JP2000170789A - ツインクラッチ - Google Patents

ツインクラッチ

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JP2000170789A
JP2000170789A JP10342452A JP34245298A JP2000170789A JP 2000170789 A JP2000170789 A JP 2000170789A JP 10342452 A JP10342452 A JP 10342452A JP 34245298 A JP34245298 A JP 34245298A JP 2000170789 A JP2000170789 A JP 2000170789A
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clutch
friction
flywheel
pressure plate
lever
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JP10342452A
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Hideyuki Imanaka
秀幸 今中
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Original Assignee
Exedy Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ツインクラッチにおけるレバー機構にお
いて摩耗調整を行うための機構の摩擦係数を安定させ
る。 【解決手段】 ツインクラッチに用いられるレバー機構
26は、クラッチレリーズ時にプレッシャープレート1
0の軸方向移動量に対して中間プレート11の軸方向移
動量を規制するための機構である。レバー機構26はレ
バー部材27と当接部材30とロールピン40とを備え
ている。レバー部材27は、R2側端を軸方向移動可能
とするようにR1側端27aがフライホイールスペーサ
7に軸支されている。当接部30は、中間プレート11
に設けられ、レバー部材27のR1側端27aとR2側
端29bとの間にフライホイール側から当接している。
ロールピン40は、プレッシャープレート10に対して
軸方向移動可能に摩擦係止され、レバー部材27のR2
側端27bを支持している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジン側のフラ
イホイールと変速機の入力シャフトとの間で動力を伝達
あるいは遮断するためのクラッチ、特に、中間プレート
を挟んで2つの摩擦連結部が配置されているツインクラ
ッチに関する。
【0002】
【従来の技術】クラッチはエンジン側のフライホイール
と変速機の入力シャフトとの間で動力を伝達あるいは遮
断するための装置である。クラッチはエンジンのフライ
ホイールに取り付けられるクラッチディスク組立体とク
ラッチカバー組立体とから構成されている。クラッチデ
ィスク組立体は、外周部に摩擦ディスクが設けられ、内
周部にはトランスミッションの入力シャフトに係合する
ハブが設けられている。摩擦ディスクとハブとは複数の
プレートや弾性部材により連結されている。クラッチカ
バー組立体はクラッチディスク組立体の摩擦ディスクを
フライホイールに対して押圧又は押圧力を解除すること
でクラッチ連結解除を行うものである。クラッチカバー
組立体は、主に、フライホイールに固定されたクラッチ
カバーと、クラッチカバー内に配置され摩擦ディスクに
近接して配置されたプレッシャープレート、クラッチカ
バーに支持されプレッシャープレートに押圧力を与える
ための押圧部材とから構成されている。
【0003】限られたスペースで大きなトルク伝達容量
を確保しなければならない場合、2つの摩擦ディスクを
備えたツインクラッチが用いられる。ツインクラッチ
は、第1及び第2摩擦ディスクと、これらの間に配置さ
れた中間プレートとを有している。中間プレートは、フ
ライホイールに対して相対回転不能にかつ軸方向に移動
可能に装着されており、両側面に第1及び第2摩擦ディ
スクに対する摩擦面が形成されている。
【0004】ここでは、クラッチ接続時には、クラッチ
カバー組立体のプレッシャープレートがダイヤフラムス
プリング等の押圧部材によってフライホイール側に押圧
され、第1摩擦ディスクがフライホイールと中間プレー
