JPH1010638A - 磁気記憶可能なフィルムを使用するカメラにおける圧板ユニット - Google Patents
磁気記憶可能なフィルムを使用するカメラにおける圧板ユニットInfo
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- JPH1010638A JPH1010638A JP15830896A JP15830896A JPH1010638A JP H1010638 A JPH1010638 A JP H1010638A JP 15830896 A JP15830896 A JP 15830896A JP 15830896 A JP15830896 A JP 15830896A JP H1010638 A JPH1010638 A JP H1010638A
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- Japan
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- pressure plate
- magnetic head
- adhesive
- film
- plate unit
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- Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
- Camera Data Copying Or Recording (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 容易且つ正確な位置出しを可能にするこの種
の圧板ユニットを実現する。 【解決手段】 磁気記憶可能なフィルム103を使用す
るカメラにおいて圧板ユニットは、磁気記憶部103a
を有するフィルム103に摺接して情報の書込又は読出
を行うようにした磁気ヘッド10と、磁気ヘッド10が
所定部位に取り付けられる圧板107とを有する。磁気
ヘッド10は、接着剤16,17により圧板107に固
定される。接着剤は、仮止め用の第1の接着剤16と本
固定用の第2の接着剤17を含む。第2の接着剤17と
して紫外線硬化型樹脂を用いる。磁気ヘッド10を囲繞
するように圧板107に小壁面部19を突設し、この小
壁面部19によって接着剤16,17の溢流を防止す
る。
の圧板ユニットを実現する。 【解決手段】 磁気記憶可能なフィルム103を使用す
るカメラにおいて圧板ユニットは、磁気記憶部103a
を有するフィルム103に摺接して情報の書込又は読出
を行うようにした磁気ヘッド10と、磁気ヘッド10が
所定部位に取り付けられる圧板107とを有する。磁気
ヘッド10は、接着剤16,17により圧板107に固
定される。接着剤は、仮止め用の第1の接着剤16と本
固定用の第2の接着剤17を含む。第2の接着剤17と
して紫外線硬化型樹脂を用いる。磁気ヘッド10を囲繞
するように圧板107に小壁面部19を突設し、この小
壁面部19によって接着剤16,17の溢流を防止す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルムに設けた
磁気記憶部に対して情報の書込又は読出を行うようにし
た磁気ヘッドを装着した圧板ユニットおよびこの圧板ユ
ニットを備えたカメラに関するものである。
磁気記憶部に対して情報の書込又は読出を行うようにし
た磁気ヘッドを装着した圧板ユニットおよびこの圧板ユ
ニットを備えたカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気記憶部を有するフィルムを使
用し、撮影条件等のカメラ側情報をその磁気記憶部に書
き込み或いは読み出し得るようにしたカメラシステムが
開発されている。カメラ側情報としては、シャッタ速
度,絞り値,日付及びタイトル等があるが、これらの情
