JP2000169056A - エレベーターの冠水時運転装置 - Google Patents

エレベーターの冠水時運転装置

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JP2000169056A
JP2000169056A JP10341801A JP34180198A JP2000169056A JP 2000169056 A JP2000169056 A JP 2000169056A JP 10341801 A JP10341801 A JP 10341801A JP 34180198 A JP34180198 A JP 34180198A JP 2000169056 A JP2000169056 A JP 2000169056A
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理 小松
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Seiji Okuda
清治 奥田
Junichiro Ishikawa
純一郎 石川
Tomohiko Yao
知彦 八尾
Hiroyuki Takagi
宏之 高木
Tatsuji Takahashi
達司 高橋
Shigeki Yamakawa
茂樹 山川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 乗場の冠水、乗場から昇降路内に流下する水
に対して冠水時運転を行い、冠水時の不具合発生が少な
いエレベーターの冠水時運転装置を得る。 【解決手段】 乗場2を有する昇降路1を昇降するかご
3を配置し、冠水検出器38を乗場2に設け、その乗場
2での昇降路1内に流下する可能性のある冠水を検出す
る。そして、制御装置39により冠水検出器38の動作
を介して冠水発生の乗場2に対応したかご3の冠水時運
転を行う。これによって、乗場2の冠水の程度によって
重度冠水の階床よりも上方の乗場2にかご3を退避させ
たり、軽度冠水の階床への停止を阻止したりする運転、
すなわち冠水発生の乗場2に対する停止、戸開等のかご
3の通常動作を回避して運転する。これにより、乗場2
の冠水時に発生する水損を抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、昇降路に設けら
れた乗場に冠水が生じた場合に、冠水発生乗場に対する
かごの通常動作を回避するエレベーターの冠水時運転装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】図13及び図14は、例えば特開昭60
−213673号公報に示された従来のエレベーターの
冠水時運転装置を示す図で、図13はエレベーター昇降
路の要部縦断面図、図14は図13のエレベーターの要
部制御回路図である。図において、1は昇降路、2は昇
降路1に設けられた乗場であり、例えば上方階の五階乗
場、3は昇降路1を昇降するかごで、かごの戸4及び戸
開閉装置5が設けられている。
【0003】6は乗場2等の昇降路1内下側に設けられ
た浸水検出器、7はかご3を上昇運転する上昇運転指令
リレーの常開接点、8はかご3を下降運転する下降運転
指令リレーの常開接点、ULは上昇終点スイッチ、DL
は下降終点スイッチ、9は付勢されると巻上機(図示し
ない)を駆動してかご3を上昇させる上昇走行リレー
で、9aは常開接点、9bは常閉接点である。
【0004】10は付勢されると巻上機を駆動してかご
3を下降させる下降走行リレーで、10aは常開接点、
10bは常閉接点である。11は消勢されると巻上機を
制動し、付勢されると巻上機の制動を解除する電磁ブレ
ーキのコイル、12は付勢されるとかご3を停止させる
停止指令リレーで、12aは常閉接点である。
【0005】13は浸水検出リレーで、13aは常開接
点である。14は最上階退避リレーで、14aは常開接
点、14bは常閉接点である。Rは最上階退避リレー1
4のリセットスイッチ、15〜19はそれぞれ一階〜五
階の乗場(図示しない)の呼びがあると付勢される呼び
