JP2784106B2 - カメラシステム - Google Patents

カメラシステム

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JP2784106B2
JP2784106B2 JP3214117A JP21411791A JP2784106B2 JP 2784106 B2 JP2784106 B2 JP 2784106B2 JP 3214117 A JP3214117 A JP 3214117A JP 21411791 A JP21411791 A JP 21411791A JP 2784106 B2 JP2784106 B2 JP 2784106B2
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B2217/00Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
    • G03B2217/24Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor with means for separately producing marks on the film
    • G03B2217/242Details of the marking device
    • G03B2217/244Magnetic devices

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  • Camera Data Copying Or Recording (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラシステム及びそ
のフィルム巻取りモータに関し、更に詳しくは、フィル
ム上に記録される磁気信号のための磁気装置を備えるカ
メラシステム及びそのフィルム巻取りモータに関する。
【0002】
【従来の技術】フィルムメーカ、カメラユーザ、フィル
ム取次店及び現像ラボ等においてフィルムに関して必要
な情報の伝達及び管理のために、透明フィルム上に磁気
信号を記録するシステムが提案されている。かかる情報
記録の目的のために、フィルム上には透明磁気媒体層が
形成されている。
【0003】図8は、上記フィルムに使用するためとし
て提案されているカメラシステムの一例を示す斜視図で
ある。同図において、このカメラシステム1は、レンズ
背面の両側部に夫々配設される巻取りホイール4と、フ
ィルム用パトローネ5が駆動可能に支持される別の巻取
り部(パトローネ部)9とを有している。
【0004】巻取りホイール4の径方向内側には、巻取
りホイール4と同心に巻取りモータが配されており、図
示しない駆動機構を介して巻取りホイール4及びパトロ
ーネ部9を同時に回転させてフィルムを巻取る。
【0005】裏蓋2の内側には、書込み及び読出しのた
めの電磁変換素子7,8を有する磁気ヘッド6が裏蓋2
表面に固定支持されており、この磁気ヘッド6におい
て、パトローネ5内のフィルムが巻取りホイール4側に
巻取られるときに、フィルム上に記録された磁気信号が
読み取られ、或いはフィルム上に磁気信号が書き込まれ
る。なお、本欄において、カメラ内における磁気記録信
号読み出しシステムに関する記載は、本発明の課題を明
確にするためのものである。
【0006】フィルムには、レンズ側に面する一方の面
に感光材を含む感光層が、他方側の面には磁性材料を成
す磁性粉を含む透明磁性層及びその保護層が、夫々塗布
形成されており、各コマの撮影が終り巻取りモータを介
してフィルムが図示左方向に移動する時に前記のごとく
磁気信号の再生或いは記録が行われる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】フィルムの透明度が損
なわれないように、例えばフィルムの現像後の透過濃度
が0.5以下とされるため、透明磁性層における磁
性粉はその充填度が制限されていることから、フイルム