報の書込又は読出を行うために磁気ヘッドが使用され
る。このように一定の情報を磁気方式で必要に応じてフ
ィルムに記録することができるため、かかるシステムの
有効且つ効果的なアプリケーションの例として例えば、
得られた写真画像を利用するマルチメディア機器に応用
可能であり、将来的に有望視されている。
用し、撮影条件等のカメラ側情報をその磁気記憶部に書
き込み或いは読み出し得るようにしたカメラシステムが
開発されている。カメラ側情報としては、シャッタ速
度,絞り値,日付及びタイトル等があるが、これらの情
報の書込又は読出を行うために磁気ヘッドが使用され
る。このように一定の情報を磁気方式で必要に応じてフ
ィルムに記録することができるため、かかるシステムの
有効且つ効果的なアプリケーションの例として例えば、
得られた写真画像を利用するマルチメディア機器に応用
可能であり、将来的に有望視されている。
【0003】図4は、そのようなカメラの概略構成例を
示しており、図において、100はカメラボディ、10
1はレンズ鏡筒、102はカメラボディ100に装填さ
れたフィルムカートリッジ、103はフィルムカートリ
ッジ102から引き出されたフィルムであり、フィルム
103は、ガイドローラ104を介して巻上スプール1
05に巻き上げられる。また、106はフィルム103
を所定の走行路に沿って走行案内するためのガイドレー
ル部、107はフィルム103をガイドレール部106
との間に介在させ、情報の書込又は読出のために後述す
る磁気ヘッド1を該フィルム103にアクセス可能に支
持している圧板であり、この圧板107は、圧板ばね1
08を介してカメラボディ100に弾性支持されてい
る。
示しており、図において、100はカメラボディ、10
1はレンズ鏡筒、102はカメラボディ100に装填さ
れたフィルムカートリッジ、103はフィルムカートリ
ッジ102から引き出されたフィルムであり、フィルム
103は、ガイドローラ104を介して巻上スプール1
05に巻き上げられる。また、106はフィルム103
を所定の走行路に沿って走行案内するためのガイドレー
ル部、107はフィルム103をガイドレール部106
との間に介在させ、情報の書込又は読出のために後述す
る磁気ヘッド1を該フィルム103にアクセス可能に支
持している圧板であり、この圧板107は、圧板ばね1
08を介してカメラボディ100に弾性支持されてい
る。
【0004】磁気ヘッド1は、図5及び図6に示される
ように圧板107の例えば角部適所に装着される。この
磁気ヘッド1は、フィルム103の端部にて長手方向に
沿って設けた磁気記憶部103aに対応するように配置
され、圧板107によってその磁気記憶部103aに対
して摺接するようになっている。そして、走行するフィ
ルム103の撮影コマごとに所定タイミングで撮影情報
を書き込み、或いは読み出すことができる。
ように圧板107の例えば角部適所に装着される。この
磁気ヘッド1は、フィルム103の端部にて長手方向に
沿って設けた磁気記憶部103aに対応するように配置
され、圧板107によってその磁気記憶部103aに対
して摺接するようになっている。そして、走行するフィ
ルム103の撮影コマごとに所定タイミングで撮影情報
を書き込み、或いは読み出すことができる。
【0005】磁気ヘッド1を圧板107に取り付ける場
合、例えば図示例のように圧板107に形成した装着穴
2に装着し、開口部3から磁気ヘッド1の頭部1aを露
出させる。また、磁気ヘッド1の基部1bは、ビス4等
を用いて圧板107に固定される。図から明らかなよう
に、この例では装着穴2は、磁気ヘッド1の外形よりも
ひとまわり大きく形成されている。この場合、フィルム
103の磁気記憶部103aと磁気ヘッド1とが適正に
摺接し、且つフィルム103の平面性に適合した状態と
なるように、磁気ヘッド1の位置出し及び固定を行うこ
とが極めて重要である。
