この例でもシールド板1の曲げ部1aに口
の字状のくり抜き部3を設けることにより、パッド4を
装着する場合の逃げ部を構成することができる。この場
合もパッド4を装着し易くし、磁気ヘッド109とフィ
ルム103の良好な接触状態が得られるとともに、磁気
ヘッド109に対するノイズを大幅に低減することがで
きる。
【0045】(第5の実施形態)つぎに、本発明の第5
の実施形態を説明する。図9は、第5の実施形態におけ
る磁気ヘッドにシールド板を取り付ける状態を示す外観
図である。図10は、第5の実施形態におけるシールド
板を取り付けた磁気ヘッドユニットを示す外観図であ
る。
【0046】第5の実施形態においてシールド板1は、
曲げ部1aがフィルム走行位置よりも内側に入り込ん
で、磁気ヘッド109に覆いかぶさるように形成され
る。そして図9に示すようにシールド板1の曲げ部1a
の内側に、磁気ギャップ121に対応してパッド4が配
置される。このパッド4を設けることにより、フィルム
と磁気ヘッド(磁気ヘッドのギャップ部121)の接触
を良好にする。
【0047】パッド4の形状および材質は、フィルムの
走行状態およびフィルムと磁気ヘッドの接触が良好とな
るものであればよい。たとえば、図示のようにパッド4
は概略箱型とし、磁気ヘッド109との対向面側がR状
に成形される。このようにパッド4を装着した磁気ヘッ
ドを提供し、あるいはパッド4を装着した磁気ヘッドを
圧板に取り付けて提供することで、安価なカメラを実現
することができる。
【0048】(第6の実施形態)つぎに、本発明の第6
の実施形態を説明する。図11は、第6の実施形態にお
けるシールドを示す外観図である。また、図12は、第
6の実施形態におけるシールドを取り付けた磁気ヘッド
ユニットを示す外観図である。
【0049】図11に示したシールド5は実質的に、第
1の実施形態(図1および図2)のシールド板1(シー
ルド板部5A)とバックシールド130(バックシール
ド部5B)を一体部品としたものである。このシールド
5は、折曲げ部5b,5cおよび5dを有している。シ
ールド板部5Aは典型的には矩形形状を有するが、これ
に類似しあるいはその他の形状であってもよく、磁気ヘ
ッド109の摺接面109aよりもフィルム103側へ
出っ張るように折曲げ部5b,5c間から立上がってい
る。
【0050】シールド5は、磁気ヘッド109の保持ケ
ース125に溶接等によって固定される。バックシール
ド部5Bには磁気ヘッド109の端子124を逃げるた
めの溝部5fと、端子124相互間にバックシールド部
5Bの一部を突出させてなる接地端子5eとが設けられ
ている。
【0051】このようにシールド5を一体部品とするこ
とで、部品点数が少なく、またシールド5の取付け工数
も少なくなる。したがって、安価で耐ノイズ性に優れた
磁気ヘッドおよび磁気ヘッドを備えた圧板ならびに圧板
を備えたカメラを提供することができる。
【0052】(第7の実施形態)つぎに、本発明の第7
の実施形態を説明する。図13は、第7の実施形態にお
けるシールドを示す外観図である。また、図14は、第
7の実施形態におけるシールドを取り付けた磁気ヘッド
ユニットを示す外観図である。
【0053】図13に示したシールド5は実質的に、第
2の実施形態(図3および図4)のシールド板1(シー
ルド板部5A)とバックシールド130(バックシール
ド部5B)を一体部品としたものである。磁気ヘッド1
09の摺接面109aよりも出っ張っているシールド板
部5Aの先端は、磁気ヘッド109の内側方向(磁気コ
ア120の方向)に曲げられる。この曲げ部5aは90
°程度曲げられるが、必ずしも90°でなくてもよい。
【0054】シールド板部5Aの曲げ部5aと磁気ヘッ
ド109の摺接面109aとの間隔は、曲げ部5aをフ
ィルム走行位置まで延ばさない場合は間隔を取らなくて
もよい。また、曲げ部5aがフィルム走行位置よりも内
側に覆いかぶさる形状とした場合は、フィルム走行に支
障を与えないだけの間隔を設ける必要がある。
【0055】第7の実施形態において、上記のようにシ
ールド板部5Aの先端に曲げ部5aを設けることによ
り、曲げ部5aが磁気コア120付近のノイズを引き寄
せて通過させる。これにより磁気コア120に流入する
ノイズをさらに低減することができる。また、シールド
5を一体部品とすることで、部品点数が少なく、またシ
ールド5の取付け工数も少なくなる。
【0056】(第8の実施形態)つぎに、本発明の第8
の実施形態を説明する。図15は、第8の実施形態にお
けるシールドを示す外観図である。
【0057】図15に示したシールド5は、第3の実施
形態(図5および図6)のシールド板1(シールド板部
5A)とバックシールド130(バックシールド部5
B)を一体部品としたものである。この実施形態では、
磁気ヘッド109の摺接面109aよりも出っ張ってい
るシールド板部5Aの先端の曲げ部5aが、コの字形状
となるようにくり抜き部6を設けている。
【0058】シールド板部5Aの曲げ部5aをコの字状
にするくり抜き部6は、前述したパッド4(図20およ
び図21)を装着する場合の逃げ部を構成するものであ
る。このように逃げ部を設けることにより、パッド4を