における磁束密度はさほど高くすることができず、この
ため磁気記録信号の読出し時において磁気ヘッドが受け
取る信号磁界は、磁気のテープ等の通常の磁気記録媒体
の信号磁界に比して小さいという事情がある。
【0008】一方、フィルムの巻取り移動中において、
巻取りモータから磁気ヘッド側に伝達される漏洩磁束に
よる雑音磁界は極めて大きく、図8の如く、巻取りモー
タと磁気ヘッドとが近接して配設される場合は勿論、巻
取りモータと磁気ヘッドとがレンズ中心軸に関して対称
側に設けられ、最大に離隔距離がとられた場合でも、モ
ータからの漏洩磁束が大きな雑音となる。
【0009】例えば上記雑音は、フィルム上の信号磁界
とモータからの雑音磁界との比が1:3にも及ぶほど大
きいものである。従って、かかるカメラシステムにおい
ては、通常フィルム上の信号磁界を読み出すことが極め
て困難である。
【0010】本発明は、上記の如きフィルム上の磁気記
録のための磁気装置を有する従来のカメラシステムを改
良し、巻取りモータから発生する雑音磁界が、磁気信号
の再生に与える悪影響をできるだけ小さく抑え、もっ
て、フィルム上の磁気記録がカメラ内において容易に再
生可能なカメラシステムを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を達成するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の第一発明を成すカメラシステムは、フィル
ム巻取りのための巻取りホイールと、前記巻取りホイー
ルの径方向内側に配され該巻取りホイールを回転駆動す
る巻取りモータと、前記巻取りホイール及び巻取りモー
タとレンズ中心軸を挟んで反対側に配置されフィルム用
パトローネが駆動可能に支持される巻取り部と、前記カ
メラケースに取り付けられ前記巻取りモータが駆動して
フィルムを巻取るとき少なくとも該フィルム上の磁気
信号を再生する磁気ヘッドと、を前記カメラケース内に
備え、前記巻取りモータの中心と前記磁気ヘッド間の離
隔距離が60mm以下であるカメラシステムであって、
前記カメラケース内の前記磁気ヘッドにより前記フィル
ム上の磁気信号が再生可能となるように、前記巻取りモ
ータの漏洩磁束発生源を囲んで、厚みが0.2〜0.9
mmの磁気遮蔽体を該巻取りモータのケーシングの周面
に取り付けたことを特徴とする。本発明の第二発明を成
すカメラシステムは、フィルム巻取りのための巻取りホ
イールと、前記巻取りホイールの径方向内側に配され該
巻取りホイールを回転駆動する巻取りモータと、前記巻
取りホイール及び巻取りモータとレンズ中心軸を挟んで
反対側に配置されフィルム用パトローネが駆動可能に支
持される巻取り部と、前記カメラケースに取り付けられ
前記巻取りモータが駆動してフィルムを巻取るときに少
なくとも該フィルム上の磁気信号を再生する磁気ヘッド
と、を前記カメラケース内に備え、前記巻取りモータの
中心と前記磁気ヘッド間の離隔距離が60mm以下であ
るカメラシステムであって、前記カメラケース内の前記
磁気ヘッドにより前記フィルム上の磁気信号が再生可能
となるように、前記巻取りモータの漏洩磁束発生源を囲
んで、厚みが0.2〜0.9mmの磁気遮蔽体を前記巻
取りホイールの周面に取り付けたことを特徴とする。
【0012】また、本発明の第三発明を成すカスラシス
テムは、フィルム巻取りのための巻取りホイールと、前
記巻取りホイールの径方向内側に配され該巻取りホイー
ルを回転駆動する巻取りモータと、前記巻取りモータが
駆動してフィルムを券取るときに、少なくともフィルム
上の磁気信号を再生する磁気ヘッドと、をカメラ内に備
え、前記フィルムの透過濃度が0.5以下、前記フィル
ムにおける磁性材料の保磁力Hcが1500Oe以下、
且つ前記巻取りモータによる巻取り時のフィルム移動速
度が20mm/秒以上であり、少なくとも前記巻取りモ
ータのケーシングの周面に、該巻取りモータの漏洩磁束
発生源を囲んで、磁気遮蔽体を設けたことを特徴とす
