JPH04352137A - 磁気ヘッドを有するカメラ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、フィルムに備わった磁
気記憶部へ新たな情報を書込む磁気ヘッドを備えた磁気
ヘッドを有するカメラの改良に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、米国特許第４８７８０７５号には
、透明な磁気記録層がコ−テイングされている写真フィ
ルム、この写真フィルムには予め磁気記録による情報が
書込まれている点、及びこの磁気記録を書換えることが
可能な磁気ヘッドを有するカメラがそれぞれ開示されて
いる。

【０００３】図４はその概要を示したものであり、図中
、１０１はフィルムカ−トリッジ、１０２は写真フィル
ム、１０３はパ−フォレ−ションである。なお、この図
はフィルムのベ−ス面側から見たものであり、この面に
は磁気記録層がコ−テイングされている。

【０００４】１０８は、予めＩＳＯ等の情報（以後原情
報と記す）が記録されている磁気記憶部（以後記録トラ
ックと記す）１０７上に写真フィルム１０２の矢印Ａ方
向への給送に同期して、日付、時刻、シャッタスピ−ド
等の情報を追記（以後追記情報と記す）する磁気ヘッド
である。

【０００５】１０４〜１０６は写真フィルム１０２上の
撮影フレ−ムであって、１０４は撮影済フレ−ム、１０
５，１０６は未撮影フレ−ムである。よって、図４の状
態では、該カメラは撮影終了後のフィルム給送に同期し
て磁気記録を行うものであるので、記録トラック１０７
ａには既にシャッタスピ−ド等の追記情報が書込まれて
おり、記録トラック１０７ｂ，１０７ｃにはＩＳＯ等の
原情報が記録されたままの状態となっている。

【０００６】ここで、上記記録トラック１０７ａ〜１０
７ｃは写真フィルム１０２の給送方向の一方の端面に設
けられている。これは、磁気ヘッド１０８と写真フィル
ム１０２の摺動によるフィルムキズが撮影フレ−ム内に
発生しないようにするためである。

【０００７】一方、本願出願人には、特願平２−１１５
８８号において、フィルムの原情報をその書込み周波数
より十分小さい周波数でカメラが有する磁気ヘッドによ
り消磁することで、所定の情報を追記（１駒当たりの消
去した回数もしくは消去した長さにより）する方式を提
案している。

【０００８】これは、記録方式を原信号の低周波による
消磁とする事で、写真フィルムの磁気記録層とカメラの
磁気ヘッドが必ずしも接触状態を保つ必要が無い点が特
徴となっている。

【０００９】つまり、通常の記録方式では、記録時に磁
気媒体である写真フィルムの記録トラック部を、磁気ヘ
ッドと写真フィルムを挟んで対向した側のパット部材と
で所定の圧力で挟持し、磁気ヘッドと写真フィルムの接
触を保持することが不可欠となる。この構成は、写真フ
ィルムの給送負荷が増大する、撮影時の写真フィルムの
平面性を損なう及び長時間放置すると写真フィルムは変
形してしまうという弊害があり、そのため、磁気記録を
行うタイミング以外では磁気ヘッド又はパッド部材のい
ずれかを、フィルム挟持状態から退避させる機構が必要
となり、コストの増大を招くものとなる。

【００１０】上記の消磁方式はこの欠点を解消し、カメ
ラの構成を簡単にする事が可能となっている。

【００１１】図５は上記の消磁用磁気ヘッドをカメラに
組み込んだ状態を示すカメラの縦断面図である。

【００１２】図５において、１１１は上述した消磁用の
磁気ヘッド、１１２はカメラ本体であり、公知の２本の
外レ−ル１１２ａ、２本の内レ−ル１１２ｂ及びアパ−
チャ開口１１２ｃを持つ。１１３は圧板であり、外レ−
ル１１２ａに押し当てられている。また１０２は前述と
同様写真フィルム１０２であり、該写真フィルム１０２
は外レ−ル１１２ａ、内レ−ル１１２ｂ及び圧板１１３
で形成された空間（トンネル）内を走行し、又は停止し
て露光される。

