JP2000177945A - エレベーター装置 - Google Patents

エレベーター装置

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JP2000177945A
JP2000177945A JP10354778A JP35477898A JP2000177945A JP 2000177945 A JP2000177945 A JP 2000177945A JP 10354778 A JP10354778 A JP 10354778A JP 35477898 A JP35477898 A JP 35477898A JP 2000177945 A JP2000177945 A JP 2000177945A
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pit
water
landing
hoistway
equipment
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JP10354778A
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Inventor
Masao Fujita
政雄 藤田
Tomohiko Yao
知彦 八尾
Katsuya Kurahashi
克弥 倉橋
Kunikazu Koura
邦和 小浦
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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  • Lift-Guide Devices, And Elevator Ropes And Cables (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水害時に乗場等から流下した水によって昇降
路ピットが水没したときに、ピットに設けられた機器に
水損が生じないエレベーター装置を得る。 【解決手段】 昇降路1の一側にピット25に接続した
乗場26及び昇降路1の他側に対応した側壁寄りのピッ
ト25に機器33を配置する。そして、堰体36を機器
33に近接して乗場26との間に配置し、水平面におい
てピット25を区画し、かつ上端を乗場26の床面より
も上方に配置し、乗場26からのピット25への浸水時
に機器33の水損を防ぐ。これによって、水害時に乗場
26が冠水して水がピット25に流下しても、堰体36
により機器33の周りに水が浸入することはない。した
がって、水害時におけるピット25の水没によって生じ
るピット25内機器33の水損を防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、昇降路のピット
に設けられた巻上機等の機器によって運転されるエレベ
ーター装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図17及び図18は、例えば特開昭60
−213673号公報に示された従来のエレベーター装
置を示す図で、図17はエレベーター昇降路の要部縦断
面図、図18は図17のエレベーターの要部制御回路図
である。図において、1は昇降路、2は昇降路1に設け
られた乗場であり、例えば建物の上方階に設けられた五
階乗場、3は昇降路1を昇降するかごで、かごの戸4及
び戸開閉装置5が設けられている。
【0003】6は乗場2等の昇降路1内下側に設けられ
た浸水検出器、7はかご3を上昇運転する上昇運転指令
リレーの常開接点、8はかご3を下降運転する下降運転
指令リレーの常開接点、ULは上昇終点スイッチ、DL
は下降終点スイッチ、9は付勢されると巻上機(図示し
ない)を駆動してかご3を上昇させる上昇走行リレー
で、9aは常開接点、9bは常閉接点である。
【0004】10は付勢されると巻上機を駆動してかご
3を下降させる下降走行リレーで、10aは常開接点、
10bは常閉接点である。11は消勢されると巻上機を
制動し、付勢されると巻上機の制動を解除する電磁ブレ
ーキのコイル、12は付勢されるとかご3を停止させる
停止指令リレーで、12aは常閉接点である。
【0005】13は浸水検出リレーで、13aは常開接
点である。14は最上階退避リレーで、14aは常開接
点、14bは常閉接点である。Rは最上階退避リレー1
4のリセットスイッチ、15〜19はそれぞれ一階〜五
階の乗場(図示しない)の呼びがあると付勢される呼び
登録リレーの常開接点で、15は一階の常開接点、16
は二階の常開接点、17は三階の常開接点、18は四階
の常開接点、19は五階の常開接点である。
【0006】20〜24はかご3がそれぞれ一階〜五階
の乗場の手前一定距離に達すると付勢される停止位置検
出リレーの常開接点で、20は一階の常開接点、21は
二階の常開接点、22は三階の常開接点、23は四階の
常開接点、24は五階の常開接点である。また、+、−
はそれぞれ直流電源である。
【0007】従来のエレベーター装置は上記のように構
成され、今、かご3が昇降路1の下方にあって停止中で
あったとし、またリセットスイッチRは閉成されている
ものとする。この状態で、三階に乗場呼びがあると三階
の呼び登録リレーの常開接点17が閉成する。また、同
時に上昇運転指令リレーの常開接点7が閉成する。これ
により、+−12a−7−UL−10b−9−−の回路
によって上昇走行リレー9が付勢されて、常開接点9a
は閉成し、常閉接点9bは開放する。
【0008】そして、+−12a−9a−UL−10b
−9−−の回路によって上昇走行リレー9が自己保持さ
れる。また、上昇走行リレー9の付勢により巻上機に給
電され、常開接点9aの閉成により+−9a−11−−
の回路により、電磁ブレーキのコイル11が付勢されて
巻上機の制動が解除される。これによって、かご3が上