る。本発明の第四発明を成すカメラシステムは、フィル
ム巻取りのための巻取りホイールと、前記巻取りホイー
ルの径方向内側に配され該巻取りホイールを回転駆動す
る巻取りモータと、前記巻取りモータが駆動してフィル
ムを巻取るときに、少なくともフィルム上の磁気信号を
再生する磁気ヘッドと、をカメラ内に備え、前記フィル
ムの透過濃度が0.5以下、前記フィルムにおける磁性
材料の保磁力Hcが1500Oe以下、且つ前記巻取り
モータによる巻取り時のフィルム移動速度が20mm/
秒以上であり、少なくとも前記巻取りホイールの周面
に、前記巻取りモータを囲んで、磁気遮蔽体を設けたこ
とを特徴とする。
【0013】
【作用】前記第一及び第二発明においては、巻取りモー
タの漏洩磁束(雑音)発生源に近接して、前記巻取りモ
ータを囲んで磁気遮蔽体を設けたことにより、磁気ヘッ
ドにおいて、巻取りモータから伝達される漏洩磁束に起
因する雑音電圧が減少するため、カメラシステム内にお
いてフィルム上に磁気記録された信号の再生におけるS
/N比が向上する。また、前記第三及び第四発明におい
ては、特にフィルムが20mm以上の高速で移動され、
フィルムの透過濃度を確保するため、フィルムに塗布さ
れる磁性粉の充填度に制限があるカメラシステムにおい
て、前記第一及び第二発明と同様にフィルム上に磁気記
録された信号の再生におけるS/N比が向上する。
【0014】磁気遮蔽体は、好ましくはパーマロイ等の
強磁性材料からなる薄板の重ね合わせ若しくは一枚板と
して、巻取りホイール或いは巻取りモータのケーシング
の内周面又は外周面に取り付けられる。
【0015】巻取りモータと磁気装置との位置関係によ
っては、強磁性体の採用に限らず、例えばアルミ板或い
は銅板等も採用できる。以下、本発明を成すにあたって
実験で確認された磁気遮蔽体の作用及びその実験結果か
ら得られた本発明の好適な態様について詳細に説明す
る。
【0016】本発明にあたって発明者は、種々の場合に
ついて巻取りモータから磁気ヘッドに伝達される漏洩磁
束による雑音レベルについて、後述の図1に示すように
磁気遮蔽された巻取りモータを用いて測定した。図2〜
図5は夫々、この実験によって明かとなった磁気遮蔽体
(シールド)による遮蔽効果を示している。各図におい
て、シールド板の厚みは、銅板では0.1mmのもの
が、アルミ板の場合には0.3mmのものが、パーマロ
イの場合には0.2及び0.3mmのものが、それぞれ
単独又は積層状態で使用された。
【0017】図2は、磁気コアを有する通常の巻取り用
DCモータが定格電流150mAを通電されてフィルム
を巻き取っているときに、このDCモータからの漏洩磁
束により、モータ中心からXmmの距離にある磁気ヘッ
ドに生ずる雑音電圧レベルについて、 (a):磁気遮蔽体を有しないとき、 (b):磁気遮蔽体として0.3mm厚みのアルミ薄板
を採用したとき、並びに (c)〜(e):0.2mm、0.4mm(0.2mm
×2枚)及び0.5mm(0.3及び0.2mm)厚み
のパーマロイの薄板を使用したとき の夫々の場合において、磁気ヘッド後段に配された増幅
器(プリアンプ)固有の雑音電圧レベルを基準(0dB)
として示したものである。
【0018】上記において、基準レベルとして採用した
プリアンプの固有の雑音レベル(この場合0.25Vで
あった)に対して、20mm/秒で移動するフィルムか
ら検出される信号レベルが40dBあると想定し、各雑音
源から生ずる可能性がある雑音レベル及び、システム内
での損失を検討した結果、磁気ヘッドに生ずるモータか
らの雑音レベルを2dB以下に抑えることができれば、磁
気信号の良好な再生が可能であると判断した。
【0019】通常のカメラシステムは、図8のごとく、
巻取りホイール4の径方向内側にある巻取りモータ(巻
取りモータ4の径方向内側に位置する)と、パトローネ
部9が、レンズ中心軸を挟んで反対側に位置する。ま
た、図8の図示とは反対に、レンズ中心軸を挟んで、巻
取りモータと磁気ヘッド6とが略対向して配設される位
置関係のカメラシステムによれば、最大の離間距離X
