JP2013014395A - エレベータ及びエレベータの改修方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】通常時には、昇降路の下部にエレベータ制御盤が配置され、昇降路の下部が浸水した場合に、エレベータ制御盤を上方に移動させて、エレベータ制御盤が浸水することを回避できるエレベータを得る。
【解決手段】昇降路3を昇降可能に設けられるかごと、昇降路3の下部に設けられ、かごの昇降を制御するエレベータ制御盤18Aを備えるエレベータであって、昇降路3の下部に設けられて上部にエレベータ制御盤18Aが載置され、エレベータ制御盤18Aが載置された状態で水に浮く浮力を発生可能な制御盤台21と、昇降路3の下部から上方に延設されてエレベータ制御盤18Aが係合され、昇降路3の下部が浸水した場合に、制御盤台21の浮力により浮上する制御盤台21及びエレベータ制御盤18Aを上方向に案内する制御盤ガイドレール22Aとを備えている。
【選択図】図4

Description

この発明は、昇降路の下部にエレベータ制御盤が設けられたエレベータ及びエレベータの改修方法に関する。
従来のエレベータは、昇降路を昇降可能に設けられたかごと、昇降路の床から上方に十分に離れた高さ位置に配置されるように昇降路内に設けられるエレベータ制御盤と、エレベータ制御盤を手動にて昇降路の床に降ろしたり戻したりすることを補助する制御盤退避装置とを備えている(例えば、特許文献1参照)。
従来のエレベータでは、エレベータ制御盤が、昇降路の床から十分に離れた高さ位置に配置されるので、昇降路の下部が浸水してもエレベータ制御盤が浸水することが防止されていた。
特開2002−68616号公報
しかしながら、従来のエレベータにおいて、エレベータ制御盤に関わる保守作業を行う場合、昇降路の下部(ピット)に下りた作業者にとって、エレベータ制御盤は、届かない、または操作しにくい高さにあるので、即座に保守作業を行うことができない。このため、作業者は、保守作業を行うのに、制御盤退避装置を操作して、一旦、エレベータ制御盤を手動によりピットに降ろし、保守作業の終了後に、再度、制御盤退避装置を操作して、エレベータ制御盤を元に戻すという大きな労力を要する作業を行う必要があった。
この発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、通常時には、昇降路の下部にエレベータ制御盤が配置され、昇降路の下部が浸水した場合に、エレベータ制御盤を上方に移動させて、エレベータ制御盤が浸水することを回避できるエレベータ及びエレベータの改修方法を得ることを目的とする。
この発明のエレベータは、昇降路を昇降可能に設けられるかごと、昇降路の下部に設けられ、かごの昇降を制御するエレベータ制御盤を備えるエレベータであって、昇降路の下部に設けられて上部にエレベータ制御盤が載置され、エレベータ制御盤が載置された状態で水に浮く浮力を発生可能な制御盤台と、昇降路の下部から上方に延設されて制御盤台及び上記エレベータ制御盤の一方が係合され、昇降路の下部が浸水した場合に、制御盤台の浮力により浮上する制御盤台及びエレベータ制御盤を上方向に案内する制御盤ガイドレールとを備えている。
この発明に係るエレベータによれば、通常時には、エレベータ制御盤が、予め、昇降路の下部に、制御盤台を介して配置されている。従って、保守作業時、従来のように、昇降路の下端から十分に離れた高い位置に設けたエレベータ制御盤を、昇降路の下部に降ろすという大きな労力を要する作業を回避することができ、保守作業の作業効率を著しく向上できる。昇降路の下部が浸水した場合でも、制御盤台が水に浮くので、エレベータ制御盤は、制御盤台とともに上方に移動され、エレベータ制御盤が、浸水することを防止できる。
この発明の実施の形態1に係るエレベータの模式図である。 この発明の実施の形態1に係るエレベータのエレベータ制御盤及び制御盤退避装置を上方から見た図である。 図2のA方向から見た正面図である。 この発明の実施の形態1に係るエレベータの制御盤退避装置の動作について説明する図であり、ピットが浸水したときのエレベータ制御盤及び制御盤退避装置の様子を示している。 この発明の実施の形態2に係るエレベータの模式図である。 この発明の実施の形態2に係るエレベータの動作を説明するフロー図である。 この発明の実施の形態3に係るエレベータの模式図である。 図7のB部拡大図である。 図8のIX−IX矢視断面図である。 図8のC方向から見た図である。 この発明の実施の形態3に係るエレベータの動作を説明するフロー図である。 この発明の実施の形態4に係るエレベータの模式図である。 この発明の実施の形態4に係るエレベータの動作を説明するフロー図である。
以下、この発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係るエレベータの模式図、図2はこの発明の実施の形態1に係るエレベータのエレベータ制御盤及び制御盤退避装置を上方から見た図、図3は図2のA方向から見た正面図である。