合、例えば図示例のように圧板107に形成した装着穴
2に装着し、開口部3から磁気ヘッド1の頭部1aを露
出させる。また、磁気ヘッド1の基部1bは、ビス4等
を用いて圧板107に固定される。図から明らかなよう
に、この例では装着穴2は、磁気ヘッド1の外形よりも
ひとまわり大きく形成されている。この場合、フィルム
103の磁気記憶部103aと磁気ヘッド1とが適正に
摺接し、且つフィルム103の平面性に適合した状態と
なるように、磁気ヘッド1の位置出し及び固定を行うこ
とが極めて重要である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の磁気
ヘッド1及び圧板107において、磁気ヘッド1及びフ
ィルム103間で撮影情報信号を電気的に変換するが、
とりわけ磁気ヘッド1のアジマスがその変換特性に著し
く左右する。そのために磁気ヘッド1の高い位置精度が
要求される。しかしながら、磁気ヘッド1はビス4を用
いて圧板107にねじ止めで取り付けられる。このため
磁気ヘッド1の位置出し調整作業にかなりの手間がかか
らざるを得なかった。また、磁気ヘッド1の高い位置精
度を確保することも実質的に困難であった。
ヘッド1及び圧板107において、磁気ヘッド1及びフ
ィルム103間で撮影情報信号を電気的に変換するが、
とりわけ磁気ヘッド1のアジマスがその変換特性に著し
く左右する。そのために磁気ヘッド1の高い位置精度が
要求される。しかしながら、磁気ヘッド1はビス4を用
いて圧板107にねじ止めで取り付けられる。このため
磁気ヘッド1の位置出し調整作業にかなりの手間がかか
らざるを得なかった。また、磁気ヘッド1の高い位置精
度を確保することも実質的に困難であった。
【0007】本発明はかかる実情に鑑み、容易且つ正確
な位置出しを可能にするこの種の圧板ユニットを実現す
ることを目的とする。
な位置出しを可能にするこの種の圧板ユニットを実現す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の磁気記憶可能な
フィルムを使用するカメラにおける圧板ユニットは、磁
気記憶部を有するフィルムに摺接して情報の書込又は読
出を行うようにした磁気ヘッドと、この磁気ヘッドが所
定部位に取り付けられる圧板とを有する圧板ユニットで
あって、前記磁気ヘッドは、接着剤により前記圧板に固
定されることを特徴とする。
フィルムを使用するカメラにおける圧板ユニットは、磁
気記憶部を有するフィルムに摺接して情報の書込又は読
出を行うようにした磁気ヘッドと、この磁気ヘッドが所
定部位に取り付けられる圧板とを有する圧板ユニットで
あって、前記磁気ヘッドは、接着剤により前記圧板に固
定されることを特徴とする。
【0009】また、本発明の圧板ユニットにおいて、前
記接着剤は、仮止め用の第1の接着剤と本固定用の第2
の接着剤を含むことを特徴とする。
記接着剤は、仮止め用の第1の接着剤と本固定用の第2
の接着剤を含むことを特徴とする。
【0010】また、本発明の圧板ユニットにおいて、前
記第2の接着剤として紫外線硬化型樹脂を用いることを
特徴とする。
記第2の接着剤として紫外線硬化型樹脂を用いることを
特徴とする。
【0011】また、本発明の圧板ユニットにおいて、前
記第1の接着剤としてシアノアクリレート系樹脂を用い
ることを特徴とする。
記第1の接着剤としてシアノアクリレート系樹脂を用い
ることを特徴とする。
【0012】また、本発明の圧板ユニットにおいて、前
記圧板は合成樹脂材料によって形成されていることを特
徴とする。
記圧板は合成樹脂材料によって形成されていることを特
徴とする。
【0013】また、本発明の圧板ユニットにおいて、所
定部位に取り付けられた前記磁気ヘッドを囲繞するよう
に前記圧板に小壁面部を突設し、この小壁面部によって
前記接着剤の溢流を防止し得るようにしたことを特徴と
する。
定部位に取り付けられた前記磁気ヘッドを囲繞するよう