トとの間に挟まれ、第2摩擦ディスクが中間プレートと
プレッシャープレートとの間に挟まれる。またクラッチ
レリーズ時には、プレッシャープレートの押圧が解除さ
れ、プレッシャープレート及び中間プレートがストラッ
ププレートによってフライホイールから引き離され、そ
の結果各摩擦ディスクの連結が解除される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上に述べたツインク
ラッチにおいては、クラッチ動作(クラッチ連結、クラ
ッチレリーズ)時に第1摩擦ディスクと第2摩擦ディス
クとが同時に連結されることが好ましい。第1摩擦ディ
スクと第2摩擦ディスクとが同時につながると2つのク
ラッチディスク組立体のダンパーにおける位相ずれが小
さく又はほとんどなくなるからである。
【0006】さらに、クラッチ切れ特性において中間プ
レートのレバーストロークに対するリフト量はプレッシ
ャープレートのそれに対して全領域において常に1/2
の位置であることが好ましい。中間プレートがプレッシ
ャープレートに対して近接又は離れている場合には、中
間プレートが第1又は第2摩擦ディスクと接触しクラッ
チの切れ性能を悪化させていることを意味する。
【0007】特開昭63−235724号に開示された
ツインクラッチでは、上述の2つの目的を達成するため
のレバー機構が設けられている。レバー機構はレバー部
材から主に構成されている。レバー部材は一端がクラッ
チカバーに揺動可能に支持されており、他端が軸方向に
移動可能になっている。他端はプレッシャープレートに
対してフライホイール側から作用可能に当接している。
中間プレートにはレバー部材の中間部分にフライホイー
ル側から当接する当接部が設けられている。このような
構造によりクラッチ動作時には中間プレートの軸方向移
動量は常にプレッシャープレートの軸方向移動量の1/
2となり、さらにクラッチの連結及びレリーズが同時に
行われる。
【0008】また、このレバー機構では、当接部は中間
プレートに対して軸方向に移動可能に摩擦係止されてい
る。これにより、第2摩擦ディスクの摩耗量が第1摩擦デ
ィスクより多くなった場合に、レバー部材が当接部を中
間プレートに対して軸方向フライホイール側に移動させ
る。これにより、プレッシャープレートの軸方向フライ
ホイール側への移動がレバー機構に制限されず、その結
果第2摩擦ディスクに対する十分な押圧荷重を確保でき
る。
【0009】しかし、前記従来のレバー機構では、当接
部は中間プレートに対して摩擦係止されているため、中
間プレートから伝達される熱によって摩擦摺動面(当接
部と中間プレートの当接面)の摩擦係数が変化しやす
い。特に、中間プレートは第1摩擦ディスクと第2摩擦デ
ィスクの両方に当接しており、摩擦摺動面に対する熱に
よる負荷が大きい。
【0010】本発明の課題は、ツインクラッチにおける
レバー機構において摩耗調整を行うための機構の摩擦係
数を安定させることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のツイン
クラッチは、摩擦面を有するフライホイールからトラン
スミッションのシャフトにトルクを伝達及び遮断するた
めのものであり、第1クラッチディスク組立体と第2ク
ラッチディスク組立体とクラッチカバーと中間部材とプ
レッシャープレートと押圧部材と付勢部材とレバー機構
とを備えている。第1クラッチディスク組立体は、摩擦
面に近接して配置された第1摩擦連結部を有し、シャフ
トにトルクを伝達可能である。第2クラッチディスク組
立体は、第1摩擦連結部のフライホイールと反対側に配
置された第2摩擦連結部を有し、シャフトにトルクを伝
達可能である。クラッチカバーはフライホイールに固定
されて摩擦面に対して軸方向に対向する。中間部材は、
第1摩擦連結部と第2摩擦連結部との軸方向間に配置さ
れ、フライホイールと一体回転可能である。プレッシャ
ープレートは、第2摩擦連結部のクラッチカバー側に配
置され、クラッチカバーと一体回転可能である。押圧部
材は、クラッチカバーに支持され、プレッシャープレー
トに対して押圧力を与えるための部材である。付勢部材
は中間部材を摩擦面から離れる方向に付勢している。レ
バー機構は、プレッシャープレートの軸方向移動量に対
して中間部材の軸方向移動量を規制するための機構であ
る。レバー機構はレバー部材と当接部と係止部材とを有
している。レバー部材は、一端を軸方向に移動可能とす