昇走行する。
【0009】次いで、かご3が三階乗場のの手前一定距
離に達すると、停止位置検出リレーの常開接点22が閉
成し、上昇走行リレー9の常開接点9aはすでに閉成し
ているので、+−17−22−9a−12−−の回路に
よって停止指令リレー12が付勢されて常閉接点12a
が開放する。これにより、上昇走行リレー9が消勢され
て巻上機への給電が停止され、また常開接点9aが開放
するので電磁ブレーキのコイル11が消勢されて巻上機
が制動される。これによって、かご3が三階に停止して
戸を開き乗客が乗降する。
【0010】また、乗場2等からの浸水が発生した場合
には、次に述べるように浸水避難運転が行われる。すな
わち、今、三階にかご3が停止中であって三階の乗場に
設けられた浸水検出器6が出力を発すると、+−6−1
3−−の回路によって浸水検出リレー13が付勢され
て、常開接点13aが閉成する。
【0011】そして、浸水検出リレー13の常開接点1
3aの閉成により+−13a−R−14−−の回路によ
って、最上階退避リレー14が付勢される。そして、常
開接点14aの閉成によって+−14a−R−14−−
の回路によって、最上階退避リレー14が自己保持され
る。また、常閉接点14bの開放によって常開接点8に
係わる下降運転指令リレーが消勢されて、+−12a−
14a−UL−10b−9−−の回路によって上昇走行
リレー9が付勢される。
【0012】これにより、かご3が強制的に上昇運転さ
れ、かご3が五階乗場の手前一定距離に達すると、停止
位置検出リレーの常開接点24が閉成する。そして、最
上階退避リレー14の常開接点14aの閉成により+−
14a−24−9a−12−−の回路によって、停止指
令リレー12が付勢されて常閉接点12aが開放する。
これにより、上昇走行リレー9が消勢されてかご3は最
上階に退避して停止する。そして、最上階に退避したか
ご3は、リセットスイッチRが操作されて最上階退避リ
レー14が消勢され、それの常開接点14aが開放する
まで退避したままとなる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のエ
レベーター装置では、乗場2等の浸水検出器6が動作し
た場合にかご3が最上階に退避する。しかし、乗場2等
から流下して昇降路1のピット(図示しない)に浸水し
た場合にはピット内に設けられた機器(図示しない)に
水損が発生する。そして、水損の修復のために煩雑な手
数が掛かり、またエレベーターが長期間にわたって運転
不能になるという問題点があった。
【0014】この発明は、かかる問題点を解消するため
になされたものであり、水害時に乗場等から流下した水
によって昇降路ピットが水没したときに、ピットに設け
られた機器に水損が生じないエレベーター装置を得るこ
とを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明に係るエレベー
ター装置においては、昇降路の一側に設けられて昇降路
のピットに接続して配置された乗場、昇降路の他側に対
応したピットの側壁寄りに配置された機器と、機器に近
接して設けられ乗場との間に配置されて水平面において
ピットを区画し、かつ上端が乗場の床面よりも上方に配
置されて乗場からのピットの浸水時に機器の水損を防ぐ
堰体とが設けられる。
【0016】また、この発明に係るエレベーター装置に
おいては、昇降路に設けられて昇降路のピットに接続し
て配置された乗場、ピットに設けられてピットの側壁寄
りに配置された機器と、機器を囲み下端がピット面に密
着し、上端が乗場の床面よりも上方に配置されてピット
の浸水時に機器の水損を防ぐ堰体とが設けられる。
【0017】また、この発明に係るエレベーター装置に
おいては、機器を覆いこの機器を浸漬する親水性のない
液体が充塞された密閉室が少なくとも一部に形成された
堰体が設けられる。
【0018】また、この発明に係るエレベーター装置に
おいては、昇降路のピットに設けられた機器と、機器を
囲み下端がピット面に密着し、上端側がピットの浸水水
位に応じて上昇しピットの浸水時に機器の水損を防ぐ堰
体とが設けられる。
【0019】また、この発明に係るエレベーター装置に
おいては、枠状をなし水よりも密度が小さい構造体によ
って形成された浮上体及び筒状に形成されて上端が浮上
体に密着され下端がピットに密着された可撓性シートに
よって形成された堰体が設けられる。
【0020】また、この発明に係るエレベーター装置に
おいては、要時に動作して堰体を上昇させる押上装置が
設けられ、また機器を囲む枠体及び筒状に形成されて上
端が枠体に密着され下端がピットに密着された可撓性シ
ートによって形成された堰体が設けられる。
【0021】また、この発明に係るエレベーター装置に
おいては、昇降路のピットに設けられた機器と、ピット
面から下方に設けられて下部が屈曲して一端はピット面
に開口した管路の他端に設けられたジャッキ部と、この
ジャッキ部の作動体の上端に設けられて機器を囲んで配
置され、通常時は引退して上端がピット面対応位置に配
置されて、ピットの浸水時に管路に流入する水の圧力に
よるジャッキ部の動作によって上昇して機器の水損を防
ぐ堰体とが設けられる。
【0022】また、この発明に係るエレベーター装置に
おいては、昇降路のピットに設けられた機器と、ピット
面から下方に設けられて下部が屈曲して一端はピット面
に開口した管路の他端に設けられたジャッキ部と、アコ
ーデオン構造をなし下端がピット面に密着され、上端が
ジャッキ部の作動体に連結されて機器を囲んで配置さ
れ、通常時は引退して上端がピット面対応位置に配置さ
れて、ピットの浸水時に管路に流入する水の圧力による
ジャッキ部の動作によって上昇して機器の水損を防ぐ堰
体とが設けられる。
【0023】また、この発明に係るエレベーター装置に
おいては、昇降路のピットに設けられた機器と、ピット
面から下方に設けられて下部が屈曲して一端はピット面