登録リレーの常開接点で、15は一階の常開接点、16
は二階の常開接点、17は三階の常開接点、18は四階
の常開接点、19は五階の常開接点である。
【0006】20〜24はかご3がそれぞれ一階〜五階
の乗場の手前一定距離に達すると付勢される停止位置検
出リレーの常開接点で、20は一階の常開接点、21は
二階の常開接点、22は三階の常開接点、23は四階の
常開接点、24は五階の常開接点である。また、+、−
はそれぞれ直流電源である。
【0007】従来のエレベーターの冠水時運転装置は上
記のように構成され、今、かご3が昇降路1の下方にあ
って停止中であったとし、またリセットスイッチRは閉
成されているものとする。この状態で、三階に乗場呼び
があると三階の呼び登録リレーの常開接点17が閉成す
る。また、同時に上昇運転指令リレーの常開接点7が閉
成する。これにより、+−12a−7−UL−10b−
9−−の回路によって上昇走行リレー9が付勢されて、
常開接点9aは閉成し、常閉接点9bは開放する。
【0008】そして、+−12a−9a−UL−10b
−9−−の回路によって上昇走行リレー9が自己保持さ
れる。また、上昇走行リレー9の付勢により巻上機に給
電され、常開接点9aの閉成により+−9a−11−−
の回路により、電磁ブレーキのコイル11が付勢されて
巻上機の制動が解除される。これによって、かご3が上
昇走行する。
【0009】次いで、かご3が三階乗場のの手前一定距
離に達すると、停止位置検出リレーの常開接点22が閉
成し、上昇走行リレー9の常開接点9aはすでに閉成し
ているので、+−17−22−9a−12−−の回路に
よって停止指令リレー12が付勢されて常閉接点12a
が開放する。これにより、上昇走行リレー9が消勢され
て巻上機への給電が停止され、また常開接点9aが開放
するので電磁ブレーキのコイル11が消勢されて巻上機
が制動される。これによって、かご3が三階に停止して
戸を開き乗客を乗降させる。
【0010】また、乗場からの浸水が発生した場合に
は、次に述べるように浸水避難運転が行われる。すなわ
ち、今、三階にかご3が停止中であって三階の乗場に設
けられた浸水検出器6が出力を発すると、+−6−13
−−の回路によって浸水検出リレー13が付勢されて、
常開接点13aが閉成する。
【0011】そして、浸水検出リレー13の常開接点1
3aの閉成により+−13a−R−14−−の回路によ
って、最上階退避リレー14が付勢される。そして、常
開接点14aの閉成によって+−14a−R−14−−
の回路によって、最上階退避リレー14が自己保持され
る。また、常閉接点14bの開放によって常開接点8に
係わる下降運転指令リレーが消勢されて、+−12a−
14a−UL−10b−9−−の回路によって上昇走行
リレー9が付勢される。
【0012】これにより、かご3が強制的に上昇運転さ
れ、かご3が五階乗場の手前一定距離に達すると、停止
位置検出リレーの常開接点24が閉成する。そして、最
上階退避リレー14の常開接点14aの閉成により+−
14a−24−9a−12−−の回路によって、停止指
令リレー12が付勢されて常閉接点12aが開放する。
これにより、上昇走行リレー9が消勢されてかご3は最
上階に退避して停止する。そして、最上階に退避したか
ご3は、リセットスイッチRが操作されて最上階退避リ
レー14が消勢され、それの常開接点14aが開放する
まで退避したままとなる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のエ
レベーターの冠水時運転装置では、乗場2の浸水検出器
6が動作した場合に、乗場2の冠水の程度に関わらずか
ご3が最上階に退避する。このため、エレベーターの稼
働効率の低下するという問題点があった。なお、乗場2
から流下して昇降路1のピット(図示しない)に浸水し
た場合にはピット内に設けられた機器(図示しない)が
水没することになる。
【0014】この発明は、かかる問題点を解消するため
になされたものであり、乗場の冠水、乗場から昇降路内
に流下する水による不具合発生が少ないエレベーターの
