JP4206160B2 - エレベーターの冠水時運転装置 - Google Patents

エレベーターの冠水時運転装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、昇降路に設けられた乗場に冠水が生じた場合に、冠水発生乗場に対するかごの通常動作を回避するエレベーターの冠水時運転装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図13及び図14は、例えば特開昭60−213673号公報に示された従来のエレベーターの冠水時運転装置を示す図で、図13はエレベーター昇降路の要部縦断面図、図14は図13のエレベーターの要部制御回路図である。図において、1は昇降路、2は昇降路1に設けられた乗場であり、例えば上方階の五階乗場、3は昇降路1を昇降するかごで、かごの戸4及び戸開閉装置5が設けられている。
【0003】
6は乗場2等の昇降路1内下側に設けられた浸水検出器、7はかご3を上昇運転する上昇運転指令リレーの常開接点、8はかご3を下降運転する下降運転指令リレーの常開接点、ULは上昇終点スイッチ、DLは下降終点スイッチ、9は付勢されると巻上機(図示しない)を駆動してかご3を上昇させる上昇走行リレーで、9aは常開接点、9bは常閉接点である。
【0004】
10は付勢されると巻上機を駆動してかご3を下降させる下降走行リレーで、10aは常開接点、10bは常閉接点である。11は消勢されると巻上機を制動し、付勢されると巻上機の制動を解除する電磁ブレーキのコイル、12は付勢されるとかご3を停止させる停止指令リレーで、12aは常閉接点である。
【0005】
13は浸水検出リレーで、13aは常開接点である。14は最上階退避リレーで、14aは常開接点、14bは常閉接点である。Rは最上階退避リレー14のリセットスイッチ、15〜19はそれぞれ一階〜五階の乗場(図示しない)の呼びがあると付勢される呼び登録リレーの常開接点で、15は一階の常開接点、16は二階の常開接点、17は三階の常開接点、18は四階の常開接点、19は五階の常開接点である。
【0006】
20〜24はかご3がそれぞれ一階〜五階の乗場の手前一定距離に達すると付勢される停止位置検出リレーの常開接点で、20は一階の常開接点、21は二階の常開接点、22は三階の常開接点、23は四階の常開接点、24は五階の常開接点である。また、+、−はそれぞれ直流電源である。
【0007】
従来のエレベーターの冠水時運転装置は上記のように構成され、今、かご3が昇降路1の下方にあって停止中であったとし、またリセットスイッチRは閉成されているものとする。この状態で、三階に乗場呼びがあると三階の呼び登録リレーの常開接点17が閉成する。また、同時に上昇運転指令リレーの常開接点7が閉成する。これにより、+−12a−7−UL−10b−9−−の回路によって上昇走行リレー9が付勢されて、常開接点9aは閉成し、常閉接点9bは開放する。
【0008】
そして、+−12a−9a−UL−10b−9−−の回路によって上昇走行リレー9が自己保持される。また、上昇走行リレー9の付勢により巻上機に給電され、常開接点9aの閉成により+−9a−11−−の回路により、電磁ブレーキのコイル11が付勢されて巻上機の制動が解除される。これによって、かご3が上昇走行する。
【0009】
次いで、かご3が三階乗場のの手前一定距離に達すると、停止位置検出リレーの常開接点22が閉成し、上昇走行リレー9の常開接点9aはすでに閉成しているので、+−17−22−9a−12−−の回路によって停止指令リレー12が付勢されて常閉接点12aが開放する。これにより、上昇走行リレー9が消勢されて巻上機への給電が停止され、また常開接点9aが開放するので電磁ブレーキのコイル11が消勢されて巻上機が制動される。これによって、かご3が三階に停止して戸を開き乗客を乗降させる。
【0010】
また、乗場からの浸水が発生した場合には、次に述べるように浸水避難運転が行われる。すなわち、今、三階にかご3が停止中であって三階の乗場に設けられた浸水検出器6が出力を発すると、+−6−13−−の回路によって浸水検出リレー13が付勢されて、常開接点13aが閉成する。
【0011】
そして、浸水検出リレー13の常開接点13aの閉成により+−13a−R−14−−の回路によって、最上階退避リレー14が付勢される。そして、常開接点14aの閉成によって+−14a−R−14−−の回路によって、最上階退避リレー14が自己保持される。また、常閉接点14bの開放によって常開接点8に係わる下降運転指令リレーが消勢されて、+−12a−14a−UL−10b−9−−の回路によって上昇走行リレー9が付勢される。
【0012】