に開口した管路の他端側に設けられて水密状態で上下変
位する仕切板と、エアバック構造をなし仕切板に対応し
て管路の上端に設けられて機器を囲んで配置され、通常
時は収縮して下降状態に配置され、ピットの浸水時に管
路に流入する水の圧力による仕切板の動作に基づく仕切
板上方の空気圧上昇によって、膨張して直立し機器の水
損を防ぐ堰体とが設けられる。
【0024】また、この発明に係るエレベーター装置に
おいては、昇降路のピットに設けられた機器と、吸水性
が高くかつ水漏れが少ない物質からなり、通常時におい
て薄い厚さにピット面に敷き詰められピットの浸水時に
吸水し機器を囲む高さに膨張して止水し、機器の水損を
防ぐ止水材とが設けられる。
【0025】また、この発明に係るエレベーター装置に
おいては、昇降路のピットに設けられた機器と、水より
も密度が小さい構造体によって形成されて上面に機器が
装着され、通常時にピット面に配置されてピットの浸水
時に機器の重量に抗して浸水面に浮上し、機器の水損を
防ぐ浮上台とが設けられる。
【0026】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1及び図2は、
この発明の実施の形態の一例を示す図で、図1はエレベ
ーター装置の概念的縦断面図、図2は図1の昇降路ピッ
トの平面図である。図において、1は昇降路、25は昇
降路1の底部を形成するピット、26は昇降路1に設け
られた最下階の乗場、すなわちピット25に接続して配
置された乗場、27は乗場25を開閉する乗場の戸であ
る。
【0027】3は昇降路1を昇降するかごで、下部の両
側にかご滑車28が設けられている。29は昇降路1を
昇降するつり合おもりで、上部につり合おもり滑車30
が設けられている。31は昇降路1の頂部に枢持された
第一滑車、32は昇降路1の頂部に枢持された第二滑
車、33はピット25に設置された巻上機からなる機器
で、駆動綱車34が設けられ、乗場26に対向した昇降
路1の他側に対応したピット25の側壁寄りに配置され
ている。
【0028】35は主索で、一端が昇降路1の頂部に連
結されて下降し、かご滑車28に巻掛けられて上昇し第
一滑車31に巻掛けられて下降し、駆動綱車34に巻掛
けられて上昇して第二滑車32に巻掛けられて下降し、
つり合おもり滑車30に巻掛けられて上昇して他端は昇
降路1の頂部に連結されている。
【0029】36は堰体で、板状に形成されて機器33
に近接して設けられ、機器33と乗場26との間に配置
されて水平面においてピット25を区画し、かつ上端が
乗場26の床面よりも上方に配置されて、乗場26から
のピット25の浸水時に機器33の水損を防ぐ。
【0030】上記のように構成されたエレベーター装置
において、水害時に乗場26が冠水すると、乗場の戸2
7の隙間から水がピット25に流下する。そして、ピッ
ト25が水没しても堰体36が乗場26の床面位置より
も上方に配置されているので、機器33の周りに水が浸
入することはない。
【0031】したがって、水害時に乗場26からの水に
よってピット25が水没した場合にも、ピット25に設
けられた機器33に水損が生じることがない。このた
め、ピット25の排水作業後において、容易、かつ迅速
にエレベーターの運転を再開することができ、水害時の
運転不能期間を短縮することができる。
【0032】なお、乗場26が冠水したときであっても
自然排水、エレベーターが設置された建物の非常排水ポ
ンプ等によって、水位の上昇が抑制される高さよりも上
方に堰体36の上端位置を設定することが望ましい。ま
た、機器33が巻上機、電動機、油圧パワーユニット、
制御盤等の少なくとも一つからなる構成の場合であって
も、図1及び図2の実施の形態における作用を得ること
ができる。
【0033】実施の形態2.図3は、この発明の他の実
施の形態の一例を示す図1のピット部相当図である。な
お、図3の他は前述の図1及び図2と同様にエレベータ
ー装置が構成されている。図において、図1及び図2と
同符号は相当部分を示し、37は箱状をなす堰体で、機
器33を囲い、かつ一部は機器33を覆って配置され下
端が機器33の台に密着し、主索35が嵌合された煙突
状の突出部38が設けられて上端が乗場26の床面より
も上方に配置され、また機器33の本体に対応した密閉
室39が設けられて油、すなわち親水性のない液体が充
塞されている。
【0034】上記のように構成されたエレベーター装置
において、水害時に乗場26から水がに流下してピット
25が水没しても、堰体37が機器33を囲って設けら
れ、下端が機器33の台、すなわちピット25面に密着
し、突出部38の上端が乗場26の床面よりも上方に配
置される。このため、機器33の周りに水が浸入するこ
とはない。したがって、詳細な説明を省略するが図3の
実施の形態においても図1及び図2の実施の形態と同様
な作用が得られる。
【0035】また、図3の実施の形態において、堰体3
7に機器33の本体に対応した密閉室39が設けられて
親水性のない液体が充塞されている。このため、機器3
3が巻上機である場合に密閉室39の液体による冷却作
用を得ることができ、巻上機の発熱を抑制する作用が得
られる。
【0036】実施の形態3.図4及び図5も、この発明
の他の実施の形態の一例を示す図で、図4はエレベータ
ー装置における通常時のピット部斜視図、図5は図4に
対応した水没時のピット部斜視図である。なお、図4及
び図5の他は前述の図1及び図2と同様にエレベーター
装置が構成されている。図において、図1及び図2と同
符号は相当部分を示す。
【0037】40は堰体で、枠状をなしピット25に設
置された機器33を囲む浮上体41及び筒状に形成され
て上端が浮上体41に密着され下端がピット25に密着
された可撓性シート42によって構成されている。そし
て、浮上体41は水よりも密度が小さい構造体によって