るように他端がクラッチカバーに軸支されている。当接
部は中間部材に設けられレバー部材の一端と他端との間
にフライホイール側から当接している。係止部材は、プ
レッシャープレートに対して軸方向に移動可能に摩擦係
止され、レバー部材の一端に当接している。
【0012】請求項1に記載のツインクラッチでは、押
圧部材によるプレッシャープレートへのフライホイール
側への押圧を解除すると、プレッシャープレートは第2
摩擦連結部から離れ、中間部材は第2付勢部材によって
フライホイールの摩擦面から離れる。この結果、フライ
ホイールから第1及び第2摩擦連結部を介してトランス
ミッションのシャフトに伝達されていた動力の流れが切
断される。このクラッチレリーズ時において、中間部材
の軸方向移動量はレバー機構によって所定量に制限され
ている。具体的には、中間部材に設けられた当接部がレ
バー部材の中間部に当接することで必要以上にプレッシ
ャープレートに対して接近しないようになっている。こ
の結果、クラッチの切れ性能が良好である。
【0013】さらに、クラッチ連結時に第2摩擦ディス
クに第1摩擦ディスクより大きな摩耗が発生すると、プ
レッシャープレートからの力がレバー機構に作用し、プ
レッシャープレートと係止部材との間で軸方向に滑りが
発生する。この結果、プレッシャープレートから第2摩
擦ディスクに作用する押圧力が不足することはない。こ
こでは、第2摩擦ディスクの摩耗を補償するための機構
が中間プレートでなくプレッシャープレートに設けられ
ているため、プレッシャープレートと係止部材の摩擦摺
動部分の摩擦係数が安定している。これは、プレッシャ
ープレートは一面のみが他の部材(第2摩擦連結部)に
摩擦連結され、摩擦摺動部分に対する熱負荷が小さいか
らである。
【0014】請求項2に記載のツインクラッチでは、請
求項1において、係止部材はブッシュと支持部材とを有
している。ブッシュはプレッシャープレートに設けられ
た孔に摩擦係止されている。支持部材はブッシュのフラ
イホイール端面とレバー部材の一端との間に挟まれてい
る。
【0015】請求項3に記載のツインクラッチは、請求
項1において、レバー機構は、プレッシャープレートに
固定され係止部材を摩擦係止する固定部材をさらに有す
る。
【0016】
【発明の実施の形態】図1及び図2は、本発明の一実施
形態としてのツインクラッチ1を示している。ツインク
ラッチ1は、車両、特に大型車両やトラクターに採用さ
れる。ツインクラッチ1は、エンジン側のフライホイー
ル2から変速機の入力シャフト(図示せず)にトルクを
伝達及び遮断するための装置である。図1におけるO−
Oがツインクラッチ1の回転軸線である。また、図2の
矢印R1側がフライホイール2及びツインクラッチ1の
回転方向であり、矢印R2がその反対回転方向である。
なお、図1の左側を第1軸方向側(エンジン側)とし、
図1の右側を第2軸方向側(トランスミッション側)と
する。
【0017】ツインクラッチ1は、主に、第1クラッチ
ディスク組立体3と、第2クラッチディスク組立体4
と、中間プレート11と、フライホイール2に固定され
たクラッチカバー組立体5とから構成されている。
【0018】第1クラッチディスク組立体3と第2クラ
ッチディスク組立体4は、共に、捩じり振動を減衰する
ためのスプリング及び摺動部材とからなるダンパーを有
しており、中心部に変速機の入力シャフト(図示せず)
がスプライン係合をしている。また、両クラッチディス
ク組立体3,4は、それぞれ摩擦フェーシングからなる
第1及び第2摩擦ディスク3a、4aを外周部に有して
いる。第1クラッチディスク組立体3の第1摩擦ディス
ク3aはフライホイール2の摩擦面2aに近接して配置
されている。第2クラッチディスク組立体4の第2摩擦
ディスク4aは第1摩擦ディスク3aから第2軸方向側
に離れた位置に配置されている。
【0019】中間プレート11は第1摩擦ディスク3a
と第2摩擦ディスク4aとの間に配置された環状のプレ
ートである。中間プレート11は第1及び第2摩擦ディ
スク3a、4aに対向する摩擦面を軸方向両側面に有し
ている。
【0020】クラッチカバー組立体5は摩擦ディスク3
a、4aをフライホイール2と一体回転するように連結
させ、又は連結を解除するための機構である。クラッチ
カバー組立体5はクラッチカバー8とプレッシャープレ
ート10と押圧機構12とレリーズレバー43とから構
成されている。クラッチカバー8は、円板状又は環状の
部材であり、フライホイール2の摩擦面2aから第2軸