図1において、エレベータ1は機械室レスタイプのものであり、昇降路壁2に囲まれた昇降路3内を昇降可能に配置されるとともに、図示しない各階の乗場に着床可能に設けられるかご4と、かご4の下部に一対に設けられる第1プーリ7a,7bと、昇降路3内に昇降可能に配置されるつり合いおもり5と、つり合いおもり5の上部に設けられる第2プーリ8と、駆動綱車6A、及び駆動綱車6Aに連結されて駆動綱車6Aに回転トルクを付与する電動機6Bを有する巻上機6とを備えている。
なお、周知であるので詳細には図示しないが、かご4及び各階の乗場には、音声報知を行う報知手段が設けられている。
また、エレベータ1は、昇降路3の上部に設けられた梁9に支持される返し車10a,10bと、駆動綱車6A、第1プーリ7a,7b、返し車10a,10b、及び第2プーリ8に巻き掛けられて、駆動綱車6Aの回転に連動して走行し、走行時にかご4及びつり合いおもり5が互いに反する方向に移動されるようにかご4及びつり合いおもり5が連結される主索11と、昇降路3の下部に形成されるピット3aに設けられ、かご4の昇降を制御するエレベータ制御盤18Aと、ピット3aの浸水時、浮力を発してエレベータ制御盤18Aを上方に移動させる制御盤退避装置20Aとを備えている。
つり合いおもり5は、図示しない本体おもりと、本体おもりを支持するつり合いおもり枠5aとを備えている。
巻上機6は、昇降路3のピット3aの床に台座13を介して設けられている。そして、駆動綱車6Aは電動機6Bの回転に連動して軸まわりに回転するようになっている。
また、梁9は、昇降路3の上部に水平方向に延在するように、相対する昇降路壁2間に設けられている。梁9には、一対の返し車10が互いに離間して設けられている。
主索11は、その一端を梁9に固着されて垂れ下げられ、かご4の下部に設けられた一対の第1プーリ7a,7bに掛け渡されて反転している。
さらに、主索11は、昇降路3の梁9に設けられた一対のうちの一方の返し車10aに掛け渡されて再び反転し、駆動綱車6Aに巻きかけられて再び反転し、さらに、梁9に設けられた他方の返し車10bに掛け渡されて再び反転し、つり合いおもり枠5aに固定された第2プーリ8に掛け渡されて再び反転している。そして、主索11の他端が梁9に固定されている。
図1〜図3において、エレベータ制御盤18Aは、概略所定の幅、奥行き、及び高さを有する筺体19を有している。
筺体19の幅方向の両側には、後述の制御盤ガイドレール22Aの足部22aの先端側が挿入される凹部19aが、高さ方向の全域に亘って形成されている。
筺体19内には、かご4の運転を制御するためのプログラムが書き込まれたROM(図示せず)、及び当該プログラムの内容に従ってかご4の運転を制御するためのCPU(図示せず)等を有している。
そして、エレベータ制御盤18Aは、電動機6Bを駆動して、駆動綱車6Aの回転を制御することが可能になっている。
ここで、駆動綱車6Aと主索11との間には摩擦力が働いているので、主索11は駆動綱車6Aの回転に応じて移動される。
また、返し車10a,10bと主索11との間、第1プーリ7a,7bと主索11との間、及び第2プーリ8と主索11との間にも、摩擦力が働いており、主索11が走行すると、返し車10、第1プーリ7a,7b、及び第2プーリ8が回転される。
以上のように主索11に第1プーリ7a,7bを介して連結されたかご4、及び主索11に第2プーリ8を介して連結されたつり合いおもり5は、主索11の走行に連動して互いに異なる方向に移動される。
これにより、かご4及びつり合いおもり5が昇降路3内を、駆動綱車6Aの回転に連動して昇降する。また、図示しないが、ブレーキが駆動綱車6Aの回転を停止可能に配設されている。そして、エレベータ制御盤18Aは、駆動綱車6Aとブレーキを制御することで、かご4の昇降移動とその停止を制御することができるようになっている。
制御盤退避装置20Aは、昇降路3のピット3aに設けられて上部にエレベータ制御盤18Aが載置されて固定される制御盤台21と、エレベータ制御盤18Aの移動を上方向に案内する制御盤ガイドレール22Aとを備えている。
一対の制御盤ガイドレール22Aは、レール係合部としての足部22aを有する断面T状に作製され、長手方向を高さ方向に一致させて延設されている。
このとき、一対の制御盤ガイドレール22Aは、足部22aを互いに相対させるとともに、エレベータ制御盤18Aの筺体19に形成した凹部19aの距離に対応する距離だけ互いに離間させて設けられている。なお、制御盤ガイドレール22Aの長さは、ピット3aへの浸水時に想定しうる最大の水の深さより長くなるように適宜設定すればよい。
また、制御盤台21は、一対の制御盤ガイドレール22Aの間に位置するように、ピット3aの床に載置されている。なお、制御盤台21は、ピット3aの床に、固定されていない。
そして、エレベータ制御盤18Aは、一対の凹部19aと一対の足部22aが互いに嵌合されるようにして、制御盤台21に載置されて、固定される。
以上のように、制御盤ガイドレール22Aに筺体19の凹部19aが嵌合したエレベータ制御盤18Aは、制御盤ガイドレール22Aに案内されて高さ方向に移動されるものの、水平方向への移動は規制される。
例えば、制御盤台21は、内部が空洞を有する密閉構造の箱体や、一面に開口する椀状体に作製されたものが用いられる。