に前記圧板に小壁面部を突設し、この小壁面部によって
前記接着剤の溢流を防止し得るようにしたことを特徴と
する。
【0014】また、本発明の圧板ユニットにおいて、前
記小壁面部は略コ字状に形成されていることを特徴とす
る。
記小壁面部は略コ字状に形成されていることを特徴とす
る。
【0015】また、本発明の圧板ユニットにおいて、前
記小壁面部の両端部は対向面側に突出していることを特
徴とする。
記小壁面部の両端部は対向面側に突出していることを特
徴とする。
【0016】また、本発明の圧板ユニットにおいて、前
記磁気ヘッドがホルダに保持され、このホルダを介して
前記磁気ヘッドを前記圧板の所定部位に取り付け、前記
ホルダの適所に前記接着剤が適用されることを特徴とす
る。
記磁気ヘッドがホルダに保持され、このホルダを介して
前記磁気ヘッドを前記圧板の所定部位に取り付け、前記
ホルダの適所に前記接着剤が適用されることを特徴とす
る。
【0017】また、本発明のカメラは、フィルムに設け
た磁気記憶部に対して情報の書込又は読出を行い得るよ
うにしたカメラであって、前記いずれかに記載の圧板ユ
ニットを備え、フィルムカートリッジから引き出された
フィルムに対して前記磁気ヘッドを摺接させ、該磁気ヘ
ッドによって前記フィルムの磁気記憶部に情報を書き込
み或いは読み出し得るようにしたことを特徴とする。
た磁気記憶部に対して情報の書込又は読出を行い得るよ
うにしたカメラであって、前記いずれかに記載の圧板ユ
ニットを備え、フィルムカートリッジから引き出された
フィルムに対して前記磁気ヘッドを摺接させ、該磁気ヘ
ッドによって前記フィルムの磁気記憶部に情報を書き込
み或いは読み出し得るようにしたことを特徴とする。
【0018】本発明によれば、圧板ユニットは、磁気ヘ
ッドと圧板とを第1及び第2の接着剤、好適にはシアノ
アクリレート系樹脂及び紫外線硬化型樹脂にて接着する
ことにより構成される。即ち、磁気ヘッドを圧板に対し
てシアノアクリレート系樹脂を用いて仮止めした後、紫
外線硬化型樹脂にて本固定する。この接着工程における
硬化時間が極めて短かく、高い寸法精度で磁気ヘッドを
備えた圧板ユニットが得られる。また、紫外線硬化樹脂
で短時間で接着固定されるため、製造工程の時間短縮を
図ることができる。この場合、用いる接着剤の混合が不
要であり、接着剤としての信頼性が向上した圧板ユニッ
トが得られる。
ッドと圧板とを第1及び第2の接着剤、好適にはシアノ
アクリレート系樹脂及び紫外線硬化型樹脂にて接着する
ことにより構成される。即ち、磁気ヘッドを圧板に対し
てシアノアクリレート系樹脂を用いて仮止めした後、紫
外線硬化型樹脂にて本固定する。この接着工程における
硬化時間が極めて短かく、高い寸法精度で磁気ヘッドを
備えた圧板ユニットが得られる。また、紫外線硬化樹脂
で短時間で接着固定されるため、製造工程の時間短縮を
図ることができる。この場合、用いる接着剤の混合が不
要であり、接着剤としての信頼性が向上した圧板ユニッ
トが得られる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図3に基づき、従来
例と実質的に同一又は対応する部材には同一符号を用い
て、本発明による磁気記憶可能なフィルムを使用するカ
メラにおける圧板ユニットの好適な実施の形態を説明す
る。
例と実質的に同一又は対応する部材には同一符号を用い
て、本発明による磁気記憶可能なフィルムを使用するカ
メラにおける圧板ユニットの好適な実施の形態を説明す
る。
【0020】この実施形態の圧板ユニットにおいて、図
1に示されるように圧板107の角部適所に、フィルム
103の端部の長手方向に沿って設けた磁気記憶部10
3aに対応するように磁気ヘッド10(図2参照)が配
置されるものとする。このような配置関係や圧板107
の基本構成は従来例の場合と実質的に同様であり、磁気
ヘッド10は、圧板107によりその磁気記憶部103