方向側に離れた配置されている。
【0021】クラッチカバー8の外周部8bとフライホ
イール2の外周部との間にはフライホイールスペーサ7
が配置されている。フライホイールスペーサ7は中間プ
レート11や第2摩擦ディスク4aの外周側を覆う筒状
の部材である。フライホイールスペーサ7には、軸方向
に貫通する孔7dが複数設けられている。この孔7dを
貫通する第1ボルト9aがクラッチカバー8の外周部8
bをフライホイール2の外周部に固定している。クラッ
チカバー8はフライホイールスペーサ7によりフライホ
イール2に対して軸方向の位置が決められている。ま
た、クラッチカバー8とフライホイールスペーサ7は第
2ボルト9bにより互いに固定されている。第2ボルト
9bは、第1ボルト9aより軸方向寸法が短く、フライ
ホイールスペーサ7に設けられたボルト孔7eに螺合し
ている。さらに、クラッチカバー8の外周部8bとフラ
イホイールスペーサ7は、図7に示すように、ピン25
により互いに回り止めされている。フライホイールスペ
ーサ7はクラッチカバー8とともにフライホイール2に
固定される部材であり、広義の意味でのクラッチカバー
であるとみなしてもよい。フライホイールスペーサ7の
第1軸方向側端面7aは、フライホイール2の外周側に
弧状に設けられた突出部2bに当接している。突出部2
bに前述の第1ボルト9aが螺合するボルト孔が形成さ
れている。第1軸方向側端面7aとフライホイール2の
他の部分(突出部2bが形成されていない部分)との間
には軸方向に隙間が確保されている。さらに、図3に示
すように、フライホイールスペーサ7は後述するレバー
機構26等が設けられるための切り欠き7bを有してい
る。切り欠き7bは第1軸方向側が開いている。切り欠
き7bは円周方向に等間隔で複数形成されている。
【0022】押圧機構12は主に複数のコイルスプリン
グ13から構成されている。コイルスプリング13は軸
方向に延びて配置され、一端がクラッチカバー8に支持
され他端がプレッシャープレート10に支持されてい
る。これにより、コイルスプリング13はプレッシャー
プレート10に対して第1軸方向側に押圧力を与えてい
る。コイルスプリング13の軸方向両側にはコイルスプ
リング13の外周を覆うカバー14が設けられている。
【0023】プレッシャープレート10は第2摩擦ディ
スク4aの第2軸方向側に近接して配置された環状の部
材である。プレッシャープレート10は第2摩擦ディス
ク4a側に摩擦面を有している。プレッシャープレート
10はクラッチカバー8に相対回転不能にかつ軸方向移
動可能になっている。具体的には、円周方向に並んだ複
数の第1ストラッププレート18によりプレッシャープ
レート10はクラッチカバー8に固定されている。各第
1ストラッププレート18はクラッチカバー8内でコイ
ルスプリング13の半径方向外側に配置されている。第
1ストラッププレート18のR1側端はリベット19に
よりクラッチカバー8に固定されている。第1ストラッ
ププレート18のR2側端はプレッシャープレート10
の外周部に設けられた突出部10aにボルト20によっ
て固定されている。なお、クラッチカバー8には、ボル
ト20の頭部に対応する部分に孔8aが形成されてい
る。
【0024】中間プレート11はフライホイールスペー
サ7に相対回転不能にかつ軸方向移動可能になってい
る。具体的には、円周方向に並んで設けられた複数の第
2ストラッププレート22によって、中間プレート11
はフライホイールスペーサ7に固定されている。第2ス
トラッププレート22はプレッシャープレート10の外
周側部分においてフライホイール2に近接して配置され
ている。各第2ストラッププレート22は弧状に延びる
板ばねであり、フライホイールスペーサ7の切り欠き7
b内に配置されている。第2ストラッププレート22
は、R1側端がボルト23によりフライホイールスペー
サ7の第1軸方向側端面7aに固定され、R2側端が中
間プレート11に設けられた突出部11aの第1軸方向
側端面にボルト24により固定されている。図3に示す
クラッチ連結状態で、第2ストラッププレート22は、
軸方向にたわんでおり、中間プレート11に対して第1
摩擦ディスク3aから離れる方向に付勢力を与えてい
る。なお、突出部11aはプレッシャープレート10の
外周部から半径方向外側に延びフライホイールスペーサ
7の切り欠き7b内に延びている。
【0025】レリーズレバー43は、図示しないクラッ