形成される。また、浮上した浮上体41が乗場26の床
面よりも上方に配置される長さに、可撓性シート42の
高さ方向長さが設定されている。
【0038】上記のように構成されたエレベーター装置
において、通常時には図4に示すように浮上体41は下
降し、可撓性シート42は折り畳み状態となって、機器
33が堰体40に囲まれて配置される。また、水害時に
乗場26等から水が流下してピット25が水没した場合
には、堰体40の浮上体41が浮上し、可撓性シート4
2は伸長して、機器33が可撓性シート42によって囲
われて図5に示す状態となる。
【0039】そして、このときに堰体40が水害時のピ
ット25の水深に応じて上昇し、また乗場26の水深に
応じて浮上体41が乗場26床面よりも上方に浮上する
ので、機器33の周りに水が浸入することはない。した
がって、詳細な説明を省略するが図4及び図5の実施の
形態においても図1及び図2の実施の形態と同様な作用
が得られる。また、図4及び図5の実施の形態におい
て、通常時には堰体40が下降位置に配置されるので、
機器33の保守、点検作業を容易に行うことができる。
【0040】実施の形態4.図6〜図8も、この発明の
他の実施の形態の一例を示す図で、図6はエレベーター
装置における通常時のピット部斜視図、図7は図6に対
応した水没時のピット部斜視図、図8は図6に示す装置
の動作を説明するフローチャートである。なお、図6〜
図8の他は前述の図1及び図2と同様にエレベーター装
置が構成されている。図において、図4及び図5と同符
号は相当部分を示す。
【0041】43は堰体であり、ピット25に設置され
た機器33を囲む枠体44及び筒状に形成されて上端が
枠体44に密着され下端がピット25に密着された可撓
性シート42によって構成されている。また、上昇した
枠体44が乗場26の床面よりも上方に配置される長さ
に、可撓性シート42の高さ方向長さが設定されてい
る。
【0042】45はピット25に設置された油圧ジャッ
キ機構からなる押上装置で、油圧シリンダーの作動部が
枠体44に連結され、要時に動作して枠体44、すなわ
ち堰体43を上昇させる。46は水検出器で、枠体44
の外側面に設けられてピット25の水の存在を検出して
動作する。なお、押上装置45として、ねじジャッキ機
構、リング機構等の押上動作する適宜な作動機構を使用
しても、押上装置45による作用を達成することができ
る。
【0043】上記のように構成されたエレベーター装置
において、通常時には図6に示すように枠体44は下降
し、可撓性シート42は折り畳み状態となって、機器3
3が堰体43に囲まれて配置される。そして、図8に示
すフローチャートにより、水害時に乗場26等から水が
流下して、ピット25に浸水した場合の動作を説明す
る。
【0044】すなわち、ステップ101においてピット
25が浸水して水検出器46が動作するとステップ10
2へ進み、押上装置45の動作指令が発せられて枠体4
4、すなわち堰体43が上昇する。これによって、枠体
44が浮上し、可撓性シート42は伸長して機器33が
可撓性シート42によって囲われて図7に示す状態とな
る。
【0045】次いで、ステップ103へ進んで水検出器
46が動作していればステップ102へ戻り、押上装置
45の動作指令が継続されて堰体43がさらに上昇す
る。また、ステップ103で水検出器46が動作してい
なければステップ104へ進み、押上装置45の停止指
令が発せられて堰体43が上昇位置に保持される。
【0046】このように、ピット25の浸水時に水検出
器46の動作を介して、押上装置45が動作して堰体4
3が上昇動作するので、機器33の周りに水が浸入する
ことはない。したがって、詳細な説明を省略するが図6
〜図8の実施の形態においても図1及び図2の実施の形
態と同様な作用が得られる。
【0047】なお、水検出器46をピット25の周壁に
適宜な間隔で上下方向に配置し、浸水水位によって水検
出器が順次動作するようにした構成であっても、図6〜
図8の実施の形態における作用を得ることができる。ま
た、押上装置45に適宜な電源を装備し、停電時におい
ても要時に押上装置45が動作するように構成すること
も可能である。
【0048】実施の形態5.図9も、この発明の他の実
施の形態の一例を示すエレベーター装置の概念的要部縦
断面図である。なお、図9の他は前述の図1及び図2と
同様にエレベーター装置が構成されている。図におい
て、図1及び図2と同符号は相当部分を示し、47は管
路で、ピット25面から下方に設けられた下部がU字状
に屈曲して設けられてU字の一端はピット25面に開口
し、他端にはジャッキ部48が設けられている。49は
堰体で、ジャッキ部48の作動体の上端に設けられて機
器33を囲んで配置され、通常時は引退して上端がピッ
ト25面に配置されている。
【0049】上記のように構成されたエレベーター装置
において、通常時には堰体49は下降し、機器33が堰
体43に囲まれて配置される。そして、水害時に乗場2
6等から水が流下してピット25に浸水した場合には、
水が管路47に流入して、その水圧によってジャッキ部
48が上昇動作する。
【0050】これによって、堰体49が上昇して機器3
3が囲われるので、機器33の周りに水が浸入すること
はない。したがって、詳細な説明を省略するが図9の実
施の形態においても図1及び図2の実施の形態と同様な
作用が得られる。また、図9の実施の形態において、通
常時には機器33が開放状態に配置されので、保守、点
検が容易にでき、また発熱による温度上昇が減少する。
さらに、堰体49の動作に電力を使用しないのでエネル
ギーを節減でき、また停電時であっても所要の作用を得
ることができる。
【0051】実施の形態6.図10も、この発明の他の
実施の形態の一例を示すエレベーター装置の概念的要部
縦断面図である。なお、図10の他は前述の図1及び図
2と同様にエレベーター装置が構成されている。図にお