aに対して摺接するようになっている。
1に示されるように圧板107の角部適所に、フィルム
103の端部の長手方向に沿って設けた磁気記憶部10
3aに対応するように磁気ヘッド10(図2参照)が配
置されるものとする。このような配置関係や圧板107
の基本構成は従来例の場合と実質的に同様であり、磁気
ヘッド10は、圧板107によりその磁気記憶部103
aに対して摺接するようになっている。
【0021】圧板107は、例えば合成樹脂材料により
形成される。圧板107の表面に対して磁気記憶部10
3a付きのフィルム103が長手方向に沿って摺動し、
そのとき磁気ヘッド10によって磁気記憶部103aへ
磁気情報の書込或いは読出を行なう。従って磁気ヘッド
10がフィルム103に対して適正な磁気情報の書込或
いは読出を行なうには、磁気ヘッド10の位置精度を確
保しなければならない。このことから図1に示すように
圧板107に対する磁気ヘッド10の取付は、例えば圧
板107に設けた穴107aを基準位置とし、この基準
位置に対して寸法X、Y、Z及び角度θ等の厳しい寸法
公差が規定されている。
形成される。圧板107の表面に対して磁気記憶部10
3a付きのフィルム103が長手方向に沿って摺動し、
そのとき磁気ヘッド10によって磁気記憶部103aへ
磁気情報の書込或いは読出を行なう。従って磁気ヘッド
10がフィルム103に対して適正な磁気情報の書込或
いは読出を行なうには、磁気ヘッド10の位置精度を確
保しなければならない。このことから図1に示すように
圧板107に対する磁気ヘッド10の取付は、例えば圧
板107に設けた穴107aを基準位置とし、この基準
位置に対して寸法X、Y、Z及び角度θ等の厳しい寸法
公差が規定されている。
【0022】図2は、圧板107における磁気ヘッド1
0まわりの構成例を示している。図2において、この磁
気ヘッド10は、磁気ギャップ11を有する磁性材から
成るコア12にコイル13を巻回することにより構成さ
れる。コイル13の端部は、端子13aとして形成され
ている。磁気ヘッド10はホルダ14に保持され、この
ようにホルダ14に組み込まれた後に所定の加工を行な
って圧板107に取り付けられるようになっている。
0まわりの構成例を示している。図2において、この磁
気ヘッド10は、磁気ギャップ11を有する磁性材から
成るコア12にコイル13を巻回することにより構成さ
れる。コイル13の端部は、端子13aとして形成され
ている。磁気ヘッド10はホルダ14に保持され、この
ようにホルダ14に組み込まれた後に所定の加工を行な
って圧板107に取り付けられるようになっている。
【0023】この実施形態において、磁気ヘッド10を
保持するホルダ14は、圧板107の所定位置に形成し
た開口部15に装着される。この場合、ホルダ14のフ
ランジ部14aにて開口部15の周縁部に取り付けられ
る。磁気ヘッド10は図2のように開口部15から露出
し、フィルム103の磁気記憶部103aに摺接するよ
うになっている。
保持するホルダ14は、圧板107の所定位置に形成し
た開口部15に装着される。この場合、ホルダ14のフ
ランジ部14aにて開口部15の周縁部に取り付けられ
る。磁気ヘッド10は図2のように開口部15から露出
し、フィルム103の磁気記憶部103aに摺接するよ
うになっている。
【0024】さて、磁気ヘッド10をホルダ14を介し
て圧板107に取り付ける場合、接着剤を用いて圧板に
固定される。この場合、接着剤は、仮止め用の第1の接
着剤と本固定用の第2の接着剤を含むもので、特に第2
の接着剤として紫外線硬化型樹脂を用いる。前述のよう
に磁気ヘッド10には、フィルム103の磁気記憶部1
03aに対する高い位置精度が要求される。このために
磁気ヘッド10は、フィルム103の磁気記憶部103
aの位置、即ちX、Y、Z、θの各々の寸法もしくは角
度を規定の寸法に調整した後に固定される。