冠水時運転装置を得ることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明に係るエレベー
ターの冠水時運転装置においては、乗場が設けられた昇
降路を昇降するかご、乗場に設けられてその乗場におい
て、昇降路内に流下する可能性のある冠水を検出する冠
水検出器と、この冠水検出器の動作によって作動し、冠
水発生の乗場に対するかごの通常動作を回避する冠水時
運転を行う制御装置とが設けられる。
【0016】また、この発明に係るエレベーターの冠水
時運転装置においては、冠水発生の乗場に対するかごの
停止を回避する冠水時運転を行う制御装置が設けられ
る。
【0017】また、この発明に係るエレベーターの冠水
時運転装置においては、乗場の出入口寄り床面に設けら
れた排水溝内に冠水検出器が配置される。
【0018】また、この発明に係るエレベーターの冠水
時運転装置においては、冠水検出器の重度冠水出力によ
って重度冠水の階床よりも上方の乗場にかごを退避さ
せ、冠水検出器の軽度冠水出力によって軽度冠水の階床
への停止を阻止する冠水時運転を行う制御装置が設けら
れる。
【0019】また、この発明に係るエレベーターの冠水
時運転装置においては、乗場が設けられた昇降路を昇降
するかご、乗場に設けられてその乗場において、昇降路
内に流下する可能性のある冠水を検出する冠水検出器
と、かごに設けられて常時は引退位置に配置されて要時
に前進し、対向した乗場の敷居を押圧して堰を形成する
漏水防止機構と、冠水検出器の動作によって作動し、冠
水発生の乗場に対応する位置にかごを運転して漏水防止
機構を前進動作させる指令を発する制御装置とが設けら
れる。
【0020】また、この発明に係るエレベーターの冠水
時運転装置においては、かごに装着された取付体、この
取付体に進退可能に設けられこ進退板、この進退板の前
縁に設けられて前進したときに乗場の敷居を押圧して堰
を形成する漏水防止ゴム及び進退板を変位させる駆動手
段によって漏水防止機構が構成される。
【0021】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1〜図8は、こ
の発明の実施の形態の一例を示す図で、図1は装置を概
念的に示す全体構成図、図2は図1の装置の動作を説明
するフローチャート、図3は図1のかごの拡大斜視図、
図4は図3の下部左側面図、図5は図4の底面図、図6
は図1の昇降路ピットの斜視図、図7は図4における漏
水防止機構の動作を説明する図、図8は図7のA−A線
断面図である。図において、1は昇降路、2は昇降路1
に設けられた乗場で、出入口を開閉する乗場の戸25及
び敷居26が設けられている。
【0022】3は昇降路1を昇降するかごで、出入口を
開閉するかごの戸27、出入口の敷居28、敷居28の
前縁から下垂したトーガード29及び後述する漏水防止
機構30が設けられている。なお、漏水防止機構30
は、かご3に装着された取付体31、取付体31に進退
可能に設けられた進退板32、進退板32の前縁に設け
られて要時に前進して乗場2の敷居26を押圧し堰を形
成する漏水防止ゴム33、取付体31に設けられて進退
板32を引退方向に付勢するばね34及びカム機構から
なり取付体31に設けられて進退板32を要時に突出さ
せる駆動手段35によって構成されている。
【0023】36は昇降路1のピットに設けられたエレ
ベーターの駆動装置、37は昇降路1のピットに設けら
れた浸水検出器、38は冠水検出器で、全部の乗場2又
は冠水し易い複数の乗場2に設けられて冠水を検出し、
水が昇降路1内に流下する可能性等によって区分される
乗場2の冠水の程度に応じた出力を発する。
【0024】39はエレベーターの制御装置、40は制
御装置39の要部を形成する漏水防止機構制御盤であ
る。41は制御装置39の要部を形成する冠水管制盤
で、冠水階床抽出手段42及び冠水管制選択手段43が
設けられている。44は制御装置39に接続されて異常
を通報する通報装置である。
【0025】上記のように構成されたエレベーターの冠
水時運転装置において、通常時には漏水防止機構30の
駆動手段35が消勢されていてカムが図4に示す状態に