チ操作機構によりクラッチ連結部分に対する押圧力を解
除するための部材である。レリーズレバー43は円周方
向に等間隔で並んで配置された複数の部材からなる。各
レリーズレバー43は放射状に延び、クラッチカバー8
から延びる支持部46に揺動自在に支持された支点44
と、プレッシャープレート10に揺動可能に係合する作
用部45とを有している。このレリーズレバー43の半
径方向内側端43aに図示しないレリーズ装置が第2軸
方向側から力を与えると、レリーズレバー43は支点4
4を中心に揺動し作用部45が第2軸方向側に移動す
る。すなわち、プレッシャープレート10に押圧機構1
2からの力以上の力が作用することで、プレッシャープ
レート10は第2摩擦ディスク4aから離れる方向に移
動する。
【0026】クラッチカバー組立体5はさらにレバー機
構26を有している。レバー機構26はクラッチ動作中
に中間プレート11の軸方向移動量をプレッシャープレ
ート10の軸方向移動量に対して所定の比に規制するた
めの機構である。各レバー機構26はフライホイールス
ペーサ7の切り欠き7b内に配置されている。各レバー
機構26は主にレバー部材27と摩耗補償機構29とか
ら構成されている。レバー部材27はツインクラッチ1
の外周接線方向に延びる部材である。レバー部材27は
板金製である。レバー部材27のR1側端27aはフラ
イホイールスペーサ7によって揺動自在に支持されてい
る。具体的には、レバー部材27のR1側端27aは、
フライホイールスペーサ7を半径方向に貫通し支持され
ている揺動ピン47に固定されている。これによりレバ
ー部材27は、他端側が軸方向に移動可能となるように
フライホイールスペーサ7に対して揺動できる。レバー
部材27のR2側端27bは後述する摩耗補償機構29
を介してプレッシャープレート10に第1軸方向側を支
持されている。レバー部材27の中間部27cには当接
部材30が第1軸方向側から当接している。R1側端2
7aとR2側端27bとの長さと、R1側端27aと中
間部27cとの長さの比は、1:0.5である。すなわ
ち当接部材30はレバー部材27のちょうど中間位置に
配置されている。当接部材30はボルト33により中間
プレート11に固定された部材である。図5に示すよう
に、当接部材30は中間プレート11の外周面に当接す
る固定部30aと、固定部30aの第2軸方向側から半
径方向外側に延びる延長部30bと、延長部30bから
第2軸方向側に延びレバー部材27の中間部27cに当
接する当接部30cとから構成されている。なお、ボル
ト33はフライホイールスペーサ7の切り欠き7bを通
って中間プレート11に半径方向外側から脱着可能であ
る。
【0027】次に摩耗補償機構29について説明する。
摩耗補償機構29は、レバー部材27のR2側端27b
の第1軸方向側をプレッシャープレート10の一部とし
て支持するとともに、第2摩擦ディスク4aの摩耗量が
第1摩擦ディスク3aの摩耗量より大きい場合に、その
摩耗を補償してレバー部材27の機能を十分に実現する
ための構造である。摩耗補償機構29は、主に、プレッ
シャープレート10に設けられたアジャスタプレート3
6と、アジャスタプレート36に摩擦係止されたロール
ピン40と、ロールピン40に第1軸方向側から当接す
るスタッドピン39とから主に構成されている。アジャ
スタプレート36は、図3及び図4に示すように、プレ
ッシャープレート10の外周面に当接し2つのボルト3
7により固定される固定部36aと、固定部36aの第
1軸方向側端部から半径方向外側に延びフライホイール
スペーサ7の切り欠き7b内に延びる延長部36bと、
延長部36bにおいて第1軸方向側に突出する筒部36
cとから構成されている。アジャスタプレート36はプ
レッシャープレート10に固定され、プレッシャープレ
ート10の一部として動作する。ボルト37はフライホ
イールスペーサ7の切欠き7bを通って半径方向外側か
らプレッシャープレート10に脱着可能である。筒部3
6c内にはロールピン40が配置されている。ロールピ
ン40は軸方向に長く延びさらに軸方向に延びるスリッ
トが形成された部材であり、自らの拡張により筒部36
cの内側面に自らを押しつけており摩擦係止されてい
る。すなわちロールピン40はアジャスタプレート36
に対して軸方向に所定以上の力が作用するまでは移動不
能となっている。スタッドピン39は、頭部39aと、
そこから第1軸方向側に延びる円柱部39bとから構成
されている。頭部39aは円柱部39bより大径であ