て圧板107に取り付ける場合、接着剤を用いて圧板に
固定される。この場合、接着剤は、仮止め用の第1の接
着剤と本固定用の第2の接着剤を含むもので、特に第2
の接着剤として紫外線硬化型樹脂を用いる。前述のよう
に磁気ヘッド10には、フィルム103の磁気記憶部1
03aに対する高い位置精度が要求される。このために
磁気ヘッド10は、フィルム103の磁気記憶部103
aの位置、即ちX、Y、Z、θの各々の寸法もしくは角
度を規定の寸法に調整した後に固定される。
【0025】この実施形態において、磁気ヘッド10の
位置調整後、圧板107とホルダ14は第1の接着剤、
即ちこの例ではシアノアクリレート系樹脂16によって
仮止めされる。次に両者を所定位置に接着後、更に第2
の接着剤、即ちこの例では紫外線硬化型樹脂17によっ
て本固定される。この本固定の際、滴下した紫外線硬化
型樹脂17に対して例えば200〜400nmの波長の
紫外線を照射する。この紫外線を照射する場合、図2に
示すように照射距離として10cm程度離して照射装置
18を配置する。このような状態のときは10〜30秒
程度の極めて短い照射時間で紫外線硬化型樹脂17の硬
化が完了する。この本固定により磁気ヘッド10をホル
ダ14を介して圧板107に確実且つ正確に取り付ける
ことができる。
位置調整後、圧板107とホルダ14は第1の接着剤、
即ちこの例ではシアノアクリレート系樹脂16によって
仮止めされる。次に両者を所定位置に接着後、更に第2
の接着剤、即ちこの例では紫外線硬化型樹脂17によっ
て本固定される。この本固定の際、滴下した紫外線硬化
型樹脂17に対して例えば200〜400nmの波長の
紫外線を照射する。この紫外線を照射する場合、図2に
示すように照射距離として10cm程度離して照射装置
18を配置する。このような状態のときは10〜30秒
程度の極めて短い照射時間で紫外線硬化型樹脂17の硬
化が完了する。この本固定により磁気ヘッド10をホル
ダ14を介して圧板107に確実且つ正確に取り付ける
ことができる。
【0026】ところで、上記のように接着剤を用いて磁
気ヘッド10を圧板107に固定する際、図1及び図2
に示すように磁気ヘッド10を囲繞するように圧板10
7に小壁面19を突設し、この小壁面19によって接着
剤の溢流を防止するようにしている。この実施形態では
小壁面19を図1に示すように概略コ字状に形成し、コ
イル13の端子13a側が開放されている。
気ヘッド10を圧板107に固定する際、図1及び図2
に示すように磁気ヘッド10を囲繞するように圧板10
7に小壁面19を突設し、この小壁面19によって接着
剤の溢流を防止するようにしている。この実施形態では
小壁面19を図1に示すように概略コ字状に形成し、コ
イル13の端子13a側が開放されている。
【0027】ここで、小壁面19の具体的寸法等につ
き、図1に示すように小壁面19及び開口部15間の寸
法l1 =0.1〜0.25mm、小壁面19及びホルダ
14間の寸法l2 =0.2〜0.3mm程度とする。こ
の寸法l1 とl2 との間に差を設けたのは、磁気ヘッド
10のアジマス調整を容易に行うために磁気ヘッド10
と開口部15の端部との間に間隙を設けたためである。
また、図2に示すように小壁面19及びホルダ14のフ
ランジ部14a間の高さ方向の寸法l3 =0.3〜0.
4mm、小壁面19及びフランジ部14a間の寸法l4
=0.3〜0.5mm程度が好ましい。
き、図1に示すように小壁面19及び開口部15間の寸
法l1 =0.1〜0.25mm、小壁面19及びホルダ
14間の寸法l2 =0.2〜0.3mm程度とする。こ
の寸法l1 とl2 との間に差を設けたのは、磁気ヘッド
10のアジマス調整を容易に行うために磁気ヘッド10
と開口部15の端部との間に間隙を設けたためである。
また、図2に示すように小壁面19及びホルダ14のフ
ランジ部14a間の高さ方向の寸法l3 =0.3〜0.