配置されて漏水防止ゴム33が引退位置に保持される。
そして、この状態により詳細な説明を省略するが駆動装
置36によってかご3が駆動されて昇降路1を昇降す
る。
【0026】そして、豪雨等によって乗場2に昇降路1
内に流下する可能性のある冠水が発生したときには、図
2に示すフローチャートによる制御が行われる。すなわ
ち、ステップ101により冠水検出器38の出力を冠水
制御盤41に読み込み、ステップ102へ進んで冠水を
検出した冠水検出器38があればステップ103へ進
む。ステップ103で、冠水階床抽出手段42により冠
水階床をリストアップしてステップ104へ進む。
【0027】ステップ104により、ある程度のまとま
った水が昇降路1内に流下する程度の重度冠水の階床が
あればステップ105に進み、なければステップ106
に進む。そして、ステップ105において重度冠水の階
床が複数であればステップ107へ進み、また重度冠水
の階床が複数でなければステップ108へ進む。そし
て、ステップ107において冠水管制選択手段43から
指令が発せられて、制御装置39により重度冠水の階床
よりも上方の乗場2にかご3を退避させる冠水時運転が
行われる。
【0028】また、ステップ108においては冠水制御
盤41によって、昇降路1内漏水防止指令が発せられて
かご3が重度冠水の階床に対応した位置に運転される。
次いで、ステップ109に進んで漏水防止機構制御盤4
0により漏水防止機構30が制御される。そして、ステ
ップ110に進んで漏水防止機構30の漏水防止ゴム3
3が図7及び図8に示すように前進し乗場2の敷居26
を押圧して堰を形成し、重度冠水の乗場2から昇降路1
内への水の流下が抑制される。
【0029】また、ステップ106において乗場2から
水が昇降路1内に滲みだす程度の軽度冠水の階床があれ
ばステップ111に進み、軽度冠水の階床がなければス
テップ112に進む。そして、ステップ111において
冠水管制選択手段43から指令が発せられて、ステップ
113へ進んで制御装置39により軽度冠水の階床への
停止を阻止する冠水時運転が行われる。なお、ステップ
112においては冠水管制盤41の作動異常と判定され
る。
【0030】以上説明したように、乗場2の冠水の程度
によって冠水管制選択手段43を介して制御装置39に
より、重度冠水の階床よりも上方の乗場2へかご3を退
避させたり、軽度冠水の階床への停止を阻止し戸開を防
止したりする冠水時運転、すなわち冠水発生の乗場2に
対するかご3の通常動作を回避する冠水時運転が行われ
る。これによって、乗場2の冠水時に発生する水損、不
具合を少なくすることができる。
【0031】また、乗場2の冠水の程度に対応した冠水
検出器38の出力によって、冠水発生の乗場2に対する
かご3の通常動作を適宜に回避する冠水時運転が制御装
置39によって行われる。したがって、乗場2の冠水時
に発生する水損を少なくすると共に、エレベーターの稼
働効率の低下を減少することができる。
【0032】また、昇降路1のピットに浸水した場合に
は、少量の水であっても浸水検出器37が動作して、ピ
ット浸水発生が制御装置39の動作を介して通報装置4
4によりエレベーターの管理者に報知される。これによ
って、ピットの浸水状況に応じて排水ポンプ(図示しな
い)能力を増強する等の最適な冠水時対策を迅速に行う
ことができ、浸水による水損を最少限度に抑えることが
できる。
【0033】また、このように浸水検出器37による動
作が行われるので、昇降路1のピットの浸水が多くなる
前に所要の冠水時運転によりかご3を制御することがで
き、冠水等による水損を有効に抑えることができる。な
お、排水ポンプによって昇降路1ピットの浸水が排水さ
れて浸水検出器37が不動作となると、制御装置39に
よって漏水防止機構30が通常位置に復帰する等、エレ
ベーターが通常状態に復帰してかご3が通常運転され
る。
【0034】また、図1〜図8の実施の形態において、
前述のステップ105において重度冠水の階床が少なく
とも一か所ある場合に、制御装置39により重度冠水の
階床よりも上方の乗場2にかご3を退避させる冠水時運