装着し易くし、したがって磁気ヘッド109とフィルム
103の良好な接触状態が得られる。しかも磁気ヘッド
109に対するノイズを大幅に低減することができる。
また、シールド5を一体部品とすることで、部品点数が
少なく、またシールド5の取付け工数も少なくなる。
【0059】(第9の実施形態)つぎに、本発明の第9
の実施形態を説明する。図16は、第9の実施形態にお
けるシールドを示す外観図である。
【0060】図16に示したシールド5は、第4の実施
形態(図7および図8)のシールド板1(シールド板部
5A)とバックシールド130(バックシールド部5
B)を一体部品としたものである。この実施形態では、
磁気ヘッド109の摺接面109aよりも出っ張ってい
るシールド板部5Aの先端の曲げ部5aが、口の字形状
となるようにくり抜き部7を設けている。
【0061】この例でもシールド板部5Aの曲げ部5a
に口の字状のくり抜き部7を設けることにより、パッド
4を装着する場合の逃げ部を構成することができる。こ
の場合もパッド4を装着し易くし、磁気ヘッド109と
フィルム103の良好な接触状態が得られるとともに、
磁気ヘッド109に対するノイズを大幅に低減すること
ができる。また、シールド5を一体部品とすることで、
部品点数が少なく、またシールド5の取付け工数も少な
くなる。
【0062】(第10の実施形態)つぎに、本発明の第
10の実施形態を説明する。図17は、第10の実施形
態におけるシールドを示す外観図である。
【0063】図17に示したシールド5は、第5の実施
形態(図9および図10)のシールド板1(シールド板
部5A)とバックシールド130(バックシールド部5
B)を一体部品としたものである。この実施形態ではシ
ールド板部5Aの曲げ部5aがフィルム走行位置よりも
内側に入り込んで、磁気ヘッド109に覆いかぶさるよ
うに形成される。そして曲げ部5aの内側に、磁気ギャ
ップ121に対応してパッド4が配置される。このパッ
ド4を設けることにより、フィルムと磁気ヘッド(磁気
ヘッドのギャップ部121)の接触を良好にする。
【0064】パッド4の形状および材質は、フィルムの
走行状態およびフィルムと磁気ヘッドの接触が良好とな
るものであればよい。たとえば、図示のようにパッド4
は概略箱型とし、磁気ヘッド109との対向面側がR状
に成形される。このようにパッド4を装着した磁気ヘッ
ドを提供し、あるいはパッド4を装着した磁気ヘッドを
圧板に取り付けて提供することで、安価なカメラを実現
することができる。また、シールド5を一体部品とする
ことで、部品点数が少なく、またシールド5の取付け工
数も少なくなる。
【0065】(第11の実施形態)つぎに、本発明の第
11の実施形態を説明する。図18は、第11の実施形
態による磁気ヘッドにシールドを取り付ける状態を示す
外観図である。また、図19は、第11の実施形態によ
るシールドを取り付けた磁気ヘッドユニットを示す外観
図である。
【0066】図20に示される圧板107に取り付けら
れる磁気ヘッド109の方向は、端子が圧板107の内
側方向に取り付けられている。カメラの構成上から磁気
ヘッド109の端子方向が圧板107の外側方向に18
0°変更した方向に取り付ける場合がある。このとき前
述の各実施形態1〜10のシールド板1もしくはシール
ド5を取り付ける場合、シールド板を取り付ける磁気ヘ
ッド側面109bは、磁気ヘッド109の端子のある側
となる。
【0067】図18は、シールド板1もしくはシールド
5が磁気ヘッド109の端子側側面にて磁気ヘッド10
9の摺接面109aから出っ張る形状の1例を示したも
のである。
【0068】なお、上記実施形態における特にシールド
板やその曲げ部のくり抜き部等の形状については、上記
説明にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲内で
適宜変更が可能である。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、こ
の種の磁気ヘッドにおいて小型・薄型化に有効に対応し
ながら、優れた耐ノイズ性を実現し、しかも低コストか
つ容易に優れた性能特性を有する磁気ヘッドユニットも
しくは圧板を提供することができる等の利点を有してい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における磁気ヘッドに
シールド板を取り付ける状態を示す外観図である。
【図2】本発明の第1の実施形態におけるシールド板を
取り付けた磁気ヘッドを示す外観図である。
【図3】本発明の第2の実施形態における磁気ヘッドに
シールド板を取り付ける状態を示す外観図である。
【図4】本発明の第2の実施形態におけるシールド板を
取り付けた磁気ヘッドを示す外観図である。
【図5】本発明の第3の実施形態におけるシールド板を
示す外観図である。
【図6】本発明の第3の実施形態におけるシールド板を
取り付けた磁気ヘッドを示す外観図である。
【図7】本発明の第4の実施形態におけるシールド板を
示す外観図である。
【図8】本発明の第4の実施形態におけるシールド板を