これにより、かご3が強制的に上昇運転され、かご3が五階乗場の手前一定距離に達すると、停止位置検出リレーの常開接点24が閉成する。そして、最上階退避リレー14の常開接点14aの閉成により+−14a−24−9a−12−−の回路によって、停止指令リレー12が付勢されて常閉接点12aが開放する。これにより、上昇走行リレー9が消勢されてかご3は最上階に退避して停止する。そして、最上階に退避したかご3は、リセットスイッチRが操作されて最上階退避リレー14が消勢され、それの常開接点14aが開放するまで退避したままとなる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来のエレベーターの冠水時運転装置では、乗場2の浸水検出器6が動作した場合に、乗場2の冠水の程度に関わらずかご3が最上階に退避する。このため、エレベーターの稼働効率の低下するという問題点があった。
なお、乗場2から流下して昇降路1のピット(図示しない)に浸水した場合にはピット内に設けられた機器(図示しない)が水没することになる。
【0014】
この発明は、かかる問題点を解消するためになされたものであり、乗場の冠水、乗場から昇降路内に流下する水による不具合発生が少ないエレベーターの冠水時運転装置を得ることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るエレベーターの冠水時運転装置、乗場が設けられた昇降路を昇降するかご、乗場に設けられてその乗場において、昇降路内に流下する可能性のある冠水を、重度冠水及び軽度冠水の2段階で検出する冠水検出器と、かごに設けられて常時は引退位置に配置され、要時に前進して、対向した乗場の敷居を押圧して堰を形成する漏水防止機構と、冠水検出器の動作によって作動しかごの通常動作を回避する冠水時運転を行う制御装置と、を備え、制御装置は、冠水検出器によって重度冠水が検出された場合は、重度冠水の階床が複数であれば重度冠水の階床よりも上方の乗場にかごを退避させ、重度冠水の階床が複数でなければ重度冠水の階床の乗場にかごを運転して、漏水防止機構を前進動作させる冠水時運転を行うとともに、冠水検出器によって重度冠水が検出されずに軽度冠水が検出された場合は、軽度冠水の階床への停止を阻止する冠水時運転を行うものである。
【0017】
また、この発明に係るエレベーターの冠水時運転装置においては、乗場の出入口寄り床面に設けられた排水溝内に冠水検出器が配置される。
【0020】
また、この発明に係るエレベーターの冠水時運転装置においては、かごに装着された取付体、この取付体に進退可能に設けられこ進退板、この進退板の前縁に設けられて前進したときに乗場の敷居を押圧して堰を形成する漏水防止ゴム及び進退板を変位させる駆動手段によって漏水防止機構が構成される。
【0021】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1〜図8は、この発明の実施の形態の一例を示す図で、図1は装置を概念的に示す全体構成図、図2は図1の装置の動作を説明するフローチャート、図3は図1のかごの拡大斜視図、図4は図3の下部左側面図、図5は図4の底面図、図6は図1の昇降路ピットの斜視図、図7は図4における漏水防止機構の動作を説明する図、図8は図7のA−A線断面図である。図において、1は昇降路、2は昇降路1に設けられた乗場で、出入口を開閉する乗場の戸25及び敷居26が設けられている。
【0022】
3は昇降路1を昇降するかごで、出入口を開閉するかごの戸27、出入口の敷居28、敷居28の前縁から下垂したトーガード29及び後述する漏水防止機構30が設けられている。なお、漏水防止機構30は、かご3に装着された取付体31、取付体31に進退可能に設けられた進退板32、進退板32の前縁に設けられて要時に前進して乗場2の敷居26を押圧し堰を形成する漏水防止ゴム33、取付体31に設けられて進退板32を引退方向に付勢するばね34及びカム機構からなり取付体31に設けられて進退板32を要時に突出させる駆動手段35によって構成されている。
【0023】
36は昇降路1のピットに設けられたエレベーターの駆動装置、37は昇降路1のピットに設けられた浸水検出器、38は冠水検出器で、全部の乗場2又は冠水し易い複数の乗場2に設けられて冠水を検出し、水が昇降路1内に流下する可能性等によって区分される乗場2の冠水の程度に応じた出力を発する。
【0024】
39はエレベーターの制御装置、40は制御装置39の要部を形成する漏水防止機構制御盤である。41は制御装置39の要部を形成する冠水管制盤で、冠水階床抽出手段42及び冠水管制選択手段43が設けられている。44は制御装置39に接続されて異常を通報する通報装置である。
【0025】
上記のように構成されたエレベーターの冠水時運転装置において、通常時には漏水防止機構30の駆動手段35が消勢されていてカムが図4に示す状態に配置されて漏水防止ゴム33が引退位置に保持される。そして、この状態により詳細な説明を省略するが駆動装置36によってかご3が駆動されて昇降路1を昇降する。
【0026】