そして、制御盤台21は、エレベータ制御盤18Aを上部に取り付けた状態で、下方を水面に乗せた場合、水に浮く浮力を発生する形状に設計されている。
次いで、エレベータ1の動作について説明する。
まず、エレベータ制御盤18Aは、浸水センサ28の出力を監視し、浸水センサ28が検出信号を出力したか否か、言い換えれば、ピット3aが浸水したか否かを判断する。
エレベータ制御盤18Aは、浸水センサ28が、浸水を検出していないと判断すると、かご4の昇降移動を通常通りに行う。
なお、かご4の通常通りの運転とは、図示しないかご呼び、乗場呼びに応じて目的階を設定してかご4を昇降制御する運転である。
次いで、エレベータの制御盤退避装置20Aの動作について説明する。
図4はこの発明の実施の形態1に係るエレベータの制御盤退避装置の動作について説明する図であり、ピットが浸水したときのエレベータ制御盤及び制御盤退避装置の様子を示している。
ピット3aが浸水していない場合、制御盤台21は、ピット3aの床に載置されており、エレベータ制御盤18Aは、制御盤台21の上部に安定して載置される。
また、ピット3aが、図4に示されるように浸水(水24で浸された)場合、エレベータ制御盤18Aが載置された制御盤台21に浮力が働き、制御盤台21が水に浮く。このとき、エレベータ制御盤18Aは、制御盤ガイドレール22Aに案内されて、一点鎖線で示されるように、制御盤台21とともに上方に移動される。
この実施の形態1によれば、昇降路3のピット3aに設けられて上部にエレベータ制御盤18Aが載置され、エレベータ制御盤18Aが載置された状態で水に浮く浮力を発生可能な制御盤台21と、昇降路3の下部(ピット3a)から上方に延びるように設けられてエレベータ制御盤18Aが係合され、ピット3aが浸水した場合に、エレベータ制御盤18Aを上方向に制御盤台21とともに案内する制御盤ガイドレール22Aとを備えている。
従って、万一、ピット3aが浸水した場合でも、制御盤台21が水に浮くので、エレベータ制御盤18Aは、制御盤ガイドレール22Aに案内されて水面下に没することなく、制御盤台21とともに上方に移動される。
通常時には、エレベータ制御盤18Aが、予め、昇降路3の下部に形成したピット3aに、制御盤台21を介して配置されている。従って、保守作業時、従来のように昇降路3の下端から十分に離れた高さ位置にエレベータ制御盤18Aが設置されている場合には、ピット3aの床にエレベータ制御盤18Aを降ろしたり戻したりするという大きな労力を要する作業を行わなければならないが、エレベータ1では、当該作業を回避することができ、保守作業の作業効率を著しく向上できる。さらに、ピット3aの浸水時には、エレベータ制御盤18Aが、制御盤台21の浮力により、制御盤ガイドレール22Aに沿って、制御盤台21とともに上昇するように構成されているので、エレベータ制御盤18Aが浸水されることを防止できる。
また、従来のエレベータでは、制御盤退避装置が故障すると、エレベータ制御盤をピットに降ろすことができなくなり、保守作業が阻害されるが、エレベータ1では、予めエレベータ制御盤18Aが、ピット3aに配置されているので、保守作業が阻害される要因を省くことができる。
実施の形態2.
図5はこの発明の実施の形態2に係るエレベータの模式図である。
図5において、エレベータ1は、制御盤退避装置20Aに代え、制御盤退避装置20Bを有し、エレベータ制御盤18Aに代え、エレベータ制御盤18Bを有する他は、上記実施の形態1と同様に構成されている。
なお、図5において、上記実施の形態1と同一または相当部分には、同一符号を付し、その説明は省略する。
図5において、エレベータ制御盤18Bは、筺体19に凹部19aの形成が省略されている他は、エレベータ制御盤18Aと同様に構成されている。
制御盤退避装置20Bは、ピット3aに設けられ、ピット3aが浸水されたことを検出する浸水センサ28と、エレベータ制御盤18Bに連結される吊り上げロープ25と、吊り上げロープ25が巻き掛けられる吊り上げ滑車26と、返し車10bの回転力を吊り上げ滑車26の回転力として吊り上げ滑車26に伝達したり、遮断したりを可能に設けられる動力伝達手段としてのクラッチ装置30と、クラッチ装置30を駆動して、返し車10bの回転力の吊り上げ滑車26への伝達とその遮断を制御する動力伝達制御手段31とを備えている。
クラッチ装置30は、周知であるので詳細には説明しないが、返し車10bから吊り上げ滑車26への動力伝達経路を確保して、返し車10bの回転力が吊り上げ滑車26の回転力として伝達する連結位置と、返し車10bから吊り上げ滑車26への動力の伝達経路を遮断する遮断位置とを移動可能に設けられるクラッチ本体と、クラッチ本体を移動させる駆動力を発生するクラッチ駆動手段とを有している。
即ち、クラッチ本体が連結位置にあるときは、吊り上げ滑車26が、返し車10bの回転に連動して回転し、クラッチ本体が遮断位置にあるときは、返し車10bが回転しても吊り上げ滑車26は回転しない。
動力伝達制御手段31には、浸水センサ28からの出力が入力されるように浸水センサ28と電気的に接続されている。さらに、動力伝達制御手段31は、エレベータ制御盤18Bが出力する現在のかご4の運転情報が入力されるように、エレベータ制御盤18Bと電気的に接続されている。