【００１３】上記写真フィルム１０２の端面１０２ａは
図示の如くカメラ本体１１２側に対するカ−リング特性
を持っている。外レ−ル１１２ａと内レ−ル１１２ｂに
挟まれて形成された凹部１１２ｄは、このカ−リング特
性によりフィルム端面１０２ａが強くカメラ本体１１２
に当たり、給送時の負荷増を招くことや、圧板１１３に
写真フィルム１０２が沿わなくなり、撮影時のフィルム
の平面性が悪くなってしまう事を防止するためのもので
ある。

【００１４】消磁用の磁気ヘッド１１１は圧板１１３に
固定されており、多少の隙間を許して写真フィルム１０
２の磁気記録層（記録トラック）を有するベ−ス面に対
向している。

【００１５】前述したように、記録トラックの位置は撮
影フレ−ムを外れたフィルム端面１０２ａ側に有るため
、磁気ヘッド１１１の取付け位置もそれに対応したもの
となっている。また、磁気ヘッド１１１の写真フィルム
１０２との対向面１１１ａは、圧板１１３の外レ−ル１
１２ａと当接する面（圧板面）１１３ａに一致させるか
、フィルム１０２の平面性に支障をきたさない程度にフ
ィルム１０２側に出張らせることが好ましい。

【００１６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図５の
従来のトンネル構成では、磁気記録すべき記録トラック
の位置において、写真フィルム１０２がカ−リング特性
により消磁用の磁気ヘッド１１１から離れてしまう結果
となる。

【００１７】このため、消磁用の磁気ヘッド１１１と写
真フィルム１０２が必ずしも接触しなくとも良い消磁方
式の記録であっても、該磁気ヘッド１１１と写真フィル
ム１０２のスペ−シングが大きくなりすぎ、消磁不能と
なったり、または消磁する為に大電力が必要となる。更
には、大電力でも磁気ヘッド１１１が磁束飽和しない為
に該磁気ヘッド１１１の大型化が必要となるといった不
都合を生じるものであった。

【００１８】本発明の目的は上記の点に鑑み、磁気記録
を行うために大電力が必要となるといった事や磁気ヘッ
ドの大型化を招くといった事をなくしつつ、確実に新た
な情報の書込みを行うことのできる磁気ヘッドを有する
カメラを提供することである。

【００１９】

【課題を解決するための手段】本発明は、外レ−ルと内
レ−ルとの間に設けられる凹部の、フィルムを挟んで磁
気ヘッドと対向した位置に、この凹部の凹量を減少させ
る為の突出部を設けている。

【００２０】

【作用】磁気ヘッドとフィルムを挟んで対向した位置近
傍のみ、凹部の凹量を減少させるようにすることで、良
好な記録特性を得ると同時に、給送時の負荷増、平面性
野悪化を防止している。

【００２１】

【実施例】図１乃至図３は本発明の一実施例を示すもの
であり、図１はその構成を示す斜視図、図２は要部の縦
断面図、図３は要部の横断面図である。

【００２２】１はカメラ本体で、フィルムカ−トリッジ
２を収納するカ−トリッジ室１ａ、写真フィルム３を巻
取るフィルム巻取りスプ−ル７を収納するスプ−ル室１
ｂ，２本の外レ−ル１ｃ、２本の内レ−ル１ｄ、及び撮
影用のアパ−チャ開口１ｅ等を有する。１８はフィルム
カ−トリッジ２のスプライン２ａと係合するフォ−クで
あり、不図示の駆動機構により矢印Ｂ方向に回転した場
合には、写真フィルム３をフィルムカ−トリッジ２から
送り出す事が出来、逆方向に回転した場合には、写真フ
ィルム３をフィルムカ−トリッジ２内に巻戻す事ができ
る。