る。頭部39aは第2軸方向側端面がロールピン40の
第1軸方向側端面に当接している。また頭部39aの第
1軸方向側端面はレバー部材27のR2側端27bに当
接している。円柱部39bはロールピン40内部を延び
その先端がロールピン40及び筒部36cよりさらに第
2軸方向側に突出している。なお、円柱部39bとロー
ルピン40との間には隙間が確保されている。また、円
柱部39bの先端には、ロールピン40とほぼ同径のリ
ング41に設けられている。このように、スタッドピン
39は、クラッチレリーズ動作中にレバー部材27から
の力を受けロールピン40に対してその第1軸方向側端
面に力を伝達する、又はクラッチ連結動作中にプレッシ
ャープレート10からの荷重をレバー部材27に与える
ための部材である。
【0028】次に、図9〜図13を用いて通常のクラッ
チ連結動作及びクラッチレリーズ動作時の各部材の動き
について説明する。なお、図9〜図12は動作を説明す
るための模式図であり、図13はレバーストロークに対
するプレッシャープレート10及び中間プレート11の
軸方向移動量を示すクラッチ切れ特性を示す図面であ
る。なお、図9及び図11はそれぞれ図1及び図3に対
応している。
【0029】図9及び図11に示すクラッチ連結状態か
らレリーズレバー43に図示しないレリーズ装置から押
圧荷重が作用すると、それぞれ図10及び図12に示す
状態に移行する。具体的には、レリーズレバー43の半
径方向内側端が第1軸方向側に押され作用部45が第1
軸方向側に移動する。すなわちプレッシャープレート1
0が第2摩擦ディスク4aから離れる方向に移動する。
このとき、中間プレート11は第2ストラッププレート
22からの付勢力によって第1摩擦ディスク3aから離
れる方向すなわちプレッシャープレート10側に移動を
行う。プレッシャープレート10の移動と中間プレート
11の移動は、図13に示すように同時に開始される。
さらに、中間プレート11の軸方向移動量はレバースト
ローク全領域にわたってプレッシャープレート10の軸
方向移動量の半分である。言い換えると、プレッシャー
プレート10と中間プレート11との隙間と、中間プレ
ート11とフライホイール2との隙間は、全ストローク
域において等しく保たれる。
【0030】以上の動作を実現するための機構について
さらに詳細に説明する。中間プレート11は当接部材3
0によりレバー部材27の中間部27cを第2軸方向側
に押し上げていくが、中間部27cの軸方向移動量はR
2側端27bに当接する摩耗補償機構29のスタッドピ
ン39により制限されている。より正確には、中間部2
7cの軸方向移動量は摩耗補償機構29の軸方向移動量
(プレッシャープレート10の軸方向移動量に等しい)
の半分となっており、その結果中間プレート11の軸方
向移動量はプレッシャープレート10の軸方向移動量の
半分を超えることはできない。なお、このとき摩耗補償
機構29におけるアジャスタプレート36とロールピン
40との間には滑りが生じないように摩擦係数が設定さ
れている。
【0031】前述のように中間プレート11はレリーズ
全領域にわたってプレッシャープレート10の2分の1
の切れ代が得られるためクラッチ切れ特性が良好であ
る。
【0032】図10及び図12に示すクラッチレリーズ
状態から、図示しないレリーズ装置がレリーズレバー4
3への押圧を解除すると、図9及び図11に示すクラッ
チ連結状態に移行する。具体的には、レリーズレバー4
3の半径方向内側端43aへの押圧が解除され、プレッ
シャープレート10がコイルスプリング13に付勢され
て第1軸方向に移動する。このとき、中間プレート11
は、プレッシャープレート10と同時に移動を開始し、
その移動量は全ストローク領域にわたってプレッシャー
プレート10の移動量の半分である。すなわち、プレッ
シャープレート10と中間プレート11との隙間と、中
間プレート11とフライホイール2との隙間とは、均等
に減少していき、最後に同時に接続が完了する。このよ
うな中間プレート11の移動を可能にしているのはレバ
ー機構26である。具体的にはプレッシャープレート1
0はレバー機構26を介して常に自らの軸方向移動量の
1/2だけ中間プレート11を第1軸方向側に移動させ
ている。
【0033】以上の動作を実現するための機構について
さらに詳細に説明する。プレッシャープレート10はレ
バー部材27の中間部27cを介して当接部材30(す
なわち中間プレート11)を第1軸方向側に押し下げて