(但し、Xは巻取りモータと磁気ヘッドの距離)が得ら
れる。しかし、かかる位置関係のカメラシステムの場合
でも、離間距離XとしてX=60mmが限度で、通常は
X=40mm程度がこの場合採用される離隔距離であ
る。
【0020】また、巻取りのためのモータを2台採用し
たカメラシステム、或いは、図8に例示した形式のカメ
ラシステムのように、巻取りモータと磁気ヘッドとがレ
ンズ中心軸に関して同じ側に配されるカメラシステムの
場合には、前記離隔距離Xは20mm程度、若しくはそ
れ以下とされる。
【0021】磁気コアを有する通常のDCモータが巻取
りモータとして採用されると、図2に示したようにシー
ルド無し及び0.3mm厚みのアルミ板シールドの場合
には、X=40mmの位置において雑音レベルが20dB
程度もあり、従ってこの状態ではカメラシステムにおい
て磁気ヘッドによる信号磁界の再生は殆ど不可能であ
る。
【0022】図2において、0.2mm及び0.4mm
厚みのパーマロイ板の場合には顕著な遮蔽効果が得られ
ているが((c)、(d)曲線)、かかる磁気遮蔽体に
よっても、巻取りモータと磁気ヘッドとの離隔距離Xと
してX=50〜60mm程度が限度で、それ以下の離隔
距離では雑音レベルが2dB以上あるため、必要なS/N
比を有する再生信号が得られない。
【0023】0.5mm厚みのパーマロイ板を採用する
と、X=40mmの位置において、2dB以下の雑音レベ
ルとなることが示されている((e)曲線)。従って、
この形式のモータを採用し、レンズ中心軸に関してこの
巻取りモータと磁気ヘッドとを略対向させて配置する場
合には、0.5mmの厚みのパーマロイを遮蔽体として
採用することで、良好な再生信号が得られる。
【0024】図3は、巻取りモータとして、図2におい
て採用されたDCモータと同等の駆動力を有するDCモ
ータであって固有の雑音レベルがより小さく抑えられる
コアレスDCモータを採用した場合の図2と同様な図で
ある。同図によると、まず、コアレスモータを採用した
場合でもシールドなし((a)曲線)及びアルミシール
ド((b)曲線)の場合には、巻取りモータと磁気ヘッ
ドとの間が通常の離隔距離である60mm以下の場合に
は、巻取りモータからの雑音レベルが大きく、2dB以下
の雑音レベルは得られないことが理解できる。
【0025】図3において(c)及び(d)曲線に示さ
れているように、0.2mm厚みのパーマロイ板によっ
てX=43mm程度以上の範囲において、また、0.4
mm厚みのパーマロイ板によってX=28mm程度以上
の範囲において、夫々ほぼ2dB以下の雑音レベルが可能
となっている。
【0026】従って、巻取りモータとしてコアレスDC
モータを採用し、且つ、0.4mm厚みのパーマロイ板
を磁気遮蔽体として採用すれば、レンズ中心に関して巻
取りモータと磁気ヘッドとが略対向側に配されたカメラ
システムにおいて、良好な再生信号が得られることが判
った。
【0027】また、(e)曲線に示されたように、0.
5mmの厚みのパーマロイを採用することで、X=20
mm以上の位置においてほぼ2dB以下の雑音レベルが得
られており、従って、これ以上の厚み、好ましくは0.
6mm以上のパーマロイ板材を遮蔽体として採用すれ
ば、レンズ中心軸に関して巻取りモータと磁気ヘッドと
が同じ側に配される位置関係のカメラシステムの場合に
も良好な再生信号が得られることが判った。
【0028】図4は、巻取りモータ中心から40mmの
位置にある磁気ヘッドに対して、巻取りモータから伝達
される雑音電圧(Vp−p)を遮蔽体の厚みの関数とし
て示す図である。同図においては、基準レベルであるプ
リアンプ固有の雑音電圧0.25V及びこの基準レベル
に対して2dBのノイズレベルに相当する約0.3Vの位
置を夫々破線及び一点鎖線で示した。
【0029】図4において、遮蔽体の厚みを大きくする
ことによってノイズ出力が低下しており、通常のDCモ
ータの場合には、約0.7mm以上の厚みのパーマロイ
によって、また、コアレスDCモータの場合には、0.