また、エレベータ制御盤18Bにも浸水センサ28の出力が入力されている。
なお、動力伝達制御手段31及びエレベータ制御盤18Bの一方に、浸水センサ18の出力を入力させ、浸水センサ18の検出信号が、動力伝達制御手段31及びエレベータ制御盤18Bの一方に入力されたときに、動力伝達制御手段31及びエレベータ制御盤18Bの他方に、浸水センサ18が検出信号を出力したことを含む情報を、動力伝達制御手段31及びエレベータ制御盤18Bの一方から送信するようにしてもよい。
いずれにしろ、浸水センサ28がピット3aの浸水を検出したときには、浸水センサ28が検出信号を出力したことを、動力伝達制御手段31とエレベータ制御盤18Bの両方が、認識可能である。
なお、現在のかご4の運転情報には、かご4が、昇降しているか否か、かご4が着床している場合の着床階、及びかご4の高さ位置などが含まれる。
動力伝達制御手段31は、浸水センサ28の出力、及びかご4の運転情報に基づいて、クラッチ装置30の作動を制御するプログラムが格納されたROM、及び当該プログラムの内容に従ってクラッチ装置30を制御するためのCPU(図示せず)等を有している。
また、吊り上げ滑車26は、エレベータ制御盤18Bを上方に引き上げる方向に吊り上げロープ25を巻き取り可能に梁9に設けられている。
さらに、吊り上げ滑車26にクラッチ装置30を介して連結される返し車10bには、以下のものが選択されている。
即ち、かご4が下降させる場合の主索11の移動に連動して回転される返し車10bの回転力が、吊り上げ滑車26に伝達されて吊り上げ滑車26が回転されたときに、エレベータ制御盤18Bを上方に引き上げる方向に吊り上げ滑車26を回転させる回転力を伝達可能な返し車10bを、吊り上げ滑車26に連結するための返し車として選択している。
次いで、エレベータ1の動作について、図6のフロー図を参照しつつ説明する。
図6はこの発明の実施の形態2に係るエレベータの動作を説明するフロー図である。
なお、説明の便宜上、図6では、ステップ101〜ステップ111をS101〜S111と記載する。
ステップ101で、エレベータ制御盤18Bは、浸水センサ28の出力を監視し、浸水センサ28が検出信号を出力したか否か、言い換えれば、ピット3aが浸水したか否かを判断する。
ステップ101で、エレベータ制御盤18Bは、ピット3aが浸水していないと判断すると、かご4の運転を通常通りに行う(ステップ102)。
また、ステップ101で、エレベータ制御盤18Bは、ピット3aの浸水が検出されたと判断すると、かご4が最上階に着床しているか否かを判断する(ステップ103)。
ステップ103で、エレベータ制御盤18Bは、かご4が最上階に着床していると判断すると、かご戸及び乗場戸(図示せず)を開状態として、かご4や乗場に設けられた報知手段に、以下に説明する非常報知を行わせ(ステップ104)、かご戸を及び乗場戸を閉じてステップ109に進む。
非常報知は、浸水が発生したことや、かご4への乗り込みを規制したり、かご4からの降車を促したりするものである。従って、ステップ104の制御により、かご4内の乗客は降車し、新たな乗客がかご4に乗り込むことがなくなるので、かご4内に乗客はいなくなる。
ステップ103で、エレベータ制御盤18Bは、かご4が最上階に着床していると判断すると、かごが走行中か否かを判断する(ステップ105)。
ステップ105で、エレベータ制御盤18Bは、かご4が走行中であると判断すると、最寄り階に一旦かご4を停止して、かご戸及び乗場戸を開き(ステップ106)、ステップ107で、かご4や乗場に設けられた報知手段に非常報知を行わせる。これにより、かご4内の乗客は降車し、新たな乗客がかご4に乗り込むことはないので、かご4内に乗客はいなくなる。
また、ステップ105で、エレベータ制御盤18Bは、かご4が走行中でない、即ち、いずれかの階に着床していると判断すると、ステップ107に進んで、報知手段に非常報知を行わせ、かご4内に乗客がいない状態とする。
ステップ108で、エレベータ制御盤18Bは、かご4を最上階に移動させ着床させる。
また、動力伝達制御手段31は、浸水センサ28が、ピット3aの浸水を検出したか否か、及びかご4が最上階に着床したか否かを常時判断している。
ステップ109で、動力伝達制御手段31は、ピット3aの浸水を検出し、かつ、かご4が最上階に着床した条件を満たしていない判断すると、ステップ109を繰り返す。
ステップ109で、動力伝達制御手段31は、ピット3aの浸水を検出し、かつ、かご4が最上階に着床した条件を満たしたと判断すると、ステップ110に進む。
ステップ110で、動力伝達制御手段31は、クラッチ装置30のクラッチ本体を連結位置に移動させて返し車10bの回転力を吊り上げ滑車26に伝達させ、返し車10bの回転に連動して、吊り上げ滑車26が回転されるようにする。
ステップ111で、エレベータ制御盤18Bは、クラッチ装置30のクラッチ本体が連結位置に配置移動されたと判断すると、かご4が中間階に移動されるように電動機6Bを制御する。これに伴い、吊り上げ滑車26が回転されて、エレベータ制御盤18Bは、ピット3aの上方に移動される。
以上のように、エレベータ1が動作する。