4mm、小壁面19及びフランジ部14a間の寸法l4
=0.3〜0.5mm程度が好ましい。
【0028】このように磁気ヘッド10のまわりに小壁
面19を設けることにより、第1或いは第2の接着剤を
滴下する際、これらの接着剤が小壁面19から外部へ溢
れ出さないようにする。小壁面19内部に接着剤を保持
することで、磁気ヘッド10まわりのその他の部分を汚
すことなく、また接着剤の接着効果を有効に維持するこ
とができる。従って、接着剤によって簡単に且つ的確に
磁気ヘッド10を圧板107に固定することができる。
面19を設けることにより、第1或いは第2の接着剤を
滴下する際、これらの接着剤が小壁面19から外部へ溢
れ出さないようにする。小壁面19内部に接着剤を保持
することで、磁気ヘッド10まわりのその他の部分を汚
すことなく、また接着剤の接着効果を有効に維持するこ
とができる。従って、接着剤によって簡単に且つ的確に
磁気ヘッド10を圧板107に固定することができる。
【0029】なお、図3は小壁面19の変形例を示して
いる。即ち、小壁面19における端子13a側の端部に
小突起19aを付設形成し、これにより接着剤の溢流を
更に確実に防止するというものである。
いる。即ち、小壁面19における端子13a側の端部に
小突起19aを付設形成し、これにより接着剤の溢流を
更に確実に防止するというものである。
【0030】上記の場合、圧板107は、金属(板金
材)或いは合成樹脂材料により形成される。特に樹脂材
料によりモールド成形されている場合にあっては、第2
の接着剤として紫外線硬化型樹脂17が極めて効果的で
ある。つまりこの接着剤として常温硬化型或いは熱硬化
型の接着剤を用いることが可能であるが、常温硬化型の
場合その硬化時間に長時間を要する。また、熱硬化型の
場合、加熱によって圧板107自体が熱変形を起こすお
それがある。本発明では紫外線硬化型樹脂17を用いる
ことで硬化時間が短く、しかも圧板107の変形等を来
すことがない。
材)或いは合成樹脂材料により形成される。特に樹脂材
料によりモールド成形されている場合にあっては、第2
の接着剤として紫外線硬化型樹脂17が極めて効果的で
ある。つまりこの接着剤として常温硬化型或いは熱硬化
型の接着剤を用いることが可能であるが、常温硬化型の
場合その硬化時間に長時間を要する。また、熱硬化型の
場合、加熱によって圧板107自体が熱変形を起こすお
それがある。本発明では紫外線硬化型樹脂17を用いる
ことで硬化時間が短く、しかも圧板107の変形等を来
すことがない。
【0031】上述のように本発明の圧板ユニットによれ
ば、磁気ヘッド10をホルダ14を介して圧板107に
取り付ける場合、接着剤を用いて圧板107に固定する
ようにしたことで、磁気ヘッド1の高い位置精度を保証
すると共に、手間がかからず容易に取り付けることがで
きる。
ば、磁気ヘッド10をホルダ14を介して圧板107に
取り付ける場合、接着剤を用いて圧板107に固定する
ようにしたことで、磁気ヘッド1の高い位置精度を保証
すると共に、手間がかからず容易に取り付けることがで
きる。
【0032】なお、上記実施形態における具体的数値例
等は、本発明の好ましい適用例を示すものであるが、変
更する必要が生じた場合、その必要に応じて適宜変更す
ることは構わない。
等は、本発明の好ましい適用例を示すものであるが、変
更する必要が生じた場合、その必要に応じて適宜変更す
ることは構わない。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、こ
の種の圧板ユニットにおいて、接着剤を用いて磁気ヘッ
ドを圧板に固定することにより、磁気ヘッドの高い位置
精度を確保して信頼性に優れた圧板ユニットを実現する
ことができる。また、接着工程を容易化、確実化するこ
とで、手間がかからず製造効率を高めることができる等
の利点を有している。
の種の圧板ユニットにおいて、接着剤を用いて磁気ヘッ
ドを圧板に固定することにより、磁気ヘッドの高い位置
精度を確保して信頼性に優れた圧板ユニットを実現する
ことができる。また、接着工程を容易化、確実化するこ
とで、手間がかからず製造効率を高めることができる等
の利点を有している。
【図1】本発明の圧板ユニットの実施形態における要部
構成を示す図である。
構成を示す図である。
【図2】本発明の圧板ユニットの実施形態における要部
断面図である。
断面図である。
【図3】本発明の圧板ユニットの変形例を示す図であ
る。
る。
【図4】フィルムの磁気記憶部に情報の書込又は読出可
能なカメラの構成例を示す図である。
能なカメラの構成例を示す図である。
【図5】従来の圧板ユニットの要部構成を示す図であ
る。
る。
【図6】従来の圧板ユニットの要部断面図である。
10 磁気ヘッド 11 磁気ギャップ 12 コア 13 コイル 14 ホルダ 15 開口部 16 シアノアクリレート系樹脂 17 紫外線硬化型樹脂 18 照射装置 19 小壁面部 100 カメラボディ 101 レンズ鏡筒 102 フィルムカートリッジ 103 フィルム 104 ガイドローラ 105 巻上スプール 106 ガイドレール部 107 圧板 108 圧板ばね
Claims (10)
- 【請求項1】 磁気記憶部を有するフィルムに摺接して
情報の書込又は読出を行うようにした磁気ヘッドと、こ