35mm以上の厚みのパーマロイによって夫々、モータ
中心から40mmの位置において雑音電圧が低く、従っ
て磁気ヘッドを介して良好な再生出力が得られることが
示されている((d)及び(c))。離隔距離が40m
mの位置関係は、前記のごとく、レンズ中心軸に関して
巻取りモータと磁気ヘッドとが略対向側に配されるとき
の位置関係である。
【0030】図5は、磁気ヘッドが巻取りモータ中心か
ら60mm離れた位置にあるときの図4と同様な図であ
る。同図の場合、通常のDCモータで0.45mm厚み
のパーマロイ板によって((e)曲線)、また、コアレ
スモータの場合、約0.1mm厚みのパーマロイによっ
て((d)曲線)、夫々良好な再生信号が得られること
の他に、0.9mm程度の銅板によっても遮蔽効果が得
られることが示されている((c)曲線)。
【0031】上記の各実験において、巻取りモータ側に
近接して乃至はこれに直接磁気遮蔽体を設けることで、
磁気ヘッドに対する巻取りモータからの雑音レベルが小
さく、従って磁気装置において良好な再生信号を得るこ
とができるカメラシステムとして必要な構成及びその位
置関係が明らかになった。
【0032】
【実施例】図面を参照して本発明の好適な実施例につい
て説明する。図1は、本発明の第一発明の実施例のカメ
ラシステムに採用され、且つ本発明の第三発明の一実施
例に係わるフィルム巻取りモータと、この巻取りモータ
の径方向外側に配される巻取りホイールとで構成された
モータ及びホイール組立体の構造を示す軸方向断面図で
ある。同図において、巻取りモータ11及び巻取りホイ
ール12は夫々、約10mm及び20mmの外径を有し
ている。
【0033】なお、組立体全体として約15mm以下の
外径を有するように形成することで、レンズ中心軸に関
して巻取りモータと磁気ヘッドとを同じ側に配設する構
成を採用することもできる。
【0034】巻取りモータ11は、フィルム巻取りホイ
ール12と同心に配されると共に、モータ回転軸から伸
長するギア部13及び図示しない駆動伝達機構を介して
巻取りホイール12を駆動する。巻取りモータ11は、
更に、前記ギア部13を介してレンズ中心軸に関して対
向側に配される別の巻取り部(パトローネ装填部側)を
駆動可能である。
【0035】巻取りモータ11は、モータのケーシング
外周面上に貼付されたパーマロイ板14からなる磁気遮
蔽体を備えている。パーマロイ板14は、厚みが0.2
mmの薄板が数枚重ね合わされて形成された積層構造を
しており、ケーシング外周面とフィルム巻取りホイール
12内面との間に介在している。このように、薄いパー
マロイ板を数枚重ねると、厚みの大きな一枚もののパー
マロイ板に比してその遮蔽効果が良好である。しかし、
一枚もののパーマロイは、薄板積層構造に比して製作及
び組立が容易なため、構造的に優れている。
【0036】図6(a)及び(b)は夫々、図1の巻取
りモータ及び巻取りホイール組立体に代えて採用される
構成で、遮蔽体が巻取りホイール周面に沿って取り付け
られる例を示しており、図1同様巻取りホイール12及
び巻取りモータ11の断面図として示してある。同図
(a)においては、遮蔽体を成すパーマロイ14が巻取
りホイール12内周面に、また、同図(b)においては
同様にパーマロイ板14が巻取りホイール12の外周面
に、夫々配されている。
【0037】図6(a)及び(b)において、パーマロ
イ板14は、夫々一枚の板材として形成されており、巻
取りホイール12に接着材を介して貼付されている。パ
ーマロイ板14の厚みは、巻取りモータ11と磁気ヘッ
ドとの距離によって決まる巻取りモータからの雑音レベ
ル及びその他の要素から生ずる雑音レベル等を勘案して
前述の図2〜図5から決定される。
【0038】上記各実施例における遮蔽体の構成は、何
れもパーマロイ板材をモータ外周面或いは巻取りホイー
ルの内周面若しくは外周面に巻き付ける構成であった
が、例えば、巻き付けホイールの外周面上に遮蔽体を取
り付ける場合には、巻き取りホイール上にパーマロイ薄
膜を形成させることもできる。
【0039】図7は、本発明の一実施例に係るカメラシ
ステムの図であって、磁気ヘッドが、レンズ中心軸を挟
んで巻取りモータと反対側に、離間して配置されている
ことを特徴とする。図7に示したカメラシステムはプレ