この実施の形態2のエレベータ1によれば、ピット3aに設けられた浸水センサ28を有し、浸水センサ28の出力に応じてエレベータ制御盤18Bを所定の高さ位置に上昇させる制御盤退避装置20Bを備えている。
より具体的には、制御場退避装置20Bは、エレベータ制御盤18Bに連結される吊り上げロープ25と、エレベータ制御盤18Bを上方に引き上げる方向に吊り上げロープ25を巻き取り可能に設けられる吊り上げ滑車26、返し車10bの回転力を吊り上げ滑車26の回転力として吊り上げ滑車26へ伝達したり、遮断したりを可能に設けられる動力伝達手段としてのクラッチ装置30と、浸水センサ28による検出信号に基づいて、クラッチ装置30を駆動し、返し車10bの回転力の吊り上げ滑車26への伝達を制御することが可能に構成された動力伝達制御手段31とを備えている。
従って、通常時には、エレベータ制御盤18Bが、予め、昇降路3の下部に形成したピット3aに配置されているので、実施の形態1と同様、保守作業時、従来のようにエレベータ制御盤を、ピット3aの床まで降ろしたり元に戻したりする作業を回避することができ、保守作業の作業効率を著しく向上できる。
さらに、ピット3aの浸水時には、かご4が昇降路3の上方に位置するときに、動力伝達制御手段31が、返し車10bの回転力が、吊り上げ滑車26に伝達されるようにクラッチ装置30を駆動し、吊り上げロープ25を巻き取る方向に吊り上げ滑車26が回転するように、かご4を所定方向に移動させることで、エレベータ制御盤18Bを上昇させることができる。つまり、エレベータ制御盤18Bが浸水することを防止できる。
また、従来のエレベータでは、制御盤退避装置が故障すると、エレベータ制御盤をピットに降ろすことができなくなり、保守作業が阻害されるが、エレベータ1では、予めエレベータ制御盤18Bが、ピット3aに配置されているので、保守作業が阻害される要因を省くことができる。
なお、この実施の形態2では、動力伝達制御手段31は、浸水センサ28による検出信号、及びかご4の運転情報に基づいて、クラッチ装置30を駆動するものとして説明したが、例えば、かご4の通常の運転時に、昇降路3の昇降範囲の最下端に配置されたときに、昇降路3のピット3aまで十分に距離が有る場合などは、動力伝達制御手段31は、浸水センサ28の検出信号のみに基づいて、かご4をそのまま下げるように運転してもよい。
実施の形態3.
図7はこの発明の実施の形態3に係るエレベータの模式図、図8は図7のB部拡大図、図9は図8のIX−IX矢視断面図、図10は図8のC方向から見た図である。
なお、説明の便宜上、図10では、エレベータ制御盤及び制御盤ガイドレールの図示を省略している。
図7〜図10において、エレベータ1は、制御盤退避装置20Aに代え、制御盤退避装置20Cを有する他は、上記実施の形態2と同様に構成されている。
なお、図7〜図10において、上記実施の形態1,2と同一または相当部分には、同一符号を付し、その説明は省略する。
制御盤退避装置20Cは、ピット3aに設けられ、ピット3aが浸水されたことを検出する浸水センサ28と、つり合いおもり5に設けられる制御盤支持手段40と、エレベータ制御盤18Aの上下方向への移動をガイドする一対の制御盤ガイドレール22Bとを備えている。
制御盤ガイドレール22Bは、制御盤ガイドレール22Aと長さが異なる他は、制御盤ガイドレール22Aと同様の形状である。一対の制御盤ガイドレール22Bは、一対の制御盤ガイドレール22Aと同様、長手方向を高さ方向に一致させ、足部22aが相対するように互いに離間して設けられている。
また、一対の制御盤ガイドレール22Bのそれぞれには、昇降路3の下部に位置する所定の高さの部位から、規定位置支持手段としての支持凸部35が、相対する制御盤ガイドレール22Bに向かって突出されている。支持凸部35は、エレベータ制御盤18Aを載置するための水平な支持面を有する。
通常、エレベータ制御盤18Aは、一対の凹部19aと一対の足部22aが互いに嵌合され、また、筺体19の下面の幅方向の両側を支持凸部35に載置される規定位置で、支持凸部35に支持されている。
このように設けられたエレベータ制御盤18Aは、規定位置にある通常状態では、最も下方に移動されたつり合いおもり5の所定部位より上方で、かつ、昇降路3の下部の所定の高さ位置で、支持凸部35に支持され、規定位置から上方には移動可能となっている。
規定位置にあるエレベータ制御盤18Aの下端は、移動範囲の最も下方に、つり合いおもり5が移動されたときのつり合いおもり枠5aの下端の高さ位置よりも上方に位置するようになっている。なお、規定位置の高さ位置は、規定位置にあるエレベータ制御盤18Aに対して、ピット3aから容易に保守作業を出来る程度の高さにある。
また、制御盤支持手段40は、つり合いおもり5に取り付けられた軸支持金43と、軸支持金43に水平軸まわりに回動自在に支持される回動軸44、回動軸44に一体に取り付けられるリフト部材としてのリフト板45と、回動軸44を回動させるトルクを発生するリフト部材駆動手段としての電動機46と、電動機46の駆動を制御してリフト板45を所望の位置に移動させるリフト部材移動制御手段48とを備えている。
軸支持金43は、L字状をなしている。