いくが、中間部27cの軸方向移動量は摩耗補償機構2
9の軸方向移動量(プレッシャープレート10の軸方向
移動量に等しい)の半分となっており、その結果中間プ
レート11の軸方向移動量はプレッシャープレート10
の軸方向移動量の半分未満となることはない。なお、こ
のとき摩耗補償機構29におけるアジャスタプレート3
6とロールピン40との間には滑りが生じないように摩
擦係数が設定されている。
【0034】以上に述べたように、第1摩擦ディスク3
aと第2摩擦ディスク4aは同時に連結するため、各ク
ラッチディスク組立体3,4における位相のずれが小さ
くなっている。ここでいう位相のずれとは、クラッチの
連結に時間差があり先に連結されたクラッチディスク組
立体が捩じれた状態で他方のクラッチディスク組立体が
連結されることで、2つのクラッチディスク組立体にお
いて捩じり特性の角度がずれ、一段目の領域が小さくな
る不具合をいう。
【0035】次に、図14〜図19を用いて第1摩擦デ
ィスク3a及び第2摩擦ディスク4aに摩耗が生じた場
合の摩耗補償機構29の動作について説明する。なお、
図14〜図16は動作を説明するための模式図であり、
図17〜図19はそれらの部分拡大図である。
【0036】図14に示すクラッチ連結状態は図11及
び図3に対応している。この状態から第1摩擦ディスク
3aと第2摩擦ディスク4aがともに摩耗しその摩耗量
が同じである場合には図15の状態に移行する。すなわ
ち中間プレート11は第1摩擦ディスク3aの摩耗量だ
けフライホイール2側に移動し、プレッシャープレート
10は第1摩擦ディスク3aの摩耗量と第2摩擦ディス
ク4aの摩耗量と合わせた量だけフライホイール2側に
移動する。すなわちプレッシャープレート10の軸方向
移動量は中間プレート11の軸方向移動量の2倍であ
る。この結果、中間プレート11に設けられた当接部材
30の軸方向移動量に対してアジャスタプレート36,
ロールピン40及びスタッドピン39からなる摩耗補償
機構29の軸方向移動量は2倍である。レバー部材27
のR2側端27bは、レバー回転中心(27a)とレバ
ー先端(27b)及び中間部27cのスパンが1:0.
5のため、中間プレート11の軸方向移動量の2倍移動
する。この結果図18に示すようにスタッドピン39と
レバー部材27のR2側端27bとは接触状態を保って
いる。この結果初期の切れ特性が保持される。
【0037】次に、第2摩擦ディスク4aの摩耗量が第
1摩擦ディスク3aの摩耗量より大きい場合の摩耗補償
機構29の動作について説明する。この場合は図14の
状態から図16及び図19に示す状態に移行する。すな
わち中間プレート11の軸方向移動量の2倍に対してプ
レッシャープレート10の軸方向移動量が大きくなる。
その結果、アジャスタプレート36がロールピン40に
対して滑りながら軸方向に移動する。すなわちアジャス
タプレート36とロールピン40との間で発生する最大
抵抗力はコイルスプリング13からプレッシャープレー
ト10に作用する押圧力より小さいことを意味してい
る。以上の結果プレッシャープレート10から第2摩擦
ディスク4aに対して十分な押圧力が作用している。ま
た、スタッドピン39とレバー部材27のR2側端27
bとが当接状態を維持しており、この結果初期の切れ特
性が保持される。
【0038】この摩耗補償機構29では、第2摩擦ディ
スク4aの摩耗量が第1摩擦ディスク3aの摩耗量より
大きい場合に動作する補償動作機構29を、プレッシャ
ープレート10とレバー部材27との間、すなわちレバ
ー部材27のプレッシャープレート10側支点に設けて
いる。このため、摩擦摺動部分、具体的にはアジャスタ
プレート36とロールピン40とが構成する摩擦摺動面
の摩擦係数が安定する。その理由は、これら部材はプレ
ッシャープレート10に設けられており、プレッシャー
プレート10はその一面のみが摩擦連結部(第2摩擦デ
ィスク4a)に当接するようになっているため、摩擦連
結部で発生する熱の伝達量が中間プレート11に比べて
少ないからである。このように摩耗補償機構29の摩擦
摺動部に対する熱負荷が小さくなるため、各部材に膨張
変形が生じにくく、安定した摩擦係数が得られる。具体
的には摩耗が発生していない状態での滑りや摩耗が発生
したときの固着などの不具合が生じにくい。
【0039】
【発明の効果】本発明に係るツインクラッチでは、クラ
ッチ連結時に第2摩擦ディスクに第1摩擦ディスクより
大きな摩耗が発生すると、プレッシャープレートからの