そして、豪雨等によって乗場2に昇降路1内に流下する可能性のある冠水が発生したときには、図2に示すフローチャートによる制御が行われる。すなわち、ステップ101により冠水検出器38の出力を冠水制御盤41に読み込み、ステップ102へ進んで冠水を検出した冠水検出器38があればステップ103へ進む。ステップ103で、冠水階床抽出手段42により冠水階床をリストアップしてステップ104へ進む。
【0027】
ステップ104により、ある程度のまとまった水が昇降路1内に流下する程度の重度冠水の階床があればステップ105に進み、なければステップ106に進む。そして、ステップ105において重度冠水の階床が複数であればステップ107へ進み、また重度冠水の階床が複数でなければステップ108へ進む。そして、ステップ107において冠水管制選択手段43から指令が発せられて、制御装置39により重度冠水の階床よりも上方の乗場2にかご3を退避させる冠水時運転が行われる。
【0028】
また、ステップ108においては冠水制御盤41によって、昇降路1内漏水防止指令が発せられてかご3が重度冠水の階床に対応した位置に運転される。次いで、ステップ109に進んで漏水防止機構制御盤40により漏水防止機構30が制御される。そして、ステップ110に進んで漏水防止機構30の漏水防止ゴム33が図7及び図8に示すように前進し乗場2の敷居26を押圧して堰を形成し、重度冠水の乗場2から昇降路1内への水の流下が抑制される。
【0029】
また、ステップ106において乗場2から水が昇降路1内に滲みだす程度の軽度冠水の階床があればステップ111に進み、軽度冠水の階床がなければステップ112に進む。そして、ステップ111において冠水管制選択手段43から指令が発せられて、ステップ113へ進んで制御装置39により軽度冠水の階床への停止を阻止する冠水時運転が行われる。なお、ステップ112においては冠水管制盤41の作動異常と判定される。
【0030】
以上説明したように、乗場2の冠水の程度によって冠水管制選択手段43を介して制御装置39により、重度冠水の階床よりも上方の乗場2へかご3を退避させたり、軽度冠水の階床への停止を阻止し戸開を防止したりする冠水時運転、すなわち冠水発生の乗場2に対するかご3の通常動作を回避する冠水時運転が行われる。これによって、乗場2の冠水時に発生する水損、不具合を少なくすることができる。
【0031】
また、乗場2の冠水の程度に対応した冠水検出器38の出力によって、冠水発生の乗場2に対するかご3の通常動作を適宜に回避する冠水時運転が制御装置39によって行われる。したがって、乗場2の冠水時に発生する水損を少なくすると共に、エレベーターの稼働効率の低下を減少することができる。
【0032】
また、昇降路1のピットに浸水した場合には、少量の水であっても浸水検出器37が動作して、ピット浸水発生が制御装置39の動作を介して通報装置44によりエレベーターの管理者に報知される。これによって、ピットの浸水状況に応じて排水ポンプ(図示しない)能力を増強する等の最適な冠水時対策を迅速に行うことができ、浸水による水損を最少限度に抑えることができる。
【0033】
また、このように浸水検出器37による動作が行われるので、昇降路1のピットの浸水が多くなる前に所要の冠水時運転によりかご3を制御することができ、冠水等による水損を有効に抑えることができる。
なお、排水ポンプによって昇降路1ピットの浸水が排水されて浸水検出器37が不動作となると、制御装置39によって漏水防止機構30が通常位置に復帰する等、エレベーターが通常状態に復帰してかご3が通常運転される。
【0034】
また、図1〜図8の実施の形態において、前述のステップ105において重度冠水の階床が少なくとも一か所ある場合に、制御装置39により重度冠水の階床よりも上方の乗場2にかご3を退避させる冠水時運転を行う。このように制御することによっても、図1〜図8の実施の形態における作用と同様な作用を得ることができる。
【0035】
また、前述のステップ106において乗場2から水が昇降路1内に滲みだす程度の軽度冠水の階床があるときには、その階床へのかご3の停止が阻止されるので、乗客が軽度冠水の階床へ降り立つ不具合を防止することができる。
【0036】
また、図1〜図8の実施の形態において、制御装置39、漏水防止機構制御盤40、冠水管制盤41、冠水階床抽出手段42、冠水管制選択手段43等の装置類について、これらの全てを一体に、また装置類をそれぞれ別個に、また装置類を適宜に組み合わせて、容易に構成することができる。
【0037】
そして、このような制御装置39等の装置類の構成が一体化、別個化又は適宜に組み合わせた構成の如何に係わらず図1〜図8の実施の形態における作用を得ることができる。
また、冠水検出器38は、適宜な機器を乗場2の適所に装備した構成であっても、乗場2から昇降路1内に流下する可能性のある冠水を検出することができる。そして、このような構成であっても図1〜図8の実施の形態における作用を得ることができる。
【0038】
実施の形態2.