の磁気ヘッドが所定部位に取り付けられる圧板とを有す
る圧板ユニットであって、 前記磁気ヘッドは、接着剤により前記圧板に固定される
ことを特徴とする圧板ユニット。 - 【請求項2】 前記接着剤は、仮止め用の第1の接着剤
と本固定用の第2の接着剤を含むことを特徴とする請求
項1に記載の圧板ユニット。 - 【請求項3】 前記第2の接着剤として紫外線硬化型樹
脂を用いることを特徴とする請求項2に記載の圧板ユニ
ット。 - 【請求項4】 前記第1の接着剤としてシアノアクリレ
ート系樹脂を用いることを特徴とする請求項2或いは3
に記載の圧板ユニット。 - 【請求項5】 前記圧板は合成樹脂材料によって形成さ
れていることを特徴とする請求項3に記載の圧板ユニッ
ト。 - 【請求項6】 所定部位に取り付けられた前記磁気ヘッ
ドを囲繞するように前記圧板に小壁面部を突設し、この
小壁面部によって前記接着剤の溢流を防止し得るように
したことを特徴とする請求項1に記載の圧板ユニット。 - 【請求項7】 前記小壁面部は略コ字状に形成されてい
ることを特徴とする請求項6に記載の圧板ユニット。 - 【請求項8】 前記小壁面部の両端部は対向面側に突出
していることを特徴とする請求項7に記載の圧板ユニッ
ト。 - 【請求項9】 前記磁気ヘッドがホルダに保持され、こ
のホルダを介して前記磁気ヘッドを前記圧板の所定部位
に取り付け、前記ホルダの適所に前記接着剤が適用され
ることを特徴とする請求項1に記載の圧板ユニット。 - 【請求項10】 フィルムに設けた磁気記憶部に対して
情報の書込又は読出を行い得るようにしたカメラであっ
て、請求項1〜9のいずれかに記載の圧板ユニットを備
え、フィルムカートリッジから引き出されたフィルムに
対して前記磁気ヘッドを摺接させ、該磁気ヘッドによっ
て前記フィルムの磁気記憶部に情報を書き込み或いは読
み出し得るようにしたことを特徴とするカメラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15830896A JPH1010638A (ja) | 1996-06-19 | 1996-06-19 | 磁気記憶可能なフィルムを使用するカメラにおける圧板ユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15830896A JPH1010638A (ja) | 1996-06-19 | 1996-06-19 | 磁気記憶可能なフィルムを使用するカメラにおける圧板ユニット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1010638A true JPH1010638A (ja) | 1998-01-16 |
Family
ID=15668798
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15830896A Pending JPH1010638A (ja) | 1996-06-19 | 1996-06-19 | 磁気記憶可能なフィルムを使用するカメラにおける圧板ユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1010638A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6266489B1 (en) * | 1998-01-29 | 2001-07-24 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Photo film support device and magnetic head securing method for the same |
JP2021143444A (ja) * | 2020-03-12 | 2021-09-24 | 合同会社Virise | 増毛方法及び増毛作業支援治具 |
-
1996
- 1996-06-19 JP JP15830896A patent/JPH1010638A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6266489B1 (en) * | 1998-01-29 | 2001-07-24 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Photo film support device and magnetic head securing method for the same |
US6603931B2 (en) | 1998-01-29 | 2003-08-05 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Photo film support device and magnetic head securing method for the same |
JP2021143444A (ja) * | 2020-03-12 | 2021-09-24 | 合同会社Virise | 増毛方法及び増毛作業支援治具 |
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