いて、前述の図9と同符号は相当部分を示し、50は堰
体で、アコーデオン構造をなし下端がピット25面に密
着され、上端の一側がジャッキ部48の作動体に連結さ
れて、機器33を囲んで配置され、通常時は折り畳まれ
て下降状態に配置されている。
【0052】上記のように構成されたエレベーター装置
において、通常時には堰体50は下降し、機器33が堰
体43に囲まれて配置される。そして、水害時に乗場2
6等から水が流下してピット25に浸水した場合には、
水が管路47に流入して、その水圧によってジャッキ部
48が上昇動作する。これによって、堰体50が上昇し
て機器33が囲われるので、詳細な説明を省略するが図
10の実施の形態においても図9の実施の形態と同様な
作用が得られる。
【0053】実施の形態7.図11も、この発明の他の
実施の形態の一例を示すエレベーター装置の概念的要部
縦断面図である。なお、図11の他は前述の図1及び図
2と同様にエレベーター装置が構成されている。図にお
いて、前述の図9と同符号は相当部分を示し、51は管
路47の反開口端側に設けられて水密状態で上下変位す
る仕切板、52は堰体で、エアバック構造をなし仕切板
51が配置された管路47の上端に設けられて機器33
を囲んで配置され、通常時は収縮して下降状態に配置さ
れている。
【0054】上記のように構成されたエレベーター装置
において、通常時には堰体52は収縮し、機器33が堰
体43に囲まれて配置される。そして、水害時に乗場2
6等から水が流下してピット25に浸水した場合には、
水が管路47に流入して、その水圧によって仕切板51
が押し上げられる。これによって、仕切板51上方の空
気が堰体52に圧入されて、堰体52が膨張して直立し
機器33が囲われる。したがって、詳細な説明を省略す
るが図11の実施の形態においても図9の実施の形態と
同様な作用が得られる。
【0055】実施の形態8.図12も、この発明の他の
実施の形態の一例を示すエレベーター装置の概念的要部
縦断面図である。なお、図12の他は前述の図1及び図
2と同様にエレベーター装置が構成されている。図にお
いて、前述の図9と同符号は相当部分を示し、53は管
路で、ピット25面から下方に設けられて一側が傾斜し
たV字状をなし、傾斜した一側はピット25面に開口
し、鉛直に配置された他側にはジャッキ部48が設けら
れている。
【0056】上記のように構成されたエレベーター装置
において、通常時には堰体49は下降し、機器33が堰
体43に囲まれて配置される。そして、水害時に乗場2
6等から水が流下してピット25に浸水した場合には、
水が管路53に流入して、その水圧によってジャッキ部
48が上昇動作する。これによって、堰体49が上昇し
て機器33が囲われるので、詳細な説明を省略するが図
12の実施の形態においても図9の実施の形態と同様な
作用が得られる。
【0057】また、図12の実施の形態において、V字
状に屈曲した管路53が設けられているので、水害時に
乗場26等から水が流下してピット25に浸水した場合
には、水が急速に管路53に溜まる。これにより、堰体
49が早期に上昇して機器33が囲われるのでピット2
5の浸水時に、一層確実、かつ有効に機器33の水損発
生を未然に防ぐことができる。
【0058】実施の形態9.図13及び図14も、この
発明の他の実施の形態の一例を示す図で、図13はエレ
ベーター装置の概念的縦断面図、図14は図13の昇降
路ピットの平面図である。図において、前述の図1及び
図2と同符号は相当部分を示し、54はピット25に設
けられた巻上機からなる機器33の固定台である。
【0059】55はピット25面に固定台54箇所を除
いて敷き詰められた止水材で、吸水性が高く、かつ水漏
れが少ない物質、例えばデンプン−ポリアクリロニトリ
ル加水分解物、デンプン−ポリアクリル酸塩架橋物、カ
ルボキシルメチルセルローズ系、酢酸ビニル−アクリル
酸メチル共重合のケン化物、ポリアクリル酸ソーダ架橋
物等の吸収性ポリマーからなり、通常時において図13
に示す寸法L1の厚さに設けられている。56は止水蓋
体で、止水材55と同じ物質で製作されて機器33を覆
って設けられて下端が固定台54に密着して設けられて
いる。57はピット25面に設けられて止水材55の下
に配置された水圧検出器である。
【0060】上記のように構成されたエレベーター装置
において、水害時に乗場26等から水がに流下してピッ
ト25に浸水した場合に、止水材55が吸水して図13
に示す寸法L2の厚さに膨張する。また、膨張した止水
材55が止水蓋体56に密着する。これによって、ピッ
ト25が浸水したときに機器33への水の浸入が防止さ
れる。
【0061】したがって、詳細な説明を省略するが図1
3及び図14の実施の形態においても図1及び図2の実
施の形態と同様な作用が得られる。また、図13及び図
14の実施の形態において、ピット25が浸水したとき
の水量が所定値を超えたときの水圧検出器57の出力に
よって、かご3を上方の乗場に退避運転することも可能
である。
【0062】実施の形態10.図15及び図16も、こ
の発明の他の実施の形態の一例を示す図で、図15はエ
レベーター装置における通常時のピット部斜視図、図1
6は図15に対応した水没時のピット部斜視図である。
なお、図15及び図16の他は前述の図1及び図2と同
様にエレベーター装置が構成されている。
【0063】図において、図1及び図2と同符号は相当
部分を示し、58はピット25面に載置された浮上台
で、水よりも密度が小さい構造体によって形成され、例
えば制御盤からなる機器33が装着されている。59は
ピット25面から立設された案内棒で、浮上台58に空
隙を形成して挿通されて、浮上台58を水平方向の所定
位置に保持する。
【0064】上記のように構成されたエレベーター装置
において、通常時には図15に示すように浮上台58は
ピット25面に配置される。また、水害時に乗場26等