一対の軸支持金43が、互いの一片がつり合いおもり枠5aの幅方向に相対するように、他片をつり合いおもり枠5aの下部に互いに離間して固定されている。
回動軸44が、一対の軸支持金43の他片に挿通されて軸まわりに回動自在に軸支持金43に支持されている。
回動軸44は、一対の制御盤ガイドレール22Bの離間方向に平行な水平軸まわりに回動可能に軸支持金43に支持されている。
リフト板45は、上方から見てエレベータ制御盤18Aと重なる載置位置及びエレベータ制御盤18Bとの重なりが解消される載置解除位置の間を回動軸44の回動に応じて移動可能なように回動軸44に取り付けられる。なお、リフト板45が、載置位置にあるときには、表裏両面を水平方向に平行にして配置され、上方から見て、一対の制御盤ガイドレール22Bに突出された支持凸部35の間を通過するように延在する。また、リフト板45が載置解除位置にあるときには、図8及び図10の一点鎖線で示されるように、表裏両面を高さ方向に平行にして配置される。
電動機46は、回動軸44に同軸に連結される軸を有し、駆動することで回動軸44を軸まわりに回動させるように設けられている。即ち、電動機46は、載置位置と載置解除位置との間でリフト板45を移動させる力を発生する
また、リフト部材移動制御手段48は、浸水センサ28の出力、及びかご4の運転情報に基づいて、電動機46を駆動するプログラムが格納されたROM、及び当該プログラムの内容に従って電動機46を制御するためのCPU(図示せず)等を有している。
リフト部材移動制御手段48には、浸水センサ28の出力が入力されるように浸水センサ28と電気的に接続されている。さらに、リフト部材移動制御手段48は、エレベータ制御盤18Aが出力する現在のかご4の運転情報が入力されるように、エレベータ制御盤18Bと電気的に接続されている。
次いで、エレベータ1の動作について図11のフロー図を参照しつつ説明する。
図11はこの発明の実施の形態3に係るエレベータの動作を説明するフロー図である。
なお、図11では、説明の便宜上、ステップ201〜ステップ211をS201〜S211と記載する。
初期状態において、リフト板45は、載置解除位置にある。
ステップ201〜ステップ209は上記ステップ101〜ステップ109と同様である。
ステップ210で、リフト部材移動制御手段48は、電動機46を駆動して、リフト板45を載置位置に移動させる。
ステップ211で、エレベータ制御盤18Aは、リフト板45が、載置位置に移動されたと判断すると、かご4が中間階に移動されるように電動機6Bを制御する。これに伴い、つり合いおもり5とともに、リフト板45が上方に移動され、エレベータ制御盤18Bは、リフト板45に載置されて上方に移動され、ピット3aから上方に離れる。このとき、エレベータ制御盤18Aは、制御盤ガイドレール22Bにガイドされて、倒れたりすることなく上方に移動される。
以上のように、エレベータ1が動作する。
この実施の形態3によれば、上方から見て、エレベータ制御盤18Aと重なるように水平方向に延在してエレベータ制御盤18Aを載置可能な載置位置と、上方からみてエレベータ制御盤18Bに対して重なりを避けて配置される載置解除位置とを移動自在につり合いおもり5に取り付けられるリフト板45と、リフト板45を移動させる力を発生するリフト部材駆動手段としての電動機46と、浸水センサ28とかご4の運転情報に基づいて電動機46を駆動して、リフト板45の位置を制御するリフト部材移動制御手段48とを備えている。
従って、通常時には、エレベータ制御盤18Aが、予め、昇降路3の下部に配置されているので、実施の形態1と同様、保守作業時、従来のようにエレベータ制御盤を、ピット3aの床まで降ろしたり元に戻したりする作業を回避することができ、保守作業の作業効率を著しく向上できる。
さらに、ピット3aの浸水時には、エレベータ制御盤18Aの規定位置より下方でリフト板45を載置位置に移動させることができるようにかご4を移動した後、リフト部材移動制御手段48が、リフト板45を載置位置に移動させるようにすることで、かご4の下降、言い換えれば、つり合いおもり5の上昇に伴って、エレベータ制御盤18Aをリフト板45に載置して、上昇させることができる。つまり、ピット3aの浸水時に、エレベータ制御盤18Bが浸水することを防止できる。
また、従来のエレベータでは、制御盤退避装置が故障すると、エレベータ制御盤をピットに降ろすことができなくなり、保守作業が阻害されるが、エレベータ1では、予めエレベータ制御盤18Aが、ピット3aに配置されているので、保守作業が阻害される要因を省くことができる。
なお、この実施の形態3では、リフト部材は、リフト板45であるものとして説明したが、リフト板45に限定されず、ブロック状のものや箱状のものなど、他の形状を有するものを用いてもよい。
また、エレベータ制御盤18Aは、制御盤ガイドレール22Bから突出される支持凸部35に載置されて規定位置に配置されるものとして説明したが、エレベータ制御盤18Aを規定位置に配置する手段はこのものによらず、エレベータ制御盤18Aは、昇降路壁2から突出される支持凸部に載置されて規定位置に配置されたり、昇降路3の上部から単に吊り下げられた支持ロープ等に連結されて、規定位置に配置されたりするものでもよい。
実施の形態4.