転を行う。このように制御することによっても、図1〜
図8の実施の形態における作用と同様な作用を得ること
ができる。
【0035】また、前述のステップ106において乗場
2から水が昇降路1内に滲みだす程度の軽度冠水の階床
があるときには、その階床へのかご3の停止が阻止され
るので、乗客が軽度冠水の階床へ降り立つ不具合を防止
することができる。
【0036】また、図1〜図8の実施の形態において、
制御装置39、漏水防止機構制御盤40、冠水管制盤4
1、冠水階床抽出手段42、冠水管制選択手段43等の
装置類について、これらの全てを一体に、また装置類を
それぞれ別個に、また装置類を適宜に組み合わせて、容
易に構成することができる。
【0037】そして、このような制御装置39等の装置
類の構成が一体化、別個化又は適宜に組み合わせた構成
の如何に係わらず図1〜図8の実施の形態における作用
を得ることができる。また、冠水検出器38は、適宜な
機器を乗場2の適所に装備した構成であっても、乗場2
から昇降路1内に流下する可能性のある冠水を検出する
ことができる。そして、このような構成であっても図1
〜図8の実施の形態における作用を得ることができる。
【0038】実施の形態2.図9〜図12は、この発明
の他の実施の形態の一例を示す図で、図9はエレベータ
ーの昇降路の要部縦断面図、図10は図9の平面図、図
11は図9のエレベーターにおける装置を概念的に示す
構成図、図12は図11の装置の動作を説明するフロー
チャートである。図において、前述の図1〜図8と同符
号は相当部分を示す。
【0039】45は排水溝で、乗場2床面に乗場2の出
入口46幅にわたって開口して設けられて敷居26の反
昇降路1側に配置され、図示が省略してあるが適宜な下
水路に連通している。47は排水溝45の上面開口部に
嵌合された蓋板で、排水用の複数の貫通孔が設けられて
いる。
【0040】38は排水溝45内に設けられた冠水検出
器で、一階の乗場2に冠水検出器381が設けられ、二
階の乗場2に冠水検出器382が設けられ、要するにn
階の乗場2には冠水検出器38nが設けられている。4
8は冠水管制盤41に設けられた呼び登録阻止手段であ
る。
【0041】上記のように構成されたエレベーターの冠
水時運転装置において、通常時には冠水検出器381〜
冠水検出器38nが動作せず、前述の図1〜図8の実施
の形態に準じてかご3が昇降路1を昇降路する。そし
て、豪雨等によって乗場2が冠水すると水が排水溝45
を介して適宜に下水路に排水されるものの、水量によっ
ては昇降路1内に流下することになる。
【0042】このため、水が排水溝45に流入すると図
12に示すフローチャートによる制御が行われる。すな
わち、水が排水溝45に流入するとその階床の冠水検出
器38が動作する。これにより、ステップ201におい
て冠水管制盤41の冠水階床抽出手段42によりn階の
乗場2の冠水検出器38nが動作していれば、ステップ
202へ進む。
【0043】そして、ステップ202において冠水管制
盤41の冠水管制選択手段43によりn階の乗場2に対
するかご3の停止、戸開閉等の通常動作を回避する冠水
時運転が行われる。したがって、乗場2の冠水時に発生
する水損を少なくすることができる。なお、冠水検出器
38nが動作したn階の乗場2における呼び登録は、呼
び登録阻止手段48によって却下される。このため、n
階の乗場2からの呼びが登録不能になる。
【0044】このようにして、乗場2の冠水が冠水検出
器38によって検出されて、冠水発生の乗場2に対する
かご3の通常動作を回避する冠水時運転が行われる。し
たがって、詳細な説明を省略するが図9〜図12の実施
の形態においても図1〜図8の実施の形態とほぼ同様な
作用が得られる。
【0045】また、乗場2床面に乗場2の出入口46幅
にわたって開口して設けられて敷居26の反昇降路1側
に排水溝45が設けられているので、乗場2の冠水時に
直ちに水が昇降路1に流下することがなく、乗場2の冠
水時に発生する水損を予防的に少なくすることができ
る。さらに、排水溝45に冠水検出器38が設けられる
ので、冠水検出器38を目障りでなく機能を有効に発揮