図9〜図12は、この発明の他の実施の形態の一例を示す図で、図9はエレベーターの昇降路の要部縦断面図、図10は図9の平面図、図11は図9のエレベーターにおける装置を概念的に示す構成図、図12は図11の装置の動作を説明するフローチャートである。図において、前述の図1〜図8と同符号は相当部分を示す。
【0039】
45は排水溝で、乗場2床面に乗場2の出入口46幅にわたって開口して設けられて敷居26の反昇降路1側に配置され、図示が省略してあるが適宜な下水路に連通している。47は排水溝45の上面開口部に嵌合された蓋板で、排水用の複数の貫通孔が設けられている。
【0040】
38は排水溝45内に設けられた冠水検出器で、一階の乗場2に冠水検出器381が設けられ、二階の乗場2に冠水検出器382が設けられ、要するにn階の乗場2には冠水検出器38nが設けられている。48は冠水管制盤41に設けられた呼び登録阻止手段である。
【0041】
上記のように構成されたエレベーターの冠水時運転装置において、通常時には冠水検出器381〜冠水検出器38nが動作せず、前述の図1〜図8の実施の形態に準じてかご3が昇降路1を昇降路する。
そして、豪雨等によって乗場2が冠水すると水が排水溝45を介して適宜に下水路に排水されるものの、水量によっては昇降路1内に流下することになる。
【0042】
このため、水が排水溝45に流入すると図12に示すフローチャートによる制御が行われる。すなわち、水が排水溝45に流入するとその階床の冠水検出器38が動作する。これにより、ステップ201において冠水管制盤41の冠水階床抽出手段42によりn階の乗場2の冠水検出器38nが動作していれば、ステップ202へ進む。
【0043】
そして、ステップ202において冠水管制盤41の冠水管制選択手段43によりn階の乗場2に対するかご3の停止、戸開閉等の通常動作を回避する冠水時運転が行われる。したがって、乗場2の冠水時に発生する水損を少なくすることができる。なお、冠水検出器38nが動作したn階の乗場2における呼び登録は、呼び登録阻止手段48によって却下される。このため、n階の乗場2からの呼びが登録不能になる。
【0044】
このようにして、乗場2の冠水が冠水検出器38によって検出されて、冠水発生の乗場2に対するかご3の通常動作を回避する冠水時運転が行われる。したがって、詳細な説明を省略するが図9〜図12の実施の形態においても図1〜図8の実施の形態とほぼ同様な作用が得られる。
【0045】
また、乗場2床面に乗場2の出入口46幅にわたって開口して設けられて敷居26の反昇降路1側に排水溝45が設けられているので、乗場2の冠水時に直ちに水が昇降路1に流下することがなく、乗場2の冠水時に発生する水損を予防的に少なくすることができる。さらに、排水溝45に冠水検出器38が設けられるので、冠水検出器38を目障りでなく機能を有効に発揮できる適所に容易に配備することができる。
【0046】
【発明の効果】
この発明は以上説明したように、乗場が設けられた昇降路を昇降するかご、乗場に設けられてその乗場において、昇降路内に流下する可能性のある冠水を、重度冠水及び軽度冠水の2段階で検出する冠水検出器と、かごに設けられて常時は引退位置に配置され、要時に前進して、対向した乗場の敷居を押圧して堰を形成する漏水防止機構と、冠水検出器の動作によって作動しかごの通常動作を回避する冠水時運転を行う制御装置と、を備え、制御装置は、冠水検出器によって重度冠水が検出された場合は、重度冠水の階床が複数であれば重度冠水の階床よりも上方の乗場にかごを退避させ、重度冠水の階床が複数でなければ重度冠水の階床の乗場にかごを運転して、漏水防止機構を前進動作させる冠水時運転を行うとともに、冠水検出器によって重度冠水が検出されずに軽度冠水が検出された場合は、軽度冠水の階床への停止を阻止する冠水時運転を行うものである。
【0047】