ワインディング式とされ、パトローネ5がカメラに装填
された後、直ちにフィルムが巻取りモータの駆動を介し
て、巻取りモータ側のある巻取りホイール4に巻き取ら
れる。巻取りモータと磁気ヘッド6とは、レンズ中心軸
に関して対向側(レンズ中心軸を挟んで反対側)に配さ
れ、その離隔距離は約40mmである。巻取りモータは
コアレスモータとして構成され、巻取りホイールには
0.4mm厚みを有するパーマロイ板が貼付されてい
る。
【0040】従来、カメラシステムにおいてフィルム上
に磁気信号を記録/再生することについての提案はなさ
れていたが、磁気記録信号の再生については、カメラシ
ステム内で行われる例はなかった。しかし、本発明によ
ると、巻取りモータによって磁気ヘッドに生ずる雑音レ
ベルを大きく低減することができるため、カメラシステ
ム内における良好な磁気記録信号の再生が可能となっ
た。
【0041】なお、上記各実施例では、本発明の好適な
実施例として遮蔽体をパーマロイ板材として構成する例
を挙げたが、本発明における遮蔽体は特にパーマロイに
限定されるものではなく、周知の軟磁性材料から構成で
きる。
【0042】また、モータと磁気ヘッドとの位置関係に
よっては、例えば、アルミ材料によって磁気遮蔽を行う
ことで必要なS/N比を得ることも可能であり、アルミ
材料等によって磁気遮蔽体を構成してカメラシステム内
で磁気ヘッドに生ずるモータの雑音レベルを小さくする
構成も本発明のカメラシステムの構成に含まれる。
【0043】更に、上記各実施例では、磁気遮蔽体がモ
ータの径方向外側にのみ設けられる例を説明したが、径
方向外側に加えてモータの軸方向外側に遮蔽体を備える
こともできる。
【0044】本発明において使用されるフィルムの例と
しては、フィルムの透過濃度(現像後)が0.5以
下であり、保持力Hcが1000Oe程度(好ましくは
1500Oe以下)の磁性材料からなる磁性粉が塗布さ
れているものである。また、フィルムの移動速度として
20mm/秒又はそれ以上の速度が採用される。
【0045】透過濃度を上記の如く確保するために、磁
気ヘッドにおけるフィルム上の信号磁界が小さく、従来
のカメラシステムでは、S/N比の良好な再生信号が得
られなかったが、本発明の構成により、良好なS/N比
を有する再生信号が得られるようになったものである。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のカメラシ
ステムによると、カメラ内に設けられた磁気ヘッドにお
ける巻取りモータからの雑音磁界を低減させることがで
きるので、フィルム上に設けられた透明磁気媒体に記録
されている小さな信号磁界からも(フィルム透明度に制
限があるため)、必要なS/N比を有する再生信号が磁
気ヘッドを介して容易に得られるため、カメラ内におい
て透明フィルム上の磁気信号の再生が容易なカメラシス
テムが提供できたという顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係わる磁気遮蔽体を有する
フィルム巻取りホイール及びモータ組立体の断面図。
【図2】遮蔽体の作用を説明する図で、巻取りモータが
コアを有するDCモータの場合のモータと磁気ヘッドと
の距離とモータのノイズの関係を示すグラフ。
【図3】巻取りモータがコアレスDCモータの場合の図
2と同様な図。
【図4】モータと磁気ヘッドとの距離が40mmの場合
の遮蔽体厚みとモータのノイズ出力との関係を示すグラ
フ。
【図5】モータと磁気ヘッドとの距離が60mmの場合
の図4と同様な図。
【図6】(a)及び(b)は夫々、図1とは別の実施例
の断面図。
【図7】本発明の一実施例のカメラシステムの斜視図。
【図8】本発明が関係する従来のカメラシステムの一例
を示す斜視図。
【符号の説明】
1:カメラシステム 3:レンズ 4、12:巻取りホイール 5:パトローネ 6:磁気ヘッド 9:パトローネ部 11:巻取りモータ 14:磁気遮蔽体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03B 17/24

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フィルム巻取りのための巻取りホイール
    と、前記巻取りホイールの径方向内側に配され該巻取り