から水が流下してピット25が水没した場合には、浮上
台58は機器33の重量に抗し、案内棒59に案内され
て浮上する。そして、図16に示す状態となって機器3
3への水の浸入が防止される。したがって、詳細な説明
を省略するが図15及び図16の実施の形態においても
図1及び図2の実施の形態と同様な作用が得られる。
【0065】
【発明の効果】この発明は以上説明したように、昇降路
の一側に設けられて昇降路のピットに接続して配置され
た乗場、昇降路の他側に対応したピットの側壁寄りに配
置された機器と、機器に近接して設けられ乗場との間に
配置されて水平面においてピットを区画し、かつ上端が
乗場の床面よりも上方に配置されて乗場からのピットの
浸水時に機器の水損を防ぐ堰体とを設けたものである。
【0066】これによって、水害時に乗場が冠水する
と、乗場の戸の隙間から水がピットに流下するが、ピッ
トが水没しても堰体の上端が乗場の床面位置よりも上方
に配置されているので、機器の周りに水が浸入すること
はない。したがって、水害時に乗場からの水によってピ
ットが水没した場合にも、ピットに設けられた機器に水
損が生じることがない。このため、ピットの排水作業後
において、容易、かつ迅速にエレベーターの運転を再開
することができ、水害時の運転不能期間を短縮する効果
がある。
【0067】また、この発明は以上説明したように、昇
降路に設けられて昇降路のピットに接続して配置された
乗場、ピットに設けられてピットの側壁寄りに配置され
た機器と、機器を囲み下端がピット面に密着し、上端が
乗場の床面よりも上方に配置されてピットの浸水時に機
器の水損を防ぐ堰体とを設けたものである。
【0068】これによって、水害時に乗場が冠水する
と、乗場の戸の隙間から水がピットに流下するが、ピッ
トが水没しても堰体の上端が乗場の床面位置よりも上方
に配置されているので、機器の周りに水が浸入すること
はない。したがって、水害時に乗場からの水によってピ
ットが水没した場合にも、ピットに設けられた機器に水
損が生じることがない。このため、ピットの排水作業後
において、容易、かつ迅速にエレベーターの運転を再開
することができ、水害時の運転不能期間を短縮する効果
がある。
【0069】また、この発明は以上説明したように、機
器を覆いこの機器を浸漬する親水性のない液体が充塞さ
れた密閉室が、少なくとも一部に形成された堰体を設け
たものである。
【0070】これによって、水害時に乗場が冠水する
と、乗場の戸の隙間から水がピットに流下するが、ピッ
トが水没しても堰体の上端が乗場の床面位置よりも上方
に配置されているので、機器の周りに水が浸入すること
はない。したがって、水害時に乗場からの水によってピ
ットが水没した場合にも、ピットに設けられた機器に水
損が生じることがない。このため、ピットの排水作業後
において、容易、かつ迅速にエレベーターの運転を再開
することができ、水害時の運転不能期間を短縮する効果
がある。また、機器が親水性のない液体に浸漬されるの
で、機器の発熱を抑制でき機器機能を安定化する効果が
ある。
【0071】また、この発明は以上説明したように、昇
降路のピットに設けられた機器と、機器を囲み下端がピ
ット面に密着し、上端側がピットの浸水水位に応じて上
昇してピットの浸水時に機器の水損を防ぐ堰体とを設け
たものである。
【0072】これによって、水害時に乗場の戸の隙間等
から水がピットに流下してピットが水没しても、堰体の
上端側がピットの浸水水位に応じて上昇するので、機器
の周りに水が浸入することはない。したがって、水害時
にピットが水没した場合にも、ピットに設けられた機器
に水損が生じることがない。このため、ピットの排水作
業後において、容易、かつ迅速にエレベーターの運転を
再開することができ、水害時の運転不能期間を短縮する
効果がある。
【0073】また、この発明は以上説明したように、枠
状をなし水よりも密度が小さい構造体によって形成され
た浮上体及び筒状に形成されて上端が浮上体に密着され
て下端がピットに密着された可撓性シートによって形成
された堰体を設けたものである。
【0074】これによって、水害時に乗場の戸の隙間等
から水がピットに流下してピットが水没しても、浮上体
及び可撓性シートによって形成された堰体の上端側がピ
ットの浸水水位に応じて上昇するので、機器の周りに水
が浸入することはない。したがって、水害時にピットが
水没した場合にも、ピットに設けられた機器に水損が生
じることがない。このため、ピットの排水作業後に、容
易、かつ迅速にエレベーターの運転を再開することがで
き、水害時の運転不能期間を短縮する効果がある。
【0075】また、この発明は以上説明したように、要
時に動作して堰体を上昇させる押上装置を設け、また機
器を囲む枠体及び筒状に形成されて上端が枠体に密着さ
れ下端がピットに密着された可撓性シートによって形成
された堰体を設けたものである。
【0076】これによって、水害時に乗場の戸の隙間等
から水がピットに流下して、ピットが水没しても枠体及
び可撓性シートによって形成された堰体の上端側が、押
上装置の動作によってピットの浸水水位に応じて上昇す
る。したがって、機器の周りに水が浸入することはな
く、水害時にピットが水没した場合にも、ピットに設け
られた機器に水損が生じることがない。このため、ピッ
トの排水作業後において、容易、かつ迅速にエレベータ
ーの運転を再開することができ、水害時の運転不能期間
を短縮する効果がある。
【0077】また、この発明は以上説明したように、昇
降路のピットに設けられた機器と、ピット面から下方に
設けられて下部が屈曲して一端はピット面に開口した管
路の他端に設けられたジャッキ部と、このジャッキ部の
作動体の上端に設けられて機器を囲んで配置され、通常
時は引退して上端がピット面対応位置に配置され、ピッ
トの浸水時に管路に流入する水の圧力によるジャッキ部
の動作によって上昇して機器の水損を防ぐ堰体とを設け