図12はこの発明の実施の形態4に係るエレベータの模式図である。
なお、図12において、上記実施の形態1と同一または相当部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
この実施の形態4に係るエレベータ1は、油圧式のものを巻上機6の駆動に連動して走行する主索11に連結されるかご4及びつり合いおもり5を互いに異なる方向に昇降させるロープ式に改修して得られたものである。
図12において、エレベータ1は、昇降路3のピット3aに設けられて昇降路3のピット3aが浸水されたことを検出する浸水センサ28を有し、浸水センサ28の出力に応じて昇降路3の下方近傍に配置したエレベータ制御盤18Bを所定の高さ位置に上昇させる制御盤退避装置20Dを備えている。
制御盤退避装置20Dは、昇降路3のピット3aに設けられる浸水センサ28と、昇降路3の下部の側部に隣接する機械室50と、昇降路3に設けられ、高さ方向に移動されるプランジャ52と、機械室50に設けられ、プランジャ52を移動させる駆動力を発生する油圧式のパワーユニット54と、浸水センサ28の出力に基づいてパワーユニット54を駆動してプランジャ52の移動を制御するプランジャ移動制御手段55と、プランジャ52の上端に取り付けられ、かご4の昇降を制御するエレベータ制御盤18Bとを備えている。
プランジャ52は、既設の油圧式エレベータの既設かごを昇降するのに用いていたものが、そのまま用いられ、パワーユニット54は、特開2002−154765号公報にも記載されているように周知であるので詳細には説明しないが、プランジャ52を高さ方向に移動する駆動源として機能する。
かご4の通常の運転時、プランジャ52は、その可動範囲の中で最も下方に配置される通常位置をとるように移動されている。このとき、プランジャ52の上端に取り付けられたエレベータ制御盤18Bが、昇降路3の下部に配置され、ピット3aから操作することが容易になっている。
プランジャ移動制御手段55には、浸水センサ28及びエレベータ制御盤18Bが電気的に接続されており、プランジャ移動制御手段55には、浸水センサ28の出力が入力される。
プランジャ移動制御手段55は、浸水センサ28の出力に基づいて、パワーユニット54を駆動してプランジャ52の高さ位置を制御するプログラムが格納されたROM、及び当該プログラムの内容に従ってパワーユニット54を制御するためのCPU(図示せず)等を有している。
次いで、エレベータの動作について図13のフロー図を参照しつつ説明する。
図13はこの発明の実施の形態4に係るエレベータの動作を説明するフロー図である。
なお、説明の便宜上、図13では、ステップ301〜ステップ303をS301〜S303と記載する。
初期状態では、プランジャ52は、通常位置に配置されている。
ステップ301及びステップ302は、ステップ101及びステップ102と同様である。
ステップ303で、プランジャ移動制御手段55は、パワーユニット54を駆動して、プランジャ52を上方に移動させ、エレベータ制御盤18Bを上昇させる。
これにより、ピット3aが浸水しても、エレベータ制御盤18Bが浸水することがなくなる。
次いで、油圧式からロープ式へのエレベータの改修方法の説明に先立って、油圧式のエレベータについて説明する。
油圧式エレベータは、図12において、図示しない既設かごがプランジャ52の上端に取り付けられ、かご4、つり合いおもり8、巻上機6、返し車10a,10b、第1プーリ7a,7b、第2プーリ8が省略されたものと同様である。
即ち、油圧式エレベータは、昇降路3と、昇降路3に設けられて上下方向に移動可能に設けられるプランジャ52と、プランジャ52の上下方向に移動させる駆動力を発生するパワーユニット54と、プランジャ52の上部に設けられてプランジャ52の上下方向への移動に連動して昇降路3内を昇降移動する既設かごと、プランジャ52が上下方向に移動するようにパワーユニット54を駆動してかご4の昇降制御を行うプランジャ移動制御手段55とを備えている。
次いで、油圧式からロープ式へのエレベータの改修方法について図12を参照しつつ説明する。
まず、油圧式のエレベータの既設かごをプランジャ52から撤去する。
また、駆動綱車6Aの回転により、駆動綱車6Aに巻き掛けた主索11が走行するのに連動してかご4及びつり合いおもり5が昇降路3内を昇降するように巻上機6、主索11、かご4、及びつり合いおもり5を設ける。
さらに、昇降路3の下部への浸水を検出する浸水センサ28を設ける。
また、プランジャ移動制御手段55を、浸水センサ28の出力に基づいてパワーユニット54の駆動を制御するように構成する。
次いで、かご4の昇降を制御するエレベータ制御盤18Bを、プランジャ52の上端に固定する。
以上により、油圧式からロープ式のエレベータ1への改修が終了する。
ロープ式に改修されたエレベータ1によれば、昇降路3の下部(ピット3a)の浸水を検出する浸水センサ28と、昇降路3の下部に立設されて上下方向に移動するプランジャ52と、プランジャ52を上下方向に移動させる駆動力を発生するパワーユニット54と、浸水センサ28の検出信号に基づいて、パワーユニット54の駆動を浸水センサ28の出力に基づいて制御するプランジャ移動制御手段55と、プランジャ52の上部に取り付けられるエレベータ制御盤18Bとを備えている。
従って、ピット3aが浸水したときに、プランジャ移動制御手段55が、プランジャ52を上方に移動させて、プランジャ52とともにエレベータ制御盤18Bを上方に移動させることで、エレベータ制御盤18Bが浸水することがなくなる。