これによって、乗場の冠水の程度によって制御装置により、重度冠水の階床よりも上方の乗場にかごを退避させたり、重度冠水の階床の乗場に堰を形成したり、軽度冠水の階床への停止を阻止し戸開を防止したりする冠水時運転、すなわちかごの通常動作を回避する冠水時運転が行われる。したがって、乗場の冠水時に発生する水損を少なくする効果がある。
【0050】
また、この発明は以上説明したように、乗場の出入口寄り床面に設けられた排水溝内に冠水検出器を配置したものである。
【0051】
これによって、乗場の冠水時に直ちに水が昇降路に流下することがなく、乗場の冠水時に発生する水損を予防的に少なくする効果がある。
【0056】
また、この発明は以上説明したように、かごに装着された取付体、この取付体に進退可能に設けられこ進退板、この進退板の前縁に設けられて前進したときに乗場の敷居を押圧して堰を形成する漏水防止ゴム及び進退板を変位させる駆動手段によって漏水防止機構を構成したものである。
【0057】
これによって、乗場の冠水によって制御装置により、冠水発生の乗場に対して漏水防止機構の漏水防止ゴムによって堰が形成される。これにより、冠水発生の乗場から昇降路内への水の流下を防止することができ、乗場の冠水時に昇降路内機器に発生する水損を少なくする効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す図で、装置を概念的に示す全体構成図。
【図2】 図1の装置の動作を説明するフローチャート。
【図3】 図1のかごの拡大斜視図。
【図4】 図3の下部左側面図。
【図5】 図4の底面図。
【図6】 図1の昇降路ピットの斜視図。
【図7】 図4における漏水防止機構の動作を説明する図。
【図8】 図7のA−A線断面図。
【図9】 この発明の実施の形態2を示す図で、エレベーターの昇降路の要部縦断面図。
【図10】 図9の平面図。
【図11】 図9のエレベーターにおける装置を概念的に示す構成図。
【図12】 図11の装置の動作を説明するフローチャート。
【図13】 従来のエレベーターの冠水時運転装置を示す図で、エレベーター昇降路の要部縦断面図。
【図14】 図13のエレベーターの要部制御回路図。
【符号の説明】
1 昇降路、2 乗場、3 かご、26 敷居、30 漏水防止機構、31取付体、32 進退板、33 漏水防止ゴム、35 駆動手段、38 冠水検出器、39 制御装置、45 排水溝、46 出入口。

Claims (3)

  1. 乗場が設けられた昇降路を昇降するかご
    上記乗場に設けられてその乗場において、上記昇降路内に流下する可能性のある冠水を、重度冠水及び軽度冠水の2段階で検出する冠水検出器と、
    上記かごに設けられて常時は引退位置に配置され、要時に前進して、対向した上記乗場の敷居を押圧して堰を形成する漏水防止機構と、
    上記冠水検出器の動作によって作動し、上記かごの通常動作を回避する冠水時運転を行う制御装置と
    を備え
    上記制御装置は、上記冠水検出器によって重度冠水が検出された場合は、重度冠水の階床が複数であれば重度冠水の階床よりも上方の乗場に上記かごを退避させ、重度冠水の階床が複数でなければ重度冠水の階床の乗場に前記かごを運転して、上記漏水防止機構を前進動作させる冠水時運転を行うとともに、上記冠水検出器によって重度冠水が検出されずに軽度冠水が検出された場合は、軽度冠水の階床への停止を阻止する冠水時運転を行う
    ことを特徴とするエレベーターの冠水時運転装置。
  2. 冠水検出器を、乗場の出入口寄り床面に設けられた排水溝内に配置したことを特徴とする請求項1記載のレベーターの冠水時運転装置。
  3. 漏水防止機構を、かごに装着された取付体、この取付体に進退可能に設けられた進退板、この進退板の前縁に設けられて前進したときに乗場の敷居を押圧して堰を形成する漏水防止ゴム及び上記進退板を変位させる駆動手段によって構成したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のレベーターの冠水時運転装置。
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