たものである。
【0078】これによって、水害時に乗場の戸の隙間等
から水がピットに流下して、ピットが水没してもジャッ
キ部の作動体の上端に設けられた堰体が、管路に流入す
る水の圧力によるジャッキ部の動作によって上昇する。
このため、機器の周りに水が浸入することはなく、水害
時にピットが水没した場合にも、ピットに設けられた機
器に水損が生じることがない。したがって、ピットの排
水作業後において、容易、かつ迅速にエレベーターの運
転を再開することができ、水害時の運転不能期間を短縮
する効果がある。
【0079】また、この発明は以上説明したように、昇
降路のピットに設けられた機器と、ピット面から下方に
設けられて下部が屈曲して一端はピット面に開口した管
路の他端に設けられたジャッキ部と、アコーデオン構造
をなし下端がピット面に密着され、上端がジャッキ部の
作動体に連結されて機器を囲んで配置され、通常時は引
退して上端がピット面対応位置に配置されてピットの浸
水時に管路に流入する水の圧力によるジャッキ部の動作
によって上昇して、機器の水損を防ぐ堰体とを設けたも
のである。
【0080】これによって、水害時に乗場の戸の隙間等
から水がピットに流下して、ピットが水没してもジャッ
キ部の作動体に連結されたアコーデオン構造の堰体が、
管路に流入する水の圧力によるジャッキ部の動作によっ
て上昇する。このため、機器の周りに水が浸入すること
はなく、水害時にピットが水没した場合にも、ピットに
設けられた機器に水損が生じることがない。したがっ
て、ピットの排水作業後において、容易、かつ迅速にエ
レベーターの運転を再開でき、水害時の運転不能期間を
短縮する効果がある。
【0081】また、この発明は以上説明したように、昇
降路のピットに設けられた機器と、ピット面から下方に
設けられて下部が屈曲して一端はピット面に開口した管
路の他端側に設けられて水密状態で上下変位する仕切板
と、エアバック構造をなし仕切板に対応して管路の上端
に設けられて機器を囲んで配置され、通常時は収縮して
下降状態に配置され、ピットの浸水時に管路に流入する
水の圧力による仕切板の動作に基づく仕切板上方の空気
圧上昇によって、膨張して直立し機器の水損を防ぐ堰体
とを設けたものである。
【0082】これによって、水害時に乗場の戸の隙間等
から水がピットに流下して、ピットが水没しても管路の
仕切板に対応して設けられたエアバック構造の堰体が、
管路に流入する水の圧力による仕切板の動作を介して膨
張して直立する。したがって、機器の周りに水が浸入す
ることはなく、水害時にピットが水没した場合にも、ピ
ットに設けられた機器に水損が生じることがない。この
ため、ピットの排水作業後において、容易、かつ迅速に
エレベーターの運転を再開でき、水害時の運転不能期間
を短縮する効果がある。
【0083】また、この発明は以上説明したように、昇
降路のピットに設けられた機器と、吸水性が高くかつ水
漏れが少ない物質からなり、通常時において薄い厚さに
ピット面に敷き詰められて、ピットの浸水時に吸水し機
器を囲む高さに膨張して止水し、機器の水損を防ぐ止水
材とを設けたものである。
【0084】これによって、水害時に乗場の戸の隙間等
から水がピットに流下して、ピットが水没してもピット
面に敷き詰められた止水材が吸水して機器を囲む高さに
膨張する。したがって、機器に水が浸入することはな
く、水害時にピットが水没した場合にも、ピットに設け
られた機器に水損が生じることがない。このため、ピッ
トの排水作業後において、容易、かつ迅速にエレベータ
ーの運転を再開でき、水害時の運転不能期間を短縮する
効果がある。
【0085】また、この発明は以上説明したように、昇
降路のピットに設けられた機器と、水よりも密度が小さ
い構造体によって形成されて上面に機器が装着され、通
常時にピット面に配置されてピットの浸水時に機器の重
量に抗して浸水面に浮上し、機器の水損を防ぐ浮上台と
を設けたものである。
【0086】これによって、水害時に乗場の戸の隙間等
から水がピットに流下して、ピットが水没しても機器が
装着された浮上台が浸水面に浮上する。したがって、機
器に水が浸入することはなく、水害時にピットが水没し
た場合にも、ピットに設けられた機器に水損が生じるこ
とがない。このため、ピットの排水作業後において、容
易、かつ迅速にエレベーターの運転を再開でき、水害時
の運転不能期間を短縮する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す図で、エレベ
ーター装置の概念的縦断面図。
【図2】 図1の昇降路ピットの平面図。
【図3】 この発明の実施の形態2を示す図で、前述の
図1のピット部相当図。
【図4】 この発明の実施の形態3を示す図で、エレベ
ーター装置における通常時のピット部斜視図。
【図5】 図4に対応した水没時のピット部斜視図。
【図6】 この発明の実施の形態4を示す図で、エレベ
ーター装置における通常時のピット部斜視図。
【図7】 図6に対応した水没時のピット部斜視図。
【図8】 図6に示す装置の動作を説明するフローチャ
ート。
【図9】 この発明の実施の形態5を示す図で、エレベ
ーター装置の概念的要部縦断面図。
【図10】 この発明の実施の形態6を示す図で、エレ
ベーター装置の概念的要部縦断面図。
【図11】 この発明の実施の形態7を示す図で、エレ
ベーター装置の概念的要部縦断面図。
【図12】 この発明の実施の形態8を示す図で、エレ
ベーター装置の概念的要部縦断面図。
【図13】 この発明の実施の形態9を示す図で、エレ
ベーター装置の概念的縦断面図。
【図14】 図13の昇降路ピットの平面図。
【図15】 この発明の実施の形態10を示す図で、エ
レベーター装置における通常時のピット部斜視図。
【図16】 図15に対応した水没時のピット部斜視
図。
【図17】 従来のエレベーター装置を示す図で、エレ
ベーター昇降路の要部縦断面図。