【００２３】４は写真フィルム３に設けられたパ−フォ
レ−ション、５は撮影フレ−ムである。８，９は板バネ
であり、その先端には回転ロ−ラ８ａ，９ａが設けられ
ており、公知の機構によりオ−トロ−ディング時に写真
フィルム３の先端部をフィルム巻取りスプ−ル７に自動
的に巻き付ける働きを持つ。１０は圧板であり、ピン１
２で取付けられた板バネ１１によって図２に示す様に外
レ−ル１ｃに当接している。なお、写真フィルム３は２
本の外レ−ル１ｃと１ｃ、２本の内レ−ル１ｄと１ｄ及
び圧板１０で形成されるトンネル内を走行する。

【００２４】１３は消磁式の磁気記録を行う磁気ヘッド
であり、２本のビス１６，１７、取付け穴１３ａ，ビス
穴１０ａにより、圧板１０に固定されている。

【００２５】磁気ヘッド１３の構成は、図３に示す様に
、パ−マロイ等の透磁率の高い材質で作られたコア１９
，２０、巻線コイル２２を巻く為のボビン２１及びこれ
らを保持している樹脂匡体２３から成っている。１４，
１５は巻線コイル２２の両端を樹脂匡体２３の外に引き
出す為のボビン端子である。

【００２６】磁気ヘッド１３の前面１３ａは写真フィル
ム３との摺動部分を小さくするためにＲ面上に成ってお
り、コア１９，２０で形成されたギャップ２４が樹脂匡
体２３から露出する。その先端部は圧板面１０ｃと同一
かもしくはフィルムの平面性を損なわない程度にフィル
ム側へ出張らせる（図２参照）。

【００２７】１ｆは、磁気ヘッド１３、特にギャップ２
４に対向した位置で外レ−ル１ｃと内レ−ル１ｄの間に
形成された凹部１ｈ（図１参照）の凹量を減少させる為
にカメラ本体１に形成された突出部である。この突出部
１ｆの高さは、内レ−ル１ｄの高さと同一かもしくはそ
れより低いものとなっている（実施例では図２に示す様
に若干低くしている）。これは、内レ−ル１ｄより高く
なると、撮影時の写真フィルム３の平面性を損なうばか
りでなく、撮影レンズのピント面に写真フィルム３の乳
剤面を位置させる事に支障をきたすからである。また、
この突出部１ｆの幅Ｌは写真フィルム３のカ−リング特
性によるフィルム給送負荷の増大及び撮影時の写真フィ
ルム３の平面性への悪影響が出ない程度に十分に小さい
ものとなっている。また、突出部１ｆと凹部１ｈはテ−
パ面１ｇとなっている。

【００２８】カメラのカ−トリッジ室１ａにフィルムカ
−トリッジ２が装填されると、フォ−ク１８が図１の矢
印Ｂ方向に回転し始め、写真フィルム３がフィルムカ−
トリッジ２より送り出される。写真フィルム３の先端部
がフィルム巻取りスプ−ル７に到達すると、図１の矢印
Ｃ方向に回転するフィルム巻取りスプ−ル７と板バネ８
，９及びその先端の回転ロ−ラ対８ａ，９ａの協同によ
り、フィルム巻取りスプ−ル７への写真フィルム３の巻
締めが行われ、その後、写真フィルム３はフィルム巻取
りスプ−ル７に引っ張られて給送される。この時、フォ
−ク１８の回転は公知のワンウェイクラッチ機構等によ
り非駆動状態となる。

【００２９】この挙動に関しては、公知（例えば特開平
２−６７５３６号、特開昭６０−４５２３号等により）
であるので、その詳細な説明は省略する。

【００３０】前記のオ−トロ−ディング動作が終了する
と、不図示のフォトインタラプタ等の手段によりカメラ
はパ−フォレ−ション４を検出してアパ−チャ開口１ｅ
に対応した場所に写真フィルム３の第１駒目を位置させ
、次に露光動作に入る。