取り付けた磁気ヘッドを示す外観図である。
【図9】本発明の第5の実施形態におけるシールド板を
示す外観図である。
【図10】本発明の第5の実施形態におけるシールド板
を取り付けた磁気ヘッドを示す外観図である。
【図11】本発明の第6の実施形態における磁気ヘッド
にシールド板を取り付ける状態を示す外観図である。
【図12】本発明の第6の実施形態におけるシールド板
を取り付けた磁気ヘッドを示す外観図である。
【図13】本発明の第7の実施形態における磁気ヘッド
にシールドを取り付ける状態を示す外観図である。
【図14】本発明の第7の実施形態におけるシールドを
取り付けた磁気ヘッドを示す外観図である。
【図15】本発明の第8の実施形態におけるシールドを
示す外観図である。
【図16】本発明の第9の実施形態におけるシールドを
示す外観図である。
【図17】本発明の第10の実施形態におけるシールド
を示す外観図である。
【図18】本発明の第11の実施形態における磁気ヘッ
ドにシールドを取り付ける状態を示す外観図である。
【図19】本発明の第11の実施形態におけるシールド
板を取り付けた磁気ヘッドを示す外観図である。
【図20】本発明における磁気ヘッドおよび圧板、フィ
ルムおよびパッドの取付け形態および位置関係を示した
外観図である。
【図21】(A)は図20のA−A線に沿う断面図、
(B)は図20のB−B線に沿う断面図である。
【図22】磁気情報の記録または再生が可能なカメラの
概略構成例を示す図である。
【図23】一般的な圧板における磁気ヘッド素子の装着
状態を説明する図である。
【図24】一般的な磁気ヘッド素子を示す図である。
【図25】一般的な磁気ヘッド素子を収納した磁気ヘッ
ドを示す図である。
【図26】一般的な磁気ヘッドにバックシールドを取り
付ける状態を示す図である。
【図27】一般的なバックシールドを取り付けた磁気ヘ
ッドを示す外観図である。
【符号の説明】
1,5 シールド板 1a,5a 曲げ部 1e,5e 接地端子 1f,5f 端子逃げ部 2,3 くり抜き部 4 パッド 5 シールド 5A シールド板部 5B バックシールド部 103 フィルム 103a フィルム磁気記録部 107 圧板 109 磁気ヘッド 109a 媒体摺接面 109b 磁気ヘッド側面 120 磁気コア 121 磁気ギヤップ 124 端子 125 保持ケース 130 バックシールド 130a,130b,130c,130d 折曲げ部 130e 接地端子

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気ヘッドの後部面側を含む周囲にシー
    ルドを取り付けた磁気ヘッドユニットであって、 磁気ヘッドの側面に設けたシールド板は、該磁気ヘッド
    の記録媒体摺接面よりも張り出して形成されていること
    を特徴とする磁気ヘッドユニット。
  2. 【請求項2】 前記シールド板は、その先端が前記磁気
    ヘッドの内側方向に曲げられてなる曲げ部を有すること
    を特徴とする請求項1に記載の磁気ヘッドユニット。
  3. 【請求項3】 前記シールド板の前記曲げ部と前記磁気
    ヘッドの前記記録媒体摺接面との間に所定の間隔が設定
    されることを特徴とする請求項2に記載の磁気ヘッドユ
    ニット。
  4. 【請求項4】 前記シールド板の前記曲げ部に、くり抜
    き部を有することを特徴とする請求項2または3に記載
    の磁気ヘッドユニット。
  5. 【請求項5】 前記くり抜き部がコ字状を呈することを
    特徴とする請求項4に記載の磁気ヘッドユニット。
  6. 【請求項6】 前記くり抜き部が口字状を呈することを
    特徴とする請求項4に記載の磁気ヘッドユニット。
  7. 【請求項7】 前記シールド板の前記曲げ部の内側に、
    パッドを有することを特徴とする請求項2または3に記
    載の磁気ヘッドユニット。
  8. 【請求項8】 前記シールド板は、前記磁気ヘッドの後
    部面側のバックシールドと一体に形成されることを特徴
    とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の磁気ヘッド
    ユニット。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか1項に記載の磁
    気ヘッドユニットが組み込まれたことを特徴とするカメ
    ラ用圧板。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載のカメラ用圧板を備え
    ることを特徴とするカメラ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011008890A (ja) * 2009-06-29 2011-01-13 Nidec Sankyo Corp 媒体リーダ
CN117709376A (zh) * 2024-02-05 2024-03-15 太阳神(珠海)电子有限公司 一种新型低成本磁头外壳及其磁头

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