【図18】 図17のエレベーターの要部制御回路図。
【符号の説明】
1 昇降路、25 ピット、26 乗場、33 機器、
36 堰体、37 堰体、39 密閉室、40 堰体、
41 浮上体、42 可撓性シート、43 堰体、44
枠体、45 押上装置、47 管路、48 ジャッキ
部、49 堰体、50 堰体、51 仕切板、52 堰
体、55 止水材、55 浮上台。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 倉橋 克弥 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 小浦 邦和 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 3F304 CA06 DA01 3F305 BA03 BA11 BA15 3F306 BC00

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 昇降路の一側に設けられて上記昇降路の
    ピットに接続して配置された乗場、上記ピットに設けら
    れて上記ピットの上記昇降路の他側に対応した側壁寄り
    に配置された機器と、上記機器に近接して設けられ上記
    乗場との間に配置されて水平面において上記ピットを区
    画し、かつ上端が上記乗場の床面よりも上方に配置され
    て、上記乗場を経由した上記ピットの浸水時に上記機器
    の水損を防ぐ堰体とを備えたエレベーター装置。
  2. 【請求項2】 昇降路に設けられて上記昇降路のピット
    に接続して配置された乗場、上記ピットに設けられて上
    記ピットの側壁寄りに配置された機器と、上記機器を囲
    み下端が上記ピット面に密着し、上端が上記乗場の床面
    よりも上方に配置されて、上記ピットの浸水時に上記機
    器の水損を防ぐ堰体とを備えたエレベーター装置。
  3. 【請求項3】 堰体を、機器を覆いこの機器を浸漬する
    親水性のない液体が充塞された密閉室が少なくとも一部
    に形成されたものとしたことを特徴とする請求項2記載
    のエレベーター装置。
  4. 【請求項4】 昇降路のピットに設けられた機器と、こ
    の機器を囲み下端が上記ピット面に密着し、上端側が上
    記ピットの浸水水位に応じて上昇して、上記ピットの浸
    水時に上記機器の水損を防ぐ堰体とを備えたエレベータ
    ー装置。
  5. 【請求項5】 堰体を、枠状をなし水よりも密度が小さ
    い構造体によって形成された浮上体及び筒状に形成され
    て上端が上記浮上体に密着され下端がピットに密着され
    た可撓性シートによって形成したものとしたことを特徴
    とする請求項4記載のエレベーター装置。
  6. 【請求項6】 要時に動作して堰体を上昇させる押上装
    置を備え、堰体を、機器を囲む枠体及び筒状に形成され
    て上端が枠体に密着され下端がピットに密着された可撓
    性シートによって形成したものとしたことを特徴とする
    請求項4記載のエレベーター装置。
  7. 【請求項7】 昇降路のピットに設けられた機器と、上
    記ピット面から下方に設けられ下部が屈曲して一端は上
    記ピット面に開口した管路の他端に設けられたジャッキ
    部と、このジャッキ部の作動体の上端に設けられて上記
    機器を囲んで配置され、通常時は引退して上端がピット
    面対応位置に配置されて、上記ピットの浸水時に上記管
    路に流入する水の圧力による上記ジャッキ部の動作によ
    って上昇して上記機器の水損を防ぐ堰体とを備えたエレ
    ベーター装置。
  8. 【請求項8】 昇降路のピットに設けられた機器と、上
    記ピット面から下方に設けられ下部が屈曲して一端は上
    記ピット面に開口した管路の他端に設けられたジャッキ
    部と、アコーデオン構造をなし下端がピット面に密着さ
    れ、上端が上記ジャッキ部の作動体に連結されて上記機
    器を囲んで配置され、通常時は引退して上端がピット面
    対応位置に配置されて、上記ピットの浸水時に上記管路
    に流入する水の圧力による上記ジャッキ部の動作によっ
    て上昇して上記機器の水損を防ぐ堰体とを備えたエレベ
    ーター装置。
  9. 【請求項9】 昇降路のピットに設けられた機器と、上
    記ピット面から下方に設けられ下部が屈曲して一端は上
    記ピット面に開口した管路の他端側に設けられて水密状
    態で上下変位する仕切板と、エアバック構造をなし上記
    仕切板に対応して上記管路の上端に設けられて機器を囲
    んで配置され、通常時は収縮して下降状態に配置され、
    上記ピットの浸水時に上記管路に流入する水の圧力によ
    る上記仕切板の動作に基づく上記仕切板上方の空気圧上
    昇によって膨張して直立し、上記機器の水損を防ぐ堰体
    とを備えたエレベーター装置。
  10. 【請求項10】 昇降路のピットに設けられた機器と、
    吸水性が高くかつ水漏れが少ない物質からなり、通常時
    において薄い厚さに上記ピット面に敷き詰められ、上記
    ピットの浸水時に吸水し上記機器を囲む高さに膨張して
    止水し、上記機器の水損を防ぐ止水材とを備えたエレベ
    ーター装置。
  11. 【請求項11】 昇降路のピットに設けられた機器と、
    水よりも密度が小さい構造体によって形成されて上面に
    上記機器が装着され、通常時に上記ピット面に配置され
    て上記ピットの浸水時に上記機器の重量に抗して浸水面
    に浮上し、上記機器の水損を防ぐ浮上台とを備えたエレ
    ベーター装置。
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