できる適所に容易に配備することができる。
【0046】
【発明の効果】この発明は以上説明したように、乗場が
設けられた昇降路を昇降するかご、乗場に設けられてそ
の乗場において昇降路内に流下する可能性のある冠水を
検出する冠水検出器と、この冠水検出器の動作により作
動し、冠水発生の乗場に対するかごの通常動作を回避す
る冠水時運転を行う制御装置とを設けたものである。
【0047】これによって、乗場の冠水の程度によって
制御装置により、重度冠水の階床よりも上方の乗場にか
ごを退避させたり、軽度冠水の階床への停止を阻止し戸
開を防止したりする冠水時運転、すなわち冠水発生の乗
場に対するかごの通常動作を回避する冠水時運転が行わ
れる。したがって、乗場の冠水時に発生する水損を少な
くする効果がある。
【0048】また、この発明は以上説明したように、冠
水発生の乗場に対するかごの停止を回避する冠水時運転
を行う制御装置を設けたものである。
【0049】これによって、乗場の冠水によって制御装
置により、冠水が検出された階床へのかごの停止が阻止
される。このため、乗場の冠水時に発生する水損を少な
くする効果がある。また、冠水した階床へのかごの停止
が阻止されるので、乗客が冠水のある階床へ降り立つ不
具合を防ぐ効果がある。
【0050】また、この発明は以上説明したように、乗
場の出入口寄り床面に設けられた排水溝内に冠水検出器
を配置したものである。
【0051】これによって、乗場の冠水時に直ちに水が
昇降路に流下することがなく、乗場の冠水時に発生する
水損を予防的に少なくする効果がある。
【0052】また、この発明は以上説明したように、冠
水検出器の重度冠水出力によって重度冠水の階床よりも
上方の乗場にかごを退避させ、冠水検出器の軽度冠水出
力によって軽度冠水の階床への停止を阻止する冠水時運
転を行う制御装置を設けたものである。
【0053】これによって、乗場の冠水の程度に対応し
て冠水発生の乗場に対するかごの通常動作を回避する冠
水時運転が制御装置によって行われる。したがって、乗
場の冠水時に発生する水損を少なくすると共に、エレベ
ーターの稼働効率の低下を減少する効果がある。
【0054】また、この発明は以上説明したように、乗
場が設けられた昇降路を昇降するかご、乗場に設けられ
てその乗場において、昇降路内に流下する可能性のある
冠水を検出する冠水検出器と、かごに設けられて常時は
引退位置に配置されて要時に前進し、対向した乗場の敷
居を押圧して堰を形成する漏水防止機構と、冠水検出器
の動作によって作動し、冠水発生の乗場に対応する位置
にかごを運転して漏水防止機構を前進動作させる指令を
発する制御装置とを設けたものである。
【0055】これによって、乗場の冠水によって制御装
置により、冠水発生の乗場に対して漏水防止機構による
堰が形成される。これにより、冠水発生の乗場から昇降
路内への水の流下が防止することができ、乗場の冠水時
に昇降路内機器に発生する水損を少なくする効果があ
る。
【0056】また、この発明は以上説明したように、か
ごに装着された取付体、この取付体に進退可能に設けら
れこ進退板、この進退板の前縁に設けられて前進したと
きに乗場の敷居を押圧して堰を形成する漏水防止ゴム及
び進退板を変位させる駆動手段によって漏水防止機構を
構成したものである。
【0057】これによって、乗場の冠水によって制御装
置により、冠水発生の乗場に対して漏水防止機構の漏水
防止ゴムによって堰が形成される。これにより、冠水発
生の乗場から昇降路内への水の流下を防止することがで
き、乗場の冠水時に昇降路内機器に発生する水損を少な
くする効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す図で、装置を
概念的に示す全体構成図。
【図2】 図1の装置の動作を説明するフローチャー
ト。
【図3】 図1のかごの拡大斜視図。
【図4】 図3の下部左側面図。
【図5】 図4の底面図。
【図6】 図1の昇降路ピットの斜視図。
【図7】 図4における漏水防止機構の動作を説明する
図。
【図8】 図7のA−A線断面図。
【図9】 この発明の実施の形態2を示す図で、エレベ