力がレバー機構に作用し、プレッシャープレートと係止
部材との間で軸方向に滑りが発生する。この結果、プレ
ッシャープレートから第2摩擦ディスクに作用する押圧
力が不足することはない。ここでは、第2摩擦ディスク
の摩耗を補償するための機構がプレッシャープレートに
設けられているため、摩擦摺動部分の摩擦係数が安定し
ている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態してのツインクラッチの縦
断面概略図。
【図2】一部を取り除いたツインクラッチの平面図。
【図3】図2のIII矢視図であり、レバー機構を説明す
るための図。
【図4】図1の部分拡大図。
【図5】図3のV-V断面図。
【図6】図2の部分拡大図。
【図7】フライホイールスペーサを説明するための図。
【図8】図3のVIII-VIII断面図。
【図9】クラッチ連結状態を説明するための模式図。
【図10】クラッチレリーズ状態を説明するための模式
図。
【図11】クラッチ連結状態を説明するためのレバー機
構の模式図。
【図12】クラッチレリーズ状態を説明するためのレバ
ー機構の模式図。
【図13】クラッチ切れ特性線図。
【図14】クラッチ連結状態のレバー機構の動作を説明
するための模式図。
【図15】第1摩擦ディスクと第2摩擦ディスクの摩耗
量が同等である場合の図14に対応する図。
【図16】第2摩擦ディスクの摩耗量が第1摩擦ディス
クの摩耗量より大きい場合の図14に対応する図。
【図17】図14の部分拡大図。
【図18】図15の部分拡大図。
【図19】図16の部分拡大図。
【符号の説明】
1 ツインクラッチ 2 フライホイール 3 第1クラッチディスク組立体 4 第2クラッチディスク組立体 5 クラッチカバー組立体 7 フライホイールスペーサ 26 レバー機構 27 レバー部材 29 摩耗補償機構 36 アジャスタプレート(固定部材) 39 スタッドピン(支持部材) 40 ロールピン(ブッシュ)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】摩擦面を有するフライホイールからトラン
    スミッションのシャフトにトルクを伝達及び遮断するた
    めのツインクラッチであって、 前記摩擦面に近接して配置された第1摩擦連結部を有
    し、前記シャフトにトルクを伝達可能な第1クラッチデ
    ィスク組立体と、 前記第1摩擦連結部の前記フライホイールと反対側に配
    置された第2摩擦連結部を有し、前記シャフトにトルク
    を伝達可能な第2クラッチディスク組立体と、 前記フライホイールに固定され、前記摩擦面に対して軸
    方向に対向するクラッチカバーと、 前記第1摩擦連結部と前記第2摩擦連結部との軸方向間
    に配置され、前記フライホイールと一体回転可能な中間
    部材と、 前記第2摩擦連結部の前記クラッチカバー側に配置さ
    れ、前記クラッチカバーと一体回転可能なプレッシャー
    プレートと、 前記クラッチカバーに支持され、前記プレッシャープレ
    ートに対して押圧力を与えるための押圧部材と、 前記中間部材を前記摩擦面から離れる方向に付勢する付
    勢部材と、 前記プレッシャープレートの軸方向移動量に対して前記
    中間部材の軸方向移動量を規制するための機構であっ
    て、一端を軸方向に移動可能とするように他端が前記ク
    ラッチカバーに軸支されたレバー部材と、前記中間部材
    に設けられ前記レバー部材の前記一端と前記他端との間
    に前記フライホイール側から当接する当接部と、前記プ
    レッシャープレートに対して軸方向に移動可能に摩擦係
    止され前記レバー部材の前記一端に当接している係止部
    材とを有するレバー機構と、を備えたツインクラッチ。
  2. 【請求項2】前記係止部材は、前記プレッシャープレー
    トに設けられた孔に摩擦係止されたブッシュと、前記ブ
    ッシュの前記フライホイール側端面と前記レバー部材の
    前記一端との間に挟まれた支持部材とを有している、請
    求項1に記載のツインクラッチ。
  3. 【請求項3】前記レバー機構は、前記プレッシャープレ
    ートに固定され前記係止部材を摩擦係止する固定部材を
    さらに有する、請求項1に記載のツインクラッチ。
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