    ホイールを回転駆動する巻取りモータと、前記巻取りホ
    イール及び巻取りモータとレンズ中心軸を挟んで反対側
    に配置されフィルム用パトローネが駆動可能に支持され
    る巻取り部と、前記カメラケースに取り付けられ前記巻
    取りモータが駆動してフィルムを巻取るとき少なくと
    も該フィルム上の磁気信号を再生する磁気ヘッドと、
    前記カメラケース内に備え、前記巻取りモータの中心と
    前記磁気ヘッド間の離隔距離が60mm以下であるカメ
    ラシステムであって、 前記カメラケース内の前記磁気ヘッドにより前記フィル
    ム上の磁気信号が再生可能となるように、前記 巻取りモ
    ータの漏洩磁束発生源を囲んで、厚みが0.2〜0.9
    mmの磁気遮蔽体を該巻取りモータのケーシングの周面
    に取り付けたことを特徴とするカメラシステム。
  2. 【請求項2】フィルム巻取りのための巻取りホイール
    と、前記巻取りホイールの径方向内側に配され該巻取り
    ホイールを回転駆動する巻取りモータと、前記巻取りホ
    イール及び巻取りモータとレンズ中心軸を挟んで反対側
    に配置されフィルム用パトローネが駆動可能に支持され
    る巻取り部と、前記カメラケースに取り付けられ前記巻
    取りモータが駆動してフィルムを巻取るとき少なくと
    も該フィルム上の磁気信号を再生する磁気ヘッドと、
    前記カメラケース内に備え、前記巻取りモータの中心と
    前記磁気ヘッド間の離隔距離が60mm以下であるカメ
    ラシステムであって、 前記カメラケース内の前記磁気ヘッドにより前記フィル
    ム上の磁気信号が再生可能となるように、前記 巻取りモ
    ータの漏洩磁束発生源を囲んで、厚みが0.2〜0.9
    mmの磁気遮蔽体を前記巻取りホイールの周面に取り付
    けたことを特徴とするカメラシステム。
  3. 【請求項3】前記フィルム上に記録された磁気信号の再
    生時、前記磁気ヘッドが、前記フィ ルム用パトローネが
    駆動可能に支持される巻取り部側に位置するように、前
    記カメラケースの裏蓋に支持されたことを特徴とする請
    求項1又は2に記載のカメラシステム。
  4. 【請求項4】前記フィルムの透過濃度が0.5以下で、
    前記フィルムにおける磁性材料の保磁力Hcが1500
    Oe以下であり、前記巻取りモータによる巻取り時のフ
    ィルム移動速度が20mm/秒以上であることを特徴と
    する請求項1乃至3の一に記載のカメラシステム。
  5. 【請求項5】フィルム巻取りのための巻取りホイール
    と、前記巻取りホイールの径方向内側に配され該巻取り
    ホイールを回転駆動する巻取りモータと、前記巻取りモ
    ータが駆動してフィルムを巻取るときに、少なくともフ
    ィルム上の磁気信号を再生する磁気ヘッドと、をカメラ
    内に備え、前記フィルムの透過濃度が0.5以下、前記
    フィルムにおける磁性材料の保磁力Hcが1500Oe
    以下、且つ前記巻取りモータによる巻取り時のフィルム
    移動速度が20mm/秒以上であり、少なくとも前記巻
    取りモータのケーシングの周面に、該巻取りモータの漏
    洩磁束発生源を囲んで、磁気遮蔽体を設けたことを特徴
    とするカメラシステム。
  6. 【請求項6】フィルム巻取りのための巻取りホイール
    と、前記巻取りホイールの径方向内側に配され該巻取り
    ホイールを回転駆動する巻取りモータと、前記巻取りモ
    ータが駆動してフィルムを巻取るときに、少なくともフ
    ィルム上の磁気信号を再生する磁気ヘッドと、をカメラ
    内に備え、前記フィルムの透過濃度が0.5以下、前記
    フィルムにおける磁性材料の保磁力Hcが1500Oe
    以下、且つ前記巻取りモータによる巻取り時のフィルム
    移動速度が20mm/秒以上であり、少なくとも前記巻
    取りホイールの周面に、前記巻取りモータを囲んで、磁
    気遮蔽体を設けたことを特徴とするカメラシステム。
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