ーターの昇降路の要部縦断面図。
【図10】 図9の平面図。
【図11】 図9のエレベーターにおける装置を概念的
に示す構成図。
【図12】 図11の装置の動作を説明するフローチャ
ート。
【図13】 従来のエレベーターの冠水時運転装置を示
す図で、エレベーター昇降路の要部縦断面図。
【図14】 図13のエレベーターの要部制御回路図。
【符号の説明】
1 昇降路、2 乗場、3 かご、26 敷居、30
漏水防止機構、31取付体、32 進退板、33 漏水
防止ゴム、35 駆動手段、38 冠水検出器、39
制御装置、45 排水溝、46 出入口。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥田 清治 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 石川 純一郎 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 八尾 知彦 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 高木 宏之 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 高橋 達司 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 山川 茂樹 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 3F303 CB43 3F304 CA06 EA01 EB06

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗場が設けられた昇降路を昇降するか
    ご、上記乗場に設けられてその乗場において、少なくと
    も上記昇降路内に流下する可能性のある冠水を検出する
    冠水検出器と、この冠水検出器の動作によって作動し、
    上記冠水発生の上記乗場に対する上記かごの通常動作を
    回避する冠水時運転を行う制御装置とを備えたエレベー
    ターの冠水時運転装置。
  2. 【請求項2】 制御装置を、冠水発生の乗場に対するか
    ごの停止を回避する冠水時運転を行うものとしたことを
    特徴とする請求項1記載のレベーターの冠水時運転装
    置。
  3. 【請求項3】 冠水検出器を、乗場の出入口寄り床面に
    設けられた排水溝内に配置したことを特徴とする請求項
    1記載のレベーターの冠水時運転装置。
  4. 【請求項4】 制御装置を、冠水検出器の重度冠水出力
    によって上記重度冠水の階床よりも上方の乗場にかごを
    退避させ、上記冠水検出器の軽度冠水出力によって上記
    軽度冠水の階床への停止を阻止する冠水時運転を行うも
    のとしたことを特徴とする請求項1記載のレベーターの
    冠水時運転装置。
  5. 【請求項5】 乗場が設けられた昇降路を昇降するか
    ご、上記乗場に設けられてその乗場において、上記昇降
    路内に流下する可能性のある冠水を検出する冠水検出器
    と、上記かごに設けられて常時は引退位置に配置されて
    要時に前進し対向した上記乗場の敷居を押圧して堰を形
    成する漏水防止機構と、上記冠水検出器の動作によって
    作動し、上記冠水発生の上記乗場に対応する位置に上記
    かごを運転して上記漏水防止機構を前進動作させる指令
    を発する制御装置とを備えたエレベーターの冠水時運転
    装置。
  6. 【請求項6】 漏水防止機構を、かごに装着された取付
    体、この取付体に進退可能に設けられた進退板、この進
    退板の前縁に設けられて前進したときに乗場の敷居を押
    圧して堰を形成する漏水防止ゴム及び上記進退板を変位
    させる駆動手段によって構成したことを特徴とする請求
    項5記載のレベーターの冠水時運転装置。
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