また、エレベータの改修方法によれば、油圧式のエレベータで用いていたプランジャ52、パワーユニット54、及びプランジャ移動制御手段55を残すように改修し、プランジャ移動制御手段55を、浸水センサ28の出力に基づいてパワーユニット54の駆動を制御させるように構成する工程を有している。
このため、既設の油圧式エレベータのプランジャ52を、パワーユニット54、及びプランジャ移動制御手段55を利用して、制御盤退避装置20Dが構成されているので、油圧式のエレベータからロープ式のエレベータ1に改修するのに要する費用を大きく削減できる。
1 エレベータ、3 昇降路、4 かご、5 つり合いおもり、6A 駆動綱車、6B 電動機、6 巻上機、10a,10b 返し車、11 主索、18A,18B エレベータ制御盤、20B〜20D 制御盤退避装置、21 制御盤台、22 制御盤ガイドレール、25 吊り上げロープ、26 吊り上げ滑車、28 浸水センサ、30 動力伝達手段(クラッチ装置)、31 動力伝達制御手段、45 リフト部材、46 リフト部材駆動手段、48 リフト部材移動制御手段、52 プランジャ、54 パワーユニット。

Claims (5)

  1. 昇降路を昇降可能に設けられるかごと、
    上記昇降路の下部に設けられ、上記かごの昇降を制御するエレベータ制御盤を備えるエレベータであって、
    上記昇降路の下部に設けられて上部に上記エレベータ制御盤が載置され、上記エレベータ制御盤が載置された状態で水に浮く浮力を発生可能な制御盤台と、
    上記昇降路の下部から上方に延設されて上記制御盤台及び上記エレベータ制御盤の一方が係合され、上記昇降路の下部が浸水した場合に、上記制御盤台の浮力により浮上する上記制御盤台及び上記エレベータ制御盤の移動を案内する制御盤ガイドレールと
    を備えていることを特徴とするエレベータ。
  2. 昇降路を昇降可能に設けられるかご及びつり合いおもりと、
    軸まわりに回転自在に設けられる駆動綱車と、
    上記昇降路に設けられる返し車と、
    上記駆動綱車及び上記返し車に巻き掛けられて、上記駆動綱車の回転に連動して走行し、走行時に上記かご及び上記つり合いおもりが互いに反する方向に移動されるように上記かご及び上記つり合いおもりが連結される主索と、
    上記昇降路の下部に設けられ、上記かごの昇降を制御するエレベータ制御盤と
    を備えるエレベータであって、
    上記昇降路の下部に設けられ、上記昇降路の下部が浸水したことを検出する浸水センサを有し、上記浸水センサの出力に基づいて、上記エレベータ制御盤を所定の高さ位置に上昇させる制御盤退避装置
    を備えていることを特徴とするエレベータ。
  3. 上記制御盤退避装置は、
    上記エレベータ制御盤に連結される吊り上げロープと、
    上記エレベータ制御盤を上方に引き上げる方向に上記吊り上げロープを巻き取り可能に設けられる吊り上げ滑車、及び上記返し車の回転力を上記吊り上げ滑車の回転力として上記吊り上げ滑車へ伝達したり、遮断したりを可能に設けられる動力伝達手段と、
    上記浸水センサの出力に基づいて、上記動力伝達手段を駆動し、上記返し車の回転力の上記吊り上げ滑車への伝達を制御する動力伝達制御手段と
    を備えていることを特徴とする請求項2に記載のエレベータ。
  4. 上記エレベータ制御盤は、最も下方に移動された上記つり合いおもりの所定部位より上方で、かつ、上記昇降路の下部に設定された規定位置に、上記規定位置の上方へ移動することが可能に支持され、
    上記制御盤退避装置は、
    上方から見て、上記エレベータ制御盤と重なるように延在し、上記エレベータ制御盤を載置可能な載置位置と、上方から見て、上記エレベータ制御盤に対して重なりを避けて配置される載置解除位置とを移動自在に上記つり合いおもりに取り付けられるリフト部材と、
    上記リフト部材を移動させる力を発生するリフト部材駆動手段と、
    上記浸水センサの出力と上記かごの運転情報に基づいて上記リフト部材駆動手段を駆動して、上記リフト部材の位置を制御するリフト部材移動制御手段と
    を備えていることを特徴とする請求項2に記載のエレベータ。
  5. 昇降路と、上記昇降路に設けられて上下方向に移動可能に設けられるプランジャと、上記プランジャを上下方向に移動させる駆動力を発生するパワーユニットと、上記プランジャに設けられて上記プランジャの上下方向への移動に連動して上記昇降路内を昇降移動する既設かごと、上記パワーユニットを駆動して上記既設かごの昇降制御を行うプランジャ移動制御手段とを備えるプランジャ式のエレベータを、
    上記昇降路を昇降可能に設けられるかご及びつり合いおもりと、軸まわりに回転自在に設けられる駆動綱車を有する巻上機と、上記駆動綱車の回転に連動して走行し、走行時に上記かご及び上記つり合いおもりが互いに反する方向に移動されるように連結される主索と、上記かごの昇降を制御するエレベータ制御盤とを備えるロープ式のエレベータに改修するエレベータの改修方法であって、
    上記既設かごを上記プランジャから撤去する工程と、
    上記駆動綱車の回転により、上記駆動綱車に巻き掛けた上記主索が走行するのに連動して上記かご及び上記つり合いおもりが上記昇降路内を昇降するように上記巻上機、上記主索、上記かご、及び上記つり合いおもりを設ける工程と、
    上記昇降路の下部への浸水を検出する浸水センサを設ける工程と、
    上記プランジャ移動制御手段を、上記浸水センサの出力に基づいて上記パワーユニットの駆動を制御するように構成する工程と、
    上記エレベータ制御盤を上記プランジャに取り付ける工程と
    を備えていることを特徴とするエレベータの改修方法。
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