【００３１】露光後、写真フィルム３の１駒送りに関し
てもパ−フォレ−ション４の検出により行う。露光後の
１駒送りの間、磁気ヘッド１３の巻線コイル２２へボビ
ン端子１４，１５を介して不図示の磁気ヘッド駆動回路
から間欠的な直流通電が行われる。これにより、コア１
９，２０により形成されたギャップ２３に間欠的に磁界
が発生する。巻線コイル２２に通電されている間に写真
フィルム３のギャップ２３の前面を走行した部分の記録
トラック上に記録されていた原情報は直流消去された状
態となる。この直流消去された部分の１駒当たりの回数
もしくは１回の直流消去された部分の長さにより、新た
に符合化された情報が追記情報として書込まれた事にな
る。

【００３２】ここで、カメラ本体１に設けられた突出部
１ｆにより、図２に示す如く写真フィルム３のカ−リン
グ特性による、写真フィルム３の記録トラック部の磁気
ヘッド１３からの逃げが防止されている。したがって、
磁気ヘッド１３と写真フィルム３のスペ−シングが大き
くなり過ぎる事がない。また、突出部１ｆと凹部１ｈ間
にテ−パ面１ｇを設けている為に、フィルムカ−トリッ
ジ装填後の初期の写真フィルム３の送り出しに際して、
フィルム先端部が突出部１ｆに引っ掛かり、送り出しに
支障をきたす事もない。

【００３３】さらに、突出部１ｆの幅Ｌは、磁気ヘッド
１３に対向した位置で十分に小さいものとしているので
、フィルム給送負荷や撮影時のフィルム平面性不良とい
った問題を生じる恐れもない。

【００３４】本実施例によれば、カメラの外レ−ル１ｃ
と内レ−ル１ｄ面の凹部で、且つ消磁用磁気ヘッド１３
に対向した位置に突出部１ｆを設ける様にしている為、
磁気ヘッド１３と写真フィルム３のスペ−シングが大き
くなりすぎ、消磁不能となったり、または消磁する為に
大電力が必要となるといったこと、更には磁気ヘッドの
大型化を招くという不都合を防止することが可能となる
。

【００３５】（変形例）磁気ヘッド１３は例えばカメラ
の裏蓋など圧板１０以外のものに取付けられるものであ
ってもよい。

【００３６】突出部１ｆはカメラ本体１と一体に形成さ
れたものとしたが、他部品を用いて、外レ−ルと内レ−
ル間の凹部の凹量を減少させるものであっても良い。

【００３７】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
外レ−ルと内レ−ルとの間に設けられる凹部の、フィル
ムを挟んで磁気ヘッドと対向した位置に、この凹部の凹
量を減少させる為の突出部を設け、磁気ヘッドとフィル
ムを挟んで対向した位置のみ、凹部の凹量を減少させる
ようにしている。よって、磁気記録する為に大電力が必
要となるといった事や磁気ヘッドの大型化を招くといっ
た事をなくしつつ、確実に新たな情報の書込みを行うこ
とが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例におけるカメラの主要部分の
構成を示す斜視図である。

【図２】本発明の一実施例におけるカメラの主要部分の
縦断面図である。

【図３】図２のＡ−Ａ断面図である。

【図４】従来のカメラ及び該カメラが使用する写真フィ
ルムの概要を説明するための図である。

【図５】図４のカメラの本発明に係る部分の縦断面図で
ある。

【符合の説明】

１　　　　カメラ本体 １ｃ　　外レ−ル １ｄ　　内レ−ル １ｆ　　突出部 １ｈ　　凹部 ３　　　　写真フィルム ６　　　　記録トラック（磁気記憶部）１０　　圧板 １３　　消磁用磁気ヘッド

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　外レ−ルと内レ−ルと共にフィルムが
   通過するトンネル部を形成するトンネル形成部材と、前
   記外レ−ルと内レ−ルとの間にあり、前記フィルムの端
   部のカ−リングを吸収するための凹部と、前記フィルム
   がトンネル部を給送される際、前記凹部を通過すること
   になるフィルムに備わった磁気記憶部へ、新たな情報を
   書込む磁気ヘッドとを備えた磁気ヘッドを有するカメラ
   において、前記凹部の、前記フィルムを挟んで前記磁気
   ヘッドと対向した位置に、この凹部の凹量を減少させる
   突出部を設けたことを特徴とする磁気ヘッドを有するカ
   メラ。